JPH09261274A - Tcp/ipを用いたネットワークシステム - Google Patents

Tcp/ipを用いたネットワークシステム

Info

Publication number
JPH09261274A
JPH09261274A JP6284396A JP6284396A JPH09261274A JP H09261274 A JPH09261274 A JP H09261274A JP 6284396 A JP6284396 A JP 6284396A JP 6284396 A JP6284396 A JP 6284396A JP H09261274 A JPH09261274 A JP H09261274A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
address
server
port number
iarp
client
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6284396A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Kubo
喜義 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6284396A priority Critical patent/JPH09261274A/ja
Publication of JPH09261274A publication Critical patent/JPH09261274A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポート番号をもつサーバのIPアドレス
を極めて柔軟、かつ、効率的に取得し、IARPの実行
効率を上げることにある。 【解決手段】 第1の計算機の中の任意のクライアント
21,22aが第2の計算機のあるサーバ22にアクセ
スし、あるサーバのサービスを受けるネットワークシス
テムであって、サーバをもつ第2の計算機が動的に変化
する場合、前記任意のクライアントは、IPアドレス要
求,サーバポート番号,クライアントポート番号を含む
情報14を一斉同報送信し、IPアドレスを要求する要
求送信手段(21,21a)を設け、IPアドレスの要
求を受けたサーバは、サーバポート番号から自サーバの
要求と判断したとき、サーバのIPアドレスと自クライ
アントポート番号とを対にして送信する応答送信手段2
2a,23を設けたネットワークシステムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TCP(Transmis
sion Control Protocol )/IP(Internet Pr-otoco
l)を用いたネットワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】TCP/IPを用いたネットワークシス
テムにおいては、少くとも1つ以上のクライアントをも
つ計算機と、それぞれ複数のサーバをもつ複数の計算機
とがネットワークを介して分散配置され、クライアント
側からある計算機のある任意のサーバを呼び出し、当該
サーバからサービスを受ける構成となっている。
【0003】そこで、クライアントは、ネットワーク上
のあるサーバのサービスを要求するに際し、ネットワー
ク上の任意のサーバの位置(SAP:Service Access P
oint)を特定し、当該サーバからサービスを受ける必要
がある。ここに、ネットワーク上の任意のサーバの位置
を、IPアドレスとTCPのポート番号との組,つま
り、 サーバの位置:SAP=IPアドレス+ポート番
号で表現されている。
【0004】このようにTCP/IPを用いたクライア
ント・サーバ型のアプリケーションでは、IPアドレス
を物理的なネットワークアドレスに対応させて定義付け
し、またTCPのポート番号をサーバの提供するサービ
スの種類に対応させて定義付けし、クライアント側は、
SAP=IPアドレス+ポート番号を、TCP/IP終
端アドレスとし、TCPまたはUDPを用いて目的のサ
ーバに対してサービスを要求する方式をとっている。
【0005】従って、あるクライアントがある計算機の
中のあるサーバの提供するサービスにアクセスする場
合、当該クライアントは予めサーバの所属する計算機X
のIPアドレスを知っておく必要がある。
【0006】ところで、クライアントは、あるサーバの
サービスの結果を求めているので、サービスの種類を示
すポート番号を管理し、かつ、これらポート番号を明示
的に使用するのには何ら不都合な問題がない。また、ク
ライアントが欲するサービスは、特定の計算機上の特定
のサービスであることから、クライアントが目的のサー
バのIPアドレスを管理し、それを明示的に使用するこ
とに関しても何ら不都合がないものである。つまり、ク
ライアントが欲するサービスの種類は、IPアドレスと
ポート番号との組によって一意に区別されるからであ
る。従って、クライアントが要求するサービスの種類
は、 サービスの識別子=IPアドレス+ポート番号(目的サ
ーバのSAP) から識別できる。このことは、クライアントの要求する
サービスの識別子と目的サーバのSAPとが等しい関係
になっているので、任意のクライアントは、要求するサ
ービスの種類とSAPとの関係を単純に1対1で対応付
けて管理すればよい。
【0007】ところが、近年、ネットワーク上のサーバ
の分散化が進んでおり、あるサービスを提供するサーバ
をもつ各計算機が他の計算機の負荷状況や運転状況に応
じてサーバを変更したり、或いは1ヶ所に特定せずに同
時に複数の場所で運転させるといった環境の場合には、
クライアントは、目的のサービスとSAPとが1対1で
対応付けて管理することができなくなる。つまり、目的
のサーバを動作させる計算機が動的に変化する場合、任
意のクライアントは、目的のサーバの動作している計算
機を正確に把握しつつ、その動的変化に応じて使用する
IPアドレスを変更しながら目的のサーバにアクセスす
る必要がある。この場合、クライアントの欲するサービ
スの種類と目的のサーバのSAPとの関係は1対1に対
応しない。
【0008】図17は動的に変化する環境を表すシステ
ム構成図である。このシステムは、クライアントCaを
もつ計算機1と、サーバSaを含む複数のサーバをもつ
計算機2a,2bおよびサーバSxをもつ計算機2xと
がネットワーク3を介して接続され、これら各計算機2
a,2b,…,2xのサーバのうち、サーバSaが2つ
の計算機2a,2bの何れかで動作し、どちらのサーバ
が動作するか一定せず、常に動的に変化する環境状況と
なっている。
【0009】このようなシステムでは、計算機2aのI
PアドレスはIP−A、計算機2bのIPアドレスはI
P−Bであり、さらにサーバSaがサービスを提供する
ポート番号は計算機2a,2bの何れもport−Sa
である。このとき、クライアントCaがサーバSaにア
クセスするに際し、当該クライアントCaでは、サーバ
Saが計算機2a,2bのどちらで動作しているかの情
報を入手し、それに応じてサーバSaにアクセスする為
のIPアドレスを決定する必要がある。
【0010】そして、クライアントCaは、決定された
IPアドレスに応じて、[IP−A]+[port−S
a]または[IP−B]+[port−Sa]の何れか
のSAPを用いることにより、目的のサーバSaのサー
ビスにアクセスできる。このことから、クライアントC
aは、サーバSaのサービスにアクセスするに際し、I
PアドレスであるIP−AとIP−Bとを動的に管理し
なければならない。
【0011】本来、サービスの種類は、ポート番号だけ
から一意に識別することが可能であり、また大多数のク
ライアントは、要求するサービスの種類が重要であっ
て、サーバの動作している計算機の場所(IPアドレ
ス)は重要でない。換言すれば、大多数のクライアント
は、目的のサービスさえ得られれば、そのサービスを提
供している計算機の場所(サーバの場所)に拘らないも
のである。ゆえに、このように計算機を特定せずに単純
にポート番号だけからサービスを要求できれば、クライ
アントにとってIPアドレスの管理は必要でなくなる。
この場合には、クライアントの要求するサービスの種類
は、 サービスの識別子=“任意のIPアドレス”+ポート番
号 で表現されることになる。
【0012】ところが、TCP/IP上のクライアント
は、IPアドレス+ポート番号からなるSAPを用い、
かつ、TCPまたはUDPプロトコルを使用するので、
一般的にはIPアドレスを“任意”とすることはできな
い。つまり、IPアドレスは必ず明示的に指定しなけれ
ばならない。ゆえに、サーバの動作する計算機が動的に
変化する場合、各クライアントは、本来必要でないIP
アドレスの管理も非常に重要な管理となってくる。
【0013】そこで、目的のサービスを提供するサーバ
のIPアドレスが定まらない場合、次のような方法によ
って決定することが考えられる。その1つは、UDPの
一斉同報送信を使用し、IPアドレスを知る方法。
【0014】他の1つは、IPマルチキャストアドレス
を使用して知る方法である。ここで、IPマルチキャス
トアドレスとは、複数のIPアドレスの集合全体を表す
アドレスであり、その集合内の任意のIPアドレスを表
していると解釈してもよい。このIPマルチキャストも
UDPを使用する。
【0015】しかし、上記の何れの方法も一般に使用さ
れていない対処方法であるといえる。その理由として
は、以下のことが考えられる。 イ.各クライアントが全て一斉に同報送信を行ったと
き、ネットワークが大規模になったとき、ネットワーク
内に一斉同報送信のパケットがあふれてしまう可能性が
あること。このとき、一斉同報送信されたパケットは、
全部の計算機ノードで受信することになるが、その殆ん
どの計算機ノードでは当該パケットの受信処理が無駄と
なる可能性がある。この無駄な処理の頻度が大きくなる
と、各計算機は、一斉同報の受信ばかりに能力が浪費さ
れ、本来のデータ処理に時間を割くことが難しくなる。 b.UDPは、TCPのようにデータの流れの連続性や
順序性を保証していないので、信頼性のあるデータの流
れを確保することが簡単でないこと。 c.IPマルチキャストを使用するためのTCP/IP
上の標準は、存在するものの、未だIPマルチキャスト
機能を実装したTCP/IPの処理系が一般化されてい
ないこと。その結果、オープン分散システムの構築上の
標準は、存在するものの、実装が一般化されていない場
合には使用しにくいといった問題がある。
【0016】そこで、従来、以上のような対処方法を利
用せず、次のような方法が採用されている。 (1) サーバの動作する計算機としては、マスタとス
レーブの2台に限定する。そして、クライアントは、通
常,マスタ側のIPアドレスを用いてサーバにアクセス
する。ここで、クライアントは、マスタ側のサーバのア
クセスに失敗したとき、引き続き、スレーブ側のサーバ
にアクセスする。
【0017】このような対処方法は、マスタ側のサー
バ、スレーブ側のサーバと、予め固定的に決めて対処す
るものであって、マスタおよびスレーブの関係を無視し
た状態で管理する方法は一般的に確立されていない。 (2) 任意のサーバは、サービスを提供するポート番
号と自計算機のIPアドレスとをペアの形にし、一定周
期ごとにネットワーク上に一斉に同報送信するか、或い
は計算機単位にまとめてIPアドレスとポート番号との
ペア情報を一定周期ごとにネットワーク上に一斉に同報
送信する方法である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記(1)の
対処方法は、サーバの稼働率を上げるためにサーバの動
作する計算機を複数台用意する場合、各サーバ単位にマ
スタ用の計算機とスレーブ用の計算機を用意する必要が
あること。しかし、ネットワーク内に多数のサーバが存
在する場合、以下のような方法をとらざるを得ない。
【0019】なるべく多くのサーバを一つの計算機に搭
載する必要があること。その結果、従来の大型計算機を
使用した中央集中型の処理体系に逆戻りする形態とな
り、分散化の流れと逆行する対処方法となる。
【0020】また、マスタサーバ用の計算機を複数台用
意する場合は、それぞれのマスタサーバ用計算機毎にス
レーブ計算機を用意する必要がある。この場合は、常に
マスタ計算機とスレーブ計算機とがペアとなるので、シ
ステム全体で必要とする計算機の資源が多くなってしま
う。しかも、常にその半数の計算機は、スタンバイ状態
であり、計算機の資源を有効に使用しているとは言えな
い。
【0021】そこで、前記(1)の対処方法による問題
を回避する為には、前述する前記(2)の対処方法が有
効なものと考えられ、実現されている。しかし、この
(2)の対処方法は、ポート番号とIPアドレスとの関
係に変更が生じたときだけネットワークに情報を流すの
はでなく、あえて一定周期ごとに情報を流す方法である
が、全てのクライアントが常時サーバからの情報を受信
している保証がない。例えばクライアントは、必要なと
きしか動作していない可能性があり、また一斉同報送信
の場合には全ての受信ノードで確実に受信されている保
証はなく、逆に受信に失敗する受信ノードも存在する。
その結果、 a.前記(2)の対処方法では、全てのサーバが一定周
期ごとにポート番号とIPアドレスとの関係情報をネッ
トワーク上に一斉同報送信した場合、ネットワークの規
模が大きくなったとき、ネットワーク上に関係情報が氾
濫してしまい、場合によってはネットワークの機能が関
係情報だけで占有されてしまう可能性がある。
【0022】b.全てのクライアントは、ネットワーク
上に流れているポート番号とIPアドレスとの関係情報
を常に受信しておく必要があり、本来必要であるはずの
情報を受信するために、通常時に何倍もの不要な情報を
受信しなければならない。
【0023】c.受信の負荷を回避する為、クライアン
トは、所望のポート番号に対応するIPアドレスを入手
しようとした瞬間から受信を開始した場合、目的のIP
アドレスを入手できるまでの平均時間は、当該サーバが
IPアドレス情報を一定周期ごとに送信している周期の
1/2の時間となる。従って、そのレスポンスを上げる
為には、送信周期を早くする必要がある。しかし、送信
周期を早くした場合、前記(1)の対処方法の問題を助
長してしまう問題がある。
【0024】d.サーバやクライアント単位にポート番
号とIPアドレスとをペアにし所定周期で一斉同報送信
するのではなく、計算機単位にペアにして一斉同報送信
を実施する場合でも本質的に前記ハの問題を回避するこ
とができない。また、ネットワークの規模が大きくなる
と、前記(1)の対処方法の問題も回避できない。
【0025】すなわち、従来の技術の問題点をまとめる
と、 * 各クライアントが全て一斉同報送信を行う場合、ネ
ットワークの規模が大きくなるにつれ、ネットワーク内
に一斉同報送信のパケットがあふれてしまう可能性があ
ること。 * UDPを用いる場合、TCPのようなデータの流れ
の連続性や順序性が保証されていないので、信頼性のあ
るデータの流れを確保することが難しい。 * 近年、サーバの分散化傾向にあるにも拘わらず、こ
の分散化とは逆行する方向にあること。 * 多数の計算機が必要となり、計算機資源の浪費が問
題となること等がある。
【0026】請求項1に記載される発明は、上記実情に
鑑みてなされたもので、特定のサービスを提供するサー
バ側のIPアドレスが動的に変化する場合でも、IPア
ドレスを確実に取得し、かつ、IARPの実行効率を上
げるTCP/IPを用いたネットワークシステムを提供
することにある。
【0027】請求項2に記載される発明は、同じサービ
スを提供するサーバが複数の計算機に跨がっている場
合、計算機の負荷状態を判断しつつ、自動的に別の計算
機のサーバが肩代わりできるようにするTCP/IPを
用いたネットワークシステムを提供することにある。
【0028】請求項3〜5に記載される発明は、各サー
バのポート番号対応のIPアドレスを適切に更新し、I
ARPの実行効率およびネットワークの効率的利用を図
るTCP/IPを用いたネットワークシステムを提供す
ることにある。
【0029】請求項6および7に記載される発明は、他
のクライアントおよびサーバの情報を傍受し、常に最新
のポート番号対応のIPアドレスを取得し、IARPの
実行効率およびネットワークの効率的利用を図るTCP
/IPを用いたネットワークシステムを提供することに
ある。
【0030】請求項8および9に記載される発明は、常
に古いポート番号対応のIPアドレスを消去するTCP
/IPを用いたネットワークシステムを提供することに
ある。
【0031】請求項10に記載される発明は、ネットワ
ーク全体の性能を高め、データ量を効果的に削減するT
CP/IPを用いたネットワークシステムを提供するこ
とにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、ネットワーク上に、ク
ライアントをもつ第1の計算機と、それぞれ特定のサー
ビスを提供するサーバをもつ少くとも1台以上の第2の
計算機とが分散配置され、前記第1の計算機の中の任意
のクライアントが前記第2の計算機のあるサーバにアク
セスし、当該サーバからサービスの提供を受けるTCP
/IPを用いたネットワークシステムにおいて、前記サ
ーバをもつ第2の計算機が動的に変化する場合、前記任
意のクライアントは、特定のサービスを提供するサーバ
のIPアドレスを入手するために、IPアドレスの要
求,所望のサーバのポート番号,自クライアントのポー
ト番号を含む所定の情報を一斉同報送信するIPアドレ
ス要求送信手段を設け、このIPアドレス要求送信手段
からIPアドレスの要求を受けたサーバは、前記サーバ
のポート番号から自サーバのポート番号であると判断し
たとき、前記自クライアントのポート番号を要求元と
し、当該サーバのIPアドレスと要求元ポート番号をセ
ットにして送信する応答送信手段を設けたTCP/IP
を用いたネットワークシステムである。
【0033】このような手段を講じたことにより、任意
のクライアントが、IPアドレスの要求,所望のサーバ
のポート番号,自クライアントのポート番号を含む所定
の情報を一斉同報送信すれば、所望のサーバのポート番
号をもつサーバが受信し、ポート番号対応のIPアドレ
スに自クライアントのポート番号を付加して送信するの
で、サーバをもつ第2の計算機が動的に変化する場合で
あっても、任意のクライアントは確実、かつ、効率的に
サーバのIPアドレスを取得することができる。
【0034】請求項2に対応する発明は、複数の第2の
計算機が同一のポート番号のサーバを有し、かつ、サー
バをもつ第2の計算機が動的に変化する場合、任意のク
ライアントは、特定のサービスを提供するサーバのIP
アドレスを入手するために、IPアドレスの要求,所望
のサーバのポート番号,自クライアントのポート番号を
含む所定の情報を一斉同報送信するIPアドレス要求送
信手段を設け、このIPアドレス要求送信手段からIP
アドレスの要求を受けたサーバは、前記サーバのポート
番号から自サーバのポート番号であると判断したが、自
身の第2の計算機の負荷状態から応答を見合わせたと
き、同一のポート番号をもつ他の第2の計算機のサ−バ
が前記自クライアントのポート番号を要求元とし、IP
アドレスと要求元ポート番号をセットにして送信する応
答送信手段を設けたTCP/IPを用いたネットワーク
システムである。
【0035】このような手段を講じたことにより、クラ
イアントからポート番号によってIPアドレスの要求を
受けたとき、該当サーバの計算機が過負荷状態にあれ
ば、それに代わって同一のポート番号をもつ他の計算機
のサーバが肩代わりしIPアドレスを送信するので、ク
ライアントは、速やかに同一のサービスを受けることが
でき、また過負荷状態にある計算機の負荷の安定化を図
ることができる。
【0036】請求項3に対応する発明は、請求項1また
は2に記載される複数のクライアントのうち、関数IA
RPの基本手順を実施するIARPクライアントとし
て、複数のサーバから送信されてくるポート番号および
IPアドレスを登録するアドレス登録手段と、特定のサ
ービスを提供するポート番号をもつサーバに関係するI
Pアドレスを要求するとき、前記登録手段に当該ポート
番号対応のIPアドレスが登録されているか否かを判断
し、IPアドレスが登録されている場合には当該IPア
ドレスを用い、IPアドレスが登録されていない場合に
はIPアドレスの要求,所望のサーバのポート番号,自
クライアントのポート番号を含む所定の情報を一斉同報
送信するIARPクライアントカーネルとを設けたこと
により、IARPクライアントは、IPアドレスの要求
前に登録手段に登録されているポート番号対応のIPア
ドレス有無を確認するが、一般に利用頻度の高いポート
番号対応のIPアドレスが登録されている確率が高いこ
とを考えれば、IPアドレスを要求する頻度,つまりネ
ットワークの使用頻度を下げつつ、サーバのサービスを
受けることができる。
【0037】請求項4に対応する発明は、請求項1また
は2に記載される複数のクライアントのうち、関数IA
RPの基本手順を実施するIARPクライアントは、複
数のサーバから送信されてくるポート番号、IPアドレ
スの他、実行時刻を登録する登録手段と、特定のサービ
スを提供するポート番号をもつサーバに関係するIPア
ドレスを要求するとき、前記登録手段に当該ポート番号
対応のIPアドレスが登録されているか否かを判断し、
IPアドレスが登録されている場合には当該IPアドレ
スを用い、IPアドレスが登録されていない場合にはI
Pアドレスの要求,所望のサーバのポート番号,自クラ
イアントのポート番号を含む所定の情報を一斉同報送信
するIPアドレス要求送信手段と、前記サーバから送ら
れてくるポート番号およびIPアドレスを受信して登録
する際、前記登録手段に同一のポート番号対応のIPア
ドレスが登録されているか否かを判断し、登録されてい
る場合には受信された内容で更新し、登録されていない
場合には前記登録手段の空きエリアまたは最も古い前記
実行時刻をもつポート番号対応のIPアドレスエリアに
登録するIPアドレス更新手段とを有するIARPクラ
イアントカーネルとを設けたTCP/IPを用いたネッ
トワークシステムである。
【0038】このような手段を講じたことにより、IA
RPクライアントは、サーバのIPアドレスを要求する
とき、登録手段に登録されているポート番号対応のIP
アドレスを利用する一方、各サーバから送られてくるポ
ート番号およびIPアドレスを受信して登録するとき、
同一のポート番号対応のIPアドレスがあれば、受信し
た内容で更新することにより、より正確なポート番号対
応IPアドレスを保持し、また登録されていない場合に
は登録手段の空きエリアに登録するか、或いは最も古い
実行時刻をもつポート番号対応のIPアドレスのエリア
を更新することにより、常に最新のポート番号対応のI
Pアドレスを確保でき、また登録手段の少ないエリアを
有効に利用しつつ登録でき、さらに登録されているIP
アドレスを利用することにより、IARPの実行効率を
上げることができる。
【0039】請求項5に対応する発明は、請求項3また
は請求項4に記載される登録手段に各ポート番号対応の
IPアドレスとともに実行時刻を登録し、かつ、ポート
番号対応のIPアドレスの信頼性を担保するための規定
時間を設定しておけば、消去手段が所定の周期ごとに実
行時刻と現在時刻との差の時間が前記規定時間を越えた
とき、実行時刻に対応するポート番号対応のIPアドレ
スを消去でき、より確実なポート番号対応のIPアドレ
スを保持でき、しかも登録されているIPアドレスを利
用することにより、IARPの実行効率を上げることが
できる。
【0040】請求項6に対応する発明は、複数のクライ
アントのうち、関数IARPの基本手順を実施するIA
RPクライアントは、複数のサーバから送信されてくる
ポート番号およびIPアドレスを登録する登録手段と、
特定のサービスを提供するポート番号をもつサーバに関
係するIPアドレスを要求するとき、前記登録手段に当
該ポート番号対応のIPアドレスが登録されているか否
かを判断し、IPアドレスが登録されている場合には当
該IPアドレスを用い、IPアドレスが登録されていな
い場合にはIPアドレスの要求,所望のサーバのポート
番号,自クライアントのポート番号を含む所定の情報を
一斉同報送信するIARPクライアントカーネルと、他
のクライアントの取得するポート番号対応のIPアドレ
スまたはサーバから送信されてくるポート番号対応のI
Pアドレスを傍受し、前記登録手段に当該ポート番号対
応のIPアドレスが登録されていない場合には新規に登
録し、既に登録されている場合には当該ポート番号対応
のIPアドレスを用いて更新する応答傍受手段とを設け
たものである。
【0041】このような手段を講じたことにより、他の
クライアント等の取得するポート番号対応のIPアドレ
スを傍受し、前記登録手段にポート番号対応のIPアド
レスが登録されていない場合には新規に登録し、既に登
録されている場合には当該ポート番号対応のIPアドレ
スを用いて更新するので、自身が取得するよりも多くの
ポート番号対応のIPアドレスを登録でき、しかも常に
新しい情報を取得でき、登録内容をより新鮮に保持でき
る。
【0042】請求項7に対応する発明は、請求項1また
は請求項2に記載される複数のクライアントのうち、関
数IARPの基本手順を実施するIARPクライアント
として、複数のサーバから送信されてくるポート番号、
IPアドレスの他、実行時刻を登録する登録手段と、他
のクライアントの取得するポート番号対応のIPアドレ
スまたはサーバから送信されてくるポート番号対応のI
Pアドレスを傍受し、前記登録手段に当該ポート番号対
応のIPアドレスが登録されていない場合には新規に登
録し、既に登録されている場合には当該ポート番号対応
のIPアドレスを用いて更新し、さらに傍受か自身で取
得したかの情報区分を登録する応答傍受手段と、この応
答傍受手段で傍受し、または自身が関数IARPの基本
手順に従って取得したポート番号対応のIPアドレスを
前記登録手段に登録するとき、傍受か自身で取得したか
を判断し、傍受および古い実行時刻のポート番号対応の
IPアドレスを更新・削除するIARPクライアントカ
ーネルとを設けたTCP/IPを用いたネットワークシ
ステムである。
【0043】このような手段を講じたことにより、登録
されたポート番号対応のIPアドレスが傍受か自身で取
得したかを情報区分として登録しているが、通常,自身
が取得したものよりも傍受のものが信頼性が低いので、
傍受、または自身が関数IARPの基本手順に従って取
得したポート番号対応のIPアドレスを登録手段に登録
するとき、傍受および古い実行時刻のポート番号対応の
IPアドレスを更新・削除すれば、常に最新、かつ、信
頼性の高いポート番号対応のIPアドレスを確保でき、
IARPの実行効率をより高めることができる。
【0044】請求項8に対応する発明は、請求項1また
は請求項2に記載される第2の計算機内の複数のサーバ
のうち関数IARPの基本手順を実施するIARPサー
バとしては、サーバのポート番号ごとにリフレッシュ時
間推奨値を登録する登録手段と、複数のクライアントの
うち、関数IARPの基本手順を実施するIARPクラ
イアントから所望のサーバのポート番号を含むパケット
によってIPアドレスの要求があったとき、各サーバの
ポート番号対応のIPアドレスにリフレッシュ時間推奨
値を付加して送信する応答送信手段とを設け、前記複数
のクライアントのうち、関数IARPの基本手順を実施
するIARPクライアントは、前記IARPサーバから
送られてくるポート番号対応のIPアドレスおよび前記
リフレッシュ時間推奨値の他、実行時刻を登録する登録
手段と、所定の周期ごとに前記実行時刻と現在時刻との
差の時間が前記リフレッシュ時間推奨値を越えたとき、
当該リフレッシュ時間推奨値に対応するポート番号対応
のIPアドレスを消去する消去手段とを設けたTCP/
IPを用いたネットワークシステムである。
【0045】このような手段を講じたことにより、IA
RPクライアントは、所定の周期ごとに前記実行時刻と
現在時刻との差の時間と、ポート番号対応のIPアドレ
スに最適なリフレッシュ時間推奨値とからポート番号対
応のIPアドレスをリフレッシュするので、ポート番号
に対応するサーバ単位に最適なIARPの効率を実現で
きる。
【0046】請求項9に対応する発明は、請求項1また
は請求項2に記載される第2の計算機の複数のサーバの
うち関数IARPの基本手順を実施するIARPサーバ
は、複数のクライアントのうち、関数IARPの基本手
順を実施するIARPクライアントからサーバのポート
番号を含むパケットによってIPアドレスの要求があっ
たとき、各サーバのポート番号対応のIPアドレス、当
該ポート番号とIPアドレスとに関係する補助情報およ
び補助情報を用いた応答時刻を付加したパケットを送信
する応答送信手段を設け、また、複数のクライアントの
うち、関数IARPの基本手順を実施するIARPクラ
イアントは、前記IARPサーバから送信されてくるポ
ート番号対応のサーバに関係するIPアドレス,補助情
報および応答時刻を登録する登録手段と、所定の周期ご
とに応答時刻に従って並び替えを実施し、古い応答時刻
のポート番号対応のIPアドレスを更新・削除する消去
手段とを設けたTCP/IPを用いたネットワークシス
テムである。
【0047】このような手段を講じたことにより、サー
バが情報の隙間を利用して補助的な情報を流すことによ
り、IARPクライアントでは、より充実した内容をも
つポート番号対応のIPアドレスおよび関連情報を保持
でき、それだけサーバのIPアドレスを要求するときの
ヒット率が高くなり、IARPの実行効率を高めること
ができる。
【0048】請求項10に対応する発明は、所望のポー
ト番号をもつサーバのIPアドレスを要求するグローバ
ルネットワークと複数のローカルネットワークとを備え
たTCP/IPを用いたネットワークシステムにおい
て、前記グローバルネットワークと前記ローカルネット
ワークとを階層化するとともに、前記グローバルネット
ワークと各ローカルネットワークとの間に、各ネットワ
ークを流れるポート番号対応のIPアドレスの要求情報
のトラフィックを分離する分離手段を設けたTCP/I
Pを用いたネットワークシステムである。
【0049】このような手段を講じたことにより、巨大
なネットワークの場合でも、他のネットワークに情報が
流れることがなく、パケットの氾濫をなくし、ネットワ
ーク上のデータ量を削減できる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、請求項1を含むTCP/I
Pを用いたネットワークシステムの基本構成を説明し、
その後、各請求項に係わる発明の実施形態についてそれ
ぞれ図面を参照して説明する。 〔ネットワークシステムの基本構成〕本発明システムの
基本構成は、以下のようなモデル形式をもって表すもの
とする。
【0051】 IP(s)=IARP(x) …… (1) 但し、IP(s):サーバSの動作している計算機のI
Pアドレス IARP(x):ポート番号xをもつサーバの動作して
いる計算機のIPアドレスを返す関数(IP-Adress Reso
lution Protcol)である。
【0052】従って、この(1)式のモデル形式は、前
記関数IARPを実現する1つの方法論であるとも言え
る。この関数IARPを実現するための基本的な構成に
ついて図1を参照して説明する。なお、同図(a)はク
ライアントCxが複数のサーバに対してパケットを一斉
同報送信している図、同図(b)はサーバSxがクライ
アントCxに対して自分のIPアドレスを応答するため
のパケットを送信している図である。
【0053】すなわち、このシステムは、ネットワーク
上に、クライアントCxを含む複数のクライアントをも
つ計算機11、サーバSaを含む複数のサーバをもつ計
算機12a,12b、…、サーバSxを含む複数のサー
バをもつ計算機12xが接続されている。ここでは、計
算機12a,12bがそれぞれ同じサービスを提供する
サーバSaをもっている。そして、特定のサービスを提
供するサーバの動作している計算機が固定的でなく、動
的に変化することから、任意のクライアント例えばCx
は、必要とするサービスを提供する例えばサーバSxの
IPアドレスを入手する必要があるが、このとき前記関
数IAPRを用いてIPアドレスを入手するものであ
る。
【0054】なお、同図においてIP−AはサーバSa
の動作している計算機12aのIPアドレス、IP−B
はサーバSaの動作している計算機12bのIPアドレ
ス、IP−XはサーバSxの動作している計算機12x
のIPアドレス、port−SaはサーバSaのポート
番号、port−SxはサーバSxのポート番号であ
る。13はネットワークである。
【0055】図2はクライアントCxがサーバSx側の
IPアドレスを入手するために送信するUDPパケット
14のフォーマットである。このUDPパケット14
は、サーバSxがクライアントCxに対して自分のIP
アドレスを応答する場合にも使用されるものであって、
6つのフィールドから構成され、先頭から順に以下のよ
うな意味をもっている。
【0056】XID :UDPパケットが関数IARPのた
めのパケットであることを表すコード。つまり、IAR
Pプロトコルデータを表す識別子。 TYPE:IARPクライアントとIARPサーバとの間の
パケットの送信方向を表すもので、TYPE=0:要求、TY
PE=1:応答を意味する。ここで、IARPクライアン
トとは、複数のフクイアントのうちIARPを使用して
IPアドレスを要求する専用のクライアントであり、一
方、IARPサーバとは、複数のサーバのうちIARP
を使用してIPアドレスの応答を行う専用のサーバであ
って、これらIARPクライアント、IARPサーバは
後記する図3で説明する。
【0057】Dest.PORT-NO:目的のサーバのポート番
号。 Target-IP-Address :IARP()の結果から得られる
IPアドレス。 Orig.PORT-NO. :要求元IARPクライアントのポート
番号。 Orig.IP-Address :要求元計算機のIPアドレス。
【0058】次に、以上のような基本構成をもつシステ
ムの動作について説明する。 (1) クライアントCxは、一斉同報通信を用いてネ
ットワーク上に図2に示すようなUDPパケット14を
送信する。但し、その際、ポート番号として、予めIA
RP用に固定的に定められているポート番号port−
Psを使用する。
【0059】また、図2に示すUDPパケットのデータ
は、以下のように指定する。 XID :予め決められたある固定的な値を使用する。 TYPE:要求を表す「0」を指定する。 Dest.PORT-NO:目的のサーバのポート番号port−S
xを指定する。 Target-IP-Address :何も指定しない(NULL)。 Orig.PORT-NO. :要求元IARPクライアントのポート
番号。 0rig.IP-Address :自計算機のIPアドレス。
【0060】クライアントCxは、以上のようにしてU
DPパケット14を送信後、サーバSxからの応答を一
定時間だけ待ち続ける。図1(a)はクライアントCx
がUDPパケット14を送信している状態を示す。 (2) 一方、サーバSx側は、本来のサービスを提供
するポート番号port−Sxをもち、クライアントC
xからのサービスの要求を待っており、同時にIARP
手順のための専用のポート番号port−PsでUDP
パケット14の受信待ちも行っている。このポート番号
port−Psは後記する図3で具体的に説明するIA
RP手順の為の専用のポートであり、全てのサーバが共
通に使用されるポートである。
【0061】ここで、サーバSxがport−Psから
UDPパケット14を受信すると、UDPパケット14
のデータ列が図2のフォーマットであると解釈する。し
かる後、パケット14の中のDest.PORT NO部分を取り出
し、そのポケット番号がサービスを提供している自サー
バのポート番号か否かを判定する。自サーバのポート番
号であれば、サーバSxは図2に示すパケット14と同
様のデータ順序に従ってUDPパケット14を送信す
る。但し、その際、ポート番号として、受信したUDP
パケット14のOrig.PORT-NO. で指定されている要求元
ポート番号を使用する。これは、要求に対する応答を、
要求元のクライアントCxに正しく返送するためであ
る。
【0062】このとき、送信するUDPパケットの中の
各データは以下のように指定する。 XID :予め決められたある固定的な値を使用する。 TYPE:要求を表す「1」を指定する。 Dest.PORT-NO:目的のサーバのポート番号port−S
xを指定する。 Target IP-Address :自計算機のIPアドレスを指定す
る。 Orig.PORT-NO. :受信したときのOrig.PORT-NO. をその
まま使用する。 Orig.IP-Address :受信したときのOrig.IP-Address を
そのまま使用する。
【0063】図1(b)は、ポート番号port−Sx
をもつサーバSxがクライアントCxからの要求に応答
している状態を概念的に表している。 (3) ここで、クライアントCxは、前記(1)で要
求した関数IARP(port−Sx)の結果として、
前記(2)の応答パケットで受信すると、当該応答パケ
ットの中のTarget-IP-Address で示されるIPアドレス
が目的のIPアドレスとなる。従って、以後、そのIP
アドレスと目的のポート番号 port−Sxとを用いて通常のTCP/IPの手順に
従って目的のサーバSxにサービスを要求することがで
きる。
【0064】従って、前記(1)〜(3)までの基本的
な処理手順をとることにより、クライアントは、目的の
ポート番号をもつサーバのIPアドレスを入手すること
ができる。 (第1の実施の形態)図3は請求項1に係わる発明の一
実施形態を示す構成図である。
【0065】この実施の形態は、各計算機のクライアン
ト群またはサーバ群ごとに、IARPの基本手順を実行
する専用のクライアント(以下、IARPクライアント
と呼ぶ)およびIARPの基本手順を実行する専用のサ
ーバ(以下、IARPサーバと呼ぶ)を設け、これらI
ARPクライアントおよびIARPサーバを介して各サ
ーバのサービスを利用することにある。
【0066】すなわち、この実施形態は、複数のクライ
アント21,…のうちIARPの基本手順を実行する専
用のIARPクライアント21aと、複数のサーバ2
2,…の中のIARPの基本手順を実行する専用のIA
RPサーバ22aと、自計算機内で動作している各サー
バ22,…のポート番号およびIARPサーバ22aの
IPアドレスを登録するデータ登録テーブル23とによ
って構成されている。
【0067】前記クライアント21は、IARP基本手
順を利用したい任意のクライアントであって、自計算機
内のIARPクライアント21aに対し、IARP基本
手順の実行を依頼する立場にある。このIARPクライ
アント21aは、図示太線のルート24のように、自計
算機内の任意のクライアント21から関数IARPの実
行を求められたとき、ネットワークに対して所定のUD
Pパケットを一斉同報送信する機能をもっている。
【0068】一方、サーバ22は、IARPクライアン
ト21aからIPアドレスの要求を受けたとき、自サー
バのポート番号情報を送出し、IARPサーバ22aに
応答を代行してもらう立場にある。このIARPサーバ
22aは、自計算機で動作しているサーバ22のポート
番号の集合および自分自身のIPアドレス等をデータ登
録テーブル23に登録し、IARPクライアント21a
に対して所定のUDPパケットにIPアドレス等の情報
を挿入して応答する機能をもっている。このポート番号
の集合は、自計算機内で動作中のサーバ22から提供さ
れたポート番号情報である。図示太線のルート25はサ
ーバSからポート番号情報を提供されている状態を示し
ている。
【0069】次に、以上のように構成された実施形態に
関し、特にクライアント22(C)がポート番号por
tーSをもつサーバSに関係するIPアドレスを入手す
るまでの動作手順を説明する。 (1) クライアント(C)21は、IARPクライア
ント21aに対し、関数IARP(portーS)の実
行を要求する(ルート24)。 (2) このIARPクライアント21aは、図2に示
すUDPパケットを一斉同報通信を用いてネットワーク
上に送信する(ルート26)。その際、UDPのポート
番号は、IARPサーバ用に予め予約されている,ある
固有のポート番号portーPsを使用する。このと
き、UDPパケットの各データは以下のように指定す
る。なお、UDPパケットの中のportーPsは、予
めIARPクライアント21aがIARPサーバから応
答を受け取るために、予約されているPort-Ps とは別の
ある固有のポート番号である。パケットのデータ列とし
ては、 XID :予め決められたある固定的な値を使用する。 TYPE:要求を表す「0」を指定する。 Dest.PORT-NO:目的のサーバのポート番号(port−
S)を指定する。 Target IP-Address :何も指定しない(NULL)。 Orig.PORT-NO. :当該IARPクライアントのポート番
号(port−Ps)を使用する。 Orig.IP-Address :自計算機のIPアドレスを使用す
る。
【0070】このようにIARPクライアント21aが
UDPパケットを送信することを「IPリクエスト」と
呼ぶ。このUDPパケットの送信後、IARPサーバ2
2aからの応答を一定の時間だけ待ち続ける。その際、
応答パケットの受信は、Orig.PORT-NO. で指定したポー
ト番号を用いる。 (3) 一方、IARPサーバ22aは、図4に示すよ
うに、常にポート番号port−Psを指定してUDP
パケットの受信待ちを行っている(ST1)。ここで、
IARPサーバ22aは、Port-Ps からUDPパケット
を受信すると(ST2)、この受信したUDPパケット
のデータ内容から図2のUDPパケットであると解釈す
る。しかる後、IARPサーバ22aは、UDPパケッ
トのDest.PORT-NO部分からポート番号を取り出し(ST
3)、そのポート番号が所望のサービスを提供する自計
算機内のサーバ22のポート番号か否かを判定する。こ
の判定は、データ登録テーブル23にポート番号が登録
されているか否かにより実施することができる(ST
4)。テーブル23に該当するポート番号が登録されて
いれば、当該ポート番号で示されるサーバが自計算機で
動作していると判断する。
【0071】ここで、テーブル23にポート番号が登録
されていれば、IARPサーバ22aは、図2に示すフ
ォーマットのデータをもつUDPパケットを一斉同報通
信により送信する(ST5,ルート27)。但し、その
際、ポート番号として、受信したUDPパケットの中の
Orig.PORT-NO. で指定されているポート番号を使用す
る。UDPパケットの中のデータは以下のように指定す
る。 XID :予め決められたある固定的な値を使用する。 TYPE:要求を表す「1」を指定する。 Dest.PORT-NO:目的のサーバのポート番号(port−
S)を指定する。 Target-IP-Address :自計算機のIPアドレスを指定す
る。 Orig.PORT-NO. :受信したときのorig.PORT-NO. をその
まま使用する。 Orig.IP-Address :受信したときのorig.IP-Address を
そのまま使用する。
【0072】ここで、IARPサーバ22aがUDPパ
ケットを返送することを「IPリクエスト応答」と呼
ぶ。また、UDPパケットの中のDest.PORT-NOとTarget
-IP-Address との組合わせを「P−I関係情報」と呼
ぶ。 (4) IARPクライアント21aは、前記(2)に
よって要求したIARP(PORT-S)の結果について、前
記(3)の動作手順によって送信されたUDPの応答パ
ケットとして受け取ると、パケットの中のTarget IP Ad
dress が目的のIPアドレスであるので、前記(1)に
てIPアドレスを要求したクライアント(C)21に渡
す。 (5) このクライアント(C)21は、前記(4)に
よって目的のIPアドレスを入手すると、そのIPアド
レスと目的のポート番号とを用い、かつ、TCPまたは
UDPのプロトコルを用いて、目的のサーバにサービス
を要求することができる(ルート28)。
【0073】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、次のような効果を有する。 a.目的のサービスを提供するサーバに関係するIPア
ドレスが動的に変化する場合でも、確実に目的のサーバ
に関係するIPアドレスを取得できる。
【0074】b.IARP基本手順を使用する任意のク
ライアント21は、IARP基本手順の実行自体を同一
の計算機内のIARPクライアント21aに代行させる
ので、このIARPクライアント21aから一斉同報通
信を行っても、ネットワーク上にパケットがあふれると
いった問題がなくなり、ネットワークを効率的に活用で
きる。
【0075】c.IARP基本手順を使用する任意のサ
ーバ22は、IARP基本手順の実行自体をIARPサ
ーバ22aに代行させるので、自サーバの提供するサー
ビスの応答だけに専念すればよく、サーバの効率的運用
を図ることができる。
【0076】d.複数のクライアント(C)21の中の
IARPクライアント21aと、複数のサーバ22の中
のIARPサーバ22aとの間でIARP基本手順を実
行するので、例えばIARP自体を改良する目的でIA
RPの手順を変更する場合、IARPクライアント21
aおよびIARPサーバ22aだけに影響範囲を限定で
き、IARPの手順を容易に変更可能となる。 (第2の実施の形態)図5は請求項2に係わる発明の一
実施の形態を示す構成図である。
【0077】この実施の形態は、複数の計算機A,Bの
中に同じサービスを提供するサーバ22′が存在すると
き、クライアント21が一方の計算機Aのサーバ22′
のサービスを要求するが、計算機Aの負荷がかかり過ぎ
ているとき、別の計算機Bのサーバ22′が自動的に受
け取り、クライアント21にサービスを提供可能とする
例である。このような例は、あるサービースの要求が多
いとき、複数の計算機例えばA,Bに同じサービスを提
供するサーバ22′を設けておくときに有効である。
【0078】具体的には、図3と同様に、クライアント
側の計算機は、複数のクライアント21,…をもち、そ
のうちIARP基本手順の実行を行うものをIARPク
ライアント21aと呼ぶ。一方、サーバ側は、複数の計
算機A,B,…をもち、各計算機A,B,…にそれぞれ
サービスを提供する複数のサーバ22,…をもっている
が、そのうちIARP基本手順を実行するものをIAR
Pサーバ22aと呼ぶ。さらに、複数の計算機A,Bの
中の同一のサービスを提供するサーバ22を便宜上、サ
ーバ22′と呼ぶ。
【0079】今、あるクライアント(C)21が計算機
Aの中のあるサービスを提供するサーバ22′にIPア
ドレスを要求するものとする。このとき、クライアント
(C)21は、IARP手順基本を実行するIARPク
ライアント21aに代行を依頼すると、前記第1の実施
の形態で述べたように、IARPクライアント21aは
図2に示すデータをもつUDPパケットを一斉同報送信
する。
【0080】このとき、計算機A,BがUDPパケット
の受信待ちの状態にあるが、IARPサーバ22aがD
PパケットのDest.PORT-NO部分のポート番号とデータ登
録テーブル23の登録データとから計算機Aのサーバ2
2′であると判定するが、当該計算機Aの負荷がかかり
過ぎている状態のとき、IPアドレスの要求に対する応
答を遅らす。
【0081】一方、計算機B側においては、計算機Aに
存在するIARPサーバ22aからの応答状態を監視
し、所定時間経過してもIPアドレスの応答がないと
き、当該計算機Bが所定時間応答無しと判断し、自身の
IARPサーバ22aから所要とするサービスを提供す
るサーバ22′に関係するIPアドレスをUDPパケッ
トの形で第1の実施の形態と同様に応答する。
【0082】IARPクライアント21aでは、UDP
パケットを受信し、当該UDPパケットの内容から同一
サービスをもつ計算機Bのサーバ22′と判断し、IP
アドレスを要求したクライアント21(C)に渡す。
【0083】その結果、クライアント21(C)は、計
算機Aのサーバ22′ではなく、計算機Bのサーバ2
2′のIPアドレスと目的のポート番号とを用い、か
つ、TCPまたはUDPのプロトコルを用いて、目的の
サービスを要求することができる。
【0084】従って、このような構成の実施の形態によ
れば、複数の計算機の中に同じサービスを提供するサー
バが存在するとき、各計算機の負荷状態その他の稼働状
態を考慮しつつ、他の計算機のサーバに委譲しながら要
求元クライアントに対して確実にサービスを提供でき
る。 (第3の実施の形態)図6ないし図8は請求項3〜5に
係わる発明の一実施形態を示す構成図である。
【0085】この実施の形態は、TCP/IP上のアプ
リケーションの一種であるDNS(Domain Name Syste
m)等で使用されているキャシュバッファの考え方をI
ARPクライアント21aに導入し、IARPの実行効
率を高めることにある。このDNSは、TCP/IPイ
ンターネットのマシン名(計算機をネットワーク上で一
意に区別する名前)とIPアドレスとの対応関係を管理
する機構であって、動的に変化する可能性のあるマシン
名とIPアドレスとの関係を効率的に管理するために、
キャシュバッファが使用されている。
【0086】以下、具体的に述べると、図6に示すよう
に、IARPクライアント21aは、図3で説明したI
ARPクライアント21aの基本的な動作を実施するI
ARPクライアントカーネル31と、このIARPクラ
イアントカーネル31で実施される関数IARPの実行
結果を一時保持するキャッシュバッフア(登録手段)3
2と、キャッシュバッフア32のキャッシュデータを常
に最新のデータに置換するためのキャッシュデータ消去
部(消去手段)33とで構成されている。
【0087】前記キャッシュバッフア32は、図7に示
すように、ポート番号と対応するIPアドレス、および
その対応関係を登録した実行時刻が登録されている。次
に、以上のように構成された一実施形態の動作について
図8を参照して説明する。
【0088】IARPクライアント21aは、図8に示
すように、任意のクライアント21から関数IARPの
実行を要求されたとき(ST11,ST12)、一旦キ
ャッシュバッフア32の内容を検索し、要求されたポー
ト番号がキャッシュバッフア32に登録されているか否
かを調べる(ST13)。キャッシュバッフア32に要
求ポート番号が登録されている場合、当該ポート番号に
対応するIPアドレスを取り出し(ST14)、関数I
ARPの結果として任意のクライアント21に返す。
【0089】ステップST13において要求されたポー
ト番号が登録されていない場合、第1の実施の形態と同
様な基本手順に従って関数IARPを実行する(ST1
5)。この基本手順の実行によって得られたP−I関係
情報は、後述するキャッシュバッフア32の更新手順1
によってキャッシュバッフア32に保存する(ST1
6)。 〔キャッシュバッフア32の更新手順1〕 (1) 今、基本手順で得られたP−I関係情報(ポー
ト番号とIPアドレスとの関係)をキャッシュバッファ
32に保存するとき、当該P−I関係情報のポート番号
をキーとし、キャッシュバッファ32の記憶内容を検索
する。 (2) 該当するポート番号に対応するIPアドレスが
見つかった場合、当該ポート番号対応の記憶内容を全て
消去し、その消去されたエリアに目的のP−I関係情報
を格納する。このP−I関係情報の格納後、キャッシュ
バッファ32の当該記憶内容である実行時刻の欄に現在
時刻を格納する。 (3) 前記(1)による検索により、該当するポート
番号に対応するIPアドレスや実行時刻の記憶内容が見
つからなかった場合、キャッシュバッファ32の空きエ
リアの有無を調べる。 (4) 前記(3)によって空きエリアが見つかったな
ら、当該空きエリアに目的のP−I関係情報を格納し、
かつ、実行時刻の欄に現在時刻を格納する。 (5) 前記(3)において空きエリアが見つからなか
った場合、キャッシュバッファ32の全ての記憶内容の
中から実行時刻が最も古い記憶内容を消去し、その消去
エリアに目的のP−I関係情報を格納し、かつ、実行時
刻の欄に現在時刻を格納する。
【0090】さらに、この実施の形態では、ポート番号
とIPアドレスとの関係(P−Iアドレス)が動的に変
化することを前提とし、その動的な変化によってキャッ
シュバッファ32の内容が一定の時間を経過すると、デ
ータ陳腐化が考えられる。
【0091】そこで、キャッシュデータ消去部33で
は、一定時間周期で動作し、次のような処理を実行す
る。つまり、キャッシュデータ消去部34は、キャッシ
ュバッファ32に格納されている各データの実行時刻を
調べ、当該データの実行時刻と現在時刻とを比較し、実
行時刻と現在時刻との差の時間が実行時刻から規定時間
Tcを越えているとき、キャッシュバッファ32から削
除する。
【0092】以降、削除されたP−I関係情報に関する
関数IARPを実行しょうとしたとき、IARPクライ
アント21aは、目的の情報をキャッシュバッファ32
から見つけることができないので、その場合には当該I
ARPクライアント21aでは、第1の実施の形態で述
べたような基本手順に従って実行する。この基本手順を
実行すると、その時点の最新情報でキャッシュバッファ
32の内容が更新されることになる。このようにキャッ
シュバッファ32の内容は、規定時間Tcを経過したと
き、自動的にリフレッシュされる。以下、この規定時間
Tcを、キャッシュバッファ32のリフレッシュタイマ
と呼ぶ。
【0093】また、キャッシュバッファ32の内容と実
際のP−I関係情報とが不一致となることをキャッシュ
データの陳腐化と呼ぶ。キャッシュデータが陳腐化して
いる場合、当該キャッシュバッファ32から得られるI
Pアドレスを使用しても、目的のサーバに対してサービ
スの要求が正しく伝達されないので、結果的として要求
したサービスのタイムアウトとしてキャッシュデータの
陳腐化が検出される。このキャッシュデータの陳腐化が
検出された場合、IARPクライアントカーネル31で
は、当該P−I関係情報をキャッシュバッファ32から
削除する。この削除後、前述する基本手順を実施し、直
接目的のサーバからIPアドレスを入手する。
【0094】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、IARP基本手順の実行により、IARPクライア
ントカーネル31は順次ポート番号に対応するIPアド
レスおよびその実行時刻をキャッシュバッファ32に格
納するが、キャッシュデータ消去部33において一定時
間周期ごとにキャッシュバッファ32の実行時刻と現在
時刻との差の時間が実行時刻から規定時間Tcを越えて
いるとき、キャッシュバッファ32から自動的に削除す
る一方、しばしば参照されるIPアドレスに関する情報
は、ほぼ必らずキャッシュバッファ32に保存されてい
るはずである。このことは、IARP関数の多くの動作
は、基本手順を実行することなく、キャッシュバッファ
32の参照のみで終了することができる。その結果、キ
ャッシュバッファ32は、IARPの効率化の為に非常
に重要な役割を担っている。但し、ここでいう効率化と
は、IARP関数を複数回実行したとき、IARP関数
実行1回当たりの一斉同報パケット送信回数の平均値を
低下させること、およびIARP関数実行のレスポンス
(実行時間)を向上させることにある。
【0095】このようにIARPクライアント21aが
関数IARPを実行する際、キャッシュバッファ32内
に目的のIPアドレスを見つけることができたとき、キ
ャッシュバッファ32がヒットしたという。
【0096】ゆえに、このような実施の形態に基づいて
効果を要約すると、 a.IARP関数の多くの実行は、IARPクライアン
ト21aにおいて基本手順の実行を行うことなく、キャ
ッシュバッファ32の参照のみで完了することになり、
IARP関数の効率が大幅に向上する。
【0097】b.キャッシュデータ消去部33によっ
て、キャッシュバッファ32の内容はリフレッシュタイ
マ値で規定される値よりも古くならないことが保証され
るので、キャッシュデータの陳腐化を防止できる。
【0098】c.キャッシュデータの陳腐化が検出され
た場合、陳腐化されたデータがキャッシュバッファ32
から削除された後、基本手順が実行されるので、IAR
P関数自体は、最終的には正しいIPアドレスを返すこ
とができる。 (第4の実施の形態)図9および図10は請求項6,7
に係わる発明の一実施形態を示す構成図である。
【0099】この実施の形態は、第3の実施の形態の一
構成例と比較し、更にIARPの効率を向上させるため
の構成例である。図6に示すIARP21aのキャッシ
ュバッファ32は、第2の実施の形態で説明したよう
に、自計算機のIARPクライアント21aが実行する
IARP基本手順によって得られたポート番号,IPア
ドレスおよび実行時刻等を保持しているが、もう少し技
術的に広い範囲で考えれば、他の計算機のIARPクラ
イアントが実行した基本手順の結果も保持することが可
能である。なぜならば、IARPの基本手順は、一斉同
報通信によって実施されているので、任意のIARPク
ライアント21a,…は他のIARPクライアントが実
行した基本手順の結果を傍受することが可能な為であ
る。
【0100】このようにして傍受した内容は、ポート番
号とIPアドレスとのペアに関する情報であって、これ
は自計算機でも有効な情報である。しかも、仮に自計算
機のキャッシュバファ32に同じポート番号の情報が含
まれている場合には、傍受した情報の方がキャッシュバ
ファ32の情報よりも新しい情報となるので、当該傍受
情報を用いてキャッシュバファ32の内容を常に最新の
情報に更新すれば、より新鮮で利用価値の高い情報を保
持できる。
【0101】この場合、複数のIARPクライアント2
1a,…は、相互に他のIARPクライアント21a,
…の実行によって得られた情報を共有使用するので、こ
れら複数のIARPクライアントが一種の分散処理を構
成することになる。
【0102】以下、IARPクライアントが他のIAR
Pクライアントによって得られるP−I関係情報を傍受
し、自らのキャッシュバファ32の内容を更新すること
を、IARPクライアントの傍受動作と呼ぶ。また、I
ARPクライアントが傍受動作を行う場合、IARPサ
ーバ22aは、その保持されたP−I関係情報が変化し
た場合、変化のあった情報を能動的にIARP応答と同
様のパケットで一斉同報送信することにより、傍受動作
を行っている各IARPクライアントのキャッシュバフ
ァ32にいち早く当該P−I関係情報を反映させること
が可能となる。
【0103】以下、この実施の形態の構成について図9
を参照して説明する。図9は、IARPクライアント2
1aおよびサーバ側のある計算機−XのIARPサーバ
22aの一構成例を示す図である。
【0104】IARPクライアント21aは、図3で説
明したIARPクライアント21aのIARPの基本手
順を実施するIARPクライアントカーネル41と、こ
のカーネル41が実施したIARP関数の実行結果を一
旦保持するキャッシュバッファ42と、規定時間ごとに
キャッシュバッファ42の内容を見ながら更新・削除す
るキャッシュデータ消去部43と、IARP応答傍受部
44とによって構成されている。
【0105】一方、計算機−XのIARPサーバ22a
は、前述したIARPサーバの基本手順を実施するIA
RPサーバカーネル46と、IPアドレスおよびポート
番号を格納するデータ登録テーブル47とが設けられ、
当該IARPサーバ22aには同一計算機−X内で動作
し、サービスおよびテーブル47に必要な情報を提供す
る複数のサーバ22,…が接続されている。
【0106】図10は、図9に示すIARPクライアン
ト21aのキャッシュバッファ42に登録するデータの
配列図である。すなわち、このキャッシュバッファ42
には、ポート番号に対応するIPアドレス、実行時刻の
他、情報区分データが格納されている。この情報区分
は、キャッシュバッファ42に格納されたデータが傍受
によって得られた情報なのか、自らがIARPの基本手
順の実行結果の情報なのかを区別する為に使用される。
【0107】次に、以上のように構成された実施形態の
動作について、IARPサーバ22a、IARPクライ
アント21aの順に説明する。 〔IARPサーバ22aの動作〕このIARPサーバ2
2aの動作は、図3に示す構成の説明と全く同様である
ので、ここでは重複部分は極力省略し、必要な部分だけ
を説明する。 (1) IARPサーバ22aは、自計算機−X内の任
意のサービスを提供するサーバ22から特定のサービス
を提供するポート番号の情報の提供を受けると、データ
登録テーブル47にその情報を登録する。そして、当該
情報の登録後、図2に示すフォーマットのデータ列をも
つUDPパケットを一斉同報通信により送信する。但
し、その際、ポート番号として、受信したUDPパケッ
トのOrig.PORT-NO. で指定されているポート番号を使用
し、かつ、パケットの各データは以下のように指定す
る。 XID :予め決められたある固定的な値を使用する。 TYPE:疑似応答を表す「2」を指定する。 Dest.PORT-NO:サーバから提供された情報のポート番号
(port−S)を指定する。 Target-IP-Address :自計算機のIPアドレスを指定す
る。 Orig.PORT-NO. :予め予約されているPort-Pc を使用す
る。 Orig.IP-Address :0とする。 以下、このようなパケットを「IPリクエスト疑似応答
パケット」と呼ぶ。
【0108】* IARPクライアント21aの動作に
ついて このIARPクライアント21aの動作は、IARP応
答傍受部44を除けば、図6の説明と全く同じ動作を行
うので、重複する部分を極力省略し、必要な部分だけを
説明する。 (1) 任意のIARPサーバ22aの応答するIPリ
クエスト応答またはIPリクエスト疑似応答は、UDP
パケットを使用した一斉同報通信であるので、任意のI
ARPクライアント21aのIARP応答傍受部44で
は、当該パケットを傍受できる。つまり、このIARP
応答傍受部44は、常にIPリクエスト応答またはIP
リクエスト疑似応答を傍受できる状態にある。 (2) ここで、IARP応答傍受部44は、IPリク
エスト応答またはIPリクエスト疑似応答を傍受する
と、このIPリクエスト応答またはIPリクエスト疑似
応答に含まれるP−I関係情報を用いてキャッシュバッ
ファ42を更新する。このキャッシュバッファ42の更
新は、以下のような更新手順2で行われる。 (3) IARPクライアント21aがIARPの基本
手順に従って実行した場合に実施するキャッシュバッフ
ァ42の更新処理も、下記する更新手順2で行われる。 〔キャッシュバッファ42の更新手順2〕 (1) はじめに、以下により処理区分「1」または
「2」を決定する。
【0109】自計算機のIARPの基本手順の実行よっ
て得られる情報の場合→「1」、それ以外の場合→
「2」とする。 (2) キャッシュバッファ42の保存しようとするP
−I関係情報のポート番号をキーとし、キャッシュバッ
ファ42の記憶内容を検索する。 (3) 該当するポート番号に対応するIPアドレスが
見つかった場合、当該記憶内容を全て消去し、その消去
されたエリアに以下の「データ更新」を実施する。 (4) 前記(2)の検索により、該当するポート番号
に対応するIPアドレスや実行時刻の記憶内容が見つか
らなかった場合、キャッシュバッファ42の空きエリア
の有無を調べる。 (5) 前記(4)によって空きエリアが見つかったな
ら、当該空きエリアに対して以下の「データ更新」を実
施する。 (6) 前記(4)において空きエリアが見つからなか
った場合、以下によって「データ更新」を実施する記憶
内容を決定する。
【0110】* 処理区分が「1」の場合:キャッシュ
バッファ42の全ての記憶内容の中から「情報区分」
“2”の記憶内容が1つ以上あることを確認する。1つ
以上あるならば、情報区分“2”の記憶内容の中で最も
「実行時刻」の古い記憶内容を目的の記憶内容とする。
「情報区分」“2”の記憶内容が1つもなかった場合
は、情報区分“1”の記憶内容の中で最も「実行時刻」
の古い記憶内容を目的の記憶内容とする。
【0111】* 処理区分が「2」の場合:キャッシュ
バッファ42の全ての記憶内容の中から「情報区分」
“2”の記憶内容が1つ以上あることを確認する。1つ
以上あるならば、情報区分“2”の記憶内容の中で最も
「実行時刻」の古い記憶内容を目的の記憶内容とする。
情報区分“2”の記憶内容が1つもなかった場合、目的
の記憶内容は無しとする。 (7) このようにして目的の記憶内容が見つかった場
合には、目的の記憶内容に対して「データ更新」を実施
する。記憶内容が見つからなかった場合には、「データ
更新」は実施しない。
【0112】このデータ更新としては、a.当該記憶内
容に目的のP−I関係情報を格納する。b.当該記憶内
容の「実行時刻」の欄に現在時刻を格納する。c.当該
記憶内容の「情報区分」の欄に処理区分を格納する。
【0113】なお、以上のように処理区分を2つに分け
ているのは、入手したP−I関係情報の重みを区別する
為であり、それは以下の論理に基づいている。従って、
以上のような実施の形態の構成によれば、自分が要求し
たIPリクエストに対する応答であるP−I関係情報
は、傍受した情報等よりも使用頻度が高い筈であり、キ
ャッシュバッファ42には優先して格納しておくべきで
ある。逆に傍受した情報は使用する頻度が高くなる保証
はないので、キャッシュバッファ42を更新する際に
は、優先度の高い情報で置き換えることが望ましい。
【0114】その結果、本実施の形態に於いては、以下
のような効果を奏する。 a.各IARPクライアント21aは、自ら要求したI
Pリクエストに対するIPリクエスト応答によって得ら
れるP−I関係情報に加えて、他のIARPクライアン
トが要求したIPリクエストに対するIPリクエスト応
答に含まれるP−I関係情報で自らのキャッシュバッフ
ァ42を更新するので、自ら要求したIPリクエストに
対するIPリクエスト応答にによって得られたP−I関
係情報しか使用しない場合に比較し、自らのキャッシュ
バッファ42の情報が増大する。キャッシュバッファ4
2の情報が増大するので、それだけキャッシュバッファ
42がヒットする確立が高まる。
【0115】b.自ら要求したIPリクエストに対する
IPリクエスト応答によって得られるP−I関係情報
と、他のIARPクライアントが実行したIPリクエス
トによって得られるP−I関係情報が重要度の違いを区
別して管理されるので、より重要な情報がキャッシュバ
ッファ42に格納される確立が高くなり、よりIARP
の効率を向上させることができる。 (第5の実施の形態)図11ないし図13は請求項8に
係わる発明の一実施形態を示す構成図である。
【0116】この実施の形態は、第4の実施の形態と同
様、第3の実施の形態と比較し、更にIARPの効率を
上げることにある。前記図6の実施の形態は、関数IA
RPの効率化の為にキャッシュバッファ32が導入され
たが、関数IARPの効率化は当該キャッシュバッファ
32のリフレッシュタイマ:Tcの値と大きく関係す
る。つまり、Tcを大きくすると、キャッシュバッファ
32内に目的のP−I関係を表す情報が見つかる確立
(キャッシュバッファ32のヒット率)が高くなるの
で、関数IARPの効率は高くなる。Tcを小さくすれ
ば、キャッシュバッファ32のヒット率が低くなるの
で、関数IARPの効率は低下する。
【0117】従って、P−I関係情報が頻繁に変化しな
いシステムの場合には、Tcの値を比較的大きな値に選
ぶことにより、関数IARPの効率を大幅に向上させる
ことができる。P−I関係情報が頻繁に変化するシステ
ムでは、Tcの値を大きくした場合、P−I関係情報が
変化した直後に、キャッシュバッファ32の内容と実際
のP−I関係に不一致を生じる時間が長くなる。この不
一致を容認できないシステムの場合には大きなTcの値
を選ぶことができない。
【0118】1つのシステム内にも、サービスの種類に
よっては、ポート番号とIPアドレスとの関係が頻繁に
変化するものと殆んど変化しないものとがある。また、
サービスの種類によっては、キャッシュデータの陳腐化
が容認できるサービスと容認できないサービスとが存在
することも考えられる。
【0119】キャッシュバッファ32のリフレッシュタ
イマの値がひとつのIARPクライアント内で1種類し
か定義できない場合、リフレッシュタイマは最も小さい
タイマ値を要求するサービス(以下、クリティカルサー
ビスと呼ぶ)に合わせざるを得ない。その場合、P−I
関係があまり変化しないサービスやキャッシュデータの
陳腐化が容認できるサービスに対するIARPの効率も
全て、クリティカルサービスの要求するTcで決まる効
率に低下する。
【0120】このようなケースでは、サービスの種類毎
にリフレッシュタイマの値を調整可能とすることによ
り、各サービスにそれぞれ最適なIARPの効率を与え
ることが可能である。
【0121】そこで、この実施の形態では、サービスの
種類毎にリフレッシュタイマの値を調整可能とし、IA
RPの効率化を図ることにあり、以下、図11ないし図
13を参照して説明する。
【0122】図11は以上の要求を実現するためのIA
RPサーバ22aの構成例であり、また図12はIAR
Pサーバ22aがIARPクライアント21aに対して
関数IARPの結果を返す際に使用するパケットのフォ
ーマット例である。
【0123】このIARPサーバは、図9と同じ構成で
あるので、同一部分には同一符号を付して説明する。す
なわち、IARPサーバ22aは、当該IARPサーバ
の基本的な動作を実施するIARPサーバカーネル46
と、データ登録テーブル47とで構成され、サーバ群2
2,…からの情報がデータ登録テーブル47に登録され
る。このデータ登録テーブル47には、図13(a)に
示すように、IARPサーバ22aがIARP基本手順
の中でIPアドレスを応答する際にポート番号毎にTc
の推奨値Time to liveの値を決められるように、ポート
番号毎にリフレッシュタイマTcを保存するエリアが設
けられている。このエリアの値は、IARPサーバ22
aに対して当該計算機−X内の任意のサーバ22がポー
ト番号の登録を要求する際に明示的に指定する。
【0124】そして、IARPサーバ22aがIARP
クライアント21aに対して関数IARPの結果を返す
際に使用するパケットは、図12に示すように7つのフ
ィールドから構成され、先頭から順に6つ目までのフィ
ールドが図2と同様なデータ列となっているが、7番目
のフィールドには以下のデータが追加されている。
【0125】Time to live:当該ポート番号とIPアド
レスとの関係をキャッシュバッファから消去するまでの
時間の推奨値(Tcの推奨値)である。一方、IARP
クライアント側キャッシュバッファ(32,42)は、
図13(b)に示すようなデータ内容となっている。こ
のデータ内容は、図7と比較すると、ポート番号ごとに
リフレッシュタイマTcを格納するエリアが追加されて
いる。
【0126】このような構成の実施形態では、IARP
サーバ22aが任意のIARPクライアント21aから
目的のポート番号に対応するIPアドレスの値を応答す
る際には、データ登録テーブル47から当該ポート番号
とIPアドレス情報のリフレッシュタイマ推奨値を取り
出し、図12に示すフォーマットの7番目のフィールド
に当該リフレッシュタイマ推奨値を格納して応答する。
【0127】このパケットの応答を受け取るIARPク
ライアントは、図13(b)に示すようなデータ内容を
もつキャッシュバッファ(32,42)を備えている。
このキャッシュバッファ(32,42)は、ポート番号
毎にリフレッシュタイマ値Tcを格納するエリアが設け
られているので、キャッシュデータ消去部(33,4
3)が動作する際には、キャッシュバッファ(32,4
2)内のポート番号毎に実行時刻と現在時刻とを比較
し、その差の時間が当該ポート番号のTcの値よりも大
きくなっている場合には当該ポート番号とIPアドレス
の情報とをキャッシュバッファ(32,42)から消去
する。
【0128】従って、以上のような構成の実施の形態に
よれば、以下のような効果が得られる。 a.ポート番号毎にキャッシュバッファ(32,42)
のリフレッシュタイマの値を調整できるので、ポート番
号に対応するサーバ単位に最適なIARPの効率を上げ
ることができる。
【0129】b.ポート番号単位のキャッシュバッファ
(32,42)のリフレッシュタイマ値は、当該ポート
番号をもつサーバが指定できるので、ポート番号の種類
が増えても、IARPクライアントはポート番号単位の
リフレッシュタイマ値のメンテナンスを行う必要がな
い。
【0130】c. サーバがポート番号用のリフレッシ
ュタイマ値を変更する場合には、自動的に全てのIAR
Pクライアントに変更した値が反映される。 (第6の実施の形態)図14は請求項9に係わる発明の
一実施形態を示す構成図である。
【0131】この実施の形態は、IPアドレスの管理を
行うシステムのIARPの効率を上げることにある。図
14(a)は、IARPサーバ22aが応答するIPリ
クエスト応答パケットのフォーマットである。このパケ
ットのフオーマットは、図12で示したフォーマットに
新たに補助情報を付加したフォーマットとなっている。
【0132】このように補助情報を付加したフォーマッ
トとした理由は次の通りである。すなわち、IPリクエ
スト応答には、UDPパケットを使用するが、単純にU
DPパケットの送受信を行う送信側および受信側の計算
機負荷は、通常,UDPパケットの数に強く比例し、各
UDPパケットの長さには強く関係しない。従って、I
Pリクエスト応答パケットを送信する場合、図12で示
されたフォーマットで応答するか、或いは図14(a)
で示される補助情報をの付加されたフオーマットで応答
するか、送信側、受信側共にUDPパケットの送受信に
関係する計算機負荷にはそれほど影響がない。別の言い
方をすれば、図12のフォーマットで応答するIPリク
エストパケットは、UDPパケットで効率的に利用でき
る情報エリアを使いきっておらず、そこには利用可能な
「情報の隙間」が残っていると言える。
【0133】そこで、本実施の形態では、当該「情報の
隙間」を利用し、IPリクエストに対する応答を返す
際、IARPクライアントから要求されたP−I関係情
報以外に、IARPサーバが保持しているその他のP−
I関係情報を補助情報として送信する。この補助情報を
受けたIARPクライアントでは、その補助情報が直ち
に有用な情報とはならないものの、補助情報中のP−I
関係情報を自らのキャッシュバッファに保存しておくこ
とにより、自らのキャッシュバッファのヒット率を高め
ることが可能となる。
【0134】前記パケットの補助情報部分は、詳細には
図14(b)に示すごとく、n個のスロットから構成さ
れ、各スロットにはそれぞれP−I関係情報が格納され
る。このnの値は可変値であり、そのときIARPサー
バが保有しているP−I関係情報の数に依存して変化す
る。但し、最大でも、図14(a)のパケット全体の長
さが一つのUDPパケットの大きさを越えない範囲に制
限される。これは、IPリクエスト応答パケットの「情
報の隙間」を利用することから生じる制約である。つま
り、元々「情報の隙間」はUDPパケットの最大長の範
囲内でしか存在していないのである。
【0135】そこで、UDPパケットの最大長の範囲で
格納できるスロットの最大数をNとし、IARPサーバ
がデータ登録テーブル47に保持されているP−I関係
情報の数をMとする。補助情報のスロットが最大N個ま
でしかないので、補助情報に格納されるP−I関係情報
は以下のルールに従って選択する。
【0136】イ.M≦Nの場合:全てのP−I関係情報
が補助情報スロットに上づめで格納される。その場合、
実際に送信されるスロットの数nは、n=Mとなる。 ロ.M>Nの場合:当該IARPサーバが保持している
P−I関係情報の中から、「古い」情報から順に補助情
報スロットに格納する。その場合、実際に送信されるス
ロットの数nは、n=Nとなる。但し、「古い」とは、
当該P−I関係情報を使用してIPリクエスト応答パケ
ットを作成した時刻が他のP−I関係情報よりも古いこ
とを言う。
【0137】図14(c)は、「古い」の判定を行うた
めに、IARPサーバ22a内のデータ登録テーブル4
7のデータ構成例を示す図である。基本的には、図13
(a)で示す構成と同一であるが、各レコードに「応答
時間」が格納できるようになっている。この応答時間の
フィールドには、当該レコードのP−I関係情報を“使
用した時刻”が格納される。但し、ここで“使用した時
刻”とは以下のいずれかの時刻を指す。
【0138】その1つは、IPリクエストによって当該
P−I関係情報の応答を要求された時刻。他の1つは、
IPリクエスト応答を返す際にその補助情報として、当
該P−I関係情報を使用した時刻。
【0139】このようにして「古い」情報を優先してI
Pリクエストの補助情報とする理由は、次の通りであ
る。 イ.つまり、古い情報は、それだけIARPクライアン
トのキヤッシュバッファに存在しない可能性が高い。I
ARPクライアントのキヤッシュバッファの情報を豊か
にし、キヤッシュバッファのヒット率を高めるために
は、キヤッシュバッファに存在しない情報を補助情報と
して流す方が効果が大きいこと。
【0140】ロ,また、IARPクライアントにとって
補助情報は、本来必要とするP−I関係情報ではないの
で、IARPクライアントにとって補助情報が豊かにな
る方針でIARPサーバが補助情報を作成することは、
IARPクライアントが本来必要とする情報をキヤッシ
ュバッファから追い出す結果を招く可能性があり、その
場合には逆効果となるが、IARPクライアントは自分
が要求したIPリクエストに対する応答とその他の補助
的な情報とを区別して取り扱うことが可能であり、その
危険性は回避可能である。
【0141】次に、以上のように構成された実施の形態
に関する動作について説明する。先ず、IARPサーバ
とIARPクライアントは、以下の点を除き、前述した
「基本手順」と同一の動作を行う。
【0142】〔IARPサーバ22aの動作〕 (1) IARPサーバ22aは、IPリクエストを受
信すると、「基本手順」に従ってIPリクエスト応答パ
ケットを作成する。このとき、以下に記述する「補助情
報作成手順」に従って補助情報も合わせて作成する。 (2) IARPサーバは、該当する計算機−X内の任
意のサーバ22からポート番号の情報の提供を受けたと
き、データ登録テーブル47の空きエリアの中の最も若
番のエリアに情報を格納する。そのとき、「応答時刻」
のフィールドには現在時刻を格納する。
【0143】〔IARPクライアント21aの動作〕I
ARPクライアント21aは、IPリクエスト応答を受
信すると、「基本手順」に従って受信したP−I関係情
報でキャッシュバッフアを更新するが、その際、IPリ
クエスト応答に補助情報が含まれている場合には、補助
情報に含まれているP−I関係情報を使用してキャッシ
ュバッフアの更新を行う。但し、補助情報に含まれてい
たP−I関係情報は、前述したキャッシュバッフアの更
新手順に従って更新する。つまり、補助情報で得られた
P−I関係情報は傍受した情報と同じ取扱とする。
【0144】〔補助情報作成手順〕 (1) MとNとの大小関係を比較する。 (2) M≦Nの場合、当該IARPサーバが保有して
いるP−I関係情報を順次、補助情報のスロットに格納
する。スロットに格納した直後、データ登録テーブル4
7の当該P−I関係情報の記憶部分である「応答時刻」
に現在時刻を格納する。この場合、当該IARPサーバ
が保持するM個のP−I関係情報が全て補助情報のスロ
ットに格納されるので、補助情報のスロットの数nは、
n=Mとなる。 (3) M>Nの場合、P−I関係情報を保持している
データ登録テーブル47の上から順にN個までのP−I
関係情報を順次,補助情報のスロットに格納し、スロッ
トに格納した直後、データ登録テーブル47の当該P−
I関係情報の記憶部分の「応答時刻」に現在時刻を格納
する。但し、データ登録テーブル47のP−I関係情報
は「応答時刻」の古い順に並び代えられているものとす
る。このとき、補助関係情報のスロットの数nは、n=
Nとする。 (4) 前記(2)または(3)の処理によって補助情
報を含めたIPリクエスト応答パケットを作成するの
で、これを用いてIPリクエスト応答を送信する。 (5) このIPリクエスト応答の送信の後、「応答時
刻」キーとしてPort NOソーティングを実施する。つま
り、「応答時刻」の古い順にデータ登録テーブル47の
並び替えを実施しておく。これは、次の「補助情報作成
手順」を実施するときに、前記(3)で「応答時刻」の
古い順にデータ登録テーブル47がソーティングされて
いることを保証するためである。
【0145】なお、前記(3)の手順の中でソーティン
グを実施せず、IPリクエスト応答を送信した後でソー
ティングを実施するのは以下の理由からである。その理
由とするところは、通常,IPリクエストに応答した
後、IARPサーバは、次のIPリクエストを受信する
までの間、処理が無い。従って、ここで比較的時間のか
かるソーティングを実施しておき、次の「補助情報作成
処理」への準備をすませておくことにより、次の「補助
情報作成処理」実施の際に効率よく補助情報を作成する
ことができるためである。
【0146】また、M≦Nの場合でも、前記(2)の手
順の中で「応答時刻」を更新したり、前記(5)の手順
の中でソーティングを行うのは、次にIPリクエストに
対する応答をする際には、Mが増大しており、M>Nの
場合の処理をする可能性があるためである。
【0147】Mが増大するのは、当該計算機内で新たな
サーバが動作を始めて、そのポート番号がデータ登録テ
ーブル47に追加される場合であるが、その場合にはデ
ータ登録テーブル47の一番後ろに追加されるので、デ
ータ登録テーブル47の「応答時刻」の順序性が乱れる
ことはない。
【0148】従って、以上のような構成の実施形態によ
れば、次のような効果を有する。 (1) IPリクエスト応答の「情報の隙間」を利用し
て補助的な情報を流すことにより、IARPクライアン
トのキャッシュバッファの内容をより充実したものとす
ることができる。結果として、IARPクライアントの
キャッシュバッファのヒット率が高まり、IARPの実
行効率が高まる。 (2) 補助情報の作成のために、データ登録テーブル
47を普段からソーティングしておくので、IPリクエ
ストに対する応答を行う際の補助情報の作成を殆んど遅
延無く行うことができる。つまり、IPリクエストに対
する応答の遅れが殆んど発生しない。 (第7の実施の形態)図15および図16は請求項10
に係わる発明の一実施形態を示す構成図である。
【0149】この実施の形態は、IPアドレスの管理を
行うシステムがグローバルネットワークを介してLAN
間接続される場合への具体的な拡張方法を実現すること
にある。
【0150】このネットワークシステムは、図15に示
すようにグローバルネットワーク51とローカルネット
ワーク52a,52b,…とに階層化する。さらに、こ
れらグローバルネットワーク51と各ローカルネットワ
ーク52a,52b,…との間にそれぞれゲートウエイ
53a,53b,…を設ける。このゲートウエイ53
a,53b,…は、グローバルネットワーク51を流れ
るIPリクエストと各ローカルネットワーク52a,5
2b,…を流れるIPリクエストのトラフィックを分離
する機能をもっている。54aはローカルネットワーク
52a内のホスト群、54bはローカルネットワーク5
2b内のホスト群である。
【0151】実際には、グローバルネットワーク51は
WANに選ばれ、ローカルネットワーク52a,52
b,…はLANに選ばれると、効率よく動作できる。無
論、グローバルネットワーク51はLANに選ばれる構
成でもよい。また、各ローカルネットワーク52a,5
2b,…は、さらに階層化されていてもよい。
【0152】図16は、ゲートウエイ53a,53b,
…内で保持するキャッシュバッファのデータ構成例であ
る。図7のものと比較して、P−I関係情報を要求して
きたG/Wの情報,つまり要求元G/Wが追加された構
成である。
【0153】次に、以上のようなシステムの動作につい
て説明する。先ず、ゲートウエイによるIPリクエスト
のトラフィックを分離する手順について述べる。但し、
ここで扱うIPリクエストは、ローカルネットワーク内
だけの一斉同報通信とする。また、IARPクライアン
トは、一回のIPリクエストの応答をタイマ監視してお
り、一定の時間T1だけまっても、応答がない場合に
は、少なくとも1回は、同一のIPリクエストをリトラ
イ送信することとする。さらに、図示されていないが、
グローバルネットワーク51と各ローカルネットワーク
52a,52b,…とに両方に接続されるゲートウエイ
53a,53b,…にはトラフィックを分離する手順を
実行する特別なIARP傍受機能(以下、IARPゲー
トウエイと呼ぶ)を配置する。
【0154】〔IARPゲートウエイの処理手順〕 (1) IARPゲートウエイは、ローカルネットワー
クからのIPリクエストまたはグローバネネットワーク
からのIPリクエストの何れかを受信したとき、それぞ
れ以下のような動作を実行する。 A.ローカルネットワークからのIPリクエストの場合
について イ.IARPゲートウエイは、ローカルネットワーク内
のIARPクライアントからのIPリクエストを受信す
ると、当該IPアドレスが自身のキャッシャバッファに
あるか否かを調べる。
【0155】ロ.自身のキャッシャバッファ内に目的の
IPアドレスがある場合、さらに当該IPアドレスがロ
ーカルネットワーク内のIPアドレスか否かを調べる。
このIPアドレスがローカルネットワークのアドレスか
否かは、IPアドレスとサブネットマスクでマスクをと
り、このマスク後のIPアドレスのパターンが自ローカ
ルネットワークのIPアドレスパターンと一致するか否
かで判定する。
【0156】ハ.ローカルネットワーク内のIPアドレ
スであれば、IARPゲートウエイは、何もしない。ロ
ーカルネットワーク内で閉じているので、介在不要。 ニ.ローカルネットワーク外のIPアドレスであれば、
IARPゲートウエイは、当該IPアドレスをもつIA
RPサーバになり代わってIPリクエストに応答する。
【0157】ホ.前記イで調べた結果、当該IPアドレ
スが自身のキャッシュバッフアに無い場合、キャッシュ
バッファの空きエリアにIPリクエストのポート番号の
みを格納する。ここでは、グローバルネットワークには
IPリクエストを転送しない。なぜならば、IPリクエ
ストに対してローカルネットワーク内から応答があるか
も知れないからである。ローカルネットワーク内から応
答が無かった場合、IPリクエストは、リトライされる
ので、そのときには当該IPリクエストをグローバルネ
ットワークに転送する。
【0158】ヘ.前記イで調べた結果、ポート番号のみ
が存在し、対応するIPアドレスが空白の場合、当該ポ
ート番号のIPリクエストに対する応答がされていない
ことを意味するので、当該IPリクエストをグローバル
ネットワークに転送する。
【0159】なお、IARPゲートウエイがグローバル
ネットワーク経由転送する先のIARPゲートウエイ
は、システムを構成する全てのIARPゲートウエイが
N個存在する場合、IARPゲートウエイがグローバル
アドレスに配信するIPリクエストの数は、(N−1)
個となる。 B.グローバルネットワークからのIPリクエストの場
合について イ.IARPゲートウエイは、グローバルネットワーク
内のIARPゲートウエイからのIPリクエストを受信
すると、P−I関係情報が自身のキャッシュバッファに
あるか否かを調べる。
【0160】ロ.自身のキャッシュバッファ内に目的の
P−I関係情報がある場合、IPアドレスをもつIAR
Pサーバになり代わってIPリクエストに応答する。但
し、応答する相手はIPリクエストの要求元のみであ
る。それはグローバルネットワーク内を転送するデータ
を削減するためである。一般に、グローバルネットワー
クに流すデータは、ローカルネットワークに流すデータ
よりも高価であるので、グローバルネットワークに流れ
るデータを削減することは、ネットワーク資源を無駄に
しないばかりか、経済的にメリットも大きい。
【0161】ハ.前記ロで調べた結果、IPアドレスが
自身のキャッシュバッファに無い場合、IPリクエスト
を一斉同報通信を用いてローカルネットワークに配信す
る。 ニ.前記ハの結果、ローカルネットワーク内からIPリ
クエストに対する応答があった場合には、P−I関係情
報を自身のキャッシュバッファに保存し、前記イでIP
リクエストを送信してきたIARPゲートウエイに対し
て、当該IPリクエストの応答を転送する。 (2) IARPゲートウエイは、グローバルネットワ
ークからのIPリクエストの応答を受信したとき、次の
ような動作を実施する。
【0162】イ.IARPゲートウエイは、P−I関係
情報が自身のキャッシュバッファにあるか否かを調べ
る。 ロ.キャッシュバッファ内にポート番号は格納されてい
るが、IPアドレスが空白のエリアがあった場合には、
IPアドレスの情報で空白を埋める。そして、記憶内容
の要求元G/Wの欄に格納されているIARPゲートウ
エイに対して受信したIPリクエストの応答(P−I関
係情報)を転送する。
【0163】ハ.そうでなければ、通常のIARPクラ
イアントのP−I関係情報の傍受動作を行う。 (3) IARPゲートウエイは、ローカルネットワー
クからのIPリクエストの応答を受信したとき、通常の
IARPクライアントと同じようにP−I関係情報の傍
受動作を行う。
【0164】次に、システムの全体動作について説明す
る。IARPゲートウエイは、例えばローカルネットワ
ーク52aのあるホスト54a(A1)がローカルネッ
トワーク52bのポート番号Port B2 を使用してIAR
Pを実行する場合について述べる。 (1) ホスト54a(A1)がポート番号Port B2 を
指定してIPリクエストをローカルネットワーク52a
内の一斉同報送信機能を使用して送信する。 (2) IPリクエストを受信したゲートウエイ53a
は、自ホスト内のキャッシュバッファにPort B2 のポー
ト番号の情報がないか調べる。この場合には、その情報
がないので、当該Port B2 のみキャッシュバッファに格
納する。対応するIPアドレス欄は空白である。 (3) ホスト54a(A1)は、一定の時間を経過し
てもIPリクエストの応答を得ないので、再度IPリク
エストを一斉同報送信する。 (4) ゲートウエイ53aは、再度IPリクエストを
受信すると、今度はキャッシュバッファ内にポート番号
Port B2 を見つける。ところが、そのIPアドレスの欄
は空白であるので、受信したIPリクエストをグローバ
ルネットワークに転送する。この転送の方法は以下の通
りである。 A.グローバルネットワークがWANである場合につい
て。
【0165】ゲートウエイ53aは、グローバルネット
ワークに接続される他のIARPゲートウエイのIPア
ドレスを全て知っているものとする。転送先は、ゲート
ウエイ53aが知っている全てのIARPゲートウエイ
に対して行う。 B.グローバルネットワークがLANの場合について。
【0166】ゲートウエイ53aは、グローバルネット
ワークの一斉同報機能を使用して、IPリクエストを転
送する。 (5) 前記(4)で転送されたIPリクエストをグロ
ーバルネットワーク51から受信したゲートウエイ53
bは、Port B2 に関するP−I関係情報が自ホスト内の
キャッシュバッファに無い場合、ローカルネットワーク
52b内に当該IPリクエストを転送する。
【0167】このとき、IPリクエストが転送されてき
たIARPゲートウエイ53bは、どこのIARPゲー
トウエイであるかを保持しておくために、図16で示さ
れるキャッシュバッファにPort B2 とゲートウエイ53
aのIPアドレスとを格納する。この時点では、記憶エ
リアのIPアドレスの欄は空白である。 (6) 以上のようにして転送されたIPリクエストを
あるホスト54b(B2)が受信するので、このホスト
54b(B2)は、自らのIPアドレスをローカルネッ
トワーク52b内に一斉同報送信する。 (7) 前記(6)の応答(P−I関係)を受信したゲ
ートウエイ53bは、自キャッシュバッファにその情報
を格納し、グローバルネットワーク51に応答を転送す
る。このときの転送先は、前記(5)で保持しておいた
IARPゲートウエイに対してであり、この場合にはゲ
ートウエイ53a(G1)に対して転送することにな
る。 (8) 以上のようにして応答を受信したゲートウエイ
53aは、自らのキャッシュバッファにP−I関係情報
を格納し、さらにローカルネットワーク内に当該P−I
関係情報を一斉同報送信により転送する。 (9) 前記(8)によってホスト54a(A1)はI
Pリクエストの応答を得たことになる。
【0168】以上の一連の流れは、IARPゲートウエ
イのキャッシュバッファ二目的のP−I関係情報が無か
った場合であり、以上のような手順が繰り返し実施され
てくると、IARPゲートウエイのキャッシュバッファ
がヒットするケースが出てくる。その場合の流れは、以
下のようになる。
【0169】* 〔ローカル側のIARPゲートウエイ
のキャッシュヒットのケース〕 (1) ホスト54a(A1)がPort B2 を指定してI
Pリクエストをローカルネットワーク52a内の一斉同
報送信機能を使用して送信する。 (2) ここで、受信したゲートウエイ53aは、自ホ
ストのキャッシュバッファにPort B2 の情報が無いか調
べると、その情報があるので、更に以下により当該Port
B2 に対応するIPアドレスがローカルネットワーク5
2a内のアドレスか否かを調べる。 (3) 前記(2)によって取り出したIPアドレス
と、サブネットマスクとの間で論理積をとる。その結果
を(イ)とする。次に、ゲートウエイ53a自身のロー
カルネットワーク側のIPアドレスについても、同様に
サブネットマスクと論理積をとり、この結果を(ロ)と
する。そして、これら(イ)と(ロ)とが一致すれば、
前記(2)で取り出したIPアドレスはローカルネット
ワーク52a内のアドレスである。 (4) 前記(3)の判定結果からローカルネットワー
ク52a内のIPアドレスであるならば、ゲートウエイ
53aは何もしないが、このケースでは、Port-B1 に対
応するIPアドレスはローカルネットワーク52b内の
アドレスであり、また前記(3)の判定結果から「ロー
カルネットワーク52a内のアドレスでない」と判定さ
れたとき、ゲートウエイ53aはIARPサーバに成り
代わって、当該P−I関係情報をローカルネットワーク
52a内に一斉同報送信で応答する。 (5) 前記(4)により、ホスト54a(A1)は、
IPリクエストの応答を得たことになる。
【0170】* 〔転送先のIARPゲートウエイのキ
ャッシュヒットのケース〕 (1) ホスト54a(A1)がPort-B2 を指定してI
Pリクエストをローカルネットワーク52a内の一斉同
報送信機能を使用して送信する(リトライ2回目)。 (2) IPリクエストを受信したゲートウエイ53a
は自ホスト内のキャッシュバッファにPort-B2 の情報が
無いか調べる。この場合、Port-B2 はあるが、そのIP
アドレスが無いので、ゲートウエイ53aは、グローバ
ルネットワーク51に受信したIPリクエストを転送す
る。 (3) 前記(2)で転送されたIPリクエストをグロ
ーバルネットワークから受信したゲートウエイ53b
は、Port-B2 に関するP−I関係情報が自ホスト内のキ
ャッシュバッファに無いか調べると、当該情報があるの
で、その情報をゲートウエイ53aに応答する。 (4) 以上のようにして応答を受信したゲートウエイ
53aは、自らのキャッシュバッファに当該P−I関係
情報を一斉同報送信により転送する。 (5) 前記(4)により、ホスト54a(A1)は、
IPリクエストの応答を得たことになる。
【0171】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、目的のポート
番号をもつサーバのIPアドレスを極めて柔軟、かつ、
効率的に取得でき、しかも特定のサービスを提供するサ
ーバ側のIPアドレスが動的に変化する場合でも確実に
IPアドレスを取得できる。ここで、柔軟とは、手順自
体がネットワークを構成する計算機の台数に依存せず、
ネットワークを構成する計算機の増減に伴なうメンテナ
ンスを必要とせず、しかもマスタサーバ・スレーブサー
バといった固定的な運用が不要となるといった意味であ
る。その結果、サーバの分散化が進んでも、計算機資源
の無駄ず生じない。また、効率的とは、IARPのため
の一斉同報送信のパケットが任意のクライアントに関数
IARPの実行要求が発生した場合だけに流れるので、
ネットワークを占有する可能性ができる。
【0172】請求項2の発明によれば、同じサービスを
提供するサーバが複数の計算機に跨がっている場合、計
算機の負荷状態を考慮しつつ、同じサービスを提供する
サーバの動作している他の計算機で自動的に肩代わりし
て要求元クライアントにIPアドレスを送ることがで
き、よって要求元クライアントが同一のサービスを確実
に受けることができる。
【0173】請求項3の発明によれば、クライアント側
に過去にサーバ側から送られてくるポート番号対応のI
Pアドレスを登録するので、クライアント側において基
本手順を実行することなく、既に登録された内容を参照
しながらサーバ側のサービスを授受することができ、関
数IARPの効率を上げることができる。
【0174】請求項4の発明によれば、クライアント側
がポート番号対応のIPアドレスを登録するとき、実行
時刻も同時に登録するので、所望のポート番号をもつサ
ーバからIPアドレスを受信して登録するとき、実行時
刻を見ながらリフレッシュするので、クライアント側の
ポート番号対応のIPアドレスの陳腐化を容易に回避で
きる。
【0175】請求項5の発明によれば、クライアント側
においてポート番号対応のIPアドレスおよび実行時刻
の他、所定の設定時刻が設定されているので、所定の周
期ごとに実行時刻と現在時刻との差の時間と、設定時刻
とからポート番号対応のIPアドレスをリフレッシュで
き、よって更に関数IARPの効率を上げることができ
る。
【0176】請求項6の発明によれば、クライアントが
他のクライアントによって取得し、またはサーバから送
信されるポート番号対応のIPアドレスを傍受して更新
するので、自身が取得するよりも多くのポート番号対応
のIPアドレスを登録可能となり、常に新鮮な情報を保
持でき、IARPの実行効率を上げることができる。
【0177】請求項7の発明によれば、傍受、または自
身が関数IARPの基本手順に従って取得したポート番
号対応のIPアドレスを登録手段に登録するとき、傍受
および古い実行時刻のポート番号対応のIPアドレスを
更新・削除するので、常に最新、かつ、信頼性の高いポ
ート番号対応のIPアドレスを確保でき、よりIARP
の実行効率を高めることができる。
【0178】請求項8の発明によれば、所定の周期ごと
に実行時刻と現在時刻との差の時間と、ポート番号対応
のIPアドレスに最適なリフレッシュ時間推奨値とから
ポート番号対応のIPアドレスをリフレッシュするの
で、ポート番号に対応するサーバ単位に最適なIARP
の効率を実現できる。
【0179】請求項9の発明によれば、サーバが情報の
隙間を利用して補助的な情報を流すので、IARPクラ
イアントでは、より充実した内容をもつポート番号対応
のIPアドレスおよび関連情報を保持でき、それだけサ
ーバのIPアドレスを要求するときのヒット率が高くな
り、IARPの実行効率を高めることができる。
【0180】請求項10の発明によれば、巨大なネット
ワークの場合でも、他のネットワークに情報が流れるこ
とがなくなり、しかもネットワーク全体にパケットが氾
濫することがなく、ネットワーク上のデータ量を大幅に
削減でき、経済的なメリットも大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 IARP要求およびIARP応答を説明する
TCP/IPを用いたネットワークシステムの基本構成
図。
【図2】 図1のクライアントおよびサーバが送信する
パケットのデータフォーマット図。
【図3】 請求項1に係わるTCP/IPを用いたネッ
トワークシステムの一実施形態を示す構成図。
【図4】 図3に示すIARPサーバの動作を説明する
図。
【図5】 請求項2に係わるTCP/IPを用いたネッ
トワークシステムの一実施形態を示す構成図。
【図6】 請求項3ないし5に係わるTCP/IPを用
いたネットワークシステムの一実施形態を示す構成図。
【図7】 図6に示すキャッシュバッファのデータ配列
図。
【図8】 図6に示すIARPクライアントの動作を説
明する図。
【図9】 請求項6および7に係わるTCP/IPを用
いたネットワークシステムの一実施形態を示す構成図。
【図10】 図9に示すキャッシュバッファのデータ配
列図。
【図11】 請求項8に係わるTCP/IPを用いたネ
ットワークシステムの一実施形態を示す構成図。
【図12】 図11に示すIARPサーバが応答するパ
ケットのフォーマット図。
【図13】 図11に示すサーバ側データ登録テーブル
およびクライアント側キャッシュバッファのデータ配列
図。
【図14】 請求項9に係わるTCP/IPを用いたネ
ットワークシステムの一実施形態を説明する保持データ
配列図。
【図15】 請求項9に係わるTCP/IPを用いたネ
ットワークシステムの一実施形態を示す構成図。
【図16】 図15に示すゲートウエイのキャッシュバ
ッファで保持するデータの配列図。
【図17】 従来のネットワークシステムの構成図。
【符号の説明】
Cx,21…クライアント Sa,Sx,22…サーバ 13…ネットワーク 14…パケット 21a…IARPクライアント 22a…IARPサーバ 23,47…データ登録テーブル 31,41…IARPクライアントカーネル 32,42…キャッシュバッファ 33,43…キャッシュデータ消去部 44…IARP応答傍受部 46…IARPサーバカーネル 51…グローバルネットワーク 52a,52b…ローカルネットワーク 53a,53b…ゲートウエイ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク上に、クライアントをもつ
    第1の計算機と、それぞれ特定のサービスを提供するサ
    ーバをもつ少くとも1台以上の第2の計算機とが分散配
    置され、前記第1の計算機の中の任意のクライアントが
    前記第2の計算機のあるサーバにアクセスし、当該サー
    バからサービスの提供を受けるTCP/IPを用いたネ
    ットワークシステムにおいて、 前記サーバをもつ第2の計算機が動的に変化する場合、 前記任意のクライアントは、特定のサービスを提供する
    サーバのIPアドレスを入手するために、IPアドレス
    の要求,所望のサーバのポート番号,自クライアントの
    ポート番号を含む所定の情報を一斉同報送信するIPア
    ドレス要求送信手段を設け、 このIPアドレス要求送信手段からIPアドレスの要求
    を受けたサーバは、前記サーバのポート番号から自サー
    バのポート番号であると判断したとき、前記自クライア
    ントのポート番号を要求元とし、当該サーバのIPアド
    レスと要求元ポート番号をセットにして送信する応答送
    信手段を設け、 要求元クライアントは、この応答送信手段から送信され
    てくるIPアドレスを取得することを特徴とするTCP
    /IPを用いたネットワークシステム。
  2. 【請求項2】 ネットワーク上に、クライアントをもつ
    第1の計算機と、それぞれ特定のサービスを提供するサ
    ーバをもつ少くとも1台以上の第2の計算機とが分散配
    置され、前記第1の計算機の中の任意のクライアントが
    前記第2の計算機のあるサーバにアクセスし、当該サー
    バからサービスの提供を受けるTCP/IPを用いたネ
    ットワークシステムにおいて、 前記複数の第2の計算機が同一のポート番号のサーバを
    有し、かつ、サーバをもつ第2の計算機が動的に変化す
    る場合、 前記任意のクライアントは、特定のサービスを提供する
    サーバのIPアドレスを入手するために、IPアドレス
    の要求,所望のサーバのポート番号,自クライアントの
    ポート番号を含む所定の情報を一斉同報送信するIPア
    ドレス要求送信手段を設け、 このIPアドレス要求送信手段からIPアドレスの要求
    を受けたサーバは、前記サーバのポート番号から自サー
    バのポート番号であると判断したが、自身の第2の計算
    機の負荷状態から応答を見合わせたとき、同一のポート
    番号をもつ他の第2の計算機のサ−バが前記自クライア
    ントのポート番号を要求元とし、IPアドレスと要求元
    ポート番号をセットにして送信する応答送信手段を設
    け、 要求元クライアントは、この応答送信手段によってIP
    アドレスを取得し、前記他の第2の計算機のサーバから
    サービスを受けることを特徴とするTCP/IPを用い
    たネットワークシステム。
  3. 【請求項3】 複数のクライアントのうち、関数IAR
    Pの基本手順を実施するIARPクライアントは、 複数のサーバから送信されてくるポート番号およびIP
    アドレスを登録する登録手段と、 特定のサービスを提供するポート番号をもつサーバに関
    係するIPアドレスを要求するとき、前記登録手段に当
    該ポート番号対応のIPアドレスが登録されているか否
    かを判断し、IPアドレスが登録されている場合には当
    該IPアドレスを用い、IPアドレスが登録されていな
    い場合にはIPアドレスの要求,所望のサーバのポート
    番号,自クライアントのポート番号を含む所定の情報を
    一斉同報送信するIARPクライアントカーネルと、 を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載のTCP/IPを用いたネットワークシステム。
  4. 【請求項4】 複数のクライアントのうち、関数IAR
    Pの基本手順を実施するIARPクライアントは、 複数のサーバから送信されてくるポート番号、IPアド
    レスの他、実行時刻を登録する登録手段と、 特定のサービスを提供するポート番号をもつサーバに関
    係するIPアドレスを要求するとき、前記登録手段に当
    該ポート番号対応のIPアドレスが登録されているか否
    かを判断し、IPアドレスが登録されている場合には当
    該IPアドレスを用い、IPアドレスが登録されていな
    い場合にはIPアドレスの要求,所望のサーバのポート
    番号,自クライアントのポート番号を含む所定の情報を
    一斉同報送信するIPアドレス要求送信手段と、前記サ
    ーバから送られてくるポート番号およびIPアドレスを
    受信して登録する際、前記登録手段に同一のポート番号
    対応のIPアドレスが登録されているか否かを判断し、
    登録されている場合には受信された内容で更新し、登録
    されていない場合には前記登録手段の空きエリアまたは
    最も古い前記実行時刻をもつポート番号対応のIPアド
    レスエリアに登録するIPアドレス更新手段とを有する
    IARPクライアントカーネルと、 を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載のTCP/IPを用いたネットワークシステム。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載されるT
    CP/IPを用いたネットワークシステムにおいて、 予め規定時間が設定され、所定の周期ごとに実行時刻と
    現在時刻との差の時間が前記規定時間を越えたとき、当
    該実行時刻に対応するポート番号対応のIPアドレスを
    消去する消去手段を付加したことを特徴とするTCP/
    IPを用いたネットワークシステム。
  6. 【請求項6】 複数のクライアントのうち、関数IAR
    Pの基本手順を実施するIARPクライアントは、 複数のサーバから送信されてくるポート番号およびIP
    アドレスを登録する登録手段と、 特定のサービスを提供するポート番号をもつサーバに関
    係するIPアドレスを要求するとき、前記登録手段に当
    該ポート番号対応のIPアドレスが登録されているか否
    かを判断し、IPアドレスが登録されている場合には当
    該IPアドレスを用い、IPアドレスが登録されていな
    い場合にはIPアドレスの要求,所望のサーバのポート
    番号,自クライアントのポート番号を含む所定の情報を
    一斉同報送信するIARPクライアントカーネルと、 他のクライアントの取得するポート番号対応のIPアド
    レスまたはサーバから送信されてくるポート番号対応の
    IPアドレスを傍受し、前記登録手段に当該ポート番号
    対応のIPアドレスが登録されていない場合には新規に
    登録し、既に登録されている場合には当該ポート番号対
    応のIPアドレスを用いて更新する応答傍受手段と、を
    備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のTCP/IPを用いたネットワークシステム。
  7. 【請求項7】 複数のクライアントのうち、関数IAR
    Pの基本手順を実施するIARPクライアントは、 複数のサーバから送信されてくるポート番号、IPアド
    レスの他、実行時刻を登録する登録手段と、 他のクライアントの取得するポート番号対応のIPアド
    レスまたはサーバから送られてくるポート番号対応のI
    Pアドレスを傍受し、前記登録手段に当該ポート番号対
    応のIPアドレスが登録されていない場合には新規に登
    録し、既に登録されている場合には当該ポート番号対応
    のIPアドレスを用いて更新し、さらに傍受か自身で取
    得したかを区別する情報区分を登録する応答傍受手段
    と、 この応答傍受手段で傍受し、または自身が関数IARP
    の基本手順に従って取得したポート番号対応のIPアド
    レスを前記登録手段に登録するとき、傍受か自身で取得
    したかを判断し、傍受および古い実行時刻のポート番号
    対応のIPアドレスを更新・削除するIARPクライア
    ントカーネルと、 を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載のTCP/IPを用いたネットワークシステム。
  8. 【請求項8】 第2の計算機内の複数のサーバのうち関
    数IARPの基本手順を実施するIARPサーバは、各
    サーバのポート番号ごとにリフレッシュ時間推奨値を登
    録する登録手段と、複数のクライアントのうち、関数I
    ARPの基本手順を実施するIARPクライアントから
    所望のサーバのポート番号を含むパケットによってIP
    アドレスの要求があったとき、各サーバのポート番号対
    応のIPアドレスにリフレッシュ時間推奨値を付加して
    送信する応答送信手段とを設け、 前記複数のクライアントのうち、関数IARPの基本手
    順を実施するIARPクライアントは、前記IARPサ
    ーバから送信されてくるポート番号対応のIPアドレス
    および前記リフレッシュ時間推奨値の他、実行時刻を登
    録する登録手段と、所定の周期ごとに前記実行時刻と現
    在時刻との差の時間が前記リフレッシュ時間推奨値を越
    えたとき、当該リフレッシュ時間推奨値に対応するポー
    ト番号対応のIPアドレスを消去する消去手段とを設け
    たことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のT
    CP/IPを用いたネットワークシステム。
  9. 【請求項9】 第2の計算機の複数のサーバのうち関数
    IARPの基本手順を実施するIARPサーバは、複数
    のクライアントのうち、関数IARPの基本手順を実施
    するIARPクライアントからサーバのポート番号を含
    むパケットによってIPアドレスの要求があったとき、
    各サーバのポート番号対応のIPアドレス、当該ポート
    番号とIPアドレスとに関係する補助情報および補助情
    報を用いた応答時刻を付加したパケットを送信する応答
    送信手段を設け、 前記複数のクライアントのうち、関数IARPの基本手
    順を実施するIARPクライアントは、前記IARPサ
    ーバから送信されてくるポート番号対応のサーバに関係
    するIPアドレス,補助情報および応答時刻を登録する
    登録手段と、所定の周期ごとに応答時刻に従って並び替
    えを実施し、古い応答時刻のポート番号対応のIPアド
    レスを更新・削除する消去手段とを設けたことを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載のTCP/IPを用
    いたネットワークシステム。
  10. 【請求項10】 所望のポート番号をもつサーバのIP
    アドレスを要求するグローバルネットワークと複数のロ
    ーカルネットワークとを備えたTCP/IPを用いたネ
    ットワークシステムにおいて、 前記グローバルネットワークと前記ローカルネットワー
    クとを階層化するとともに、前記グローバルネットワー
    クと各ローカルネットワークとの間に、各ネットワーク
    を流れるポート番号対応のIPアドレスの要求情報のト
    ラフィックを分離する分離手段を設けたことを特徴とす
    るTCP/IPを用いたネットワークシステム。
JP6284396A 1996-03-19 1996-03-19 Tcp/ipを用いたネットワークシステム Pending JPH09261274A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6284396A JPH09261274A (ja) 1996-03-19 1996-03-19 Tcp/ipを用いたネットワークシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6284396A JPH09261274A (ja) 1996-03-19 1996-03-19 Tcp/ipを用いたネットワークシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09261274A true JPH09261274A (ja) 1997-10-03

Family

ID=13212002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6284396A Pending JPH09261274A (ja) 1996-03-19 1996-03-19 Tcp/ipを用いたネットワークシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09261274A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100608037B1 (ko) * 1999-10-04 2006-08-02 삼성전자주식회사 인터넷 프로토콜 어드레스의 동적 할당방법
JP2007293851A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Hewlett-Packard Development Co Lp クロスバーのストールした出力キューの情報をクリアするためのシステム及び方法
US7672311B2 (en) 2004-09-10 2010-03-02 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Communication device suitable for setting IP address of server connected to network, network parameter setting method and network parameter setting program product
US7730226B2 (en) * 2005-07-14 2010-06-01 Kabushiki Kaisha Toshiba Multiple protocol address register method, multiple protocol address register system, multiple protocol address register server, and multiple protocol address communication terminal
JP5780297B2 (ja) * 2011-04-22 2015-09-16 日本電気株式会社 ポート番号特定システム、ポート番号特定システム制御方法およびその制御用プログラム
CN111385372A (zh) * 2019-04-03 2020-07-07 鸿合科技股份有限公司 一种网络服务发现方法、客户端及服务器、电子设备

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100608037B1 (ko) * 1999-10-04 2006-08-02 삼성전자주식회사 인터넷 프로토콜 어드레스의 동적 할당방법
US7672311B2 (en) 2004-09-10 2010-03-02 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Communication device suitable for setting IP address of server connected to network, network parameter setting method and network parameter setting program product
US8184639B2 (en) 2004-09-10 2012-05-22 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Communication device suitable for setting IP address of server connected to network, network parameter setting method and network parameter settting program product
US7730226B2 (en) * 2005-07-14 2010-06-01 Kabushiki Kaisha Toshiba Multiple protocol address register method, multiple protocol address register system, multiple protocol address register server, and multiple protocol address communication terminal
JP2007293851A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Hewlett-Packard Development Co Lp クロスバーのストールした出力キューの情報をクリアするためのシステム及び方法
JP4576399B2 (ja) * 2006-04-24 2010-11-04 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. クロスバーのストールした出力キューの情報をクリアするためのシステム及び方法
JP5780297B2 (ja) * 2011-04-22 2015-09-16 日本電気株式会社 ポート番号特定システム、ポート番号特定システム制御方法およびその制御用プログラム
CN111385372A (zh) * 2019-04-03 2020-07-07 鸿合科技股份有限公司 一种网络服务发现方法、客户端及服务器、电子设备
CN111385372B (zh) * 2019-04-03 2023-04-07 鸿合科技股份有限公司 一种网络服务发现方法、客户端及服务器、电子设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1004193B1 (en) Method and apparatus for representing and applying network topological data
US6760756B1 (en) Distributed virtual web cache implemented entirely in software
US9870413B1 (en) Direct connections to a plurality of storage object replicas in a computer network
JP2511644B2 (ja) キャッシュ・サ―バ・ノ―ドを有するコンピュ―タ・ネットワ―クにおける資源を探索する方法及び装置
US7734820B1 (en) Adaptive caching for a distributed file sharing system
US7653722B1 (en) Server monitoring framework
JP3251811B2 (ja) ネットワークにおけるターゲット送信方法
US8819273B2 (en) Logical routing system
US7500020B1 (en) Coherency of replicas for a distributed file sharing system
US7725596B2 (en) System and method for resolving network layer anycast addresses to network layer unicast addresses
US7822711B1 (en) Conflict resolution for a distributed file sharing system
US20040100969A1 (en) Method and system for synchronizing a standby route distributor in a distributed routing platform
JP2002503001A (ja) 最適化されたネットワーク・リソース・ロケーション
WO1996007257A2 (en) Scalable distributed computing environment
JP2007066161A (ja) キャッシュシステム
JP2000209212A (ja) 通信ネットワ―クシステムおよび通信ネットワ―クシステムにおけるサ―ビス管理方法
JP2004318743A (ja) ファイル移送装置
CN101854391A (zh) 一种基于对等网络的阿瑞斯协议分析系统的实现方法
US6775278B1 (en) Method and apparatus for generating replies to address resolution protocol requests
Feng et al. An efficient mailbox-based algorithm for message delivery in mobile agent systems
US6725218B1 (en) Computerized database system and method
CN101932065B (zh) 分布式卫星网络资源发现方法
US7433928B1 (en) System pre-allocating data object replicas for a distributed file sharing system
US20020199017A1 (en) Routing meta data for network file access
JPH09261274A (ja) Tcp/ipを用いたネットワークシステム