JPH09257789A - 熱間圧延油潤滑性試験方法 - Google Patents

熱間圧延油潤滑性試験方法

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JPH09257789A
JPH09257789A JP6792396A JP6792396A JPH09257789A JP H09257789 A JPH09257789 A JP H09257789A JP 6792396 A JP6792396 A JP 6792396A JP 6792396 A JP6792396 A JP 6792396A JP H09257789 A JPH09257789 A JP H09257789A
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roll
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Akira Shodoshima
明 小豆島
Shozo Semoto
正三 瀬本
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DAIDO KAGAKU KOGYO KK
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DAIDO KAGAKU KOGYO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速度鋼ロールによる金属材料の熱間圧延での
圧延油の潤滑性の評価を定性的、定量的に把握し得る熱
間圧延油潤滑性試験方法を提供する。 【解決手段】金属材料aにバックテンションを加えなが
ら、バックテンション付加部より前方で、そのバックテ
ンションを超えるロール周速にて高速度鋼の圧延ロール
11により該金属材料aを圧延するともに、これを該圧
延ロール11の入り側で加熱する仕様の下に熱間圧延
し、且つ圧延ロールのロールバイト或いは周面に被試験
熱間圧延油を給油して、該圧延油給油下での金属材料に
対する圧延ロールの摩擦係数を求め、圧延ロール表面に
前記熱間圧延で生ずる黒皮を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延油潤滑性
試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、鋼の熱間圧延においては、典型的
な旧来型熱延ロールに比べ摩耗量が約1/5程度と耐摩
耗性に優れるところから、高速度鋼ロールが多くの熱延
ラインで使用されるようになった。しかし、高速度鋼ロ
ールは摩耗係数が高く、その適用に伴い、好適な圧延油
の選定が難しいという問題が持ち上がった。
【0003】即ち、熱延条件は多様であるため、それに
即応する潤滑性の熱間圧延油も多様であり、多くの圧延
油から或る特定のものを選定しなければならず、これを
合理的に行う点については解決されていない。
【0004】因みに従来、熱間圧延での圧延油の潤滑性
を評価するには、圧延機で金属材料の熱間圧延を行い、
その加工状況を観察するという仕様に依存している。こ
の方法は、加工の状況観察であるため、評価結果を定性
的、定量的に得ることができず、その評価結果は他の熱
間圧延機に充てた場合、それが同系或いは類似の圧延機
でも満足できる結果は得られない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、高速
度鋼ロールによる金属材料の熱間圧延での圧延油の潤滑
性の評価を定性的、定量的に把握し得る熱間圧延油潤滑
性試験方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本発明では、金属材料にバックテンションを加えなが
ら、バックテンション付与部より前方で、そのバックテ
ンションを超えるロール周速にて高速度鋼の圧延ロール
により該金属材料を圧延するとともに、これを該圧延ロ
ールの入り側で加熱する仕様の下に熱間圧延し、且つ圧
延ロールのロールバイト或いは周面に被試験圧延油を給
油して、該圧延油給油下での金属材料に対する圧延ロー
ルの摩擦係数を求め、圧延ロール表面に前記熱間圧延で
生ずる黒皮を測定する。
【0007】本発明において、金属材料を圧延ロールの
入り側で加熱するのは、金属材料に所要の熱間圧延を施
すために、そうするのである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の試験法に用いる試験機の
一例を示す図面を参照して、本発明を次に説明する。
【0009】本発明試験法に充てる試験機Aは、圧延機
と同様な構成の圧延スタンド1、該スタンド1に対し、
金属材料aの長さ方向へ離隔して配置されたバックテン
ション装置2、及びこれらスタンド1と装置2の間に配
置された加熱炉3を具有する。
【0010】バックテンション装置2は、圧延スタンド
1で圧延される金属材料aにバックテンションを加え
る。
【0011】上記圧延スタンド1は、圧延ロールとして
の高速度鋼による上ロール11及び下ロール12を有す
る。これらロール11、12は圧延機における上、下圧
延ロールと同様な仕様により駆動される。上ロール11
は、加圧装置13により押し下げる即ち圧下されるよう
になっている。加圧装置13は、圧延加工においてそれ
自体公知のものと代わりがなく、従って図には概略的に
示した。バックテンション装置2は、上、下ロール1
1、12より遅い周速で駆動される上、下ロール21、
22を備え、該ロール21、22間に金属材料aを挟圧
して、金属材料aにバックテンションを加える。バック
テンション装置2も圧延加工においてそれ自体公知のも
のと代わりがなく、図には概略的に示した。このような
ロール形式に代え、固定部材(図示せず)とこれに対向
して配置され、手回し或いは機械力駆動のねじ棒型押下
げロッド(図示せず)で圧下される部材(図示せず)と
の間に金属材料を挟圧、拘束する形式のものを充てるこ
ともできる。この形式のバックテンション装置は、それ
自体公知のものを適用すればよい。
【0012】上記加熱炉3は、金属材料aの上側及び下
側に金属材料aの長さ方向と直交して並列する赤外線ラ
ンプ31を具有している。
【0013】金属材料aは、巻戻しドラム4から巻戻さ
れ、バックテンション装置2の上、下ロール21、22
の間を通り加熱炉3を経て、圧延スタンド1の上、下ロ
ール11、12の間を通り、巻取りドラム5に巻き取ら
れる。
【0014】試験機Aは、バックテンション装置2によ
り一定に規制された金属材料a移行速度より高速、例え
ば10倍のロール周速で、圧延スタンド1の上ロール1
1が金属材料aを滑りながら、これを圧延する。その圧
延される金属材料aは、圧延スタンド1の入り側で、加
熱炉3の赤外線ランプ31により所要温度に加熱され
る。金属材料aの加熱様式は、赤外線加熱に代え、高周
波加熱等の他の方法を適用することもできる。
【0015】この金属材料aに対する熱間圧延時に、圧
延スタンド1の上ロール11のロールバイトに被試験熱
間圧延油をノズル噴射し、或いはロール11周面に被試
験熱間圧延油を塗布する。
【0016】金属材料aの上記熱間圧延における上ロー
ル11のトルク及び圧延荷重をそれ自体公知の適宜手段
により測定し、被試験熱間圧延油の給油下での金属材料
aに対するロール11の摩擦係数を計算する。その摩擦
係数の計算は、次の式により求めれば良い。
【0017】
【数1】
【0018】金属材料aに対する上ロール11の摩擦係
数の計測は、被試験油の熱間圧延下の潤滑性の評価に資
することができる。
【0019】被試験熱間圧延油の試験についての上記熱
間圧延は、上ロール11の回転が一回転を超えない範
囲、より好ましくは一回転である。一回転を超えると、
金属材料aとの間のロール11の摩擦履歴が、一回転ま
での摩擦履歴に一回転を超える摩擦履歴が複合するた
め、的確な摩擦履歴の観察を行う上で問題がある。ロー
ル11の回転が一回転であると、的確な摩擦履歴の観察
を最も長い圧延距離について為し得る。また、一回転以
下であれば、金属材料aの塑性変形による新生面露出の
下という、的確な試験評価を得るのに即応する条件下
に、被試験熱間圧延油の潤滑性の試験が行える。
【0020】上ロール11に対する一回転制御には、そ
れ自体公知の適宜手段をとることができる。
【0021】加熱炉3と圧延スタンド1との間には、加
熱炉3出口から上ロール11までの間の金属材料aを熱
的に遮蔽する遮蔽壁32を設けるのがよい。これは、金
属材料aの冷却を防止し、また圧延油の加熱炉3内への
侵入を防止する。
【0022】上記試験において、圧延荷重及び上ロール
11の周速を、金属材料aの圧延ロード負荷で焼付きが
発生するまで上げると、金属材料aの張力変化及び上ロ
ール11表面の観察により、被試験熱間圧延油の耐焼付
け性の評価を行うことができる。
【0023】金属材料aの熱間圧延にあっては、上ロー
ル11表面に酸化スケールである黒皮が生ずる。ロール
11表面の黒皮は、同ロールの耐摩耗性に影響を与え
る。そこで、ロール11表面の黒皮の測定を行う。その
測定は、適用する圧延油でのロール11上の黒皮生成の
解明に資する。この黒皮の測定は、例えばEPMA即ち
エレクトロン プローブ X線マイクロアナライザによ
る定性分析及び状態分析にてロール11の表面組成を観
察する仕様を具体例として挙げることができる。
【0024】上ロール11を押下げる即ち圧下するため
の加圧装置13に、圧下力即ち出力可変型のものを用い
るときは、種々の熱間圧延条件をシミュレートし、前示
摩擦係数の測定、同ロール表面の生成黒皮の測定につ
き、広範囲に亘って当該測定を行うことができる。出力
可変型の加圧装置は、公知の適宜形式のもを充てればよ
い。
【0025】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、高速度鋼
ロールでの金属材料の熱間圧延における圧延油の潤滑性
の評価を定性的、定量的に把握することの課題が達成さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法で用いる試験機の一例を示す側面図で
ある。
【図2】図1に示した試験機における圧延スタンド1、
バックテンション装置及び加熱炉の部分の一部を切り欠
いて示す側面図である。
【符号の説明】
A 試験機 a 圧延される金属材料 1 圧延スタンド 11 同スタンドの上ロール 12 同スタンドの下ロール 13 上ロールの加圧装置 2 バックテンション装置 21 バックテンション装置の上ロール 22 バックテンション装置の下ロール 3 加熱炉 4 巻戻しドラム 5 巻取りドラム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属材料にバックテンションを加えなが
    ら、バックテンション付加部より前方で、そのバックテ
    ンションを超えるロール周速にて高速度鋼の圧延ロール
    により該金属材料を圧延するとともに、これを該圧延ロ
    ールの入り側で加熱する仕様の下に熱間圧延し、且つ圧
    延ロールのロールバイト或いは周面に被試験熱間圧延油
    を給油して、該圧延油給油下での金属材料に対する圧延
    ロールの摩擦係数を求め、圧延ロール表面に前記熱間圧
    延で生ずる黒皮を測定することを特徴とする熱間圧延油
    潤滑性試験方法。
  2. 【請求項2】圧延ロールにより金属材料に施す圧延が、
    該ロールの一回転を超えない範囲であることを特徴とす
    る請求項1記載の熱間圧延油潤滑性試験方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015121497A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 株式会社神戸製鋼所 潤滑性評価装置及び潤滑性評価方法
KR20190001339A (ko) * 2017-06-27 2019-01-04 주식회사 포스코 열간압연 모사 시험장치

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JP2015121497A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 株式会社神戸製鋼所 潤滑性評価装置及び潤滑性評価方法
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