JPH09248109A

JPH09248109A - スプール可動式蹄鉄型両軸受けリール

Info

Publication number: JPH09248109A
Application number: JP12758996A
Authority: JP
Inventors: Mitsuhiro Gunji; 光浩郡司
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-03-18
Filing date: 1996-03-18
Publication date: 1997-09-22

Abstract

(57)【要約】【目的】スプール自体の向きを変えることによってス
プールの片端を開放し、糸を螺線状にスムーズに出て行
かせる。それにより高い性能をもちながら非常に扱いや
すい釣り用リールを提供する。【構成】スプール（２）の軸（６）とギア（７）が開
放されると、スプール（２）の片端が糸の出口方向を向
いて開放される。この時スプール（２）は下部に下がっ
た側のすべり板（８）によって固定される。この移動の
ための動力は、磁力又はバネ・ギア等によるものであ
る。以上の如く構成されたリール。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、スプール自体が、向
きを変えるリールによる、投げ釣り用リール等、糸巻器
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、一般に次の２種類が主流であっ
た。（イ）ボディーに固定されたスプールの両軸受けリー
ル。（ロ）スプールのまわりをリングが回転し、そのリン
グを介して、糸を９０度方向転換させて巻く、片軸受け
リール。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これらには、次の様な
欠点があった。（イ）糸が出る時には、スプールが回る仕組であるた
め、糸の出ていくスピードよりスプールの回転が速くな
ってしまうと糸の極度のもつれ現象を引き起こす。この
ため、初心者には扱えず、上級者でも軽い仕掛けを飛ば
すことは、できなかった。（ロ）一方こちらは、片軸受けである上に、一旦糸を
リングに介して９０度方向転換させて巻くために巻き力
が弱く、しかも糸がリングを介されるため、糸切れしや
すかった。さらに構造が複雑であるため、スプールが手
元から遠く位置し、指が届きにくく、仕掛けの落下点へ
の精度がよくなかった。本発明は、これら全ての欠点を
除くためになされたものである。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

（イ）スプール（２）が可動してその片側の先端が糸
の出口方向を向くことができるだけの空間（３）をボデ
ィーに設ける。（ロ）（イ）の様にするとボディー（１）は必然的に
左側と右側が後部で一体化する（ハ）さらに糸の出ていく状態に変化させるために、
スプール（２）が磁力やバネまたはギア等によってスプ
ール（２）の片側の先端が糸の出口方向を向き開放され
る。本発明は、以上の様な構成よりなるリールである。

【０００５】

【作用】

（イ）本発明によるリールは糸出し状態において、ス
プール（２）の片端が開放されるので、糸が螺線状にス
ムーズに出る。（ロ）糸巻き取り状態においては、両軸受けなので糸
巻き力が強く、しかも直接スプール（２）で巻くため、
糸切れしにくい。（ハ）構造上、円を基調としたデザインとなるため手
に馴染み、指が届きやすい。（ニ）構造上、左右一体化ボディー（１）となるため
全体の強度が、強いものとなる。

【０００６】

【実施例】

（イ）本発明を糸出し状態に変化させるために、まず
指孔内（４）にあるスイッチ（５）、あるいは生産コス
トや構造上の問題によってスイッチ（５）は、どこに位
置してもかまわないが、それをＯＮ状態にする。（ロ）するとスプール（２）の先端に位置する軸
（６）がスプール（２）を開放する。軸はボディー
（１）側にあってもよい。（ハ）スプール側ギア（７）を開放する。それにとも
ないスプール可動のためすべり板（８）が可動のための
溝（９）を通って移動しスプール（２）の片端は糸の出
口方向に向いて開放される。この時スプール（２）は下
部に下がった側の、可動するすべり板（８）によって固
定される。この移動のための動力は、磁力、バネ、ギア
等によるものである。

【０００７】

【発明の効果】

（イ）この発明によれば、従来の両軸受けリールに比
べ、格段にスムーズに糸が出て行くので、軽い仕掛けを
遠くに、しかも正確に飛ばすことができる。また簡単な
ので、初心者や子供女性にも扱いやすい。（ロ）糸の極度のもつれ状態は起こらないので、もつ
れた糸を釣り場にすてる、釣り場汚染がなくなる。（ハ）ボディーが左右一体型となるので強度が増し、
それまで必要であった支軸が消えてスッキリとなる。そ
れによりレベルワインダー（１０）に糸が通しやすい。
また手に馴染む。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の糸巻き状態における平面図の一部を
切り欠いたものである。

【図２】本発明の糸出し状態における平面図の一部を
切り欠いたものである。

【符号の説明】

１ボディー２スプール３スプール移動空間４指孔５キャストスイッチ６スプール固定軸７スプール側ギア８スプール移動のた
めのすべり板９すべり板の溝１０自動的に糸を均等
に巻く、リング

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ボディー（１）の内部で、スプール
（２）自体が可動して向きを変え、その先端が糸の出口
方向を向くリール。
【請求項２】ボディー（１）の左側と右側が、後部で
一体化している、両軸受けリール。