JPH09317993A - 多面体構造物 - Google Patents

多面体構造物

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JPH09317993A
JPH09317993A JP13150296A JP13150296A JPH09317993A JP H09317993 A JPH09317993 A JP H09317993A JP 13150296 A JP13150296 A JP 13150296A JP 13150296 A JP13150296 A JP 13150296A JP H09317993 A JPH09317993 A JP H09317993A
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JP13150296A
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Akira Nishihara
明 西原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天体観測用ドームの骨組などに好適な多面体
構造物を提供する。 【解決手段】 内側および外側の2本の骨組片3、4か
らなる骨組部材2を正4面体の各辺上に配設し、各骨組
部材2の中点に筒体5を設けて当該骨組部材2の骨組片
3、4同士をこの筒体5を中心として回動自在に係着す
る。正4面体の各頂点において、各骨組部材2の内側の
骨組片3の端部を当該頂点を通る他の2個の骨組部材2
のうち一方の骨組部材2の外側の骨組片4にその内側か
ら摺動自在に当接する形で他方の骨組部材2の外側の骨
組片3、4の端部と開閉自在に連結すると同時に、各骨
組部材2の外側の骨組片4の端部を当該頂点を通る他の
2個の骨組部材2のうち他方の骨組部材2の内側の骨組
片3にその外側から摺動自在に当接する形で一方の骨組
部材2の内側の骨組片3の端部と開閉自在に連結する。
これにより、多面体構造物1を自在に収縮・拡張させう
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天体観測用ドーム
等の建造物やキャンピング用または山岳用のテントの骨
組として用いたり、多面体の立体幾何学を学ぶための数
学教材模型として活用したり、或いはストレス解消用具
や置物(室内用ディスプレイ、屋外用オブジェ等)とし
て使用するに好適な多面体構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、天体観測用ドーム等の建造物を建
造する際には、多数の骨組部材を現場に搬入し、これら
骨組部材を接合して骨組を組み立てていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これでは、天
候などの影響を受けやすい現場で多数の骨組部材を接合
する必要があるので、骨組の組立に困難を伴い、その完
了までに長時間を要するという不都合があった。
【0004】このことは、キャンプ場や山岳地でテント
を設営する場合その他についても同様である。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、天体観測用ド
ーム等の建造物やキャンピング用テントの骨組などに適
用可能で、しかも簡単に短時間で組み立てることができ
る多面体構造物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明による多
面体構造物(1)は、内側および外側の2本の骨組片
(3、4)からなる骨組部材(2)を正4面体の各辺上
に配設し、前記各骨組部材の中点に拘束部材(5、9)
を設けて当該骨組部材の骨組片同士をこの拘束部材を中
心として回動自在に係着し、正4面体の各頂点におい
て、前記各骨組部材の内側の骨組片(3)の端部を当該
頂点を通る他の2個の骨組部材のうち一方の骨組部材の
外側の骨組片(4)にその内側から摺動自在に当接する
形で他方の骨組部材の外側の骨組片の端部と開閉自在に
連結すると同時に、前記各骨組部材の外側の骨組片の端
部を当該頂点を通る他の2個の骨組部材のうち他方の骨
組部材の内側の骨組片にその外側から摺動自在に当接す
る形で一方の骨組部材の内側の骨組片の端部と開閉自在
に連結して構成される。
【0007】また本発明による多面体構造物(1)は、
内側および外側の2本の骨組片(3、4)からなる骨組
部材(2)を正8面体の各辺上に配設し、前記各骨組部
材の中点に拘束部材(5、9)を設けて当該骨組部材の
骨組片同士をこの拘束部材を中心として回動自在に係着
し、正8面体の各頂点において、前記各骨組部材の内側
の骨組片(3)の端部を当該頂点を通る他の3個の骨組
部材のうち当該骨組部材に対向する1個の骨組部材およ
び残り2個の骨組部材のうち一方の骨組部材の外側の骨
組片(4)にその内側から摺動自在に当接する形で他方
の骨組部材の外側の骨組片の端部と開閉自在に連結する
と同時に、前記各骨組部材の外側の骨組片の端部を当該
頂点を通る他の3個の骨組部材のうち当該骨組部材に対
向する1個の骨組部材および残り2個の骨組部材のうち
他方の骨組部材の内側の骨組片にその外側から摺動自在
に当接する形で一方の骨組部材の内側の骨組片の端部と
開閉自在に連結して構成される。
【0008】また本発明による多面体構造物(1)は、
内側および外側の2本の骨組片(3、4)からなる骨組
部材(2)を正20面体の各辺上に配設し、前記各骨組
部材の中点に拘束部材(5、9)を設けて当該骨組部材
の骨組片同士をこの拘束部材を中心として回動自在に係
着し、正20面体の各頂点において、前記各骨組部材の
内側の骨組片(3)の端部を当該頂点を通る他の4個の
骨組部材のうち当該骨組部材に対向する2個の骨組部材
および残り2個の骨組部材のうち一方の骨組部材の外側
の骨組片(4)にその内側から摺動自在に当接する形で
他方の骨組部材の外側の骨組片の端部と開閉自在に連結
すると同時に、前記各骨組部材の外側の骨組片の端部を
当該頂点を通る他の4個の骨組部材のうち当該骨組部材
に対向する2個の骨組部材および残り2個の骨組部材の
うち他方の骨組部材の内側の骨組片にその外側から摺動
自在に当接する形で一方の骨組部材の内側の骨組片の端
部と開閉自在に連結して構成される。
【0009】また本発明による多面体構造物(1)は、
内側および外側の2本の骨組片(3、4)からなる骨組
部材(2)を正6面体の各辺上に配設し、前記各骨組部
材の中点に拘束部材(5、9)を設けて当該骨組部材の
骨組片同士をこの拘束部材を中心として回動自在に係着
し、正6面体の各頂点において、前記各骨組部材の内側
の骨組片(3)の端部を当該頂点を通る他の2個の骨組
部材のうち一方の骨組部材の外側の骨組片(4)にその
内側から摺動自在に当接する形で他方の骨組部材の外側
の骨組片の端部と開閉自在に連結すると同時に、前記各
骨組部材の外側の骨組片の端部を当該頂点を通る他の2
個の骨組部材のうち他方の骨組部材の内側の骨組片にそ
の外側から摺動自在に当接する形で一方の骨組部材の内
側の骨組片の端部と開閉自在に連結して構成される。
【0010】また本発明による多面体構造物(1)は、
内側および外側の2本の骨組片(3、4)からなる骨組
部材(2)を正12面体の各辺上に配設し、前記各骨組
部材の中点に拘束部材(5、9)を設けて当該骨組部材
の骨組片同士をこの拘束部材を中心として回動自在に係
着し、正12面体の各頂点において、前記各骨組部材の
内側の骨組片(3)の端部を当該頂点を通る他の2個の
骨組部材のうち一方の骨組部材の外側の骨組片(4)に
その内側から摺動自在に当接する形で他方の骨組部材の
外側の骨組片の端部と開閉自在に連結すると同時に、前
記各骨組部材の外側の骨組片の端部を当該頂点を通る他
の2個の骨組部材のうち他方の骨組部材の内側の骨組片
にその外側から摺動自在に当接する形で一方の骨組部材
の内側の骨組片の端部と開閉自在に連結して構成され
る。
【0011】また本発明による多面体構造物(1)は、
内側および外側の2本の骨組片(3、4)からなる骨組
部材(2)をデルタ6面体の各辺上に配設し、前記各骨
組部材の中点に拘束部材(5、9)を設けて当該骨組部
材の骨組片同士をこの拘束部材を中心として回動自在に
係着し、デルタ6面体の頂点のうち3辺が集中する各頂
点において、前記各骨組部材の内側の骨組片(3)の端
部を当該頂点を通る他の2個の骨組部材のうち一方の骨
組部材の外側の骨組片(4)にその内側から摺動自在に
当接する形で他方の骨組部材の外側の骨組片の端部と開
閉自在に連結すると同時に、前記各骨組部材の外側の骨
組片の端部を当該頂点を通る他の2個の骨組部材のうち
他方の骨組部材の内側の骨組片にその外側から摺動自在
に当接する形で一方の骨組部材の内側の骨組片の端部と
開閉自在に連結し、デルタ6面体の頂点のうち4辺が集
中する各頂点において、前記各骨組部材の内側の骨組片
の端部を当該頂点を通る他の3個の骨組部材のうち当該
骨組部材に対向する1個の骨組部材および残り2個の骨
組部材のうち一方の骨組部材の外側の骨組片にその内側
から摺動自在に当接する形で他方の骨組部材の外側の骨
組片の端部と開閉自在に連結すると同時に、前記各骨組
部材の外側の骨組片の端部を当該頂点を通る他の3個の
骨組部材のうち当該骨組部材に対向する1個の骨組部材
および残り2個の骨組部材のうち他方の骨組部材の内側
の骨組片にその外側から摺動自在に当接する形で一方の
骨組部材の内側の骨組片の端部と開閉自在に連結して構
成される。
【0012】また本発明による多面体構造物(1)は、
内側および外側の2本の骨組片(3、4)からなる骨組
部材(2)をデルタ10面体の各辺上に配設し、前記各
骨組部材の中点に拘束部材(5、9)を設けて当該骨組
部材の骨組片同士をこの拘束部材を中心として回動自在
に係着し、デルタ10面体の頂点のうち4辺が集中する
各頂点において、前記各骨組部材の内側の骨組片(3)
の端部を当該頂点を通る他の3個の骨組部材のうち当該
骨組部材に対向する1個の骨組部材および残り2個の骨
組部材のうち一方の骨組部材の外側の骨組片(4)にそ
の内側から摺動自在に当接する形で他方の骨組部材の外
側の骨組片の端部と開閉自在に連結すると同時に、前記
各骨組部材の外側の骨組片の端部を当該頂点を通る他の
3個の骨組部材のうち当該骨組部材に対向する1個の骨
組部材および残り2個の骨組部材のうち他方の骨組部材
の内側の骨組片にその外側から摺動自在に当接する形で
一方の骨組部材の内側の骨組片の端部と開閉自在に連結
し、デルタ10面体の頂点のうち5辺が集中する各頂点
において、前記各骨組部材の内側の骨組片の端部を当該
頂点を通る他の4個の骨組部材のうち当該骨組部材に対
向する2個の骨組部材および残り2個の骨組部材のうち
一方の骨組部材の外側の骨組片にその内側から摺動自在
に当接する形で他方の骨組部材の外側の骨組片の端部と
開閉自在に連結すると同時に、前記各骨組部材の外側の
骨組片の端部を当該頂点を通る他の4個の骨組部材のう
ち当該骨組部材に対向する2個の骨組部材および残り2
個の骨組部材のうち他方の骨組部材の内側の骨組片にそ
の外側から摺動自在に当接する形で一方の骨組部材の内
側の骨組片の端部と開閉自在に連結して構成される。
【0013】また本発明による多面体構造物(1)は、
内側および外側の2本の骨組片(3、4)からなる骨組
部材(2)をデルタ12面体の各辺上に配設し、前記各
骨組部材の中点に拘束部材(5、9)を設けて当該骨組
部材の骨組片同士をこの拘束部材を中心として回動自在
に係着し、デルタ12面体の頂点のうち4辺が集中する
各頂点において、前記各骨組部材の内側の骨組片(3)
の端部を当該頂点を通る他の3個の骨組部材のうち当該
骨組部材に対向する1個の骨組部材および残り2個の骨
組部材のうち一方の骨組部材の外側の骨組片(4)にそ
の内側から摺動自在に当接する形で他方の骨組部材の外
側の骨組片の端部と開閉自在に連結すると同時に、前記
各骨組部材の外側の骨組片の端部を当該頂点を通る他の
3個の骨組部材のうち当該骨組部材に対向する1個の骨
組部材および残り2個の骨組部材のうち他方の骨組部材
の内側の骨組片にその外側から摺動自在に当接する形で
一方の骨組部材の内側の骨組片の端部と開閉自在に連結
し、デルタ12面体の頂点のうち5辺が集中する各頂点
において、前記各骨組部材の内側の骨組片の端部を当該
頂点を通る他の4個の骨組部材のうち当該骨組部材に対
向する2個の骨組部材および残り2個の骨組部材のうち
一方の骨組部材の外側の骨組片にその内側から摺動自在
に当接する形で他方の骨組部材の外側の骨組片の端部と
開閉自在に連結すると同時に、前記各骨組部材の外側の
骨組片の端部を当該頂点を通る他の4個の骨組部材のう
ち当該骨組部材に対向する2個の骨組部材および残り2
個の骨組部材のうち他方の骨組部材の内側の骨組片にそ
の外側から摺動自在に当接する形で一方の骨組部材の内
側の骨組片の端部と開閉自在に連結して構成される。
【0014】また本発明による多面体構造物(1)は、
内側および外側の2本の骨組片(3、4)からなる骨組
部材(2)をデルタ14面体の各辺上に配設し、前記各
骨組部材の中点に拘束部材(5、9)を設けて当該骨組
部材の骨組片同士をこの拘束部材を中心として回動自在
に係着し、デルタ14面体の頂点のうち4辺が集中する
各頂点において、前記各骨組部材の内側の骨組片(3)
の端部を当該頂点を通る他の3個の骨組部材のうち当該
骨組部材に対向する1個の骨組部材および残り2個の骨
組部材のうち一方の骨組部材の外側の骨組片(4)にそ
の内側から摺動自在に当接する形で他方の骨組部材の外
側の骨組片の端部と開閉自在に連結すると同時に、前記
各骨組部材の外側の骨組片の端部を当該頂点を通る他の
3個の骨組部材のうち当該骨組部材に対向する1個の骨
組部材および残り2個の骨組部材のうち他方の骨組部材
の内側の骨組片にその外側から摺動自在に当接する形で
一方の骨組部材の内側の骨組片の端部と開閉自在に連結
し、デルタ14面体の頂点のうち5辺が集中する各頂点
において、前記各骨組部材の内側の骨組片の端部を当該
頂点を通る他の4個の骨組部材のうち当該骨組部材に対
向する2個の骨組部材および残り2個の骨組部材のうち
一方の骨組部材の外側の骨組片にその内側から摺動自在
に当接する形で他方の骨組部材の外側の骨組片の端部と
開閉自在に連結すると同時に、前記各骨組部材の外側の
骨組片の端部を当該頂点を通る他の4個の骨組部材のう
ち当該骨組部材に対向する2個の骨組部材および残り2
個の骨組部材のうち他方の骨組部材の内側の骨組片にそ
の外側から摺動自在に当接する形で一方の骨組部材の内
側の骨組片の端部と開閉自在に連結して構成される。
【0015】また本発明による多面体構造物(1)は、
内側および外側の2本の骨組片(3、4)からなる骨組
部材(2)をデルタ16面体の各辺上に配設し、前記各
骨組部材の中点に拘束部材(5、9)を設けて当該骨組
部材の骨組片同士をこの拘束部材を中心として回動自在
に係着し、デルタ16面体の頂点のうち4辺が集中する
各頂点において、前記各骨組部材の内側の骨組片(3)
の端部を当該頂点を通る他の3個の骨組部材のうち当該
骨組部材に対向する1個の骨組部材および残り2個の骨
組部材のうち一方の骨組部材の外側の骨組片(4)にそ
の内側から摺動自在に当接する形で他方の骨組部材の外
側の骨組片の端部と開閉自在に連結すると同時に、前記
各骨組部材の外側の骨組片の端部を当該頂点を通る他の
3個の骨組部材のうち当該骨組部材に対向する1個の骨
組部材および残り2個の骨組部材のうち他方の骨組部材
の内側の骨組片にその外側から摺動自在に当接する形で
一方の骨組部材の内側の骨組片の端部と開閉自在に連結
し、デルタ16面体の頂点のうち5辺が集中する各頂点
において、前記各骨組部材の内側の骨組片の端部を当該
頂点を通る他の4個の骨組部材のうち当該骨組部材に対
向する2個の骨組部材および残り2個の骨組部材のうち
一方の骨組部材の外側の骨組片にその内側から摺動自在
に当接する形で他方の骨組部材の外側の骨組片の端部と
開閉自在に連結すると同時に、前記各骨組部材の外側の
骨組片の端部を当該頂点を通る他の4個の骨組部材のう
ち当該骨組部材に対向する2個の骨組部材および残り2
個の骨組部材のうち他方の骨組部材の内側の骨組片にそ
の外側から摺動自在に当接する形で一方の骨組部材の内
側の骨組片の端部と開閉自在に連結して構成される。
【0016】また本発明による多面体構造物(1)は、
上記各拘束部材(5、9)を上記骨組部材(2)に沿っ
て移動自在に設けて構成される。
【0017】さらに本発明による多面体構造物(1)
は、上記各骨組片(3、4)を弾性的に撓む材料から形
成して構成される。
【0018】なお、括弧内の番号等は図面における対応
する要素を表わす便宜的なものであり、従って、本発明
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。このこ
とは「特許請求の範囲」の欄についても同様である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明による多面体構造物の
第1の実施形態(正4面体)を示す斜視図、図2は図1
に示す多面体構造物の三次元収縮変形の様子を示す図、
図3は本発明による多面体構造物の第2の実施形態(正
8面体)の三次元収縮変形の様子を示す図、図4は本発
明による多面体構造物の第3の実施形態(正20面体)
の三次元収縮変形の様子を示す図、図5は本発明による
多面体構造物の第4の実施形態(正6面体)の三次元収
縮変形の様子を示す図、図6は本発明による多面体構造
物の第5の実施形態(正12面体)の三次元収縮変形の
様子を示す図、図7は図3に示す多面体構造物の一次元
収縮変形の様子を示す図、図8は図3に示す多面体構造
物の二次元収縮変形の様子を示す図、図9は本発明によ
る多面体構造物の第6の実施形態(正4面体)を示す部
分図であり、(a)は各頂点の斜視図、(b)は各辺の
斜視図である。
【0020】本発明による多面体構造物1は、図1に示
すように、正4面体の6つの辺上にそれぞれ配設された
骨組部材2を有しており、各骨組部材2は2本の細長い
円筒状の骨組片3、4から構成されている。これら骨組
片3、4は、一方の骨組片3が内側に、他方の骨組片4
が外側に位置しており、各骨組部材2の中点には弾力的
材質(例えば、塩化ビニル等)からなる円筒状の筒体5
が拘束部材として当該骨組部材2に沿って移動自在に装
着されているため、骨組片3、4同士はこの筒体5を中
心として180°以下の角度範囲内で互いに回動自在に
係着された状態となっている。従って、全部で6個の骨
組部材2は、正4面体の各頂点に3個の骨組部材2、即
ち6本の骨組片3、4が集中する形で配置することにな
るが、これら骨組片3、4はその内部に連結部材6が挿
通されて互いに開閉自在に連結されている。ここで、正
4面体の各頂点における6本の骨組片3、4の納まりは
次のとおりである。
【0021】すなわち、図1に示すように、正4面体の
各頂点において、各骨組部材2(例えば、骨組部材2
A)の内側の骨組片3の端部は、他の2個の骨組部材2
のうち一方の骨組部材2(例えば、骨組部材2B)の外
側の骨組片4にその内側から摺動自在に当接していると
共に、他方の骨組部材2(例えば、骨組部材2C)の外
側の骨組片4の端部と連結部材6を介して開閉自在に連
結されている。また、各骨組部材2(例えば、骨組部材
2A)の外側の骨組片4の端部は、他の2個の骨組部材
2のうち他方の骨組部材2(例えば、骨組部材2C)の
内側の骨組片3にその外側から摺動自在に当接している
と共に、一方の骨組部材2(例えば、骨組部材2B)の
内側の骨組片3の端部と連結部材6を介して開閉自在に
連結されている。
【0022】本発明による多面体構造物1は以上のよう
な構成を有するので、次に述べる手順により、図2に示
すように、この多面体構造物1を折り畳んで三次元的に
小さくしたり、元の形状に戻したりすることができる。
【0023】すなわち、多面体構造物1を小さくする際
には、図1に示す状態(正4面体を形成した状態)で、
多面体構造物1の6個の筒体5のうち適当な2個の筒体
5(例えば、互いに最も離れた2個の筒体5)を把持
し、これら筒体5を互いに接近する方向に移動させる。
すると、これら筒体5が装着された2個の骨組部材2
(他の骨組部材2と区別するため、以下これを「骨組部
材2D」と称する。)はそれぞれ、その骨組片3、4が
開くように変形しつつ正4面体の中心に向かって移動す
る。その結果、残りの各骨組部材2も同時にその骨組片
3、4が開くように変形しつつ正4面体の中心に向かっ
て移動する。これは、2個の骨組部材2Dの骨組片3、
4が開くことにより、各骨組部材2Dの外側の骨組片4
の両端部に連結された2本の骨組片3が開くと共に、各
骨組部材2Dの内側の骨組片3の両端部に当接する2本
の骨組片4が内側から押される形で開くように回動し、
この動作が順次連鎖して残りの骨組部材2の骨組片3、
4もすべて同様に回動することになるからである。
【0024】こうして、すべての骨組部材2がその骨組
片3、4を開きつつ正4面体の中心に向かって移動する
と、多面体構造物1は全体的に星形に変形しつつ小さく
なり、最後には三次元的に最も収縮した形状(即ち、骨
組片3、4が三次元の直交座標軸に沿って4本ずつ配列
した形状)になる。
【0025】逆に、こうして収縮した多面体構造物1を
元の正4面体形状に戻す際には、2個の筒体5を把持
し、これら筒体5を互いに離反する方向に移動させる。
すると、これら筒体5が装着された2個の骨組部材2は
それぞれ、その骨組片3、4が閉じるように変形しつつ
正4面体の中心から遠ざかる向きに移動する。その結
果、上述した収縮時の開放機構と反対の機構に基づい
て、残りの各骨組部材2も同時にその骨組片3、4が閉
じるように変形しつつ正4面体の中心から遠ざかる向き
に移動する。
【0026】こうして、すべての骨組部材2がその骨組
片3、4を閉じつつ正4面体の中心から遠ざかる向きに
移動すると、多面体構造物1全体は星形から正4面体に
近い形状に変形しつつ大きくなり、最後には元通りの正
4面体形状になる。
【0027】ここで、骨組部材2によって形成される4
つの面はすべて正三角形であり、その自由度が1となる
ので、上述した多面体構造物1の収縮動作および拡張動
作はいずれも円滑に行われ、これを何回繰り返しても同
じ動作が得られる再現性がある。
【0028】このように、この多面体構造物1は三次元
的な収縮・拡張が自在であるので、これを天体観測用ド
ーム等の建造物やキャンピング用または山岳用のテント
の骨組として用いた場合には、天候などの影響を受けや
すい現場においても簡単に短時間で組み立てることが可
能となり、現場での利便性および安全性に優れる。
【0029】なお、上述の実施形態においては、正4面
体の各辺上に骨組部材2を配設した多面体構造物1につ
いて説明したが、正4面体の代わりに他の正多面体を採
用することもできる。例えば、図3に示すように、正8
面体の各辺上に骨組部材2を同様に配設した多面体構造
物1においても、これを三次元的に収縮・拡張させるこ
とが可能であり、図4に示すように、正20面体の各辺
上に骨組部材2を同様に配設した多面体構造物1も同様
である。また、図5に示すように、正6面体の各辺上に
骨組部材2を同様に配設した多面体構造物1や、図6に
示すように、正12面体の各辺上に骨組部材2を同様に
配設した多面体構造物1も同様である。但し、正6面体
および正12面体では自由度が1ではないので、多面体
構造物1の収縮・拡張動作に円滑さを欠く恐れがある。
【0030】さらに、正多面体に限らずデルタ多面体
(デルタ6面体、デルタ10面体、デルタ12面体、デ
ルタ14面体、デルタ16面体)についても、これを三
次元的に収縮・拡張させることができる。デルタ多面体
では各面が正三角形であり、自由度が1となるため、多
面体構造物1の収縮・拡張動作は円滑で、その再現性も
ある。
【0031】また、上述の実施形態においては、多面体
構造物1を三次元的に収縮・拡張させる場合について説
明したが、収縮動作に先立って筒体5を骨組部材2の中
点から変位させることにより、多面体構造物1を一次元
的または二次元的に変形させることも可能となる。以
下、正8面体を例に挙げて説明するが、それ以外の正多
面体やデルタ多面体についても同様である。
【0032】まず、多面体構造物1を一次元的に小さく
するには、図7に示すように、正8面体の頂点のうち互
いに対向する2つの頂点(以下「特異点」と称する。)
に近づく向きに上下4個ずつの筒体5(これらの特異点
を通る8辺上の筒体5に限る。)を各辺の中点から骨組
部材2に沿って移動させ、この状態で、多面体構造物1
の12個の筒体5のうち適当な2個の筒体5(例えば、
互いに最も離れた2個の筒体5)を互いに接近する方向
に移動させる。すると、これら筒体5が装着された2個
の骨組部材2はそれぞれ、その骨組片3、4が開くよう
に変形しつつ正8面体の中心に向かって移動する。その
結果、上述した三次元収縮の場合と同様に、残りの各骨
組部材2も同時にその骨組片3、4が開くように変形し
つつ正8面体の中心に向かって移動する。
【0033】この際、各骨組片3、4は各筒体5を中心
として回動するが、12個中8個の筒体5は各辺の中点
から特異点側に変位しているので、変形途中において多
面体構造物1はその形状バランスが崩れて縦長になる。
そのため、多面体構造物1は全体的に縦長の星形に変形
しつつ小さくなり、最後には一次元的に最も収縮した形
状(即ち、すべての骨組片3、4が2つの特異点を通る
一直線上に配列した形状)になる。
【0034】なお、正4面体の場合は特異点は1つであ
り、4つの頂点のうち任意の1つの頂点(特異点)に近
づく向きに3個の筒体5(この特異点を通る3辺上の筒
体5に限る。)を各辺の中点から骨組部材2に沿って移
動させるようにする。
【0035】逆に、これを元に戻すには、逆の手順によ
る。
【0036】次に、多面体構造物1を二次元的に小さく
するには、図8に示すように、正8面体の2つの特異点
から遠ざかる向きに上下4個ずつの筒体5(これらの特
異点を通る8辺上の筒体5に限る。)を各辺の中点から
骨組部材2に沿って移動させ、この状態で、多面体構造
物1の12個の筒体5のうち適当な2個の筒体5(例え
ば、互いに最も離れた2個の筒体5)を互いに接近する
方向に移動させる。すると、これら筒体5が装着された
2個の骨組部材2はそれぞれ、その骨組片3、4が開く
ように変形しつつ正8面体の中心に向かって移動する。
その結果、上述した三次元収縮の場合と同様に、残りの
各骨組部材2も同時にその骨組片3、4が開くように変
形しつつ正8面体の中心に向かって移動する。
【0037】この際、各骨組片3、4は各筒体5を中心
として回動するが、12個中8個の筒体5は各辺の中点
から特異点と反対側に変位しているので、変形途中にお
いて多面体構造物1はその形状バランスが崩れて扁平に
なる。そのため、多面体構造物1は全体的に扁平な星形
に変形しつつ小さくなり、最後には二次元的に最も収縮
した形状(即ち、すべての骨組片3、4が一平面上に配
列した形状)になる。なお、正4面体の場合は特異点は
1つであり、4つの頂点のうち任意の1つの頂点(特異
点)から遠ざかる向きに3個の筒体5(この特異点を通
る3辺上の筒体5に限る。)を各辺の中点から骨組部材
2に沿って移動させるようにする。
【0038】逆に、これを元に戻すには、逆の手順によ
る。
【0039】このように、この多面体構造物1は三次元
的な収縮・拡張が自在であることに加えて、一次元的ま
たは二次元的な収縮・拡張が自在であるので、これを天
体観測用ドーム等の建造物やキャンピング用または山岳
用のテントの骨組として用いた場合には、天候などの影
響を受けやすい現場においても簡単に短時間で組み立て
ることが可能となり、現場での利便性および安全性に優
れるばかりか、一次元的または二次元的に収縮した状態
で搬送することにより、現場への搬送が容易となり、搬
送時の利便性にも優れる。
【0040】さらに、上述の実施形態においては、骨組
部材2と拘束部材(筒体5)とが別個のものである場合
について説明したが、本発明ではこれらを別個にする必
要はない。例えば、図9に示すように、針金などの線材
を用いて各骨組部材2の骨組片3、4を構成する際に、
図9(a)に示すように、各骨組片3、4の両端部をフ
ック状に湾曲させ、これらを互いに係合させて回動自在
な連結部7を形設すると共に、図9(b)に示すよう
に、各骨組片3、4の中央部をループ状に湾曲させ、こ
れらを互いに係合させて回動自在な係着部9を形設する
ことにより、線材のみで本発明による多面体構造物1を
構成することもできる。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 <実施例1>本発明による多面体構造物をテントの骨組
として用いた場合について説明する。
【0042】すなわち、長さ1.5m、外径8mm、内径
2mmの金属パイプを骨組片とし、合成樹脂製の線材を連
結部材として、正4面体の多面体構造物を組み立てた。
この多面体構造物では、一次元的にも二次元的にも三次
元的にも容易に折り畳むことができた。従って、キャン
プ場や山岳地への運搬が容易になると共に、テントの設
営時間を短縮することが可能となる。
【0043】<実施例2>本発明による多面体構造物を
数学教材模型として使用した場合について説明する。
【0044】すなわち、長さ24cm、外径2mm、内径1
mmの金属パイプを骨組片とし、合成樹脂製の線材を連結
部材として、正4面体、正6面体および正8面体の多面
体構造物を組み立てた。これらの多面体構造物では、一
次元的にも二次元的にも三次元的にも容易に折り畳むこ
とができた。この変形を観察することで、正多面体と準
正多面体との関係(例えば、正4面体の各頂点がその変
形過程で切頂4面体の頂点をなすこと等)を学習するこ
とが可能となる。また、折り畳み可能であるため、持ち
運びにも便利である。
【0045】次に、長さ20cm、外径2mm、内径1mmの
金属パイプを骨組片とし、合成樹脂製の線材を連結部材
として、正12面体および正20面体の多面体構造物を
組み立てた。これらの多面体構造物では、一次元的ある
いは二次元的に折り畳むことは困難であったが、三次元
的には容易に折り畳むことができた。この変形を観察す
ることで、正多面体と準正多面体との関係(例えば、正
12面体の各頂点がその変形過程で切頂12面体、さら
には20・12面体の頂点をなすこと等)を学習するこ
とが可能となる。また、折り畳み可能であるため、持ち
運びにも便利である。
【0046】<実施例3>本発明による多面体構造物を
ストレス解消用具として使用した場合について説明す
る。
【0047】すなわち、長さ15cm、外径2mm、内径1
mmの金属パイプを骨組片とし、合成樹脂製の線材を連結
部材として、デルタ6面体およびデルタ10面体の多面
体構造物を組み立てた。これらの多面体構造物では、変
形がスムーズであり、収縮・拡張動作を何度でも繰り返
して行えるので、ストレス解消に役立つ。
【0048】<実施例4>本発明による多面体構造物を
幼児用の玩具として使用した場合について説明する。
【0049】すなわち、長さ15cm、外径2mm、内径1
mmの塩化ビニルパイプを骨組片とし、合成樹脂製の線材
を連結部材として、正12面体および正20面体の多面
体構造物を組み立てた。これらの多面体構造物では、す
べての骨組片が弾性的に撓む材料から形成されているた
め、収縮した状態から一気に広がった。この性質を生か
して、びっくり箱や飛び出す絵本に利用することができ
る。
【0050】<実施例5>本発明による多面体構造物を
置物として使用した場合について説明する。
【0051】すなわち、竹ひごを骨組片とし、輪ゴムを
連結部材として、正4面体、正8面体および正20面体
の多面体構造物を組み立てた。これらの多面体構造物で
は、対称性に富み美しいだけでなく、自在に変形させる
ことができるので、その日の気分によって形を変えうる
室内用ディスプレイとして使用可能である。
【0052】また、金属棒を骨組片とし、ゴムチューブ
を連結部材として、正4面体、正8面体および正20面
体の多面体構造物を組み立てた。これらの多面体構造物
を適当な動力によって変形するように駆動することで、
動くオブジェとして室内のみならず屋外に置いて楽しむ
こともできる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
側および外側の2本の骨組片3、4からなる骨組部材2
を正4面体の各辺上に配設し、前記各骨組部材2の中点
に筒体5や係着部9等の拘束部材を設けて当該骨組部材
2の骨組片3、4同士をこの拘束部材を中心として回動
自在に係着し、正4面体の各頂点において、前記各骨組
部材2の内側の骨組片3の端部を当該頂点を通る他の2
個の骨組部材2のうち一方の骨組部材2の外側の骨組片
4にその内側から摺動自在に当接する形で他方の骨組部
材2の外側の骨組片3、4の端部と開閉自在に連結する
と同時に、前記各骨組部材2の外側の骨組片4の端部を
当該頂点を通る他の2個の骨組部材2のうち他方の骨組
部材2の内側の骨組片3にその外側から摺動自在に当接
する形で一方の骨組部材2の内側の骨組片3の端部と開
閉自在に連結して構成したので、2個の筒体5を接近さ
せたり離反させたりするという簡単な操作で、多面体構
造物1を三次元的に折り畳んで小さくしたり、元の形状
に戻したりすることが可能となることから、天体観測用
ドーム等の建造物の骨組などに適用可能で、しかも簡単
に短時間で組み立てることができる多面体構造物1を提
供することが可能となる。
【0054】また本発明によれば、内側および外側の2
本の骨組片3、4からなる骨組部材2を正8面体の各辺
上に配設し、前記各骨組部材2の中点に筒体5や係着部
9等の拘束部材を設けて当該骨組部材2の骨組片3、4
同士をこの拘束部材を中心として回動自在に係着し、正
8面体の各頂点において、前記各骨組部材2の内側の骨
組片3の端部を当該頂点を通る他の3個の骨組部材2の
うち当該骨組部材2に対向する1個の骨組部材2および
残り2個の骨組部材2のうち一方の骨組部材2の外側の
骨組片4にその内側から摺動自在に当接する形で他方の
骨組部材2の外側の骨組片4の端部と開閉自在に連結す
ると同時に、前記各骨組部材2の外側の骨組片4の端部
を当該頂点を通る他の3個の骨組部材2のうち当該骨組
部材2に対向する1個の骨組部材2および残り2個の骨
組部材2のうち他方の骨組部材2の内側の骨組片3にそ
の外側から摺動自在に当接する形で一方の骨組部材2の
内側の骨組片3の端部と開閉自在に連結して構成したの
で、2個の拘束部材を接近させたり離反させたりすると
いう簡単な操作で、多面体構造物1を三次元的に折り畳
んで小さくしたり、元の形状に戻したりすることが可能
となることから、天体観測用ドーム等の建造物の骨組な
どに適用可能で、しかも簡単に短時間で組み立てること
ができる多面体構造物1を提供することが可能となる。
【0055】また本発明によれば、内側および外側の2
本の骨組片3、4からなる骨組部材2を正20面体の各
辺上に配設し、前記各骨組部材2の中点に筒体5や係着
部9等の拘束部材を設けて当該骨組部材2の骨組片3、
4同士をこの拘束部材を中心として回動自在に係着し、
正20面体の各頂点において、前記各骨組部材2の内側
の骨組片3の端部を当該頂点を通る他の4個の骨組部材
2のうち当該骨組部材2に対向する2個の骨組部材2お
よび残り2個の骨組部材2のうち一方の骨組部材2の外
側の骨組片4にその内側から摺動自在に当接する形で他
方の骨組部材2の外側の骨組片4の端部と開閉自在に連
結すると同時に、前記各骨組部材2の外側の骨組片4の
端部を当該頂点を通る他の4個の骨組部材2のうち当該
骨組部材2に対向する2個の骨組部材2および残り2個
の骨組部材2のうち他方の骨組部材2の内側の骨組片3
にその外側から摺動自在に当接する形で一方の骨組部材
2の内側の骨組片3の端部と開閉自在に連結して構成し
たので、2個の拘束部材を接近させたり離反させたりす
るという簡単な操作で、多面体構造物1を三次元的に折
り畳んで小さくしたり、元の形状に戻したりすることが
可能となることから、天体観測用ドーム等の建造物の骨
組などに適用可能で、しかも簡単に短時間で組み立てる
ことができる多面体構造物1を提供することが可能とな
る。
【0056】また本発明によれば、内側および外側の2
本の骨組片3、4からなる骨組部材2を正6面体の各辺
上に配設し、前記各骨組部材2の中点に筒体5や係着部
9等の拘束部材を設けて当該骨組部材2の骨組片3、4
同士をこの拘束部材を中心として回動自在に係着し、正
6面体の各頂点において、前記各骨組部材2の内側の骨
組片3の端部を当該頂点を通る他の2個の骨組部材2の
うち一方の骨組部材2の外側の骨組片4にその内側から
摺動自在に当接する形で他方の骨組部材2の外側の骨組
片4の端部と開閉自在に連結すると同時に、前記各骨組
部材2の外側の骨組片4の端部を当該頂点を通る他の2
個の骨組部材2のうち他方の骨組部材2の内側の骨組片
3にその外側から摺動自在に当接する形で一方の骨組部
材2の内側の骨組片3の端部と開閉自在に連結して構成
したので、2個の拘束部材を接近させたり離反させたり
するという簡単な操作で、多面体構造物1を三次元的に
折り畳んで小さくしたり、元の形状に戻したりすること
が可能となることから、天体観測用ドーム等の建造物の
骨組などに適用可能で、しかも簡単に短時間で組み立て
ることができる多面体構造物1を提供することが可能と
なる。
【0057】また本発明によれば、内側および外側の2
本の骨組片3、4からなる骨組部材2を正12面体の各
辺上に配設し、前記各骨組部材2の中点に筒体5や係着
部9等の拘束部材を設けて当該骨組部材2の骨組片3、
4同士をこの拘束部材を中心として回動自在に係着し、
正12面体の各頂点において、前記各骨組部材2の内側
の骨組片3の端部を当該頂点を通る他の2個の骨組部材
2のうち一方の骨組部材2の外側の骨組片4にその内側
から摺動自在に当接する形で他方の骨組部材2の外側の
骨組片4の端部と開閉自在に連結すると同時に、前記各
骨組部材2の外側の骨組片4の端部を当該頂点を通る他
の2個の骨組部材2のうち他方の骨組部材2の内側の骨
組片3にその外側から摺動自在に当接する形で一方の骨
組部材2の内側の骨組片3の端部と開閉自在に連結して
構成したので、2個の拘束部材を接近させたり離反させ
たりするという簡単な操作で、多面体構造物1を三次元
的に折り畳んで小さくしたり、元の形状に戻したりする
ことが可能となることから、天体観測用ドーム等の建造
物の骨組などに適用可能で、しかも簡単に短時間で組み
立てることができる多面体構造物1を提供することが可
能となる。
【0058】また本発明によれば、内側および外側の2
本の骨組片3、4からなる骨組部材2をデルタ6面体の
各辺上に配設し、前記各骨組部材2の中点に筒体5や係
着部9等の拘束部材を設けて当該骨組部材2の骨組片
3、4同士をこの拘束部材を中心として回動自在に係着
し、デルタ6面体の頂点のうち3辺が集中する各頂点に
おいて、前記各骨組部材2の内側の骨組片3の端部を当
該頂点を通る他の2個の骨組部材2のうち一方の骨組部
材2の外側の骨組片4にその内側から摺動自在に当接す
る形で他方の骨組部材2の外側の骨組片4の端部と開閉
自在に連結すると同時に、前記各骨組部材2の外側の骨
組片4の端部を当該頂点を通る他の2個の骨組部材2の
うち他方の骨組部材2の内側の骨組片3にその外側から
摺動自在に当接する形で一方の骨組部材2の内側の骨組
片3の端部と開閉自在に連結し、デルタ6面体の頂点の
うち4辺が集中する各頂点において、前記各骨組部材2
の内側の骨組片3の端部を当該頂点を通る他の3個の骨
組部材2のうち当該骨組部材2に対向する1個の骨組部
材2および残り2個の骨組部材2のうち一方の骨組部材
2の外側の骨組片4にその内側から摺動自在に当接する
形で他方の骨組部材2の外側の骨組片4の端部と開閉自
在に連結すると同時に、前記各骨組部材2の外側の骨組
片4の端部を当該頂点を通る他の3個の骨組部材2のう
ち当該骨組部材2に対向する1個の骨組部材2および残
り2個の骨組部材2のうち他方の骨組部材2の内側の骨
組片3にその外側から摺動自在に当接する形で一方の骨
組部材2の内側の骨組片3の端部と開閉自在に連結して
構成したので、2個の拘束部材を接近させたり離反させ
たりするという簡単な操作で、多面体構造物1を三次元
的に折り畳んで小さくしたり、元の形状に戻したりする
ことが可能となることから、天体観測用ドーム等の建造
物の骨組などに適用可能で、しかも簡単に短時間で組み
立てることができる多面体構造物1を提供することが可
能となる。
【0059】また本発明によれば、内側および外側の2
本の骨組片3、4からなる骨組部材2をデルタ10面体
の各辺上に配設し、前記各骨組部材2の中点に筒体5や
係着部9等の拘束部材を設けて当該骨組部材2の骨組片
3、4同士をこの拘束部材を中心として回動自在に係着
し、デルタ10面体の頂点のうち4辺が集中する各頂点
において、前記各骨組部材2の内側の骨組片3の端部を
当該頂点を通る他の3個の骨組部材2のうち当該骨組部
材2に対向する1個の骨組部材2および残り2個の骨組
部材2のうち一方の骨組部材2の外側の骨組片4にその
内側から摺動自在に当接する形で他方の骨組部材2の外
側の骨組片4の端部と開閉自在に連結すると同時に、前
記各骨組部材2の外側の骨組片4の端部を当該頂点を通
る他の3個の骨組部材2のうち当該骨組部材に対向する
1個の骨組部材および残り2個の骨組部材のうち他方の
骨組部材2の内側の骨組片3にその外側から摺動自在に
当接する形で一方の骨組部材2の内側の骨組片3の端部
と開閉自在に連結し、デルタ10面体の頂点のうち5辺
が集中する各頂点において、前記各骨組部材2の内側の
骨組片3の端部を当該頂点を通る他の4個の骨組部材2
のうち当該骨組部材2に対向する2個の骨組部材2およ
び残り2個の骨組部材2のうち一方の骨組部材2の外側
の骨組片4にその内側から摺動自在に当接する形で他方
の骨組部材2の外側の骨組片4の端部と開閉自在に連結
すると同時に、前記各骨組部材2の外側の骨組片4の端
部を当該頂点を通る他の4個の骨組部材2のうち当該骨
組部材2に対向する2個の骨組部材2および残り2個の
骨組部材2のうち他方の骨組部材2の内側の骨組片3に
その外側から摺動自在に当接する形で一方の骨組部材2
の内側の骨組片3の端部と開閉自在に連結して構成した
ので、2個の拘束部材を接近させたり離反させたりする
という簡単な操作で、多面体構造物1を三次元的に折り
畳んで小さくしたり、元の形状に戻したりすることが可
能となることから、天体観測用ドーム等の建造物の骨組
などに適用可能で、しかも簡単に短時間で組み立てるこ
とができる多面体構造物1を提供することが可能とな
る。
【0060】また本発明によれば、内側および外側の2
本の骨組片3、4からなる骨組部材2をデルタ12面体
の各辺上に配設し、前記各骨組部材2の中点に筒体5や
係着部9等の拘束部材を設けて当該骨組部材2の骨組片
3、4同士をこの拘束部材を中心として回動自在に係着
し、デルタ12面体の頂点のうち4辺が集中する各頂点
において、前記各骨組部材2の内側の骨組片3の端部を
当該頂点を通る他の3個の骨組部材2のうち当該骨組部
材2に対向する1個の骨組部材2および残り2個の骨組
部材2のうち一方の骨組部材2の外側の骨組片4にその
内側から摺動自在に当接する形で他方の骨組部材2の外
側の骨組片4の端部と開閉自在に連結すると同時に、前
記各骨組部材2の外側の骨組片4の端部を当該頂点を通
る他の3個の骨組部材2のうち当該骨組部材2に対向す
る1個の骨組部材2および残り2個の骨組部材2のうち
他方の骨組部材2の内側の骨組片3にその外側から摺動
自在に当接する形で一方の骨組部材2の内側の骨組片3
の端部と開閉自在に連結し、デルタ12面体の頂点のう
ち5辺が集中する各頂点において、前記各骨組部材2の
内側の骨組片3の端部を当該頂点を通る他の4個の骨組
部材2のうち当該骨組部材2に対向する2個の骨組部材
2および残り2個の骨組部材2のうち一方の骨組部材2
の外側の骨組片4にその内側から摺動自在に当接する形
で他方の骨組部材2の外側の骨組片4の端部と開閉自在
に連結すると同時に、前記各骨組部材2の外側の骨組片
4の端部を当該頂点を通る他の4個の骨組部材2のうち
当該骨組部材2に対向する2個の骨組部材2および残り
2個の骨組部材2のうち他方の骨組部材2の内側の骨組
片3にその外側から摺動自在に当接する形で一方の骨組
部材2の内側の骨組片3の端部と開閉自在に連結して構
成したので、2個の拘束部材を接近させたり離反させた
りするという簡単な操作で、多面体構造物1を三次元的
に折り畳んで小さくしたり、元の形状に戻したりするこ
とが可能となることから、天体観測用ドーム等の建造物
の骨組などに適用可能で、しかも簡単に短時間で組み立
てることができる多面体構造物1を提供することが可能
となる。
【0061】また本発明によれば、内側および外側の2
本の骨組片3、4からなる骨組部材2をデルタ14面体
の各辺上に配設し、前記各骨組部材2の中点に筒体5や
係着部9等の拘束部材を設けて当該骨組部材2の骨組片
3、4同士をこの拘束部材を中心として回動自在に係着
し、デルタ14面体の頂点のうち4辺が集中する各頂点
において、前記各骨組部材2の内側の骨組片3の端部を
当該頂点を通る他の3個の骨組部材2のうち当該骨組部
材2に対向する1個の骨組部材2および残り2個の骨組
部材2のうち一方の骨組部材2の外側の骨組片4にその
内側から摺動自在に当接する形で他方の骨組部材2の外
側の骨組片4の端部と開閉自在に連結すると同時に、前
記各骨組部材2の外側の骨組片4の端部を当該頂点を通
る他の3個の骨組部材2のうち当該骨組部材2に対向す
る1個の骨組部材2および残り2個の骨組部材2のうち
他方の骨組部材2の内側の骨組片3にその外側から摺動
自在に当接する形で一方の骨組部材2の内側の骨組片3
の端部と開閉自在に連結し、デルタ14面体の頂点のう
ち5辺が集中する各頂点において、前記各骨組部材2の
内側の骨組片3の端部を当該頂点を通る他の4個の骨組
部材2のうち当該骨組部材2に対向する2個の骨組部材
2および残り2個の骨組部材2のうち一方の骨組部材2
の外側の骨組片4にその内側から摺動自在に当接する形
で他方の骨組部材2の外側の骨組片4の端部と開閉自在
に連結すると同時に、前記各骨組部材2の外側の骨組片
4の端部を当該頂点を通る他の4個の骨組部材2のうち
当該骨組部材2に対向する2個の骨組部材2および残り
2個の骨組部材2のうち他方の骨組部材2の内側の骨組
片3にその外側から摺動自在に当接する形で一方の骨組
部材2の内側の骨組片3の端部と開閉自在に連結して構
成したので、2個の拘束部材を接近させたり離反させた
りするという簡単な操作で、多面体構造物1を三次元的
に折り畳んで小さくしたり、元の形状に戻したりするこ
とが可能となることから、天体観測用ドーム等の建造物
の骨組などに適用可能で、しかも簡単に短時間で組み立
てることができる多面体構造物1を提供することが可能
となる。
【0062】また本発明によれば、内側および外側の2
本の骨組片3、4からなる骨組部材2をデルタ16面体
の各辺上に配設し、前記各骨組部材2の中点に筒体5や
係着部9等の拘束部材を設けて当該骨組部材2の骨組片
3、4同士をこの拘束部材を中心として回動自在に係着
し、デルタ16面体の頂点のうち4辺が集中する各頂点
において、前記各骨組部材2の内側の骨組片3の端部を
当該頂点を通る他の3個の骨組部材2のうち当該骨組部
材2に対向する1個の骨組部材2および残り2個の骨組
部材2のうち一方の骨組部材2の外側の骨組片4にその
内側から摺動自在に当接する形で他方の骨組部材2の外
側の骨組片4の端部と開閉自在に連結すると同時に、前
記各骨組部材2の外側の骨組片4の端部を当該頂点を通
る他の3個の骨組部材2のうち当該骨組部材2に対向す
る1個の骨組部材2および残り2個の骨組部材2のうち
他方の骨組部材2の内側の骨組片3にその外側から摺動
自在に当接する形で一方の骨組部材2の内側の骨組片3
の端部と開閉自在に連結し、デルタ16面体の頂点のう
ち5辺が集中する各頂点において、前記各骨組部材2の
内側の骨組片3の端部を当該頂点を通る他の4個の骨組
部材2のうち当該骨組部材2に対向する2個の骨組部材
2および残り2個の骨組部材2のうち一方の骨組部材2
の外側の骨組片4にその内側から摺動自在に当接する形
で他方の骨組部材2の外側の骨組片4の端部と開閉自在
に連結すると同時に、前記各骨組部材2の外側の骨組片
4の端部を当該頂点を通る他の4個の骨組部材2のうち
当該骨組部材2に対向する2個の骨組部材2および残り
2個の骨組部材2のうち他方の骨組部材2の内側の骨組
片3にその外側から摺動自在に当接する形で一方の骨組
部材2の内側の骨組片3の端部と開閉自在に連結して構
成したので、2個の拘束部材を接近させたり離反させた
りするという簡単な操作で、多面体構造物1を三次元的
に折り畳んで小さくしたり、元の形状に戻したりするこ
とが可能となることから、天体観測用ドーム等の建造物
の骨組などに適用可能で、しかも簡単に短時間で組み立
てることができる多面体構造物1を提供することが可能
となる。
【0063】また本発明によれば、上記各拘束部材を上
記骨組部材2に沿って移動自在に設けて構成したので、
収縮動作に先立って拘束部材を骨組部材2の中点から変
位させることにより、三次元的のみならず一次元的また
は二次元的に折り畳んで小さくすることも可能となるこ
とから、多面体構造物1の用途や搬送状況に応じて折り
畳み方を適宜選択することによって搬送時の利便性を一
層向上させることができる。
【0064】さらに本発明によれば、上記各骨組片3、
4を弾性的に撓む材料から形成して構成したので、すべ
ての骨組片3、4の弾性によって多面体構造物1が収縮
状態から一気に広がることから、多面体構造物1を幼児
用の玩具として使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多面体構造物の第1の実施形態
(正4面体)を示す斜視図である。
【図2】図1に示す多面体構造物の三次元収縮変形の様
子を示す図である。
【図3】本発明による多面体構造物の第2の実施形態
(正8面体)の三次元収縮変形の様子を示す図である。
【図4】本発明による多面体構造物の第3の実施形態
(正20面体)の三次元収縮変形の様子を示す図であ
る。
【図5】本発明による多面体構造物の第4の実施形態
(正6面体)の三次元収縮変形の様子を示す図である。
【図6】本発明による多面体構造物の第5の実施形態
(正12面体)の三次元収縮変形の様子を示す図であ
る。
【図7】図3に示す多面体構造物の一次元収縮変形の様
子を示す図である。
【図8】図3に示す多面体構造物の二次元収縮変形の様
子を示す図である。
【図9】本発明による多面体構造物の第6の実施形態
(正4面体)を示す部分図であり、(a)は各頂点の斜
視図、(b)は各辺の斜視図である。
【符号の説明】
1……多面体構造物 2……骨組部材 3……内側の骨組片 4……外側の骨組片 5……拘束部材(筒体) 6……連結部材 7……連結部 9……拘束部材(係着部)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側および外側の2本の骨組片(3、
    4)からなる骨組部材(2)を正4面体の各辺上に配設
    し、 前記各骨組部材の中点に拘束部材(5、9)を設けて当
    該骨組部材の骨組片同士をこの拘束部材を中心として回
    動自在に係着し、 正4面体の各頂点において、前記各骨組部材の内側の骨
    組片(3)の端部を当該頂点を通る他の2個の骨組部材
    のうち一方の骨組部材の外側の骨組片(4)にその内側
    から摺動自在に当接する形で他方の骨組部材の外側の骨
    組片の端部と開閉自在に連結すると同時に、前記各骨組
    部材の外側の骨組片の端部を当該頂点を通る他の2個の
    骨組部材のうち他方の骨組部材の内側の骨組片にその外
    側から摺動自在に当接する形で一方の骨組部材の内側の
    骨組片の端部と開閉自在に連結して構成した多面体構造
    物。
  2. 【請求項2】 内側および外側の2本の骨組片(3、
    4)からなる骨組部材(2)を正8面体の各辺上に配設
    し、 前記各骨組部材の中点に拘束部材(5、9)を設けて当
    該骨組部材の骨組片同士をこの拘束部材を中心として回
    動自在に係着し、 正8面体の各頂点において、前記各骨組部材の内側の骨
    組片(3)の端部を当該頂点を通る他の3個の骨組部材
    のうち当該骨組部材に対向する1個の骨組部材および残
    り2個の骨組部材のうち一方の骨組部材の外側の骨組片
    (4)にその内側から摺動自在に当接する形で他方の骨
    組部材の外側の骨組片の端部と開閉自在に連結すると同
    時に、前記各骨組部材の外側の骨組片の端部を当該頂点
    を通る他の3個の骨組部材のうち当該骨組部材に対向す
    る1個の骨組部材および残り2個の骨組部材のうち他方
    の骨組部材の内側の骨組片にその外側から摺動自在に当
    接する形で一方の骨組部材の内側の骨組片の端部と開閉
    自在に連結して構成した多面体構造物。
  3. 【請求項3】 内側および外側の2本の骨組片(3、
    4)からなる骨組部材(2)を正20面体の各辺上に配
    設し、 前記各骨組部材の中点に拘束部材(5、9)を設けて当
    該骨組部材の骨組片同士をこの拘束部材を中心として回
    動自在に係着し、 正20面体の各頂点において、前記各骨組部材の内側の
    骨組片(3)の端部を当該頂点を通る他の4個の骨組部
    材のうち当該骨組部材に対向する2個の骨組部材および
    残り2個の骨組部材のうち一方の骨組部材の外側の骨組
    片(4)にその内側から摺動自在に当接する形で他方の
    骨組部材の外側の骨組片の端部と開閉自在に連結すると
    同時に、前記各骨組部材の外側の骨組片の端部を当該頂
    点を通る他の4個の骨組部材のうち当該骨組部材に対向
    する2個の骨組部材および残り2個の骨組部材のうち他
    方の骨組部材の内側の骨組片にその外側から摺動自在に
    当接する形で一方の骨組部材の内側の骨組片の端部と開
    閉自在に連結して構成した多面体構造物。
  4. 【請求項4】 内側および外側の2本の骨組片(3、
    4)からなる骨組部材(2)を正6面体の各辺上に配設
    し、 前記各骨組部材の中点に拘束部材(5、9)を設けて当
    該骨組部材の骨組片同士をこの拘束部材を中心として回
    動自在に係着し、 正6面体の各頂点において、前記各骨組部材の内側の骨
    組片(3)の端部を当該頂点を通る他の2個の骨組部材
    のうち一方の骨組部材の外側の骨組片(4)にその内側
    から摺動自在に当接する形で他方の骨組部材の外側の骨
    組片の端部と開閉自在に連結すると同時に、前記各骨組
    部材の外側の骨組片の端部を当該頂点を通る他の2個の
    骨組部材のうち他方の骨組部材の内側の骨組片にその外
    側から摺動自在に当接する形で一方の骨組部材の内側の
    骨組片の端部と開閉自在に連結して構成した多面体構造
    物。
  5. 【請求項5】 内側および外側の2本の骨組片(3、
    4)からなる骨組部材(2)を正12面体の各辺上に配
    設し、 前記各骨組部材の中点に拘束部材(5、9)を設けて当
    該骨組部材の骨組片同士をこの拘束部材を中心として回
    動自在に係着し、 正12面体の各頂点において、前記各骨組部材の内側の
    骨組片(3)の端部を当該頂点を通る他の2個の骨組部
    材のうち一方の骨組部材の外側の骨組片(4)にその内
    側から摺動自在に当接する形で他方の骨組部材の外側の
    骨組片の端部と開閉自在に連結すると同時に、前記各骨
    組部材の外側の骨組片の端部を当該頂点を通る他の2個
    の骨組部材のうち他方の骨組部材の内側の骨組片にその
    外側から摺動自在に当接する形で一方の骨組部材の内側
    の骨組片の端部と開閉自在に連結して構成した多面体構
    造物。
  6. 【請求項6】 内側および外側の2本の骨組片(3、
    4)からなる骨組部材(2)をデルタ6面体の各辺上に
    配設し、 前記各骨組部材の中点に拘束部材(5、9)を設けて当
    該骨組部材の骨組片同士をこの拘束部材を中心として回
    動自在に係着し、 デルタ6面体の頂点のうち3辺が集中する各頂点におい
    て、前記各骨組部材の内側の骨組片(3)の端部を当該
    頂点を通る他の2個の骨組部材のうち一方の骨組部材の
    外側の骨組片(4)にその内側から摺動自在に当接する
    形で他方の骨組部材の外側の骨組片の端部と開閉自在に
    連結すると同時に、前記各骨組部材の外側の骨組片の端
    部を当該頂点を通る他の2個の骨組部材のうち他方の骨
    組部材の内側の骨組片にその外側から摺動自在に当接す
    る形で一方の骨組部材の内側の骨組片の端部と開閉自在
    に連結し、 デルタ6面体の頂点のうち4辺が集中する各頂点におい
    て、前記各骨組部材の内側の骨組片の端部を当該頂点を
    通る他の3個の骨組部材のうち当該骨組部材に対向する
    1個の骨組部材および残り2個の骨組部材のうち一方の
    骨組部材の外側の骨組片にその内側から摺動自在に当接
    する形で他方の骨組部材の外側の骨組片の端部と開閉自
    在に連結すると同時に、前記各骨組部材の外側の骨組片
    の端部を当該頂点を通る他の3個の骨組部材のうち当該
    骨組部材に対向する1個の骨組部材および残り2個の骨
    組部材のうち他方の骨組部材の内側の骨組片にその外側
    から摺動自在に当接する形で一方の骨組部材の内側の骨
    組片の端部と開閉自在に連結して構成した多面体構造
    物。
  7. 【請求項7】 内側および外側の2本の骨組片(3、
    4)からなる骨組部材(2)をデルタ10面体の各辺上
    に配設し、 前記各骨組部材の中点に拘束部材(5、9)を設けて当
    該骨組部材の骨組片同士をこの拘束部材を中心として回
    動自在に係着し、 デルタ10面体の頂点のうち4辺が集中する各頂点にお
    いて、前記各骨組部材の内側の骨組片(3)の端部を当
    該頂点を通る他の3個の骨組部材のうち当該骨組部材に
    対向する1個の骨組部材および残り2個の骨組部材のう
    ち一方の骨組部材の外側の骨組片(4)にその内側から
    摺動自在に当接する形で他方の骨組部材の外側の骨組片
    の端部と開閉自在に連結すると同時に、前記各骨組部材
    の外側の骨組片の端部を当該頂点を通る他の3個の骨組
    部材のうち当該骨組部材に対向する1個の骨組部材およ
    び残り2個の骨組部材のうち他方の骨組部材の内側の骨
    組片にその外側から摺動自在に当接する形で一方の骨組
    部材の内側の骨組片の端部と開閉自在に連結し、 デルタ10面体の頂点のうち5辺が集中する各頂点にお
    いて、前記各骨組部材の内側の骨組片の端部を当該頂点
    を通る他の4個の骨組部材のうち当該骨組部材に対向す
    る2個の骨組部材および残り2個の骨組部材のうち一方
    の骨組部材の外側の骨組片にその内側から摺動自在に当
    接する形で他方の骨組部材の外側の骨組片の端部と開閉
    自在に連結すると同時に、前記各骨組部材の外側の骨組
    片の端部を当該頂点を通る他の4個の骨組部材のうち当
    該骨組部材に対向する2個の骨組部材および残り2個の
    骨組部材のうち他方の骨組部材の内側の骨組片にその外
    側から摺動自在に当接する形で一方の骨組部材の内側の
    骨組片の端部と開閉自在に連結して構成した多面体構造
    物。
  8. 【請求項8】 内側および外側の2本の骨組片(3、
    4)からなる骨組部材(2)をデルタ12面体の各辺上
    に配設し、 前記各骨組部材の中点に拘束部材(5、9)を設けて当
    該骨組部材の骨組片同士をこの拘束部材を中心として回
    動自在に係着し、 デルタ12面体の頂点のうち4辺が集中する各頂点にお
    いて、前記各骨組部材の内側の骨組片(3)の端部を当
    該頂点を通る他の3個の骨組部材のうち当該骨組部材に
    対向する1個の骨組部材および残り2個の骨組部材のう
    ち一方の骨組部材の外側の骨組片(4)にその内側から
    摺動自在に当接する形で他方の骨組部材の外側の骨組片
    の端部と開閉自在に連結すると同時に、前記各骨組部材
    の外側の骨組片の端部を当該頂点を通る他の3個の骨組
    部材のうち当該骨組部材に対向する1個の骨組部材およ
    び残り2個の骨組部材のうち他方の骨組部材の内側の骨
    組片にその外側から摺動自在に当接する形で一方の骨組
    部材の内側の骨組片の端部と開閉自在に連結し、 デルタ12面体の頂点のうち5辺が集中する各頂点にお
    いて、前記各骨組部材の内側の骨組片の端部を当該頂点
    を通る他の4個の骨組部材のうち当該骨組部材に対向す
    る2個の骨組部材および残り2個の骨組部材のうち一方
    の骨組部材の外側の骨組片にその内側から摺動自在に当
    接する形で他方の骨組部材の外側の骨組片の端部と開閉
    自在に連結すると同時に、前記各骨組部材の外側の骨組
    片の端部を当該頂点を通る他の4個の骨組部材のうち当
    該骨組部材に対向する2個の骨組部材および残り2個の
    骨組部材のうち他方の骨組部材の内側の骨組片にその外
    側から摺動自在に当接する形で一方の骨組部材の内側の
    骨組片の端部と開閉自在に連結して構成した多面体構造
    物。
  9. 【請求項9】 内側および外側の2本の骨組片(3、
    4)からなる骨組部材(2)をデルタ14面体の各辺上
    に配設し、 前記各骨組部材の中点に拘束部材(5、9)を設けて当
    該骨組部材の骨組片同士をこの拘束部材を中心として回
    動自在に係着し、 デルタ14面体の頂点のうち4辺が集中する各頂点にお
    いて、前記各骨組部材の内側の骨組片(3)の端部を当
    該頂点を通る他の3個の骨組部材のうち当該骨組部材に
    対向する1個の骨組部材および残り2個の骨組部材のう
    ち一方の骨組部材の外側の骨組片(4)にその内側から
    摺動自在に当接する形で他方の骨組部材の外側の骨組片
    の端部と開閉自在に連結すると同時に、前記各骨組部材
    の外側の骨組片の端部を当該頂点を通る他の3個の骨組
    部材のうち当該骨組部材に対向する1個の骨組部材およ
    び残り2個の骨組部材のうち他方の骨組部材の内側の骨
    組片にその外側から摺動自在に当接する形で一方の骨組
    部材の内側の骨組片の端部と開閉自在に連結し、 デルタ14面体の頂点のうち5辺が集中する各頂点にお
    いて、前記各骨組部材の内側の骨組片の端部を当該頂点
    を通る他の4個の骨組部材のうち当該骨組部材に対向す
    る2個の骨組部材および残り2個の骨組部材のうち一方
    の骨組部材の外側の骨組片にその内側から摺動自在に当
    接する形で他方の骨組部材の外側の骨組片の端部と開閉
    自在に連結すると同時に、前記各骨組部材の外側の骨組
    片の端部を当該頂点を通る他の4個の骨組部材のうち当
    該骨組部材に対向する2個の骨組部材および残り2個の
    骨組部材のうち他方の骨組部材の内側の骨組片にその外
    側から摺動自在に当接する形で一方の骨組部材の内側の
    骨組片の端部と開閉自在に連結して構成した多面体構造
    物。
  10. 【請求項10】 内側および外側の2本の骨組片(3、
    4)からなる骨組部材(2)をデルタ16面体の各辺上
    に配設し、 前記各骨組部材の中点に拘束部材(5、9)を設けて当
    該骨組部材の骨組片同士をこの拘束部材を中心として回
    動自在に係着し、 デルタ16面体の頂点のうち4辺が集中する各頂点にお
    いて、前記各骨組部材の内側の骨組片(3)の端部を当
    該頂点を通る他の3個の骨組部材のうち当該骨組部材に
    対向する1個の骨組部材および残り2個の骨組部材のう
    ち一方の骨組部材の外側の骨組片(4)にその内側から
    摺動自在に当接する形で他方の骨組部材の外側の骨組片
    の端部と開閉自在に連結すると同時に、前記各骨組部材
    の外側の骨組片の端部を当該頂点を通る他の3個の骨組
    部材のうち当該骨組部材に対向する1個の骨組部材およ
    び残り2個の骨組部材のうち他方の骨組部材の内側の骨
    組片にその外側から摺動自在に当接する形で一方の骨組
    部材の内側の骨組片の端部と開閉自在に連結し、 デルタ16面体の頂点のうち5辺が集中する各頂点にお
    いて、前記各骨組部材の内側の骨組片の端部を当該頂点
    を通る他の4個の骨組部材のうち当該骨組部材に対向す
    る2個の骨組部材および残り2個の骨組部材のうち一方
    の骨組部材の外側の骨組片にその内側から摺動自在に当
    接する形で他方の骨組部材の外側の骨組片の端部と開閉
    自在に連結すると同時に、前記各骨組部材の外側の骨組
    片の端部を当該頂点を通る他の4個の骨組部材のうち当
    該骨組部材に対向する2個の骨組部材および残り2個の
    骨組部材のうち他方の骨組部材の内側の骨組片にその外
    側から摺動自在に当接する形で一方の骨組部材の内側の
    骨組片の端部と開閉自在に連結して構成した多面体構造
    物。
  11. 【請求項11】 各拘束部材(5、9)を骨組部材
    (2)に沿って移動自在に設けたことを特徴とする請求
    項1から請求項10までのいずれかに記載の多面体構造
    物。
  12. 【請求項12】 各骨組片(3、4)を弾性的に撓む材
    料から形成したことを特徴とする請求項1から請求項1
    1までのいずれかに記載の多面体構造物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017033331A1 (ja) * 2015-08-27 2017-03-02 祥平 武井 フレーム構造体
WO2017033332A1 (ja) * 2015-08-27 2017-03-02 祥平 武井 フレーム構造体

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WO2017033331A1 (ja) * 2015-08-27 2017-03-02 祥平 武井 フレーム構造体
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