JPH09252254A - オーディオ復号装置 - Google Patents

オーディオ復号装置

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JPH09252254A
JPH09252254A JP8278810A JP27881096A JPH09252254A JP H09252254 A JPH09252254 A JP H09252254A JP 8278810 A JP8278810 A JP 8278810A JP 27881096 A JP27881096 A JP 27881096A JP H09252254 A JPH09252254 A JP H09252254A
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Hiroyuki Fukuchi
弘行 福地
Hisaaki Satou
弥章 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一連の復号処理を行うために必要なメモリ回
路量を減らして、ダウンミキシングが可能で安価なオー
ディオ復号装置を提供する。 【解決手段】 時間軸/周波数軸変換を用いて周波数領
域で符号化された複数チャネルのオーディオデータを復
号するオーディオ復号装置において、周波数領域のオー
ディオデータに対して周波数領域ダウンミキシング手段
40でダウンミキシング処理を行った後に、周波数軸/
時間軸変換手段33で時間領域のオーディオデータに変
換することにより、低減したチャネル数の分だけメモリ
を削減する。また、各チャネルの逆量子化処理と各チャ
ネルの周波数軸/時間軸変換処理とをパイプライン処理
で行うようにすることにより、両方の処理においてワー
クバッファを共用化できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ圧縮技術を
用いて圧縮されたオーディオデータを伸張するオーディ
オ復号装置に関し、例えば、伝送路から送られてくる圧
縮オーディオデータあるいは記録媒体から再生される圧
縮オーディオデータを伸張するオーディオ復号装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、オーディオ信号を高能率符号
化するための様々な方式が知られている。例えば、時間
領域の信号を周波数領域の信号に変換する時間軸/周波
数軸変換を用いてオーディオ信号を変換し、各周波数帯
域において人間の聴覚に適応したデータ圧縮を行う方式
がある。この時間軸/周波数軸変換の方式としては、例
えば、サブバンドフィルタやMDCT(Modified Discre
te Cosine Transform)を用いた方式が挙げられる。
【0003】なお、サブバンドフィルタ符号化方式およ
びMDCT符号化方式の概要については、例えば、MARC
EL DEKKAR 社(New York)1991年出版、 FURUI&SONDHI
編の“ Adbances in Speech Signal Processing ”の10
9 ページから140 ページに記載されている。以下では、
MDCT符号化方式に基づく時間軸/周波数軸変換を用
いたオーディオ符号化方式について説明する。
【0004】図11に、このMDCT符号化方式を用い
た符号化装置の構成例を示す。この符号化装置における
符号化の処理は、以下に説明する通りである。すなわ
ち、入力端子51を介して入力されたディジタルオーデ
ィオ信号は、MDCT回路41により、ある時間間隔毎
に時間領域の信号から周波数領域の信号へと変換され
る。この時間間隔に対応するデータ長を変換ブロック長
と呼ぶ。
【0005】そして、上記MDCT回路41から出力さ
れた周波数領域のオーディオデータは、量子化回路42
で量子化(可変長符号化)された後、マルチプレクス回
路43においてサンプリング周波数等のヘッダ情報が付
加されて、符号化データとして出力端子52より出力さ
れる。上記MDCT回路41で行われる時間軸/周波数
軸変換処理は、以下の式(1)で記述される。
【0006】
【数1】
【0007】ここで、x(k)は入力信号、w(k)は窓関数、
y(m)はMDCTされた信号、N は変換ブロック長(samp
les )、n=N/2 は位相項である。窓関数w(k)は、各変換
ブロックの端点で生じることがある不連続な信号を補正
するためのものであり、その形状の一例を図12に示
す。また、式(1)において、MDCT回路41への入
力信号x(k)の数はN であり、一方、m は0からN/2-1 ま
での値をとるのでMDCTされた信号y(m)の数はN/2 と
なる。
【0008】MDCT処理では、現ブロックの変換後に
次のブロックを変換するときには、現ブロックから次の
ブロックへサンプルをN/2 だけずらした点で変換を行な
う。すなわち、サンプルがN/2 点だけオーバーラップす
る形で各変換ブロックにMDCTを連続的にかけてい
く。これは、各変換ブロックの境界部分で不連続な信号
が発生するのを防ぐためである。この様子が図13に示
されている。図13は、変換ブロック長N の値が512
の場合の例である。
【0009】この図13の例では、オーディオデータ
は、説明のために256サンプル毎にサブブロック化さ
れている。まず、サブブロック0とサブブロック1とを
覆うようにして窓関数がかけられ、MDCTされる。次
に、サンプルを256点だけずらし、サブブロック1と
サブブロック2とを覆うようにして窓関数がかけられて
MDCTされる。このように、図13の例では、サンプ
ルを256点づつオーバーラップしながら512点の各
ブロックのMDCTが連続的に施されていく。
【0010】MDCT回路41での変換ブロック長が一
定の場合には上記のような処理となるが、入力信号の信
号特性により変換ブロック長を変化させることで、符号
化効率を上げる方式も知られている。このような可変ブ
ロック長のMDCT符号化方式の一例としては、国際標
準規格ISO IEC 11172−3の中のMPEGオーディ
オレイヤIII を挙げることができる。
【0011】この可変ブロック長のMDCT方式では、
入力信号の特性に合わせて時間的に変換ブロック長を変
化させる。すなわち、入力信号の特性が定常的であると
きには、長い変換ブロック長を用いて符号化を行なう。
これに対して、例えばパルス的な信号が入力されたとき
など、入力信号の特性が急に変化するようなときには、
短い変換ブロック長を用いて符号化を行なう。
【0012】なお、変換ブロック長を変化させる方法は
種々あるが、長い変換ブロック長が整数N のときに、短
い変換ブロック長を N/L (L =2、3、…)とする方
法が一般的によく用いられる。
【0013】図11の符号化装置では、変換ブロック長
決定回路44において、入力されたオーディオ信号の特
性に合わせて変換ブロック長を決定し、決定した変換ブ
ロック長情報をMDCT回路41およびマルチプレクス
回路43へ供給する。MDCT回路41では、変換ブロ
ック長決定回路44より入力される変換ブロック長情報
に合わせて変換ブロック長を時間的に変化させながらM
DCT処理を行う。
【0014】一方、上記変換ブロック長決定回路44に
より決定された変換ブロック長情報がマルチプレクス回
路43に送られると、上記マルチプレクス回路43によ
り、変換ブロック長情報と量子化データとが多重化さ
れ、符号化データとして出力端子52より出力される。
【0015】ところで、入力端子51より入力されるデ
ィジタルオーディオ信号としては、複数チャネルのオー
ディオ信号を扱うことが可能である。例えば、映画等で
使用される5チャネルのオーディオ信号を入力した場合
には、MDCT回路41、量子化回路42、変換ブロッ
ク長決定回路44での処理を5チャネルそれぞれ独立に
行なう。そして、マルチプレクス回路43において5チ
ャネル分のデータを多重化した後、符号化データとして
出力する。
【0016】この場合、各チャネル間の相関を利用して
符号化を行うことにより、同一ビットレートにおける音
質を向上させることが可能である。そして、そのような
処理方式として、差分方式とカップリング方式とが知ら
れている。前者の差分方式は、主に低周波数のサブバン
ド情報(各変換ブロック内のデータ)に対して用いら
れ、2つのチャネルのサブバンド情報の和と差とを求め
ることで、符号化時に一方のチャネルに集中的に情報を
配置し、情報量を削減することができるようにした方式
である。
【0017】一方、後者のカップリング方式は、主に高
周波数のサブバンド情報に対して用いられ、実サンプル
の値を複数のチャネルで共用するようにすることによ
り、情報量を削減することができるようにした方式であ
る。すなわち、サブバンド情報の高周波領域では音感と
してのパワーが比較的小さく、1つのサブバンド情報を
複数チャネルで共用化しても聴感上問題がない。そこ
で、各チャネルにおける高周波領域のサブバンド情報で
類似する部分があれば、その類似部分の情報を共用化す
ることにより情報量を削減しているのである。
【0018】次に、従来のMDCT方式によるオーディ
オ復号装置の一例を図14に示す。以下、この図14を
用いて複数チャネルのオーディオデータを復号する従来
の復号技術の説明を行なう。
【0019】図14において、符号化されたオーディオ
データは、入力端子21を介してデマルチプレクス回路
31へと入力される。デマルチプレクス回路31では、
入力された符号化データが、多重化された複数チャネル
のオーディオデータと変換ブロック長情報とに分離され
る。
【0020】上記デマルチプレクス回路31により出力
された各チャネルのオーディオデータは、逆量子化回路
32において各チャネル毎に逆量子化処理が施され、そ
の処理結果がIMDCT (Inverse MDCT) 回路33
に入力される。ここで、逆量子化処理とは、可変長符号
化された各サンプルデータのビット長を求めて、各サン
プルデータを識別することを言う。IMDCT回路33
には、上記デマルチプレクス回路31で分離された変換
ブロック長情報も入力される。
【0021】このIMDCT回路33では、入力された
変換ブロック長情報をもとに、各チャネル毎にIMDC
T処理が行なわれる。上記IMDCT回路33で行われ
る周波数軸/時間軸変換処理は、以下の式(2)で記述
される。
【0022】
【数2】
【0023】ここで、x(k)はIMDCT処理された信
号、y(m)はMDCT処理された信号、N は変換ブロック
長、n=N/2 は位相項である。また、IMDCT処理され
た信号x(k)の数はN であり、MDCT処理された信号y
(m)の数はN/2 である。
【0024】この式(2)に基づいてIMDCT処理さ
れた信号は、ディレイバッファ34に一時的に記憶され
た後、窓掛け演算回路35により窓掛け演算が施され
る。窓掛け演算回路35は、MDCT処理のときと同じ
形状の窓関数(図12に例示)をかけ、更に現ブロック
の前半部分と前ブロックの後半部分とでオーバーラップ
する部分のデータを加算してオーディオ信号を再構成す
る。これは、MDCT処理を行う際にN/2 点ずつサンプ
ルをオーバーラップして変換してあるため、加算を行わ
ないとエリアシングが発生してしまうためである。
【0025】図15に、このときのオーバーラップの様
子を示す。この例では、まず、それぞれ512点のサン
プルを有するブロック0とブロック1とで256点だけ
オーバーラップする部分が加算され、256点のオーデ
ィオ信号が再構成される。次に、ブロック1とブロック
2とで256点だけオーバラップする部分が加算され、
次の256点のオーディオ信号が再構成される。以下同
様にして、256点ずつオーディオ信号が再構成されて
いく。
【0026】ところで、複数チャネルのオーディオデー
タが符号化されているとき、もし、復号化側における音
声出力用のスピーカが、符号化されたチャネル数より少
ない数のチャネルしか持たない場合には、ダウンミキシ
ング処理を行うことがある。ダウンミキシング処理と
は、複数のチャネルのオーディオデータからそれ以下の
チャネル数のオーディオデータをつくり出す処理のこと
である。この処理の一例は、以下の式(3)で記述され
る。
【0027】
【数3】
【0028】ここで、x[ch][n]はチャネルchに対応する
入力信号、y[n]はダウンミキシングされた1つのチャネ
ルの信号、α[ch]はチャネルchに対応するダウンミキシ
ングのための係数、M はダウンミキシングする対象チャ
ネル数を示す。
【0029】例えば、映画等で使用されるオーディオ信
号は、5チャネル分のオーディオデータが符号化されて
いることがあるが、一般の家庭のオーディオ装置では、
2チャネルしか出力できないことが多い。この場合に
は、時間領域ダウンミキシング回路36で式(3)に示
したダウンミキシング処理を2回行い、5チャネルの音
声から2チャネルの音声を作りだすようにしている。
【0030】勿論、符号化されたチャネル数のオーディ
オデータを復号化側で全て出力できる場合にはダウンミ
キシング処理を行う必要はない。この場合には、ダウン
ミキシング回路36では何の処理も行われず、窓掛け演
算回路35により窓掛けが行われたオーディオデータが
そのまま出力端子22から出力される。
【0031】図16は、図14に示した従来のオーディ
オ復号装置を、メモリ量も考慮して更に詳しく示したハ
ードウェア構成図である。この図16は、5チャネルの
オーディオデータを扱う例を示すものであり、変換ブロ
ック長を512点とした場合のメモリ量を記述してあ
る。また、上記5つのチャネルは、それぞれ左チャネル
Lch 、センタチャネルCch 、右チャネルRch、後方左チ
ャネルLSch、後方右チャネルRSchであるとする。
【0032】図16において、デマルチプレクス回路3
1、逆量子化回路32における処理を経て逆量子化され
た各チャネルのオーディオデータは、逆量子化バッファ
37に格納される。そして、その逆量子化バッファ37
に格納された各チャネルの逆量子化データに対して、I
MDCT回路(周波数軸/時間軸変換回路)33により
式(2)の演算が各チャネルごとに実行され、その演算
結果が時間軸情報バッファ38へと格納される。
【0033】次に、上記時間軸情報バッファ38に格納
された各チャネルのオーディオデータは、窓掛け演算回
路(加算/窓掛け回路)35に与えられる。そして、こ
の窓掛け演算回路35において、窓掛け演算が実行され
た後、現ブロックの前半部分のデータと、ディレイバッ
ファ34に格納されている前ブロックの後半部分のデー
タとがオーバーラップ加算される。
【0034】そして、上記窓掛け演算回路35によりオ
ーバーラップ加算された結果は、PCMバッファ39に
格納される。また、現ブロックの後半部分のデータは、
窓掛け演算の後で上記ディレイバッファ34に格納さ
れ、次のブロックにおけるオーバーラップ加算に利用さ
れる。
【0035】次に、ダウンミキシング処理が必要な場合
には、時間領域ダウンミキシング回路36によりPCM
バッファ39から各チャネルのオーディオデータが読み
出され、式(3)で示されるダウンミキシング処理が実
行される。そして、このようにしてダウンミキシング処
理された結果が出力端子22を介して出力される。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】図16に示したよう
に、従来のオーディオ復号装置においては、逆量子化バ
ッファ37、時間軸情報バッファ38、ディレイバッフ
ァ34、PCMバッファ39の各バッファメモリを設け
ることが必要であった。そして、逆量子化バッファ3
7、時間軸情報バッファ38、ディレイバッファ34の
メモリ容量はそれぞれ少なくとも256×5ワード、P
CMバッファ39のメモリ容量は少なくとも256×1
0ワード必要であった。
【0037】上記PCMバッファ39で256×10ワ
ード分のメモリ容量が必要なのは、以下の理由による。
すなわち、一般に、オーディオ機器ではPCMデータを
一定のレートで出力することが要求されている。これを
満足するためには、窓掛け演算回路35による演算直後
のデータを格納するためのものと、一定のレートでデー
タを出力するためのものとでバッファを2重化し、パイ
プライン動作させる必要がある。このため、PCMバッ
ファ39のメモリ容量は、256×5×2ワード分必要
となるのである。
【0038】つまり、従来のオーディオ復号装置では、
逆量子化バッファ37、時間軸情報バッファ38、ディ
レイバッファ34、PCMバッファ39の各バッファメ
モリで合計6400ワード分のメモリ容量が必要であ
り、かなりのメモリ量を必要とするいう問題があった。
【0039】本発明はこのような問題を解決するために
成されたものであり、オーディオ復号装置において音質
をほとんど損なうことなくメモリ容量を低減させること
を目的とする。すなわち、本発明は、一連の復号処理を
行うために必要なメモリ容量を低減させることにより、
ダウンミキシングが可能でかつ安価なオーディオ復号装
置を提供することを目的とする。
【0040】
【課題を解決するための手段】本発明によるオーディオ
復号装置は、複数チャネルのオーディオ信号を時間軸/
周波数軸変換を介して周波数領域で表す周波数領域オー
ディオデータを含む符号化(encoded )データを復号す
る。
【0041】上記目的を達成するために、本発明の第1
の観点によるオーディオ復号装置は、上記複数チャネル
のオーディオ信号を所定のレベル比で所定のチャネル数
にミキシングするように、上記周波数領域オーディオデ
ータを処理する周波数領域ダウンミキシング手段と、上
記周波数領域ダウンミキシング手段により処理された周
波数領域オーディオデータを周波数領域から時間領域へ
と変換する周波数軸/時間軸変換手段とを含む。
【0042】本発明の第1の観点によれば、通常は一連
の復号処理の最後に時間領域で行われるダウンミキシン
グ処理が周波数軸/時間軸変換処理よりも前の周波数領
域で行われることとなり、周波数軸/時間軸変換処理で
扱うべきデータのチャネル数がダウンミキシング処理よ
って減少する。したがって、周波数軸/時間軸変換処理
のために必要なメモリ容量が、減少したチャネル数の分
だけ少なくて済む。
【0043】また、本発明の第2の観点によるオーディ
オ復号装置において、上記周波数領域オーディオデータ
は、各々が可変ビット長を有し上記複数チャネルのオー
ディオ信号の1つについての(1つの)サンプルを表す
サンプルデータを含み、上記オーディオ復号装置は、上
記周波数領域オーディオデータから各サンプルデータの
ビット長を求めてサンプルデータを識別する逆量子化手
段と、上記逆量子化手段により識別されたサンプルデー
タを周波数領域から時間領域へと変換する周波数軸/時
間軸変換手段と、上記逆量子化手段における逆量子化処
理および上記周波数軸/時間軸変換手段における周波数
軸/時間軸変換処理において使用するメモリとを含み、
上記複数チャネルのオーディオ信号の各々について、上
記逆量子化手段における逆量子化処理と上記周波数軸/
時間軸変換手段における周波数軸/時間軸変換処理とを
パイプライン処理で行うようにした。
【0044】本発明の第2の観点によれば、逆量子化手
段と周波数軸/時間軸変換手段とでパイプライン処理を
行う際にメモリが共用化されるようになり、逆量子化さ
れたデータを記憶するためのメモリと、周波数軸/時間
軸変換されたデータを記憶するためのメモリとを別々に
設ける必要がなくなる。しかも、複数チャネルのオーデ
ィオ信号の各々についてパイプライン処理を行うことに
より、メモリ内の同じ領域を何回も使い回しすることが
可能となるので、オーディオ信号のチャネル数よりも少
ない数のメモリ領域を設ければ足りる。
【0045】また、本発明の第3の観点によるオーディ
オ復号装置は、上記複数チャネルのオーディオ信号の各
々について、コサイン関数を使用して上記周波数領域オ
ーディオデータを周波数領域から時間領域へと変換して
時間領域オーディオデータを作成する周波数軸/時間軸
変換手段と、上記コサイン関数に由来する対称性を有す
る1組の時間領域オーディオデータ値のうちの一方から
他方を求めて窓掛け演算を行う窓掛け手段と、上記窓掛
け手段により窓掛け演算を行う際に使用する該時間領域
オーディオデータを遅延するためのバッファメモリであ
って、上記対称性を有する1組の該時間領域オーディオ
データ値のうちの上記一方を記憶するバッファメモリと
を含む。
【0046】本発明の第3の観点によれば、窓掛け演算
は、対称性を有する1組の時間領域オーディオデータ値
のうちの一方から他方を求めた後で行われるので、窓掛
け演算を行う際に使用する時間領域オーディオデータを
遅延するためのバッファメモリには、1組の時間領域オ
ーディオデータ値のうちの一方のみを記憶しておけばよ
い。
【0047】また、本発明の第4の観点によるオーディ
オ復号装置は、上記複数チャネルのオーディオ信号の各
々について、上記周波数領域オーディオデータを周波数
領域から時間領域へと変換して時間領域オーディオデー
タを作成する周波数軸/時間軸変換手段と、上記時間領
域オーディオデータに対して窓掛け演算を行う窓掛け手
段と、上記複数チャネルのオーディオ信号を所定のレベ
ル比で所定のチャネル数にミキシングするように、上記
窓掛け手段から出力された時間領域オーディオデータを
処理するダウンミキシング手段と、上記ダウンミキシン
グ手段から出力された時間領域オーディオデータを一時
的に記憶して出力するためのバッファメモリとを含む。
【0048】本発明の第4の観点によれば、ミキシング
処理によりオーディオ信号のチャネル数が減少した後で
時間領域オーディオデータがデータ出力用のバッファメ
モリに記憶されるので、窓掛け演算が行われた直後のチ
ャネル数の多いオーディオデータがバッファメモリに記
憶されていた従来例と比べて、バッファメモリの容量を
低減することができる。
【0049】また、本発明の第5の観点によるオーディ
オ復号装置は、上記複数チャネルのオーディオ信号の各
々について、上記周波数領域オーディオデータを周波数
領域から時間領域へと変換して時間領域オーディオデー
タを作成する周波数軸/時間軸変換手段と、上記時間領
域オーディオデータに対して窓掛け演算を行う窓掛け手
段と、上記窓掛け手段が窓掛け演算を行う際に使用する
データ遅延用のバッファメモリと、上記複数チャネルの
オーディオ信号を所定のレベル比で所定のチャネル数に
ミキシングするように、上記窓掛け手段から出力された
時間領域オーディオデータを処理するダウンミキシング
手段であって、処理された時間領域オーディオデータを
上記バッファメモリに記憶させるダウンミキシング手段
とを含む。
【0050】本発明の第5の観点によれば、ミキシング
処理によりオーディオ信号のチャネル数が減少した後で
時間領域オーディオデータがデータ遅延用のバッファメ
モリに記憶されるので、周波数軸/時間軸変換が行われ
た直後のチャネル数の多いオーディオデータがバッファ
メモリに記憶されていた従来例と比べて、バッファメモ
リの容量を低減することができる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のオーディオ復号
装置の実施形態を図面を参照しながら説明する。第1の
実施形態のオーディオ復号装置の構成例を図1に示す。
【0052】図1において、入力端子21を介して入力
された符号化データは、デマルチプレクス回路31で複
数チャネルのオーディオデータと変換ブロック長情報と
に分離される。このオーディオデータは、周波数領域の
複数チャネルのオーディオ信号を表しているので、周波
数領域オーディオデータと呼ぶ。
【0053】このデマルチプレクス回路31により分離
された各チャネルの周波数領域オーディオデータは、逆
量子化回路32で各チャネル毎に逆量子化処理が施さ
れ、周波数領域ダウンミキシング手段40へと入力され
る。また、デマルチプレクス回路31で分離された変換
ブロック長情報は、周波数軸/時間軸変換手段33へと
入力される。
【0054】周波数軸/時間軸変換手段33から出力さ
れた時間領域の複数チャネルのオーディオ信号を表すオ
ーディオデータ(時間領域オーディオデータ)は、ディ
レイバッファ34で遅延された後、窓掛け演算回路35
に入力されて窓掛け演算が施される。
【0055】図2に、図1に示した本実施形態のオーデ
ィオ復号装置の周波数領域ダウンミキシング手段40お
よび周波数軸/時間軸変換手段33に相当する部分を、
メモリ量も考慮して更に詳しく示す。この周波数領域ダ
ウンミキシング手段40および周波数軸/時間軸変換手
段33内で行われる処理については、図2を用いて以下
に説明する。
【0056】この図2も図16と同様に、5チャネルの
オーディオデータを扱う例を示すものであり、変換ブロ
ック長を512点とした場合のメモリ量を記述してあ
る。また、図2で、Lch は左チャネル、Cch はセンタチ
ャネル、Rch は右チャネル、LSchは後方左チャネル、RS
chは後方右チャネル、Ldchはダウンミキシング処理した
左チャネル、Rdchはダウンミキシング処理した右チャネ
ルの各チャネル用のデータ領域を示している。
【0057】図1の逆量子化回路32で逆量子化された
データは、図2の第1のメモリ回路111に格納され
る。次に、第1のメモリ回路111に格納された周波数
領域のオーディオデータに対して、周波数領域ダウンミ
キシング回路101でダウンミキシング処理が行なわ
れ、その結果が第2のメモリ回路112へと格納され
る。周波数領域ダウンミキシング回路101内で行われ
る処理は、以下の式(4)で記述される。
【0058】
【数4】
【0059】ここで、X[ch][n] はチャネルchに対応す
る周波数領域の入力信号、Y[n] はダウンミキシングさ
れた周波数領域の信号、α[ch]はチャネルchに対応する
ダウンミキシングのための係数であり、式(3)に示し
たものと同じものである。また、M はダウンミキシング
する対象チャネル数を示す。
【0060】もし、ダウンミキシング処理の対象となる
各チャネル間で変換ブロック長が異なる場合には、ま
ず、他のチャネルと異なっているチャネルのデータを周
波数軸/時間軸変換回路105で時間領域のデータに一
旦変換して第5のメモリ回路115に格納する。その
後、時間軸/周波数軸変換回路104で変換ブロック長
をそろえる形で周波数領域への変換を再度行なう。この
ように、周波数領域内でダウンミキシング処理を行なう
ときには、各チャネルの変換ブロック長をそろえておく
ようにする。これにより、周波数領域内でのダウンミキ
シング処理を効率よく行うようにすることができる。
【0061】例えば、変換ブロック長としてN とN/2 の
2種類を使う符号化を行なっている場合を考える。この
場合には、ダウンミキシング処理の対象となる5つのチ
ャネルが、変換ブロック長N とN/2 との2種類を持つ可
能性がある。このときは、周波数軸/時間軸変換回路1
05により変換ブロック長N/2 のデータを2つ分周波数
軸/時間軸変換した後で、時間軸/周波数軸変換回路1
04により変換ブロック長N で時間軸/周波数軸変換を
施し、各チャネル間の変換ブロック長をN にそろえるよ
うにする。
【0062】次に、周波数軸/時間軸変換回路102に
より、第2のメモリ回路112に格納されている周波数
領域のオーディオデータに対して時間領域への変換処理
が行なわれ、その変換結果が第3のメモリ回路113へ
格納される。最後に、加算/窓かけ回路103により以
下のような処理が行われる。
【0063】すなわち、現ブロックの前半部分のデータ
は、窓かけ処理が施された後、第4のメモリ回路114
に蓄積されている前ブロックの後半部分のデータとオー
バーラップ加算され、オーディオデータが再構成され
る。そして、このようにして再構成されたオーディオデ
ータが出力端子22を介して出力される。また、現ブロ
ックの後半部分のデータは、窓かけ処理が行なわれた
後、第4のメモリ回路114内に格納される。
【0064】図2に示すように、各メモリ回路111〜
115の規模は、第1のメモリ回路111が256×5
ワード、第2、第4のメモリ回路112、114がそれ
ぞれ256×2ワード、第3のメモリ回路113が51
2×2ワード、第5のメモリ回路115が512ワード
である。つまり、本実施形態では合計で3840ワード
分のメモリで済むので、図16の従来例と比較した場
合、本実施形態では2560ワードだけメモリ量が少な
くて済むことが分かる。したがって、本実施形態によれ
ば、ダウンミキシングが可能なオーディオ復号装置を安
価に構成することができる。
【0065】図2に示した周波数領域ダウンミキシング
手段および周波数軸/時間軸変換手段での処理では、各
チャネル間における変換ブロック長の不一致を周波数軸
/時間軸変換、時間軸/周波数軸変換を施すことで修正
している。また、可変ブロック長を有する時間軸/周波
数軸変換を用いた符号化方式では、ほとんどのブロック
で周波数分解能がよく符号化効率の高い長い変換ブロッ
ク長が選択され、短い変換ブロック長が選択されるのは
僅かなブロックだけである。このため、ダウンミキシン
グ処理の際に変換ブロック長の不一致が生じることも僅
かである。
【0066】なお、復号の処理量については、チャネル
間で変換ブロック長の不一致が生じたブロックで局所的
に処理量が増えるが、その他のほとんどのブロックでは
逆に処理量が減るため、全体的には処理量を従来よりも
20%程度減らすことが可能である。
【0067】また、更に安価なオーディオ復号装置を構
成するためには、図2の周波数軸/時間軸変換回路10
5、第5のメモリ回路115および時間軸/周波数軸変
換回路104を省き、各チャネル間で変換ブロック長が
一致しなかった場合には、不一致のチャネルをダウンミ
キシング処理の対象から外すような処理を行なうように
すれば良い。この場合でも、ダウンミキシング専用のオ
ーディオ復号装置を安価に構成することができ、しか
も、その割りには十分な音質を得ることができ、回路規
模と復号処理量とを更に小さくすることができる。
【0068】なお、本実施形態では、時間軸/周波数軸
変換としてMDCTを例に挙げて説明してきたが、以上
の議論は他の方式の時間軸/周波数軸変換を用いた場合
にも容易に適応することが可能である。
【0069】以上説明したように本実施形態によれば、
時間軸/周波数軸変換を用いて周波数領域で符号化され
た複数チャネルのオーディオデータを復号するオーディ
オ復号装置において、周波数領域でダウンミキシング処
理を行なった後で周波数軸/時間軸変換処理を行うよう
にしたので、ダウンミキシング処理より後の周波数軸/
時間軸変換処理で扱うデータのチャネル数を上記ダウン
ミキシング処理よって少なくすることができ、上記周波
数軸/時間軸変換処理でデータを一時格納しておくため
に必要なメモリ回路の数を減らすことができる。また、
上記周波数軸/時間軸変換処理で扱うデータのチャネル
数が少なくて済むので、復号の処理量も全体として減ら
すことができ、これにより、音質を大幅に低下させるこ
となくダウンミキシングが可能で安価なオーディオ復号
装置を実現することができる。
【0070】また、本実施形態の他の特徴によれば、上
記周波数領域ダウンミキシング手段によって複数チャネ
ルのオーディオデータを周波数領域でダウンミキシング
する際に対象となる各チャネル間で時間軸/周波数軸変
換処理の変換ブロック長が異なる場合に、全てのチャネ
ルの変換ブロック長を合わせた後でダウンミキシング処
理を行なうようにしたので、周波数領域内でのダウンミ
キシング処理を効率よく行うようにすることができる。
【0071】また、本実施形態のその他の特徴によれ
ば、各チャネル間で変換ブロック長が一致しなかった場
合には、不一致のチャネルをダウンミキシング処理の対
象から外すようにしたので、装置構成を簡素化すること
ができるとともに、ダウンミキシングが可能で安価なオ
ーディオ復号装置を構成した割りには十分な音質を得る
ことができ、音質をそれほど低下させることなく回路規
模と復号処理量とを更に小さくすることができる。
【0072】次に、本発明によるオーディオ復号装置の
第2の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図3
は、第2の実施形態によるオーディオ復号装置のハード
ウェア構成例を示す図であり、従来例として示した図1
6の構成を変形したものである。
【0073】なお、図16ではデマルチプレクス回路3
1と逆量子化回路32とに分けて示していたのを、図3
ではこれらを1つにまとめてDMUX1として示してい
る。すなわち、本実施形態のDMUX1は、多重化デー
タの分離処理と分離した各チャネルのオーディオデータ
の逆量子化処理とを同時に行っている。また、この図3
も図16と同様に、5チャネルのオーディオデータを扱
う例を示したものであり、変換ブロック長を512点と
した場合のメモリ量を示している。
【0074】この図3に示す第2の実施形態によるオー
ディオ復号装置は、上記DMUX1とIMDCT回路2
とを協調動作させることにより、バッファメモリの容量
を削減することができるようにしたものである。
【0075】すなわち、図16の従来例では、IMDC
T回路33の前後にそれぞれ256×5ワード分のバッ
ファメモリが2つ備えられていたが、本実施形態では、
上記DMUX1とIMDCT回路2とでパイプライン処
理を行ってワークバッファ3を使いまわすようにするこ
とにより、ワークバッファ3のメモリ容量が256×3
ワードで済むようにしている。なお、パイプライン処理
とは、複数の処理において同一のメモリを共通して利用
し合うことを言う。
【0076】このことを、図4および図5を用いて以下
に詳しく説明する。すなわち、図16に示した従来例で
は、図4に示すように、まず、左チャネルLch 、センタ
チャネルCch 、右チャネルRch 、後方左チャネルLSch、
後方右チャネルRSchの5つのチャネルについて逆量子化
処理が行われ、それにより得られる各チャネルの逆量子
化データが逆量子化バッファ37に格納される。
【0077】上記逆量子化バッファ37に5チャネル分
の逆量子化データが格納されたら、次に、IMDCT回
路33により、その5チャネル分の逆量子化データに対
して周波数軸/時間軸変換処理が各チャネルごとに行わ
れ、それにより得られる時間領域のオーディオデータが
各チャネルごとに時間軸情報バッファ38に格納され
る。したがって従来は、全部で10セットのバッファメ
モリが必要であった。
【0078】これに対して本実施形態では、図5に示す
ように、DMUX1によりまず左チャネルLch のオーデ
ィオデータが逆量子化されてワークバッファ3内の第1
のバッファ#1に格納されると、その直後に、その第1
のバッファ#1に格納された逆量子化データがIMDC
T回路2により周波数軸/時間軸変換される。その間、
DMUX1は、次のセンタチャネルCch について逆量子
化処理を行い、それにより得られる逆量子化データを第
2のバッファ#2に格納する。
【0079】また、IMDCT回路2は、上記第1のバ
ッファ#1に格納された逆量子化データに対する周波数
軸/時間軸変換処理が終わったら直ぐに、次の第2のバ
ッファ#2に格納された逆量子化データに対して周波数
軸/時間軸変換処理を行う。その間、DMUX1は、次
の右チャネルRch について逆量子化処理を行い、それに
より得られる逆量子化データを再び第1のバッファ#1
に格納する。
【0080】このようにしてDMUX1とIMDCT回
路2とをパイプライン動作させることにより、そのパイ
プライン処理で使用するワークバッファ3を、基本的に
は第1のバッファ#1と第2のバッファ#2だけ設けれ
ば済むようにしている。
【0081】なお、本実施形態では、図3に示したよう
に、ワークバッファ3の中に、上記第1のバッファ#1
および第2のバッファ#2に加えて第3のバッファ#3
を設けている。この第3のバッファ#3は、従来例のと
ころで説明したカップリング用のデータを格納するため
に用いるものである。
【0082】すなわち、カップリング方式では、各チャ
ネルにおける高周波領域のオーディオデータで類似する
部分の情報を共用化するようにしているので、その共用
化している部分のデータを保持しておくためのバッファ
メモリが別に必要になるのである。ここでは、第3のバ
ッファ#3のメモリ容量を256ワードとしたが、共用
化される最大限の容量(符号化方式によって定まる容
量。本実施形態では219ワードとした)を少なくとも
備えていれば良い。
【0083】このように、本実施形態では、DMUX1
における多重化データの分離処理および逆量子化処理
と、IMDCT回路2における周波数軸/時間軸変換処
理とで使用するバッファメモリは、ワークバッファ3内
の第1〜第3のバッファ#1〜#3の3セットで済むよ
うになり、そのメモリ容量は256×3ワードで済む。
したがって、同じ処理に256×10ワードのメモリ容
量が必要であった従来例(図16)に比べて、全体のメ
モリ量を大幅に削減することができる。
【0084】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。図6は、この第3の実施形態によるオーディオ
復号装置のハードウェア構成例を示す図であり、図3に
示した第2の実施形態による構成を更に変形したもので
ある。
【0085】この図6に示すオーディオ復号装置は、I
MDCT回路2により周波数軸/時間軸変換されたオー
ディオデータのコサイン関数の対称性を利用して、時間
情報に変換されたオーディオデータの256点のサンプ
ル値のうち、オリジナルな値のみをディレイバッファ9
に格納するようにすることにより、バッファメモリの容
量を更に削減することができるようにしたものである。
【0086】このことを図7、図13、図15を用いて
以下に詳しく説明する。本実施形態における変換ブロッ
ク長は512点であり、時間領域に変換された512点
のオーディオデータは、次に窓掛け演算が行われるよう
になっているが、図13に示したように、符号化時にお
いて窓掛けは、サンプル値を256点ずつずらしてオー
バーラップさせながら行うようになっている。つまり、
上記512点のサンプル値は、256点のサンプル値が
2回使いまわされるようになっている。
【0087】そこで、第3の実施形態では、上記256
点のサンプル値の使いまわしの仕方を工夫することによ
り、ディレイバッファ9のメモリ容量を削減できるよう
にしている。すなわち、図7に示すように、オリジナル
な256点のサンプル値(、の部分)を変換ブロッ
ク長の真ん中に配置する。そして、窓掛け演算を行う前
に、コサイン関数の対称性を使用して上記、の部分
のサンプル値と対称な′、′部分のサンプル値を求
めることにより、512点のサンプル値を得るようにし
ている。
【0088】この場合、図15を用いて説明したよう
に、上述のようにして求められる512点のサンプル値
のうち、前半部分Aに属する256点のサンプル値は、
図6の窓掛け演算回路8におけるオーバーラップ加算に
そのまま用いれるのに対して、後半部分Bに属する25
6点のサンプル値は、所定時間の遅延を受けてからオー
バーラップ加算に利用される。つまり、所定時間の遅延
を受けるのは、後半部分Bに属する256点のサンプル
値だけである。
【0089】ここで、後半部分Bに属する256点のサ
ンプル値のうち、′のサンプル値はオリジナルなの
サンプル値から計算により求められる。したがって、
の部分の128点のサンプル値をディレイバッファ9に
格納して所定時間だけ遅延させるようにすれば、512
点のサンプル値を再現して窓掛け演算を行うことができ
るようになる。
【0090】なお、図6に示した窓掛け演算回路8を、
上記、の部分のサンプル値から対称性を有する
′、′部分のサンプル値を求めた後で窓掛けを行う
ようにすれば、実用上問題はない。
【0091】以上のように、第3の実施形態では、周波
数軸/時間軸変換されたオーディオデータのオリジナル
な部分である128点のサンプル値をディレイバッファ
9に格納すれば良い。これにより、図3の第2の実施形
態では、ディレイバッファ5は256×5ワード分のメ
モリ容量が必要であったのに対して、第3の実施形態で
は、128×5ワード分のメモリ容量で済むので、オー
ディオ復号装置全体のメモリ量を更に削減することがで
きる。
【0092】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。図8は、この第4の実施形態によるオーディオ
復号装置のハードウェア構成例を示す図であり、図6に
示した第3の実施形態による構成を更に変形したもので
ある。
【0093】この図8に示すオーディオ復号装置は、窓
掛け演算回路8により窓かけが施されて生成された5チ
ャネルのPCMデータを直ちにダウンミックス処理し、
ダウンミックス後の結果のみをPCMバッファ10に格
納するようにすることにより、バッファメモリの容量を
更に削減することができるようにしたものである。
【0094】すなわち、図8のDMUX1およびIMD
CT回路2ではパイプライン的に処理を行っているの
で、それにより得られるオーディオデータを利用して窓
掛けを行う窓掛け演算回路8では、5チャネル分のPC
Mデータが間欠的に生成される。この場合、上述した第
2および第3の実施形態では、その5チャネル分のPC
MデータをそのままPCMバッファ6に蓄えた後で、ダ
ウンミキシング回路7により2チャネルにダウンミック
スして出力するようになっていた。
【0095】これに対して、第4の実施形態では、窓掛
け演算回路8により生成された5チャネルのPCMデー
タを直ぐにダウンミックスして2チャネルにする。そし
て、そのダウンミックスした2チャネルのみのPCMデ
ータをPCMバッファ10に格納するようにしている。
【0096】これにより、第2および第3の実施形態で
は、PCMバッファ6は256×10ワード分のメモリ
容量が必要であったのに対して、第4の実施形態では、
PCMバッファ10は256×4ワード分のメモリ容量
で済み、オーディオ復号装置全体のメモリ量を更に削減
することができる。
【0097】なお、図8において、ダウンミキシング回
路7とPCMバッファ10との間が両矢印で結ばれてい
るのは、以下の理由による。すなわち、ダウンミックス
処理は、5チャネルのPCMデータが全て揃ってから一
気に行うのではなく、各チャネルのPCMデータを少し
ずつ重ね書きするようにして行っている。
【0098】したがって、PCMバッファ10に一度格
納されたデータをダウンミキシング回路7が読み込ん
で、その読み込んだ値にダウンミックスした値を加算
し、その加算した値をPCMバッファ10内の同じ記憶
領域に再び記憶するようにするという処理が必要とな
る。図8の両矢印は、このような重ね書きの処理を示し
ているのである。
【0099】次に、本発明の第5の実施形態について説
明する。図9は、この第5の実施形態によるオーディオ
復号装置のハードウェア構成例を示す図であり、図8に
示した第4の実施形態による構成を更に変形したもので
ある。
【0100】上記第4の実施形態では、ダウンミックス
処理を行った後に、それにより得られるチャネル数の少
ないPCMデータをPCMバッファ10に格納するよう
にすることにより、PCMバッファ10のメモリ量をダ
ウンミックスした分だけ削減することができるようにし
ていた。これと同じようなことが、ディレイバッファ9
との関係においても言える。
【0101】そこで、図9に示す第5の実施形態では、
次のように処理を行うようにしている。すなわち、IM
DCT回路2により時間領域の情報に変換されたオーデ
ィオデータを、遅延を受けない部分のデータ(図7の前
半部分Aに属する256点のサンプル値)と遅延を受け
る部分のデータ(図7の後半部分Bに属する256点の
サンプル値)とに分ける。
【0102】そして、遅延を受けない側では、通常通
り、第1の窓掛け演算回路11で窓掛け演算を行った
後、第1のダウンミキシング回路12でダウンミックス
処理を行う。なお、上記第1の窓掛け演算回路11で
は、窓掛けを行った後のオーバーラップ加算は行ってい
ない。
【0103】一方、遅延を受ける側では、IMDCT回
路2により周波数軸/時間軸変換されたオーディオデー
タを第2のダウンミキシング回路13で直ちにダウンミ
ックス処理し、そのダウンミックス処理後のチャネル数
の少ないオーディオデータのみをディレイバッファ14
に格納するようにする。
【0104】上記ディレイバッファ14を使って第2の
ダウンミキシング回路13によりダウンミックスされた
2チャネルのオーディオデータは、次に第2の窓掛け演
算回路15に与えられ、ここで窓掛け演算が施される。
そして、これにより得られる256点のサンプル値から
成るPCMデータと、上記第1の窓掛け演算回路11で
の窓掛け演算により得られる256点のサンプル値から
成るPCMデータとがオーバーラップ加算され、PCM
バッファ10に格納される。
【0105】このように、第4の実施形態では、ディレ
イバッファ9は128×5ワード分のメモリ容量が必要
であったのに対して、第5の実施形態では、ディレイバ
ッファ14は128×2ワード分のメモリ容量で済み、
オーディオ復号装置全体のメモリ量を更に削減すること
ができる。
【0106】図10は、図9に示した第5の実施形態に
よるオーディオ復号装置のハードウェア構成を、処理の
流れを意識して書き換えた機能ブロック図である。以
下、この図9および図10に基づいて第5の実施形態に
よるオーディオ復号装置の動作を簡単に説明する。
【0107】図10のDMUX1で各チャネルのオーデ
ィオデータに分離されるとともに、各チャネルごとに逆
量子化されたオーディオデータは、図9のワークバッフ
ァ3に一時的に格納される。
【0108】ここで、図10のDMUX1と、IMDC
T回路2、出力セレクタ回路16、第1の窓掛け演算回
路11、第1のダウンミキシング回路12および第2の
ダウンミキシング回路13とを協調動作させると、ワー
クバッファ3内の第1および第2のバッファ#1、#2
を用いるだけで、処理時間を変更せずに5チャネル分の
デコード処理をパイプライン動作させることができる。
【0109】また、カップリング方式を用いた場合で
も、上記した2つのバッファ#1、#2に第3のバッフ
ァ#3を加えた3つのバッファを用いるだけで、5チャ
ネル分のデコード処理をパイプライン動作させることが
できる。
【0110】上記IMDCT回路2により周波数軸/時
間軸変換されたオーディオデータは、出力セレクタ回路
16に送られ、遅延させる必要のないオーディオデータ
と遅延させる必要のあるオーディオデータとに分けられ
る。なお、遅延させる必要のないオーディオデータは、
次の式(5)で表される。
【0111】
【数5】
【0112】ただし、この式(5)において、x(k)はI
MDCT処理された信号、y(m)はMDCT処理された信
号、N は変換ブロック長、n=N/2 は位相項である。ま
た、IMDCT処理された信号x(k)の数はN であり、M
DCT処理された信号y(m)の数はN/2 である。
【0113】この式(5)において、k= N/4〜N/2-1 に
ついては、j=N/2-k-1 とすると、コサイン関数の対称性
を利用して次の式(6)のように変形することができ
る。この式(6)から明らかなように、本当にオリジナ
ルな値は、k= 0〜N/4-1 の部分の値だけである。
【0114】
【数6】
【0115】また、遅延させる必要のあるオーディオデ
ータは、次の式(7)で表される。これについても同様
に式を変形すると、k= N/2〜3N/4-1 の部分だけがオリ
ジナルな値である。したがって、ディレイバッファ14
には、このk=N/2 〜 3N/4 -1のオリジナルな部分のデー
タのみを一時的に格納すれば良いことになる。
【0116】
【数7】
【0117】上記式(5)で示される遅延の必要のない
オーディオデータは、第1の窓掛け演算回路11に送ら
れる。そして、この第1の窓掛け演算回路11におい
て、上記式(5)で示される値x(k)に窓関数がかけられ
た後、第1のダウンミキシング回路12でダウンミック
ス処理が施されて、それにより生成されるPCMデータ
がPCMバッファ10に格納される。
【0118】次に示す式(8)は、上記第1の窓掛け演
算回路11および第1のダウンミキシング回路12にお
ける処理の内容を示す式である。なお、この式(8)に
おいて、sch はダウンミックス前のチャネル番号を示
し、dch はダウンミックス後のチャネル番号を示してい
る。
【0119】
【数8】
【0120】また、上記式(7)で示される遅延の必要
のあるオーディオデータは、第2のダウンミキシング回
路13に送られる。そして、この第2のダウンミキシン
グ回路13でダウンミックス処理(各チャネルデータの
重ね書きの処理)が行われることにより、5チャネルか
ら2チャネルにチャネル数が減らされて、ディレイバッ
ファ14に格納される。この第2のダウンミキシング回
路13における処理の内容を、次の式(9)に示す。
【0121】
【数9】
【0122】上記ディレイバッファ14に一時的に格納
されたオーディオデータは、次に出力するPCMデータ
を生成するために使用される。そのための演算処理は、
第2のダウンミキシング回路13におけるダウンミック
ス処理が終わって、最終的に2チャネルのオーディオデ
ータがディレイバッファ14に格納された直後に第2の
窓掛け演算回路15により行われる。この第2の窓掛け
演算回路15における処理の演算式を、次の式(10)
に示す。
【0123】
【数10】
【0124】以上の処理により生成されたPCMデータ
は、PCMバッファ10に一時的に格納された後、出力
端子22を介して出力される。図9の例では、PCMバ
ッファ10のメモリサイズは256×4ワードと示して
いるが、これはPCMデータを一定レートで出力するよ
うにするために、PCMバッファ10を演算用とデータ
出力用とでパイプライン的に用いているためである。よ
って、一定レートで出力することを考慮しない場合は、
256×2ワードのメモリ容量でよい。
【0125】以上第2〜第5の実施形態について詳しく
説明してきたが、それぞれの実施形態においてどの程度
バッファメモリの容量を削減することができたかを明確
にするために、次の表1にまとめて示しておく。
【0126】
【表1】
【0127】なお、以上の説明では、第2の実施形態か
ら第5の実施形態へと構成要件を順に限定していく場合
について説明したが、各実施形態で説明した技術はそれ
ぞれ独立に適用することが可能である。
【0128】第2の実施形態によれば、上述したよう
に、各チャネルごとの逆量子化処理と各チャネルごとの
周波数軸/時間軸変換処理とをワークバッファを使って
パイプライン処理で行うようにしたので、逆量子化手段
と周波数軸/時間軸変換手段とでパイプライン処理を行
う際に1つのワークバッファを共用化することができる
ようになるとともに、そのワークバッファ内の同じバッ
ファ領域を何回も使いまわしすることができるようにな
り、音質をほとんど損なうことなく、一連の復号処理を
行うために必要なバッファメモリのメモリ容量を減らす
ことができる。
【0129】第3の実施形態によれば、時間領域の情報
に変換されたオーディオデータが持つコサイン関数の対
称性を利用して、上記対称性を有する1組のデータ値の
うち一方のデータ値から他方のデータ値を求めて窓掛け
演算を行うようにしたので、上記窓掛け演算を行う際に
使用するデータ遅延用のバッファメモリには、上記対称
性を有する1組のデータ値のうち一方のデータ値だけを
格納すれば良くなり、上記データ遅延用のバッファメモ
リの容量を削減することができる。これにより、音質を
ほとんど損なうことなく、一連の復号処理を行うために
必要なバッファメモリのメモリ容量を減らすことができ
る。
【0130】第4の実施形態によれば、窓掛け手段によ
り窓かけ演算が行われて生成された複数チャネルのオー
ディオデータを直ちにダウンミックスし、ダウンミック
ス後の結果のみをデータ出力用のバッファメモリに格納
するようにしたので、ダウンミキシング前のチャネル数
の多いオーディオデータをそのままバッファメモリに格
納していた従来例に比べて、ダウンミキシングにより少
なくされたチャネル数の分だけデータ出力用のバッファ
メモリを用意すれば済むようになり、音質をほとんど損
なうことなく、一連の復号処理を行うために必要なバッ
ファメモリのメモリ容量を減らすことができる。
【0131】第5の実施形態によれば、周波数軸/時間
軸変換された複数チャネルのオーディオデータを直ちに
ダウンミックスし、ダウンミックス後の結果のみをデー
タ遅延用のバッファメモリに格納するようにしたので、
ダウンミキシング前のチャネル数の多いオーディオデー
タをそのままデータ遅延用のバッファメモリに格納して
いた従来例に比べて、ダウンミキシングにより少なくさ
れたチャネル数の分だけデータ遅延用のバッファメモリ
を用意すれば済むようになり、音質をほとんど損なうこ
となく、一連の復号処理を行うために必要なバッファメ
モリのメモリ容量を減らすことができる。
【0132】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明の第
1の観点によるオーディオ復号装置では、周波数領域で
ダウンミキシング処理を行った後で周波数軸/時間軸変
換処理を行うようにしたので、ダウンミキシング処理よ
り後の周波数軸/時間軸変換処理で扱うデータのチャネ
ル数を少なくすることができ、上記周波数軸/時間軸変
換処理でデータを一時格納しておくために必要なメモリ
回路の数を減らすことができる。また、上記周波数軸/
時間軸変換処理で扱うデータのチャネル数が少なくて済
むので、復号の処理量も全体として減らすことができ、
これにより、音質を大幅に低下させることなくダウンミ
キシングが可能で安価なオーディオ復号装置を実現する
ことができる。
【0133】また、本発明の第2の観点によるオーディ
オ復号装置では、逆量子化手段における逆量子化処理と
周波数軸/時間軸変換手段における周波数軸/時間軸変
換処理とをメモリを使ってパイプライン処理で行うよう
にしたので、逆量子化手段と周波数軸/時間軸変換手段
とでパイプライン処理を行う際に1つのメモリを共用化
することができるようになるとともに、そのメモリ内の
同じ領域を何回も使い回しすることができるようにな
り、音質をほとんど損なうことなく、一連の復号処理を
行うために必要なメモリ容量を減らすことができる。
【0134】また、本発明の第3の観点によるオーディ
オ復号装置では、コサイン関数の対称性を有する1組の
時間領域オーディオデータ値のうちの一方から他方を求
めて窓掛け演算を行うようにしたので、窓掛け演算を行
う際に使用する時間領域オーディオデータを遅延するた
めのバッファメモリには、上記対称性を有する1組の時
間領域オーディオデータ値のうちの一方だけを記憶して
おけば良くなり、上記バッファメモリの容量を削減する
ことができる。これにより、音質をほとんど損なうこと
なく、一連の復号処理を行うために必要なバッファメモ
リのメモリ容量を減らすことができる。
【0135】また、本発明の第4の観点によるオーディ
オ復号装置では、窓掛け手段から出力された複数チャネ
ルの時間領域オーディオデータを直ちにダウンミックス
し、ダウンミックス後の結果のみをデータ出力用のバッ
ファメモリに記憶するようにしたので、ダウンミキシン
グ前のチャネル数の多いオーディオデータをそのままバ
ッファメモリに格納していた従来例と比べて、ダウンミ
キシングにより減少したチャネル数の分だけバッファメ
モリを用意すれば済むようになり、音質をほとんど損な
うことなく、一連の復号処理を行うために必要なバッフ
ァメモリのメモリ容量を減らすことができる。
【0136】また、本発明の第5の観点によるオーディ
オ復号装置では、周波数軸/時間軸変換された複数チャ
ネルの時間領域オーディオデータを直ちにダウンミック
スし、ダウンミックス後の結果のみをデータ遅延用のバ
ッファメモリに記憶するようにしたので、ダウンミキシ
ング前のチャネル数の多いオーディオデータをそのまま
バッファメモリに格納していた従来例と比べて、ダウン
ミキシングにより減少したチャネル数の分だけバッファ
メモリを用意すれば済むようになり、音質をほとんど損
なうことなく、一連の復号処理を行うために必要なバッ
ファメモリのメモリ容量を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるオーディオ復号
装置の具体的な構成例を示す図である。
【図2】図1に示したダウンミキシング/IMDCT回
路の具体的な構成例を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態によるオーディオ復号
装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図4】従来のオーディオ復号装置の動作を説明するた
めの図である。
【図5】本発明の第2の実施形態によるオーディオ復号
装置の動作を説明するための図である。
【図6】本発明の第3の実施形態によるオーディオ復号
装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施形態によるオーディオ復号
装置の特徴を説明するための図である。
【図8】本発明の第4の実施形態によるオーディオ復号
装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図9】本発明の第5の実施形態によるオーディオ復号
装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図10】図9に示した第5の実施形態によるオーディ
オ復号装置の機能構成を示すブロック図である。
【図11】オーディオ符号化装置の構成例を示す図であ
る。
【図12】窓関数の形状の一例を示す図である。
【図13】MDCT処理の順序を示す図である。
【図14】従来のオーディオ復号装置の構成例を示す図
である。
【図15】復号処理の際のオーバーラップ関係を示す図
である。
【図16】図14に示した従来のオーディオ復号装置の
ハードウェア構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 DMUX 2 IMDCT回路 3 ワークバッファ 4 窓掛け演算回路 5 ディレイバッファ 6 PCMバッファ 7 ダウンミキシング回路 8 窓掛け演算回路 9 ディレイバッファ 10 PCMバッファ 11 第1の窓掛け演算回路 12 第1のダウンミキシング回路 13 第2のダウンミキシング回路 14 ディレイバッファ 15 第2の窓掛け演算回路 16 出力セレクタ回路 21 符号化データ入力端子 22 オーディオデータ出力端子 31 デマルチプレクス回路 32 逆量子化回路 33 周波数軸/時間軸変換手段 34 ディレイバッファ 35 窓掛け演算回路 40 周波数領域ダウンミキシング手段 101 周波数領域ダウンミキシング回路 102、105 周波数軸/時間軸変換回路 103 加算/窓かけ回路 104 時間軸/周波数軸変換回路 111、112、113、114、115 メモリ回路

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数チャネルのオーディオ信号を時間軸
    /周波数軸変換を介して周波数領域で表す周波数領域オ
    ーディオデータを含む符号化データを復号するオーディ
    オ復号装置であって、上記オーディオ復号装置は、 上記複数チャネルのオーディオ信号を所定のレベル比で
    所定のチャネル数にミキシングするように、上記周波数
    領域オーディオデータを処理する周波数領域ダウンミキ
    シング手段と、 上記周波数領域ダウンミキシング手段により処理された
    周波数領域オーディオデータを周波数領域から時間領域
    へと変換する周波数軸/時間軸変換手段とを含むことを
    特徴とするオーディオ復号装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のオーディオ復号装置で
    あって、 上記周波数領域オーディオデータは、各々が可変ビット
    長を有し上記複数チャネルのオーディオ信号の1つにつ
    いてのサンプルを表すサンプルデータを含み、 上記オーディオ復号装置は、上記周波数領域オーディオ
    データから各サンプルデータのビット長を求めてサンプ
    ルデータを識別し、識別されたサンプルデータを上記周
    波数領域ダウンミキシング手段に供給する逆量子化手段
    を更に含むことを特徴とするオーディオ復号装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のオーディオ復号装置で
    あって、 上記周波数領域オーディオデータは、上記複数チャネル
    のオーディオ信号の可変数のサンプルを表すデータを含
    む可変長のデータブロックを有し、 上記符号化データは、各データブロックの長さを表すブ
    ロック長情報を更に含み、 上記オーディオ復号装置は、上記符号化データから上記
    周波数領域オーディオデータと上記ブロック長情報とを
    分離する分離手段を更に含み、 上記周波数軸/時間軸変換手段は、上記分離手段により
    分離されたブロック長情報に基づいて、上記周波数領域
    ダウンミキシング手段により処理された周波数領域オー
    ディオデータを周波数領域から時間領域へと変換するこ
    とを特徴とするオーディオ復号装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のオーディオ復号装置で
    あって、 上記周波数領域ダウンミキシング手段が処理すべきデー
    タブロックの長さが上記複数チャネルのオーディオ信号
    について異なる場合に、上記複数チャネルのオーディオ
    信号のデータブロックの長さを一致させた後で該データ
    ブロックを上記周波数領域ダウンミキシング手段に供給
    するブロック長整合手段を更に含むことを特徴とするオ
    ーディオ復号装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のオーディオ復号装置で
    あって、上記ブロック長整合手段は、 処理すべき少なくとも1つのチャネルのオーディオ信号
    についてのデータブロックの長さが処理すべき他のチャ
    ネルのオーディオ信号についてのデータブロックの長さ
    と異なる場合に、上記少なくとも1つのチャネルのオー
    ディオ信号についての複数のデータブロックを結合し
    て、結合された複数のデータブロックが上記他のチャネ
    ルのオーディオ信号についてのデータブロックの長さと
    等しい長さを有するようにし、結合された複数のデータ
    ブロックに含まれる周波数領域オーディオデータを周波
    数領域から時間領域へと変換して時間領域オーディオデ
    ータを作成する第2の周波数軸/時間軸変換手段と、 上記時間領域オーディオデータを時間領域から周波数領
    域へと変換して第2の周波数領域オーディオデータを作
    成し、上記第2の周波数領域オーディオデータを上記周
    波数領域ダウンミキシング手段に供給する時間軸/周波
    数軸変換手段とを含むことを特徴とするオーディオ復号
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載のオーディオ復号装置で
    あって、 上記周波数領域ダウンミキシング手段は、処理すべき少
    なくとも1つのチャネルのオーディオ信号についてのデ
    ータブロックの長さが処理すべき他のチャネルのオーデ
    ィオ信号についてのデータブロックの長さと異なる場合
    に、上記少なくとも1つのチャネルのオーディオ信号を
    ミキシングの対象から除外することを特徴とするオーデ
    ィオ復号装置。
  7. 【請求項7】 複数チャネルのオーディオ信号を時間軸
    /周波数軸変換を介して周波数領域で表す周波数領域オ
    ーディオデータを含む符号化データを復号するオーディ
    オ復号装置であって、 上記周波数領域オーディオデータは、各々が可変ビット
    長を有し上記複数チャネルのオーディオ信号の1つにつ
    いてのサンプルを表すサンプルデータを含み、 上記オーディオ復号装置は、上記周波数領域オーディオ
    データから各サンプルデータのビット長を求めてサンプ
    ルデータを識別する逆量子化手段と、 上記逆量子化手段により識別されたサンプルデータを周
    波数領域から時間領域へと変換する周波数軸/時間軸変
    換手段と、 上記逆量子化手段における逆量子化処理および上記周波
    数軸/時間軸変換手段における周波数軸/時間軸変換処
    理において使用するメモリとを含み、 上記複数チャネルのオーディオ信号の各々について、上
    記逆量子化手段における逆量子化処理と上記周波数軸/
    時間軸変換手段における周波数軸/時間軸変換処理とを
    パイプライン処理で行うようにしたことを特徴とするオ
    ーディオ復号装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のオーディオ復号装置で
    あって、 上記周波数領域オーディオデータは、上記複数チャネル
    のオーディオ信号のうちの少なくとも2つについて共用
    されるカップリングデータを含み、 上記メモリは、上記カップリングデータを記憶するため
    の領域を有することを特徴とするオーディオ復号装置。
  9. 【請求項9】 複数チャネルのオーディオ信号を時間軸
    /周波数軸変換を介して周波数領域で表す周波数領域オ
    ーディオデータを含む符号化データを復号するオーディ
    オ復号装置であって、上記オーディオ復号装置は、 上記複数チャネルのオーディオ信号の各々について、コ
    サイン関数を使用して上記周波数領域オーディオデータ
    を周波数領域から時間領域へと変換して時間領域オーデ
    ィオデータを作成する周波数軸/時間軸変換手段と、 上記コサイン関数に由来する対称性を有する1組の時間
    領域オーディオデータ値のうちの一方から他方を求めて
    窓掛け演算を行う窓掛け手段と、 上記窓掛け手段により窓掛け演算を行う際に使用する該
    時間領域オーディオデータを遅延するためのバッファメ
    モリであって、上記対称性を有する1組の該時間領域オ
    ーディオデータ値のうちの上記一方を記憶するバッファ
    メモリとを含むことを特徴とするオーディオ復号装置。
  10. 【請求項10】 複数チャネルのオーディオ信号を時間
    軸/周波数軸変換を介して周波数領域で表す周波数領域
    オーディオデータを含む符号化データを復号するオーデ
    ィオ復号装置であって、上記オーディオ復号装置は、 上記複数チャネルのオーディオ信号の各々について、上
    記周波数領域オーディオデータを周波数領域から時間領
    域へと変換して時間領域オーディオデータを作成する周
    波数軸/時間軸変換手段と、 上記時間領域オーディオデータに対して窓掛け演算を行
    う窓掛け手段と、 上記複数チャネルのオーディオ信号を所定のレベル比で
    所定のチャネル数にミキシングするように、上記窓掛け
    手段から出力された時間領域オーディオデータを処理す
    るダウンミキシング手段と、 上記ダウンミキシング手段から出力された時間領域オー
    ディオデータを一時的に記憶して出力するためのバッフ
    ァメモリとを含むことを特徴とするオーディオ復号装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のオーディオ復号装
    置であって、 上記バッファメモリは、上記ダウンミキシング手段から
    出力された時間領域オーディオデータを一定レートで出
    力するための領域を含むことを特徴とするオーディオ復
    号装置。
  12. 【請求項12】 複数チャネルのオーディオ信号を時間
    軸/周波数軸変換を介して周波数領域で表す周波数領域
    オーディオデータを含む符号化データを復号するオーデ
    ィオ復号装置であって、上記オーディオ復号装置は、 上記複数チャネルのオーディオ信号の各々について、上
    記周波数領域オーディオデータを周波数領域から時間領
    域へと変換して時間領域オーディオデータを作成する周
    波数軸/時間軸変換手段と、 上記時間領域オーディオデータに対して窓掛け演算を行
    う窓掛け手段と、 上記窓掛け手段が窓掛け演算を行う際に使用するデータ
    遅延用のバッファメモリと、 上記複数チャネルのオーディオ信号を所定のレベル比で
    所定のチャネル数にミキシングするように、上記窓掛け
    手段から出力された時間領域オーディオデータを処理す
    るダウンミキシング手段であって、処理された時間領域
    オーディオデータを上記バッファメモリに記憶させるダ
    ウンミキシング手段とを含むことを特徴とするオーディ
    オ復号装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のオーディオ復号装
    置であって、 上記時間領域オーディオデータを、上記窓掛け手段が窓
    掛け演算を行う際に遅延されるべき部分と遅延されるべ
    きでない部分とに分ける分配手段を更に含み、 上記ダウンミキシング手段は、上記分配手段から出力さ
    れた遅延されるべき部分のみを処理し、処理された部分
    を上記バッファメモリに記憶させることを特徴とするオ
    ーディオ復号装置。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載のオーディオ復号装置
    であって、 上記周波数軸/時間軸変換手段は、MDCT(Modified
    Discrete Cosine Transform)を使用して上記周波数領域
    オーディオデータを周波数領域から時間領域へと変換す
    ることを特徴とするオーディオ復号装置。
  15. 【請求項15】 請求項7に記載のオーディオ復号装置
    であって、 上記周波数軸/時間軸変換手段は、MDCT(Modified
    Discrete Cosine Transform)を使用して上記周波数領域
    オーディオデータを周波数領域から時間領域へと変換す
    ることを特徴とするオーディオ復号装置。
  16. 【請求項16】 請求項9に記載のオーディオ復号装置
    であって、 上記周波数軸/時間軸変換手段は、MDCT(Modified
    Discrete Cosine Transform)を使用して上記周波数領域
    オーディオデータを周波数領域から時間領域へと変換す
    ることを特徴とするオーディオ復号装置。
  17. 【請求項17】 請求項10に記載のオーディオ復号装
    置であって、 上記周波数軸/時間軸変換手段は、MDCT(Modified
    Discrete Cosine Transform)を使用して上記周波数領域
    オーディオデータを周波数領域から時間領域へと変換す
    ることを特徴とするオーディオ復号装置。
  18. 【請求項18】 請求項12に記載のオーディオ復号装
    置であって、 上記周波数軸/時間軸変換手段は、MDCT(Modified
    Discrete Cosine Transform)を使用して上記周波数領域
    オーディオデータを周波数領域から時間領域へと変換す
    ることを特徴とするオーディオ復号装置。
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