JPH09311645A - 表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商用電源の引き込みのない場所や、商店や店
舗等の屋内外を問わず、誰もが所望の場所で手軽に設置
して使用することができる小型で薄型、かつ軽量の自発
光式の表示装置を提供する。 【解決手段】 筐体１内に光源２を並設搭載した基板３
と、正面側へ開口した電源ボックス５を収容固設すると
共に、筐体１の正面側開口部１ａに標識板１１を着脱自
在に装着したものである。この標識板１１を側方へスラ
イドさせて開口部１ａを開放すれば、筐体１の正面側か
ら電池交換等の作業を実施することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本考案は、道路作業現場や屋
内外における各種規制、注意喚起又は案内用の表示装置
に係り、特に薄型かつ軽量で使用場所を選ばない自発光
式の表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の道路交通規制用の標識や道路作業
現場等で使用されている自発光式の表示装置は、筐体内
に白熱電球や蛍光灯等の光源を収容して筐体の表面側に
装着した標識板を内面から照射して発光させるものが多
く、筐体が光源の大きさに比例して大きく成り、限られ
た目的や限られた場所での使用が殆どであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って、上記のような
従来型の表示装置にあっては、使用に際して商用電源か
らの電力の供給が必要であったり、表示装置自体の設置
に適当な架台や支柱等が必要に成り、必要に応じて誰も
が手軽に使用することができなかった。また、乾電池等
により発光させるように構成した表示装置においても、
電源部と成る電池ボックスが、筐体の裏面側に構成さ
れ、該裏面板に嵌め込まれた開閉蓋を脱着させて電池交
換をする構造のものが多く、屋外使用に際して防水性に
問題があり、また、筐体の構造も複雑に成る等の欠点が
あった。

【０００４】本発明は、上記問題に鑑みて創案されたも
のであり、光源に省電力の小型電球やＬＥＤ等を用いる
と共に、電源として乾電池を用い、商用電源の引き込み
のない場所や、商店や店舗等の屋内外を問わず、誰もが
所望の場所で手軽に設置して使用することができる小型
で薄型、かつ軽量の自発光式の表示装置を提供すること
を目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る表示装置
は、筐体内に光源を並設搭載した基板と、正面側へ開口
した電源ボックスを収容固設すると共に、該筐体の正面
側開口部に標識板を着脱自在に装着したことを要旨とす
るものであり、特に上記筐体の正面側開口部に、電源ボ
ックスの開口部に対応して開口させた乳白色の拡散板を
被覆し、この拡散板の前面に標識板が重合装着されるよ
うに構成したものである。このように、電源ボックスが
標識板の下部、即ち筐体の下方に位置するように成るた
め、表示装置の重心が下方に形成され、安定性が高ま
る。また、拡散板により光源からの内照光が標識板の裏
面で拡散され、標識板全面が均一に発光するため見栄え
がよくなるばかりでなく、拡散板と標識板の二重構造に
より筐体内に対する防水性が向上する。

【０００６】また、上記筐体はその側断面形状において
下方へ拡開する三角形状を呈しており、電源ボックスや
スイッチ部がその下方に位置するように構成されてお
り、特に筐体の下部がスイッチ部の上方に迫り出す構造
になっているため、スイッチ部に対する防水性を高める
ことができる。

【０００７】更に、光源が複数個のＬＥＤで構成される
と共に、前記標識板の下側に配置してあるため、標識板
の下部に発光しない表示面を構成することができ、この
部分に適宜所望の文字又は図柄等を表わすことができ、
標識板の用途や汎用性を広げることができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る表示装置の好
適な発明の実施の形態を図面に従って説明する。図面に
おいて、符号１は合成樹脂材料によって一体成型され、
正面側に開口部１ａを有する薄型の筐体であり、側面形
状において裏面板１ｂが開口部（面）１ａに対してやや
下方へ拡開する三角形状を呈すると共に、その外周には
縁部１ｃが形成され、かつ筐体１の内腔下部には縁部１
ｃの裏面側へ突出した取付凹部１ｄ，１ｅが形成される
構造に成っている。この筐体１の内腔には、複数個の小
型電球又はＬＥＤ等の小型の光源２，２…を並列搭載し
て成る基板３と、これらの光源２，２…に電力を供給す
る乾電池４，４を正面側から着脱自在に装着することが
できる開口部５ａを形成して成る電源ボックス５を収容
するものであり、基板３は筐体１の内腔下部に、また電
源ボックス５はこの基板３の下部に構成され、縁部１ｃ
の裏面側に突出した上記取付凹部１ｄ内にそれぞれ固設
してある。また、この基板３と電源ボックス５の正面側
縁端は、筐体１の開口部１ａの縁端と略面一になるよう
に配置してあり、上記基板３は、筐体１の裏面板１ｂの
内面に固設した挟持台６の上側舌片６ａと下側舌片６ｂ
間に正面側から挿通させて支持する構造に成っている。
この挟持台６及び基板３は、後述する筐体１の開口部１
ａを被覆する拡散板７によって同時にそれぞれの正面側
を掛止規制されるように成るため、特に両者間を接着剤
等によって接着固定してしまう必要はない。

【０００９】上記光源２，２…の点滅回路８や、光源
２，２…の入り切りをするスイッチ９は、上記電源ボッ
クス５を収容する取付凹部１ｄと同様に、筐体１の下部
に突出するように形成した取付凹部１ｅ内に収容し、筐
体１の裏面側からＯＮ／ＯＦＦ操作をすることができる
ように成っている。このように電源部やスイッチ構成部
が筐体１の下方に構成されているため、表示装置全体の
重心が筐体１の下方に形成され、安定性を確保すること
ができる。また、電源部やスイッチ構成部の取付凹部１
ｄ，１ｅは、その外側壁部が縁部１ｃの裏面側で、かつ
筐体１の下部に位置する構造に成っているため、あたか
も筐体１の下面（Ａ矢視部）がスイッチ構成部の屋根と
成り、該部の防水性を向上させる効果がある。図３及び
図４における符号１０ａ，１０ｂは、取付凹部１ｄ，１
ｅ内にそれぞれ連通する水抜き溝であり、筐体１内に浸
水した場合、この水抜き溝１０ａ，１０ｂから筐体１外
下部へ排水させる構造に成っている。

【００１０】筐体１の正面側に形成されている開口部１
ａは、筐体１の内腔に光源２，２…を搭載した基板３及
び電源ボックス５を収容した状態で乳白色の拡散板７に
よって被覆する。この拡散板７は、上記電源ボックス５
の正面側開口部５ａに対応する部分７ａを残して他の部
分全面を被覆するものであり、電源ボックス５に装着す
る乾電池４，４の交換作業を筐体１、即ちこの開口部７
ａを介して拡散板７の正面側から実施することできるよ
うに成っている。この拡散板７の正面側には、更に後述
する標識板１１を着脱自在に重合させて装着する。この
標識板１１は、筐体１の縁部１ｃの表面側に接着した拡
散板７の表面側外周部に、右又は左側の一側面側を残し
て構成した案内溝１２内に挿通させる構造に成ってお
り、標識板１１を案内溝１２内に挿通させ、かつ標識板
１１の側部上縁に形成した抜け止め突起１３が、これと
対応する案内溝１２側の凹部１４に嵌合した状態で両者
７，１１が完全に重合するものである。

【００１１】上記標識板１１は、透明板ａの裏面に文字
又は図形等の発光式の標識を表示する部分（矢印Ｂ部）
を残してその全面に乳白色の拡散層ｂを塗着形成すると
共に、上記標識を表示する部分には赤色等の透明着色層
ｃを塗着形成し、かつ上記拡散層ｂの全面黒色不透過層
ｄを重合塗着したものである。従って、筐体１の内部か
ら照明すると上記透明着色層ｃからのみ照明光が透過
し、本発明の実施の形態（赤色）においては、赤色の標
識を発光表示することできる。また、赤色の標識を発光
表示する構造の場合には、上記光源２，２…として赤色
に発光するＬＥＤその他の小型電球を使用する構造にす
ることができる。本発明の実施の形態においては、上記
発光表示部（透明着色層ｃ）１１ａが標識板１１の上部
横方向へ表示される文字群、即ち「立入禁止」の文字群
によって形成されており、標識板１１の下部については
光源２，２…によって内照されない不透過表示部１１ｂ
と成っている。この不透過表示部１１ｂには適宜所望の
文字又は図形等（図示例において、「警察署」と表示さ
れた部分参照）を描出して表示することができるもので
あり、本発明に係る表示装置の用途に応じて表示内容を
変様実施することが可能である。また、上記発光表示部
１１ａについても、例えば商店や店舗等の案内標識とし
て使用する場合等には、予め透明着色層ｃの発光色を
「緑色」や「黄色」等表示に適した着色により構成して
おくことができ、多様な用途に対応することができるよ
うに成っている。

【００１２】本発明に係る表示装置は、図示していない
支柱等に吊り下げたり、支持台上に設置して使用する構
造に成っている。即ち、符号１５は筐体１の外周に形成
された上部側の縁部１ｃに取り付けたクランプであり、
本発明の実施の形態においては縁部１ｃの中心部と、そ
の左右両縁部にそれぞれ取り付ける構造に成っている。
支柱等に吊り下げて使用する場合には、これらのクラン
プ１５，１５を所望長さまで緩め、適宜支柱等のフック
等に吊り下げればよい。また、符号１６は、下部側の縁
部１ｃに開閉自在に構成したスタンドであり、所望によ
りこのスタンド１６を縁部１ｃの後方へ展開し、その状
態で支持台上等に設置して使用することができるもので
ある。このスタンド１６を縁部１ｃ側へ収納した場合、
収納状態でスタンド１６を縁部１ｃに添って固定してお
くために、スタンド１６が当接する縁部１ｃの端面とス
タンド１６側に磁石１７を装着固定しておくこともでき
る。

【００１３】

【発明の効果】本発明に係る表示装置は、上記の如く、
光源に省電力の小型電球やＬＥＤ等を用いると共に、電
源として乾電池を用いた構造であるため、商用電源の引
き込みのない場所や、商店や店舗等の屋内外を問わず、
誰でもが所望の場所で手軽に設置して使用することがで
きると共に、小型で薄型、かつ軽量の自発光式の表示装
置を提供することができるものであり、本発明の実施に
よって得られる効果は極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る表示装置に係り、標識板を筐体の
側方へスライドさせて電源部の構造を示す正面図であ
る。

【図２】同じく標識板と拡散板を取り除いて筐体の内部
構造を示す正面図である。

【図３】同じく本発明に係る表示装置の裏面構造を示す
背面図である。

【図４】同じく底面図である。

【図５】同じく側面図である。

【図６】同じく拡大側断面図である。

【図７】標識板の構造を示す要部拡大縦断面図である。

【符号の説明】

１ 筐体 １ａ 開口部 １ｂ 裏面板 １ｃ 縁部 １ｄ 取付凹部 １ｅ 取付凹部 ２ 光源 ３ 基板 ４ 乾電池 ５ 電源ボックス ５ａ 開口部 ６ 挟持台 ６ａ 上側舌片 ６ｂ 下側舌片 ７ 拡散板 ８ 点滅回路 ９ スイッチ １０ａ 水抜き溝 １０ｂ 水抜き溝 １１ 標識板 １２ 案内溝 １３ 抜け止め突起 １４ 凹部 １５ クランプ １６ スタンド １７ 磁石

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 筐体内に光源を並設搭載した基板と、正
   面側へ開口した電源ボックスを収容固設すると共に、該
   筐体の正面側開口部に標識板を着脱自在に装着したこと
   を特徴とする表示装置。
2. 【請求項２】 前記筐体の正面側開口部に、前記電源ボ
   ックスの開口部に対応して開口させた乳白色の拡散板を
   被覆すると共に、前記標識板がこの拡散板の前面に重合
   装着されるように構成したことを特徴とする請求項１の
   表示装置。
3. 【請求項３】 前記筐体が側断面形状において下方へ拡
   開する三角形状を呈しており、前記電源ボックスがこの
   標識板の下側に位置するように配設されていることを特
   徴とする請求項１又は２の表示装置。
4. 【請求項４】 前記光源が複数個のＬＥＤ等の小型光源
   によって構成されると共に、前記標識板の下側に配置し
   たことを特徴とする請求項１，２又は３の表示装置。
5. 【請求項５】 前記筐体の光源を収容した部分の下側に
   筐体の下方へ凹入する段部を設け、該段部に前記光源の
   入り切りをするスイッチを設けたことを特徴とする請求
   項１，２，３又は４の表示装置。