JPH09508794A - 植物処理用の回転式芯ワイパ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ロータ集成体（１２）が使用の際に略垂直に配置される軸線（１３）を中心に回転することができるように手段（１５）に作動連結されるとともに植物拭い機能を行う芯手段（１７）を下部に有し、しかもロータ集成体（１２）の底部の上方にかつロータ集成体とともに可動自在に配置された溜め（１９）から液体を受けるように配設されているタイプの植物用の回転式芯ワイパ装置を提供するものであり、溜め（１９）は通常は持ち上げられかつロータ集成体の回転軸線に対して内方に配置されている部分に空気抜き（２８）を有し、該空気抜き（２８）はロータ集成体の周囲を巡回して延びる小径の空気チューブ（２９）の一端に接続されかつ他端が前記回転軸線（１３）に対して前記空気抜き（２８）の外方に配置されるロータ集成体の部分に空気取り入れ開口（３３）を提供することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】 植物処理用の回転式芯ワイパ装置発明の技術分野 本発明は、植物の処理を行う回転式芯ワイパ（ｗｉｃｋ ｗｉｐｅｒ）装置の 改良に関するものであり、一年生および多年生の雑草に除草剤などを回転拭い取 り動作により散布するロープ芯（ｒｏｐｅｗｉｃｋ）アプリケータのような公知 のタイプの装置に関する。背景技術 上記した一般的なタイプの一の特に上首尾の形態をなす装置が、登録商標「Ｗ ＥＥＤＢＵＧ」が付されて販売されているが、これはオーストラリア特許第５８ ９３６１号の要旨をなすものである。この特許発明にかかる装置は、風のある条 件においても木の幹の上部および周囲に除草剤を散布するのに理想的に適合され たトラクタ搭載装置をはじめとする、種々の形態をとることができる。多くの場 合、装置は、調整自在のアームに装着された回転ディスク即ちロータの速度によ り化学薬品の流量を制御するように、ディスク即ちロータからのロープ芯による 散布を利用している。各ロータまたはディスクは、軟質の突出縁部が木の周囲を 動くようにカバー集成体を備えており、ディスクがカバー集成体の下で動作を行 うときに樹皮が擦り剥けないように保護している。かかる装置は、低い垂れかか る樹木の下で作動することができ、所望の場合には単一のアプリケータのロータ を使用することができるが、通常は２つ以上が各装置に組み込まれ、該装置はま た、雑草の管理が必要となるフェンスライン、道路または池の縁に沿っておよび 開放した領域において有効に使用することもできる。 上記したオーストラリア特許第５８９３６１号の明細書には、ロータは、使用 中は略垂直に配置される軸線を中心に回転することができるように手段を有する とともに底部ディスクを有し、芯手段は底部ディスクの下で動作を行うように底 部ディスクを介して延びて おり、実際には、ディスクの上方にディスクとともに回転することができるよう に配設された環状の溜めからディスクの孔を介して封止自在に延びる複数の芯が 等間隔に配置されている。この先行特許の図面の図１および図３には、溜めに関 する基本的な構成が示されており、図４にはディスクを溜めの下部として使用す る環状構造が示されている。芯の構成は、この先行特許の図５に示されるように 、構造の詳細に関しては特に満足するものであることがわかったが、他のほとん どの構成要素は該特許に開示の広い概念においてかなり変更することができる。 本発明は、基本的な概念はこの先行特許とは乖離していないので、この特許第５ ８９３６１号の説明および特徴は、本発明の理解を容易にするのに必要あるいは 所望である限りにおいて、本明細書において引用することによりその説明に代え る。 登録商標「ＷＥＥＤＢＵＧ」が付されて販売されている装置のような、上記し たタイプの装置はかかる装置の目的を達成するのには特に有効であることがわか ったが、ロータ即ちディスクの下方へ芯を挿通させる孔の部分を除いて溜めが大 気に対して封止されるように構成されているので、液体を芯を介して連続して確 実に散布しまたは流すことはできないことがわかった。液体を溜めから引き出す と真空状態が形成されるが、この真空状態は、現段階では、空気を芯または芯取 り付け部材を介して溜めへ引き戻すことによってのみ解除される。通気孔を設け ると、液体は通気孔を介して遠心力により追い出されるので、最も望ましくない ものとなる。更に、通気孔の位置は、通常の使用の際に液面よりも高い位置にあ ることが必要であるとともに、ロータは非作動の場合には、装置に対して上方に 揺動し、回転軸線が水平または水平に近い状態となるので、空気抜きを介して漏 洩が生じやすくなることを考慮しなければならない。 本発明は、上記したような現在遭遇する課題を解決しあるいは改善するために なされたものであり、本発明の主たる目的は、溜めに通気手段を設けることによ り、上記したような従来の空気抜き系が 有する問題を生ずることなく、所望の通気を達成させることにある。本発明の他 の目的は、装置の現存する構成上の特徴を実質上変更することなく実施すること ができる新規な通気構造を提供することにある。本発明の更に別の目的は、簡潔 かつ安価な形態を有し、迅速かつ容易に装着することができ、しかも使用の際の 信頼性と耐久性がある改良された構造を提供することにある。本発明の更に別の 目的と利点は、以下の説明から明らかになるものである。発明の開示 上記目的を達成するため、本発明によれば、ロータ集成体が使用の際に略垂直 に配置される軸線を中心に回転することができるように手段に作動連結されると ともに植物拭い機能を行う芯手段を下部に有し、しかもロータ集成体の底部の上 方にかつロータ集成体とともに可動自在に配置された溜めから液体を受けるよう に配設されているタイプの植物用の回転式芯ワイパ装置が提供されている。この 装置は、溜めが通常は持ち上げられかつロータ集成体の回転軸線に対して内方に 配置されている部分に空気抜きを有し、該空気抜きはロータ集成体の周囲を巡回 して延びる小径の空気チューブの一端に接続されかつ他端が前記回転軸線に対し て前記空気抜きの外方に配置されるロータ集成体の部分に空気取り入れ開口を提 供することを特徴とする構成を備えている。 好ましくは、溜めは回転軸線を中心に連続する環状形態をなすとともに前記ロ ータ集成体の一部を形成し、空気抜きはロータ集成体の取り外し自在の環状の蓋 に設けられる。更に、蓋は環状の溜めの内外周の立ち上がり縁部に固着される封 着ストリップである同心状の円形蓋縁部により該蓋縁部間に画成されるディスク 状の環状形態をなすのが好ましい。 環状の蓋の空気抜きは蓋の内周部近傍を貫通する孔であり、前記空気チューブ は蓋に取着されかつ一端が前記孔に封着して接続されている構成とすることがで きる。かかる実施例においては、空気チ ューブは空気抜き孔から外方へ延び、次いで、蓋の外側部の周囲を少なくとも一 巡してから蓋の外側縁部付近で前記空気取り入れ開口で終端するのが好ましい。 本発明の好ましい形態においては、空気チューブは空気抜き孔に接続された端 部と空気取り入れ開口を構成する端部との間で２つの完全な同心コイルを形成し て延びるように配設される。この場合には、空気チューブは空気抜き孔に接続さ れた端部が蓋の上面に沿って半径方向に延び、次いで、約９０度の角度に亘って 湾曲してから前記二つの完全な同心のコイルを形成して空気取り入れ開口を構成 する他方の端部まで延びるように構成される。 いずれの場合においても、チューブは取り外し自在のクリップ手段により蓋に 取着され、かつ、蓋の周囲を内側端から外側端へロータ集成体の回転方向へ延び るように構成するのが好ましい。本発明の他の特徴は、以下の説明において明ら かとなる。図面の簡単な説明 本発明の理解および実施が容易になされるように、以下、本発明を添付図面に 関して説明するが、 図１は、本発明に係る、従来公知のタイプであるが、溜め一通気手段を装着し た回転式芯ワイパ装置の側面図であり、 図２は、図１に対応する側断面図であり、 図３は、図１および図２の装置の溜めの蓋部材と通気構造を示す平面図である 。 先づ、図面の図１および図２について説明すると、回転式芯ワイパ装置１０は 、オーストラリア特許第５８９３６１号のものと基本的に実質上同様であり、即 ち、剛性を有する截頭円錐状ハウジング１１が、下部に、モータ１５の回転自在 のシャフト１４に取着することにより軸線１３を中心に回転自在となっているロ ータ集成体１２を有している。後者は、中央のハブ部３８から導出する取着アー ム３７とともに動力源に延びる液圧手段３６により駆動される。ロ ータ集成体１２は、下部に芯を担持するようになっている底部ディスク１６を有 しており、一の芯１７は、孔１８を介して溜め１９に封止自在に挿通する態様で 図示されている。 底部ディスク１６は、側壁を形成する内側および外側環状リム２３および２４ を有する溜め１９の底部を画成する部分２０、２１および２２を有している。溜 め１９の上端は、本発明の新規な特徴を有する蓋２５により閉止されている。他 の構成部材は自明であり、前記した先行特許の図５に示すようにして別の芯がパ ターンを形成する他の開口または孔１８が図示されている。 次に、図３について説明すると、蓋２５は下側を平坦にすることができる。即 ち、蓋２５には、リム２３および２４の上面と係合しかつ該上面にねじ（図示せ ず）により固着される封着リブを設けることができ、かかる封着リブは環状の蓋 ２５の内側および外側周辺部２６および２７が同心をなすように形成されている 。内側周辺部２６に隣接して、略半径方向外方へ延び、次いで、鋭どくない曲げ 部３０において約９０度の角度をなして延びてから、２つの同心ループ３１と３ ２を介して端部開口即ち空気取り入れ部３３へ達する小径のチューブ２９の内端 が固定される空気抜き孔２８が形成されている。蓋２５とロータ集成体１２の回 転の方向は、矢印３４により示されており、従って、チューブ２９内の液体は、 回転が行われると溜めに戻るように付勢されるようになることがわかる。図３に はまた、蓋の周辺に離隔して配置され、かつ、中央のねじにより保持された金属 クリップのようなクリップ手段３５が図示されている。クリップは、適宜、他の 形態とすることもできる。 当然のことであるが、空気抜き孔２８は最上部に配置されるとともに溜め１９ 内の液面よりも上方に位置するように形成され、しかも液体が遠心力によりこの 空気抜き孔に届くことがないように溜め内の位置が定められる。装置が持ち上げ られて回転軸線１３が水平などの状態になると、連続するループ３１と３２によ り、「エアロ ック」と同等の状態が提供され、液体がサイフォンのようにして流れ出るのを阻 止するとともに、軸線１３が垂直状態に回復すると、完全な平衡状態に復帰する 。かくして、チューブ２９はバルブとしての機能を行うが、粘着または詰まりな どの機械装置に伴う欠点を生ずることはない。本発明によれば、所望の構成上の 特徴に従って必要とされる量の空気を取り入れることができるとともに、本発明 は、常にかつあらゆる操作角度においても有効性を発揮することができる。 実際には、溜めは芯の孔を介して必要とされるレベルまで充填が行われ、問題 を生ぜしめる量よりも少ない量が充填される。チューブ２９は、加熱状態におけ るチューブ内の空気の膨張を許容することができるように充分な長さにすべきで あり、任意のループ数に形成することができるが、２つ以上であるのが好ましい 。チューブは、内径を例えば３ｍｍ乃至４ｍｍとすることができるが、図示の形 状とは異なる巡回または曲がった形状とすることができる。曲げ部を鋭くない形 状とすることにより、所望されない鋭角の場合とは異なり、導入されあるいは一 般的な条件に従ってトラップされる液体の流れを滑らかに移行させることができ る。ロータ集成体と溜めの蓋を常に同方向へ回転させることにより、チューブ内 の液体を溜めへ強制的に逆流させることができる。チューブの直径は所望の大き さにすることができるが、埃その他の物質による詰まりが生じない寸法に選定さ れる。蓋はポリウレタンから適宜形成することができるが、任意の材料とするこ とができ、この場合には、外径は一例として約４０ｃｍとされている。 当業者に明らかであり、かつ、請求の範囲に記載の本発明の精神と範囲から逸 脱することなく実現することができる、本発明の種々の他の変更が可能である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ， ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ロータ集成体が使用の際に略垂直に画定される軸線を中心に回転することが できるように手段に作動連結されるとともに植物拭い機能を行う芯手段を下部に 有し、しかもロータ集成体の底部の上方にかつロータ集成体とともに可動自在に 配置された溜めから液体を受けるように配設されているタイプの植物用の回転式 芯ワイパ装置において、溜めは通常は持ち上げられかつロータ集成体の回転軸線 に対して内方に配置されている部分に空気抜きを有し、該空気抜きはロータ集成 体の周囲を巡回して延びる小径の空気チューブの一端に接続されかつ他端が前記 回転軸線に対して前記空気抜きの外方に配置されるロータ集成体の部分に空気取 り入れ開口を提供することを特徴とする回転式芯ワイパ装置。 ２．前記溜めは回転軸線を中心に連続する環状形態をなすとともに前記ロータ集 成体の一部を形成し、空気抜きはロータ集成体の取り外し自在の環状の蓋に設け られていることを特徴とする請求項１に記載の回転式芯ワイパ装置。 ３．蓋は環状の溜めの内外周の立ち上がり縁部に固着される封着ストリップであ る同心状の円形蓋縁部により該蓋縁部間に画成されるディスク状の環状形態をな すことを特徴とする請求項２に記載の回転式芯ワイパ装置。 ４．環状の蓋の空気抜きは蓋の内周部近傍を貫通する孔であり、前記空気チュー ブは蓋に取着されかつ一端が前記孔に封着して接続されていることを特徴とする 請求項２または３に記載の回転式芯ワイパ装置。 ５．空気チューブは空気抜き孔から外方へ延び、次いで、蓋の外側部の周囲を少 なくとも一巡してから蓋の外側縁部付近の前記空気取り入れ開口で終端すること を特徴とする請求項４に記載の回転式芯ワイパ装置。 ６．空気チューブは空気抜き孔に接続された端部と空気取り入れ開口を構成する 端部との間で２つの完全な同心コイルを形成して延びることを特徴とする請求項 ５に記載の回転式芯ワイパ装置。 ７．空気チューブは空気抜き孔に接続された端部が蓋の上面に沿って半径方向に 延び、次いで、約９０度の角度に亘って湾曲してから前記二つの完全な同心のコ イルを形成して空気取り入れ開口を構成する他方の端部まで延びることを特徴と する請求項６に記載の回転式芯ワイパ装置。 ８．チューブは取り外し自在のクリップ手段により蓋に取着され、かつ、蓋の周 囲を内側端から外側端へロータ集成体の回転方向へ延びることを特徴とする請求 項４乃至７のいずれかに記載の回転式芯ワイパ装置。