JPH0941806A - 一般家庭用金庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はアパート，マンション，戸建てなど
の一般家庭で用いられる金庫に関し、搬入や据え置きの
作業が容易で、据え置きのスペースを必要とせず、しか
も、他の家具類とデザインがアンマッチすることのない
一般家庭用金庫の提供を目的とする。 【構成】 本体（１０）が巾広で薄厚な直方体とされて
該本体（１０）前面がキー操作で施解錠され、かつ、該
本体（１０）の上面に重量物の家具類が載置される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、アパート，マンショ
ン，戸建てなどの一般家庭で用いられる金庫に係り、特
に、搬入や据え置きの作業が容易で、据え置きのスペー
スを必要とせず、しかも、他の家具類とデザインがマッ
チする一般家庭用の金庫に関するものである。

【０００２】一般の家庭においても権利書，保険証，預
金通帳，現金その他の貴重品を金庫へ保管する需要が増
大しており、このため、数多くの金庫が一般家庭用に提
供されている。

【０００３】

【従来の技術】一般家庭用とはいえ、この種の金庫も貴
重品の保管量及び盗難,防災の点を考慮して設計され
る。

【０００４】その結果、従来品はある程度大きな外寸で
金属性の堅固なものとされ、重く大きな略立方体の箱状
とされる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来においては、一般
家庭用金庫が重く大きな略立方体とされていたので、そ
の搬入や据え置きに労力，時間が費やされていた。

【０００６】また、多くの一般家庭では金庫の据え置き
スペースを確保することが難しく、さらに、従来の金庫
は直ちにそれとわかる外観で、他の家具類とはデザイン
がマッチせず、したがって、これらは一般家庭へ金庫を
導入する際の大きな障害となる。

【０００７】本発明は上記従来の事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、搬入や据え置きの作業が容易
で、据え置きのスペースを必要とせず、しかも、他の家
具類とデザインがアンマッチすることのない一般家庭用
に最適な金庫を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】図１において、本体１０
が巾広で薄厚な直方体とされてこの本体１０の前面がキ
ー操作で施解錠され、かつ、その本体１０の上面に重量
物の家具類が載置される。

【０００９】

【作用】本発明が適用された金庫は、図１のように薄厚
なことから、その搬入や据え置きの作業が略立方体の従
来品に比してきわめて容易となる。

【００１０】また巾広なことから、従来品以上に、権利
書，保険証，預金通帳，現金その他の貴重品を収納でき
る。

【００１１】さらに、本発明の適用された金庫が箪笥，
本棚などの重量物家具が設置される台座となるので、据
え置きスペースを確保する必要がない。

【００１２】その上、周囲の家具類とマッチし易く、し
かも、従来品に比して防犯性に優れる。

【００１３】

【実施例】図１には本発明が適用された金庫の外観が示
されており、同図において、その本体１０は巾広で薄厚
な直方体（例えば、巾６００〜８００センチメートル，
奥行き３００〜４５０センチメートル，高さ２５０〜３
００センチメートル）とされている。

【００１４】この金庫は引出しタイプとされており（扉
タイプでも良い）、本体１０前面の引出１１部分にはキ
ー穴付きのハンドル１２が設けられている。

【００１５】図２にはそのハンドル１２の部分が拡大し
て示されており、鍵穴へキーを挿入して同キーを時計方
向へ９０°回転させると、解錠が行われてハンドル１２
が図３のように手前へ内蔵のスプリングで押し出される
（押し出し量は２０ミリメートル程）。

【００１６】さらに、押し出されたハンドル１２を時計
方向へ９０°回転させると、引出１１のロックが解除さ
れる。

【００１７】図４は引出１１をロックする機構の正面
図，図５はその機構の平面図で、短冊状の駆動片１３は
その中心を軸１４に固定され、ハンドル１２の操作で回
転駆動される。

【００１８】駆動片１３の両側には長穴１５が形成され
ており、長穴１５には遊動軸１６が各々挿入されてお
り、遊動軸１６にはフック片１７の基部が固定されてい
る。

【００１９】図４において、一方のフック片１７は基部
からの伸長方向で左側へ中間部が直角に折り曲げられ、
さらに、その先が右側へ直角に折り曲げられ、伸長先端
の頭部が長方形に拡大した厚みのある板状とされてい
る。

【００２０】また、他方のフック片１７は基部からの伸
長方向で右側へ中間部が直角に折り曲げられ、さらに、
その先が左側へ直角に折り曲げられ、伸長先端の頭部が
長方形に拡大した厚みのある板状とされている。

【００２１】そして、本体１０の両側内壁にはロック穴
１８が図５のように設けられており、ハンドル１２の操
作で両フック片１７の長方形頭部がロック穴１８へ進入
して引出１１がロックされ、あるいは、両フック片１７
の長方形頭部がロック穴１８から退避して引出１１のロ
ックが解除される。

【００２２】この引出１１内には権利書，保険証，預金
通帳，現金その他の貴重品が収納される。

【００２３】引出１１は、深さがないものの、横巾及び
奥行きの寸法が十分であることから、従来品以上の量の
貴重品を収納できる。

【００２４】貴重品を保管するときにはこれを納めた引
出１１を押して閉じ、ハンドル１２を反時計方向へ９０
°回転させてロックし、最後にキーを反時計方向へ９０
°回転させて施錠してからハンドル１２の鍵穴より引き
抜く。

【００２５】また貴重品を取り出すときには、上記のよ
うにまずハンドル１２の鍵穴へキーを挿入し、同キーを
時計方向へ９０°回転させて解錠を行なうとともにハン
ドル１２を手前へ押し出させ、押し出されたハンドル１
２を図６のように時計方向へ９０°回転させて引出１１
のロックを解除し、そのままハンドル１２を手前に引い
て引出１１を本体１０から引き出す（ハンドル１２は取
手としても機能している）。

【００２６】本発明が適用された金庫の据え置き作業を
行う際には、その据え置きスペースを例えば箪笥（本棚
などの重量家具類であっても良い）が置かれる位置と定
め、この位置で本発明が適用された金庫へ図７のように
箪笥１９を載置して積み上げる。

【００２７】本発明が適用された金庫が薄厚形状とされ
ていることから、その搬入や据え置きの作業は略立方体
の従来品に比してきわめて容易に行える。

【００２８】また、本発明の適用された金庫が箪笥，本
棚などの重量物家具が設置される台座となるので、その
据え置きスペースを新たに確保する必要がなく、このこ
とは据え置きスペースを確保しにくいアパートやマンシ
ョンの場合にきわめて好適である。

【００２９】その上、本発明の適用された金庫が箪笥な
どの台座となるので、周囲の家具類とマッチし易い。

【００３０】しかも、箪笥，本棚などの重量物家具が上
に置かれるので、従来品に比して防犯性に優れる。

【００３１】以上説明したように本実施例によれば、搬
入や据え置きの作業が容易となり、据え置きのスペース
を新たに必要とせず、しかも、他の家具類とデザインが
マッチし易く、さらに、従来品に比して防犯性に優れ、
このため、商品性を著しく高めることが可能となる。

【００３２】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、金
庫本体が巾広で薄厚な直方体とされてこの本体前面がキ
ー操作で施解錠され、かつ、その本体上面に重量物の家
具類が載置されるので、金庫搬入や据え置きの作業が容
易となり、また、据え置きスペースを新たに必要とせ
ず、しかも、他の家具類とデザインがマッチし易く、さ
らに、従来品に比して防犯性がより優れ、このため、金
庫の商品性を著しく高めることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の外観図である。

【図２】ハンドル部分の拡大図である。

【図３】解錠時のハンドル押出作用説明図である。

【図４】引出ロック機構の正面図である。

【図５】引出ロック機構の平面図である。

【図６】貴重品取り出し時のハンドル操作説明図であ
る。

【図７】金庫据置作用の説明図である。

【符号の説明】

１０ 金庫本体 １１ 引出 １２ ハンドル １３ 駆動片 １４ 軸 １５ 長穴 １６ 遊動軸 １７ ロック片 １８ ロック穴 １９ 箪笥

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体（１０）が巾広で薄厚な直方体とさ
   れて該本体（１０）の前面がキー操作で施解錠され、か
   つ、該本体（１０）の上面に重量物の家具類が載置され
   る、ことを特徴とした一般家庭用金庫。