JPH09321550A - 高出力増幅器 - Google Patents

高出力増幅器

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JPH09321550A
JPH09321550A JP13200396A JP13200396A JPH09321550A JP H09321550 A JPH09321550 A JP H09321550A JP 13200396 A JP13200396 A JP 13200396A JP 13200396 A JP13200396 A JP 13200396A JP H09321550 A JPH09321550 A JP H09321550A
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誠 松永
Yukinori Tarui
幸宣 垂井
Hideshi Hanshiyou
秀史 繁昌
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、低スプリアスな高出力増幅器を
高効率、低価格、小形で実現することを目的とする。 【解決手段】 半導体素子を増幅素子として用いた増幅
器を多段に接続した高出力増幅器において、最終段増幅
器を効率の高いC級バイポーラトランジスタ増幅器で構
成し、該最終段増幅器を励振するための初段から励振増
幅器までをA級またはAB級バイアスで動作する線形性
の良い増幅器で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、包絡線が矩形波
状の高周波パルスを効率高くかつ、出力波に含むスプリ
アスを低く抑えて増幅する高出力増幅器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】レーダシステムにおける送信機などの送
信装置の増幅手段において発生するスプリアス波が他の
通信手段等に影響を与えるおそれがあるため、このスプ
リアスを抑制することが重要になってきている。レーダ
システムでは高出力の高周波パルスを送信するため、効
率の高いC級にバイアスしたベース接地のバイポーラト
ランジスタ増幅器が広く用いられる。図8に例示のC級
ベース接地バイポーラトランジスタ増幅器1は入力端子
としてのエミッタ電極2と、出力端子としてのコレクタ
電極3とグランドである基準電圧に接続されたベース電
極4とを有するNPNトランジスタからなるバイポーラ
トランジスタ5を含む。また、通常は入力側整合回路
(図示省略)と出力側整合回路(図示省略)を含む。こ
の構成においてコレクタ電極は、エミッタ電極に対して
正にバイアスされる。この増幅器は入力信号の負の半サ
イクルではベース・エミッタ接合は順方向にバイアスさ
れ、トランジスタが導通して、出力信号のコレクタ電流
を流す。このときエミッタ・ベース方向のバイアス電流
はバイアスリターン8を通ってグランドに流れる。次
に、入力信号の正の半サイクルになるとベース・エミッ
タ接合は逆方向にバイアスされるため、トランジスタは
不導通になる。このときコレクタ回路に蓄積されていた
エネルギーが負荷に消費され効率的な動作をする。ここ
で、高周波パルスがバイポーラトランジスタ5に入力す
るときを考える。このときは、バイアスリターン8を通
ってグランドに流れるエミッタ・ベース方向の自己バイ
アス電流はパルスの持続期間中バイアス回路内にエネル
ギーを蓄積する。上記高周波パルスの終りでは、入力信
号が急激に遮断されるため、この過渡期間の間にベース
電流として蓄積されていたエネルギーがベース入力端子
で放出されるため出力側にスプリアス振動またはリンギ
ングを生じる。この振動が出力スペクトルにスプリアス
成分として現れる。図9は、このC級ベース接地バイポ
ーラトランジスタ増幅器1への高周波パルスの包絡線で
示した入力波形9と出力波形10の関係を示したもので
ある。上記のスプリアスとなる周波数成分は、図9の出
力波形10に示すように、高周波パルス波形を送出する
ときの上記高周波パルスの終りぎわの包絡線で示したパ
ルス立ち下がり時に発生する。この高出力で高効率な特
徴のあるC級ベース接地バイポーラトランジスタ増幅器
1のスプリアス特性を改善するために、高周波パルスの
包絡線で示した入力波形9のパルス波形の立ち下がりを
ゆっくりとした変化にし、急激な電流変化を避ける方法
がとられた。特開平5−249225号公報「スプリア
ス周波数抑制器」に開示された構成を図10に示す。高
出力の矩形波を増幅する多段増幅器において、スプリア
ス低減のためプリドライバ11の後に可変アッテネータ
とプリトリガ(PINダイオードバイアス制御器)から
なるスプリアス周波数抑制器12を設け波形整形した高
周波パルスをドライバ増幅器13である終段増幅器に入
力する構成である。C級増幅では、増幅器への入力波と
出力波のパルス波形は異なる。さらにパルスの立ち下が
り時の波形歪みがスプリアスに影響する。今、波形整形
した緩やかに変化する包絡線を有するパルス波形の高周
波パルスを入力する場合を考えると、C級増幅の後では
低レベルの入力波が増幅されないため、波形が鋭く立上
り、かつ立ち下がりも急峻な波形になるが、不要なスプ
リアス分の発生は低く抑えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、波形整
形した滑らかな入力波をC級増幅した後さらに必要な高
出力を得るためにC級増幅すると、この増幅器には急峻
な立ち下がり波形のパルスが入力するため、大レベルの
スプリアスを発生するようになる。したがって、高周波
パルス波形をなめらかにするのは、終段C級増幅器の直
前の励振増幅器で行う必要があるが、この増幅段は相当
高電力レベルになっており、この段階で波形制御を行う
には大電力に耐えるPINダイオードとその比較的高電
流になる印加バイアス電流を高速に制御する制御器が必
要になり、送信装置が高価になる。さらに、大電力のレ
ーダ用送信機では、このような送信機を多数並列に配し
て電力合成するか、あるいはフェーズドアレーとして空
間で電力合成に多数の送信機が用いられる。そのため装
置全体が大型化し、かつ高電力部での波形整形のバイア
ス制御部も大型化に拍車をかけることになるという問題
点があった。
【0004】この発明は、簡単な構成で、制御部も大電
力を扱う必要無く、かつ効率の高いC級バイポーラトラ
ンジスタ増幅器を用いることができ、スプリアスレベル
の低い高出力増幅器を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係わる高出力増幅器は、入力され
る高周波パルスを増幅して所望の高出力を得る高出力増
幅器において、最終段増幅器をC級バイアスで動作させ
たC級バイポーラトランジスタ増幅器とし、上記C級バ
イポーラトランジスタ増幅器の前段に、半導体素子を増
幅素子に用いてA級またはAB級バイアスで線形性良く
動作させたA級またはAB級半導体増幅器を多段に接続
して構成され、入射電波を上記C級バイポーラトランジ
スタ増幅器の励振に要するレベルまで増幅する半導体増
幅器を接続し、上記C級バイポーラトランジスタ増幅器
へ、立ち下がりを緩やかに変化させた包絡線波形を有す
るよう波形整形した高周波パルスの形状を保存して入力
したものである。
【0006】請求項2の発明に係わる高出力増幅器は、
請求項1記載の高出力増幅器において、上記A級または
AB級半導体増幅器に代えて、電界効果トランジスタを
増幅素子に用いてA級またはAB級バイアスで線形性良
く動作させたA級またはAB級電界効果トランジスタ増
幅器としたものである。
【0007】請求項3の発明に係わる高出力増幅器は、
請求項1記載の高出力増幅器において、上記A級または
AB級半導体増幅器に代えて、バイポーラトランジスタ
を増幅素子に用いてA級またはAB級バイアスで線形性
良く動作させたA級またはAB級バイポーラトランジス
タ増幅器としたものである。
【0008】請求項4の発明に係わる高出力増幅器は、
最終段増幅器をその入出力端に電力分配/合成器を配
し、上記入出力端の電力分配/合成器の間に並列接続し
た複数個のC級バイアスで動作させたC級バイポーラト
ランジスタ増幅器を備えて構成した並列電力合成型の並
列電力合成C級バイポーラトランジスタ増幅器とし、上
記並列電力合成C級バイポーラトランジスタ増幅器の前
段に、半導体素子を増幅素子に用いてA級またはAB級
バイアスで線形性良く動作させたA級またはAB級半導
体増幅器を多段に接続して構成され、入射電波を上記並
列電力合成C級バイポーラトランジスタ増幅器の励振に
要するレベルまで増幅する半導体増幅器を接続し、上記
並列電力合成C級バイポーラトランジスタ増幅器へ、立
ち下がりを緩やかに変化させた包絡線波形を有するよう
波形整形した高周波パルスの形状を保存して入力したも
のである。
【0009】請求項5の発明に係わる高出力増幅器は、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の高出力増幅器にお
いて、上記入力される高周波パルスを、立上り、立ち下
がりを緩やかに変化させた包絡線波形を有するよう波形
整形する波形整形回路を、上記半導体増幅器の入力端に
設けたものである。
【0010】請求項6の発明に係わる高出力増幅器は、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の高出力増幅器にお
いて、上記半導体増幅器の多段に接続されたA級または
AB級半導体増幅器、A級またはAB級電界効果トラン
ジスタ増幅器、またはA級またはAB級バイポーラトラ
ンジスタ増幅器のいずれかの少なくとも一つに接続さ
れ、接続された増幅器の増幅素子に印加するバイアス電
圧または電流を時間的に制御し、上記入力される高周波
パルスを、立上り、立ち下がりを緩やかに変化させた包
絡線波形を有するよう波形整形する波形整形バイアス制
御回路を設けたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1にこの発明の高出力増幅器の実施の
形態1の構成図を示す。図中、14はA級あるいはAB
級で動作するA級またはAB級半導体増幅器、15はC
級バイポーラトランジスタ増幅器である。図1に示した
例では、A級またはAB級半導体増幅器14は多段に縦
続接続される構成であるが、そのうちの一段あるいは複
数段の増幅器については並列電力合成したものを含んで
もよいが、A級あるいはAB級動作をすることが必要で
ある。
【0012】次に動作について図2により説明する。い
ま、図2に示すような包絡線波形の高周波パルスの入射
電波16を、図1に示した高出力増幅器の入力端子6か
ら入射させる場合を考える。この発明では、このパルス
波形は立上りおよび立ち下がりが緩やかに変化してお
り、主スペクトラムの狭帯域化および特に立ち下がりを
緩やかに変化させていることにより、ホール蓄積効果の
悪影響を低減させ低スプリアス特性を得ようとするもの
である。この入射電波16は多段のA級またはAB級半
導体増幅器14で線形増幅され、入射電波16と同じパ
ルス波形の電波が多段のA級またはAB級半導体増幅器
14の出力として得られ、これがC級バイポーラトラン
ジスタ増幅器15の入力となる。このように緩やかに変
化する入射電波16の波形が保存されてC級バイポーラ
トランジスタ増幅器15の入射波になるため、このC級
バイポーラトランジスタ増幅器15で増幅された電波の
波形は、図2に示すように低レベルがカットされた立上
りが幾分急峻なパルス波形の出力電波17になるが、立
ち下がり部にホール蓄積効果に起因するリンギング波形
等のないものである。
【0013】以上のように実施の形態1の構成によれ
ば、入力端子6から立上りおよび立ち下がりを緩やかに
変化させた包絡線波形の高周波パルスの入射電波16が
入力されると、A級またはAB級半導体増幅器14で最
終段のC級バイポーラトランジスタ増幅器15を励振す
るに十分なレベルまで線形増幅し、入射電波16と同じ
パルス波形の電波を出力するので、これが高い効率でC
級バイポーラトランジスタ増幅器15で増幅され、低ス
プリアスな高出力増幅器を実現できる。すなわち、高価
で大型化するスプリアス周波数抑制器等を用いることな
く、上記のような特に立ち下がりを緩やかに変化させた
適切な包絡線波形を有する高周波パルスを入力すること
により、効率が高く、低スプリアス特性の低価格な高出
力増幅器を得られる効果がある。また、図2に示したよ
うに、立上りおよび立ち下がり共に緩やかに変化した包
絡線波形を有する高周波パルスを入力するようにした場
合には、主スペクトラムの専有帯域幅も狭帯域化された
高出力増幅器を得られる効果がある。
【0014】実施の形態2.図3にこの発明の高出力増
幅器の実施の形態2の構成図を示す。図中、18は電界
効果トランジスタを増幅用素子に用いたA級あるいはA
B級で動作するA級またはAB級電界効果トランジスタ
増幅器、15は最終段のC級バイポーラトランジスタ増
幅器である。なお、上記実施の形態2の動作は上記実施
の形態1と同様である。この実施の形態2では、電界効
果トランジスタ増幅器18の電界効果トランジスタは電
圧制御素子であるため、接合部におけるキャリヤ蓄積効
果がバイポーラトランジスタに比べて小さく、A級ある
いはAB級で動作させるので、低スプリアスな特性が得
られる。また、図3に示した例では、A級またはAB級
電界効果トランジスタ増幅器18は多段に縦続接続され
る構成であるが、そのうちの一段あるいは複数段の増幅
器については並列電力合成したものを含んでもよいが、
A級あるいはAB級動作をすることが必要である。
【0015】実施の形態3.図4にこの発明の高出力増
幅器の実施の形態3の構成図を示す。図中、19はバイ
ポーラトランジスタを増幅用素子に用いたA級あるいは
AB級で動作するA級またはAB級バイポーラトランジ
スタ増幅器、15は最終段のC級バイポーラトランジス
タ増幅器である。なお、上記実施の形態3の動作は上記
実施の形態1と同様である。ここで、A級またはAB級
バイポーラトランジスタ増幅器19のバイポーラトラン
ジスタは電流制御素子であるため接合部におけるキャリ
ヤ蓄積効果があるが、A級あるいはAB級で動作させれ
ば整流電流が流れるレベルもC級に比べれば少なくて済
みA級またはAB級バイポーラトランジスタ増幅器19
の出力での周波数成分は低スプリアスな特性が得られ
る。また、電界効果トランジスタを増幅用素子とする場
合に比べ比較的低価格で構成でき、送信機全体の低価格
化と低スプリアス特性を実現する効果がある。なお、図
4に示した例では、A級またはAB級バイポーラトラン
ジスタ増幅器19は多段に縦続接続された構成を示して
いるが、そのうちの一段あるいは複数段の増幅器につい
ては並列電力合成したものを含んで高出力化を図っても
よい。これらもまたA級あるいはAB級動作をすること
が必要なのは言うまでもない。
【0016】実施の形態4.図5にこの発明の高出力増
幅器の実施の形態4の構成図を示す。図中、20は電力
分配/合成器、21は入出力端に電力分配/合成器20
を配し、上記入出力端の電力分配/合成器20の間に並
列接続された複数個のC級バイポーラトランジスタ増幅
器15を備えて構成した並列電力合成型の並列電力合成
C級バイポーラトランジスタ増幅器である。ここでは、
電力分配/合成器20で前段のA級またはAB級半導体
増幅器14の出力電力を分配し、それぞれC級バイポー
ラトランジスタ増幅器15で増幅した後、再度電力分配
/合成器20で電力を合成するものである。この実施の
形態4では、さらに高効率で高出力の低スプリアス特性
の高出力増幅器を得られる効果がある。
【0017】実施の形態5.図6にこの発明の高出力増
幅器の実施の形態5の構成図を示す。図中、22は入力
端に設けられた波形整形回路であり、その後に複数段縦
続接続したA級またはAB級半導体増幅器14が設けら
れ、最終段にC級バイポーラトランジスタ増幅器15を
設けたものである。入力端子6から入射した低レベルの
電波は適当な緩やかな立上り、立ち下がり形状の包絡線
の高周波パルスの波形に整形され、A級またはAB級半
導体増幅器14に入力され、最終段のC級バイポーラト
ランジスタ増幅器15を励振するのに十分な電力レベル
まで線形増幅される。
【0018】この実施の形態5の構成によれば、波形整
形回路22を入力端に設け、A級またはAB級半導体増
幅器14に接続したため、低レベルの入射電波を適当な
緩やかな立上り、立ち下がり形状の高周波パルスの波形
に整形すればよく、高レベル電波の波形整形に比べ高性
能な波形整形が小形かつ低価格で実現できる。なお、A
級またはAB級半導体増幅器14で増幅された適当な緩
やかな立上り、立ち下がり形状の包絡線の高周波パルス
は、その波形が最終段のC級バイポーラトランジスタ増
幅器15の入力まで保存されるため、C級バイポーラト
ランジスタ増幅器15で高出力に増幅された出力波のス
プリアス成分を低く抑えることができる。また、波形整
形回路で、入力される高周波パルスを、立上り、立ち下
がりを緩やかに変化させた包絡線波形を有するよう波形
整形するので、主スペクトラムの専有帯域幅も狭帯域化
された高出力増幅器を得られる。
【0019】実施の形態6.図7にこの発明の高出力増
幅器の実施の形態6の構成図を示す。図中、23は波形
整形バイアス制御回路であり、複数段縦続接続されたA
級またはAB級半導体増幅器14の少なくとも一つに接
続され、増幅器内の増幅用半導体素子に印加するバイア
ス電圧または電流を時間的に制御し、増幅器へ入力され
た高周波パルスの増幅後の出力を適当な緩やかな立上
り、立ち下がり形状の包絡線の高周波パルス波形に整形
するものである。入力端子6から入射した高周波パルス
の電波は、複数縦続接続されたA級またはAB級半導体
増幅器14で順次増幅されるが、そのうちの少なくとも
一つのA級またはAB級半導体増幅器14において適当
な緩やかな立上り、立ち下がり形状の包絡線の高周波パ
ルス波形に整形され、その波形が保たれた状態で最終段
のC級バイポーラトランジスタ増幅器15を励振するの
に十分な電力レベルまで増幅される。その出力が最終段
のC級バイポーラトランジスタ増幅器15に入力され、
高効率で高出力に増幅される。
【0020】この実施の形態6によれば、波形整形バイ
アス制御回路23の適用増幅器は、複数縦続接続された
A級またはAB級半導体増幅器14のうちの一つの増幅
器でよく、一つの増幅器の扱う電力は低電力レベルであ
るため、波形整形バイアス制御回路23の構成は、高電
力レベルで波形整形を行う場合に比べて制御回路の構成
が単純で小形化、低価格に構成できる。また、波形整形
バイアス制御回路により、入力される高周波パルスを、
立上り、立ち下がりを緩やかに変化させた包絡線波形を
有するよう波形整形するので、出力端子7からの出力電
波のスプリアス成分を低く抑えることができる上、主ス
ペクトラムの専有帯域幅も狭帯域化できる。従って、小
形かつ低価格な低スプリアス特性で主スペクトラムの専
有帯域幅も狭帯域化された高出力増幅器を得られる効果
がある。
【0021】上記波形整形バイアス制御回路23は、適
用される増幅器内の半導体増幅素子に印加するバイアス
値の時間的な変化を整形するために、半導体素子が電界
効果トランジスタの場合はゲート、ドレインあるいはソ
ース電極への各印加電圧を制御するバイアス制御回路で
構成される。一方、半導体素子がバイポーラトランジス
タの場合はベース、エミッタあるいはコレクタの各バイ
アス電流を制御するバイアス制御回路で構成される。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、高価で大型化
するスプリアス周波数抑制器等を用いることなく、効率
が高く、低スプリアス特性の低価格な高出力増幅器を得
られる効果がある。
【0023】請求項2の発明によれば、最終段のC級バ
イポーラトランジスタ増幅器の前段に、電界効果トラン
ジスタを増幅素子に用いてA級またはAB級バイアスで
線形性良く動作させたA級またはAB級電界効果トラン
ジスタ増幅器を多段に接続して構成され、入射電波を上
記C級バイポーラトランジスタ増幅器の励振に要するレ
ベルまで増幅する半導体増幅器を接続したので、さらに
低スプリアスな特性の高出力増幅器を得られる効果があ
る。
【0024】請求項3の発明によれば、最終段のC級バ
イポーラトランジスタ増幅器の前段に、バイポーラトラ
ンジスタを増幅素子に用いてA級またはAB級バイアス
で線形性良く動作させたA級またはAB級バイポーラト
ランジスタ増幅器を多段に接続して構成され、入射電波
を上記C級バイポーラトランジスタ増幅器の励振に要す
るレベルまで増幅する半導体増幅器を接続したので、バ
イポーラトランジスタは電流制御素子であるため接合部
におけるキャリヤ蓄積効果があるが、A級あるいはAB
級で動作させれば整流電流が流れるレベルもC級に比べ
れば少なくて済み、電界効果トランジスタを増幅素子と
する場合に比べ比較的低価格で構成でき、送信機全体の
低価格化と低スプリアス特性を実現する効果がある。
【0025】請求項4の発明によれば、さらに高効率で
高出力の低スプリアス特性の高出力増幅器を得られる効
果がある。
【0026】請求項5の発明によれば、波形整形回路を
半導体増幅器の入力端に設けたため、低レベルの入力さ
れる高周波パルスを、立上り、立ち下がりを緩やかに変
化させた包絡線波形を有するよう波形整形すればよく、
高レベル電波の波形整形に比べ高性能な波形整形が小形
かつ低価格で実現できるので、小形かつ低価格な低スプ
リアス特性の高出力増幅器を得られる効果がある。さら
に、波形整形回路で、入力される高周波パルスを、立上
り、立ち下がりを緩やかに変化させた包絡線波形を有す
るよう波形整形するので、主スペクトラムの専有帯域幅
も狭帯域化された高出力増幅器を得られる効果がある。
【0027】請求項6の発明によれば、波形整形バイア
ス制御回路の適用増幅器は、半導体増幅器の多段に接続
されたA級またはAB級半導体増幅器、A級またはAB
級電界効果トランジスタ増幅器、またはA級またはAB
級バイポーラトランジスタ増幅器のいずれかの少なくと
も一つでよく、一つの増幅器の扱う電力は低電力レベル
であるため、波形整形バイアス制御回路の構成は、比較
的高電力レベルで波形整形を行う場合に比べて制御回路
の構成が単純で小形化、低価格に構成でき、小形かつ低
価格な低スプリアス特性高出力増幅器を得られる効果が
ある。さらに、波形整形バイアス制御回路により、入力
される高周波パルスを、立上り、立ち下がりを緩やかに
変化させた包絡線波形を有するよう波形整形するので、
主スペクトラムの専有帯域幅も狭帯域化された高出力増
幅器を得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の高出力増幅器の実施の形態1の構
成図である。
【図2】 この発明の高出力増幅器の実施の形態1の動
作説明図である。
【図3】 この発明の高出力増幅器の実施の形態2の構
成図である。
【図4】 この発明の高出力増幅器の実施の形態3の構
成図である。
【図5】 この発明の高出力増幅器の実施の形態4の構
成図である。
【図6】 この発明の高出力増幅器の実施の形態5の構
成図である。
【図7】 この発明の高出力増幅器の実施の形態6の構
成図である。
【図8】 従来のC級ベース接地バイポーラトランジス
タ増幅器の構成図である。
【図9】 従来のC級ベース接地バイポーラトランジス
タ増幅器での高周波パルスの包絡線で示した入力波形と
出力波形の関係を示す説明図である。
【図10】 従来のスプリアス周波数抑制器を用いた高
出力増幅器の構成図である。
【符号の説明】
1 C級ベース接地バイポーラトランジスタ増幅器、2
エミッタ電極、3 コレクタ電極、4 ベース電極、
5 バイポーラトランジスタ、6 入力端子、7 出力
端子、8 バイアスリターン、9 入力波形、10 出
力波形、11 プリドライバ、12 スプリアス周波数
抑制器、13 ドライバ増幅器、14 A級またはAB
級半導体増幅器、15 C級バイポーラトランジスタ増
幅器、16 入射電波、17 出力電波、18 A級ま
たはAB級電界効果トランジスタ増幅器、19 A級ま
たはAB級バイポーラトランジスタ増幅器、20 電力
分配/合成器、21 並列電力合成C級バイポーラトラ
ンジスタ増幅器、22 波形整形回路、23 波形整形
バイアス制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡村 寛 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される高周波パルスを増幅して所望
    の高出力を得る高出力増幅器において、最終段増幅器を
    C級バイアスで動作させたC級バイポーラトランジスタ
    増幅器とし、上記C級バイポーラトランジスタ増幅器の
    前段に、半導体素子を増幅素子に用いてA級またはAB
    級バイアスで線形性良く動作させたA級またはAB級半
    導体増幅器を多段に接続して構成され、入射電波を上記
    C級バイポーラトランジスタ増幅器の励振に要するレベ
    ルまで増幅する半導体増幅器を接続し、上記C級バイポ
    ーラトランジスタ増幅器へ、立ち下がりを緩やかに変化
    させた包絡線波形を有するよう波形整形した高周波パル
    スの形状を保存して入力したことを特徴とする高出力増
    幅器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高出力増幅器において、
    上記A級またはAB級半導体増幅器に代えて、電界効果
    トランジスタを増幅素子に用いてA級またはAB級バイ
    アスで線形性良く動作させたA級またはAB級電界効果
    トランジスタ増幅器としたことを特徴とする高出力増幅
    器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の高出力増幅器において、
    上記A級またはAB級半導体増幅器に代えて、バイポー
    ラトランジスタを増幅素子に用いてA級またはAB級バ
    イアスで線形性良く動作させたA級またはAB級バイポ
    ーラトランジスタ増幅器としたことを特徴とする高出力
    増幅器。
  4. 【請求項4】 最終段増幅器をその入出力端に電力分配
    /合成器を配し、上記入出力端の電力分配/合成器の間
    に並列接続した複数個のC級バイアスで動作させたC級
    バイポーラトランジスタ増幅器を備えて構成した並列電
    力合成型の並列電力合成C級バイポーラトランジスタ増
    幅器とし、上記並列電力合成C級バイポーラトランジス
    タ増幅器の前段に、半導体素子を増幅素子に用いてA級
    またはAB級バイアスで線形性良く動作させたA級また
    はAB級半導体増幅器を多段に接続して構成され、入射
    電波を上記並列電力合成C級バイポーラトランジスタ増
    幅器の励振に要するレベルまで増幅する半導体増幅器を
    接続し、上記並列電力合成C級バイポーラトランジスタ
    増幅器へ、立ち下がりを緩やかに変化させた包絡線波形
    を有するよう波形整形した高周波パルスの形状を保存し
    て入力したことを特徴とする高出力増幅器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の高
    出力増幅器において、上記入力される高周波パルスを、
    立上り、立ち下がりを緩やかに変化させた包絡線波形を
    有するよう波形整形する波形整形回路を、上記半導体増
    幅器の入力端に設けたことを特徴とする高出力増幅器。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の高
    出力増幅器において、上記半導体増幅器の多段に接続さ
    れたA級またはAB級半導体増幅器、A級またはAB級
    電界効果トランジスタ増幅器、またはA級またはAB級
    バイポーラトランジスタ増幅器のいずれかの少なくとも
    一つに接続され、接続された増幅器の増幅素子に印加す
    るバイアス電圧または電流を時間的に制御し、上記入力
    される高周波パルスを、立上り、立ち下がりを緩やかに
    変化させた包絡線波形を有するよう波形整形する波形整
    形バイアス制御回路を設けたことを特徴とする高出力増
    幅器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018098793A (ja) * 2016-12-15 2018-06-21 タレス パルス整形によるパルスrf放出のスペクトル制御

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