JPH0933556A - レーザ2焦点流速計 - Google Patents

レーザ2焦点流速計

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JPH0933556A
JPH0933556A JP20183495A JP20183495A JPH0933556A JP H0933556 A JPH0933556 A JP H0933556A JP 20183495 A JP20183495 A JP 20183495A JP 20183495 A JP20183495 A JP 20183495A JP H0933556 A JPH0933556 A JP H0933556A
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JP
Japan
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fluid
square wave
light receiving
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JP20183495A
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English (en)
Inventor
Katsuji Iwamoto
勝治 岩本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定流体から多くの反射光量が得られ、高
いサンプルレートで正確な測定が容易にでき、小型で移
動し易いレーザ2焦点流速計を得ることである。 【解決手段】 半導体レーザ1からのレーザ光の拡がり
角をコリメータレンズで小さくしてビームスプリッタに
入力し、ビームスプリッタで分割された2つのレーザ光
をレンズにて被測定流体中の測定領域に2つの焦点に集
光させ、2つの半導体受光素子で被測定流体中の微粒子
の散乱光を受光し信号処理部11に入力する。信号処理
部11の方形波列演算手段12は、2つの半導体受光素
子10の信号出力をそれぞれ2つの異なるしきい値でそ
れぞれ2つの方形波列に直し、さらに一致判定手段14
でそれら4つの方形波列の一致した方形波列を演算し、
流速算出手段15にて、その方形波列に基づいて被測定
流体の流速を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を被測定
流体中の測定領域に2つの焦点に集光させ、被測定流体
中の微粒子の速度を被測定流体速度として検出するレー
ザ2焦点流速計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から被測定流体の流速を測定するも
のとして、ピトー管や熱線流速計などが用いられてお
り、最近ではガスレーザや半導体レーザを光源とする流
速計が用いられるようになってきている。市販の後方散
乱方式レーザドップラー流速計の光源としては、アルゴ
ンイオンレーザが使用されている。これは、装置全体が
大型となり、測定の機動性に欠けるという不具合があ
る。
【0003】そこで、上述した課題を解決したものとし
て、半導体レーザ2焦点流速計がある。このレーザ2焦
点流速計は、図12に示すように赤色半導体レーザ1を
有し、その光軸上にはコリメータレンズ2が設けられて
いる。コリメータレンズ2はレーザ光の拡がり角を小さ
くして平行なレーザ光に成形するものである。そして、
その出力側には、レーザ光を2つのレーザ光に等強度に
分割し、かつ偏光方向を変える偏光プリズムとしてのウ
ォラストンプリズム3が設けられている。このウォラト
ンプリズム3の出力側には、レンズ4が設けられ、分割
された2つのレーザ光を被測定流体中の測定領域5に2
つの焦点として集光させる。この測定領域5の2つの焦
点の近傍を図13に示す。
【0004】図13に示すように、レーザ光の直径はレ
ンズ4により焦点での最終直径まで絞られた後、また拡
大する。この測定領域5に被測定流体6を流すことによ
り、被測定流体6中に存在する微粒子7も同じ速度で測
定領域5の2つの焦点を通過する。そして、粒子7が2
つの焦点を通過するとレーザ光を散乱させる。
【0005】この散乱光はレンズ4で平行光にされる。
この平行光は偏光フィルタ8a、8bにより一方の平行
光のみを選択し、レンズ9a、9bにより半導体受光素
子10a、10b上に集光させられる。この半導体受光
素子10a、10bからの信号出力は信号処理部11に
入力され、信号処理部11は、半導体受光素子10a、
10bからの信号出力に基づいて、被測定流体6の流速
を演算する。
【0006】図14は、信号処理部11のブロック構成
図である。半導体受光素子10aからの受光信号a1
は、方形波列演算手段12のレベル判定手段13aに入
力され、受光信号a1が予め定めたしきい値を越えた範
囲で方形波列P1を発生する。同様に、半導体受光素子
10bからの受光信号a2は、方形波列演算手段12の
レベル判定手段13bに入力され、受光信号a2が予め
定めたしきい値を越えた範囲で方形波列P2を発生す
る。そして、一致判定手段14では、これら方形波列P
1、P2の一致する方形波列Pを算出し流速算出手段1
5に出力する。流速算出手段15では、方形波列Pの隣
り合う方形波の時間間隔を測定し、測定領域5の2つの
焦点距離をその時間間隔で割って被測定流体の流速を演
算する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、半導体受光
素子10よりの受光信号を方形波に直す際のしきい値の
設定によって、方形波列の特性が変化するので、被測定
流体の流速の精度が悪くなることがある。
【0008】すなわち、一般には、しきい値はノイズレ
ベルよりかなり高めに設定されるが、そうした場合、微
粒子による信号はしきい値に引っ掛からず、捨てられる
ことになり、大きな粒子による信号しか検出することが
できないことになる。つまり、大きな粒子による流速測
定のみになってしまうので、サンプルレートが低すぎる
ことになり、微粒子による流速が可能にもかかわらず、
その流速が精度良く検出できなくなってしまうことがあ
る。
【0009】本発明の目的は、被測定流体から多くの反
射光量が得られ、高いサンプルレートで正確な測定が容
易にでき、しかも小型で移動し易いレーザ2焦点流速計
を得ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、レー
ザ光を発生する半導体レーザと、半導体レーザからのレ
ーザ光の拡がり角を小さくして平行なレーザ光を成形す
るコリメータレンズと、コリメータレンズよりのレーザ
光を2つのレーザ光に分割するビームスプリッタと、ビ
ームスプリッタからの分割された2つのレーザ光を被測
定流体中の測定領域に2つの焦点に集光させるレンズ
と、測定領域の2つの焦点から被測定流体中の微粒子の
散乱光を受光するように設けられた2つの半導体受光素
子と、2つの半導体受光素子の信号出力に基づいて被測
定流体の流速を演算処理する信号処理部とを備え、信号
処理部は、2つの半導体受光素子の信号出力をそれぞれ
2つの異なるしきい値でそれぞれ2つの方形波列に直す
方形波列演算手段と、方形波列演算手段で得られた4つ
の方形波列の一致した方形波列を演算する一致判定手段
と、一致判定手段で得られた方形波列の隣り合う方形波
間の時間間隔を測定し2つの焦点間距離を当該測定され
た時間間隔で除して被測定流体の流速を算出する流速算
出手段とからなる。
【0011】請求項2の発明は、レーザー光を発生する
半導体レーザと、半導体レーザからのレーザ光の拡がり
角を小さくして平行なレーザ光を成形するコリメータレ
ンズとコリメータレンズよりのレーザ光を2つのレーザ
光に分割するビームスプリッタと、ビームスプリッタか
らの分割された2つのレーザ光を被測定流体中の測定領
域に2つの焦点に集光させるレンズと、測定領域の2つ
の焦点から被測定流体中の微粒子の散乱光を受光するよ
うに設けられた半導体受光素子と、半導体受光素子の信
号出力に基づいて被測定流体の流速を演算処理する信号
処理部とを備え、信号処理部は、半導体受光素子の信号
出力を2つの異なるしきい値で2つの方形波列に直す方
形波列演算手段と、方形波列演算手段で得られた2つ方
形波列の一致した方形波列を演算する一致判定手段と、
一致判定手段で得られた方形波列の隣り合う方形波間の
時間間隔を測定し2つの焦点間隔を当該測定された時間
間隔で除して被測定流体の流速を算出する流速算出手段
とからなる。
【0012】請求項3の発明は、レーザー光を発生する
半導体レーザと、半導体レーザからのレーザ光の拡がり
角を小さくして平行なレーザ光を成形するコリメータレ
ンズとコリメータレンズよりのレーザ光を2つのレーザ
光に分割するビームスプリッタと、ビームスプリッタか
らの分割された2つのレーザ光を被測定流体中の測定領
域に2つの焦点に集光させるレンズと、測定領域の2つ
の焦点から被測定流体中の微粒子の散乱光を受光するよ
うに設けられた半導体受光素子と、半導体受光素子の信
号出力に基づいて被測定流体の流速を演算処理する信号
処理部とを備え、信号処理部は、半導体受光素子の信号
出力を3つの異なるしきい値で3つの方形波列に直す方
形波列演算手段と、方形波列演算手段で得られた3つ方
形波列の一致した方形波列を演算する一致判定手段と、
一致判定手段で得られた方形波列の隣り合う方形波間の
時間間隔を測定し2つの焦点間隔を当該測定された時間
間隔で除して被測定流体の流速を算出する流速算出手段
とからなる。
【0013】請求項4の発明は、レーザ光を発生する半
導体レーザと、半導体レーザからのレーザ光の拡がり角
を小さくして平行なレーザ光を成形するコリメータレン
ズと、コリメータレンズよりのレーザ光を2つのレーザ
光に分割するビームスプリッタと、ビームスプリッタか
らの分割された2つのレーザ光を被測定流体中の測定領
域に2つの焦点に集光させるレンズと、測定領域の2つ
の焦点から被測定流体中の微粒子の散乱光を受光するよ
うに設けられた2つの半導体受光素子と、2つの半導体
受光素子の信号出力に基づいて被測定流体の流速を演算
処理する信号処理部とを備え、信号処理部は、2つの半
導体受光素子の信号出力をそれぞれ3つの異なるしきい
値でそれぞれ3つの方形波列に直す方形波列演算手段
と、方形波列演算手段で得られた6つの方形波列の一致
した方形波列を演算する一致判定手段と、一致判定手段
で得られた方形波列の隣り合う方形波間の時間間隔を測
定し2つの焦点間距離を当該測定された時間間隔で除し
て被測定流体の流速を算出する流速算出手段とからな
る。
【0014】請求項5の発明は、レーザ光を発生する半
導体レーザと、半導体レーザからのレーザ光の拡がり角
を小さくして平行なレーザ光を成形するコリメータレン
ズと、コリメータレンズよりのレーザ光を2つのレーザ
光に分割するビームスプリッタと、ビームスプリッタか
らの分割された2つのレーザ光を被測定流体中の測定領
域に2つの焦点に集光させるレンズと、測定領域の2つ
の焦点から被測定流体中の微粒子の散乱光を受光するよ
うに設けられた2つの半導体受光素子と、2つの半導体
受光素子の信号出力に基づいて被測定流体の流速を演算
処理する信号処理部とを備え、信号処理部は、2つの半
導体受光素子の信号出力をそれぞれ記憶する2つのディ
ジタルメモリと、2つのディジタルメモリに記憶された
信号波形が一致した波形を出力する一致判定手段と、一
致判定手段で得られた波形の隣り合う極大値間の時間間
隔を測定し2つの焦点間距離を当該測定された時間間隔
で除して被測定流体の流速を算出する流速算出手段とか
らなる。
【0015】請求項6の発明は、レーザ光を発生する半
導体レーザと、半導体レーザからのレーザ光の拡がり角
を小さくして平行なレーザ光を成形するコリメータレン
ズと、コリメータレンズよりのレーザ光を2つのレーザ
光に分割するビームスプリッタと、ビームスプリッタか
らの分割された2つのレーザ光を被測定流体中の測定領
域に2つの焦点に集光させるレンズと、測定領域の2つ
の焦点から被測定流体中の微粒子の散乱光を受光するよ
うに設けられた半導体受光素子と、半導体受光素子の信
号出力に基づいて被測定流体の流速を演算処理する信号
処理部とを備え、信号処理部は、半導体受光素子の信号
出力を記憶するディジタルメモリと、ディジタルメモリ
を上下2分割しその分割した2つの信号波形が一致した
波形を出力する一致判定手段と、一致判定手段で得られ
た波形の隣り合う極大値間の時間間隔を測定し2つの焦
点間距離を当該測定された時間間隔で除して被測定流体
の流速を算出する流速算出手段とからなる。
【0016】請求項7の発明は、レーザ光を発生する半
導体レーザと、半導体レーザからのレーザ光の拡がり角
を小さくして平行なレーザ光を成形するコリメータレン
ズと、コリメータレンズよりのレーザ光を2つのレーザ
光に分割するビームスプリッタと、ビームスプリッタか
らの分割された2つのレーザ光を被測定流体中の測定領
域に2つの焦点に集光させるレンズと、測定領域の2つ
の焦点から被測定流体中の微粒子の散乱光を受光するよ
うに設けられた2つの半導体受光素子と、2つの半導体
受光素子の信号出力に基づいて被測定流体の流速を演算
処理する信号処理部とを備え、信号処理部は、2つの半
導体受光素子の信号出力をそれぞれ記憶する2つのディ
ジタルメモリと、2つのディジタルメモリをそれぞれ上
下2分割しその分割した4つの信号波形が一致した波形
を出力する一致判定手段と、一致判定手段で得られた波
形の隣り合う極大値間の時間間隔を測定し2つの焦点間
距離を当該測定された時間間隔で除して被測定流体の流
速を算出する流速算出手段とからなる。
【0017】請求項8の発明は、レーザ光を発生する半
導体レーザと、半導体レーザからのレーザ光の拡がり角
を小さくして平行なレーザ光を成形するコリメータレン
ズと、コリメータレンズよりのレーザ光を2つのレーザ
光に分割するビームスプリッタと、ビームスプリッタか
らの分割された2つのレーザ光を被測定流体中の測定領
域に2つの焦点に集光させるレンズと、測定領域の2つ
の焦点から被測定流体中の微粒子の散乱光を受光するよ
うに設けられた半導体受光素子と、半導体受光素子の信
号出力に基づいて被測定流体の流速を演算処理する信号
処理部とを備え、信号処理部は、半導体受光素子の信号
出力を記憶するディジタルメモリと、ディジタルメモリ
を上下3分割しその分割した3つの信号波形が一致した
波形を出力する一致判定手段と、一致判定手段で得られ
た波形の隣り合う極大値間の時間間隔を測定し2つの焦
点間距離を当該測定された時間間隔で除して被測定流体
の流速を算出する流速算出手段とからなる。
【0018】請求項1の発明においては、信号処理部の
方形波列演算手段は、2つの半導体受光素子の信号出力
をそれぞれ2つの異なるしきい値でそれぞれ2つの方形
波列に直し、方形波列演算手段で得られた4つの方形波
列の一致した方形波列を一致判定手段で演算する。そし
て、流速算出手段では、一致判定手段で得られた方形波
列の隣り合う方形波間の時間間隔を測定し2つの焦点間
距離を当該測定された時間間隔で除して被測定流体の流
速を算出する。
【0019】請求項2の発明においては、信号処理部の
方形波列演算手段は、半導体受光素子の信号出力を2つ
の異なるしきい値で2つの方形波列に直し、方形波列演
算手段で得られた2つ方形波列の一致した方形波列を一
致判定手段で演算する。そして、流速算出手段では、一
致判定手段で得られた方形波列の隣り合う方形波間の時
間間隔を測定し2つの焦点間隔を当該測定された時間間
隔で除して被測定流体の流速を算出する。
【0020】請求項3の発明においては、信号処理部の
方形波列演算手段は、半導体受光素子の信号出力を3つ
の異なるしきい値で3つの方形波列に直し、方形波列演
算手段で得られた3つ方形波列の一致した方形波列を一
致判定手段で演算する。そして、流速算出手段では、一
致判定手段で得られた方形波列の隣り合う方形波間の時
間間隔を測定し2つの焦点間隔を当該測定された時間間
隔で除して被測定流体の流速を算出する。
【0021】請求項4の発明においては、信号処理部の
方形波列演算手段は、2つの半導体受光素子の信号出力
をそれぞれ3つの異なるしきい値でそれぞれ3つの方形
波列に直し、方形波列演算手段で得られた6つの方形波
列の一致した方形波列を一致判定手段で演算する。そし
て、流速算出手段では、一致判定手段で得られた方形波
列の隣り合う方形波間の時間間隔を測定し2つの焦点間
距離を当該測定された時間間隔で除して被測定流体の流
速を算出する。
【0022】請求項5の発明においては、信号処理部の
2つのディジタルメモリは、2つの半導体受光素子の信
号出力をそれぞれ記憶し、一致判定手段は2つのディジ
タルメモリに記憶された信号波形が一致した波形を出力
する。そして、流速算出手段は、一致判定手段で得られ
た波形の隣り合う極大値間の時間間隔を測定し2つの焦
点間距離を当該測定された時間間隔で除して被測定流体
の流速を算出する。
【0023】請求項6の発明においては、信号処理部の
ディジタルメモリは、半導体受光素子の信号出力を記憶
し、一致判定手段は、ディジタルメモリを上下2分割し
その分割した2つの信号波形が一致した波形を出力す
る。そして、流速算出手段は、一致判定手段で得られた
波形の隣り合う極大値間の時間間隔を測定し2つの焦点
間距離を当該測定された時間間隔で除して被測定流体の
流速を算出する。
【0024】請求項7の発明においては、信号処理部の
2つのディジタルメモリは、2つの半導体受光素子の信
号出力をそれぞれ記憶し、一致判定手段は、2つのディ
ジタルメモリをそれぞれ上下2分割しその分割した4つ
の信号波形が一致した波形を出力する。そして、流速算
出手段は、一致判定手段で得られた波形の隣り合う極大
値間の時間間隔を測定し2つの焦点間距離を当該測定さ
れた時間間隔で除して被測定流体の流速を算出する。
【0025】請求項8の発明においては、信号処理部の
ディジタルメモリは、半導体受光素子の信号出力を記憶
し、一致判定手段は、ディジタルメモリを上下3分割し
その分割した3つの信号波形が一致した波形を出力す
る。そして、流速算出手段は、一致判定手段で得られた
波形の隣り合う極大値間の時間間隔を測定し2つの焦点
間距離を当該測定された時間間隔で除して被測定流体の
流速を算出する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明す
る。図1は、本発明の第1の実施例を示す構成図であ
る。図1(a)は全体構成図であり、図1(b)は信号
処理部11のブロック構成図である。
【0027】図1(a)において、赤色半導体レーザ1
の光軸上にはコリメータレンズ2が設けられ、このコリ
メータレンズ2にてレーザ光の拡がり角を小さくして平
行なレーザ光に成形する。そして、その出力側にはレー
ザ光を2つのレーザ光に等強度に分割するビームスプリ
ッタ16が設けられている。このビームスプリッタ16
の出力側には、分割された2つのレーザ光を測定領域5
に2つの焦点として集光させる集光手段であるレンズ4
が設けられている。この測定領域5の2つの焦点の近傍
は、従来と同様に図13に示すようになっている。すな
わち、レーザ光Lの直径は、レンズ4により焦点での2
つの最小直径まで絞られた後、また拡大することにな
る。この測定領域5に被測定流体6を流すことにより、
被測定流体6中に存在する微粒子7が2つの焦点を通過
したとき、レーザ光を散乱させる。この散乱光をレンズ
4で平行光にし、干渉フィルタ17a、17bによりレ
ーザ光のみを選択し、レンズ9a、9bにより半導体受
光素子10a、10b上に集光させる。
【0028】半導体受光素子10a、10bよりの電気
信号a1、a2は、図1(b)に示すように、信号処理
部11の方形波列演算手段12に入力される。信号処理
部11の方形波列演算手段12は、2つの半導体受光素
子10a、10bの信号出力である受光信号a1、a2
を、それぞれ2つの異なるしきい値でそれぞれ2つの方
形波列P11、P12と、方形波列P21、P22とに
直すものである。すなわち、半導体受光素子10aから
の受光信号a1は、方形波列演算手段12の第1のレベ
ル判定手段13a及び第2のレベル判定手段13bに入
力され、図2に示すように、2つの異なるしきい値L1
1、L12でそれぞれ2つの方形波列P11、P12に
変換される。同様に、半導体受光素子10bからの受光
信号a2は、方形波列演算手段12の第1のレベル判定
手段13A及び第2のレベル判定手段13Bに入力さ
れ、図2に示すように、2つの異なるしきい値L21、
L22でそれぞれ2つの方形波列P21、P22に変換
される。
【0029】この方形波列演算手段12で得られた4つ
の方形波列P11、P12、P21、P22は、一致判
定手段14に入力され、図2に示すように、これら4つ
の方形波列P11、P12、P21、P22の一致した
方形波列Pを一致判定手段14で演算する。そして、流
速算出手段15では、一致判定手段14で得られた方形
波列Pの隣り合う方形波間の時間間隔を測定し、2つの
焦点間距離を当該測定された時間間隔で除して被測定流
体6の流速を算出する。
【0030】このように、この第1の実施例では、赤色
半導体レーザ1からのレーザ光を測定領域5を形成する
2つの焦点に集光させることにより、測定領域5に干渉
縞を形成するレーザドップラー流速計により多くの反射
光量が得られる。これにより、半導体受光素子10の信
号処理に十分なS/N比の電気信号が得られる。また、
赤色半導体レーザ1から半導体受光素子10までの光学
系を一体にした形態であるので、測定に際して光軸の調
整が不要となり、小型な装置とすることができて機動性
が増し、測定場所への携帯および測定のための設定が容
易となる。
【0031】また、この半導体受光素子10a、10b
からの受光信号a1、a2に基づいて、信号処理部11
の方形波列演算手段12により、しきい値L11、L1
2及びしきい値L21、L22で方形波列P11、P1
2、P21、P22に変換し、これら4つの方形波列P
11、P12、P21、P22が一致した方形波列Pを
最終の信号とし、時間間隔を測定して2つの焦点間距離
をこの時間間隔で割って流速を演算する。したがって、
正確な測定が簡単かつ容易にでき、精度の良い計測が可
能となる。
【0032】次に、図3に本発明の第2の実施例を示
す。図3(a)は全体構成図であり、図3(b)は信号
処理部11のブロック構成図である。この第2の実施例
は、第1の実施例に対し、1つの半導体受光素子10と
したものである。
【0033】図3(a)において、赤色半導体レーザ1
の光軸上にはコリメータレンズ2が設けられ、このコリ
メータレンズ2はレーザ光の拡がり角を小さくして平行
なレーザ光に成形する。その出力側にはレーザ光を2つ
のレーザ光に等強度に分割するビームスプリッタ16が
設けられている。このビームスプリッタ16の出力側に
は、2つのレーザ光を測定領域5に2つの焦点として集
光させる集光手段であるレンズ4が設けられ、この測定
領域5の2つの焦点の近傍は、従来と同様に図13に示
すものと同じとなる。
【0034】すなわち、レーザ光の直径はレンズ4によ
り焦点での2つの最小直径まで絞られた後、また拡大す
る。そして、この測定領域5に被測定流体6を流すこと
により、被測定流体中に存在する微粒子7も同じ速度で
測定領域5、すなわち2つの焦点を通過する。そして、
微粒子7が2つの焦点を通過すると、レーザ光を散乱さ
せ、この散乱光はレンズ4で平行光にされる。この平行
光はレンズ9により半導体受光素子10上に集光させら
れる。
【0035】半導体受光素子10上からの電気信号a1
は、図3(b)に示すように、信号処理部11の方形波
列演算手段12に入力される。信号処理部11の方形波
列演算手段12は、半導体受光素子10の信号出力であ
る受光信号a1を2つの異なるしきい値L11、L12
で2つの方形波列P11、P12に直すものである。す
なわち、半導体受光素子10からの受光信号a1は、方
形波列演算手段12の第1のレベル判定手段13a及び
第2のレベル判定手段13bに入力され、図4に示すよ
うに、2つの異なるしきい値L11、L12でそれぞれ
2つの方形波列P11、P12に変換される。
【0036】この方形波列演算手段12で得られた2つ
の方形波列P11、P12は、一致判定手段14に入力
され、図4に示すように、方形波列演算手段12で得ら
れた2つ方形波列P11、P12の一致した方形波列P
を一致判定手段14で演算する。そして、流速算出手段
15では、一致判定手段14で得られた方形波列Pの隣
り合う方形波間の時間間隔を測定し、2つの焦点間隔を
当該測定された時間間隔で除して被測定流体の流速を算
出する。
【0037】このように、この第2の実施例では、赤色
半導体レーザ1からのレーザ光を測定領域5を形成する
2つの焦点に集光させることにより、多くの反射光量が
得られ、半導体受光素子10の信号処理に十分なS/N
比の電気信号が得られる。また、赤色半導体レーザ1か
ら半導体受光素子10までの光学系を一体にした形態で
あるので、測定に際して光軸の調整が不要となり、小型
な装置とすることができて機動性が増し、測定場所への
携帯および測定のための設定が容易となる。
【0038】また、この半導体受光素子10からの受光
信号a1に基づいて、信号処理部11の方形波列演算手
段12により、しきい値L11、L12で方形波列P1
1、P12に変換し、これら2の方形波列P11、P1
2が一致した方形波列Pを最終の信号とし、時間間隔を
測定して2つの焦点間距離をこの時間間隔で割って流速
を演算する。したがって、正確な測定が簡単かつ容易に
でき、精度の良い計測が可能となる。
【0039】図5は、本発明の第3の実施例の信号処理
部11のブロック構成図である。この第3の実施例は、
第2の実施例に対し、方形波列演算手段12でのしきい
値を3つとしたものであり、その全体構成は、図3
(a)に示した第2の実施例のものと同じであるので、
全体構成の説明は省略する。
【0040】図5において、半導体受光素子10からの
電気信号a1は、信号処理部11の方形波列演算手段1
2に入力される。信号処理部11の方形波列演算手段1
2は、半導体受光素子10の信号出力である受光信号a
1を3つの異なるしきい値L11、L12、L13で3
つの方形波列P11、P12、P13に直すものであ
る。すなわち、半導体受光素子10からの受光信号a1
は、方形波列演算手段12の第1のレベル判定手段13
a、第2のレベル判定手段13b及び第3のレベル判定
手段13cに入力され、図6に示すように、3つの異な
るしきい値L11、L12、L13でそれぞれ3つの方
形波列P11、P12、P13に変換される。
【0041】この方形波列演算手段12で得られた3つ
の方形波列P11、P12、P13は、一致判定手段1
4に入力され、図6に示すように、方形波列演算手段1
2で得られた3つ方形波列P11、P12、P13の一
致した方形波列Pを一致判定手段14で演算する。そし
て、流速算出手段15では、一致判定手段14で得られ
た方形波列Pの隣り合う方形波間の時間間隔を測定し、
2つの焦点間隔を当該測定された時間間隔で除して被測
定流体の流速を算出する。
【0042】このように、この第3の実施例では、第2
の実施例と同様に、赤色半導体レーザ1からのレーザ光
を測定領域5を形成する2つの焦点に集光させることに
より、多くの反射光量が得られ、半導体受光素子10の
信号処理に十分なS/N比の電気信号が得られる。ま
た、赤色半導体レーザ1から半導体受光素子10までの
光学系を一体にした形態であるので、測定に際して光軸
の調整が不要となり、小型な装置とすることができて機
動性が増し、測定場所への携帯および測定のための設定
が容易となる。
【0043】また、この半導体受光素子10からの受光
信号a1に基づいて、信号処理部11の方形波列演算手
段12により、しきい値L11、L12、L13で3つ
の方形波列P11、P12、P13に変換し、これら3
の方形波列P11、P12、P13が一致した方形波列
Pを最終の信号とし、時間間隔を測定して2つの焦点間
距離をこの時間間隔で割って流速を演算する。したがっ
て、より正確な測定が簡単かつ容易にでき、精度の良い
計測が可能となる。
【0044】図7は、本発明の第4の実施例の信号処理
部11のブロック構成図である。この第4の実施例は、
第1の実施例に対し、方形波列演算手段12でのしきい
値をそれぞれの受光信号に対しそれぞれ3つとしたもの
であり、その全体構成は、図1(a)に示した第1の実
施例のものと同じであるので、全体構成の説明は省略す
る。
【0045】半導体受光素子10a、10b上からの電
気信号a1、a2は、図7に示すように、信号処理部1
1の方形波列演算手段12に入力される。信号処理部1
1の方形波列演算手段12は、2つの半導体受光素子1
0a、10bの信号出力である受光信号a1、a2を、
それぞれ3つの異なるしきい値でそれぞれ3つの方形波
列P11、P12、P13と、方形波列P21、P2
2、P23とに直すものである。
【0046】すなわち、半導体受光素子10aからの受
光信号a1は、方形波列演算手段12の第1のレベル判
定手段13a、第2のレベル判定手段13b及び第3の
レベル判定手段13cに入力され、3つの異なるしきい
値L11、L12、L13で、それぞれ3つの方形波列
P11、P12、P13に変換される。同様に、半導体
受光素子10bからの受光信号a2は、方形波列演算手
段12の第1のレベル判定手段13A、第2のレベル判
定手段13B、及び第3のレベル判定手段13Cに入力
され、3つの異なるしきい値L21、L22、L23で
それぞれ3つの方形波列P21、P22、P23に変換
される。
【0047】この方形波列演算手段12で得られた4つ
の方形波列P11、P12、P13、P21、P22、
P23は、一致判定手段14に入力され、これら6つの
方形波列P11、P12、P13、P21、P22、P
23の一致した方形波列Pを一致判定手段14で演算す
る。そして、流速算出手段15では、一致判定手段14
で得られた方形波列Pの隣り合う方形波間の時間間隔を
測定し、2つの焦点間距離を当該測定された時間間隔で
除して被測定流体6の流速を算出する。
【0048】このように、この第4の実施例では、第1
の実施例と同様に、赤色半導体レーザ1からのレーザ光
を測定領域5を形成する2つの焦点に集光させることに
より、測定領域5に干渉縞を形成するレーザドップラー
流速計により多くの反射光量が得られる。これにより、
半導体受光素子10の信号処理に十分なS/N比の電気
信号が得られる。また、赤色半導体レーザ1から半導体
受光素子10までの光学系を一体にした形態であるの
で、測定に際して光軸の調整が不要となり、小型な装置
とすることができて機動性が増し、測定場所への携帯お
よび測定のための設定が容易となる。
【0049】また、この半導体受光素子10a、10b
からの受光信号a1、a2に基づいて、信号処理部11
の方形波列演算手段12により、しきい値L11、L1
2、L13及びしきい値L21、L22、L23で方形
波列P11、P12、P13、P21、P22、P23
に変換し、これら6つの方形波列P11、P12、P1
3、P21、P22、P23が一致した方形波列Pを最
終の信号とし、時間間隔を測定して2つの焦点間距離を
この時間間隔で割って流速を演算する。したがって、正
確な測定が簡単かつ容易にでき、精度の良い計測が可能
となる。
【0050】次に、図8は、本発明の第5の実施例を示
す構成図である。図8(a)は全体構成図であり、図8
(b)は信号処理部11のブロック構成図である。この
第5の実施例は、図1に示した第1の実施例の信号処理
部11の方形波列演算手段12に代えて記憶手段18を
設けたものである。その他の全体構成は、図1に示した
第1の実施例と同じであるので、説明は省略する。
【0051】この第5の実施例においては、図8(b)
に示すように、信号処理部11の記憶手段18は2つの
ディジタルメモリ19a、19bを有しており、2つの
半導体受光素子10a、10bの信号出力である受光信
号a1、a2をそれぞれ記憶する。すなわち、ディジタ
ルメモリ19aは半導体受光素子10aからの受光信号
a1を記憶し、ディジタルメモリ19bは半導体受光素
子10bからの受光信号a2を記憶する。
【0052】そして、一致判定手段14は、これら2つ
のディジタルメモリに19a、19b記憶された信号波
形が一致した波形を出力する。流速算出手段15は、一
致判定手段14で得られた波形の隣り合う極大値間の時
間間隔を測定し、2つの焦点間距離を当該測定された時
間間隔で除して被測定流体の流速を算出する。
【0053】このように、この第5の実施例では、この
半導体受光素子10a、10bからの出力信号を信号処
理部11のディジタルメモリ19a、19bに入れ、デ
ィジタルメモリ19a、19bの波形の一致した部分を
最終の信号とし、時間間隔を測定し2つの焦点間距離を
この時間間隔で割って流速を演算する。
【0054】この第5の実施例では、第1の実施例と同
様に、赤色半導体レーザ1からのレーザ光を測定領域5
を形成する2つの焦点に集光させるので、測定領域5に
干渉縞を形成するレーザドップラー流速計により多くの
反射光量が得られる。これにより、半導体受光素子10
の信号処理に十分なS/N比の電気信号が得られる。ま
た、赤色半導体レーザ1から半導体受光素子10までの
光学系を一体にした形態であるので、測定に際して光軸
の調整が不要となり、小型な装置とすることができて機
動性が増し、測定場所への携帯および測定のための設定
が容易となる。
【0055】また、この半導体受光素子10a、10b
からの受光信号a1、a2を記憶手段18に記憶し、デ
ィジタルメモリ19a、19bの波形の一致した部分の
信号を使用して流速を演算するので、精度の良い計測が
可能となる。
【0056】図9は、本発明の第6の実施例を示す構成
図である。図9(a)は全体構成図であり、図9(b)
は信号処理部11のブロック構成図である。この第6の
実施例は、図3に示した第2の実施例の信号処理部11
の方形波列演算手段12に代えて記憶手段18を設けた
ものである。その他の全体構成は、図3に示した第2の
実施例と同じであるので、説明は省略する。
【0057】この第6の実施例においては、図9(b)
に示すように、信号処理部11の記憶手段18は2つの
ディジタルメモリ19を有しており、半導体受光素子1
0の信号出力を記憶する。一致判定手段14は、ディジ
タルメモリ19の上下2分割された2つの信号波形を入
力し、その信号波形が一致した波形を出力する。そし
て、流速算出手段15は、一致判定手段14で得られた
波形の隣り合う極大値間の時間間隔を測定し、2つの焦
点間距離を当該測定された時間間隔で除して被測定流体
の流速を算出する。つまり、半導体受光素子10からの
出力信号を信号処理部11のディジタルメモリ19に入
れ、ディジタルメモリ19を上下2分割し、波形の一致
した部分の信号により演算する。
【0058】この第6の実施例では、第2の実施例と同
様に、赤色半導体レーザ1からのレーザ光を測定領域5
を形成する2つの焦点に集光させることにより、多くの
反射光量が得られ、半導体受光素子10の信号処理に十
分なS/N比の電気信号が得られる。また、赤色半導体
レーザ1から半導体受光素子10までの光学系を一体に
した形態であるので、測定に際して光軸の調整が不要と
なり、小型な装置とすることができて機動性が増し、測
定場所への携帯および測定のための設定が容易となる。
【0059】また、この半導体受光素子10からの受光
信号a1を記憶手段18のディジタルメモリ19に記憶
し、ディジタルメモリ19の上下2分割された2つの信
号波形が一致した波形に基づいて流速を演算する。した
がって、正確な測定が簡単かつ容易にできる。
【0060】図10は、本発明の第7の実施例を示す信
号処理部11のブロック構成図である。この第7の実施
例は、図8に示した第5の実施例に対し、各々のディジ
タルメモリ19a、19bの上下2分割された2つの信
号波形を用いて、流速を演算するようにしたものであ
る。すなわち、信号処理部11の記憶手段18の2つの
ディジタルメモリ19a、19bは、2つの半導体受光
素子10a、10bからの受光信号a1、a2をそれぞ
れ記憶する。一致判定手段14は、2つのディジタルメ
モリ19a、19bをそれぞれ上下2分割し、その分割
した4つの信号波形が一致した波形を出力する。そし
て、流速算出手段15は、一致判定手段14で得られた
波形の隣り合う極大値間の時間間隔を測定し、2つの焦
点間距離を当該測定された時間間隔で除して被測定流体
の流速を算出する。その他の構成は、図8に示した第5
の実施例と同様であるので、説明は省略する。
【0061】図11は、本発明の第8の実施例を示す信
号処理部11のブロック構成図である。この第8の実施
例は、図9に示した第6の実施例に対し、各々のディジ
タルメモリ19の上下3分割された3つの信号波形を用
いて、流速を演算するようにしたものである。すなわ
ち、信号処理部11の記憶手段18のディジタルメモリ
19は、半導体受光素子10の受光信号a1を記憶す
る。一致判定手段14は、ディジタルメモリ19を上下
3分割し、その分割した3つの信号波形が一致した波形
を出力する。そして、流速算出手段15は、一致判定手
段14で得られた波形の隣り合う極大値間の時間間隔を
測定し、2つの焦点間距離を当該測定された時間間隔で
除して被測定流体の流速を算出する。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光源として半導体レーザを用い、2つの焦点からの散乱
光を半導体受光素子で受光するように構成したことによ
り、後方散乱方式で流速測定が可能となる。また、半導
体レーザよりのレーザ光を、測定領域を形成する2つの
焦点に集光させることにより、測定領域に干渉縞を形成
するレーザドップラー流速計より多くの反射光量が得ら
れる。これにより、半導体受光素子で、信号処理に十分
なS/N比の電気信号が得られる。また、半導体レーザ
や半導体受光素子を使用できるので、小型装置とするこ
とができて機動性が増加し、測定のための設定も容易と
なる。また、正確な測定が簡単かつ容易にできるほか、
長寿命で保守が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成図であり、図1
(a)は全体構成図、図1(b)は信号処理部のブロッ
ク構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例の動作特性を示す特性図
である。
【図3】本発明の第2の実施例の構成図であり、図3
(a)は全体構成図、図3(b)は信号処理部のブロッ
ク構成図である。
【図4】本発明の第2の実施例の動作特性を示す特性図
である。
【図5】本発明の第3の実施例における信号処理部のブ
ロック構成図である。
【図6】本発明の第3の実施例の動作特性を示す特性図
である。
【図7】本発明の第4の実施例における信号処理部のブ
ロック構成図である。
【図8】本発明の第5の実施例の構成図であり、図8
(a)は全体構成図、図8(b)は信号処理部のブロッ
ク構成図である。
【図9】本発明の第6の実施例の構成図であり、図9
(a)は全体構成図、図9(b)は信号処理部のブロッ
ク構成図である。
【図10】本発明の第7の実施例における信号処理部の
ブロック構成図である。
【図11】本発明の第8の実施例における信号処理部の
ブロック構成図である。
【図12】従来例の全体構成図である。
【図13】図12の測定領域を示す拡大図である。
【図14】従来の信号処理部のブロック構成図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 2 コリメータレンズ 3 ウォラストンプリズム 4 レンズ 5 測定領域 6 被測定流体 7 微粒子 8 偏光フィルタ 9 レンズ 10 半導体受光素子 11 信号処理部 12 方形波列演算手段 13 レベル判定手段 14 一致判定手段 15 流速算出手段 16 ビームスプリッタ 17 干渉フィルタ 18 記憶手段 19 メモリ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー光を用いて被測定流体中の微粒
    子の速度を測定し前記微粒子の速度を被測定流体速度と
    して出力するレーザ2焦点流速計において、レーザ光を
    発生する半導体レーザと、前記半導体レーザからのレー
    ザ光の拡がり角を小さくして平行なレーザ光を成形する
    コリメータレンズと、前記コリメータレンズよりのレー
    ザ光を2つのレーザ光に分割するビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタからの分割された2つのレーザ光
    を被測定流体中の測定領域に2つの焦点に集光させるレ
    ンズと、前記測定領域の2つの焦点から前記被測定流体
    中の微粒子の散乱光を受光するように設けられた2つの
    半導体受光素子と、前記2つの半導体受光素子の信号出
    力に基づいて前記被測定流体の流速を演算処理する信号
    処理部とを備え、前記信号処理部は、前記2つの半導体
    受光素子の信号出力をそれぞれ2つの異なるしきい値で
    それぞれ2つの方形波列に直す方形波列演算手段と、前
    記方形波列演算手段で得られた4つの方形波列の一致し
    た方形波列を演算する一致判定手段と、前記一致判定手
    段で得られた方形波列の隣り合う方形波間の時間間隔を
    測定し前記2つの焦点間距離を当該測定された時間間隔
    で除して前記被測定流体の流速を算出する流速算出手段
    とからなることを特徴とするレーザ2焦点流速計。
  2. 【請求項2】 レーザー光を用いて被測定流体中の微粒
    子の速度を測定し前記微粒子の速度を被測定流体速度と
    して出力するレーザ2焦点流速計において、レーザー光
    を発生する半導体レーザと、前記半導体レーザからのレ
    ーザ光の拡がり角を小さくして平行なレーザ光を成形す
    るコリメータレンズと前記コリメータレンズよりのレー
    ザ光を2つのレーザ光に分割するビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタからの分割された2つのレーザ光
    を被測定流体中の測定領域に2つの焦点に集光させるレ
    ンズと、前記測定領域の2つの焦点から前記被測定流体
    中の微粒子の散乱光を受光するように設けられた半導体
    受光素子と、前記半導体受光素子の信号出力に基づいて
    前記被測定流体の流速を演算処理する信号処理部とを備
    え、前記信号処理部は、前記半導体受光素子の信号出力
    を2つの異なるしきい値で2つの方形波列に直す方形波
    列演算手段と、前記方形波列演算手段で得られた2つ方
    形波列の一致した方形波列を演算する一致判定手段と、
    前記一致判定手段で得られた方形波列の隣り合う方形波
    間の時間間隔を測定し前記2つの焦点間隔を当該測定さ
    れた時間間隔で除して前記被測定流体の流速を算出する
    流速算出手段とからなることを特徴とするレーザ2焦点
    流速計。
  3. 【請求項3】 レーザー光を用いて被測定流体中の微粒
    子の速度を測定し前記微粒子の速度を被測定流体速度と
    して出力するレーザ2焦点流速計において、レーザー光
    を発生する半導体レーザと、前記半導体レーザからのレ
    ーザ光の拡がり角を小さくして平行なレーザ光を成形す
    るコリメータレンズと前記コリメータレンズよりのレー
    ザ光を2つのレーザ光に分割するビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタからの分割された2つのレーザ光
    を被測定流体中の測定領域に2つの焦点に集光させるレ
    ンズと、前記測定領域の2つの焦点から前記被測定流体
    中の微粒子の散乱光を受光するように設けられた半導体
    受光素子と、前記半導体受光素子の信号出力に基づいて
    前記被測定流体の流速を演算処理する信号処理部とを備
    え、前記信号処理部は、前記半導体受光素子の信号出力
    を3つの異なるしきい値で3つの方形波列に直す方形波
    列演算手段と、前記方形波列演算手段で得られた3つ方
    形波列の一致した方形波列を演算する一致判定手段と、
    前記一致判定手段で得られた方形波列の隣り合う方形波
    間の時間間隔を測定し前記2つの焦点間隔を当該測定さ
    れた時間間隔で除して前記被測定流体の流速を算出する
    流速算出手段とからなることを特徴とするレーザ2焦点
    流速計。
  4. 【請求項4】 レーザー光を用いて被測定流体中の微粒
    子の速度を測定し前記微粒子の速度を被測定流体速度と
    して出力するレーザ2焦点流速計において、レーザ光を
    発生する半導体レーザと、前記半導体レーザからのレー
    ザ光の拡がり角を小さくして平行なレーザ光を成形する
    コリメータレンズと、前記コリメータレンズよりのレー
    ザ光を2つのレーザ光に分割するビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタからの分割された2つのレーザ光
    を被測定流体中の測定領域に2つの焦点に集光させるレ
    ンズと、前記測定領域の2つの焦点から前記被測定流体
    中の微粒子の散乱光を受光するように設けられた2つの
    半導体受光素子と、前記2つの半導体受光素子の信号出
    力に基づいて前記被測定流体の流速を演算処理する信号
    処理部とを備え、前記信号処理部は、前記2つの半導体
    受光素子の信号出力をそれぞれ3つの異なるしきい値で
    それぞれ3つの方形波列に直す方形波列演算手段と、前
    記方形波列演算手段で得られた6つの方形波列の一致し
    た方形波列を演算する一致判定手段と、前記一致判定手
    段で得られた方形波列の隣り合う方形波間の時間間隔を
    測定し前記2つの焦点間距離を当該測定された時間間隔
    で除して前記被測定流体の流速を算出する流速算出手段
    とからなることを特徴とするレーザ2焦点流速計。
  5. 【請求項5】 レーザー光を用いて被測定流体中の微粒
    子の速度を測定し前記微粒子の速度を被測定流体速度と
    して出力するレーザ2焦点流速計において、レーザ光を
    発生する半導体レーザと、前記半導体レーザからのレー
    ザ光の拡がり角を小さくして平行なレーザ光を成形する
    コリメータレンズと、前記コリメータレンズよりのレー
    ザ光を2つのレーザ光に分割するビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタからの分割された2つのレーザ光
    を被測定流体中の測定領域に2つの焦点に集光させるレ
    ンズと、前記測定領域の2つの焦点から前記被測定流体
    中の微粒子の散乱光を受光するように設けられた2つの
    半導体受光素子と、前記2つの半導体受光素子の信号出
    力に基づいて前記被測定流体の流速を演算処理する信号
    処理部とを備え、前記信号処理部は、前記2つの半導体
    受光素子の信号出力をそれぞれ記憶する2つのディジタ
    ルメモリと、前記2つのディジタルメモリに記憶された
    信号波形が一致した波形を出力する一致判定手段と、前
    記一致判定手段で得られた波形の隣り合う極大値間の時
    間間隔を測定し前記2つの焦点間距離を当該測定された
    時間間隔で除して前記被測定流体の流速を算出する流速
    算出手段とからなることを特徴とするレーザ2焦点流速
    計。
  6. 【請求項6】 レーザー光を用いて被測定流体中の微粒
    子の速度を測定し前記微粒子の速度を被測定流体速度と
    して出力するレーザ2焦点流速計において、レーザ光を
    発生する半導体レーザと、前記半導体レーザからのレー
    ザ光の拡がり角を小さくして平行なレーザ光を成形する
    コリメータレンズと、前記コリメータレンズよりのレー
    ザ光を2つのレーザ光に分割するビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタからの分割された2つのレーザ光
    を被測定流体中の測定領域に2つの焦点に集光させるレ
    ンズと、前記測定領域の2つの焦点から前記被測定流体
    中の微粒子の散乱光を受光するように設けられた半導体
    受光素子と、前記半導体受光素子の信号出力に基づいて
    前記被測定流体の流速を演算処理する信号処理部とを備
    え、前記信号処理部は、前記半導体受光素子の信号出力
    を記憶するディジタルメモリと、前記ディジタルメモリ
    を上下2分割しその分割した2つの信号波形が一致した
    波形を出力する一致判定手段と、前記一致判定手段で得
    られた波形の隣り合う極大値間の時間間隔を測定し前記
    2つの焦点間距離を当該測定された時間間隔で除して前
    記被測定流体の流速を算出する流速算出手段とからなる
    ことを特徴とするレーザ2焦点流速計。
  7. 【請求項7】 レーザー光を用いて被測定流体中の微粒
    子の速度を測定し前記微粒子の速度を被測定流体速度と
    して出力するレーザ2焦点流速計において、レーザ光を
    発生する半導体レーザと、前記半導体レーザからのレー
    ザ光の拡がり角を小さくして平行なレーザ光を成形する
    コリメータレンズと、前記コリメータレンズよりのレー
    ザ光を2つのレーザ光に分割するビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタからの分割された2つのレーザ光
    を被測定流体中の測定領域に2つの焦点に集光させるレ
    ンズと、前記測定領域の2つの焦点から前記被測定流体
    中の微粒子の散乱光を受光するように設けられた2つの
    半導体受光素子と、前記2つの半導体受光素子の信号出
    力に基づいて前記被測定流体の流速を演算処理する信号
    処理部とを備え、前記信号処理部は、前記2つの半導体
    受光素子の信号出力をそれぞれ記憶する2つのディジタ
    ルメモリと、前記2つのディジタルメモリをそれぞれ上
    下2分割しその分割した4つの信号波形が一致した波形
    を出力する一致判定手段と、前記一致判定手段で得られ
    た波形の隣り合う極大値間の時間間隔を測定し前記2つ
    の焦点間距離を当該測定された時間間隔で除して前記被
    測定流体の流速を算出する流速算出手段とからなること
    を特徴とするレーザ2焦点流速計。
  8. 【請求項8】 レーザー光を用いて被測定流体中の微粒
    子の速度を測定し前記微粒子の速度を被測定流体速度と
    して出力するレーザ2焦点流速計において、レーザ光を
    発生する半導体レーザと、前記半導体レーザからのレー
    ザ光の拡がり角を小さくして平行なレーザ光を成形する
    コリメータレンズと、前記コリメータレンズよりのレー
    ザ光を2つのレーザ光に分割するビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタからの分割された2つのレーザ光
    を被測定流体中の測定領域に2つの焦点に集光させるレ
    ンズと、前記測定領域の2つの焦点から前記被測定流体
    中の微粒子の散乱光を受光するように設けられた半導体
    受光素子と、前記半導体受光素子の信号出力に基づいて
    前記被測定流体の流速を演算処理する信号処理部とを備
    え、前記信号処理部は、前記半導体受光素子の信号出力
    を記憶するディジタルメモリと、前記ディジタルメモリ
    を上下3分割しその分割した3つの信号波形が一致した
    波形を出力する一致判定手段と、前記一致判定手段で得
    られた波形の隣り合う極大値間の時間間隔を測定し前記
    2つの焦点間距離を当該測定された時間間隔で除して前
    記被測定流体の流速を算出する流速算出手段とからなる
    ことを特徴とするレーザ2焦点流速計。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100458373C (zh) * 2007-03-22 2009-02-04 同济大学 一种对建筑、城市空间进行精确测量的激光动态分析方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100458373C (zh) * 2007-03-22 2009-02-04 同济大学 一种对建筑、城市空间进行精确测量的激光动态分析方法

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