JPH0943058A - 色分類装置及び色むら検査装置 - Google Patents

色分類装置及び色むら検査装置

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JPH0943058A
JPH0943058A JP8117566A JP11756696A JPH0943058A JP H0943058 A JPH0943058 A JP H0943058A JP 8117566 A JP8117566 A JP 8117566A JP 11756696 A JP11756696 A JP 11756696A JP H0943058 A JPH0943058 A JP H0943058A
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JP8117566A
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Kensuke Ishii
謙介 石井
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、装置構成が簡単で、低コストで、
且つ機械的振動にも耐えられ、しかも光源を限定せずに
そのスペクトルが変化する場合などにも良好に色分類可
能であると共に、色分類精度を向上し得るようにした色
分類装置及び色むらを定量可能な色むら検査装置を提供
する。 【解決手段】 本発明の色分類装置は、対象物の反射分
光スペクトルを撮像する撮像手段と、上記対象物と撮像
手段との間に設置したそれぞれ異なる帯域を持つ複数の
バンドパスフィルタと、上記撮像手段によって撮像され
た対象物の反射分光スペクトルから統計的手法を用いた
分類のための分類スペクトルを算出し、この分類スペク
トルを用いて上記対象物の分類を行う分類手段とを備
え、特に上記分類手段において、対象物を分類判定する
のに最適な分類判定法を用いるようにしたことを特徴と
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のバンドパス
フィルタを介して得られるマルチスペクトル画像を用い
て対象物の測色処理を行うものであって、主に色を利用
して対象物を分類する色分類装置及び対象物の色むらを
検査する色むら検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各工業の生産現場における塗
装色、染色度の管理、または生産物の色測定、あるいは
医療、学術分野における被検体の色測定などにおいて
は、対象物の色を識別測定する色識別装置や測色装置が
利用されている。
【0003】この種の色識別装置や測色装置として、例
えば、特開平3−267726号公報に開示されている
ような従来の技術においては、対象物の反射分光スペク
トルに統計的処理を施すことによって2クラスの分類を
行っている。
【0004】具体的には、クラスが既知の対象物の反射
分光スペクトルをFoley Sammon変換(FS
変換)法を利用して統計処理している(Q.Tian,
M.Barbaro 他、“Image classi
fication by the Foley−Sam
mon transform”,Optical En
gineering,Vol.25,No.7,198
6参照) 上記FS変換法は、2つのクラスを分類する手法で具体
的には、次の(1)式によって求められるフィッシャー
レショ(Fisher ratio)R(di)を最大
にする分類のためのスペクトルdiを求めることであ
る。
【0005】 R(di)=(dit S1di)/(dit S2di) …(1) ここで、di … 分類スペクトル dit … 分類スペクトル(転置) S1 … クラス間共分散行列 S2 … クラス内共分散行列 以降、この分類のためのスペクトルdiを分類スペクト
ルと呼ぶ。
【0006】この分類スペクトルdiは対象物のスペク
トルと同じ次元数を有するため正確にはdi(λ)と表
記すべきであるが簡単のためにdiと記す。
【0007】そして、Fisher ratioを大き
くする分類スペクトルdiを2種類求める。
【0008】Fisher ratioを最大にする分
類スペクトルdiをd1とし、このd1と直交するスペ
クトルの中でFisher ratioを最大にする分
類スペクトルdiをd2とする。
【0009】この二つの分類スペクトルd1、d2で構
成される空間に各データを投影することにより、2つの
クラスが分類される。
【0010】この分類スペクトルd1、d2は次の
(2)式から求められる。
【0011】 d1=α1 S2-1Δ, d2=α2 S2-1[I−(Δt S2-2Δ)/(Δt S2-3Δ)S/2-1]Δ …(2) ここで、α1 、α2 は正規化係数、ΔはX1 −X2 (ク
ラス1とクラス2の差スペクトル)、Iは単位行列であ
る。
【0012】このようにして得た分類スペクトルd1、
d2で構成される空間に各データを投影するためには、
分類スペクトルと対象物の反射分光スペクトルとの内積
を求める。
【0013】このうち、対象物の反射分光スペクトルを
f(λ)(λ=波長)とすれば、内積t1、t2は次の
(3)式で表せられる。
【0014】 t1=f(λ)・d1 t2=f(λ)・d2 …(3) ここで、・は内積演算を表す。
【0015】上記特開平3−267726号公報に開示
されているような従来の技術においては、このt1、t
2の値から図32のように分類境界を決め、この分類ス
ペクトルの特性を有するフィルタを図33のように回折
格子1と液晶フィルタ2を用いて実現している。
【0016】なお、図33において、参照符号3は光源
用のランプである。
【0017】ところで、分類スペクトルd1、d2は、
一般に図34に示すように形状が複雑であり、また、正
負の値をとるため、回折格子1、液晶フィルタ2などの
取り付け精度も厳しく要求される。
【0018】また、上記特開平3−267726号公報
開示されているような従来の技術による装置では、光源
をあらかじめ限定しているため、異なる光源に対しての
分類には不向きで、光源のスペクトルが変化する場合に
は良好な分類を行うことができないと共に、さらに、そ
れに用いられている回折格子のコストが高いという欠点
もある。
【0019】このため、本出願人は、先に、特願平6−
241614号に開示されているように、複数のバンド
パスフィルタを介して得られたマルチスペクトル画像を
用いて対象物の色分類処理を行うようにすることによ
り、装置構成が簡単で、低コストで、且つ機械的振動に
も耐えられ、しかも光源を限定せずにそのスペクトルが
変化する場合などにも良好に対象物の色分類を可能とす
る色分類装置に係る発明の出願をなしている。
【0020】一方、従来より対象物の色むら検査を行う
色むら検査装置としては、分光計、色差計による場合
や、カラービデオカメラからのRGB入力によって色む
らの検査を行うことが知られていた。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記先願の
特願平6−241614号に係る色分類装置では、1種
類の分類判定法のみで分類判定を行っているために、特
に、分類精度の点でさらに向上すべき課題があった。
【0022】すなわち、1種類のみの分類判定法では、
分類判定する複数対象の多次元空間内での分布状態によ
って分類判定性能が著しく低下し、対象によっては分類
性能が悪くなる場合も起りがちであるためである。
【0023】また、従来の分光計、色差計によって対象
物の色むら検査を行う場合には、スポット測定しかでき
ないために、一度の測定で対象物の色むらを二次元的に
検査することが不可能であった。
【0024】なお、この場合、数度に分けて測定を行う
と、測定毎にばらつきが生じてしまうので、対象物の色
むらを精度よく検査することができない。
【0025】また、カラービデオカメラからのRGB入
力によって色むらの検査を行う場合には、それに用いら
れているカラーフィルタの特性のために、微妙な色の差
を検出することが困難であるので、対象物の色むらを精
度よく検査することができない。
【0026】そこで、本発明は上記の点に鑑みてなされ
たもので、複数のバンドパスフィルタを介して得られる
マルチスペクトル画像を用いて対象物の色分類処理を行
うものであって、装置構成が簡単で、低コストで、且つ
機械的振動にも耐えられ、しかも光源を限定せずにその
スペクトルが変化する場合などにも良好に対象物の色分
類を行うことが可能であると共に、対象物を分類判定す
るのに最適な分類判定法を用いるようにすることによ
り、さらに分類精度を向上し得るようにした色分類装置
を提供することを目的とする。
【0027】また、本発明は上記の点に鑑みてなされた
もので、複数のバンドパスフィルタを介して得られるマ
ルチスペクトル画像を用いて対象物の色むら検査処理を
行うものであって、装置構成が簡単で、低コストで、且
つ機械的振動にも耐えられ、しかも光源を限定せずにそ
のスペクトルが変化する場合などにも良好に対象物の色
むら検査処理を行うことが可能であると共に、対象物の
色むら検査処理の精度を向上し得るようにした色むら検
査装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題を解決するために、対象物の反射光を撮像する撮像手
段と、前記対象物の反射光を前記撮像手段にそれぞれ異
なる帯域を持つマルチスペクトル画像として結像させる
光学手段と、前記撮像手段によって撮像された対象物の
マルチスペクトル画像データから統計的手法を用いた分
類のための分類スペクトルを算出し、この分類スペクト
ルを用いて前記対象物の分類を複数クラスにおいて行う
分類手段とを具備し、前記分類手段は、前記複数クラス
の内の全ての2クラス間の組み合わせについて1種類の
分類判定法により分類判定を行う分類演算部と、前記分
類演算部からの各2クラス間の分類判定の結果を総合的
に判定する分類決定部とを備えていることを特徴とする
色分類装置が提供される。
【0029】また、本発明によると、対象物の反射光を
撮像する撮像手段と、前記対象物の反射光を前記撮像手
段にそれぞれ異なる帯域を持つマルチスペクトル画像と
して結像させる光学手段と、前記撮像手段によって撮像
された対象物のマルチスペクトル画像データから統計的
手法を用いた分類のための分類スペクトルを算出し、こ
の分類スペクトルを用いて前記対象物の分類を複数クラ
スにおいて行う分類手段とを具備し、前記分類手段は、
それぞれ互いに異なる複数の種類の分類判定法によって
前記複数クラスの分類判定を行う複数の分類判定部を備
えていることを特徴とする色分類装置が提供される。
【0030】また、本発明によると、前記複数の分類判
定部は直列に接続されていて互いに異なる複数の分類判
定法によった分類判定が重畳的に行われることを特徴と
する色分類装置が提供される。
【0031】また、本発明によると、前記分類手段は、
さらに、前記対象物のクラス情報が予め記憶されている
クラス情報データベースと、前記クラス情報データベー
スからのクラス情報に基いて前記複数の分類判定部での
分類処理及び絞込方法を選択する分類判定選択機能部と
を備えていることを特徴とする色分類装置が提供され
る。
【0032】また、本発明によると、前記分類手段は、
さらに、前記一乃至複数の分類判定部の判定結果を判断
する判定結果判断部を備えていることを特徴とする色分
類装置が提供される。
【0033】また、本発明によると、前記判定結果判断
部は、前記複数の分類判定部における第1の分類判定部
の判定結果に基いて第2の分類判定部での分類判定を行
うか否かを判断して処理することを特徴とする色分類装
置が提供される。
【0034】また、本発明によると、前記判定結果判断
部は、前記複数の分類判定部における第1及び第2の分
類判定部での分類判定が重畳的に行われた後、前記第2
の分類判定部の判定結果に基いて再度前記第2の分類判
定部での分類判定を行うか否かを判断して処理すること
を特徴とする色分類装置が提供される。
【0035】また、本発明によると、前記分類手段は、
さらに、予め、前記マルチスペクトル画像データに対す
る所定の学習を行って該学習データに基いて前記分類手
段による分類処理を制御する学習制御部を備えているこ
とを特徴とする色分類装置が提供される。
【0036】また、本発明によると、前記分類手段は、
さらに、前記分類判定を行いながら学習データを更新す
る学習データ更新部を備えていることを特徴とする色分
類装置が提供される。
【0037】さらに、本発明によると、対象物の反射光
をそれぞれ異なる帯域を有するマルチスペクトル画像と
して撮像するマルチスペクトル画像撮像手段と、前記マ
ルチスペクトル画像撮像手段によって撮像された対象物
のマルチスペクトル画像データから特徴量を抽出すると
共に、抽出された特徴量が所定の値より大きいマルチス
ペクトル画像データのみを選択して出力する画像選択手
段と、前記画像選択手段によって選択されたマルチスペ
クトル画像データから統計的手法を用いた分類のための
分類スペクトルを算出し、該分類スペクトルを用いて前
記対象物の分類を行う分類手段とを具備したことを特徴
とする色分類装置が提供される。
【0038】また、本発明によると、前記画像選択手段
によって抽出される特徴量が、前記マルチスペクトル画
像撮像手段によって撮像されるマルチスペクトル画像に
おけるコントラスト及び濃淡差の少なくともいずれか一
方を含むことを特徴とする色分類装置が提供される。
【0039】このような本発明の色分類装置によれば、
例えばそれぞれ異なる帯域を持つ複数のバンドパスフィ
ルタを用意しておき、これら複数のバンドパスフィルタ
のそれぞれを対象物と撮像手段の間に配置して、対象物
の反射光のマルチスペクトル画像を撮像する。
【0040】そして、分類手段によって、上記撮像手段
によって撮像された対象物のマルチスペクトル画像デー
タから統計的手法を用いた分類のための分類スペクトル
を算出し、この分類スペクトルを用いて上記対象物の分
類を行う。
【0041】この際、分類手段は複数クラスの内の全て
の2クラス間の組み合わせについて1種類の分類判定法
でもって分類を行うようにするか、複数種類の分類判定
法でもって分類を行うようにすることにより、対象物の
分類に最適な高精度の分類判定を行うようにすることが
できる。
【0042】また、分類手段の前段で、マルチスペクト
ル画像データのうちそれの特徴量が所定値よりも大なる
画像データのみを選択する画像選択手段を設けることに
より、処理データ量を削減して高速且つ高精度の分類判
定を行うようにすることができる。
【0043】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、対象物のマルチスペクトル画像データを提供
するマルチスペクトル画像提供手段と、前記マルチスペ
クトル画像提供手段からのマルチスペクトル画像データ
の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、この特徴量抽出
手段からの特徴量に基いて色むら判定を行なう色むら判
定手段と、前記色むら判定手段からの色むら判定結果に
基いて色むら判定結果を出力する判定結果出力手段とを
具備したことを特徴とする色むら検査装置が提供され
る。
【0044】また、本発明によると、前記色むら判定手
段は、前記マルチスペクトル画像提供手段からのマルチ
スペクトル画像データに基いて色むら検出処理と色むら
度合い算出とを平行または順列に行なう色むら検出処理
手段及び色むら度合い算出手段とを含むことを特徴とす
る色むら検査装置が提供される。
【0045】また、本発明によると、前記色むら判定手
段は、前記色むら検出処理手段及び色むら度合い算出手
段からの色むら検出処理結果及び色むら度合い算出結果
とをそれぞれ格納する色むら検出処理結果格納メモリ及
び色むら度合い算出結果格納メモリとを含むことを特徴
とする色むら検査装置が提供される。
【0046】また、本発明によると、前記色むら判定手
段は、前記色むら検出処理手段及び色むら度合い算出手
段のうちの少なくとも一方において検出エリアの測色値
及び色差値のうちの少なくとも一方を求めるための測色
値を算出する測色値算出手段を含むことを特徴とする色
むら検査装置が提供される。
【0047】また、本発明によると、前記色むら判定手
段は、前記色むら検出処理手段及び色むら度合い算出手
段からの色むら検出処理結果及び色むら度合い算出結果
並びに前記測色値算出手段による測色値から求められる
検出エリアの色差値とをそれぞれ格納する色むら検出処
理結果格納メモリ及び色むら度合い算出結果格納メモリ
とを含むことを特徴とする色むら検査装置が提供され
る。
【0048】また、本発明によると、前記色むら判定手
段は、予め正常部データを作成する正常部データ作成手
段をさらに具備し、この正常部データ作成手段による正
常部データを前記色むら検出処理手段及び色むら度合い
算出手段による色むら検出処理及び色むら度合い算出時
に参照可能としたことを特徴とする色むら検査装置が提
供される。
【0049】また、本発明によると、前記色むら判定手
段は、前記色むら検出処理手段及び色むら度合い算出手
段からの色むら検出処理結果及び色むら度合い算出結果
を判断する判定結果判断手段と、この判定結果判断手段
による判定結果の判断に基いてクラスデータを更新する
クラスデータ更新手段と、このクラスデータ更新手段に
よるクラスデータに基いて新規クラスを作成する新規ク
ラス作成手段とをさらに具備し、この新規クラス作成手
段による新規クラスを前記色むら検出処理手段及び色む
ら度合い算出手段による色むら検出処理及び色むら度合
い算出時にフィードバック可能としたことを特徴とする
色むら検査装置が提供される。
【0050】また、本発明によると、前記色むら判定手
段は、予め検出エリアを決定する検出エリア決定手段を
さらに具備し、この検出エリア決定手段による検出エリ
アを前記色むら検出処理手段及び色むら度合い算出手段
による色むら検出処理及び色むら度合い算出時に参照可
能としたことを特徴とする色むら検査装置が提供され
る。
【0051】また、本発明によると、前記色むら判定手
段は、前記マルチスペクトル画像提供手段からのマルチ
スペクトル画像データに基いて予め使用マルチスペクト
ル画像を決定する使用マルチスペクトル画像決定手段を
さらに具備し、この使用マルチスペクトル画像決定手段
による使用マルチスペクトル画像を前記色むら検出処理
手段及び色むら度合い算出手段による色むら検出処理及
び色むら度合い算出時に参照可能としたことを特徴とす
る色むら検査装置が提供される。
【0052】また、本発明によると、前記色むら判定手
段は、予め検出エリアを決定する検出エリア決定手段
と、前記マルチスペクトル画像提供手段からのマルチス
ペクトル画像データに基いて予め使用マルチスペクトル
画像を決定する使用マルチスペクトル画像決定手段と、
予め前記検出エリア決定手段及び使用マルチスペクトル
画像決定手段との処理順番を決定する処理順番決定手段
とをさらに具備し、この処理順番決定手段による処理順
番に基いて前記検出エリア決定手段による検出エリア及
び使用マルチスペクトル画像決定手段による使用マルチ
スペクトル画像を前記色むら検出処理手段及び色むら度
合い算出手段による色むら検出処理及び色むら度合い算
出時に参照可能としたことを特徴とする色むら検査装置
が提供される。
【0053】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の実施の形態を説明
する前に、上述した特願平6−241614号に記載さ
れた本発明の基本原理及び基本実施の形態について説明
する。
【0054】(基本原理)本発明では、色分類のための
フィルタとしてそれぞれ特定の波長のみを透過させるバ
ンドパスフィルタを複数用いて得られるマルチスペクト
ル画像を処理することにより、簡易で安価な構成の色分
類装置を実現するものである。
【0055】また、異なる光源のもとでも色分類を行う
ために、対象物を撮影するときと同じ条件で適当な参照
板の反射分光スペクトルを計測し、対象物の反射分光ス
ペクトルを参照板の反射分光スペクトルで補正すること
によって光源(照明光)の影響を除去するようにしてい
る。
【0056】すなわち、λを波長として、対象物の反射
分光スペクトルをf(λ)、参照板の反射分光スペクト
ルをs(λ)、照明光の反射分光スペクトルをL
(λ)、撮影系の感度スペクトル(撮影レンズの透過ス
ペクトル、撮像素子の感度スペクトル等)をM(λ)と
すれば、対象物の撮影スペクトルgi(λ)、参照板の
撮影スペクトルgs(λ)はそれぞれ gi(λ)=f(λ)×L(λ)×M(λ) gs(λ)=s(λ)×L(λ)×M(λ) で表せられ、対象物のスペクトルはgi′(λ) gi′(λ)=gi(λ)/gs(λ)=f(λ)/s(λ) …(4) と表わせられる。
【0057】こうして照明光の反射分光スペクトルL
(λ)の影響を除去した対象物のスペクトルgi′
(λ)を用いれば、異なる光源のもとでも色分類を行う
ことができることになる。
【0058】また、さらに照明光の輝度が異る場合に
は、(4)式の除算式の信号gi′(λ)のパワーを正
規化すればよい。
【0059】次に、以上のような基本原理に基く本発明
の基本例につき図面を参照して説明する。
【0060】(基本実施の形態)汎用性のある基本実施
の形態を図1乃至図3を参照して説明する。
【0061】本基本実施の形態による色分類装置は、図
1に示すように筐体101、レンズ等を含む光学系11
0、図2に示すような複数枚のバンドパスフィルタ11
2A,112B,…,112Eで構成される回転色フィ
ルタ112、フィルタ位置センサ123、モーター12
4、モーター駆動回路124a、対象物および参照板の
マルチスペクトルの画像を取り込むための例えばCCD
等による撮像素子114、増幅器115、撮像素子駆動
回路122、A/D変換器116、フレームメモリ11
8、分類演算回路128、各バンドパスフィルタの適正
露光を得る撮像素子14の露光時間を記憶する露出値メ
モリ129、コントロール回路126とからなる。
【0062】回転色フィルタ112には、図2に示した
ように、各フィルタ位置検出孔125A,125B,…
125E及びフィルタ初期位置検出孔126が形成され
ている。
【0063】各バンドパスフィルタ112A,112
B,…,112Eの位置は、初期位置検出孔126及び
フィルタ位置検出孔125A,125B,…125Eを
フォトインタラプタなどで構成されるフィルタ位置セン
サ123で検出することによって検出される。
【0064】この場合、コントロール回路126は、フ
ィルタ位置センサ123からの信号により、回転色フィ
ルタ112の回転を撮像素子114の撮像タイミングに
同期させるようにモーター駆動回路124aを制御す
る。
【0065】各バンドパスフィルタ112A,112
B,…,112Eを通過した像は、撮像素子114に結
像して電気信号に変換される。
【0066】この電気信号は増幅器115を介してA/
D変換器116でディジタル信号に変換された後に、マ
ルチスペクトル画像データとしてフレームメモリ118
に蓄えられ。
【0067】このフレームメモリ118からは、マルチ
スペクトル画像データの全体が外部のモニタ(図示せ
ず)に送られると共に、分類演算回路128には画像中
の所定の領域のデータが送られる。
【0068】つぎに、この基本実施の形態の動作を図3
に示すフローチャートを参照して説明する。
【0069】まず、対象物の測定領域が設定される(ス
テップS11)。
【0070】つぎに、回転色フィルタ112における1
番目のバンドパスフィルタがセットされて(バンドパス
フィルタ112A)予備露光が行われ、これにより得ら
れる測定データが所定の値の範囲に入るようになされ
る。
【0071】そして、このときの撮像素子14の露光時
間が対応するバンドパスフィルタの番号とともに露出値
メモリ129に記憶される(ステップS12〜S1
7)。
【0072】このような予備露光が全てのバンドパスフ
ィルタ(バンドパスフィルタ112B,…,112E)
について順次行われる(ステップS18〜S20)。
【0073】このような予備露光が終了した後の測定時
には、各バンドパスフィルタ112A,112B,…,
112Eに同期して撮像素子114の露光時間を変化さ
せて、対象物の撮像が行われる。
【0074】このとき、分類演算回路128では、各バ
ンドパスフィルタ毎に露出値メモリ129に記憶された
撮像素子14の露光時間をもとに、マルチスペクトル画
像データの中から対応するバンドパスフィルタの測定デ
ータを補正した後、分類演算が行われる。
【0075】以上のように、この基本例によると、撮像
素子14の露光時間を記憶する露出値メモリ129を設
け、各バンドパスフィルタ毎に最適露出による撮像を行
う構成としたため、簡易な構成でも測定データのSNR
(信号対雑音比)が向上し、分類精度が高くなる。
【0076】また、この基本実施の形態では、予備露光
を行い各バンドパスフィルタに最適な露出で測定できる
ため、測定対象物が変化した場合でも精度良く分類でき
るので、汎用性のある色分類装置を実現することができ
る。
【0077】この基本実施の形態においては、撮像素子
の露光時間を制御するようにしたので、これにより回路
構成が簡略化される。
【0078】つぎに、以上のような基本実施の形態にお
いて、多クラスの分類演算を行うための分類演算回路1
28の具体例について図4の(A,B,C)を参照して
説明する。
【0079】多クラスの分類演算を行う際に、上述した
FS変換法により例えばクラス1〜4の4クラスの分類
を行う場合、クラス1とクラス4のデータで算出された
分類スペクトルのなす空間にクラス2,3を投影する
と、クラス1とクラス2とかクラス3とクラス4といっ
たクラス間の境界がはっきりしないことがあり、分類精
度が落ちることがある。
【0080】この分類演算回路128は上述のような場
合にも分類精度を落さず、有効に分類を行うことができ
るものである。
【0081】この分類演算回路128は図4の(A)に
示すように、輝度成分抽出部30、分類演算部32、分
類判定部34とから構成される。
【0082】先ず、分類演算部32の構成を図4の
(B)を参照して説明する。
【0083】この分類演算部32は、図4の(B)に示
すように、それぞれ分類スペクトルd1,d2を記憶す
るd1メモリ200,d2メモリ201と、これらd1
メモリ200,d2メモリ201との出力を切り替える
切替器202と、分類スペクトルd1,d2と未知の対
象物からのスペクトルデータの積を取る乗算器203
と、加算器204とメモリ205とからなる累積加算器
206と、分類スペクトルを記憶するd1メモリ210
とd2メモリ211、d1メモリ213とd2メモリ2
14、d1メモリ216とd2メモリ217、d1メモ
リ210とd2メモリ211の出力を切り替える切替器
212と、d1メモリ213とd2メモリ214の出力
を切り替える切替器215と、d1メモリ216とd2
メモリ217の出力を切り替える切替器218と、累積
加算器206からの信号により3種類の分類スペクトル
のひとつを選択する分類スペクトル選択回路207と、
選択された分類スペクトルと未知の対象物からのスペク
トルデータの積を取る乗算器223と、加算器224と
メモリ225とからなる累積加算器226とから構成さ
れる。
【0084】次に、この分類演算部32の動作について
説明するが、ここでは分類するクラス数はクラス1〜4
の4クラスとする。
【0085】この4クラスは多次元空間で、概ね番号順
に分布しているものとし、d1メモリ200とd2メモ
リ201には予めクラス1とクラス4の学習データから
算出された分類スペクトルd11-4 とd21-4 をそれぞ
れ記憶させておく。
【0086】また、d1メモリ210とd2メモリ21
1には、予めクラス1とクラス2の学習データから算出
された分類スペクトルd11-2 とd21-2 を、また、d
1メモリ213とd2メモリ214には、予めクラス2
とクラス3の学習データから算出された分類スペクトル
d12-3 とd22-3 を、さらにd1メモリ216とd2
メモリ217には、予めクラス3とクラス4の学習デー
タから算出された分類スペクトルd13-4 とd2
3-4 を、それぞれ記憶させておく。
【0087】先ず、輝度成分抽出部30からの対象物の
未知データは、分類演算部32において、乗算器203
でd1メモリ200からの分類スペクトルd11-4 と各
成分(次元)についての積が求められる。
【0088】各成分の積は累積加算器206で足し合わ
され、分類スペクトル選択回路207に入力される。
【0089】累積加算器206の出力は結果として未知
データと分類スペクトルとの内積値となる。
【0090】次に、切替器202を切り替えて、d2メ
モリ201側についても同様に内積値を算出し分類スペ
クトル選択回路207に送る。
【0091】分類スペクトル選択回路207は図4の
(C)に示すように、分類判定回路230とセレクタ2
31とで構成され、累積加算器206からの内積値が入
力されると分類判定回路230にて概略の分類判定が行
われる。
【0092】ここでは、未知データはクラス1とクラス
4のデータより算出された分類スペクトルd11-4 とd
1-4 のなす空間に投影され、決められた分類境界によ
りクラスが決定される。
【0093】ここでは、「クラス2からクラス1寄り」
「クラス2からクラス3の間」「クラス3からクラス4
寄り」という3つの新しいクラスに分類するように境界
が定められている。
【0094】分類判定回路230の出力である分類スペ
クトル選択信号が「クラス2からクラス1寄り」であっ
た場合、セレクタ231は切替器212からの入力を分
類スペクトルとして出力する。
【0095】これにより、分類スペクトルd11-2 とd
1-2 が選択され、乗算器223と累積加算器226と
で未知データとの内積演算が行われ、内積値は分類スペ
クトル選択回路207からの分類スペクトル選択信号と
ともに分類判定部34に送られ、最終的なクラスが決定
される。
【0096】分類判定回路230の出力である分類スペ
クトル選択信号が「クラス2からクラス3の間」であっ
た場合、セレクタ231は切替器215からの入力を分
類スペクトルとして出力し、「クラス3からクラス4寄
り」であった場合は切替器218からの入力を分類スペ
クトルとして出力する。
【0097】これにより、最適な分類スペクトルが選択
され、内積演算が行われる。
【0098】なお、この基本例では1段目の分類スペク
トルを、クラス1とクラス4のデータから求めたものを
使用しているが、これは分布の両端の2クラスのデータ
を用いるという意味ではないので、クラス2とクラス3
のデータから求めた分類スペクトルを用いてもよい。
【0099】さらに、クラス1とクラス2とをひとまと
めに新しいクラス1′を定義し、クラス3とクラス4と
をひとまとめにした新しいクラス4′を定義し、これら
のクラス1′及びクラス4′のデータを用いて算出した
分類スペクトルを用いてもよい。
【0100】また、この基本実施の形態では分類判定を
2段階で行っているが、分類すべきクラスの数に応じて
3段階や、それ以上の多段階で行っても同様の効果が得
られることはいうまでもない。
【0101】このような基本実施の形態によれば、分類
判定を多段で行う構成としたため、多クラスの分類にお
いても分類精度を落とさずに有効な分類を行うことが可
能になる。
【0102】しかるに、上述したような基本実施の形態
では、例えばFS変換法による1種類の分類判定法のみ
を用いているので、分類判定する複数対象の多次元空間
内での分布状態によって分類判定性能が著しく低下し、
対象によっては分類性能が悪くなる場合も起りがちであ
る。
【0103】そこで、この発明では基本実施の形態をさ
らに進展させるために、対象物を分類判定するのに最適
な分類判定法を用いるようにしている。
【0104】次に、このような観点に立った本発明の幾
つかの実施の形態について図面を参照して説明するもの
とする。
【0105】(第1実施の形態)初めに、1種類の分類
判定法により複数クラス内の全ての2クラス間で判定し
た後で総合的に判定することにより、複数対象の分類性
能を向上させるようにした第1実施の形態について図5
乃至図9を参照して説明する。
【0106】すなわち、第1実施の形態は、1種類の分
類判定法を複数クラス内で全ての2の組み合わせの数だ
け、2クラス間で分類判定を行い、その後、これらの各
2クラス間の分類判定の結果を総合的に判定する処理を
行うものある。
【0107】図5に示すように、この第1実施の形態で
は前述した基本実施の形態のような複数のバンドパスフ
ィルタを用いた色分類装置において、分類演算回路12
8に分類決定部17を設けていることにより、複数対象
の分類性能を向上させることができる。
【0108】この分類演算回路128は、前述したよう
にして得られるマルチスペクトル画像データからの測定
エリアの輝度成分を抽出する輝度成分抽出部30と、こ
れによる輝度成分から1種類の分類判定法により複数ク
ラス内の全ての2クラス間で判定した後で総合的に判定
する分類判定部14からなる。
【0109】本第1実施の形態の分類判定部14は複数
対象内の全ての2クラス間の分類判定を行う分類演算部
16と、これによる各2クラス間の分類判定の結果を総
合的に判定する分類決定部17とからなる。
【0110】そして、この分類演算回路128からは、
入力画像データに対する分類結果が出力される。
【0111】なお、この分類演算回路128において、
学習制御部15は予めスイッチ13の切替えにより、各
画像データに対する必要な学習を行って得られるデータ
が記憶されており、これらの学習データが分類判定部1
4での分類判定処理時に用いられることになる。
【0112】図6は具体例として、6クラス内で分類判
定する例として、分類演算部16と分類決定部17とか
らなる分類判定部14を示す。
【0113】すなわち、この分類演算部16には、クラ
スiとクラスjの分類ベクトルVijを記憶する複数のV
ijメモリ21と、クラスiとクラスjのオフセット値V
oijを記憶する複数のVoij メモリ25、複数の演算器
22,23a,23b及び複数のメモリ324とが設け
られる。
【0114】この場合、Vijメモリ21と、Voij メモ
リ25、演算器22,23a,23b及び複数のメモリ
24とは、6個のクラスのうちの各2クラスに対して分
類判定する場合としてそれぞれ15個存在することにな
る(15=6*(6−1)/2)。
【0115】入力される未知データは分類ベクトルVij
と内積がとられた後、オフセット値Voij が加算されて
結果aijとして分類決定部17に送られる。
【0116】なお、上述の内積及び加算のための計算は
15個の分類ベクトルに対して並列に行われる。
【0117】つまり、V12メモリ21、V12メモ
リ25は、クラス1、クラス2を分類するためのベクト
ルVと、そのオフセットであるVとがそれぞれ記憶さ
れているものである。
【0118】この図6では、6クラスの中で分類するた
めの例であるので、全てのクラスに対する2の組み合わ
せの数だけ、つまりV12、V13、V14からV56
までの、この場合は15個のメモリ21,25がある。
【0119】そして、それらのメモリデータが、分類ベ
クトルVij及びそのオフセット値Voij として未知デー
タに投影され、それぞれ演算器22,23a,23b及
びメモリ24を介して内積演算及びオフセット加算をと
ってa12、a13、a14からa56といった結果a
ijとして出力される。
【0120】図7は分類決定部17のブロック図を示
す。
【0121】ここに、aij=−ajiと定義するクラスi
プラスカウンター26は、分類演算部16から送られて
くる全てのクラスiに関する判定結果aの符号を調べ
て、プラスの値をとる個数biを数え、出力する。
【0122】判別部27ではプラスの値をとる個数bi
の最大値を調べ、それが最大値をとるクラスiを総合的
に決定する。
【0123】すなわち、この分類決定部17には、この
ようにクラス1のプラスカウンター、クラス2のプラス
カウンター、クラスiのプラスカウンターからクラス6
のプラスカウンターまで、計6個のプラスカウンター2
6と呼ばれるものがある。
【0124】そして、クラス1プラスカウンター26
は、入力a12、a13からa16までの全てのクラス
1に関する入力がプラスであるかマイナスであるかを判
定し、プラスであった場合はカウンターで個数を数えて
いくといったものである。
【0125】同様に、クラス2プラスカウンター26で
は、入力a21、a23、a24、a25、a26まで
の全てのクラス2に関する入力のプラス成分を数えると
いったものである。
【0126】そして、これらの各クラスプラスカウンタ
ー26によって出力されるプラスの個数の出力b1〜b
6に対し、判定部27はそのb1、b2からb6の出力
を見て、その最大値であるクラスを決定する。
【0127】なお、以上において、分類ベクトルVij
びそのオフセット値Voij を求めるときに統計的手法が
用いられるが、図6乃至図7は線形識別器を用いている
例であり、この線形識別器を用いた場合、次元数を削減
しないので高精度に分類判定を行える。
【0128】これに対し、図8乃至図9はFS変換を行
った後、最短距離法を用いている例であり、FS変換を
用いた場合、次元数が削減されているため、演算を高速
に行うことができる。
【0129】図10の(A,B)は拡張されたフィシャ
ー値(DeclusteringCriterion)
を最大にする分類ベクトルd1,d2を用いた場合の分
類結果の例を示す。
【0130】図8乃至図9ではFS変換を用いているの
で分類ベクトルd1,d2のための複数のメモリ33
1,332があり、この複数のd1メモリ331,d2
メモリ332とをそれぞれスイッチ13によって切り換
えて演算器22により、入力される未知データと分類ベ
クトルd1,d2との内積演算がとられる。
【0131】そして、d1メモリ331のときに出力c
12,またd2メモリ332のときに出力d12が演算
器23及びメモリ24を介して出力される。
【0132】そして、このFS変換による判定は、出力
c12,d12によりクラス1、クラス2を分類判定し
たものである。
【0133】つまり、ここで分類ベクトルd1,d2は
クラス1、クラス2を最も分離するものとしてそれぞれ
d1メモリ331,d2メモリ332に記憶されている
ものである。
【0134】ここでcij、dij出力を得ているが、それ
らはクラスi、クラスjを最も分離する分類スペクトル
d1,d2が存在していることを示している。
【0135】そして、このようにして全ての2クラスの
中の、任意の2クラスを最も分離するd1,d2ベクト
ルに全て投影された結果が分類決定部17に送られる。
【0136】図9に示す、FS変換における分類決定部
17では、クラス1−2判定部、クラス1−3判定部、
クラスi−j判定部、クラス5−6判定部と任意の2ク
ラスの判定部33と判別部27とが存在している。
【0137】この判定部33では、以上のようにして得
られたc12,d12とクラス1との距離、クラス2と
の距離を判定し、近い方のクラスを求めている。
【0138】そして、求まった出力からクラス1かクラ
ス2か、クラス1かクラス3かといった結果が、d1、
d2からenとして出力される。
【0139】つまり、ここでnというのは、2の組み合
わせの数だけあることになり、この場合5×6÷2=1
5なので15個の出力が出る。
【0140】そして、判別部27では最も多かった判定
をカウントし、総合的な判定結果として出力する。
【0141】なお、図8においてd1メモリ331、d
2メモリ332にFS変換におけるフィッシャレシオを
最大とするベクトルd1、d2を記憶するのに代えて、
これらのメモリに拡張されたフィッシャレシオを最大に
するベクトルを記述していく方法も考えられる。
【0142】これは、ディクラスタリングクライテリオ
ン(Declustering Criterion)
法と呼ばれるもので、これを用いると図10A,Bに示
すような分類結果が得られる。
【0143】ここでは、Declustering C
riterion法に基いてF1、F2といったベクト
ルを求めるが、このベクトルに未知データを投影する
と、2クラスはある一方のクラスが集中し、他のクラス
が広がる、散らばるといったようなベクトルが求まる。
【0144】このような場合は、図9の判別部27で
は、それぞれのクラス判定部33からの出力により判定
するが、分類境界を求めてその内側に存在するかどうか
を調べることになる。
【0145】そして、ベクトルがクラス1−2判定部の
出力e1、クラス1−3判定部の出力e2といった2ク
ラスにおけるどちらかのクラスに属するかという判定が
出力されるのに対して、それらを判別部27において総
合的に判定する。
【0146】この場合、分類判定境界は、予め学習制御
部15によって、クラス1とクラス2の学習データから
求められ、ここの判定部33では、境界の内側にあるか
外側にあるかを判定する。
【0147】なお、Declustering Cri
terion法については、“ADeclusteri
ng Criterion for Feature
Extracion in Pattern Reco
gnition”by JOHN FEHLAUER
AND BRUCE A.EISENSTEIN,IE
EE TRANSACTIONS ON COMPUT
ERS.VOL.C−27,No.3,MARCH 1
978等によるものとする。
【0148】このようにして、Declusterin
g Criterion法を用いた場合、構成は図8、
図9と変わらないが、図9のクラスi−j判定部33に
おいて、図10の(A,B)に示すような分類境界内に
投影されるか否かを求めて判定する。
【0149】この手法は分類対象の多次元空間内での平
均ベクトルが近い場合、有効な分類判定法となる。
【0150】従って、以上のように本発明の第1実施の
形態によれば、分類判定したい複数のクラスの中で一度
に判定せず、複数のクラスの中から2クラスづつ選択し
て、その中で判定してから最後に総合的に判定している
ため、より高精度に分類判定を行うことができる。
【0151】(第2実施の形態)次に、2種類の分類判
定部を用いて、複数対象の分類性能を向上させるように
した本発明の第2実施の形態について図11を参照して
説明する。
【0152】図11は2種類の分類判定部41,42を
直列に接続して分類判定を行うようにした本発明の第2
実施の形態による色分類装置の構成を示す。
【0153】複数対象を精度良く分類するためには、上
述した第1実施の形態のように2クラス分類を全て行い
総合的に判定するか、階層的に分類判定処理を行い絞り
込む方法があるが、どちらの方法でも分類判定の対象と
なるクラス数が増えると、処理時間が増大してしまう。
【0154】そこで、分類判定処理の中でも最も処理規
模が小さい最短距離法を初めに行って、近傍の数クラス
に絞り込んでから高精度に分類判定処理を行えば、複数
対象の分類判定処理を高速に行うことができる。
【0155】このため本第2実施の形態の分類演算回路
128は、複数のバンドパスフィルタを用いて撮像した
マルチスペクトル画像内のエリアの色情報を得るための
輝度成分を抽出する輝度成分抽出部30と、ここで抽出
されたデータを初めに分類判定する第1の分類判定部4
1と、この分類判定部41の結果を重畳的にもう一度分
類判定する第2の分類判定部42とからなる。
【0156】分類判定部41は分類演算部43と分類対
象数を絞り込む近傍クラス判定部44からなる。
【0157】分類判定部42は分類演算部45と分類決
定を行う分類決定部46からなる。
【0158】なお、図11において、学習制御部15は
第1実施例と同様な機能を有しているものとする。
【0159】すなわち、第2実施の形態は、2種類の分
類判定部を用いて分類精度を向上させた実施の形態であ
る。
【0160】図11において、分類演算回路128は輝
度成分を抽出した後に直列の2つの分類判定部41,4
2があり、このように複数の分類判定部を設けているの
が特徴であり、特に、この第1の分類判定部41と、第
2の分類判定部42とは違った分類判定法を用いている
ことが特徴となる。
【0161】この図11の実施の形態の場合、まず第1
の分類判定部41で近いクラスをいくつかに絞って判定
し、次に、その絞られたクラスの中で第2の分類判定部
42による分類判定を行うことによって分類結果を出
す。
【0162】このようにして、第2実施の形態は、分類
判定する対象が多数存在する場合に、まず第1の分類判
定部41では距離による近傍クラスを求めるような簡単
な処理を用いて、近いものだけをピックアップし、次に
第2の分類判定部42では後述するようなピースワイズ
線形識別器等の精度の高い分類判定を行うことによっ
て、処理を速くし、しかも高精度に判定することができ
る。
【0163】なお、学習時には、輝度成分が学習制御部
15を介して学習データ用のメモリに、学習データのサ
ンプルデータとして記述される。
【0164】(第3実施の形態)前述した第2実施の形
態と同様に2種類の分類判定法を用いて、複数対象の分
類精度を向上させるようにした第3実施の形態を図12
及び図13を参照して説明する。
【0165】すなわち、この第3実施の形態では、図1
2に示すように複数のバンドパスフィルタを用いた色分
類装置において、分類演算回路128に判定結果判断部
51を設けて、分類判定部41の判定結果に基づき他の
分類判定部42をコントロールすることにより、複数対
象の分類精度を向上させるようにしたものである。
【0166】第3実施の形態の分類演算回路128は、
複数のバンドパスフィルタを用いて撮像したマルチスペ
クトル画像内のエリアの色情報を得るための輝度成分を
抽出する輝度成分抽出部30と、抽出されたデータを初
めに分類判定する第1の分類判定部41と、この分類判
定部41の結果を判断する判定結果判断部51と、この
判定結果判断部51の結果に基づき必要ならばもう一度
データを分類判定する第2の分類判定部と42から成
る。
【0167】第1及び第2の分類判定部41,42はそ
れぞれ分類演算部43,45及び分類決定部44,46
を有している。
【0168】学習制御部15は第1実施の形態と同様の
機能を有しているものとする。
【0169】すなわち、図12では、図11を拡張し、
判定結果判断部51なるブロックを有している。
【0170】これは、第1の分類判定部41における判
定結果を判定結果判断部51において、その判定結果が
適切かどうかを調べ、適切であれば、そのまま素通りさ
せて分類結果として分類演算回路128から出力させ
る。
【0171】その判定結果がもう一度判定した方がよい
場合には、それを第2の分類判定部42に送る。
【0172】つまり、第1の分類判定部41でピースワ
イズ線形識別器等での分類判定処理を行うが、判定結果
判断部51でピースワイズ線形識別器等での判別結果で
は分類判定できない場合に、第2の分類判定部42でF
S変換後に近傍等の距離による判定を行うことにより、
処理を確実にして分類結果を出す。
【0173】図13は初回の分類判定結果に基づき階層
的に分類判定処理を行う処理の流れを示す。
【0174】複数枚のバンドパスフィルタを用いて撮像
した画像の色測定エリアの輝度成分を抽出し、多次元デ
ータを得る(ステップ501)。
【0175】得られた多次元データに対して分類判定演
算処理1(ステップ502)を施し、近傍クラスを抽出
する(ステップ503)。
【0176】判定結果判断部51では、第1の分類判定
部41で得られた近傍クラスが一つであるかを調べ(ス
テップ504)、判定結果の確信度が所定の値以上かを
調べる(ステップ505)。
【0177】判定結果判断部51の判断結果より、必要
ならば第2の分類判定部42により分類判定演算処理2
(ステップ506)を行って分類を決定する(ステップ
507)。
【0178】このような構成で階層的に分類判定処理を
行うことによって、多クラスをより高精度に分類判定す
ることができる。
【0179】例えば、第1の分類判定部41では多クラ
スの線形識別器であるピースワイズ線形識別器(Pie
cewise Linear Discriminan
tFunction Method)を用いて、第2の
分類判定部42ではFS変換後に最短距離法を用いて高
度な多クラスの分類判定処理を行うことができる。
【0180】線形識別器は次元を削減せずに分類判別線
を作成するため、分類性能は良いが、対象の種類と対象
の数によっては分類判定できないことがある。
【0181】そこで、判定結果判断部51にて第1の分
類判定部41での判定結果を検証し、その結果によって
は第2の分類判定部42でFS変換による分類判定を行
う。
【0182】なお、線形識別器についてはK.Fuku
naga“Introduction to Sast
ical Pattern Recognion”のC
bapter4 LINEAR CLASSIFIER
S等によるものとする。
【0183】(第4実施の形態)次に、第3実施の形態
を拡張して画像内の微妙な色の違いを判定するようにし
た第4実施の形態について図14を参照して説明する。
【0184】すなわち、第4実施の形態では、複数のバ
ンドパスフィルタを用いた色分類装置において、あるク
ラスとそれ以外のクラスとの2クラスに分類する場合
に、分類演算回路128内に学習データ更新部61と、
判定結果判断部51とを具備することによって、両クラ
スの学習を行うことなく精度よく2クラスを分類判定す
ることができる。
【0185】本第4実施の形態の分類演算回路128
は、複数のバンドパスフィルタを用いて撮像した画像内
のエリアの色情報を得るための輝度成分を抽出する輝度
成分抽出部30と、抽出されたデータを初めに分類する
分類判定部41と、学習の制御を行う学習制御部15
と、学習データを更新する学習データ更新部61と、分
類判定結果を判断する判定結果判断部51と、判定結果
判断部51の結果に基づき必要ならば繰り返しデータを
分類判定する第2の分類判定部42とからなる。
【0186】すなわち、図14に示すような第4実施の
形態では、輝度成分を抽出後に、第1の分類判定部41
の処理を行った後、第1の分類判定部41での内容に基
いて学習データを更新部61により学習データを更新さ
せると共に、そのまま第2の分類判定部2に処理データ
を送る。
【0187】第2の分類判定部42から出力された結果
は、判定結果判断部51に送られ、必要ならばもう一度
学習データ更新部61により学習データを更新し、再
度、第2の分類判定部42に戻される。
【0188】つまり、この学習データ更新部61から第
2の分類判定部42を介して判定結果判断部51までの
間がループとなっており、判定結果判断部51で、初め
の分類結果としての判定結果を適切な判定結果として見
做さない場合は、ここを繰り返して処理するように、ル
ープ状に繰り返し処理を行うようになっている。
【0189】図15は第4実施の形態によって画像内の
微妙な色むらを検出する際の処理フローを示す。
【0190】先ず、この処理フローを概要について説明
する。
【0191】複数枚のバンドパスフィルタで撮像された
画像から、判定エリアiにおける輝度成分を抽出し多次
元のデータを得る(ステップ603)。
【0192】このデータが、予め、メモリに学習してあ
る正常部の学習データとの距離が大きければ、この判定
エリアiは色むらと判定し(ステップ606)、学習デ
ータに登録する(ステップ607)。
【0193】また、このデータが、所定の値よりも小さ
ければ、この判定エリアiは正常と判定し(ステップ6
08)、学習データに登録する(ステップ609)。
【0194】このようにして、判定エリア全域での判定
が終了したら第2分類判定部42で再度判定を行う。
【0195】第2分類判定部42では、判定エリアiと
学習データメモリの正常部特徴ベクトルとの距離d1を
調べ(ステップ614)と共に、色むら特徴ベクトルと
の距離d2を調べる(ステップ615)。
【0196】これによって、算出した距離d1とd2と
を比較し(ステップ616)、d2がd1よりも大きけ
れば色むら、小さければ正常部と判定し(ステップ61
7,619)、各学習データを更新する(ステップ61
8,620)。
【0197】そして、判定エリア全域で判定が終了した
ら判定結果判断部51にて必要に応じて分類判定部42
の再検査を行う。
【0198】次に、色むら検出のフローを詳細に説明す
る。
【0199】ステップ601で、マルチスペクトル画像
の入力がなされる。
【0200】そして、ステップ602で画像番号をi=
0とし、これは判定すべきエリアであって、判定エリア
としてi=0と初期値に入力する。
【0201】そして、ステップ603で画像判定エリア
iのデータを検出し、ステップ604で予め学習してあ
った正常部との距離を算出する。
【0202】次に、ステップ605で正常部との距離が
所定の値以上かどうかを調べ、所定の値以上離れていた
場合は、ステップ606で色むらがあると判定し、離れ
ていなかった場合にはステップ608で正常部と判定す
る。
【0203】そして、色むらがあると判定された場合
は、ステップ607で色むらの学習データとして登録す
る。
【0204】また、正常部としての判定結果は、ステッ
プ609で正常部のデータとして登録する。
【0205】そして、ステップ610で画像内の全ての
エリアにおいて判定し、それが終了するまで、ステップ
611でi=i+1としてループを繰り返す。
【0206】そして、色むらを検出すべく全てのエリア
において、第1回目の判定がステップ610で終了す
る。
【0207】ここまでの処理、つまり、正常部との距離
から色むらかあるいは、正常かを判定するのが第1の分
類判定部41であり、この第1の分類判定部41におけ
る色むらかあるいは、正常という2つの学習データが作
成される。
【0208】そして、その作成された学習データにどち
らが近いかといった判定処理を行うのが第2の分類判定
部42である。
【0209】また、ステップ612でi=0として判定
エリアi=0と初期値を入力し、ステップ613で判定
エリアiのデータを検出する。
【0210】そして、ステップ614で正常部学習部デ
ータとの距離d1を求め、ステップ615で色むらの部
分の学習データとの距離d2を求める。
【0211】次に、ステップ616でd2がd1以上で
あるかどうかを調べて、d2の方が大きければステップ
617で色むらと判定し、d1の方が大きければステッ
プ619で正常部と判定する。
【0212】そして、ステップ618,620で色らと
正常部それぞれの学習データに更新する。
【0213】そして、ステップ621からの内側のルー
プにおいてステップ622によりi=i+1としてまず
全てのエリアに対して判定を行う。
【0214】そして、ステップ623で判定結果判断部
51により、再判定を行うかどうかを調べ、行う場合
は、もう一度第2の分類判定部42により分類判定を行
う。
【0215】このような処理によって、色むらの部分の
学習データと正常部の学習データの部分とが回数を繰り
返し行うことによって、適切なものに更新される。
【0216】そして、第4実施の形態によれば、結果と
しても分類精度の良い検出を行うことができる。
【0217】(第5実施の形態)次に、複数の種類の分
類判定法を用いて、複数対象の分類判定精度を向上させ
るようにした第5実施の形態について図16を参照して
説明する。
【0218】すなわち、複数対象の分類判定精度は、対
象数、分布状態等によって左右されるので、分類対象の
特徴によって、最適な分類方法を選択することにより、
複数対象の分類判定精度を向上させるようにしたのが、
この第5実施の形態である。
【0219】この第5実施の形態において採用される複
数の種類の分類判定法としては、前述したFS変換法、
ピースワイズ法、デクラスタリングクライテリオン法以
外に、KL変換法、FK変換法、HTCによる分類法、
判別分析法、正規直行判別分析法、Malina法、ノ
ンパラ化による方法、部分空間法、FE法等を採用する
ことができる。
【0220】この第5実施の形態の分類演算回路128
は図16に示すように、複数のバンドパスフィルタを用
いて撮像したマルチスペクトル画像内のエリアの色情報
を得るための輝度成分を抽出する輝度成分抽出部30
と、分類対象の情報を記憶するクラス情報データベース
71と、クラス情報データベースの情報をもとに分類処
理、絞込方法を選択する分類判定方法選択機能部72
と、抽出されたデータを分類判定する複数の分類判定部
41と、分類判定結果を判断する判定結果判断部51
と、クラス情報データベース71を更新するデータベー
ス更新部73とからなる。
【0221】上記分類判定方法選択機能部72は、処理
選択部74及び絞込方法選択部75とを有している。
【0222】また、複数の分類判定部41は、上述した
ような複数の種類の分類判定法から採用される互いに異
なる分類判定法による分類判定を行うために、それぞれ
分類演算部43と分類決定部44とを有している。
【0223】すなわち、この第5実施の形態は、分類判
定部をn個用意して最適な分類判定を行う場合の実施の
形態である。
【0224】この第5実施の形態の分類演算回路128
は、特徴としては輝度成分抽出したものから、このクラ
ス情報をもったデータベース71を持っているというこ
とであり、例えば、このデータベース71を元に分類判
定法を選択する分類判定方法選択機能部72を持つ。
【0225】そして、複数の分類判定部41は、それぞ
れ上述した実施の形態と同じように分類結果を判断し出
力する。
【0226】このクラス情報データベース71の中に
は、クラスの分布状況や多次元空間内での中心座標、近
いクラス等が記述されており、あるクラスにおける近傍
クラス等が記述されたものをデータベース化しておく。
【0227】そして、輝度成分を抽出した後、分類判定
方法選択機能部72では、どの分類判定法による処理を
行うか、すなわちFS変換にするか、ピースワイズ法に
するか、ディクラスタリングクライテリオン法における
判定とするか、といった処理が処理選択部74でまず選
択される。
【0228】そして、絞込方法選択部75では、多クラ
スの中から例えば7クラスの場合、7から3個に減らし
て、それをさらに2個に減らして、最終的に1個に絞る
か、あるいは7から5個にして、5個から3個、それか
ら2個、1個に絞ろうといった絞り込みの個数、絞り込
み方法を決定する。
【0229】そして、この分類判定法選択機能部72に
よって、得られた分類方法に応じて複数の分類判定部1
〜nまでのどれにするかが決められる。
【0230】そして、複数の分類判定部41による判定
は、判定結果判断部51から再び戻されるようなループ
になっている。
【0231】この判定結果判断部51では、この絞り込
み方法の情報を含む、判定結果からデータベース更新部
73を介してデータベース71を更新させる機能を持っ
ている。
【0232】これによって、第5実施の形態では、上述
した実施の形態のように正常部、異常部といった2クラ
スの分類以外でもより高精度に、繰り返し処理を行う
が、その各クラスのデータを更新させることによって、
もう一度同じ処理を行った場合には、違った出力が出る
ようになっている。
【0233】そして、判定結果判断部51で、所定の値
以上の確信度が求まったとき、それが分類結果として出
力される。
【0234】このようにして第5実施の形態は、分類判
定方法選択機能部72を用いることによって、繰り返し
何回分類判定を行うか、どの分類判定を使うかといった
ことを選択することによって多クラスの分類判定をより
高精度に行うものである。
【0235】図17は第5実施の形態による処理フロー
を示す。
【0236】先ず、マルチスペクトル画像データから輝
度成分を抽出し、多次元データを得る(ステップ70
1)。
【0237】次に、学習モードか否かを判断し(ステッ
プ702)、学習モードならばモード切り替えスイッチ
13を切り替え多次元データを学習データに登録し(ス
テップ703)、クラス情報データベースを更新して
(ステップ704)、処理を終了する。
【0238】自動判定モードならデータベースを参照し
ながら分類判定処理方法を設定する(ステップ70
5)。
【0239】ここでは、得られた未知データと、分類判
定したい複数対象の多次元空間内の分布状態等を参照し
ながら、どの分類判定処理を用いるか、判定絞り込み方
法はどうするかを設定する(ステップ706)。
【0240】次に、設定された分類判定方法に沿って、
分類判定を行う(ステップ707)。
【0241】そして、設定された分類判定方法と、分類
判定結果をもとに再検査を行うか判断する(ステップ7
08)。
【0242】ここで、再検査する場合には、判定結果を
登録し(ステップ709)、データベースを更新(ステ
ップ710)して、もう一度分類判定選択機能に戻る。
【0243】(第6実施の形態)分類演算を高速化、分
類精度を向上する第6実施の形態について図18及び図
19を参照して説明する。
【0244】すなわち、複数のバンドパスフィルタを用
いた色分類装置において、異なるバンドパスフィルタで
撮像された画像は、必ずしも全てが分類に有効な特徴量
を持っているとは限らない。
【0245】そこで、分類に影響の少ない、または分類
性能を低下させるデータを持つ画像を省くことで、演算
速度を高め、分類性能を向上させるようにしたのが、こ
の第6実施の形態である。
【0246】この第6実施の形態の色分類装置は、複数
枚の異なる通過帯域特性をもつバンドパスフィルタを用
いて画像を撮像するマルチスペクトル画像撮像部81
と、画像処理部82と、特徴を抽出した分類に用いる画
像を選択する画像選択手段83と、分類判定を行う分類
手段84とからなる。
【0247】すなわち、この第6実施の形態で図1の基
本実施の形態に示したような複数のバンドパスフィルタ
を用いた色分類装置に相当する図18のマルチスペクト
ル画像撮像部81は、複数の異なるバンドパスフィルタ
を介て撮像されたマルチスペクトル画像データを出力す
る。
【0248】このマルチスペクトル画像データは画像処
理部82で必要な平滑化等の画像処理が施される。
【0249】そして、本第6実施の形態では、これらの
画像処理が行われたマルチスペクトル画像データに対
し、画像選択手段83でその次元を削減し、次元が削減
されたデータで分類手段84により色分類が行われる。
【0250】図19は、第6実施の形態によって不要な
画像を取り除いて、できるだけ高速に分類判定処理を行
えるようにするための処理の流れを示す。
【0251】ここでは5枚のバンドパスフィルタを持つ
色分類装置として、図18に示した第6実施の形態にお
ける画像処理部82及び画像選択手段83の各動作を説
明する。
【0252】5枚のバンドパスフィルタを用いてデータ
を入力した場合、5枚(すなわち、5次元)の画像が得
られるので、それを初期化して順次に読み出す(ステッ
プ901,902)。
【0253】読み出された画像一枚毎に、必要ならば平
滑化等の画像処理を施しノイズを除去する(ステップ9
03)。
【0254】これを全ての画像にて処理が終了したか否
かを判定し(ステップ904)、再度読み出すために、
画像の番号の初期化を行う(ステップ905)。
【0255】そして、一枚一枚の画像を順に読み出し
(ステップ906)、特徴量を抽出する(ステップ90
7)。
【0256】この特徴量が所定の値よりも大きいか否か
を調べ(ステップ908)、所定の値よりも大きけれ
ば、その画像の番号をメモリに書き込み(ステップ90
9)、引き続き次の画像の特徴量を調べる(ステップ9
10)。
【0257】なお、以上において、抽出する特徴量は画
像のコントラストや濃度差等である。
【0258】そして、分類手段84による分類判定は、
選択された画像(すなわち、特徴量が大きくとれるバン
ドパスフィルタによる画像)からのデータだけを使用す
るように制御することで、入力、分類演算ともに扱うデ
ータ量が削減されるのでより高速な分類判定ができる。
【0259】また、ノイズを含む画像を分類判定に用い
ないために、より高精度に分類判定することができる。
【0260】画像内の微妙な色むら等を検査する際に
は、画像の特徴量として画像のコントラスト、最大濃淡
差等を用いる。
【0261】各次元に対応するバンドパスフィルタを用
いて撮像した画像でコントラストや濃淡差が小さいもの
は、色むらを検出するには有効な特徴量を得られないの
でその次元を削減することができる。
【0262】コントラストを用いた場合、検出するエリ
ア全体の特徴量がより正確に得られ、濃淡差を用いた場
合は処理速度をより高速にすることができる。
【0263】なお、以上のような第1乃至第6実施の形
態における効果をまとめると、以下の通りである。
【0264】(1) 全ての2クラス間での判定を基に
総合的にクラス分類を行うので、誤判定が減少する。
【0265】(2) 粗く分類する場合には高速な手
法、細かく分類する場合には正確な手法を用いることに
より、高速且つ誤りの少ない判定が可能となる。
【0266】(3) 分類手法を直列に用いることによ
り、前段でクラス数を絞り込めるので、後段の処理が高
速となる。
【0267】(4) 分類の対象物の数やクラス数に応
じて誤り率や演算速度を考慮し、最適な分類手法を用い
るために、汎用性が高くなる。
【0268】(5) 判定結果の信頼性が低い場合には
さらに詳細に判定を行うので、誤り判定率が減少する。
【0269】(6) 第1の判定結果の信頼性が低いと
きはさらに詳細な分類を行い、信頼性が高い場合はそこ
で打ち切るので、判定が高速になる。
【0270】(7) 学習制御部によって、最小限の学
習で複数対象の分類判定が可能となる。
【0271】(8) 分類判定を行いながら学習データ
を更新していくので、予め学習を行うことなしに分類判
定を行うことができる。
【0272】(9) 分類に必要のない次元、または妨
げになる次元を削除することにより、高速且つ誤りの少
ない判定が可能となる。
【0273】(10) コントラスト、濃淡差を特徴量
として用いることにより、その次元の画像が分類に有効
か否かを判断するための演算が簡単になる。
【0274】ところで、上述した第4実施の形態では、
色むらの有無を検出することはできたが、色むらの大き
さを定量することはできなかった。
【0275】そこで、次に、色むらの大きさを定量する
ことができるようにした色むら検査システムに係る基本
構成及び幾つかの実施の形態について説明する。
【0276】(基本構成)図20は、この色むら検査シ
ステムの基本構成を示すブロック図である。
【0277】図20において、マルチスペクトル画像フ
レームメモリ318は、図1のフレームメモリ118に
相当するものであって、図1の場合と同様にして対象物
のマルチスペクトル画像データが格納されるものとす
る。
【0278】このマルチスペクトル画像フレームメモリ
318に格納された対象物のマルチスペクトル画像デー
タは、分類演算回路328の特徴量抽出部329A,B
に読み出されて所定の処理がなされる。
【0279】すなわち、この特徴量抽出部329A,B
は、測色値等を求める処理の場合には、図4の輝度成分
抽出部30と同様の輝度成分抽出部として機能するが、
標準偏差等の画像の特徴量を必要とする場合には、特徴
量抽出部として機能する。
【0280】このうち特徴量抽出部329Aからの輝度
成分あるいは標準偏差等の特徴量は、実質的に後述する
色むら検出部として機能する分類評価部330におい
て、対象物の色むら検出を行うのに供される。
【0281】また、特徴量抽出部329Bからの輝度成
分あるいは標準偏差等の画像の特徴量は、実質的に後述
する色むら度合い算出部として機能する分類評価部34
0において、対象物の色むら度合い算出を行うのに供さ
れる。
【0282】すなわち、分類判定部330は、対象物の
色分類の分類結果を出力するのに対して、分類評価部3
40は、対象物の色むら判定等の評価値を出力する。
【0283】(第7実施の形態)図21は、以上のよう
な基本構成に基く第7実施の形態としての色むら検査装
置の構成を示すブロック図である。
【0284】先ず、色むら検出処理部330と色むら度
合い算出部340とを有する色むら検査装置に係る第7
実施の形態について説明する。
【0285】上述した第4実施の形態では、色むらの有
無を検出することはできたが、色むらの大きさを定量す
ることはできなかったので、この第7実施の形態では、
色むら度合い算出部340を設けて対象物の色むらの度
合いを定量化できる色むら検査システムを実現してい
る。
【0286】図21において、マルチスペクトル画像フ
レームメモリ318は、図1のフレームメモリ118に
相当するものであって、図1の場合と同様にマルチスペ
クルト画像を取り込めるCCD撮像素子等で撮像された
対象物のマルチスペクトル画像データが格納されるもの
とする。
【0287】このマルチスペクトル画像フレームメモリ
318に格納された対象物のマルチスペクトル画像デー
タは、色むら判定部328Aに読み出されて所定の処理
がなされる。
【0288】そして、この色むら判定部328Aの処理
出力に基づいて、判定結果出力部345から判定結果が
出力されることになる。
【0289】この色むら判定部328Aには、前述した
と同様の特徴量抽出部329A,B及び色むら検出処理
部330と色むら度合い算出部340という2つの処理
部がある。
【0290】そして、色むら検出処理部330と色むら
度合い算出部340とにおけるそれぞれの処理結果は、
色むら検出結果格納メモリ342と色むら度合い算出結
果格納メモリ344に記憶、保存される。
【0291】図21においては、色むら検出処理と色む
ら度合い算出処理とを並列に行うことができる。
【0292】また、色むら度合い算出部340では、上
述した第4実施の形態のように濃淡差だけではなく、マ
ルチスペクトル画像の標準偏差、コントラスト、濃度ヒ
ストグラムにおける歪度あるいは尖度等の特徴量を用い
ることによって、精度良く色むら度合いを定量化するこ
とができる。
【0293】(第8実施の形態)図22は、上述した第
7実施の形態のように色むら検出処理と色むら度合い算
出処理とを並列に行うのでなく、それを順列に処理を行
うようにした第8実施の形態としての色むら検査装置の
構成を示すブロック図である。
【0294】図22において、マルチスペクトル画像フ
レームメモリ318は、図1のフレームメモリ118に
相当するものであって、図1の場合と同様にマルチスペ
クルト画像を取り込めるCCD撮像素子等で撮像された
対象物のマルチスペクトル画像データが格納されるもの
とする。
【0295】このマルチスペクトル画像フレームメモリ
318に格納された対象物のマルチスペクトル画像デー
タは、色むら判定部328Bに読み出されて所定の処理
がなされる。
【0296】そして、この色むら判定部328Bの処理
出力に基づいて、判定結果出力部345から判定結果が
出力されることになる。
【0297】この色むら判定部328Bには、前述した
と同様の特徴量抽出部329A,B及び色むら検出処理
部330と色むら度合い算出部340という2つの処理
部がある。
【0298】そして、色むら検出処理部330と色むら
度合い算出部340とにおけるそれぞれの処理結果は、
色むら検出結果格納メモリ342と色むら度合い算出結
果格納メモリ344に記憶、保存される。
【0299】この場合、マルチスペクトル画像フレーム
メモリ318に格納された対象物のマルチスペクトル画
像データは、先ず、処理1のルートにより、特徴量抽出
部329Aを介して色むら検出処理部330で色むら検
出が行われる。
【0300】そして、色むら検出処理部330での色む
ら検出の結果を色むら検出結果格納メモリ342に保存
した後、次に、処理2のルートにより、特徴量抽出部3
29Bを介して色むら度合い算出部330において色む
ら度合いが算出される。
【0301】しかるに、このとき、色むら度合い算出部
340は、色むら検出結果格納メモリ342に保存した
色むら検出結果を参照しながら、色むら度合いを算出す
るようにしている。
【0302】なお、以上において、色むら検出結果格納
メモリ342に保存した色むら検出の結果が、更新され
た場合には、その都度毎に処理2のルートに移行するよ
うにしてもよい。
【0303】また、色むら度合い算出部340において
は、マルチスペクトル画像の標準偏差を色むら度合いと
したり、色むら検出処理部330での色むら検出の結果
を学習することによって得られる前述したようなフィッ
シヤー比、デクラスタリングクライテリオン法による算
出値を色むら度合いとすることができる。
【0304】また、この場合、上述した第4実施の形態
による色むら判定法により、2クラスでの色むら検出を
行った後で、その2クラスで前述したようなFS変換を
してフィッシヤー比等を求めて色むら度合いとすること
もできる。
【0305】そして、第8実施の形態としての色むら検
査システムにおいて、処理1のルート及び処理2のルー
トの順序は、上述とは逆にしてもよい。
【0306】すなわち、色むら度合いを先に求めてその
色むらの度合いを参照しながら、その色むらを検出する
ようにしてもよいものである。
【0307】(第9実施の形態)図23は、第9実施の
形態として色むら判定部328C内に、特徴量抽出部3
29と測色値算出部347とを有する色むら検査装置の
構成を示すブロック図である。
【0308】図23において、マルチスペクトル画像フ
レームメモリ318は、図1のフレームメモリ118に
相当するものであって、図1の場合と同様にマルチスペ
クルト画像を取り込めるCCD撮像素子等で撮像された
対象物のマルチスペクトル画像データが格納されるもの
とする。
【0309】このマルチスペクトル画像フレームメモリ
318に格納された対象物のマルチスペクトル画像デー
タは、色むら判定部328Cに読み出されて所定の処理
がなされる。
【0310】そして、この色むら判定部328Cの処理
出力に基づいて、判定結果出力部345から判定結果が
出力されることになる。
【0311】この色むら判定部328Cには、色むら検
出処理部330と色むら度合い算出部340という2つ
の処理部があると共に、特徴量抽出部329と測色値算
出部347とがある。
【0312】そして、色むら検出処理部330と色むら
度合い算出部340とにおけるそれぞれの処理結果は、
色むら検出結果格納メモリ342と色むら度合い算出結
果格納メモリ344に記憶、保存される。
【0313】この場合、マルチスペクトル画像フレーム
メモリ318に格納された対象物のマルチスペクトル画
像データは、色むら判定部328Cの特徴量抽出部32
9に読み出されて所定の処理がなされる。
【0314】すなわち、この特徴量抽出部329は、測
色値を求める処理の場合には、図4の輝度成分抽出部3
0と同様の輝度成分抽出部として機能するが、標準偏差
等の画像の特徴量を必要とする場合には、特徴量抽出部
として機能する。
【0315】そして、色むら判定部328C内の測色値
算出部347は、マルチスペクトル画像データを得るの
に用いられている図1の回転色フィルタ112によるバ
ンドパスフィルタの特性を考慮して測色値を参照するた
めに設けられているものである。
【0316】そして、色むら検出処理部330で色むら
検出処理を行うとき、または色むら度合い算出部340
で色むら度合いの算出を行うときに、測色値算出部34
7による測色値を参照した処理を行わせる。
【0317】これによって、色むら検査を行うときに、
ある一定の色差以上の場合には色むらと判断すると共
に、一定の色差以下の場合には正常と判断することがで
きるようになる。
【0318】また、色むら度合い算出部340では、色
差の最大値や、測色値、測色値自体の標準偏差等を色む
ら度合いとして用いることができる。
【0319】図24は、図23の処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【0320】この図24では、色差による色むら検出の
処理の例を示している。
【0321】先ず、色むら検出処理が開始されると、マ
ルチスペクトル画像の入力が行われた後、検出エリア全
体の平均の測色値が求められる(ステップS101,S
102)。
【0322】この場合、例えば、L*a*b値やX,
Y,Zd刺激値といった測色値が求められる。
【0323】そして、検出エリアを分割して、分割エリ
ア番号i=0を初期値として入力する(ステップS10
3,S104)。
【0324】そして、分割エリア1つ1つの測色値を求
めて分割エリアiの測色値を算出し、検出エリア全体と
の色差値が求められる(ステップS105,S10
6)。
【0325】そして、色差が所定以上の値かどうかを調
べて、所定以上の値だった場合には色むらと判定して表
示する(ステップS107,S108)。
【0326】そして、色差が所定以上の値でなければ正
常と判定してする(ステップS109)。
【0327】そして、全ての分割エリアについて判定が
終了したかを調べ、判定していない場合には、分割エリ
ア番号を1つインクリメントして、処理を繰り返し行う
(ステップS110,S111)。
【0328】続いて、図25は、色差による色むら度合
い検出の例を示すフローチャートである。
【0329】先ず、色むら度合い検出処理が開始される
と、マルチスペクトル画像の入力が行われた後、検出エ
リア全体の平均の測色値が求められる(ステップS11
2,S113)。
【0330】この場合、例えば、L*a*b値やX,
Y,Zd刺激値といった測色値が求められる。
【0331】そして、検出エリアを分割して、分割エリ
ア番号i=0を初期値として入力する(ステップS11
4,S115)。
【0332】そして、分割エリア1つ1つの測色値を求
めて分割エリアiの測色値を算出し、検出エリア全体と
の色差値が求められる(ステップS116,S11
7)。
【0333】次に、算出した色差を色むら度合い算出結
果保存メモリ344に保存して、全ての分割エリアにつ
いて色差算出が終了したかを調べ、算出していない場合
には、分割エリア番号を1つインクリメントして、処理
を繰り返し行う(ステップS118,S119,S12
0)。
【0334】そして、全ての分割エリアで色差を求めた
後に、検出エリア全体の色むら度合いを色むら度合い算
出結果保存メモリ344に記憶されている全ての分割エ
リアにおける色差を総合的にフィルタ計算して、検出エ
リア全体の色むら度合いを検出して処理を終了する(ス
テップS121)。
【0335】図26は、図21の処理の流れの中の色む
ら度合い算出処理を示すフローチャートである。
【0336】すなわち、図26は、一つの分割エリアを
1次データとして扱うことができるとき、フィルタ毎に
色むら度合いを算出して総合的な色むら度合いを数値化
する例である。
【0337】この場合、先ず、色むら度合い算出を行う
際に、まず入力されたマルチスペクトル画像における使
用フィルタの選択基準によって、色むら度合い算出に用
いるフィルタとしてどのフィルタ(任意の枚数)を用い
るかが決定される(ステップS122,S123)。
【0338】そして、用いるフィルタの中で、まずフィ
ルタ番号i=0を初期値として入力する(ステップS1
24)。
【0339】そして、フィルター1枚1枚に対して検出
エリア全体の色むら度合いを標準偏差(濃淡差標準偏
差)等により算出して、それを色むら度合い判定結果メ
モリ344に記憶する(ステップS125,S12
6)。
【0340】そして、全ての使用フィルタにて判定が終
了したかどうかを調べて、判定していない場合には、分
割エリア番号を1つインクリメントして、処理を繰り返
し行うことにより、全ての使用フィルタにて色むら度合
いを算出する(ステップS127,S128)。
【0341】そして、全ての使用フィルタにて判定が終
了していれば、判定結果メモリに保存された全てフィル
ター毎の色むら度合いを総合的に計算して、対象物の色
むら度合いを数値化する(ステップS129)。
【0342】(第10実施の形態)図27は、色むら判
定部328D内に、正常部データ作成部349を有して
色むら判定、色むら検査を行うようにした第10実施の
形態としての色むら検査装置の構成を示すブロック図で
ある。
【0343】図27において、マルチスペクトル画像フ
レームメモリ318は、図1のフレームメモリ118に
相当するものであって、図1の場合と同様にマルチスペ
クルト画像を取り込めるCCD撮像素子等で撮像された
対象物のマルチスペクトル画像データが格納されるもの
とする。
【0344】このマルチスペクトル画像フレームメモリ
318に格納された対象物のマルチスペクトル画像デー
タは、色むら判定部328Dに読み出されて所定の処理
がなされる。
【0345】そして、この色むら判定部328Dの処理
出力に基づいて、判定結果出力部345から判定結果が
出力されることになる。
【0346】この色むら判定部328Dには、色むら検
出処理部330と色むら度合い算出部340という2つ
の処理部がある。
【0347】そして、色むら検出処理部330と色むら
度合い算出部340とにおけるそれぞれの処理結果は、
色むら検出結果格納メモリ342と色むら度合い算出結
果格納メモリ344に記憶、保存される。
【0348】この場合、先ず、マルチスペクトル画像フ
レームメモリ318に格納された対象物のマルチスペク
トル画像データは、色むら判定部328Dにおけるスイ
ッチ348によってルート1の正常部データ作成部34
9に前述したと同様の特徴量抽出部329Aを介して入
力される。
【0349】この正常部データ作成部349では、先
ず、正常部データ算出部350で正常部データを算出
し、それを正常部データ格納部メモリ351に保存す
る。
【0350】そして、次に、スイッチ348によってル
ート2の処理に切り替えて、前述したと同様の特徴量抽
出部329B及び329Cを介して色むら検出処理部3
30と色むら度合い算出部340とによる色むら判定処
理行う際に、色むら判定部328Bでは、予め正常部デ
ータ格納部メモリ351に保存されている正常部データ
を参照しながら色むら検出処理や、色むら度合い算出を
行って判定結果を出力する。
【0351】この正常部データ作成部349としては、
入力されたあるいはファイルからロードした基準測色値
や基準標準偏差等を用いることができる。
【0352】この場合、正常部データを一度作成したら
次の対象物からそれと同じ正常部データでよい場合に
は、ルート2の処理から始めるようにしてもよい。
【0353】また、正常部データ作成部349として
は、マルチスペクトル画像フレームメモリ318に格納
された対象物のマルチスペクトル画像データから算出し
た検出エリア内の平均やメディアンの値や、検出エリア
全体にローパスフィルタを掛けた画像を用いることがで
きる。
【0354】この場合、その都度毎に、ルート1及びル
ート2の処理を順列で行う必要がある。
【0355】こうすることによって、正常部学習データ
を指定しないで対象物の色むらの検査を行うことができ
る。
【0356】(第11実施の形態)図28は、色むら判
定部328E内に、正常部データ作成部349及び新規
クラス作成部354を有して色むら判定、色むら検査を
行うようにした第11実施の形態としての色むら検査装
置の構成を示すブロック図である。
【0357】図28において、マルチスペクトル画像フ
レームメモリ318は、図1のフレームメモリ118に
相当するものであって、図1の場合と同様にマルチスペ
クルト画像を取り込めるCCD撮像素子等で撮像された
対象物のマルチスペクトル画像データが格納されるもの
とする。
【0358】このマルチスペクトル画像フレームメモリ
318に格納された対象物のマルチスペクトル画像デー
タは、色むら判定部328Eに読み出されて所定の処理
がなされる。
【0359】そして、この色むら判定部328Eの処理
出力に基づいて、判定結果判断部352から判定結果が
出力されることになる。
【0360】この色むら判定部328Eには、色むら検
出処理部330と色むら度合い算出部340という2つ
の処理部がある。
【0361】そして、色むら検出処理部330と色むら
度合い算出部340とにおけるそれぞれの処理結果は、
色むら検出結果格納メモリ342と色むら度合い算出結
果格納メモリ344に記憶、保存される。
【0362】この場合、先ず、マルチスペクトル画像フ
レームメモリ318に格納された対象物のマルチスペク
トル画像データは、色むら判定部328Eにおける前述
したと同様の特徴量抽出部329を介してスイッチ34
8によってルート1の正常部データ作成部349に入力
される。
【0363】この正常部データ作成部349では、前述
したと同様にして正常部データを作成する。
【0364】次に、スイッチ348によってルート2に
切換えて、色むら検出処理部330で、前述したと同様
にして色むら検出処理が行われ、その色むら検出の結果
が色むら検出結果格納メモリ342に保存される。
【0365】そして、新規クラス作成部354では、ク
ラスデータ更新部353による判定結果判断部352か
らの色むら判定結果を参照しながら、クラスデータを更
新するか否かすなわち、そのクラスデータを元に新しい
クラスが作成できるかどうかを調べて、新しいクラスが
作成できる場合には、新しいクラスを作成する。
【0366】そして、新しいクラスに基いて、再度、色
むら検出処理にフィードバックを掛けるような手法が実
行される。
【0367】なお、新規クラス作成部354で新しいク
ラスをどのようにして作成するかについては、それの学
習処理部355においてユークリッドやマハラノビス距
離による補間で新しいクラスを作成し、それを新規クラ
ス登録部356に登録することができる。
【0368】また、新規クラス作成部354では、マル
チスペクトル空間における各画素のベクトルのベクトル
の内積値を閾値によってクラスタリングすることによっ
て新しいクラスを登録することができる。
【0369】あるいは、新規クラス作成部354では、
色むら検出結果格納メモリ342に保存される各画素を
前述したようなFS変換や、多変量解析等で学習するこ
とによって新しいクラスを登録するようにしてもよい。
【0370】このようして、第11実施の形態では、色
むら検出処理にフィードバック処理を使用することによ
り、第4実施の形態の色むら検出では色むらの有無のみ
を示す二値しか出力できなかったのが、色むらを多値で
出力することができるようになる。
【0371】図29及び図30は、このような第11実
施の形態によって色むら多値判定を行う場合のフローチ
ャートを示している。
【0372】色むら検出処理が開始されると、先ず、マ
ルチスペクトル画像データが入力されて、検出エリア平
均ベクトルが作成され、その平均ベクトルが正常部学習
データとされる(ステップS130,S131)。
【0373】そして、検出エリアを分割した後、最大色
むら度合いの最大値をMax=0と初期化すると共に、
分割エリア番号もi=0と初期化する(ステップS13
2,S133,S134)。
【0374】そして、分割エリアiの1つ1つの平均ベ
クトルを求めた後、正常部学習データとの多次元空間内
の距離(ユークリッド、マハラノビス)Dを算出する
(ステップS135,S136)。
【0375】そして、このDが最大値かどうかを判定す
るが、先に、Max=0と設定したので、1回目は必ず
YESの方に分岐することになるが、このとき一番距離
が大きいかどうか、すなわち、Max=Dを調べておく
ものとする(ステップS137,S138)。
【0376】そして、距離DがMaxよりも大きけれ
ば、すなわち、色むら度合いMaxよりも大きければ、
Max=Dと入力して、分割エリアiの平均ベクトルを
再遠距離学習データとして、最もむらの大きい学習デー
タとして記憶する(ステップS139)。
【0377】そして、全ての分割エリアでの判定が終了
したか否かをて判定して、終了していなければ、分割エ
リア番号をi=i+1とインクリメントして、ステップ
S135以降の処理を繰り返す(ステップS140,S
141)。
【0378】そして、全ての分割エリアにての判定を行
った後、多値出力のために、何段階で判定するかを決定
する(この場合は仮にクラス数=5として、5段階に分
けることにする。ステップS142)。
【0379】そして、正常部学習データの平均ベクトル
と最も遠い距離にあったむらの学習部データの平均ベク
トルとの差ベクトルを求める(ステップS144)。
【0380】この差ベクトルを分割クラスに等分割し、
各クラスの平均ベクトルを算出することによって、多ク
ラスを定義することができる。
【0381】そして、もう一度色むらの判定処理を行う
ために、もう一度分割エリア番号をi=0と初期化し
て、分割エリアの平均ベクトルがどのクラスの平均ベク
トルの学習データのベクトルに最も近いを繰り返し計算
する(ステップS145,S146,S147)。
【0382】そして、全ての分割エリアでの判定が終了
したか否かをて判定して、終了していなければ、分割エ
リア番号をi=i+1とインクリメントして、ステップ
S146以降の処理を繰り返す(ステップS148,S
149)。
【0383】そして、その計算から学習データを更新し
て、判定結果判定部352で再検査を行うかどうかを調
べて、必要であればフィードバック処理をするようにな
っている(ステップS150,S151)。
【0384】このようにして新規クラス作成部356を
設けることによって、第4実施の形態の色むら検出では
二値出力しかできなかったのが、第11実施の形態では
色むらを多値で出力することができるようになる。
【0385】すなわち、第11実施の形態では、前述し
たように、繰り返しフィードバック処理することによっ
て、1回目の色むら判定で二値に出力された結果を元に
学習することによって、色むら部と正常部のマルチスペ
クトル空間内の分類ベクトルを作成することができる。
【0386】そして、2度目の色むら判定処理部では求
めた分類ベクトルに投影することによって、色むらを多
値で出力することができる。
【0387】(第12実施の形態)図31は、色むら判
定部369と、判定結果出力部345と、処理コントロ
ール部358とを有して色むら判定、色むら検査の処理
時間を短縮するようにした第12実施の形態としての色
むら検査装置の構成を示すブロック図である。
【0388】図31において、マルチスペクトル画像フ
レームメモリ318は、図1のフレームメモリ118に
相当するものであって、図1の場合と同様にマルチスペ
クルト画像を取り込めるCCD撮像素子等で撮像された
対象物のマルチスペクトル画像データが格納されるもの
とする。
【0389】このマルチスペクトル画像フレームメモリ
318に格納された対象物のマルチスペクトル画像デー
タは、スイッチ357の自動判定モード切換え時に、色
むら判定部340に読み出されて所定の処理がなされ
る。
【0390】そして、この色むら判定部340の処理出
力に基づいて、判定結果出力部345から判定結果が出
力されることになる。
【0391】図31で、処理コントロール部358は、
図1のコントロール部126内部をハードウェアコント
ロール部及び処理コントロール部とに分けたとき、後者
の処理コントロール部に相当する構成を示しており、こ
の構成によって色むら判定、色むら検査の精度を向上す
ることができると共に、処理時間を短縮することができ
る。
【0392】この処理コントロール部358の構成は、
前述した第1乃至第6実施の形態において、多クラス分
類を行う場合にも適用することができるものである。
【0393】そして、この処理コントロール部358に
は、色むらの検査エリア決定部363と、使用マルチス
ペクトル画像決定部366と、処理順番決定部360と
が備えられている。
【0394】先ず、検出エリア決定部363では、最初
の処理時に、それの画像処理部364で画像処理を行っ
て、検出エリア自体を検出エリア格納メモリ365に保
存する。
【0395】そして、次の処理で色むら判定を行うとき
に、この検出エリア格納メモリ365を参照しながら、
色むら判定が行われる。
【0396】この検出エリア決定部363では、二値化
や輪郭抽出または特定の色を抽出することにより、これ
までの画像の中の長方形で囲えるようなエリアだけでな
く、複雑な部分の色むらの判定処理を行うことができる
と共に、その判定エリアを限定して画素数を減らすこと
によって色むら判定処理の時間を短縮することができ
る。
【0397】また、使用マルチスペクトル画像決定部3
66では、最初の処理時に、それの画像特徴量算出部3
67の処理でマルチスペクトル画像の特徴量を算出し、
その特徴量を元に使用画像決定部368で使用画像を決
定し、その決定された使用画像番号を使用画像番号格納
メモリ369に格納する。。
【0398】そして、色むら判定部340では、この使
用画像番号格納メモリ369を参照しながら、そのフィ
ルタにおける画像を使うか、使わないかを判断した後で
前述した実施の形態と同様の色むら判定処理を行って判
定結果出力部345から判定結果が出力されるようにし
ている。
【0399】また、使用マルチスペクトル画像決定部3
66では、コントラストや濃淡差、濃度ヒストグラムの
特徴量や平均値、標準偏差等を使うことができる。
【0400】さらに、処理順番決定部360では、スイ
ッチ357の学習判定モード切換え時に、それの処理時
間算出部361を介して処理時間を算出して、処理順番
を決定し、その処理順番を処理順番格納メモリ362に
格納する。
【0401】ここで、処理順番決定とは、上記検出エリ
ア決定部363及び使用マルチスペクトル画像決定部3
66での処理をいずれを先に行うかを決定するもので、
処理順番格納メモリ362に格納された処理順番データ
に従って、スイッチ359によって処理の順番が切り替
えられるようになっている。
【0402】そして、学習判定モードというのは毎回の
処理について、毎回検出エリア決定部363や使用マル
チスペクトル画像決定部366を通してから色むら判定
を行うと場合である。
【0403】また、自動判定モードというのは、測定条
件が変わらないつまり測定条件が一定の場合に、順次に
未知対象物の色むら判定を行うと場合である。
【0404】まず、始めに、検出エリア格納部メモリ3
65や使用画像番号格納メモリ369に何も入っていな
い状態では、それらのメモリに検出エリアや、使用マル
チスペクトル画像の番号を入れるために、各種判定を行
うことになる。
【0405】一度目の学習判定モードでは、まず対象物
のマルチスペクトル画像データからそれぞれの検出エリ
ア決定や使用マルチスペクトル画像の決定、必要な処理
時間が算出される。
【0406】そして、その処理時間から処理の順番を決
定して、それを処理順番格納メモリ362に格納する。
【0407】この処理順番データがスイッチ359にフ
ィードバックされることによって、例えば、マルチスペ
クトル画像を決める時間が、検出エリアを決める時間よ
りも長い場合は、必ず、検出エリアを先に決定してから
使用画像を決定することになる。
【0408】また、検出エリアの決定に掛かる時間の方
が使用マルチスペクトル画像の決定よりも長い場合は先
に使用マルチスペクトル画像を決定することになる。
【0409】こうして、処理順番を処理時間を元に入れ
替えることによって、全体の処理時間を短縮させること
ができる。
【0410】そして、学習判定モードや自動判定モード
時に、色むら判定部340によって色むら判定を行う場
合には、検出エリア格納メモリ365と使用画像番号格
納メモリ369を参照しながら色むら判定処理を行って
判定結果を判定結果出力部345に送ることができる。
【0411】なお、以上のような第7乃至第12実施の
形態における効果をまとめると、以下の通りである。
【0412】(1) 対象物の色むらの度合いを定量で
きる色むら検査システムを実現することができる。
【0413】(2) 色むら検査を行うときに、ある一
定の色差以上の場合には色むらと判断すると共に、一定
の色差以下の場合には正常と判断することができる。
【0414】(3) 測色値を用いて、検出処理や色む
ら度合い算出を行う場合に、フィルタ毎に色むら度合い
を算出して総合的な色むら度合いを数値化することがで
きる。
【0415】(4) 正常部学習データを指定しないで
対象物の色むらの検査を行うことができる。
【0416】(5) 色むらを多値で出力することがで
きる。
【0417】(6) 色むら判定、色むら検査の精度を
向上することができると共に、処理時間を短縮すること
ができる。
【0418】
【発明の効果】従って、本発明によれば、複数のバンド
パスフィルタを介して得られるマルチスペクトル画像を
用いて対象物の色分類処理を行うものであって、装置構
成が簡単で、低コストで、且つ機械的振動にも耐えら
れ、しかも光源を限定せずにそのスペクトルが変化する
場合などにも良好に対象物の色分類を行うことが可能で
あると共に、対象物を分類判定するのに最適な分類判定
法を用いるようにすることにより、さらに分類精度を向
上し得るようにした色分類装置を提供することができ
る。
【0419】また、本発明によれば、複数のバンドパス
フィルタを介して得られるマルチスペクトル画像を用い
て対象物の色むら検査処理を行うものであって、装置構
成が簡単で、低コストで、且つ機械的振動にも耐えら
れ、しかも光源を限定せずにそのスペクトルが変化する
場合などにも良好に対象物の色むら検査処理を行うこと
が可能であると共に、対象物の色むら検査処理の精度を
向上し得るようにした色むら検査装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本実施の形態の色分類装置を示すブ
ロック図。
【図2】本発明の基本実施の形態に用いる回転色フィル
タの模式図。
【図3】本発明の基本実施の形態の動作を説明するフロ
ーチャート。
【図4】本発明の基本実施の形態の分類演算回路を示す
ブロック図と基本例の分類演算部を示すブロック図及び
基本例の分類スペクトル選択回路を示すブロック図。
【図5】本発明の第1実施の形態の色分類演算回路を示
すブロック図。
【図6】本発明の第1実施の形態の分類判定部を示すブ
ロック図。
【図7】本発明の第1実施の形態の分類決定部を示すブ
ロック図。
【図8】本発明の第1実施の形態の分類判定部の変形例
を示すブロック図。
【図9】本発明の第1実施の形態の分類決定部の変形例
を示す図。
【図10】本発明の第1実施の形態の分類結果の例を示
す図。
【図11】本発明の第2実施の形態の色分類演算回路を
示すブロック図。
【図12】本発明の第3実施の形態の色類演算回路を示
すブロック図。
【図13】本発明の第3実施の形態の処理の流れを示す
フローチャート。
【図14】本発明の第4実施の形態の色分類演算回路を
示すブロック図。
【図15】本発明の第4実施の形態において色ムラを検
出する場合の処理の流れを示すフローチャート。
【図16】本発明の第5実施の形態の色分類演算回路を
示すブロック図。
【図17】本発明の第5実施の形態の処理の流れを示す
フローチャート。
【図18】本発明の第6実施の形態の色分類演算回路を
示すブロック図。
【図19】本発明の第6実施の形態の要部の処理の流れ
を示すフローチャート。
【図20】本発明による色むら検査装置の基本構成を示
すブロック図。
【図21】本発明の第7実施の形態の色むら検査装置を
示すブロック図。
【図22】本発明の第8実施の形態の色むら検査装置を
示すブロック図。
【図23】本発明の第9実施の形態の色むら検査装置を
示すブロック図。
【図24】本発明の第9実施の形態の色むら検査装置の
要部の処理の流れを示すフローチャート。
【図25】本発明の第9実施の形態の色むら検査装置の
要部の処理の流れを示すフローチャート。
【図26】本発明の第9実施の形態の色むら検査装置の
要部の処理の流れを示すフローチャート。
【図27】本発明の第10実施の形態の色むら検査装置
を示すブロック図。
【図28】本発明の第11実施の形態の色むら検査装置
を示すブロック図。
【図29】本発明の第11実施の形態の色むら検査装置
の要部の処理の流れを示すフローチャート。
【図30】本発明の第11実施の形態の色むら検査装置
の要部の処理の流れを示すフローチャート。
【図31】本発明の第12実施の形態の色むら検査装置
を示すブロック図。
【図32】従来の色識別装置の分類境界を説明する図。
【図33】従来の色識別装置の構成を示す図。
【図34】従来の色識別装置の分類スペクトルの一例を
示す図である。
【符号の説明】
101…筐体、 110…光学系、 101…絞り、 126…絞り制御回路、 112A〜112E…バンドパスフィルタ、 112…回転色フィルタ、 123…フィルタ位置センサ、 124…モーター、 124a…モーター駆動回路、 114…撮像素子、 115…増幅器、 116…A/D変換器、 118…フレームメモリ、 128…分類演算回路、 129…露光値メモリ、 126…コントロール回路、 122…撮像素子駆動回路、 30…輝度成分抽出部、 13…スイッチ、 14…分類判定部、 15…学習制御部、 16…分類演算部、 17…分類決定部、 41,42…分類判定部、 51…判定結果演算部、 71…クラス情報データベース、 72…分類判定方法選択機能部、 73…データベース更新部、 81…マルチスペクトル画像撮像部、 82…画像処理部、 83…画像選択手段、 84…分類手段、 318…マルチスペクトル画像フレームメモリ、 328…分類演算回路、 329(A,B,C)…特徴量抽出部、 330…分類判定部、 340…分類評価部(色むら判定部)、 341…色むら検出処理部、 342…色むら検出結果格納メモリ、 343…色むら度合い算出部、 344…色むら度合い算出結果格納メモリ、 345…判定結果出力部、 347…測色値算出部、 348…スイッチ、 349…正常部データ作成部、 353…クラスデータ更新部、 354…新規クラス作成部、 357…スイッチ、 358…処理コントロール部、 360…処理順番決定部、 363…検出エリア決定部、 366…使用マルチスペクトル画像決定部。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の反射光を撮像する撮像手段と、 前記対象物の反射光を前記撮像手段にそれぞれ異なる帯
    域を持つマルチスペクトル画像として結像させる光学手
    段と、 前記撮像手段によって撮像された対象物のマルチスペク
    トル画像データから統計的手法を用いた分類のための分
    類スペクトルを算出し、この分類スペクトルを用いて前
    記対象物の分類を複数クラスにおいて行う分類手段とを
    具備し、 前記分類手段は、 前記複数クラスの内の全ての2クラス間の組み合わせに
    ついて1種類の分類判定法により分類判定を行う分類演
    算部と、 前記分類演算部からの各2クラス間の分類判定の結果を
    総合的に判定する分類決定部とを備えていることを特徴
    とする色分類装置。
  2. 【請求項2】 対象物の反射光を撮像する撮像手段と、 前記対象物の反射光を前記撮像手段にそれぞれ異なる帯
    域を持つマルチスペクトル画像として結像させる光学手
    段と、 前記撮像手段によって撮像された対象物のマルチスペク
    トル画像データから統計的手法を用いた分類のための分
    類スペクトルを算出し、この分類スペクトルを用いて前
    記対象物の分類を複数クラスにおいて行う分類手段とを
    具備し、 前記分類手段は、 それぞれ互いに異なる複数の種類の分類判定法によって
    前記複数クラスの分類判定を行う複数の分類判定部を備
    えていることを特徴とする色分類装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の分類判定部は直列に接続され
    ていて互いに異なる複数の分類判定法によった分類判定
    が重畳的に行われることを特徴とする請求項2に記載の
    色分類装置。
  4. 【請求項4】 前記分類手段は、さらに、 前記対象物のクラス情報が予め記憶されているクラス情
    報データベースと、 前記クラス情報データベースからのクラス情報に基いて
    前記複数の分類判定部での分類処理及び絞込方法を選択
    する分類判定選択機能部とを備えていることを特徴とす
    る請求項2に記載の色分類装置。
  5. 【請求項5】 前記分類手段は、さらに、 前記一乃至複数の分類判定部の判定結果を判断する判定
    結果判断部を備えていることを特徴とする請求項2また
    は4に記載の色分類装置。
  6. 【請求項6】 前記判定結果判断部は、 前記複数の分類判定部における第1の分類判定部の判定
    結果に基いて第2の分類判定部での分類判定を行うか否
    かを判断して処理することを特徴とする請求項5に記載
    の色分類装置。
  7. 【請求項7】 前記判定結果判断部は、 前記複数の分類判定部における第1及び第2の分類判定
    部での分類判定が重畳的に行われた後、前記第2の分類
    判定部の判定結果に基いて再度前記第2の分類判定部で
    の分類判定を行うか否かを判断して処理することを特徴
    とする請求項5に記載の色分類装置。
  8. 【請求項8】 前記分類手段は、さらに、 予め、前記マルチスペクトル画像データに対する所定の
    学習を行って該学習データに基いて前記分類手段による
    分類処理を制御する学習制御部を備えていることを特徴
    とする請求項1乃至7のいずれかに記載の色分類装置。
  9. 【請求項9】 前記分類手段は、さらに、 前記分類判定を行いながら学習データを更新する学習デ
    ータ更新部を備えていることを特徴とする請求項1乃至
    7のいずれかに記載の色分類装置。
  10. 【請求項10】 対象物の反射光をそれぞれ異なる帯域
    を有するマルチスペクトル画像として撮像するマルチス
    ペクトル画像撮像手段と、 前記マルチスペクトル画像撮像手段によって撮像された
    対象物のマルチスペクトル画像データから特徴量を抽出
    すると共に、抽出された特徴量が所定の値より大きいマ
    ルチスペクトル画像データのみを選択して出力する画像
    選択手段と、 前記画像選択手段によって選択されたマルチスペクトル
    画像データから統計的手法を用いた分類のための分類ス
    ペクトルを算出し、該分類スペクトルを用いて前記対象
    物の分類を行う分類手段とを具備したことを特徴とする
    色分類装置。
  11. 【請求項11】 前記画像選択手段によって抽出される
    特徴量が、前記マルチスペクトル画像撮像手段によって
    撮像されるマルチスペクトル画像におけるコントラスト
    及び濃淡差の少なくともいずれか一方を含むことを特徴
    とする請求項10に記載の色分類装置。
  12. 【請求項12】 対象物のマルチスペクトル画像データ
    を提供するマルチスペクトル画像提供手段と、 前記マルチスペクトル画像提供手段からのマルチスペク
    トル画像データの特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、 この特徴量抽出手段からの特徴量に基いて色むら判定を
    行なう色むら判定手段と、 前記色むら判定手段からの色むら判定結果に基いて色む
    ら判定結果を出力する判定結果出力手段とを具備したこ
    とを特徴とする色むら検査装置。
  13. 【請求項13】 前記色むら判定手段は、 前記マルチスペクトル画像提供手段からのマルチスペク
    トル画像データに基いて色むら検出処理と色むら度合い
    算出とを平行または順列に行なう色むら検出処理手段及
    び色むら度合い算出手段とを含むことを特徴とする請求
    項12に記載の色むら検査装置。
  14. 【請求項14】 前記色むら判定手段は、 前記色むら検出処理手段及び色むら度合い算出手段から
    の色むら検出処理結果及び色むら度合い算出結果とをそ
    れぞれ格納する色むら検出処理結果格納メモリ及び色む
    ら度合い算出結果格納メモリとを含むことを特徴とする
    請求項13に記載の色むら検査装置。
  15. 【請求項15】 前記色むら判定手段は、 前記色むら検出処理手段及び色むら度合い算出手段のう
    ちの少なくとも一方において検出エリアの測色値及び色
    差値のうちの少なくとも一方を求めるための測色値を算
    出する測色値算出手段を含むことを特徴とする請求項1
    3に記載の色むら検査装置。
  16. 【請求項16】 前記色むら判定手段は、 前記色むら検出処理手段及び色むら度合い算出手段から
    の色むら検出処理結果及び色むら度合い算出結果並びに
    前記測色値算出手段による測色値から求められる検出エ
    リアの色差値とをそれぞれ格納する色むら検出処理結果
    格納メモリ及び色むら度合い算出結果格納メモリとを含
    むことを特徴とする請求項15に記載の色むら検査装
    置。
  17. 【請求項17】 前記色むら判定手段は、 予め正常部データを作成する正常部データ作成手段をさ
    らに具備し、 この正常部データ作成手段による正常部データを前記色
    むら検出処理手段及び色むら度合い算出手段による色む
    ら検出処理及び色むら度合い算出時に参照可能としたこ
    とを特徴とする請求項13に記載の色むら検査装置。
  18. 【請求項18】 前記色むら判定手段は、 前記色むら検出処理手段及び色むら度合い算出手段から
    の色むら検出処理結果及び色むら度合い算出結果を判断
    する判定結果判断手段と、 この判定結果判断手段による判定結果の判断に基いてク
    ラスデータを更新するクラスデータ更新手段と、 このクラスデータ更新手段によるクラスデータに基いて
    新規クラスを作成する新規クラス作成手段とをさらに具
    備し、 この新規クラス作成手段による新規クラスを前記色むら
    検出処理手段及び色むら度合い算出手段による色むら検
    出処理及び色むら度合い算出時にフィードバック可能と
    したことを特徴とする請求項13に記載の色むら検査装
    置。
  19. 【請求項19】 前記色むら判定手段は、 予め検出エリアを決定する検出エリア決定手段をさらに
    具備し、 この検出エリア決定手段による検出エリアを前記色むら
    検出処理手段及び色むら度合い算出手段による色むら検
    出処理及び色むら度合い算出時に参照可能としたことを
    特徴とする請求項13に記載の色むら検査装置。
  20. 【請求項20】 前記色むら判定手段は、 前記マルチスペクトル画像提供手段からのマルチスペク
    トル画像データに基いて予め使用マルチスペクトル画像
    を決定する使用マルチスペクトル画像決定手段をさらに
    具備し、 この使用マルチスペクトル画像決定手段による使用マル
    チスペクトル画像を前記色むら検出処理手段及び色むら
    度合い算出手段による色むら検出処理及び色むら度合い
    算出時に参照可能としたことを特徴とする請求項13に
    記載の色むら検査装置。
  21. 【請求項21】 前記色むら判定手段は、 予め検出エリアを決定する検出エリア決定手段と、 前記マルチスペクトル画像提供手段からのマルチスペク
    トル画像データに基いて予め使用マルチスペクトル画像
    を決定する使用マルチスペクトル画像決定手段と、 予め前記検出エリア決定手段及び使用マルチスペクトル
    画像決定手段との処理順番を決定する処理順番決定手段
    とをさらに具備し、 この処理順番決定手段による処理順番に基いて前記検出
    エリア決定手段による検出エリア及び使用マルチスペク
    トル画像決定手段による使用マルチスペクトル画像を前
    記色むら検出処理手段及び色むら度合い算出手段による
    色むら検出処理及び色むら度合い算出時に参照可能とし
    たことを特徴とする請求項13に記載の色むら検査装
    置。
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