JPH09330211A - ソフトウェア生産物の構成管理システムおよび分散共有管理システム - Google Patents

ソフトウェア生産物の構成管理システムおよび分散共有管理システム

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JPH09330211A
JPH09330211A JP3509897A JP3509897A JPH09330211A JP H09330211 A JPH09330211 A JP H09330211A JP 3509897 A JP3509897 A JP 3509897A JP 3509897 A JP3509897 A JP 3509897A JP H09330211 A JPH09330211 A JP H09330211A
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JP3509897A
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Hidenori Sotozaki
秀教 外崎
Hajime Kamikawa
一 上川
Hisatomi Hasegawa
尚富 長谷川
Yasuhiro Sakamoto
康広 坂本
Yoshinori Arihara
佳典 在原
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各開発拠点において、ソフトウェア生産物に
対し、リリースに必要となるソフトウェア生産物の構成
の記録や参照を円滑に誤りなく行うと共に、複数の開発
拠点間においても、円滑に誤りなく行うようにする。 【解決手段】 サービスの組み合わせと、サービスの各
々が復元されるときの復元形態とを記憶する任意構成管
理データベース(DB)12と、リリースするソフトウ
ェアの名称と各サービスの復元形態とを設定してDB1
2に格納する任意サービス構成設定装置14と、ソフト
ウェアの名称によってDB12をアクセスして、複数の
サービスと各サービスの復元形態とを読み込み、各々が
当該復元形態を有する複数のサービスを復元せしめる任
意サービス構成復元装置15とから構成管理システム7
0を形成し、さらに各々がこのシステム70を含む複数
の開発拠点間でソフトウェア生産物の共有を行う分散共
有管理システムを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソフトウェア開発
における設計書、ソースプログラム、ロードモジュール
等のソフトウェア生産物に対し、ソフトウェアのリリー
スを行う際、リリースに必要となるソフトウェア生産物
の構成の記録や参照を円滑に誤りなく行うために、ソフ
トウェア生産物の構成を管理するための、ソフトウェア
生産物の構成管理システムおよび分散共有管理システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】ソフトウェアは、提供するサービスによ
っていくつかに分割され、各々のサービスを担当する開
発グループが独立して開発や生産物の管理を行ってい
き、各開発グループでの作業が完了した後、他の開発グ
ループへ公開される。これら開発グループによる各生産
物は結合された後、リリースの可否を判定する試験(以
降、リリース試験と呼ぶ)に供され、このリリース試験
でリリース可と判定されたときに、最終的なソフトウェ
アとしてのリリースに至る。 〔A〕各開発拠点内における構成管理について (1)従来技術1 従来技術1では、個々の開発グループが担当するサービ
スの開発を完了すると、上記のリリース試験を行う開発
グループが、その他の開発グループが担当して開発した
サービスのうち、リリースに必要となるサービスを選択
し、各該サービスを有するソフトウェア生産物の原本を
管理している管理領域から作業領域へ、リリース試験を
行う度に、復元するという方法を用いていた。なお、原
本とは、上記ソフトウェア生産物であって各開発グルー
プの試験完了時におけるソフトウェア生産物と同一構成
のものをいう。またサービスとは、顧客に提供する機能
のことであり、顧客毎に相違する。
【0003】ここで、他の開発グループで担当するソフ
トウェア生産物の復元には、以下の3つの復元態様があ
る。 i)その復元時点で更新中の、最新の構成で復元する、 ii)最新のリリース版の構成で復元する、および iii )過去におけるある特定のリリース版の構成で復元
する、である。
【0004】従来技術1では、リリースに必要となる複
数のサービスを有するソフトウェア生産物について、そ
れぞれのサービス毎に、(i)最新の構成で復元する
か、(ii)最新のリリース版の構成で復元するか、(ii
i )過去におけるある特定のリリース版で復元するか、
を開発者が組織内で予め定めたルールに基づいて判断す
ることによって決定していた。
【0005】また、こうしてリリースしたソフトウェア
生産物を、同一のサービスを持った構成で再度復元する
場合には、上述した方法を用いて、リリースするソフト
ウェア生産物に必要な各サービスを、開発者が任意に選
択することにより、その復元を行っていた。 (2)従来技術2 上述したように、ソフトウェア生産物のリリースに必要
な各サービスを任意に構成して作業領域にて復元し、さ
らにリリース試験を行った後に、そのソフトウェア生産
物はリリース時の構成として確定する。リリース時の構
成を記録するため、従来の技術では、作業領域内のソフ
トウェア生産物の構成(復元されたときの状態か、また
はその復元後管理領域に登録されたときの状態)で記録
を行うか、構成定義ファイル等に、リリースに必要なサ
ービスのソフトウェア生産物の構成を全て定義し、その
定義に従って構成の記録を行っていた。 (3)従来技術3 複数の異なるソフトウェアを組み合わせて、この組み合
せに係るソフトウェアを1つのソフトウェアパッケージ
としてリリースする場合、この従来技術3によれば上記
の従来技術1および2と同様の方法で、ソフトウェアパ
ッケージのリリース時の構成を記録していた。 (4)従来技術4 上記の従来技術3において、1つのソフトウェアパッケ
ージとしてリリースされる複数のソフトウェアが、共通
化されたサービスを持つ場合、その共通化されたサービ
スに対しては、下記の2通りのリリース版のいずれを使
用するかが、リリースされるソフトウェアパッケージ毎
に決められる。
【0006】i)全ソフトウェアがいずれも、共通化サ
ービスのいくつかのリリース版のうちの同一のリリース
版を使用する、 ii)各々のソフトウェアで、共通化サービスの別々のリ
リース版を使用する。この場合、ソフトウェアパッケー
ジ内の全てのソフトウェアがいずれも、共通化サービス
のいくつかのリリース版のうちの同一のリリース版の構
成で使用されているかどうかを検証する必要があるが、
従来技術4では、開発者が作業領域内のソフトウェア生
産物を個々に確認するしか検証の方法がなかった。 (5)従来技術5 ソフトウェアのリリース時の構成を記録する場合、その
ソフトウェアの提供先は一般には記録していなかった
が、この従来技術5によれば、ソフトウェア生産物の構
成管理とは別のデータベース(DB)やテキスト等を使
用して、開発者が、ソフトウェアのリリース版と提供先
とを記録していた。 (6)従来技術6 従来技術6によれば、ソースプログラムや設計書といっ
た個々のソフトウェア生産物については、所有権を制御
することで、各ソフトウェア生産物に誤った修正が加え
られることを防止していた。したがって個々のソフトウ
ェア生産物に属するサービス全体あるいはソフトウェア
全体に対しては、所有権の制御を行うことはしなかっ
た。 〔B〕複数の開発拠点間における分散共有管理について 上記〔A〕は、1つの開発拠点内における場合について
説明したが、コンピュータネットワークにより接続され
た複数の開発拠点においては、ソフトウェア開発の過程
で作成、更新される設計書、ソースプログラム、ロード
モジュール等のソフトウェア生産物に対して、各開発拠
点でソフトウェア生産物の構成管理を実施するのみなら
ず、関連する全ての開発拠点同士が相互に誤りなく、し
かも矛盾なく円滑に他の開発拠点のソフトウェア生産物
の参照を行い、かつ全ての開発拠点において矛盾のない
構成管理を行うためのソフトウェア生産物の分散共有管
理が必要とされる。
【0007】かかる分散共有管理を実施する場合、ソフ
トウェアの多様化と高度化により、そのソフトウェア規
模は膨張する一方となっている。このためソフトウェア
の開発作業も、一つの開発拠点で集中的に行うのではな
く、コンピュータネットワークで接続された複数の開発
拠点間で、機能(ソフトウェアを構成するサービス)や
役割(ソフトウェア開発を構成する作業)を分担するの
が一般的になっている。このような作業形態において
は、既述のように各開発拠点毎にソフトウェア生産物の
構成管理を行うことはもちろん、各開発拠点が相互に他
の開発拠点のソフトウェア生産物を共有すること(参照
したり、ときには更新したりすること)を余儀なくされ
る。このように独立した各開発拠点において作成、更新
されている大量のソフトウェア生産物を誤りなく、しか
も矛盾なく円滑に共有するためには、コンピュータとコ
ンピュータネットワークとによりその共有を支援するた
めの機構が不可欠となる。 (7)従来技術7 従来技術7によれば、コンピュータネットワークで接続
された複数の開発拠点の各々において、ソフトウェア生
産物の構成管理を行うために、各ソフトウェア生産物の
変更の履歴およびその内容を原本として保存するととも
に、ソフトウェア生産物の構成を管理している管理領域
については次のi),ii)およびiii)の方法を適用して
いる。
【0008】i)コンピュータのネットワーク機能によ
り、その管理領域全体(全ソフトウェア生産物に関する
全ての変更の履歴およびその内容)を、必要となる度に
他の開発拠点へもネットワーク転送により配付する方
法。 ii)コンピュータのネットワーク機能により、その管理
領域のうち、直前のネットワーク転送の後に変更のあっ
たソフトウェア生産物に関する全ての変更の履歴および
その内容を、他の開発拠点へもネットワーク転送により
配付する方法。
【0009】iii)構成管理システムを導入して、上記管
理領域のうち、直前のネットワーク転送の後に変更のあ
ったソフトウェア生産物の変更の履歴およびその内容の
うちで、直前のネットワーク転送により、配付先拠点に
生じたソフトウェア生産物の変更より以降で最新の変更
までの履歴およびその内容を全てネットワーク転送によ
り配付する方法。 (8)従来技術8 従来技術8によれば、コンピュータネットワークで接続
された複数の開発拠点の各々において、自拠点で開発さ
れたソフトウェア生産物や他拠点で開発されたソフトウ
ェア生産物が存在しており、自開発拠点でのソフトウェ
ア生産物を他開発拠点へ配付するとき、そのソフトウェ
ア生産物の変更の履歴を管理する管理領域内のファイル
に対して次のような方法を適用している。すなわちどの
開発拠点から配付が行われたソフトウェア生産物である
ということを意識せずに、不足している版数について自
開発拠点から配付することにより他開発拠点での版数の
追加を行い、版数を相互に一致させるという方法であ
る。 (9)従来技術9 上記従来技術7で説明した方法により配付が行われるた
め、各開発拠点におけるコンピュータ間でソフトウェア
生産物の内容を開発者が一致させたくても一致させる機
構がないため、共有情報の検証は行わない。このため、
各開発拠点におけるコンピュータ間でソフトウェア生産
物の共有に関しての矛盾は一切意識していない。 (10)従来技術10 従来技術10によれば、コンピュータネットワークによ
り接続された複数の開発拠点の各々において、自開発拠
点でのソフトウェア生産物や他開発拠点でのソフトウェ
ア生産物が併在している。ここで他開発拠点でのソフト
ウェア生産物を自開発拠点でのソフトウェア生産物とし
て反映する場合、ソフトウェア生産物の構成を管理する
管理領域では次のような方法が適用される。すなわち、
他開発拠点毎に作成された各ソフトウェア生産物を自開
発拠点内に取り込む際、自開発拠点での内容と他開発拠
点で開発された内容とを比較してその差分を追加したり
削除(マージ)したり、新たな内容として上記構成管理
システムにより保存する等によって、各開発拠点間で変
更や修正を取り込むという方法である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
〔A〕各開発拠点内における構成管理について (1)上記従来技術1の問題点 複数のサービスを任意に組み合わせて構成されるソフト
ウェアについて、リリース試験が完了したときの構成
を、例えばメンテナンス時に再度復元しようとする場
合、リリース試験完了時のソフトウェア構成と同一の構
成を、確実かつ迅速に復元することができない。すなわ
ち開発者はサービスの組み合わせや、各サービスがどう
いった形態で復元されていたかを調べるというように、
最初のリリース試験のときに行ったのと全く同じ方法で
その復元を行うため、復元のための時間がかかり、か
つ、人為的なミスが介在しやすいという第1の問題があ
った。 (2)上記従来技術2の問題点 上記従来技術2による方法では、膨大なソフトウェア生
産物を対象として、リリースのための構成の定義を作業
者が行うため、その定義のための作業が繁雑になり、人
為的なミスによるソフトウェア生産物の定義漏れあるい
は誤りなどが発生しがちであると共に、前述の原本を復
元した、作業領域内のソフトウェア生産物に対して、作
業者が更新を加えてしまったようなときには、管理領域
内の原本と、実際にロードモジュール等を作成するのに
用いた、作業領域内のソフトウェア生産物との間に矛盾
が発生してしまい、リリース時の構成として誤ったソフ
トウェア生産物の構成を記録してしまうという第2の問
題があった。 (3)上記従来技術3の問題点 ソフトウェアの開発では、異なる複数のソフトウェアに
共通なサービスを各ソフトウェアで共有するのが一般的
である。そのため、上記従来技術3のもとに、組み合わ
せて、ソフトウェアパッケージを構成する複数のソフト
ウェアの間では、共有するサービスを含む場合があり、
管理領域から作業領域へソフトウェア生産物の復元を行
う場合、共通化されたサービスについては、作業領域内
で重複してしまい、独立した開発/試験を行うことがで
きないし、逆に、完全に別々の作業領域を持った場合に
は、独立した開発/試験は可能であるが、上記従来技術
2の方法でリリースされる時の構成を記録することがで
きないという第3の問題があった。 (4)上記従来技術4の問題点 上記従来技術4のもとでは、前述したソフトウェアパッ
ケージとしてリリースする複数のソフトウェアの各々
が、本来同一のリリース版の構成で共通化サービスを使
用しなければならないことが多いが、このような場合、
開発者が個々のソフトウェア生産物を検証しなければな
らないことから、膨大な作業工数を要するとともに、人
為的なミスなどにより、誤った構成のままで、ソフトウ
ェアパッケージとしてのリリース時の構成を記録するこ
とになり、確実な構成管理が行えないという第4の問題
があった。 (5)上記従来技術5の問題点 上記従来技術5のもとでは、開発者の人為的なミスによ
り、リリース版と提供先とを記録する際に誤りが発生し
やすく、このために、リリース版を提供した後に発生し
た障害の修正等のメンテナンス時に、その提供したソフ
トウェアのリリース版に相当するソフトウェア生産物を
復元しようとした場合、誤ったリリース版と提供先の記
録を参照してしまい、この結果誤ったリリース版の構成
で復元が行われることから、そのメンテナンスの作業を
遅延させるという第5の問題があった。 (6)上記従来技術6の問題点 上記従来技術6のもとでは、ソフトウェアあるいは個々
のサービスについて、各々の開発責任者の承認を得ない
でそのソフトウェア等の構成の記録を行うことも可能で
ある。そうすると、開発責任者が誤って責任のない他の
サービスの構成の記録を行ったり、また開発者が開発責
任者の承認のないままそのソフトウェア等の構成の記録
を行うことを防止できなくなり、この結果、記録された
構成に対する信頼性が損なわれるという第6の問題があ
った。 〔B〕複数の開発拠点間における分散共有管理について (7)上記従来技術7の問題点 上記従来技術7のもとでは、既述のいずれの方法におい
ても、各開発拠点内の管理領域で管理されるソフトウェ
ア生産物の変更の履歴およびその内容の全てのデータを
他の開発拠点に配付し、全開発拠点において、ソフトウ
ェア生産物の全ての変更の履歴およびその内容を保持す
ることになる。
【0011】しかしながら、各開発拠点におけるソフト
ウェア生産物には、その開発拠点でのみ必要となる変更
等も多数含まれており、そのソフトウェア生産物を参照
する側にある開発拠点にとっては不必要な変更の履歴お
よびその内容も数多く存在する。この結果不必要な変更
の履歴およびその内容がコンピュータネットワークを介
して転送されて他の開発拠点におけるコンピュータに不
要データとして蓄積される。
【0012】したがってコンピュータネットワーク資源
や他の開発拠点でのコンピュータ資源を無駄に消費する
ばかりでなく、コンピュータネットワークによる転送に
も余分な時間がかかることになり、いわゆる分散開発拠
点間でソフトウェア生産物を効率的に共有することがで
きないという第7の問題があった。 (8)上記従来技術8の問題点 上記従来技術8のもとでは、各開発拠点間においてソフ
トウェア生産物を配付できることとなり、異なる複数の
開発拠点からの配付を受けることができる。このため、
各開発拠点間で同一のソフトウェア生産物を共有してい
ないという状態が発生し得ることとなり、いわゆる分散
開発拠点間でソフトウェア生産物の整合性が保証できな
くなるという第8の問題があった。
【0013】また、自開発拠点から配付を行ったソフト
ウェア生産物が、他開発拠点を介して自開発拠点に配付
されるという処理が行われる可能性もあるが、このよう
な場合、既に保持していた自開発拠点でのソフトウェア
生産物変更の履歴情報を、他開発拠点の履歴情報として
二重に保持することになるので、各開発拠点におけるデ
ィスク資源を無駄に使用することになるという第8の問
題があった。 (9)上記従来技術9の問題点 ソフトウェア生産物の構成管理においては、ソフトウェ
ア生産物を配付した瞬間に各開発拠点におけるコンピュ
ータ間でソフトウェア生産物が正しく共有されているこ
とが重要である。したがって何らかの要因でその正しい
共有に失敗した場合には早急にその失敗を復旧するため
の操作が必要である。しかしながらこの従来技術9にお
いては、開発者が各開発拠点におけるコンピュータ間の
ソフトウェア生産物の内容を任意の時点で一致させる機
構も、共有に失敗したときの復旧機構も存在しない。こ
のため、ソフトウェア生産物を配付した時点での該ソフ
トウェア生産物の共有を正確に行わないと下記の第9の
問題i)およびii)が起こる。
【0014】i)一部のコンピュータへの配付に失敗し
たために、配付先において対処した問題が対処されてい
なかったり、現状のソフトウェア生産物の構成は正しい
という誤った認識により間違ったシステムが構築されて
しまう。 ii)各開発拠点間で同一のソフトウェア生産物を共有し
ているつもりでも、そのソフトウェア生産物の配付時に
一部のコンピュータが起動されていなかったため、各開
発拠点間において不整合な状態でソフトウェア生産物の
共有が行われているにも拘わらず、正確な共有が行われ
ているという誤った認識をしてしまい、間違ったシステ
ムが構築されてしまう。 (10)上記従来技術10の問題点 上記従来技術10のもとでは、ソフトウェア生産物の各
開発拠点間において、各々が独自にソフトウェア生産物
に対して変更を加えることとなり、複数の開発拠点で各
々独自のソフトウェア生産物を利用することによって各
開発拠点間で同一のソフトウェア生産物を共有していな
いという状態が発生し得ることになり、いわゆる分散開
発拠点においてソフトウェア生産物の整合性が保証でき
なくなるという第10の問題があった。
【0015】この場合、開発拠点相互間のソフトウェア
生産物の差分のうちどの内容が必要で、どの内容が不必
要かということを自動的に正確に判断することは困難で
ある。したがってマージ後生成されたソフトウェア生産
物に必要な内容が取り込まれ、かつ、不必要な内容が削
除されているかを開発者が確認する必要があり、効率的
な運用ができないという不都合があった。
【0016】したがって本発明は、上記第1〜6の問題
点および上記第7〜10の問題点に鑑み、ソフトウェア
生産物の管理およびソフトウェアを構成する各サービス
の管理を円滑に、かつ、誤りなく行うことのできる、ソ
フトウェア生産物の構成管理システムおよび分散共有管
理システムを提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
〔A〕各開発拠点内における構成管理について 図1は本発明に基づく第1の基本構成を示す図(その
1)、図2は同図(その2)、図3は同図(その3)で
ある。
【0018】(1)本発明の第1の態様 この第1の態様は、前述した従来技術1に対応するもの
である。図1〜図3を参照すると、管理領域11(図
1)は、個々のソフトウェア生産物について、その全て
の変更履歴やその内容が原本として、保存される領域で
ある。
【0019】一方、各々のソフトウェア生産物の作成や
更新をはじめ、各ソフトウェアのロードモジュール作成
やその試験等は、作業領域13(図3)で行われる。任
意構成管理データベース(DB)12(図1)は、リリ
ースするソフトウェア毎に任意に決められるサービスの
組み合わせと、これらサービスの各々が、作業領域13
に復元される場合のその復元形態を記憶する媒体であ
る。
【0020】任意サービス構成設定装置14(図2)に
おいては、サービス構成読み込み装置142が、リリー
ス試験のために、管理領域11から作業領域13へ復元
したサービスの組み合わせと、これらサービスの各々の
作業領域13内での復元形態を、作業領域13あるいは
利用者入力から読み込む。該任意サービス構成設定装置
14における組み合わせ記録装置141は、その組み合
わせと各サービスの復元形態とを、利用者が入力するソ
フトウェア名とともに、任意構成管理DB12に書き込
む。
【0021】これにより、ソフトウェアのリリースに必
要な、サービスの組み合わせや、この組み合わせに係る
各サービスの、管理領域11から作業領域13への復元
形態を、確実に記憶し保存することができる。さらに、
任意サービス構成復元装置15においては、組み合わせ
読み込み装置152が、任意構成管理DB12から、当
該ソフトウェアを構成するサービスと各該サービスの復
元形態とを読み込む。この読み込んだ結果に従って、生
産物復元装置151は、リリース情報DB132に、復
元すべきソフトウェア名とそのリリース版および、その
ソフトウェアに含まれる各サービスについてのサービス
名とリリース版と復元形態とを記録する。この記録情報
に従って、管理領域11から作業領域13へ復元するこ
とにより、一度記憶したソフトウェアについては、決め
られたサービスの組み合わせと、決められた復元形態と
で確実にソフトウェア生産物の復元を行うことができ
る。
【0022】さらに詳しく図1を考察すると、この管理
領域11内には、ソフトウェアAとソフトウェアBの2
種についての各データベース(DB)が存在し、また、
3種のサービスA,BおよびCにそれぞれ対応するデー
タベース(DB)が存在し、さらにサービスAについて
は3種のソフトウェア生産物A1,A2およびA3を収
納する3つのデータベース(DB)が存在し、同様にサ
ービスBについては3種のソフトウェア生産物B1,B
2およびB3を収納する3つのデータベース(DB)が
存在し、サービスCについては3種のソフトウェア生産
物C1,C2およびC3を収納する3つのデータベース
(DB)が存在する例を示している。
【0023】また、図3をさらに詳しく考察すると、サ
ービスAおよびサービスCの2種のサービスがこの作業
領域13内に復元され、それぞれの復元されたソフトウ
ェア生産物がA1〜A3とC1およびC2とである例を
示している。なお、この作業領域13内で復元されたソ
フトウェア生産物の一覧が、作業生産物一覧データベー
ス(DB)131に記憶される。
【0024】かくして本発明の第1の態様は、まず、各
ソフトウェア生産物についての変更の履歴とその内容を
原本として保存する管理領域11と、この管理領域11
より必要なソフトウェア生産物を復元して新たなソフト
ウェア生産物を開発するための作業領域13とを含み、
この作業領域13での作業を支援するために各ソフトウ
ェア生産物についてその構成を管理し、かつ、ここに開
発すべきソフトウェアはそれぞれが独立して開発された
複数のサービスの組み合わせによってリリースされる、
ソフトウェア生産物の構成管理システムである。そし
て、このソフトウェア生産物の構成管理システムは次の
3つの構成要件(i)〜(iii )によってさらに特徴づ
けられる。すなわち、(i)リリースするソフトウェア
毎に任意に定められるサービスの組み合わせと、この組
み合わせに係るサービスの各々が作業領域13に復元さ
れるときの版数(Version)で特定される復元形
態とを記憶する任意構成管理データベース12、(ii)
作業領域13においてリリースするソフトウェアの名称
と、作業領域13に復元された各サービスの復元形態と
を、任意構成管理データベース12に対して設定し、か
つ、格納するための任意サービス構成設定装置14、お
よび(iii )利用者により指定される、リリースするソ
フトウェアの名称によって、任意構成管理データベース
12をアクセスして、当該ソフトウェアを構成する複数
のサービスと、各該サービスの復元形態とを読み込み、
この読み込み結果に基づいて、各々が当該復元形態を有
する複数のサービスを、作業領域13内に復元せしめる
ための任意サービス構成復元装置15である。
【0025】上記のように構成された第1の態様に係
る、ソフトウェア生産物の構成管理システムによれば、
メンテナンスやレベルアップのための改造等のために、
ソフトウェアのリリース時の構成をもってソフトウェア
生産物を復元しなくてはならないような場合、開発者が
資料などの記録をもとに手動でその復元を行うのではな
く、自動で確実かつ迅速にソフトウェア生産物の復元が
行われるのでその復元に要する作業が大幅に効率化され
る。
【0026】また、ソフトウェアを構成するサービスが
多数ある場合等は、上記の従来技術1では、開発者のミ
スなどにより、誤ったサービスの組み合わせや誤ったサ
ービスの復元形態をもって作業領域13への復元が行わ
れることがあったが、この本発明の第1の態様によれ
ば、そのようなミスも大幅に減少する。図4は本発明に
基づく第2の基本構成を示す図(その1)、図5は同図
(その2)、図6は同図(その3)である。
【0027】(2)本発明の第2の態様 この第2の態様は、前述した従来技術2に対応するもの
である。図4〜図6を参照すると、前述のとおり、管理
領域11は、個々のソフトウェア生産物について、その
全ての変更履歴やその内容が原本として、保存される領
域である。
【0028】一方、前述のとおり、各々のソフトウェア
生産物の作成や更新をはじめ、各ソフトウェアのロード
モジュール作成やその試験等は作業領域13で行われ
る。作業生産物一覧データベース(DB)131は、作
業領域13内でのソフトウェア生産物が、管理領域11
内の原本のどの版(Version)のものかを記憶す
る。
【0029】さらに前述のとおり任意構成管理DB12
は、リリースするソフトウェア毎に任意に決められるサ
ービスの組み合わせと、これらのサービスの各々が、作
業領域13へ復元される場合のその復元形態を記憶する
媒体である。本発明の第2の態様の特徴を最もよく表し
ているのは図5であり、任意サービス構成記録装置24
は、任意構成管理DB12に記憶されている、任意のサ
ービスの組み合わせで構成されるソフトウェアについ
て、リリース時のソフトウェア生産物の構成や各該ソフ
トウェア生産物の版数(Version No. )を、管理領域1
1内の原本に対して記録する。
【0030】任意構成確認装置244は、リリース時の
構成の記録を行うべきソフトウェアについて、任意構成
管理DB12に存在するか否か、また作業領域13が、
その記録を行うべきソフトウェアに対応した作業領域で
あるか否かを確認する。生産物構成矛盾検出装置242
は、任意構成管理DB12から、各サービスに規定され
ている復元形態を読み込み、作業領域13における各サ
ービスの実際の復元形態が正しいかどうかを確認する。
また作業生産物一覧DB131(図6)と作業領域13
内の実際のソフトウェア生産物とを比較しこのソフトウ
ェア生産物に既に変更が加えられているにもかかわら
ず、管理領域11(図4)には未だその変更が登録され
ていないというようなソフトウェア生産物を検出する。
さらに生産物登録装置243は、その検出されたソフト
ウェア生産物を、管理領域11に対して登録する。ここ
にリリース可となる。
【0031】生産物構成記録装置241は、作業領域1
3内のソフトウェア生産物の構成と版数(Version No.
)を、作業生産物一覧DB131から読み込み、管理
領域11(図4)へ記録する。上述した本発明の第2の
態様における特徴は次のとおりである。すなわち、サー
ビスの組み合わせにより作業領域13にて復元されたソ
フトウェア生産物に対しリリースの可否を判定し、リリ
ース可であって、リリースする構成としてそのソフトウ
ェア生産物が確定したとき、当該サービスの組み合わせ
と、これらのサービスの各々の構成と、その各々の版数
とを、管理領域11内の対応する原本に対して記録する
ための任意サービス構成記録装置24を有する点にあ
る。
【0032】上記のように構成された第2の態様に係
る、ソフトウェア生産物の構成管理システムによれば、
任意のサービスを組み合わせてなるソフトウェアの構成
を記録する場合に、上記従来技術2では、リリース試験
を行った作業領域内のソフトウェアの生産物の構成を、
リリース時の構成として記録するときに、その作業領域
で更新したソフトウェア生産物を管理領域に登録し忘れ
る等により、作業領域内での実際のソフトウェア生産物
の構成や版数とは異なる構成や版数をもって記録が行わ
れることがあった。しかし本発明の第2の態様では、そ
の様なミスを防止することができ、したがってリリース
試験を行った作業領域での構成そのものを確実に記録し
て保存することができる。
【0033】図7は本発明に基づく第3の基本構成を示
す図(その1)、図8は同図(その2)、図9は同図
(その3)である。 (3)本発明の第3の態様 この第3の態様は、前述した従来技術3に対応するもの
である。
【0034】図7〜図9を参照すると、まず、管理領域
11(図7)は前述のとおりである。また、図9におい
て、ソフトウェア生産物の各々の作成や更新をはじめと
して、ソフトウェアのロードモジュール作成や試験等は
前述のとおり作業領域13で行われる。132Aと13
2BはそれぞれソフトウェアAおよびBについての各リ
リース情報DBであり、作業領域13Aおよび13Bで
のソフトウェア生産物の復元について、そのソフトウェ
ア名と、そのリリース時の版(Version)と、そ
のソフトウェアに含まれるサービスと、これらサービス
の各々のリリース時の版と、そのサービスの復元形態が
そのリリース情報DB132Aおよび132B内に記録
されている。
【0035】前述した任意構成管理DB12(図7)
は、複数のソフトウェアを組み合せて構成されるソフト
ウェアパッケージについて、リリースするそのソフトウ
ェアパッケージ毎に、任意に決められるその複数のソフ
トウェアの組み合わせと、各々のソフトウェアのリリー
ス時の版数を記憶している。本発明の第3の態様の特徴
を最も良く表しているのは図8であり、任意ソフトウェ
ア構成記録装置34は、上記ソフトウェアパッケージに
含まれる各ソフトウェアについてのソフトウェア名と、
リリース時の版数とを、リリース情報DB132Aおよ
び132B(図9)(あるいは、利用者入力USER
(図8))から、リリース情報読み込み装置342(図
8)が読み込み、利用者が入力する、所望のソフトウェ
アのソフトウェアパッケージ名とともに、任意構成記録
装置341(図8)が、任意構成管理DB12(図7)
に記録する。
【0036】図8の任意ソフトウェア構成参照装置35
は、任意構成読み込み装置351が、任意構成管理DB
12(図7)から、当該ソフトウェアパッケージに関す
る任意構成情報を読み込み、任意構成出力装置352か
ら利用者へ出力する。上述した本発明の第3の態様にお
ける特徴は次のとおりである。すなわち、複数のソフト
ウェアを任意に組み合わせ新たなソフトウェアパッケー
ジとしてリリースする場合において、このソフトウェア
パッケージをリリースするときに、このソフトウェアパ
ッケージを構成するソフトウェアの組み合わせに関する
情報と、その組み合わせに係る各ソフトウェアのリリー
ス版数に関する情報とを、任意構成管理DB12に記録
するための任意ソフトウェア構成記録装置34と、この
任意構成管理DB12にアクセスして、(i)リリース
するソフトウェア毎に定められるサービスの組み合わせ
に関する情報、(ii)その組み合わせに係る各サービス
の復元形態に関する情報、(iii )そのソフトウェアパ
ッケージの組み合わせに関する情報および(iv)その組
み合わせに係る各ソフトウェアのリリース版数に関する
情報のうちのいずれかの情報を参照するための任意ソフ
トウェア構成参照装置35と、を有する点にある。
【0037】上記のように構成された第3の態様に係
る、ソフトウェア生産物の構成管理システムによれば、
複数のソフトウェアを組み合せソフトウェアパッケージ
としてリリースをする場合に、これらソフトウェアに、
リリース時の版が異なる、これらソフトウェアに共通の
共通サービスが存在したとしても、独立した作業領域1
3Aおよび13Bで試験を行いながら、リリース時に、
前述した本発明の第2の態様に基づいて各ソフトウェア
の構成を記録するとともにソフトウェアの組み合わせと
各々のリリース時の版数とを関連付けて管理することが
可能となる。したがって複数のソフトウェアを組み合せ
てなるソフトウェアパッケージとしてのリリースであっ
ても、確実にソフトウェア生産物の構成を管理すること
ができ、メンテナンス時の障害への対応においても、そ
のソフトウェアパッケージに含まれるソフトウェア生産
物を確実に追跡して復元することができる。
【0038】図10は本発明に基づく第4の基本構成を
示す図(その1)、図11は同図(その2)、図12は
同図(その3)である。 (4)本発明の第4の態様 この第4の態様は、前述した従来技術4に対応するもの
である。
【0039】図10〜図12を参照すると、まず管理領
域11(図10)は、前述のとおりである。また、図1
2においてソフトウェア生産物の各々の作成や更新をは
じめとして、ソフトウェアのロードモジュール作成や試
験等は前述のとおり作業領域13で行われる。132A
と132Bは前述のとおりそれぞれリリース情報DBで
あり、作業領域13Aおよび13Bでのソフトウェア生
産物の復元について、そのソフトウェア名とそのリリー
ス時の版(Version)と、そのソフトウェアに含
まれるサービスと、これらサービスの各々のリリース時
の版と、そのサービスの復元形態がそのリリース情報D
B132Aおよび132B内に記録されている。
【0040】本発明の第4の態様の特徴を最も良く表し
ているのは図11である。本図の構成検証装置44にお
いて、作業領域情報読み込み装置441は、利用者(U
SER)の指定する複数のソフトウェアのそれぞれに対
応する作業領域(13A,13B)と、これら複数のソ
フトウェアに共通化されているサービスのサービス名に
従って、各ソフトウェアに対応する作業領域(13A,
13B)において、指定のサービスがどのリリース版で
復元されたかについての情報を読み込み、リリース版数
比較装置442は、ソフトウェアAの共通サービスとソ
フトウェアBの共通サービスの各リリース版数を比較
し、検証結果出力装置443は、その比較結果を、ソフ
トウェア名および共通化されたサービス名とともに利用
者へ出力する。これによってソフトウェアAおよびBの
間で共通に使用している共通サービスのリリース版の検
証結果が利用者に通知される。
【0041】単に共通サービスが同一のリリース版を使
用すればよいのではなく、特定のリリース版を使用しな
くてはならないような場合には、利用者はソフトウェア
名および共通化されたサービス名とともに、当該サービ
スのリリース版数を指定する。これにより、リリース版
数比較装置442は、各ソフトウェアが使用する共通サ
ービスのリリース版数を、利用者が指定したリリース版
数と比較する。
【0042】上述した本発明の第4の態様における特徴
は次のとおりである。すなわち、前述したソフトウェア
パッケージを構成する各ソフトウェアが、それぞれに共
通の共通サービスを使用する場合、各ソフトウェアがそ
れぞれ使用する共通サービスのリリース版の構成が相互
に同一であるか否かを検証するための構成検証装置44
を有する点にある。
【0043】上記のように構成された第4の態様に係
る、ソフトウェア生産物の構成管理システムによれば、
開発中の複数のソフトウェアが、相互に同一のリリース
版を使用しなくてはならないような場合、従来のように
ソフトウェア生産物の内容を個々に確認することなく、
効率的に検証することができる。また検証のために要す
る開発者の作業が減少し、人為的なミスの介在を大幅に
減少させることができる。
【0044】図13は本発明に基づく第5の基本構成を
示す図(その1)、図14は同図(その2)である。 (5)本発明の第5の態様 この第5の態様は、前述した従来技術5に対応するもの
である。図13および図14を参照すると、まず管理領
域11(図13)は前述のとおり個々のソフトウェア生
産物について、その全ての変更履歴やその内容が原本と
して保存されるとともに、また、ソフトウェアおよびサ
ービスの各レベルで、そのリリース版数が記録される領
域である。
【0045】任意構成管理DB12は、前述したように
リリースするソフトウェア毎に任意に決められるサービ
スの組み合わせと、これらのサービスの各々が、作業領
域13へ復元される場合のその復元形態を記憶するとと
もに、また、複数のソフトウェアを組み合せてなるソフ
トウェアパッケージをリリースする場合のそのソフトウ
ェアパッケージ毎に、任意に決められるソフトウェアの
組み合わせと、各ソフトウェアのリリース版数とを記憶
するものである。
【0046】本発明の第5の態様の特徴を最も良く表し
ているのは図14であり、提供先管理データベース(D
B)53は、ソフトウェアの提供先と、その提供したソ
フトウェアのソフトウェア名と、そのソフトウェアのリ
リース版数とが記憶される。また、図14の提供先管理
装置54は、リリース情報記録装置541を有し、この
装置541は、利用者(USER)から指定されるソフ
トウェアやサービスと、これらのリリース版数と、これ
らの提供先の各情報に従って、提供先管理DB53に、
その指定に係る提供先が存在する場合には、上記のソフ
トウェア名やサービス名と、そのソフトウェアやサービ
スのリリース版数とを対応させて記録する。ただし、そ
の指定に係る提供先が存在しない場合には、提供先記録
装置542が、提供先管理DB53に提供先を追加して
記録した後、同様に、ソフトウェア名やサービス名と、
その各々のリリース版数とを対応させて該DB53内に
記録する。
【0047】さらに、提供先記録装置542は、指定さ
れたソフトウェア名やサービス名とこれらのリリース版
数とが記録されている管理領域11(図13)内のソフ
トウェアDBやサービスDBに記録するとともに、任意
構成管理DB12にこれらのソフトウェアやサービスの
提供先について記録を行う。図14の提供先情報参照装
置55において、提供先情報読み込み装置551は、提
供先毎のソフトウェアリリースに関する情報(ソフトウ
ェア名、そのソフトウェアのリリース時の版数)を提供
先管理DB53から読み込む。そして提供先情報出力装
置552は、利用者へその読み込み情報を出力する。こ
れにより利用者は各提供先についてのソフトウェアのリ
リース情報を参照することができる。
【0048】上述した本発明の第5の態様における特徴
は次のとおりである。すなわち、ソフトウェア生産物の
リリース版およびリリース時の構成を、当該ソフトウェ
ア生産物を提供した提供先毎に、提供先情報として、管
理するための提供先管理装置54と、この提供先管理装
置54により管理される提供先情報を、利用者の参照の
ために供する提供先情報参照装置55と、を有する点に
ある。
【0049】上記のように構成された第5の態様に係
る、ソフトウェア生産物の構成管理システムによれば、
既に任意構成管理DB12に記録されているリリース版
のソフトウェアについては、提供先管理DB53により
ソフトウェア名およびリリース版数と、提供先とを対応
させて管理することができ、したがって提供先毎のリリ
ースの確認を容易に行うことができる。
【0050】また、上記の第2の態様および第3の態様
と連動させて、リリース時の構成を記録するときに、提
供先が決まっている場合には、そのリリース時の構成の
記録と共に提供先をも記録することができる。これによ
り確実に提供先とソフトウェアリリース時の構成とを対
応付けて管理することができる。さらにまた、ソフトウ
ェアを提供した後のメンテナンスにおいては、確実かつ
容易に、そのソフトウェアのリリース版を特定できると
ともに、そのソフトウェア生産物の復元を行う場合にお
いて、誤ったリリース版でのソフトウェア生産物の復元
を防止できるため、効率的なメンテナンス作業が実現さ
れる。
【0051】図15は本発明に基づく第6の基本構成を
示す図(その1)、図16は同図(その2)、図17は
同図(その3)である。 (6)本発明の第6の態様 この第6の態様は、前述した従来技術6に対応するもの
である。
【0052】図15〜図17を参照すると、図15の管
理領域12は、前述のとおりであり、また、図17の作
業領域13も前述のとおりである。本発明の第6の態様
の特徴を最も良く表しているのは図16であり、所有権
管理装置65において、所有権設定/解除装置653
は、開発者(USER)の要求に基づいて、管理領域1
1(図15)内のソフトウェアあるいはサービスに対し
て所有権の設定/解除を行うため、管理領域11内のデ
ータベース(DB)に所有権情報を記憶する。そしてソ
フトウェアやサービスのリリース時の構成を記録すると
きに、所有権情報読み込み装置652は、利用者の指定
するサービスについてその所有権の有無に関する情報
を、該データベース(DB)より読み込む。
【0053】所有権情報通知装置651により、その所
有権の有無に関する読み込み結果を、生産物構成記録装
置64へ通知することにより、ソフトウェアやサービス
についての所有権の管理を行う。この生産物構成記録装
置64は、利用者の要求により、作業領域13内でのソ
フトウェア生産物の構成あるいは管理領域11内での最
新のソフトウェア生産物の構成をもって、ソフトウェア
やサービスについてのリリース時の構成の記録を行う。
この記録を行う場合に、ソフトウェアやサービスに所有
権が有る場合には、その所有権についての記録を行い、
もしそのような所有権がない場合には、所有権に関する
記録は行わない。上述した本発明の第6の態様における
特徴は次のとおりである。すなわち、作業領域13にお
いて、リリースされたソフトウェア生産物の構成を管理
領域11に記録するための生産物構成記録装置64と、
その記録を行う場合に、そのソフトウェア生産物に所有
権があるときはその記録を実行させ、その所有権がない
ときはその記録を中止させる所有権管理装置65と、を
有する点にある。
【0054】上記のように構成された第6の態様に係
る、ソフトウェア生産物の構成管理システムによれば、
ソフトウェアやサービスの各レベルでこれらの構成の記
録をする権限を、各ソフトウェアや各サービスの開発責
任者に限定することができる。他の開発責任者により誤
って構成が記録されたり、開発担当者による承認のない
リリース構成が記録されたりすることを防止でき、した
がってリリース時の構成の記録の信頼性は大幅に向上す
る。 〔B〕複数の開発拠点間における分散共有管理について 図18は本発明に基づく第7の基本構成を示す図(その
1)、図19は同図(その2)である。なお、図18お
よび図19はそれぞれ開発拠点の送信側および受信側を
示す。
【0055】(7)本発明の第7の態様 この第7の態様は、前述した従来技術7に対応するもの
である。図18および図19を参照すると、構成管理シ
ステム70は、前述した“〔A〕各開発拠点内における
構成管理について”(図1〜図17)において説明した
部分に相当するものである。すなわち、この構成管理シ
ステム70では、各開発拠点内で作成および更新(変
更)されるソフトウェア生産物の原本の保管、ソフト
ウェア生産物の更新(変更)履歴の記録、記録された
履歴に基づく原本、最新版および旧版の復元、ソフト
ウェア生産物の出荷やソフトウェアの実行プログラム作
成等の時点における構成の記録、構成記録の履歴等の
管理を、構成管理として実施する。
【0056】この構成管理システム70により、各開発
拠点においては、管理領域71(71−1,71−2)
に自開発拠点で開発したソフトウェア生産物全てについ
ての更新(変更)の履歴およびその内容と、その構成の
記録およびその履歴が保持されている。まず開発拠点1
で作成および更新(変更)されたソフトウェア生産物に
ついて、構成管理システム70によりその構成の記録が
行われる。
【0057】この開発拠点1(例えば札幌)で開発され
たソフトウェア生産物を、図19の開発拠点2(例えば
東京)へ配付する場合、次のように実行される。開発者
U(図18)が、図18の右上に示す配付先情報や配付
管理領域名を、配付準備装置75に与えると、この配付
準備装置75は、その配付先情報に基づいて、図18の
左下に示す送信領域72を作成し、その配付先情報を配
付先情報データベース(DB)78に格納する。
【0058】さらに、その配付準備装置75は開発者U
から与えられた上記の配付管理領域名を、配付送信装置
76にも与える。図18の右下に示す配付送信装置76
内の復元装置761はその配付管理領域名に従い、管理
領域71−1からソフトウェア生産物情報を獲得し、送
信領域72にソフトウェア生産物を復元する。なお、図
18および図19において、点線は構成の記録を表し、
実線矢印は情報の流れを表す。
【0059】さらに、配付送信装置76は開発者Uが与
える送信領域名(図18の右上)、配付管理領域名およ
び構成記録版数(図18の右下)により、復元装置76
1は管理領域71−1からその配付管理領域名および構
成記録版数に適合したソフトウェア生産物を、上記送信
領域名により示された送信領域72に復元する。上記配
付送信装置76内のデータ送信装置762が、上記配付
先情報データベース(DB)78から、配付先(開発拠
点2)のコンピュータを特定し、上記送信領域72に存
在するソフトウェア生産物を、図19に示す開発拠点2
内の配付受信装置77に送信する。この開発拠点2で
は、その配付受信装置77内の配付資格確認装置771
が、図19の右下に示す配付情報データベース(DB)
73−2から、送信側である開発拠点1(図18)が開
発拠点2(自拠点)に配付を行う資格があるかを配付資
格情報により確認する。その配付資格があると判断され
た場合、データ受信装置772は、開発拠点1(図1
8)内のデータ送信装置72から送信(配付)されるソ
フトウェア生産物を受信して受信領域74にそのソフト
ウェア生産物を格納する。さらに上記配付受信装置77
内の登録装置773は、受信領域74に格納されたソフ
トウェア生産物の内容と版数とを、管理領域71−2へ
登録する。
【0060】さらに、開発拠点1(図18)から開発拠
点2(図19)へ二回目以降の配付を行う場合には、開
発拠点1において、開発者Uから上記の配付管理領域名
と構成記録版数とが与えられると、上記復元装置761
は送信領域72の状態を見て、ソフトウェア生産物の版
数が異なるもの(ファイル)のみを管理領域71−1か
ら復元して該当するソフトウェア生産物のみを上記デー
タ送信装置762により送信する。
【0061】開発拠点2では開発拠点1より送信されて
きたソフトウェア生産物のみを、上記データ受信装置7
72により受信領域74に格納し、さらに登録装置77
3は管理領域71−2へその登録を行う。以上のよう
に、開発拠点1で作成および更新されているソフトウェ
ア生産物を、開発拠点2へ配付することにより、開発拠
点2でこれを参照することが可能となる。また、ソフト
ウェア生産物を、構成記録された単位で配付することに
より、開発拠点2にとっては不要なすなわち開発拠点1
の中だけで閉じたソフトウェア生産物の内容が、開発拠
点2へ配付されることがなくなる。またソフトウェア生
産物の配付時には、前回配付したソフトウェア生産物の
内容が送信領域72に保持されているので、変更(更
新)のないソフトウェア生産物については配付が行われ
ない。
【0062】さらに、開発拠点2における管理領域71
−2への登録が行われた後に開発拠点1における配付時
の構成記録と同一の構成記録を開発拠点2でも行うた
め、上記配付受信装置77(図19)内の構成記録装置
774は、配付された上記の配付管理領域名および構成
記録版数とから、上記受信領域74内のソフトウェア生
産物およびこれが持つ版数という構成をもって、上記管
理領域71−2に対して構成の記録を行うことができ
る。これにより、一つ一つのソフトウェア生産物につい
てこれが開発拠点1におけるどの管理領域名の、またど
の構成記録版数に含まれるものかを管理できるのみなら
ず、開発拠点2においても開発拠点1と同一の構成記録
が行われるから、開発拠点2の構成記録版数が開発拠点
1のどの構成記録版数に対応するかも容易に識別できる
ことになる。
【0063】以上の構成において、図示する配付情報デ
ータベース(DB)73は、自開発拠点からソフトウェ
ア生産物の配付を行うことを許可する他開発拠点のコン
ピュータ名およびその開発者名に関する情報を格納する
ためのデータベースである。この格納は後に述べる受信
準備装置752が行う。次に、配付準備装置75内の送
信準備装置751は、開発者Uから入力される、配付先
情報を上記配付先情報データベース(DB)78に格納
し、上記配付管理領域名を上記配付送信装置76に通知
するものである。
【0064】さらに該装置75内の受信準備装置752
は、基本配付情報(図18の右上に示す)を上記配付情
報データベース(DB)73に格納するものである。基
本配付情報は、上述のように、他開発拠点のコンピュー
タ名および開発者名を表す情報である。次に図19につ
いてみると、変更情報データベース(DB)79は、上
記受信領域74に新たに格納されたソフトウェア生産物
名およびその版数を保持するものである。なお、この版
数は既に述べたVersionのことであるが、図1
8,19や後述の図20,21…ではRev.(rev
ision)として示す。実質的な意味は両者同一であ
る。
【0065】さらに、生産物一覧データベース(DB)
82は、受信領域74に格納されているソフトウェア生
産物およびその版数を保持するものである。かくして本
発明の第7の態様において、ソフトウェア生産物を配付
する送信側の開発拠点は、本明細書の前半で詳述した構
成管理システム70からのソフトウェア生産物に関する
構成記録情報ならびにソフトウェア生産物の変更の履歴
およびその内容を保持して管理する管理領域71−1
と、当該開発拠点の開発者Uから入力される、配付に関
する情報をもとに受信側の開発拠点へソフトウェア生産
物を配付する準備を行う配付準備装置75と、配付準備
装置75を介し、上記の配付に関する情報に従って、管
理領域71−1から一時的にソフトウェア生産物を復元
する送信領域72と、送信領域72内に復元されたソフ
トウェア生産物に関する情報を、受信側の開発拠点へ送
信する配付送信装置76とにより特徴づけられる。さら
に下記a)〜f)によって特徴づけられる。
【0066】a)送信側の開発拠点からソフトウェア生
産物の配付を許可する受信側の開発拠点のコンピュータ
名およびその開発者名を表す基本配付情報を格納する配
付情報データベース73を備える。 b)上記の配付に関する情報のうち配付先情報を格納す
る配付先情報データベース78を備えると共に、配付準
備装置75は、配付先情報が有する、管理領域71−1
内の配付管理領域名を配付送信装置76に通知する送信
準備装置751と、基本配付情報を配付先情報データベ
ース78に格納する受信準備装置752とを含んでな
る。
【0067】c)ソフトウェア生産物が配付される受信
側の開発拠点は、送信側の開発拠点から配付されるソフ
トウェア生産物に関する情報を受信して管理する配付受
信装置77と、配付受信装置77に受信された情報を一
時的に保存する受信領域74と、受信領域74を参照し
て、ソフトウェア生産物に関する構成記録情報ならびに
当該ソフトウェア生産物の変更の履歴およびその内容を
保持して管理する管理領域71−2とを備える。
【0068】d)配付受信装置77は、当該ソフトウェ
ア生産物が、当該開発拠点に配付される資格があるか否
か確認する配付資格確認装置771と、配付されたソフ
トウェア生産物に関する情報を受信して管理領域71−
2にこれを保存せしめるデータ受信装置772と、受信
領域74内のソフトウェア生産物を管理領域71−2に
登録する登録装置773とを含んでなる。
【0069】e)受信領域74に格納されているソフト
ウェア生産物およびその版数を保持する生産物一覧デー
タベース82を備える。 f)配付受信装置77は、送信側の開発拠点から配付さ
れるソフトウェア生産物に関する情報のうち、当該ソフ
トウェア生産物の管理領域名および構成記録の版数か
ら、送信側の開発拠点での構成記録と同一のソフトウェ
ア生産物および版数をもって、管理領域71−2に対す
る構成記録を行う構成記録装置774を含む。
【0070】このように構成された第7の態様に係る、
ソフトウェア生産物の分散共有管理システムによれば、
自開発拠点以外にとっては必要のないソフトウェア生産
物を配付することがなく、配付先開発拠点のコンピュー
タ資源を効率的に使用することができる。さらに、変更
が生じていないソフトウェア生産物の再送を繰り返す必
要がなく、コンピュータネットワークの資源を効率的に
使用することが可能であり、かつ、ソフトウェア生産物
の配付作業にかかる時間を短縮することによって、分散
開発拠点でのソフトウェア生産物とその変更の履歴情報
の共有を、無駄なく円滑に行うことが可能となる。
【0071】図20は本発明に基づく第8の基本構成1
を示す図(その1)、図21は同図(その2)である。
また、図22は本発明に基づく第8の基本構成2を示す
図(その1)、図23は同図(その2)、図24は同図
(その3)である。
【0072】(8)本発明の第8の態様 この第8の態様は、前述した従来技術8に対応するもの
である。まず図20および21(基本構成1)を参照す
ると、ソフトウェア生産物の配付処理において、開発者
Uから配付管理領域名を入力されて、配付元確認装置7
65は、配付先である受信側開発拠点2における配付元
情報データベース(DB)81−2(図21)から配付
元情報を取得し、ソフトウェア生産物毎に、配付元とな
る開発拠点名の検索を行う。配付元となる開発拠点名が
ない場合または配付元が自開発拠点にある場合は、当該
配付を行うことができるものと判断し、前述した配付送
信装置76に対しそのソフトウェア生産物を、配付受信
装置77(図21)に転送せしめる。
【0073】また、配付元が他の開発拠点である場合お
よび配付元と配付先が同一の開発拠点である場合は、配
付を行うことができないものと判断し、配付送信装置7
6に対しそのソフトウェア生産物を、配付受信装置77
に転送することを阻止する。送信配付元情報設定装置7
63は、配付送信装置76が配付受信装置77(図2
1)に転送したソフトウェア生産物について、その配付
元が自開発拠点であることが、自開発拠点における配付
元情報データベース(DB)81−1内に記録されてい
ない場合、当該配付元情報を追加して記録する。
【0074】受信配付元情報設定装置775(図21)
は、配付送信装置76が配付受信装置77に転送したソ
フトウェア生産物について、その配付元情報が配付元情
報DB81−2に記録されていない場合には、その配付
元情報を追加的にDB81−2に記録する。次に開発拠
点間での配付権譲渡処理について説明する。図22,2
3および24を参照すると、開発者Uまたは自開発拠点
における配付獲得要求受信装置832から、配付管理領
域名およびソフトウェア生産物名を受けて、配付権獲得
要求送信装置831は、配付元情報DB81により指定
されたソフトウェア生産物名についてその配付先の開発
拠点名を取得し、配付元の開発拠点へ配付権の獲得要求
を発行し、この配付元開発拠点からは、その結果を取得
する。その配付権を獲得できる場合には、自開発拠点名
を配付元情報変更装置833に通知し、その結果を出力
する。
【0075】配付権獲得要求送信装置831から配付権
獲得の依頼を受けて、配付権獲得要求受信装置832
は、配付元情報DB81により指定されたソフトウェア
生産物名についてその配付元の開発拠点名を取得し、そ
の配付元が自開発拠点の場合、配付元情報DB81から
配付権譲渡許可フラグを取得する。その配付権譲渡が許
可されていない場合(フラグ=0)には、その結果を出
力する。配付権譲渡が許可されている場合(フラグ=
1)には、配付譲渡の依頼元の開発拠点名を、配付元情
報変更装置833に通知し、その結果を出力する。
【0076】ソフトウェア生産物名に対応する開発拠点
名が他の開発拠点を示している場合には、配付権獲得要
求送信装置831を起動し、配付元情報DB81から取
得した結果が、配付権獲得可である場合、配付元情報変
更装置833に通知し、その結果を出力する。上記の取
得した結果が配付権獲得不可である場合、その結果を出
力する。
【0077】ソフトウェア生産物名に対応する配付元の
開発拠点が自開発拠点である場合には、配付権獲得要求
送信装置831を起動し、配付元情報DB81の検索結
果を取得する。その結果が配付権獲得可を示している場
合には、配付譲渡依頼元の開発拠点名を、配付元情報変
更装置833に通知し、その結果を出力する。配付権を
獲得できない場合には、その結果を出力する。
【0078】配付権獲得要求送信装置831または配付
権獲得要求受信装置832から、ソフトウェア生産物名
およびそのソフトウェア生産物の変更を行った開発拠点
名を受けたときは、配付元情報変更装置833は、配付
元情報DB81内のソフトウェア生産物名に対応する開
発拠点名を、開発者がアクションを起こした拠点名に変
更する。
【0079】また開発者Uから配付管理領域名およびソ
フトウェア生産物名を受けたときは、配付権譲渡許可設
定装置84は、配付元情報DB81よりそのソフトウェ
ア生産物の配付元の開発拠点名を取得し、その開発拠点
名が自開発拠点の場合には、該譲渡の許可および不許可
の設定を、配付元情報DB81のソフトウェア生産物名
に対応する配付権譲渡許可フラグに対して行う。その開
発拠点名が自開発拠点でない場合には、処理を中止す
る。
【0080】上記の手順により、各開発拠点において、
同一のソフトウェア生産物について、異なる開発拠点か
ら配付を受けることが阻止される。また、自開発拠点か
ら配付を行ったソフトウェア生産物が、他の開発拠点を
介して、自開発拠点に配付されるという処理が行われる
ことは無くなる。かくして本発明の第8の態様(その
1)においては、 a)配付送信装置76内に、ソフトウェア生産物を配付
先の開発拠点に送信するデータ送信装置762を備え、
データ送信装置762はさらに、ソフトウェア毎に、配
付元となる開発拠点を検索して当該配付元となる開発拠
点がないかもしくはその配付元が自開発拠点であるとき
に、当該配付の実行が可能と判断して上述した送信をデ
ータ送信装置762に行わせる配付元確認装置765を
有する。
【0081】b)各開発拠点内の管理領域内に、ソフト
ウェア生産物の配付を行った際の配付元となる開発拠点
を記録管理する配付元情報データベース81を備え、配
付元確認装置765は、配付先の配付元情報データベー
ス81により、配付元となる開発拠点の検索を行う。 c)配付送信装置76内に、送信側の管理領域内におけ
る配付元情報データベース81において、送信されたソ
フトウェア生産物の各々についてその記述があるか否か
を確認して、記述されていないとき、当該ソフトウェア
生産物のソフトウェア生産物名および送信側の管理領域
名の組み合わせを、配付元情報データベース81に追加
して記録する送信配付元情報設定装置763を備える。
【0082】d)各開発拠点内の管理領域内に、ソフト
ウェア生産物の配付を行った際の配付元となる開発拠点
を記録管理する配付元情報データベース81を備えると
共に、配付受信装置77内に、受信側の管理領域内にお
ける配付元情報データベース81において、受信された
ソフトウェア生産物の各々のソフトウェア生産物名につ
いてその記述があるか否か確認し、その記述が無いと
き、当該ソフトウェア生産物名とその開発拠点名を配付
元情報データベース81に追加して記録する受信配付元
情報設定装置775を有する。
【0083】また、本発明の第8の態様(その2)にお
いては、 a)ソフトウェア生産物の配付権を、開発拠点間で譲渡
し合うための配付権変更装置83を、各開発拠点内に有
する。 b)配付権変更装置83は、自開発拠点にソフトウェア
生産物の配付を行った他の開発拠点に対して、配付権を
自開発拠点に譲渡させるための配付権獲得依頼を発行す
る配付権獲得要求送信装置831を有する。
【0084】c)配付権変更装置83は、配付権獲得要
求送信装置831からの配付権獲得依頼に対し、自開発
拠点において配付権を所有しているソフトウェア生産物
の配付権譲渡を許可できる場合、配付権獲得依頼を発行
した開発拠点に対して当該ソフトウェア生産物の配付権
を譲渡する配付権獲得要求受信装置832を有する。 d)配付権変更装置83は、ソフトウェア生産物の配付
を行った際の配付元となる開発拠点を記録管理する配付
元情報データベース81に対し、ソフトウェア生産物名
および対応する開発拠点名に関する記録の変更を行う配
付元情報変更装置833を有する。
【0085】e)各開発拠点内に、配付権獲得要求送信
装置831からの配付権獲得依頼について、自開発拠点
において所有しているソフトウェア生産物の配付権の譲
渡を許可するか否かの設定を、配付元情報データベース
81に対して行う配付権譲渡許可設定装置84を有す
る。 このように構成された第8の態様に係る、ソフトウェア
生産物の分散共有管理システムによれば、同一ソフトウ
ェア生産物について異なる複数の開発拠点からの配付の
受付けは阻止されるから、配付を受けたソフトウェア生
産物の整合性を保証することができる。すなわち、ソフ
トウェア生産物の配付を行った際の配付元拠点を記録管
理する配付元情報DB81を有し、ソフトウェア生産物
の段階的配付による配付元への配付の防止と、他の拠点
を介して同一拠点に二重配付することを防止可能とす
る。
【0086】また、自開発拠点から配付を行ったソフト
ウェア生産物が、他の開発拠点を介して配付元に配付さ
れるという処理は行われることがないため、管理領域の
ディスク資源を効率的に使用することができる。図25
は本発明に基づく第9の基本構成を示す図(その1)、
図26は同図(その2)である。なお、図25および2
6はそれぞれ開発拠点の送信側および受信側を示す。
【0087】(9)本発明の第9の態様 この第9の態様は、前述した従来技術9に対応するもの
である。図25および図26を参照すると、配付元復旧
検出装置852は、復元装置761の出力結果から、ソ
フトウェア生産物の配付に失敗したホストコンピュータ
や配付に失敗したソフトウェア生産物を判断する。同様
に図26の配付先復旧検出装置862は、登録装置77
3の出力結果(結果出力情報)から、配付に失敗したホ
ストコンピュータや配付に失敗したソフトウェア生産物
を判断する。
【0088】図26の復旧情報送信装置861は、配付
先復旧検出装置862で検出した図示する配付先復旧情
報を、図25の復旧情報受信装置853へ送信する。図
25に示す配付元復旧装置85内の復旧通知装置851
は、配付元復旧検出装置852により検出された配付元
の復旧情報と、図26に示す配付先復旧装置86内の配
付先復旧検出装置862により検出された配付先の復旧
情報とを合わせて、開発者Uに通知する。このため開発
者は配付直後における各開発拠点でのソフトウェア生産
物の共有状態を把握することができる。これにより配付
に失敗したホストコンピュータの復旧を迅速に行うこと
ができる。
【0089】また、配付先のホストコンピュータが起動
していないような場合は、実際に配付を行うまでもなく
配付を行う必要がないので次の装置を設けておく。まず
は図25のコンピュータ接続確認装置91であり、該装
置91は各開発拠点におけるホストコンピュータに対し
て応答要求を出す。この応答要求を受けた図26の接続
応答装置93からの応答により、各開発拠点でのホスト
コンピュータの稼働状況を開発者Uに通知し、処理を続
行するか否かの確認を求める。このため開発者は、配付
前に各開発拠点のコンピュータ稼働状況を把握すること
ができる。
【0090】さらに図25のコンピュータ間矛盾検出装
置92は、各開発拠点におけるホストコンピュータ間で
構成記録の版数に矛盾がないか否かを、図25の配付先
情報DB78よりデータを抽出することによって開発者
に通知する。このため開発者は、ソフトウェア生産物の
配付前に各開発拠点におけるコンピュータ間で構成記録
の版数に矛盾がないかどうかを把握することができる。
【0091】かくして本発明の第9の態様は、 a)配付元となる開発拠点から他の複数の開発拠点に対
して同時にソフトウェア生産物を配付する際に、ソフト
ウェア生産物の配付元の開発拠点において、ソフトウェ
ア生産物の正しい共有に失敗した後の復旧に関する操作
を実行する(処理を行う)配付元復旧装置85を備え
る。
【0092】b)配付元復旧装置85は、配付送信装置
76からの出力に基づいて配付元の開発拠点において復
旧の必要性があるか否かの検出を行う配付元復旧検出装
置852を含む。 c)配付元復旧装置85は、配付先の開発拠点における
復旧に関する情報を受信するための復旧情報受信装置8
53を含む。
【0093】d)配付元復旧装置85は、配付元復旧検
出装置852および復旧情報受信装置853からの復旧
に関する情報を併せて開発者に通知するための復旧通知
装置851を含む。 e)配付元の開発拠点よりソフトウェア生産物の配付を
受けた配付先の開発拠点において、配付先開発拠点での
復旧に関する操作を実行する(処理を行う)配付先復旧
装置86を備える。
【0094】f)配付先復旧装置86は、復旧に関する
情報を配付元の開発拠点に通知するための復旧情報送信
装置861を含む。 g)配付先復旧装置86は、配付受信装置77内の登録
装置773からの出力に基づいて、復旧の必要性がある
か否かの検出を行ってその結果を復旧情報送信装置86
1に通知する配付先復旧検出装置862を含む。
【0095】h)ソフトウェア生産物の配付先の開発拠
点におけるコンピュータの稼働状態に関する情報を、応
答として、ソフトウェア生産物の配付元の開発拠点に返
送する接続応答装置93を備える。 i)ソフトウェア生産物の配付元の開発拠点に、応答と
して返送される、ソフトウェア生産物の配付先の開発拠
点におけるコンピュータの稼働状態に関する情報に基づ
いてコンピュータ相互間の接続を確認するコンピュータ
接続確認装置91を備える。
【0096】j)ソフトウェア生産物の配付に関する情
報のうち配付先情報をコンピュータ接続確認装置91よ
り取得してこれを格納する配付先情報データベース78
を、配付先情報データベース78内の配付先情報を参照
して、複数の配付先開発拠点における各コンピュータ相
互間にソフトウェア生産物の共有に関しての矛盾がある
か否か検出するコンピュータ間矛盾検出装置92を備え
る。
【0097】このように構成された第9の態様に係る、
ソフトウェア生産物の分散共有管理システムによれば、
各開発拠点へソフトウェア生産物を同時に配付した後
に、各コンピュータ間でそのソフトウェア生産物に対す
る共有に不一致が生ずるという事態を回避することがで
きる。例えば、一部のコンピュータに対しそのエラーに
起因して配付が失敗した場合や一部のコンピュータが起
動されていなかった場合等によって生ずる誤った共有、
すなわちコンピュータ間での不整合を排除可能となる。
【0098】図27は本発明に基づく第10の基本構成
を示す図(その1)、図28は同図(その2)である。 (10)本発明の第10の態様 この第10の態様は、前述した従来技術10に対応する
ものである。図27および図28を参照すると、開発拠
点1から開発拠点2への処理において、開発拠点1での
開発者からソフトウェア生産物の所有権変更情報(例え
ば所有権解除の情報)により、所有権情報変更装置(9
4−1,94−2)は、配付所有権情報データベース
(DB)(97−1,97−2)と、所有権情報DB
(98−1,98−2)の各内容を修正する。なお図
中、太線の矢印は拠点1→拠点2の処理の流れを表し、
細線の矢印は拠点2→拠点1の処理の流れを表す。
【0099】所有権情報変更装置(94−1,94−
2)は、図示する配付所有権情報によって配付所有権の
解除を行い、また図示する所有権情報によって配付した
ソフトウェア生産物の配付の解除を行う。一方、所有権
情報変更装置(94−1,94−2)から、開発拠点2
に対する所有権を反映させるために、図示する所有権変
更情報を利用して、配付送信装置(76−1,76−
2)内の所有権データ送信装置(95−1,95−2)
を介し、上記の反映をさせるべき開発拠点に、図示する
所有権データを転送する。
【0100】上記所有権データが転送された開発拠点2
(図28)では、配付受信装置(77−1,77−2)
内の所有権データ受信装置(96−1,96−2)を介
し、所有権情報変更装置(94−1,94−2)に、所
有権変更情報が渡される。所有権情報変更装置(94−
1,94−2)は、配付所有権情報DB(97−1,9
7−2)と所有権情報DB(98−1,98−2)の各
内容を修正する。
【0101】所有権情報変更装置(94−1,94−
2)は、配付所有権情報による配付所有権の解除を行
い、また所有権情報による配付生産物の配付の解除を行
う。所有権変更情報(例えば所有権の獲得)が指定され
たときは、上述したのと同様の処理によって配付所有権
の獲得を行い、また配付すべきソフトウェア生産物につ
いての配付許可を行う。
【0102】かくして配付所有権を獲得した者のみに、
ソフトウェア生産物の配付やその更新の許可が与えられ
る。なお、上述の説明は、開発拠点1から開発拠点2へ
の処理について述べたが、同様に、開発拠点2から開発
拠点1への処理も行える。かくして本発明の第10の態
様においては、 a)管理領域71に配付されるソフトウェア生産物につ
いて、その配付時におけるその所有権を表す所有権情報
を格納する配付所有権情報データベース97を備える。
【0103】b)ソフトウェア生産物を登録する際にお
けるソフトウェア生産物の所有権に関する情報を格納す
る所有権情報データベース98を備える。 c)1つの開発拠点より他の開発拠点に対し、所有権の
解除または設定を行う所有権情報変更装置94を備え
る。 d)所有権に関するデータの授受を行う所有権データ送
信装置95および所有権データ受信装置96を有する。
【0104】このように構成された第10の態様に係
る、ソフトウェア生産物の分散共有管理システムによれ
ば、同時に、同一のソフトウェア生産物に対する修正が
複数の開発拠点をまたがって発生しないため、マージに
よる誤った修正が行われないから、ソフトウェア生産物
の内容を確認する必要がなくなり、したがってその確認
時間を削減できる。また、マージを行わないことによっ
て、複数の開発拠点間でファイルの整合性が確保される
と共に、信頼性は向上し、またマージによって発生する
無駄な版数による資産を削減できる。
【0105】
【発明の実施の形態】以下、上述した第1〜第10の態
様の構成についてさらに具体的な構成を示す。 〔A〕各開発拠点内における構成管理について まず、第1〜第6の各種態様の中で採用されるいくつか
のデータベース(DB)の内容について、そのデータ構
造の一例を示しておく。
【0106】図29はソフトウェアDBの内容の一例を
示す図である。図30はサービスDBの内容の一例を示
す図である。図31は生産物DBの内容の一例を示す図
である。図32は任意構成管理DBの内容の一例を示す
図である。図33は提供先DBの内容の一例を示す図で
ある。
【0107】図34は作業生産物一覧DBの内容の一例
を示す図である。図35はリリース情報DBの内容の一
例を示す図である。図29、図30および図31は、管
理領域11内に形成される、ソフトウェアデータベース
(DB)、サービスDBおよびソフトウェア生産物DB
をそれぞれ表す。
【0108】図29を参照すると、生産物構成記録履歴
のブロックにL字形の縁どり(L)がしてある。このL
字形の縁どりは、そのブロックが複数のブロックから構
成されていることを表す(以下、図30〜図34につい
て同じ)。また図29において、矢印Aは、その矢印A
が発出する元のブロックを、その矢印Aで指し示す欄に
展開して示すことを表している(以下、図30〜図35
について同じ)。
【0109】例えば、図29の“下位サービス”という
ファイルは、さらに詳細には、サービス名およびリリー
ス版数をそれぞれ記録する2つのファイルに展開される
ことを表す。図29において、「生産物構成記録履歴」
とは、『ソフトウェア生産物の構成を記録した履歴』と
いう意味である。この履歴は版(Version)に対
応する。同様に「生産物構成記録者」とは、『ソフトウ
ェア生産物の構成についての記録をこのDBに対して行
った者』という意味である。
【0110】図32において、復元形態とは、最新版で
復元するか、最新のリリース版で復元するか、あるいは
旧版のリリース版で復元するかの指定を行う領域であ
る。再び図1〜図3を参照すると、ここに示した第1の
基本構成に関する既述の特徴点に対してさらに加えるべ
き点は、下記の(i)〜(iii )である。 (i)作業領域13内に、この作業領域13に復元され
る各サービスの名称とその各々の復元形態とを記憶する
リリース情報DB132を有する。
【0111】(ii)リリース情報データベースDB13
2に記憶された各サービスの名称とその各々の復元形態
とを読み込むためのサービス構成読み込み装置142
と、その読み込んだ結果を、任意構成管理DB12に格
納するための組み合わせ記憶装置141とを、任意サー
ビス構成設定装置14内に有する。 (iii )利用者に指定された、リリースするソフトウェ
アの名称を入力として当該ソフトウェアを構成するサー
ビスの組み合わせを読み込むための組み合わせ読み込み
装置152と、その読み込み結果に基づいて、管理領域
11より当該組み合わせに係る各サービスを作業領域1
3に復元するための生産物復元装置151とを、任意サ
ービス構成復元装置15内に有する。 上記についてさらに具体的に説明する。
【0112】図36は本発明に基づく第1の基本構成の
具体例を示す図(その1)である。図37は同図(その
2)、図38は同図(その3)である。なお、以下の図
を参照するに当り、図38の下端に表すとおり、四隅が
丸みを帯びているブロックは“利用者の要求”に係る領
域を表し、四隅が角張っているブロックは“データ”か
らなることを表している(以下、同様)。
【0113】図39は任意サービス構成設定装置の処理
を示すフローチャート(その1)、図40は同フローチ
ャート(その2)である。図41は任意サービス構成復
元装置の処理を示すフローチャート(その1)、図42
は同フローチャート(その2)である。図36〜図38
において、管理領域11から、リリースするソフトウェ
アを構成するサービスAの最新版の生産物と、サービス
Cの最新リリース版の生産物とがそれぞれ作業領域13
に復元され、リリース試験が行われる。この復元時にリ
リース情報DB132には、各サービスについてのサー
ビス名と復元形態とが記憶されている。
【0114】開発者は、ソフトウェアのリリース試験の
ために復元したサービスの作業領域の位置(例えば、図
27の“P”)と、これらのサービスを組み合わせてリ
リースするソフトウェアの名称(例えばソフトウェアA
として)とを指定する。任意サービス構成設定装置14
内のサービス構成読み込み装置142は、利用者により
指定された作業領域13内のリリース情報DB132か
ら、サービスAおよびサービスCというサービスの名称
と、サービスAが最新版の復元、サービスCが最新リリ
ース版の復元、というような復元形態を読み込む。
【0115】その読み込んだ結果は、組み合わせ記憶装
置141が、任意構成管理DB12に記憶する。このと
きの読み込み結果、すなわちソフトウェアAがサービス
AとサービスCの組み合わせからなり、サービスAの復
元形態は最新版の復元であり、サービスCの復元形態は
最新リリース版の復元であるということが、任意構成管
理DB12に記憶される。
【0116】メンテナンスのときやレベルアップの場合
には、ソフトウェアAに必要な生産物を復元することが
要求される。この場合、開発者は、そのソフトウェア名
としてソフトウェアAを指定し、生産物の復元を行う。
任意サービス構成復元装置15において、組み合わせ読
み込み装置152はソフトウェアAに関して任意構成管
理DB12から当該情報を読み込む。生産物復元装置1
51は、作業領域13に、サービスAの最新版の生産物
と、サービスCの最新リリース版の生産物とをそれぞれ
復元する。
【0117】図39および図40を参照する。任意サー
ビス構成設定装置14(図37)において、 ステップS1:利用者によって作業領域が指定されてい
るか否か調べる(例えば図38内の“P”)。その結果
がNOであれば、ステップS2に進む。 ステップS2:開発者(USER)からの入力によっ
て、所望のサービス名とそのサービスの復元形態を、サ
ービス構成読み込み装置142により、読み込む。
【0118】ステップS1の結果がYESならば、ステ
ップS3に進む。 ステップS3:作業領域13内のリリース情報DB13
2から、開発すべきサービスのサービス名とそのサービ
スの復元形態を、上記装置142により、読み込む。 ステップS4:ステップS2と同様の読み込みを行う。
【0119】ステップS5:所望のソフトウェアのソフ
トウェア名が、任意構成管理DB12内に存在しないか
調べる。その結果がYESならばステップS6に進む。 ステップS6:任意構成管理DB12に、その存在しな
いソフトウェアの名称を、組み合わせ記憶装置141に
より、新たに追加する。 ステップS7:所望のソフトウェアに含まれているべき
サービスが含まれていないか調べる。その結果がYES
ならばステップS8に進む。
【0120】ステップS8:任意構成管理DB12に対
し、その含まれていないサービスを、上記装置141に
より、新たに追加する。 ステップS9:ステップS7の結果がNOのとき、その
サービスの復元形態が、任意構成管理DB12内に既に
記録されている設定内容と異なっているか、あるいは、
その復元形態が設定されていないか調べる。その結果が
YESならばステップS10に進む。
【0121】ステップS10:そのサービスについての
復元形態を、上記装置141により、任意構成管理DB
12内に設定する。 ステップS11:全てのサービスについて処理が完了す
るまで、ステップS7〜S10を繰り返す。図41およ
び図42を参照する。
【0122】任意サービス構成復元装置15(図37)
において、 ステップS1:所望のソフトウェアの名称が、任意構成
管理DB12に存在しないか調べる。存在すれば(N
O)ステップS2へ進み、存在しなければ(YES)ス
テップS3へ進み、処理を中止する。 ステップS2:組み合わせて当該ソフトウェアを構成す
る各サービスと、各該サービスの復元形態を、任意構成
管理DB12から、組み合せ読み込み装置152によ
り、読み込む。
【0123】ステップS3:上述のとおり。 ステップS4:上記の各サービスを、管理領域11から
作業領域(ソフトウェアの開発者の作業現場)13に、
生産物復元装置151により、復元する。 ステップS5:作業領域13内に復元したソフトウェア
生産物を、作業生産物一覧DB131に記録する。
【0124】ステップS6:作業領域13において、生
産したソフトウェアをリリースするとき、リリース情報
DB132に、そのソフトウェアを構成する各サービス
のリリース版数(Version No. )と、各該サービスの復
元形態とを記録する。 ステップS7:上述した一連のステップを、全てのサー
ビスについて処理を完了するまで繰り返す。
【0125】再び図4〜図6を参照すると、ここに示し
た第2の基本構成に関する既述の特徴点に対してさらに
加えるべき点は、下記の(i)および(ii)である。 (i)リリースする構成として確定したソフトウェア生
産物と、管理領域11内の対応する原本に記録された当
該ソフトウェア生産物との間の矛盾を検出するための生
産物構成矛盾検出装置242を、任意サービス構成記録
装置24内に有する。
【0126】(ii)その生産物構成矛盾検出装置242
により、そのような矛盾が検出されたソフトウェア生産
物について、このソフトウェア生産物の作業領域13内
での状態を、管理領域11内の対応する原本に反映させ
るための登録操作を行う生産物登録装置243を、任意
サービス構成記録装置24内に有する。 上記についてさらに具体的に説明する。
【0127】図43は本発明に基づく第2の基本構成の
具体例を示す図(その1)、図44は同図(その2)、
図45は同図(その3)である。図46は任意サービス
構成記録装置の処理を示すフローチャート(その1)で
ある。
【0128】図47は同フローチャート(その2)であ
る。図43〜図45において、作業領域13(図45)
に復元したソフトウェア生産物が、ソフトウェアAとし
てリリースできると判断されると、開発者(USER)
は、ソフトウェアAとそのソフトウェアAの作業領域と
を指定して、リリース時の構成の記録を行う。
【0129】図44に示す任意サービス構成記録装置2
4において、任意構成確認装置244が任意構成管理D
B12(図12)から、ソフトウェアAがサービスAと
サービスCの組み合わせであることを読み込むと、さら
に、作業領域13にサービスAとサービスCからなるソ
フトウェア生産物が復元されていることを確認する。こ
の確認の結果、任意構成管理DB12から読み込んだ組
み合わせと作業領域内で確認された組み合わせの両者が
異なれば処理を中止する。逆にその両者が同一であれ
ば、さらに生産物構成矛盾検出装置242は、作業生産
物一覧DB231(図34)内の各作業生産物の作成時
間と、実際に要した作業領域13内での生産物の作成時
間とを比較する。この比較結果に応じて、管理領域11
に反映されないまま変更が行われたソフトウェア生産物
がないかを検証し、もしそのような変更が行われている
場合には、生産物登録装置243は作業領域13内の生
産物を管理領域11に登録するとともに、作業生産物一
覧DB231を更新して上記両者間の矛盾を解消する。
【0130】最後に、図44の生産物構成記録装置24
1は、作業生産物一覧DB231の内容に従って、管理
領域11内の各生産物DBに対してリリース情報を追加
してソフトウェアDBを更新し、また同時にそのときの
リリース版数を記憶する。図46および図47を参照す
る。任意サービス構成記録装置24(図44)におい
て、 ステップS1:開発者(USER)により指定されたソ
フトウェアを構成するサービスの組み合わせを、任意構
成管理DB12(図43)より、読み込む。
【0131】ステップS2:作業領域13(図45)内
におけるサービスの組み合せに関する情報を読み込む。 ステップS3:任意構成管理DB12からの組み合わせ
に係る情報と、作業領域13からの組み合わせに係る情
報とが異なるか調べる。もし異なれば(YES)ステッ
プS5に進んで処理を中止する。
【0132】ステップS4:上記ステップS3の結果が
NOであれば、さらに、作業領域13内のソフトウェア
生産物に関する情報と、作業生産物一覧DB231(図
45)内の当該ソフトウェア生産物に関する情報とを比
較する。 ステップS5:上述のとおり。 ステップS6:上記ステップS4での比較によって、上
記の両情報間に矛盾があるか調べる。もし、矛盾があれ
ば(YES)、ステップS7に進む。
【0133】ステップS7:作業領域13内のソフトウ
ェア生産物に関する内容を、管理領域11内の当該生産
物DBに対し、最新の版数をもって、登録する。 ステップS8:上記ステップS7での登録内容に応じ
て、作業生産物一覧DB131の内容を更新する。 ステップS9:上記ステップS6において、上記矛盾が
ないことが分かると(NO)、作業物一覧DB131の
内容を読み込む。
【0134】ステップS10:さらに、上記ステップS
9での読み込み内容に応じて、管理領域11(図32)
内の各生産物DBに対し、各生産物の履歴の所定の版
に、リリース情報を追加する。 ステップS11:これに伴い、管理領域11内の各ソフ
トウェアDBについてもその内容を更新する。
【0135】再び図7〜図9を参照すると、ここに示し
た第3の基本構成に関する既述の特徴点に対してさらに
加えるべき点は、下記の(i)および(ii)である。 (i)作業領域13内に、この作業領域13内に復元さ
れる各ソフトウェアの名称と、これらのソフトウェアの
復元形態とを記憶するためのリリース情報DB132
A,132Bを備え、さらに、任意ソフトウェア構成記
録装置34は、そのリリース情報DB内の情報に基づき
または開発者(USER)からの入力に基づき、各ソフ
トウェアの名称とこれらソフトウェアの復元形態とに関
する情報を読み込むためのリリース情報読み込み装置3
42と、その開発者により指定されたソフトウェアパッ
ケージの名称と対にして、その読み込んだ情報を、任意
構成管理DB12に記録するための任意構成記録装置3
41とを有する。
【0136】(ii)任意ソフトウェア構成参照装置35
は、開発者(USER)から指定されたソフトウェアパ
ッケージの名称に従って、当該ソフトウェアパッケージ
に関して記録された任意構成管理DB12内の情報を読
み込むための任意構成読み込み装置351と、この任意
構成読み込み装置351から読み込んだ情報をその開発
者に対して提供するための任意構成出力装置352とを
有する。
【0137】上記についてさらに具体的に説明する。図
48は本発明に基づく第3の基本構成の具体例を示す図
(その1)、図49は同図(その2)、図50は同図
(その3)である。図51は任意ソフトウェア構成記録
装置の処理を示すフローチャート(その1)、図52は
同フローチャート(その2)、図53は任意ソフトウェ
ア構成参照装置の処理を示すフローチャートである。
【0138】図48〜図50において、既にリリース時
の構成が確定したソフトウェアAおよびソフトウェアB
の各ソフト生産物が、ソフトウェアAの作業領域13A
とソフトウェアBの作業領域13Bにそれぞれに復元さ
れている。これらのソフトウェアAとソフトウェアBと
を組み合わせて、パッケージαという名称のソフトウェ
アパッケージとしてリリースするため、開発者(USE
R)は、パッケージαというソフトウェアパッケージの
名称と2つのソフトウェア(A,B)の各作業領域の位
置、例えば図50における“P”および“Q”、を指定
する。
【0139】任意ソフトウェア構成記録装置34におい
て、リリース情報読み込み装置342は、各作業領域
(13A,13B)内の各リリース情報DB(132
A,132B)からそれぞれソフトウェア名とリリース
版数とを読み込む。ここに読み込んだ結果に基づき、任
意構成記録装置341が、パッケージαについて、ソフ
トウェアAがリリース版数1.2版とソフトウェアBの
リリース版数1.3版とで構成されることを、任意構成
管理DB12に記録する。
【0140】一方、開発者(USER)がパッケージα
の構成を参照しようとする場合には、まず、ソフトウェ
アパッケージ名としてパッケージαを指定する。そうす
ると、任意ソフトウェア構成参照装置35における任意
構成読み込み装置351は、任意構成管理DB12か
ら、そのパッケージαに関する情報を読み込む。そして
任意構成出力装置352は、そのパッケージαが、ソフ
トウェアAのリリース版数1.2版とソフトウェアBの
リリース版数1.3版とで構成される旨を開発者に出力
する。
【0141】図51および図52を参照する。任意ソフ
トウェア構成記録装置34(図49)において、 ステップS1:所望のソフトウェアパッケージの名称
が、任意構成管理DB12内に存在しないか調べる。存
在しなければ(YES)、ステップS2に進む。 ステップS2:存在しないソフトウェアパッケージにつ
いて、その名称を、任意構成記録装置341により、任
意構成管理DB12内に新たに追加する。
【0142】ステップS3:ステップS1の結果によ
り、そのソフトウェアパッケージ名が任意構成管理DB
12内に存在することが分かると(NO)、このソフト
ウェアパッケージに係る作業領域(13A,13B)の
指定があるか調べる。指定があればステップS4に進
む。 ステップS4:その作業領域内のリリース情報DB(1
32A/132B)から、当該ソフトウェアパッケージ
の下位ソフトウェアの名称とそのリリース版数とを、リ
リース情報読み込み装置351により、読み込む。
【0143】ステップS5:上記ステップS3におい
て、上記の指定がないことが判明すると、当該ソフトウ
ェアパッケージを構成する各ソフトウェアの名称とその
各々のリリース版数とを、任意構成記録装置により、任
意構成管理DB12に新たに追加する。 ステップS6:当該ソフトウェアパッケージを構成する
複数のソフトウェアの全てについて、その各々の名称と
そのリリース版数の処理が完了するまで、ステップS5
とS6を繰り返す。
【0144】ステップS7:上記ステップS6での処理
が完了したところで、任意構成管理DB12内に記録さ
れた、当該ソフトウェアパッケージのリリース版数を更
新する。図53を参照する。任意ソフトウェア構成参照
装置35(図49)において、 ステップS1:開発者(USER)により指定された所
望のソフトウェアパッケージの名称が、任意構成管理D
B12内に存在しないか調べる。もし存在しなければス
テップS2に進む。
【0145】ステップS2:処理を中止する。 ステップS3:上記ステップS1にて、その名称が任意
構成管理DB12内に存在することが分かると(N
O)、該DB12から、当該ソフトウェアパッケージに
関する情報を、任意構成読み込み装置351により、読
み込む。 ステップ4:任意構成管理DB12から読み込んだ、ソ
フトウェアパッケージに関する情報を、任意構成出力装
置352により、開発者に出力する。
【0146】再び図10〜図12を参照すると、ここに
示した第4の基本構成に関する既述の特徴点に対してさ
らに加えるべき点は、下記の事項である。すなわち、構
成検証装置44は、開発者(USER)によって指定さ
れる複数のソフトウェアにそれぞれ対応する各作業領域
(13A,13B)ならびにその開発者によって指定さ
れる共通サービスの名称およびその共通サービスの復元
形態をそれぞれ読み込むための作業領域情報読み込み装
置441と、各ソフトウェアに対応する作業領域(1
3)内に設けられるリリース情報DB(132A,13
2B)より読み込んだ各共通サービスの復元形態と、そ
の開発者により指定されたその共通サービスの復元形態
とを比較するためのリリース版数比較装置442と、こ
のリリース版数比較装置442による上記の比較の結果
を、その開発者に対して通知するための検証結果出力装
置443とを有する。
【0147】上記についてさらに具体的に説明する。図
54は本発明に基づく第4の基本構成の具体例を示す図
(その1)、図55は同図(その2)、図56は同図
(その3)である。図57は構成検証装置の処理を示す
フローチャートである。
【0148】図54〜図56において、ソフトウェアA
とソフトウェアBは共通化されたサービスCをともに使
用しているものとする。これらのソフトウェアA,Bを
ソフトウェアパッケージαとしてリリースする場合につ
いて考察する。このとき、この共通サービスCについて
は、ソフトウェアAもソフトウェアBもともに同じリリ
ース版数のものを使用することが条件になる場合があ
る。この場合、開発者は、双方のソフトウェアAおよび
Bで共通に使用するサービスが、正しく同一のリリース
版数のものであるか確認するために、両ソフトウェア
A,Bの各作業領域13Aおよび13Bでの位置と、確
認したいサービスの名称(この場合はサービスC)を指
定する。
【0149】構成検証装置44において、作業領域情報
読み込み装置441は、ソフトウェアAの作業領域13
A内のサービスCの生産物と、ソフトウェアBの作業領
域13B内のサービスCの生産物とが、サービスCのど
のリリース版数で復元されているかを、リリース情報D
B132Aおよび132Bから読み込む。そして読み込
んだリリース版数を、リリース版数比較装置442によ
って比較する。ここに、検証結果出力装置443はその
比較結果を出力する。不一致ならば、リリース不可であ
る。
【0150】図57を参照する。構成検証装置44(図
54)において、 ステップS1:開発者(USER)によって指定された
作業領域(13A,13B)に、同じく指定されたサー
ビスが復元されているか確認する。 ステップS2:上記ステップS1における確認の結果、
その指定サービスの復元がなされていない(YES)と
すると、ステップS3へ、その復元がなされている(N
O)とすると、ステップS4へ進む。
【0151】ステップS3:処理を中止する。 ステップS4:指定サービスの復元がされているので、
リリース情報DB(132A,132B)から、それぞ
れその指定サービスのリリース版数を作業領域情報読み
込み装置441より、読み込む。 ステップS5:上記のサービスの処理を、全ての作業領
域について行う。
【0152】ステップS6:各作業領域における指定サ
ービスの版数をそれぞれ抽出し、相互に比較する。 ステップS7:上記の比較の結果を、検証の結果とし
て、検証結果出力装置より、出力する。再び図13およ
び図14を参照すると、ここに示した第5の基本構成に
関する既述の特徴点に対してさらに加えるべき点は、下
記の(i),(ii)および(iii )である。
【0153】(i)提供先管理装置54からの提供先情
報を記録すると共に提供先情報参照装置55により提供
先情報が読み出される提供先管理DB53を有する。 (ii)提供先管理装置54は、開発者からの指定に従っ
て、指定されたソフトウェアのリリース版数を、指定さ
れた提供先と対応させて、提供先管理DB53に記録す
るためのリリース情報記録装置541と、その開発者か
ら指定された提供先が提供先管理DB53に存在しない
ときは、この提供先管理DB53に当該提供先を追加し
た後、対応するソフトウェアのリリース版数を、その提
供先管理DB53に記録するための提供先記録装置54
2とを有する。
【0154】(iii )提供先情報参照装置55は、開発
者から指定された提供先情報を、提供先管理DB53よ
り、読み込むための提供先情報読み込み装置551と、
読み込んだこの提供先情報をその開発者に提供するため
の提供先情報出力装置552とを有する。 上記についてさらに具体的に説明する。
【0155】図58は本発明に基づく第5の基本構成の
具体例を示す図(その1)、図59は同図(その2)、
図60は同図(その3)である。図61は提供先管理装
置の処理を示すフローチャートである。図62は提供先
参照装置の処理を示すフローチャートである。
【0156】図58〜図60において、例えばA社(新
規の提供先)に対して、ソフトウェアパッケージαを提
供するものとする。この場合、開発者(USER)は、
その提供先と、提供するソフトウェアパッケージとして
パッケージαのリリース版数1.1版とを指定する。提
供先管理装置54(図49)において、提供先記録装置
542は、提供先管理DB53(図48)に、A社の記
録が存在するかを調べ、存在しない場合は、A社の追加
を行う。さらにそのA社に対して、ソフトウェアパッケ
ージαのリリース版数1.1版が提供されたことを記録
する。
【0157】次にリリース情報記録装置541は、任意
構成管理DB12(図58)内に記録されたソフトウェ
アパッケージαのリリース版数1.1版に当該ソフトウ
ェアの提供先としてA社を追加して記録する。また、例
えばB社(過去に提供実績がある)に対してサービスC
を提供する場合も同様に処理される。すなわちB社に対
して、サービスCのリリース版数1.2版が提供された
ことを、提供先管理DB53内のB社対応領域に対し追
加して記録する。さらに管理領域11のサービスC−D
B内に、リリース版数1.2版に、提供先としてB社を
追加して記録する。
【0158】開発者がA社に対するソフトウェアの提供
の履歴を参照する場合には、まず提供先としてA社を指
定する。そして提供先情報参照装置55(図60)にお
いて、提供先情報読み込み装置551は、提供先管理D
B53(図59)から、A社に関する情報を読み込み、
その読み込んだ結果を、提供先情報出力装置552より
出力する。
【0159】図61を参照する。提供先管理装置54
(図60)において、 ステップS1:開発者により指定された提供先(例えば
前述のA社)が、提供先管理DB53内に存在しないか
調べる。存在しないときは(YES)、ステップS2に
進む。
【0160】ステップS2:その存在しない提供先(A
社)を、提供先管理DB53内に追加して記録する。 ステップS3:ステップS1において、上記の提供先
(A社)が存在すれば(NO)、提供先管理DB53内
の当該提供先(A社)に対応する領域に、開発者により
指定されたソフトウェアパッケージ、このソフトウェア
パッケージを構成する各ソフトウェア、このソフトウェ
アを構成する各サービスおよびこれらソフトウェアパッ
ケージ、ソフトウェア、サービスについてのリリース版
数を、リリース情報記録装置541により、記録する。
【0161】ステップS4:上記のソフトウェアパッケ
ージの指定は、存在する場合と存在しない場合とがあ
る。ソフトウェアかパッケージが指定されない場合(N
O)はステップS5へ進み、指定された場合(YES)
はステップS6へ進む。 ステップS5:指定されたソフトウェアならびにこれを
構成するサービスについて、それぞれ、ソフトウェアD
BおよびサービスDB(図58)内の指定リリース版
に、未登録の当該提供先を提供先記録装置542によ
り、追加して記録する。
【0162】ステップS6:ソフトウェアパッケージが
指定されたときは、任意構成管理DB12(図58)内
の当該ソフトウェアパッケージの指定のリリース版に、
未登録の上記提供先を追加して記録する。図62を参照
する。提供先情報参照装置55(図60)において、 ステップS1:開発者により指定された提供先が、提供
先管理DB53(図59)に存在しないか調べる。存在
しなければ(YES)、ステップS2へ進む。
【0163】ステップS2:処理を中止する。 ステップS3:開発者より指定された提供先がDB53
内にある場合(NO)は、提供先管理DB53(図5
9)より、その提供先に関する記録情報を、提供先情報
読み込み装置551により、読み込む。 ステップS4:上記ステップS3において読み込んだ提
供先情報を、提供先情報出力装置552により、開発者
に出力する。
【0164】再び図15〜図17を参照すると、ここに
示した第6の基本構成に関する既述の特徴点に対してさ
らに加えるべき点は、下記の事項である。すなわち、所
有権管理装置65は、管理領域11を参照して、ソフト
ウェア生産物に係るソフトウェアまたはサービスの所有
権が解除されていることを確認して、開発者の所有権を
設定し、あるいはその開発者がそのソフトウェアまたは
サービスの所有者であることを確認して所有権の設定を
行うための所有権設定/解除装置653と、この所有権
設定/解除装置653により更新された、管理領域11
内の所有権情報を読み込むための所有権情報読み込み装
置652と、この所有権情報読み込み装置652より読
み込んだ所有権情報をもとに、当該ソフトウェアまたは
サービスの所有権が当該開発者であることを確認して、
生産物構成記録装置64に対して、上記の記録の実行を
指示するための所有権情報通知装置651とを有する。
【0165】上記についてさらに具体的に説明する。図
63は本発明に基づく第6の基本構成の具体例を示す図
(その1)、図64は同図(その2)、図65は同図
(その3)である。図66は所有権管理装置の処理を示
すフローチャート(その1)、図67は同フローチャー
ト(その2)である。
【0166】図68は生産物構成記録装置の処理を示す
フローチャートである。図63〜図65において、開発
者(USER)Uが、サービスBに対して他者にリリー
ス時の構成の記録等を行われないように、所有権を設定
するものとすると、開発者Uは、サービスBの所有権設
定を指示する。所有権管理装置65(図64)におい
て、所有権設定/解除装置653は、管理領域11のサ
ービスB−DB内に記録されたサービスBの所有権を調
べる。この所有権が解除されていることを確認すると、
開発者Uの所有権を設定する。逆にサービスBについて
の所有権を解除する場合には、開発者Uは、自己が所有
者であることを確認した後、その所有権の解除を行う。
【0167】さらに開発者Uが、サービスBに対してリ
リース時の構成の記録を行う場合には、所有権管理装置
65において、所有権情報読み込み装置652は、サー
ビスB−DB(図63)から、サービスBについての所
有権情報を読み込み、さらにそのサービスBの所有者が
開発者Uであることを確認する。その確認結果を、生産
物構成記録装置64(図64)に通知する。生産物構成
記録装置64はその通知を受けて、作業生産物一覧DB
131(図65)に記録された内容でサービスBのリリ
ース時の構成を記録する。一方、上記の確認の結果、開
発者Uに所有権がないことが判明した場合は、生産物構
成記録装置64は、リリース時の構成の記録を中止す
る。
【0168】図66を参照する。所有権管理装置65
(図64)において、 ステップS1:例えばサービスBについて所有権の設定
が行われるのか解除が行われるのか判断する。設定が行
われるならば、ステップS2に進む。 ステップS2:所有権の設定を行うためには、まず、こ
れまでのサービスBについての所有権が解除されている
ことが必要である。その解除がなされていなければステ
ップS3に進む。
【0169】ステップS3:処理を中止する。 ステップS4:上記ステップS2において、所有権の解
除がなされていることが確認されれば、図63のサービ
スDB(あるいはソフトウェアDB)に対し、設定しよ
うとしている所有権を実際に設定する。 ステップS5:上記ステップS1において、例えばサー
ビスBについて開発者が所有権の解除をしようとしてい
ることが分かると、次に、その解除をしようとしている
者が、そのサービスの所有者であるか調べる。
【0170】ステップS6:上記の所有者でなければ処
理を中止する。 ステップS7:上記の所有者ならば、図63のサービス
DB(あるいはソフトウェアDB)に対して、その所有
権の解除を行う。図67を参照する。ここでは、所有権
情報を使って、リリース時の構成を記録する場合に、所
有権管理装置65(図64)内においてどのような処理
が行われるかについて示す。
【0171】ステップS1:開発者により指定されたソ
フトウェアならびにこれを構成する各サービスにそれぞ
れ対応するデータベース(DB)(図63)の存在を確
認する。 ステップS2:そのために、管理領域11(図53)内
に、上記ステップS1での確認の対象となるデータベー
ス(DB)が存在しないか調べる。
【0172】ステップS3:そのようなDBが存在しな
ければ(YES)、処理を中止する。 ステップS4:そのようなDBが存在すれば(NO)、
次に、これらDBにアクセスしようとしている開発者が
これらアクセスの対象となっているソフトウェアあるい
はサービスの所有者か調べる。
【0173】ステップS5:その所有者ならば(YE
S)、“所有権有り”という所有権情報を、所有権管理
装置65(図64)より生産物構成記録装置64へ通知
する。 ステップS6:上記ステップS4において、所有者でな
いことが判明すると(NO)、“所有権無し”という所
有権情報を、所有権管理装置65(図64)より生産物
構成記録装置64へ通知する。
【0174】図68を参照する。生産物構成記録装置6
4(図64)において、 ステップS1:所有権管理装置65(図64)から与え
られる所有権情報の内容を調べる。 ステップS2:その所有権情報が“所有者無し”を表し
ているならば、処理を中止する。
【0175】ステップS3:その所有権情報が“所有者
有り”を表しているならば、作業領域13(図65)に
おける作業生産物一覧DB131の内容を読み込む。 ステップS4:管理領域11(図63)内の各生産物D
Bにおいて、各生産物の生産履歴の中の所定の版に、リ
リース情報を新たに追加する。 ステップS5:管理領域11(図53)内の各ソフトウ
ェアDBあるいはサービスDBの内容を更新する。かく
して作業領域13での所有権の変更が、管理領域11に
も反映される。 〔B〕複数の開発拠点間における分散共有管理について まず、第7〜第10の各種態様の中で採用されるいくつ
かのデータベース(DB)の内容について、そのデータ
構造の一例を示しておく。
【0176】図69は管理領域をなすデータベースの内
容の一例を示す図である。図70は配付情報データベー
スの内容の一例を示す図である。図71は配付先情報デ
ータベースの内容の一例を示す図である。図72は変更
情報データベースの内容の一例を示す図である。図73
は生産物一覧データベースの内容の一例を示す図であ
る。
【0177】図74は配付元情報データベースの内容の
一例を示す図である。図75は配付所有権情報データベ
ースの内容の一例を示す図である。図76は所有権情報
データベースの内容の一例を示す図である。先の第7の
態様について以下述べる。図77は図18に示す送信準
備装置751の処理を示すフローチャートである。
【0178】送信準備装置751は、 ステップS1:開発者Uからの前述した配付先情報(配
付先コンピュータ名、配付先管理領域名)、配付管理領
域名および送信領域名を入力する。 ステップS2:上記配付先情報を配付先情報DB78に
格納する。 ステップS3:さらに、復元装置761に対して上記配
付管理領域名および送信領域名を通知する。
【0179】図78は図18に示す受信準備装置752
の処理を示すフローチャートである。受信準備装置75
2は、 ステップS1:開発者Uから上記基本配付情報(配付先
コンピュータ名、開発者名)を受信する。
【0180】ステップS2:その受信した基本配付情報
を、配付情報DB73に格納する。図79は図18に示
す復元装置761の処理を示すフローチャート(その
1)、図80は同図(その2)である。復元装置761
は、 ステップS1:送信準備装置751又は開発者Uから通
知される上記の配付管理領域名および送信領域名と、開
発者のみから通知される上記の構成記録版数とを入力す
る。
【0181】ステップS2:構成記録版数の入力がない
場合、すなわち送信準備装置751からの通知の場合
は、 ステップS3:入力である配付管理領域名に対応する管
理領域71−1から全ソフトウェア生産物の最新版の内
容を、通知された上記の送信領域名により示される場所
(ディレクトリ)へ復元する。ステップS3において、
構成記録版数の入力がある場合、すなわち開発者Uから
の通知がある場合は、 ステップS4:送信領域名により示される送信領域72
へ、対応する管理領域71−1から、構成記録版数に含
まれるソフトウェア生産物の版数とその内容を取得す
る。
【0182】ステップS5:送信領域72に既に存在す
るソフトウェア生産物と比較し、相違がある生産物を復
元対象とする。 ステップS6:さらに復元対象となったソフトウェア生
産物については、管理領域71−1から送信領域72へ
復元を行う。 ステップS7:復元結果を、配付元復旧検出装置852
(図25参照)に通知する。
【0183】ステップS8:復元対象となったソフトウ
ェア生産物名を、データ送信装置762に通知する。図
81は図18に示すデータ送信装置762の処理を示す
フローチャート(その1)、図82は同図(その2)で
ある。
【0184】データ送信装置762は、 ステップS1:復元装置761から通知される復元対象
のソフトウェア生産物名を取得する。 ステップS2:配付先情報DB78から、配付先のコン
ピュータ名および開発者名と、過去の配付の有無に関す
る情報を取得する。
【0185】ステップS3:配付先コンピュータに対
し、配付先開発者名、配付元コンピュータ名および開発
者名を送信し、配付先コンピュータへの配付が可能かど
うかを問い合わせる。 ステップS4:配付資格がない場合は、 ステップS5:処理を中止する。
【0186】ステップS6:配付資格があり、かつ、配
付歴がない場合は、 ステップS7:全ソフトウェア生産物を送信対象とす
る。 ステップS8:配付歴がある場合は、復元対象となった
ソフトウェア生産物を送信対象とする。 ステップS9:さらに、送信対象のソフトウェア生産物
を、配付先拠点のデータ受信装置772へ送信する。
【0187】図83は図19に示す配付資格確認装置7
71の処理を示すフローチャートである。配付資格確認
装置771は、 ステップS1:データ送信装置762から通知される配
付元コンピュータのコンピュータ名と開発者名および、
配付先の開発者名を取得する。
【0188】ステップS2:これらのコンピュータ名、
開発者名および配付先開発者名が、配付情報DB73−
2に存在するかを確認する。 ステップS3:存在しない場合は、 ステップS4:データ送信装置762に生産物の配付不
可を通知する。 ステップS5:ステップS3で存在すると判断された場
合は、データ送信装置762に対し生産物の配付可を通
知する。
【0189】図84は図19に示すデータ受信装置77
2の処理を示すフローチャートである。データ受信装置
772は、 ステップS1:データ送信装置762から送信されたソ
フトウェア生産物の内容を受信する。
【0190】ステップS2:受信したソフトウェア生産
物を、受信領域74へ格納する。 ステップS3:そのソフトウェア生産物名と版数を、変
更情報DB79に格納する。 ステップS4:さらに、受信完了を登録装置773に通
知する。図85は図19に示す登録装置773の処理を
示すフローチャートである。
【0191】登録装置773は、 ステップS1:変更情報DB79から新たに登録が必要
となるソフトウェア生産物名を取得する。 ステップS2:またそのソフトウェア生産物名に対応す
る版数を取得する。 ステップS3:受信領域74におけるソフトウェア生産
物の内容を、DB79から取得した版数で管理領域71
−2に登録する。
【0192】ステップS5:登録の結果は、配付元復旧
検出装置852(図25参照)に通知する。図86は図
19に示す構成記録装置774の処理を示すフローチャ
ートである。構成記録装置774は、 ステップS1:生産物一覧DB82から、ソフトウェア
生産物名と版数の一覧を取得する。
【0193】ステップS2:その構成で管理領域71−
2に対して構成の記録を行う。先の第8の態様の構成1
について以下述べる。図87は図20に示す配付元確認
装置765の処理を示すフローチャートである。開発者
Uから、配付管理領域名の指定があった場合、配付元確
認装置765は、 ステップS1:対象となるソフトウェア生産物名の各々
について、配付先の開発拠点における管理領域71−2
内の配付元情報DB81−2において、これらソフトウ
ェア生産物名の記述があるか無いかを確認する。
【0194】ステップS2:そのソフトウェア生産物名
の記述が無いと判明した場合、 ステップS3:当該ソフトウェア生産物を送信可と判断
する。 ステップS4とS5:上記ステップS2において記述が
有ると判明した場合、かつ、当該コンピュータ名と管理
領域名のいずれも、自コンピュータ名と自管理領域名に
一致していることが判明したらソフトウェア生産物を送
信可と判断する。
【0195】ステップS6:ステップS4およびS5の
いずれかが不一致であれば、当該ソフトウェア生産物は
送信不可であるものと判断する。図88は図20に示す
送信配付元情報設定装置763の処理を示すフローチャ
ートである。送信配付元情報設定装置763は、 ステップS1:送信側管理領域71−1内の配付元情報
DB81−1において、送信されたソフトウェア生産物
の各々のソフトウェア生産物名について、その記述の有
無を確認する。
【0196】ステップS2:そのソフトウェア生産物名
が記述されていないと判明した場合、 ステップS3:当該ソフトウェア生産物名および送信側
開発拠点名の組み合わせを、配付元情報としてDB81
−1に追加する。 ステップS4:ステップS2でその記述があると判明し
たならば、処理を中止する。
【0197】図89は図21に示す受信配付元情報設定
装置775の処理を示すフローチャートである。受信配
付元情報設定装置775は、 ステップS1:受信側管理領域71−2内の配付元情報
DB81−2において、受信されたソフトウェア生産物
の各々のソフトウェア生産物名について、その記述の有
無を確認する。
【0198】ステップS2:そのソフトウェア生産物名
が記述されていないと判明した場合、 ステップS3:当該ソフトウェア生産物名および送信側
開発拠点名の組み合わせを、配付元情報としてDB81
−2に追加する。 ステップS4:ステップS2でその記述があると判明し
たならば、処理を中止する。
【0199】先の第8の態様の構成2について以下述べ
る。図90は図22〜24に示す配付権獲得要求送信装
置831の処理を示すフローチャートである。配付権獲
得要求送信装置811は、 ステップS1:対象となるソフトウェア生産物名につい
て、配付元の管理領域71内の配付元情報DB(81)
の内容を読み込み、当該ソフトウェア生産物に対応する
配付元の開発拠点名を取得する。
【0200】ステップS2:その配付元の開発拠点に、
配付権の獲得要求を行う。 ステップS3:その獲得要求の結果を、その配付元より
取得する。 ステップS4:さらに当該配付権を獲得できるかどうか
についての判定を行う。 ステップS5:その配付権を獲得できる場合には、自開
発拠点名を、配付元情報変更装置833に通知し、当該
配付権を獲得する。
【0201】ステップS6:ステップS4におけるYE
SおよびNOのいずれの場合も、配付権が獲得できたか
または獲得できなかったかの結果を出力する。図91は
図22〜24に示す配付権獲得要求受信装置832の処
理の流れを示すフローチャートである。配付権獲得要求
受信装置832は、 ステップS1:対象となるソフトウェア生産物名につい
て、配付元の管理領域(71)内の配付元情報DB(8
1)の内容を読み込み、当該ソフトウェア生産物に対応
する配付元の開発拠点名を取得する。
【0202】ステップS2:その配付元の開発拠点が自
拠点であるか否かの判定を行う。 ステップS3:配付元が自拠点であると判定された場
合、配付元情報DB(81)より、配付権譲渡許可フラ
グを取得する。 ステップS4:さらにその配付権譲渡が許可されている
かを判定する。 ステップS5:配付権譲渡が許可されている場合は、当
該譲渡を依頼する者の拠点名を、依頼された拠点の配付
元情報変更装置833に通知してその配付権を獲得す
る。
【0203】ステップS9:ステップS4で配付譲渡が
許可されていないと判定された場合は、その不許可の旨
の結果を出力する。 ステップS6およびS7:一方、上記ステップS2に
て、配付元が自拠点ではないと判定された場合には、そ
の配付元に獲得要求を出すため、自己の配付権獲得要求
送信装置831を起動し、さらにその獲得結果を取得す
る。
【0204】ステップS8:その配付権を獲得できるか
否か判定する。獲得できる場合は、上記ステップS5に
至り、その譲渡依頼者の拠点名を配付元情報変更装置8
33に通知し、その配付権を獲得する。ステップS8
で、配付権が獲得できないと判定された場合は、上記ス
テップS9に至り、その結果を出力する。図92は図2
2〜24に示す配付元情報変更装置833の処理を示す
フローチャートである。
【0205】配付元情報変更装置833は、 ステップS1:変更された配付元拠点名を取得する。 ステップS2:管理領域(71)内の配付元情報DB
(81)における対応する拠点名を、その取得した拠点
名に変更する。図93は図22〜24に示す配付権譲渡
許可設定装置84の処理を示すフローチャートである。
【0206】配付権譲渡許可設定装置84は、 ステップS1:管理領域(71)内の配付元情報DB
(81)より、配付元の拠点名を取得する。 ステップS2:その拠点名が自拠点であるか否かを判定
する。 ステップS3:自拠点でないと判定された場合は、処理
を中止する。
【0207】ステップS4:ステップS2で自拠点と判
定された場合は、配付権の譲渡を許可する設定を行うの
かまたは許可しない設定を行うのかについて判定を行
う。 ステップS5:ステップS4で、許可する場合には、管
理領域(71)内の配付元情報DB(81)において、
当該配付権譲渡の許可フラグを設定する(配付権の譲渡
が可能な状態になる)。
【0208】ステップS6:ステップS4で、許可しな
い場合には、管理領域(71)内の配付元情報DB(8
1)において、当該配付権譲渡の許可フラグを解除する
(配付権の譲渡が不可能な状態になる)。図94は図2
5に示す復旧通知装置851の処理を示すフローチャー
トである。
【0209】復旧通知装置851(図25)は、 ステップS1:配付元復旧検出装置852より復旧情報
を取得する。 ステップS2:その復旧情報があるか否か判定する。 ステップS3:その復旧情報があれば、これを開発者に
通知する。 ステップS4:上記復旧情報が無い場合、復旧情報受信
装置853より復旧情報を取得する。
【0210】ステップS5:上記ステップS4での復旧
情報があるか否か判定する。 ステップS6:この復旧情報があれば、これを開発者に
通知する。無ければ終了する。図95は図25に示す配
付元復旧検出装置852の処理を示すフローチャートで
ある。
【0211】配付元復旧検出装置852は、復元装置7
61により取得された復元結果から(ステップS1)、
復旧情報が存在するか否か判定し(ステップS2)、復
旧情報が存在する場合は復旧通知装置851にこの復旧
情報を通知する(ステップS3)。無ければ終了する。
【0212】図96は図25に示す復旧情報受信装置8
53の処理を示すフローチャートである。復旧情報受信
装置853は、ソフトウェア生産物の配付先の復旧情報
を図26の復旧情報送信装置861から受信して(ステ
ップS1)、復旧情報が存在するか否か判定し(ステッ
プS2)、復旧情報が存在する場合は復旧通知装置85
1にその復旧情報を通知する(ステップS3)。存在し
なければ終了する。
【0213】図97は図26に示す復旧情報送信装置8
61の処理を示すフローチャートである。復旧情報送信
装置861は、配付先復旧検出装置862により復旧情
報を検出して(ステップS1)、この復旧情報が存在す
るか否か判定し(ステップS2)、その復旧情報が存在
する場合には、ソフトウェア生産物の配付元の復旧情報
受信装置853にその復旧情報を送信する(ステップS
3)。存在しなければ終了する。
【0214】図98は図26に示す配付先復旧検出装置
862の処理を示すフローチャートである。配付先復旧
検出装置862は、登録装置773により取得された登
録結果から(ステップS1)、復旧情報が存在するか否
か判定し(ステップS2)、その復旧情報が存在する場
合には、復旧情報送信装置861にその復旧情報を通知
する(ステップS3)。存在しなければ終了する。
【0215】図99は図25に示すコンピュータ接続確
認装置91の処理を示すフローチャートである。コンピ
ュータ接続確認装置91は、 ステップS1:各開発拠点のコンピュータ名を配付先情
報データベース(DB)78より取得する。
【0216】ステップS2およびS3:全拠点のコンピ
ュータの各々に対して接続確認を行う。 ステップS4:障害やエラーの発生等により配付不可能
なコンピュータが存在するか否か判定する。 ステップS5およびS6:存在する場合には、開発者
に、処理を続行するか否かの確認を行う。
【0217】ステップS7:処理を続行しない場合は、
処理を中止する。なお、処理を続行する場合、配付可能
な(正常な)コンピュータに対してのみ配付を行うよう
にしてもよい。 ステップS8:ステップS4により配付不可能なコンピ
ュータが存在しない場合およびステップS6により開発
者が処理を続行する場合には、コンピュータ間矛盾検出
装置92に、配付先情報DB78より取得した処理中コ
ンピュータ名等のホスト情報を送付する。
【0218】図100は図25に示すコンピュータ間矛
盾検出装置92の処理を示すフローチャートである。コ
ンピュータ間矛盾検出装置92は、 ステップS1:コンピュータ接続確認装置91より各開
発拠点のコンピュータ名を取得して、 ステップS2:そのコンピュータ名に対応した構成記録
の版数を配付先情報DB78より取得する。
【0219】ステップS3:各開発拠点のコンピュータ
間で構成記録の版数について矛盾があるか否かの確認を
行うようにしてもよい。 ステップS4およびS5:矛盾がある場合は、開発者に
対し、処理を続行するか否かの確認を行う。処理を続行
する場合は、配付可能なコンピュータに対してのみ配付
を行う。
【0220】ステップS6:処理を続行しない場合に
は、処理を中止する。図101は図26に示す接続応答
装置93の処理を示すフローチャートである。接続応答
装置93は、コンピュータ接続確認装置91からの確認
に対して、接続の可否を示す応答を返す。
【0221】先の第10の態様について以下述べる。図
102は図27および28に示す所有権情報変更装置9
4−1,94−2の処理を示すフローチャートであり、
図103は同図(その2)である。 ステップS1:所有権変更情報が開発者Uからの入力に
よるものであるか否か判定し、開発者Uからの入力によ
るものであると、処理は図102のように流れる。この
ように開発者より所有権変更情報が通知された場合、所
有権情報変更装置94−1,94−2では、 ステップS2:その所有権変更情報が所有権解除命令な
のか、所有権獲得命令なのかを判断する。
【0222】ステップS3:所有権解除命令の場合、自
開発拠点の配付所有権情報DB(97−1,97−2)
に対して配付したソフトウェア生産物名、配付先名、そ
のソフトウェア生産物の所有者名、この所有者の所在す
る開発拠点名を全て削除し、 ステップS4:自開発拠点内の所有権情報DB(98−
1,98−2)に対して、配付したソフトウェア生産物
名、配付したソフトウェア生産物の版数、配付したソフ
トウェア生産物の配付日時、配付したときの構成記録の
版数を全て削除せしめる。
【0223】ステップS5:自開発拠点での上記処理が
終了した後、他拠点に配付されている生産物の情報を更
新するため、所有権変更情報を所有権データ送信装置
(95−1,95−2)に通知する。 ステップS6:上記ステップS2において、所有権獲得
命令と判断された場合、自拠点の配付所有権情報DB
(97−1,97−2)に対して、配付すべきソフトウ
ェア生産物名、配付先名、その所有者名、所有者の開発
拠点名を追加する。
【0224】ステップS7:自拠点の所有権情報DB
(98−1,98−2)に対して配付すべきソフトウェ
ア生産物名、配付すべきソフトウェア生産物の版数、配
付すべきソフトウェア生産物の配付日時、配付するとき
の構成記録の版数を追加する。なお自拠点での上記処理
が終了した後、配付されている他拠点での情報を更新す
るため、所有権変更情報を所有権データ送信装置(95
−1,95−2)に通知する(上記ステップS5に同
じ)。
【0225】図102のステップS1において、所有権
変更情報が、開発者からの入力ではなく、所有権データ
受信装置(96−1,96−2)より通知されたものと
判断されると、図103の処理に移る。 ステップS8:所有権情報変更装置(94−1,94−
2)では、所有権変更情報が所有権解除命令なのか、所
有権獲得命令なのかを判断する。
【0226】ステップS9:所有権解除命令と判断され
た場合、自開発拠点の配付所有権情報DB(97−1,
97−2)より、配付したソフトウェア生産物名、その
配付先名、その所有者名、その所有者の開発拠点名を削
除し、 ステップS10:また自開発拠点の所有権情報DB(9
8−1,98−2)より、配付したソフトウェア生産物
名、配付したソフトウェア生産物の版数、配付したソフ
トウェア生産物の配付日時、配付したソフトウェア生産
物の構成記録の版数、を削除する。
【0227】ステップS11:ステップSS8にて所有
権獲得命令と判断された場合、自開発拠点の配付所有権
情報DB(97−1,97−2)に対して、配付すべき
ソフトウェア生産物名、その配付先名、その所有者名、
その所有者の開発拠点名、を追加し、 ステップS12:また自開発拠点の所有権情報DB(9
8−1,98−2)に対して、配付すべきソフトウェア
生産物名、配付すべきソフトウェア生産物版数、配付す
べきソフトウェア生産物日時、配付すべきソフトウェア
生産物の構成記録の版数、を追加する。
【0228】図104は図27および28に示す所有権
データ送信装置95−1,95−2の処理を示すフロー
チャートである。 ステップS1:所有権情報変更装置(94−1,94−
2)より、所有権変更情報が通知されると、 ステップS2:所有権データ送信装置(76−1,76
−2)は、所有権変更情報を他の開発拠点に通知するた
めに、当該所有権データを通信データに変換して、 ステップS3:他の開発拠点における所有権データ受信
装置(96−1,96−2)に通知する。
【0229】図105は図27および28に示す所有権
データ受信装置96−1,96−2の処理を示すフロー
チャートである。 ステップS1:所有権データ送信装置(95−1,95
−2)より、所有権データが通知されると、 ステップS2:所有権データ受信装置(96−1,96
−2)では、所有権データを、他の開発拠点における配
付所有権情報DB(97−1,97−2)や所有権情報
DB(98−1,98−2)に反映させるため、当該所
有権データを、所有権変更情報に変換して所有権情報変
更装置(94−1,94−2)に通知する。
【0230】
【発明の効果】以上詳しく説明したように本発明によれ
ば下記の効果を奏する。 〔A〕各開発拠点内における構成管理について (1)本発明の第1の態様 メンテナンスやレベルアップのための改造等のために、
ソフトウェアのリリース時の構成をもってソフトウェア
生産物を復元しなくてはならないような場合、その復元
に要する作業が大幅に効率化される。
【0231】また、ソフトウェアを構成するサービスが
多数ある場合、誤ったサービスの組み合わせや誤ったサ
ービスの復元形態をもって作業領域への復元が行われる
ことがない。 (2)本発明の第2の態様 任意のサービスを組み合わせてなるソフトウェアの構成
を記録する場合に、リリース試験を行った作業領域内の
ソフトウェアの生産物の構成を、リリース時の構成とし
て記録するときに、その作業領域で更新したソフトウェ
ア生産物を管理領域に登録し忘れる等により、作業領域
内での実際のソフトウェア生産物の構成や版数とは異な
る構成や版数をもって記録が行われるというようなミス
を防止することができ、したがってリリース試験を行っ
た作業領域での構成そのものを確実に記録して保存する
ことができる。
【0232】(3)本発明の第3の態様 複数のソフトウェアを組み合せてなるソフトウェアパッ
ケージとしてのリリースであっても、確実にソフトウェ
ア生産物の構成を管理することができ、メンテナンス時
の障害への対応においても、そのソフトウェアパッケー
ジに含まれるソフトウェア生産物を確実に追跡して復元
することができる。
【0233】(4)本発明の第4の態様 開発中の複数のソフトウェアが、相互に同一のリリース
版を使用しなくてはならないような条件がある場合、効
率的にその条件を検証することができ、またその検証の
ために要する開発者の作業が減少し、人為的なミスの介
在を大幅に減少させることができる。
【0234】(5)本発明の第5の態様 ソフトウェア名およびリリース版数と、提供先とを対応
させて管理することができ、したがって提供先毎のリリ
ースの確認を容易に行うことができる。また、リリース
時の構成を記録するときに、提供先が決まっている場合
には、そのリリース時の構成の記録と共に提供先をも記
録することができ、これにより確実に提供先とソフトウ
ェアリリース時の構成とを対応付けて管理することがで
きる。
【0235】さらにまた、ソフトウェアを提供した後の
メンテナンスにおいては、確実かつ容易に、そのソフト
ウェアのリリース版を特定できるとともに、効率的なメ
ンテナンス作業が実現される。 (6)本発明の第6の態様 ソフトウェアやサービスの各レベルでこれらの構成の記
録が開発責任者以外の者により誤ってなされたり、開発
責任者による承認のないリリース時の構成が記録された
りすることを防止でき、したがってリリース時の構成の
記録の信頼性は大幅に向上する。 〔B〕複数の開発拠点間における分散共有管理について (7)本発明の第7の態様 自開発拠点以外の他の開発拠点では必要のないソフトウ
ェア生産物を、当該他の開発拠点には配付しないことを
保証する。これによりコンピュータ資源の有効利用が図
れる。また変更のないソフトウェア生産物を無駄に他の
開発拠点に転送することもなくコンピュータネットワー
ク資源を有効に利用できる。
【0236】(8)本発明の第8の態様 i)同一ソフトウェア生産物について複数の他の開発拠
点からの配付を受けられないようにする。これにより配
付を受けたソフトウェア生産物について、全ての開発拠
点間での整合性が保証される。 ii)ソフトウェア生産物の配付権を、複数の開発拠点間
で譲渡し合う処理を導入することによって、従来のよう
に、自拠点から配付を行ったソフトウェア生産物が、他
拠点を介して自拠点に配付されるという処理が行われる
可能性はなくなる。
【0237】(9)本発明の第9の態様 1つの開発拠点からソフトウェア生産物を配付したと
き、全ての開発拠点におけるコンピュータ間での正しい
共有を、その配付後即座に確保することが可能となる。 (10)本発明の第10の態様 同一のソフトウェア生産物についての所有権を定め、そ
の所有権の解除または設定を複数の開発拠点同士で明確
にすることにより、分散開発拠点間で常に同一のソフト
ウェア生産物を共有することができ整合性が保証され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく第1の基本構成を示す図(その
1)である。
【図2】本発明に基づく第1の基本構成を示す図(その
2)である。
【図3】本発明に基づく第1の基本構成を示す図(その
3)である。
【図4】本発明に基づく第2の基本構成を示す図(その
1)である。
【図5】本発明に基づく第2の基本構成を示す図(その
2)である。
【図6】本発明に基づく第2の基本構成を示す図(その
3)である。
【図7】本発明に基づく第3の基本構成を示す図(その
1)である。
【図8】本発明に基づく第3の基本構成を示す図(その
2)である。
【図9】本発明に基づく第3の基本構成を示す図(その
3)である。
【図10】本発明に基づく第4の基本構成を示す図(そ
の1)である。
【図11】本発明に基づく第4の基本構成を示す図(そ
の2)である。
【図12】本発明に基づく第4の基本構成を示す図(そ
の3)である。
【図13】本発明に基づく第5の基本構成を示す図(そ
の1)である。
【図14】本発明に基づく第5の基本構成を示す図(そ
の2)である。
【図15】本発明に基づく第6の基本構成を示す図(そ
の1)である。
【図16】本発明に基づく第6の基本構成を示す図(そ
の2)である。
【図17】本発明に基づく第6の基本構成を示す図(そ
の3)である。
【図18】本発明に基づく第7の基本構成を示す図(そ
の1)である。
【図19】本発明に基づく第7の基本構成を示す図(そ
の2)である。
【図20】本発明に基づく第8の基本構成1を示す図
(その1)である。
【図21】本発明に基づく第8の基本構成1を示す図
(その2)である。
【図22】本発明に基づく第8の基本構成2を示す図
(その1)である。
【図23】本発明に基づく第8の基本構成2を示す図
(その2)である。
【図24】本発明に基づく第8の基本構成2を示す図
(その3)である。
【図25】本発明に基づく第9の基本構成を示す図(そ
の1)である。
【図26】本発明に基づく第9の基本構成を示す図(そ
の2)である。
【図27】本発明に基づく第10の基本構成を示す図
(その1)である。
【図28】本発明に基づく第10の基本構成を示す図
(その2)である。
【図29】ソフトウェアDBの内容の一例を示す図であ
る。
【図30】サービスDBの内容の一例を示す図である。
【図31】生産物DBの内容の一例を示す図である。
【図32】任意構成管理DBの内容の一例を示す図であ
る。
【図33】提供先DBの内容の一例を示す図である。
【図34】作業生産物一覧DBの内容の一例を示す図で
ある。
【図35】リリース情報DBの内容の一例を示す図であ
る。
【図36】本発明に基づく第1の基本構成の具体例を示
す図(その1)である。
【図37】本発明に基づく第1の基本構成の具体例を示
す図(その2)である。
【図38】本発明に基づく第1の基本構成の具体例を示
す図(その3)である。
【図39】任意サービス構成設定装置の処理を示すフロ
ーチャート(その1)である。
【図40】任意サービス構成設定装置の処理を示すフロ
ーチャート(その2)である。
【図41】任意サービス構成復元装置の処理を示すフロ
ーチャート(その1)である。
【図42】任意サービス構成復元装置の処理を示すフロ
ーチャート(その2)である。
【図43】本発明に基づく第2の基本構成の具体例を示
す図(その1)である。
【図44】本発明に基づく第2の基本構成の具体例を示
す図(その2)である。
【図45】本発明に基づく第2の基本構成の具体例を示
す図(その3)である。
【図46】任意サービス構成記録装置の処理を示すフロ
ーチャート(その1)である。
【図47】任意サービス構成記録装置の処理を示すフロ
ーチャート(その2)である。
【図48】本発明に基づく第3の基本構成の具体例を示
す図(その1)である。
【図49】本発明に基づく第3の基本構成の具体例を示
す図(その2)である。
【図50】本発明に基づく第3の基本構成の具体例を示
す図(その3)である。
【図51】任意ソフトウェア構成記録装置の処理を示す
フローチャート(その1)である。
【図52】任意ソフトウェア構成記録装置の処理を示す
フローチャート(その2)である。
【図53】任意ソフトウェア構成参照装置の処理を示す
フローチャートである。
【図54】本発明に基づく第4の基本構成の具体例を示
す図(その1)である。
【図55】本発明に基づく第4の基本構成の具体例を示
す図(その2)である。
【図56】本発明に基づく第4の基本構成の具体例を示
す図(その3)である。
【図57】構成検証装置の処理を示すフローチャートで
ある。
【図58】本発明に基づく第5の基本構成の具体例を示
す図(その1)である。
【図59】本発明に基づく第5の基本構成の具体例を示
す図(その2)である。
【図60】本発明に基づく第5の基本構成の具体例を示
す図(その3)である。
【図61】提供先管理装置の処理を示すフローチャート
である。
【図62】提供先参照装置の処理を示すフローチャート
である。
【図63】本発明に基づく第6の基本構成の具体例を示
す図(その1)である。
【図64】本発明に基づく第6の基本構成の具体例を示
す図(その2)である。
【図65】本発明に基づく第6の基本構成の具体例を示
す図(その3)である。
【図66】所有権管理装置の処理を示すフローチャート
(その1)である。
【図67】所有権管理装置の処理を示すフローチャート
(その2)である。
【図68】生産物構成記録装置の処理を示すフローチャ
ートである。
【図69】管理領域をなすデータベースの内容の一例を
示す図である。
【図70】配付情報データベースの内容の一例を示す図
である。
【図71】配付先情報データベースの内容の一例を示す
図である。
【図72】変更情報データベースの内容の一例を示す図
である。
【図73】生産物一覧データベースの内容の一例を示す
図である。
【図74】配付元情報データベースの内容の一例を示す
図である。
【図75】配付所有権情報データベースの内容の一例を
示す図である。
【図76】所有権情報データベースの内容の一例を示す
図である。
【図77】図18に示す送信準備装置751の処理を示
すフローチャートである。
【図78】図18に示す受信準備装置752の処理を示
すフローチャートである。
【図79】図18に示す復元装置761の処理を示すフ
ローチャート(その1)である。
【図80】図18に示す復元装置761の処理を示すフ
ローチャート(その2)である。
【図81】図18に示すデータ送信装置762の処理を
示すフローチャート(その1)である。
【図82】図18に示すデータ送信装置762の処理を
示すフローチャート(その2)である。
【図83】図19に示す配付資格確認装置771の処理
を示すフローチャートである。
【図84】図19に示すデータ受信装置772の処理を
示すフローチャートである。
【図85】図19に示す登録装置773の処理を示すフ
ローチャートである。
【図86】図19に示す構成記録装置774の処理を示
すフローチャートである。
【図87】図20に示す配付元確認装置765の処理を
示すフローチャートである。
【図88】図20に示す送信配付元情報設定装置763
の処理を示すフローチャートである。
【図89】図21に示す受信配付元情報設定装置775
の処理を示すフローチャートである。
【図90】図22〜24に示す配付権獲得要求送信装置
831の処理を示すフローチャートである。
【図91】図22〜24に示す配付権獲得要求受信装置
832の処理を示すフローチャートである。
【図92】図22〜24に示す配付元情報変更装置83
3の処理を示すフローチャートである。
【図93】図22〜24に示す配付権譲渡許可設定装置
84の処理を示すフローチャートである。
【図94】図25に示す復旧通知装置851の処理を示
すフローチャートである。
【図95】図25に示す配付元復旧検出装置852の処
理を示すフローチャートである。
【図96】図25に示す復旧情報受信装置853の処理
を示すフローチャートである。
【図97】図26に示す復旧情報送信装置861の処理
を示すフローチャートである。
【図98】図26に示す配付先復旧検出装置862の処
理を示すフローチャートである。
【図99】図25に示すコンピュータ接続確認装置91
の処理を示すフローチャートである。
【図100】図25に示すコンピュータ間矛盾検出装置
92の処理を示すフローチャートである。
【図101】図26に示す接続応答装置93の処理を示
すフローチャートである。
【図102】図27および28に示す所有権情報変更装
置94−1,94−2の処理を示すフローチャート(そ
の1)である。
【図103】図27および28に示す所有権情報変更装
置94−1,94−2の処理を示すフローチャート(そ
の2)である。
【図104】図27および28に示す所有権データ送信
装置95−1,95−2の処理を示すフローチャートで
ある。
【図105】図27および28に示す所有権データ受信
装置96−1,96−2の処理を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
11…管理領域 12…任意構成管理データベース 13…作業領域 14…任意サービス構成設定装置 15…任意サービス構成復元装置 24…任意サービス構成記録装置 34…任意ソフトウェア構成記録装置 35…任意ソフトウェア構成参照装置 44…構成検証装置 53…提供先管理データベース 54…提供先管理装置 55…提供先情報参照装置 64…生産物構成記録装置 65…所有権管理装置 71…管理領域 72…送信領域 73…配付情報データベース 74…受信領域 75…配付準備装置 76…配付送信装置 77…配付受信装置 78…配付先情報データベース 79…変更情報データベース 81…配付元情報データベース 82…生産物一覧データベース 83…配付権変更装置 84…配付権譲渡許可設定装置 85…配付元復旧装置 86…配付先復旧装置 91…コンピュータ接続確認装置 92…コンピュータ間矛盾検出装置 93…接続応答装置 94…所有権情報変更装置 95…所有権データ送信装置 96…所有権データ受信装置 97…配付所有権情報データベース 98…所有権情報データベース 131…作業生産物一覧データベース 132…リリース情報データベース 141…組み合わせ記憶装置 142…サービス構成読み込み装置 151…生産物復元装置 152…組み合わせ読み込み装置 241…生産物構成記録装置 242…生産物構成矛盾検出装置 243…生産物登録装置 244…任意構成確認装置 341…任意構成記録装置 342…リリース情報読み込み装置 351…任意構成読み込み装置 352…任意構成出力装置 441…作業領域情報読み込み装置 442…リリース版数比較装置 443…検証結果出力装置 541…リリース情報記録装置 542…提供先記録装置 551…提供先情報読み込み装置 552…提供先情報出力装置 651…所有権情報通知装置 652…所有権情報読み込み装置 653…所有権設定/解除装置 751…送信準備装置 752…受信準備装置 761…復元装置 762…データ送信装置 763…送信配付元情報設定装置 765…配付元確認装置 771…配付資格確認装置 772…データ受信装置 773…登録装置 774…構成記録装置 775…受信配付元情報設定装置 831…配付権獲得要求送信装置 832…配付権獲得要求受信装置 833…配付元情報変更装置 851…復旧通知装置 852…配付元復旧検出装置 853…復旧情報受信装置 861…復旧情報送信装置 862…配付先復旧検出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 尚富 北海道札幌市厚別区下野幌テクノパーク1 丁目1番5号 富士通北海道通信システム 株式会社内 (72)発明者 坂本 康広 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 在原 佳典 北海道札幌市厚別区下野幌テクノパーク1 丁目1番5号 富士通北海道通信システム 株式会社内

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各ソフトウェア生産物についての変更の
    履歴とその内容を原本として保存する管理領域(11)
    と、該管理領域(11)より必要な前記ソフトウェア生
    産物を復元して新たなソフトウェア生産物を開発するた
    めの作業領域(13)とを含み、該作業領域(13)で
    の作業を支援するために各前記ソフトウェア生産物につ
    いてその構成を管理し、かつ、ここに開発すべきソフト
    ウェアはそれぞれが独立して開発された複数のサービス
    の組み合わせによってリリースされる、ソフトウェア生
    産物の構成管理システムにおいて、 リリースする前記ソフトウェア毎に任意に定められる前
    記サービスの組み合わせと、該組み合わせに係るサービ
    スの各々が前記作業領域(13)に復元されるときの版
    数で特定される復元形態とを記憶する任意構成管理デー
    タベース(12)と、 前記作業領域(13)においてリリースする前記ソフト
    ウェアの名称と、前記作業領域(13)に復元された各
    前記サービスの前記復元形態とを設定し、かつ、前記任
    意構成管理データベース(12)に対して格納するため
    の任意サービス構成設定装置(14)と、 利用者により指定される、リリースする前記ソフトウェ
    アの名称によって、前記任意構成管理データベース(1
    2)をアクセスして、当該ソフトウェアを構成する前記
    複数のサービスと、各該サービスの前記復元形態とを読
    み込み、この読み込み結果に基づいて、各々が当該復元
    形態を有する該複数のサービスを前記作業領域(13)
    内に復元せしめるための任意サービス構成復元装置(1
    5)とからなることを特徴とするソフトウェア生産物の
    構成管理システム。
  2. 【請求項2】 前記作業領域(13)内に、該作業領域
    (13)に復元される各前記サービスの名称とその各々
    の前記復元形態とを記憶するリリース情報データベース
    (132)を有する請求項1に記載の構成管理システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記リリース情報データベース(13
    2)に記憶された各前記サービスの名称とその各々の前
    記復元形態とを読み込むためのサービス構成読み込み装
    置(142)と、その読み込んだ結果を、前記任意構成
    管理データベース(12)に格納するための組み合わせ
    記憶装置(141)とを、前記任意サービス構成設定装
    置(14)内に有する請求項2に記載の構成管理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 開発者に指定された、リリースするソフ
    トウェアの名称を入力として当該ソフトウェアを構成す
    る前記サービスの組み合わせを読み込むための組み合わ
    せ読み込み装置(152)と、その読み込み結果に基づ
    いて、前記管理領域(11)より当該組み合わせに係る
    各サービスを前記作業領域(13)に復元するための生
    産物復元装置(151)とを、前記任意サービス構成復
    元装置(15)内に有する請求項1に記載の構成管理シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記サービスの組み合わせにより前記作
    業領域(13)にて復元された前記ソフトウェア生産物
    に対しリリースの可否を判定し、リリース可であって、
    リリースする構成として該ソフトウェア生産物が確定し
    たとき、当該サービスの組み合わせと、各該サービスの
    構成と、その各々の版数とを、前記管理領域(11)内
    の対応する前記原本に対して記録するための任意サービ
    ス構成記録装置(24)を有する請求項1に記載の構成
    管理システム。
  6. 【請求項6】 リリースする構成として確定した前記ソ
    フトウェア生産物と、前記管理領域(11)内の対応す
    る前記原本に記録された当該ソフトウェア生産物との間
    の矛盾を検出するための生産物構成矛盾検出装置(24
    2)を、前記任意サービス構成記録装置(24)内に有
    する請求項5に記載の構成管理システム。
  7. 【請求項7】 前記生産物構成矛盾検出装置(242)
    により、前記の矛盾が検出されたソフトウェア生産物に
    ついて、該ソフトウェア生産物の前記作業領域(13)
    内での状態を、前記管理領域(11)内の対応する前記
    原本に反映させるための登録操作を行う生産物登録装置
    (243)を、前記任意サービス構成記録装置(24)
    内に有する請求項6に記載の構成管理システム。
  8. 【請求項8】 複数の前記ソフトウェアを任意に組み合
    わせ新たなソフトウェアパッケージとしてリリースする
    場合において、 該ソフトウェアパッケージをリリースするときに、該ソ
    フトウェアパッケージを構成するソフトウェアの組み合
    わせに関する情報と、該組み合わせに係る各ソフトウェ
    アのリリース版数に関する情報とを、前記任意構成管理
    データベース(12)に記録するための任意ソフトウェ
    ア構成記録装置(34)と、 該任意構成管理データベース(12)にアクセスして、
    (i)リリースする前記ソフトウェア毎に定められる前
    記サービスの組み合わせに関する情報、(ii)前記の組
    み合わせに係る各サービスの前記復元形態に関する情
    報、(iii )前記ソフトウェアパッケージの組み合わせ
    に関する情報および(iv)該組み合わせに係る各ソフト
    ウェアのリリース版数に関する情報のうちのいずれかの
    情報を参照するための任意ソフトウェア構成参照装置
    (35)と、を有する請求項1に記載の構成管理システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記作業領域(13)内に、該作業領域
    (13)に復元される各前記ソフトウェアの名称と、各
    該ソフトウェアの前記復元形態とを記憶するためのリリ
    ース情報データベース(132)を備え、 前記任意ソフトウェア構成記録装置(34)は、 前記リリース情報データベース(132)内の情報に基
    づきまたは開発者からの入力に基づき、各前記ソフトウ
    ェアの名称と各該ソフトウェアの前記復元形態とに関す
    る情報を読み込むためのリリース情報読み込み装置(3
    42)と、 その開発者により指定された前記ソフトウェアパッケー
    ジの名称と対にして、その読み込んだ情報を、前記任意
    構成管理データベース(12)に記録するための任意構
    成記録装置(341)と、を有する請求項8に記載の構
    成管理システム。
  10. 【請求項10】 前記任意ソフトウェア構成参照装置
    (35)は、 開発者から指定された前記ソフトウェアパッケージの名
    称に従って、当該ソフトウェアパッケージに関して記録
    された前記任意構成管理データベース(12)内の情報
    を読み込むための任意構成読み込み装置(351)と、 該任意構成読み込み装置(351)から読み込んだ情報
    をその開発者に対して提供するための任意構成出力装置
    (352)と、を有する請求項8に記載の構成管理シス
    テム。
  11. 【請求項11】 前記ソフトウェアパッケージを構成す
    る各ソフトウェアが、それぞれに共通の共通サービスを
    使用する場合において、 各前記ソフトウェアがそれぞれ使用する前記共通サービ
    スのリリース版の構成が相互に同一であるか否かを検証
    するための構成検証装置(44)を有する請求項8に記
    載の構成管理システム。
  12. 【請求項12】 前記構成検証装置(44)は、 開発者によって指定される複数の前記ソフトウェアにそ
    れぞれ対応する各前記作業領域(13)ならびに該開発
    者によって指定される前記共通サービスの名称および前
    記共通サービスの前記復元形態をそれぞれ読み込むため
    の作業領域情報読み込み装置(441)と、 各前記ソフトウェアに対応する前記作業領域(13)内
    に設けられるリリース情報データベース(132)より
    読み込んだ各前記共通サービスの復元形態と、その開発
    者により指定された該共通サービスの復元形態とを比較
    するためのリリース版数比較装置(442)と、 前記リリース版数比較装置(442)による上記の比較
    の結果を、その開発者に対して通知するための検証結果
    出力装置(443)とを有する請求項11に記載の構成
    管理システム。
  13. 【請求項13】 ソフトウェア生産物のリリース版およ
    びリリース時の構成を、当該ソフトウェア生産物を提供
    した提供先毎に、提供先情報として、管理するための提
    供先管理装置(54)と、 前記提供先管理装置(54)により管理される前記提供
    先情報を、開発者の参照のために供する提供先情報参照
    装置(55)と、を有する請求項5または請求項8に記
    載の構成管理システム。
  14. 【請求項14】 前記提供先管理装置(54)からの前
    記提供先情報を記録すると共に前記提供先情報参照装置
    (55)により前記提供先情報が読み出される提供先管
    理データベース(53)を有する請求項13に記載の構
    成管理システム。
  15. 【請求項15】 前記提供先管理装置(54)は、 開発者からの指定に従って、指定されたソフトウェアの
    リリース版数を、指定された提供先と対応させて前記提
    供先管理データベース(53)に記録するためのリリー
    ス情報記録装置(541)と、 その開発者から指定された提供先が該提供先管理データ
    ベース(53)に存在しないときは、該提供先管理デー
    タベース(53)に当該提供先を追加した後、対応する
    ソフトウェアのリリース版数を、該提供先管理データベ
    ース(53)に記録するための提供先記録装置(54
    2)とを有する請求項14に記載の構成管理システム。
  16. 【請求項16】 前記提供先情報参照装置(55)は、 開発者から指定された前記提供先情報を、前記提供先管
    理データベース(53)より、読み込むための提供先情
    報読み込み装置(551)と、 読み込んだ該提供先情報をその開発者に提供するための
    提供先情報出力装置(552)と、を有する請求項14
    に記載の構成管理システム。
  17. 【請求項17】 前記作業領域(13)においてリリー
    スされたソフトウェア生産物の構成を前記管理領域(1
    1)に記録するための生産物構成記録装置(64)と、 前記の記録を行う場合に、該ソフトウェア生産物に所有
    権があるときはその記録を実行させ、その所有権がない
    ときはその記録を中止させる所有権管理装置(65)
    と、を有する請求項1に記載の構成管理システム。
  18. 【請求項18】 前記所有権管理装置(65)は、 前記管理領域(11)を参照して、前記ソフトウェア生
    産物に係るソフトウェアまたはサービスの所有権が解除
    されていることを確認して、開発者の所有権を設定し、
    あるいはその開発者が該ソフトウェアまたはサービスの
    所有者であることを確認して所有権の設定を行うための
    所有権設定/解除装置(653)と、 前記所有権設定/解除装置(653)により更新され
    た、前記管理領域(11)内の所有権情報を読み込むた
    めの所有権情報読み込み装置(652)と、 該所有権情報読み込み装置(652)より読み込んだ所
    有権情報をもとに、当該ソフトウェアまたはサービスの
    所有権が当該開発者であることを確認して、前記生産物
    構成記録装置(64)に対して、前記の記録の実行を指
    示するための所有権情報通知装置(651)と、を有す
    る請求項17に記載の構成管理システム。
  19. 【請求項19】 各々が請求項1の構成管理システム
    (70)を備える複数の開発拠点を有し、複数の該開発
    拠点間でソフトウェア生産物を分散して共有管理する分
    散共有管理システムであって、 前記ソフトウェア生産物を配付する送信側の前記開発拠
    点は、 前記構成管理システム(70)からの前記ソフトウェア
    生産物に関する構成記録情報ならびに該ソフトウェア生
    産物の変更の履歴およびその内容を保持して管理する管
    理領域(71)と、 当該開発拠点の開発者から入力される前記の配付に関す
    る情報をもとに受信側の前記開発拠点へ前記ソフトウェ
    ア生産物を配付する準備を行う配付準備装置(75)
    と、 前記配付準備装置(75)を介し、前記の配付に関する
    情報に従って、前記管理領域(71)から一時的に前記
    ソフトウェア生産物を復元する送信領域(72)と、 前記送信領域(72)内に復元された前記ソフトウェア
    生産物に関する情報を、前記受信側の開発拠点へ送信す
    る配付送信装置(76)とからなることを特徴とするソ
    フトウェア生産物の分散共有管理システム。
  20. 【請求項20】 前記送信側の開発拠点から前記ソフト
    ウェア生産物の配付を許可する前記受信側の開発拠点の
    コンピュータ名およびその開発者名を表す基本配付情報
    を格納する配付情報データベース(73)を備える請求
    項19に記載の分散共有管理システム。
  21. 【請求項21】 前記の配付に関する情報のうち配付先
    情報を格納する配付先情報データベース(78)を備え
    ると共に、 前記配付準備装置(75)は、 該配付先情報が有する、前記管理領域(71)内の配付
    管理領域名を前記配付送信装置(76)に通知する送信
    準備装置(751)と、 前記基本配付情報を前記配付先情報データベース(7
    8)に格納する受信準備装置(752)とを含んでなる
    請求項20に記載の分散共有管理システム。
  22. 【請求項22】 各々が請求項1の構成管理システム
    (70)を備える複数の開発拠点を有し、複数の該開発
    拠点間でソフトウェア生産物を分散して共有管理する分
    散共有管理システムであって、 前記ソフトウェア生産物が配付される受信側の前記開発
    拠点は、 送信側の前記開発拠点から配付される前記ソフトウェア
    生産物に関する情報を受信して管理する配付受信装置
    (77)と、 前記配付受信装置(77)に受信された前記情報を一時
    的に保存する受信領域(74)と、 前記受信領域(74)を参照して、前記ソフトウェア生
    産物に関する構成記録情報ならびに該ソフトウェア生産
    物の変更の履歴およびその内容を保持して管理する管理
    領域(71)とからなることを特徴とするソフトウェア
    生産物の分散共有管理システム。
  23. 【請求項23】 前記配付受信装置(77)は、 当該ソフトウェア生産物が、当該開発拠点に配付される
    資格があるか否か確認する配付資格確認装置(771)
    と、 配付された前記ソフトウェア生産物に関する情報を受信
    して前記管理領域(71)にこれを保存せしめるデータ
    受信装置(772)と、 前記受信領域(74)内の前記ソフトウェア生産物を前
    記管理領域(71−2)に登録する登録装置(773)
    とを含んでなる請求項22に記載の分散共有管理システ
    ム。
  24. 【請求項24】 前記受信領域(74)に格納されてい
    る前記ソフトウェア生産物およびその版数を保持する生
    産物一覧データベース(82)を備える請求項23に記
    載の分散共有管理システム。
  25. 【請求項25】 前記配付受信装置(77)は、 送信側の前記開発拠点から配付される前記ソフトウェア
    生産物に関する情報のうち、該ソフトウェア生産物の管
    理領域名および構成記録の版数から、該送信側の開発拠
    点での構成記録と同一のソフトウェア生産物および版数
    をもって、前記管理領域(71)に対する構成記録を行
    う構成記録装置(774)を含む請求項23に記載の分
    散共有管理システム。
  26. 【請求項26】 前記配付送信装置(76)内に、前記
    ソフトウェア生産物を配付先の前記開発拠点に送信する
    データ送信装置(762)を備え、 該データ送信装置(762)はさらに、該ソフトウェア
    生産物毎に、配付元となる前記開発拠点を検索して当該
    配付元となる開発拠点がないかもしくはその配付元が自
    開発拠点であるときに、当該配付の実行が可能と判断し
    て前記の送信を前記データ送信装置(762)に行わせ
    る配付元確認装置(765)を有する請求項19に記載
    の分散共有管理システム。
  27. 【請求項27】 各前記開発拠点内の前記管理領域内
    に、前記ソフトウェア生産物の配付を行った際の配付元
    となる前記開発拠点を記録管理する配付元情報データベ
    ース(81)を備え、前記配付元確認装置(765)
    は、配付先の該配付元情報データベース(81)により
    前記の配付元となる前記開発拠点の検索を行う請求項2
    6に記載の分散共有管理システム。
  28. 【請求項28】 前記配付送信装置(76)内に、 送信側の前記管理領域内における前記配付元情報データ
    ベース(81)において、送信された前記ソフトウェア
    生産物の各々についてその記述があるか否かを確認し
    て、記述されていないとき、当該ソフトウェア生産物の
    ソフトウェア生産物名および送信側の前記管理領域名の
    組み合わせを、該配付元情報データベース(81)に追
    加して記録する送信配付元情報設定装置(763)を備
    える請求項27に記載の分散共有管理システム。
  29. 【請求項29】 各前記開発拠点内の前記管理領域内
    に、前記ソフトウェア生産物の配付を行った際の配付元
    となる前記開発拠点を記録管理する配付元情報データベ
    ース(81)を備えると共に、前記配付受信装置(7
    7)内に、 受信側の前記管理領域内における前記配付元情報データ
    ベース(81)において、受信された前記ソフトウェア
    生産物の各々のソフトウェア生産物名についてその記述
    があるか否か確認し、その記述が無いとき、当該ソフト
    ウェア生産物名とその開発拠点名を該配付元情報データ
    ベース(81)に追加して記録する受信配付元情報設定
    装置(775)を有する請求項22に記載の分散共有管
    理システム。
  30. 【請求項30】 前記ソフトウェア生産物の配付権を、
    前記開発拠点間で譲渡し合うための配付権変更装置(8
    3)を、各前記開発拠点内に有する請求項19または2
    2に記載の分散共有管理システム。
  31. 【請求項31】 前記配付権変更装置(83)は、 自開発拠点に前記ソフトウェア生産物の配付を行った他
    の開発拠点に対して、前記配付権を自開発拠点に譲渡さ
    せるための配付権獲得依頼を発行する配付権獲得要求送
    信装置(831)を有する請求項30に記載の分散共有
    管理システム。
  32. 【請求項32】 前記配付権変更装置(83)は、 前記配付権獲得要求送信装置(831)からの前記配付
    権獲得依頼に対し、自開発拠点において配付権を所有し
    ている前記ソフトウェア生産物の配付権譲渡を許可でき
    る場合、前記配付権獲得依頼を発行した開発拠点に対し
    て当該ソフトウェア生産物の配付権を譲渡する配付権獲
    得要求受信装置(832)を有する請求項31に記載の
    分散共有管理システム。
  33. 【請求項33】 前記配付権変更装置(83)は、 前記ソフトウェア生産物の配付を行った際の配付元とな
    る前記開発拠点を記録管理する前記配付元情報データベ
    ース(81)に対し、前記ソフトウェア生産物名および
    対応する開発拠点名に関する記録の変更を行う配付元情
    報変更装置(833)を有する請求項31に記載の分散
    共有管理システム。
  34. 【請求項34】 各前記開発拠点内に、 前記配付権獲得要求送信装置(831)からの前記配付
    権獲得依頼について、自開発拠点において所有している
    前記ソフトウェア生産物の配付権の譲渡を許可するか否
    かの設定を、前記ソフトウェア生産物の配付を行った際
    の配付元となる前記開発拠点を記録管理する配付元情報
    データベース(81)に対して行う配付権譲渡許可設定
    装置(84)を有する請求項31に記載の分散共有管理
    システム。
  35. 【請求項35】 配付元となる前記開発拠点から他の複
    数の開発拠点に対して同時に前記ソフトウェア生産物を
    配付する際に、該ソフトウェア生産物の配付元の開発拠
    点において、該ソフトウェア生産物の正しい共有に失敗
    した後の復旧に関する操作を実行する配付元復旧装置
    (51)を備える請求項19に記載の分散共有管理シス
    テム。
  36. 【請求項36】 前記配付元復旧装置(51)は、前記
    配付送信装置(76)からの出力に基づいて前記配付元
    の開発拠点において前記復旧の必要性があるか否かの検
    出を行う配付元復旧検出装置(852)を含む請求項3
    5に記載の分散共有管理システム。
  37. 【請求項37】 前記配付元復旧装置(51)は、前記
    配付元の開発拠点における前記復旧に関する情報を受信
    するための復旧情報受信装置(853)を含む請求項3
    6に記載の分散共有管理システム。
  38. 【請求項38】 前記配付元復旧装置(51)は、前記
    配付元復旧検出装置(852)および前記復旧情報受信
    装置(853)からの前記復旧に関する情報を併せて前
    記開発者に通知するための復旧通知装置(851)を含
    む請求項37に記載の分散共有管理システム。
  39. 【請求項39】 前記配付元の開発拠点より前記ソフト
    ウェア生産物の配付を受けた配付先の前記開発拠点にお
    いて、該配付先開発拠点での復旧に関する操作を実行す
    る配付先復旧装置(86)を備える請求項22に記載の
    分散共有管理システム。
  40. 【請求項40】 前記配付先復旧装置(86)は、前記
    復旧に関する情報を配付元の前記開発拠点に通知するた
    めの復旧情報通知装置(861)を含む請求項39に記
    載の分散共有管理システム。
  41. 【請求項41】 前記配付先復旧装置(86)は、前記
    配付受信装置(77)からの出力に基づいて、前記の復
    旧の必要性があるか否かの検出を行ってその結果を前記
    復旧情報通知装置(861)に通知する配付先復旧検出
    装置(862)を含む請求項40に記載の分散共有管理
    システム。
  42. 【請求項42】 前記ソフトウェア生産物の配付先の前
    記開発拠点におけるコンピュータの稼働状態に関する情
    報を、応答として、該ソフトウェア生産物の配付元の前
    記開発拠点に返送する接続応答装置(93)を備える請
    求項22に記載の分散共有管理システム。
  43. 【請求項43】 前記ソフトウェア生産物の配付元の前
    記開発拠点に、応答として返送される、該ソフトウェア
    生産物の配付先の前記開発拠点におけるコンピュータの
    稼働状態に関する情報に基づいてコンピュータ相互間の
    接続を確認するコンピュータ接続確認装置(91)を備
    える請求項19に記載の分散共有管理システム。
  44. 【請求項44】 前記ソフトウェア生産物の配付に関す
    る情報のうち配付先情報を前記コンピュータ接続確認装
    置(91)より取得してこれを格納する配付先情報デー
    タベース(78)を、該配付先情報データベース(7
    8)内の配付先情報を参照して、複数の配付先開発拠点
    における各コンピュータ相互間に前記ソフトウェア生産
    物の共有に関しての矛盾があるか否か検出するコンピュ
    ータ間矛盾検出装置(92)を備える請求項43に記載
    の分散共有管理システム。
  45. 【請求項45】 配付される前記ソフトウェア生産物に
    ついて、その配付時におけるその所有権を表す所有権情
    報を格納する配付所有権情報データベース(97)を備
    える請求項19または22に記載の分散共有管理システ
    ム。
  46. 【請求項46】 前記管理領域(71)に前記ソフトウ
    ェア生産物を登録する際における該ソフトウェア生産物
    の所有権に関する情報を格納する所有権情報データベー
    ス(98)を備える請求項45に記載の分散共有管理シ
    ステム。
  47. 【請求項47】 1つの前記開発拠点より他の前記開発
    拠点に対し、前記所有権の解除または設定を行う所有権
    情報変更装置(94)を備える請求項46に記載の分散
    共有管理システム。
  48. 【請求項48】 前記所有権に関するデータの授受を行
    う所有権データ送信装置(95)および所有権データ受
    信装置(96)を有する請求項47に記載の分散共有管
    理システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002503000A (ja) * 1998-02-04 2002-01-29 インターウォーヴェン インコーポレイテッド ウェブサイトを開発するためのシステムと方法
JP2011022712A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Canon Inc 配信システム、配信装置、及び配信方法

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