JPH09298736A - スクランブル伝送装置およびスクランブル装置およびデスクランブル装置および信号処理装置 - Google Patents

スクランブル伝送装置およびスクランブル装置およびデスクランブル装置および信号処理装置

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JPH09298736A
JPH09298736A JP8113598A JP11359896A JPH09298736A JP H09298736 A JPH09298736 A JP H09298736A JP 8113598 A JP8113598 A JP 8113598A JP 11359896 A JP11359896 A JP 11359896A JP H09298736 A JPH09298736 A JP H09298736A
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JP
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Application number
JP8113598A
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English (en)
Inventor
Takeshi Hatakeyama
武士 畠山
Hironori Murakami
弘規 村上
Noboru Katsuta
昇 勝田
Susumu Ibaraki
晋 茨木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優先度を有するディジタル符号化されたデー
タの再生に際して、その再生者を限定するためのスクラ
ンブル伝送装置に関するもので、効果制御やパケット廃
棄への影響の低減を実現するスクランブル伝送装置を提
供する。 【解決手段】 スクランブル装置1cは、パケット廃棄に
関する優先度に応じてスクランブルモードを変更してス
クランブルを行い、スクランブル信号を得る。デスクラ
ンブル装置1hでは、逆処理を行い、再生信号を得る。こ
のような構成により、低優先度のパケットにのみスクラ
ンブルを行い、効果制御を実現したり、優先度に応じて
連鎖のある暗号の系列を分け、パケット廃棄への影響を
低減したスクランブル伝送装置を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル符号化
されたデータの伝送に際し、信号をスクランブルし、デ
スクランブル手順を許可されたものだけに与えることに
よって、再生できる者を限定するスクランブル伝送装
置、およびこのスクランブル伝送装置を構成するスクラ
ンブル装置、およびデスクランブル装置、およびパケッ
ト廃棄に関する優先度の変換を行う信号処理装置に関す
るものであって、パケット廃棄に関する優先度を用いる
ことによって、効果制御、パケット廃棄によるエラー伝
搬の低減などを実現するスクランブル伝送装置、スクラ
ンブル装置、デスクランブル装置、信号処理装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のディジタル信号に対するスクラン
ブル伝送装置としては、連鎖のあるブロック暗号方式に
より入力信号を暗号化する方法があった。たとえば、
「現代暗号理論」(電子情報通信学会編)第4章に、連
鎖のあるブロック暗号方式を用いた暗号化方法に関する
記述がある。
【0003】ブロック暗号方式とは、暗号化するデータ
を固定長のブロックに分解して、ブロックごとに暗号化
する方式であり、連鎖のあるブロック暗号方式とは、ブ
ロックの暗号化がそのブロックの前のブロックに依存す
る方式である。
【0004】連鎖のあるブロック暗号方式の1例とし
て、暗号文ブロック連鎖方式(CBCモード)について
説明する。
【0005】図9は、このような暗号文ブロック連鎖方
式(CBCモード)を用いた従来のディジタルスクラン
ブル伝送装置の構成図である。ここで、2aはスクランブ
ル装置、2eはデスクランブル装置、2b,2fはCBCレジ
スタ、2c,2gは排他的論理和回路、2dはブロック暗号化
器、2hはブロック復号化器である。
【0006】以上のように構成された従来例について、
以下にその動作を説明する。スクランブル装置2aにおい
て原信号Mi が入力される。スクランブル装置2aは、こ
の原信号Mi を決まったビット数のブロックに分割し、
ブロック単位でスクランブルを行う。スクランブルはス
クランブル鍵をもとにブロック暗号化器2dで行われる。
このようなブロックごとに分割し暗号化する方式がブロ
ック暗号方式であるが、このとき、安全性を高めるため
に、以下に説明する暗号文ブロック連鎖方式(CBCモ
ード)が用いられる。
【0007】CBCレジスタ2bを用意しておき、このレ
ジスタに1つ前のスクランブル装置2aの出力Ci-1 を記
憶するようにする。また、CBC初期値には、スクラン
ブル装置2aとデスクランブル装置2eに共通の値Vを準備
し、初期時にロードする。排他的論理和回路2cにおい
て、CBCレジスタ2bの出力Ci-1 と原信号Mi の排他
的論理和の演算を行い、ブロック暗号化器2dに出力す
る。ブロック暗号化器2dは、排他的論理和回路2cからの
信号を、スクランブル鍵をもとに暗号化を行い、スクラ
ンブル装置2aの出力としてスクランブル信号Ci を出力
する。ブロック暗号化器2dで行われる暗号化の関数をE
K とすると、スクランブル信号Ci は、 Ci =EK (Mi 「+」Ci-1 ) と表すことができる。ここで、記号「+」は排他的論理
和を示す。
【0008】一方、デスクランブル装置2eでは、スクラ
ンブル装置2aと逆の処理を行う。すなわち、ブロック復
号化器2hにおいて、スクランブル信号Ci が決まったビ
ット長のブロックに分割され、復号が行われる。このと
きブロック復号装置2hで行われる処理DK は、ブロック
暗号化器2dで行われる処理EK の逆の処理であり、 DK (EK (Mi ))=Mi となるものである。
【0009】以下、デスクランブル装置2eにおける暗号
文ブロック連鎖方式(CBCモード)について説明す
る。
【0010】CBCレジスタ2fにおいて、1つ前のスク
ランブル信号Ci-1 を記憶し、排他的論理和回路2gに出
力を行う。また、初期時には、スクランブル装置2aと共
通の初期値VをCBCレジスタ2fにロードする。ブロッ
ク復号化器2hは、スクランブル信号Ci を入力とし、ス
クランブル鍵をもとに復号を行い、排他的論理和回路2g
に出力を行う。排他的論理和回路2gは、CBCレジスタ
2fの出力Ci-1 とブロック復号化器2hの出力D
K (Ci )の排他的論理和の演算を行い、デスクランブ
ル装置2eの出力として出力する。このときブロック復号
化器2hの処理をDK とすると、復号信号は、 DK (Ci )「+」Ci-1 =Mi 「+」Ci-1 「+」C
i-1 =Mi と表すことができ、原信号Mi となることが分かる。こ
こで、記号「+」は排他的論理和を示す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記のよ
うな構成では、以下のような2つの課題があった。
【0012】第1の課題は、映像信号や音声信号におい
て、ブロック暗号を用いる場合に、撹拌の程度を制御す
る効果制御が困難であるという課題である。
【0013】効果制御というのは、正規の受信者が高解
像度の画像を視聴できることに加えて正規の受信者以外
の受信者でも低解像度の画像を視聴できるようにするこ
とである。入力信号が映像や音声の単に各画像の画素の
サンプル値や各音声の音素のサンプル値を示す信号であ
れば、OFBモードと呼ばれるブロック暗号の方式を用
いることにより疑似乱数を発生させ、疑似乱数の1と0
のビット数の割合を制御することにより、正規の受信者
以外が受信できる映像、音声信号の撹拌の程度を制御で
きる効果制御(低解像度の画像を表示すること)を行う
ことができるが、通常、ディジタル信号を伝送、記録す
る際には、高能率符号化を行うことが多く、このような
高能率符号化された信号の場合には、数ビットの信号を
反転するだけで他の部分も解読困難となり、撹拌の程度
を制御する効果制御が困難である(画像がどのようなも
のであるか全く分からなくなる)という問題がある。
【0014】本発明はかかる点に鑑み、高能率符号化さ
れた信号に対する効果制御を容易に実現可能なスクラン
ブル伝送装置、およびそのスクランブル装置、デスクラ
ンブル装置を提供することを目的とする。
【0015】第2の課題は、ATMネットワークなどの
パケット廃棄が発生するネットワークにおけるセル廃棄
による影響の伝搬の問題である。
【0016】この課題の1つ目の例を図10を用いて説
明する。図10はパケット廃棄による影響の伝搬の説明
図である。図10において、3a,3cは優先パケット、3
b,3dは非優先パケットである。
【0017】ATM伝送(Ansynchronous Transfer Mod
e :非同期転送モード)などの伝送方式によって伝送を
行った場合には、ネットワークにおいて非優先パケット
の廃棄が行われるが、連鎖のある暗号を用いた場合、す
なわち、スクランブルおよびデスクランブルが、対象と
なるブロックの前のブロックに依存した暗号方式を用い
る場合に、非優先パケットの廃棄が行われたとき、その
パケットの次のパケットはデスクランブルが不可能とな
る。このように、パケット廃棄により非優先パケットの
廃棄が行われた場合、次のパケットが復号できないた
め、そのパケットが重要なパケットである優先パケット
であった場合には影響が大きいという問題がある。
【0018】次に、図6を用いて、第2の課題の2つ目
の例について説明する。図6はMPEG over A
TMのAAL5による方式の説明図である。図6におい
て、4a,4bはMPEG2標準に準拠したトランスポート
パケット、4cはATM AAL5におけるCPCS−P
DUトレーラー、4d,4e,4f,4g,4h,4i,4j,4kはA
TMセルである。図6はMPEG2のトランスポートパ
ケットをATMセルで伝搬する際の方法を示すものであ
り、トランスポートパケット4a,4bの2つにCRCを含
むCPCS−PDUトレーラー4cを加えたものを8つの
ATMセル4d,4e,4f,4g,4h,4i,4j,4kのペイロー
ドに割り当てる。
【0019】この例の場合、1つのATMセルが廃棄に
より失われると、そのATMセルを含むトランスポート
パケット2つについてCRCのチェックがエラーとなる
ため復号不可能となり、更にその次のトランスポートパ
ケット1つがデスクランブル不可能となるため、3つの
トランスポートパケットが失われることになる。このよ
うに、複数パケットを単位として処理している場合に
は、1つのパケット廃棄により失われるパケットの数が
大きく、パケット廃棄の問題は大きい。
【0020】本発明はかかる点に鑑み、パケット廃棄の
影響の低減を実現可能なスクランブル伝送装置、および
そのスクランブル装置、デスクランブル装置、信号処理
装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスクランブ
ル伝送装置は、パケット廃棄に関する優先度をもつパケ
ットにより構成される信号を入力とし、優先度に応じて
スクランブルモードの切り換えを行ってスクランブルを
行うスクランブル装置と、スクランブル装置からのスク
ランブル信号を入力とし、優先度に応じてスクランブル
モードの切り換えを行ってデスクランブルを行うデスク
ランブル装置とから構成されていることを特徴としてい
る。パケット廃棄に関する優先度によりスクランブルモ
ードを変更することによって、効果制御を実現できると
ともに、パケット廃棄に対する影響を低減することがで
きる。
【0022】また、本発明に係るスクランブル伝送装置
は、パケット廃棄に関する優先度をもつパケットにより
構成される信号を入力とし、優先度の高いパケットにつ
いてはスクランブルを行わず、優先度の低いパケットに
ついてはスクランブルを行うスクランブル装置と、スク
ランブル装置からのスクランブル信号を入力とし、スク
ランブル鍵が存在する場合には優先度の低いパケットに
ついてのみデスクランブルを行い、スクランブル鍵が存
在しない場合には優先度の低いパケットを廃棄するデス
クランブル装置とから構成されていることを特徴として
いる。スクランブル装置においてパケット廃棄に関する
優先度が低いパケットのみをスクランブルし、デスクラ
ンブル装置において、スクランブル鍵が存在する場合、
すなわち視聴などの契約を行っている場合にはデスクラ
ンブルを行い、スクランブル鍵が存在しない場合、すな
わち視聴などの契約を行っていない場合にはデスクラン
ブル不可能な優先度の低いパケットは廃棄する。このよ
うにすることによって、正規の受信者は優先度の高いパ
ケットと優先度の低いパケットの両方を復号することが
でき、正規の受信者以外の受信者は優先度の高いパケッ
トのみを復号することができる。従って、例えば原信号
がディジタル映像信号のような信号の場合に、優先度の
高いパケットに画像の低解像度の情報を、優先度の低い
パケットに画像の低解像度の情報に追加する高解像度の
情報をそれぞれ割り当てることによって、正規の受信者
以外の受信者も低解像度の画像を視聴することが可能な
効果制御を実現することができる。
【0023】また、本発明に係るスクランブル伝送装置
は、パケット廃棄に関する優先度をもつパケットにより
構成される信号を入力とし、優先度の高いパケットと優
先度の低いパケットを別々の連鎖のある暗号方式の系列
としてスクランブルを行うスクランブル装置と、スクラ
ンブル装置からのスクランブル信号を入力とし、優先度
の高いパケットと優先度の低いパケットを別々の連鎖の
ある暗号方式の系列としてデスクランブルを行うデスク
ランブル装置とから構成されていることを特徴としてい
る。パケット廃棄に関する優先度の高いパケットと低い
パケットを別々の連鎖のある暗号方式の系列としてスク
ランブルすることによって、ネットワーク中で優先度の
低いパケットの廃棄が行われた場合にでも、優先度の高
いパケットに影響を及ぼさないようにすることが可能と
なり、パケット廃棄への影響を低減することができる。
【0024】また、本発明に係るスクランブル伝送装置
は、パケット廃棄に関する優先度をもつパケットにより
構成される信号を入力とし、2つの連続するパケットを
単位として処理し、2つのパケットのうち一方が優先度
の高いパケットの場合には、両方とも優先度の高いパケ
ットに書き換えて出力する信号処理装置と、信号処理装
置からの信号を入力とし、優先度の高いパケットと優先
度の低いパケットを別々の連鎖のある暗号方式の系列と
してスクランブルを行うスクランブル装置と、スクラン
ブル装置からのスクランブル信号を入力とし、優先度の
高いパケットと優先度の低いパケットを別々の連鎖のあ
る暗号方式の系列としてデスクランブルを行うデスクラ
ンブル装置とから構成されていることを特徴としてい
る。2つずつの連続したパケットを単位として処理を行
うスクランブル伝送装置において、2つのパケットのう
ち一方が優先度の高いパケットの場合に両方とも優先度
の高いパケットに書き換え、優先度の高いパケット単位
と優先度の低いパケット単位とを別々の連鎖のある暗号
方式の系列としてスクランブルし、優先度の低いパケッ
トの廃棄の影響を低減することができる。すなわち、優
先度の低いパケットの廃棄が行われた場合も、同じパケ
ット単位内には優先度の高いパケットは含まれないた
め、同じパケット単位内の優先度の高いパケットには影
響がなく、優先度の高いパケット単位とは別の連鎖のあ
る暗号方式の系列のため、次のパケット単位の優先度の
高いパケットにも影響がない。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明に係る請求項1のスクラン
ブル伝送装置は、スクランブル装置とデスクランブル装
置とを具備し、前記スクランブル装置は、パケット廃棄
に関する優先度に応じて異なるスクランブルモードでス
クランブルを行うように構成され、前記デスクランブル
装置は、前記スクランブル装置からのデータについて前
記パケット廃棄に関する優先度に応じて前記異なるスク
ランブルモードでデスクランブルを行うように構成され
ていることを特徴としている。パケット廃棄に関する優
先度によりスクランブルモードを変更することによっ
て、効果制御を実現できるとともに、パケット廃棄に対
する影響を低減することができる。
【0026】本発明に係る請求項2のスクランブル伝送
装置は、上記請求項1において、スクランブル装置が優
先度判定装置と暗号化装置とを具備し、前記優先度判定
装置は、パケット廃棄に関する優先度を有するパケット
を入力とし、前記パケット廃棄に関する優先度を判定
し、前記暗号化装置にパケットとスクランブルモード信
号を出力するように構成され、前記暗号化装置は、前記
優先度判定装置からの前記スクランブルモード信号に基
づきスクランブルを行うように構成されていることを特
徴としている。効果制御を実現できるとともに、パケッ
ト廃棄に対する影響を低減できる。
【0027】本発明に係る請求項3のスクランブル伝送
装置は、上記請求項1において、デスクランブル装置が
優先度判定装置と暗号解読装置とを具備し、前記優先度
判定装置は、パケット廃棄に関する優先度を有するパケ
ットを入力とし、前記パケット廃棄に関する優先度を有
するパケットの優先度を判定し、前記暗号解読装置にパ
ケットとスクランブルモード信号を出力するように構成
され、前記暗号解読装置は、前記優先度判定装置からの
前記スクランブルモード信号に基づきデスクランブルを
行うように構成されていることを特徴としている。効果
制御を実現できるとともに、パケット廃棄に対する影響
を低減できる。
【0028】本発明に係る請求項4のスクランブル伝送
装置は、上記請求項1において、スクランブル装置は、
パケット廃棄に関する優先度が高優先度のパケットにつ
いてはスクランブルを行わず、前記パケット廃棄に関す
る優先度が低優先度のパケットについてはスクランブル
を行うように構成されていることを特徴としている。
【0029】優先度の高いパケットに画像の低解像度の
情報を、優先度の低いパケットに画像の低解像度の情報
に追加する高解像度の情報をそれぞれ割り当てることに
よって、正規の受信者以外の受信者も低解像度の画像を
視聴することが可能な効果制御を実現できる。
【0030】本発明に係る請求項5のスクランブル伝送
装置は、上記請求項1において、デスクランブル装置
は、スクランブル鍵を有する場合には、パケット廃棄に
関する優先度が高優先度のパケットについては処理を行
わず、前記パケット廃棄に関する優先度が低優先度のパ
ケットについてはデスクランブルを行い、かつ、前記ス
クランブル鍵を有しない場合には、前記パケット廃棄に
関する優先度が高優先度のパケットについては処理を行
わず、前記パケット廃棄に関する優先度が低優先度のパ
ケットについては廃棄を行うように構成されていること
を特徴としている。優先度の高いパケットに画像の低解
像度の情報を、優先度の低いパケットに画像の低解像度
の情報に追加する高解像度の情報をそれぞれ割り当てる
ことによって、正規の受信者以外の受信者も低解像度の
画像を視聴することが可能な効果制御を実現できる。
【0031】本発明に係る請求項6のスクランブル伝送
装置は、上記請求項1において、スクランブル装置は、
連鎖のある暗号方式でスクランブルを行い、パケット廃
棄に関する優先度が高優先度のパケットと低優先度のパ
ケットとを別々の前記連鎖のある暗号方式の系列として
スクランブルを行うように構成されていることを特徴と
している。パケット廃棄に関する優先度の高いパケット
と低いパケットを別々の連鎖のある暗号方式の系列とし
てスクランブルすることによって、ネットワーク中で優
先度の低いパケットの廃棄が行われた場合にでも、優先
度の高いパケットに影響を及ぼさないようにすることが
可能となり、パケット廃棄への影響を低減することがで
きる。
【0032】本発明に係る請求項7のスクランブル伝送
装置は、上記請求項1において、デスクランブル装置
は、連鎖のある暗号方式でデスクランブルを行い、パケ
ット廃棄に関する優先度が高優先度のパケットと低優先
度のパケットとを別々の前記連鎖のある暗号方式の系列
としてデスクランブルを行うように構成されていること
を特徴としている。パケット廃棄に関する優先度の高い
パケットと低いパケットを別々の連鎖のある暗号方式の
系列としてデスクランブルすることによって、ネットワ
ーク中で優先度の低いパケットの廃棄が行われた場合に
でも、優先度の高いパケットに影響を及ぼさないように
することが可能となり、パケット廃棄への影響を低減す
ることができる。
【0033】本発明に係る請求項8のスクランブル伝送
装置は、上記請求項1において、2つの連続するパケッ
トを単位として処理を行い、2つのパケットのうち一方
のパケットのパケット廃棄に関する優先度が高優先度の
パケットの場合には2つのパケットの両方を高優先度の
パケットに書き換えて出力する信号処理装置を付加して
いることを特徴としている。優先度の高いパケット単位
と優先度の低いパケット単位とを別々の連鎖のある暗号
方式の系列としてスクランブルし、優先度の低いパケッ
トの廃棄の影響を低減することができる。
【0034】本発明に係る請求項9のスクランブル伝送
装置は、上記請求項1において、パケット廃棄に関する
優先度が、MPEG2トランスポートストリームにおけ
るトランスポートパケットの優先度を示す1ビットのフ
ラグtransport _priorityであることを特徴としてい
る。効果制御を実現できるとともに、パケット廃棄に対
する影響を低減できる。
【0035】本発明に係る請求項10のスクランブル装
置は、パケット廃棄に関する優先度に応じて異なるスク
ランブルモードでスクランブルを行うように構成されて
いることを特徴としている。パケット廃棄に関する優先
度によりスクランブルモードを変更することによって、
効果制御を実現できるとともに、パケット廃棄に対する
影響を低減することができる。
【0036】本発明に係る請求項11のスクランブル伝
送装置は、上記請求項10において、優先度判定装置と
暗号化装置とを具備し、前記優先度判定装置は、パケッ
ト廃棄に関する優先度を有するパケットを入力とし、入
力されたパケットの前記パケット廃棄に関する優先度を
判定し、前記暗号化装置にパケットとスクランブルモー
ド信号を出力するように構成され、前記暗号化装置は、
前記優先度判定装置からの前記スクランブルモード信号
に基づきスクランブルを行うように構成されていること
を特徴としている。効果制御を実現できるとともに、パ
ケット廃棄に対する影響を低減できる。
【0037】本発明に係る請求項12のスクランブル装
置は、上記請求項10において、パケット廃棄に関する
優先度が高優先度のパケットについてはスクランブルを
行わず、前記パケット廃棄に関する優先度が低優先度の
パケットについてはスクランブルを行うように構成され
ていることを特徴としている。優先度の高いパケットに
画像の低解像度の情報を、優先度の低いパケットに画像
の低解像度の情報に追加する高解像度の情報をそれぞれ
割り当てることによって、正規の受信者以外の受信者も
低解像度の画像を視聴することが可能な効果制御を実現
できる。
【0038】本発明に係る請求項13のスクランブル装
置は、上記請求項10において、連鎖のある暗号方式で
スクランブルを行い、パケット廃棄に関する優先度が高
優先度のパケットと低優先度のパケットとを別々の前記
連鎖のある暗号方式の系列としてスクランブルを行うよ
うに構成されていることを特徴としている。パケット廃
棄に関する優先度の高いパケットと低いパケットを別々
の連鎖のある暗号方式の系列としてスクランブルするこ
とによって、ネットワーク中で優先度の低いパケットの
廃棄が行われた場合にでも、優先度の高いパケットに影
響を及ぼさないようにすることが可能となり、パケット
廃棄への影響を低減することができる。
【0039】本発明に係る請求項14のスクランブル装
置は、上記請求項10において、パケット廃棄に関する
優先度が、MPEG2トランスポートストリームにおけ
るトランスポートパケットの優先度を示す1ビットのフ
ラグtransport _priorityであることを特徴としてい
る。効果制御を実現できるとともに、パケット廃棄に対
する影響を低減できる。
【0040】本発明に係る請求項15のデスクランブル
装置は、パケット廃棄に関する優先度に応じて異なるス
クランブルモードでデスクランブルを行うように構成さ
れていることを特徴としている。パケット廃棄に関する
優先度によりスクランブルモードを変更することによっ
て、効果制御を実現できるとともに、パケット廃棄に対
する影響を低減することができる。
【0041】本発明に係る請求項16のデスクランブル
装置は、上記請求項15において、優先度判定装置と暗
号解読装置とを具備し、前記優先度判定装置は、パケッ
ト廃棄に関する優先度を有するパケットを入力とし、入
力されたパケットの前記パケット廃棄に関する優先度を
判定し、前記暗号解読装置にパケットとスクランブルモ
ード信号を出力するように構成され、前記暗号解読装置
は、前記優先度判定装置からの前記スクランブルモード
信号に基づきデスクランブルを行うように構成されてい
ることを特徴としている。効果制御を実現できるととも
に、パケット廃棄に対する影響を低減できる。
【0042】本発明に係る請求項17のデスクランブル
装置は、上記請求項15において、スクランブル鍵を有
する場合には、パケット廃棄に関する優先度が高優先度
のパケットについてはデスクランブルを行わず、前記パ
ケット廃棄に関する優先度が低優先度のパケットについ
てはデスクランブルを行い、かつ、前記スクランブル鍵
を有しない場合には、前記パケット廃棄に関する優先度
が高優先度のパケットについては処理を行わず、前記パ
ケットに関する優先度が低優先度のパケットについては
廃棄を行うように構成されていることを特徴としてい
る。優先度の高いパケットに画像の低解像度の情報を、
優先度の低いパケットに画像の低解像度の情報に追加す
る高解像度の情報をそれぞれ割り当てることによって、
正規の受信者以外の受信者も低解像度の画像を視聴する
ことが可能な効果制御を実現できる。
【0043】本発明に係る請求項18のデスクランブル
装置は、上記請求項15において、連鎖のある暗号方式
でデスクランブルを行い、パケット廃棄に関する優先度
が高優先度のパケットと低優先度のパケットとを別々の
前記連鎖のある暗号方式の系列としてデスクランブルを
行うように構成されていることを特徴としている。パケ
ット廃棄に関する優先度の高いパケットと低いパケット
を別々の連鎖のある暗号方式の系列としてデスクランブ
ルすることによって、ネットワーク中で優先度の低いパ
ケットの廃棄が行われた場合にでも、優先度の高いパケ
ットに影響を及ぼさないようにすることが可能となり、
パケット廃棄への影響を低減することができる。
【0044】本発明に係る請求項19のデスクランブル
装置は、上記請求項15において、パケット廃棄に関す
る優先度が、MPEG2トランスポートストリームにお
けるトランスポートパケットの優先度を示す1ビットの
フラグtransport _priorityであることを特徴としてい
る。効果制御を実現できるとともに、パケット廃棄に対
する影響を低減できる。
【0045】本発明に係る請求項20のスクランブル伝
送装置用の信号処理装置は、パケット廃棄に関する優先
度を有するパケットを入力とし、入力された2つの連続
するパケットを単位として処理を行い、2つのパケット
のうち一方のパケットのパケット廃棄に関する優先度が
高優先度のパケットの場合には2つのパケットの両方を
高優先度のパケットに書き換えてスクランブル装置に出
力するように構成されていることを特徴としている。2
つずつの連続したパケットを単位として処理を行うスク
ランブル伝送装置において、優先度の低いパケットの廃
棄が行われた場合も、同じパケット単位内には優先度の
高いパケットは含まれないため、同じパケット単位内の
優先度の高いパケットには影響がなく、優先度の高いパ
ケット単位とは別の連鎖のある暗号方式の系列のため、
次のパケット単位の優先度の高いパケットにも影響がな
い。
【0046】本発明に係る請求項21のスクランブル伝
送装置用の信号処理装置は、パケット廃棄に関する優先
度が、MPEG2トランスポートストリームにおけるト
ランスポートパケットの優先度を示す1ビットのフラグ
transport _priorityであることを特徴としている。効
果制御を実現できるとともに、パケット廃棄に対する影
響を低減できる。
【0047】本発明に係る請求項22のスクランブル装
置は、上記請求項8において、2つの連続するパケット
を単位として処理を行うことに代えて、3つ以上の連続
するパケットを単位として処理を行うように構成してあ
ることを特徴としている。効果制御とパケット廃棄影響
低減の効果に拡張性をもたせることができる。
【0048】本発明に係る請求項23のスクランブル伝
送装置用の信号処理装置は、上記請求項20において、
2つの連続するパケットを単位として処理を行うことに
代えて、3つ以上の連続するパケットを単位として処理
を行うように構成してあることを特徴としている。効果
制御とパケット廃棄影響低減の効果に拡張性をもたせる
ことができる。
【0049】以下、本発明の実施の形態に係るスクラン
ブル伝送装置について図面に基づいて詳細に説明する。
【0050】〔実施の形態1〕図1は本発明の実施の形
態1に係るスクランブル伝送装置の構成を示すブロック
図である。
【0051】図1において、1aはデータの符号化を行う
符号化装置、1bは原信号を入力とし、優先度の書き換え
を行う信号処理装置、1cは信号処理装置1bからの信号と
スクランブル鍵を入力とし、パケットの優先度に応じて
スクランブルを行い出力するスクランブル装置、1dはパ
ケットの優先度からスクランブルモードを決定し、スク
ランブルモード信号と原信号を出力する優先度判定装
置、1eはスクランブル鍵と優先度判定装置1dからのスク
ランブルモード信号に基づき原信号をスクランブルする
暗号化装置、1fはスクランブル信号をATMセルに変換
し、ATMネットワーク上に出力するATMアダプタ
ー、1gはネットワークからのATMセルをもとのスクラ
ンブル信号に戻すATMアダプター、1hはスクランブル
信号をデスクランブルし、原信号に戻すデスクランブル
装置、1iはスクランブル信号の優先度とスクランブル鍵
からスクランブルモードを決定し、スクランブルモード
信号とスクランブル信号を出力する優先度判定装置、1j
はスクランブル鍵と優先度判定装置1iからのスクランブ
ルモード信号に基づきスクランブル信号をデスクランブ
ルする暗号解読装置、1kは符号化データの復号を行う復
号化装置である。
【0052】以上のように構成された本実施の形態1の
スクランブル伝送装置において、以下にその動作を説明
する。
【0053】原信号はMPEG(Moving Picture Expert
Group: 国際標準化機構ISO と国際電気標準会議IEC の
合同の作業グループ) 標準の映像信号をMPEGシステ
ムのトランスポートパケットにより多重化し、Iピクチ
ャーに対応するトランスポートパケットをtransport _
priority=1とし、PピクチャーおよびBピクチャーに
対応するトランスポートパケットのtransport _priori
ty=0とした信号であるとする。MPEG標準の詳細に
ついては、「最新MPEG教科書」(アスキー出版局
編)にその解説がなされている。
【0054】以下に、MPEG標準に基づく映像信号の
ピクチャーの構成およびMPEGシステム層におけるト
ランスポートストリームについて説明する。
【0055】図2は、MPEG標準に準処した映像信号
のピクチャーの構造の説明図である。以下、MPEG標
準におけるピクチャーの構造について説明する。図2に
おいて、5a,5eがIピクチャー、5b,5dがBピクチャ
ー、5cがPピクチャーである。
【0056】図2のようにMPEG標準に準拠した映像
信号は、3つのピクチャー、すなわち、Iピクチャー、
Pピクチャー、Bピクチャーに分けられる。Iピクチャ
ー5a,5eは、その情報からだけで符号化された画面で、
フレーム間予測を使わずに生成される。Pピクチャー5c
は、IピクチャーまたはPピクチャーからの順方向予測
を行うことによってできる画面で、単独では復号するこ
とはできない。Bピクチャー5b,5dは、過去のIピクチ
ャーまたはPピクチャーからの順方向予測と未来のIピ
クチャーまたはPピクチャーからの逆方向予測とを合わ
せた双方向予測を行うことによってできる画面で、単独
では復号することはできない。
【0057】以下、MPEG標準のシステムストリーム
におけるトランスポートストリームについて説明する。
図3は、MPEG標準に準処したトランスポートパケッ
トの構成図である。図3において、6aはトランスポート
パケットである。トランスポートストリームは、長さ1
88byteのトランスポートパケット6aからなり、トラン
スポートパケット6aは、基本的に4byteのヘッダと、1
84byteのペイロードからなる。
【0058】次に、トランスポートパケットヘッダ中の
シンタックスについて説明する。まず、PIDは、ペイ
ロードに含まれる情報の区別を行い、このシンタックス
により、映像信号か音声信号かなどの判別が可能とな
る。また、transport _priorityは、そのトランスポー
トの優先度を示す1bit のフラグであり、次に述べるA
TM伝送への対応などの目的に用いられる。また、tran
sport _scrambling_control によりパケットにスクラ
ンブルかかかっているかどうかなどのパケットのスクラ
ンブル情報が示される。
【0059】ネットワーク上の伝送方式としては、AT
M(Ansynchronous Transfer Mode:非同期転送モー
ド)伝送を用い、ATMセル上にMPEG信号を割り当
てる方式としてMPEG over ATMを用いるも
のとする。ATM伝送およびMPEG over AT
Mの詳細については、「標準ATM教科書」(アスキー
出版局編)にその解説がなされている。
【0060】以下に、ATM伝送について説明する。
【0061】図4はATM伝送で用いられるATMセル
の構成図である。図4において、7aはATMセルであ
る。ATM伝送では、情報をATMセルと呼ばれる固定
長のセルに分解して伝送することにより高速伝送を実現
する。ATMセルは、図4に示すとおり53byteの固定
長であり、5byteのヘッダと48byteのペイロードをも
つ。ATM伝送においては、原理上、セル廃棄すなわち
ネットワーク上で輻輳などのためセルを廃棄する必要が
生じることがあるが、この際、ヘッダ中のCell Loss Pr
iorityが用いられる。Cell Loss Priorityは、1bit の
シンタックスで、セルが高優先であるか低優先であるか
を示す。ATMネットワークでは、セル廃棄の必要が生
じた場合には、このCell Loss Priorityを見て、優先度
の低いセルを先に廃棄するようにする。
【0062】次に、MPEG over ATMについ
て説明する。MPEG overATMとは、先に説明
したMPEG標準におけるトランスポートストリームの
トランスポートパケットをATM伝送で伝送する際の方
式である。MPEG over ATMの方式としては
現在、AAL1,AAL5の2つの方式が考えられてい
る。以下、AAL1,AAL5の2つのMPEG ov
er ATMの方式について説明する。
【0063】図5はAAL1によるMPEG over
ATMの方式の説明図である。図5において、8aはト
ランスポートパケット、8b,8c,8d,8eはATMセルで
ある。図5に示すように、AAL1では、188byteの
トランスポートパケット8aを47byteのブロック4つに
分割し、ATMセル8b,8c,8d,8eのペイロードに配置
する。
【0064】また、AAL5によるMPEG over
ATMの方式では、図6で示したように、MPEGの
トランスポートパケット4a,4bの2つを単位として、こ
れにCRCを含むCPCS−PDUトレーラー4cを加え
たものを8つのATMセル4d,4e,4f,4g,4h,4i,4
j,4kのペイロードに割り当てる。
【0065】また、暗号方式としては、暗号文ブロック
連鎖方式(CBCモード)を用いる。
【0066】以上のような原信号、伝送方式、暗号方式
を扱う本実施の形態1について、図1に戻って以下にそ
の動作を説明する。
【0067】送信側では、データの符号化、スクランブ
ル、送信を行う。
【0068】まず、符号化装置1aにおいて、MPEG準
拠の映像信号を生成し、Iピクチャーに対応するデータ
をパケット廃棄に関する優先度の高いトランスポートパ
ケットとして、すなわちtransport _priority=1のト
ランスポートパケットとして、また、Pピクチャーおよ
びBピクチャーに対応するデータをパケット廃棄に関す
る優先度の低いトランスポートパケットとして、すなわ
ちtransport _priority=0のトランスポートパケット
として、信号処理装置1bに出力する。
【0069】実施の形態1においては、信号処理装置1b
では、処理を行わず、符号化装置1aからの原信号をその
まま出力する。
【0070】信号処理装置1bからの信号を受けとったス
クランブル装置1cでは、優先度の低いパケットに対して
スクランブルを行う。信号は、まず、優先度判定装置1d
に入力され、ここで、トランスポートパケット中のtran
sport _priorityを見て、0の場合にはスクランブルを
行うスクランブルモード信号を、1の場合にはスクラン
ブルを行わないスクランブルモード信号を暗号化装置1e
に出力する。暗号化装置1eでは、スクランブルモード信
号とスクランブル鍵に基づきトランスポートパケット単
位に処理を行う。スクランブルモード信号がスクランブ
ルを示す信号の場合には、スクランブル鍵に基づきトラ
ンスポートパケットのスクランブルを行い、スクランブ
ルモード信号がノンスクランブルを示す信号の場合には
トランスポートパケットをそのまま出力する。
【0071】ATMアダプター1fでは、スクランブル装
置1cからのトランスポートパケットをATMセルに変換
し出力する。図5に示すMPEG over ATMの
AAL1を用いて、トランスポートパケットを4つのA
TMセルに分割して送信を行う。この際、ATMアダプ
ター1fでは、transport _priority=1のトランスポー
トパケットはCell Loss Priority=1のATMセルとし
て、transport _priority=0のトランスポートパケッ
トはCell Loss Priority=0のATMセルとして出力す
る。
【0072】次に、受信側の動作について説明する。受
信側では、受信、デスクランブル、データの復号化を行
う。
【0073】ATMアダプター1gでは、ネットワークか
らのATMセルをトランスポートパケットに変換する。
図5に示すMPEG over ATMのAAL1を用
い、分割した4つのATMセルを1つのトランスポート
パケットに戻し、トランスポートパケットを出力する。
この際、ATMアダプター1gでは、Cell Loss Priority
=1のATMセルはtransport _priority=1のトラン
スポートパケットとして、Cell Loss Priority=0のA
TMセルはtransport _priority=0のトランスポート
パケットとして出力する。
【0074】次に、デスクランブル装置1hでは、契約を
行っていて視聴可能な場合には、優先度の低いパケット
についてはデスクランブルを行い、優先度の高いパケッ
トは処理を行わずそのまま出力する。契約を行っておら
ず視聴不可の場合には、優先度の低いパケットは削除し
て、優先度の高いパケットのみ処理せずにそのまま出力
する。スクランブルされたトランスポートパケットを入
力した優先度判定装置1iでは、契約を行っていて視聴可
能な場合(スクランブル鍵が存在する場合)には、tran
sport _priorityを見て、transport _priority=1の
場合はスクランブルモード信号を処理しないモードに、
transport _priority=0の場合はスクランブルモード
信号をデスクランブルするモードにし、契約を行ってお
らず視聴不可能な場合(スクランブル鍵が存在しない場
合)には、transport _priority=1の場合はスクラン
ブルモード信号を処理しないモードに、transport _pr
iority=0の場合はスクランブルモード信号をパケット
廃棄を行うモードにして出力する。暗号解読装置1jで
は、スクランブルモード信号を見て、スクランブルモー
ド信号が処理しないモードの場合にはトランスポートパ
ケットの処理は行わず、スクランブルモード信号がデス
クランブルモードの場合にはスクランブル鍵をもとにデ
スクランブルを行い、スクランブルモード信号がパケッ
ト廃棄の場合にはトランスポートパケットをNULLパ
ケットに置き換えて出力する。
【0075】復号化装置1kは、デスクランブル装置1hの
出力を受け取り、データの復号を行う。
【0076】以上のような動作により、本実施の形態1
では、正規の受信者は、Iピクチャー、Pピクチャーお
よびBピクチャーのすべてのピクチャーを復号すること
が可能となり、正常の動画像を得ることができる。ま
た、正規の受信者以外の受信者は、優先度の高いトラン
スポートパケットのみを得て、Iピクチャーのみを復号
することが可能となり、正規の受信者以外もある程度の
画像を得ることのできる効果制御を実現できる。
【0077】また、本実施の形態1においては、優先度
を示す1ビットのフラグtransport_priorityをスクラ
ンブルのON/OFFの制御に用いることができるた
め、2bit のシンタックスtransport _scrambling_co
ntrol をON/OFF以外の制御に2bit 使うことがで
きるという利点もある。
【0078】なお、スクランブル鍵は公知の手段で伝送
を行うことができる。
【0079】また、本実施の形態1では、符号化装置1a
での優先度の割り当ての方法として、Iピクチャーを優
先度の高いパケットに、PピクチャーおよびBピクチャ
ーを優先度の低いパケットに割り当てる方法を1例とし
て挙げたが、優先度の高いパケットに対応する情報が単
独で復号可能な他のいかなる割り当て法でも効果制御を
実現することができる。他の例としては、階層符号化方
式であるMPEGのスケーラビリティーを用いて、高位
レイヤの画像を優先度の低いトランスポートパケット
に、低位レイヤの画像を優先度の高いトランスポートパ
ケットに割り当て、正規の受信者以外が低位レイヤの画
像のみを視聴することができるようにする方法や、DC
T(離散コサイン変換)成分の交流成分の情報を優先度
の低いトランスポートパケットに、それ以外の情報を優
先度の高いトランスポートパケットに割り当てることに
より、正規の受信者以外が直流成分のみを含むモザイク
状の画像を視聴することができるようにする方法などが
ある。また、本方式がMPEG以外のパケット廃棄に関
する優先度を含む信号を出力する映像、音声などのデー
タ信号すべてに対して有効であることはいうまでもな
い。
【0080】なお、本実施の形態1では、ネットワーク
の伝送方法として、ATM(非同期転送モード)による
伝送の例を挙げたが、他のいかなる伝送方法においても
また記録メディアにおいても、本発明は有効である。
【0081】また、本実施の形態1では、暗号方式とし
て、暗号化ブロック連鎖方式(CBCモード)を例とし
て挙げたが、他のいかなる暗号方式においても、本発明
は有効である。
【0082】〔実施の形態2〕次に、本発明の実施の形
態2に係るスクランブル伝送装置について説明する。
【0083】実施の形態2の説明においては、実施の形
態1の説明で用いた図1を利用する。
【0084】原信号はMPEG標準の映像信号をMPE
Gシステムのトランスポートパケットにより多重化し、
Iピクチャーに対応するトランスポートパケットをtran
sport _priority=1、PピクチャーおよびBピクチャ
ーに対応するトランスポートパケットをtransport _pr
iority=0とした信号であるとする。次に、ネットワー
ク上の伝送方式としてはATM伝送を用い、ATMセル
上にMPEG信号を割り当てる方式としてMPEG o
ver ATMのAAL1(図5参照)を用いるものと
する。また、暗号方式としては暗号文ブロック連鎖方式
(CBC)を用いる。
【0085】以上のような原信号、伝送方式、暗号方式
を扱う本実施の形態2について、図1を用いて以下にそ
の動作を説明する。
【0086】送信側では、データの符号化、スクランブ
ル、送信を行う。
【0087】まず、符号化装置1aにおいて、MPEG準
拠の映像信号を生成し、Iピクチャーに対応するデータ
をパケット廃棄に関する優先度の高いトランスポートパ
ケットとして、すなわちtransport _priority=1のト
ランスポートパケットとして、PピクチャーおよびBピ
クチャーに対応するデータをパケット廃棄に関する優先
度の低いトランスポートパケットとして、すなわちtran
sport _priority=0のトランスポートパケットとして
信号処理装置1bに出力する。
【0088】実施の形態2においては、信号処理装置1b
では処理を行わず、符号化装置1aからの原信号をそのま
ま出力する。
【0089】信号処理装置1bからの信号を受け取ったス
クランブル装置1cでは、優先度の高いパケットと優先度
の低いパケットとを別々の連鎖のある暗号方式の系列と
してスクランブルを行う。この動作を図7を用いて説明
する。図7において、9a,9c,9eは優先度の高いパケッ
ト、9b,9dは優先度の低いパケットである。暗号化装置
1eは、優先度の高いパケットと優先度の低いパケットの
それぞれに対するCBCレジスタを用意するものし、図
7に示すように、優先度の高いパケットのスクランブル
を行うときには、前の優先度の高いパケットのCBCレ
ジスタの値を用いてスクランブルを行い(CBC系列
2)、優先度の低いパケットのスクランブルを行うとき
には、前の優先度の低いパケットのCBCレジスタの値
を用いてスクランブルを行う(CBC系列1)ことによ
って、優先度の高いパケットと優先度の低いパケットを
別々の系列の連鎖のある暗号方式としてスクランブルを
行う。スクランブル装置1cに入力された原信号は、優先
度判定装置1dに入力され、ここで、トランスポートパケ
ット中のtransport _priorityを見て、1の場合には優
先度の高いパケットを示すスクランブルモード信号を、
0の場合には優先度の低いパケットを示すスクランブル
モード信号を暗号化装置1eに出力する。暗号化装置1eで
は、スクランブルモード信号とスクランブル鍵に基づき
トランスポートパケット単位に処理を行う。スクランブ
ルモード信号が優先度の高いパケットを示す信号の場合
には、優先度の高いパケット用のCBCレジスタを用い
て、スクランブル鍵に基づき暗号文ブロック連鎖方式
(CBCモード)でトランスポートパケットのスクラン
ブルを行い、スクランブルモードが優先度の低いパケッ
トの場合には、優先度の低いパケット用のCBCレジス
タを用いて、スクランブル鍵に基づき暗号文ブロック暗
号方式でトランスポートパケットのスクランブルを行
う。また、この際、スクランブル装置1cは、transport
_scrambling_controlをONにして出力を行う。
【0090】ATMアダプター1fでは、スクランブル装
置1cからのトランスポートパケットをATMセルに変換
し、出力する。図5に示すMPEG over ATM
のAAL1を用いてトランスポートパケットを4つのA
TMセルに分割し、送信を行う。この際、ATMアダプ
ター1fでは、transport _priority=1のトランスポー
トパケットはCell Loss Priority=1のATMセルとし
て、transport _priority=0のトランスポートパケッ
トはCell Loss Priority=0のATMセルとして出力す
る。
【0091】次に、受信側の動作について説明する。受
信側では、受信、デスクランブル、データの復号化を行
う。
【0092】ATMアダプター1gでは、ネットワークか
らのATMセルをトランスポートパケットに変換する。
図5に示すMPEG over ATMのAAL1を用
い、分割した4つのATMセルを1つのトランスポート
パケットに戻し、トランスポートパケットを出力する。
この際、ATMアダプター1gでは、Cell Loss Priority
=1のATMセルはtransport _priority=1のトラン
スポートパケットとして、Cell Loss Priority=0のA
TMセルはtransport _priority=0のトランスポート
パケットとして出力する。
【0093】この信号を受け取ったデスクランブル装置
1hでは、図7に示したように優先度の高いパケットと優
先度の低いパケットとを別々の連鎖のある暗号方式の系
列としてデスクランブルを行う。デスクランブル装置1h
に入力された信号は、優先度判定装置1iに入力され、こ
こで、トランスポートパケット中のtransport _priori
tyを見て、1の場合には優先度の高いパケットを示すス
クランブルモード信号を、0の場合には優先度の低いパ
ケットを示すスクランブルモード信号を暗号解読装置1j
に出力する。暗号解読装置1jでは、スクランブルモード
信号とスクランブル鍵に基づきトランスポートパケット
単位に処理を行う。スクランブルモード信号が優先度の
高いパケットを示す信号の場合には、優先度の高いパケ
ット用のCBCレジスタを用いて、スクランブル鍵に基
づき暗号文ブロック連鎖方式(CBCモード)でトラン
スポートパケットのデスクランブルを行い、スクランブ
ルモード信号が優先度の低いパケットの場合には、優先
度の低いパケット用のCBCレジスタを用いて、スクラ
ンブル鍵に基づき暗号文ブロック連鎖方式(CBCモー
ド)でトランスポートパケットのデスクランブルを行
う。また、この際、デスクランブル装置1hは、transpor
t _scrambling_control をOFFにして出力を行う。
【0094】復号化装置1kは、デスクランブル装置1hの
出力を受け取り、データの復号を行う。
【0095】以上のような動作により、この実施の形態
2では、パケットの廃棄に対する影響を低減したスクラ
ンブル伝送装置を実現することができる。すなわち、A
TMネットワーク上でセル廃棄が行われた場合に、優先
度の異なるトランスポートパケットを同じ連鎖のある暗
号方式の系列としてスクランブルを行った場合には、図
10で示したように、次の優先度の高いパケットがデス
クランブルできない可能性がある。しかしながら、本実
施の形態2のようなスクランブル伝送装置によれば、優
先度の低いパケットが廃棄された場合にも、優先度の高
いパケットがデスクランブルできない可能性はなくな
り、パケット廃棄の影響を低減したスクランブル伝送装
置を実現できる。本実施の形態2のように、Iピクチャ
ーに対応するデータをパケット廃棄に関する優先度の高
いトランスポートパケットとし、PピクチャーおよびB
ピクチャーに対応するデータをパケット廃棄に関する優
先度の低いトランスポートパケットとした場合には、相
対的に重要な情報であるIピクチャーのデータは失われ
ないため、ATMネットワークにおいてパケット廃棄が
行われた場合にも、乱れの少ない画像を受信者は視聴す
ることができる。
【0096】なお、スクランブル鍵は公知の手段で伝送
を行うことができる。
【0097】また、本実施の形態2では、符号化装置1a
での優先度の割り当ての方法として、Iピクチャーを優
先度の高いパケットに、PピクチャーおよびBピクチャ
ーを優先度の低いパケットに割り当てる方法を1例とし
て挙げたが、他のいかなる割り当て法においても本発明
は有効である。更に、本方式がMPEG以外のパケット
廃棄に関する優先度をもつ信号を出力する映像、音声な
どのデータ信号すべてに有効であることはいうまでもな
い。
【0098】なお、本実施の形態2では、ネットワーク
の伝送方法としてATM(非同期転送モード)による伝
送の例を挙げたが、他のいかなるパケット廃棄が行われ
る伝送方法においてもまた記録メディアにおいても、本
発明は有効である。
【0099】また、本実施の形態2では、暗号方式とし
て、暗号文ブロック連鎖方式(CBCモード)を例とし
て挙げたが、他のいかなる連鎖のある暗号方式において
も、本発明は有効である。
【0100】〔実施の形態3〕次に、本発明の実施の形
態3に係るスクランブル伝送装置ついて説明する。実施
の形態3の説明においては、実施の形態1の説明で用い
た図1を利用する。
【0101】原信号はMPEG標準の映像信号をMPE
Gシステムのトランスポートパケットにより多重化し、
Iピクチャーに対応するトランスポートパケットをtran
sport _priority=1とし、PピクチャーおよびBピク
チャーに対応するトランスポートパケットをtransport
_priority=0とした信号であるとする。次に、ネット
ワーク上の伝送方式としては、ATM伝送を用い、AT
Mセル上にMPEG信号を割り当てる方式としてMPE
G over ATMのAAL5を用いるものとする。
また、暗号方式としては、暗号文ブロック連鎖方式(C
BCモード)を用いる。
【0102】以上のような原信号、伝送方式、暗号方式
を扱う本実施の形態3について、図1を用いて以下にそ
の動作を説明する。
【0103】送信側では、データの符号化、スクランブ
ル、送信を行う。
【0104】まず、符号化装置1aにおいて、MPEG準
拠の映像信号を生成し、Iピクチャーに対応するデータ
をパケット廃棄に関する優先度の高いトランスポートパ
ケットとして、すなわちtransport _priority=1のト
ランスポートパケットとして、また、Pピクチャーおよ
びBピクチャーに対応するデータをパケット廃棄に関す
る優先度の低いトランスポートパケットとして、すなわ
ちtransport _priority=0のトランスポートパケット
として信号処理装置1bに出力する。
【0105】次に、この信号処理装置1bからの信号を、
送信側でどのように処理するかを以下に図8を用いて説
明する。図8において、10a ,10e ,10f ,10i ,10m
,10n ,10q ,10r ,10u ,10v は優先度の高い優先
パケット、10b ,10c ,10d ,10g ,10h ,10j ,10k
,10l ,10o ,10p ,10s ,10t ,10w ,10x は優先
度の低い非優先パケットである。図8に示すように、パ
ケットは2つを単位として処理が行われ、信号処理装置
1bにおいて、優先度の高いパケットを1つ含むパケット
単位は、両方のパケットが優先度の高いパケットに書き
換えられる。
【0106】次にスクランブル装置1cにおいては、優先
度の高いパケット単位は、優先度の高いパケットを含む
前のパケット単位の系列(CBC系列2)のCBCレジ
スタの値を用いてスクランブルが行われ、優先度の高い
パケットを含まないパケット単位は、前の優先度の高い
パケットを含まないパケット単位の系列(CBC系列
1)のCBCレジスタの値を用いてスクランブルが行わ
れる。以上のような動作により、送信側では、優先度の
高いパケットを含むパケット単位と優先度の高いパケッ
トを含まないパケット単位を、別々の系列の暗号文ブロ
ック連鎖方式(CBCモード)としてスクランブルを行
う。
【0107】符号化装置1aからの原信号を受け取った信
号処理装置1bでは、2つのトランスポートパケット単位
に処理を行い、トランスポートパケット2つのうち一方
が優先度の高いパケットの場合には、2つとも優先度の
高いパケットに書き換える。
【0108】この様子が図8に示されている。例えば、
優先パケット10a と非優先パケット10b とからなるパケ
ット単位ではそれぞれが優先パケット10m と優先パケッ
ト10nになる。また、優先パケット10e と優先パケット1
0f とからなるパケット単位ではそれぞれがもとと同じ
優先パケット10q と優先パケット10r になる。また、非
優先パケット10c と非優先パケット10d とからなるパケ
ット単位ではそれぞれがもとと同じ非優先パケット10o
と非優先パケット10p になる。
【0109】信号処理装置1bからの信号を受け取ったス
クランブル装置1cでは、優先度の高いパケットと優先度
の低いパケットとを別々の暗号文ブロック連鎖方式(C
BCモード)の系列としてスクランブルを行う。スクラ
ンブル装置1cに入力された信号は優先度判定装置1dに入
力され、トランスポートパケット中のtransport _prio
rityを見て、1の場合には優先度の高いパケットを示す
スクランブルモード信号を、0の場合には優先度の低い
パケットを示すスクランブルモード信号を暗号化装置1e
に出力する。暗号化装置1eでは、スクランブルモード信
号とスクランブル鍵に基づきトランスポートパケット単
位に処理を行う。スクランブルモード信号が優先度の高
いパケットを示す信号の場合には、優先度の高いパケッ
ト用のCBCレジスタを用いて、スクランブル鍵に基づ
き暗号文ブロック連鎖方式(CBCモード)でトランス
ポートパケットのスクランブルを行い、スクランブルモ
ードが優先度の低いパケットの場合には、優先度の低い
パケット用のCBCレジスタを用いて、スクランブル鍵
に基づき暗号文ブロック連鎖方式でトランスポートパケ
ットのスクランブルを行う。また、この際、スクランブ
ル装置1cは、transport _scrambling_control をON
にして出力を行う。
【0110】ATMアダプター1fは、スクランブル装置
1cからのスクランブルされたトランスポートパケットを
ATMセルに変換し、出力する。図6に示すMPEG
over ATMのAAL5を用いて、単位となってい
るトランスポートパケット2つとCRCなどを含むCP
CS−PDUトレーラーを、ATMセル8つに分割して
送信を行う。この際、ATMアダプター1fでは、transp
ort _priority=1のトランスポートパケットはCell L
oss Priority=1のATMセルとして、transport _pr
iority=0のトランスポートパケットはCell Loss Prio
rity=0のATMセルとして出力する。
【0111】次に、受信側の動作について説明する。受
信側では、受信、デスクランブル、データの復号化を行
う。
【0112】ATMアダプター1gでは、ネットワークか
らのATMセルをトランスポートパケットに変換する。
図6に示すMPEG over ATMのAAL5を用
い、分割した8つのATMセルを2つのトランスポート
パケットに戻し、トランスポートパケットを出力する。
この際、ATMアダプター1gでは、Cell Loss Priority
=1のATMセルはtransport _priority=1のトラン
スポートパケットとして、Cell Loss Priority=0のA
TMセルはtransport _priority=0のトランスポート
パケットとして出力する。
【0113】この信号を受け取ったデスクランブル装置
1hでは、図8に示したように優先度の高いパケットと優
先度の低いパケットとを別々の連鎖のある暗号方式の系
列としてデスクランブルを行う。デスクランブル装置1h
に入力されたスクランブル信号は優先度判定装置1iに入
力され、ここでトランスポートパケット中のtransport
_priorityを見て、1の場合には優先度の高いパケット
を示すスクランブルモード信号を、0の場合には優先度
の低いパケットを示すスクランブルモード信号を暗号解
読装置1jに出力する。暗号解読装置1jでは、スクランブ
ルモード信号とスクランブル鍵に基づきトランスポート
パケット単位に処理を行う。スクランブルモード信号が
優先度の高いパケットを示す信号の場合には、優先度の
高いパケット用のCBCレジスタを用いて、スクランブ
ル鍵に基づき暗号文ブロック連鎖方式(CBCモード)
でトランスポートパケットのデスクランブルを行い、ス
クランブルモードが優先度の低いパケットの場合には、
優先度の低いパケット用のCBCレジスタを用いて、ス
クランブル鍵に基づき暗号文ブロック連鎖方式でトラン
スポートパケットのデスクランブルを行う。また、この
際、デスクランブル装置1hは、transport _scrambling
_control をOFFにして出力を行う。
【0114】復号化装置1kは、デスクランブル装置1hの
出力を受け取り、データの復号を行う。
【0115】以上のような動作により、この実施の形態
3では、MPEG over ATMのAAL5などの
ように複数パケットを単位としてネットワークにおける
伝送を行う場合に、パケットの廃棄に対する影響を低減
したスクランブル伝送装置を実現することができる。す
なわち、これまでは、ATMネットワーク上で優先度の
低いセルの廃棄が行われた場合、そのATMセルを含む
トランスポートパケットは復号不可能となり、従って、
AAL5でそのトランスポートパケットとペアになって
いたトランスポートパケットも復号不可能となる。更に
暗号文ブロック連鎖方式(CBCモード)を用いている
場合には、同じ連鎖上の次のトランスポートパケットも
復号不可能となる。しかし、本実施の形態3におけるス
クランブル伝送装置では、優先度の低いセルが廃棄さ
れ、そのセルを含むトランスポートパケットが復号不可
能となった場合にも、AAL5上でペアとなっているト
ランスポートパケットは優先度の低いトランスポートパ
ケットであり、連鎖上で次のトランスポートパケットも
優先度の低いパケットであるため、影響が少ないという
効果がある。
【0116】本実施の形態3のように、Iピクチャーに
対応するデータをパケット廃棄に関する優先度の高いト
ランスポートパケットとし、PピクチャーおよびBピク
チャーに対応するデータをパケット廃棄に関する優先度
の低いトランスポートパケットとした場合には、相対的
に重要な情報であるIピクチャーのデータは失われない
ため、パケット廃棄が行われた場合にも、乱れの少ない
画像を受信者は視聴することができる。
【0117】なお、スクランブル鍵は公知の手段で伝送
を行うことができる。
【0118】また、本実施の形態3では、符号化装置1a
での優先度の割り当ての方法として、Iピクチャーを優
先度の高いパケットに、PピクチャーおよびBピクチャ
ーを優先度の低いパケットに割り当てる方法を1例とし
て挙げたが、他のいかなる割り当て法に対しても本発明
は有効である。更に、本方式がMPEG以外のパケット
廃棄に関する優先度をもつ信号を出力する映像、音声な
どのデータ信号すべてに有効であることはいうまでもな
い。
【0119】なお、本実施の形態3では、ネットワーク
の伝送方法としてATM(非同期転送モード)による伝
送の例を挙げたが、他のいかなるパケット廃棄が行われ
る伝送方法においてもまた記録メディアにおいても、本
発明は有効である。
【0120】また、本実施の形態3では、暗号方式とし
て、暗号文ブロック連鎖方式(CBCモード)を例とし
て挙げたが、他のいかなる連鎖のある暗号方式において
も、本発明は有効である。
【0121】なお、本実施の形態3では、符号化装置1a
の出力するパケットを2つ単位で処理してネットワーク
中の伝送するMPEG over ATMのAAL5を
例として挙げたが、2つ以上の単位でパケットを処理す
るいかなる処理に対しても、本発明は有効である。
【0122】更に、本発明の他の実施の形態としては、
符号化装置の処理速度に比べて、スクランブル装置、デ
スクランブル装置の処理速度が遅く、すべてのパケット
の処理を行うことができない場合に、優先度を用いて、
高優先のパケットのみをスクランブルする実施の形態な
どが考えられ、本発明の実用的意義は大きい。
【0123】
【発明の効果】本発明に係るスクランブル伝送装置によ
れば、パケット廃棄に関する優先度をもつパケットによ
り構成される信号を入力とし、優先度に応じてスクラン
ブルモードの切り換えを行ってスクランブルを行うスク
ランブル装置と、スクランブル装置からのスクランブル
信号を入力とし、優先度に応じてスクランブルモードの
切り換えを行ってデスクランブルを行うデスクランブル
装置とから構成されており、パケット廃棄に関する優先
度によりスクランブルモードを変更することによって、
効果制御を実現できるとともに、パケット廃棄に対する
影響を低減することができる。
【0124】また、パケット廃棄に関する優先度をもつ
パケットにより構成される信号を入力とし、優先度の高
いパケットについてはスクランブルを行わず、優先度の
低いパケットについてはスクランブルを行うスクランブ
ル装置と、スクランブル装置からのスクランブル信号を
入力とし、スクランブル鍵が存在する場合には優先度の
低いパケットについてのみデスクランブルを行い、スク
ランブル鍵が存在しない場合には優先度の低いパケット
を廃棄するデスクランブル装置とから構成されており、
スクランブル装置においてパケット廃棄に関する優先度
が低いパケットのみをスクランブルし、デスクランブル
装置において、スクランブル鍵が存在する場合、すなわ
ち視聴などの契約を行っている場合にはデスクランブル
を行い、スクランブル鍵が存在しない場合、すなわち視
聴などの契約を行っていない場合にはデスクランブル不
可能な優先度の低いパケットは廃棄する。このようにす
ることによって、正規の受信者は優先度の高いパケット
と優先度の低いパケットの両方を復号することができ、
正規の受信者以外の受信者は優先度の高いパケットのみ
を復号することができる。従って、例えば原信号がディ
ジタル映像信号のような信号の場合に、優先度の高いパ
ケットに画像の低解像度の情報を、優先度の低いパケッ
トに画像の低解像度の情報に追加する高解像度の情報を
それぞれ割り当てることによって、正規の受信者以外の
受信者も低解像度の画像を視聴することが可能な効果制
御を実現することができる。
【0125】また、パケット廃棄に関する優先度をもつ
パケットにより構成される信号を入力とし、優先度の高
いパケットと優先度の低いパケットを別々の連鎖のある
暗号方式の系列としてスクランブルを行うスクランブル
装置と、スクランブル装置からのスクランブル信号を入
力とし、優先度の高いパケットと優先度の低いパケット
を別々の連鎖のある暗号方式の系列としてデスクランブ
ルを行うデスクランブル装置とから構成されており、パ
ケット廃棄に関する優先度の高いパケットと低いパケッ
トを別々の連鎖のある暗号方式の系列としてスクランブ
ルすることによって、ネットワーク中で優先度の低いパ
ケットの廃棄が行われた場合にでも、優先度の高いパケ
ットに影響を及ぼさないようにすることが可能となり、
パケット廃棄への影響を低減することができる。
【0126】また、パケット廃棄に関する優先度をもつ
パケットにより構成される信号を入力とし、2つの連続
するパケットを単位として処理し、2つのパケットのう
ち一方が優先度の高いパケットの場合には、両方とも優
先度の高いパケットに書き換えて出力する信号処理装置
と、信号処理装置からの信号を入力とし、優先度の高い
パケットと優先度の低いパケットを別々の連鎖のある暗
号方式の系列としてスクランブルを行うスクランブル装
置と、スクランブル装置からのスクランブル信号を入力
とし、優先度の高いパケットと優先度の低いパケットを
別々の連鎖のある暗号方式の系列としてデスクランブル
を行うデスクランブル装置とから構成されており、2つ
ずつの連続したパケットを単位として処理を行うスクラ
ンブル伝送装置において、2つのパケットのうち一方が
優先度の高いパケットの場合に両方とも優先度の高いパ
ケットに書き換え、優先度の高いパケット単位と優先度
の低いパケット単位とを別々の連鎖のある暗号方式の系
列としてスクランブルし、優先度の低いパケットの廃棄
の影響を低減することができる。すなわち、優先度の低
いパケットの廃棄が行われた場合も、同じパケット単位
内には優先度の高いパケットは含まれないため、同じパ
ケット単位内の優先度の高いパケットには影響がなく、
優先度の高いパケット単位とは別の連鎖のある暗号方式
の系列のため、次のパケット単位の優先度の高いパケッ
トにも影響がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるスクランブル伝
送装置の構成図である。
【図2】MPEG標準に準処した映像信号のピクチャー
の構成図である。
【図3】MPEG標準に準処したトランスポートパケッ
トの構成図である。
【図4】ATMセルの構成図である。
【図5】AAL1によるMPEG over ATMの
方式の説明図である。
【図6】AAL5によるMPEG over ATMの
方式の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態2におけるスクランブル伝
送装置の動作説明図である。
【図8】本発明の実施の形態3におけるスクランブル伝
送装置の動作説明図である。
【図9】従来の技術における連鎖のあるブロック暗号方
式(CBCモード)の説明図である。
【図10】従来の技術におけるパケット廃棄による影響
の問題の説明図である。
【符号の説明】
1a……符号化装置 1b……信号処理装置 1c……スクランブル装置 1d……優先度判定装置 1e……暗号化装置 1f……ATMアダプター 1g……ATMアダプター 1h……デスクランブル装置 1i……優先度判定装置 1j……暗号解読装置 1k……復号化装置 4a,4b……トランスポートパケット 4c……CPCS−PDUトレーラー 4d,4e,4f,4g,4h,4i,4j,4k……ATMセル 5a,5e……Iピクチャー 5b,5d……Bピクチャー 5c……Pピクチャー 6a……トランスポートパケット 7a……ATMセル 8a……トランスポートパケット 8b,8c,8d,8e……ATMセル 9a,9c,9e……優先パケット 9b,9d……非優先パケット 10a ,10e ,10f ,10i ,10m ,10n ,10q ,10r ,10
u ,10v ……優先パケット 10b ,10c ,10d ,10g ,10h ,10j ,10k ,10l ,10
o ,10p ,10s ,10t ,10w ,10x ……非優先パケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茨木 晋 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクランブル装置とデスクランブル装置
    とを具備し、前記スクランブル装置は、パケット廃棄に
    関する優先度に応じて異なるスクランブルモードでスク
    ランブルを行うように構成され、前記デスクランブル装
    置は、前記スクランブル装置からのデータについて前記
    パケット廃棄に関する優先度に応じて前記異なるスクラ
    ンブルモードでデスクランブルを行うように構成されて
    いることを特徴とするスクランブル伝送装置。
  2. 【請求項2】 スクランブル装置が優先度判定装置と暗
    号化装置とを具備し、前記優先度判定装置は、パケット
    廃棄に関する優先度を有するパケットを入力とし、前記
    パケット廃棄に関する優先度を判定し、前記暗号化装置
    にパケットとスクランブルモード信号を出力するように
    構成され、前記暗号化装置は、前記優先度判定装置から
    の前記スクランブルモード信号に基づきスクランブルを
    行うように構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載のスクランブル伝送装置。
  3. 【請求項3】 デスクランブル装置が優先度判定装置と
    暗号解読装置とを具備し、前記優先度判定装置は、パケ
    ット廃棄に関する優先度を有するパケットを入力とし、
    前記パケット廃棄に関する優先度を有するパケットの優
    先度を判定し、前記暗号解読装置にパケットとスクラン
    ブルモード信号を出力するように構成され、前記暗号解
    読装置は、前記優先度判定装置からの前記スクランブル
    モード信号に基づきデスクランブルを行うように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のスクランブ
    ル伝送装置。
  4. 【請求項4】 スクランブル装置は、パケット廃棄に関
    する優先度が高優先度のパケットについてはスクランブ
    ルを行わず、前記パケット廃棄に関する優先度が低優先
    度のパケットについてはスクランブルを行うように構成
    されていることを特徴とする請求項1に記載のスクラン
    ブル伝送装置。
  5. 【請求項5】 デスクランブル装置は、スクランブル鍵
    を有する場合には、パケット廃棄に関する優先度が高優
    先度のパケットについては処理を行わず、前記パケット
    廃棄に関する優先度が低優先度のパケットについてはデ
    スクランブルを行い、かつ、前記スクランブル鍵を有し
    ない場合には、前記パケット廃棄に関する優先度が高優
    先度のパケットについては処理を行わず、前記パケット
    廃棄に関する優先度が低優先度のパケットについては廃
    棄を行うように構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載のスクランブル伝送装置。
  6. 【請求項6】 スクランブル装置は、連鎖のある暗号方
    式でスクランブルを行い、パケット廃棄に関する優先度
    が高優先度のパケットと低優先度のパケットとを別々の
    前記連鎖のある暗号方式の系列としてスクランブルを行
    うように構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載のスクランブル伝送装置。
  7. 【請求項7】 デスクランブル装置は、連鎖のある暗号
    方式でデスクランブルを行い、パケット廃棄に関する優
    先度が高優先度のパケットと低優先度のパケットとを別
    々の前記連鎖のある暗号方式の系列としてデスクランブ
    ルを行うように構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載のスクランブル伝送装置。
  8. 【請求項8】 2つの連続するパケットを単位として処
    理を行い、2つのパケットのうち一方のパケットのパケ
    ット廃棄に関する優先度が高優先度のパケットの場合に
    は2つのパケットの両方を高優先度のパケットに書き換
    えて出力する信号処理装置を付加していることを特徴と
    する請求項1に記載のスクランブル伝送装置。
  9. 【請求項9】 パケット廃棄に関する優先度が、MPE
    G2トランスポートストリームにおけるトランスポート
    パケットの優先度を示す1ビットのフラグtransport _
    priorityであることを特徴とする請求項1に記載のスク
    ランブル伝送装置。
  10. 【請求項10】 パケット廃棄に関する優先度に応じて
    異なるスクランブルモードでスクランブルを行うように
    構成されていることを特徴とするスクランブル装置。
  11. 【請求項11】 優先度判定装置と暗号化装置とを具備
    し、前記優先度判定装置は、パケット廃棄に関する優先
    度を有するパケットを入力とし、入力されたパケットの
    前記パケット廃棄に関する優先度を判定し、前記暗号化
    装置にパケットとスクランブルモード信号を出力するよ
    うに構成され、前記暗号化装置は、前記優先度判定装置
    からの前記スクランブルモード信号に基づきスクランブ
    ルを行うように構成されていることを特徴とする請求項
    10に記載のスクランブル装置。
  12. 【請求項12】 パケット廃棄に関する優先度が高優先
    度のパケットについてはスクランブルを行わず、前記パ
    ケット廃棄に関する優先度が低優先度のパケットについ
    てはスクランブルを行うように構成されていることを特
    徴とする請求項10に記載のスクランブル装置。
  13. 【請求項13】 連鎖のある暗号方式でスクランブルを
    行い、パケット廃棄に関する優先度が高優先度のパケッ
    トと低優先度のパケットとを別々の前記連鎖のある暗号
    方式の系列としてスクランブルを行うように構成されて
    いることを特徴とする請求項10に記載のスクランブル
    装置。
  14. 【請求項14】 パケット廃棄に関する優先度が、MP
    EG2トランスポートストリームにおけるトランスポー
    トパケットの優先度を示す1ビットのフラグtransport
    _priorityであることを特徴とする請求項10に記載の
    スクランブル装置。
  15. 【請求項15】 パケット廃棄に関する優先度に応じて
    異なるスクランブルモードでデスクランブルを行うよう
    に構成されていることを特徴とするデスクランブル装
    置。
  16. 【請求項16】 優先度判定装置と暗号解読装置とを具
    備し、前記優先度判定装置は、パケット廃棄に関する優
    先度を有するパケットを入力とし、入力されたパケット
    の前記パケット廃棄に関する優先度を判定し、前記暗号
    解読装置にパケットとスクランブルモード信号を出力す
    るように構成され、前記暗号解読装置は、前記優先度判
    定装置からの前記スクランブルモード信号に基づきデス
    クランブルを行うように構成されていることを特徴とす
    る請求項15に記載のデスクランブル装置。
  17. 【請求項17】 スクランブル鍵を有する場合には、パ
    ケット廃棄に関する優先度が高優先度のパケットについ
    ては処理を行わず、前記パケット廃棄に関する優先度が
    低優先度のパケットについてはデスクランブルを行い、
    かつ、前記スクランブル鍵を有しない場合には、前記パ
    ケット廃棄に関する優先度が高優先度のパケットについ
    ては処理を行わず、前記パケットに関する優先度が低優
    先度のパケットについては廃棄を行うように構成されて
    いることを特徴とする請求項15に記載のデスクランブ
    ル装置。
  18. 【請求項18】 連鎖のある暗号方式でデスクランブル
    を行い、パケット廃棄に関する優先度が高優先度のパケ
    ットと低優先度のパケットとを別々の前記連鎖のある暗
    号方式の系列としてデスクランブルを行うように構成さ
    れていることを特徴とする請求項15に記載のデスクラ
    ンブル装置。
  19. 【請求項19】 パケット廃棄に関する優先度が、MP
    EG2トランスポートストリームにおけるトランスポー
    トパケットの優先度を示す1ビットのフラグtransport
    _priorityであることを特徴とする請求項15に記載の
    デクランブル装置。
  20. 【請求項20】 パケット廃棄に関する優先度を有する
    パケットを入力とし、入力された2つの連続するパケッ
    トを単位として処理を行い、2つのパケットのうち一方
    のパケットのパケット廃棄に関する優先度が高優先度の
    パケットの場合には2つのパケットの両方を高優先度の
    パケットに書き換えてスクランブル装置に出力するよう
    に構成されていることを特徴とするスクランブル伝送装
    置用の信号処理装置。
  21. 【請求項21】 パケット廃棄に関する優先度が、MP
    EG2トランスポートストリームにおけるトランスポー
    トパケットの優先度を示す1ビットのフラグtransport
    _priorityであることを特徴とする請求項20に記載の
    スクランブル伝送装置用の信号処理装置。
  22. 【請求項22】 2つの連続するパケットを単位として
    処理を行うことに代えて、3つ以上の連続するパケット
    を単位として処理を行うように構成してあることを特徴
    とする請求項8に記載のスクランブル装置。
  23. 【請求項23】 2つの連続するパケットを単位として
    処理を行うことに代えて、3つ以上の連続するパケット
    を単位として処理を行うように構成してあることを特徴
    とする請求項20のスクランブル伝送装置用の信号処理
    装置。
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