JPH0949792A - 一様伸びおよび局部伸びの自動検出方法 - Google Patents
一様伸びおよび局部伸びの自動検出方法Info
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- JPH0949792A JPH0949792A JP19988595A JP19988595A JPH0949792A JP H0949792 A JPH0949792 A JP H0949792A JP 19988595 A JP19988595 A JP 19988595A JP 19988595 A JP19988595 A JP 19988595A JP H0949792 A JPH0949792 A JP H0949792A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 引張試験において、全伸びを計算により求
め、一様伸びと局部伸びを計算により自動で求めること
を課題とする。 【解決手段】 一様伸びを(1)または(3)式によ
り、局部伸びを(2)または(4)式により計算により
自動検出する。 一様伸び(εp )=100AB(X0/2)B-1
−−−(1) 局部伸び(εe )=100A(1−B)(X0/2)
B-1 −−(2) 一様伸び(εp )=εt-0.5(1-B)
−−−(3) 局部伸び(εe )=全伸び(εa )−εt-0.5(1-B)
−−−(4) ただし、ただし、X0は試験片の標点間距離、AとBは
引張試験で求めることができる、材料と引張試験片形状
によって定まる数、εは全伸び、tは前記試験片の断面
積の開平値、である。
め、一様伸びと局部伸びを計算により自動で求めること
を課題とする。 【解決手段】 一様伸びを(1)または(3)式によ
り、局部伸びを(2)または(4)式により計算により
自動検出する。 一様伸び(εp )=100AB(X0/2)B-1
−−−(1) 局部伸び(εe )=100A(1−B)(X0/2)
B-1 −−(2) 一様伸び(εp )=εt-0.5(1-B)
−−−(3) 局部伸び(εe )=全伸び(εa )−εt-0.5(1-B)
−−−(4) ただし、ただし、X0は試験片の標点間距離、AとBは
引張試験で求めることができる、材料と引張試験片形状
によって定まる数、εは全伸び、tは前記試験片の断面
積の開平値、である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引張試験における
一様伸びおよび局部伸びの自動検出方法の技術分野に属
する。
一様伸びおよび局部伸びの自動検出方法の技術分野に属
する。
【0002】
【従来の技術】一様伸びは、JIS G 0202 1
173に「引張試験において試験片平行部が略一様に変
形する永久伸びの限界値。通常最大荷重に対する永久伸
びとして求められる。」と定義され、局部伸びは、JI
S G 0202 1174に「引張試験において一様
伸びに達したのち試験片の一部が局部的な断面収縮によ
って破断に到るまでの永久伸び。破断伸びから一様伸び
を差し引いた値である。」と定義されている。
173に「引張試験において試験片平行部が略一様に変
形する永久伸びの限界値。通常最大荷重に対する永久伸
びとして求められる。」と定義され、局部伸びは、JI
S G 0202 1174に「引張試験において一様
伸びに達したのち試験片の一部が局部的な断面収縮によ
って破断に到るまでの永久伸び。破断伸びから一様伸び
を差し引いた値である。」と定義されている。
【0003】また、日本海事協会船級規則によると、
「本会の承認を得て、規定された試験片以外の任意の試
験片を採用することができる。この場合の伸びについて
は、次式によって補正しなければならない。」と規定さ
れている。次式(オリバー式)とは、 ε=aE((S0.5 )/L)n =K((S0.5 )/L)n −−−(1) ただし、E:規定された比例寸法試験片を用いた場合の
相当伸び ε:任意の試験片を用いた場合の全伸び S:任意の試験片の断面積 L:任意の試験片の標点間距離 a,n:材料によって異なる数で表1による。
「本会の承認を得て、規定された試験片以外の任意の試
験片を採用することができる。この場合の伸びについて
は、次式によって補正しなければならない。」と規定さ
れている。次式(オリバー式)とは、 ε=aE((S0.5 )/L)n =K((S0.5 )/L)n −−−(1) ただし、E:規定された比例寸法試験片を用いた場合の
相当伸び ε:任意の試験片を用いた場合の全伸び S:任意の試験片の断面積 L:任意の試験片の標点間距離 a,n:材料によって異なる数で表1による。
【0004】
【表1】
【0005】ただし、材料1は、引張強さの規格最低値
が600N/mm2 以下の炭素鋼および低合金鋼で熱間
圧延のままのもの、または焼き鈍し、焼ならし後焼きも
どしを施したものとする。
が600N/mm2 以下の炭素鋼および低合金鋼で熱間
圧延のままのもの、または焼き鈍し、焼ならし後焼きも
どしを施したものとする。
【0006】材料2は炭素鋼および低合金鋼で焼入れ焼
きもどしを施したものとする。材料1および材料2に該
当しない材料に関するa、nの値は日本海事協会が適当
と認めるところによる。
きもどしを施したものとする。材料1および材料2に該
当しない材料に関するa、nの値は日本海事協会が適当
と認めるところによる。
【0007】また、aとnは相関関係があり、nが決定
するとaが定まるものである。さらに、管状試験片等の
場合は、その断面形状によってaとnは変化するもので
ある。
するとaが定まるものである。さらに、管状試験片等の
場合は、その断面形状によってaとnは変化するもので
ある。
【0008】ここで、(1)式を対数式に改めると、 logε=logK+nlog((S0.5 )/L) =logK+nlog((W0.5 )/L)+nlog(t0.5 ) −−−(2) ただし、断面積S=W×t(Wは試験片の板幅、tは試
験片の板厚を意味する)である。
験片の板厚を意味する)である。
【0009】また、logK+nlog((W0.5 )/
L)の項は、一様伸び、nlog(t0.5 )の項は、局
部伸びであることが、「日本鉄鋼協会協同研究会品質管
理部械試験小委員会一様伸びWG」による冊子「一様伸
びWG活動報告書」により報告されている。
L)の項は、一様伸び、nlog(t0.5 )の項は、局
部伸びであることが、「日本鉄鋼協会協同研究会品質管
理部械試験小委員会一様伸びWG」による冊子「一様伸
びWG活動報告書」により報告されている。
【0010】そこで、logεp =logK+nlog
((W0.5 )/L)とおくと、(2の式より、 logεp =logε−nlog(t0.5 ) よって、εp =εt-0.5n −−−(3) となる。
((W0.5 )/L)とおくと、(2の式より、 logεp =logε−nlog(t0.5 ) よって、εp =εt-0.5n −−−(3) となる。
【0011】また、JIS G 0202 1135号
の定義により、 全伸び(ε)=一様伸び(εp )+局部伸び(εe ) −−−(4) と定義されているので、 局部伸び(εe )=全伸び(ε)−εt-0.5n −−−(5) で表される。
の定義により、 全伸び(ε)=一様伸び(εp )+局部伸び(εe ) −−−(4) と定義されているので、 局部伸び(εe )=全伸び(ε)−εt-0.5n −−−(5) で表される。
【0012】従来の技術の一例として、特公平5−68
647号公報には、つぎの技術が公開されている。
647号公報には、つぎの技術が公開されている。
【0013】「正式の標点間距離より大きい標点間距離
(GL’)について試験片が破断されるまでの伸び長さ
(ΔL’)を検出する。そして、検出した伸び長さ(Δ
L’)を試験片の最大荷重付近までの伸び長さ(ΔL
1’)と試験片の最大荷重点付近から試験片の破断点ま
での伸び長さ(ΔL2’)に分割し、次式によって正式
の標点間距離(GL)に対する伸び長さ(ΔL)を演算
するようにしたことを特徴とするものである。図5は、
伸び計によって検出された伸び長さと荷重検出器によっ
て検出された荷重の関係を示す荷重伸び線図である。演
算装置は、伸び計によって検出された伸び長さ(Δ
L’)を試験片の最大荷重点(A)付近までの伸び長さ
(ΔL1’)と試験片の最大荷重点(A)付近から試験
片の破断点(B)までの伸び長さ(ΔL2’)に分割す
る。そして、次式によって正式の標点間距離(GL)に
対する伸び長さ(ΔL)を演算する。 ΔL=((ΔL1’×GL)/GL’)×α+ΔL2’
×β ここで、(α)、(β)は試験片の形状、材質によって
決定される補正係数である。
(GL’)について試験片が破断されるまでの伸び長さ
(ΔL’)を検出する。そして、検出した伸び長さ(Δ
L’)を試験片の最大荷重付近までの伸び長さ(ΔL
1’)と試験片の最大荷重点付近から試験片の破断点ま
での伸び長さ(ΔL2’)に分割し、次式によって正式
の標点間距離(GL)に対する伸び長さ(ΔL)を演算
するようにしたことを特徴とするものである。図5は、
伸び計によって検出された伸び長さと荷重検出器によっ
て検出された荷重の関係を示す荷重伸び線図である。演
算装置は、伸び計によって検出された伸び長さ(Δ
L’)を試験片の最大荷重点(A)付近までの伸び長さ
(ΔL1’)と試験片の最大荷重点(A)付近から試験
片の破断点(B)までの伸び長さ(ΔL2’)に分割す
る。そして、次式によって正式の標点間距離(GL)に
対する伸び長さ(ΔL)を演算する。 ΔL=((ΔL1’×GL)/GL’)×α+ΔL2’
×β ここで、(α)、(β)は試験片の形状、材質によって
決定される補正係数である。
【0014】この式において、試験片の最大荷重点
(A)付近までは試験片の全長にわたって均一に伸びが
生じ、その伸び長さ(ΔL1’)は均一伸び(一様伸
び)と呼ばれ、標点間距離(GL’)に比例することが
知られている。したがって、この領域の正式の標点間距
離(GL)に対する伸び長さは、((ΔL1’×GL)
/GL’)×αであるということができる。これに対
し、最大荷重点(A)付近から試験片の破断点(B)ま
では試験片が破断される部分の収縮によって伸びが生
じ、その伸び長さ(ΔL2’)は局部収縮(局部伸び)
と呼ばれ、標点間距離(GL’)に関係なく一定である
ことが知られている。」
(A)付近までは試験片の全長にわたって均一に伸びが
生じ、その伸び長さ(ΔL1’)は均一伸び(一様伸
び)と呼ばれ、標点間距離(GL’)に比例することが
知られている。したがって、この領域の正式の標点間距
離(GL)に対する伸び長さは、((ΔL1’×GL)
/GL’)×αであるということができる。これに対
し、最大荷重点(A)付近から試験片の破断点(B)ま
では試験片が破断される部分の収縮によって伸びが生
じ、その伸び長さ(ΔL2’)は局部収縮(局部伸び)
と呼ばれ、標点間距離(GL’)に関係なく一定である
ことが知られている。」
【0015】これとは別の方法として、数多くの標点を
打刻し、引張試験を行い、各標点区間の伸び長さを測定
し、その結果から試験片長手方向に対する伸び分布を求
め、これから正式の標点間距離の一様伸びを求める方法
が以前から用いられている。
打刻し、引張試験を行い、各標点区間の伸び長さを測定
し、その結果から試験片長手方向に対する伸び分布を求
め、これから正式の標点間距離の一様伸びを求める方法
が以前から用いられている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前記の方法は、最大荷
重の判別は、荷重−伸び曲線の最大荷重付近を捉えて判
断する方法である。しかし、最大荷重点は、極大値で一
定の幅を持つことがあり、この場合、荷重最大点の判断
が困難で一様伸びの誤差が大きくなる不具合がある。
重の判別は、荷重−伸び曲線の最大荷重付近を捉えて判
断する方法である。しかし、最大荷重点は、極大値で一
定の幅を持つことがあり、この場合、荷重最大点の判断
が困難で一様伸びの誤差が大きくなる不具合がある。
【0017】また、多数の標点を打刻する方法は、伸び
の測定が人手であり、また値を求めるのに手間を要する
ことから多量のデータを得るのは困難であった。
の測定が人手であり、また値を求めるのに手間を要する
ことから多量のデータを得るのは困難であった。
【0018】本発明が解決しようとする課題は、以上の
問題点を解決するものである。
問題点を解決するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、 1)引張試験において、一様伸びを下記の式により求め
る一様伸び自動検出方法である。
の手段として、本発明は、 1)引張試験において、一様伸びを下記の式により求め
る一様伸び自動検出方法である。
【0020】 一様伸び(εp )=100AB(X0/2)B-1 ただし、X0は試験片の標点間距離 AとBは引張試験で求めることができる、材料と引張試
験片形状によって定まる数。
験片形状によって定まる数。
【0021】2)引張試験において、局部伸びを下記の
式により求める局部伸び自動検出方法である。
式により求める局部伸び自動検出方法である。
【0022】局部伸び(εe )=100A(1−B)
(X0/2)B-1 ただし、X0は試験片の標点間距離 AとBは引張試験で求めることができる、材料と引張試
験片形状によって定まる数。
(X0/2)B-1 ただし、X0は試験片の標点間距離 AとBは引張試験で求めることができる、材料と引張試
験片形状によって定まる数。
【0023】3)引張試験において、一様伸びを下記の
式により求める一様伸び自動検出方法である。
式により求める一様伸び自動検出方法である。
【0024】一様伸び(εp )=εt-0.5(1-B) ただし、εは試験片の全伸び tは前記試験片の断面積の開平値 Bは引張試験で求めることができる、材料と引張試験片
形状によって定まる数。
形状によって定まる数。
【0025】4)引張試験において、局部伸びを下記の
式により求める局部伸び自動検出方法である。
式により求める局部伸び自動検出方法である。
【0026】 局部伸び(εe )=全伸び(ε)−εt-0.5(1-B) ただし、εは試験片の全伸び tは前記試験片の断面積の開平値 Bは引張試験で求めることができる、材料と引張試験片
形状によって定まる数。
形状によって定まる数。
【0027】以下に、上記手段の作用を説明する。以下
の作用およびつぎの発明の実施の形態で言う「伸び長
さ」とは、引張試験において、ある荷重を加えたとき、
その荷重を加えた状態における標点間の長さと元の標点
間距離との差を言う。また、「全伸び」とは、前記「伸
び長さ」を元の標点間距離で除し、100倍した値(す
なわち%値)を言う。
の作用およびつぎの発明の実施の形態で言う「伸び長
さ」とは、引張試験において、ある荷重を加えたとき、
その荷重を加えた状態における標点間の長さと元の標点
間距離との差を言う。また、「全伸び」とは、前記「伸
び長さ」を元の標点間距離で除し、100倍した値(す
なわち%値)を言う。
【0028】一様伸びの本来値は、無限大標点間距離に
おいて与えられるものであるが、一般に測定される方法
は特定の標点区間によって求められるので、任意の標点
区間を想定している。
おいて与えられるものであるが、一般に測定される方法
は特定の標点区間によって求められるので、任意の標点
区間を想定している。
【0029】試験片の、ある標点間距離における伸び長
さは、特願平6−11002号に本発明者等が著したよ
うに、次の(6)式で求められることが検証されてい
る。
さは、特願平6−11002号に本発明者等が著したよ
うに、次の(6)式で求められることが検証されてい
る。
【0030】 Y=AXB −−−(6) X:破断点を原点とした、試験片軸方向の座標 Y:原点に対する位置Xの引張試験による変位量 A:材料と形状によって定まる正の数 B:材料と形状によって定まる正の数 AとBは、引張試験を行なって求めた複数のXとYの関
係値を与えることにより、連立方程式を解いたり、回帰
分析により求める。
係値を与えることにより、連立方程式を解いたり、回帰
分析により求める。
【0031】標点間距離をX0とすると、全伸びεは、
破断点に対してほぼ対称と考えて良いため、X0=2X
の関係と(6)式より ε=100(2Y/X0)=100(2Y/2X)=100(Y/X) =100(AXB /X) =100AXB-1 =100A(X0/2)B-1 −−−(7) となる。
破断点に対してほぼ対称と考えて良いため、X0=2X
の関係と(6)式より ε=100(2Y/X0)=100(2Y/2X)=100(Y/X) =100(AXB /X) =100AXB-1 =100A(X0/2)B-1 −−−(7) となる。
【0032】発明者は、実験の結果、(6)式を微分し
た値を100倍した値(100AB(X0/2)B-1 )
が一様伸びと誤差が少ないことを見出した。
た値を100倍した値(100AB(X0/2)B-1 )
が一様伸びと誤差が少ないことを見出した。
【0033】また、JIS G 0202 1135の
定義より(7)式の全伸びから一様伸びを差し引いた値
が局部伸びである。
定義より(7)式の全伸びから一様伸びを差し引いた値
が局部伸びである。
【0034】すなわち、 一様伸び(εp )=100AB(X0/2)B-1 −−−(8) 局部伸び(εe )=100A(X0/2)B-1 −(一様伸び) =100A(1−B)(X0/2)B-1 −−−(9) ただし、Xは試験片の標点間距離の1/2 AとBは引張試験で求めることができる、材料と引張試
験片形状によって定まる数。である。
験片形状によって定まる数。である。
【0035】また、さらに、実験により、(3)式およ
び(5)式のnと(7)式の(B−1)が、次式の関係
があることを見出した。
び(5)式のnと(7)式の(B−1)が、次式の関係
があることを見出した。
【0036】n≒−(B−1) この結果、一様伸び、局部伸びは次式で表すことができ
る。
る。
【0037】 一様伸び(εp )=εt-0.5(1-B) −−−(10) 局部伸び(εe )=全伸び(ε)−εt-0.5(1-B) −−−(11) ただし、(10)式と(11)式の場合、tは試験片の
断面積の開平値である。
断面積の開平値である。
【0038】これらの結果を次の発明の実施の形態で示
すことにする。
すことにする。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
【0040】本発明の(10)式と(11)式では、板
厚と板幅によって、一様伸びと局部伸びを求めることを
基本としているが、各種形状の材料を正方柱換算してい
る。下記にその換算式を表す。 (1)材料が管状の場合 板厚=板幅=(π(2Rt−t2 ))0.5 ただし、Rは管の外半径、tは管の肉厚を意味する。 (2)材料が丸棒の場合 板厚=板幅=(πr2 )0.5 ただし、rは丸棒の半径を意味する。 (3)材料が板状の場合も、板厚と板幅の積から正方柱
換算をする。実験の結果、正方柱換算した方が演算精度
が良いことがわかったからである。
厚と板幅によって、一様伸びと局部伸びを求めることを
基本としているが、各種形状の材料を正方柱換算してい
る。下記にその換算式を表す。 (1)材料が管状の場合 板厚=板幅=(π(2Rt−t2 ))0.5 ただし、Rは管の外半径、tは管の肉厚を意味する。 (2)材料が丸棒の場合 板厚=板幅=(πr2 )0.5 ただし、rは丸棒の半径を意味する。 (3)材料が板状の場合も、板厚と板幅の積から正方柱
換算をする。実験の結果、正方柱換算した方が演算精度
が良いことがわかったからである。
【0041】板厚=板幅=試験片の(板厚×板幅)0.5 以上のようにして、引張試験を行い、全伸びと、(6)
式より、数A、Bを求めた。
式より、数A、Bを求めた。
【0042】これらの値を(7)式に充当し、全伸びを
求めた。ここで、(8)式と(9)式は、微分値による
一様伸びと局部伸びと称することにする。また、(1
0)式と(11)式は、開平値による一様伸びと局部伸
びと称することにする。
求めた。ここで、(8)式と(9)式は、微分値による
一様伸びと局部伸びと称することにする。また、(1
0)式と(11)式は、開平値による一様伸びと局部伸
びと称することにする。
【0043】ここで、(8)式と(10)式より本発明
の一様伸びを各種試験片34本により求めた。これらを
表2に示す。表2において、記号×は管状、記号□は板
状、記号○および●は丸棒試験片を意味する。また、G
Lは標点間距離を意味する。なお、NO1〜NO12ま
では、シームレス管、NO13〜NO16は溶接管であ
る。なお、NO13〜NO16は軟鋼である。NO17
〜NO26は鋼板、NO27〜NO34は丸棒試験片で
ある。これらの各種試験片の諸元は表に示してある通り
である。また、一様伸びの実測値は、NO1〜NO16
までは自動引張試験機により自動測定、自動計算によっ
て求めた。NO17〜NO34までの実測値は、多点法
による結果から手動測定で求めた。
の一様伸びを各種試験片34本により求めた。これらを
表2に示す。表2において、記号×は管状、記号□は板
状、記号○および●は丸棒試験片を意味する。また、G
Lは標点間距離を意味する。なお、NO1〜NO12ま
では、シームレス管、NO13〜NO16は溶接管であ
る。なお、NO13〜NO16は軟鋼である。NO17
〜NO26は鋼板、NO27〜NO34は丸棒試験片で
ある。これらの各種試験片の諸元は表に示してある通り
である。また、一様伸びの実測値は、NO1〜NO16
までは自動引張試験機により自動測定、自動計算によっ
て求めた。NO17〜NO34までの実測値は、多点法
による結果から手動測定で求めた。
【0044】
【表2】
【0045】これらの結果を図1と図2に示す。図1
は、実測値と微分値との一様伸びの対比図である。図2
は実測値と開平値との一様伸びの対比図である。
は、実測値と微分値との一様伸びの対比図である。図2
は実測値と開平値との一様伸びの対比図である。
【0046】さらに、局部伸びは、(4)式を基本とし
実測値をもとめ、さらに微分値の伸びは(9)式、開平
値は(11)式により求めた。その結果を表3に示す。
表3において、試験片はすべて表2のものと同一であ
る。したがって、記号×は管状、記号□は板状、記号○
および●は丸棒試験片を意味する。また、GLは標点間
距離を意味する。なお、NO1〜NO12までは、シー
ムレス管、NO13〜NO16は溶接管である。なお、
NO13〜NO16は軟鋼である。NO17〜NO26
は鋼板、NO27〜NO34は丸棒試験片である。これ
らの各種試験片の諸元は表に示してある通りである。
実測値をもとめ、さらに微分値の伸びは(9)式、開平
値は(11)式により求めた。その結果を表3に示す。
表3において、試験片はすべて表2のものと同一であ
る。したがって、記号×は管状、記号□は板状、記号○
および●は丸棒試験片を意味する。また、GLは標点間
距離を意味する。なお、NO1〜NO12までは、シー
ムレス管、NO13〜NO16は溶接管である。なお、
NO13〜NO16は軟鋼である。NO17〜NO26
は鋼板、NO27〜NO34は丸棒試験片である。これ
らの各種試験片の諸元は表に示してある通りである。
【0047】
【表3】
【0048】これらの結果を図3と図4に示す。図3
は、実測値と微分値との局部伸びの対比図である。図4
は実測値と開平値による局部伸びの対比図である。
は、実測値と微分値との局部伸びの対比図である。図4
は実測値と開平値による局部伸びの対比図である。
【0049】以上のように、全伸びが計算により求まる
と、一様伸びと局部伸びが計算により高精度で求めるこ
とができようになった。そのため、自動で一様伸びと局
部伸びを求めることができるので、工業試験に大きな発
展をもたらすものである。
と、一様伸びと局部伸びが計算により高精度で求めるこ
とができようになった。そのため、自動で一様伸びと局
部伸びを求めることができるので、工業試験に大きな発
展をもたらすものである。
【0050】
【発明の効果】本発明は、全伸びが計算により求まる
と、自動で一様伸びと局部伸びを求めることができるの
で、工業試験に大きな発展をもたらすものである。
と、自動で一様伸びと局部伸びを求めることができるの
で、工業試験に大きな発展をもたらすものである。
【図1】実測値と微分値との一様伸びの対比図である。
【図2】実測値と開平値との一様伸びの対比図である。
【図3】実測値と微分値との局部伸びの対比図である。
【図4】実測値と開平値との局部伸びの対比図である。
【図5】伸び計によって検出された伸び長さと荷重検出
器によって検出された荷重の関係を示す荷重伸び線図で
ある。
器によって検出された荷重の関係を示す荷重伸び線図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 章 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 田中 恵 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 引張試験において、一様伸びを下記の式
により求めることを特徴とする一様伸び自動検出方法。 一様伸び(εp )=100AB(X0/2)B-1 ただし、X0は試験片の標点間距離 AとBは引張試験で求めることができる、材料と引張試
験片形状によって定まる数。 - 【請求項2】 引張試験において、局部伸びを下記の式
により求めることを特徴とする局部伸び自動検出方法。 局部伸び(εe )=100A(1−B)(X0/2)
B-1 ただし、X0は試験片の標点間距離 AとBは引張試験で求めることができる、材料と引張試
験片形状によって定まる数。 - 【請求項3】 引張試験において、一様伸びを下記の式
により求めることを特徴とする一様伸び自動検出方法。 一様伸び(εp )=εt-0.5(1-B) ただし、εは試験片の全伸び tは前記試験片の断面積の開平値 Bは引張試験で求めることができる、材料と引張試験片
形状によって定まる数。 - 【請求項4】 引張試験において、局部伸びを下記の式
により求めることを特徴とする局部伸び自動検出方法。 局部伸び(εe )=全伸び(ε)−εt-0.5(1-B) ただし、εは試験片の全伸び tは前記試験片の断面積の開平値 Bは引張試験で求めることができる、材料と引張試験片
形状によって定まる数。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104655488A (zh) * | 2015-01-08 | 2015-05-27 | 中国科学院、水利部成都山地灾害与环境研究所 | 一种测定植物根系抗拉力学特性的简易方法 |
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- 1995-08-04 JP JP19988595A patent/JP3206381B2/ja not_active Expired - Fee Related
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