JPH09253351A - 電気かみそり - Google Patents
電気かみそりInfo
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- JPH09253351A JPH09253351A JP7068396A JP7068396A JPH09253351A JP H09253351 A JPH09253351 A JP H09253351A JP 7068396 A JP7068396 A JP 7068396A JP 7068396 A JP7068396 A JP 7068396A JP H09253351 A JPH09253351 A JP H09253351A
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- Japan
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- blade
- fixed blade
- movable blade
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 主に刃の潤滑効果の低下を抑えて、潤滑効果
を長期間に亘って持続させる。刃の形成を容易にする。 【解決手段】 固定刃33と可動刃34の少なくとも一
方の表面に、内包材44を封入したマイクロカプセル4
3を分散させたコーティング層40を形成する。内包材
44が潤滑油の場合、長期間に亘って潤滑効果が持続さ
れ、刃の焼付け防止が図られる。
を長期間に亘って持続させる。刃の形成を容易にする。 【解決手段】 固定刃33と可動刃34の少なくとも一
方の表面に、内包材44を封入したマイクロカプセル4
3を分散させたコーティング層40を形成する。内包材
44が潤滑油の場合、長期間に亘って潤滑効果が持続さ
れ、刃の焼付け防止が図られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気かみそりに
関し、詳しくは例えば顔のうぶ毛剃り用の電気かみそり
の構造に関するものである。
関し、詳しくは例えば顔のうぶ毛剃り用の電気かみそり
の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、顔のうぶ毛剃り用の電気かみ
そりとして、刃先が櫛刃状となった薄板状の固定刃及び
可動刃とを備えると共に、固定刃と可動刃とが摺接駆動
されるるように固定刃に可動刃を押し付ける押し付けば
ねを備えたものが知られている。また、刃の表面を水洗
いができるようにした防水タイプのものも一般的に知ら
れているが、刃に石鹸等を付けて使用したり、或いは水
洗いしたときに、刃の摺動面の潤滑油が流出し、油切れ
の状態のままで駆動させることとなり、この場合、刃が
焼き付きが生じ、動かなくなるという問題があった。
そりとして、刃先が櫛刃状となった薄板状の固定刃及び
可動刃とを備えると共に、固定刃と可動刃とが摺接駆動
されるるように固定刃に可動刃を押し付ける押し付けば
ねを備えたものが知られている。また、刃の表面を水洗
いができるようにした防水タイプのものも一般的に知ら
れているが、刃に石鹸等を付けて使用したり、或いは水
洗いしたときに、刃の摺動面の潤滑油が流出し、油切れ
の状態のままで駆動させることとなり、この場合、刃が
焼き付きが生じ、動かなくなるという問題があった。
【0003】かかる問題を解決するために、従来では刃
を多孔質材で形成して潤滑油を孔部内に含浸させる方
法、或いは刃の表面をフッ素樹脂等のような低摩擦係数
材でコーティングする方法が提案されている。
を多孔質材で形成して潤滑油を孔部内に含浸させる方
法、或いは刃の表面をフッ素樹脂等のような低摩擦係数
材でコーティングする方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に刃を多孔質材で形成して潤滑油を孔部内に含浸させる
方法では、刃を形成する際の困難さがあり、一方、刃の
表面をフッ素樹脂等のような低摩擦係数材でコーティン
グする方法では、低摩擦係数材の磨耗により潤滑効果が
長続きしないという問題があり、いずれも刃が焼き付
き、動かなくなるという問題を完全に解決するには至っ
ていないのが現状である。
に刃を多孔質材で形成して潤滑油を孔部内に含浸させる
方法では、刃を形成する際の困難さがあり、一方、刃の
表面をフッ素樹脂等のような低摩擦係数材でコーティン
グする方法では、低摩擦係数材の磨耗により潤滑効果が
長続きしないという問題があり、いずれも刃が焼き付
き、動かなくなるという問題を完全に解決するには至っ
ていないのが現状である。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、刃の形成が容易で、しかも刃表面の潤滑効果、或い
は芳香効果、整肌効果等の低下を抑えて、効果を長期間
に亘って持続させることができる電気かみそりを提供す
ることを目的とする。
で、刃の形成が容易で、しかも刃表面の潤滑効果、或い
は芳香効果、整肌効果等の低下を抑えて、効果を長期間
に亘って持続させることができる電気かみそりを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る電気かみそりは、固定刃33と、固定
刃33に摺接駆動される可動刃34と、固定刃33に可
動刃34を押し付ける押し付けばね35とを備えた電気
かみそりであって、固定刃33と可動刃34の少なくと
も一方の表面に、内包材44を封入したマイクロカプセ
ル43を分散させたコーティング層を形成して成ること
を特徴としており、このように構成することで、固定刃
33と可動刃34との摺動によって、マイクロカプセル
43が順番に破れ、中の内包材44がしみ出して、内包
材44による効果を長期間に亘って持続させることがで
きる。
に、本発明に係る電気かみそりは、固定刃33と、固定
刃33に摺接駆動される可動刃34と、固定刃33に可
動刃34を押し付ける押し付けばね35とを備えた電気
かみそりであって、固定刃33と可動刃34の少なくと
も一方の表面に、内包材44を封入したマイクロカプセ
ル43を分散させたコーティング層を形成して成ること
を特徴としており、このように構成することで、固定刃
33と可動刃34との摺動によって、マイクロカプセル
43が順番に破れ、中の内包材44がしみ出して、内包
材44による効果を長期間に亘って持続させることがで
きる。
【0007】ここで長期間に亘って潤滑効果、芳香効
果、殺菌効果、整肌効果等を得るために、内包材44は
潤滑油、又は香料、又は抗菌剤、又は整肌用ローション
類、又は色素であるのが好ましい。また内包材44によ
る複合的な効果を得るために、コーティング層は、内包
材44が異なる二種以上のマイクロカプセル43を混合
分散させて形成されているのが好ましい。また効果の期
間を制御し易くするために、上記コーティング層を2層
以上積層するのが好ましい。またコーティング層の磨耗
減少を抑制すると共に刃先近傍での良好な切味を確保す
るために、上記コーティング層の厚みを固定刃33又は
可動刃34の刃先に近くなる程薄く形成するのが好まし
い。
果、殺菌効果、整肌効果等を得るために、内包材44は
潤滑油、又は香料、又は抗菌剤、又は整肌用ローション
類、又は色素であるのが好ましい。また内包材44によ
る複合的な効果を得るために、コーティング層は、内包
材44が異なる二種以上のマイクロカプセル43を混合
分散させて形成されているのが好ましい。また効果の期
間を制御し易くするために、上記コーティング層を2層
以上積層するのが好ましい。またコーティング層の磨耗
減少を抑制すると共に刃先近傍での良好な切味を確保す
るために、上記コーティング層の厚みを固定刃33又は
可動刃34の刃先に近くなる程薄く形成するのが好まし
い。
【0008】また本発明に係る電気かみそりは、固定刃
33と、固定刃33に摺接駆動される可動刃34と、固
定刃33に可動刃34を押し付ける押し付けばね35と
を備えた電気かみそりであって、固定刃33及び可動刃
34とは別部材であって可動刃34に摺接する部材の表
面に、内包材44を封入したマイクロカプセル43を分
散させたコーティング層を形成したことを特徴としてお
り、このように構成することで、コーティング層と可動
刃34との摺動によって、マイクロカプセル43が順番
に破れ、中の内包材44がしみ出して、内包材44によ
る効果を長期間に亘って持続させることができる。
33と、固定刃33に摺接駆動される可動刃34と、固
定刃33に可動刃34を押し付ける押し付けばね35と
を備えた電気かみそりであって、固定刃33及び可動刃
34とは別部材であって可動刃34に摺接する部材の表
面に、内包材44を封入したマイクロカプセル43を分
散させたコーティング層を形成したことを特徴としてお
り、このように構成することで、コーティング層と可動
刃34との摺動によって、マイクロカプセル43が順番
に破れ、中の内包材44がしみ出して、内包材44によ
る効果を長期間に亘って持続させることができる。
【0009】ここで上記コーティング層が形成される部
材が、固定刃33又は可動刃34の一方に設けられて可
動刃34に摺接する弾性体46であるのが好ましく、こ
の場合、弾性体46を一定荷重にて可動刃34に押し付
けるような構成とすることで、マイクロカプセル43を
順番に破って中の内包材44をしみ出させることができ
る。従って、刃へのコーティング層40の形成が不要に
なると共に、切味に影響を与えることもなくなる。
材が、固定刃33又は可動刃34の一方に設けられて可
動刃34に摺接する弾性体46であるのが好ましく、こ
の場合、弾性体46を一定荷重にて可動刃34に押し付
けるような構成とすることで、マイクロカプセル43を
順番に破って中の内包材44をしみ出させることができ
る。従って、刃へのコーティング層40の形成が不要に
なると共に、切味に影響を与えることもなくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例と
して、顔のうぶ毛剃り用の電気かみそりを例示する。こ
の電気かみそりは、図2〜図4に示すように、本体1
と、本体1の一端に着脱自在に連結される刃ヘッド2と
で構成される。
して、顔のうぶ毛剃り用の電気かみそりを例示する。こ
の電気かみそりは、図2〜図4に示すように、本体1
と、本体1の一端に着脱自在に連結される刃ヘッド2と
で構成される。
【0011】本体1は、その外郭が円筒状の本体ケーシ
ング11と、本体ケーシング11の一端に取着された受
け筒12と、本体ケーシング11の他端に螺着される電
池カバー13とで構成されており、この内部に電池14
と、ホルダー15で保持されたモータ16と、モータ1
6の出力軸に固着された駆動軸17と、駆動軸17にば
ね18を介して連結された継手19とが収容されてい
る。また本体ケーシング11の側面には、電池14から
モータ16への電源のON/OFFを行なうスイッチ2
0が設けてある。
ング11と、本体ケーシング11の一端に取着された受
け筒12と、本体ケーシング11の他端に螺着される電
池カバー13とで構成されており、この内部に電池14
と、ホルダー15で保持されたモータ16と、モータ1
6の出力軸に固着された駆動軸17と、駆動軸17にば
ね18を介して連結された継手19とが収容されてい
る。また本体ケーシング11の側面には、電池14から
モータ16への電源のON/OFFを行なうスイッチ2
0が設けてある。
【0012】次に、上記刃ヘッド2は、その外郭が第1
のケーシング21と、第1のケーシング21に結合され
た第2のケーシング22と、第1のケーシング21及び
第2のケーシング22で形成された開口部に押し釦23
により着脱可能に取付けられる基台24とで構成されて
いる。また第1のケーシング21及び第2のケーシング
22は、これらが結合された状態において、受け筒12
に嵌合し得る連結筒25が形成される。第1のケーシン
グ21及び第2のケーシング22の内部には、軸受26
に支持された回転軸27と、回転軸27の一端に固着さ
れたピニオン28と、回転軸27の他端に固着された継
手19に連結し得るカップリング29と、ピニオン28
に噛み合うように配設された偏心軸30を有するギヤ3
1と、一端が偏心軸30に連結され且つ他端が後述する
可動刃34に連結される連結棒32とが収納されてい
る。
のケーシング21と、第1のケーシング21に結合され
た第2のケーシング22と、第1のケーシング21及び
第2のケーシング22で形成された開口部に押し釦23
により着脱可能に取付けられる基台24とで構成されて
いる。また第1のケーシング21及び第2のケーシング
22は、これらが結合された状態において、受け筒12
に嵌合し得る連結筒25が形成される。第1のケーシン
グ21及び第2のケーシング22の内部には、軸受26
に支持された回転軸27と、回転軸27の一端に固着さ
れたピニオン28と、回転軸27の他端に固着された継
手19に連結し得るカップリング29と、ピニオン28
に噛み合うように配設された偏心軸30を有するギヤ3
1と、一端が偏心軸30に連結され且つ他端が後述する
可動刃34に連結される連結棒32とが収納されてい
る。
【0013】基台24には、所定箇所に大略角柱状の2
個の突起24a,24aが設けられ、他の箇所に角穴2
4bが設けられている。この基台24には、固定刃33
と、この固定刃33に摺接駆動される可動刃34と、固
定刃33に可動刃34を押し付ける押し付けばね35と
が着脱可能に取付けられている。基台24の2個の突起
24a,24aのうちの一方の頂部には、大略十字状の
ピン38(図4)が回転自在に設けられており、このピ
ン38を回転させることによって固定刃33を取外すこ
とができるようにしてある。
個の突起24a,24aが設けられ、他の箇所に角穴2
4bが設けられている。この基台24には、固定刃33
と、この固定刃33に摺接駆動される可動刃34と、固
定刃33に可動刃34を押し付ける押し付けばね35と
が着脱可能に取付けられている。基台24の2個の突起
24a,24aのうちの一方の頂部には、大略十字状の
ピン38(図4)が回転自在に設けられており、このピ
ン38を回転させることによって固定刃33を取外すこ
とができるようにしてある。
【0014】ここで、固定刃33は、金属等により薄板
状に形成されており、櫛刃状の刃先と、突起24a,2
4aが挿通する第1の挿通孔33b,33bと、角穴2
4bに挿入する凸部33cとを有しており、その表面全
体に後述するマイクロカプセル43を均一に分散させた
コーティング層40(図1)が形成されている。可動刃
34は、金属等により薄板状に形成されており、櫛刃状
の刃先と、突起24a,24aが挿通する第2の挿通孔
34b,34bとを有しており、その表面全体に後述す
るマイクロカプセル43を均一に分散させたコーティン
グ層41(図1)が形成されている。
状に形成されており、櫛刃状の刃先と、突起24a,2
4aが挿通する第1の挿通孔33b,33bと、角穴2
4bに挿入する凸部33cとを有しており、その表面全
体に後述するマイクロカプセル43を均一に分散させた
コーティング層40(図1)が形成されている。可動刃
34は、金属等により薄板状に形成されており、櫛刃状
の刃先と、突起24a,24aが挿通する第2の挿通孔
34b,34bとを有しており、その表面全体に後述す
るマイクロカプセル43を均一に分散させたコーティン
グ層41(図1)が形成されている。
【0015】押し付けばね35は、金属等により形成さ
れており、可動刃34を固定刃33に押し付けるための
押付け部35a,35aと、突起24a,24aが挿通
する第3の挿通孔35b,35bとを有している。そし
て、上記基台24に固定刃33、可動刃34、押し付け
ばね35及びピン38を組み付けた状態で、可動刃34
は固定刃33に対して厚み方向に押し付けられながら、
長手方向に摺動可能となっている。また、上記基台24
を第1のケーシング21及び第2のケーシング22に取
付けた状態において、刃ヘッド2を本体1に連結する場
合、連結筒25を受け筒12に嵌合すると、カップリン
グ29と継手19とが連結した状態となる。スイッチ2
0をONにすると、電池14からモータ16に電源が供
給されてモータ16が駆動するので、可動刃34が固定
刃33に対して往復摺動し、固定刃33及び可動刃34
により切断可能な状態となり、スイッチ20をOFFに
すると、電池14からモータ16への電源が遮断される
ので、モータ16は停止する。
れており、可動刃34を固定刃33に押し付けるための
押付け部35a,35aと、突起24a,24aが挿通
する第3の挿通孔35b,35bとを有している。そし
て、上記基台24に固定刃33、可動刃34、押し付け
ばね35及びピン38を組み付けた状態で、可動刃34
は固定刃33に対して厚み方向に押し付けられながら、
長手方向に摺動可能となっている。また、上記基台24
を第1のケーシング21及び第2のケーシング22に取
付けた状態において、刃ヘッド2を本体1に連結する場
合、連結筒25を受け筒12に嵌合すると、カップリン
グ29と継手19とが連結した状態となる。スイッチ2
0をONにすると、電池14からモータ16に電源が供
給されてモータ16が駆動するので、可動刃34が固定
刃33に対して往復摺動し、固定刃33及び可動刃34
により切断可能な状態となり、スイッチ20をOFFに
すると、電池14からモータ16への電源が遮断される
ので、モータ16は停止する。
【0016】一方、固定刃33及び可動刃34の表面に
形成されるコーティング層40,41は、図1(b)に
示すように、コーティングベース材42に内包材44
(本実施形態では流動パラフィン等のような潤滑油)を
封入したマイクロカプセル43が均一に分散した状態に
なっている。コーティングベース材42として、例えば
エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂等の有
機系塗料や、SiO2 等の無機系塗料が使用できるが、
コーティング層40(41)の長寿命化のためには、硬
質の無機系塗料が望ましい。またコーティング層40の
厚みは、例えば0.1μm〜20μm程度で、切味等に
影響を及ぼさないようにできる限り薄い方が望ましい。
またマイクロカプセル43は、有機樹脂や中空球状シリ
カ等の無機材料で形成されるのが望ましく、その球径は
例えばφ0.01μm〜φ数μm程度のものが膜厚や内
包材44に応じて適宜使用される。
形成されるコーティング層40,41は、図1(b)に
示すように、コーティングベース材42に内包材44
(本実施形態では流動パラフィン等のような潤滑油)を
封入したマイクロカプセル43が均一に分散した状態に
なっている。コーティングベース材42として、例えば
エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂等の有
機系塗料や、SiO2 等の無機系塗料が使用できるが、
コーティング層40(41)の長寿命化のためには、硬
質の無機系塗料が望ましい。またコーティング層40の
厚みは、例えば0.1μm〜20μm程度で、切味等に
影響を及ぼさないようにできる限り薄い方が望ましい。
またマイクロカプセル43は、有機樹脂や中空球状シリ
カ等の無機材料で形成されるのが望ましく、その球径は
例えばφ0.01μm〜φ数μm程度のものが膜厚や内
包材44に応じて適宜使用される。
【0017】また、内包材44を封入したマイクロカプ
セル43の作成方法は、内包材44と膜物質との組み合
わせにより、界面重合法、液中硬化被膜法、融解分散冷
却法、スプレードライ法、真空蒸着被覆法等の中から選
択される。マイクロカプセル43のコーティング方法
は、内包材44を封入したマイクロカプセル43をコー
ティングベース材42に混合して均一に分散させ、スプ
レー、静電塗装法、ディッピング等の方法により行なわ
れる。
セル43の作成方法は、内包材44と膜物質との組み合
わせにより、界面重合法、液中硬化被膜法、融解分散冷
却法、スプレードライ法、真空蒸着被覆法等の中から選
択される。マイクロカプセル43のコーティング方法
は、内包材44を封入したマイクロカプセル43をコー
ティングベース材42に混合して均一に分散させ、スプ
レー、静電塗装法、ディッピング等の方法により行なわ
れる。
【0018】しかして、固定刃3と可動刃34の表面に
内包材44を封入したマイクロカプセル43を均一に分
散させたコーティング層40,41を形成したことによ
って、内包材44が流動パラフィンのような潤滑油の場
合、先ず固定刃33と可動刃34の摺動によって、最表
面のマイクロカプセル43が破れ(図1(b)の状
態)、中の潤滑油がしみ出して、固定刃33及び可動刃
34のスムーズな摺動を助ける。従って、長期間の使用
や水洗い後でも、コーティングベース材42の磨耗に伴
い、新しいマイクロカプセル43が順番に潰れていき、
中の潤滑油が次々に供給されるため、潤滑効果が長続き
し、長期間に亘る無給油であっても、安定した駆動がで
き、良好な切味が確保できるものである。この結果、従
来のような刃の摺動面の潤滑油が流出し、油切れの状態
のままで駆動させることによる刃の焼き付きの発生を防
いで、動かなくなるという問題を完全に解消することが
できる。
内包材44を封入したマイクロカプセル43を均一に分
散させたコーティング層40,41を形成したことによ
って、内包材44が流動パラフィンのような潤滑油の場
合、先ず固定刃33と可動刃34の摺動によって、最表
面のマイクロカプセル43が破れ(図1(b)の状
態)、中の潤滑油がしみ出して、固定刃33及び可動刃
34のスムーズな摺動を助ける。従って、長期間の使用
や水洗い後でも、コーティングベース材42の磨耗に伴
い、新しいマイクロカプセル43が順番に潰れていき、
中の潤滑油が次々に供給されるため、潤滑効果が長続き
し、長期間に亘る無給油であっても、安定した駆動がで
き、良好な切味が確保できるものである。この結果、従
来のような刃の摺動面の潤滑油が流出し、油切れの状態
のままで駆動させることによる刃の焼き付きの発生を防
いで、動かなくなるという問題を完全に解消することが
できる。
【0019】尚、コーティング層40(41)は固定刃
33又は可動刃34の一方のみに形成されてもよい。ま
た潤滑油を万偏なく供給し続けて、安定した潤滑効果を
確保できる範囲内であれば、マイクロカプセル43の分
散は均一でなくてもよい。これらのことは以下の実施形
態においても同様である。また、内包材44を香料にし
た場合は、使用時に良い香りが長期間持続できるように
なり、内包材44を抗菌剤にした場合は、刃の雑菌の繁
殖を抑えて、嫌な臭気の発生を防ぐことができ、常に清
潔な状態を長期間持続できるようになる。また内包材4
4を整肌用ローション類にした場合は、うぶ毛剃り後の
肌のほてりを静めて、肌状態を整える効果が期待でき
る。さらに内包材44を色素にした場合は、色の変化に
よりユーザーに刃の寿命の表示ができる等の効果を期待
できるようになる。尚、これら以外の材質のものを内包
材として使用できるのは勿論のことである。
33又は可動刃34の一方のみに形成されてもよい。ま
た潤滑油を万偏なく供給し続けて、安定した潤滑効果を
確保できる範囲内であれば、マイクロカプセル43の分
散は均一でなくてもよい。これらのことは以下の実施形
態においても同様である。また、内包材44を香料にし
た場合は、使用時に良い香りが長期間持続できるように
なり、内包材44を抗菌剤にした場合は、刃の雑菌の繁
殖を抑えて、嫌な臭気の発生を防ぐことができ、常に清
潔な状態を長期間持続できるようになる。また内包材4
4を整肌用ローション類にした場合は、うぶ毛剃り後の
肌のほてりを静めて、肌状態を整える効果が期待でき
る。さらに内包材44を色素にした場合は、色の変化に
よりユーザーに刃の寿命の表示ができる等の効果を期待
できるようになる。尚、これら以外の材質のものを内包
材として使用できるのは勿論のことである。
【0020】図5は内包材が異なる二種以上のマイクロ
カプセル43を均一に混合分散させたコーティング層4
0を示している。例えば内包材44aを潤滑油、内包材
44bを香料、内包材44cを抗菌剤とすることで、潤
滑効果と芳香効果と抗菌効果との複合効果が期待でき
る。尚、この組み合わせに限らず、用途に応じて内包材
の種類を変えることができる。
カプセル43を均一に混合分散させたコーティング層4
0を示している。例えば内包材44aを潤滑油、内包材
44bを香料、内包材44cを抗菌剤とすることで、潤
滑効果と芳香効果と抗菌効果との複合効果が期待でき
る。尚、この組み合わせに限らず、用途に応じて内包材
の種類を変えることができる。
【0021】図6は、内包材を封入したマイクロカプセ
ルを分散させたコーティング層40A,40Bを2層以
上積層した場合を示している。例えば表面のコーティン
グ層40Aの内包材44aを潤滑油とし、下層のコーテ
ィング層40Bの内包材44dを色素とすることによっ
て、潤滑効果が失われた時に、色素による色変化で刃の
寿命を表示するという使い方ができ、使用期間に応じて
効果を変える設定をすることが可能となる。またこれ以
外の組み合わせであってもよい。
ルを分散させたコーティング層40A,40Bを2層以
上積層した場合を示している。例えば表面のコーティン
グ層40Aの内包材44aを潤滑油とし、下層のコーテ
ィング層40Bの内包材44dを色素とすることによっ
て、潤滑効果が失われた時に、色素による色変化で刃の
寿命を表示するという使い方ができ、使用期間に応じて
効果を変える設定をすることが可能となる。またこれ以
外の組み合わせであってもよい。
【0022】図7は、内包材を封入したマイクロカプセ
ルを分散させたコーティング層48を可動刃34の内面
に形成すると共に、固定刃33と可動刃34の刃先33
a,34aに近くなる程、厚みが薄くなるように形成
し、且つ、可動刃34の刃先34aの押付け力P2 が最
も高くなるように刃先3a,34bを傾けて形成した場
合を示している。コーティング層48の構成は図1の実
施形態のコーティング層40,41と同様である。この
ように刃先33a,34aに近い程厚みが薄くなるよう
にコーティング層48を形成することで、コーティング
層48の磨耗減少を制御し易くなり、内包材による効果
の持続期間の設定も容易となり、しかもコーティング層
48が刃の切味に影響を与えることがないので、刃先3
3a,34a近傍での良好な切味が確保されるものであ
る。
ルを分散させたコーティング層48を可動刃34の内面
に形成すると共に、固定刃33と可動刃34の刃先33
a,34aに近くなる程、厚みが薄くなるように形成
し、且つ、可動刃34の刃先34aの押付け力P2 が最
も高くなるように刃先3a,34bを傾けて形成した場
合を示している。コーティング層48の構成は図1の実
施形態のコーティング層40,41と同様である。この
ように刃先33a,34aに近い程厚みが薄くなるよう
にコーティング層48を形成することで、コーティング
層48の磨耗減少を制御し易くなり、内包材による効果
の持続期間の設定も容易となり、しかもコーティング層
48が刃の切味に影響を与えることがないので、刃先3
3a,34a近傍での良好な切味が確保されるものであ
る。
【0023】本発明の他の実施形態を図8及び図9に示
す。図8は、固定刃33及び可動刃34とは別部材であ
って可動刃34に摺接するゴム等の弾性体46の表面に
内包材を封入したマイクロカプセルを均一に分散させた
コーティング層45を形成したものである。コーティン
グ層45の構成は図1の実施形態のコーティング層4
0,41と同様である。この実施形態では、一定荷重P
1 にて弾性体46を可動刃34に押し付けるような構成
とすることで、図1と同じ作用効果(潤滑効果が長続き
し、長期間に亘る無給油であっても、安定した駆動がで
き、良好な切味が確保できる等の効果)が得られると共
に、固定刃33及び可動刃34へのコーティング層45
の形成が不要となり、切味に影響を与えることがなく、
しかもコーティング層45の磨耗形状の制御が容易とな
り、簡便に内包材44による効果を持続できるものであ
る。
す。図8は、固定刃33及び可動刃34とは別部材であ
って可動刃34に摺接するゴム等の弾性体46の表面に
内包材を封入したマイクロカプセルを均一に分散させた
コーティング層45を形成したものである。コーティン
グ層45の構成は図1の実施形態のコーティング層4
0,41と同様である。この実施形態では、一定荷重P
1 にて弾性体46を可動刃34に押し付けるような構成
とすることで、図1と同じ作用効果(潤滑効果が長続き
し、長期間に亘る無給油であっても、安定した駆動がで
き、良好な切味が確保できる等の効果)が得られると共
に、固定刃33及び可動刃34へのコーティング層45
の形成が不要となり、切味に影響を与えることがなく、
しかもコーティング層45の磨耗形状の制御が容易とな
り、簡便に内包材44による効果を持続できるものであ
る。
【0024】また図9は、押し付けばね35の押付け部
35a,35aの表面にコーティング層47を形成した
ものである。コーティング層47の構造は図1の実施形
態のコーティング層40,41と同様である。この場合
も、コーティング層47は固定刃33及び可動刃34と
は別部材の押し付けばね35に設けられ、このコーティ
ング層47が可動刃34に押し付けられるので、刃への
コーティング層47の形成が不要となり、切味に影響を
与えることがなく、しかもコーティング層47の磨耗減
少の制御が容易となると共に、内包材44による効果の
持続時間の設定も容易となる。
35a,35aの表面にコーティング層47を形成した
ものである。コーティング層47の構造は図1の実施形
態のコーティング層40,41と同様である。この場合
も、コーティング層47は固定刃33及び可動刃34と
は別部材の押し付けばね35に設けられ、このコーティ
ング層47が可動刃34に押し付けられるので、刃への
コーティング層47の形成が不要となり、切味に影響を
与えることがなく、しかもコーティング層47の磨耗減
少の制御が容易となると共に、内包材44による効果の
持続時間の設定も容易となる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、固定刃と、固定刃に摺接駆動される
可動刃と、固定刃に可動刃を押し付ける押し付けばねと
を備えた電気かみそりであって、固定刃と可動刃の少な
くとも一方の表面に、内包材を封入したマイクロカプセ
ルを分散させたコーティング層を形成して成るから、固
定刃と可動刃との摺動によって、コーティング層に分散
されたマイクロカプセルが順番に破れ、中の内包材がし
み出して、内包材が例えば潤滑油の場合には、潤滑効果
を長期間に亘って持続させることができる。従って、従
来のような刃を多孔質材で形成したり、刃の表面を低摩
擦係数材でコーティングしたりする必要がなくなり、刃
の形成を容易に行なうことができると共に、石鹸の使用
や水洗い後でも従来のように潤滑油が流出し、油切れの
状態のままで駆動させることによる刃の焼き付きの発生
を防いで、動かなくなるという問題を完全に解消するこ
とができるものである。
項1記載の発明は、固定刃と、固定刃に摺接駆動される
可動刃と、固定刃に可動刃を押し付ける押し付けばねと
を備えた電気かみそりであって、固定刃と可動刃の少な
くとも一方の表面に、内包材を封入したマイクロカプセ
ルを分散させたコーティング層を形成して成るから、固
定刃と可動刃との摺動によって、コーティング層に分散
されたマイクロカプセルが順番に破れ、中の内包材がし
み出して、内包材が例えば潤滑油の場合には、潤滑効果
を長期間に亘って持続させることができる。従って、従
来のような刃を多孔質材で形成したり、刃の表面を低摩
擦係数材でコーティングしたりする必要がなくなり、刃
の形成を容易に行なうことができると共に、石鹸の使用
や水洗い後でも従来のように潤滑油が流出し、油切れの
状態のままで駆動させることによる刃の焼き付きの発生
を防いで、動かなくなるという問題を完全に解消するこ
とができるものである。
【0026】請求項2記載の発明は、請求項1の効果に
加えて、長期間の使用や水洗いの後でも、マイクロカプ
セル中の潤滑油がしみ出して、長期間に亘って刃のスム
ーズな摺動を助けることができるので、潤滑効果が長続
きし、長期間に亘る無給油であっても、安定した駆動が
でき、良好な切味が確保できる。請求項3記載の発明
は、請求項1の効果に加えて、内包材が香料であるか
ら、使用時に良い香りが長期間持続できる。
加えて、長期間の使用や水洗いの後でも、マイクロカプ
セル中の潤滑油がしみ出して、長期間に亘って刃のスム
ーズな摺動を助けることができるので、潤滑効果が長続
きし、長期間に亘る無給油であっても、安定した駆動が
でき、良好な切味が確保できる。請求項3記載の発明
は、請求項1の効果に加えて、内包材が香料であるか
ら、使用時に良い香りが長期間持続できる。
【0027】請求項4記載の発明は、請求項1の効果に
加えて、内包材が抗菌剤であるから、刃の雑菌の繁殖を
抑えて、嫌な臭気の発生を防ぐことができ、常に清潔な
状態を長期間持続できるようになる。請求項5記載の発
明は、請求項1の効果に加えて、内包材が整肌用ローシ
ョン類であるから、例えばうぶ毛剃り後の肌のほてりを
静めて、肌状態を整える効果が期待できる。
加えて、内包材が抗菌剤であるから、刃の雑菌の繁殖を
抑えて、嫌な臭気の発生を防ぐことができ、常に清潔な
状態を長期間持続できるようになる。請求項5記載の発
明は、請求項1の効果に加えて、内包材が整肌用ローシ
ョン類であるから、例えばうぶ毛剃り後の肌のほてりを
静めて、肌状態を整える効果が期待できる。
【0028】請求項6記載の発明は、請求項1の効果に
加えて、内包材が色素であるから、色の変化によりユー
ザーに刃の寿命の表示ができる等の効果を期待できる。
請求項7記載の発明は、請求項1の効果に加えて、コー
ティング層は、内包材が異なる二種以上のマイクロカプ
セルを混合分散させて形成されているから、例えば内包
材を潤滑油と香料と抗菌剤の組み合わせとすることで、
潤滑効果と芳香効果と抗菌効果との複合効果が期待でき
る。
加えて、内包材が色素であるから、色の変化によりユー
ザーに刃の寿命の表示ができる等の効果を期待できる。
請求項7記載の発明は、請求項1の効果に加えて、コー
ティング層は、内包材が異なる二種以上のマイクロカプ
セルを混合分散させて形成されているから、例えば内包
材を潤滑油と香料と抗菌剤の組み合わせとすることで、
潤滑効果と芳香効果と抗菌効果との複合効果が期待でき
る。
【0029】請求項8記載の発明は、請求項1の効果に
加えて、コーティング層を2層以上積層したから、例え
ば潤滑油を内包材とするコーティング層を上層とし、色
素を内包材とするコーティング層を下層とした場合に
は、潤滑効果が失われた時に、色素による色変化で刃の
寿命を表示するという使い方ができるなど、使用期間に
応じて効果を変える設定が可能となる。
加えて、コーティング層を2層以上積層したから、例え
ば潤滑油を内包材とするコーティング層を上層とし、色
素を内包材とするコーティング層を下層とした場合に
は、潤滑効果が失われた時に、色素による色変化で刃の
寿命を表示するという使い方ができるなど、使用期間に
応じて効果を変える設定が可能となる。
【0030】請求項9記載の発明は、請求項1の効果に
加えて、コーティング層の厚みを固定刃又は可動刃の刃
先に近くなる程薄く形成したから、接触摩擦の大きい刃
先でのコーティング層の磨耗減少を抑制できると共に、
コーティング層が刃の切味に影響を与えることがなくな
り、刃先近傍での良好な切味を確保でき、且つ内包材に
より効果の持続期間の制御も容易となる。
加えて、コーティング層の厚みを固定刃又は可動刃の刃
先に近くなる程薄く形成したから、接触摩擦の大きい刃
先でのコーティング層の磨耗減少を抑制できると共に、
コーティング層が刃の切味に影響を与えることがなくな
り、刃先近傍での良好な切味を確保でき、且つ内包材に
より効果の持続期間の制御も容易となる。
【0031】また請求項10記載の発明は、固定刃と、
固定刃に摺接駆動される可動刃と、固定刃に可動刃を押
し付ける押し付けばねとを備えた電気かみそりであっ
て、固定刃及び可動刃とは別部材であって可動刃に摺接
する部材の表面に、内包材を封入したマイクロカプセル
を分散させたコーティング層を形成したから、コーティ
ング層と可動刃との摺動によって、コーティング層に分
散されたマイクロカプセルが順番に破れ、中の内包材が
しみ出して、内包材による効果を長期間に亘って持続さ
せることができる。しかも、従来のような刃を多孔質材
で形成したり、刃の表面を低摩擦係数材でコーティング
したりする必要がなくなり、そのうえ固定刃及び可動刃
の表面にコーティング層を形成しなくて済むので、刃の
形成が一層容易となる。
固定刃に摺接駆動される可動刃と、固定刃に可動刃を押
し付ける押し付けばねとを備えた電気かみそりであっ
て、固定刃及び可動刃とは別部材であって可動刃に摺接
する部材の表面に、内包材を封入したマイクロカプセル
を分散させたコーティング層を形成したから、コーティ
ング層と可動刃との摺動によって、コーティング層に分
散されたマイクロカプセルが順番に破れ、中の内包材が
しみ出して、内包材による効果を長期間に亘って持続さ
せることができる。しかも、従来のような刃を多孔質材
で形成したり、刃の表面を低摩擦係数材でコーティング
したりする必要がなくなり、そのうえ固定刃及び可動刃
の表面にコーティング層を形成しなくて済むので、刃の
形成が一層容易となる。
【0032】請求項11記載の発明は、請求項10のコ
ーティング層が形成される部材が、固定刃又は可動刃の
一方に設けられて可動刃に摺接する弾性体であるから、
この弾性体を一定荷重にて可動刃に押し付けるような構
成とすることで、コーティング層に分散されたマイクロ
カプセルを順番に破って中の内包材をしみ出させること
ができる。従って、刃へのコーティング層の形成が不要
になると共に、切味に影響を与えることなく、簡便に内
包材による効果を長期間に亘って持続できるものであ
る。
ーティング層が形成される部材が、固定刃又は可動刃の
一方に設けられて可動刃に摺接する弾性体であるから、
この弾性体を一定荷重にて可動刃に押し付けるような構
成とすることで、コーティング層に分散されたマイクロ
カプセルを順番に破って中の内包材をしみ出させること
ができる。従って、刃へのコーティング層の形成が不要
になると共に、切味に影響を与えることなく、簡便に内
包材による効果を長期間に亘って持続できるものであ
る。
【図1】(a)は本発明の実施形態の一例を示す断面
図、(b)はコーティング層を説明する模式図である。
図、(b)はコーティング層を説明する模式図である。
【図2】同上の電気かみそりの断面図である。
【図3】(a)(b)は同上の刃ヘッドの正面図及び側
面図である。
面図である。
【図4】同上の刃ヘッドの分解斜視図である。
【図5】他の実施形態の模式図である。
【図6】更に他の実施形態の模式図である。
【図7】更に他の実施形態の断面図である。
【図8】更に他の実施形態の断面図である。
【図9】更に他の実施形態の断面図である。
33 固定刃 34 可動刃 35 押し付けばね 40,41,45,47,48 コーティング層 44 内包材 43 マイクロカプセル
Claims (11)
- 【請求項1】 固定刃と、固定刃に摺接駆動される可動
刃と、固定刃に可動刃を押し付ける押し付けばねとを備
えた電気かみそりであって、固定刃と可動刃の少なくと
も一方の表面に、内包材を封入したマイクロカプセルを
分散させたコーティング層を形成して成ることを特徴と
する電気かみそり。 - 【請求項2】 内包材が潤滑油であることを特徴とする
請求項1記載の電気かみそり。 - 【請求項3】 内包材が香料であることを特徴とする請
求項1記載の電気かみそり。 - 【請求項4】 内包材が抗菌剤であることを特徴とする
請求項1記載の電気かみそり。 - 【請求項5】 内包材が整肌用ローション類であること
を特徴とする請求項1記載の電気かみそり。 - 【請求項6】 内包材が色素であることを特徴とする請
求項1記載の電気かみそり。 - 【請求項7】 コーティング層は、内包材が異なる二種
以上のマイクロカプセルを混合分散させて形成されてい
ることを特徴とする請求項1記載の電気かみそり。 - 【請求項8】 コーティング層を2層以上積層したこと
を特徴とする請求項1又は請求項7記載の電気かみそ
り。 - 【請求項9】 コーティング層の厚みを固定刃又は可動
刃の刃先に近くなる程薄く形成したことを特徴とする請
求項1記載の電気かみそり。 - 【請求項10】 固定刃と、固定刃に摺接駆動される可
動刃と、固定刃に可動刃を押し付ける押し付けばねとを
備えた電気かみそりであって、固定刃及び可動刃とは別
部材であって可動刃に摺接する部材の表面に、内包材を
封入したマイクロカプセルを分散させたコーティング層
を形成したことを特徴とする電気かみそり。 - 【請求項11】 コーティング層が形成される部材が、
固定刃又は可動刃の一方に設けられて可動刃に摺接する
弾性体であることを特徴とする請求項10記載の電気か
みそり。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7068396A JPH09253351A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 電気かみそり |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7068396A JPH09253351A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 電気かみそり |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09253351A true JPH09253351A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13438701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7068396A Withdrawn JPH09253351A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 電気かみそり |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09253351A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005018884A2 (en) * | 2003-08-19 | 2005-03-03 | Eveready Battery Company, Inc. | Shaving aid delivery system |
WO2007057979A1 (ja) * | 2005-11-18 | 2007-05-24 | Lozenstar Kabushiki Kaisha | 耳毛用カッター |
JP2010509955A (ja) * | 2006-11-16 | 2010-04-02 | ブラウン ゲーエムベーハー | 個人用の洗える装置(特に除毛装置)と、そのような装置の構成部品を製造する方法 |
JP2016524505A (ja) * | 2013-06-05 | 2016-08-18 | ザ ジレット コンパニー | 新規コーティングを有するかみそり用部品 |
-
1996
- 1996-03-26 JP JP7068396A patent/JPH09253351A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005018884A2 (en) * | 2003-08-19 | 2005-03-03 | Eveready Battery Company, Inc. | Shaving aid delivery system |
WO2005018884A3 (en) * | 2003-08-19 | 2005-04-28 | Eveready Battery Inc | Shaving aid delivery system |
WO2007057979A1 (ja) * | 2005-11-18 | 2007-05-24 | Lozenstar Kabushiki Kaisha | 耳毛用カッター |
JP2010509955A (ja) * | 2006-11-16 | 2010-04-02 | ブラウン ゲーエムベーハー | 個人用の洗える装置(特に除毛装置)と、そのような装置の構成部品を製造する方法 |
JP2016524505A (ja) * | 2013-06-05 | 2016-08-18 | ザ ジレット コンパニー | 新規コーティングを有するかみそり用部品 |
US11148309B2 (en) | 2013-06-05 | 2021-10-19 | The Gillette Company Llc | Razor components with novel coating |
US11628582B2 (en) | 2013-06-05 | 2023-04-18 | The Gillette Company Llc | Razor components with novel coating |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030603 |