JPH09303521A - 主副無逆転特性を有する駆動装置、無逆転装置及び飛行機 - Google Patents

主副無逆転特性を有する駆動装置、無逆転装置及び飛行機

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JPH09303521A
JPH09303521A JP8107783A JP10778396A JPH09303521A JP H09303521 A JPH09303521 A JP H09303521A JP 8107783 A JP8107783 A JP 8107783A JP 10778396 A JP10778396 A JP 10778396A JP H09303521 A JPH09303521 A JP H09303521A
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wheel
axis
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JP8107783A
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E Russ David
デイヴィッド・イー・ラス
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Sundstrand Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷を原動機に連結するアクチュエータ等の
駆動装置において、一方向への回転のみを可能とする主
無逆転機能に加え、フェイルセーフの副無逆転機能を付
加して信頼性を向上する。 【解決手段】 主無逆転特性及び副無逆転特性を共有す
る2方向性無逆転装置を持つ線形ボールねじ型アクチュ
エータが提供される。副無逆転特性は主無逆転特性の機
能喪失に引き続いてのみ作動し、副無逆転装置の構成部
材の摩耗及び疲労を防止して最大の信頼性を確保する。
副無逆転特性は偏心アーム58の先端に支持された副爪
64により提供される。偏心アーム58の角度位置は、
無逆転装置の作動状態を表示するために使用される。偏
心アーム58の角度運動は、主無逆転特性の故障の場合
に副ロック装置の係合をトリガするために使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動装置に関し、
そして更に詳しくは駆動装置において使用される主無逆
転特性及び副無逆転特性を兼備した無逆転装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】そのシステムによって駆動される負荷に
原動機を結合する駆動システムの多くにおいて、無逆転
装置を装備することが必要である。これらの無逆転装置
の主たる機能は、促進荷重がその装置をオーバートラベ
ルさせてしまうことを防止することであり、及び/又は
対抗荷重が装置を逆転させてしまうことを防止すること
である。無逆転装置のあるものは又、駆動装置の運転中
において負荷振動を弱めるために少量の制動を与えるよ
うにも機能する。
【0003】そのような無逆転機能を必要とする駆動シ
ステムは、ウインチにおいて及びフラップ、隙間翼或い
は水平安定板のような可動の機体飛行制御翼面のための
作動装置において通常見受けられる。これらのシステム
に於いては、重力があっても或いは促進荷重乃至対抗荷
重を発生する空力学的衝撃があっても、その被駆動負荷
がその駆動システムによって位置決めされたままに維持
されるのが重要である。例えば、ウインチは負荷を引き
上げた位置に信頼性良く保持し、そして使用するために
且つ負荷への損傷或いは操作員の怪我を防止するように
制御された態様で下ろすことができなければならない。
飛行機の制御翼面は、機乗員の欲する位置に留まらなけ
ればならない、さもないと飛行機の飛行特性が著しく損
なわれる。
【0004】代表的な無逆転装置は、駆動装置に作動自
在に連結された軸に作用する解放自在のブレーキを含ん
でいる。若し無逆転装置が2方向性であることが必要で
あれば、一対の解放自在なブレーキが一般に使用され、
その第一のブレーキが軸の一方向への非要望の動きに抵
抗を与え、そしてその第二のブレーキは反対方向への非
要望の動きに抵抗を与える。
【0005】油圧式、空圧式、電気式或いは機械式の多
形式の装置が、無逆転装置の解放自在のブレーキの作動
を開始し或いは停止するために使用されてきたけれど
も、耐衝撃性、信頼性、低コスト及び小型且つ軽量の故
に単純な機械式装置が屡好まれる。
【0006】通常使用される機械的起動/停止の方策に
おいて、つめ車及び爪機構が軸の外面に作用するブレー
キを作動させるために使用される。つめ車は、その軸と
共に共通の軸線の回りに回転するように取り付けられ
る。爪機構は、軸及びつめ車を取り込むハウジングの中
に一般に枢動自在乃至摺動自在に取り付けられる。つめ
車の外周の一連のつめ歯と爪機構は、爪がつめ歯を順次
繰り上がるが噛み合わない状態でつめ車が一方向に自由
に回転できるように構成されている。然し乍ら、更につ
め歯と爪機構は、爪がつめ歯に噛合って反対方向へのつ
め車の回転を阻止できる構造になっている。つめ車と軸
との間には摩擦発生表面乃至装置が設けられていて、軸
がその一方向に回転するとき、つめ車が軸と共に自由に
回転するようになっている。然し乍ら、軸が反対方向に
回転しようとすれば、つめ及び爪機構がしっかりと噛み
合わさって、つめ車が軸と共に回転するのを阻止する。
従って、軸が更に進むためには、軸とつめ車との間に相
対運動がなければならない。然し乍らこの運動は摩擦発
生表面乃至装置により抵抗を受け、これにより負荷の非
要望の動きを防止する。このようなつめ車及び爪機構を
使用した装置の例が、米国特許第4,697,672
号、第4,834,225号、第4,762,205号
及び第2,653,691号に示されている。
【0007】ある例においては単一の爪機構によって得
られるよりも細かい度合の制御即ち逆転の少ない動きを
持つことが望まれる。つめ車の異なる歯に引き続いて作
用する離れた追加の歯を加えることにより、そのような
細かい度合いの制御が達成される。米国特許第2,65
3,691号はそのような配置を示している。第2,6
53,691号特許において、一対の爪44が摩擦リン
グ42の回りに角度的に変位して配置され、隣接する歯
間の角度の1/2に等しい摩擦リングの角度運動の間に
爪44が順々に摩擦リング42の歯43に噛み合うよう
になっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の無逆転装置は、
ある使用例では良好に作動するけれども、更なる改良が
求められている。特に本発明の目的は、上述の従来の無
逆転装置によって得られる主無逆転機能に加えて副次
的、即ちフェイルセーフの無逆転機能を組み入れた無逆
転装置を提供することである。この副無逆転機能は、主
無逆転要素が適切に作動している限り本質的に休止して
いる。然し乍ら、主無逆転機能の喪失に続いて本発明の
副無逆転機能が直ちに起動し、これにより主無逆転機能
が回復されるときまで駆動装置の安全な運転の続行を許
容する。主無逆転機能の喪失の後に続いてのみ副無逆転
機能が作動することを必要とすることにより、副無逆転
装置の構成部材の摩耗及び疲労が防止される。従って、
全ての運転状態で完全に作動する多重主無逆転機能を採
用した従来の無逆転装置に比較して装置の信頼性が改良
される。本発明の他の目的には、主無逆転機能の喪失を
表示して操作員や補修要員に警告を与えたりすること
や、副無逆転機能の起動に続いて負荷を一方向に、即ち
中立位置乃至安全位置に復帰させるように、駆動するこ
とのみを許容する副無逆転機能の起動により作動される
ロック機能を提供することが含まれる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、如上の目的を
原動機を作動的に負荷に連結する駆動装置において達成
する。本発明の駆動装置は、軸線の回りに回転自在であ
ると共にその駆動装置の中で原動機或いは負荷の運動に
よって回転され得るように作動自在に連結された軸を持
つ無逆転装置を有する。その無逆転装置は、前記軸線の
回りの一方向への前記軸の運動に抵抗を与える第1の解
放自在の制動手段を有する。その第1の制動手段は、前
記軸の前記一方向への回転に抵抗を与える主及び副の無
逆転手段を共に有し、前記副無逆転手段は前記一方向へ
の回転に抵抗を与える前記主無逆転手段の機能喪失の後
に続いてのみ前記一方向への回転に抵抗を与えるように
なっている。本発明の一形態によれば、その副無逆転機
能は、つめ車の主無逆転機能を齎す主爪機構の機能喪失
の場合にのみ、そのつめ車に作用する副爪機構によって
提供される。このようにして、主爪の破断やつめ車の歯
の脱落により主無逆転機構が機能喪失すると、副無逆転
機能が直ちに作動開始され、これにより駆動装置の連続
安全運転を許容する。本発明の他の形態によれば、無逆
転装置は反対方向への前記軸の運動に抵抗を与える第2
の制動手段を有し、これにより2方向性の無逆転能力を
提供する。第1の制動手段と同様に、本発明の第2の制
動手段も又主無逆転手段及び副無逆転手段を共に有す
る。本発明の好適な実施例によれば、副無逆転機構は、
その無逆転機構を取り囲むハウジングの中に角度運動を
するように枢動自在に取り付けられた偏心アームの先端
に枢動自在に支持された副爪を有する。この偏心アーム
の角度位置は、主無逆転機能の機能喪失の表示を直接的
な態様で提供する。偏心アームの角度運動は又、副無逆
転機能の始動の後に駆動装置をして負荷を中立位置乃至
安全位置に向かう一方向にのみ駆動せしめる副ロック機
構を起動させる為に使用される。本発明のこれらの及び
他の形態並びに利点は、本発明の実施例の以下の図面及
び説明を考慮すれば当業者にとって明らかになるであろ
う。
【0010】
【発明の好適な実施例の説明】図1は、本発明による駆
動装置の実施例を、飛行機14の後尾にある水平安定板
12を駆動するためのアクチュエータ10の形で示して
いる。アクチュエータ10を伸出したり或いは引き込め
たりすることによって、水平安定板12は、飛行機の離
陸あるいは着陸に適した初期位置Aに位置決めされ、そ
うでない場合は飛行中に飛行機の姿勢を整えるために位
置B乃至位置Cによって区画される任意位置に位置決め
される。図2に示されるように、アクチュエータ10は
固定ハウジング20を有し、これは軸線24の回りに回
転するためにその中で支持されたボールねじ22の形の
軸を延出している。飛行機14にアクチュエータ10を
枢動自在に取り付けるために、穴明き耳部材26が軸方
向でボールねじ22とは反対方向に固定ハウジング20
から延出している。再循環型ボールナット28がボール
ねじ22に取り付けられて軸線24に沿って並進運動が
できるようになっている。可動ハウジング30が、一緒
に並進運動ができるようにボールナット28に固定的に
取着されている。水平安定板12にアクチュエータ10
を枢動自在に取り付けるために、固定ハウジング20と
は反対側の可動ハウジング30の端部に取り付けられた
第2の穴明き耳部材32が設けられている。
【0011】ボールねじ22に固定的に取り付けられた
大歯車38及び符号36で概括的に示された中間歯車列
を介してボールねじ22を駆動するためにACモータ3
4が設けられている。歯車列36の1構成部材に連結さ
れたリゾルバ39が、アクチュエータ10の位置、そし
て又水平安定板12の位置を示すフィードバック信号を
発生する。アクチュエータ10は、水平安定板12によ
ってアクチュエータ10に加えられる引張荷重或いは圧
縮荷重のいずれにも抗することのできる2方向無逆転装
置を有している。その無逆転装置は、大歯車38と大歯
車38の両軸方向面に配置された第1の制動手段40及
び第2の制動手段80とを有する。これらの制動手段4
0,80は、ボールナット28を介してボールねじ22
に作用される引張荷重又は圧縮荷重に応答して大歯車3
8の両軸方向面38a、38bの一方又は他方に制動摩
擦力を作用するように構成されている。
【0012】図2に示されるように、特に第1の制動手
段40は、図2の左側から見てボールねじ22の望まし
くない時計方向(CW)回転に抵抗を与えるように大歯
車38の左面38aに作用される。第1の制動手段40
は、ボールねじ22から独立して軸線24の回りに回転
するためにラジアルジャーナル軸受44及びスラスト軸
受46によって支持された第1のつめ車42を有してい
る。斜軸ころ軸受48の形をした摩擦発生装置は、つめ
車42と大歯車38の軸方向面38aとの間に挟まれて
いる。斜軸ころ軸受48は、図3に最も良く示されてい
る。
【0013】図4に示されるように、第1のつめ車42
は、ピン54によってハウジング20に枢動自在に取着
された主爪52の先端51に咬合される、円周方向に間
隔を置いた列のつめ歯50をその半径方向外周面に有し
ている。捩りばね56が回転力を発生して主爪52のつ
め歯50への接触を保持している。特に主爪52とつめ
歯50とは、第1のつめ車42が反時計方向(CCW)
が回転されたときに主爪52がつめ歯50を順次繰り上
がるが咬合しないように構成されている。然し乍ら、第
1のつめ車42を反対の時計方向(CW)に回転させよ
うとすると、主爪52の先端51がつめ歯50に咬合し
て第1のつめ車42の更なる時計方向回転を阻止する。
波形ばね74と負荷板76が第1の制動手段40を大歯
車38の面38aに押し付ける軸方向力を発生する。水
平安定板12によってアクチュエータ10に作用される
圧縮荷重Fcは、又大歯車38を押して第1の制動手段4
0に接触させるように機能する。
【0014】以上の説明より第1の制動手段40が、ボ
ールねじ22及び大歯車38と一緒に反時計方向へ本質
的に自由に回転することが理解されよう。しかしなが
ら、ボールねじ22を時計方向に回転しようとすると、
第1のつめ車42が主爪52の作用により回転を阻止さ
れるであろう。このようにして相対的な回転運動が第1
のつめ車42と大歯車38との間に必要とされよう。こ
の相対的回転が斜軸ころ軸受48をして大歯車38の面
38aに制動力を作用せしめ、このようにして圧縮荷重
Fcによりボールねじ22に加えられる時計方向(CW)
の運動に抵抗を与える。
【0015】図4及び図5(a)(b)(c)に最もよ
く示されるように、本発明の第1の制動手段40は又、
副無逆転機能を提供する手段を有している。これらの副
無逆転手段はハウジング20の凹み60の中に枢動自在
に支持された一端を有する第1の偏心アーム58を有
し、第1のつめ車42の半径方向外側に軸線24をほぼ
半径方向に直角に通る線に沿って位置するピボット点6
2の回りに第1のつめ車42の回転軸と平行な平面内で
の第1の偏心アーム58の角運動を許容する。副爪64
がその一端で、第2のピボット点66の回りで枢動する
ために第1の偏心アーム58の先端に枢動自在に連結さ
れている。副爪64の先端68は、第1のつめ車42の
つめ歯50に噛み合うように構成されている。捩じりば
ね70は、副爪64を押して第1のつめ車42のつめ歯
50に接触させる回転力を発生する。主爪52の場合の
ように第1のつめ車42が反時計方向に回転している限
り、副爪64もつめ歯50を順次繰り上がるがこれに噛
み合わない。
【0016】しかしながら、第1のつめ車42を時計方
向に回転しようとすると、副爪64の先端68が図5
(a)に示される第1の角度位置でつめ歯50に噛み合
い、そしてピボット点66の回りに反時計方向(CC
W)に第1の偏心アーム58を回転し始める。正常な作
動状態では、偏心アーム58が図5(b)に示される中
間の角度位置にくると、主爪52は更なる時計方向(C
W)への動きに対して第1のつめ車42をロックする。
このような正常な作動状態下においては、副爪64によ
ってもたらされる副無逆転機能は、偏心アーム58の小
さなの角度変位のみを生じて本質的に休止している。
【0017】しかしながら、主爪52によって提供され
る主無逆転機能が第1のつめ車42の時計方向(CW)
の回転を阻止し損なうときは、偏心アーム58は反時計
方向(CCW)への回転を続け、図5(b)に示される
中間の角度位置を越えて、ハウジング20内の凹み60
の壁72の形を取る停止手段に偏心アーム58が遭遇す
る、図5(c)に示された第2の角度位置に至る。この
ようにして壁72は、偏心アーム58の更なる反時計方
向(CCW)の運動及び第1のつめ車42の更なる時計
方向(CW)の運動を阻止し、このようにして第1の制
動手段40の副無逆転機能を齎す。そして、第1の制動
手段40の主無逆転特性の作用に関連して前述したと同
様な態様で、斜軸ころ軸受48がボールねじ22の更な
る時計方向(CW)回転に抵抗する制動力を発生する。
【0018】上述した主機能に加えて、偏心アーム58
の角度位置は、第1のつめ車42の非要望の更なる時計
方向(CW)回転を阻止するためにいずれの無逆転装
置、即ち主爪52或いは副爪64、が作動しているかを
示す便利な表示装置を齎す。とりわけ主爪52の破損、
捩りばね56の破損或いはつめ歯50の脱落のような故
障が第1の制動手段40に発生したら、ボールねじ22
を時計方向(CW)に回転しようとすると偏心アーム5
8が図5(c)に示す位置に動いてその故障が指示され
る。図2及び図6に示されるように、第2の制動手段8
0は図2に描かれた大歯車38の右面38bに作用して
ボールねじ22の非要望の反時計方向(CCW)回転に
抵抗を与える。第2の制動手段80は、ボールねじ22
から独立して軸線24の回りに回転するためにラジアル
軸受84及びスラスト軸受86によって支持された第2
のつめ車82を有する。斜軸ころ軸受88の形の摩擦発
生装置が、第2のつめ車82と大歯車38の軸方向面3
8bとの間に挟まれている。斜軸ころ軸受88は、図3
に示されたものと同じ形式のものである。
【0019】図6に示されるように、第2のつめ車82
は、第1の制動手段40の主爪52を支持するために使
用されたと同じピン54によって枢動自在にハウジング
20に取着された主爪92の先端91に咬合される、円
周方向に間隔を置いた列のつめ歯90をその半径方向外
周面に有している。捩りばね96が回転力を発生して主
爪92のつめ歯90への接触を保持している。特に主爪
92とつめ歯90とは、第2のつめ車82が時計方向
(CW)が回転されたときに主爪92がつめ歯90を順
次繰り上がるが咬合しないように構成されている。然し
乍ら、第2のつめ車82を反対の反時計方向(CCW)
に回転させようとすると、主爪92の先端91がつめ歯
90に咬合して第2のつめ車82の更なる反時計方向回
転を阻止する。波形ばね114と負荷板116が第2の
制動手段80を大歯車38の側面38aに押し付ける軸
方向力を発生する。水平安定板12によってアクチュエ
ータ10に作用される引張荷重Ftは、又大歯車38を押
して第2の制動手段80に接触させるように機能する。
【0020】従って第2の制動手段80が、ボールねじ
22及び大歯車38と一緒に時計方向へ本質的に自由に
回転しよう。しかしながら、もしボールねじ22を反時
計方向に回転しようとすると、第2のつめ車82が主爪
92の作用により回転を阻止されるであろう。このよう
にして相対的な回転運動が第2のつめ車82と大歯車3
8との間に必要とされよう。この相対的回転が斜軸ころ
軸受88をして大歯車38の右側面38aに制動力を作
用せしめ、このようにしてボールねじ22の反時計方向
(CCW)運動に抵抗を与える。
【0021】図6及び図7(a)(b)(c)に最もよ
く示されるように、本発明の第2の制動手段80は又、
第1の制動手段40に関連して前述したものと本質的に
同一の態様で副無逆転機能を提供する手段を有してい
る。これらの副無逆転手段は、ハウジング20の凹み6
0の中に枢動自在に支持された一端を有する第2の偏心
アーム98を有し、ピボット点62の回りに第2のつめ
車82の回転軸と平行な平面内での第2の偏心アーム9
8の角度運動を許容する。特に第1の偏心アーム58及
び第2の偏心アーム98は共に、ハウジング20の中で
ピボット点62の回りに回転するために軸受された共通
の支持軸100に固定的に取り付けられている。この第
1及び第2の偏心アーム58,98は、共にピボット点
62に関して同一の角度位置でその支持軸100に取り
付けられている。副爪104がその一端で、第2のピボ
ット点106の回りで枢動するために第2の偏心アーム
98の先端に枢動自在に連結されている。副爪104の
先端108は、第2のつめ車82のつめ歯90に噛み合
うように構成されている。捩じりばね110は、第2の
つめ車82のつめ歯90に副爪104を押し付けて接触
させる回転力を発生する。主爪92の場合のように第2
のつめ車82が時計方向に回転している限り、副爪10
4もつめ歯90を順次繰り上がるがこれに噛み合わな
い。
【0022】しかしながら、第2のつめ車82を反時計
方向に回転しようとすると、副爪104の先端108が
図7(a)に示される第1の角度位置でつめ歯90に噛
み合い、そしてピボット点66の回りに時計方向(C
W)に第2の偏心アーム98を回転し始める。正常な作
動状態では、偏心アーム98が図7(b)に示される中
間の角度位置にくると、主爪92は更なる時計方向(C
W)への動きに対して第2のつめ車82をロックする。
このような正常な作動状態下においては、副爪104に
よって齎される副無逆転機能は、図7(b)に示される
中間角度位置に至る偏心アーム108の小さなの角度変
位のみを生じて本質的に休止している。
【0023】しかしながら、主爪92によって提供され
る主無逆転機能が第2のつめ車82の反時計方向(CC
W)の回転を阻止し損なうと、偏心アーム98は時計方
向(CW)への回転を続けようとし、図7(b)に示さ
れる中間の角度位置を越えて、ハウジング20内の凹み
60の壁112の形を取る停止手段に偏心アーム98が
遭遇する、図7(c)に示された第2の角度位置に至
る。このようにして壁112は、偏心アーム98の更な
る時計方向(CW)の運動及び第2のつめ車82の更な
る反時計方向(CCW)の運動を阻止し、このようにし
て第2の制動手段80の副無逆転機能を齎す。そして、
第2の制動手段80の主無逆転特性の作用に関連して前
述したと同様な態様で、斜軸ころ軸受88がボールねじ
22の更なる反時計方向(CCW)回転に抵抗する制動
力を発生する。
【0024】第1の制動手段40の場合と全く同様に、
偏心アーム98即ち支持軸100の角度位置は、第2の
つめ車82の非要望の更なる反時計方向(CCW)回転
を阻止するためにいずれの無逆転装置、即ち主爪92或
いは副爪104、が作動しているかを示す便利な表示仕
掛けを齎す。とりわけ主爪92の破損、捩りばね96の
破損或いはつめ歯90の脱落のような故障が第2の制動
手段80に発生したら、ボールねじ22を反時計方向
(CCW)に回転しようとすると偏心アーム98が図7
(c)に示す位置に動いてその故障が指示される。支持
軸100によって齎される表示機能を促進し、そしてボ
ールねじロック爪機構を起動するために、本実施例の支
持軸100はハウジング20を貫通して延出し、外部か
ら目視可能のボールねじロック爪機構を提供するために
図8(a)〜(f)に示されるようにトリガ手段が設け
られている。図8(a)〜(c)はそれぞれ、図5
(a)〜(c)に示された第1の偏心アーム58及び支
持軸100の角度位置に対応している。図8(d)〜
(f)はそれぞれ、図7(a)〜(c)に示された第2
の偏心アーム98及び支持軸100の角度位置に対応し
ている。好適な実施例において、軸62と軸100は、
同一の軸にすることができる。
【0025】図8(c)に示されるように、ボールねじ
ロック爪120は、支持軸100の半径方向内側に軸線
24及びピボット点62を通る半径方向線に沿って位置
するピボット点122の回りに、回転するために枢動自
在に支持されている。ロック爪120は、概して半径方
向に第1アーム124と第2アーム126を延出してい
る。第1アーム124は、図2に最も良く図示されてい
るように、ボールねじ22に取り付けられた緩衝機構1
30から半径方向に延出する舌片128に咬合するよう
に構成されている。緩衝機構130は粘弾性物質132
を有し、ボールねじロック爪120の第1アーム124
が緩衝機構130の舌片128に咬合すると粘弾性物質
132が揺動してボールねじ22の時計方向回転を停止
する。ロック爪120に作用している捩りばね134
は、好ましくはロック爪120を偏倚して舌片128に
係合せしめる。実施例のアクチュエータ10において、
ボールねじロック爪120と舌片128の咬合はアクチ
ュエータ10の更なる伸長を阻止する。しかしながらロ
ック爪120,舌片128及びばね134は、アクチュ
エータ10が縮退されうるようにボールねじ22を反時
計方向に自由に回転させ得るように構成されている。
【0026】ボールねじ120の第2アーム126は、
図8(a)に示されるように、支持軸100から延出し
ているトリガ指136と組み合う位置に入り込むように
構成されている。特に、第2アーム126はそれから軸
方向に延出する三角形ボス138を有し、これは副爪6
4,104のいずれかが主無逆転機構のいずれかの故障
により作動するようになるときまで支持軸100から延
出する指136に咬合するように構成されている。本発
明の副無逆転機能及びボールねじロック爪12の前述の
説明と関連づけて図5(a)〜(c),図7(a)〜
(c)及び図8(a),(b),(d),(e)を注意
して見ると理解されるように、2方向性無逆転機能が第
1及び第2の制動手段40,80の主爪52及び92に
よってそれぞれ齎される限りロック爪120は緩衝機構
130の舌片128との咬合から外れてロックされる。
然し乍ら、副爪64,104のいずれかが、図5(c)
及び図7(c)に関連して説明したように、無逆転機能
を提供しなければならないように主無逆転手段のいずれ
かが故障したら、支持軸100の指136は図8
(c),(f)に示されるようにロック爪120を解放
し、これによりボールねじ22の更なる時計方向回転を
阻止し、そして又アクチュエータ10の更なる伸長を阻
止する。ボールねじ22の伸長喪失は、パイロットに着
陸後補修をするように警告する飛行中表示手段を齎すこ
とができる。
【0027】ロック爪120は、支持軸100のトリガ
爪136と同様にハウジング20の外表面に物理的に位
置決めされている。これらの特徴的部材の位置を観察す
ることにより、補修要員はアクチュエータ10の無逆転
機能の作動態勢を迅速に確かめることができる。主無逆
転機能が共に適切に作動していると、ロック爪120は
図8(a),(b),(d)又は(e)に示されるよう
に待機位置にある。ボールねじ22が時計方向に回転す
ると、トリガ指136は図8(b)に示される角度位置
へ回転するがそれ以上は行かない。ボールねじ22が反
時計方向に回転すると、トリガ指136は図8(e)に
示される角度位置へ回転するがそれ以上は行かない。然
し乍ら、第1の制動手段40又は第2の制動手段80の
主無逆転機構のいずれかが機能喪失したら、ボールねじ
ロック爪120が指136によって解放され、機能喪失
の目視可能な表示を容易に提供し保守要員の注意を補修
の必要性に向ける。ボールねじ22を時計方向(CW)
に回転させようと試みて、指136が図8(c)に示さ
れる角度位置に回転すると、第1の制動手段40の主無
逆転機構に問題がある。反対に、ボールねじ22を反時
計方向(CCW)に回転させようと試みて(ロック爪1
20を技術者が一時的に手動で乗り越えさせて)指13
6が図8(f)に示される角度位置へ回転すると、第2
の制動手段80の主無逆転機構に問題がある。
【0028】アクチュエータ10の正常運転において、
歯車列36に連絡したモータ34と大歯車38とは、第
1の制動手段40又は第2の制動手段80のどちらの抵
抗に打ち勝つに十分なトルクを発生し水平安定板12の
位置決めを行う。特に伸長が指令されれば、モータ34
はボールねじ22を時計方向に駆動し、これによりボー
ルナット28及び可動のハウジング30を図2の右方へ
動かす。第1の制動手段40はこの動きに抵抗して望ま
しい系の減衰を発生し、そして第2の制動手段80は本
質的には不作動である。水平安定板12の望ましい位置
が得られたら、モータ34は停止され、第1及び第2の
制動手段40,80は前述の2方向の無逆転機能を生ず
る。アクチュエータ10を縮退させるためには、モータ
34はボールねじ22を反時計方向に駆動させ、これに
よりボールナット28を図2の左方向へ移動させる。第
2の制動手段80は、縮退中大歯車38に制動力の形で
減衰を与え、そして第1の制動手段40は本質的に不作
動であり、ボールネジ22と共に自由に回転する。然し
乍ら、主無逆転機構のいずれかが機能喪失すれば、副無
逆転機構が直ちに且つ自動的に必要な無逆転機能を生
じ、水平安定板12の位置についての制御喪失を防止す
る。
【0029】以上の説明に基づいて、そのままの態様で
広範囲の駆動装置に組み込める非常に望ましい副無逆転
能力を本発明が提供することを当業者は容易に認識する
であろう。提供される基本的な無逆転機能に加えて、当
業者は又、本発明の偏心アームが駆動装置の作動態勢を
表示し、そして本実施例のボールねじロック爪のような
2次的な制御機構をトリガする直截的な手段を提供する
ことも認識するであろう。
【0030】本明細書中では本発明を特別の実施例及び
使用例に関して説明してあるけれども、当業者は更に、
添付の特許請求の範囲に記載した本発明の精神の範囲内
で他の多くの実施及び使用が可能であることも認識しよ
う。例えば、斜軸ころ軸受48,88は、この種の軸受
が提供できる静摩擦係数及び動摩擦係数の間の小さい変
動範囲に基づいて好適に選択された。従来のクラッチ板
やカーボンボタンのような他の形式の摩擦発生装置も又
本発明を実施するに際し利用できる。更に本発明の無逆
転機構は、ボールねじ型のアクチュエータと一緒の使用
に限定されない。それらは、広範囲の他の形式の駆動装
置において使用されるであろう。図8(a)〜(f)に
示された機能喪失表示機能は、電気的センサのような他
の手段によっても提供され得る。
【0031】実施例に記載された特別のボールねじロッ
ク機構は、主として説明の目的で選択された。水平安定
板にとっては、安全な着陸を促進するには図1の位置A
及び位置Cによって囲まれた領域に安定板を位置付ける
方が、位置Aと位置Bの間の領域に位置付けるより一般
に好ましい。従って図示の機構は、主無逆転機構の一の
機能喪失に続いて水平安定板を好ましい領域に戻すよう
に駆動するようにし、航空機の着陸にとってより好まし
くないと考えられる位置に向かって安定板を更に駆動す
るのを許さないようにする。本発明の他の実施におい
て、他の配置が好ましいものとなる。従って、添付の特
許請求の範囲の精神及び範囲は、前述し且つ図示された
特別の実施例に限定されるべきでないと理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】飛行機の後尾の水平安定板を駆動するための本
発明によるアクチュエータの実施例の図式的図面であ
り、理解の容易化のため安定板の作動位置及び範囲が誇
張されている。
【図2】図1のアクチュエータの長手軸に沿う断面図で
ある。
【図3】図2のIII−III線に沿う横断面図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿う横断面図である。
【図5】図4に示された本発明の実施例の第1の制動手
段の複数の作動位置を示す部分断面図である。
【図6】図2のVI−VI線に沿う横断面図である。
【図7】図6に示された本発明の実施例の第2の制動手
段の複数の作動位置を示す部分断面図である。
【図8】図2のVIII−VIII線に沿う横断面図で、本発明
の実施例のボールねじロック爪及びトリガ機構の複数の
作動位置を示す図である。
【符号の説明】
10 アクチュエータ 12 水平安定板 20 ハウジング 22 ボールねじ 24 軸線 26 穴明き耳部材 28 ボールナット 30 ハウジング 34 ACモータ 36 歯車列 38 大歯車 40 第1の制動手段 42 第1のつめ車 44 ラジアルジャーナル軸受 46 スラスト軸受 48 斜軸ころ軸受 50 つめ歯 51 先端 52 主爪 56 捩りばね 58 第1の偏心アーム 60 凹み 62 ピボット点 64 副爪 66 ピボット点 68 先端 70 捩りばね 72 壁 80 第2の制動手段 82 第2のつめ車 84 ラジアル軸受 86 スラスト軸受 88 斜軸ころ軸受 90 つめ歯 91 先端 92 主爪 96 捩りばね 98 第2の偏心アーム 100 支持軸 104 副爪 108 先端 110 捩りばね 112 壁 120 ロック爪 122 ピボット点 124 第1アーム 126 第2アーム 128 舌片 130 緩衝機構 132 粘弾性物質 134 捩りばね 136 指 138 三角形ボス

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機を作動的に被駆動負荷に連結する
    駆動装置において、無逆転装置が、 軸線の回りに回転自在であり、前記駆動装置の内部で前
    記原動機又は前記負荷の動きによって回転されるように
    連結されている軸と、 前記軸線の回りの一方向への前記軸の回転に抵抗を与え
    る第1の制動手段とを有し、 前記第1の制動手段は、前記軸の前記一方向への回転に
    抵抗を与える主無逆転手段及び副無逆転手段を共に有
    し、前記副無逆転手段は前記一方向への回転に抵抗を与
    える前記主無逆転手段の機能喪失の後に続いてのみ前記
    一方向への回転に抵抗を与える駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の制動手段の前記主無逆転手段
    の機能喪失を示す表示手段を更に有している請求項1記
    載の駆動装置。
  3. 【請求項3】 更に前記軸線回りの反対方向への前記軸
    の回転に抵抗を与える第2の制動手段を有し、 前記第2の制動手段は、前記軸の前記反対方向への回転
    に抵抗を与える主無逆転手段及び副無逆転手段を共に有
    し、前記副無逆転手段は、前記反対方向への回転に抵抗
    を与える前記第2の制動手段の前記主無逆転手段の機能
    喪失の後に続いてのみ前記反対方向への回転に抵抗を与
    える請求項1記載の駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の制動手段又は前記第2の制動
    手段のいずれかの主無逆転手段の機能喪失を示す表示手
    段を更に有する請求項3記載の駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の制動手段又は前記第2の制動
    手段のいずれかの主無逆転手段の機能喪失に引き続い
    て、第1の方向に向かう前記負荷の更なる動きに対して
    前記駆動装置をロックするが、前記第1の制動手段又は
    前記第2の制動手段のいずれかの主無逆転手段の機能喪
    失に引き続いて、前記原動機が前記負荷を前記第2の方
    向へ動かし続けることを許容するロック手段を更に有す
    る請求項4記載の駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の制動手段又は前記第2の制動
    手段のいずれかの主無逆転手段の機能喪失に引き続いて
    自動的に起動されるように前記第1及び第2の制動手段
    の副無逆転手段に前記ロック手段が作動的に連結されて
    いる請求項5記載の駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記無逆転装置が前記軸の周りにハウジ
    ングを有し、 前記軸が軸方向外面を有し、そして前記第1の制動手段
    が前記軸を囲んで同軸的に且つ前記軸の前記軸方向外面
    に隣接し、前記軸から独立して前記軸線回りに前記軸線
    に垂直な回転面内で回転し得るように支持されたつめ車
    であって、前記軸線の回りに円周方向の列を成す複数の
    つめ歯を外表面に有し、更に前記軸の前記軸方向外面に
    臨むように配置された軸方向面を有する前記つめ車、 前記つめ車の前記軸方向面と前記軸の前記軸方向外面と
    の間に同軸と同つめ車との間の相対運動に抵抗を与える
    ために作動自在に設けられた摩擦発生手段、 前記軸の回りに前記一方向に前記つめ車を自由に回転せ
    しめるが、前記つめ歯に咬合して前記軸の回りに前記つ
    め車が前記反対方向へ回転するのを阻止するように前記
    ハウジングに作動可能なように取着された主爪手段、及
    び前記軸の回りに前記一方向に前記つめ車を自由に回転
    せしめるが、前記反対方向への前記つめ車の回転を阻止
    する前記主爪手段の機能喪失に続いて前記つめ歯に咬合
    して前記軸の回りに前記つめ車が前記反対方向への回転
    するのを阻止するように前記ハウジングに作動可能なよ
    うに取着された副爪手段であって、前記反対方向への前
    記つめ車の回転を阻止する前記主爪手段の機能喪失に続
    く前記反対方向への前記回転を阻止するようにのみ作動
    される前記副爪手段を有している請求項1記載の駆動装
    置。
  8. 【請求項8】 前記副爪手段が、 前記軸線を通って概して垂直に且つ半径方向に延びる線
    に沿って位置決めされたピボット点の回りに、前記つめ
    車の回転面に平行な面内で第1及び第2の角度位置の間
    で角運動が可能なように枢動自在に支持された一端を有
    する偏心アーム、 前記偏心アームの先端に枢動自在に
    取り付けられた第1端を有する副爪であって、前記つめ
    車が前記反対方向に回転しているときに前記つめ歯に咬
    合し、且つ前記つめ車が前記一方向に回転しているとき
    に前記つめ歯に咬合することなく同つめ歯を乗り越える
    ように構成されている先端を有する前記副爪、及び前記
    副爪の前記つめ車との咬合の結果前記偏心アームへ、前
    記ハウジング内へ伝達される反作用力により前記第2の
    角度位置を越える前記偏心アームの角回転を阻止し、そ
    の結果前記反対方向への更なる回転に対して前記つめ車
    をロックする停止手段を有する請求項7記載の駆動装
    置。
  9. 【請求項9】 更に前記爪を押して前記つめ歯に接触さ
    せるばね手段を有する請求項8記載の駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記無逆転装置が前記軸の周りにハウ
    ジングを有し、 前記軸が軸方向外面を有し、そして前記第2の制動手段
    が前記軸を囲んで同軸的に且つ前記軸の前記軸方向外面
    に隣接し、前記軸から独立して前記軸線回りに前記軸線
    に垂直な回転面内で回転し得るように支持されたつめ車
    であって、前記軸線の回りの円周方向列を成す複数のつ
    め歯を外表面に有し、更に前記軸の前記軸方向外面に臨
    むように配置された軸方向面を有する前記つめ車、 前記つめ車の前記軸方向面と前記軸の前記軸方向外面と
    の間に同軸と同つめ車との間の相対運動に抵抗を与える
    ために作動自在に設けられた摩擦発生手段、 前記軸線の回りに前記反対方向に前記つめ車を自由に回
    転せしめるが、前記つめ歯に咬合して前記軸線の回りに
    前記つめ車が前記一方向へ回転するのを阻止するように
    前記ハウジングに作動可能なように取着された主爪手
    段、及び前記軸線の回りに前記反対方向に前記つめ車を
    自由に回転せしめるが、前記反対方向への前記つめ車の
    回転を阻止する前記主爪手段の機能喪失に続いて前記つ
    め歯に咬合して前記軸線の回りに前記つめ車が前記一方
    向へ回転するのを阻止するように前記ハウジングに作動
    可能なように取着された副爪手段であって、前記一方向
    への前記つめ車の回転を阻止する前記主爪手段の機能喪
    失に続く前記一方向への前記回転を阻止するようにのみ
    作動される前記副爪手段を有している請求項3記載の駆
    動装置。
  11. 【請求項11】 前記副爪手段が、 前記軸線を通って概して垂直に且つ半径方向に延びる線
    に沿って位置決めされたピボット点の回りに、前記つめ
    車の回転面に平行な面内で第1及び第2の角度位置の間
    で角運動が可能なように枢動自在に支持された一端を有
    する偏心アーム、 前記偏心アームの先端に枢動自在に
    取り付けられた第1端を有する副爪であって、前記つめ
    車が前記一方向に回転しているときに前記つめ歯に咬合
    し、且つ前記つめ車が前記反対方向に回転しているとき
    に前記つめ歯に咬合することなく同つめ歯を乗り越える
    ように構成されている先端を有する前記副爪、及び前記
    副爪の前記つめ車との咬合の結果前記偏心アームへ、前
    記ハウジング内へ伝達される反作用力により前記第2の
    角度位置を越える前記偏心アームの角回転を阻止し、そ
    の結果前記一方向への更なる回転に対して前記つめ車を
    ロックする停止手段を有する請求項10記載の駆動装
    置。
  12. 【請求項12】 更に前記爪を押して前記つめ歯に接触
    させるばね手段を有する請求項11記載の駆動装置。
  13. 【請求項13】 ハウジング、 前記ハウジング内に軸線の回りに時計方向及び反時計方
    向の双方向に回転するように支持された軸、 前記軸線の回りの前記時計方向への前記軸の回転に抵抗
    を与える第1の制動手段、及び前記軸線の回りの前記反
    時計方向への前記軸の回転に抵抗を与える第2の制動手
    段を有し、 前記第1及び第2の制動手段はそれぞれ、 前記軸線の回りに前記軸とは独立して回転するように支
    持され、つめ歯を有するつめ車、 前記つめ車を一方向へ自由に回転せしめるが、前記つめ
    歯に咬合して反対方向への前記つめ車の更なる回転を阻
    止するように前記ハウジングと前記つめ車との間に連結
    されている主爪手段、及び副爪手段を有し、同副爪手段
    は前記軸線を通って概して垂直に且つ半径方向に延びる
    線に沿って位置決めされたピボット点の回りに、前記つ
    め車の回転面に平行な面内で第1及び第2の角度位置の
    間で角運動が可能なように枢動自在に支持された一端を
    有する偏心アーム、 前記偏心アームの先端に枢動自在
    に取り付けられた第1端を有する副爪であって、前記つ
    め車が前記反対方向に回転しているときに前記つめ歯に
    咬合し、且つ前記つめ車が前記一方向に回転していると
    きに前記つめ歯に咬合することなく同つめ歯を乗り越え
    るように構成されている先端を有する前記副爪、及び前
    記副爪の前記つめ車との咬合の結果前記偏心アームへ、
    前記ハウジング内へ伝達される反作用力により前記第2
    の角度位置を越える前記偏心アームの角回転を阻止し、
    その結果前記一方向への更なる回転に対して前記つめ車
    をロックする停止手段を有している無逆転装置。
  14. 【請求項14】 更に前記爪を押して前記つめ歯に接触
    させるばね手段を有する請求項13記載の無逆転装置。
  15. 【請求項15】 前記主爪手段の機能喪失の表示器とし
    て前記偏心アームの角度位置を感知し伝達する表示手段
    を更に有する請求項13記載の無逆転装置。
  16. 【請求項16】 前記主爪手段の機能喪失に引き続い
    て、一方向への回転に対して前記軸をロックする手段を
    更に有し、前記ロックする手段は前記偏心アームの一の
    角度位置を感知しこれによって起動されるように連結さ
    れている請求項13記載の無逆転装置。
  17. 【請求項17】 可動の制御翼面と同制御翼面を動かす
    ために作動自在に連結されたアクチュエータを有する飛
    行機において、前記アクチュエータは、 前記制御翼面の前記飛行機に関する一方向への運動に抵
    抗を与える第1の制動手段と、 前記制御翼面の前記飛行機に関する反対方向への運動に
    抵抗を与える第2の制動手段とを有し、 前記第1の制動手段は前記一方向への前記制御翼面の前
    記運動に対して抵抗を与える主無逆転手段及び副無逆転
    手段を有し、前記副無逆転手段は、前記一方向への前記
    運動に対して抵抗を与える前記主無逆転手段の機能喪失
    に引き続く前記一方向への運動に対してのみ抵抗を与え
    るようになっており、 前記第2の制動手段は前記反対方向への前記制御翼面の
    前記運動に対して抵抗を与える主無逆転手段及び副無逆
    転手段を有し、前記副無逆転手段は、前記反対方向への
    前記運動に対して抵抗を与える前記主無逆転手段の機能
    喪失に引き続く前記反対方向への運動に対してのみ抵抗
    を与えるようになっている、 飛行機。
  18. 【請求項18】 前記第1の制動手段又は前記第2の制
    動手段の少なくとも一つが軸線の回りに回転するように
    軸受されたつめ車を有し、 前記第1の制動手段又は前記第2の制動手段の少なくと
    も一つの前記副無逆転手段が、 前記軸線を通って概して垂直に且つ半径方向に延びる線
    に沿って位置決めされたピボット点の回りに、前記つめ
    車の回転面に平行な面内で第1及び第2の角度位置の間
    で角運動が可能なように枢動自在に支持された一端を有
    する偏心アーム、 前記偏心アームの先端に枢動自在に
    取り付けられた第1端を有する副爪であって、前記つめ
    車が前記反対方向に回転しているときに前記つめ歯に咬
    合し、且つ前記つめ車が前記一方向に回転しているとき
    に前記つめ歯に咬合することなく同つめ歯を乗り越える
    ように構成されている先端を有する前記副爪、及び前記
    副爪の前記つめ車との咬合の結果前記偏心アームへ、前
    記ハウジング内へ伝達される反作用力により前記第2の
    角度位置を越える前記偏心アームの角回転を阻止し、そ
    の結果前記反対方向への更なる回転に対して前記つめ車
    をロックする停止手段を有する請求項17記載の飛行
    機。
  19. 【請求項19】 前記主無逆転手段の機能喪失の表示器
    として前記偏心アームの角度位置を感知し伝達する表示
    手段を更に有する請求項18記載の飛行機。
  20. 【請求項20】 前記主無逆転手段の機能喪失に引き続
    いて、一方向への前記制御翼面の運動に対して前記アク
    チュエータをロックする手段を更に有し、前記偏心アー
    ムの角度位置を感知しこれによって起動されるように前
    記ロックする手段が連結されている請求項18記載の飛
    行機。
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