JPH09500048A - 癌検出用ビデオグラフィック方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 上皮の癌検出方法は、上皮上の潜在的な癌位置の部位の実時間ビデオイメージの生成を含む。モニタ上の実時間ビデオイメージは、疑わしい癌位置を決定するために検査され、このような検査の結果が記録される。

Description

【発明の詳細な説明】 癌検出用ビデオグラフィック方法 本発明は、上皮の癌検出方法に関する。 本発明は、特に上皮上の潜在的な癌の位置の実時間検査用のビデオ技術を使用 した癌検出方法に関する。 別の観点において、本発明は上皮癌の診断用のヴィーボ(vivo)組織染色技術と 組合わせた実時間ビデオグラフィック検査技術に関する。 さらに別の特有の観点において、本発明は、上皮上の疑わしい(suspecied)癌 位置の可視イメージのビデオグラフィック記録が、以後に行われる疑わしい位置 の実時間ビデオグラフィックイメージと比較される癌検出／診断技術に関する。 別の観点によると、本発明は、癌組織の描写が以前の癌の部位(locus)検査の ビデオグラフィック記録を参照することによって補助される外科的切除等の治療 方法に関する。 癌または前癌組織を検出するための上皮組織の可視検査は知られている。疑わ しい癌位置のヴィーボ検査において、口内の癌の検出のために標準的な写真、動 作顕微鏡（口内鏡）による拡大およびカラー顕微鏡写真を使用することは、文献 （Shedd氏他によるAmerican journal of Surgery,Volume 110,pages 631 et seq .，1965年10月）に記載されている。 口腔の視覚化を容易にする歯科用テレビジョンカメラもまたよく知られている 。例えば、Litel氏による米国特許第 4,260,376号明細書およびCooper氏による第 5,251,023号明細書を参照されたい 。ヴィーボホログラムで記録し、後にテレビジョンモニタ上に表示するためにこ のような記録されたホログラムを再構成する装置および方法は、Bjelkhagen氏他 による米国特許第 5,014,709号明細書に記載されている。 癌および前癌組織のヴィーボ選択描写に対する生物学的染料の使用もまたよく 知られている。例えば、Mashberg氏による米国特許第 4,321,251号明細書および 文献（Nibel 氏によるjournal of Amer1can Dental Associatialion, volume 35 ,pages 801 el seq，1964年6月）を参照されたい。上記のShedd 氏の文献には、 口内鏡と組合せられた選択的組織染色技術の使用が記載されている。 口内粘膜の癌は、合衆国のみで年間数千人の死者を出す主要な死に至る病の１ つである。口内癌は、口腔底、前方柱状支持組織(anlerltior plllars)を含む口 腔内の種々の箇所で、舌のパレット状部分および舌根部上に、並びに舌背に発生 する。大部分の口内癌は、十分に早い時期に検出されれば、外科的切除によって 治療可能である。しかしながら、種々の口内上皮表面の視覚化が困難であること が口内癌の初期段階の検出を困難にしている。他の、癌ではない状態を有する組 織と間違える程類似した、前癌組織の外観と結び付けて考えられる物理的に離れ た口内上皮を視覚化することが困難であるため、口腔内の前癌位置を検出するこ とは特に困難である。 通常の歯の処置を容易にするために歯科医が口内組織を視覚化することを可能 にするビデオ技術および装置が長年にわ たって利用されており、癌上皮組織および歯苔を選択的に染色して視覚的に描写 する組織染色技術がかなり以前から知られており、後で検査のために視覚イメー ジを記録する写真、ホログラフおよびその他の技術が知られているが、このよう な技術は、口内癌および前癌状態検出用の口内上皮の容易な実時間診断可視的検 査を行うために効果的に使用されていない。 上皮癌、特に口内癌を検出する改良された方法を提供することが非常に望まし い。 一般の歯科医によって通常の歯の治療または“検診”の一環として、或は歯苔 除去等のために日常的に歯科医院に定期的に通院することに付随するものとして 効果的に使用されることができる方法を提供することもまた有効である。このよ うな改良された口内癌検出方法により、結果的に口内癌の早期検出および適時の 治療が可能になり、年間で何千人もの生命が救われる。 したがって、本発明の主要な目的は、単一または多数の小さいまたは大きい位 置を含む、上皮癌、特に口内癌を早期に検出する改良された方法を提供すること である。 本発明の別の目的は、日常的な歯の治療および検査に付随するものとして日常 的な口内癌スクリーニングサービスを行うために最小限の訓練および費用により 一般の歯科医によって効果的に使用されることができる改良された方法を提供す ることである。 本発明のさらに別の目的は、通常の可視的検査技術による 検査が難しい、口腔内の離れた位置の上皮組織の実時間検査を可能にする口内癌 スクリーニング技術を提供することである。 本発明のさらに別の目的は、疑わしい癌位置の現在のイメージを以前に行われ た同じ位置のイメージと比較する検査を可能にするようにこのような検査の結果 を永久的に記録する実時間癌検出技術を提供することである。 本発明のさらに別の目的は、後の時期における治療中の参照にするために、例 えば外科的切除時に助けとするために視覚な記録を行う上皮癌検出および描写方 法を提供することである。 本発明のこれらおよびその他の目的および利点は、以下の詳細な説明および添 付図面から当業者に明らかになるであろう。 図１は、本発明の方法の種々の実施形態およびそれを実施するための現在知ら れている最良のモードを示したフローシートである。 簡単に説明すると、本発明によると、上皮上の潜在的な癌位置の部位の実時間 イメージを表したビデオ信号を発生し、テレビジョンモニタスクリーン上にこの 実時間イメージを表示し、疑わしい癌の位置を決定するために表示されたイメー ジを視覚的に検査し、このような検査の結果を記録するステップを含む上皮癌を 検出する方法が提供される。本発明の好ましい実施例において、記録ステップは ビデオ信号を電気的に記録することによって実行される。本発明の別の好ましい 実施例において、この方法はまた癌組織を選択的に描写するために上皮に生物学 的染料を与える。１実施例において、染料は、上皮に対して疑わしい癌の部位に 与えられる。別の実施例において、染料は全般的に適用され、例えば口内上皮の 場合、染料はMashberg氏による米国特許第4,321,251 号明細書に全体的に記載さ れている過程にしたがってうがい薬として適用される。本発明を実施するために ここで考慮する最良のモードの別の観点は、以下図１の説明と関連して説明する 。 図面は本発明の好ましい実施例を示すために与えられているが、本発明の技術 的範囲を制限するものではない。 図１を参照すると、本発明の方法にしたがって、上皮上の潜在的な癌位置の部 位である組織の予備走査10を行うために通常の歯用ビデオカメラが使用される。 例えば、本発明による使用に適したビデオカメラは、Cooper氏他による米国特許 第5,241,025 号明細書に記載されている。走査10からのビデオイメージ11は、電 子イメージ処理12を行われる（矢印llａによって示されたように）か、或いはイ メージ11は矢印llｂによって示されたように直接使用される。その後、処理イメ ージ12ａまたは処理されていないイメージllｂのいずれかが可視的検査13のため にテレビジョンモニタスクリーン上に表示される。このような可視的検査13が矢 印13ａによって示されているように癌の位置を最終的に示した場合、これは診断 14を行うために直接使用されてもよい。 他方において、可視的検査13が決定的診断14は下さないが、疑わしい癌位置を 示した（矢印１３ｂで示されたように）場合、 選択的な染料は疑わしい位置に供給され15、染色位置の第２のビデオ走査16が行 われる。例えば、このような選択的な染料組成は、商標名“ＯＲＡＳＣＡＮ”で いくつかの国で市販されている診断キットに含まれている。その後、第２の走査 16からのイメージは、矢印16ａによって示されたようにイメージ処理12を行われ るか、或いは処理されていないイメージ16ｂが可視的検査13のためにテレビジョ ンモニタ上に表示される。第２の走査16からの処理されたまたは処理されていな いイメージの可視的試験はまた診断14に直結する。 第１の走査10または第２の走査16のいずれかによって形成され、処理された、 または処理されていないイメージを表したビデオ信号は、例えば矢印17ａ、17ｂ および17ｃによって示されているように通常のビデオ記録装置によって記録され 17、結果的な記録17ｄは将来参照とするために記憶される18。 矢印19ａによって示されたように実時間イメージ13ｃおよび同じ位置の以前記 録された記憶イメージ18ａを比較19し、診断14を容易にすることによって任意の 可視的検査が容易に行われる。同様に、可視的試験13により、矢印21ａにより示 されているように診断14を確認するために、矢印I3ｄで示されたように生態組織 検査21の必要性または望ましさが示されることができる。矢印14ａにより示され るように治療が必要なことを診断14が示した場合、例えば外科的切除等の治療が 、矢印19ｂによって示されるように実時間イメージ13ｃと記憶されたイメージ18 ａの比較19によって、或いは記憶されたイメージ18ｂを直接参照することによっ て容易に行われること ができる。 ここにおいて使用されているように、“癌の位置”という用語は、癌および前 癌組織の両者を含むものである。癌組織は、上皮内癌または早期侵食癌である可 能性があり、前癌状態は、正常な鱗状上皮と区別される、形成異常組織または病 巣および腫瘍性組織または病巣を含む。 “イメージ処理”という用語には、例えばデジタルフィルタ処理、コントラス ト強調、周波数解析、３次元回転、デジタル拡大、しきい値解析等を含む任意の 既知の電子イメージ増幅技術が含まれる。 本発明は、当業者が理解し、実施可能な用語で説明され、その好ましい実施例 および最良モードが示されている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．（ａ）上皮上の潜在的な癌位置の部位の実時間イメージを表したビデオ信号 を発生し、 （ｂ）テレビジョンモニタスクリーン上に前記実時間イメージを表示し、 （ｃ）疑わしい癌位置を決定するために前記表示されたイメージを可視的に検 査し、 （ｄ）このような検査の結果を記録するステップを含んでいる上皮の癌検出方 法。 ２．前記記録ステップは、前記ビデオ信号を電子的に記憶することによって実行 される請求項１記載の方法。 ３．癌組織を選択的に描写するために生物学的染料を上皮に供給するステップを 含んでいる請求項１記載の方法。 ４．前記染料は、前記疑わしい癌位置の部位に供給される請求項３記載の方法。 ５．前記可視的検査は、前記疑わしい癌位置を識別するための第１の可視的検査 である請求項４記載の方法。 ６．前記生物学的染料の供給後に前記疑わしい癌位置の第２の可視的検査を行う ステップを含んでいる請求項５記載の方法。 ７．前記疑わしい位置を視覚的に強調するためにこのようなビデオ信号を電子的 に処理するステップを含んでいる請求項１記載の方法。 ８．前記記憶されたビデオ信号によって表されたイメージは、前記部位の実時間 イメージと比較される請求項１記載の方法。