JPH09267892A - 繊維強化樹脂製の地下埋設タンク - Google Patents

繊維強化樹脂製の地下埋設タンク

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JPH09267892A
JPH09267892A JP8103141A JP10314196A JPH09267892A JP H09267892 A JPH09267892 A JP H09267892A JP 8103141 A JP8103141 A JP 8103141A JP 10314196 A JP10314196 A JP 10314196A JP H09267892 A JPH09267892 A JP H09267892A
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JP
Japan
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tank
manhole
reinforced resin
fiber reinforced
underground
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Application number
JP8103141A
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English (en)
Inventor
Masahiko Kato
正彦 加藤
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形がし易く、十分の容量を有するタンクで
ありながら、このタンクを地下に埋設する際のスペース
が小さくて足りると共に、その埋設作業が容易にできる
ようにする。 【解決手段】 タンク1が、中空容器であるタンク本体
3と、このタンク本体3の内外を連通させるようこのタ
ンク本体3の上面側に形成されるマンホール10とで形
成される。上記タンク1が、上記タンク本体3の上部と
マンホール10の形状にほぼ相当するよう形成された上
部タンク12と、同上タンク本体3の下部の形状にほぼ
相当するよう上記上部タンク12とは別体に形成された
下部タンク13とを備える。上記上部タンク12の下部
開口縁14と、上記下部タンク13の上部開口縁15と
が上下方向から互いに嵌合し、この嵌合部16が互いに
繊維強化樹脂により接着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下に埋設され
て、家庭暖房用の燃料等を溜める繊維強化樹脂(FR
P)製の地下埋設タンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記繊維強化樹脂製の地下埋設タンクに
は、従来、次のように構成されたものがある。
【0003】即ち、内部に燃料を貯留可能とする中空容
器であるタンク本体と、このタンク本体の内外を連通さ
せるようこのタンク本体の上面側に形成されるマンホー
ルとを備えている。また、上記タンク本体は、軸心がほ
ぼ水平方向に延びる横向き筒体と、この横向き筒体の軸
方向各端部の開口を閉じるよう、同上各端部に一体的に
取り付けられる側板とで成形されている。
【0004】そして、上記タンクが地下(地中)に埋設
され、燃料ポンプにより、適宜、上記タンク内の燃料が
家庭のストーブ等に供給されて、燃焼に供されるように
なっている。また、上記マンホールを通して、タンクの
内部空間の保守、点検ができるようになっている。
【0005】上記タンクの成形手順として、まず、横向
き筒体と各側板とをそれぞれ別体にて成形し、次に、上
記横向き筒体の各端部に上記各側板を繊維強化樹脂によ
り一体的に接着させ、これにより、上記タンクを成形す
るようにしたものがある。
【0006】しかし、この成形手順によると、上記接着
に際して上記横向き筒体の端部に側板を接合させると
き、これら両者の接合線は、上記軸心回りでの環状とな
る。
【0007】このため、上記接合線に沿って上記両者を
接着させようとすると、この接着作業は、上記横向き筒
体をその水平な軸心回りに回転させながらすることが要
求され、よって、上記タンクの成形作業は煩雑となって
いる。
【0008】一方、タンクには、上記タンク本体の上部
とマンホールの形状にほぼ相当するよう形成された上部
タンクと、同上タンク本体の下部の形状にほぼ相当する
よう上記上部タンクとは別体に形成された下部タンクと
を備え、上記上部タンクの下部開口縁に外向きフランジ
が接合して接着させられると共に、上記下部タンクの上
部開口縁に外向きフランジが接合して接着させられたも
のがある。そして、上記両外向きフランジを互いに接合
させて締結具により締結させることにより、上記タンク
が成形されている。
【0009】つまり、上記上部タンク(もしくは下部タ
ンク)の下部開口縁(もしくは上部開口縁)に外向きフ
ランジが接合されて接着させられる際、この接合線は水
平方向で環状に延びており、このため、この接合線に沿
っての接着作業は、上記上、下部タンクを水平な軸心回
りに回転させることなく、固定したままででき、よっ
て、上記タンクの成形作業は容易にできることとなって
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
成形されたタンクは、タンク本体の外側面から外方にフ
ランジが突出することとなって、その分、タンクの形状
が大きくなり、よって、上記タンクを地下に埋設すると
き、大きいスペースが必要になると共に、このスペース
が大きい分、その埋設作業が煩雑になるという問題があ
る。
【0011】また、上記タンクを地下に埋設させた場
合、通常、上記マンホールを地面上に連通させる円筒状
のマンホールプロテクタが設けられるが、上記タンクと
マンホールプロテクタとを地下に埋設させる際には、埋
設土からの圧力等の外力により、上記マンホールプロテ
クタが上記マンホールから位置ずれしたり、傾いたりす
るおそれがあり、よって、上記マンホールプロテクタの
埋設作業が煩雑になるおそれがある。
【0012】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、成形がし易く、かつ、十分の容量を有す
るタンクでありながら、このタンクを地下に埋設する際
のスペースが小さくて足りると共に、その埋設作業が容
易にできるようにすることを課題とする。
【0013】また、タンクを地下に埋設させて、このタ
ンクを予め地中に設けておいた地中基礎に支持させる場
合に、この支持が強固になされるようにすることを課題
とする。
【0014】更に、埋設したタンクのマンホールを地面
上に連通させるマンホールプロテクタを設ける場合に、
このマンホールプロテクタの埋設作業が容易にできるよ
うにすることを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明の繊維強化樹脂製の地下埋設タンクは、次の如
くである。
【0016】請求項1の発明は、タンク1が、中空容器
であるタンク本体3と、このタンク本体3の内外を連通
させるようこのタンク本体3の上面側に形成されるマン
ホール10とで形成された場合において、上記タンク1
が、上記タンク本体3の上部とマンホール10の形状に
ほぼ相当するよう形成された上部タンク12と、同上タ
ンク本体3の下部の形状にほぼ相当するよう上記上部タ
ンク12とは別体に形成された下部タンク13とを備
え、上記上部タンク12の下部開口縁14と、上記下部
タンク13の上部開口縁15とが上下方向から互いに嵌
合し、この嵌合部16が互いに繊維強化樹脂により接着
されているものである。
【0017】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、タンク本体3の上面側に開口8が形成され、この開
口8の開口縁から上方に向って一体的に突出する縦向き
の円筒体9が設けられ、これら開口8と円筒体9の内部
の貫通孔とでマンホール10が構成された場合におい
て、上記マンホール10の上端を開閉自在に閉じるマン
ホールカバー18が設けられ、上記円筒体9の上端の開
口縁に内向きフランジ19が一体成形され、この内向き
フランジ19に上記マンホールカバー18が取り付けら
れ、このマンホールカバー18が、同上円筒体9とほぼ
同じ軸心21上に位置させられると共に、同上マンホー
ルカバー18の外径寸法が上記円筒体9の外径寸法以下
とされたものである。
【0018】請求項3の発明は、請求項1、もしくは2
の発明に加えて、タンク本体3の水平方向の各端部にそ
れぞれ補強リング26が外嵌状に接着され、上記両補強
リング26の間の同上タンク本体3の部分に、繊維強化
樹脂により接着されて同上タンク本体3を地中基礎27
に支持可能とさせる支持ブラケット28が設けられたも
のである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0020】図1〜4において、符号Aは燃料貯留装置
であり、この燃料貯留装置Aは繊維強化樹脂製の地下埋
設タンク1を有し、このタンク1は地面2の下方である
地下に埋設され、このタンク1内には灯油である燃料F
が貯留されている。
【0021】上記タンク1は、中空容器である繊維強化
樹脂(FRP)製のタンク本体3を備えている。このタ
ンク本体3は、軸心4がほぼ水平方向に延びる横向き筒
体5と、この横向き筒体5の軸方向各端部の開口を閉じ
るよう同上各端部に一体的に取り付けられる側板6とで
成形されている。また、上記タンク本体3の横向き筒体
5の横断面形状は、長軸がほぼ水平方向に延びる楕円形
をなしている。
【0022】上記タンク本体3の上面側には、平面視で
円形の開口8が形成され、この開口8の開口縁から上方
に向って一体的に突出する縦向きの円筒体9が設けられ
ている。これら開口8と円筒体9の内部の貫通孔とで、
上記タンク本体3の内外を連通させるマンホール10が
形成されている。
【0023】上記タンク1は、上記タンク本体3の上部
とマンホール10の形状にほぼ相当するよう形成された
上部タンク12と、同上タンク本体3の下部の形状にほ
ぼ相当するよう上記上部タンク12とは別体に形成され
た下部タンク13とを備えている。上記上部タンク12
の下部開口縁14と、上記下部タンク13の上部開口縁
15とが上下方向から互いに嵌合しており、この嵌合部
16が互いに繊維強化樹脂により接着されて、上記タン
ク1が成形されている。
【0024】上記マンホール10の上端を開閉自在に閉
じる金属製で円形のマンホールカバー18が設けられて
いる。上記円筒体9の上端の開口縁には内向きフランジ
19が繊維強化樹脂により一体成形され、この内向きフ
ランジ19に上記マンホールカバー18が締結具20に
よって着脱自在に取り付けられ、これらマンホールカバ
ー18と内向きフランジ19との間にはパッキンが介設
されている。
【0025】上記マンホール10の上端を閉じて上記内
向きフランジ19に取り付けられたマンホールカバー1
8は、上記円筒体9とほぼ同じ軸心21上に位置させら
れると共に、同上マンホールカバー18の外径寸法が上
記円筒体9の外径寸法以下とされている。
【0026】また、上記タンク本体3の内部には一対の
バッフルプレート22が設けられ、これら各バッフルプ
レート22は無数の貫通孔を有している。
【0027】前記燃料貯留装置Aは、円筒状の繊維強化
樹脂製のマンホールプロテクタ23を備えている。この
マンホールプロテクタ23は、地下に埋設されたタンク
1の上記マンホール10を地面2上に連通させるもので
ある。このマンホールプロテクタ23は上記円筒体9と
同じ軸心21上に位置し、このマンホールプロテクタ2
3の下端は、上記円筒体9に嵌脱自在に密嵌状に嵌合さ
せられている。また、上記マンホールプロテクタ23の
上端の開口の上方には金属製で円形の地面側マンホール
カバー24が設けられている。これの詳細については後
述する。
【0028】上記タンク本体3の水平方向の各端部に、
より具体的には、前記横向き筒体5の軸方向の各端部に
それぞれ繊維強化樹脂製の補強リング26が密嵌状に外
嵌されて、繊維強化樹脂により上記横向き筒体5の外表
面に接着され、これら補強リング26によって、上記タ
ンク本体3が十分に補強されている。
【0029】上記横向き筒体5の軸方向で上記両補強リ
ング26,26の間のタンク本体3の部分に繊維強化樹
脂により接着される支持ブラケット28が設けられてい
る。この支持ブラケット28は、上記タンク本体3の下
方に埋設されたコンクリート製の地中基礎27に締結具
29によって着脱自在に締結可能とされるもので、この
締結によって、タンク本体3が上記地中基礎27に強固
に支持されている。上記支持ブラケット28の内部は中
空になっており、この中空部は硬質ウレタンフォーム3
0で埋められている。
【0030】上記タンク1のタンク本体3を上方から覆
ってこれを保護するようコンクリート製の地表面基礎3
2が設けられている。この地表面基礎32は上記タンク
1の上方近傍の地面2に埋設され、上記地表面基礎32
の上面は地面2に相当している。上記地表面基礎32に
は上記円筒体9の軸心21上で、上下に貫通する貫通孔
32aが形成されている。上記マンホールプロテクタ2
3の上端の外周面と上記貫通孔32aの内周面とが上下
方向で互いに摺動自在に嵌合し、上記マンホールプロテ
クタ23の上端と、上記貫通孔32aの内周面との間は
シール材32bによりシールされている。これにより、
上記マンホール10は上記貫通孔32aを通して地面2
上に連通させられている。
【0031】一方、上記貫通孔32aの上端の開口縁に
は上記円筒体9の軸心21上で金属製支持リング32c
が取り付けられ、前記地面側マンホールカバー24は上
記支持リング32cに着脱自在にねじ止めされている。
これにより、上記マンホール10を地面2に連通させる
ための貫通孔32aの上端が、上記地面側マンホールカ
バー24により開閉自在に閉じられている。
【0032】上記の場合、地表面基礎32は重量物であ
るため、この地表面基礎32は地盤沈下等により、上下
方向でタンク1と相対的に位置変化(特に下降)するこ
とがあるが、この場合、上記マンホールプロテクタ23
と、地表面基礎32の貫通孔32aとが上記軸心21に
沿った方向で互いに摺動して、上記変化が吸収される。
これにより、上記地表面基礎32の重量などの集中荷重
が、上記タンク1に与えられることが防止され、このタ
ンク1の損傷が防止される。
【0033】上記タンク1のタンク本体3の内部空間3
3に地面2上のタンクローリー等から燃料Fを供給する
燃料供給管34が設けられている。この燃料供給管34
は、地下に埋められてその一端が地面2上に突出し他端
が上記マンホールプロテクタ23を貫通する本管35
と、上記マンホールプロテクタ23内で上記本管35の
他端にフランジ36と締結具37によって着脱自在に締
結される端部管38とを備えている。この端部管38は
上記マンホールカバー18を貫通して上記本管35の他
端をタンク本体3の内部空間33に連通させている。
【0034】上記タンク本体3の内部空間33の下部を
地面2上に連通させる燃料取り出し管40が設けられて
いる。この燃料取り出し管40は、地下に埋められてそ
の一端が上記マンホールプロテクタ23を貫通し他端が
地面2上に突出する本管41と、上記マンホールプロテ
クタ23内で上記本管41の一端に管継手42によって
着脱自在に固着される端部管43とを備えている。この
端部管43は上記マンホールカバー18を貫通して上記
本管41の一端にタンク本体3の内部空間33の下部を
連通させている。
【0035】上記燃料取り出し管40の地面2上の端部
(本管41の他端)には、液体ポンプ45の吸入側が連
結され、この液体ポンプ45の吐出側には燃料Fの被供
給部であるストーブ46が連結されている。
【0036】上記マンホールカバー18を貫通して、マ
ンホールプロテクタ23の内部と、タンク本体3の内部
空間33とを連通させる水抜き管48が設けられ、この
水抜き管48の下端は上記内部空間33の底部にまで延
び、この内部空間33の底部に溜まる水49に入り込み
可能となっている。
【0037】上記水抜き管48の上端には水ポンプ50
が着脱自在に取り付けられ、適宜、この水ポンプ50を
取り付けて駆動させれば、上記水49が内部空間33か
ら排出可能とされている。
【0038】上記タンク本体3の内部空間33の上部を
地面2上に連通させる空気抜き管52が設けられてい
る。この空気抜き管52は、地下に埋められてその一端
が地面2上に突出し他端が上記マンホールプロテクタ2
3を貫通する本管53と、上記マンホールプロテクタ2
3内で上記空気抜き管52の他端にフランジ54と締結
具55とによって着脱自在に固着される端部管56とを
備えている。この端部管56は上記マンホールカバー1
8を貫通して上記本管53の他端にタンク本体3の内部
空間33の上部を連通させている。
【0039】上記各端部管38,43,56、および水
抜き管48はいずれもマンホールカバー18に固着され
てユニットとされている。このユニットを円筒体9の内
向きフランジ19に対し取り外すときには、図2中仮想
線で示すように、まず、地面側マンホールカバー24を
取り外し、かつ、前記各締結具20,37,55と、管
継手42を緩める。すると、上記ユニットが一体的にマ
ンホールプロテクタ23内を通し、上記内向きフランジ
19から取り外される。上記ユニットを上記内向きフラ
ンジ19に取り付ける場合には、上記と逆の手順によれ
ばよい。
【0040】そして、上記地面側マンホールカバー24
を取り外し、かつ、上記マンホールプロテクタ23内を
通して、上記ユニットを取り外せば、上記マンホールプ
ロテクタ23内とマンホール10とを通して、上記内部
空間33の保守、点検ができることとなっている。
【0041】上記構成によれば、上記タンク1は、上部
タンク12の下部開口縁14と、上記下部タンク13の
上部開口縁15とを上下方向から互いに嵌合させ、この
嵌合部16を互いに繊維強化樹脂により接着させること
により、形成されている。
【0042】このため、上記嵌合部16は水平方向で環
状に延びることとなり、よって、この嵌合部16に沿っ
ての接着作業は、上記上、下部タンク12,13を固定
したままでなされる。
【0043】また、上記の場合、タンク本体3の横向き
筒体5の軸方向で、マンホール10の位置や大きさは区
々としているが、これら種々のものについて、下部タン
ク13を共用でき、その分、タンク1の部品数が少なく
なって、部品管理がし易くなる。
【0044】また、前記したように、内向きフランジ1
9に取り付けられたマンホールカバー18は、円筒体9
とほぼ同じ軸心21上に位置させられると共に、同上マ
ンホールカバー18の外径寸法は上記円筒体9の外径寸
法以下とされている。
【0045】このため、上記タンク1を地下に埋設させ
る際には、まず、前記マンホールプロテクタ23の下端
を上記円筒体9に外嵌させる。次に、上記マンホールプ
ロテクタ23の内部を通して上記内向きフランジ19に
マンホールカバー18を取り付ける。
【0046】上記の場合、マンホールカバー18を円筒
体9の上端に取り付けさせるフランジは、内向きフラン
ジ19であるため、この内向きフランジ19に邪魔され
ることなく、上記マンホールプロテクタ23の下端は上
記円筒体9の外周面に面接触するようにこの円筒体9に
密嵌状に外嵌させられる。
【0047】よって、上記タンク1とマンホールプロテ
クタ23とを埋設させる場合に、上記マンホールプロテ
クタ23が埋設土から圧力を受けても、このマンホール
プロテクタ23は上記マンホール10から位置ずれした
り、傾いたりすることが防止される。
【0048】また、前記したように、タンク本体3の水
平方向の各端部にそれぞれ補強リング26が外嵌状に接
着され、上記両補強リング26の間の同上タンク本体3
の部分に、繊維強化樹脂により接着されて同上タンク本
体3を地中基礎27に支持可能とさせる支持ブラケット
28が設けられている。
【0049】このため、上記タンク本体3は補強リング
26で、補強されて、埋設土等からの圧力に十分に耐え
ることができ、よって、繊維強化樹脂製でありながら所
定の形状が保持される。
【0050】しかも、上記両補強リング26の間のタン
ク本体3の部分に接着された支持ブラケット28が地中
基礎27に支持させられるため、上記補強リング26に
よって、上記タンク1の支持は強固になされることとな
る。
【0051】また、上記タンク本体3の横向き筒体5の
横断面は、長軸が水平方向に延びる楕円形をなしてお
り、このため、タンク本体3の埋設深さが浅くてすみ、
このため、地下水の生じることが防止されて、埋設作業
が容易にできる。
【0052】なお、上記タンク本体3の横向き筒体5の
横断面の形状は円形、もしくは矩形であってもよい。ま
た、補強リング26は上記タンク本体3の横向き筒体5
に一体成形されるリブであってもよく、この場合のリブ
は、半割形状とされ、その一方が上部タンク12に一体
成形され、他方が下部タンク13に一体成形される。
【0053】図5において、前記燃料貯留装置Aは各家
庭に設けられる使用者側装置58と、供給者側に設けら
れて上記各使用者側装置58に燃料Fを供給する燃料供
給者側装置59とで構成され、上記使用者側装置58は
複数設けられている。上記各使用者側装置58は前記タ
ンク1と、前記燃料取り出し管40の本管41の中途部
に取り付けられてタンク1内からの燃料Fの取り出し量
(使用量)を検出する流量計60と、上記燃料取り出し
管40の本管41を開閉させる電磁式のストップバルブ
61と、タンク1内の燃料Fの量(残量)を検出する液
面センサー62とを備えている。これら流量計60、ス
トップバルブ61、液面センサー62は、使用者の視認
用の表示計63と、電子制御装置64とに接続されてい
る。
【0054】更に、この制御装置64にはモデム65が
接続され、このモデム65は電話66の回線67を介し
て上記燃料供給者側装置59を構成するコンピューター
68に接続されている。また、このコンピューター68
は消防署等のコンピューター69にも接続することが可
能である。
【0055】上記流量計60によりタンク1内の燃料F
の取り出し量が検出されると共に、上記液面センサー6
2によりタンク1内の燃料Fの量が検出され、これらは
表示計63にて表示される。そして、使用者がこの表示
計63の表示を視認することにより、供給者への燃料F
の追加発注など、使用者側装置58において燃料Fの管
理が行われる。
【0056】一方、上記流量計60と液面センサー62
の各検出信号は制御装置64に入力され、これに基づき
上記回線67を介しタンク1内の燃料Fの量と、月毎の
使用(積算)量が上記燃料供給者側装置59のコンピュ
ーター68にて表示される。そして、供給者は上記コン
ピューター68の表示を視認することにより、各使用者
への燃料Fの供給や、費用支払いの督促など燃料供給者
側装置59において燃料Fの管理が行われる。
【0057】上記した燃料供給者側装置59においての
燃料Fの管理により、回線67等を介して同上使用者側
装置58の制御装置64に種々の連絡が行われ、その内
容は上記制御装置64により表示され、使用者に伝えら
れる。
【0058】上記の場合、使用者側装置58から回線6
7を介して上記両コンピューター68,69の一方、も
しくは双方に緊急連絡が可能とされており、この連絡の
内容は、上記コンピューター68,69に表示されると
共に、警報が発せられるようになっている。
【0059】そして、上記コンピューター68,69の
表示を見、かつ、警報を知ることにより、燃料供給者側
装置59と消防署の一方、もしくは双方から使用者側装
置58の制御装置64に指令が発信され、この制御装置
64で災害上の表示等の表示がなされるようになってい
る。また、上記指令により上記制御装置64を介して上
記ストップバルブ61が自動的に燃料取り出し管40の
本管41を閉じ、燃料Fの使用が停止可能とされてい
る。
【0060】上記構成によれば、各家庭における使用者
側装置58が供給者により一元管理できるため、次の効
果が生じる。
【0061】即ち、各家庭のタンク1を一元管理するこ
とにより、使用者の固定化ができる。
【0062】各家庭への燃料Fの配達タイミングを決定
でき、このため、配達回数の削減や、一度に複数箇所へ
配達できる等、労力の大幅削減が可能となる。
【0063】防災対策として緊急時、ストップバルブ6
1を一括操作する等の対応が可能となる。
【0064】埋設タンク1の所在が、供給側で全て把握
できるため、火災時、緊急時の対応が容易となる。
【0065】使用者は、従来は、タンク1内の燃料Fが
減ってきたら電話で給油依頼をしたが、上記管理によ
り、タンク1の残量の心配をする必要が無くなり、電
気、水道、ガス等と同じ感覚で使える。
【0066】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0067】請求項1の発明は、中空容器であるタンク
本体と、このタンク本体の内外を連通させるようこのタ
ンク本体の上面側に形成されるマンホールとで形成され
た繊維強化樹脂製の地下埋設タンクにおいて、上記タン
クが、上記タンク本体の上部とマンホールの形状にほぼ
相当するよう形成された上部タンクと、同上タンク本体
の下部の形状にほぼ相当するよう上記上部タンクとは別
体に形成された下部タンクとを備え、上記上部タンクの
下部開口縁と、上記下部タンクの上部開口縁とが上下方
向から互いに嵌合し、この嵌合部が互いに繊維強化樹脂
により接着されている。
【0068】このため、上記嵌合部は水平方向で環状に
延びることとなり、よって、この嵌合部に沿っての接着
作業は、上記上、下部タンクを水平な軸心回りに回転さ
せるというような煩雑な作業をすることなく、固定した
ままででき、よって、上記タンクの成形作業は容易にで
きる。
【0069】そして、上記上、下部タンクを互いに連結
させてタンクを成形する場合に、従来のような外向きフ
ランジは設けていないため、十分の容量を有しているも
のでありながら、外向きフランジが存在しない分、この
タンクの形状は小さくできる。
【0070】よって、上記タンクを地下に埋設するとき
のスペースは小さくて足り、かつ、その分、その埋設作
業は容易になる。
【0071】請求項2の発明は、タンク本体の上面側に
開口が形成され、この開口の開口縁から上方に向って一
体的に突出する縦向きの円筒体が設けられ、これら開口
と円筒体の内部の貫通孔とでマンホールが構成された繊
維強化樹脂製の地下埋設タンクにおいて、上記マンホー
ルの上端を開閉自在に閉じるマンホールカバーが設けら
れ、上記円筒体の上端の開口縁に内向きフランジが一体
成形され、この内向きフランジに上記マンホールカバー
が取り付けられ、このマンホールカバーが、同上円筒体
とほぼ同じ軸心上に位置させられると共に、同上マンホ
ールカバーの外径寸法が上記円筒体の外径寸法以下とさ
れている。
【0072】このため、上記タンクを地下に埋設させる
際に、上記マンホールを地面上に連通させる円筒状のマ
ンホールプロテクタを設ける場合には、まず、このマン
ホールプロテクタの下端を上記円筒体に外嵌させ、次
に、上記マンホールプロテクタの内部を通して上記内向
きフランジにマンホールカバーを取り付ければよい。
【0073】上記の場合、マンホールカバーを円筒体の
上端に取り付けさせるフランジは、内向きフランジであ
るため、この内向きフランジに邪魔されることなく、上
記マンホールプロテクタは上記円筒体の外周面に面接触
するようにこの円筒体に外嵌させられる。
【0074】よって、上記タンクとマンホールプロテク
タとを埋設させる場合に、上記マンホールプロテクタが
埋設土から圧力を受けても、上記マンホールプロテクタ
は上記マンホールから位置ずれしたり、傾いたりするこ
とが防止され、このため、上記マンホールプロテクタの
埋設作業が容易にできることとなる。
【0075】請求項3の発明は、タンク本体の水平方向
の各端部にそれぞれ補強リングが外嵌状に接着され、上
記両補強リングの間の同上タンク本体の部分に、繊維強
化樹脂により接着されて同上タンク本体を地中基礎に支
持可能とさせる支持ブラケットが設けられている。
【0076】このため、上記タンク本体は補強リング
で、補強されて、埋設土等からの圧力に十分に耐えるこ
とができ、よって、繊維強化樹脂製でありながら所定の
形状が保持され、つまり、所定の容量が確保される。
【0077】しかも、上記両補強リングの間のタンク本
体の部分に接着された支持ブラケットが地中基礎に支持
させられるため、上記補強リングによって、上記タンク
の支持は強固になされることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体側面図である。
【図2】図1の部分拡大作用説明図である。
【図3】平面部分拡大図である。
【図4】図1の4‐4線矢視横断面図である。
【図5】燃料貯留装置の全体線図である。
【符号の説明】
1 タンク 2 地面 3 タンク本体 4 軸心 5 横向き筒体 6 側板 8 開口 9 円筒体 10 マンホール 12 上部タンク 13 下部タンク 14 下部開口縁 15 上部開口縁 16 嵌合部 18 マンホールカバー 19 内向きフランジ 20 締結具 21 軸心 23 マンホールプロテクタ 26 補強リング 27 地中基礎 28 支持ブラケット 33 内部空間 A 燃料貯留装置 F 燃料

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空容器であるタンク本体と、このタン
    ク本体の内外を連通させるようこのタンク本体の上面側
    に形成されるマンホールとで形成された繊維強化樹脂製
    の地下埋設タンクにおいて、 上記タンクが、上記タンク本体の上部とマンホールの形
    状にほぼ相当するよう形成された上部タンクと、同上タ
    ンク本体の下部の形状にほぼ相当するよう上記上部タン
    クとは別体に形成された下部タンクとを備え、上記上部
    タンクの下部開口縁と、上記下部タンクの上部開口縁と
    が上下方向から互いに嵌合し、この嵌合部が互いに繊維
    強化樹脂により接着されている繊維強化樹脂製の地下埋
    設タンク。
  2. 【請求項2】 タンク本体の上面側に開口が形成され、
    この開口の開口縁から上方に向って一体的に突出する縦
    向きの円筒体が設けられ、これら開口と円筒体の内部の
    貫通孔とでマンホールが構成された繊維強化樹脂製の地
    下埋設タンクにおいて、 上記マンホールの上端を開閉自在に閉じるマンホールカ
    バーが設けられ、上記円筒体の上端の開口縁に内向きフ
    ランジが一体成形され、この内向きフランジに上記マン
    ホールカバーが取り付けられ、このマンホールカバー
    が、同上円筒体とほぼ同じ軸心上に位置させられると共
    に、同上マンホールカバーの外径寸法が上記円筒体の外
    径寸法以下とされた請求項1に記載の繊維強化樹脂製の
    地下埋設タンク。
  3. 【請求項3】 タンク本体の水平方向の各端部にそれぞ
    れ補強リングが外嵌状に接着され、上記両補強リングの
    間の同上タンク本体の部分に、繊維強化樹脂により接着
    されて同上タンク本体を地中基礎に支持可能とさせる支
    持ブラケット28が設けられた請求項1、もしくは2に
    記載の繊維強化樹脂製の地下埋設タンク。
JP8103141A 1996-01-29 1996-03-29 繊維強化樹脂製の地下埋設タンク Pending JPH09267892A (ja)

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JP8103141A JPH09267892A (ja) 1996-01-29 1996-03-29 繊維強化樹脂製の地下埋設タンク

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JP8-35380 1996-01-29
JP3538096 1996-01-29
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013107653A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Ihi Corp 貯蔵用構造物の補強方法及び貯蔵用構造物の補強構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013107653A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Ihi Corp 貯蔵用構造物の補強方法及び貯蔵用構造物の補強構造

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