JPH09285163A - 電力増大装置 - Google Patents

電力増大装置

Info

Publication number
JPH09285163A
JPH09285163A JP11689396A JP11689396A JPH09285163A JP H09285163 A JPH09285163 A JP H09285163A JP 11689396 A JP11689396 A JP 11689396A JP 11689396 A JP11689396 A JP 11689396A JP H09285163 A JPH09285163 A JP H09285163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna system
antenna
radio wave
receiving antenna
transmitting antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11689396A
Other languages
English (en)
Inventor
Chushiro Shindo
忠四郎 神藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP11689396A priority Critical patent/JPH09285163A/ja
Publication of JPH09285163A publication Critical patent/JPH09285163A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 数多の送信アンテナ素子より発した電波を受
信場所にてほぼ同相に重畳させ、それを数多の受信アン
テナ素子で受波し、その受信電圧電流をほぼ同相で重ね
て負荷電力として取り出す方式の電力増大装置にて、よ
りコンパクトな装置を得ることである。 【構成】 多数のアンテナ素子をブロードサイドアレー
風にならべる。但し各アンテ−素子間に有間隔にて電波
遮断板を入れて、各アンテナ素子間の電磁的関係を断
ち、相互インピーダンスを無くする事により、各アンテ
ナ素子間の間隔を使用電波の波長に関係なく出来るだけ
つめて構成したものを送信アンテナ系及び受信アンテナ
系として之等の両系をブロードサイドアレーアンテナ同
志の送受信形態風に、然し近距離にて対じ設置せしめる
事により容積小な装置とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力エネルギーを新しく
発生させる装置であり、電源開発の分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来之に類する技術は小生の平成3年特
許願−308555号(以後この件を単に先願と称す
る)にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】水力、火力(燃料)、
原子力等、電力以外のエネルギーの消費なくして電力エ
ネルギーを増大せしめるのが先願の目的であった。然し
同特許出願明細書に実施例としてかかげた装置では比較
的大なる空間容積を必要とした。よって同一発電容量の
装置にて遙かにコンパクトな装置を得ることが本発明の
課題である。
【0004】
【発明を解決するための手段】先願に属する方式の装置
にて比較的大な空間容積を必要としたのは、アンテナ素
子をブロードサイドアレー風にならべた場合、アンテナ
素子の間隔を、相互インピーダンスのために、余り小に
とれなかった事に専ら起因するので、本発明に於ては、
各アンテナ素子間に電波遮断板を設けて、アンテナ素子
間の電磁的関係を断ち相互インピーダンスが無い様にし
て、アンテナ素子同志の間隔をつめて、ブロードサイド
アレー風に構成したものを送信アンテナ系、及び受信ア
ンテナ系として用いる様にしたものである。 尚、本明
細書に於ては、電波を発射するアンテナ及びその付属装
置、又は合成電波を発射するアンテナ素子群及びその付
属装置を送信アンテナ系と称し、電波を受けるアンテナ
及びその付属装置、又は電波を受けるアンテナ素子群及
びその付属装置を受信アンテナ系と称する。
【0005】尚、念のため、先願と重複することになる
が、本発明の原因となる「空間エネルギー」について述
べる。
【0006】空間には無限のエネルギー源がある。 そ
の証明は下記の通りである。 1)空間エネルギーがある事の帰納法的証明 空間にエネルギーがある事を短的に証明するのは受信ア
ンテナである。即ち受信アンテナには電力が生ずるが受
信アンテナの電力は送信アンテナからではなくして空間
のエネルギーから与えられているのである。今この事を
簡単に説明する。例えば、実長1メートル、直径1セン
チメートルの半波長アンテナの受信アンテナが単独であ
り、之に波長2メートルの電波があたった場合このアン
テナが到来電波から受け得る最大限のエネルギー(電
力)は(ポインティングベクトルは直進し、且つアンテ
ナの側方を通りぬけたポインティングベクトルはこの受
信アンテナに物理的関係をもたない。即ちアンテナにつ
き当った分のみ関係をもつ(((注)光も電磁波であ
る。光は同一媒質中では曲がらないで直進する。特にレ
ーザー光は電波と同様にコヒーレントな波であり、レー
ザー光も直進して曲がる事はない。途中に金属棒があっ
ても、反射光があっても、元光は曲がらない。然して物
体に当った光のみその物体と物理関係をもち、当らなか
った光は物理関係をもたない。 電波も電磁波であるか
ら同様で、電波の進む方向、つまりポインテイングベク
トルの方向は直線であって曲がる事はない。 途中に金
属(受信アンテナ)があっても、二次(反射)電波があ
っても元電波の空間における進行線は曲がらないのであ
る。然して受信アンテナに当った電波(ポインテイング
ベクトル)のみ受信アンテナと物理的関係(即ちエネル
ギーの授受関係)をもち、当らなかったポインテイング
ベクトルは関係ないのである。この意味に於て従来の電
磁波工学にいうアンテナの実効開口面積とは物理学的に
無意味なものである))
【0007】受信アンテナが送信アンテナから与えられ
る可能性のあるエネルギーは従って受信アンテナの到来
電波の方向の投影面積によるから、そしてその投影面積
は、1×0、01=0.01(平方メートル)だから、
そして到来電波のエネルギーは間口1平方メートル当り
(E×E/377)だから、その受信アンテナの送信ア
ンテナの電力から受ける可能性のあるエネルギー(電
力)は、
【数1】 …………(a) (但しEはその受信アンテナの所の電界の実効値)。然
るにこのアンテナの最大負荷電力は(但し回路共振状態
として)
【数2】 である。但しlは半波長アンテナの実効長で(波長/
π)で波長は2メートルだから l=2/3、14 で
ある。73は半波長アンテナの放射抵抗である。よっ
て、
【数3】 …………………………(b) (a)、(b)式からW≫Wだから受信アンテナの
電力のエネルギーは電波からもらったものではない。即
ち送信アンテナからもらったものではないのである。従
ってそれは空間からエネルギーを与えられたものであ
る。何故なら受信アンテナが接しているものは電波以外
には空間きり無いからである。この様に一般に電信アン
テナはその電力を空間のエネルギーからもらうのであ
る。
【0008】2)空間エネルギーがある事の直接的証明 (尚、以後は図面内の符号の説明は混乱を避けるため本
文中にて行うものとする)。真空空間の電磁波を考える
場合、送信アンテナの電気がゼロになった瞬間でも、又
送信アンテナの作用が停止した後でも空間の電界、磁界
に依然として存在するのだから、電界、磁界とは空間の
媒質の起電力、磁力によって構成されるものである。
(遠達論は正しくなく、媒達論が正しい)。磁力とは磁
石(磁化された分子を、磁石という)か動く電子による
(ビオサバールの法則による)磁力か、動くイオン分子
による同法則による磁力しかない。真空空間に分子(物
質)が無いことは確かだ。 即ち物性をもつものが無い
事は確かだから、真空空間の磁力は動く電子によるもの
以外には無い。(((注)電子は物性をもたない))。
従って電波のある空間には動く電子が充満しているこ
とになる。 送信アンテナには電子を作り出す能力はな
いから送信アンテナが存在する以前の空間(つまり送信
アンテナに通電される以前の空間、つまり電波の無い空
間、これは自然の空間であり自由空間という)に於て電
子が一様に分布してある事になる。 然し自由空間にあ
るのが電子だけだったら自由空間に直流電源(電池)を
置いたとき、その陽電極は空間の電子をどんどん吸いこ
んで電池はすぐに電気力ダウンしてしまう筈であるのに
実際はそういう事はないから、空間の電子は陽電子と1
個ずつ組みになっていてその相互の電気的引力で相当な
力で引き合っていて全体として電気的に中性になってい
る。だから電池の陽極に引かれないのだと云うことにな
る。
【0009】その場合、電子と陽電子がくっついて静止
しているものならば之を電池(直流電源)の電極は引き
離すことは出来ない。 何故ならもしそれが出来るなら
電池の陽極は電子を、陰極では陽電子をどんどん吸いこ
んで電池はすぐに電気力ダウンする筈なのに実際はそう
いう事にはならないからである。 従って送信アンテナ
の電圧でもこれを引き離すことは出来ない。従ってそう
であれぱ、空間の電子、陽電子は運動をしないかう磁気
は生じない筈である。 然るに実際には送信アンテナの
下には磁界が生ずるのであるから、空間電子、陽電子は
互いに反対方向に相互運動をしていなけれぱならない。
(何故なら静止している電子、陽電子又は互いに同一方
向に移動する電子、陽電子では磁気は生じないからであ
るから)。従ってその運動は、自由空間に於てくっつい
て静止していたのを送信アンテナの電圧で引き離すこと
によって生じたものではなくして、送信アンテナの作用
が生ずる以前の自由空間に於て既にして電子と陽電子が
互いに反対方向に動いていたのだという事になる。 然
もその運動が近づき又は遠のきの運動だけだったらその
運動は瞬時にして終わり継続性がないから、その運動は
近づきと遠のきを交互にくり返す振動的運動でなければ
ならない。(何故なら電波発生現象はいつでも生じ得る
ので、その前提必要条件状況は永久に継続的でなければ
ならないから)。然もその振動運動は(電子は極めて小
なものだから)振巾も週期も何ものにても見得ぬ程極め
て小なものである。 然も自由空間における直流電源
(セリーズにつないで高圧とした電池)の電極の電圧が
この振動的離合運動をしている電子、陽電子を引き離す
ことは出来ない。 何故ならもしそれが出来るなら、結
局その電源の陽電極は空間の電子を、陰電極は空間の陽
電子を吸いとって電池はたちまち電気力ダウンする筈な
のに現実にはそういう事はないからである。よって送信
アンテナの電圧もこの往復運動をしている電子、陽電子
の振り巾を広げることは出来ない。 (この様な空間の
電子、陽電子各1個の組みをついと云う。然して電子、
陽電子が近づきつつあるついをαつい、遠のきつつある
ついをβついと云う)。
【0010】上記の通りついの中の電子と陽電子は近づ
いたり遠のいたりの運動をくり返している。 電子と陽
電子が離れたときは、その間に電場が出来、磁場も生ず
るからエネルギーがある。それが近づいてくっついたと
きには皆無くなる。即ちエネルギーが無くなるから近づ
くときには(即ちαついは)エネルギーを放出しなけれ
ばならぬ。 之がついのポインティングベクトルで電界
と磁界に直角に生じる。このポインティングベクトルは
他のβついに与えられる。即ちくっついたついは離れる
には電子、陽電子間の引力に抗して離れる訳だからエネ
ルギーがいる。それはポインティングベクトルとして他
のαついからもらう。そして離れる。(つまりβついに
なる。) ポインティングベクトルのエネルギー供給を
うけて、βついはおのれの電場、磁場のエネルギーを増
大させる。然してポインティングベクトルの供給が切れ
ると、つまりポインティングベクトルの力がかからなく
なると、電子、陽電子の離れは止み、電子、陽電子間の
本来の引力で近づきの運動にうつる(つまりαついにな
る)。 近づきつつあるつい(αつい)はポインティン
グベクトルを出して之を他のβついに与えその中の電
子、陽電子を引き離す、という風に各ついは常にエネル
ギーを受授し合っているので空間のエネルギーは永久に
消滅せず常に一定である。 又従って各ついのエネルギ
ーも皆等しい。ついの中では電子が動いているのだから
ついには起電力がある。今その起電力の方向を考える。 1)近づいているつい(αつい)、(図10を見て) a図の如く陽電子が下向きに動くことは電気的に見れぱ
b図の如く電子が上向きに動く事と同じである。 この
事は導体中の自由電子に対しては(導体中では部分によ
る電位差はあってはならない。つまり電子の偏在は許さ
れないから)この自由電子を下向きに動かすことにな
る。という事は上向きの電流を生ずる様な起電力を生ず
るということだ(d図の様な起電力)から、αついにて
は起電力は電子側から陽電子側に向って矢印の如く生ず
ることになる。 2)遠ざかりつつあるつい(βつい)、(図11を見
て) a図の如く陽電子が上向きに動いているということはb
図の如く電子が下向きに動いている事と同じだ。 従っ
て導体に対しては中の自由電子を上向きに移動させる。
従って電流としてはd図の如く下向きになるから起電力
は下向きになるがβついはエネルギーを受取り中なの
で、つまり力学的に受け身中なので、他への作用即ち起
電力の作用はしない。尚、c図中hは磁力線の方向を示
し、pはポインティングベクトルの方向を示す。即ちこ
の様なついが自由空間には大昔から充満していることに
なる。 但し自由空間には電界はない(即ち自由空間に
電荷を置いたとき一方向に引かれるということはない)
し又磁界も無い(即ち自由空間に鉄を置いたとき自然に
磁化して磁石になるということはない)のだから、自由
空間に於ては各ついの向きがバラバラで、従って各つい
の起電力の方向がマチマチなのでその力は互いに相殺し
合って合力はゼロになっている。又各ついの磁力の方向
もマチマチなのでその力は互いに相殺し合って合成力は
ゼロになっているのである。だから自由空間に於てはあ
だかもエネルギーが無いが如くであるが、もしそのバラ
バラなついの向きを一方向にそろえたら力とエネルギー
になるのだから自由空間には無限のエネルギー源がある
事になる。空間のエネルギーとはこのエネルギー源のこ
とである。又空間の媒質とはついの事である。
【0011】3)送信アンテナの作用とつい 送信アンテナの所では送信アンテナの電圧と磁気誘導線
によってついの向きはそろえられる。図12は送信アン
テナの所を示しアンテナの上部がプラスで下部がマイナ
スの電圧の瞬間を示す。 図の中5は送信アンテナ、6
はついを示し、送信アンテナ中の実線矢印は自由電子の
流れ、Iは電流、Hは磁力線の方向を示す。ついは起電
力を下の方に向けてならぶ。 前述の通り電界とは起電
力の場であり媒質の起電力で構成されるものであり、媒
質はついだからである。 ついが何故起電力を下方に向
けてならぶのかという理由は次の如くである。 物質の
原子と原子の間にも広い真空空間があり外部の真空空間
とつながェている。 だから物質の原子の間の空間にも
ついは一ぱいある。 この事は送信アンテナに於ても同
様である。 送信アンテナに於て図13に示す如く、電
源電圧に押されて自由電子が上方に行くと導体は電子の
偏在を許さぬから、ついはつい内の電子が下方に行く如
き向きに向く(即ち起電力の方向が下方である如き向き
に向く)と同時につい内の電子流の方向は自由電子の流
れの方向と反対なる故両電子流間に反撥力が生じてつい
は外方に押し出されるから図12の如くになる訳であ
る。又同アンテナを上方から見た図は図14の如くでア
ンテナの周囲に図12のついの一列の如きものが並列に
沢山ならぶ訳だがそのならぶ数の密度はアンテナのその
時の電圧に比例する。 (即ち電気力線の数に比例す
る)。何故なら電圧が大なときは電子流の線密度も大だ
から図13に示した向きをそろえたついの数も大で、即
ち電気力線数も大だからである。又ついは磁力線を図1
2のhの如く方向をそろえてならぶ。 何故なら送信ア
ンテナ中の磁力線Hに方向をそろえられるからである。
ついの大きさは極めて小さいものだから電極の電気力が
各ついに届く(作用する)事はない。(遠達論は正しく
ないから)。 だから正、負の両電極の電圧がついの中
の電子と陽電子を引き離すことをしないのである。
【0012】つまりついの中の電子、陽電子の振動数、
振巾は固有のものでそのエネルギーは常に一定でエネル
ギーの最小単位なのであって他の力により変えられるも
のではないのである。 即ち電界の電荷に与える力の大
きさ、エネルギーの大きさはついの内部の電子、陽電子
間のエネルギーの大きさによるものではなくして(これ
は常に一定)電荷に作用するついの数によるものであ
る。 つまり電気力線とはついの直列にならんだもので
あり、電界とはこの電気力線が並列にならんだものであ
る。 又電界が大なときは磁界も大であるが、電界が大
なときは向きをそろえられたついの数も大だから従って
ついの合成磁力も大であるからそうなる訳である。
(以後向きをそろえられたついを動員ついという)。
【0013】送信アンテナからは放射電力のエネルギー
が出る。このエネルギーは何かに使われなけれぱエネル
ギーはたまって爆発する筈であるが実際はそういう事は
ないので何かに使われている。エネルギーが消費される
には仕事をせねばならない。仕事とは質量ある物に対し
その物の運動エネルギーを増大させる事である。故にこ
の場合はついに運動エネルギーを与えるより方法が無い
からついはアンテナ軸を中心とする放射方向に押されて
運動エネルギーを獲得しついの流れとなって進行する。
送信アンテナの電圧の大きさ及び磁束の大きさはたえ
ず正負の方向を変えて交番するから、四周に押し出され
る動負ついの数及び向きも変る。 つまり電界と磁界の
大きさも向きも交互に変るから空間に電波が形成される
訳である。即ち電波とは電界、磁界を帯同したついの流
れである。即ち電磁波とはつい(ついは質量をもつ)の
流れであるから運動エネルギーをもつ。 だから太陽
光、太陽電波から太陽風が生じ之に当った物は押される
のである。(例えばすい星の尾)又、太陽の重力により
星の光が曲げられるアインシュタイン効果も光(光も電
磁波の一種だからついの流れであり質量がある)が太陽
の引力に引かれたためである。
【0014】従来の電磁波理論の云い方は、図15に示
す如く電界と磁界が鎖状に連鎖し合って伝播する。(媒
質は移動しない)と云っているが、実際の電界磁界は図
16に示す如く電波源を中心とする球面状に生ずるので
あり図15の如きリングの鎖状の電界、磁界は想像出来
ない。 又図15の各リングの大きさは如何様にも任意
に幾多とり得る訳だから、それ等の電気力線も磁力線も
目茶目茶に混じ合って互いに相殺するから電界も磁界も
無くなり結局電波は形成しない筈である。もっとも電磁
波工学に於てはそのリングの直径を極限小のゼロとみな
して理論を立てているが、リングの直径がゼロならぱ、
ゼロは幾ら重ねてもゼロだからリングの鎖は少しも延び
ない。つまり電波の伝播はないということになるから理
論は成立しないのである。 故にこの理論は間違いであ
って、電波の伝播は媒質(つい)の移動によるものなの
である。
【0015】4)受信アンテナの作用とつい 然して電磁波が動いて受信アンテナに当れば、後記する
如くに受信アンテナの中の静止ついが動員され、受信ア
ンテナの中の自由電子がその動員された電子ついの起電
力のために電流となり、電力をとり出せる訳である。電
子は質量をもっている。 従って止まっている電子を或
る方向に動かせるものは動いてその方向に力又は反力を
及ぼしている質量ある物しかない。〔何故なら力=d
(mv)/dt(但しmは質量、vは速度、mvは運動
量)だからmがゼロなら力もゼロだから他物を動かせな
いからである。〕 ついの中の電子、陽電子は質量をも
っているから自由電子を動かせるのである。 受信アン
テナの所の空間の到来電波の電界がEだと云う事は或る
時点をとったときのその所の電波の電気力線密度がE
(即ち単位面積にE本の電気力線がある電気力線の濃
さ)だという事であるから、受信アンテナが如何に細く
とも単位長に生ずる電圧はEである。又この事は到来電
波の磁束がアンテナを切った事によりファラデーの電磁
誘導現象から電圧Eが生じたと考えてもよい。即ち磁束
密度Bなる磁束を実効長1メートルの導線がvなる相対
速度で切ると、1メートル進行毎に切る磁束線の数はB
だから速度vでは、 E=B×v なる電圧がその導線
の両端間に生ずるというのがファラデーの電磁誘導法則
である。 受信アンテナの場合 BはuHであり、
【数4】 であるので
【数5】 即ち実際の受信アンテナの電圧となるのである。(但
し、uは透磁率、xは誘電率、cは光速、Hは磁界であ
る。) 前記する様に受信アンテナを構成する原子間
には外部の真空空間につづく処の真空空間がある。其所
にも沢山のついがある。 電子は負の電気をもつ。受信
アンテナの中の自由電子も同様に負の電気をもつから図
17の如く負の電気力線をもつから(但し図中8は電
子、7は電気力線である)前記する如く電気力線は即ち
つい故図17の6の如く自由電子は自分の方に向く向き
の起電力のついがついていなければならない。但しその
ついのつく角度は全くマチマチで一定しない。 (アン
テナの中にはこの他にもついは沢山ある。但しその向き
は全くランダムである。) 導線(受信アンテナ)中に
は無数の自由電子があり、それについているついの向き
は図18に示す如く全くランダムであるので従って全体
として起電力はゼロになっているから電流は生じない。
(図18中9は受信アンテナの内部を示し、矢印は横
方向即ち電波の進行方向と直角な方向を示す)。 それ
が磁束を切るとフレミングの左手法則に従った方向〔即
ち縦方向の上方か下方(磁束の方向により変る)〕に起
電力の方向がそう如くに各ついがならぶ。 その起電力
の大きさは図19の如く導線1メートルの長さに生ずる
電圧がEボルトである如く数のついが縦方向にならぶ。
つまり縦方向にならんだ動員ついの起電力の合計がE
ボルトになる訳である。 ファラデーの法則上こうなる
訳である。然してEの大きさは単位時間に切った磁力線
数に等しい、即ち縦方向にならんだ動員ついの数は単位
時間に切った磁力線数に比例する訳である。(図19中
矢印は奥行方向即ち電波の進行方向と同方向を示す。)
【0016】磁束が切った後のアンテナの中には図19
に見る如く縦方向に起電力の向きをそろえたついを各自
もった自由電子の縦ならびの列が横方向及び奥行方向に
並列に無数に存在することになる。(図にては図示の関
係上3列だけにしたが実際は無数にある) そのいずれ
の列も電圧はEであり、列の数は電圧には関係ない。た
だ電流量に関係してくる。つまり W=IV=I×IR
だから出力電力(エネルギー)に関係してくる。(但
しRは受信アンテナのインピーダンス)、 つまり電磁
波の磁束は受信アンテナに電圧を与えるだけで、即ちつ
いの向きを変えるだけで(このためにはエネルギーは必
要ない)受信アンテナの電力には関係なく受信アンテナ
の電力は専らつい内部のエネルギー(電子と陽電子間の
エネルギー即ち空間エネルギー)から与えられるのであ
る。前記の如く受信アンテナに於て前記の列の数は無数
に多いから電流Iを出す能も殆んど無限だから、E=I
Rの式を満足するまでIが生じ、I×I×R=W なる
電力が生じるのである。このエネルギーは前記の如く空
間エネルギーから与えられたもので、送信アンテナから
与えられたものではない。 一方、送信アンテナから到
来したポインティングベクトル(それのエネルギーは送
信アンテナの放射電力から与えられついの運動エネルギ
ーになっている)は受信アンテナの電力にはなり得な
い。 何故ならポインティングベクトルのベクトルの方
向は受信アンテナの電流の方向と90度の角度差がある
ためそのままでは電流を生じる力とはならないからであ
る。
【0017】以上述べた通り、受信アンテナに発生する
負荷電力は送信アンテナの放射電力から与えられたもの
ではなくして、空間エネルギーから与えられたものなの
である。 従って受信アンテナの所の電界を極力大にし
て(之には送信アンテナ素子の数をなるべく大にする方
法を以て送信アンテナ系の利得を大となし)それ等アン
テナ素子から放射した電波の電界が受信アンテナの処で
なるべく同相で重なる様にし、然して受信アンテナ素子
の数をなるべく大にして受信アンテナ系の利得をなるべ
く大にして、受信アンテナ素子の電流を皆同相でなるべ
く重なる様にし且つ送信アンテナ系と受信アンテナ系と
の間の距離(r)を小にとること(但しその距離が波長
の2分の1以小になる事は静電波、誘導波の影響を受け
るので必らず2分の1以上にとること)により送信アン
テナ系に費やす電力(入力)の数倍から数十倍の電力を
受信アンテナ系の装置から負荷電力として取り出す事が
出来るのである。 次に本発明に用いられ得る電波遮断
板につき述べる。
【0018】図3、図4に見る如く、各々例えば半波長
アンテナである処のアンテナ素子a間に電波遮断板bは
挿入配置される。 電波遮断板bは電気の良導性金属よ
り成る図5に見る如き凹シリンドリカルレンズ状の形、
又は平板状の形又は平板に近い形状の柱状のものであ
る。 一番希ましいのは図6に見る如き、その凹弧面の
線が隣りのアンテナ素子aの断面円の中心Oを中心点と
する円の線の一部をなす円弧状のものである。 尚、電
波遮断板の長さは図3に見る如く、アンテナ素子aの長
さより図中上下方向共少しく長くつき出る様に、又巾の
長さは図6に見る如くアンテナ素子aの直径よりごく少
しく長くつき出る様にする事が希ましい。尚、使用する
電波の種類によっては、之等電波遮断板bは電気的に接
地する事が希ましい。この様な電波遮断板は次の理由に
よりアンテナ素子aから発射された電波を遮断して、相
隣れるアンテナ素子間の電磁的連絡を断ち相互インピー
ダンスを無くする効果をもつ。
【0019】即ち、図6のbの如き凹シリンドリカルレ
ンズ状の電波遮断板の場合はアンテナaから発射された
電波は電波遮断板面に直角に入射するから図6に見る如
く、往きの途と帰りの途とが一致して重なる完全反射を
起こすから定在波を生じてアンテナaから電波遮断板b
にエネルギーが行かない様になる。この事は放射波のみ
ならず誘導波、静電波に関してもそうである。 即ち遠
達論は間違いで媒達論が正しいのであるから,誘導作用
も静電作用もあくまでも送信アンテナが作用の原点で、
それに触れている空間の媒質が先づ電界、磁界を帯び
て、それが外方に伝播したり内方に戻ったりするのが誘
導作用、静電作用なのであるから、それが外方に伝わり
電波遮断板bに当ったときはやはり放射波の場合と同理
で、その電界、磁界は反射されるので電波遮断板bを越
えては行かないから遮断される訳である。 電波遮断板
が平板の場合でも定在波は上記程完全には生じないから
送信アンテナ素子aからエネルギー遮断は上記程完全に
はいかないが表面での反射により電波が隣りのアンテナ
素子に行くことは遮断される訳である。平板に近いもの
でも効果は多少劣るが同様である。 尚、この場合、導
体といっても完全導体は存在しないから、いくらかの電
波は反射せずに導体内に侵入するが、電波の中電波遮断
板bに物理的関係をもつのは電波遮断板bに当った電波
のみだし、その当った素線同志が屈折により重畳しその
電界を高めるということもないから、bに電波が侵入し
電流が生ずるのは銅に対する表皮厚さ(電波が300メ
ガヘルツの場合、0.0004ミリメートル位)という
極めて僅かな深さに過ぎない。電波遮断板bの側方を通
る回析波も図から判る如く、電波遮断板の長さ及び巾は
アンテナ素子より少しつき出ているから、角度の関係
上、隣りのアンテナ素子にはほとんど届かぬから電波遮
断板bは電波遮断の役目をするから送信アンテナ素子同
志の相互インピーダンスはゼロとなる。
【0020】即ち本発明に於ては図3、図4に見る如
く、アンテナ素子aと電波遮断板bとを交互に複数なら
べたものを送信アンテナ系及び受信アンテナ系とする。
(図中矢印点線の所はそこにもアンテナ素子aと電波遮
断板bとが交互に沢山ならんでいる事を意味するものと
する。) 即ちこの様にアンテナ素子のならんだ送信ア
ンテナ系はそのならんだ面と直角な方向に強い指向性を
以て電波を発射する。又同様に受信アンテナ系はならん
だ面と直角な方向に大きな指向性を以て電波を受ける。
それ故、この送信アンテナ系と受信アンテナ系をそれぞ
れアンテナ素子のならんだ面同志を向い合わせる様にし
て図1に示す如く或る距離(r)をおいて配置する。
即ち図1中、A、Bはそれぞれ送信アンテナ系及び受信
アンテナ系を横方向から(そのアンテナ素子と電波遮断
板のならんだ線の延長線の方向から)見た図である。
又、その距離(r)はなるべく小さい方がよいが、2分
の1波長より小では誘導波、静電波の影響をうけ受信ア
ンテナの電力が空間エネルギーからではなくして送信ア
ンテナから(即ち電源から)与えられる分が多くなるの
で不可であり、構造上の関係もあるので2波長位の距離
が適当である。
【0021】
【作用】即ちこの様になっているので、送信アンテナ系
の各アンテナ素子に同相の交流電力を給電したときは、
若し電波遮断板が無かったら、各アンテナ素子は相互イ
ンピーダンスに電力を食われていくらも放射電力にはな
らないから発射電波は少なく、電力増大にはならない
が、本発明の場合は電波遮断板があるから相互インピー
ダンスが無いので、各アンテナ素子から充分に(アンテ
ナ素子が単独である場合と同様に)電波が発射されるか
ら、多数のアンテナ素子から発射された電波が受信アン
テナ系の受信アンテナ素子がならんだ面の所でほぼ同相
で重なるから送信アンテナ系の大きな利得となる。 然
して受信アンテナ系に於ては もし電波遮断板が無けれ
ば、各アンテナ素子に受けた電力は相互インピーダンス
に食われて、幾らも負荷電力としては取り出せないが、
電波遮断板があるために相互インピーダンスがゼロだか
ら、充分に(アンテナ素子が単独である場合と同様に)
電力を取り出す事が出来る。従って受信アンテナ系の利
得は受信アンテナ素子の数に従って大になる。 又、送
信アンテナ系から発射された電波が受信アンテナ系の電
波遮断板に当っても、電波遮断板のその方に面する表面
は平面状なので、その電波は殆んど反射されてその大部
分はその表面の近くで定在波となるか、又はごく側方へ
の反射波となり、電波遮断板に侵入するものは、表皮厚
さ(0.0004ミリメートル位)の表面からごく浅い
深さの部分で消滅するから、電波遮断板から二次電波が
発射されることはないから外界の電磁界に殆んど影響を
与えないから本機の作用効果に影響はないのである。従
って距離(r)を2分の1の波長より大にて、なるべく
小にとる事によって、送信アンテナ系に与えたエネルギ
ー(入力)より大なる(数百倍の)エネルギーを負荷電
力として受信アンテナ系から取り出す(出力)事が出来
るのである。 (電波遮断板無しにてアンテナ素子に、
相互インピーダンスを無くするには、アンテナ素子間の
間隔を、もっとずっと大にとらねばならぬから、1ユニ
ットのアンテナ素子数を余り大にはとれず、従って1ユ
ニットの電力増大率は余り大にはならない故、発電所を
作る場合、多数のユニットを必要とし、敷地、建屋等が
広大なものが必要になるという難点がある事を本発明は
解消する作用) 次に一実施例により具態的に理論
の説明をする。
【0022】
【実施例】本実施例は用いる電波の波長(γ)を1メー
トルとし、図5の如く半波長アンテナ素子aと電波遮断
板とを交互にしてならべ、且つアンテナ素子aの断面円
の中心点の距離(相隣れるアンテナ素子の中心間の距
離)を13ミリメートルとしアンテナ素子数を80個と
したものを送信アンテナ系とし、又同様なものを受信ア
ンテナ系とし、図2の如くに、1個の送信アンテナ系
(A)の両側に各々送信アンテナ系(A)から r=2
γ だけ離して受信アンテナ系(B)を各1個、計2個
配置する。之が1ユニットである。
【0023】図2に於て送信アンテナ系(A)は左方に
も右方にも電波を発射する。 今は送信アンテナ系
(A)と左方の受信アンテナ系(B)との関係について
述べる。即ち送信アンテナ系の各アンテナ素子の相互イ
ンピーダンスはゼロだから(送信アンテナ回路を共振状
態とすれば)アンテナ素子1本の電力(P)は、
【数6】 である。(但しIは各アンテナ素子の実効電流、Rは半
波長アンテナの放射抵抗即ち73オーム)であるから、
P=I×I×73 (但し、放射抵抗以外の普通の
回路抵抗は後に効率として計算に入れる) よって送
信アンテナ系全体の電力は(送信アンテナ系のアンテナ
素子数が80本だから)
【数7】 ・・・・・・・・・(1) 電波の波長(γ)は1メートルで送信アンテナ系と受信
アンテナ系の間の距離(r)は2波長だから2メートル
である。之と送信アンテナ系の各アンテナ素子と受信ア
ンテナ系の各アンテナ素子の間の各距離から起電力法で
計算して、各受信アンテナ素子が送信アンテナ系の全部
のアンテナ素子から電波を受けた事により生じた 電界
をそれぞれ
【数8】 としたとき各受信アンテナ素子に生じる最大負荷電力は
(半波長アンテナの実効長は(γ/π)でこの場合波長
γは1メートルだから、そして放射抵抗rは73オーム
だから)
【数9】 であるから、全受信アンテナ素子の最大負荷電力の合計
は、
【数10】 ……………………………………(2) である。 起電力法で
【数8】 を計算して
【数11】 を計算すると、その価は35007364×I×I と
なる。(参考資料2参照)。 よって(2)式は
【数12】 となる。 更にこの装置には受信アンテナ系が左右両側
にあるから両方では、即ち本装置全体での出力は、
【数13】 ……………………………………(3) である。 よって(1)式に記した本装置の入力 58
40×I×I との比は、
【数14】 であるが、本装置には放射抵抗の他に普通の抵抗もある
から効率は1ではなくそれは0.8位だから、入力出比
δは、
【数15】 ………………………………………(4) つまり本装置では外部から入力した電力の 3.33倍
位の電力が出力側から出力として得られるのである。
【0024】従ってこの様なユニットをn台設置して、
始めの1台の送信アンテナ系(入力側)に外部から入力
し、その出力を2台めの入力となしその2台めの出力を
3台めの入力となすという様に順次に直列につなげばn
台めのユニットの出力は最初のユニットへの入力の
【数16】 倍となるから仮にnを5ととれば
【数17】 と極めて大きくなるのである。 この様に電力は瞬時に
して大きく増殖するのであるから、一つのユニットの入
出力比は大した問題ではなく、ユニットの電流容量、電
圧容量が問題になるのである。 然してこの様に適当に
増殖した電力の一部を頭初のユニットの入力側に戻せ
ば、外部からの電力の入力を必要とせずして(即ち全然
エネルギーを使わずに全然無入力にて)大なる電力を永
久的に得られる訳である。 この様な複数ユニットのセ
ットを複数設置する事により比較的小敷地建物にて数百
万キロワットの発電所も作る事が出来るのである。 然
もその発電所は石油も石炭も原子力も水力も如何なるエ
ネルギーも必要とせずして永久自動発電をする事が出来
るのである。 然してこの事は、エネルギーを空間エネ
ルギーから取っているのであるから少しもエネルギー保
存則に反していない事であり、又得られた電力はすぐに
何かに使われ幅射熱の形で空間に戻されるのであるか
ら、自然界のバランスを少しもくずすものではないので
ある。
【0025】
【発明の効果】これが若しも各アンテナ素子間に電波遮
断板を入れないとしたら各アンテナ素子にて相互インピ
ーダンスのために無駄になる電力のため(3)式のWが
1 千分の1位になる。従って(4)式の(δ)も1千
分の1になり(δ)の価は、1以下となるから、電力増
大どころか減少する事になる。 だからといって、電波
遮断板を入れないでアンテナ素子に相互インピーダンス
の弊害が無い様にするには、相隣れるアンテナ素子同志
の距離を2分の1波長(但しエンドファイヤーアレーの
ときは4分の1波長)だけ離さなければならないから装
置全体としては大きな空間を必要とし、又、ななめ波の
関係上電力増大をしなくなるという欠点がある。 ここ
に電波遮断板を入れた意味があるのである。
【0026】更に入出力比δの増大のため図7に示す如
く、左右の受信アンテナ系(B)の背後に反射器(C)
(反射器Cは受信アンテナ系Bと同様な構成のものであ
って、受信アンテナ系の背後に波長γの4分の1の距離
をを以て配置されたものである)を設ければこのユニッ
トの出力は更に2倍になるから電力増大率δも更に今迄
の2倍に出来る。 更にその反射器の代りにそこにエン
ドファイヤアレー風に反射器(C)と同様な系の複数を
各(1/4波長)離して数層設ける事により更に出力を
増大する事も出来る。 又、送信アンテナ素子数、受信
アンテナ素子数をよりふやせば、ユニットのδの価をよ
り大に出来る。この際、図8に示す様に各系を二段(又
は複数段)にしてアンテナ素子数をふやす事も可能であ
る。
【0027】この様なユニットを多数設ける事により、
いくら大電力の発電所でも構築出来るのである。 尚、
その場合は図9に示す如く送信アンテナ系(A)と受信
アンテナ系(B)とを交互に配置し、最端の受信アンテ
ナ系の背後に反射器(C)を配置した方が受信アンテナ
系の数が半分にて出力が同じになるので、機構とスペー
スの節約上有利であり、且つ図の如く縦方向に組合わせ
をのばした方が洩れ電波による電波障害の防止上得策で
ある。然してこの様に組み合わせた物を横に並列になら
べればよい。 尚、上記の場合、本実施例の場合、相
隣れる送信アンテナ系の間の相互インピーダンスは殆ん
どゼロである。上記実施例では送信アンテナ系(A)の
両側に受信アンテナ系(B)を設ける方式につき述べた
が、之は片側だけに設ける方式でも勿論電力増大作用は
成立するのでありこの場合は送信アンテナ(A)の背後
にも反射器(C)を設けるべきだ。
【0028】尚、以上にてはアンテナ素子として半波長
アンテナを用いる方法を述べたが、それ以外の長さのア
ンテナでも勿論可能であるから、それ等も本発明の範囲
内である。 尚、以上の装置に必要な配線方法、回路の
機器等はすべて公知のもので(例えば「宇宙空間で太陽
光発電をし、この電力を電波で地球に伝送する方式」等
の装置にて公知である)あり之から容易に推考出来るか
ら記述は省く。
【0029】又前記にては、送信アンテナ系及び受信ア
ンテナ系とも電波遮断板を各アンテナ素子間に介在せし
めた処のアンテナ系を用いる如くに述べたが、これは送
信アンテナ系か受信アンテナ系のいずれか一方を、電波
遮断板の無い普通のアンテナアレー式アンテナ系(例え
ば先願にて述べた様な)に代えても又はパラボラ鏡式ア
ンテナに代えても(効率及び電力拡大率は落ちるが)差
し支えない事は勿論であり之等も本発明の範囲内であ
る。 本発明は以上の実施例から判る如く、比較的小さ
な空間容積の装置にて、水力、火力、原子力等を使わず
に、従って無公害で且つ無尽蔵、経済的に、大電力を新
生し得るから、人類の幸福のために絶大な貢献をなし得
る発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の横面図的略図である。
【図2】実施例としての本発明の一例の機構の全体の横
面的略図
【図3】アンテナ素子と電波遮断板とを複数横ならび風
にならべた処の送信アンテナ系又は受信アンテナ系を示
す正面図の略図、
【図4】図3で示したものの上面図
【図5】図4の一部拡大図にて電波遮断板が凹シリンド
リカルレンズ状のものを示す。尚、本実施例の場合図に
て示せる所の寸法は13ミリメートルである事を示す。
【図6】図5の更なる一部拡大図にて、電波遮断板
(b)の両面の凹弧面の曲率がアンテナ素子(a)の断
面の円の中心点Oを中心とした円弧の一部である場合の
ものを示す図
【図7】図2にて左右の受信アンテナ系の背後に反射器
系を各々つけた場合を示す略図
【図8】図2のものにて送信アンテナ系及び受信アンテ
ナ系を2段になした場合を示す略図
【図9】ユニットの組合せ方法を示す略図
【図10】から
【図19】まで空間エネルギーの説明のための用図。説
明の混乱を避けるためにこの分の説明は発明の詳細な説
明本文中にて行う。
【符号の説明】
a アンテナ素子 b 電波遮断板 A 送信アンテナ系 B 受信アンテナ系 C 反射器系 c 電波 尚、図10から図19までの図の中の符号の説明は混乱
を避けるために発明の詳細な説明の項文中にてその都度
行う。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のアンテナ素子をブロードサイドア
    レー風に但し相互間距離を可及的小にとってそれをなら
    べその各アンテナ素子間に、電気良導性物質より成る電
    波遮断板を配置した構成の送信アンテナ系を備え、その
    各アンテナ素子に皆同相の交流電圧を加えてブロードサ
    イドアンテナ同様にそのならべられた面の正面から皆同
    相の電波を発射したとき、之等の電波がほぼ同相で重な
    る処の、その送信アンテナ系から波長の2分の1より大
    なる距離の所に、該送信アンテナ系と同じ様に電波遮断
    板を介して多数のアンテナ素子がブロードサイドアレー
    風にならんだ受信アンテナ系を配置し、その各受信アン
    テナ素子から位相をほぼ同相にて受信電力を得る方式の
    装置にて、その送信アンテナ系のアンテナ素子数をなる
    べく大にとる事により送信アンテナ系の利得を大とな
    し、受信アンテナ系のアンテナ素子数をなるべく大とな
    す事により受信アンテナ系の利得を大となし、且つその
    送信アンテナ系と受信アンテナ系の間の距離(r)をな
    るべく小にとる処の装置を用いる事により送信アンテナ
    系に要する電力よりも受信アンテナ系から取り出す負荷
    電力の方が大になる様に構成した方式の電力増大装置。
    上記にて、 (い) 送信アンテナ系及び受信アンテナ系の相隣れる
    アンテナ素子間の間隔は使用電波の波長に関係なく、間
    に有間隔にて電波遮断板を配した状態に支障ない範囲に
    て可及的小にとられたこと。 (ろ) 電波遮断板の形は、その横断面形状のアンテナ
    素子に面する方の表面部の線の形状が凹円弧形なるシリ
    ンドリカルレンズ形状である事、又はアンテナ素子に面
    する方向の表面の線が凹多角形又は平面又は平面に近い
    形である処の柱状形であることを特徴とする電力増大装
  2. 【請求項2】 請求項1の送信アンテナ系か受信アンテ
    ナ系のいずれか一方を電波遮断板の無いアンテナ系に代
    えたもの。ここに云うアンテナ系はブロードサイドアレ
    ー式アンテナ系及びビームアンテナ系及びエンドファイ
    ヤアレー式アンテナ系を含む。
  3. 【請求項3】 請求項1の送信アンテナ系か受信アンテ
    ナ系のいずれか一方を反射器付きアンテナ系に代えたも
    の。ここに云う反射器付きアンテナ系は、パラボラ反射
    器付アンテナ系及びコーナレフレクタ反射器付きアンテ
    ナ系及び凹曲面鏡式反射器付アンテナを含む。
JP11689396A 1996-04-04 1996-04-04 電力増大装置 Pending JPH09285163A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11689396A JPH09285163A (ja) 1996-04-04 1996-04-04 電力増大装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11689396A JPH09285163A (ja) 1996-04-04 1996-04-04 電力増大装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09285163A true JPH09285163A (ja) 1997-10-31

Family

ID=14698251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11689396A Pending JPH09285163A (ja) 1996-04-04 1996-04-04 電力増大装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09285163A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8459002B2 (en) Efficient RF electromagnetic propulsion system with communications capability
CN101189684B (zh) 等离子体发电系统
US8916834B2 (en) Spatial segregation of plasma components
JP7067719B2 (ja) 極超短波電磁エンジン
Sinha et al. Electromagnetic radiation under explicit symmetry breaking
EP0242398A1 (en) METHOD AND APPARATUS FOR CONTROLLING CHARGED PARTICLES.
KR20070110403A (ko) 플라즈마 전기 발생 시스템
US20190168897A1 (en) Segmented Current Magnetic Field Propulsion System
Youngquist et al. Alternating magnetic field forces for satellite formation flying
Sorli et al. Energy-Mass-Gravity Theory
Spicer et al. A new quasi-thermal trap model for solar flare hard X-ray bursts-an electrostatic trap model
WO2012053921A2 (en) Electromagnetic propulsion system and applications
WO2010151161A2 (en) Propulsion system using the antigravity force of the vacuum and applications
JPH09285163A (ja) 電力増大装置
US20140345251A1 (en) Efficient Electromagnetic Propulsion System With Communications Capability
Poole Cosmic Wireless Power Transfer System and the Equation for Everything E= mc2= vc2/60= a3/T= G (M1+ M2)/4π2=(KE+ PE)/1.0 E15= Q= PA/F= λ/hc= 1/2q= VI= 1/2LI2= 1/2CV= I2R=…
Rothwell et al. Pi 2 pulsations and the westward traveling surge
CA2465275A1 (en) Field converter
WO2012001459A1 (en) Electrodynamic space thruster method and apparatus
Yao et al. Analysis of focusing orbital angular momentum wave using Fabry-Perot cavity
JPH08149867A (ja) 電力エネルギー増大装置
CN104716421A (zh) 可编程控制的可重构天线
WO2023127028A1 (ja) 推進装置
EP3617074A1 (en) Electromagnetic toroidal impeller
Mickelsen Theoretical performance of electrostatic thrustors with analytic space-charge flows