JPH09313243A - 毛髪料塗布器具 - Google Patents

毛髪料塗布器具

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JPH09313243A
JPH09313243A JP13925196A JP13925196A JPH09313243A JP H09313243 A JPH09313243 A JP H09313243A JP 13925196 A JP13925196 A JP 13925196A JP 13925196 A JP13925196 A JP 13925196A JP H09313243 A JPH09313243 A JP H09313243A
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JP
Japan
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comb
container
hair
pouring
hair material
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JP13925196A
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Takayo Yamazaki
多加代 山崎
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Lion Corp
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Lion Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手や頭皮を汚染することなく、さまざまな髪
型、髪嵩、塗布部位などに対応して適量の毛髪料を毛髪
に塗布することができる櫛歯付きの毛髪料塗布器具を得
る。 【解決手段】 流動性の毛髪料Mを収容しかつ注出手段
を有する注出容器10と、これに接続された櫛部1とか
らなり、櫛部1は、注出容器に接続された固定櫛体4
と、これに着脱自在に装着された着脱櫛体6とからな
り、固定櫛体4は、注出容器10に基部8で接続された
櫛軸部2と、その先端部に突設された固定櫛歯3と、一
方の端末が注出容器の注出孔13と連通し他方の端末が
固定櫛歯の周辺に開口された導管7とを有し、着脱櫛体
6は、固定櫛歯3の周辺に配設された着脱自在の櫛歯5
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手や頭皮を汚染す
ることなく、さまざまな髪型、髪嵩、塗布部位などに対
応して適量の毛髪料を毛髪に塗布することができる櫛歯
付きの毛髪料塗布器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ヘアクリーム、整髪料、染毛
剤、ヘアマニキュアなどの毛髪料を毛髪に塗布するに際
して、手を汚したり周囲に飛散することを防止して快適
に手入れができるように、毛髪料を収容し頂部から随時
注出できるようにした注出容器と、この容器から注出さ
れた毛髪料を櫛歯に分配して吐出する導管が形成された
櫛部とを連結し、この櫛部の櫛歯の間または周辺から毛
髪料を吐出させるようにした毛髪料塗布器具(以下、単
に「塗布器具」という)は数多く提案されている。
【0003】従来の塗布器具は、毛髪料を収容した注出
容器から適量の毛髪料を注出する手段として、エアゾル
式またはスクイズ式のものが用いられている。エアゾル
式は、耐圧性の容器中に毛髪料と共に噴射剤を封入して
おき、手押しの弁機構によって容器の頂部を開口する
と、開口期間中、毛髪料が噴射剤と共に泡沫となって注
出されるようになっている(例えば、特開平5−337
008号公報参照)。
【0004】スクイズ式は、容器が軟質のブローボトル
からなり、この容器の胴部を手でスクイズすると、スク
イズ量に応じて、容器頂部の開口から毛髪料が注出され
るようになっている。
【0005】また、櫛付き容器ではないが、練り歯磨き
などペースト状の流動物を随時に吐出する容器として
は、筒状の容器であって、その頂部より内容物を随時に
手押しによって注出し得るポンプ機構と、この容器の底
部内壁に、液密かつ摺動自在に嵌入された底板部材とを
有し、内容物の注出に伴って底板部が容器内を上昇する
ようにした注出容器が提案されている(例えば、実開昭
58−177383号公報、実開昭59−5115号公
報、実開昭59−28078号公報、実開昭59−30
880号公報、実開昭59−112772号公報、実開
昭59−115784号公報、実開昭59−15387
4号公報、実開昭64−11968号公報、実開昭64
−11969号公報、参照)。
【0006】一方、櫛部については、毛髪料が櫛歯の全
体に均一に分配されるようにした構造のもの(例えば、
実開昭62−128443号公報、特開平5−1540
7号公報、特開平7−75606号公報参照)、毛髪料
を目的部位にのみ塗布する構造のもの(例えば、実開昭
61−190230号公報参照)、毛髪料が頭皮に付着
し難いようにしたもの(例えば、実開平6−38660
号公報参照)などが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の塗布器具
に装着された櫛部はいずれも、その櫛軸部に導管が形成
され、注出容器から注出された毛髪料は、この導管から
各櫛歯内または櫛歯間に形成された分配路を経由して、
吐出口から吐出されるようになっている。しかし、従来
の塗布器具における櫛部は、櫛歯の形状や配列が固定さ
れているので、さまざまな髪型、髪嵩、塗布部位などに
対応して適量の毛髪料を毛髪に塗布することが困難であ
った。例えば、髪の生え際などの細かい部分に毛髪料を
塗布する場合にはコーム型(1列歯)の櫛歯が好適であ
るが、頭髪全体に均一に塗布するには、コーム型では毛
髪の1本1本を捕らえることができないため、塗布ムラ
が避けられないという問題があった。
【0008】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、従ってその目的は、手や頭皮を汚
染することなく、適量の毛髪料をさまざまな髪型、髪
嵩、塗布部位などに対応して容易にかつ均一に塗布する
ことができる櫛歯付きの塗布器具を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、流動性の
毛髪料を収容しかつ注出する手段を有する注出容器と、
この注出容器に接続された櫛部とからなり、前記の注出
容器は、前記毛髪料を櫛部に供給する注出孔を有し、前
記の櫛部は、前記注出容器に接続された固定櫛体と、こ
の固定櫛体に着脱自在に装着された着脱櫛体とからな
り、前記の固定櫛体は、前記の注出容器に基部で接続さ
れた櫛軸部と、この櫛軸部の先端部に突設された固定櫛
歯または固定刷毛と、一方の端末が前記注出容器の注出
孔と連通し他方の端末が前記の固定櫛歯または固定刷毛
の周辺に開口された導管とを有してなり、前記の着脱櫛
体は、前記の固定櫛歯または固定刷毛の周辺に配設され
る櫛歯または刷毛を有してなる塗布器具を提供すること
によって解決できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例により図面を用いて説明する。以下の説明において、
塗布器具は、すべて正立された状態にあるものとする。 (実施例1)図1は、本発明の一実施例である塗布器具
を示している。図1において、この塗布器具は、概略、
流動性の毛髪料Mを収容しかつ注出する手段を有する筒
状の注出容器10と、この注出容器10の頂部12aに
接続された櫛部1とからなっている。
【0011】この注出容器10は、毛髪料Mが充填され
た容器本体11と、その上端部に装着され、前記毛髪料
Mを櫛部1に供給する注出孔13を有する注出部12
と、容器本体11の底部内壁に液密かつ摺動自在に嵌入
された底板部材14とからなっている。
【0012】前記注出部12は、その頂部12aを指で
押し下げると、容器本体11側に下降することができ
て、下降した際に、その内部に形成された注出孔13か
ら一定量の毛髪料Mが櫛部1に向けて注出され、指をは
なすと、注出部12が元の位置に戻ると共に、底板部材
14が容器本体11内を上昇し、毛髪料Mの消費に伴っ
て容器本体11内に陰圧が生じることを防止するように
なっている。
【0013】櫛部1は、図1および図2(a),図2
(b)に示すように、概略、固定櫛体4と着脱櫛体6と
からなっている。固定櫛体4は、図2(c),図2
(d)に示すように、基部8で注出容器10に接続され
た櫛軸部2と、この櫛軸部の先端部に突設された多数の
ヘラ形の固定櫛歯3,3,…とからなり、櫛軸部2の内
部には、基部8側の端末が注出容器10の注出孔13と
連通し、他方の端末が櫛軸部2の先端で閉ざされた導管
7が形成されている。そして、この導管7の先端部から
垂直に、それぞれ固定櫛歯3,3,…の内部に通じる枝
管9が延びていて、この枝管9の端末は、固定櫛歯3の
長さ方向中間部に形成された吐出口9aにより外部に開
口されている。
【0014】この櫛軸部2の基部8には螺旋溝が切られ
ていて、注出容器10の注出孔13の孔壁に切られた螺
旋溝と螺合し、これによって櫛部1は、容器本体の頂部
12aに垂直に固定され、かつ導管7と注出孔13とが
連通されている。
【0015】着脱櫛体6は、図2(a),図2(b)に
示すように、着脱櫛本体6Aと、櫛歯(着脱櫛歯)5,
5,…とからなっている。着脱櫛本体6Aは、断面が概
略馬蹄形に形成され、その両側面をなす翼部6a,6a
が櫛軸部2の長さ方向に沿って延び、この翼部6a,6
aが、固定櫛体の櫛軸部2の、固定櫛歯3,3,…が形
成されていない周面を挟圧することによって、着脱櫛本
体6Aが固定櫛体4に着脱自在に装着されるようになっ
ている。
【0016】この着脱櫛本体6Aの翼部6a,6aの端
縁部に沿って、前記の着脱櫛歯5,5,…が突設されて
いる。そして、この着脱櫛歯5,5,…は、着脱櫛本体
6Aが固定櫛体4に装着されたとき、固定櫛歯3,3,
…のそれぞれの側部に櫛歯を追加するように配設されて
いる。
【0017】この塗布器具は、注出容器10の頂部12
aを手で押し込むと、1回分の毛髪料Mが注出容器の注
出孔13から櫛軸部2の導管7に押出され、導管7から
更に枝管9に分配され、それぞれの吐出口9aから吐出
される。この状態で、図3に示すように、この櫛部1を
用いて毛髪を梳くと、櫛歯の周辺に吐出された毛髪料M
は、これと接触する毛髪H,H,…に塗布される。
【0018】この際に、着脱櫛体6が装着されているの
で、櫛歯が3列に配列されることになり、毛髪を梳く際
に毛髪との接触点が増え、櫛歯が毛髪H,H,…の1本
1本を捕らえることができるようになる。このため、髪
嵩が大きい場合にも、毛髪の全体に毛髪料をより速やか
に、かつより均一に塗布することが可能になり、余分な
毛髪料が頭皮Sに付着することもなくなる。
【0019】また、着脱櫛体6は、固定櫛体4に付勢に
より固定されているので、手で容易に取り外すことがで
き、これを取り外せば、髪の生え際などの細かい部分に
のみ毛髪料Mを塗布したい場合に好都合となる。このよ
うに、毛髪H,H,…に毛髪料Mを塗布するに際して、
目的に応じて着脱櫛体6を着脱することによって、さま
ざまな髪型、髪嵩、塗布部位などに対応して、手や頭皮
を汚染することなく、適量の毛髪料を毛髪に塗布するこ
とができることが本発明の塗布器具の特徴である。
【0020】前記実施例1においては、着脱櫛体6の双
方の翼部6a,6aに着脱櫛歯5,5,…が装着されて
いるが、この着脱櫛歯5の一方または双方を刷毛に代え
ることもできる。また、この着脱櫛歯または刷毛は、固
定櫛歯3の両側でなく、いずれか一方の側に配設されて
もよい。更に、着脱櫛歯または刷毛の形状や配列が異な
る数種類の着脱櫛体を、セットにして塗布器具に付属し
てもよい。使用者は、さまざまな髪型、髪嵩、塗布部位
などに対応して、これらの着脱櫛体のいずれかを選択し
て装着し、または装着せずに使用することによって、手
や頭皮を汚染することなく、適量の毛髪料を任意の部位
に、いっそう容易にかつ均一に塗布することができるよ
うになる。
【0021】前記実施例1における毛髪料Mの注出手段
は、注出部12に内蔵されているポンプ機構である。こ
のポンプ機構は、概略、吸入弁15とピストン部16と
摺動弁17とから構成されている。吸入弁15は、容器
本体11と注出部12とを仕切る隔壁11aの中央部に
形成された透孔上に配設された弁板が、その周囲に設け
られた複数本の弾性支持片によって隔壁11aに支持さ
れてなり、毛髪料Mが容器本体11から弁板を押し上げ
ることによって、弁板の周囲から注出部12の方向へ、
1方向にのみ流通するようになっている。
【0022】ピストン部16は有底筒状に成形され、そ
の上端は注出部の頂部12aに固定され、その内部間隙
は注出孔13に連通している。またこのピストン部16
の側部には、ピストン部を内外に通じる透孔16aが形
成されている。そして、このピストン部16の外周には
長さ方向に摺動し得る環状の摺動弁17が嵌合され、こ
の摺動弁17がピストン部16の外周を相対的に上下に
摺動することによって、側部透孔16aを開口したり閉
塞したりできるようになっている。ピストン部16と摺
動弁17とのセットは、隔壁11aから吸入弁15を囲
んで延びるシリンダ19の内周面に摺動可能にかつ液密
に嵌合されている。また、注出部の頂部12aの内側と
隔壁11aとの間には、バネ18が、注出部12を上方
に付勢して内蔵されている。
【0023】この注出部12は、その頂部12aを手で
押し込むと、ピストン16がバネ18の付勢に逆らって
シリンダ19の基部に接近し、頂部12aから手を離す
と、バネ18の付勢によって元の位置に戻る。このとき
摺動弁17が側部透孔16aを塞ぐので、シリンダ19
内は陰圧となり、吸入弁15を介して容器本体11内の
毛髪料Mがシリンダ19内に吸引され、これを充填す
る。
【0024】再度頂部12aを押し込むと、ピストン部
16は下降するが、摺動弁17はシリンダ19内壁との
摩擦によって取り残され、ピストン部16に対しては相
対的に上昇することになり、これによって側部透孔16
aが開口する。このとき、シリンダ19内の毛髪料M
は、ピストン16に押圧されるが、吸入弁15に遮られ
て容器本体11内に逆流できないので、開口した側部透
孔16aを経由してピストン部内空隙、注出孔13、櫛
部1の導管7、枝管9を通り、吐出口9aから吐出され
る。
【0025】その後に頂部12aから手を離すと、注出
部12が上昇するのでシリンダ16も上昇するが、この
とき摺動弁17は、シリンダ19内壁との摩擦によって
取り残され、ピストン部16に対して相対的に下降して
側部透孔16aを塞ぐ。従ってシリンダ19内は陰圧と
なり、毛髪料Mが吸入弁15を介して容器本体11内か
らシリンダ19内に吸引され充填される。以後は、シリ
ンダ19内に毛髪料Mが充填されているので、一度頂部
12aを押し込むごとに、一定量の毛髪料Mが櫛部1に
送り出される。
【0026】頂部12aから手を離したとき、シリンダ
19内は陰圧になり、これに伴って毛髪料Mが容器本体
11からシリンダ19内に流入するので、容器本体11
は陰圧になる。この陰圧によって底板部材14は、容器
本体11内を陰圧が解消されるまで上昇する。底板部材
14は、容器本体11内の毛髪料Mが消費し尽くされる
まで、頂部12aの押圧の都度、上昇を続ける。これに
よって、実施例1の塗布器具は、頂部12aの押圧ごと
に一定量の毛髪料Mを固定櫛歯3,3,…から吐出する
ことができる。
【0027】実施例1の塗布器具に充填して用いること
ができる毛髪料Mの例としては、ヘアクリーム、整髪
料、染毛剤、ヘアマニキュアなどを挙げることができ
る。その一例として、ヘアマニキュアの好ましい一処方
例を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】注出容器10の構成は前記実施例1のもの
に限定されるものではない。例えば、注出手段が実施例
と同様なポンプ式のものであっても、さまざまな他の構
成が可能である。その実施例を実施例2〜実施例9に示
す。
【0030】(実施例2)この実施例2の塗布器具は、
注出容器の構成が異なる以外は実施例1のものと同様で
ある。従って、ここでは注出容器についてのみ説明す
る。図5に示す実施例2の注出容器30は、毛髪料Mが
充填された筒状の容器本体31の頂部に、櫛部1の導管
7と連通する注出孔32と、押しボタン33とが形成さ
れ、底部に、容器本体31の内壁に沿って、液密かつ摺
動自在な底板部材34が嵌入され、前記の押しボタン3
3と底板部材34とが、容器本体31の軸心を通る連結
棒35によって連結されてなっている。
【0031】押しボタン33は、バネ36によって上方
に付勢されていて、指で押し込むことによって連結棒3
5を一定長だけ下方に押し下げ、指をはなすと連結棒3
5が押し上げられて元の位置に戻るようになっている。
この連結棒35には、一定のピッチで系止歯37が刻ま
れていて、この系止歯37は、底板部材34の中央に形
成された係合孔38と係合し、連結棒35がこの係合孔
38を貫通して下方へは移行できるが、上方へは移行で
きないようになっている。
【0032】この塗布器具は、押しボタン33を指で押
すと、連結棒35が下方に押し下げられる。このとき連
結棒35は、底板部材34に形成された係合孔38を貫
通して下方に移行する。次に押しボタン33から指を離
すと、バネ36の反発力によって押しボタン33が連結
棒35を上方に引き戻そうとする。このとき、連結棒3
5は、係合孔38を単独で逆行できないので、底板部材
34を伴って上昇する。底板部材34が上昇すれば、そ
の分、容器本体31の内容積が減少するので、過剰とな
った毛髪料Mは注出孔32から押し出され、櫛部1の導
管7を経て固定櫛歯3から吐出されることになる。
【0033】実施例2の注出容器30は、ポンプ部に弁
機構を有しないので構造が簡単であり、安価に製造でき
る利点がある。底板部材34は、その係合孔38と連結
棒の系止歯37とによって系止されているので、容器本
体に充填された毛髪料Mの重量によって降下することは
ない。
【0034】(実施例3)この実施例3の塗布器具は、
注出容器の構成が異なる以外は実施例1のものと同様で
ある。従って、ここでは注出容器についてのみ説明す
る。図5に示す実施例3の注出容器40は、毛髪料Mが
充填された筒状の容器本体41の頂部に、櫛部1の導管
7と連通する注出孔42と、押しボタン43とが形成さ
れ、底部に、容器本体41の内壁に沿って、液密かつ摺
動自在な底板部材44が嵌入され、前記の押しボタン4
3と底板部材44とが、容器本体41の軸心を通る連結
棒45によって連結されてなっている。
【0035】押しボタン43は、バネ46によって上方
に付勢されていて、指で押し込むことによって連結棒4
5を一定長だけ下方に押し下げ、指をはなすと連結棒4
5が押し上げられて元の位置に戻るようになっている。
【0036】底板部材44は、容器本体41の内壁に沿
って液密に摺動し、かつ中心に連結棒45を液密に嵌入
し得る透孔47が形成されたピストン板48と、その下
面に固着された弾性板49とからなっている。この弾性
板49は、それぞれ下向きに反った外爪49aと内爪4
9bとを有していて、この外爪49aは、容器本体41
の内壁と係合して、底板部材44が容器本体41の内壁
に沿って上方へは移行できるが下方へは移行できないよ
うになっている。また内爪49bは、連結棒45と係合
して、連結棒45が透孔47を貫通して下方には移行で
きるが、上方へは移行できないようになっている。
【0037】この塗布器具は、押しボタン43を指で押
すと、連結棒45が下方に押し下げられる。このとき連
結棒45は、底板部材44に形成された透孔47を通っ
て下方に移行する。次に押しボタン43から指を離す
と、バネ46の反発力によって押しボタン43が連結棒
45を上方に引き戻そうとする。このとき、連結棒45
は、内爪49bに系止されて単独では逆行できないの
で、底板部材44を伴って上昇する。底板部材44が上
昇すれば、その分、容器本体41の内容積が減少するの
で、過剰となった毛髪料Mは注出孔42から押し出さ
れ、櫛部1の導管7を経て固定櫛歯3から吐出されるこ
とになる。
【0038】実施例3の注出容器40は、ポンプ部に弁
機構を有せず、連結棒に系止歯を形成する必要もないの
で、更に安価に製造できる利点がある。底板部材44
は、外爪49aによて容器本体41の内壁に系止されて
いるので、容器本体に充填された毛髪料Mの重量によっ
て降下することはない。
【0039】(実施例4)この実施例4の塗布器具は、
注出容器の構成が異なる以外は実施例1のものと同様で
ある。従って、ここでは注出容器についてのみ説明す
る。図6に示す実施例4の注出容器50は、毛髪料Mが
充填された筒状の容器本体51の頂部に、櫛部1の導管
7と連通する注出孔52と、押しボタン53とが形成さ
れ、底部に、容器本体51の内壁に沿って、液密かつ摺
動自在な底板部材54が嵌入されている。
【0040】押しボタン53から、垂直下方に向けて連
結棒57が延び、この連結棒57は、容器本体51と一
体に成形された天板55を液密にかつ摺動自在に貫通し
てその端末が、容器本体51の内壁に液密にかつ摺動自
在に嵌入されたピストン板58に固着されている。
【0041】押しボタン53は、バネ56によって天板
55に対して上方に付勢されていて、指で押し込むこと
によって、連結棒57を介してピストン板58を一定長
だけ下方に押し下げ、指をはなすと押し上げられて元の
位置に戻るようになっている。
【0042】前記のピストン板58は、注出孔52の内
壁に液密にかつ摺動自在に嵌入された弁機構59を有し
ていて、この弁機構59は、ボール59aと弁座59b
とから形成され、この弁機構59を通して容器本体51
内の毛髪料Mは櫛部1の方向にのみ流通することがで
き、逆流は阻止されるようになっている。
【0043】底板部材54は、容器本体51の内壁に沿
って液密にかつ摺動自在に嵌入され、その下面には弾性
板54aが固着されている。この弾性板54aは、下向
きに反った外爪54bを有していて、この外爪54b
は、容器本体51の内壁と係合して、底板部材54が容
器本体51の内壁に沿って上方へは移行できるが下方へ
は移行できないようになっている。
【0044】この塗布器具は、押しボタン53を指で押
すと、連結棒57が下方に押し下げられる。連結棒45
は、ピストン板58を押圧するので、容器本体51内の
毛髪料Mは加圧される。しかし、底板部材54は外爪5
4bに系止されて下方へ移行できないので、毛髪料M
は、弁機構59を通って注出孔52から押し出され、櫛
部1の導管7を経て固定櫛歯3から吐出されることにな
る。
【0045】実施例4の注出容器50は、弁機構59を
有するので、櫛部1の導管7に残った毛髪料Mが容器本
体51に逆流することがない。また、底板部材54は、
外爪54bによて容器本体51の内壁に系止されている
ので、容器本体に充填された毛髪料Mの重量によって降
下することはない。
【0046】(実施例5)この実施例5の塗布器具は、
注出容器の構成が異なる以外は実施例1のものと同様で
ある。従って、ここでは注出容器についてのみ説明す
る。図8に示す実施例5の注出容器60は、毛髪料Mが
充填された筒状の容器本体61の頂部に、容器本体61
の内壁に沿って上下に摺動し得る蓋部材63が嵌着され
ている。この蓋部材63の中央部には櫛部1が装着さ
れ、櫛部1の導管7と連通する注出孔62が形成されて
いる。
【0047】容器本体61の頂部近傍に天板65が毛髪
料Mの流通を阻止するように装着され、その中央部に透
孔65aが形成され、この透孔65aには、搖動板から
なる吸入弁65bが装着され、この吸入弁65bを通し
て容器本体61内の毛髪料Mは櫛部1の方向にのみ流通
することができ、逆流は阻止されるようになっている。
【0048】前記の蓋部材63に形成された注出孔62
の壁部材63aと天板65の外縁との間には、頂部が注
出孔62と連通し、柔軟かつ復元力のあるドーム状の押
圧筒体66が液密に装着され、押圧筒体66と注出孔6
2の壁部材63aとの連結部には、搖動板からなる注出
弁67が装着され、この注出弁67を通して押圧筒体6
6内の毛髪料Mは櫛部1の方向にのみ流通することがで
き、逆流は阻止されるようになっている。
【0049】容器本体61の内壁に沿って液密にかつ摺
動自在に底板部材64が嵌入されている。この底板部材
64の容器本体61の内壁との接触部は環帯状に成形さ
れ、接触面積を拡大すると共に下方への押圧に対して底
板部材64が下方へずり落ちるのを防止している。
【0050】この塗布器具は、蓋部材63を指で押し込
むと、押圧筒体66内の空気は押圧されるが、天板65
の吸入弁65bを通過することはできないので、注出弁
67を通して櫛部1側に放出される。蓋部材63から指
を離すと、押圧筒体66は復元力によって元の形状に戻
ろうとするが、注出弁67は空気の逆流を阻止している
ので、吸入弁65bを経由して容器本体61内の毛髪料
Mが押圧筒体66内に流入し充填することになる。
【0051】再度蓋部材63を押し込むと、押圧筒体6
6内の毛髪料Mは押圧され、注出弁67を通過して櫛部
1に送り出される。蓋部材63から指を離すと、前記と
同様にして、次回分の毛髪料Mが押圧筒体66内に導入
される。
【0052】毛髪料Mが容器本体61から押圧筒体66
内に流入し、容器本体61が陰圧になると、底板部材6
4が容器本体61内を陰圧が解消されるまで上昇する。
これによって、実施例5の塗布器具は、蓋部材63の押
し込みごとに一定量の毛髪料Mを固定固定櫛歯3から吐
出することができる。
【0053】実施例5の塗布器具においては、容器本体
61に、吸入弁65bを有する天板65を設けたが、こ
の天板65と吸入弁65bは常に必要なものではない。
これらが装着されていなくても、押圧筒体66と注出弁
67によって毛髪料Mを容器本体61から櫛部1に注出
することはできる。しかし、この場合は容器本体61内
の毛髪料Mに直接押圧が及ぶので、底板部材64の逆移
動を確実に防止する、例えば実施例4に示した外爪54
bのような機構が必要になる。
【0054】(実施例6)この実施例6の塗布器具は、
注出容器の構成が異なる以外は実施例1のものと同様で
ある。従って、ここでは注出容器についてのみ説明す
る。図8に示す実施例6の注出容器70は、毛髪料Mが
充填された筒状の容器本体71の頂部に、ポンプ部72
と、櫛部1の導管7に連通する注出孔73とが形成され
ている。
【0055】ポンプ部72は、押しボタン74と、柔軟
かつ復元力のあるドーム状のキャップ75と弁機構76
とからなり、押しボタン74は、これを指で押し下げる
ことによってキャップ75が形成するチェンバー75a
の容積を減少し、指を離せば、キャップ75の復元力に
よって、元の位置に戻るようになっている。
【0056】弁機構76は、容器本体71内の毛髪料M
をチェンバー75aに流通し逆流を防止する上向き弁7
6aと、チェンバー75a内の毛髪料Mを注出孔73に
流通し逆流を防止する下向き弁76bとからなってい
る。
【0057】容器本体71の内壁に沿って液密にかつ摺
動自在に底板部材77が嵌入されている。この底板部材
77の容器本体71の内壁との接触部は環帯状に成形さ
れ、接触面積を拡大すると共に下方への押圧に対して底
板部材77が下方へずり落ちるのを防止している。
【0058】この塗布器具は、押しボタン74を指で押
し込むと、チェンバー75a内の空気が押圧され、下向
き弁76bを通って櫛部1側に放出される。押しボタン
74から指を離すと、キャップ75は復元力によって元
の形状に戻ろうとするが、下向き弁76bは空気の逆流
を阻止しているので、上向き弁76aを経由して容器本
体71内の毛髪料Mがチェンバー75a内に流入しこれ
を充填することになる。
【0059】次に押しボタン74を押し込むと、チェン
バー75a内の毛髪料Mは押圧され、下向き弁76bを
通過して櫛部1に送り出される。押しボタン74から指
を離すと、前記と同様にして、次回分の毛髪料Mがチェ
ンバー75a内に導入される。
【0060】毛髪料Mが容器本体71からチェンバー7
5a内に流入し、容器本体71が陰圧になると、底板部
材77が容器本体71内を陰圧が解消されるまで上昇す
る。これによって、実施例6の塗布器具は、押しボタン
74の押し込みごとに一定量の毛髪料Mを固定固定櫛歯
3から吐出することができる。
【0061】(実施例7)この実施例7の塗布器具は、
注出容器の構成が異なる以外は実施例1のものと同様で
ある。従って、ここでは注出容器についてのみ説明す
る。図9に示す実施例7の注出容器80は、毛髪料Mが
充填された筒状の容器本体81の頂部に、ピストン機構
82と、注出弁83を有しかつ櫛部1の導管7に連通す
る注出孔84とが形成されている。この注出弁83は、
注出孔84の基部に装着され、容器本体81内の毛髪料
Mを注出孔84側に流通し逆流を防止する上向き弁とさ
れている。
【0062】ピストン機構82は、容器本体81の頂部
に垂直に装着されたシリンダ82aと、この内壁に液密
にかつ摺動可能に嵌入されたピストン82bと、このピ
ストン82bに同軸的に装着され、シリンダ82aの上
端面を液密にかつ摺動可能に貫通して垂直上方に延びる
ピストン杆82cとからなり、このピストン杆82cの
上端部は押しボタン85に接合されている。シリンダ8
2aの上端面と押しボタン85との間には、バネ86
が、押しボタン85を上方に押し上げるように付勢され
て取り付けられている。
【0063】容器本体81の内壁に沿って、液密にかつ
摺動自在に底板部材86が嵌入されている。この底板部
材86は、容器本体81の内壁との接触部が環帯状に成
形された底皿86aと、この底皿86aの下面に離間し
て固定された底皿止め栓86bとからなり、底皿86a
の中央部には空気逃がし用の透孔86cが形成されてい
る。この底板部材86には、弾性爪87が装着されてい
て、この弾性爪87は、容器本体81の内壁と係合し
て、底板部材86が容器本体81の内壁に沿って上方へ
は移行できるが下方へは移行できないようにしている。
【0064】この塗布器具は、押しボタン85を指で押
すと、ピストン杆82cを介してピストン82bがシリ
ンダ82a内を下方に押し下げられ、容器本体81内の
毛髪料Mが加圧される。このとき、底板部材86は弾性
爪87に系止されて下方へ移行できないので、毛髪料M
は、注出弁83を通って注出孔84から押し出され、櫛
部1の導管7を経て固定櫛歯3から吐出されることにな
る。
【0065】実施例7の注出容器80は、注出弁83を
有するので、櫛部1の導管7に残った毛髪料Mが容器本
体81に逆流することがない。また、底板部材86は、
弾性爪87によって容器本体81の内壁に系止されてい
るので、容器本体に充填された毛髪料Mの重量によって
下降することがない。
【0066】また、底板部材86の底皿86aの中央部
には空気逃がし用の透孔86cが形成されているので、
工場で容器本体81に底部開口から毛髪料Mを充填し、
底板部材86を嵌入する際に、毛髪料Mの界面と底皿8
6aとの間の空気が透孔86cを通って抜けるので、容
器本体81の毛髪料充填部に気泡が残留することがな
い。
【0067】(実施例8)この実施例8の塗布器具は、
注出容器の構成が異なる以外は実施例1のものと同様で
ある。従って、ここでは注出容器についてのみ説明す
る。図10に示す実施例8の注出容器90は、毛髪料M
が充填された筒状の容器本体91の頂部に、容器本体9
1の内壁に沿って上下に摺動し得る蓋部材92が嵌着さ
れている。
【0068】この蓋部材92の中央部から中空筒状のピ
ストン杆93が垂下し、その下端に、中央部に透孔が形
成されたピストン94が装着されている。そしてこの透
孔には、毛髪料Mをピストン杆93の筒内に流通し、逆
流は阻止する注出弁94aが装着されている。また、ピ
ストン杆93の上端部には連絡管路95aが形成され、
ピストン杆93の筒内と、櫛部1の導管7に連通する注
出孔95とが、この連絡管路95aによって連通されて
いる。
【0069】容器本体91の頂部近傍には、天板96が
毛髪料Mの流通を阻止するように形成され、その中央部
から前記のピストン94を気密にかつ摺動可能に嵌入す
るシリンダ97が立設され、このシリンダ97の基部の
天板96に透孔96aが形成され、この透孔65aに、
毛髪料Mを容器本体91からシリンダ97に流通し逆流
は阻止する吸入弁97aが装着されている。蓋部材92
と天板96との間には、バネ98が、蓋部材92を上方
に押し上げるように付勢されて取り付けられている。
【0070】容器本体91の内壁に沿って、液密にかつ
摺動自在に底板部材99が嵌入されている。この底板部
材99は、容器本体91の内壁との接触部が環帯状に成
形され、底板部材99が容器本体91の内壁に沿って上
方へは移行できるが下方へは移行できないようになって
いる。
【0071】この塗布器具は、蓋部材92を指で押し下
げると、ピストン杆93を介してピストン94が、注出
弁94aを通じて空気を排除しながら、シリンダ97内
を下降する。蓋部材92から指を離すと、蓋部材92は
バネ98の復元力によって元の位置に戻るので、これに
伴ってピストン94も上昇し、シリンダ97内が負圧と
なる。このとき注出弁94aは空気の逆流を阻止してい
るので、吸入弁97aを経由して容器本体91内の毛髪
料Mがシリンダ97内に流入しこれを充填することにな
る。
【0072】次に蓋部材92を押し下げると、シリンダ
97内の毛髪料Mは押圧され、注出弁94aから、ピス
トン杆93の筒内、連絡管路95a、および注出孔95
を経由して櫛部1に送り出される。蓋部材92から指を
離すと、前記と同様にして、次回分の毛髪料Mがシリン
ダ97内に充填される。
【0073】毛髪料Mが容器本体91からシリンダ97
内に流入し、容器本体91が陰圧になると、底板部材9
9が容器本体91内を陰圧が解消されるまで上昇する。
これによって、実施例8の塗布器具は、蓋部材92の押
し込みごとに一定量の毛髪料Mを固定固定櫛歯3から吐
出することができる。
【0074】(実施例9)この実施例9の塗布器具は、
注出容器の構成が異なる以外は実施例1のものと同様で
ある。従って、ここでは注出容器についてのみ説明す
る。図11に示す実施例9の注出容器100は、毛髪料
Mが充填され、頂部が天板101aで閉じられた筒状の
容器本体101の頂部に、ピストン機構102と、櫛部
1の導管7に連通する注出孔103とが並列して装着さ
れている。容器本体の天板101aの中央部には、透孔
101bが形成され、その透孔101bを取り囲んで、
前記ピストン機構102のシリンダ102bが立設され
ている。
【0075】ピストン機構102は、前記のシリンダ1
02bと、これに気密にかつ摺動可能に嵌入するピスト
ン102aとからなり、このピストン102aには、そ
の上面から同軸的に垂直上方に延びるピストン杆102
cが装着され、このピストン杆102cの上端部は、押
しボタン104に接合されている。この押しボタン10
4とシリンダ102bの外周部との間には、バネ107
が、押しボタン104を上方に押し上げるように付勢さ
れて取り付けられている。
【0076】天板の透孔101bには、毛髪料Mを容器
本体101からシリンダ102b内に流通し、逆流は阻
止する吸入弁105が装着されている。シリンダ102
bの基部側面には、シリンダ102bの内部と注出孔1
03とを連通する透孔102dが形成され、この透孔1
02dの注出孔側に、毛髪料Mをシリンダ102b内か
ら注出孔103内に流通し、逆流は阻止する注出弁10
6が装着されている。
【0077】容器本体101の内壁に沿って、液密にか
つ摺動自在に底板部材108が嵌入されている。この底
板部材108は、容器本体101の内壁との接触部が環
帯状に成形され、底板部材108が容器本体101の内
壁に沿って上方へは移行できるが下方へは移行できない
ようになっている。
【0078】この塗布器具は、押しボタン104を指で
押し下げると、ピストン杆102cを介してピストン1
02aが、注出弁106を通じて空気を排除しながら、
シリンダ102b内を下降する。押しボタン104から
指を離すと、押しボタン104はバネ107の復元力に
よって元の位置に戻るので、これに伴ってピストン10
2aも上昇し、シリンダ102b内が負圧となる。この
とき注出弁106は空気の逆流を阻止しているので、吸
入弁105を経由して容器本体101内の毛髪料Mがシ
リンダ102b内に流入しこれを充填することになる。
【0079】次に押しボタン104を押し下げると、シ
リンダ102b内の毛髪料Mは押圧され、注出弁106
から、注出孔103を経由して櫛部1に送り出される。
押しボタン104から指を離すと、前記と同様にして、
次回分の毛髪料Mがシリンダ102b内に充填される。
【0080】毛髪料Mが容器本体101からシリンダ1
02b内に流入し、容器本体101が陰圧になると、底
板部材108が容器本体101内を陰圧が解消されるま
で上昇する。これによって、実施例9の塗布器具は、押
しボタン104の押し込みごとに一定量の毛髪料Mを固
定櫛歯3から吐出することができる。
【0081】前記の実施例1ないし実施例9において説
明した塗布器具は、いずれも注出容器がポンプ機構を有
するものである。ポンプ機構を有する注出容器の構成
は、上記に限定されるものではなく、他の任意の変形や
異なる作動原理に基づくものも本発明の範囲内で有利に
使用できることはいうまでもない。例えば電動式のポン
プ機構を用いたものなども含まれる。次に、ポンプ機構
によらない注出容器を用いた塗布器具の実施例を示す。
【0082】(実施例10)この実施例10の塗布器具
は、エアゾル式の注出容器を有するものである。櫛部の
構成は実施例1のものと同様であるので、ここでは注出
容器についてのみ説明する。図12に示す実施例10の
注出容器110は、毛髪料Mと噴射剤とが充填された耐
圧性筒状の容器本体111の頂部に噴射部112が形成
され、この噴射部112の上端に櫛部1が装着されてい
る。
【0083】噴射部112の上端には櫛部1と並列に押
しボタン113が設けられていて、この押しボタン11
3を指で押し込むと噴射部112内のノズル(図示せ
ず)が開口され、毛髪料Mと噴射剤との混合物が櫛部の
導管7に送り出され、押しボタン113から指を離す
と、ノズルが閉止され、混合物の注出が止められるよう
になっている。
【0084】この塗布器具は、使用に際して、まずよく
振って容器本体111内の毛髪料Mと噴射剤とを混合
し、次いで押しボタン113を指で押し下げると、噴射
部112内のノズルが開いて混合物が注出され、この混
合物は櫛部の導管7内で発泡してムース状となり、固定
櫛歯3の吐出孔から吐出される。この状態は、押しボタ
ン113から指を離すまで継続される。
【0085】(実施例11)この実施例11の塗布器具
は、スクイズ式の注出容器を有するものである。櫛部の
構成は実施例1のものと同様であるので、ここでは注出
容器についてのみ説明する。図13に示す実施例11の
注出容器120は、毛髪料Mが充填された軟質のブロー
ボトルからなる有底筒状の容器本体121と、この容器
本体121の開口部に周縁部を接合されて装着された硬
質樹脂からなる注出部材122とからなり、この注出部
材122の頂部に櫛部1が一体に結合され、注出部材1
22の内室と櫛部の導管7とが連通されている。
【0086】注出部材122の頂部には、透孔122a
が形成され、この透孔122aに弁機構123が挿入固
定されている。この弁機構123は、透孔122aに挿
入される管体123aの下端部に、弁板123bが、そ
の周囲に設けられた複数本の弾性支持片によって支持さ
れて形成されている。この弁機構123は、外部から内
部へ空気を流通するが、逆流は阻止するようになってい
る。
【0087】この塗布器具は、使用に際して、容器本体
121を手で握って押圧すれば、容器本体121内の毛
髪料Mは、加圧され、注出部材122から櫛部の導管7
を通って固定櫛歯3の吐出口から吐出される。この際、
内圧によって弁機構123は閉じられているので、毛髪
料Mが弁機構123を通して洩れ出すことはない。
【0088】手による押圧を中止すれば毛髪料Mの吐出
は停止する。このとき、容器本体121は、壁面の復原
力によって内部が陰圧になるが、弁機構123を通して
空気が容器本体内に吸引されるので陰圧は解消され、押
圧を繰り返しても容器本体が潰れた状態になることはな
い。
【0089】本発明に用いられる櫛部は、上記の各実施
例に用いたもの以外にも、本発明の範囲内でさまざまな
変形が可能である。次にその変形例を示す。以下の説明
において、それぞれの櫛部に装着される注出容器は、前
記実施例1〜実施例11に用いたものなど、毛髪料を櫛
部に注出することができるものであればいずれでもよい
ので、ここでは説明を省略する。
【0090】(実施例12)図14(a),図14
(b)に示すように、この実施例の櫛部130は、概
略、固定櫛体134と着脱櫛体136とからなる。固定
櫛体134は、その櫛軸部132が、注出容器(図示せ
ず)の頂部に螺着されて、く字状に折れ曲がって延び、
その外向き傾斜面の長さ方向に、複数の固定櫛歯(また
は固定刷毛)133,133,…が2列に配列して突設
されている。この固定櫛歯133は、針棒状に成形され
ていて、内部構造を有しないものである。
【0091】櫛軸部132の基部138から、注出容器
の注出孔(図示せず)と連通した導管137が、櫛軸部
132の内部を貫通して延び、その先端部137aは、
前記櫛軸部の外向き傾斜面の、固定櫛歯133が2列に
配列された列の間に、相対的な傾斜角を持って突出し、
開口している。
【0092】着脱櫛体136は、固定櫛体の櫛軸部13
2に着脱自在に装着され、前記の固定櫛歯133,13
3,…周辺に着脱櫛歯135,135,…を付加してい
る。すなわち、この着脱櫛体136は、櫛軸部132の
固定櫛歯133が形成されていない周面を覆うように、
断面が概略樋形に形成され、その双方の内側面に、長さ
方向に延びる凸条136a,136aが形成され、それ
ぞれの凸条136aは、固定櫛体134の櫛軸部132
の側面に形成された溝条と係合して着脱櫛体136を固
定櫛体134に装着固定するようになっている。
【0093】着脱櫛体136は、その翼部136b,1
36bの端縁部から、それぞれ針棒状の着脱櫛歯13
5,135,…が延びだし、この着脱櫛歯135,13
5,…が、固定櫛歯133,133,…のそれぞれの側
部に配設されるようになっている。
【0094】この櫛部130を、その基部138に形成
された螺旋によって注出容器に螺着し、図示しない注出
孔から毛髪料Mを注出すると、この毛髪料Mは導管13
7を通ってその先端部137aから固定櫛歯133,1
33の列間に吐出される。この状態で、この櫛部130
を用いて毛髪を梳くと、吐出された毛髪料Mは固定櫛歯
133と接触する毛髪に塗布される。
【0095】この際に、着脱櫛体136が装着されてい
るので、軸方向に櫛歯が4列に配列することになり、相
対的に櫛歯面積が増大し、櫛歯が毛髪の1本1本を容易
に捕らえるようになる。このため、髪嵩が大きい場合に
も、毛髪の全体に毛髪料をより速やかに、かつより均一
に塗布することが可能になり、余分な毛髪料が頭皮に付
着することもなくなる。
【0096】また、着脱櫛体136は、固定櫛体134
に凸条136b,136bにより接合されているにすぎ
ないので、手で容易に取り外すことができ、これを取り
外せば、櫛歯面積が縮小し、髪の生え際などの細かい部
分にのみ毛髪料Mを塗布したい場合に好都合である。こ
のように、この櫛部130は、毛髪に毛髪料を塗布する
に際して、目的に応じて着脱櫛体136を着脱すること
によって、さまざまな髪型、髪嵩、塗布部位などに対応
して、手や頭皮を汚染することなく、適量の毛髪料を毛
髪に塗布することができる。
【0097】実施例12においては、固定櫛歯133お
よび着脱櫛歯135がいずれも針棒状の櫛歯とされてい
るが、これらのいずれか一方または双方を刷毛に代えて
もよいことはいうまでもない。また、固定櫛歯133お
よび着脱櫛歯135の配列状態や配列数も、前記に限定
されるものではない。
【0098】(実施例13)図15(a),図15
(b)に示すように、この実施例の櫛部140は、概
略、固定櫛体144と着脱櫛体146とからなる。固定
櫛体144は、その櫛軸部142が、注出容器の頂部
(図示せず)に螺着されて上方に延び、この櫛軸部14
2の先端部は、長方形の櫛歯面142aを有する平板状
に成形されている。この櫛歯面142aには、その長さ
方向に、複数の固定櫛歯143,143,…が2列に配
列して突設されている。この固定櫛歯143は、針棒状
に成形されていて、内部構造を有しないものである。
【0099】注出容器の頂部に螺着され櫛軸部142の
基部148から、注出容器の注出孔(図示せず)と連通
した導管147が、櫛軸部142の内部を通って固定櫛
体144の先端近傍まで延び、この導管147は、前記
の櫛歯面142aの2列に形成された固定櫛歯列の中間
に、長さ方向に沿ってそれぞれ離間して形成された複数
の吐出口149a,149b,…149nと連通してい
る。この吐出口149a,149b,…149nは、櫛
軸部の基部148に近い方から遠い方に順次、その口径
が拡大されている。
【0100】着脱櫛体146は、固定櫛体の櫛歯面14
2aの側面を覆うように形成され、櫛軸部142に着脱
自在に装着され、前記の固定櫛歯143,143,…周
辺に着脱櫛歯145,145,…を付加している。この
着脱櫛体146は、前記櫛歯面142aの側面と接触す
る部分に、実施例12の場合と概略同様な凸条(図示せ
ず)が形成され、この凸条と係合するように櫛歯面14
2aの側面に形成された溝条と係合して、固定櫛体14
4に装着固定されている。
【0101】着脱櫛体146は、その翼部146b,1
46bの端縁部から、それぞれ針棒状の着脱櫛歯14
5,145,…が延びだし、この着脱櫛歯145,14
5,…が、固定櫛歯143,143,…のそれぞれの側
部に配設されるようになっている。
【0102】この櫛部140を、その基部148に形成
された螺旋によって注出容器に螺着し、図示しない注出
孔から毛髪料Mを注出すると、この毛髪料Mは導管14
7を通って、櫛歯面142aに形成された吐出口149
a,149b,…149nから吐出される。この際、吐
出口149a,149b,…149nが、櫛軸部の基部
148に近い方から遠い方に順次、その口径が拡大され
ているので、吐出孔の毛髪料流通抵抗が、櫛軸部の基部
側で大で先端側で小となり、それぞれの吐出口から吐出
される毛髪料Mの量が均一化される。この状態で、この
櫛部140を用いて毛髪を梳くと、吐出された毛髪料M
は毛髪に均一に塗布されるようになる。
【0103】この際に、着脱櫛体146が装着されてい
るので、軸方向に櫛歯が4列に配列することになり、相
対的に櫛歯面積が拡大し、櫛歯が毛髪の1本1本を容易
に捕らえるようになる。このため、髪嵩が大きい場合に
も、毛髪の全体に毛髪料をより速やかに、かつより均一
に塗布することが可能となり、余分な毛髪料が頭皮に付
着することもなくなる。
【0104】また、着脱櫛体146は、手で容易に取り
外すことができ、これを取り外せば、櫛歯面積が縮小
し、髪の生え際などの細かい部分にのみ毛髪料Mを塗布
したい場合に好都合である。このように、この櫛部14
0は、毛髪に毛髪料を塗布するに際して、目的に応じて
着脱櫛体146を着脱することによって、さまざまな髪
型、髪嵩、塗布部位などに対応して、手や頭皮を汚染す
ることなく、適量の毛髪料を毛髪に塗布することができ
る。
【0105】実施例13においては、固定櫛歯143お
よび着脱櫛歯145がいずれも針棒状の櫛歯とされてい
るが、これらのいずれか一方または双方を刷毛に代えて
もよいことはいうまでもない。また、固定櫛歯143、
着脱櫛歯145、および/または吐出口149a,14
9b,…149nの配列状態や配列数も、前記に限定さ
れるものではない。
【0106】本発明の塗布器具において、固定櫛体と着
脱櫛体との接合方法は、前記実施例1〜実施例11に示
したように、内側に付勢された翼部を有する着脱櫛体で
固定櫛体の櫛軸部を挟圧する方法や、実施例12,実施
例13に示したように、固定櫛体と着脱櫛体との接触面
に形成された凸条と溝条との係合による方法の他にも種
々の方法が可能である。例えば鈎と鈎穴による係合も可
能であり、マジックテープなどを用いる着脱自在な接合
も可能である。
【0107】以下に、請求項1に記載した本発明の好ま
しい実施形態と、その効果を列記する。 (1)請求項1に記載した塗布器具において、注出容器
が、毛髪料が充填された容器本体の頂部に、導管に連通
する注出孔と有底筒状のピストン部とを有する注出部が
容器本体に対して上方に付勢されて装着され、容器本体
の底部には、液密かつ摺動自在な底板部材が嵌入され、
前記ピストン部の内部間隙は注出孔に連通し、かつその
側壁には透孔が形成され、このピストン部の外周には長
さ方向に摺動し得る環状の摺動弁が嵌合され、容器本体
と注出部との間には隔壁が設けられ、この隔壁に透孔が
形成され、この透孔には毛髪料が容器本体から注出部に
向けて一方向にのみ流通する吸入弁機構が設けられ、か
つこの透孔の周囲からシリンダが延びて、このシリンダ
の内壁が前記ピストン部および摺動弁を摺動可能に嵌合
し、注出部が押圧されるとき、前記の摺動弁がピストン
部の透孔を開口し、注出部の押圧が解除され注出部が元
の位置に復帰するとき、摺動弁がピストン部の透孔を閉
塞するようにしたことを特徴とする毛髪料塗布器具。こ
の毛髪料塗布器具を用いれば、1回の押し込み当たり正
確な量の毛髪料が吐出され、毛髪料の無駄や汚染が防げ
るようになる。
【0108】(2)請求項1に記載した塗布器具におい
て、注出容器が、毛髪料が充填された容器本体の頂部
に、導管に連通する注出孔と、上方に付勢された押しボ
タンとが形成され、底部に液密かつ摺動自在な底板部材
が嵌入され、押しボタンと底板部材とが、容器本体の軸
心を通る連結棒によって連結され、この連結棒に、一定
のピッチで系止歯が刻まれていて、この系止歯が底板部
材の中央に形成された係合孔と係合することによって、
連結棒が係合孔38を通って下方へは移行できるが、上
方へは移行できないようにしたことを特徴とする毛髪料
塗布器具。注出容器の構造が簡単であり、安価に製造で
きる。
【0109】(3)請求項1に記載した塗布器具におい
て、注出容器が、毛髪料が充填された容器本体の頂部
に、導管と連通する注出孔と、上方に付勢された押しボ
タンとが形成され、底部に、容器本体の内壁に、液密か
つ摺動自在な底板部材が嵌入され、押しボタンと底板部
材とが、容器本体の軸心を通る連結棒によって連結さ
れ、底板部材が、容器本体の内壁に沿って液密に摺動
し、かつ中心に連結棒を液密に嵌入し得る透孔が形成さ
れたピストン板と、その下面に固着された弾性板とから
なり、この弾性板が、それぞれ下向きに反った外爪と内
爪とを有していて、この外爪は、容器本体の内壁と係合
して、底板部材が容器本体41の内壁に沿って上方へは
移行できるが下方へは移行できないようにされ、内爪
は、連結棒と係合して、連結棒が透孔を貫通して下方に
は移行できるが、上方へは移行できないようにされてな
ることを特徴とする毛髪料塗布器具。構造が簡単で、安
価に製造できる。
【0110】(4)請求項1に記載した塗布器具におい
て、注出容器が、毛髪料が充填された筒状の容器本体の
頂部に、導管と連通する注出孔と、上方に付勢された押
しボタンとが形成され、底部に、容器本体の内壁に沿っ
て、液密かつ摺動自在な底板部材が嵌入され、押しボタ
ンから下方に連結棒が延び、この連結棒が、容器本体と
一体に成形された天板を液密にかつ摺動自在に貫通して
その端末が、容器本体の内壁に液密にかつ摺動自在に嵌
入されたピストン板に固着され、注出孔に、毛髪料を櫛
部の方向にのみ流動する弁機構が形成されてなることを
特徴とする毛髪料塗布器具。毛髪料の逆流が防止でき
る。
【0111】(5)請求項1に記載した塗布器具におい
て、注出容器が、毛髪料が充填された容器本体の頂部
に、容器本体の内壁に沿って上下に摺動し得る蓋部材が
嵌着され、この蓋部材の頂部に、櫛部の導管と連通する
注出孔が形成され、容器本体の頂部近傍に天板が装着さ
れ、その中央部に透孔が形成され、この透孔に、容器本
体内の毛髪料を櫛部の方向にのみ流通する吸入弁が装着
され、蓋部材に形成された注出孔の壁部材と天板の外縁
との間に、頂部が注出孔と連通し、柔軟かつ復元力のあ
るドーム状の押圧筒体が液密に装着され、押圧筒体と注
出孔の壁部材との連結部に、毛髪料を櫛部の方向にのみ
流通する注出弁が装着されてなることを特徴とする毛髪
料塗布器具。構造が簡単でかつ毛髪料の逆流が防止でき
る。
【0112】(6)請求項1に記載した塗布器具におい
て、注出容器が、毛髪料が充填された筒状の容器本体の
頂部に、ポンプ部と、櫛部の導管に連通する注出孔とが
形成され、ポンプ部は、押しボタンと、柔軟かつ復元力
のあるドーム状のキャップと弁機構とからなり、押しボ
タンは、指で押し下げることによってキャップが形成す
るチェンバーの容積を可逆的に減少し、弁機構は、容器
本体内の毛髪料をチェンバーの方向にのみ流通する上向
き弁と、チェンバー内の毛髪料を注出孔の方向にのみ流
通する下向き弁とからなることを特徴とする毛髪料塗布
器具。毛髪料の逆流が円滑に防止できる。
【0113】(7)請求項1に記載した塗布器具におい
て、注出容器が、毛髪料が充填された容器本体の頂部に
ピストン機構と、注出弁を有しかつ櫛部の導管に連通す
る注出孔とが形成され、この注出弁は、容器本体内の毛
髪料を櫛部の方向にのみ流通し、ピストン機構は、容器
本体の頂部に装着されたシリンダと、これに嵌入された
ピストンと、このピストンに同軸的に装着され、シリン
ダの上端面を液密にかつ摺動可能に貫通して上方に延び
るピストン杆とからなり、このピストン杆の上端部が、
上方に付勢された押しボタンに接合されてなることを特
徴とする毛髪料塗布器具。構造が簡単で製造が容易であ
る。
【0114】(8)請求項1に記載した塗布器具におい
て、注出容器が、毛髪料が充填された容器本体の頂部
に、容器本体の内壁に沿って上下に摺動し得る蓋部材が
嵌着され、この蓋部材から中空筒状のピストン杆が垂下
し、その下端に、透孔が形成されたピストンが装着さ
れ、この透孔に、毛髪料をピストン杆の筒内の方向にの
み流通する注出弁が装着され、ピストン杆の筒内と、櫛
部の導管に連通する注出孔とが連通され、容器本体の頂
部近傍に天板が形成され、天板に透孔が形成され、この
透孔の周囲に、ピストンを嵌入するシリンダが立設さ
れ、前記の透孔に、毛髪料を容器本体からシリンダの方
向にのみ流通する吸入弁が装着されてなることを特徴と
する毛髪料塗布器具。毛髪料の逆流が円滑に防止でき
る。
【0115】(9)請求項1に記載した塗布器具におい
て、注出容器が、毛髪料が充填され、頂部が天板で閉じ
られた容器本体の頂部に、ピストン機構と、櫛部の導管
に連通する注出孔とが装着され、天板に透孔が形成さ
れ、その透孔を取り囲んでピストン機構のシリンダが立
設され、ピストン機構は、シリンダと、これに嵌入する
ピストンとからなり、このピストンに上方に延びるピス
トン杆が装着され、ピストン杆の上端部は上方に付勢さ
れた押しボタンに接合され、天板の透孔に、毛髪料を容
器本体からシリンダの方向にのみ流通する吸入弁が装着
され、シリンダの基部側面に、シリンダ内部と注出孔と
を連通する透孔が形成され、この透孔に、毛髪料をシリ
ンダ内から注出孔の方向にのみ流通する注出弁が装着さ
れてなることを特徴とする毛髪料塗布器具。毛髪料の逆
流が円滑に防止できる。
【0116】(10)請求項1に記載した塗布器具にお
いて、注出容器が、毛髪料と噴射剤とが充填された耐圧
性容器本体の頂部に噴射部が形成され、この噴射部の上
端に櫛部と押しボタンとが設けられ、押しボタンを押し
込んでいる間、噴射部内のノズルが開口され、毛髪料と
噴射剤との混合物を櫛部の導管に送り出すようにしたこ
とを特徴とする毛髪料塗布器具。押しボタンを押し込ん
でいる間、毛髪料を吐出し続けることができる。
【0117】(11)請求項1に記載した塗布器具にお
いて、注出容器が、毛髪料が充填された有底筒状の容器
本体からなり、この容器本体に形成された注出孔の外壁
に櫛部が装着され、注出孔と櫛部の導管とが連通され、
容器本体の胴部を押圧することにより、毛髪料が櫛部に
供給されるようにしたことを特徴とする毛髪料塗布器
具。スクイズ式であって、構造が簡単である。
【0118】(12)請求項1に記載した塗布器具にお
いて、固定櫛体の内部に導管が配設され、この導管の一
方の端末が注出容器の注出孔と連通し、他方の端末が固
定櫛歯に形成された吐出口に連通されてなることを特徴
とする毛髪料塗布器具。毛髪料が櫛歯に形成された吐出
口から吐出されるので、嵩高な毛髪にも毛髪料を均一に
塗布することができる。
【0119】(13)請求項1に記載した塗布器具にお
いて、導管の一方の端末が注出容器の注出孔と連通し、
他方の端末が前記の固定櫛歯または固定刷毛の基部周辺
に開口してなることを特徴とする毛髪料塗布器具。部分
的に毛髪料を塗布する場合に適する。
【0120】(14)請求項1に記載した塗布器具にお
いて、導管の一方の端末が注出容器の注出孔と連通し、
他方の端末が、固定櫛歯または固定刷毛の基部周辺に開
口する2以上の吐出孔に分岐され、これら吐出孔におけ
る毛髪料の流通抵抗が、櫛軸部の基部側で大で先端側で
小とされたことを特徴とする毛髪料塗布器具。基部側と
先端側で毛髪料が均一に吐出される。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の毛髪料塗
布器具は、注出容器と櫛部とからなり、この櫛部が注出
容器に接続された固定櫛体と、この固定櫛体に着脱自在
に装着された着脱櫛体とからなり、固定櫛体が、前記の
注出容器に基部で接続された櫛軸部と、その先端部に突
設された固定櫛歯または固定刷毛と、一方の端末が注出
容器の注出孔と連通し他方の端末が固定櫛歯または固定
刷毛の周辺に開口された導管とを有してなり、着脱櫛体
が、前記の固定櫛歯または固定刷毛の周辺に配設される
櫛歯または刷毛を有してなるものであるので、これを用
いれば、手や頭皮を汚染することなく、適量の毛髪料を
さまざまな髪型、髪嵩、塗布部位などに対応して容易に
かつ均一に塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗布器具の一実施例を示す部分縦断面
図。
【図2】(a),(b),(c),(d)は、それぞれ
本発明の一実施例における櫛部を示し、(a)は、櫛部
の側面図、(b)は、その線X−Xで切った断面図、
(c)は、櫛部の固定櫛体を示す側面図、(d)は、そ
の線X−Xで切った断面図。
【図3】本発明の塗布器具の一使用形態を示す断面図。
【図4】本発明の塗布器具の他の一実施例を示す縦断面
図。
【図5】本発明の塗布器具の他の一実施例を示す縦断面
図。
【図6】本発明の塗布器具の他の一実施例を示す部分縦
断面図。
【図7】本発明の塗布器具の他の一実施例を示す縦断面
図。
【図8】本発明の塗布器具の他の一実施例を示す縦断面
図。
【図9】本発明の塗布器具の他の一実施例を示す部分縦
断面図。
【図10】本発明の塗布器具の他の一実施例を示す縦断
面図。
【図11】本発明の塗布器具の他の一実施例を示す縦断
面図。
【図12】本発明の塗布器具の他の一実施例を示す部分
縦断面図。
【図13】本発明の塗布器具の他の一実施例を示す縦断
面図。
【図14】(a),(b)は本発明の一実施例における
櫛部を示し、(a)は、櫛部の縦断面図、(b)は、そ
の線Y−Yで切った断面図、
【図15】(a),(b)は本発明の一実施例における
櫛部を示し、(a)は、櫛部の縦断面図、(b)は、櫛
部の櫛歯側からみた側面図。
【符号の説明】
1……櫛部、 2……櫛軸部、 3……固定櫛歯、 4……固定櫛体、 5……着脱櫛歯、 6……着脱櫛体、 7……導管、 8……基部、 10……注出容器、 13……注出孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動性の毛髪料を収容しかつ注出する手
    段を有する注出容器と、この注出容器に接続された櫛部
    とからなり、 前記の注出容器は、前記毛髪料を櫛部に供給する注出孔
    を有し、 前記の櫛部は、前記注出容器に接続された固定櫛体と、
    この固定櫛体に着脱自在に装着された着脱櫛体とからな
    り、 前記の固定櫛体は、前記の注出容器に基部で接続された
    櫛軸部と、この櫛軸部の先端部に突設された固定櫛歯ま
    たは固定刷毛と、一方の端末が前記注出容器の注出孔と
    連通し他方の端末が前記の固定櫛歯または固定刷毛の周
    辺に開口された導管とを有してなり、 前記の着脱櫛体は、前記の固定櫛歯または固定刷毛の周
    辺に配設される櫛歯または刷毛を有してなることを特徴
    とする毛髪料塗布器具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002186516A (ja) * 2000-12-20 2002-07-02 Yoshino Kogyosho Co Ltd 櫛付き容器
JP2014073402A (ja) * 2007-11-02 2014-04-24 Combe International Ltd 空気酸化型染毛剤塗布システム、およびそれを用いて毛髪を着色する方法
CN108078144A (zh) * 2018-01-15 2018-05-29 中国林业科学研究院资源昆虫研究所 一种半自动化药梳

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