【発明の詳細な説明】
対向型ピストンエンジン
[技術分野]
本発明は対向ピストンエンジンに関するものである。特に独占的ではないが、
本発明は対向型ピストン内燃エンジンに関するものである。しかし、本発明は加
圧ガスや蒸気源によって動力を得るエンジンにも適用可能である。
[背景技術]
本発明の重要な面は対向型ピストンディーゼルエンジンに関するものであるが
、これに限定するものではない。ディーゼルエンジンに対向型ピストンを用いる
ことによって、2−ストローク運動を可能とさせ、これによってエンジンの出力
は著しく増加し、強いてはディーゼルエンジンの本来的な欠点である重量の問題
をある程度補っている。
しかし、対向型ピストン2−ストロークエンジンに関する先行の出願では著し
い欠点をもっている。特にその複雑性、重量、ある場合にはしかるべき高速回転
での運転の不可能なことなどがある。従ってこのようなエンジンは本質的にプロ
ペラ駆動航空機特に外部取付モーターとしての適用に対しては不適切である。他
の先行出願では下記に説明するように使用中の一連の操作に制限がある。
上記の概念を発表した先行出願の特許の例としては次のものがある。
GB539231(Goodman)
GB183501(Enderby)
GB165861(Vickers)
GB118135(Penning)
EP A1 0122299(Andi)
WO A1 ε1/03203(Finley)
US 4869212(Sverdlin)
これらの先行出願ではピストンと連結レバーの一般的な配置が公表されている
が、先行の公表による形状を調べてみると重要な運転上の問題が発生しているこ
とが判る。例えばクランクシャフト軸が上部・下部シリンダ間の中央線を通る結
果として、(GB539231図3を参照)シリンダの充填と点火の順序の点か
らみるとシリンダ間で対称的な動きを得ることは不可能である。
更に、先行出願の形状は、上死点位置の精度が連結桿の長さに関連していると
いう事実がある。また、両大端部が一本のクランクピンの上にある場合には、対
角線上の連結配置は搖動する偶力を発生し、不利な異常な角加速度を発生する。
同様に、先行出願によるクランクシャフトの配置では2つのシリンダが対称的な
動きをすることは出来ないことを確認した。もっと広く言えば、これは連結桿が
角張っていることに起因して2本のシリンダ間でピストンの加速度が変化すると
いう事実に基づいており、これはエンジンの運転に非常に致命的なもので、特に
2−ストロークエンジンに対しては致命的である。
これから発生して、一般的なエンジンの配置や先行出願の配列から、1本のシ
リンダーに対する動きの手順を満足するように配置することは比較的簡単である
が、しかし他のものに対しては簡単ではない。妥協的な試みとして、不満足な運
転手順になってしまう関連部品の角加速度を変更することによってのみ達成しう
ることが判っている。
エンジンの配置が変えられ、クランクシャフトの中心線が頂部及び底部シリン
ダの中心線上または中心線部分にある場合には、上記の欠点が著しく緩和される
ことが判明した。航空機エンジンに用いる場合にはクランクシャフトの中心線が
頂部シリンダの中心線上または中心線に近く位置し、船舶用途の場合には底部シ
リンダの中心線に合致するか、ほぼ合致している。クランクシャフト軸がシリン
ダー中心線と交差することが本質的に必要なことではなく、また、この2つの分
離は用途によって変わる。
[発明の開示]
本発明は特許請求に定義されたエンジンと運転手順を提供する。
具体案として、対向型ピストンエンジンは、2対の対向型ピストンエンジン、
シリンダ軸が離れて配置され同じ方向に延長し、対向している当該ピストン、ピ
ストンと回転クランクシャフトを連結している連結手段から構成されている。本
エンジンは、クランクシャフト軸がシリンダの軸間の中央に位置する線または軸
からある間隔で離れて位置し、これによって他方のシリンダ軸よりも一方のシリ
ンダ軸により近く、配置されていることを特徴とする。
クランクシャフト軸は当該中央位置に対するよりは一方のシリンダ軸により近
くにあるように配置することが出来る。例えばクランクシャフト軸は当該シリン
ダの内部体積を通して、ピストンの内部上死点の部分にまで延びることが出来る
。クランクシャフト軸は当該シリンダの一つの軸上または近くに位置することが
好ましい。
好ましい具体案として、当該リンク手段はシリンダの軸間のある間隔を取った
位置で角運動のために取り付けられた一対のロッカーピボットから構成されてい
る。リンクはロッカーピボットとピストンの間に張り出している。
更に具体案の好例として、リンク手段は当該シャフト手段に連結されたクラン
ク手段をもった当該各ロッカーピボット上で、軸方向に延びた軸手段、及び各当
該クランク手段と当該クランクシャフトの間に設けられている連結リンクから構
成されている。
この具体案では、クランクシャフトの配置形状と原動力を備えることは、第1
にポートの動きの対称的な位相合わせ、第2には噴射点火点の対称的な位相合わ
せ、第3に2対のピストンの対称的な速度エンジンバランスの向上、第4に対称
的なかつピストン加速度の低下など利点またはこれらの特徴の少なくともいくつ
かを備えることを意味する。
関連する利点としては、噴射遅れ、ピストン摩擦の減少、ピストンロッドの最
小角度からの始動、クランクシャフトのリードによって改善されたトルク特性、
捻り振動の減少、クランク上の歯車を用いないで、エンジン本体に対して上下さ
せうるプロペラ推力線、及び油溜め潤滑などがある。これらの特徴は2対のシリ
ンダーの一つの中心線上または近傍にクランクシャフトの中心線を置く考え方を
通して直接的、間接的に生まれる。上部配置は航空機エンジンで選択され、下部
は位置は船舶エンジンに用いられる。
プロペラ駆動航空機に、ディーゼルエンジンを使用する場合の注目すべき側面
として、エンジン本体からプロペラに導入される捻り振動を最小限にする必要の
あることが判明した。既知のディーゼルエンジンでは、クランクシャフトに導入
される捻り振動は、必要な高回転速度よりかなりかけはなれ、捻り振動は、航空
機のプロペラ駆動に用いられることは全く容認出来るものではないことが判明し
た。
これらの捻り振動の負荷は、点火、圧縮、及び慣性などから発生する負荷を含
み、既知のディーゼルエンジンの設計に固有な種々な原因から発生している。点
火と圧縮負荷は点火と圧縮ストローク中に発生する。負荷は(4ストロークディ
ーゼルエンジンは)ピストンの排気ガス排出ストローク中に発生する。
[実施例]
本発明のこの点に対する目的は上記事項の一つまたは一つ以上を改善すること
であり、特に捻り振動特性を減じた対向型ピストンエンジンまたは2−ストロー
クディーゼルエンジンまたは航空機のプロペラ駆動のためにこの種のエンジンを
準備することである。
本発明の重要な面は、上述の特徴の一部または全てから構成されているエンジ
ンを確定することであり、航空機の駆動プロペラに対する補助的要求事項の確定
及びこれらが相互に適合することである。これらの2つの要求は共に既知のもの
ではない、従って両者を同時に用いることは革新的で発明に値する段階を備えた
技術的な進歩である。
更に本発明は航空機のプロペラ駆動用のエンジンとしての使用にも関連してい
る。この目的の石油エンジンの性能は空気密度に著しく影響され、従って、航空
機の高度によって出力が減少する傾向にある。しかし、ディーゼルエンジンを使
用する場合には、予め決められた燃料に対する空気の比率は適合せず、空燃比は
25対1から12対1の範囲でよく、エンジン効率も著しい変化はなく、エンジ
ン性能に対する高度の影響も比較的大きくない。
更に本発明は燃料の噴射タイミングにも関連している。通常のディーゼルエン
ジンでは、在来型のディーゼルエンジンのピストン速度特性に関連して燃料噴射
は十分な燃料の気化と引き続く点火を達成するために上死点前の25度域で行わ
れる。
本発明の場合には、より長い期間、高圧または最高圧縮を維持することによっ
て、燃料噴射を著しく遅らせることが出来、これによってよく知られているディ
ーゼルエンジンのノッキングは大いに減少した。本発明におけるこの後者の見解
はクランクピンを180度より小さな角度即ち、相互に160度から175度に
配置していることから生じている。ここで一般的に両者間の体積を一定に保ちな
がら対向型ピストンは短期間相互に追従する。このピストンの関係は、例えば点
火が起きるときは、一つのピストンが上死点を15度通過し、これによってクラ
ンクシャフト軸に発生する推力の代わりに有効な出力が直ちに準備される。本発
表の具体案は図を参照にして例題の方法で説明する。
[図面の簡単な説明]
図1は対向型ピストンエンジンの断面図を示す;
図2は幾分拡大した縮尺で示しているが、図1のエンジンの後方の出力配置を
示し、ロッカーピボットがクランクシャフトに連結している様子を示している;
図3及び図4は、拡大図であって、各々ロッカーピボットの一部の断面図であ
る。
図5は図1の矢視Vによって示された方向のエンジンの上面図であり、駆動出
力の配置を図示している;
図6は図1の矢視VIによって示された方向の側面図である。
図7及び図8は代替案としての歯車駆動出力配置を示す。
これらの図に示すように、対向型ピストンエンジン10は、上部シリンダ12
、下部シリンダ14、上部ピストン16及び18、そこで摺動する下部ピストン
20と22、ロッカピボット24と26、及びロッカピボットとピストンを連結
するピストンリンク28、30、32、34から構成される。
2−ストロークエンジン10にはシリンダー12と14に形成された吸入口3
6及び排出口38が備えられている。
ロッカピボット24及び26は軸40、42上に各々軸受で支えられている。
シリンダ12及び14は各々軸44及び46をもっている。
図2は駆動出力の配置を示している。ロッカピボット24、26は各々は管状
軸をもち、これらは軸方向に延び、その端部に図3及び4に示すクランク50を
保持している。2箇のクランク50は図2に示され、これらはクランクシャフト
リンク52及び54によってクランクシャフト56に連結されている。
このように、クランクシャフト56は軸58上に位置し、実際は軸58はシリ
ンダ12の軸44と交差し、シリンダ間の中央点で、軸44に平行に延びた線5
9から距離をとっている。
運転では、駆動はピストン16、18、20、22からリンク28、30、3
2、34を通してロッカピボット24、26にシャフト18を通してクランク5
0へ、更にクランクシャフトリンク52、54からクランクシャフト56へ伝え
られる。
図に示されているように、またより広く説明されているように、これらの部品
の相対的な配置形状は開口の動きの対称的な位相どりの用語で上述されているよ
うな、技術的な利点と、上記の関連利点を備えている。これらの利点は、直接外
観から判断されるのではなく、上述のエンジンの形状的分析、及び性能試験から
決定される。
図5は上述のクランクシャフト56とレース60、62及び端部ベアリング6
4等のベアリング配置を含んでエンジンの他の部分への連結の詳細を示している
。
図6はプロペラ取付66、68におけるブロワ、70における燃料噴射ポンプ
、72におけるエンジン本体をもった本エンジンの航空機への適用を示している
。
図7及び8はある特定な方向に駆動のできる一定かみ合い歯車の外観を示して
いる。図7はクランクシャフト56の上に設けられたベベル駆動70を示してい
る。図8はクランクシャフト軸58に平行に配置された出力シャフト74を備え
た直線歯車駆動72を示す。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年1月6日
【補正内容】
が、先行の公表による形状を調べてみると重要な運転上の問題が発生しているこ
とが判る。例えばクランクシャフト軸が上部・下部シリンダ間の中央線を通る結
果として、(GB539231図3を参照)シリンダの充填と点火の順序の点か
らみるとシリンダ間で対称的な動きを得ることは不可能である。
更に、先行出願の形状は、上死点位置の精度が連結桿の長さに関連していると
いう事実がある。また、両大端部が一本のクランクピンの上にある場合には、対
角線上の連結配置は揺動する偶力を発生し、不利な異常な角加速度を発生する。
同様に、先行出願によるクランクシャフトの配置では2つのシリンダが対称的な
動きをすることは出来ないことを確認した。もっと広く言えば、これは連結桿が
角張っていることに起因して2本のシリンダ間でピストンの加速度が変化すると
いう事実に基づいており、これはエンジンの運転に非常に致命的なもので、特に
2−ストロークエンジンに対しては致命的である。
これから発生して、一般的なエンジンの配置や先行出願の配列から、1本のシ
リンダーに対する動きの手順を満足するように配置することは比較的簡単である
が、しかし他のものに対しては簡単ではない。妥協的な試みとして、不満足な運
転手順になってしまう関連部品の角加速度を変更することによってのみ達成しう
ることが判っている。
対角リンクDによってロッカがクランクシャフトに連結されているという請求
項1の特徴をもったエンジンが上記のGB165861(Vickers)に発
表されている。図2及び図3の具体案では、連結ロッドはリンクDの一側面に取
り付けられ、クランクシャフトEはこの理由のためにエンジンの中央線から離れ
て配置されている。
ピストンと連結しているロッカは一般的にエンジンの内方向に配置され、連結
ロッド16によってクランクシャフト18に取り付けられているいわゆる第3ア
ーム15をもっている。図4及び図5に見られるように、一対の上部シリンダと
下部シリンダに囲まれた冷却水ジャケット間の空間にクランクシャフトを投入さ
せるために、クランクシャフト18の軸はエンジンの中心部から外れている。
エンジンの配置が変えられ、クランクシャフトの中心線が頂部及び底部シリン
ダの中心線上にある場合には、上記の欠点を著しく緩和することが判明した。航
空機エンジンに用いる場合にはクランクシャフトの中心線が頂部シリンダの中心
線上、船舶用途の場合には底部シリンダの中心線に合致する。
[発明の開示]
本発明は特許請求に定義されたエンジンを提供する。
具体案として、対向型ピストンエンジンは、2対の対向型ピストンエンジン、
シリンダ軸が離れて配置され同じ方向延長し、対向している当該ピストン、ピス
トンと回転クランクシャフトを連結している連結手段から構成されている。本エ
ンジンは、クランクシャフト1の軸が1シリンダの軸上にあることを特徴とする
。
具体案として、当該リンク手段はシリンダの軸間のある間隔を取った位置で角
運動のために取り付けられた一対のロッカピボットから構成されている。リンク
はロッカピボットとピストンの間に張り出している。
更に具体案として、リンク手段は当該シャフト手段に連結されたクランク手段
をもった当該各ロッカピボット上で、軸方向に延びた軸手段、及び各当該クラン
ク手段と当該クランクシャフトの間に設けられている連結リンクから構成されて
いる。
この具体案では、クランクシャフトの配置形状と原動力を備えることは、ポー
トの動きのより対称的な位相合わせ、噴射点火点のより対称的な位相合わせ、2
対のピストンのより対称的な速度エンジンバランスの高揚、より対称的なかつピ
ストン加速度など利点またはこれらの特徴の少なくともいくつかを備えることを
意味する。
関連する利点としては、噴射遅れ、ピストン摩擦の減少、ピストンロッドの最
小角度からの始動、クランクシャフトのリードによって改善されたトルク特性、
捻り振動の減少、クランク上の歯車を用いないで、エンジン本体に対して上下さ
せるプロペラ推力線、などがある。これらの特徴は2対のシリンダの一つの中心
線上または近傍にクランクシャフトの中心線を置く考え方を通して直接的、間接
的に生まれる。上部配置は航空機エンジンで選択され、下部は位置は船舶エンジ
ンに用いられる。
プロペラ駆動航空機に、ディーゼルエンジンを使用する場合の注目すべき側面
として、エンジン本体からプロペラに導入される捻り振動を最小限にする必要の
あることが判明した。
これらの捻り振動の負荷は、点火、圧縮、及び慣性などから発生する負荷を含
み、種々な原因から発生している。点火と圧縮負荷は点火と圧縮ストローク中に
発生する。
[実施例]
本発明のこの点に対する目的は上記事項の一つまたは一つ以上を改善する事で
あり、特に捻り振動特性を減じた対向型ピストンエンジンまたは2−ストローク
ディーゼルエンジンまたは航空機のプロペラ駆動のためにこの種のエンジンを準
備することである。
更に本発明は航空機のプロペラ駆動用のエンジンとしての使用にも関連してい
る。この目的の石油エンジンの性能は空気密度に著しく影響され、従って、航空
機の高度によって出力が減少する傾向にある。しかし、ディーゼルエンジンを使
用する場合には、予め決められた燃料に対する空気の比率は適合せず、空燃比は
25対1から12対1の範囲でよく、エンジン効率も著しい変化はなく、エンジ
ン性能に対する高度の影響も比較的大きくない。
更に本発明は燃料の噴射タイミングにも関連している。通常のディーゼルエン
ジンでは、在来型のディーゼルエンジンのピストン速度特性に関連して燃料噴射
は十分な燃料の気化と引き続く点火を達成するために上死点前の25度域で行わ
請求の範囲
1.
a)間隔をあけたシリンダ軸をもった第1(12)及び第2(14)シリンダ;
b)当該シリンダ内を摺動する一対のピストン(16、18及び20、22);
c)当該シリンダに設けられた吸入(36)及び排気(38)口;
d)軸(40、42)のまわりに枢動するロッカ(24、26)及び当該連結ピ
ストン(16、20及び18、22);
e)駆動伝達目的のために当該ピストンヘリンク手段によって結合されているク
ランクシャフト(56)
から構成され、
f)クランクシャフトの軸(58)がシリンダの軸(44、46)間の中央に位
置する線または軸(59)から間隔を置いて配置され、シリンダ軸(46)より
もシリンダ軸(44)により近くに配置されていること
を特徴とする対向型ピストンエンジン。
2. 当該エンジンのピストンに結合されたクランクシャフト及び他方のエンジ
ンのシリンダ軸よりも一方のエンジンのシリンダ軸により近くに位置するクラン
クシャフト軸をもっているクランクシャフトを特徴とする対向型ピストンエンジ
ン。
3. 当該中央位置(59)に対するよりは、一方の当該シリンダにより近くな
るように配置された当該クランクシャフト軸を特徴とする請求項1又は2に記載
の対向型ピストンエンジン。
4. クランクシャフトリンク(52、54)及びクランク(50)から構成さ
れている当該駆動トレイン(50、52、54)を特徴とする請求項3に記載の
対向型ピストンエンジン。
5. 当該エンジンの当該シリンダ(12、14)は積み重ねて配設されており
、また当該クランクシャフト(56)の軸(58)は、当該シリンダのうちの上
部シリンダ(12)の軸(44)上に配置されており、且つ該エンジンが航空機
用エンジンであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の対向
型ピストンエンジン。
6. 当該エンジンの当該シリンダ(12、14)は積み重ねて配設されており
、また当該クランクシャフト(56)の軸(58)は、当該シリンダのうちの下
部シリンダ(14)の軸(46)上に配置されており、且つ当該エンジンが船舶
用エンジンであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の対向
型ピストンエンジン。
7. 当該軸手段に連結され、当該ロッカピボットから離れて置かれたクランク
手段をもった当該ロッカピボットの各々の上に軸方向に延びた軸手段及び当該ク
ランク手段及び当該クランクシャフト間に設けられた連結リンクから構成されて
いる当該リンク手段を特徴とする請求項6に記載の対向型ピストンエンジン。
8. 相互に少なくとも180度はなれて配置されたクランクピンから構成され
る当該のリンク手段を特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の対向型
ピストンエンジン。
9. 積み重なった配置の当該シリンダ、当該下部シリンダ軸よりも当該上部シ
リンダ軸により近く配置された当該クランクシャフト軸及び航空機エンジンとし
ての当該エンジンを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の対向型ピ
ストンエンジン。
10. 積み重なった配置の当該シリンダ、当該下部シリンダ軸により近く配置
された当該クランクシャフト軸及び船舶用の当該エンジンを特徴とする請求項1
乃至8のいずれか1項に記載の対向型ピストンエンジン。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年1月19日
【補正内容】
請求の範囲
1.
a)間隔をあけたシリンダ軸をもった第1(12)及び第2(14)シリンダ;
b)当該シリンダ内を摺動する一対のピストン(16、18及び20、22);
c)当該シリンダに設けられた吸入(36)及び排気(38)口;
d)軸(40、42)のまわりに枢動するロッカ(24、26)及び当該連結ビ
ストン(16、20及び18、22);
e)駆動伝達目的のために当該ロッカーと結合されているクランクシャフト(5
6)
から構成され、
f)当該シリンダの一つの内部体積を通り、ピストンの内部の上死点の部分に延
びている当該クランクシャフトの軸(58)を有すること
を特徴とする対向型ピストンエンジン。
2. クランクシャフト(56)は各々軸方向に延びた駆動軸(48)を通して
、当該ロッカ(24、26)へ結合されており、その駆動系路は当該シリンダの
1つの一方向に軸的にオフセットされていることを特徴とする請求項1に記載の
対向型ピストンエンジン。
3. 当該シリンダ(12、14)の一つの長手方向に、駆動軸(48)に関し
ては半径方向に、延びている駆動トレイン(50、52、54)によって当該ク
ランクシャフト(56)に結合された、軸方向に延長されている当該駆動軸(4
8)を特徴とする請求項2に記載の対向型ピストンエンジン。
4. クランクシャフトリンク(52、54)及びクランク(50)から構成さ
れている当該駆動トレイン(50、52、54)を特徴とする請求項3に記載の
対向型ピストンエンジン。
5. 当該エンジンの当該シリンダ(12、14)は積み重ねて配設されており
、また当該クランクシャフト(56)の軸(58)は、当該シリンダのうちの上
部シリンダ(12)の軸(44)上に配置されており、且つ該エンジンが航空機
用エンジンであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の対向
型ピストンエンジン。
6. 当該エンジンの当該シリンダ(12、14)は積み重ねて配設されており
、また当該クランクシャフト(56)の軸(58)は、当該シリンダのうちの下
部シリンダ(14)の軸(46)上に配置されており、且つ当該エンジンが船舶
用エンジンであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の対向
型ピストンエンジン。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 AT,AU,BB,BG,BR,
BY,CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,G
B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV
,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,
RO,RU,SD,SE,SK,UA,US,UZ,V
N