JPH09314341A - プラズマトーチ - Google Patents

プラズマトーチ

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JPH09314341A
JPH09314341A JP8137342A JP13734296A JPH09314341A JP H09314341 A JPH09314341 A JP H09314341A JP 8137342 A JP8137342 A JP 8137342A JP 13734296 A JP13734296 A JP 13734296A JP H09314341 A JPH09314341 A JP H09314341A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
plasma
electrode
magnet
torch
Prior art date
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Pending
Application number
JP8137342A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kojo
昭 古城
Hirotaka Obara
裕隆 小原
Daiji Sakai
大司 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koike Sanso Kogyo Co Ltd
Koike Sanso Kogyo KK
Original Assignee
Koike Sanso Kogyo Co Ltd
Koike Sanso Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Koike Sanso Kogyo Co Ltd, Koike Sanso Kogyo KK filed Critical Koike Sanso Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマアークと平行な磁場を与えることに
より、プラズマアークの発生基点を安定させ又は意図的
に回転させて電極の寿命を延長させたり、プラズマアー
クを集束させてエネルギー密度を高くすると共に切断面
の傾斜を抑えることができることは知られている。しか
し、磁石又は磁場発生装置を従来の部品の一部に埋め込
んだり接合したりした場合には、接合部が力学的に強度
不足になったり、ノズルの熱膨張により破損してしまう
虞があった。 【解決手段】 ノズルを磁石にて形成し、該磁石は磁力
線がプラズマジェットに対して軸対象となるよう磁化す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマジェットを
噴出して切断を行うプラズマトーチに関するものであ
り、特に磁力を利用して効率的な切断を行うプラズマト
ーチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラズマアークは理論的に連続体として
の導電性電磁流体として取り扱うことができる。このよ
うな電磁流体は外部磁場が与えられた場合、その磁力線
にそってその密度、圧力、温度などの熱力学的諸量を不
変に保とうとする性質を有している。
【0003】従ってプラズマアークと平行な磁場を与え
ると、プラズマアークは左右への移動を抑制され、電極
部においてはアーク発生基点が安定し、またプラズマア
ークにおいてはその広がりを抑えて絞る効果がある。ま
たプラズマアークと磁場が角度をもって交差した場合に
は、フレミングの法則によりプラズマアークを意識的に
移動させることができ、プラズマアークの放電点をトー
チの軸心を中心に回転させて電極の寿命を延長させるこ
とができる。これらのことを利用して、従来も磁石また
は磁場発生装置を設けたノズルが開示されている。
【0004】例えば特開平2−155575には電極の
周囲に磁化装置を配置して示されている。これは電極に
おけるプラズマアークの発生基点を安定させて電極の寿
命を増加させるとともに、ノズル先端においてプラズマ
アークを集束し、エネルギー密度を高くするとともに切
断面の傾斜をおさえる構成となっている。
【0005】また実開昭64−5785にはノズル部材
の先端部内周面に磁界発生手段を設け、また特開昭64
−11074にはノズルの外周部に磁化装置を設けた構
成が示されている。これらに示されるプラズマトーチは
非移行式であり、電極とノズル先端内部の間にパイロッ
トアークを形成している。そこにプラズマトーチの軸心
と一致する磁界を生成すればパイロットアークと磁界は
角度を有して交差することとなり、パイロットアークは
円周接線方向に力を受けて回転する。従ってパイロット
アークのノズル先端内面における放電点の位置が移動す
るため、ノズルの消耗を減少させることが可能な構成と
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の各装置の
ように、磁石又は磁場発生装置を従来の部品の一部に埋
め込んだり接合したりした場合には、接合部が力学的に
強度不足になったり、ノズルの熱膨張により歪みが生じ
て破損してしまう虞がある。また電極やノズルの外周に
磁石又は磁場発生装置を付加した場合には、肉厚部の壁
が存在することとなってトーチが大型化してしまうと共
に、磁極とプラズマアークが遠くなって磁界の影響が弱
くなってしまう。
【0007】また磁石又は磁場発生装置を新たに組み込
むことから部品点数が増加し、製造工程が追加されて製
造コストが上昇する。また特に電磁石による磁場発生装
置を設けた場合には、電気回路などトーチの構造が複雑
になるためトーチが大型化し、また製造コストが上昇し
てしまうなどの不都合がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明にかかるプラズマトーチは、電極と、該電極
の先端に配置されたノズルとを有し、前記電極の周囲に
供給されたガスをプラズマ化して前記ノズルからプラズ
マジェットを噴射して切断を行うプラズマトーチに於い
て、前記ノズルを磁石にて形成し、且つ磁力線をプラズ
マジェットに対し軸対象としたことを特徴とする。
【0009】また、複数のノズル部材からなるノズルを
有するプラズマトーチにおいては、前記複数のノズル部
材のうち少なくとも一つのノズルを磁石にて形成し、且
つ磁力線をプラズマジェットに対し軸対象としたことを
特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る一実施例について図
を用いて説明する。図1はプラズマ切断トーチ先端部の
断面図、図2は磁力線を説明するプラズマ切断トーチ先
端部の拡大断面図、図3は複数のノズル部材からなるノ
ズルを有するプラズマ切断トーチの先端部の断面図であ
る。
【0011】図1に示すように、本実施例に係るプラズ
マトーチ1はその軸心と一致する如く電極2が配置さ
れ、該電極2の先端部中央に電極材2aが埋め込まれて
いる。また電極2の外周に間隙を形成するようにセンタ
リングストーン3が嵌合されている。電極2とセンタリ
ングストーン3の間にはプラズマガス供給路6が形成さ
れている。
【0012】センタリングストーン3の外周にはノズル
4が嵌合されており、センタリングストーン3によって
電極2と絶縁されている。またノズル4はキャップ5に
よって保護されると共にプラズマトーチ1に係止されて
いる。
【0013】ノズル4は磁石にて一体に形成されてい
る。磁石は一般に知られたものでよく、例えば鋳造磁
石、フェライト磁石、希土類磁石などがある。
【0014】ノズル4の製造方法の例をバリウムフェラ
イト磁石を用いて説明する。まず主原料を酸化鉄と炭酸
バリウムの粉末として、少量の添加剤を加えて混合す
る。添加剤とはBi,As,B,Si,Ge,Na,A
l,Cr,Ti,W,Mo等の酸化物や塩化物、フッ化
物などであり、これらは多くは低融点の化合物を作って
焼結を促進する働きと、結晶粒の過大な成長を防止する
働きとなどにより、磁性向上に役立つことが知られてい
る。
【0015】この後、適当の水分を加えて造粒し、約1
000℃で仮焼が行われる。ここで炭酸バリウム中の炭
酸ガス分が分解及び発散して、酸化バリウムと酸化鉄と
の化合が進行する。化合の進行した材料はボールミル等
によって十分粉砕され、プレス成形作業における自動供
給に適するように造粒される。粉末をノズル4の形状を
した金型に入れて磁界中でプレスして磁化しつつ、12
00℃〜1300℃の温度で焼結する。最後に研削及び
研磨して所定の寸法に仕上げる。このようにしてノズル
3を磁石にて形成し、プラズマトーチ1に装着すること
により、図2に示すようにプラズマアークに対し軸対象
となるように磁力線9が発生する。
【0016】切断に際して、プラズマガス供給路6より
プラズマガスを供給すると共に、電極2に電圧をかけて
プラズマアーク8を発生させる。ここでプラズマアーク
8と平行に磁場が与えられていることによりプラズマア
ーク8は左右への移動を抑制され、電極部においてアー
ク発生基点を安定させることができる。またプラズマア
ーク8の広がりを抑えて絞る効果があり、ノズル先端に
おいてプラズマアーク8を集束し、高いエネルギー密度
にて切断することが可能となる。ここで磁石のトーチ1
側がN極またはS極のいずれであっても同様の効果を得
ることができ、磁力線の方向に限定はない。
【0017】また磁場に対しプラズマアーク8が傾斜を
有していた場合には、フレミングの法則により傾斜に対
して直交方向に力を加えられることになり、すなわちプ
ラズマアーク8はプラズマトーチ1の軸心を中心に回転
運動をするようになる。これを利用して電極部における
アーク発生基点を意識的に回転運動させて電極の寿命を
向上させたり、また非移行式プラズマトーチにおいてノ
ズル先端内面におけるパイロットアークの放電点を回転
させてノズルの寿命を延長させたりすることが可能であ
る。
【0018】また、本発明は複数のノズル部材からなる
ノズルを有するプラズマトーチに適用することもでき
る。図3に示すのはプラズマトーチの先端部の断面図で
あり、第一ノズル部材10、第二ノズル部材11、第三
ノズル部材12の三つのノズル部材から構成されるノズ
ル7が、電極2にセンタリングストーン3を介して装着
されている。各ノズル部材は多層構造をなして気流の通
路を構成し、電極2と第一ノズル部材10との間にプラ
ズマガス通路13、また第一ノズル部材10と第二ノズ
ル部材11の間に二次ガス通路14、第二ノズル部材1
1と第三ノズル部材12との間には三次ガス通路15が
形成されている。
【0019】このように多次気流を噴出しうるよう構成
されたノズル7においては、複数のノズル部材のうちい
ずれか一つ、又はいずれか二つの組み合わせ、又は全て
のノズル部材を磁石にて構成することによって、上述の
ごとき効果を得ることができる。また複数のノズル部材
を磁石にて構成することにより、容易に強い磁力線を得
ることができる。
【0020】なお、本実施例において磁石をフェライト
磁石としてその製造方法を説明したが、他にも鋳造磁
石、Snコバルト希土類磁石、Nd鉄希土類磁石など、
一般に知られた磁石を用いることでよい。また、単一の
ノズル部材からなるノズルと三つのノズル部材からなる
ノズルを用いて説明を行ったが、二つのノズル部材から
なるノズルを用いてどちらか一方又は両方のノズル部材
を磁石にて形成することでもよい。
【0021】
【発明の効果】ノズル自体を磁石で成形するため、容易
に強い磁力を得ることができ、且つ磁化装置のためにあ
らたに空間を確保する必要が無い。また埋め込み、接合
などの必要がないことから機械的強度が低下することな
く、熱歪みによる破損の虞も無い。また、既存のトーチ
構造を使用できるために、ノズル部材のみを差し替える
ことによって従来のプラズマトーチに本発明を適用する
ことができる。
【0022】また従来削り出しによって形成されていた
ノズルを型を利用してプレスにて製造できるため、ノズ
ルの製造コストが安価となる。
【0023】さらに、プラズマアークの放電点からチッ
プの先端まで1部品で集束することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラズマ切断トーチ先端部の断面図である。
【図2】磁力線を説明するプラズマ切断トーチ先端部の
拡大断面図である。
【図3】複数のノズル部材からなるノズルを有するプラ
ズマ切断トーチの先端部の断面図である。
【符号の説明】
1 …プラズマトーチ 2 …電極 2a …電極材 3 …センタリングストーン 4 …ノズル 4a …オリフィス 5 …キャップ 6 …プラズマガス供給路 7 …ノズル 8 …プラズマアーク 9 …磁力線 10 …第一ノズル部材 11 …第二ノズル部材 12 …第三ノズル部材 13 …プラズマガス通路 14 …二次ガス通路 15 …三次ガス通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極と、該電極の先端に配置されたノズ
    ルとを有し、前記電極の周囲に供給されたガスをプラズ
    マ化して前記ノズルからプラズマジェットを噴射して切
    断を行うプラズマトーチに於いて、前記ノズルを磁石に
    て形成し、且つ磁力線をプラズマジェットに対し軸対象
    としたことを特徴とするプラズマトーチ。
  2. 【請求項2】 複数のノズル部材からなるノズルを有す
    るプラズマトーチであって、前記複数のノズル部材のう
    ち少なくとも一つのノズルを磁石にて形成し、且つ磁力
    線をプラズマジェットに対し軸対象としたことを特徴と
    するプラズマトーチ。
JP8137342A 1996-05-31 1996-05-31 プラズマトーチ Pending JPH09314341A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8137342A JPH09314341A (ja) 1996-05-31 1996-05-31 プラズマトーチ

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JP8137342A JPH09314341A (ja) 1996-05-31 1996-05-31 プラズマトーチ

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ID=15196410

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JP8137342A Pending JPH09314341A (ja) 1996-05-31 1996-05-31 プラズマトーチ

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JP (1) JPH09314341A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112013006252B4 (de) 2012-12-27 2023-06-22 Komatsu Industries Corporation Plasmaschneidemaschine und Schneideverfahren

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112013006252B4 (de) 2012-12-27 2023-06-22 Komatsu Industries Corporation Plasmaschneidemaschine und Schneideverfahren

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