JPH0931718A - 外 套 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨雪による衣服の濡れを最小限に防ぎつつ発
汗を抑制する。 【解決手段】 半袖の外套本体１に、長袖の上衣２をス
ライドファスナー３にて着脱自在に装着して成り、前記
上衣２は着者の上腹部に至る丈をもって肩部と背部を覆
うべく縫製され、外套本体１の左右前身頃に、スライド
ファスナー２を構成するファスナーストリンガー４，５
の一方をそれぞれ胸部の上下に亘って縫着し、他方を前
記上衣２の左右縁部に沿って縫着した外套。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、袖を着脱し得る外
套に関する。

【０００２】

【従来の技術】外套は、主にその形態に基づきコート、
ジャンパー、ヤッケなどと呼称されている。中でもスキ
ーウエアや登山用のヤッケなどは、防寒用であると共
に、衣服を濡らさないことを前提とし、今日では外から
の水滴の侵入を遮断しながらも体から発する水蒸気を外
へ逃がす働きをもった素材より成るものも存在する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、その様
な素材は今だ水蒸気を十分に逃がし切るだけの能力を有
しておらず、外套の下に着た衣服に湿気を与えることは
避けられない。しかも、それは発汗を伴う運動時に用い
るものであることもあって、外套の内部に熱がこもり更
に発汗を助長する結果となる。

【０００４】本発明は上記実情に鑑みて成されたもので
あって、雨雪による衣服の濡れを最小限に防ぎつつ発汗
を抑制し得る外套の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明による外套は、半袖の外套本体に長袖
の上衣をスライドファスナーにて着脱自在に装着して成
り、前記上衣は着者の上腹部に至る丈をもって肩部と背
部を覆うべく縫製され、外套本体の左右前身頃に、スラ
イドファスナーを構成するファスナーストリンガーの一
方を、胸部の上下に亘って縫着し、他方を前記上衣の左
右縁部に沿って縫着したことを特徴とする。上衣の両縁
部に縫着した一対のファスナーストリンガーをもって開
閉自在な一個のスライドファスナーを構成する場合もあ
る。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明による外套の実施の
形態を図面に基づき詳細に説明する。図１はその一例で
あり、半袖の外套本体１に長袖の上衣２をスライドファ
スナー３にて着脱自在に装着したものである。外套本体
１は、防水加工を施した生地にて半袖の外套として着者
の腰に至る丈をもって縫製され、前面中央に上下を横切
る開閉部６が形成されている。又、開閉部６の左右縁部
に、スライドファスナー（図示省略）を構成するファス
ナーストリンガーを一方づつ縫着することによって、前
面中央で開閉して着脱し得るようにしてある。更に、吹
き込みによる衣服の濡れを防止すべく閉鎖したスライド
ファスナーを覆う覆い布７を左右縁部のうちのいずれか
より延設してある。

【０００７】一方、上衣２は、外套本体１の丈より短い
着者の上腹部に至る丈をもって肩部と背部を覆うべく長
い袖を備えたケープ状に縫製され、前記外套本体１の上
から重ね着できるサイズに設定してある。又、外套本体
１と上衣２を一体化した場合において首元から雨が侵入
しないよう、上衣２の襟ぐり８は首回りから遠く離隔し
ないよう基本的には首回りと差異のない丸首に設定して
ある。

【０００８】上記外套本体１と上衣２とを着脱自在に一
体化すべく外套本体１の左右前身頃に、スライドファス
ナー３を構成するファスナーストリンガー４，５の一方
を、胸部の上下に亘り覆い布７に沿って縫着し、そのフ
ァスナーストリンガー４と対をなす他方を前記上衣２の
左右縁部に沿って縫着する。その際、外套本体１の左前
身頃の縁部に蝶棒を備えたファスナーストリンガー４を
つけた場合には、右前身頃の縁部に箱棒を備えたファス
ナーストリンガー５を縫着する事とし、そうすれば必然
的に上衣２だけを身に着けることも可能となる。

【０００９】尚、外套の生地としては今日新しいものが
続々と開発されており、高機能を有する素材に越したこ
とはない。また、ホック９を適宜設けたり、用途に応じ
て、例えばゴルフに用いる場合には普通のポケットに加
えてボールを入れるポケットを設けるなど、多様にデザ
インすることが可能である。

【００１０】

【発明の効果】以上のごとく本発明による外套を使用す
れば、寒暖や体感温度の変化に応じて上衣を着脱し発汗
を調節して衣服の湿りを防ぐことができるので、レジャ
ーやスポーツなどにおいて快適なコンディションを長時
間保つことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による外套の一例を示す正面図である。

【図２】前記外套の上衣を示す正面図である。

【図３】前記外套の本体を示す正面図である。

【符号の説明】

１ 外套本体 ２ 上衣 ３ スライドファスナー ４，５ ファスナーストリンガー

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 半袖の外套本体（１）に長袖の上衣
   （２）をスライドファスナー（３）にて着脱自在に装着
   して成り、前記上衣（２）は着者の上腹部に至る丈をも
   って肩部と背部を覆うべく縫製され、外套本体（１）の
   左右前身頃に、スライドファスナー（３）を構成するフ
   ァスナーストリンガー（４，５）の一方をそれぞれ胸部
   の上下に亘って縫着し、他方を前記上衣（２）の左右縁
   部に沿って縫着したことを特徴とする外套。
2. 【請求項２】 上衣（２）の両縁部に縫着した一対のフ
   ァスナーストリンガー（４，５）で互いに噛合する開閉
   自在な一個のスライドファスナーを構成することを特徴
   とする請求項１記載の外套。