JPH09233425A - 再生装置と再生方法 - Google Patents

再生装置と再生方法

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JPH09233425A
JPH09233425A JP8041130A JP4113096A JPH09233425A JP H09233425 A JPH09233425 A JP H09233425A JP 8041130 A JP8041130 A JP 8041130A JP 4113096 A JP4113096 A JP 4113096A JP H09233425 A JPH09233425 A JP H09233425A
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Tae Aoki
妙 青木
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定時間内に再生される複数の副映像ユニッ
ト内の最初の副映像ユニットに付与されるタイムスタン
プとして画素データの転送時間を考慮せずに零を記述で
き、表示崩れの発生を防止できる。 【解決手段】 メインSTC120aの初期値が画素デ
ータの転送時間を考慮して所定時間後に「0」となる値
となっているため、再生を行う最初の副映像データユニ
ットにおけるPTSを画素データの転送時間を考慮せず
に零を記述することができる。また、所望の表示制御シ
ーケンスDCSQに対する処理の途中で、デコード処理
が中断してしまった場合に、再び最初の表示制御シーケ
ンスDCSQ0からデコード処理を行うことにより、デ
コード処理が中断することによる表示抜け等の表示崩れ
が発生するのを防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主映像とともに
同時再生される副映像などの画像情報をエンコードしデ
コードして再生する再生装置と再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、映像や音声用のデータをディジタ
ルで記録した光ディスクを再生する動画対応の光ディス
ク再生装置が開発されており、例えば、映画ソフトやカ
ラオケ等の再生装置として広く利用されている。また、
最近では、動画に対するデータ圧縮方式がMPEG(Mo
ving Picture Image Coding Expert Group)方式として
国際標準化されるに至っている。このMPEG方式は映
像データを可変長圧縮する方式である。
【0003】また、現在、MPEG2方式が国際標準化
されつつあり、これに伴ってMPEG圧縮方式に対応し
たシステムフォーマットもMPEG2システムレイヤと
して規定されている。このMPEG2システムレイヤで
は、動画、音声、その他のデータを同期して転送かつ再
生できるように、それぞれのデータに基準時刻を用いて
表現した転送開始時刻と再生開始時刻を設定することが
規定されている。これらの情報により通常再生を行う。
【0004】映画の字幕やテレビ音量の設定値として表
示されるイメージなど主映像にスーパーインポーズされ
る1または複数の副映像は、主映像に同期して再生され
るようにランレングス圧縮されて記録されており、この
副映像は複数のパックからなる副映像ユニットごとに、
その副映像ユニットに付与されているタイムスタンプに
基づいて再生されるようになっている。
【0005】この場合、対応する最初の副映像ユニット
のタイムスタンプを零とすることができず、画素データ
の転送時間を考慮した値を記述しなければならなかっ
た。
【0006】また、1つの副映像ユニットは複数のシー
ケンスから構成され、各シーケンスごとに各シーケンス
順に付与される表示開始時刻としてのタイムスタンプと
コマンド等からなる表示制御シーケンスから構成されて
いる。
【0007】このような構成において、1つの副映像ユ
ニットの途中のシーケンスの内容が転送されなかった際
に、表示制御シーケンスに対するデコード処理の中断に
より副映像の表示抜け等の表示崩れが発生する可能性が
あった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、所定時間
内に再生される最初の副映像ユニットに付与されるタイ
ムスタンプとして画素データの転送時間を考慮せずに零
を記述でき、また所望の表示制御シーケンスに対するデ
コード処理の中断による表示崩れの発生を防止できる再
生装置と再生方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の再生装置は、
ビットマップデータ化されかつパケット化される副映像
の再生開始時刻を表現したタイムスタンプと、上記副映
像のビットマップデータを圧縮した画素データとを含む
副映像ユニットが複数パック化されたデータストリーム
が記録された記録媒体から、上記データストリームの内
容を再生するものにおいて、所定の再生する時刻に対応
する上記データストリームから上記パック化された1ま
たは複数の副映像ユニットのデータを分離する手段、こ
の分離された副映像ユニットのパックを分解する手段、
この分解したパックに上記タイムスタンプが記録されて
いる場合は、このタイムスタンプを抽出する手段、上記
所定の再生する時刻から1副映像ユニットが転送される
のに十分な時間が経過した際に零となる時刻からスター
トするシステムタイマが示す時間と上記抽出されたタイ
ムスタンプの内容と比較し、両者が一致したときに、こ
の上記タイムスタンプに対応する副映像ユニットの圧縮
された画素データを伸張して、エンコードされる前の上
記副映像を生成する手段、およびこの生成されたエンコ
ードされる前の上記副映像を再生表示する手段から構成
されている。
【0010】この発明の再生装置は、ビットマップデー
タ化されかつパケット化される副映像の再生開始時刻を
表現した第1のタイムスタンプと、それぞれが上記副映
像を表示する表示開始時刻を表現した第2のタイムスタ
ンプと上記副映像を表示する順序および内容を制御する
ための表示制御シーケンスからなる表示制御シーケンス
テーブルと、上記副映像のビットマップデータを圧縮し
た画素データと、上記副映像のパケットのサイズおよび
上記表示制御シーケンステーブルのロケーションを含む
副映像ユニットヘッダとを含む副映像ユニットが複数パ
ック化されたデータストリームが記録された記録媒体か
ら、上記データストリームの内容を再生するものにおい
て、所定の再生する時刻に対応する上記データストリー
ムから上記パック化された1または複数の副映像ユニッ
トのデータを分離する手段、上記分離された副映像ユニ
ットのパックを分解する手段、分解したパックに上記第
1あるいは第2のタイムスタンプが記録されている場合
は、この第1あるいは第2のタイムスタンプを抽出する
手段、上記所定の再生する時刻からスタートするシステ
ムタイマが示す時間と上記抽出された第1のタイムスタ
ンプの内容と比較し、両者が一致したときに、上記表示
制御シーケンステーブルの複数の表示制御シーケンスの
内容に基づいて、上記圧縮された画素データを伸張し
て、エンコードされる前の上記副映像を生成する手段、
上記システムタイマが示す時間と上記抽出された第1の
タイムスタンプの内容とが一致するごとにスタートする
サブタイマによる時刻と、上記抽出された第2のタイム
スタンプの内容と比較し、両者が一致したときに、上記
表示制御シーケンステーブルの複数の表示制御シーケン
スの内容に基づいて、上記生成されたエンコードされる
前の上記副映像を再生表示する手段、および上記表示制
御シーケンスごとに副映像を再生表示している際に、上
記表示制御シーケンスの内容が完全に転送されなかった
場合に、上記サブタイマを零からスタートさせるととも
に、上記表示制御シーケンステーブルの最初からの表示
制御シーケンスを用いて上記副映像を生成する手段から
構成されている。
【0011】この発明の再生装置は、ビットマップデー
タ化されかつパケット化される副映像の再生開始時刻を
表現した第1のタイムスタンプと、それぞれが上記副映
像を表示する表示開始時刻を表現した第2のタイムスタ
ンプと上記副映像を表示する順序および内容を制御する
ための表示制御シーケンスからなる表示制御シーケンス
テーブルと、上記副映像のビットマップデータを圧縮し
た画素データと、上記副映像のパケットのサイズおよび
上記表示制御シーケンステーブルのロケーションを含む
副映像ユニットヘッダとを含む副映像ユニットが複数パ
ック化されたデータストリームが記録された記録媒体か
ら、上記データストリームの内容を再生するものにおい
て、所定の再生する時刻に対応する上記データストリー
ムから上記パック化された1または複数の副映像ユニッ
トのデータを分離する手段、上記分離された副映像ユニ
ットのパックを分解する手段、分解したパックに上記第
1あるいは第2のタイムスタンプが記録されている場合
は、この第1あるいは第2のタイムスタンプを抽出する
手段、上記所定の再生する時刻から1副映像ユニットが
転送されるのに十分な時間が経過した際に零となる時刻
からスタートするシステムタイマが示す時間と上記抽出
された第1のタイムスタンプの内容と比較し、両者が一
致したときに、上記表示制御シーケンステーブルの複数
の表示制御シーケンスの内容に基づいて、上記圧縮され
た画素データを伸張して、エンコードされる前の上記副
映像を生成する手段、上記システムタイマが示す時間と
上記抽出された第1のタイムスタンプの内容とが一致す
るごとにスタートするサブタイマによる時刻と、上記抽
出された第2のタイムスタンプの内容と比較し、両者が
一致したときに、上記表示制御シーケンステーブルの複
数の表示制御シーケンスの内容に基づいて、上記生成さ
れたエンコードされる前の上記副映像を再生表示する手
段、および上記表示制御シーケンスごとに副映像を再生
表示している際に、上記表示制御シーケンスの内容が完
全に転送されなかった場合に、上記サブタイマを零から
スタートさせるとともに、上記表示制御シーケンステー
ブルの最初からの表示制御シーケンスを用いて上記副映
像を生成する手段から構成されている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施の形態に係る画像情報のエンコード/デコード
システムを説明する。なお、重複説明を避けるために、
複数の図面に渡り機能上共通する部分には共通の参照符
号が用いられている。
【0013】図1〜図27は、この発明の一実施の形態
に係る画像情報のエンコード/デコードシステムを説明
するための図である。
【0014】図1は、この発明を適用できる情報保持媒
体の一例としての光ディスクODの記録データ構造を略
示している。
【0015】この光ディスクODは、たとえば片面約5
Gバイトの記憶容量をもつ両面貼合せディスクであり、
ディスク内周側のリードインエリアからディスク外周側
のリードアウトエリアまでの間に多数の記録トラックが
配置されている。各トラックは多数の論理セクタで構成
されており、それぞれのセクタに各種情報(適宜圧縮さ
れたデジタルデータ)が格納されている。
【0016】図2は、図1の光ディスクODに記録され
る映像(ビデオ)用ファイルのデータ構造を例示してい
る。
【0017】図2に示すように、この映像用ファイル
は、ファイル管理情報1および映像用データ2を含んで
いる。映像用データ2は、ビデオデータユニット(ブロ
ック)、オーディオデータユニット(ブロック)、副映
像データユニット(ブロック)、そしてこれらのデータ
再生を制御するために必要な情報(DSI;Disk Searc
h Information )を記録したDSIユニット(ブロッ
ク)から構成されている。各ユニットは、たとえばデー
タの種類毎に一定のデータサイズのパケットに、それぞ
れ分割される。ビデオデータユニット、オーディオデー
タユニットおよび副映像データユニットは、これらユニ
ット群の直前に配置されたDSIを基に、それぞれ同期
をとって再生される。
【0018】すなわち、図1の複数論理セクタの集合体
の中に、ディスクODで使用されるシステムデータを格
納するシステムエリアと、ボリューム管理情報エリアと
複数ファイルエリアが、形成される。
【0019】上記複数のファイルエリアのうち、たとえ
ばファイル1は、主映像情報(図中のVIDEO)、主
映像に対して補助的な内容を持つ副映像情報(図中のS
UB−PICTURE)、音声情報(図中のAUDI
O)、再生情報(図中のPLAYBACK INF
O.)等を含んでいる。
【0020】図3は、図2で例示したデータ構造のう
ち、エンコード(ランレングス圧縮)された副映像情報
のパックの論理構造を例示している。
【0021】図3の上部に示すように、ビデオデータに
含まれる副映像情報の1パックはたとえば2048バイ
ト(2kB)で構成される。この副映像情報の1パック
は、先頭のパックのヘッダのあとに、1以上の副映像パ
ケットを含んでいる。パックヘッダには、それぞれファ
イル全体の再生を通じて基準となる時刻(SCR;Syst
em Clock Reference)が付与されており、同じ時刻のS
CRが付与されている副映像情報のパック内の副映像パ
ケットが後述するデコーダへ転送されるようになってい
る。第1の副映像パケットは、そのパケットのヘッダの
あとに、ランレングス圧縮された副映像データ(SP
DATA1)を含んでいる。同様に、第2の副映像パケ
ットは、そのパケットのヘッダのあとに、ランレングス
圧縮された副映像データ(SP DATA2)を含んで
いる。
【0022】このような複数の副映像データ(SP D
ATA1、SP DATA2、…)をランレングス圧縮
の1ユニット(1単位)分集めたもの、すなわち副映像
データユニット30に、副映像ユニットヘッダ31が付
与される。この副映像ユニットヘッダ31のあとに、1
ユニット分の映像データ(たとえば2次元表示画面の1
水平ライン分のデータ)をランレングス圧縮した画素デ
ータ32、および各副映像パックの表示制御シーケンス
情報を含むテーブル33が続く。
【0023】換言すると、1ユニット分のランレングス
圧縮データ30は、1以上の副映像パケットの副映像デ
ータ部分(SP DATA1、SP DATA2、…)
の集まりで形成されている。この副映像データユニット
30は、副映像表示用の各種パラメータが記録されてい
る副映像ユニットヘッダSPUH31と、ランレングス
符号からなる表示データ(圧縮された画素データ)PX
D32と、表示制御シーケンステーブルDCSQT33
とで構成されている。
【0024】図4は、図3で例示した1ユニット分のラ
ンレングス圧縮データ30のうち、副映像ユニットヘッ
ダ31の内容の一部を例示している(SPUH31の他
部については図19参照)。ここでは、主映像(たとえ
ば映画の映像本体)とともに記録・伝送(通信)される
副映像(たとえば主映像の映画のシーンに対応した字
幕)のデータに関して、説明を行なう。
【0025】図4に示すように、副映像ユニットヘッダ
SPUH31には、画素データ32のTV画面上での表
示サイズすなわち表示開始位置および表示範囲(幅と高
さ)SPDSZと、副映像データパケット内の表示制御
シーケンステーブル33の記録開始位置SPDCSQT
Aとが、記録されている。
【0026】もう少し具体的にいうと、副映像ユニット
ヘッダSPUH31には、図4に示すように、以下の内
容を持つ種々なパラメータ(SPDDADRなど)が記
録されている: (1)この表示データのモニタ画面上における表示開始
位置および表示範囲(幅および高さ)を示す情報(SP
DSZ)と; (2)パケット内の表示制御シーケンステーブル33の
記録開始位置情報(副映像の表示制御シーケンステーブ
ル開始アドレスSPDCSQTA)。
【0027】図3または図4に示す副映像の画素データ
(ランレングスデータ)32は、図5に示すランレング
ス圧縮規則1〜6によって、その1単位のデータ長(可
変長)が決まる。そして、決まったデータ長でエンコー
ド(ランレングス圧縮)およびデコード(ランレングス
伸張)が行われる。
【0028】図5は、図4で例示した副映像画素データ
(ランレングスデータ)32部分が2ビットの画素デー
タで構成される場合において、一実施の形態に係るエン
コード方法で採用されるランレングス圧縮規則1〜6を
説明するものである。
【0029】また、図6は、図4で例示した副映像画素
データ(ランレングスデータ)32部分が2ビットの画
素データで構成される場合において、上記圧縮規則1〜
6を具体的に説明するための図である。
【0030】図5の1列目に示す規則1では、同一画素
が1〜3個続く場合、4ビットデータでエンコード(ラ
ンレングス圧縮)のデータ1単位を構成する。この場
合、最初の2ビットで継続画素数を表し、続く2ビット
で画素データ(画素の色情報など)を表す。
【0031】たとえば、図6の上部に示される圧縮前の
映像データPXDの最初の圧縮データ単位CU01は、
2個の2ビット画素データd0、d1=(0000)b
を含んでいる(bはバイナリであることを指す)。この
例では、同一の2ビット画素データ(00)bが2個連
続(継続)している。
【0032】この場合、図6の下部に示すように、継続
数「2」の2ビット表示(10)bと画素データの内容
(00)bとを繋げたd0、d1=(1000)bが、
圧縮後の映像データPXDのデータ単位CU01*とな
る。
【0033】換言すれば、規則1によってデータ単位C
U01の(0000)bがデータ単位CU01*の(1
000)bに変換される。この例では実質的なビット長
の圧縮は得られていないが、たとえば同一画素(00)
bが3個連続するCU01=(000000)bなら
ば、圧縮後はCU01*=(1100)bとなって、2
ビットの圧縮効果が得られる。
【0034】図5の2列目に示す規則2では、同一画素
が4〜15個続く場合、8ビットデータでエンコードの
データ1単位を構成する。この場合、最初の2ビットで
規則2に基づくことを示す符号化ヘッダを表し、続く4
ビットで継続画素数を表し、その後の2ビットで画素デ
ータを表す。
【0035】たとえば、図6の上部に示される圧縮前の
映像データPXDの2番目の圧縮データ単位CU02
は、5個の2ビット画素データd2、d3、d4、d
5、d6=(0101010101)bを含んでいる。
この例では、同一の2ビット画素データ(01)bが5
個連続(継続)している。
【0036】この場合、図6の下部に示すように、符号
化ヘッダ(00)bと、継続数「5」の4ビット表示
(0101)bと画素データの内容(01)bとを繋げ
たd2〜d6=(00010101)bが、圧縮後の映
像データPXDのデータ単位CU02*となる。
【0037】換言すれば、規則2によってデータ単位C
U02の(0101010101)b(10ビット長)
がデータ単位CU02*の(00010101)b(8
ビット長)に変換される。この例では実質的なビット長
圧縮分は10ビットから8ビットへの2ビットしかない
が、継続数がたとえば15(CU02の01が15個連
続するので30ビット長)の場合は、これが8ビットの
圧縮データ(CU02*=00111101)となり、
30ビットに対して22ビットの圧縮効果が得られる。
つまり、規則2に基づくビット圧縮効果は、規則1のも
のよりも大きい。しかし、解像度の高い微細な画像のラ
ンレングス圧縮に対応するためには、規則1も必要とな
る。
【0038】図5の3列目に示す規則3では、同一画素
が16〜63個続く場合、12ビットデータでエンコー
ドのデータ1単位を構成する。この場合、最初の4ビッ
トで規則3に基づくことを示す符号化ヘッダを表し、続
く6ビットで継続画素数を表し、その後の2ビットで画
素データを表す。
【0039】たとえば、図6の上部に示される圧縮前の
映像データPXDの3番目の圧縮データ単位CU03
は、16個の2ビット画素データd7〜d22=(10
1010………1010)bを含んでいる。この例で
は、同一の2ビット画素データ(10)bが16個連続
(継続)している。
【0040】この場合、図6の下部に示すように、符号
化ヘッダ(0000)bと、継続数「16」の6ビット
表示(010000)bと画素データの内容(10)b
とを繋げたd7〜d22=(00000100001
0)bが、圧縮後の映像データPXDのデータ単位CU
03*となる。
【0041】換言すれば、規則3によってデータ単位C
U03の(101010………1010)b(32ビッ
ト長)がデータ単位CU03*の(000001000
010)b(12ビット長)に変換される。この例では
実質的なビット長圧縮分は32ビットから12ビットへ
の20ビットであるが、継続数がたとえば63(CU0
3の10が63個連続するので126ビット長)の場合
は、これが12ビットの圧縮データ(CU03*=00
0011111110)となり、126ビットに対して
114ビットの圧縮効果が得られる。つまり、規則3に
基づくビット圧縮効果は、規則2のものよりも大きい。
【0042】図5の4列目に示す規則4では、同一画素
が64〜255個続く場合、16ビットデータでエンコ
ードのデータ1単位を構成する。この場合、最初の6ビ
ットで規則4に基づくことを示す符号化ヘッダを表し、
続く8ビットで継続画素数を表し、その後の2ビットで
画素データを表す。
【0043】たとえば、図6の上部に示される圧縮前の
映像データPXDの4番目の圧縮データ単位CU04
は、69個の2ビット画素データd23〜d91=(1
11111………1111)bを含んでいる。この例で
は、同一の2ビット画素データ(11)bが69個連続
(継続)している。
【0044】この場合、図6の下部に示すように、符号
化ヘッダ(000000)bと、継続数「69」の8ビ
ット表示(00100101)bと画素データの内容
(11)bとを繋げたd23〜d91=(000000
0010010111)bが、圧縮後の映像データPX
Dのデータ単位CU04*となる。
【0045】換言すれば、規則4によってデータ単位C
U04の(111111………1111)b(138ビ
ット長)がデータ単位CU04*の(00000000
10010111)b(16ビット長)に変換される。
この例では実質的なビット長圧縮分は138ビットから
16ビットへの122ビットであるが、継続数がたとえ
ば255(CU01の11が255個連続するので51
0ビット長)の場合は、これが16ビットの圧縮データ
(CU04*=0000001111111111)と
なり、510ビットに対して494ビットの圧縮効果が
得られる。つまり、規則4に基づくビット圧縮効果は、
規則3のものよりも大きい。
【0046】図5の5列目に示す規則5では、エンコー
ドデータ単位の切換点からラインの終わりまで同一画素
が続く場合に、16ビットデータでエンコードのデータ
1単位を構成する。この場合、最初の14ビットで規則
5に基づくことを示す符号化ヘッダを表し、続く2ビッ
トで画素データを表す。
【0047】たとえば、図6の上部に示される圧縮前の
映像データPXDの5番目の圧縮データ単位CU05
は、1個以上の2ビット画素データd92〜dn=(0
00000………0000)bを含んでいる。この例で
は、同一の2ビット画素データ(00)bが有限個連続
(継続)しているが、規則5では継続画素数が1以上い
くつでも良い。
【0048】この場合、図6の下部に示すように、符号
化ヘッダ(00000000000000)bと、画素
データの内容(00)bとを繋げたd92〜dn=(0
000000000000000)bが、圧縮後の映像
データPXDのデータ単位CU05*となる。
【0049】換言すれば、規則5によってデータ単位C
U05の(000000………0000)b(不特定ビ
ット長)がデータ単位CU05*の(00000000
00000000)b(16ビット長)に変換される。
規則5では、ラインエンドまでの同一画素継続数が16
ビット長以上あれば、圧縮効果が得られる。
【0050】図5の6列目に示す規則6では、エンコー
ド対象データが並んだ画素ラインが1ライン終了した時
点で、1ライン分の圧縮データPXDの長さが8ビット
の整数倍でない(すなわちバイトアラインでない)場合
に、4ビットのダミーデータを追加して、1ライン分の
圧縮データPXDがバイト単位になるように(すなわち
バイトアラインされるように)している。
【0051】たとえば、図6の下部に示される圧縮後の
映像データPXDのデータ単位CU01*〜CU05*
の合計ビット長は、必ず4ビットの整数倍にはなってい
るが、必ずしも8ビットの整数倍になっているとは限ら
ない。
【0052】たとえばデータ単位CU01*〜CU05
*の合計ビット長が1020ビットでありバイトアライ
ンとするために4ビット不足しているなら、図6の下部
に示すように、4ビットのダミーデータCU06*=
(0000)bを1020ビットの末尾に付加して、バ
イトアラインされた1024ビットのデータ単位CU0
1*〜CU06*を出力する。
【0053】なお、2ビット画素データは、必ずしも4
種類の画素色を表示するものに限定されない。たとえ
ば、画素データ(00)bで副映像の背景画素を表し、
画素データ(01)bで副映像のパターン画素を表し、
画素データ(10)bで副映像の第1強調画素を表し、
画素データ(11)bで副映像の第2強調画素を表わす
ようにしても良い。
【0054】画素データの構成ビット数がもっと多けれ
ば、より他種類の副映像画素を指定できる。たとえば画
素データが3ビットの(000)b〜(111)bで構
成されているときは、ランレングスエンコード/デコー
ドされる副映像データにおいて、最大8種類の画素色+
画素種類(強調効果)を指定できるようになる。
【0055】図7は、エンコードされた画像情報(図3
の31+32+33)を持つ高密度光ディスクの、量産
からユーザサイドにおける再生までの流れを説明すると
ともに;エンコードされた画像情報の、放送/ケーブル
配信からユーザ/加入者における受信/再生までの流れ
を説明するブロック図である。
【0056】たとえば圧縮前ランレングスデータが図7
のエンコーダ200に入力されると、エンコーダ200
は、たとえば図5の圧縮規則1〜6に基づくソフトウエ
ア処理により、入力されたデータがランレングス圧縮
(エンコード)される。
【0057】図1に示すような光ディスクODに図2に
示すような論理構成のデータが記録される場合は、図7
のエンコーダ200によるランレングス圧縮処理(エン
コード処理)は、図3の副映像データに対して実施され
る。
【0058】図7のエンコーダ200には、上記光ディ
スクODを完成させるに必要な種々なデータも入力され
る。これらのデータは、たとえばMPEG(Mortion Pi
cture Expert Group)の規格に基づき圧縮され、圧縮後
のデジタルデータがレーザカッティングマシン202ま
たは変調器/送信器210に送られる。
【0059】レーザカッティングマシン202におい
て、図示しないマザーディスクにエンコーダ200から
のMPEG圧縮データがカッティングされて、光ディス
クマスタ204が製造される。
【0060】2枚貼合せ高密度光ディスク量産設備20
6では、このマスタ204を雛形にして、たとえば厚さ
0. 6ミリのポリカーボネート基板上のレーザ光反射膜
に、マスタの情報が転写される。それぞれ別のマスタ情
報が転写された大量2枚のポリカーボネート基板は、張
り合わされて、厚さ1. 2ミリの両面光ディスク(ある
いは片面読み取り形両面ディスク)となる。
【0061】設備206で量産された貼合せ高密度光デ
ィスクODは各種市場に頒布され、ユーザの手元に届
く。
【0062】頒布されたディスクODは、ユーザの再生
装置300で再生される。この装置300は、エンコー
ダ200でエンコードされたデータを元の情報に復元す
るデコーダ101を備えている。デコーダ101でデコ
ードされた情報は、たとえばユーザのモニタTVに送ら
れ、映像化される。こうして、エンドユーザは大量頒布
されたディスクODから、元の映像情報を観賞すること
ができるようになる。
【0063】一方、エンコーダ200から変調器/送信
器210に送られた圧縮情報は、所定の規格に沿って変
調され、送信される。たとえば、エンコーダ200から
の圧縮映像情報は、対応する音声情報とともに衛星放送
(212)される。あるいは、エンコーダ200からの
圧縮映像情報は、対応する音声情報とともにケーブル伝
送(212)される。
【0064】放送あるいはケーブル伝送された圧縮映像
/音声情報は、ユーザあるいは加入者の受信器/復調器
400で受信される。この受信器/復調器400は、エ
ンコーダ200でエンコードされたデータを元の情報に
復元するデコーダ101を備えている。デコーダ101
でデコードされた情報は、たとえばユーザのモニタTV
に送られ、映像化される。こうして、エンドユーザは放
送あるいはケーブル伝送された圧縮映像情報から、元の
映像情報を観賞することができるようになる。
【0065】図8は、この発明に基づく画像デコード
(ランレングス伸張)を実行するデコーダのハードウエ
アの一実施形態(ノンインターレース仕様)を示すブロ
ック図である。ランレングス圧縮された副映像データS
PD(図3のデータ32相当)をデコードするデコーダ
101(図7参照)は、図8のように構成することがで
きる。このデコーダ101には、同じ時刻のSCRが付
与されている副映像情報のパック内の副映像パケットが
順次転送されるようになっており、上記SCRも供給さ
れており、このSCRに応じて後述するメインSTC1
20aの計数が所定時間後に零となる値から開始される
ようになっている。この所定時間とは、上記SCRに対
応する1副映像ユニット(最大サイズ)のものの転送時
間分に対応している。たとえば、1副映像ユニットの最
大サイズが65535バイトで転送レートが740ns
ec/1バイトの場合、65535×740/1000
000≒48.5msecとなり、約48.5msec
後に零となる値から開始されるようになっている。
【0066】以下、図8を参照しながら、図4に示すよ
うなフォーマットのランレングス圧縮された画素データ
を含む信号をランレングス伸張する副映像データデコー
ダについて、説明する。
【0067】図8に示すように、この副映像デコーダ1
01は、副映像データSPDが入力されるデータI/O
102と;副映像データSPDを保存するメモリ108
と;このメモリ108の読み書き動作を制御するメモリ
制御部105と;メモリ108から読み出された符号デ
ータ(ランレングス圧縮された画素データ)のラン情報
から1単位(1ユニット)の継続コード長(符号化ヘッ
ダ)を検知し、その継続コード長の切り分け情報を出力
する継続コード長検知部106と;この継続コード長検
知部106からの情報にしたがって1ユニット分の符号
データを取り出す符号データ切分部103と;この符号
データ切分部103から出力されるものであって1圧縮
単位のラン情報を示す信号と、継続コード長検知部10
6から出力されるものであってデータビットの「0」が
1ユニット分の符号データの先頭から幾つ連続している
かという「0」ビット連続数を示す信号(期間信号)と
を受け取り、これらの信号から1ユニットの継続画素数
を計算するラン長設定部107と;符号データ切分部1
03からの画素色情報とラン長設定部107から出力さ
れた期間信号とを受け取り、その期間だけ色情報を出力
する画素色出力部104(Fast-in/Fast-outタイプ)
と;メモリ108から読み出された副映像データSPD
中のヘッダデータ(図4参照)を読み込み、読み込んだ
データに基づき各種処理設定および制御を行なうマイク
ロコンピュータ112と;メモリ108の読み書きアド
レスを制御するアドレス制御部109と;ラン情報が存
在しないラインに対する色情報がマイクロコンピュータ
112により設定される不足画素色設定部111と;T
V画面などに副映像を表示するときの表示エリアを決定
する表示有効許可部110などで、構成されている。
【0068】なお、図24〜図27の説明で言及される
が、デコーダ101のMPU112には、タイマ120
およびバッファ121が接続されている。タイマ120
は、メインSTC(システムタイマ)120aとサブS
TC(サブタイマ)120bから構成されている。
【0069】上記説明を別の言い方で再度説明すると、
次のようになる。すなわち、図8に示すように、ランレ
ングス圧縮された副映像データSPDは、データI/O
102を介して、デコーダ101内部のバスに送り込ま
れる。バスに送り込まれたデータSPDは、メモリ制御
部105を介してメモリ108へ送られ、そこに記憶さ
れる。また、デコーダ101の内部バスは、符号データ
切分部103と、継続コード長検知部106と、マイク
ロコンピュータ(MPUまたはCPU)112とに接続
されている。
【0070】メモリ108から読み出された副映像デー
タの副映像ユニットヘッダ31は、マイクロコンピュー
タ112により読み取られる。マイクロコンピュータ1
12は、読み出したヘッダ31から、図4に示す各種パ
ラメータに基づいて、アドレス制御部109にデコード
開始アドレス(SPDDADR)を設定し、表示有効許
可部110に副映像の表示開始位置と表示幅と表示高と
の情報(SPDSZ)を設定し、符号データ切分部10
3に副映像の表示幅(ライン上のドット数)を設定す
る。設定された各種情報は各部(109、110、10
3)の内部レジスタに保存される。それ以後、レジスタ
に保存された各種情報は、マイクロコンピュータ112
によりアクセスできるようになる。
【0071】アドレス制御部109は、レジスタに設定
されたデコード開始アドレス(SPDDADR)に基づ
き、メモリ制御部105を介しメモリ108にアクセス
して、デコードしようとする副映像データの読み出しを
開始する。こうしてメモリ108から読み出された副映
像データは、符号データ切出部103および継続コード
長検知部106に与えられる。
【0072】ランレングス圧縮された副映像データSP
Dの符号化ヘッダ(図5の規則2〜5では2〜14ビッ
ト)は継続コード長検知部106により検出され、デー
タSPD内における同一画素データの継続画素数が継続
コード長検知部106からの信号を基にラン長設定部1
07により検出される。
【0073】すなわち、継続コード長検知部106は、
メモリ108から読み込んだデータの”0”ビットの数
を数えて、符号化ヘッダ(図5参照)を検知する。この
検知部106は、検知した符号化ヘッダの値にしたがっ
て、符号データ切分部103に切り分け情報SEP.I
NFO.を与える。
【0074】符号データ切分部103は、与えられた切
り分け情報SEP.INFO.にしたがって、継続画素
数(ラン情報)をラン長設定部107に設定するととも
に、画素データ(SEPARATED DATA;ここ
では画素色)をFIFOタイプの画素色出力部104に
設定する。その際、符号データ切分部103は、副映像
データの画素数をカウントし、画素数カウント値と副映
像の表示幅(1ラインの画素数)とを比較している。
【0075】1ライン分のデコードが終了した時点でバ
イトアラインされていない(つまり1ライン分のデータ
ビット長が8の倍数でない)場合は、符号データ切分部
103は、そのライン上の末尾4ビットデータをエンコ
ード時に付加されたダミーデータであるとみなして、切
り捨てる。
【0076】ラン長設定部107は、前記継続画素数
(ラン情報)と画素ドットクロック(DOTCLK)と
水平/垂直同期信号(H−SYNC/V−SYNC)と
に基づいて、画素色出力部104に、画素データを出力
させるための信号(PERIOD SIGNAL)を与
える。すると、画素色出力部104は、画素データ出力
信号(PERIOD SIGNAL)がアクティブであ
る間(つまり同じ画素色を出力する期間中)、符号デー
タ切分部103からの画素データを、デコードされた表
示データとして出力する。
【0077】その際、マイクロコンピュータ112から
の指示によりデコード開始ラインが変更されている場合
には、ラン情報のないラインが存在することがある。そ
の場合には、不足画素色設定部111が、予め設定され
た不足の画素色のデータ(COLOR INFO.)を
画素色出力部104に与える。すると、ラン情報のない
ラインデータが符号データ切分部103に与えられてい
る間、画素色出力部104は、不足画素色設定部111
からの不足画素色データ(COLOR INFO.)を
出力する。
【0078】すなわち、図8のデコーダ101の場合、
入力された副映像データSPD中に画像データがない
と、マイクロコンピュータ112はその分不足する画素
色情報を不足画素色設定部111に設定するようになっ
ている。
【0079】この画素色出力部104へは、図示しない
モニタ画面上のどの位置にデコードされた副映像を表示
させるかを決定する表示許可(Display Enable)信号
が、副映像画像の水平/垂直同期信号に同期して、表示
有効許可部(Display Activator )110から与えられ
る。また、マイクロコンピュータ112からの色情報指
示に基づいて、許可部110から出力部104へ、色切
換信号が送られる。
【0080】アドレス制御部109は、マイクロコンピ
ュータ112による処理設定後、メモリ制御部105、
継続コード長検知部106、符号データ切分部103お
よびラン長設定部107に対して、アドレスデータおよ
び各種タイミング信号を送出する。
【0081】データI/O部102を介して副映像デー
タSPDのパックが取り込まれ、それがメモリ108に
格納される際、このデータSPDのパックヘッダの内容
(デコード開始アドレス、デコード終了アドレス、表示
開始位置、表示幅、表示高さなど)がマイクロコンピュ
ータ112により読み取られる。マイクロコンピュータ
112は、読み取った内容に基づいて、表示有効許可部
110に、デコード開始アドレス、デコード終了アドレ
ス、表示開始位置、表示幅、表示高さなどを設定する。
【0082】以下、圧縮された画素データが2ビット構
成(使用規則は図5の規則1〜6)の場合について、図
8のデコーダ101の動作を説明する。
【0083】マイクロコンピュータ112によりデコー
ドスタートアドレスが設定されると、アドレス制御部1
09は、メモリ制御部105に対応するアドレスデータ
を送るとともに、継続コード長検知部106に読込開始
信号を送る。
【0084】継続コード長検知部106は、送られてき
た読込開始信号に応答してメモリ制御部105にリード
信号を送って符号化データ(圧縮された副映像データ3
2)を読み込む。そして、この検知部106において、
読み込んだデータのうち上位2ビット全てが「0」かど
うかがチェックされる。
【0085】それらが「0」でない場合は、圧縮単位の
ブロック長が4ビットであると判定される(図5の規則
1参照)。
【0086】それら(上位2ビット)が「0」であれ
ば、さらに続く2ビット(上位4ビット)がチェックさ
れる。それらが「0」でない場合は、圧縮単位のブロッ
ク長が8ビットであると判定される(図5の規則2参
照)。
【0087】それら(上位4ビット)が「0」であれ
ば、さらに続く2ビット(上位6ビット)がチェックさ
れる。それらが「0」でない場合は、圧縮単位のブロッ
ク長が12ビットであると判定される(図5の規則3参
照)。
【0088】それら(上位6ビット)が「0」であれ
ば、さらに続く8ビット(上位14ビット)がチェック
される。それらが「0」でない場合は、圧縮単位のブロ
ック長が16ビットであると判定される(図5の規則4
参照)。
【0089】それら(上位14ビット)が「0」であれ
ば、圧縮単位のブロック長が16ビットであるととも
に、ラインエンドまで同じ画素データが連続していると
判定される(図5の規則5参照)。
【0090】また、ラインエンドまで読み込んだ画素デ
ータのビット数が8の整数倍であればそのままとし、8
の整数倍でなければ、バイトアラインを実現するため
に、読み込んだデータの末尾に4ビットのダミーデータ
が必要であると判定される(図5の規則6参照)。
【0091】符号データ切分部103は、継続コード長
検知部106による上記判定結果に基づいて、メモリ1
08から副映像データ32の1ブロック分(1圧縮単
位)を取り出す。そして、切分部103において、取り
出された1ブロック分データが、継続画素数と画素デー
タ(画素の色情報など)に切り分けられる。切り分けら
れた継続画素数のデータ(RUN INFO.)はラン
長設定部107に送られ、切り分けられた画素データ
(SEPARATED DATA)は画素色出力部10
4に送られる。
【0092】一方、表示有効許可部110は、マイクロ
コンピュータ112から受け取った表示開始位置情報、
表示幅情報および表示高情報にしたがい、装置外部から
供給される画素ドットクロック(PIXELーDOT
CLK)、水平同期信号(H−SYNC)および垂直同
期信号(V−SYNC)に同期して、副映像表示期間を
指定する表示許可信号(イネーブル信号)を生成する。
この表示許可信号は、ラン長設定部107に出力され
る。
【0093】ラン長設定部107には、継続コード長検
知部106から出力されるものであって現在のブロック
データがラインエンドまで連続するかどうかを示す信号
と、符号データ切分部103からの継続画素データ(R
UN INFO.)とが送られる。ラン長設定部107
は、検知部106からの信号および切分部103からの
データに基づいて、デコード中のブロックが受け持つ画
素ドット数を決定し、このドット数に対応する期間中、
画素色出力部104へ表示許可信号(出力イネーブル信
号)を出力するように構成されている。
【0094】画素色出力部104は、ラン長設定部10
7からの期間信号受信中イネーブルとなり、その期間
中、符号データ切分部103から受け取った画素色情報
を、画素ドットクロック(PIXELーDOT CL
K)に同期して、デコードされた表示データとして、図
示しない表示装置などへ送出する。すなわち、デコード
中ブロックの画素パターン連続ドット数分の同じ表示デ
ータが、画素色出力部104から出力される。
【0095】また、継続コード長検知部106は、符号
化データがラインエンドまで同じ画素色データであると
判定すると、符号データ切分部103へ継続コード長1
6ビット用の信号を出力し、ラン長設定部107にはラ
インエンドまで同じ画素色データであることを示す信号
を出力する。
【0096】ラン長設定部107は、検知部106から
上記信号を受け取ると、水平同期信号H−SYNCが非
アクティブになるまで符号化データの色情報がイネーブ
ル状態を保持し続けるように、画素色出力部104へ出
力イネーブル信号(期間信号)を出力する。
【0097】なお、マイクロコンピュータ112が副映
像の表示内容をスクロールさせるためにデコード開始ラ
インを変更した場合は、予め設定していた表示領域内に
デコード使用とするデータラインが存在しない(つまり
デコードラインが不足する)可能性がある。
【0098】図8のデコーダ101は、このような場合
に対処するために、不足したラインを埋める画素色デー
タを予め用意している。そして、実際にライン不足が検
知されると、不足画素色データの表示モードに切り換え
られる。具体的にいえば、データエンド信号がアドレス
制御部109から表示有効許可部110に与えられる
と、許可部110は画素色出力部104に色切換信号
(COLOR SW SIGNAL)を送る。画素色出
力部104は、この切換信号に応答して、符号データか
らの画素色データのデコード出力を、不足画素色設定部
110からの色情報(COLOR INFO.)のデコ
ード出力に切り換える。この切換状態は、不足ラインの
表示期間中(DISPLAY ENABLE=アクティ
ブ)、維持される。
【0099】なお、上記ライン不足が生じた場合、不足
画素色データを用いる代わりに、その間、デコード処理
動作を中止することもできる。
【0100】具体的には、例えばデータエンド信号がア
ドレス制御部109から表示有効許可部110へ入力さ
れたときに、許可部110から画素色出力部104へ表
示中止を指定する色切換信号を出力すればよい。する
と、画素色出力部104は、この表示中止指定色切換信
号がアクティブの期間中、副映像の表示を中止するよう
になる。
【0101】図9は、エンコードされた画素データ(副
映像データ)のうち、文字パターン「A」がどのように
デコードされるかを、2例(ノンインターレース表示お
よびインターレース表示)説明するものである。
【0102】図8のデコーダ101は、図9の上部で示
すような圧縮データを図9の左下部に示すようなノンイ
ンターレース表示データにデコードする場合に用いるこ
とができる。
【0103】これに対し、図9の上部で示すような圧縮
データを図9の右下部に示すようなインターレース表示
データにデコードする場合は、同一画素ラインを二度ス
キャンするラインダブラ(たとえば、奇数フィールドの
ライン#1と同じ内容のライン#10を、偶数フィール
ドにおいて再スキャンする;V−SYNC単位の切換)
が必要になる。
【0104】また、インターレース表示と同等の画像表
示量をノンインターレース表示する場合は、別のインダ
ブラ(たとえば、図9右下部のライン#1と同じ内容を
持つライン#10をライン#1に連続させる;H−SY
NC単位の切換)が必要になる。
【0105】図10は、この発明の一実施の形態に係る
画像デコード(ランレングス伸張)を実行するものであ
って、たとえば図11あるいは図12マイクロコンピュ
ータ112により実行されるソフトウエアを説明するフ
ローチャートである。(ここでは、図3の表示制御シー
ケンステーブルDCSQT33のデコードについては触
れない。DCSQT33部分のデコードについては、図
25〜図27を参照して後述する。) また、図11は、図10のソフトウエアで使用されるデ
コードステップ(ST105)の内容の一例を説明する
フローチャートである。
【0106】すなわち、マイクロコンピュータ112
は、ランレングス圧縮された副映像データ(画素データ
は2ビット構成)の初めのヘッダ31部分を読み込ん
で、その内容(図4参照)を解析する。そして、解析さ
れたヘッダの内容に基づいて、デコードされる画像デー
タのライン数およびドット数が指定される。これらライ
ン数およびドット数が指定されると(ステップST10
1)、ラインカウント数およびドットカウント数が
「0」に初期化される(ステップST102〜ステップ
ST103)。
【0107】マイクロコンピュータ112は、副映像ユ
ニットヘッダ31の後に続くデータビット列を順次取り
込んで行き、ドット数およびドットカウント数を計数す
る。そしてドット数からドットカウント数を引き算し
て、継続画素数を算出する(ステップST104)。
【0108】こうして継続画素数が算出されると、マイ
クロコンピュータ112は、この継続画素数の値に応じ
てデコード処理を実行する(ステップST105)。
【0109】ステップST105のデコード処理後、マ
イクロコンピュータ112はドットカウント数と継続画
素数とを加算し、これを新たなドットカウント数とする
(ステップST106)。
【0110】そして、マイクロコンピュータ112はデ
ータを順次とりこんではステップST105のデコード
処理を実行し、累積したドットカウント数が初めに設定
したライン終了数(ラインエンドの位置)と一致したと
き、1ライン分のデータについてのデコード処理を終了
する(ステップST107イエス)。
【0111】次に、デコードしたデータがバイトアライ
ンされておれば(ステップST108Aイエス)、ダミ
ーデータ分を取り除く(ステップST108B)。そし
てラインカウント数を+1インクリメントし(ステップ
ST109)、最終ラインに到達するまで(ステップS
T1010ノー)、ステップST102〜ステップST
109の処理を反復する。最終ラインに到達すれば(ス
テップST1010イエス)、デコードは終了する。
【0112】図10のデコード処理ステップST105
の処理内容は、たとえば図11に示すようになってい
る。
【0113】この処理では、初めから2ビットを取得し
ては、そのビットが「0」か否かを判定する織りを繰り
返す(ステップST111〜ステップST119)。こ
れにより、図5のランレングス圧縮規則1〜6に対応し
た継続画素数、つまりラン連続数が決定される(ステッ
プST120〜ステップST123)。
【0114】そしてラン連続数が決定された後、そのあ
とに続けて読み込んだ2ビットが画素パターン(画素デ
ータ;画素の色情報)とされる(ステップST12
4)。
【0115】画素データ(画素の色情報)が決まると、
インデックスパラメータ「i」を0とし(ステップST
125)、パラメータ「i」がラン連続数と一致するま
で(ステップST126)、2ビット画素パターンを出
力しては(ステップST127)、パラメータ「i」を
+1インクリメントし(ステップST128)、同じ画
素データの1単位分の出力を終えて、デコード処理を終
了する。
【0116】このように、この副映像データのデコード
方法によれば、副映像データのデコード処理が、数ビッ
トの判定処理とデータブロックの切り分け処理とデータ
ビットの計数処理だけという、簡単な処理で済む。この
ため、従来のMH符号化方法などで使用される大掛かり
なコード表は必要なくなり、エンコードされたビットデ
ータを元の画素情報にデコードする処理・構成が簡単に
なる。
【0117】なお、上記実施の形態では、データデコー
ド時に最大16ビットのビットデータを読み取れば、同
じ画素の1単位分の符号ビット長を決定できるものとし
たが、この符号ビット長はこれに限定されない。たとえ
ばこの符号ビット長は32ビットでも64ビットでもよ
い。ただしビット長が増えれば、その分容量の大きなデ
ータバッファが必要になる。
【0118】また、上記実施の形態では画素データ(画
素の色情報)を、たとえば16色のカラーパレットから
選択された3色の色情報としたが、これ以外に、色の3
原色(赤成分R、緑成分G、青成分B;または輝度信号
成分Y、クロマ赤信号成分Cr、クロマ青信号成分Cb
など)それぞれの振幅情報を、2ビットの画素データで
表現することもできる。つまり、画素データは特定種類
の色情報に限定されることはない。
【0119】図12は、エンコード(図3のSPUH+
PXD+DCSQTのエンコード)およびデコード(S
PUH+PXD+DCSQTのデコード)が実行される
光ディスク記録再生装置の概要を説明するブロック図で
ある。
【0120】図12において、光ディスクプレーヤ30
0は、基本的には従来の光ディスク再生装置(コンパク
トディスクプレーヤあるいはレーザディスクプレーヤ)
と同様な構成を持つ。ただし、この光ディスクプレーヤ
300は、挿入された光ディスクOD(ランレングス圧
縮された副映像データを含む画像情報が記録されたも
の)から、ランレングス圧縮された画像情報をデコード
する前のデジタル信号(エンコードされたままのデジタ
ル信号)を出力できるようになっている。このエンコー
ドされたままのデジタル信号は圧縮されているので、必
要な伝送帯域幅は非圧縮データを伝送する場合に比べて
少なくて良い。
【0121】光ディスクプレーヤ300からの圧縮デジ
タル信号は変調器/送信器210を介してオンエアさ
れ、または通信ケーブルに送出される。
【0122】オンエアされた圧縮デジタル信号、あるい
はケーブル送信された圧縮デジタル信号は、受信者ある
いはケーブル加入者の受信器/復調器400により、受
信される。この受信器400は、たとえば図8に示すよ
うな構成のデコーダ101を備えている。受信器400
のデコーダ101は、受信し復調した圧縮デジタル信号
をデコードして、エンコードされる前の原副映像データ
を含む画像情報を出力する。
【0123】図12の構成において、送受信の伝送系が
およそ5Mビット/秒以上の平均ビットレートを持つも
のであれば、高品位なマルチメディア映像・音声情報の
放送ができる。
【0124】図13は、この発明に基づきエンコードさ
れた画像情報が、通信ネットワーク(インターネットな
ど)を介して、任意の2コンピュータユーザ間で送受さ
れる場合を説明するブロック図である。
【0125】図示しないホストコンピュータで管理する
自己情報#1を持つユーザ#1はパーソナルコンピュー
タ5001を所有しており、このパーソナルコンピュー
タ5001には、種々な入出力機器5011および種々
な外部記憶装置5021が接続されている。また、この
パーソナルコンピュータ5001の内部スロット(図示
せず)には、この発明に基づくエンコーダおよびデコー
ダが組み込まれ、通信に必要な機能を持つモデムカード
5031が装着されている。
【0126】同様に、別の自己情報#Nを持つユーザ#
Nはパーソナルコンピュータ500Nを所有しており、
このパーソナルコンピュータ500Nには、種々な入出
力機器501Nおよび種々な外部記憶装置502Nが接
続されている。また、このパーソナルコンピュータ50
0Nの内部スロット(図示せず)には、この発明に基づ
くエンコーダおよびデコーダが組み込まれ、通信に必要
な機能を持つモデムカード503Nが装着されている。
【0127】いま、あるユーザ#1がコンピュータ50
01を操作し、インターネットなどの回線600を介し
て別のユーザ#Nのコンピュータ500Nと通信を行な
う場合を想定してみる。この場合、ユーザ#1およびユ
ーザ#Nは双方ともエンコーダおよびデコーダが組み込
まれたモデムカード5031および503Nを持ってい
るので、この発明により効率よく圧縮された画像データ
を短時間で交換できる。
【0128】図24は、エンコードされた画像情報(図
3のSPUH+PXD+DCSQT)を光ディスクOD
に記録し、記録された情報(SPUH+PXD+DCS
QT)をこの発明に基づきデコードする記録再生装置の
概要を示している。
【0129】図24のエンコーダ200は、図7のエン
コーダ200と同様なエンコード処理(図13〜図14
に対応する処理)を、ソフトウエアあるいはハードウエ
ア(ファームウエアあるいはワイアードロジック回路を
含む)で実行するように構成されている。
【0130】エンコーダ200でエンコードされた副映
像データその他を含む記録信号は、変調器/レーザドラ
イバ702において、たとえば(2、7)RLL変調さ
れる。変調された記録信号は、レーザドライバ702か
ら光ヘッド704の高出力レーザダイオードに送られ
る。この光ヘッド704からの記録用レーザにより、記
録信号に対応したパターンが、光磁気記録ディスクまた
は相変化光ディスクODに、書き込まれる。
【0131】ディスクODに書き込まれた情報は、光ヘ
ッド706のレーザピックアップにより読み取られ、復
調器/エラー訂正部708において復調され、かつ必要
に応じてエラー訂正処理を受ける。復調されエラー訂正
された信号は、音声/映像用データ処理部710におい
て種々なデータ処理を受けて、記録前の情報が再生され
る。
【0132】このデータ処理部710は、図8のデコー
ダ101に対応するデコード処理部を含んでいる。この
デコード処理部により、図10〜図11に対応するデコ
ード処理(圧縮された副映像データの伸張)が実行され
る。
【0133】ここで、図2または図3に示される副映像
データは、図15に示すように複数チャネルで構成され
ている。副映像データユニットは、これら複数チャネル
の中から任意に選択されたチャネルの、複数副映像デー
タパケットで構成される。ここでの副映像は、文字ある
いは図形などの情報を持ち、ビデオデータやオーディオ
データと同時に再生処理されて、ビデオデータの再生画
面上にスーパーインポーズ表示される。
【0134】図16は、副映像パケットのデータ構造を
示す。図16に示すように、副映像のパケットデータ
は、パケットヘッダ3と、副映像ヘッダ31と、副映像
データ32と、表示制御シーケンステーブル33とで構
成されている。
【0135】パケットヘッダ3には、再生システムがそ
の副映像データユニットの表示制御を開始すべき時刻が
プレゼンテーションタイムスタンプ(PTS;Presenta
tionTime Stamp )として記録されている。ただし、こ
のPTSは、図17に示すように、各副映像データユニ
ット(Y,W)内の先頭の副映像データパケットのヘッ
ダ3にだけ記録されるようになっている。このPTS
は、所定の再生時刻SCRにより再生される複数の副映
像データユニットにおいて、その再生順に沿った値が各
副映像データユニットに対して記述されている。
【0136】図18は、1以上の副映像パケットで構成
される副映像ユニット(図3の30参照)の直列配列状
態(n、n+1)と、そのうちの1ユニット(n+1)
のパケットヘッダに記述されたタイムスタンプPTS
と、このPTSに対応したユニット(n+1)の表示制
御の状態(それ以前の副映像の表示クリアと、これから
表示する副映像の表示制御シーケンスの指定)とを、例
示している。
【0137】副映像ヘッダ31には、副映像データパケ
ットのサイズ(2バイトのSPCSZ)と、パケット内
の表示制御シーケンステーブル33の記録開始位置(2
バイトのSPDCSQTA)とが記録されている。
【0138】表示制御シーケンステーブル33には、映
像データの表示開始時刻/表示終了時刻を示す副映像表
示制御タイムスタンプ(SPDCTS;Sub-Picture Di
splay Control Time Stamp)と、表示すべき副映像デー
タ(PXD)32の記録位置(SPNDCSQA;Sub-
Picture Next Display Control Sequence Address )、
副映像データの表示制御コマンド(COMMAND)と
を1グループとする表示制御シーケンス情報(DCSQ
T;Display Control Sequence Table)が、1以上記録
される。
【0139】ここで、パケットヘッダ3内のタイムスタ
ンプPTSは、たとえばファイル(図2)先頭の再生開
始時刻のような、ファイル全体の再生を通じて基準とな
る時刻(SCR;System Clock Reference)からの相対
時間で規定されている。このSCRは、パケットヘッダ
3の手前に付与されているパックヘッダ内に記述されて
いる。一方、表示制御シーケンステーブル33内の各タ
イムスタンプSPDCTSは、上記PTSからの相対時
間で規定される。
【0140】最初に表示処理されるシーケンスの副映像
表示制御タイムスタンプSPDCTSには「0」を記述
される。
【0141】次に、再生システムにおける副映像データ
パケットのタイムスタンプPTS処理について説明す
る。ここでは、再生システム内の副映像プロセサ(たと
えば図8のMPU112およびその周辺回路)におい
て、このPTS処理が実行されるものとする。
【0142】図15は、副映像データをデコードする場
合において、副映像データユニットのバッファリング状
態が、タイムスタンプPTSのある副映像チャネルによ
ってどのように変化するかを説明するための図である。
【0143】(1)副映像プロセサ(図8その他)は、
外部(光ディスクあるいは放送局など)から送られてく
る副映像データパケットの中から、予め選択されたチャ
ネルの副映像データパケットをデコードし、そのパケッ
ト内にPTSがあるかどうかを調べる。
【0144】たとえば図15のチャネル*4fに示すよ
うにPTSが存在する場合は、そのPTSがパケットヘ
ッダ3から切り離される。その後、たとえば図17に示
すように副映像データの頭にPTSが付けられ、PTS
ヘッダ付きの副映像データが副映像バッファ(たとえば
図8のバッファ121)にバッファリング(格納)され
る。
【0145】なお、図15のグラフは、PTS付きチャ
ネル*4fの副映像データパケットがバッファリングさ
れるにつれて、副映像バッファ121へのバッファリン
グ量が累積して行く様子を例示している。
【0146】(2)システムリセット後、副映像プロセ
サは、PTSを含んだ最初のパケットを受け取った直後
の垂直ブランキング期間中(ある表示画面フレーム/フ
ィールドから次の表示画面フレーム/フィールドへの切
り換わり期間中)にこのPTSを取り込み、取り込んだ
PTSを基準タイムカウンタとしてのメインSTC12
0a(副映像プロセサ内のカウンタ例えば図8のタイマ
120の一部)のカウント値と比較する。このメインS
TC120aは、たとえばファイル先頭の再生開始時刻
などファイル全体の再生を通じて基準となる時刻SCR
からの経過時間を計るものであるが、上述した所定時間
後に零となる値から開始されるようになっている。これ
により、上記PTS(副映像ユニットの最初のパケット
に付与されている)には、この副映像ユニットの転送時
間を考慮することなく、「0」を記述することができ
る。
【0147】(3)上記PTSとSTC120aのカウ
ント値との比較の結果、STC120aのカウント値が
PTSより大きい場合には、その副映像データは直ちに
表示処理される。一方、STC120aのカウント値が
PTSより小さい場合には何の処理も行われない。この
比較は、次の垂直ブランキング期間中に、再度実行され
る。
【0148】(4)副映像データの処理に入ると、同じ
垂直ブランキング期間中に、その副映像データパケット
内の表示制御シーケンステーブル33に記録されている
最初の副映像表示制御タイムスタンプSPDCTSが、
副映像プロセサ内のサブ基準タイムカウンタ(サブST
C)のカウント値と比較される。このサブSTCは、副
映像データユニットの再生開始時刻からの経過時間を計
る、副映像プロセサ内のサブ基準タイムカウンタ(例え
ば図8のタイマ120の他部)サブSTC120bで構
成される。したがって、このサブSTC120bは、次
の(後続の)副映像データユニットに表示が切り替わる
度に、全ビットが”0”にクリアされ、その後再びイン
クリメント(タイムカウント)を開始する。
【0149】(5)サブSTC120bのカウント値と
副映像表示制御タイムスタンプSPDCTSとの比較の
結果、サブSTC120bのカウント値がSPDCTS
よりも大きい場合は、表示制御シーケンステーブル33
の先頭の表示制御シーケンスの制御データ(DCSQ
T;たとえば図16のDCSQT0)が直ちに実行さ
れ、副映像の表示処理が開始される。
【0150】(6)一旦表示処理が開始されると、垂直
ブランキング期間毎に、現在表示している副映像データ
ユニットの次の副映像データユニットの先頭パケットに
付加されているPTSが読み込まれ、この読み込まれた
PTSとメインSTC120aのカウント値とが比較さ
れる。
【0151】この比較の結果、メインSTC120aの
カウント値がPTSよりも大きければ、図16のチャネ
ルポインタが次の副映像データユニットのPTSのアド
レス値に設定され、処理すべき副映像データユニットが
次のものに切り替えられる。たとえば、図17を例にと
ると、上記チャネルポインタの設定変更により、副映像
データユニットYから次の副映像データユニットWに切
り替わる。この時点で、副映像データユニットYのデー
タはもう必要ないので、副映像バッファ(たとえば図8
ではメモリ108)には副映像データユニットYの大き
さの空き領域が生じる。このため、新たに副映像データ
パケットをこの空き領域に転送することができる。
【0152】これによって、副映像データユニット(た
とえば図17のユニットW)のサイズおよびその切り換
わり時刻(ユニットYからユニットWへの切り換わり時
刻)から、副映像データパケットのバッファリング状態
(図15参照)を、(ユニットWの)副映像データのエ
ンコード時点で、事前に一意的に規定することができる
ようになる。したがって、映像・音声・副映像のパケッ
トをシリアル転送したときに、それぞれのデコーダ部の
バッファ(副映像デコーダの場合は図8その他のメモリ
108)においてオーバーフローあるいはアンダーフロ
ーが生じないようなビットストリームの生成が可能にな
る。
【0153】また、上記PTSとメインSTC120a
のカウント値との比較の結果、メインSTC120aの
カウント値がPTSよりも大きくない場合は副映像デー
タユニットの切り替えは行われず、表示制御シーケンス
テーブルポインタ(図16のDCSQTポインタ)が次
の表示制御シーケンステーブルDCSQTのアドレス値
に設定される。そして、現在の副映像データパケット内
の次のDCSQTの副映像表示制御タイムスタンプSP
DCTSとサブSTC120bのカウント値とが比較さ
れる。この比較結果を基に、次のDCSQTを実行する
かどうかが判定される。この動作については、後に詳述
する。
【0154】なお、副映像データパケット内の最後のD
CSQTは、次の表示制御シーケンステーブルDCSQ
Tとして自分自身を指し示しているので、前記(5)の
DCSQT処理は基本的には変わらない。
【0155】(7)通常再生では、前記(4)、
(5)、(6)の処理が繰り返される。
【0156】なお、前記(6)の処理において、次の副
映像データユニットのPTSを読み込む際にそのPTS
を指し示すチャネルポインタ(図16参照)の値は、現
在の副映像データユニット内のパケットサイズ(SPC
SZ)を用いることで、求めるられる。
【0157】同様に、表示制御シーケンステーブル33
内で次のDCSQTの副映像表示制御タイムスタンプS
PDCTSを指し示すDCSQTポインタの値は、この
テーブル33内に記述されているDCSQTのサイズ情
報(次の副映像表示制御シーケンスのアドレスSPND
CSQTA)を用いて求められる。
【0158】次に、副映像ヘッダ31、副映像データ3
2、および表示制御シーケンステーブル33それぞれの
詳細について説明する。
【0159】図19は、副映像ユニットヘッダ(SPU
H)31の構造を示す。副映像ユニットヘッダSPUH
は、副映像データパケットのサイズ(SPDSZ)およ
びパケット内の表示制御シーケンステーブル33の記録
開始位置情報(副映像の表示制御シーケンステーブル開
始アドレスSPDCSQTA;DCSQの相対アドレス
ポインタ)を含んでいる。
【0160】なお、アドレスSPDCSQTAで指し示
される副映像表示制御シーケンステーブルSPDCSQ
Tの内容は、図20に示すように、複数の表示制御シー
ケンスDCSQ1〜DCSQnで構成されている。
【0161】また、各表示制御シーケンスDCSQ(1
〜n)は、図21に示すように、副映像の表示制御開始
時間を示す副映像表示制御タイムスタンプSPDCTS
と、次の表示制御シーケンスの位置を示すアドレスSP
NDCSQAと、1以上の副映像表示制御コマンドSP
DCCMDとを含んでいる。
【0162】副映像データ32は、個々の副映像データ
パケットと1対1で対応するデータ領域(PXDエリ
ア)の集まりで構成されている。
【0163】ここで、副映像データユニットが切り替わ
るまでは、同じデータ領域中の任意のアドレスの副映像
画素データPXDを読み出せるるようになっている。こ
れにより、1つの副映像表示イメージに固定されない、
任意の副映像表示(たとえば副映像のスクロール表示)
が可能となる。この任意のアドレスは、副映像データ
(画素データPXD)の表示開始アドレスを設定するコ
マンド(図22のコマンドテーブル中のSETDSPX
A)により設定される。
【0164】図23は、表示制御シーケンステーブル3
3の具体例を示す。前述したように、表示制御シーケン
ステーブル33内の1つの表示制御シーケンス情報(D
CSQT)には、副映像表示制御タイムスタンプ(SP
DCTS)および副映像データ記録位置(SPNDCS
QA)の後に、複数の表示制御コマンド(COMMAN
D3、COMMAND4など)とそのコマンドにより設
定される各種パラメータデータが配置されている。そし
て、表示制御の終了を示す終了コマンド(エンドコー
ド)が最後に付加されている。
【0165】次に、表示制御シーケンステーブル33の
処理手順を説明する。
【0166】(1)まず、表示制御シーケンステーブル
33の最初のDCSQT(図16ではDCSQT0)に
記録されているタイムスタンプ(SPDCTS)が、副
映像プロセサのサブSTC120b(たとえば図8のタ
イマ120の一機能)のカウント値と比較される。
【0167】(2)比較の結果、サブSTC120bの
カウント値がタイムスタンプSPDCTSよりも大きい
場合には、表示制御シーケンステーブル33内の全ての
表示制御コマンドCOMMANDが、表示制御終了コマ
ンドCMDEND(図22)が現れるまで実行される。
【0168】(3)表示制御が開始されたあとは、一定
時間毎(たとえば垂直ブランキング期間毎)に、次の表
示制御シーケンステーブルDCSQTに記録されている
副映像表示制御タイムスタンプSPDCTSとサブST
C120bのカウント値とを比較することにより、次の
DCSQTに更新するか(つまり図16のDCSQTポ
インタを次のDCSQTに移すか)どうかが、判定され
る。
【0169】ここで、表示制御シーケンステーブル33
内のタイムスタンプSPDCTSは、PTSが更新され
てから(つまり副映像データユニットが更新されてか
ら)の相対時間で記録されているので、副映像データユ
ニットのPTSが変わってもSPDCTSを書き替える
必要はない。したがって、同じ副映像データ32を複数
の異なる時刻で表示する場合でも全く同じ表示制御シー
ケンステーブルDCSQTを用いることができる。すな
わち、表示制御シーケンステーブルDCSQTをリロケ
ータブルとすることができる。
【0170】次に、副映像の表示制御コマンドの詳細に
ついて説明する。図22は、副映像表示制御コマンドS
PDCCMDの一覧を示す。主な副映像表示制御コマン
ドとしては、次のようなものがある。
【0171】(1)副映像画素データの表示開始タイミ
ングをセットするコマンドSTADSP これは、副映像データ32の表示開始制御を実行するコ
マンドである。すなわち、あるDCSQTからこのコマ
ンドSTADSPを含むDCSQTに切り替わったとき
に、副映像データ32の表示が、このコマンドを含むD
CSQTのタイムスタンプSPDCTSで示された時刻
から開始されることになる。
【0172】副映像プロセサ(たとえば図8のMPU1
12)は、このコマンドをデコードすると、(このコマ
ンドをアクセスした時点ではこのコマンドが属するDC
SQTのSPDCTSで示された時刻はすぎているの
で)直ちに、副映像プロセサ内部の表示制御系のイネー
ブルビットを、アクティブ状態にする。
【0173】(2)副映像画素データの表示終了タイミ
ングをセットするコマンドSTPDSP これは、副映像データ32の表示終了制御を実行するた
めのコマンドである。副映像プロセサは、このコマンド
をデコードすると、(このコマンドをアクセスした時点
ではこのコマンドが属するDCSQTのSPDCTSで
示された時刻はすぎているので)直ちに、副映像プロセ
サ内部の表示制御系のイネーブルビットを、アクティブ
状態にする。
【0174】(3)副映像画素データのカラーコードを
セットするコマンドSETCOLOR これは、副映像画素データの色コードを設定するための
コマンドである。このコマンドによって、副映像は、文
字あるいは模様などのパターン画素と、パターン画素の
ふちどり等の強調画素と、副映像が表示される範囲領域
でパターン画素および強調画素以外の領域の画素である
背景画素とに分けて、色情報を設定することができる。
【0175】(4)主映像に対する副映像画素データの
コントラストをセットするコマンドSETCONTR これは、コマンドSETCOLORと同様、図40で例
示した4種類の画素に対して色コードデータの代わりに
コントラストデータを設定するためのコマンドである。
【0176】(5)主映像上における副映像画素データ
の表示エリアをセットするコマンドSETDAREA これは、副映像画素データ32を表示する位置を指定す
るためのコマンドである。
【0177】(6)副映像画素データの表示開始アドレ
スをセットするコマンドSETDSPXA これは、副映像画素データ32の表示開始アドレスを設
定するためのコマンドである。
【0178】(7)副映像画素データのカラーコードお
よび主映像に対する副映像画素データのコントラストの
切換をセットするコマンドCHGCOLCON これは、副映像画素データ32の色コードおよび主映像
に対する副映像画素データ32のコントラストを表示中
に変更するためのコマンドである。
【0179】なお、図22のコマンドテーブルは、上述
したコマンドの他に、副映像画素データの表示開始タイ
ミングを強制的にセットするコマンドFSTADSP
と、および副映像の表示制御を終了するコマンドCMD
ENDを含んでいる。
【0180】図24は、図3に示すような副映像ユニッ
ト30を生成する方法の一例を説明するフローチャート
である。
【0181】副映像として、たとえばビデオ(主映像)
の台詞に対応した字幕および/またはイメージが使用さ
れる場合、この台詞字幕/イメージがビットマップデー
タ化される(ステップST10)。このビットマップデ
ータを作成するときには、字幕部分をビデオの画面のど
の位置のどの領域に表示するかを、決定しなければなら
ない。そのために、表示制御コマンドSETDAREA
(図22参照)のパラメータが決定される(ステップS
T12)。
【0182】副映像の表示位置(空間的パラメータ)が
決定されると、副映像を構成する画素データPXDのエ
ンコードに移る(主映像全体をエンコードするわけでは
ない)。その際、字幕(副映像)の色、字幕領域の背景
色、字幕色・背景色のビデオ主映像に対する混合比が決
定される。そのために、表示制御コマンドSETCOL
ORおよびSETCONTR(図22参照)のパラメー
タが決定される(ステップST14)。
【0183】次に、作成したビットマップデータをビデ
オの台詞に合わせて表示すべきタイミングが決定され
る。このタイミング決定は副映像タイムスタンプPTS
により行なわれる。その際、タイムスタンプPTSの最
大限度時刻と、表示制御コマンドSTADSP、STP
DSPおよびCHGCOLCON(図22参照)の各パ
ラメータ(時間的パラメータ)が決定される(ステップ
ST16)。
【0184】ここで、副映像タイムスタンプPTSは、
MPEG2システムレイヤのターゲットデコーダバッフ
ァの消費モデルから、最終的に決定される。ここでは、
字幕の表示を開始する時刻が、副映像タイムスタンプP
TSの最大限度時刻として決められる。
【0185】表示制御コマンドSTADSPおよびST
PDSPは、副映像タイムスタンプPTSからの相対時
刻として記録される。そのため、PTSが決まるまでは
コマンドSTADSPおよびSTPDSPを決定するこ
とはできない。そこで、この実施形態では、絶対時刻を
決めておき、PTSの絶対時間が決まってから、その相
対値を決定するようにしている。
【0186】また、作成した字幕に対して、空間的・時
間的に表示色や表示領域を変化させたい場合には、その
変化に基づいたコマンドCHGCOLCONのパラメー
タが決定される。
【0187】副映像の表示位置(空間的パラメータ)お
よび表示タイミング(時間的パラメータ)が(仮に)決
定されると、副映像表示制御シーケンステーブルDCS
QTの内容(DCSQ)が作成される(ステップST1
8)。具体的には、表示制御シーケンステーブルDCS
Qの表示制御開始時間SPDCTS(図21参照)の値
は、表示制御コマンドSTADSP(表示開始タイミン
グ)の発効時刻および表示制御コマンドSTPDSP
(表示終了タイミング)の発効時刻に準拠して、決定さ
れる。
【0188】作成された画素データPXD32および表
示制御シーケンステーブルDCSQT33を合わせる
と、副映像データユニット30(図3参照)のサイズを
決定することができる。そこで、そのサイズを元に副映
像ユニットヘッダSPUH31のパラメータSPDSZ
(副映像サイズ;図19参照)およびSPDCSQTA
(表示制御シーケンステーブルの開始アドレス;図19
参照)を決めて、副映像ユニットヘッダSPUH31を
作成する。その後、SPUH31とPXD32とDCS
QT33とを結合することにより、1つの字幕に対する
副映像ユニットが作成される(ステップST20)。
【0189】作成された副映像ユニット30のサイズが
所定値(2048バイトあるいは2kバイト)を超える
場合は(ステップST22イエス)、2kバイト単位で
複数パケットに分割される(ステップST24)。この
場合、タイムスタンプPTSは、副映像ユニット30の
先頭になるパケットにのみ記録される(ステップST2
6)。
【0190】作成された副映像ユニット30のサイズが
所定値(2kバイト)以内である場合は(ステップST
22ノー)、1つだけパケットが生成され(ステップS
T23)、タイムスタンプPTSはそのパケットの頭に
記録される(ステップST26)。
【0191】こうして出来上がった1以上のパケットは
パック化され、ビデオその他のパックと合わされて、1
本のデータストリームが出来上がる(ステップST2
8)。このとき、各パックのならび順は、MPEG2シ
ステムレイヤのターゲットデコーダバッファの消費モデ
ルから、そのシーケンス記録コードSRCと副映像タイ
ムスタンプPTSとを基に決定される。ここで初めてP
TSが確定し、これにより図21の各パラメータ(SP
DCTS等)が最終的に決定されることになる。
【0192】図25は、図24の処理手順にしたがって
生成された副映像データストリームのパック分解および
デコードを並列処理する手順の一例を説明するフローチ
ャートである。
【0193】まず、デコードシステムは、転送されてく
るストリームのIDを読み取って、選択された副映像パ
ック(データストリームから分離されたもの)だけを副
映像デコーダ(たとえば図8の副映像デコーダ101)
に転送する(ステップST40)。
【0194】最初のパック転送が行われると、インデッ
クスパラメータ”i”が「1」にセットされ(ステップ
ST42)、1番目の副映像パックの分解処理(ステッ
プST44;図26を参照して後述する)が実行され
る。
【0195】分解されたパック(図6下部に示すような
圧縮された副映像データPXDを含む)は、副映像バッ
ファ(図8ではメモリ108)に一時格納され(ステッ
プST46)、インデックスパラメータ”i”が1つイ
ンクリメントされる(ステップST50)。
【0196】インクリメントされたi番目のパックが存
在すれば、すなわちステップST44で分解処理したパ
ックが最終パックでなければ(ステップST52ノ
ー)、インクリメントされたi番目の副映像パックに対
する分解処理(ステップST44)が実行される。
【0197】分解されたi番目の副映像パック(ここで
は2番目のパック)は、1番目に分解されたパックと同
様に副映像バッファ(メモリ108)に一時格納され
(ステップST46)、インデックスパラメータ”i”
がさらに1つインクリメントされる(ステップST5
0)。
【0198】以上のようにして、インデックスパラメー
タ”i”をインクリメントしながら複数の副映像パック
が連続的に分解され(ステップST44)、副映像バッ
ファ(メモリ108)に格納される(ステップST4
6)。
【0199】連続してインクリメントされたi番目のパ
ックが存在しなくなれば、すなわちステップST44で
分解処理したパックが最終パックであれば(ステップS
T52イエス)、デコードしようとするストリームの副
映像パック分解処理が終了する。
【0200】上記副映像パック分解処理(ステップST
44〜ST52)が連続的に実行されている最中に、こ
の副映像パック分解処理と独立・並行して、副映像バッ
ファ(メモリ108)に一時格納された副映像パックの
デコード処理が行われる。
【0201】すなわち、インデックスパラメータ”j”
が「1」にセットされると(ステップST60)、1番
目の副映像パックを副映像バッファ(メモリ108)か
ら読み出す動作に入る(ステップST62)。この時点
で、まだメモリ108に1番目の副映像パックが格納さ
れていないならば(ステップST63ノー;ステップS
T46の処理がまだ行われていないとき)、読出対象の
パックデータがメモリ108に格納されるまで、デコー
ド処理は、パック読出動作の空ループ(ステップST6
2〜ST63)を実行している。
【0202】メモリ108に1番目の副映像パックが格
納されておれば(ステップST63イエス)、その副映
像パックが読み出され、デコード処理される(ステップ
ST64;デコード処理の具体例は図24〜図27を参
照して後述する)。
【0203】このデコード処理の結果(たとえば図6上
部に示すような圧縮前の副映像データPXDを含む)
は、デコード処理中に図8の副映像デコーダ101から
表示系(図示せず)へ送られ、デコードデータに対応す
る副映像の表示がなされる。
【0204】上記デコード処理において表示制御終了コ
マンド(図22のCMDEND)が実行されていなけれ
ば(ステップST66ノー)、インデックスパラメー
タ”j”が1つインクリメントされる(ステップST6
7)。
【0205】インクリメントされたj番目のパック(こ
こでは2番目)がメモリ108に存在すれば、そのパッ
クがメモリ108から読み出され、デコードされる(ス
テップST64)。デコードされたj番目の副映像パッ
ク(ここでは2番目のパック)は、1番目にデコードさ
れたパックと同様に表示系に送られ、インデックスパラ
メータ”j”がさらに1つインクリメントされる(ステ
ップST67)。
【0206】以上のようにして、インデックスパラメー
タ”j”をインクリメントしながら(ステップST6
7)、メモリ108に格納されている1以上の副映像パ
ックが連続的にデコードされ(ステップST64)、デ
コードされた副映像データ(PXD)に対応する副映像
の画像表示が実行される。
【0207】上記デコード処理において表示制御終了コ
マンド(図22のCMDEND)が実行されれば(ステ
ップST66イエス)、副映像バッファ(メモリ10
8)内の副映像データのデコード処理が終了する。
【0208】以上のデコード処理(ステップST62〜
ST64)は、終了コマンドCMDENDが実行されな
い限り(ステップST66ノー)反復される。この実施
の形態では、デコード処理は、終了コマンドCMDEN
Dの実行(ステップST66イエス)をもって終了する
ようになっている。
【0209】図26は、図25のパック分解処理の一例
を説明するフローチャートである。副映像デコーダ10
1は、転送されてくるパックからパックヘッダ(図3参
照)を読み飛ばして、パケットを得る(ステップST7
2)。このパケットにタイムスタンプPTSがないとき
は(ステップST74ノー)、パケットヘッダ(PH)
を削除して、副映像ユニットデータ(PXD)だけを、
副映像デコーダのバッファ(たとえば121)に格納す
る(ステップST76)。
【0210】上記パケットにタイムスタンプPTSがあ
るときは(ステップST74イエス)、パケットヘッダ
(PH)からPTSだけが抜き取られ、抜き取られたP
TSが副映像ユニットデータ(30)に接続されて、副
映像デコーダ101のバッファ121に格納される(ス
テップST78)。
【0211】図27、図28は、図25の副映像デコー
ド処理の一例を説明するフローチャートである。このデ
コード処理のうち、たとえば図6の下部に示す圧縮デー
タPXDを図6の上部に示す非圧縮データPXDに戻す
処理については、図10、図11その他を参照して説明
済みである。
【0212】すなわち、所定の再生時刻に対応するつま
り同じ時刻のSCRが付与されている副映像情報のパッ
ク内の副映像パケットが1副映像ユニット分、副映像デ
コーダ101に順次転送され、そのSCRに応じて副映
像デコーダ101は、メインSTC120aの計数が所
定時間後に零となる値から開始し、副映像データユニッ
トの先頭パケットに付加されているPTSが転送されて
いるか否かを調べる(ステップST80)。この結果、
副映像デコーダ101は、そのPTSが転送されている
場合、そのPTSとメインSTC120aのカウント値
とが比較され(ステップST81)、そのPTSが転送
されていない場合、転送されるまで待機している。
【0213】この比較の結果、副映像デコーダ101
は、メインSTC120aのカウント値がPTSよりも
大きい場合、次の副映像データユニットの先頭パケット
に付加されているPTSが転送されているか否かを調べ
(ステップST82)、メインSTC120aのカウン
ト値がPTSよりも小さい場合、同じになるまで待機し
ている。
【0214】この結果、次の副映像データユニットの先
頭パケットに付加されているPTSが転送されている場
合、副映像デコーダ101は、そのPTSとメインST
C120aのカウント値とが比較される(ステップST
83)。
【0215】ステップ82で次の副映像データユニット
のPTSが転送されていない場合、あるいはステップ8
3でメインSTC120aのカウント値が次の副映像デ
ータユニットのPTSよりも小さい場合、副映像デコー
ダ101は、デコードする副映像データユニットを現在
のものに決定し(ステップST84)、ステップ86へ
進む。
【0216】すなわち、最初の副映像データユニットの
PTSは「0」のため、メインSTC120aのカウン
ト値が「0」となった際に、デコードする副映像データ
ユニットを決定し、ステップ86へ進む。
【0217】ステップ83でメインSTC120aのカ
ウント値が次の副映像データユニットのPTSよりも大
きい場合、副映像デコーダ101は、デコードする副映
像データユニットを次のものに決定し(ステップST8
5)、ステップ86へ進む。
【0218】次に、副映像デコーダ101は、表示制御
シーケンステーブル33の最初のDCSQT(図16で
はDCSQT0)に記録されているタイムスタンプSP
DCTS(「0」)が転送されているか否かを調べる
(ステップST86)。このタイムスタンプSPDCT
Sが転送されている場合、副映像デコーダ101は、こ
のタイムスタンプSPDCTSとサブSTC120bの
カウント値とが比較され(ステップST87)、転送さ
れていない場合、ステップ81に戻る。
【0219】そして、ステップ87の比較の結果、サブ
STC120bのカウント値がタイムスタンプSPDC
TSよりも大きい場合、副映像デコーダ101は、次の
表示制御シーケンスDCSQのタイムスタンプSPDC
TSが転送されているか否かを調べる(ステップST8
8)。この結果、そのタイムスタンプSPDCTSが転
送されている場合、副映像デコーダ101は、そのタイ
ムスタンプSPDCTSとサブSTC120bのカウン
ト値とが比較される(ステップST89)。
【0220】ステップ88で次の表示制御シーケンスD
CSQのタイムスタンプSPDCTSが転送されていな
い場合、あるいはステップ89でサブSTC120bの
カウント値が次の表示制御シーケンスDCSQのタイム
スタンプSPDCTSよりも小さい場合、副映像デコー
ダ101は、デコードする表示制御シーケンスDCSQ
を現在のものに決定し(ステップST90)、ステップ
92へ進む。
【0221】ステップ89でサブSTC120bのカウ
ント値が次の表示制御シーケンスDCSQのタイムスタ
ンプSPDCTSよりも大きい場合、副映像デコーダ1
01は、デコードする表示制御シーケンスDCSQを次
のものに決定し(ステップST91)、ステップ92へ
進む。
【0222】次に、副映像デコーダ101は、デコード
する表示制御シーケンスDCSQに対応する画素データ
のデコードをその各コマンドを用いて開始する(ステッ
プST92)。
【0223】たとえば、コマンドSETDAREAによ
り副映像の表示位置および表示領域が設定され、コマン
ドSETCOLORにより副映像の表示色が設定され、
コマンドSETCONTRによりビデオ主映像に対する
副映像のコントラストが設定される。
【0224】そして、表示開始タイミングコマンドST
ADSPを実行してから別の表示制御シーケンスDCS
Qで表示終了タイミングコマンドSTPDSPが実行さ
れるまで、切換コマンドCHGCOLCONに準拠した
表示制御を行いつつ、ランレングス圧縮されている画素
データPXD(32)のデコードが行われる。
【0225】また、副映像デコーダ101は、表示制御
シーケンスDCSQに対応する全ての表示制御コマンド
COMMANDが表示制御終了コマンドCMDENDま
ですべて転送されているか否かを調べる(ステップST
93)。
【0226】この結果、副映像デコーダ101は、転送
されていない場合、サブSTC120bのカウント値を
クリアし、ステップ81に戻り、再び、最初の表示制御
シーケンスDCSQに対するデコードが行われ、転送さ
れている場合、ステップ94に進む。
【0227】このステップ94において、副映像デコー
ダ101は、次の表示制御シーケンスDCSQがあるか
否かを調べ、次の表示制御シーケンスDCSQがある場
合、ステップ88に戻り、次の表示制御シーケンスDC
SQに対するデコードが行われ、次の表示制御シーケン
スDCSQがない場合、ステップ82に戻り、次の副映
像データユニットに対する処理が行われる。
【0228】上記したように、メインタイマの初期値が
画素データの転送時間を考慮して所定時間後に「0」と
なる値となっているため、再生を行う最初の副映像デー
タユニットにおけるプレゼンテーションタイムスタンプ
PTSを画素データの転送時間を考慮せずに零を記述す
ることができる。
【0229】また、メインタイマが最初に零に変化する
まで副映像の表示が禁止されているため、メインタイマ
の負の値と正の値の区別をする機能を省くことができ
る。
【0230】さらに、所望の表示制御シーケンスDCS
Qに対する処理の途中で、デコード処理が中断してしま
った場合に、再び最初の表示制御シーケンスDCSQ0
からデコード処理を行うことにより、デコード処理が中
断することによる表示抜け等の表示崩れが発生するのを
防ぐことができる。
【0231】また、上記例では、メインタイマの初期値
を画素データの転送時間を考慮して所定時間後に「0」
となる値としたが、これに限らず、サブタイマの初期値
を画素データの転送時間を考慮して所定時間後に「0」
となる値とするようにしても良い。この場合も上記同様
な効果が達成できる。
【0232】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、所定時間内に再生される最初の副映像ユニットに付
与されるタイムスタンプとして画素データの転送時間を
考慮せずに零を記述でき、また所望の表示制御シーケン
スに対するデコード処理の中断による表示崩れの発生を
防止できる再生装置と再生方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用できる情報保持媒体の一例とし
ての光ディスクの記録データ構造を略示する図。
【図2】図1の光ディスクに記録されるデータの論理構
造を例示する図。
【図3】図2で例示したデータ構造のうち、エンコード
(ランレングス圧縮、表示制御シーケンステーブルの付
加など)される副映像パックの論理構造を例示する図。
【図4】図3で例示した副映像パックのうち、この発明
の一実施の形態に係るエンコード方法が適用される副映
像データ部分の内容を例示する図。
【図5】図4で例示した副映像データ部分を構成する画
素データが複数ビット(ここでは2ビット)で構成され
る場合において、この発明の一実施の形態に係るエンコ
ード方法で採用される圧縮規則1〜6を説明する図。
【図6】図4で例示した副映像データ部分を構成する画
素データが2ビットで構成される場合において、この発
明の一実施の形態に係るエンコード方法で採用される圧
縮規則1〜6を具体的に説明する図。
【図7】エンコードされた画像情報を持つ高密度光ディ
スクの、量産からユーザサイドにおける再生までの流れ
を説明するとともに;エンコードされた画像情報の、放
送/ケーブル配信からユーザ/加入者における受信/再
生までの流れを説明するブロック図。
【図8】この発明に基づく画像デコード(ランレングス
伸張など)を実行するデコーダハードウエアの一実施形
態(ノンインターレース仕様)を説明するブロック図。
【図9】エンコードされた画素データ(副映像データ)
のうち、文字パターン「A」がどのようにデコードされ
るかを、2例(ノンインターレース表示およびインター
レース表示)説明する図。
【図10】この発明の一実施の形態に係る画像デコード
(ランレングス伸張部分)を実行するものであって、た
とえば図8のMPU(112)により実行されるソフト
ウエアを説明するフローチャート図。
【図11】図10のソフトウエアで使用されるデコード
ステップ(ST105)の内容の一例を説明するフロー
チャート図。
【図12】エンコードされた画像情報を持つ高密度光デ
ィスクから再生された圧縮データがそのまま放送または
ケーブル配信され、放送またはケーブル配信された圧縮
データがユーザまたは加入者側でデコードされる場合を
説明するブロック図。
【図13】エンコードされた画像情報が、通信ネットワ
ーク(インターネットなど)を介して、任意の2コンピ
ュータユーザ間で送受される場合を説明するブロック
図。
【図14】エンコードおよびデコードが実行される光デ
ィスク記録再生装置の概要を説明するブロック図。
【図15】この発明により副映像データをデコードする
場合において、副映像データユニットのバッファリング
状態が、タイムスタンプ(PTS)のある副映像チャネ
ルによってどのように変化するかを説明する図。
【図16】副映像パケットのデータ構造を説明する図。
【図17】副映像データユニット内のタイムスタンプ
(PTS)の位置を説明する図。
【図18】直列に並んだ副映像ユニットと、そのうちの
1ユニットのパケットヘッダに記述されたタイムスタン
プ(PTS)および表示制御シーケンス(DCSQ)と
の対応関係を例示する図。
【図19】図3または図4の副映像ユニットヘッダ(S
PUH)に含まれるパラメータのうち、副映像サイズお
よび表示制御シーケンステーブルの開始アドレス(DC
SQの相対アドレスポインタ)を説明する図。
【図20】副映像表示制御シーケンステーブル(SPD
CSQT)の構成を説明する図。
【図21】図20のテーブル(SPDCSQT)を構成
する各パラメータ(DCSQ)の中身を説明する図。
【図22】副映像の表示制御コマンド(SPDCCM
D)の内容を説明する図。
【図23】図16に示すパケット内の表示制御シーケン
ステーブルの具体例を示す図。
【図24】表示制御シーケンス(DCSQ)の処理を中
心にした、この発明の副映像エンコード処理手順の一例
を説明するフローチャート図。
【図25】図24の処理手順でエンコードされた副映像
データストリームのパック分解およびデコードを並列処
理する手順の一例を説明するフローチャート図。
【図26】図25のパック分解処理の一例を説明するフ
ローチャート図。
【図27】図25の副映像デコード処理の一例を説明す
るフローチャート図。
【図28】図25の副映像デコード処理の一例を説明す
るフローチャート図。
【符号の説明】
1…ファイル管理情報 2…映像用データ PH…パケットヘッダ 30…副映像ユニット 31…副映像ユニットヘッダSPUH 32…副映像の画素データPXD 33…表示制御シーケンステーブルDCSQT 101…デコーダ 102…データI/O 103…符号データ切分部 104…画素色出力部(FIFOタイプ) 105…メモリ制御部 106…継続コード長検知部 107…ラン長設定部 108…メモリ 109…アドレス制御部 110…表示有効許可部 111…不足画素色設定部 112…マイクロコンピュータ(MPUまたはCPU) 113…ヘッダ切分部 114…ラインメモリ 115…セレクタ 118…セレクト信号生成部 120…システムタイマ 120a…メインSTC 120b…サブSTC 121…バッファメモリ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビットマップデータ化されかつパケット
    化される副映像の再生開始時刻を表現したタイムスタン
    プと、上記副映像のビットマップデータを圧縮した画素
    データとを含む副映像ユニットが複数パック化されたデ
    ータストリームが記録された記録媒体から、上記データ
    ストリームの内容を再生するものにおいて、 所定の再生する時刻に対応する上記データストリームか
    ら上記パック化された1または複数の副映像ユニットの
    データを分離する手段と、 この分離された副映像ユニットのパックを分解する手段
    と、 この分解したパックに上記タイムスタンプが記録されて
    いる場合は、このタイムスタンプを抽出する手段と、 上記所定の再生する時刻から1副映像ユニットが転送さ
    れるのに十分な時間が経過した際に零となる時刻からス
    タートするシステムタイマが示す時間と上記抽出された
    タイムスタンプの内容と比較し、両者が一致したとき
    に、この上記タイムスタンプに対応する副映像ユニット
    の圧縮された画素データを伸張して、エンコードされる
    前の上記副映像を生成する手段と、 この生成されたエンコードされる前の上記副映像を再生
    表示する手段と、 を備えたことを特徴とする再生装置。
  2. 【請求項2】 上記最初の副映像ユニットを再生表示す
    る際に、システムタイマが零となるまで再生表示を禁止
    する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の再
    生装置。
  3. 【請求項3】 ビットマップデータ化されかつパケット
    化される副映像の再生開始時刻を表現したタイムスタン
    プと、上記副映像のビットマップデータを圧縮した画素
    データとを含む副映像ユニットが複数パック化されたデ
    ータストリームが記録された記録媒体から、上記データ
    ストリームの内容を再生するものにおいて、 所定の再生する時刻に対応する上記データストリームか
    ら上記パック化された1または複数の副映像ユニットの
    データを分離し、 この分離された副映像ユニットのパックを分解し、 この分解したパックに上記タイムスタンプが記録されて
    いる場合は、このタイムスタンプを抽出し、 上記所定の再生する時刻から1副映像ユニットが転送さ
    れるのに十分な時間が経過した際に零となる時刻からス
    タートするシステムタイマが示す時間と上記抽出された
    タイムスタンプの内容と比較し、両者が一致したとき
    に、この上記タイムスタンプに対応する副映像ユニット
    の圧縮された画素データを伸張して、エンコードされる
    前の上記副映像を生成し、 この生成されたエンコードされる前の上記副映像を再生
    表示することを特徴とする再生方法。
  4. 【請求項4】 上記最初の副映像ユニットを再生表示す
    る際に、システムタイマが零となるまで再生表示を禁止
    することを特徴とする請求項3に記載の再生方法。
  5. 【請求項5】 ビットマップデータ化されかつパケット
    化される副映像の再生開始時刻を表現した第1のタイム
    スタンプと、それぞれが上記副映像を表示する表示開始
    時刻を表現した第2のタイムスタンプと上記副映像を表
    示する順序および内容を制御するための表示制御シーケ
    ンスからなる表示制御シーケンステーブルと、上記副映
    像のビットマップデータを圧縮した画素データと、上記
    副映像のパケットのサイズおよび上記表示制御シーケン
    ステーブルのロケーションを含む副映像ユニットヘッダ
    とを含む副映像ユニットが複数パック化されたデータス
    トリームが記録された記録媒体から、上記データストリ
    ームの内容を再生するものにおいて、 所定の再生する時刻に対応する上記データストリームか
    ら上記パック化された1または複数の副映像ユニットの
    データを分離する手段と、 上記分離された副映像ユニットのパックを分解する手段
    と、 分解したパックに上記第1あるいは第2のタイムスタン
    プが記録されている場合は、この第1あるいは第2のタ
    イムスタンプを抽出する手段と、 上記所定の再生する時刻からスタートするシステムタイ
    マが示す時間と上記抽出された第1のタイムスタンプの
    内容と比較し、両者が一致したときに、上記表示制御シ
    ーケンステーブルの複数の表示制御シーケンスの内容に
    基づいて、上記圧縮された画素データを伸張して、エン
    コードされる前の上記副映像を生成する手段と、 上記システムタイマが示す時間と上記抽出された第1の
    タイムスタンプの内容とが一致するごとにスタートする
    サブタイマによる時刻と、上記抽出された第2のタイム
    スタンプの内容と比較し、両者が一致したときに、上記
    表示制御シーケンステーブルの複数の表示制御シーケン
    スの内容に基づいて、上記生成されたエンコードされる
    前の上記副映像を再生表示する手段と、 上記表示制御シーケンスごとに副映像を再生表示してい
    る際に、上記表示制御シーケンスの内容が完全に転送さ
    れなかった場合に、上記サブタイマを零からスタートさ
    せるとともに、上記表示制御シーケンステーブルの最初
    からの表示制御シーケンスを用いて上記副映像を生成す
    る手段と、 を備えたことを特徴とする再生装置。
  6. 【請求項6】 ビットマップデータ化されかつパケット
    化される副映像の再生開始時刻を表現した第1のタイム
    スタンプと、それぞれが上記副映像を表示する表示開始
    時刻を表現した第2のタイムスタンプと上記副映像を表
    示する順序および内容を制御するための表示制御シーケ
    ンスからなる表示制御シーケンステーブルと、上記副映
    像のビットマップデータを圧縮した画素データと、上記
    副映像のパケットのサイズおよび上記表示制御シーケン
    ステーブルのロケーションを含む副映像ユニットヘッダ
    とを含む副映像ユニットが複数パック化されたデータス
    トリームが記録された記録媒体から、上記データストリ
    ームの内容を再生するものにおいて、 所定の再生する時刻に対応する上記データストリームか
    ら上記パック化された1または複数の副映像ユニットの
    データを分離し、 上記分離された副映像ユニットのパックを分解し、 分解したパックに上記第1あるいは第2のタイムスタン
    プが記録されている場合は、この第1あるいは第2のタ
    イムスタンプを抽出し、 上記所定の再生する時刻からスタートするシステムタイ
    マが示す時間と上記抽出された第1のタイムスタンプの
    内容と比較し、両者が一致したときに、上記表示制御シ
    ーケンステーブルの複数の表示制御シーケンスの内容に
    基づいて、上記圧縮された画素データを伸張して、エン
    コードされる前の上記副映像を生成し、 上記システムタイマが示す時間と上記抽出された第1の
    タイムスタンプの内容とが一致するごとにスタートする
    サブタイマによる時刻と、上記抽出された第2のタイム
    スタンプの内容と比較し、両者が一致したときに、上記
    表示制御シーケンステーブルの複数の表示制御シーケン
    スの内容に基づいて、上記生成されたエンコードされる
    前の上記副映像を再生表示し、 上記表示制御シーケンスごとに副映像を再生表示してい
    る際に、上記表示制御シーケンスの内容が完全に転送さ
    れなかった場合に、上記サブタイマを零からスタートさ
    せるとともに、上記表示制御シーケンステーブルの最初
    からの表示制御シーケンスを用いて上記副映像を生成す
    ることを特徴とする再生方法。
  7. 【請求項7】 ビットマップデータ化されかつパケット
    化される副映像の再生開始時刻を表現した第1のタイム
    スタンプと、それぞれが上記副映像を表示する表示開始
    時刻を表現した第2のタイムスタンプと上記副映像を表
    示する順序および内容を制御するための表示制御シーケ
    ンスからなる表示制御シーケンステーブルと、上記副映
    像のビットマップデータを圧縮した画素データと、上記
    副映像のパケットのサイズおよび上記表示制御シーケン
    ステーブルのロケーションを含む副映像ユニットヘッダ
    とを含む副映像ユニットが複数パック化されたデータス
    トリームが記録された記録媒体から、上記データストリ
    ームの内容を再生するものにおいて、 所定の再生する時刻に対応する上記データストリームか
    ら上記パック化された1または複数の副映像ユニットの
    データを分離する手段と、 上記分離された副映像ユニットのパックを分解する手段
    と、 分解したパックに上記第1あるいは第2のタイムスタン
    プが記録されている場合は、この第1あるいは第2のタ
    イムスタンプを抽出する手段と、 上記所定の再生する時刻から1副映像ユニットが転送さ
    れるのに十分な時間が経過した際に零となる時刻からス
    タートするシステムタイマが示す時間と上記抽出された
    第1のタイムスタンプの内容と比較し、両者が一致した
    ときに、上記表示制御シーケンステーブルの複数の表示
    制御シーケンスの内容に基づいて、上記圧縮された画素
    データを伸張して、エンコードされる前の上記副映像を
    生成する手段と、 上記システムタイマが示す時間と上記抽出された第1の
    タイムスタンプの内容とが一致するごとにスタートする
    サブタイマによる時刻と、上記抽出された第2のタイム
    スタンプの内容と比較し、両者が一致したときに、上記
    表示制御シーケンステーブルの複数の表示制御シーケン
    スの内容に基づいて、上記生成されたエンコードされる
    前の上記副映像を再生表示する手段と、 上記表示制御シーケンスごとに副映像を再生表示してい
    る際に、上記表示制御シーケンスの内容が完全に転送さ
    れなかった場合に、上記サブタイマを零からスタートさ
    せるとともに、上記表示制御シーケンステーブルの最初
    からの表示制御シーケンスを用いて上記副映像を生成す
    る手段と、 を備えたことを特徴とする再生装置。
  8. 【請求項8】 上記最初の副映像ユニットを再生表示す
    る際に、システムタイマが零となるまで再生表示を禁止
    する手段を有することを特徴とする請求項7に記載の再
    生装置。
  9. 【請求項9】 ビットマップデータ化されかつパケット
    化される副映像の再生開始時刻を表現した第1のタイム
    スタンプと、それぞれが上記副映像を表示する表示開始
    時刻を表現した第2のタイムスタンプと上記副映像を表
    示する順序および内容を制御するための表示制御シーケ
    ンスからなる表示制御シーケンステーブルと、上記副映
    像のビットマップデータを圧縮した画素データと、上記
    副映像のパケットのサイズおよび上記表示制御シーケン
    ステーブルのロケーションを含む副映像ユニットヘッダ
    とを含む副映像ユニットが複数パック化されたデータス
    トリームが記録された記録媒体から、上記データストリ
    ームの内容を再生するものにおいて、 所定の再生する時刻に対応する上記データストリームか
    ら上記パック化された1または複数の副映像ユニットの
    データを分離し、 上記分離された副映像ユニットのパックを分解し、 分解したパックに上記第1あるいは第2のタイムスタン
    プが記録されている場合は、この第1あるいは第2のタ
    イムスタンプを抽出し、上記所定の再生する時刻から1
    副映像ユニットが転送されるのに十分な時間が経過した
    際に零となる時刻からスタートするシステムタイマが示
    す時間と上記抽出された第1のタイムスタンプの内容と
    比較し、両者が一致したときに、上記表示制御シーケン
    ステーブルの複数の表示制御シーケンスの内容に基づい
    て、上記圧縮された画素データを伸張して、エンコード
    される前の上記副映像を生成し、上記システムタイマが
    示す時間と上記抽出された第1のタイムスタンプの内容
    とが一致するごとにスタートするサブタイマによる時刻
    と、上記抽出された第2のタイムスタンプの内容と比較
    し、両者が一致したときに、上記表示制御シーケンステ
    ーブルの複数の表示制御シーケンスの内容に基づいて、
    上記生成されたエンコードされる前の上記副映像を再生
    表示し、上記表示制御シーケンスごとに副映像を再生表
    示している際に、上記表示制御シーケンスの内容が完全
    に転送されなかった場合に、上記サブタイマを零からス
    タートさせるとともに、上記表示制御シーケンステーブ
    ルの最初からの表示制御シーケンスを用いて上記副映像
    を生成することを特徴とする再生方法。
  10. 【請求項10】 上記最初の副映像ユニットを再生表示
    する際に、システムタイマが零となるまで再生表示を禁
    止することを特徴とする請求項9に記載の再生方法。
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