JPH09322943A - 生体刺激装置 - Google Patents

生体刺激装置

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Publication number
JPH09322943A
JPH09322943A JP8144037A JP14403796A JPH09322943A JP H09322943 A JPH09322943 A JP H09322943A JP 8144037 A JP8144037 A JP 8144037A JP 14403796 A JP14403796 A JP 14403796A JP H09322943 A JPH09322943 A JP H09322943A
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JP
Japan
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biological
living body
signal processing
signal
input
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Pending
Application number
JP8144037A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Tanaka
栄一 田中
Masahiko Matsunaka
雅彦 松中
Keiko Nakanishi
圭子 中西
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP8144037A priority Critical patent/JPH09322943A/ja
Publication of JPH09322943A publication Critical patent/JPH09322943A/ja
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は健康状態向上のために生体刺激装置
を用いるときに生体の心身状態を計測し、その値を利用
して使い勝手向上を目指したものである。 【解決手段】 生体を刺激する生体刺激手段2と、生体
3の生体信号を検出する生体信号検出手段1と、生体信
号検出手段1により検出した生体データの信号処理をす
る信号処理手段4と、信号処理手段4により生成した数
値により生体の心身状態を認識する心身状態認識手段5
と、心身状態認識手段5の出力により生体刺激手段5の
刺激内容を制御する制御手段6とにより生体をモニター
しながら生体刺激内容を制御できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は健康状態向上のため
に生体刺激装置を用いるときに生体の心身状態を計測
し、その値を利用して使い勝手向上を目指した生体刺激
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】健康ブームの中、健康機器特に生体を機
械的、電気的、磁気的等の方法で刺激する刺激装置はま
すます需要が高まりつつある。しかしながらその刺激装
置がどの程度生体に対して効果があったかは主観的でし
かなかった。一方、生体刺激装置の中で生体の状態を検
出するものとしては特開平1−139078号公報に示
すように生体電位計測を行いながら電気的治療を行うも
のがあった。
【0003】図6に示すようにこの特開平1−1390
78号公報においては電流発生手段101により2つの
周波数の低周波電流を発生させ、生体にとりつける電極
部分をもつ導子手段103への低周波電流の出力を出力
調整器102で調整するようにしておき、この導子端子
103に出力してくる電流を電流検出手段104で検出
し、アラーム発生器105により出力変成器を制御する
もので、生体に電気刺激を与えている場合に過度の電流
が流れて生体に害を及ぼさないようにしたものである。
【0004】一方、生体のカオスアトラクタは病気の予
防、病気の診断に用いるための手法として近年少しづつ
研究されてきた。例えば、健康判定を家庭等の一般の人
にもできるものとして特開平6−217951号公報が
ある。図7はこの特開平6−217951号公報での健
康管理のデータ処理手段で、複数パターンのアトラクタ
を予め記憶するためのアトラクタ記憶手段(図7中メモ
リ201で示す部分)と、生体信号を収集するための生
体信号収集手段(図7中脈波収集部202として脈波で
行う場合を記述している。)と、生体信号に基づいてア
トラクタを生成するためのアトラクタ生成手段(図7中
CPU203にて生成し、アトラクタ表示キー204に
て表示可能にしてある。番号は204とする。)と、ア
トラクタ記憶手段201に記憶されたアトラクタとアト
ラクタ生成手段204によって生成されたアトラクタと
から体調を判定するための体調判定手段(CPU203
にて判定するようにしてある。番号は203とする。)
と、体調判定手段203での判定結果に基づく体調を表
示するための体調表示手段(図7中体調表示キー205
により表示する表示部206を示している。)を備え、
生体信号から体調を知らせるというものである。207
は予め記憶しておくべき各種のアトラクタを格納する領
域を指定するエリアフラグ、208は所望するアトラク
タを記憶させた場合にそれを確するための確定キーであ
る。
【0005】この健康管理装置はアトラクタ形状から病
気の症状を判定する装置の改良としてそのアトラクタの
見方を専門家でない人が判定できるようにしたものであ
る。即ち、通常状態のアトラクタを自らアトラクタ記憶
手段201に入力し、その値を基準にして、その後測定
したデータからアトラクタ生成手段204でアトラクタ
を生成して、基準のアトラクタと生成したアトラクタを
比較して健康判定するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の生体
刺激装置では、生体の状態を計測したときに刺激による
不安全か否かの2つの場合の選択チェックするためのも
のであった。従って、生体が刺激装置によりどのように
リラックスしたか、どの程度刺激を受けたか、どれくら
い回復したかしたかをみれるものではなった。
【0007】一方、リラックス度や、刺激度あるいは回
復度などは平常状態が人によって異なっている。例えば
信号処理手段においてカオス指標を求めた場合に、様々
な人のカオスアトラクタは平常状態においても様々な形
状を示し、また、リアプノフ指数も外から見ただけでは
わからず、同じ心身状態のように見えても同じ値を示す
とは限らず、その生体の状態を推定することは実質上難
しかった。また、同一人物であったとしても、測定する
時間帯によりリアプノフ指数は異なってきており、同一
人物においてすらその心身状態を特定することは難しか
った。即ち、生体では図3に示すように時事刻々変化す
る状況に対応するためにカオスの程度(例えばリアプノ
フ指数)が変化している。従って、生体の状況を把握し
ようとすれば生体の年齢や生体の測定時点での時間など
を把握せずにカオス指標を演算しても正確な生体状況を
つかむことができないと言う課題があった。
【0008】一方、上記従来の技術の健康管理装置にお
いても生体信号収集手段202で収集した生体信号から
アトラクタ生成手段204でアトラクタを生成して予め
アトラクタ記憶手段201で記憶してあるアトラクタと
比較するものであるが、アトラクタは年齢、性別、そし
て測定時間によって異なってくるため予め記憶してある
アトラクタと比較しても測定ごとに基準がずれているた
めに健康を判定することに対して誤判定の可能性があっ
た。それは健康か体調が悪いかの差に現れるアトラクタ
の変化よりも測定時の時刻、年齢での違いの方が大きい
からである。
【0009】また、たとえアトラクタがエリア選択を行
っていろいろなエリアに各種アトラクタを記憶してあっ
てもその記憶してあるアトラクタの中からどのアトラク
タを選択するかを決める選択手段のようなものが必要と
なってくる。しかし、この従来例の健康管理装置におい
てはこの選択手段がないため、そしてその選択するため
の判断基準となる条件がないため正確な健康判定を行う
にはばらつきの中に埋没してしまう危険性があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、生体に対して刺激を与える生体刺激手段を
用いるときに、生体信号を生体信号検出手段で計測し
て、その信号から信号処理手段により生成した数値によ
り生体の心身状態を認識することにより生体刺激手段の
刺激内容を制御したり、その心身の状態を表示するもの
である。
【0011】また、生体による個体差を入力手段で情報
入力するようにしたものである。上記発明によれば、刺
激により生体が回復する程度に応じて刺激内容を変更さ
せてより適切な刺激を与えることができる。また、その
回復度を把握したりすることにより、刺激を受けている
人がその後の適切な処置を考えることができる。
【0012】また、個体差を入力してあるので過度な刺
激を与えることなく、個体に応じた快適な刺激促進が可
能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は生体を刺激する生体刺激
手段と、生体の生体信号を検出する生体信号検出手段
と、生体信号検出手段により検出した生体データの信号
処理をする信号処理手段と、信号処理手段により生成し
た数値により生体の心身状態を認識する心身状態認識手
段と、心身状態認識手段の出力により生体刺激手段の刺
激内容を制御する制御手段とを有するものである。
【0014】そして生体刺激を受けているときあるいは
その前後に生体信号検出手段で生体信号を計測して、そ
の値を信号処理利をすることにより生体の心身のリラッ
クス状態あるいは負荷状態を認識して、その状態に応じ
て生体に対する刺激内容を制御するものである。
【0015】また、生体を刺激する生体刺激手段と、生
体の生体信号を検出する生体信号検出手段と、生体信号
検出手段により検出した生体データの信号処理をする信
号処理手段と、信号処理手段により生成した数値により
生体の心身状態を認識する心身状態認識手段と、心身状
態認識手段の出力を表示す表示手段とを有するものであ
る。
【0016】そして、生体刺激を受けているときあるい
はその前後に生体信号検出手段で生体信号を計測して、
その値を信号処理利をすることにより生体の心身のリラ
ックス状態あるいは負荷状態を認識して、その状態を表
示手段で表示して刺激を受けている生体が自分の状態を
把握するものである。
【0017】さらに、信号処理手段は生体信号検出手段
で得た生体信号をn次元に再構成する再構成手段と、心
身状態認識手段で認識可能な形式に数値化する数値化手
段とを有し、生体信号をカオス信号処理を行い、その結
果を心身状態認識手段で認識可能なレベルに数値化する
ものである。
【0018】また、生体に関する情報を入力する入力手
段と、入力手段で入力した情報と信号処理手段により生
成した数値により生体の心身状態を認識する心身状態認
識手段とを加えた構成としてあり、生体に関する情報と
生体信号検出手段から得られた情報からその生体の測定
時点での状態を補正するようにしてある。
【0019】また、心身状態認識手段は入力手段で入力
した測定時条件に適合する標準データを記憶しておく基
準データ部と、基準データ部で記憶してある入力条件に
おける標準データにより信号処理手段で処理したデータ
を補正する補正部と、補正部で補正した値により生体の
心身状態を判定する判定部とを有しており、入力手段で
入力した測定条件に対応する基準データによって、生体
信号検出手段で検出した生体データを信号処理手段で信
号処理した値を補正部で補正するようにして、その補正
した値から心身の状態を判定部で判定するものである。
【0020】また、入力手段に入力する生体条件は測定
時の時刻と年齢と性別の少なくとも一つ以上の項目とし
たものであり、測定時間による信号処理を行ったデータ
を測定時刻による補正や、年齢による補正や、更に性別
による補正を行うものである。
【0021】以下本発明の一実施例を図を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例の構成を示すブロック図
である。
【0022】1は生体刺激手段2により健康状態維持に
励んでいる生体3の生体信号を検出する生体信号検出手
段、4は生体信号検出手段1により検出した生体データ
をカオス信号処理する信号処理手段、5は信号処理手段
4により生成したカオス指標に基づく数値により生体3
の心身状態を認識する心身状態認識手段、6は心身状態
認識手段5の出力により生体刺激手段2の刺激内容を制
御する制御手段である。7は心身状態認識手段5の内容
を表示する表示手段である。
【0023】上記構成において動作を説明する。生体刺
激手段2で健康維持のために生体刺激を行う人は生体信
号を生体信号検出手段1で検出し、検出した生体データ
を信号処理手段4で信号処理を行う。
【0024】ここで、生体刺激手段2で行う生体刺激は
電気的な生体刺激、磁気的な生体刺激、機械的な生体刺
激(いわゆるマッサージのようなもの)、超短波などに
よる生体刺激、温熱による生体刺激、赤外線や紫外線な
どの光線による生体刺激などのことである。また、信号
処理手段4による信号処理は例えば生体信号として心拍
や脈拍を生体信号検出手段1で検出して、その時間的な
心電位や脈信号を線形信号処理である周波数解析(FF
Tのようなもの)を行ったり、非線形信号処理であるカ
オス信号処理などのことを行うものである。
【0025】次に心身状態認識手段5にて信号処理手段
4により生成した数値により生体の心身状態を認識し、
心身状態認識手段5の出力により生体刺激手段2の刺激
内容を制御手段6で制御するようにしてある。即ち、あ
るモードの刺激を生体刺激手段2で与える場合、生体刺
激開始時点で信号処理手段4による解析結果が副交感神
経優位になっているのが、負荷がかかることにより更に
交感神経優位になる。この交感神経優位の状態は信号処
理手段4によって生成されたリアプノフ指数等のカオス
指標により示される。負荷変化が一般的なレベルでの負
荷であれば継続して刺激を与え、その数値の変化により
制御手段6で違うモードに進み、他の刺激を与えて、そ
こで継続して生体信号から得られる生体データを信号処
理手段4で解析してモニターをしながら生体刺激を行
う。所定の刺激を終えた場合には刺激を停止して、生体
3の生体信号から信号処理手段4で演算するリアプノフ
指数またはその数字に対応したレベルを表示手段7によ
り表示する。表示内容は上記リアプノフ指数の数値が上
昇して、副交感神経優位が示され、リラックス感、快適
感が得られたことがわかる。このようにして生体3をモ
ニターリングしながら生体刺激を行うことにより生体刺
激のメニュー選択の正当性が裏付けられる。また、急激
な負荷変化があればこの状態で発見でき、生体3への生
体刺激手段2による刺激を停止する。このようにするこ
とにより異常状態監視にもなる。さらに表示により自ら
の状況把握ができるため快適度に対する実感が明確にな
ってくる。リラックス度、ストレス度等の把握もおこな
うことができる。
【0026】次に本発明の他の一実施例を図2を用いて
説明する。1は生体刺激手段2により健康状態維持に励
んでいる生体3の生体信号を検出する生体信号検出手
段、4は生体信号検出手段1により検出した生体データ
をカオス信号処理する信号処理手段、5は信号処理手段
4により生成したカオス指標に基づく数値により生体3
の心身状態を認識する心身状態認識手段、6は心身状態
認識手段5の出力により生体刺激手段2の刺激内容を制
御する制御手段である。7は心身状態認識手段5の内容
を表示する表示手段である。
【0027】また、心身状態認識手段5は生体3の情報
の入力条件下を入力する入力手段8により得られるデー
タに関する標準データを記憶しておく基準データ部9
と、基準データ部9で記憶してある入力条件における標
準データにより信号処理手段5で処理したデータを補正
する補正部10と、補正部10で補正した値により生体
3の心身状態を判定する判定部11とで構成してある。
【0028】また、信号処理手段5は生体信号検出手段
1で検出した生体信号をn次元に再構成する再構成手段
12と、補正部10で補正可能な形式に数値化する数値
化手段13とから構成してある。
【0029】そして、入力手段8は年齢入力部14と、
計時手段15からの信号を入力する時刻入力部16と、
性別を入力する性別入力部17とから構成してある。
【0030】上記構成において動作を説明する。生体刺
激手段2で生体刺激をする人は入力手段8の年齢入力部
14と、性別入力部17にそれぞれ年齢と、男か女かの
性別を入力する。また、計時手段15からの信号を時刻
入力部16で受け入力条件として条件入力する。この生
体刺激手段2で生体刺激を受けている生体3から上記の
条件下での生体信号を生体信号検出手段1で検出し、検
出した生体データを信号処理手段5でカオス信号処理す
る。
【0031】この信号処理手段5でのカオス信号処理は
再構成手段12にて生体信号検出手段1で検出した生体
信号をn次元に再構成し、数値化手段13にて補正部1
0で補正可能な形式に数値化するようにしてある。
【0032】次に心身状態認識手段5にて入力手段8で
入力した情報と信号処理手段5により生成したカオス指
標に基づく数値により生体3の心身状態を認識する。状
態を認識する方法は様々な測定条件下の標準データを予
め基準データ部9に記憶しておき、基準データ部9で記
憶してある測定入力条件における標準データにより信号
処理手段5で処理したデータを補正部10で補正し、補
正部10で補正した標準状態との偏差の値により生体3
の心身状態を予め決めた判定条件をもとに判定部11で
判定するようにしてある。そして、心身状態認識手段5
の出力により生体刺激手段2の遊技内容を制御手段7で
制御するようにしてある。
【0033】ここで信号処理は後述するように非線形信
号処理であるカオス信号処理を行うことである。生体か
ら得られた心電を上記のカオス信号処理を行うと、心電
のゆらぎから演算される数値は生体固有の状況に依存し
た形で処理結果が得られる。生体固有の状況というのは
生体の年齢、性別、そして計測時間による生体計測時の
状況のことである。その他の生体固有の状況というのは
人であれば身長、体重などの身体状況や国籍などの遺伝
子による状況、また生活状況なども入力条件として補正
の対象を広げる場合には必要となってくる条件である。
ここでは一つの国における標準的なデータにより補正す
ることを念頭に置き、そのために必要な入力条件として
年齢と計測時間の場合について説明する。
【0034】一般に心拍のゆらぎは日内変動を行ってお
り、それが週内変動、月、年という時間的環境に支配さ
れてゆらいでいる。図3はその日内変動の一例を示して
いる。午前ゼロ時から始まる一日の心拍をカオス信号処
理したときの最大リアプノフ指数の変化を示したもので
ある。縦軸は最大リアプノフ指数、横軸は時間で午前0
時が原点となっている。午前0時では寝ているため90
分間隔の睡眠の周期がみられ、朝の起床少し前から最大
リアプノフ指数が低下していき、起床と共に急激に低下
する。いわゆるモーニングサージと呼ばれている現象で
ある。その後午前中から午後にかけて徐々に大きくな
り、夕方には一つの緩やかなピークがみられ、その後若
干低下していく。また、その後入眠すると最大リアプノ
フ指数は増加してくる。以上のような概日リズムがみら
れ、そのために生体から心拍を測定してもその時刻によ
っって標準的な値が異なってくるためにその計測時間に
よる標準値で比較するか、計測時間により補正するかの
作業をする必要が生じてくる。
【0035】そこで、生体信号検出手段1で検出した生
体信号を信号処理手段3でカオス信号処理し、一方で、
計時手段15から得られた時刻を入力手段8の時刻入力
部16に入力すると共に年齢及び性別(男性ばかり、女
性ばかりで比較する場合には必要なくどちらかに固定し
ておけばよい。)を入力して基準データ部にあるその測
定時間での、その年齢での標準状態を出力させて、その
値と信号処理手段5で処理した結果とを補正部10で補
正する。そして、その補正した結果から標準状態に対し
てどの程度変位しているかを判定部11で判定して、そ
の結果をもとに生体刺激手段2を制御手段7で制御する
ようにしてある。
【0036】なお、このカオス信号処理した最大リアプ
ノフ指数は加齢と共に落ちてくる。そして夕方に出てく
る緩やかなピークが落ちてくる。これら年齢によるグラ
フの形の違いなども考慮するために入力手段8にて年齢
の入力が必要となってくる。
【0037】また、時刻の入力は図3で見てわかるよう
に最大リアプノフ指数が刻々変動しているために必要で
ある。
【0038】ここでカオス信号処理の方法について以下
に説明する。信号処理手段3は生体信号検出手段1で検
出した1次元の時系列信号データをn次元の空間に再構
成手段12で再構成し、補正部6で補正可能な形式に数
値化手段13で数値化するようにしてある。再構成手段
12ではn次元空間への写像による方法やTAKENS
の方法による場合などがある。
【0039】また、数値化手段13として相関次元を求
める方法、リアプノフ指数を求める方法、KSエントロ
ピーを求める方法、2次元や3次元座標への投影による
簡易な数値化を目指す方法等様々な方法がある。投影に
よる簡易な数値化を目指す方法では面積を求める、体積
を求める、重心を求める、大きさを求める、長径、短径
を求める等様々な方法がある。
【0040】ここで生体信号検出手段1で検出する生体
信号は心臓からの信号により検出される図4に示すよう
に心拍波形とする。図4において縦軸は心拍波形の出
力、横軸は時間で、心拍波形のR−R間隔を波形の上部
に記してある。
【0041】図5はこの生体信号検出手段1で検出した
心拍波形のR−R間隔を求め、検出したR波に対し前の
R波と今のR波の間隔を横軸に取り、今のR波と次のR
波の間隔を縦軸に取り、この座標上に再構成手段12で
再構成した図である。縦軸、横軸共に時間軸(秒)であ
る。この図5は二次元に埋め込んだ場合における再構成
したアトラクタである。このアトラクタの大きさが負荷
状態によって小さくなる。遊技に熱中していると、体に
は負荷がかかった状態になるからである。
【0042】このアトラクタの面積はR−R間隔の揺ら
ぎが大きいか小さいかの指標となり、重心は心拍数の大
小を表す。右上方にいくと心拍数が大きく左下方に行く
と心拍数が小さくなることを示している。ここではこの
面積と重心の2つの数値により信号処理手段3で信号処
理する。信号処理手段3の数値化手段13で数値化して
重心の位置(X、Y)は(X2+Y20.5とした距離で
表し、また、アトラクタの面積を演算する。
【0043】そして、このデータによる数値化した値を
用いて標準データと補正部10で補正するものである。
このようにカオス指標で求めた数値を入力手段8で入力
した条件における標準データにより補正して偏差に応じ
て生体刺激装置の制御を行っている。
【0044】なお、入力手段8に入力する入力条件は年
齢の入力ができる場合は年齢を入力してもらうが、本当
の年齢を入力しない場合が想定されるので、その場合に
は計時手段15により計測された時刻入力部16からの
信号のみで生体の条件を規制し、その他の条件は無視す
るか、または生体刺激開始時のカオス処理信号から年齢
を推定して一定時間後にカオス信号処理した状態認識に
基づいて制御手段7による制御をかける方法を用いても
良い。
【0045】それは測定時の時刻がわかっているのと標
準的なカオス信号処理した値はわかるためそこから年齢
を推定することが可能なためである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明では生体を刺
激する生体刺激手段2と、生体3の生体信号を検出する
生体信号検出手段1と、生体信号検出手段1により検出
した生体データの信号処理をする信号処理手段4と、信
号処理手段4により生成した数値により生体の心身状態
を認識する心身状態認識手段5と、心身状態認識手段5
の出力により生体刺激手段5の刺激内容を制御する制御
手段6としているので、生体刺激を受けているときある
いはその前後に生体の心身のリラックス状態あるいは負
荷状態に応じて生体に対する刺激内容を制御するという
有利な効果を有する。
【0047】また、心身状態認識手段の出力を表示す表
示手段を有するため、生体の心身のリラックス状態ある
いは負荷状態を表示手段で表示して刺激を受けている生
体が自分の状態を把握するという有利な効果を有する。
【0048】さらに、信号処理手段は生体信号検出手段
で得た生体信号をn次元に再構成する再構成手段と、心
身状態認識手段で認識可能な形式に数値化する数値化手
段とを有し、生体信号をカオス信号処理を行い、その結
果を心身状態認識手段で認識可能なレベルに数値化する
ので客観的なデータをもとに生体刺激の程度を把握した
り、生体に情報として与えたりでき、健康把握に有利な
効果を有する。
【0049】また、生体に関する情報を入力する入力手
段と、入力手段で入力した情報と信号処理手段により生
成した数値により生体の心身状態を認識する心身状態認
識手段とを持つことにより、生体の測定時点での状態を
補正して、その生体固有のレベルに合わせた刺激促進を
行うことができるという有利な効果を有する。
【0050】また、心身状態認識手段は入力手段で入力
した測定時条件に適合する標準データを記憶しておく基
準データ部と、基準データ部で記憶してある入力条件に
おける標準データにより信号処理手段で処理したデータ
を補正する補正部と、補正部で補正した値により生体の
心身状態を判定する判定部としてあるので、基準データ
によって、生体データから得られた信号処理した値を正
確に判定部で判定することができるという有利な効果を
有する。
【0051】また、入力手段に入力する生体条件は測定
時の時刻と年齢と性別の少なくとも一つ以上の項目とし
てあるので、測定時刻による補正や、年齢による補正
や、更に性別による補正による個体に応じた生体刺激の
条件を創り出すことができるという有利な効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における生体刺激装置の構成
を示すブロック図
【図2】本発明の他の一実施例における生体刺激装置の
構成を示すブロック図
【図3】同実施例における最大リアプノフ指数の日内変
動の模式グラフ
【図4】同実施例における生体信号検出手段で検出した
データ例を示す図
【図5】同実施例における信号処理手段で信号処理した
データ例を示す図
【図6】従来の生体刺激装置の構成を示すブロック図
【図7】同生体信号処理の一方法の構成を示すブロック
【符号の説明】
1 生体信号検出手段 2 生体刺激手段 3 生体 4 信号処理手段 5 心身状態認識手段 6 制御手段 7 表示手段 8 入力手段 9 記憶部 10 補正部 11 判定部 12 再構成手段 13 数値化手段 14 年齢入力部 16 時刻入力部 17 性別入力部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体を刺激する生体刺激手段と、前記生体
    の生体信号を検出する生体信号検出手段と、前記生体信
    号検出手段により検出した生体データの信号処理をする
    信号処理手段と、前記信号処理手段により生成した数値
    により生体の心身状態を認識する心身状態認識手段と、
    前記心身状態認識手段の出力により生体刺激手段の刺激
    内容を制御する制御手段を備えた生体刺激装置。
  2. 【請求項2】生体を刺激する生体刺激手段と、前記生体
    の生体信号を検出する生体信号検出手段と、前記生体信
    号検出手段により検出した生体データの信号処理をする
    信号処理手段と、前記信号処理手段により生成した数値
    により生体の心身状態を認識する心身状態認識手段と、
    前記心身状態認識手段の出力を表示す表示手段を備えた
    生体刺激装置。
  3. 【請求項3】信号処理手段は生体信号検出手段で得た生
    体信号をn次元に再構成する再構成手段と、心身状態認
    識手段で認識可能な形式に数値化する数値化手段とから
    構成してある請求項1叉は2記載の生体刺激装置。
  4. 【請求項4】生体に関する情報を入力する入力手段と、
    前記入力手段で入力した情報と信号処理手段により生成
    した数値により生体の心身状態を認識する心身状態認識
    手段とを備えた請求項1から3のいずれか1項記載の生
    体刺激装置。
  5. 【請求項5】心身状態認識手段は入力手段で入力した測
    定時条件に適合する標準データを記憶しておく基準デー
    タ部と、前記基準データ部で記憶してある入力条件にお
    ける標準データにより信号処理手段で処理したデータを
    補正する補正部と、前記補正部で補正した値により生体
    の心身状態を判定する判定部とを備えた請求項4記載の
    生体刺激装置。
  6. 【請求項6】入力手段に入力する生体条件は測定時の時
    刻と年齢と性別の少なくとも一つ以上の項目とした請求
    項3または4記載の生体刺激装置。
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