JPH09501586A - 改良されたポップアップ型タオルディスペンサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、個々のタオルシート（１０）がシートの間に挟まれ折り曲げられるとき、隣接するタオルの縁部（４０，５０）が非平行になるように改良されたポップアップ型ディスペンサに関する。この新しい構成は、予測可能で繰り返し可能な方法を提供することによって信頼性のおける改良されたポップアップ型取り出しを行う。重複端部（４０，５０）によって形成された重複領域（８０）は引っ張り方向に最も大きな重複点を有するシート幅にわたる点と、引っ張り方向に最も小さい重複点を有するシート幅にわたる点とが形成されるように傾斜している。この形状によって最大限の重複領域が放出開口部を通して次のシートを引くことができると同時に、最も小さい重複領域でシートの分離が始まる。この分離は最も小さい重複点（１００）で始まり、分離フロントに沿って最も大きな重複点に向かって重複領域（８０）にわたって前進する。重複領域（８０）がせん断力を保持するために重複領域が不十分になる程度に減少するとき、２つのシート（１０）が完全に分離する。重複領域（８０）、分離フロントの長さ、最も大きな点での重複量は、特定の開口寸法、基板、加湿剤及び水分の量の所望の分離特性を提供するために調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 改良されたポップアップ型タオルディスペンサ 発明の分野 本発明は使用中の機能的信頼性が改良されたポップアップ型タオル製品ディス ペンサに関する。特に本発明は、個々のタオルシートが非一様な幅で重複領域を 形成するようにパッケージ内に挟まれたとき隣接するタオルの縁部部分が平行で はない、ポップアップ型放出パッケージに使用される予め水分を含んだタオル製 品（ぬれふきん）の改良された構成に関する。 発明の背景 今日の社会において、清潔さは健康面及び美的観点から非常に重要である。家 庭、または家庭から離れているとき、せっけん、布及び流水のような従来の洗浄 用品は、特定の目的のためには利用できず、不適当であり、不便である場合があ る。また身体の敏感な領域をきれいにする場合には、特別の配慮が必要になり、 通常のタオル製品、洗浄剤及び殺菌剤のような他の関連材料は刺激と不快感を生 じる。殺菌剤及び加湿剤のような少なくとも一方の特定の薬剤を使用することも 必要になる場合がある。 家庭で、または家庭から離れた場合、子供及び幼児をきれいにする場合、清浄 動作の頻度並びに彼らの皮膚の敏感さによって特別な配慮が必要である。特別の 関心はおしめ及び大人の失禁用保護製品を交換中に、幼児の敏感な身体領域を清 浄にすることである。 これらの問題に対処するために、消費者製品の製造者は刺激のない清浄剤で予 め湿気を帯びた使い捨ての合成及び天然繊維ベースのタオル製品を開発した。こ こで使用する用語の「一回使用」及び「使い捨て」は再使用するために保持する （きれいにする）のではなく一旦使用した後に廃棄することを表現するために互 換的に使用される。用語の「水分」、「水分を加えた」及び「加水剤」は、単に 水または水溶液を言うだけではなく、（アルコールのような）殺菌溶液、水をベ ースとした溶液、オイルベース溶液、せっけん，ローション、溶剤等のようなタ オル製品と組み合わせられて使用される他の液体を言う。もちろん、粉末及び粒 状体のような乾燥した添加物も使用することができる。 このような予め湿気を帯びたタオル製品用に２つの基本的なタイプ、主に複数 のタオルの容器及び１枚タオルパッケージのタイプがある。 １つの典型的な複数のタオル容器において、水が不浸透性の可撓性または剛性 の容器が使用される。予め水分を帯びたタオル製品は別になったタオルシートが 折られて積み重ねられた構成の種類のものである。これらの構成は、消費者に一 度に一枚のタオルを露呈すべく容器から引き出すことができる。これらの容器は しばしば、タブ状の構成（剛性の容器）か、または柔らかいほぼ矩形のパッケー ジ構成か、通常は残りのタオルを保護するために再び閉鎖可能である。 これらのタイプのタオル製品とディスペンサには欠点がないわけではない。単 に折り曲げられ他方のタオルの上に積み重ねられているタオルシートは、連続的 なシートを放出し、個々のタオルの取り出しを容易にする手段がなく、消費者が 現れたタオルの自由縁を見つけ、残りのタオルの積重ねからタオルを自由にはが すことが必要になる。これは時間の浪費であり、（特に水分の多いタオルの場合 手作業から注意がそれる労力の多い手順である。 このような場合の欠点を克服するために、複数のタオルのディスペンサは、消 費者によって容易に把持することができるように、タブ状の形状と離れた向きで タオルの前縁部分を保持する寸法及び形状の開口部を有する上方パネルを有する ように開発された。別の案としてこのようなディスペンサは、１つの表面に閉鎖 可能な開口部を有する柔らかい矩形のパッケージの形態をとる。これらのディス ペンサは、「ポップアップ型」ディスペンサとしてよく知られており、このディ スペンサは、パッケージから引き出されているタオルの後縁が開口部を介して次 のタオルの前縁を引き、典型的には次のタオルの前縁から自由に出て、前記開口 部の縁部によって容易に接近可能な位置に次のタオルの前縁を保持する。タオル シートは穿孔部が個々のタオルの端部を形成している連続的なロールか、折り曲 げられ重なった関係のタイプである。連続したタオルの間で相互に作用するか接 続されているタイプは、開口部を通って連続したタオルを送るためには必要であ る。 穿孔部を有する連続したロールタイプのタオル形状は、分離したタオルより比 較的に大きな取り出し力が必要である。なぜならば、早期の分離を防止するため に穿孔領域が構造的に十分な保全性を有しなければならないからである。穿孔部 でタオルの分離を完全にするために必要な大きな力は、両方の手を使用すること を必要とし、すなわち、一方の手でタオルを引き、一方の手でパッケージを保持 しなければならない。これは一方または双方の手が汚れているとき、または一方 の手を使用しているときに特に不便である。また、このようなディスペンサは、 分離のために比較的大きな力を必要とするので、次のタオルの前縁がパッケージ の開口部をはるかに越えて突出す（過剰な放出）る傾向があり、パッケージの閉 鎖及び再密封を困難にし、残りのタオルを過剰に乾燥させる。また大きな分離力 は、分離する前に複数のタオルを引き出し、消費者が必要なものより多くのタオ ルシートが引き出され、未使用のタオルを捨てるかまたはそれらのいくつかをパ ッケージの内側に押し込もうとする選択が残される。 過剰な取り出しを解決する１つの方法は、１つのウエブの穿孔部が他のウエブ の穿孔部の中間に間隔を置いている穿孔タオルの２つのウエブ装置（２つの重な ったウエブの共通の構成）の使用である。この二重ウエブは次にポップアップ型 放出パッケージの内側にアコーデオン状に折られる。動作の理論は、１つのウエ ブの穿孔ラインが分離したとき、提示された次のタオルは反対側の次のタオルで ある。なぜならば、それは引き出されたタオルと共に開口部の外側を走行し、第 １のタオルが分離する前に開口部の外側に突出するからである。２つのエブの穿 孔部と折り曲げ間隔の間の間隔は、取り出し（ポップアップ）の量を制御する２ つの変数である。この方法はポップアップの問題を解決しようとするが、穿孔部 の使用に関する信頼性は、両方の手の使用を必要とし、この比較的大きな分離力 により分離が失敗して複数のタオルが取り出される。 ポップアップ分離問題に対する他の１つの方法は、別になった折られた挟まれ たタオルシートを使用することである。このタオルは、互いに平行になるように 、また連続したタオルがパッケージのポップアップスタイルの開口部を通して送 り出されるように互いに接着している重複した縁部部分を有するように挟まれて いる。タオルは分離しているので穿孔部に沿って破る場合に必要な大きな分離力 に関する困難性は避けられる。 しかしながら、この別になっており、折られて挟まれている変形例のポップア ップディスペンサに関しては、製品の連鎖及び後退の間に狭い信頼性のあるポッ プアップ動作の範囲がある。１つのシートが除去されるとき、製品の分離が生じ ないとき連鎖が生じ、複数のタオルのシートが製品の連続したウエブまたは連鎖 で引かれる。次のシートを放出オリフィスに引く前にタオルシートが早期に分離 するとき後退が生じる。次のシートがパッケージの内側に後退するとき、使用者 は次のシートの一部を把持することができない。これらの２つの状態の間に生じ る狭い作動ウインドウは、製品の水分の付加、放出オリフィスの寸法及びまたは 形状、製品の重複の程度、製造中の圧縮、積荷、及び／または収納及び基板の特 性によって主に制御される。 製造中、及び積荷中及びまたはこのようなパッケージの収納中に生じる上述し た特性における変化は、製品の連鎖及び後退の発生につながる。消費者がシート を引く方法の追加的な変形を付加する実際の使用状態は、消費者が、連鎖（した がって製品の廃棄）または（処理を再スタートするために非常に狭いオリフィス を通って次のシートの前縁を再び引き出そうとするためにパッケージに達する必 要がある）後退を経験する可能性を大きくする。 さらに、一方の手のみを使用する、実際の使用者の信頼性を大きくする改良さ れたポップアップ型のぬれふきんディスペンサを提供することが望ましい。 さらに、製造公差の変化、積荷及び／または収納の状態の変化に耐え得る改良 されたポップアップぬれふきんディスペンサを提供することが望ましい。 発明の要約 本発明は、変形されたＺ形状に折り重ねられた形状で組み合わせられた分離し たタオルシートを使用することによって作動ウインドウを拡張し、前記シートは 隣接シートの挟まれた端縁が非一様な幅を有する重複領域を形成するように少な くとも一部が非平行になるような全体形状を有する。この新しい構成は予め水分 を含んでいるか、または互いに向かう親和性（密着する傾向）を有する。 この概念のキーは、隣接したシートの前縁と後縁の重複した関係であり、シー トの前縁及び後縁の幾何形状を特徴とする。このシートは、重複するかまたは共 通の平面に伸びる関係で積重ねられ次の隣接するシートの間に折り畳まれるよう に対向する端縁が相互に折られる。重複した端縁によって形成された重複領域は 、引っ張り力の方向に最も大きく重複するようにシート幅と交差する少なくとも １つの点と、引っ張り力の方向に最も小さく重複するようにシート幅と交差する 点とを有するように傾斜している。この構成は、最も重複が小さい領域でシート の分離が起こり始めると同時に最大限の重複領域が放出開口部を通って次のシー トを引くことができるようにする。この分離動作は、最も小さい重複部で始まり 、「分離フロント」に沿って最も大きな重複部の対応点に向かって前進する。重 複領域が、せん断力を保持するには不十分な重複領域まで減少するときに、２つ の シートが完全に分離する。 この構成は、設計によって分離のタイミングの制御を容易にすることができる 予期可能な繰り返し可能な分離動作を提供する。重複面積、分離フロントの長さ 、最も大きい重複点の重複の量は、特定の開口部の寸法、基板、加湿剤及び水分 の量において所望の分離特性を提供するように変化することができる。 分離は好ましい形状において非対称の力によって補助され、この力は、シート が放出開口部を通って引かれるときせん断方向の引っ張り力をねじり、はがし運 動に変換する。この非対象的な力の長さは、最も大きい重複部の点に近い領域に 比較して最も小さい重複部の近傍に及ぼされるせん断力の比率を大きくし、一番 小さい重複部に及ぼされる力を大きくする。重複した領域が放出開口部を通って 引かれるとき、分離フロントは、最も小さい重複点から最も大きい重複点までシ ートにわたって移動し、その場合、それはシートを完全に分離して、次の使用の ために次のシートの一部が開口部を通って伸びるようにする。従って放出された シートは、使用の準備がなされ、全体が折り戻され、一方の手で放出することが でき、このような製品の利便性を向上する。 従って本発明は、寸法、重複の量、及び水分の量に関して製造公差の範囲で、 パッケージの第１のシートから最後のシートに予測できる性能を提供するさらに 丈夫なディスペンサを提供する。またこれらの改良されたシートの使用は、放出 開口部の設計を簡単にし、満足のゆく性能において複雑な形状及び正確な寸法は 必要ではなくなった。また、シートを引き出すために必要な放出力及びパッケー ジを拘束するに必要な力を低減し、一方の手だけで使用できるように性能を改良 する拘束の小さい開口部を使用することができる。またこのディスペンサは、比 較的長期間の収納の後、液体がパッケージの底部に向かって移動して水分の負荷 勾配が促進される場合であっても、また包装または積荷中に比較的に大きい圧縮 負荷力がシートのスタックに適用された場合であっても信頼性のある分離を行う 。 図面の簡単な説明 本発明は、次の添付図面及び次の詳細な説明を参照することによってさらによ く理解することができる。 第１図は、従来技術によって矩形に切断され、広がった状態の典型的な１枚の タオルシートの平面図である。 第２図は、折り曲げられる前の重複する関係を示した従来技術によって矩形に 切断された３枚の別になったタオルシートの平面図である。 第３図は、従来技術のようにＺ型に折られ、間に配置された第２図に示した矩 形に切断された３枚の分かれたタオルシートの斜視図である。 第４図は、従来技術の容器の開口部から現れている分離状態を示す２枚の分離 した矩形に切断された重複するシートの部分正面図である。 第５図は、本発明による好ましい実施例のほぼ平行四辺形の一枚のタオルシー トの平面図である。 第６図は、折り曲げられる前の重複する関係を示した従来技術による３つの別 になった矩形に切断されたタオルシートの平面図である。 第７図は、本発明によってＺ型に折られ、それぞれの間に配置された第６図に 示す３枚の分かれたタオルの斜視図である。 第８図は、容器内に配置された本発明によって分かれたシートが折られて積み 重ねられている状態を示す断面図である。 第９図は、タオルが容器の開口部から現れるときに分離作用を示す第６図乃至 第８図に示す２枚の分離重複したシートの部分側面図である。 第１０図は、本発明による分離部品を示す第９図に示す２つの分離した重複シ ートの概略側面図である。 第１１図は、折り曲げる前の重複関係を示す本発明の他の実施例を示す３枚の 分かれたタオルシートの第６図と同様の平面図である。 第１２図は、折り曲げる前の重複関係を示す本発明の他の実施例を示す３枚の 分かれたタオルシートの第６図と同様の平面図である。 第１３図は、折り曲げる前の重複関係を示す本発明の他の実施例を示す３枚の 分かれたタオルシートの第６図と同様の平面図である。 第１４図は、折り曲げる前の重複関係を示す本発明の他の実施例を示す３枚の 分かれたタオルシートの第６図と同様の平面図である。 第１５図は、折り曲げる前の重複関係を示す本発明の他の実施例を示す３枚の 分かれたタオルシートの第６図と同様の平面図である。 第１６図は、折り曲げる前の重複関係を示す本発明の他の実施例を示す３枚の 分かれたタオルシートの第６図と同様の平面図である。 発明の詳細な説明 第１図は、従来技術で見られるような、平坦に広げられた状態の典型的な１枚 のタオルシート１を示している。シートは２つの側縁２及び３、２つの端縁４及 び５を有し、Ｚ型に折られた形状で使用するために点線６及び７によって表され る２つの折曲線を有する。２つの側縁は、横断方向のタオルシートの範囲を画定 し、２つの端縁は長手方向のタオルシートの範囲を画定する。２つの折曲線は、 Ｚ型に折り曲げられた形状の中央領域９を画定する。タオルシート１は、平行で 直線的であり、互いに直角を形成している対向縁部を有する全体が矩形の形状を 有し、折曲線６及び７は、端縁４及び５に平行である。 第２図は、（第１図に示すタオル１のような）３つの個々のタオルシート１Ａ ，１Ｂ，１Ｃを示し、このタオルシートは、互いに関連して連続ウエブを形成し 、一方の側縁から他方の側縁に伸びている（斜線領域によって示すような）同一 平面に重複領域８を形成している。このシートは、折られて互いに間に配置され ておらず、平坦に広がった状態で示されている。隣接したシートの重複した縁部 がほぼ平行であり、その結果、重複領域８は、一方の縁部から他方の縁部にシー ト を横切る一定の幅を有する。 これらの個々のタオルシートは、隣接シートの端部と中央領域との間に１つの シートの端縁を捕捉するように第３図に示すようにそれらの折曲線６及び７に沿 って相互に折り曲げられている。第３図の斜視図からシートの折り曲げスタック を見ると、重複領域８と中央領域９のの順序をはっきり見ることができ、互いに 挟まったシートの上方のシートの後縁は、次のシートの前縁の下に捕捉されてい る。このように、上方のシートに作用する上方への引っ張り力は、次のシートの 前縁がスタックに接着したまま残ることなく、残りのシートのスタックから上方 に引っ張られることを保証する。 第４図は、典型的な容器Ｃの開口部Ａを通るタオルシートの引出部を包囲する 部分を概略的に示す。第４図に示す瞬間において、重複領域８は、開口部Ａに配 置されている。開口部Ａは、消費者が容易に把持することができるようにタオル シートの突出部分（ポップアップ）を保持し、それは、タオルシートが開口部を 通過するとき、タオルシートのねじれ効果を生じるように十分に小さい。ここで 使用する用語の「ねじれ効果」は、シートが拘束開口部を通って引かれたときに 最初のほぼ平坦な状態からシートの部分のねじれを生じるようにシートを束ね、 曲がることを言う。（矢印によって示すように）引っ張り力Ｐを与えることによ ってシートを引き出すときに、１つのシート４の後縁及び次のシート５の前縁が 重複領域８によって結合されながら開口部領域を通過する。開口部はタオルシー トに引っ張り力Ｐに対応する下方への力Ｄを与え、反対方向のこれらの２つの力 は、２つのシートを引き離す傾向がある。 ２つのシートの分離は、タオルシートが開口部を通過するときどのように拘束 されねじれるかに正確に依存して重複領域を介して種々のランダムな位置で行わ れる。重複領域は、シートにわたって一定であるので、分離の開始またはその分 離が進展するシートにわたる方向を断定することができない。 第４図を見て容易に分かるように、開口部を通って十分に大きな下方シートの 部分が引き出される直前に開口部Aに非常に近くで分離が生じる場合には、下方 のシートが、容器の中に後退し、開口部によって保持されることがない。他方、 必要な分離力が余りに大きいときは、下方のシートが開口部を越えてかなりの量 伸びるまで、分離せず、容器を再び閉じることが困難になり、最悪の場合には現 在の要求を越える製品の複数のタオルが連鎖するように引き出される。分離が起 こるタイミングと場所は、制御と予測が非常に困難であり、開口部の寸法及び形 状、タオルシートの特性及び使用する加湿剤の性質及び品質に非常に敏感である 。拘束開口部は、比較的に、次のタオルシートの前方部分を把持し、シートの分 離を行うことを保証するように作用するように使用されるが、これはそれに対応 してシートを引き出すために必要な引出力、従って、引き出し中にパッケージを 拘束するために必要な力を増加する。これは一方の手で操作を行うこれらのパッ ケージの能力を制限する。 本発明によって設計されたタオルシートの好ましい実施例が第５図乃至第１０ 図に示されている。 第５図は、平坦に広がった状態の一枚のタオルシートを示す。シートは２つの 側縁２０及び３０と、２つの端縁４０及び５０とを有し、Ｚ型に折られてはさま った形状で使用するために点線６０及び７０によって表される２つの折曲線を有 する。２つの折曲線は横断方向のタオルシートの範囲を示し、２つの端縁は、長 手方向のタオルシートの範囲を示す。２つの折曲線はＺ形状に折られた際に中央 領域９０を形成する。タオルシート１０は、平行な直線縁部と、側縁２０及び３ ０にほぼ垂直な折曲線２０及び３０を有するほぼ平行四辺形の全体形状を有する 。 第５図は、端縁４０及び５０と側縁２０及び３０との非直角な関係を示してい る。第５図に示す角度θは、端縁４０が側縁２０に関して形成する角度を表し、 この場合、９０°未満（鋭角）の角度を有する。側縁に関して端縁４０の他端に よって形成される角度は、θの補角（１８０°−θ）である。第６図は、（第５ 図に示すタオル１０のような）３枚のシート１０Ａ，１０Ｂ，及び１０Ｃを示し 、これらのタオルシートは、一方の側縁から他方の側縁に向かって伸びている（ 斜線によって示す）同一平面または重複領域８０を形成するように連続的なウエ ブを形成するように互いに関連している。これらのシートは折り曲げられ、相互 に挟まれておらず、平坦に広がった状態である。関連したシートの中央線は、破 線ＣＬによって示され、引っ張り方向及び長手方向に平行である。 隣接シートの重複する端縁は、ほぼ平行であり、長手方向に測定された幅を有 する重複領域８０が形成され、これは距離の関数として、この場合、一方の側縁 から他方の側縁に向かう横断方向のシートにわたって直線的に変化する。シート の範囲が重複し、端縁の角度が重複領域が一方の側から他方の側に完全には伸び ていないような第６図の実施例において、参照符号１００で示された領域が形成 される。この領域１００は、非重複領域または「アンダーラッピング領域」と称 される。重複領域８０は、この好ましい実施例においては基本的には３角形であ る。これらの個々のシートは隣接シートの端縁と中央領域との間で１つのシート の端縁を捕捉するように第７図に示すようにそれらの折曲線に沿って相互に間挿 されている。第７図の斜視図で相互に積み重ねられたシートを見るとき、重複領 域８０と中央領域９０とが交互になる順序がはっきり見ることができ、間に挟ま れたシートの対の上方のシートの後縁は、常に次のシートの前縁の下を捕捉する 。このように、上方シートに作用する上方の引っ張り力は、次のシートの前縁が スタックに残らないでシートの残りのスタックから上方に自動的に引かれること を保証する。 第７図に示したようなタオルシートの折り曲げられたスタックは第８図に断面 で示した容器Ｃのような容器に配置される。容器Ｃは、本発明による改良された シート形状と共に使用するのに適している１つの容器形状を単に説明することを 意図するものである。このような容器は、容器内のタオルシートの供給が新しい 内側のソフトパックＳの挿入によって置き換えられるように内側の柔らかいソフ トパック内にシートを収容する。このような内側のソフトパックは、容器の開口 部Ａに整合する開口部Ｑを有する。 第９図は、典型的な容器Ｃの開口部Ａがタオルシート１０Ａの引出部を包囲す る現象を示す。第４図に示すこの瞬間に、重複領域８０が開口部内に位置する。 開口部Ａは、それが消費者によって容易に把持することができるようにタオルシ ートの突出部分（ポップアップ）を保持し、それは、開口部を通過するとき、タ オルシートのねじれ効果を生じるように十分に小さい。（矢印によって示すよう に）引っ張り力Ｐを与えることによってシートを引き出すときに、１つのシート １０Ａの後縁４０及び次のシート１０Ｂの前縁５０が重複領域８０によって結合 されながら開口部領域を通過する。開口部はタオルシートに下方への力Ｄを与え 、反対方向のこれらの２つの力は、２つのシートを引き離す傾向がある。 本発明による優れた性能にとって重要な原理を第１０図に詳細に示し以下に説 明する。 簡単に言えば、シート１０Ａ及びシート１０Ｂは、引出段階中に開口部によっ て生じるよじれ効果を省いて第１０図に示される。第１０図には２つの重複した シート１０、引っ張り力Ｐ、上方シート１０Ａの後縁４０、下方シート１０Ｂの 前縁５０が示されている。重複領域８０及びアンダーラッピングまたはノッチ領 域１００が示されている。本発明によるタオルシート形状において、重複領域８ ０は、少なくとも１つの最も大きい、すなわち最大限の重複部Ｍの点と、少なく とも１つの最も小さい、最小限の重複部ｍの点とを有し、この双方の値は、引っ 張り力Ｐの方向に測定される。 このような１０Ａ及び１０Ｂの２つのシートの重複面は、互いに親和性を有し 、 この親和性は、シート材料の表面特性、使用する加水または（もしあれば）他の 薬剤のタイプ、静電特性及び積荷及び／または搬送中の互いに挟まれたシートの スタックに及ぼされる圧縮力を含む多数の要因によって決定される。このシート は（この親和性によって）重複領域で同一平面の接触によって互いに接触し、第 ２のシートが第１のシートが開口部を通って出るに従って出ることを容易にする 。引っ張り力Ｐの方向に作用するせん断力が重複領域８０のせん断結合強度を越 えるとき、２つのシートの分離が生じる。 しかしながら、重複領域８０は、引っ張り力Ｐの方向に測定してシートにわた る一様な重複量を有さない。結果的には、シートにわたる所定の点の重複量は、 分離に必要なせん断力を決定するので、まず分離は重複量が最小限である点で生 じ、分離フロントが最も大きい重複点に向かって移動しながら重複領域を前進す る。重複領域がせん断力を保持するのに不十分な領域がある程度まで小さくなる とき、２つのシートの完全な分離が生じる。従って分離は予測可能であるように 生じ、特定の分離装置の分離特性が特定の適用に応じて設計することができる。 好ましい形状において、第１０図に示すようなタオルシートを引く段階の間、 重複したタオルの対の１つの縁部で非接触、非重複領域１００の存在によって生 じる非対象的な力の適用によって分離が補助される。力の適用の非対象性に寄与 する他の要因は、タオルシートの形状によるタオルシート１０Ａの最も遠くに伸 びる最も把持し易い部分が、アンダーラッピングまたはノッチ領域１００と重複 タオル対の同じ側にあるという事実である。これは消費者が非対象にタオルシー トに引っ張り力を及ぼす可能性を増大する。 使用するの伸長特性のようなこれら及び他の寄与要因によって非対象的な力は 、最も大きい重複部分の点に近い領域に比較して最も小さい重複領域の点の近傍 に及ぼすせん断力の比率を増大する。重複領域８０は、第１０図のＰで示した矢 印によって表される回転力成分を受け、これは、分離段階が最も小さい重複点で 始 まり、最も大きい分離点に向かって分離フロントに沿って重複領域を前進するこ とを保証する助けとなる。この非対象的な力の適用は、分離を行うのに有利であ り、好ましい実施例に組み込まれる助けとなり、満足のゆく性能には欠かせない ものである。 第５図に示すようなほぼ直線的な端縁を有するタオルシートにおいて、角度（ シータ）は、約０°と約９０°との間が好ましく、さらに好ましくは、約４５° と約９０°との間が好ましく、最も好ましくは、約７５°と約８５°との間であ る。好ましい実施例において、約８２°の角度（シータ）がよく機能することが 分かった。シート全体の寸法、折り曲げ場所、間に挟む程度と組み合わされたこ の角度は、（分離フロントの長さを含んだ）重複領域の寸法及び形状、従ってタ オルシートの分離特性を設計するために使用することができる。 タオルシートそれ自身は、共通に使用されるティシュタイプの紙材料またはデ ィスペンサのような使用に適した他の同様な薄い可撓性のシート状材料で形成す ることができる。このような材料は、例えば、固着剤を有するか有しない繊維形 態のセルロース材料（セルロース、レーヨン／ビスコースまたはコットン）のよ うな天然材料、（ポリプロピレン、ポリエチレンまたはポリエステル）のような 剛性材料及びその混合物を含む。またこのような材料は、結果として生じるタオ ルシートが放出動作中、特にクレンジングまたは他の液体添加物で水分を適用さ れるならば、破れを避けるために十分な強度を有する限り１層、２層または複数 層の形態である。 タオルシートの基礎重量、成分、織地（表面仕上げ）は、所望の耐久性、感触 、清浄能力を達成するように調整される。タオルシートの全体形状は意図した課 題を達成するのに適するように選択することができ、折り曲げ及び／または整合 作用中に所望のパッケージの寸法内に適合するようにタオルシートの寸法を小さ くする。約０．００４３ｇ／ｃｍ² （０．００８７１ｂ／ｆｔ²）と約 ０．００６８ｇ／ｃｍ² （０．０１３８１ｂ／ｆｔ² ）との間の範囲の基礎重量 を有するセルロースベース材料の一層のタオルシートが、使用する上で適してお り、長手方向にほぼ２０．３ｃｍ（８インチ）及び横断方向にほぼ１７．８ｃｍ （７インチ）の全体寸法のシートが機能的に作用する。 本発明の利点は、かなり乾燥した、すなわち液体清浄剤またはタオルシートに 水分を与える他の液体のないタオルシートを得ることができることであるが、こ こに示した改良されたポップアップ型ディスペンサは、特に互いに高い親和性を 有するタオルシートの場合に有利である。このような親和性は、表面仕上げまた は静電特性のような基板特性によるが、さらに一般的にはタオルシートに特定の 添加剤を付加することによって得ることができる。 洗浄剤におけるこのような薬剤は、水、ミネラル水及び（プロピレングリコー ル、グリセリン、アロエ香料のような）加湿剤、（ＰＥＧラノリン、ジメチコン 、ワセリン、麦芽オイル、植物油のような）軟化剤、（ポリソルベート２０、パ レス２３−７のような）表面活性剤及び乳化剤、（シトリル酸、ベンザルコニウ ムクロライド、ジャーマル１１５、カートン、またはポタシウムソルベートのよ うな）保存剤及び（ビサボロル、アラントイン、キャモミールエクストラクトの ような）バッファ、スキンケア成分及び天然または人工の香料のような溶液また は乳剤に組み込むことができる他の材料を含む。他の使用において、特に医薬的 な使用において、アルコールのような殺菌剤を使用することができ、このような タオルシートは、適当な清浄剤または他の薬剤を添加することよって一般の家庭 用清浄剤として使用することができる。このような環境において、タオルシート に付加された清浄剤または他の薬剤はタルカムパウダーのような形態の乾燥粒状 または粉末形状であり、互いにタオルシートの親和性を増大するように作用する 。 タオルシートに使用される加湿剤の量、または他の薬剤に関しては、適用の特 定のニーズに答えるように調整することができる。多数の一般的な添加剤に見ら れる傾向は、使用する添加剤の量が大きくなれば、タオル表面の接着性、すなわ ちぴったりとくっつく性質が大きくなり、したがって重複領域でタオルシートの 親和性が大きくなる。タオルシートの液体負荷に関しては、使用する量は、（Ｘ で指定される）タオル基板の乾燥基礎重量の倍数であると説明される。本発明に 対応するタオルシートで実行される１つの代表的な液体負荷は３Ｘであり、これ は、タオルシートの乾燥基礎重量の３倍の重量を有する液体量がタオルシートに 吸収され含まれることを意味する。重複領域の寸法及び形状は少なくとも一部が 流体負荷の変化によるタオルシートの間の親和性の変化を考慮して変化すること ができる。 本発明は余り拘束しない開口部を使用することができ、シートを引き出すのに 必要な放出力、従ってパッケージを固定する力を小さくし、一方の手による使用 性能をかなり改良する。またディスペンサは、パッケージの底部に向かって液体 が移動して水分負荷勾配が形成される比較的長期の収納においても、また包装及 び船積中にシートスタックに適用する比較的に大きな圧縮力が加えられても信頼 性のある分離を行う。 タオルシートの側縁は、分離段階で大きな役割を演じることはないが、それら は、開口部がタオルシートのポップアップ部分を保持する保持力の程度に影響を 与えることによってパッケージ全体の性能に寄与する。結果として、図面にはタ オルシートの引っ張り方向に平行な平行側縁の使用に関して説明したが、平行で はなく、直線的ではない側縁も本発明の範囲内である。 第８図に示した代表的な容器は、（剛性容器の再充填性を促進するために）剛 性の外側容器と可撓性の内側容器との使用を示し、本発明の原理は、容器がシー トのみを直接含む剛性容器か、または容器が旅行用の形態型パッケージのような 可撓性容器である適当な収納容器に適用可能である。 本発明による改良されたポップアップ型ディスペンサはパッケージごとに多数 の個々のタオルシートを収納するように構成される。例えば、小さい携帯が容易 なパッケージは（パッケージ毎に約２乃至２０のような）比較的少数のシートを 有するように構成されるが、１つの特定の場所で使用するに適している大きなパ ッケージは、（パッケージ毎に約２０乃至約２００のような）多数のシートを含 む。 本発明による他の適当なタオルシートは第１１図乃至第１６図に示されて いる。これらの図面の各々において、関連したタオルシートの中心線は、引っ張 り方向及び長手方向にほぼ平行な点線ＣＬによって指示されている。 第１１図は、第６図に示すと同様に一連の平行四辺形のタオルシート２１０Ａ ，２１０Ｂ，２１０Ｃを示しているが、重複領域２８０は１方の側縁から他方の 側縁にシート全体にわたって伸びている。この領域に重複またはノッチ領域がな いが、重複領域の最大限及び最小限の重複部に必要な点があり、従って本発明の 利点は達成される。 一連の３つのタオルシート３１０Ａ，３１０Ｂ，３１０Ｃがシートの中央線Ｃ Ｌに関して対象的な形状を有する対象的なタオルシートが、第１２図に示されて いる。隣接するシートの重複端縁が、非平行であり、この形状において、重複領 域３８０は、２つの最小限の重複部と１つの最大限の重複部とを有する。このよ うな構成において、分離は最小限の重複部の１つまたは２つの点で開始し、最大 限の重複部に向かって前進する。 隣接するシートの重複端縁は、第１３図に示す３つの連続したタオルシート４ １０Ａ、４１０Ｂ及び４１０Ｃの場合、性質上直線的である必要はない。端縁は 、弧状か曲線、または一部が直線で一部が曲線であってもよい。重複領域４８０ は最大限及び最小限の重複部の点を含み、前述したように分離が進展することに 留意すべきである。 現在においてはＺ形状の折り曲げが好ましいが、各特定のシートの折曲線の数 は、本発明に対して重要ではない。第１４図に示した一連のタオルシート５１０ Ａ，５１０Ｂ，５１０Ｃの場合のように、各個々のシートが１つの折曲線を含む Ｃ形状に折られた形状を使用することができる。この場合において、第７図に示 すようなシートスタックを形成する際に、各シートはＣ形状に折られ、スタック を通って下方に前進する各材料層は、２つの隣接するタオルの重複領域を含み、 １つのタオルの後端は次のタオルの２つの半分の部分の間に捕捉される。多数の 折曲線を組み込んだ他の形状は、本発明のタオルシートと共に使用することに適 していることが分かった。 他方、折曲線の数は本発明にとって重要ではないので、ある環境においては、 シートが折曲線を有しないロールタイプのディスペンサを形成するためにスピン ドルまたはコアに関連するタオルシートに巻くことが望ましい。要するに本発明 の放出パッケージ内にシートを配置するために使用される方法は、シートを間に はさみ、シートを回転し、シートを直線的なウエブに維持し、折曲線の種々の数 を含むが、パッケージ全体の設計と矛盾しない他の方法でもよい。 折り曲げる前の３つの分かれたタオルシート６１０Ａ、６１０Ｂ及び６１０Ｃ の第６図と同様の平面図である第１５図に示すように、従来の矩形の形状におい て一連のタオルシートの一端縁のみ（この場合縁部６４０）を変形し、一端縁（ この場合縁部６５０）をそのままにすることが望ましい。第１５図に容易に示す ように、隣接するタオルシートの重複する関係は、最も大きな点と最も小さな点 とを有するような関係であり、従って本発明の利点が達成される。 第１６図は、端部がフォーク型またはバンナ端部と呼ばれるようにノッチが形 成されている本発明の他の実施例を示す３つの分かれたタオルシート７１０Ａ、 ７１０Ｂ及び７１０Ｃの第６図と同様の平面図である。このようなタオルシート は、第１６図に示すように関連しており、隣接シートの各対は２つの重複領域７ ８０及び７８１を形成し、各々は最も大きな重複点及び最も小さな重複点とを有 する。同様に、隣接タオルの端縁は、重複領域の数を生じるように形成され、 特定の重複領域が少なくとも１つの最も大きな重複点と少なくとも１つの最も小 さな重複点とを有する限り、重複領域の分離に関する限り本発明の利点が達成さ れる。 本発明の特定の実施例を説明したが、本発明の精神及び範囲を逸脱することな く種々の変形及び変更が行われることが当業者には明らかである。例えば、個々 のタオルシートの全体寸法及び形状、折曲線の数及び向き、重複領域の数及び形 状、タオル材料、加湿剤及びパッケージ全体の構成は特定の適用に適合するよう になっている。各連続したタオルシートの形状及び寸法は、ウエブがタオルシー トの非一様な連続性から成るように変形することができる。請求の範囲において 、このようなすべての変形例が本発明の範囲内にあるようにするようにカバーす ることを意図するものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＮ，ＣＺ，ＦＩ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，Ｋ Ｐ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＩ，ＳＫ， ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ 【要約の続き】 は、特定の開口寸法、基板、加湿剤及び水分の量の所望 の分離特性を提供するために調整することができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． シートの各々が２つ対向側縁領域と、前記２つの対向側縁領域を結合す る２つの対向端縁領域とを有し、前記シートは前記側縁領域の間に伸びる長手方 向と、前記長手方向に直角な横断方向とを有し、前記端部領域の各々は、前記対 向側縁部領域の間で前記シートにわたって延びかつ前記シートの最大限の長手方 向の長さを画定する端縁を有するポップアップ型ディスペンサに使用するのに適 している複数の分かれたシートを有するウエブにおいて、 （ａ）前記シートは、前記シートの端部領域が、前記少なくとも一対の隣接シ ートの各シートの対向端縁によって少なくとも一部が境界づけられた少なくとも １つの重複領域を有する少なくとも一対の隣接シートを形成するように同一平面 に延びる関係で隣接シートの端部領域に重複するように互いに関連して前記ウエ ブを形成しており、 （ｂ）前記対向端縁は、互いに少なくとも一部が非平行であり、前記少なくと も１つの重複領域は、前記長手方向に測定して少なくとも１つの最も大きな重複 点と、少なくとも１つの最も小さい重複点とを有し、前記少なくとも１つの最も 大きい重複点は、前記少なくとも１つの最も小さい重複点より大きいことを特徴 とするウエブ。 ２． 前記端縁はほぼ直線形状であることを特徴とする請求項１に記載のウエ ブ。 ３． 前記端縁はほぼ非直線形状であることを特徴とする請求項１に記載のウ エブ。 ４． 前記個々のシートの端縁は互いにほぼ平行であることを特徴とする請求 項１乃至３のいずれか１項に記載のウエブ。 ５． 前記個々のシートの端縁は互いにほぼ非平行であることを特徴とする請 求項１乃至３のいずれか１項に記載のウエブ。 ６． 前記シートは、長手方向の中心線に対してほぼ対称的である全体形状を 有することを特徴とする請求項１乃至５のいずれか１項に記載のウエブ。 ７． 長手方向の中心線に対してほぼ非対称的である全体形状を有することを 特徴とする請求項１乃至５のいずれか１項に記載のウエブ。 ８． 前記シートは加湿剤であらかじめ水分が含まれることを特徴とする請求 項１乃至７のいずれか１項に記載のウエブ。 ９． 複数の分かれたシート及び放出開口部を有し、シートの各々が２つ対向 側縁領域と、前記２つの対向側縁領域を結合する２つの対向端縁領域とを有し、 前記シートは前記側縁領域の間に伸びる長手方向と、前記長手方向に直角な横断 方向とを有し、前記対向端部領域の各々は、前記対向側縁部領域の間で前記シー トにわたって延びかつ前記シートの最大限の長手方向の長さを画定する端縁を有 する折られたシートを放出するポップアップ型ディスペンサにおいて、 （ａ）前記シートは、前記シートの端部領域が、前記少なくとも一対の隣接シ ートの各シートの対向端縁によって少なくとも一部が境界づけられた少なくとも １つの重複領域を有する少なくとも一対の隣接シートを形成するように同一平面 に延びる関係で隣接シートの端部領域に重複するように互いに関連して前記ウエ ブを形成しており、 （ｂ）前記対向端縁は、互いに少なくとも一部が非平行であり、前記少なくと も１つの重複領域は、前記長手方向に測定して少なくとも１つの最も大きな重複 点と、少なくとも１つの最も小さい重複点とを有し、前記少なくとも１つの最も 大きい重複点は、前記少なくとも１つの最も小さい重複点より大きく、 それによって、前記放出開口部を通って前記放出開口部に隣接するシートが引 かれるとき、前記シートの端部部分は、前記重複領域を通って連続する隣接シー トの端部部分に引っ張り力を与え、前記放出開口部を通して次の隣接するシート の前記挟まれている端部の一部を引き、それによって、前記放出開口部の外側で 前記重複領域が完全に分離して、使用するシートを離し、前記次のシートの自由 端部部分を形成し、前記次の隣接シートの自由端部部分は、把持するための前記 放出開口部の外側に保持されることを特徴とする折られたシートを放出するポッ プアップ型ディスペンサ。 １０． 複数の分かれたシート及び放出開口部を有し、シートの各々が２つ対 向側縁領域と、前記２つの対向側縁領域を結合する２つの対向端縁領域とを有し 、前記シートは前記側縁領域の間に伸びる長手方向と、前記長手方向に直角な横 断方向とを有し、前記対向端部領域の各々は、前記対向側縁部領域の間で前記シ ートにわたって延びかつ前記シートの最大限の長手方向の長さを画定する端縁を 有し、前記シートの各々は、１つの側部領域から他の側部領域にシートを横断す る方向に延びる少なくとも１つの折曲線を有し、前記少なくとも１つの折曲線は 、前記対向端部領域の中間に配置されている折られたシートを放出するポップア ップ型ディスペンサにおいて、 （ａ）前記シートの各々は、前記少なくとも１つの折曲線に沿って折られ、前 記シートは１つのシートの端部部分が互いに隣接するシートの端部部分を分離す るように、互いに間に挟まれるように互いに重複しており、 （ｂ）前記シートは、前記シートの端部領域が、前記少なくとも一対の隣接シ ートの各シートの対向端縁によって少なくとも一部が境界づけられた少なくとも １つの重複領域を有する少なくとも一対の隣接シートを形成するように同一平面 に延びる関係で隣接シートの端部領域に重複するように互いに関連して前記ウエ ブを形成しており、 （ｃ）前記対向端縁は、互いに少なくとも一部が非平行であり、前記少なくと も１つの重複領域は、前記長手方向に測定して少なくとも１つの最も大きな重複 点と、少なくとも１つの最も小さい重複点とを有し、前記少なくとも１つの最も 大きい重複点は、前記少なくとも１つの最も小さい重複点より大きく、 それによって、隣接するシートが前記放出開口部を通して引かれるとき、前記 シートの端部部分は、前記重複領域を通って連続する隣接シートの端部部分に引 っ張り力を与え、前記放出開口部を通して次の隣接するシートの前記挟まれてい る端部の一部を引き、それによって、前記放出開口部の外側で前記重複領域が完 全に分離して使用するシートを離し、前記次のシートの自由端部部分を形成し、 前記次の隣接シートの自由端部部分は、把持するための前記放出開口部の外側に 保持されることを特徴とする折られたシートを放出するポップアップ型ディスペ ンサ。