JPH09264583A - 蓄熱空気調和システム及びその残蓄量決定方法 - Google Patents

蓄熱空気調和システム及びその残蓄量決定方法

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JPH09264583A
JPH09264583A JP8075700A JP7570096A JPH09264583A JP H09264583 A JPH09264583 A JP H09264583A JP 8075700 A JP8075700 A JP 8075700A JP 7570096 A JP7570096 A JP 7570096A JP H09264583 A JPH09264583 A JP H09264583A
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JP8075700A
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English (en)
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Junya Ogura
潤也 小倉
Hideyuki Tabuchi
秀幸 田淵
Masahiro Inoue
雅裕 井上
Hiroshi Igawa
博 井川
Osamu Otsuka
修 大塚
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄熱空気調和システムにおいて、住空間の熱
負荷の変化に適切に対応できるように、電力デマンド等
の制限条件のもとで過不足のない残蓄量の決定を行う。 【解決手段】 予め蓄積している熱需要時系列基礎デー
タ3と、現在時刻の住空間の熱負荷状態を表わす熱需要
時系列データ4から、熱需要カーブ42を予測し
(5)、その予測結果により電力需要カーブ43を推定
し(6)、使用電力量の一部を削減するよう電力需要カ
ーブのピーク時付近をデマンド制御時間帯と決定し
(7)、蓄熱器12の当該制御時間帯における残蓄量を
決定(20)して蓄熱器と熱源機11の運転状態を細か
く制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住空間に対する空
気調和のための供給熱量の一部または全部を夜間に製造
・蓄熱し、昼間にその蓄熱した冷熱または温熱を住空間
に供給する蓄熱空気調和システム及びその残蓄量の決定
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図16は従来の例えば氷蓄熱空気調和装
置の制御系を示す概念図である。同図に示す氷蓄熱空気
調和装置1は、冷熱または温熱を製造する熱源機11、
この製造された冷熱または温熱を蓄熱する蓄熱器12、
この蓄熱機12と熱源機11により住空間Rへ冷気また
は暖気を放出する冷暖気放出器13、及びこの装置1の
制御を行う運転制御器14から構成されている。8は住
空間Rへ放出される冷熱または温熱の熱搬送手段による
流れを示し、9はこの装置1の制御に必要な情報・信号
の伝達手段による流れを示している。また、10は熱源
機11および蓄熱器12のアクチュエータ、15は蓄熱
器12の残氷量または残温熱量の検出処理、16は蓄熱
器12の残蓄パターンの設定処理を表わしている。運転
制御器14は、上記のアクチュエータ10、残氷量また
は残温熱量の検出処理15、および残蓄パターンの設定
処理16によって構成されている。
【0003】上記氷蓄熱空気調和装置の運転方法につい
て説明すると、まず熱源機11によって製造された冷熱
または温熱は、夜間に蓄熱器12に蓄熱として蓄えら
れ、昼間に蓄熱器12を放熱運転することにより、冷暖
気放出器13を介して住空間Rの冷房または暖房を行
う。また、昼間において住空間の熱負荷に対して蓄熱器
12の放熱運転のみで補えない場合は、さらに熱源機1
1を冷房モードまたは暖房モードにて運転することによ
って住空間Rの熱負荷をまかなう。この熱負荷不足分を
補う熱源機11の追加運転を通常「追い掛け運転」と呼
んでいる。
【0004】次に、上記氷蓄熱空気調和装置の制御方法
について説明する。図16の熱源機11及び蓄熱器12
の全ての運転は、運転制御器14により制御されてい
る。運転制御器14では上記運転制御を行うために検出
処理15により蓄熱器12の残氷量または残温熱量の情
報を獲得し、その結果を残蓄パターンの設定処理16の
残蓄パターンと照合し、残蓄量が多いと判断した場合に
は残蓄量が少なくなるように、また残蓄量が少ないと判
断した場合には残蓄量が多くなるように、蓄熱器12の
放熱運転を行う。ここで、残蓄量の大小比較に用いる設
定処理16の残蓄パターンは、冷暖気放出器13の運転
開始時刻と運転終了時刻の間の時刻を数個の時間帯に分
割し、各々の時間帯での残蓄量を予め決めている。また
上記残蓄パターンは、住空間Rの様々な熱負荷の条件に
対応可能なように数個のパターンを備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の氷蓄熱空気調和
装置は、以上のような構成及び制御方法となっており、
夜間に蓄熱した冷熱または温熱の放熱方法について、現
在時刻の直前の住空間の熱負荷状態のみによって残蓄量
を決定している。そのため、外気温度、住空間の室内温
度などの住空間の熱負荷状態に大きな影響を及ぼす要因
が急激に変化した場合、放熱制御の内容がそれに追従で
きず、残蓄量過剰または不足による住空間生活者の不快
感を招くという問題があった。また、住空間の冷房また
は暖房を行う全ての時間帯について、電力使用量のデマ
ンド制御やピークカット制御を行う場合、住空間の熱負
荷の推移を予測していなかったため、残蓄パターンの適
切な設定が不可能であるという問題点があった。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、下記の事項を解決すべき課題と
している。 住空間の熱負荷の変化の状態に適切に対応することが
できるように蓄熱器の放熱運転状態を精度良く推定し、
過不足のない残蓄量の決定を行うこと、 使用電力量の制約条件である電力デマンド制御やピー
クカット制御、ピークシフト制御等を実施可能にするこ
と、 蓄熱器の残蓄量を取り入れた当該制御時間帯における
残蓄量の決定を行うことなどである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
熱源機が前記「追い掛け運転」をする蓄熱空気調和シス
テムを対象としたものであり、その要旨は、冷熱または
温熱を製造する熱源機と、製造された冷熱または温熱を
蓄熱する蓄熱器と、前記熱源機と前記蓄熱器により住空
間へ冷気または暖気を放出する冷暖気放出器と、前記熱
源機及び前記蓄熱器の運転を制御する運転制御手段とを
備えた蓄熱空気調和装置において、住空間の熱負荷量を
時系列データとして検出する熱需要時系列データ検出手
段と、予め蓄積された住空間の熱負荷量の推移を表わす
熱需要時系列基礎データと、前記熱需要時系列データ検
出手段により検出された熱需要時系列データから、熱需
要カーブを予測する熱需要カーブ予測手段と、この予測
された熱需要予測カーブから使用電力量の推移を推定す
る電力需要カーブ推定手段と、前記使用電力量の推移の
ピーク時に相当する使用電力量の一部を削減するように
前記電力需要カーブに対しデマンド制御時間帯を決定す
るデマンド制御時間帯決定手段と、前記デマンド制御時
間帯をもつ電力需要予測カーブに基づいて前記蓄熱器の
残蓄量を決定する残蓄量決定手段と、この決定された残
蓄量に基づいて前記蓄熱器及び前記熱源機の運転状態を
決定する運転状態決定手段とを備えたことを特徴とする
蓄熱空気調和システムにある。
【0008】ここで、蓄熱空気調和システムとは、氷蓄
熱空気調和装置または水蓄熱空気調和装置に係る装置全
体の制御系を含むシステムをいう。また、冷却方式は、
水または直膨方式を問わないものであり、冷暖気放出器
および熱源機が冷房専用方式のものでも、冷房と暖房の
両方が可能なヒートポンプ方式でもかまわないものであ
る。
【0009】請求項1の発明では、既に蓄積してある装
置の様々な運転状態に伴う住空間の熱負荷量の変化の様
子、すなわち熱需要の時系列基礎データと、装置の実際
の運転状態に伴った熱需要時系列データの両者のデータ
に対して、データ解析を施し、そのデータ解析結果によ
り熱需要カーブを予測する。そして、熱需要予測カーブ
より使用電力量の推移を得て、さらにその使用電力量の
推移のピーク時に相当する使用電力量の一部を削減する
ようデマンド制御時間帯を決定し、熱需要予測カーブ
と、この熱需要予測カーブから推定されるデマンド制御
時間帯の影響を加味した使用電力量の推移の状態に基づ
いて、蓄熱器の残蓄量を決定するとともに、蓄熱器及び
熱源機の運転状態を決定するものである。これは、住空
間の熱負荷がピークになるのとほぼ同時に使用電力量が
ピークになることから、その時間帯に蓄熱器の放熱運転
を主体とする運転を行うよう制御しようとするものであ
る。従って、蓄熱器の放熱運転に伴う使用電力量は、熱
源機の追い掛け運転に伴うそれに比べて少ないことか
ら、デマンド制御時間帯における使用電力量の低減が可
能となる。
【0010】請求項2に係る発明は、熱源機が「追い掛
け運転」をしない蓄熱空気調和システムを対象としたも
のであり、蓄熱器の放熱運転は全て夜間に蓄熱した蓄熱
量でまかなわれる。その要旨は、冷熱または温熱を製造
する熱源機と、製造された冷熱または温熱を蓄熱する蓄
熱器と、蓄熱された冷熱または温熱を前記蓄熱器より供
給し住空間へ冷気または暖気を放出する冷暖気放出器
と、前記熱源機及び前記蓄熱器の運転を制御する運転制
御手段とを備えた蓄熱空気調和装置において、住空間の
熱負荷量を時系列データとして検出する熱需要時系列デ
ータ検出手段と、予め蓄積された住空間の熱負荷量の推
移を表わす熱需要時系列基礎データと、前記熱需要時系
列データ検出手段により検出された熱需要時系列データ
から、熱需要カーブを予測する熱需要カーブ予測手段
と、この予測された熱需要予測カーブから使用電力量の
推移を推定する電力需要カーブ推定手段と、前記使用電
力量の推移のピーク時に相当する使用電力量の一部を削
減するように電力需要カーブに対しデマンド制御時間帯
を決定するデマンド制御時間帯決定手段と、前記デマン
ド制御時間帯をもつ電力需要予測カーブに基づいて前記
蓄熱器の残蓄量を決定する残蓄量決定手段と、この決定
された残蓄量に基づいて前記蓄熱器及び前記熱源機の運
転状態を決定する運転状態決定手段とを備えたことを特
徴とする蓄熱空気調和システムにある。
【0011】請求項2の発明は、その特徴とする構成は
請求項1の発明と同じであり、蓄熱器の熱容量が異なる
のみである。両発明とも、住空間の熱負荷に関する現在
時刻の直前の2つの時系列データ、すなわち予め蓄積さ
れている時系列基礎データと検出による時系列データを
用いて、それらのデータ解析によりデータを比較・参照
することによって、現在時刻の直後の住空間の熱負荷の
推移を予測することができるので、その予測結果から使
用電力量の変化の状態を推定できる。さらにこの使用電
力量の予測カーブに対してデマンド制御時間帯を設定
し、デマンド制御時間帯について適切な残蓄量を決定す
ることができるので、住空間の熱負荷の変化に対し快適
性を損なうことなく、システムの運転状態を細かく適切
に調節することが可能となる。
【0012】請求項3の発明は、電力需要予測カーブに
所定のしきい値を設けることにより、そのしきい値を超
える時間帯をデマンド制御時間帯とするものであり、請
求項4の発明は、電力需要予測カーブに特定の時間帯を
予め設定することにより、その時間帯をデマンド制御時
間帯とするものである。
【0013】請求項5の発明は、デマンド制御時間帯に
おける蓄熱器の放熱運転により、住空間の熱負荷に対す
る蓄熱器の能力不足が生じた場合、その能力不足分をデ
マンド制御時間帯に熱源機の運転でまかなうように制御
するものであり、請求項6の発明は、デマンド制御時間
帯における蓄熱器の放熱運転により消費された蓄熱量に
余剰が生じた場合、デマンド制御時間帯以外の時間帯に
その余剰蓄熱量を用いて蓄熱器の放熱運転を行うもので
ある。つまり、余剰蓄熱量は1日の空調時間帯に全て使
い切るように蓄熱器の運転制御を行う。
【0014】請求項7の発明は、デマンド制御時間帯に
おける蓄熱器の運転によりまかなう熱負荷量の占める割
合が熱源機の運転によりまかなう熱負荷量の占める割合
より多くなるようにシステムの運転状態を決定するもの
である。蓄熱器の放熱運転に伴う使用電力量は、熱源機
の運転に伴うそれに比べて少ないことから、デマンド制
御時間帯での使用電力量の低減を可能にする。
【0015】請求項8の発明は、さらに蓄熱器と熱源機
の運転による使用電力量の和が丁度前記しきい値となる
ようにシステムの運転状態を決定するものである。これ
によって、デマンド制御時間帯において住空間の熱負荷
需要量の過不足のない蓄熱器及び熱源機の運転が可能に
なる。
【0016】請求項9の発明は、デマンド制御時間帯を
含む1日の全空調時間帯の住空間の全ての熱負荷を蓄熱
器の放熱運転のみでまかなうこととしたものである。
【0017】請求項10と請求項11の発明は、ピーク
カット制御によるものであり、住空間の熱負荷量を時系
列データとして検出する熱需要時系列データ検出手段
と、予め蓄積された住空間の熱負荷量の推移を表わす熱
需要時系列基礎データと、熱需要時系列データ検出手段
により検出された熱需要時系列データから、熱需要カー
ブを予測する熱需要カーブ予測手段と、この予測された
熱需要予測カーブから使用電力量の推移を推定する電力
需要カーブ推定手段と、使用電力量の推移のピーク時に
相当する使用電力量の大半を削減するように電力需要カ
ーブに対しピークカット制御時間帯を決定するピークカ
ット制御時間帯決定手段と、ピークカット制御時間帯を
もつ電力需要予測カーブに基づいて蓄熱器の残蓄量を決
定する残蓄量決定手段と、この決定された残蓄量に基づ
いて蓄熱器及び熱源機の運転状態を決定する運転状態決
定手段とを備えたことを特徴とする蓄熱空気調和システ
ムである。ピークカット制御を行う場合でも、電力デマ
ンド制御の場合と同様の方法で残蓄量を決定することが
でき、ピークカット制御時間帯におけるシステム全体と
しての使用電力量の低減を図ることができる。
【0018】請求項12の発明は、さらに蓄熱器の残蓄
量(残氷または残留温熱に相当する熱量)を一定時刻毎
に把握する残蓄量把握手段を設けたものであり、その残
蓄量を残蓄量決定手段により残蓄量を決定する際にその
残蓄量から差し引き、その残量を残蓄量として決定する
こととしたものである。これによって、蓄熱器の残蓄量
の無駄がなくなり、残蓄量の有効利用が可能となる。
【0019】請求項13の発明は、ピークカット制御時
間帯にまかなう熱負荷量を蓄熱器の残蓄運転のみでまか
なうように残蓄量を決定するものである。蓄熱器の放熱
運転に伴う使用電力量は、熱源機の運転に伴うそれに比
べて少ないことから、ピークカット制御時間帯での使用
電力量の低減が可能となる。
【0020】請求項14の発明は、電力デマンド制御に
おける蓄熱空気調和システムの残蓄量決定方法に係るも
のであり、住空間の熱負荷量を時系列データとして検出
した熱需要時系列データと、予め蓄積された熱需要時系
列基礎データから、熱需要予測カーブを求める工程と、
熱需要予測カーブから電力需要予測カーブを求める工程
と、電力需要予測カーブに対しデマンド制御時間帯を決
定する工程と、デマンド制御時間帯をもつ電力需要予測
カーブに基づいて蓄熱器の残蓄量を決定する工程とを有
することを特徴とするものである。
【0021】請求項15の発明は、ピークカット制御に
おける蓄熱空気調和システムの残蓄量決定方法に係るも
のであり、住空間の熱負荷量を時系列データとして検出
した熱需要時系列データと、予め蓄積された熱需要時系
列基礎データから、熱需要予測カーブを求める工程と、
熱需要予測カーブから電力需要予測カーブを求める工程
と、電力需要予測カーブに対しピークカット制御時間帯
を決定する工程と、ピークカット制御時間帯をもつ電力
需要予測カーブに基づいて蓄熱器の残蓄量を決定する工
程とを有することを特徴とするものである。
【0022】請求項16の発明は、蓄熱器の残蓄量を一
定時刻毎に検出または演算する工程と、当該制御時間帯
における残蓄量を決定する際、前記残蓄量を差し引いた
残量を当該制御時間帯における残蓄量として決定する工
程とをさらに含むことを特徴とする。
【0023】請求項17の発明は、請求項14の蓄熱空
気調和システムの残蓄量決定方法において、電力需要予
測カーブに所定のしきい値を設けることにより、そのし
きい値を超える時間帯をデマンド制御時間帯とするもの
であり、請求項18の発明は、電力需要予測カーブに特
定の時間帯を予め設定することにより、その時間帯をデ
マンド制御時間帯とするものである。
【0024】請求項19の発明は、熱需要予測カーブま
たは電力需要予測カーブを求める際に、カオス理論によ
るデータ解析手法を用いることとしたものである。熱需
要カーブまたは電力需要カーブを予測するに際してカオ
ス理論によるデータ解析を施すことにより、各々のデー
タがもつ特徴により、データを系統だてて明快に分類す
ることができ、計算機処理にとっても好適となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に述べる本発明は氷蓄熱空気
調和システムを例にとって説明するが、水蓄熱空気調和
システムについても適用できるものである。また、この
システムは熱源機により「追い掛け運転」をするタイプ
と、「追い掛け運転」をしないタイプに大別される。ま
ず、「追い掛け運転」をするタイプについて説明する。
【0026】実施の形態1.図1は本発明の実施の形態
1に係る氷蓄熱空気調和システムの制御系を示す概念図
である。同図に示す氷蓄熱空気調和装置1は、冷熱また
は温熱を製造する熱源機11、この製造された冷熱また
は温熱を蓄熱する蓄熱器12、この蓄熱器12及び熱源
機11により住空間Rへ冷気または暖気を放出する冷暖
気放出器13、及びこの装置1の制御を行う運転制御器
2から構成されている。ここで、冷暖気放出器13は空
気調和機であり、熱源機11は冷房と暖房の両方の運転
が可能な機種であり、また蓄熱器12と冷暖気放出器1
3との間で使用する熱の授受のための媒体に水、ブライ
ン(塩化カルシウムや塩化ナトリウムなどの水溶液で、
温度が0℃以下となっても凍らない特徴をもつ)などの
液体を使用し、さらに蓄熱器12は住空間で必要となる
熱負荷の総和と比べて蓄熱容量が小さいものを使用す
る。従って、このシステムでは、昼間の住空間Rへ冷房
または暖房の運転を行う際、蓄熱器12の放熱運転で住
空間の熱負荷をまかないきれない場合、さらに熱源機1
1を運転することにより住空間Rの熱負荷をまかなう。
【0027】また、熱需要時系列基礎データ処理手段3
は、様々な装置1の運転パターンに伴う住空間の熱負荷
量の推移を表わす時系列データを予め蓄積しているもの
であり、熱需要時系列データ検出手段4は、装置1の実
際の運転状態に伴った熱需要の時系列データを検出する
働きをする。さらに熱需要カーブ予測手段5は上記両デ
ータを用いた解析を施し、近い将来の熱需要の変化の様
子を推定するものである。そして、上記熱需要の予測結
果から得た使用電力量の推移の状態を電力需要カーブ推
定手段6により推定し、さらにその使用電力量の推移の
状態について、デマンド制御時間帯決定手段7により、
使用電力量の推移のピーク時に相当する使用電力量の一
部を削減するためのデマンド制御時間帯を決定する。そ
して、このデマンド制御時間帯の条件を加えた放熱運転
時の使用電力量の予測結果、すなわち電力需要予測カー
ブに基づいて、蓄熱器12の残蓄量の決定処理20並び
に蓄熱機12及び熱源機11の運転状態の決定処理21
を行い、その放熱運転パターンに従ってアクチュエータ
10によりシステムの制御を行う。
【0028】次に、このシステムの制御方法について説
明する。 (1)熱需要時系列基礎データの処理 まず、このシステムが四季を通じて運転した場合の冷房
または暖房運転に伴う住空間の熱負荷量(熱需要)の推
移を一定時間の範囲について一定時刻単位で時系列デー
タとしてとらえ、それを熱需要時系列基礎データ(以
下、基礎データと呼ぶ)として予め蓄積・準備する。図
2(a)は、このようにして収集された熱負荷量(熱需
要)の過去のある1日の基礎データを表わすものであ
る。なお、ここにいう住空間の熱負荷量(熱需要)と
は、外気温度/湿度、住空間の使用状態(=人の生活状
態)や機器の設置/使用状態、住空間の熱容量等の情報
をもとに決められるものである。
【0029】(2)熱需要時系列データの検出処理 一方、このシステムの実際の運転に伴う住空間の熱負荷
量(熱需要)を、熱需要時系列データ検出手段4によ
り、上記基礎データと同じように一定期間・一定時刻単
位で時系列データとしてとらえ、制御を行う当日の現在
時刻までのデータとして収集する。このデータが図2
(b)に実線41で示すカーブである。このデータを熱
需要時系列データ(以下、現在データと呼ぶ)とする。
【0030】(3)熱需要カーブの予測処理 そして、上記(1)及び(2)で求めた熱需要時系列基
礎データ(基礎データ)と熱需要時系列データ(現在デ
ータ)の両方のデータを用いて解析処理を施し、現在時
刻のすぐ後の時刻における熱需要の変化の様子を推定す
る。このようにして推定された熱需要の予測カーブを図
2(b)に点線42で示す。この熱需要予測カーブ42
を求める際において、この実施の形態1では、上記基礎
データと現在データのパターンをマッチングさせるため
のデータ分類手法として、以下に説明するカオス理論に
よるデータ解析手法を用いている。
【0031】[カオス解析による予測方法]ここでのカ
オス解析を行う対象とするデータは、上述した熱需要時
系列基礎データ(基礎データ)と熱需要時系列データ
(現在データ)の2種である。
【0032】(A)基礎データの収集 まず基礎データについて、図3(a)のように各時刻毎
にそれと対応する熱需要値を(一定期間、1日単位で)
収集する。
【0033】(B)基礎データの解析 そして上記(A)で収集した基礎データに対し、下記の
ように所定の遅れ時間に基づいて当該時系列データを所
定の次元に埋め込み、軌道を構築する手段により解析を
施し、当該データの特性を把握する。 所定の遅れ時間の設定 判断を行う基準時刻t1 と、t1 から微少時間ΔTをと
った時刻t2 を決め、基準時刻t1 に相当するデータ
と、ΔT時間経過後の時刻t2 に相当するデータを用い
て後述する軌道を構築する。ここで、ΔTの大きさにつ
いては、様々な値の中から最適な(データの特性を最も
良く表わす)値とし、システムの制御に最適化したΔT
を用いる。 所定の次元で埋め込み 次の過程の軌道を構築するために、埋め込み次元を決
定する。この次元とは、データの特性を詳細に把握する
ための基本成分で、解析対象となる全てのデータは、こ
の基本成分の組合せにより表現される。従って、次元が
低いと全てのデータが十分に表現し切れないため予測精
度が低下し、また次元が高すぎると解析に必要以上の時
間と労力がかかり非効率であるという傾向がある。この
ため埋め込み次元の値も様々な値の中から最適化を行っ
た後、最終的に決定する。 軌道の構築 上記,の結果を用いて、図3(b)のような軌道を
構築する。図3(b)は埋め込み次元が2次元の場合に
ついて示しているが、この図では、横軸に基準時刻t1
におけるデータ値xt を、縦軸に基準時刻t1 より遅れ
時間ΔT経過後の時刻t2 におけるデータ値yt をとっ
ている。実際に軌道を構築する場合は、上記の過程で
決定した埋め込み次元を用いて行う。
【0034】(C)現在データの収集 現在データについても、図3(c)のように基礎データ
と同様なフォーマット(各時刻とそれに対応する値を一
定期間、1日単位)で収集する。ここで、データの縦軸
の成分には熱需要の値をとる。
【0035】(D)軌道の構築及び比較による予測値の
算出 (C)で得られた現在データについても同様に軌道を構
築する。そして、現在データより構築した軌道と基礎デ
ータにより構築した軌道を参照・比較し、現在データの
軌道の様子と基礎データ中の類似した軌道をもつデータ
(参照データ)から現在時刻の直後の時刻における状態
を推定する。具体的には、図4に示すように(E)の現
在データに対応する基礎データ中の類似データ(F)を
探す。そして、(E)の現在データの現在時刻に当る点
Aから次のステップ点NA を、点CA に(F)の基礎
データ中のCB B 間の変位ベクトルと同じベクトルを
加えて算出する。つまり、(E)データと(F)データ
のCA ,NA ,CB ,NB の間には式(1)で表される
関係が成り立つ。
【0036】
【数1】
【0037】このようにして求めた点NA が次の制御ス
テップにおける制御目標となる。実際の手順では、点N
A を軌道を構築したときと逆の手順で時系列データに変
換し、制御目標値を決定する。
【0038】(4)デマンド制御時間帯の決定処理 上記のカオス理論によるデータ解析処理により得られた
住空間の熱需要予測カーブ42を図5に示す。そしてさ
らに、この熱需要予測カーブ42をもとに電力需要カー
ブ推定手段6によって使用電力量の推移を予測する。こ
の予測された使用電力量の予測カーブ(電力需要予測カ
ーブ)43は図6のようになる。この電力需要予測カー
ブ43に対して所定のしきい値を設け、デマンド制御時
間帯決定手段7により装置運転のデマンド制御時間帯T
d を決定する。すなわち、電力需要値が当該しきい値以
上となる時間帯をデマンド制御時間帯Td と推定する。
【0039】(5)システムの運転制御 以上のような方法で得られた熱需要の予測値と、それか
ら得られる使用電力量の推移状態、さらにデマンド制御
時間帯Td の影響を加味させて、蓄熱器12の残蓄量の
決定処理20を行うとともに、蓄熱器12及び熱源機1
1の運転状態の決定処理21を行う。この決定処理21
によって放熱運転パターンが決定されるので、その放熱
運転パターンに従ってアクチュエータ10により蓄熱器
12及び熱源機11の運転を制御する。
【0040】(蓄熱器・熱源機の運転状態の決定処理)
まず、装置1の使用電力量をデマンド制御時間帯Td
上記しきい値以下に抑えるように、蓄熱器12または熱
源機11の運転状態を調節・決定する。例えば、図7に
示すように、使用電力量のしきい値を超える時間帯(デ
マンド制御時間帯)には一時的に熱源機11の運転を部
分運転または停止させ、それにより使用電力量を抑える
ようにする。そして、使用電力量がしきい値以下となり
再び住空間への冷(温)熱の供給が必要となった場合に
は熱源機11の運転を再開する。このような熱源機11
の運転/停止を繰り返す制御を電力デマンド制御と呼
び、当該電力デマンド制御を行った場合の熱源機11の
使用電力量の推移の様子は図7のようになる。
【0041】(蓄熱器の残蓄量の決定処理)さらに、装
置1の使用電力量が最大となる時刻の予測が可能になる
ことにより、デマンド制御時間帯Td には蓄熱器12の
放熱運転に特定した運転を行うとともに、デマンド制御
時間帯以外の時間帯ではできる限り蓄熱器12の放熱運
転を主体にすることによって、冷房または暖房の時間帯
の装置の使用電力量を低減する。例えば、図8は冷房ピ
ーク負荷時のシステムの放熱(冷房)運転パターン44
の一例を示したものである。
【0042】これらの制御方法は以下の考え方に基づ
く。 (イ)夜間の使用電力の無駄を排除するため、夜間に蓄
熱した冷(温)熱は、昼間の空調時間帯に全て使い切
る。すなわち、昼間の空調時間帯における蓄熱器により
まかなえる熱量(A)を夜間の蓄熱量(B+C)でまか
なうように放熱運転パターン44を決定する。 (ロ)住空間の熱負荷がピークとなる時間帯に蓄熱器1
2の放熱運転を優先的に行うようにすることにより、住
空間の熱負荷をまかなうことを可能にしつつ、かつこの
システムの運転によりまかなえる熱負荷量のうち熱源機
11の運転によりまかなう熱負荷量の占める割合を低減
することができる。蓄熱器の放熱運転に伴う使用電力量
は、熱源機の追い掛け運転に伴うそれに比べて少ないこ
とから、全体の使用電力量の抑制に大きな効果をもたら
す。 (ハ)使用電力量のピーク時間帯に消費する蓄熱器12
の残蓄量を差し引いてもなお、蓄熱器12の残熱量に余
剰がある場合、上記(イ)をねらいとしてピーク時間帯
以外の時間帯に、できるだけ蓄熱器12の放熱運転の割
合が熱源機11を運転する割合に比べて大きくなるよう
に熱源機11、または蓄熱器12の運転を組み合わせ
る。
【0043】実施の形態2.実施の形態1では、デマン
ド制御時間帯の決定方法として、熱需要予測カーブから
推定した使用電力量予測カーブの上限に所定のしきい値
を設けることによりデマンド制御時間帯を決定したが、
予め特定の時間帯をデマンド制御時間帯と決めておき、
装置の使用電力量によるデマンド制御をその時間帯に特
定し、実施の形態1と同様な方法で装置の運転制御を行
っても、実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0044】実施の形態3.実施の形態1では、熱源機
11に冷房と暖房の両方の運転が可能な機種を採用した
システムを示したが、熱源機11に冷房運転のみ可能な
機種を採用した場合でも、実施の形態1と同様な方法で
制御することにより、同様の効果を奏する。
【0045】実施の形態4.実施の形態1では、冷暖気
放出器13に空気調和機を、熱源機11と蓄熱器12と
空気調和機13との間では熱の授受のための媒体に水を
使用するシステムを示したが、冷暖気放出器13に室内
機を、熱源機11と蓄熱器12と室内機13との間で
は、熱の授受のための媒体に冷媒を使用したシステムの
場合でも、実施の形態1と同様な方法で制御することに
より、同様の効果を奏する。
【0046】実施の形態5.図9は本発明の実施の形態
5に係る蓄熱空気調和システムの制御系を示す概念図で
ある。この実施の形態5では、蓄熱器12の残蓄量(残
氷または残留温熱に相当する熱量)を一定時刻毎に把握
する手段19を設けたものである。ここでは蓄熱器12
の残蓄量を演算によって求めることにしているが、残蓄
量を検出することによって把握してもよいものである。
この検出または演算手段19による蓄熱器12の一定時
刻毎の残蓄量は、当該制御時間帯の残蓄量決定処理20
にその都度反映され、前記残蓄量を求める際に当該制御
時間帯の残蓄量から検出または演算により把握した残蓄
量を差し引き、その残量が現在時刻の直後における残蓄
量として決定される。そして、このシステムの放熱運転
時間帯の終了時刻で、蓄熱器12の残蓄量ができるだけ
零に近くなるように蓄熱器12の放熱運転を優先的に行
うことにより、使用電力量の低減が可能となる。
【0047】実施の形態6.この実施の形態6はピーク
カット制御を行うシステムである。使用電力量の最大値
を小さくするために、ピークカット制御時間帯を設けて
蓄熱器12、熱源機11の運転制御を行うものである。
なお、このシステムの制御系は図10に示すように、図
1または図9のデマンド制御時間帯決定手段7の代わり
にピークカット制御時間帯決定手段17とするだけで同
じ構成とすることができる。従って、実施の形態1と同
様の方法により予測した熱需要予測カーブ42に対し、
ピークカット制御時間帯Tp を設ける(図11(a)参
照)と、これによって予測される電力需要予測カーブ4
3は図11(b)のようになる。そしてこの電力需要予
測カーブ43をもとに残蓄量決定処理20で残蓄量を決
定し、放熱運転パターン44が設定される。その運転パ
ターンの一例が図11(c)に示されている。図11
(c)において、Aは蓄熱器12の運転によりまかなわ
れる熱負荷(需要)量であり、Bは熱源機11の追い掛
け運転によりまかなわれる熱負荷(需要)量である。図
11(c)に示す放熱運転パターン44に従って運転を
制御すれば、ピークカット制御時間帯Tp は蓄熱器12
の放熱運転のみで住空間の熱負荷をまかなうことが可能
となり、システム全体としての使用電力量を大幅に低減
することができる。
【0048】実施の形態7.この実施の形態7はピーク
シフト制御を行うシステムである。システムが費やす電
力量のうち、使用電力量の単価が安い夜間の電力を使用
する割合を極力高めることをねらいとしたもので、その
時間帯の熱負荷量は夜間に蓄熱した蓄熱機12の蓄熱量
の放出で全部または大部分をまかなうようにシステムの
放熱運転を制御する。図12はピークシフト制御による
放熱運転パターン44の一例である。従って、使用電力
量の単価が安い夜間を利用して蓄熱した熱量を昼間に放
熱することにより、かなりの部分の熱負荷をまかなえる
ので、使用電力量にかかるコストの低減が可能となる。
また、実施の形態6および7のシステムにおいても、実
施の形態5と同じく蓄熱器12の残蓄量を検出または演
算する手段を設けることができる。
【0049】実施の形態8.上記の説明から明らかなよ
うに、実施の形態1の電力デマンド制御、実施の形態6
のピークカット制御、実施の形態7のピークシフト制御
は適宜に組み合わせて実施することができる。
【0050】次に、このシステムの「追い掛け運転」を
しないタイプについて説明する。
【0051】実施の形態9.この実施の形態9に係る蓄
熱空気調和システムは、図13に示すように、デマンド
制御時間帯決定手段7により決定したデマンド制御時間
帯を含む1日の全空調時間帯の全ての熱負荷を、蓄熱器
12の放熱運転のみでまかなうシステムである。熱源機
11により製造された冷熱または温熱は蓄熱器12に蓄
熱するのみであり、冷暖気放出器13にその冷熱または
温熱を供給することはない。図13において、冷暖気放
出器13は空気調和機であり、熱源機11は冷房と暖房
の両方の運転が可能な機種であり、蓄熱器11と冷暖気
放出器13との間で熱の授受のための媒体に水、ブライ
ンなどの液体を使用し、さらに、蓄熱器12は住空間で
必要となる熱負荷の総和と比べて蓄熱容量が十分大きい
ものを使用する。従って、このシステムでは、昼間の住
空間の熱負荷を全て蓄熱器12の放熱運転のみでまかな
うことが可能なシステムであり、このため熱源機11は
夜間の蓄熱時間帯にのみ運転し、熱源機11により製造
された冷熱または温熱は全て蓄熱器12に蓄えられる。
【0052】実施の形態9における制御方法について
は、実施の形態1の場合と同様に熱需要カーブ予測手段
5により熱需要を予測し、さらにデマンド制御時間帯決
定手段7の影響を加味させて熱需要カーブ推定手段6で
システムの使用電力量を推定し、その結果を基にシステ
ムの放熱運転パターンを決定し、蓄熱器12の放熱運転
制御を行う。その結果、実施の形態1と同様、システム
の使用電力量のデマンド管理を行うことと、住空間の快
適さを損なわないことの両立が可能となる。
【0053】実施の形態10.この実施の形態10に係
る蓄熱空気調和システムは、図14に示すように、実施
の形態5と同様、蓄熱器12の残蓄量(残氷量または残
温熱量)を一定時刻毎に把握する手段19を設けたもの
である。当該制御時間帯における残蓄量決定処理20に
おいては、蓄熱器12の演算または検出により把握した
残蓄量を差し引いた残量が当該制御時間帯における残蓄
量として決定される。そして、蓄熱器12の残蓄量をシ
ステムの放熱運転終了時刻で全て使い切るように蓄熱器
12の放熱運転を行うので、使用電力量の単価が安い夜
間電力の有効利用による使用電力量にかかるコストの低
減が可能になる。
【0054】実施の形態11.実施の形態11では、実
施の形態6と同様のピークカット制御を行うものであ
る。この場合、図15に示すように、昼間の空調時間帯
の全ての熱負荷量Aを夜間に蓄熱した蓄熱機12の蓄熱
量でまかなうように当該制御時間帯における残蓄量が決
定される。
【0055】実施の形態12.実施の形態12では、実
施の形態7と同様のピークシフト制御を行うものであ
る。この場合にも、昼間の空調時間帯の全ての熱負荷量
を夜間に蓄熱した蓄熱機12の蓄熱量でまかなうように
当該制御時間帯における残蓄量が決定される。また、実
施の形態11および12のシステムにおいても、実施の
形態10と同じく蓄熱器12の残蓄量を検出または演算
する手段を設けることができる。
【0056】なお、追い掛け運転をしない本システムに
おいても、実施の形態2から4と同じ考え方を採用する
ことができる。また、住空間の熱負荷の予測及び使用電
力量の予測において、カオス理論によるデータ解析方法
を示したが、ニューラルネットワークを用いる方法でも
実施することができる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、住空間
の熱負荷の大きさとシステムの運転に伴う使用電力量の
関係を表わすデータ、即ち住空間の現在時刻の直前の熱
負荷量のデータを用いて、現在時刻の直後の熱負荷量の
予測が可能であるため、その結果を用いてシステム全体
の使用電力量の大きさの変化の状態を予め把握すること
ができる。従って、住空間の熱負荷の変化の状態に対し
て過不足のない残蓄量の決定による放熱運転が可能であ
り、住空間の快適性を損なうことなく、電力デマンド制
御によるシステムの運転状態が最適となるよう組み合わ
せることによるシステムの使用電力量にかかるコストの
低減が可能となる効果がある。
【0058】また、熱源機が追い掛け運転をする、しな
いに拘らず、さらには電力デマンド制御のみならずピー
クカット制御、ピークシフト制御その他の様々な運転形
態においても蓄熱器の放熱運転に特化した運転パターン
を設定可能なので、夜間電力の有効利用と昼間の使用電
力量の低減によるシステム全体としての使用電力量の低
減効果が大きい。
【0059】特に、デマンド制御時間帯及びそれ以外の
時間帯、あるいはピークカット制御時間帯及びそれ以外
の時間帯のそれぞれにおいて、蓄熱器が放熱運転する割
合を極力大きくするようなシステムの運転パターンを組
むことによって、その分冷房または暖房運転の時間帯に
おける熱源機が追い掛け運転する割合を小さくすること
が可能となり、その結果、蓄熱器の放熱運転に伴う使用
電力量が熱源機の運転に伴うそれに比べて少ないことか
ら、この時間帯のシステム全体の使用電力量を低減する
ことが可能となる効果がある。
【0060】また、蓄熱器の残蓄量を一定時刻毎に把握
することにより、その分を差し引いた当該制御時間帯に
おける残蓄量を決定することが可能となるため、蓄熱器
の残蓄量の無駄がなくなり、蓄熱量の有効利用即ち、夜
間電力の有効利用が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る蓄熱空気調和シ
ステムの構成概念図である。
【図2】 熱需要の基礎データと現在データを表わす図
である。
【図3】 カオス解析によるデータ処理を説明するため
の図である。
【図4】 カオス解析によるデータ処理を説明するため
の図である。
【図5】 熱需要予測カーブを表わす図である。
【図6】 使用電力量の予測カーブを表わす図である。
【図7】 電力デマンド制御の一例を表わす図である。
【図8】 蓄熱器・熱源機の運転状態の一例を表わす図
である。
【図9】 本発明の実施の形態5に係る蓄熱空気調和シ
ステムの構成概念図である。
【図10】 本発明の実施の形態6に係る蓄熱空気調和
システムの構成概念図である。
【図11】 実施の形態6のピークカット制御による残
蓄量決定方法の説明図である。
【図12】 本発明の実施の形態7に係るピークシフト
制御による残蓄量決定方法の説明図である。
【図13】 本発明の実施の形態9に係る蓄熱空気調和
システムの構成概念図である。
【図14】 本発明の実施の形態10に係る蓄熱空気調
和システムの構成概念図である。
【図15】 本発明の実施の形態11に係るピークカッ
ト制御による残蓄量決定方法の説明図である。
【図16】 従来の氷蓄熱空気調和装置の構成概念図で
ある。
【符号の説明】
1 氷蓄熱空気調和装置、2 運転制御器、3 熱需要
時系列基礎データ処理、4 熱需要時系列データ検出手
段、5 熱需要カーブ予測手段、6 電力需要カーブ推
定手段、7 デマンド制御時間帯決定手段、10 アク
チュエータ、11 熱源機、12 蓄熱器、13 冷暖
気放出器、17 ピークカット制御時間帯決定手段、1
9 残蓄量の演算・検出手段、20 当該制御時間帯に
おける残蓄量の決定処理、21 蓄熱器・熱源機の運転
状態決定処理、42 熱需要予測カーブ、43 電力需
要予測カーブ、44 放熱運転パターン、R 住空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井川 博 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 大塚 修 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷熱または温熱を製造する熱源機と、製
    造された冷熱または温熱を蓄熱する蓄熱器と、前記熱源
    機と前記蓄熱器により住空間へ冷気または暖気を放出す
    る冷暖気放出器と、前記熱源機及び前記蓄熱器の運転を
    制御する運転制御手段とを備えた蓄熱空気調和装置にお
    いて、 住空間の熱負荷量を時系列データとして検出する熱需要
    時系列データ検出手段と、 予め蓄積された住空間の熱負荷量の推移を表わす熱需要
    時系列基礎データと、前記熱需要時系列データ検出手段
    により検出された熱需要時系列データから、熱需要カー
    ブを予測する熱需要カーブ予測手段と、 この予測された熱需要予測カーブから使用電力量の推移
    を推定する電力需要カーブ推定手段と、 前記使用電力量の推移のピーク時に相当する使用電力量
    の一部を削減するように電力需要カーブに対しデマンド
    制御時間帯を決定するデマンド制御時間帯決定手段と、 前記デマンド制御時間帯をもつ電力需要予測カーブに基
    づいて前記蓄熱器の残蓄量を決定する残蓄量決定手段
    と、 この決定された残蓄量に基づいて前記蓄熱器及び前記熱
    源機の運転状態を決定する運転状態決定手段とを備えた
    ことを特徴とする蓄熱空気調和システム。
  2. 【請求項2】 冷熱または温熱を製造する熱源機と、製
    造された冷熱または温熱を蓄熱する蓄熱器と、蓄熱され
    た冷熱または温熱を前記蓄熱器より供給し住空間へ冷気
    または暖気を放出する冷暖気放出器と、前記熱源機及び
    前記蓄熱器の運転を制御する運転制御手段とを備えた蓄
    熱空気調和装置において、 住空間の熱負荷量を時系列データとして検出する熱需要
    時系列データ検出手段と、 予め蓄積された住空間の熱負荷量の推移を表わす熱需要
    時系列基礎データと、前記熱需要時系列データ検出手段
    により検出された熱需要時系列データから、熱需要カー
    ブを予測する熱需要カーブ予測手段と、 この予測された熱需要予測カーブから使用電力量の推移
    を推定する電力需要カーブ推定手段と、 前記使用電力量の推移のピーク時に相当する使用電力量
    の一部を削減するように電力需要カーブに対しデマンド
    制御時間帯を決定するデマンド制御時間帯決定手段と、 前記デマンド制御時間帯をもつ電力需要予測カーブに基
    づいて前記蓄熱器の残蓄量を決定する残蓄量決定手段
    と、 この決定された残蓄量に基づいて前記蓄熱器及び前記熱
    源機の運転状態を決定する運転状態決定手段とを備えた
    ことを特徴とする蓄熱空気調和システム。
  3. 【請求項3】 前記電力需要予測カーブに所定のしきい
    値を設けることにより、そのしきい値を超える時間帯を
    前記デマンド制御時間帯とすることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の蓄熱空気調和システム。
  4. 【請求項4】 前記電力需要予測カーブに特定の時間帯
    を予め設定することにより、その時間帯を前記デマンド
    制御時間帯とすることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の蓄熱空気調和システム。
  5. 【請求項5】 前記デマンド制御時間帯における前記蓄
    熱器の放熱運転により、住空間の熱負荷に対する前記蓄
    熱器の能力不足分は、前記デマンド制御時間帯に前記熱
    源機を運転することによりまかなうように制御すること
    を特徴とする請求項1記載の蓄熱空気調和システム。
  6. 【請求項6】 前記デマンド制御時間帯における前記蓄
    熱器の放熱運転により消費された蓄熱量に余剰が生じた
    場合には、前記デマンド制御時間帯以外の時間帯に前記
    余剰の蓄熱量を用いて前記蓄熱器の放熱運転を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の蓄熱空気調和システム。
  7. 【請求項7】 前記デマンド制御時間帯における前記蓄
    熱器の運転によりまかなわれる住空間の熱負荷量の割合
    が前記熱源機の運転によりまかなわれる住空間の熱負荷
    量の割合より多くなるように残蓄量を決定することを特
    徴とする請求項5記載の蓄熱空気調和システム。
  8. 【請求項8】 前記蓄熱器と前記熱源機の運転による使
    用電力量の和が丁度前記しきい値となるように、前記残
    蓄量を決定することを特徴とする請求項7記載の蓄熱空
    気調和システム。
  9. 【請求項9】 前記デマンド制御時間帯を含む1日の全
    空調時間帯の住空間の全ての熱負荷を前記蓄熱器の放熱
    運転のみでまかなうことを特徴とする請求項2記載の蓄
    熱空気調和システム。
  10. 【請求項10】 冷熱または温熱を製造する熱源機と、
    製造された冷熱または温熱を蓄熱する蓄熱器と、前記熱
    源機と前記蓄熱器により住空間へ冷気または暖気を放出
    する冷暖気放出器と、前記熱源機及び前記蓄熱器の運転
    を制御する運転制御手段とを備えた蓄熱空気調和装置に
    おいて、 住空間の熱負荷量を時系列データとして検出する熱需要
    時系列データ検出手段と、 予め蓄積された住空間の熱負荷量の推移を表わす熱需要
    時系列基礎データと、前記熱需要時系列データ検出手段
    により検出された熱需要時系列データから、熱需要カー
    ブを予測する熱需要カーブ予測手段と、 この予測された熱需要予測カーブから使用電力量の推移
    を推定する電力需要カーブ推定手段と、 前記使用電力量の推移のピーク時に相当する使用電力量
    の一部を削減するように電力需要カーブに対しピークカ
    ット制御時間帯を決定するピークカット制御時間帯決定
    手段と、 前記ピークカット制御時間帯をもつ電力需要予測カーブ
    に基づいて前記蓄熱器の残蓄量を決定する残蓄量決定手
    段と、 この決定された残蓄量に基づいて前記蓄熱器及び前記熱
    源機の運転状態を決定する運転状態決定手段とを備えた
    ことを特徴とする蓄熱空気調和システム。
  11. 【請求項11】 冷熱または温熱を製造する熱源機と、
    製造された冷熱または温熱を蓄熱する蓄熱器と、蓄熱さ
    れた冷熱または温熱を前記蓄熱器より供給し住空間へ冷
    気または暖気を放出する冷暖気放出器と、前記熱源機及
    び前記蓄熱器の運転を制御する運転制御手段とを備えた
    蓄熱空気調和装置において、 住空間の熱負荷量を時系列データとして検出する熱需要
    時系列データ検出手段と、 予め蓄積された住空間の熱負荷量の推移を表わす熱需要
    時系列基礎データと、前記熱需要時系列データ検出手段
    により検出された熱需要時系列データから、熱需要カー
    ブを予測する熱需要カーブ予測手段と、 この予測された熱需要予測カーブから使用電力量の推移
    を推定する電力需要カーブ推定手段と、 前記使用電力量の推移のピーク時に相当する使用電力量
    の一部を削減するように電力需要カーブに対しピークカ
    ット制御時間帯を決定するピークカット制御時間帯決定
    手段と、 前記ピークカット制御時間帯をもつ電力需要予測カーブ
    に基づいて前記蓄熱器の残蓄量を決定する残蓄量決定手
    段と、 この決定された残蓄量に基づいて前記蓄熱器及び前記熱
    源機の運転状態を決定する運転状態決定手段とを備えた
    ことを特徴とする蓄熱空気調和システム。
  12. 【請求項12】 前記蓄熱器の残蓄量を一定時刻毎に把
    握する残蓄量把握手段を有し、前記残蓄量決定手段によ
    り残蓄量を決定する際に、前記把握手段により把握した
    残蓄量に相当する量を差し引いた分を当該制御時間帯に
    おける残蓄量として決定することを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項10または請求項11記載の蓄熱
    空気調和システム。
  13. 【請求項13】 前記ピークカット制御時間帯における
    残蓄量を前記蓄熱器の放熱運転のみでまかなうように残
    蓄量を決定することを特徴とする請求項10または請求
    項11記載の蓄熱空気調和システム。
  14. 【請求項14】 住空間の熱負荷量を時系列データとし
    て検出した熱需要時系列データと、予め蓄積された熱需
    要時系列基礎データから、熱需要予測カーブを求める工
    程と、 前記熱需要予測カーブから電力需要予測カーブを求める
    工程と、 前記電力需要予測カーブに対しデマンド制御時間帯を決
    定する工程と、 前記デマンド制御時間帯をもつ電力需要予測カーブに基
    づいて蓄熱器の残蓄量を決定する工程とを有することを
    特徴とする蓄熱空気調和システムの残蓄量決定方法。
  15. 【請求項15】 住空間の熱負荷量を時系列データとし
    て検出した熱需要時系列データと、予め蓄積された熱需
    要時系列基礎データから、熱需要予測カーブを求める工
    程と、 前記熱需要予測カーブから電力需要予測カーブを求める
    工程と、 前記電力需要予測カーブに対しピークカット制御時間帯
    を決定する工程と、 前記ピークカット制御時間帯をもつ電力需要予測カーブ
    に基づいて蓄熱器の残蓄量を決定する工程とを有するこ
    とを特徴とする蓄熱空気調和システムの残蓄量決定方
    法。
  16. 【請求項16】 前記蓄熱器の残蓄量を一定時刻毎に検
    出または演算する工程と、 前記残蓄量を決定する際、前記残蓄量を差し引いた残量
    を残蓄量として決定する工程とをさらに含むことを特徴
    とする請求項14または請求項15記載の蓄熱空気調和
    システムの残蓄量決定方法。
  17. 【請求項17】 前記電力需要予測カーブに所定のしき
    い値を設けることにより、そのしきい値を超える時間帯
    を前記デマンド制御時間帯とすることを特徴とする請求
    項14記載の蓄熱空気調和システムの残蓄量決定方法。
  18. 【請求項18】 前記電力需要予測カーブに特定の時間
    帯を予め設定することにより、その時間帯を前記デマン
    ド制御時間帯とすることを特徴とする請求項14記載の
    蓄熱空気調和システムの残蓄量決定方法。
  19. 【請求項19】 前記熱需要予測カーブまたは前記電力
    需要予測カーブを求める際に、カオス理論によるデータ
    解析手法を用いることを特徴とする請求項14または請
    求項15記載の蓄熱空気調和システムの残蓄量決定方
    法。
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