JPH09233320A - 画像読み取り装置及びその画像処理方法 - Google Patents

画像読み取り装置及びその画像処理方法

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JPH09233320A
JPH09233320A JP8033355A JP3335596A JPH09233320A JP H09233320 A JPH09233320 A JP H09233320A JP 8033355 A JP8033355 A JP 8033355A JP 3335596 A JP3335596 A JP 3335596A JP H09233320 A JPH09233320 A JP H09233320A
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JP
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Application number
JP8033355A
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English (en)
Inventor
Yuji Toyomura
祐士 豊村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細かい文字原稿や文字と多値画像が混在する
原稿等を読み取る際、正確に原稿属性を判定でき、構成
が簡単で、高速動作が可能な画質に優れた画像読み取り
装置及びその画像処理方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 原稿をライン毎に画像データに変換する
読み取り部であるイメージセンサ67と、読み取り部に
対して原稿を相対的に移動させる移動部と、読み取り部
で読み取られた画像データを輝度データと色度データに
分離する輝度色度分離部1と、色度データの値に基づき
原稿のカラー/モノクロ属性を1ライン毎に判定するカ
ラー/モノクロ属性判定部と輝度データのヒストグラム
を1ライン毎の生成しヒストグラムに基づき原稿の2値
/多値属性を判定する2値/多値属性判定部を有する原
稿属性判定部2と、を備えるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿等を画像デー
タに変換するスキャナや複写機等に用いられる画像読み
取り装置及びその画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワークステーションやパーソナル
コンピュータ等が高機能化され、フルカラー画像の編
集,電子ファイリングやOCR(光学式文字読み取り装
置)等による文字入力が高速に処理できるようになっ
た。これに伴い,原稿等を画像データに簡易に変換する
ことができるフラットベッドタイプのカラースキャナが
普及してきている。
【0003】以下に、従来の画像読み取り装置について
図面を参照しながら説明する。図11は従来の画像読み
取り装置の構成を示す断面模式図である。図11におい
て、31は従来の画像読み取り装置であり、自動原稿供
給装置(以下、ADF装置と称する)を備えている。3
2aはADF装置を使用しない場合にユーザにより手動
で原稿がセットされる原稿ガラス、32bはADF使用
時の固定される原稿読み取り位置に配置されたガラス窓
である。33は原稿を走査して読み取るキャリッジ、3
4は内部にベアリング等を有するキャリッジ33に固定
されている支持部材、35は支持部材34を介してキャ
リッジ33を支持するシャフトであり、シャフト35に
よりキャリッジ33は副走査方向のみに移動が規制され
る。36は駆動力をキャリッジ33に伝達する駆動ワイ
ヤ、37は駆動プーリ、38は従動プーリであり、駆動
ワイヤ36にはキャリッジ33が接続されるとともに駆
動プーリ37及び従動プーリ38を介して係合されてい
る。39は駆動モータであり、駆動プーリ37は連結シ
ャフト(図示せず)及び減速機構(図示せず)により駆
動モータ39に接続され、駆動モータ39を回転させる
ことでキャリッジ33を駆動する。40は従動プーリ支
持部材、41は付勢手段であり、従動プーリ38は従動
プーリ支持部材40を介して付勢手段41により付勢さ
れ駆動ワイヤ36に張力を付与する。42はADFユニ
ットであり、原稿を読み取り位置まで連続して搬送す
る。43は原稿をセットする原稿トレイ、44は読み取
りが終了した原稿を積載する排紙トレイである。
【0004】次に、ADFユニット42の構成について
説明する。図12は従来の画像読み取り装置におけるA
DFユニットの構成を示す要部断面図である。図12に
おいて、45は原稿の有無を検出する原稿検出センサ、
46は給紙ローラ、47はリバースローラであり、原稿
トレイ43にセットされた後述の原稿61は、給紙ロー
ラ46とリバースローラ47によりガラス窓32bまで
1枚ずつ搬送される。48は原稿61の先端と後端を検
出する原稿端部検出センサ、49は搬送ローラ、50及
び51は搬送ローラ49と対向して配置されたガイドロ
ーラである。52は排紙トレイ44へ搬送されてきた原
稿61の先端と後端を検出する原稿排出検出センサ、5
3は原稿61を排紙トレイ44へ排出する排出ローラ、
54は原稿61の搬送通路を切り換える搬送通路切替え
手段、55は搬送通路切替え手段54を回動させるシャ
フトであり、搬送通路切替え手段54が原稿61が搬送
通路にない状態においては自重で方向d2に付勢されて
いる。56は第1原稿ガイド部材、57は第2原稿ガイ
ド部材であり、それぞれの軸58、59を回転中心とし
て、原稿61の搬送方向に応じて変位する。60は原稿
格納部であり、逆方向に搬送されてきた原稿61を一時
的に格納する。61は原稿トレイ43にセットされた原
稿である。
【0005】次に、従来の画像読み取り装置の光学系に
ついて説明する。図13は従来の画像読み取り装置の光
学系の構成を示す断面模式図である。図13において、
64は原稿を照射するランプ、65は実質的に画像読み
取り位置を特定するアパーチャ、66は原稿からの反射
光を反射する反射ミラー、67は光学情報を電気信号に
変換するイメージセンサ、68はイメージセンサ67上
にイメージを結像させる結像レンズである。
【0006】以上のように構成された従来の画像読み取
り装置について、以下にその機械的動作を説明する。図
11において、従来の画像読み取り装置31の電源が投
入されると、キャリッジ33は初期位置がどのような場
所であっても、ホームポジションP1に復帰される。更
に、ホームポジションP1の近傍に設けられた基準校正
板(図示せず)を用いて電気的に白黒レベルの補正(シ
ェーディング補正)を行う。その後、再度ホームポジシ
ョンP1に復帰させ、待機状態となる。
【0007】まず、ADFユニット42を使用せずに、
ユーザが原稿を原稿ガラス32aに配置しキャリジ33
の走査により原稿を読み取る際の動作について説明す
る。例えば、パーソナルコンピュータ等の外部ホスト
(図示せず)より、読み取り解像度,読み取り範囲等の
設定が行われた後、原稿の読み取り命令が出される。A
DFユニット42の原稿トレイ43に原稿がセットされ
ていない場合、原稿検出センサ45により原稿がセット
されていないことを検出し、ランプ64を点灯する。次
に、従来の画像読み取り装置31本体の駆動モータ39
を回転させ、駆動プーリ37,駆動ワイヤ36及び従動
プーリ38介して駆動力がキャリッジ33に伝達され、
キャリッジ33を外部ホストから予め設定された読み取
り解像度に対応した速度で矢視する方向d1に移動させ
る。外部ホストから設定された読み取り範囲に対応した
領域の先頭にキャリッジ33が到達すると、原稿ガラス
32a上に配置された原稿の読み取りが開始される。原
稿は、原稿ガラス32aを通してランプ64により照射
される。原稿からの反射光は、反射ミラー66により反
射され、結像レンズ68によりイメージセンサ67上に
結像されて電気信号に変換される。指定された読み取り
範囲に対しての読み取りが終了すると、次に、キャリッ
ジ33が方向d1とは逆方向に移動し、ホームポジショ
ンP1に復帰する。
【0008】次に、従来の画像読み取り装置31におい
て、ADFユニット42を使用して原稿61を読み取る
際の動作について説明する。図14は原稿が搬送通路切
替え手段の位置に到達後、搬送ローラとガイドローラに
挟持された際の状態を示す要部断面図であり、図15は
原稿がガラス窓の近傍に到達した際の状態を示す要部断
面図である。まず始めに、原稿トレイ43にセットされ
た原稿61を、読み取り後に排紙トレイ44に排出する
第一の読み取りモードについて説明する。外部ホストよ
り、読み取り解像度,読み取り範囲等の設定が行われた
後、原稿61の読み取り命令が出される。ここで、AD
Fユニット42の原稿トレイ43に原稿61がセットさ
れていることを原稿検出センサ45が検出すると、従来
の画像読み取り装置31本体の駆動モータ39が回転
し、駆動プーリ37,駆動ワイヤ36及び従動プーリ3
8介して駆動力がキャリッジ33に伝達され、キャリッ
ジ33のアパーチャ65がガラス窓32bの直下の予め
定められた位置となるようキャリッジ33の位置制御を
行う。このように、従来ではキャリッジ33の位置を特
定の位置に固定させ、ADF機構により原稿61を搬送
して画像を読み取る。更に、ランプ64を点灯させ、A
DFユニット42に独立して設けられたADF駆動モー
タ(図示せず)の回転目標速度が、画像読み取り装置が
サポートする最低解像度に対応する速度に設定される。
即ち、装置の有する最大速度が最低解像度に対応した速
度に相当する。又、ADF駆動モータの回転方向は、原
稿61を原稿トレイ43からガラス窓32bに搬送する
方向(以後、これを原稿搬送における順方向と規定し、
反対の搬送方向を逆方向を規定する)に設定される。搬
送ローラ49は、減速機構(図示せず)を介してADF
駆動モータにより回転するとともに、搬送ローラ49と
これに対向するガイドローラ50及び51も回転を開始
する。ADF駆動モータの回転が目標速度に達すると、
クラッチ機構(図示せず)が制御され、給紙ローラ46
及びリバースローラ47が回転し、原稿トレイ43にセ
ットされた原稿61の搬送を開始する。リバースローラ
47は、ローラと原稿面の摩擦の違いを利用して原稿6
1が複数枚同時に搬送される、いわゆる重送を抑制する
ことができる。
【0009】図14に示すように、原稿61が搬送通路
切替え手段54の位置に到達すると、搬送通路切替え手
段54は原稿61に付与された駆動力によって矢視する
方向d3に回転するため、原稿61は搬送を妨げられる
ことなく、搬送通路切替え手段54を通過することがで
きる。搬送された原稿61の先端が原稿端部検出センサ
48によって検出されると、クラッチ機構を制御して、
給紙ローラ46及びリバースローラ47への駆動伝達を
停止する。この時点で、原稿61は確実に搬送ローラ4
9と、これに対向するガイドローラ50によって挟持さ
れ、以降の原稿搬送は搬送ローラ49によってなされ、
給紙ローラ46はテンションローラとして作用する。
【0010】次に、原稿端部検出センサ48で原稿61
の先端を検出し、読み取り開始のタイミングを生成する
過程について説明する。以降の説明を簡単にするため
に、ADF駆動モータはステッピングモータの励磁信号
を切り換える手段と、励磁信号の切り換え回数をカウン
トする手段を有するものとする。ガラス窓32bの直下
に配置されたキャリッジ33のアパーチャ65は、常に
予め定められた位置に存在するから、原稿端部検出セン
サ48からアパーチャ65、即ち、画像読み取り位置ま
での距離は一定である。更に、原稿に対する読み取り範
囲は、外部ホストから指示されているため、画像読み取
り装置の制御系(図示せず)は、原稿端部検出センサ4
8で原稿61の先端を検出した時点で、ADF駆動モー
タに対する励磁信号をあと何回切り換えれば原稿の読み
取り範囲の先頭がアパーチャ65上に到達するかを計算
する。このアパーチャ65への到達タイミングを画像読
み取り開始タイミングと称する。更に、現在の原稿搬送
速度(装置の有する最大速度)、及び画像の読み取り解
像度に対応した原稿搬送速度(外部ホストから設定)は
判っているので、あと何回励磁信号を切り換えれば原稿
搬送速度の減速を開始する位置に到達するかを計算す
る。この減速タイミングを減速開始タイミングと称す
る。原稿端部検出センサ48を通過した原稿61は、減
速開始タイミングまで装置の有する最大速度で搬送され
る。画像読み取り装置の制御系(図示せず)は、励磁信
号の切り換え回数をカウントし、減速開始タイミングに
達するとADF駆動モータの減速を開始する。励磁信号
の出力を切り換える毎に、励磁信号の発生周期を規定の
比率で大きくすることで、ADF駆動モータは、直線的
に減速し、ADF駆動モータの駆動速度が、画像の読み
取り解像度に対応た原稿搬送速度に達すると減速を停止
し、以降は一定速度で駆動する。次に、画像読み取り開
始タイミングに達すると、原稿画像の読み取りが開始さ
れる。搬送されてきた原稿61は、ガラス窓32bを通
してランプ64により照射され、原稿からの反射光は反
射ミラー66により反射され、結像レンズ68によりイ
メージセンサ67上に結像され、電気信号に変換され
る。
【0011】図15において、順方向へ原稿61を搬送
する場合、ガラス窓32bの近傍の第1段差部62に原
稿61が突入すると、原稿61はそれ以上搬送されず
に、いわゆるジャムとなる。しかし、ADF駆動モータ
が順方向に回転する場合、第1原稿ガイド部材56は軸
58を中心にして矢視する方向d4に変位するよう構成
されているため、原稿61の先端の搬送方向は、第1段
差部62よりもガラス窓32bの中央寄りに付勢され、
原稿61は第1段差部62をスムーズに通過することが
できる。更に、第2原稿ガイド部材57は軸59を中心
にして矢視する方向d5に変位するように構成されてい
るため、搬送通路が大きく開かれ、原稿61はガラス窓
32bを通過した後、確実に搬送ローラ49とガイドロ
ーラ51の方向へ搬送される。外部ホストより指定され
た読み取り範囲の画像読み取りが終了すると、原稿61
の搬送方向を同一にしたまま、搬送速度を装置の有する
最大速度まで加速する。やがて、原稿61の先端は搬送
ローラ49と、これに対向するガイドローラ51によっ
て挟持され、更に排出ローラ53により、原稿61は排
紙トレイ44に排出される。一方、原稿61の後端が原
稿端部検出センサ48により検出された後に、外部ホス
トから、次の原稿の読み取り命令が出力され、この時点
で原稿検出センサ45が原稿を検出すれば、再度クラッ
チ機構を制御して、給紙ローラ46及びリバースローラ
47を回転させ、原稿トレイ43にセットされた原稿の
搬送を開始する。以上の動作を繰り返すことにより、原
稿トレイ43に積載された原稿61は、順次ガラス窓3
2b上へと搬送され、画像の読み取りが行われる。
【0012】次に、原稿トレイ43にセットされた原稿
61を、読み取り後に排紙トレイ44に排出せずに逆方
向に搬送して、再度読み取りに備える第二の読み取りモ
ードについて説明する。図16は第二の読み取りモード
における搬送されてきた原稿の後端が原稿端部検出セン
サで検出された際の状態を示す要部断面図であり、図1
7は原稿を逆方向に搬送を開始した時点の状態を示す要
部断面図であり、図18は逆方向に搬送された原稿の先
端部が原稿端部検出センサで検出された後の状態を示す
要部断面図であり、図19は第二の読み取りモードにお
ける原稿が再度読み取り可能な状態を示す要部断面図で
あり、図20は第二の読み取りモードにおいて一旦機内
に取り込まれた原稿がガラス窓の近傍に到達した状態を
示す要部断面図である。ここで、第二の読み取りモード
は、例えば一回目の原稿読み取り動作で原稿がカラー原
稿なのがモノクロ原稿なのか、2値原稿なのか多値原稿
なのかを判定する原稿属性判定を行い、判定された原稿
属性に従って、一旦原稿を逆方向に搬送した後、最適な
モードで原稿を読み取ることができることを可能にする
モードである。まず、外部ホストより、原稿61を機内
へ取り込み指定する命令が出力されると、ADFユニッ
ト42は、原稿61を予め定められた位置まで順方向に
搬送し、次に、逆方向に搬送し、原稿格納部60へ格納
する動作を行う。ここで、言及する外部ホストより発せ
られる原稿の機内取り込みを指定する命令としては、例
えば、SCSI(Small Computer Sy
stem Interface)規格でスキャナデバイ
スに規定されるOBJECTPOSITIONコマンド
の給紙パラメータ等が該当する。
【0013】ここで、図16に搬送されてきた原稿61
の後端が原稿端部検出センサ48で検出された際の状態
を示す。原稿61の後端が搬送通路切替え手段54を通
過すると、搬送通路切替え手段54は自重で方向d2方
向に付勢されている。更に、原稿61の搬送が進行し、
原稿61の後端が原稿端部検出センサ48で検出される
と、従来の画像読み取り装置31の制御系(図示せず)
はADF駆動モータに対する励磁信号をあと何回切り換
えれば原稿61の後端がガラス窓32b上に到達するか
を計算する。このタイミングを逆搬送開始タイミングと
称する。逆搬送開始タイミングに達すると、これまで順
方向に原稿61で搬送していたADF駆動モータを一旦
停止させ、次に、逆方向に原稿61を搬送する。この
時、原稿61の搬送速度は画像読み取り装置の有する最
大速度に設定される。
【0014】図17は原稿61を逆方向に搬送を開始し
た時点の状況を示す図である。ADF駆動モータを逆方
向に回転することにより、第2原稿ガイド部材57は軸
59を中心にして矢視する方向d7に変位するように構
成されており、原稿61はガラス窓32bの中央寄りに
付勢される。更に、第1原稿ガイド部材56は軸58を
中心にして方向d6に変位するよう構成されており、搬
送通路が大きく開かれ、原稿61はガラス窓32bを通
過した後、確実に原稿端部検出センサ48の方向へ搬送
される。仮に、原稿61がガラス窓32b及びガラス端
部63を越えて順方向に搬送されたとしても、逆方向へ
の搬送の際には、第2原稿ガイド部材57が原稿61を
ガラス窓32bの中央寄りに原稿61を付勢するため、
原稿61は容易にガラス端部63を越えて搬送される。
【0015】図18に、逆方向に搬送された原稿61の
先端(原稿の搬送方向にかかわらず、原稿の先端とは、
原稿を原稿トレイ43から順方向に搬送したとき、最初
に原稿端部検出センサ48によって検出される端部を称
す。又、後端とは、先端と逆方向の端部を称す)を原稿
端部検出センサ48が検出した時点の状況を示す。図1
8に示すように、原稿61は、やがて第1原稿ガイド部
材56を通過し、原稿端部検出センサ48に達し、原稿
後端が原稿端部検出センサ48により検出される。原稿
端部検出センサ48は原稿61がセンサ位置を通過中は
「原稿あり」を示している。画像読み取り装置の制御系
(図示せず)は、原稿61を更に逆方向に搬送し、原稿
先端が原稿端部検出センサ48で検出されるまで逆搬送
を継続する。原稿先端が原稿端部検出センサ48で検出
された後は、原稿端部検出センサ48の出力は「原稿な
し」を示している。原稿端部検出センサ48により「原
稿なし」が検出されると、画像読み取り装置の制御系
は、原稿61の逆搬送を一旦停止する。そして、原稿6
1を再度順方向へ、今度は原稿先端に対して原稿端部検
出センサ48で「原稿あり」を検出するまで搬送する。
この時の原稿61の搬送速度は、少なくとも装置の有す
る最大速度より低速で、予め定められた速度で行われ
る。原稿端部検出センサ48で「原稿あり」が検出され
時、外部ホストから原稿の読み取り命令が発行される。
この時の状態を図19に示す。即ち、読み取り解像度,
読み取り範囲等の設定が行われた後、原稿の読み取り命
令が出され、かつ原稿端部検出センサ48において原稿
が検出されると、ランプ64を点灯するとともに、AD
Fユニット42に独立して設けられたADF駆動モータ
の回転を開始する。図20は前述してきた第二の読み取
りモードにおいて、一旦機内に取り込まれた原稿61が
ガラス窓2bの近傍に到達した時の状況を示し、次に、
原稿の状態に応じた画像の読み取りが行われる。
【0016】以上述べてきたように、一旦機内に原稿を
取り込んだ後は、画像読み取りを実行する毎に原稿を再
度読み取り可能な位置、即ち原稿格納部30に格納する
ため、同一原稿に対して複数回の読み取り動作を行うこ
とができる。
【0017】この複数回読み取り可能な構成を用いれ
ば、例えば一回目の読み取り動作で原稿がカラー原稿な
のがモノクロ原稿なのか、さらに2値原稿なのか多値原
稿なのかを判定する原稿属性判定を行い、一旦原稿を逆
方向に搬送してから、判定された原稿属性に従って、最
適なモードで原稿を読み取ることができる。
【0018】次に、従来の原稿読み取り装置における第
2のモードにおける原稿属性判定手法について、以下に
説明する。図21は従来の画像読み取り装置のハードウ
ェア構成を示すブロック図である。67はイメージセン
サであり、R(赤),G(緑),B(青)の各色単位毎
にアナログ画像情報を出力する。101は増幅器であ
り、イメージセンサ67から出力されたアナログ画像情
報を増幅する。102はA/D変換器であり、増幅器1
01の出力をディジタル信号に変換する。103はシェ
ーディング演算部であり、ディジタル画像信号を白と黒
のダイナミックレンジに対して正規化する。104は解
像度変換部であり、イメージセンサ67の主走査方向
(イメージセンサ20の画素が並ぶ方向)の基本解像度
から、外部ホストが指定した解像度に変換する。105
は色補正回路であり、線形演算によりR,G,Bのの色
補正を行う。即ち、イメージセンサ67から出力される
R,G,Bの各出力は、理想的なものではなく不要吸収
帯を呼ばれるスペクトル領域を有する。これにより、例
えば、G出力にはRやBの成分が混入している。この影
響を、色補正回路105を用いた線形演算により抑制す
る。106は画像メモリであり、画像データを一時的に
格納するというバッファとして機能する。107はCP
U(中央演算処理装置)であり、画像データ処理におる
ハードウェアの制御を行う。CPU107の周辺回路
は、画像メモリ106の内容を読み書きできるように構
成されている。108は画像メモリ106内の画像デー
タを高速転送するDMA(ダイナミック・メモリー・ア
クセス)、109はインタフェース部であり、画像メモ
リ106に格納された画像データをDMA108を用い
てDMA転送によりインタフェース部109から、例え
ば外部ホストに転送する。ここで、CPU107は、原
稿属性判定を実行する場合、解像度変換部104に対し
て、画像データを例えば30dpi(dot per
inch)に変換するようにパラメータを設定する。例
えば、イメージセンサ67の持つ主走査方向の基本解像
度が、例えば600dpiであれば、主走査方向の画像
データは1/20に間引かれる等の解像度変換が行われ
る。
【0019】一般に、主走査方向と直交する副走査方向
の画像読み取りを原稿移動又はイメージセンサ67の移
動により行う画像読み取り装置は、予め定められた主走
査方向のイメージセンサの最大ライン長の範囲内で行わ
れるため、副走査方向の解像度は原稿の搬送速度に完全
に依存する。即ち、原稿を高速に搬送すれば副走査方向
の解像度を低下させる必要があり、逆に、原稿を低速に
搬送すれば副走査方向の解像度を高く設定することがで
きる。ここで、原稿属性判定を実行する場合は、副走査
方向の解像度は、例えば30dpiの画像を読み取るよ
うに、原稿搬送速度を速くする設定がなされる。
【0020】以上のようにして主走査方向は30dp
i、副走査方向は30dpiの画像読み取り条件の設定
を行い、原稿を搬送し、予め定められたタイミングで画
像データブロックを動作させると、画像メモリ106に
はイメージセンサ67によって読み取られた画像データ
が、例えば1画素毎にR→G→Bの順に、いわゆる点順
次に格納される。
【0021】従来の画像読み取り装置は、主にレター/
A4サイズのカラー原稿を読み取る装置が多いが、主走
査方向は30dpi、副走査方向は30dpiに読み取
り条件が設定された場合、各色8bit/画素データb
it量で、レターサイズ全面の画像を読み取ると、画像
データの全データ量は約250kバイト程度となる。従
来の画像読み取り装置において、画像メモリ106が5
12kバイト搭載された場合、上記の読み取り解像度で
あれば、1枚の原稿に対する読み取り内容を画像メモリ
106に全て格納することができる。通常の読み取り動
作であれば、画像メモリ106はバッファとして使用さ
れ、画像メモリ106に入力された画像データは、ただ
ちにインターフェース部109にDMA108を介して
転送され、例えば外部ホストに出力されるが、原稿属性
判定を行う場合は、画像データが画像メモリ106に保
持されたまま外部に出力されない。
【0022】次に、従来の画像読み取り装置における画
像メモリ106に格納された画像データに対する原稿属
性を判定する処理方法について説明する。図22は従来
の画像読み取り装置における原稿属性判定処理の流れを
示すフローチャートである。原稿属性判定処理は、CP
U107が画像メモリ106上の画像データに対してア
クセスすることにより行われる。図22において、ま
ず、画像メモリ106上の各画像データに対してYC分
離が実行される(S31)。この処理により、画像デー
タは輝度成分Yと色相成分I及びQに分離される。一般
に、ディジタル演算によるRGBデータからYIQデー
タへの変換は、(数1)で表されるマトリクス演算によ
って行われる。
【0023】
【数1】
【0024】しかし、(数1)における演算処理を行う
乗算において、CPU107の処理能力では速度的な限
界があるため、精度を確保するために、(数1)におけ
る演算マトリクスの各要素を1000倍する。この演算
マトリックスを(数2)に示す。
【0025】
【数2】
【0026】ここで、画像データが1画素あたり8bi
tであれば、演算マトリクスの各要素に0〜255を乗
じた値をLUT(ルックアップテーブル)として作成し
ておく。実際の演算は、メモリアクセスと加算のみでR
GBデータがYIQデータに変換される。図23は(数
2)で示した演算マトリクスの要素[1,1]=299
に対して作成されたLUTを示す。上述の手法で演算さ
れた色相成分I及びQの値は、−128000〜+12
7000の間となる。又、Y成分の値は0〜25000
となる。次に、主走査方向におけるI及びQ成分の出現
分布をチェックする(S32)。無彩色成分の画像デー
タをYIQに変換した場合は、2値画像/多値画像を問
わずI及びQ成分の値は0近傍である。従来例の画像読
み取り装置では、I及びQ成分である色相成分がN画素
連続して規定値(例えば、±1280)を越えていれ
ば、カラー/多値原稿である彩色画素と判定する(S3
3)。I及びQ成分である色相成分がN画素連続して規
定値の範囲内であれば該当する画素は無彩色画素と判定
し、Y成分に対して第1の閾値で2値化し、黒の画素数
をN1として計数する(S34)。更に、Y成分に対し
て第2の閾値で2値化し、黒の画素数をN2として計数
する(S35)。一般に、写真等のカラー画像は、彩色
領域が連続的に続くため、各ライン毎に1画素単位にI
及びQ成分をチェックし、例えば、彩色画素が10回連
続して検出されれば、対象画像は彩色画像と判断する。
10回という回数は、30dpiにおいては約8.5m
mに相当する。従って、従来例では、原稿が8.5mm
を越えるカラー画像領域を有した場合に、原稿をカラー
画像と判定していた。即ち、ステップS32で示すよう
に、各ラインのチェック途中で1ラインでもカラー画像
領域があると判定すれば、カラー/多値原稿と判定して
処理を終了する(S33)。副走査が行われ主走査方向
の全てのラインを調べても、カラー画像と判定されない
場合は、対象画像はモノクロだという前提で、輝度成分
Yに対して処理が行われる。即ち、対象画像がモノクロ
でその内、2値画像(文字/線画)か多値画像かの判定
を行う。まず、画像データのY成分を対象として、第一
のしきい値により2値化を実行し、黒と判定された画素
数を計数する。そして、その個数N1を記憶しておく
(S34)。8bitの画像データの値が、例えば0:
黒、255:白を示すのなら、第一のしきい値は、比較
的黒の出現頻度が高くなる値、例えば200程度に設定
する。次に、再度画像データのY成分を対象として、第
一のしきい値により黒の出現頻度が低下するように設定
した第二のしきい値を用いて2値化を実行し、黒と判定
された画素数を計数する。そして、その個数N2を記憶
しておく(S35)。8bitの画像データの値が、例
えば0:黒、255:白を示すのなら第一のしきい値
は、比較的黒の出現頻度が低くなる値、例えば50程度
に設定する。次に、黒画素の数N1とN2を比較を行う
(S36)。全面が、モノクロの写真の原稿(多値原
稿)であれば、N1とN2の比は、一般にN1<N2<10
程度となる。これは、連続的な階調で構成される画像で
は、しきい値を換えても黒の画素数は劇的に変化しない
ためである。しかし、全面が文字や線画の原稿(2値原
稿)では、N2の値は極端に小さくなり、N1とN2の比
は、一般にN1/N2≧1000程度となる。これは、原
稿属性判定時に読み込まれる画像データの解像度が低
く、通常サイズの文字等に対する画像データは全て中間
レベルになっているため、原稿によっては、黒が全く計
数されない場合でさえ存在することによる。又、原稿に
は多値画像と2値画像が混在する場合があり、そのとき
のN1とN2の比は10〜1000の間を一般に変動す
る。一例として、2値原稿と多値原稿を区別するN1
2の比nを100と設定している。これにより、N1
2≧nを満たさなければ、モノクロ/多値原稿と判定
し(S37)、N1/N2≧nを満たせば、モノクロ/2
値原稿と判定する(S38)。
【0027】以上述べてきたように、従来の画像読み取
り装置31において、給紙動作のシーケンスを利用して
原稿属性判定が実行される。給紙が指定され、原稿格納
部60に原稿が格納された時点では、外部ホストは、例
えばSCSI等に定義されたコマンド(例えば、mod
e sense)を利用して、原稿属性判定結果を知る
ことができる。そして、次の画像読み取りの際には、原
稿属性判定結果に基づいたスキャン動作を実行すること
ができる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】この画像読み取り装置
においては、原稿が細かい文字で構成されている場合、
本来2値原稿として判定されるべきものが、多値原稿と
して判定されることがある。特に、小文字の細かいパタ
ーンであるほど読み取り結果は多値状態となり、場合に
よってはあらゆる明度をほぼ均等に含むこともありう
る。即ち、細かい文字が多用された原稿では、閾値を変
化させても黒の画素数は大きく変化しないため、原稿属
性判定が正常に行われない。又、本来2値原稿が多値原
稿として判定される例を図24を用いて説明する。図2
4は黒パターンが四角状に形成された黒ブロックを有す
る白原稿である。69は白原稿に黒パターンが四角状に
形成された黒ブロックであり、画像読み取りの対象部と
される。70は読み取られる画素を示し、従来例では3
0×30dpi、即ち0.85mm×0.85mmの大
きさに相当する。71は画素70において実際に読み取
られる読み取りポイントを示している。主走査方向はイ
メージセンサの有する光学解像度でほぼピンポイントで
画像を取り込むことができるが、副走査方向の解像度は
キャリッジ33の移動速度に依存しており、キャリッジ
33を高速に移動するほど読み取りポイント71は副走
査方向にのびる。このことは、読み取り情報量が副走査
方向に積分されることを意味する。読み取り対象である
黒ブロック69を読み取る際に、黒ブロック69の先端
及び後端に位置する画素a,b,c,d,e,f及び画
素s,t,u,v,w,xは白と黒両方の領域に跨がっ
ているため中間値を有する灰色として読み取られる。画
素g,h,i,j,k,l,m,n,o,p,q,r
は、全域が黒なので黒として読み取られる。ここで、画
素数a,b,c,d,e,fと画素s,t,u,v,
w,xの明度において、黒と白の面積比が明度を決定す
るため、白領域の多い画素s,t,u,v,w,xの方
が高く、即ち明るく検出される。原稿上の読み取り対象
の配置は、予測不可能であり、読み取り画素が読み取り
対象のエッジ部分と重なるかどうか不定であり、又、重
なりの程度は確率的に変化する。従って、細かい文字が
多用された原稿や画像の読み取り状態において、原稿属
性判定が正常に行われないことがある。従って、細かい
文字が多用された原稿等において、2値画像と判断する
方法が要求されている。
【0029】本発明は、細かい文字原稿や文字と多値画
像が混在する原稿等を読み取る際、正確に原稿属性を判
定でき、高速動作が可能な画質に優れた画像読み取り装
置、及び、正確に原稿属性を判定でき、構成が簡単で高
速処理が可能な画質に優れた画像読み取り装置の画像処
理方法を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の画像読み取り装置は、原稿をライン毎に画像
データに変換する読み取り部と、読み取り部に対して原
稿を相対的に移動させる移動部と、読み取り部で読み取
られた画像データを輝度データと色度データに分離する
輝度色度分離部と、色度データの値に基づき原稿のカラ
ー/モノクロ属性を1ライン毎に判定するカラー/モノ
クロ属性判定部と輝度データのヒストグラムを1ライン
毎の生成しヒストグラムに基づき原稿の2値/多値属性
を判定する2値/多値属性判定部を有する原稿属性判定
部と、を備えたものである。
【0031】更に、本発明の画像読み取り装置の画像処
理方法は、読み取り部に対して原稿をライン毎に相対的
に移動させライン毎に画像データに変換する画像読み取
りステップと、読み取り部で読み取られた画像データを
輝度データと色度データに分離する輝度色度分離ステッ
プと、色度データの値に基づき原稿のカラー/モノクロ
属性を1ライン毎に判定するカラー/モノクロ属性判定
ステップと、カラー/モノクロ属性判定ステップにおい
て、原稿がモノクロと判定された場合、1ライン毎の輝
度データのヒストグラムに基づき原稿の2値/多値属性
を判定する2値/多値属性判定ステップと、を備えたも
のである。
【0032】これにより、通常の画像読み取り動作にお
いて、色補正を行う回路を輝度色度分離部として使用
し、得られたI,Q成分に基づきカラー/モノクロ原稿
を判定する。又、ライン単位にY成分のヒストグラムを
作成して2値/多値属性を判定し、多値と判定されたラ
インが所定数連続して検出された時に多値原稿と判定す
るため、細かい文字等を精度良く2値画像と判定するこ
とができる。更に、原稿の全領域を走査し終わる以前に
原稿属性が特定できた場合は、移動部を制御して読み取
り部と原稿の位置関係を、読み取り開始が可能な状態に
復帰させるため、原稿を高画質及び高速に読み取ること
ができる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の画像読
み取り装置は、原稿をライン毎に画像データに変換する
読み取り部と、読み取り部に対して原稿を相対的に移動
させる移動部と、読み取り部で読み取られた画像データ
を輝度データと色度データに分離する輝度色度分離部
と、色度データの値に基づき原稿のカラー/モノクロ属
性を1ライン毎に判定するカラー/モノクロ属性判定部
と輝度データのヒストグラムを1ライン毎の生成しヒス
トグラムに基づき原稿の2値/多値属性を判定する2値
/多値属性判定部を有する原稿属性判定部と、を備えた
ものであり、一般に画像データの読み取りの際色補正を
行う回路を、原稿属性判定において輝度色度分離部とし
て使用し、得られたI,Q成分に基づきカラー/モノク
ロ原稿を判定することができるため、装置の回路構成を
簡単にすることができるという作用を有する。又、ライ
ン単位にY成分のヒストグラムを作成して2値/多値属
性を判定し、多値と判定されたラインが所定数連続して
検出された時に多値原稿と判定することができるように
したため、細かい文字等の原稿を精度良く2値原稿とし
て判定することができるという作用を有する。
【0034】請求項2に記載の画像読み取り装置は、請
求項1において、輝度色度分離部が、画像データに対し
て色変換を行う色補正処理と画像データを輝度データと
色度データに分離する輝度色度分離変換を演算パラメー
タを変更することにより切り替える演算パラメータ設定
部と、を備えたものであり、演算パラメータの変更する
ことにより輝度色度分離が容易に行うことができるた
め、回路構成の変更を必要としないという作用を有す
る。
【0035】請求項3に記載の画像読み取り装置は、請
求項1又は2において、原稿属性判定部が、原稿の全領
域を走査する前に原稿属性を特定できた場合、移動部に
より、原稿が新たに読み取れる位置に読み取り部と原稿
との相対位置を移動させる構成を備えたものであり、原
稿の全領域を走査し終わる以前に原稿属性が特定でき、
移動部を制御して読み取り部と原稿の位置関係を読み取
り開始が可能な状態に高速に復帰することができるとい
う作用を有する。
【0036】請求項4に記載の画像読み取り装置の画像
処理方法は、読み取り部に対して原稿をライン毎に相対
的に移動させライン毎に画像データに変換する画像読み
取りステップと、読み取り部で読み取られた画像データ
を輝度データと色度データに分離する輝度色度分離ステ
ップと、色度データの値に基づき原稿のカラー/モノク
ロ属性を1ライン毎に判定するカラー/モノクロ属性判
定ステップと、カラー/モノクロ属性判定ステップにお
いて、原稿がモノクロと判定された場合、1ライン毎の
輝度データのヒストグラムに基づき原稿の2値/多値属
性を判定する2値/多値属性判定ステップと、を備えた
ものであり、色度データを1ライン毎に判定を行うた
め、カラー原稿の判定が早期に行うことができるととも
に、モノクロ原稿と判断された場合、1ライン毎の輝度
データのヒストグラムに基づいて2値/多値属性を判定
するため、細かい文字等においても、精度良く2値画像
と判定することができるため、画質が向上するという作
用を有する。
【0037】請求項5に記載の画像読み取り装置の画像
処理方法は、請求項4において、カラー/モノクロ属性
判定ステップが、色度データの累積を行う色度累積ステ
ップと、色度累積ステップにより得られた1ライン毎の
累積値と所定値を比較する色度累積比較ステップと、を
備え、累積値が所定値より大きい場合、原稿がカラー原
稿と判定され、累積値が所定値以下の場合、原稿がモノ
クロ原稿と判定される構成を備えたものであり、1ライ
ン毎に順次色度データに比較を行うため、カラー原稿の
場合、原稿を最後まで読み取る必要がないため、再度読
み取り操作を高速に行うことができるという作用を有す
る。
【0038】請求項6に記載の画像読み取り装置の画像
処理方法は、請求項4又は5において、2値/多値属性
判定ステップが、1ライン毎のヒストグラムにおいて、
所定の範囲の準黒濃度の度数を合計する準黒域度数合計
ステップと、所定の範囲の準白濃度の度数を合計する準
白域度数合計ステップと、準黒域度数の合計値と準白域
度数の合計値とを比較する多値ライン判定ステップと、
を備え、多値ライン判定ステップにおいて、準黒域度数
の合計値が準白域度数の合計値より大きい場合が所定回
数連続した時、原稿が多値原稿と判定され、それ以外の
場合、原稿が2値原稿と判定される構成を備えたもので
あり、多値原稿は黒側に偏った分布が得られ、原稿上の
写真やグラフィック等の中間調画像の調域は必ずある程
度以上の面積を持って配置されるという特徴を判定する
ことができ、多値原稿をより正確に判定することができ
るという作用を有する。
【0039】以下、本発明の実施の形態について、図1
を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の一実施の形態における
画像読み取り装置の画像処理系のハードウァア構成を示
すブロック図である。67はイメージセンサ、101は
増幅器、102はA/D変換器、103はシェーディン
グ演算部、104は解像度変換部、106は画像メモ
リ、107はCPU、108はDMA、109はインタ
フェース部である。これらは、従来例の図21と同様な
ものなので、同一の符号を付して説明を省略する。本実
施の形態1が従来例の図21と異なるのは、画像データ
を輝度データと色度データに分離する輝度色度分離部1
と、色度データの値に基づき原稿のカラー/モノクロ属
性を1ライン毎に判定するカラー/モノクロ属性判定部
と1ライン毎の輝度データのヒストグラムを生成しその
ヒストグラムに基づき原稿の2値/多値属性を判定する
2値/多値属性判定部を有する原稿属性判定部2と、を
備えた点である。輝度色度分離部1はパラメータの変更
により画像データに対して色変換を行う色補正処理をを
行うことができる演算パラメータ設定部(図示せず)を
有する。
【0040】次に、本発明の一実施の形態における画像
読み取り装置の画像処理系の原稿属性判定部2につい
て、図2を用いて詳細に説明する。図2は本発明の一実
施の形態における画像読み取り装置の画像処理系におけ
る原稿属性判定処理部のハードウェア構成を示すブロッ
ク図である。図2において、1は図1で示す輝度色度分
離部であり、演算パラメータの設定によりYC分離を実
行する。YC分離後は、R,G,BデータはYデータ、
Iデータ、Qデータに変換される。3はライン同期信号
であり、1ラインの読み取りの先頭を示す信号である。
4はアドレス発生部、5は2値/多値原稿原稿判定を行
うためのヒストグラム生成部である。アドレス発生部4
は、Yデータの上位4ビットを参照してヒストグラム生
成部5のアクセスアドレスを生成する。ヒストグラム生
成部5は、16個の8ビットカウンタとこれを保持する
16個の8ビットレジスタで構成されており、Yデータ
が入力される度に、アドレス発生部4で発生したアドレ
スに対応したレジスタがインクリメントされる。6は絶
対値生成部Iであり、Iデータの上位4ビットの絶対値
をとり3ビット化する。7は比較器I、8はレジスタI
1である。レジスタI18はCPU107からの書き込み
が可能であり、比較器I7は、絶対値化したIデータ
と、レジスタI18の設定値を比較し、その結果を出力
する。9は比較器I7の出力が「1」になる数をカウン
トするカウンタIであり、カウンタI9はライン同期信
号3により「0」にリセットされる。10はレジスタI
2であり、ライン同期信号3の度にカウンタI9の内容
がコピーされ、CPU107によりその値がカラー/モ
ノクロ属性判定に利用される。11はデータフリップフ
ロップであり、ライン同期信号3を1クロック分遅らせ
て、カウンタI9をクリアする。12は絶対値生成部Q
であり、Qデータの上位4ビットの絶対値をとり3ビッ
ト化する。13は比較器Q、14はレジスタQ1であ
る。レジスタQ114はCPU107から書き込みが可
能であり、比較器Q13は、絶対値化したQデータと、
レジスタQ114の設定値を比較し、その結果を出力す
る。15は比較器Q13の出力が「1」になる数をカウ
ントするカウンタQであり、カウンタQ15はライン同
期信号3により「0」にリセットされる。16はレジス
タQ2であり、ライン同期信号3の度にカウンタQ15
の内容をコピーされ、CPU107によりカラー/モノ
クロ属性判定に利用される。データフリップフロップ1
1は、ライン同期信号3を1クロック分遅らせて、カウ
ンタQ15の内容をレジスタQ 216にコピーした後に
カウンタQ15をクリアする。レジスタI210及びレ
ジスタQ216はCPU107から読み込みが可能とな
っている。
【0041】以上のように構成された本発明の一実施の
形態における画像読み取り装置の画像処理系の原稿属性
判定処理ついて、以下に図1及び図2を用いて説明す
る。通常、画像読み取り時には、輝度色度分離部1は、
演算パラメータが色補正回路として、例えば(数3)に
示す内容に設定される。
【0042】
【数3】
【0043】これは、一般に線形マスキングと呼称され
る色補正方式であり、パラメータは、例えばイメージセ
ンサ67のセンサ面に形成されたカラーフィルタ層の分
光特性によって決定される。イメージセンサ67から出
力されるR,G,B出力は理想的なものではなく、不要
吸収帯と呼ばれるスペクトル領域を有する。即ち、不要
吸収帯により、例えばG出力にはRやBの成分が混入し
ている。輝度色度分離部1における色補正回路は(数
3)に示す線形演算により不要吸収帯の影響を抑える目
的で配置され、色の濁りを除去し彩度の高い画像を得る
ことができる。
【0044】次に、原稿属性判定処理の際の輝度色度分
離部1の演算パラメータの内容について、詳細を説明す
る。原稿属性判定時は(数3)に示すパラメータから従
来例で示した(数1)に示すパラメータに変えて、輝度
色度分離部1を通常の画像読み取りの場合と全く同様に
駆動する。このパラメータ変更処理により、輝度色度分
離部1がYC分離処理を実行することができる。このよ
うに、色補正処理と輝度色度分離であるYC分離処理が
ともに線形演算であるため、パラメータの変更のみで、
色補正処理とYC分離処理を実現することができる。
【0045】実施の形態1では、(数1)のパラメータ
で輝度色度分離処理を行っているが、例えば(数4)に
示すように、色補正パラメータとYC分離パラメータを
行列積で合成したパラメータを用いることもできる。こ
の場合、彩度成分が強く出現するため、I、Q成分の検
出感度を向上させることができる。
【0046】
【数4】
【0047】次に、原稿属性判定部2における処理につ
いて、図2を用いて詳細に説明する。ここでは、原稿を
読み取ってR,G,BデータをYC分離し、1ライン毎
にヒストグラム化された輝度データY、及び1ライン毎
のI,Qデータに基づくカラー画素数をCPU107が
取得する処理について説明する。輝度色度分離部1には
YC分離用のパラメータが設定されており、輝度データ
Y,色相データI,色相データQを出力する。まず、輝
度データYに対する処理について説明する。Yデータは
上位4ビットがアドレス発生部4に入力され、アドレス
発生部4ではオフセットアドレスを加えたアドレスをヒ
ストグラム生成部5に対して生成する。次にアドレス発
生部4は、該当するヒストグラム生成部5のアドレス内
容をリードし、インクリメントした後に、同じアドレス
に内容を書き込む。ヒストグラム生成部5は、16個の
8ビットカウンタを含んでおり、ヒストグラム生成部5
の各カウンタは、Yデータの値に応じてインクリメント
される。本実施の形態では、レターサイズの原稿を想定
しており、これを主走査方向に30dpiで読み取る
が、このとき1ラインあたりの画素数は255(=30
dpi/25.4[mm]×216[mm])となり、
8ビットカウンタに収めることができる。従って、ヒス
トグラム生成部5には、8ビットカウンタ内容をラッチ
する16個の8ビットレジスタが設けられており、ライ
ン同期信号3の入力にともないカウンタ内容がこのレジ
スタにコピーされる。一方、ライン同期信号3はCPU
107の割り込み端子にも入力されており、CPU10
7はこの割り込みが検出されると、ヒストグラム生成部
5のレジスタから1ライン毎にヒストグラム情報を入手
する。
【0048】次に、色相データIに対する処理について
説明する。Iデータは上位4ビットが絶対値生成部I6
に入力される。8ビットのIデータは−128≦I≦1
27の値をとり、その上位4ビットは−8≦I(上位4
ビット)≦7の範囲となるが、絶対値生成部I6では、
これの絶対値をとり0≦I(3ビット)≦7とする。色
相成分は値が±のいずれであっても、絶対値が大きいほ
ど彩度が高いことを意味するため、カラー/モノクロの
判定に±の符号は不要である。次に、絶対値生成部I6
の出力は比較器I7に入力される。一方、レジスタI1
8にはCPU107により、予め定められた閾値が設定
されており、比較器I7ではこの閾値と絶対値生成部I
6からの出力を比較する。絶対値生成部I6の出力がレ
ジスタI 18に設定された閾値より大きい場合、比較器
I7は「1」を出力する。カウンタI9では比較器I7
が出力する「1」の値をカウントする。ライン同期信号
3の発生に伴って、カウンタI9の内容は、レジスタI
210にコピーされるとともに、カウンタI9はリセッ
トされる。一方、ライン同期信号3は、CPU107の
割り込み端子にも入力されており、CPU107はこの
割り込みが検出されると、レジスタI210にアクセス
し、レジスタI18に設定した閾値より大きな値を示す
色相データIの個数を得る。即ち、相成分が規定より大
きい画素の個数情報を、1ライン毎に入手する。
【0049】次に、色相データQに対する処理について
説明する。Qデータは、上位4ビットが絶対値生成部Q
12に入力される。8ビットのQデータは、Iデータと
同様に、−128≦Q≦127の値をとり、その上位4
ビットは−8≦Q(上位4ビット)≦7の範囲となる
が、絶対値生成部Q12では、これの絶対値をとり0≦
Q(3ビット)≦7とする。この絶対値生成部Q12の
出力は、比較器Q13に入力される。一方、レジスタQ
114には、CPU107により予め定められた閾値が
設定されており、比較器Q13の出力がレジスタQ1
4に設定された閾値より大きい場合、比較器Q13は
「1」を出力する。カウンタQ15では、比較器Q13
が出力する「1」の値をカウントする。ライン同期信号
3の発生に伴って、カウンタQ15の内容はレジスタQ
216にコピーされるとともに、カウンタQ15は
「0」にリセットされる。一方、ライン同期信号3は、
CPU107の割り込み端子にも入力されており、CP
U107はこの割り込みが検出されると、レジスタQ2
16にアクセスし、レジスタQ114に設定した閾値よ
り大きな値を示した、即ち色相成分が規定より大きい画
素の個数情報を、1ライン毎に入手する。
【0050】次に、本発明の一実施の形態の画像読み取
り装置の画像処理系におけるカラー/モノクロ属性判定
アルゴリズムについて、図3を用いて詳細に説明する。
図3は本発明の一実施の形態における原稿属性判定部の
カラー/モノクロ属性判定アルゴリズムを示すフローチ
ャートである。カラー/モノクロ属性判定処理は、原稿
の走査1ライン毎にライン同期信号3がCPU107の
割り込み端子に入力され実行される。まず、画像読み取
りステップにおいて、イメージセンサ67より得られた
原稿の1ライン毎の画像データが輝度色度分離部1にお
いて、輝度(Y)データと色度(I,Q)データに分離
される。図3はカラー/モノクロ属性判定ステップを示
し、まず、レジスタI210及びレジスタQ216の内容
が読み取られる(S1)。次に、Iデータ、Qデータ毎
に読み取った値を累計し、I累積、Q累積を生成する
(色度累積ステップ)(S2)。累積データを格納する
変数は、原稿属性判定を実行する前に「0」にクリアさ
れている。次に、I累積、Q累積をそれぞれ調べる(色
度累積比較ステップ)(S3)。これらのいずれかが予
め定められた値を越えた場合(本実施例では、I>5又
はQ>5)は、カラー原稿と判定する(S4)。もし、
原稿を最後まで走査した時点で、原稿がカラー原稿と判
定されていなければ、対象とする原稿はモノクロ原稿と
判定する(S5)。
【0051】次に、2値/多値属性判定アルゴリズムに
ついて、図4及び図5を用いて説明する。図4は本発明
の一実施の形態における原稿属性判定部の2値/多値属
性判定アルゴリズムを示すフローチャートである。図5
は原稿1ラインのYデータをヒストグラム化した例を示
す度数分布図及びその累積曲線であり、図6は全体に写
真等の中間調を有する原稿のYデータをヒストグラム化
した例を示す度数分布図であり、図7は全体に黒文字等
の2値を有する原稿のYデータをヒストグラム化した例
を示す度数分布図である。図5における画像データの各
レンジをR0〜R15に区分する。本処理はライン同期
信号3がCPU107の割り込み端子に入力される毎に
図3に示すカラー/モノクロ属性判定に引き続いて実行
される。前述したように輝度データYは、その上位4ビ
ットを用いてヒストグラムが生成されるためレンジは1
6個となる。図5ではこれがR0〜R15に対応してい
る。図4は2値/多値属性判定ステップを示し、まず、
ヒストグラム生成部5から輝度データYに対する1ライ
ンのヒストグラムを読み込む(S11)。次に、図5の
R2,R3,R4,R5,R6のレンジの度数を合計し
て準黒域度数合計を計算する(準黒域度数合計ステッ
プ)。更に、R7,R8,R9,R10,R11のレン
ジの度数を準白域度数合計を計算する(準白域度数合計
ステップ)(S12)。ここで、R0,R1(黒域)、
及び、R12,R13,R14,R15(白域)のレン
ジの度数データは、原稿属性判定に使用していない。S
12で求めた準黒域度数合計と準白域度数合計を比較す
る(S13)。準黒域度数合計>準白域度数合計が満た
された場合は、対象となるラインは多値領域を含む可能
性がある(多値ライン候補)と判断し、多値ライン候補
カウントをインリメントする(S14)。多値ライン候
補カウントは、原稿属性判定動作の開始時点で「0」に
クリアされている。次に、インクリメントした多値ライ
ン候補カウントの値をチェックし、例えば、4ライン連
続して多値ライン候補が連続したかどうかを調べる(多
値ライン判定ステップ)(S15)。多値ライン候補が
4ライン連続した場合は、対象原稿が多値原稿であると
判定する(S16)。一方、S13において、準黒域度
数合計>準白域度数合計が満たされない場合は、今回チ
ェックしたラインは2値ラインであると判定するととも
に、多値ライン候補カウンタを「0」にクリアする。
【0052】ここで、ライン単位に生成されたヒストグ
ラムを用いて、2値/多値原稿属性を判定した場合に精
度が向上する理由について、以下に説明する。一般に、
全てが中間調(例えば写真等)で構成された画像全体に
対してヒストグラムを作成すると、図6のような分布と
なる。写真原稿の一部を抜き出した小領域に対してヒス
トグラムを作成した場合等の例外は存在する。しかし、
一般的な中間調原稿全体を対象としてヒストグラムを作
成すると、ほとんどの場合、図6の分布、即ち黒側に偏
った分布が得られる。従って、準黒域度数合計と準白域
度数合計を比較した場合、準黒域度数合計>準白域度数
合計の関係が成り立つ。これに対して、例えば全てが2
値(例えば黒文字等)で構成された画像全体に対してヒ
ストグラムを作成すると、図7のような分布となる。更
に、文字サイズを例えば12ポイントから10ポイント
等に変化させても、分布そのものには大きな変化はみら
れず、準黒域度数合計と準白域度数合計を比較した場合
は準黒域度数合計<準白域度数合計が成り立つ。以上の
ように述べた特性によれば、画像全体が2値画像、又
は、多値画像であれば画像全体の輝度ヒストグラムに基
づいて、原稿属性が判定できることを示している。しか
し、2値領域と多値領域が混在した原稿の場合は、画像
全体の輝度ヒストグラムはどちらとも言えない特性とな
ってしまい、判定精度の劣化は避けられない。
【0053】次に、図8に示すような原稿における原稿
属性判定処理について説明する。図8は中央に多値画像
である写真が貼り付けられ、そのバックグラウンドに2
値画像である文字が埋められている例を示す原稿であ
る。写真部の縦・横サイズは原稿全体の縦・横に対して
それぞれ1/4であるとする。この原稿の全体に対して
輝度ヒストグラムを作成すると、2値領域と多値領域の
面積比は15:1であり、2値画像領域が圧倒的に大き
いため、ヒストグラム上では2値画像として判定される
可能性が非常に高い。一方、ライン単位に輝度ヒストグ
ラムを作成すると、例えば、P1に示す位置において
は、完全な2値画像として判定されるが、P2に示す位
置においては、多値画像と判定される可能性が原稿全体
の輝度ヒストグラムを作成した場合よりはるかに高くな
る。なぜなら、P2のライン上では、2値領域と多値領
域の比は3:1であり、原稿全体の輝度ヒストグラムを
作成した場合の15:1に対して多値領域の占める割合
が大きくなるからである。この理由により、本実施の形
態での処理方法を用いることにより、多値原稿が精度よ
く判定されるようになる。
【0054】又、図4のステップS15において、予め
定められた回数連続して多値ライン候補と判定された場
合に多値原稿と判定している理由としては、一般の原稿
では多値領域が主走査方向と副走査方向に連続して出現
する場合がほとんどであるという性質を利用したもので
ある。言い換えると、例えば原稿上の写真やグラフィッ
ク等の中間調画像の調域は、必ずある程度以上の面積を
持って配置されるという性質がある。
【0055】以上から本実施例の原稿属性判定処理は、
原稿全体の輝度ヒストグラムを作成して、2値/多値の
原稿属性判定を行う場合と比較して格段に判定精度を向
上させることができる。
【0056】次に、原稿属性の最終判定アルゴリズムに
ついて図9を用いて説明する。図9は本発明の一実施の
形態の原稿属性判定部におけるカラー/多値又はモノク
ロ/多値又はモノクロ/2値の判定を行う処理を示すフ
ローチャートである。本実施の形態においては、最終的
に原稿属性を、モノクロ/2値,モノクロ/多値,カラ
ー/多値のいずれかと判定する。上述したように、原稿
属性判定アルゴリズムは、ライン同期信号3毎に割り込
み処理が実行されているため、図9の処理は、原稿属性
判定アルゴリズムとは独立したタスクとして制御されて
いる。まず、原稿属性判定が開始される(S21)。次
に、原稿属性判定時に1ページ分の原稿読み取りが終了
したかをチェックする(S22)。読み取りが終了して
いなければ、図3に示すカラー/モノクロ判定アルゴリ
ズムを用いて、カラー原稿として判定がなされたかをチ
ェックする(S23)。もし,カラー原稿と判定されて
いなければ、S22に処理を戻す。カラー原稿と判定さ
れれば、対象原稿をカラー/多値原稿と確定し(S2
4)、最終判定処理を終了する。一般に、画像読み取り
装置を経由して読み取られる原稿には、カラー/2値原
稿はほとんど存在しないため、カラー原稿=カラー/2
値原稿と判断しても差しつかえない。ここで、重要なの
は、カラー/モノクロ判定アルゴリズムによりカラー原
稿と判定された場合は、1ページ分の原稿読み取り終了
を待たずに対象原稿はカラー/多値原稿だと確定できる
点にある。この時点で、原稿はまだ搬送されつづけてい
るが、カラー原稿と判定した場合は、ただちに原稿搬送
を停止し、原稿を逆方向に搬送することで、より高速に
本来の画像読み取りを開始することが可能である。1ペ
ージ分の原稿読み取りが終了すると、図4で示す2値/
多値判定アルゴリズムにおいて対象原稿が多値原稿と判
定されたかをチェックする(S25)。この時点では、
対象原稿はカラー原稿でないことが明確、即ち対象原稿
はモノクロであることが確定している。対象原稿が多値
原稿と判定されていれば、原稿属性をモノクロ/多値原
稿と確定し(S26)、そうでなければ,原稿属性をモ
ノクロ/2値原稿と確定する(S27)。
【0057】以上のように構成された本発明の一実施の
形態における画像読み取り装置の原稿属性判定処理にお
ける原稿の搬送動作ついて、以下に説明する。本実施の
形態1における画像読み取り装置自体のメカ構成や光学
系の構成及びその動作は従来例と同等であり、機構に関
する動作は図12、図14、図15、図16、図17を
用い、光学系に関する説明は図13を用いて説明する。
まず、給紙開始時の動作について、図12を用いて説明
する。ADFユニット42の原稿トレイ43に原稿61
がセットされ、原稿検出センサ45が原稿61を検出す
ると、外部ホスト(図示せず)より原稿属性判定処理が
指令され、ADF駆動モータ(図示せず)の回転が開始
される。ADF駆動モータの回転方向は、原稿61を原
稿トレイ43からガラス窓32bに搬送するために順方
向に設定される。搬送ローラ49は減速機構を介してA
DF駆動モータと結合されており、ADF駆動モータの
回転とともに、搬送ローラ49とこれに対向するガイド
ラーラ50及び51の回転を開始する。ADF駆動モー
タの回転が目標速度に達すると、クラッチ機構(図示せ
ず)を制御して、給紙ローラ46及びリバースローラ4
7が回転し、原稿トレイ43にセットされた原稿61の
搬送を開始する。
【0058】図14に示すように、原稿61が搬送通路
切替え手段54の位置に到達すると、搬送通路切り換え
手段54は原稿61に付与された駆動力によって方向d
3に回転するため、原稿61は搬送を妨げられることな
く、搬送通路切替え手段54を通過することができる。
搬送された原稿61の先端が原稿端部検出センサ48に
よって検出されると、クラッチ機構を制御して給紙ロー
ラ46及びリバースローラ47への駆動伝達を停止す
る。この時点で、原稿61は確実に搬送ローラ49と、
これに対向するガイドローラ50によって挟持され、以
降の原稿搬送は搬送ローラ49によってなされ、給紙ロ
ーラ46はテンションローラとして作用する。
【0059】次に、原稿端部検出センサ48で原稿の先
端を検出し、読み取り開始のタイミングが生成される。
原稿端部検出センサ48を通過した原稿61は、減速開
始タイミングまで装置の有する最大速度で搬送される。
画像読み取り装置の制御系は、励磁信号の切り替え回数
をカウントし、減速開始タイミングに達するとADF駆
動モータの減速を開始する。励磁信号の出力を切り換え
る毎に、励磁信号の発生周期を規定の比率で大きくする
ことで、ADF駆動モータは直線的に減速し、ADF駆
動モータの駆動速度が、原稿属性判定時の原稿搬送速度
に達すると減速を停止し、以降は一定速度で駆動する。
次に、画像読み取り開始タイミングに達すると、原稿6
1の画像の読み取りが開始される。搬送されてきた原稿
61は、ガラス窓32bを通してランプ64により照射
され、原稿61からの反射光は反射ミラー66により反
射され、結像レンズ68によりイメージセンサ67上に
結像され、電気信号に変換される。図15に原稿61が
ガラス窓32bの近傍に到達した時の状態を示す。原稿
61の先端が図15の位置に到達し、更に搬送されてア
パーチャ65の直上に到達すると原稿属性判定処理が開
始される。
【0060】次に、原稿属性判定後の原稿搬送につい
て、図10を用いて説明する。図10は搬送されてきた
原稿の後端が原稿端部検出センサで検出された後に原稿
属性判定アルゴリズムでカラー原稿と確定された際の状
態例を示す要部断面図である。原稿属性判定処理によ
り、原稿がカラーと判定された時点で、順方向、即ち方
向Dに搬送中の原稿の搬送を停止する。更に、これまで
順方向に原稿61を搬送していたADF駆動モータを一
旦停止し、逆方向に原稿61を搬送する。この時の原稿
61の搬送速度は装置の有する最大速度に設定される。
この時、搬送通路切替え手段54は自重でd2の方向に
付勢されているため、逆方向に搬送されてきた原稿61
は、容易に原稿格納部60に搬送される。やがて、原稿
61の先端は原稿端部検出センサ48で検出されるが、
この時の状態は図18と全く同等となる。次に、原稿属
性判定処理を終了した原稿61は、結果的に図19に示
す位置に配置される。これは従来例でも述べたように、
再度原稿の読み取りが可能な位置である。この時点で、
例えば外部ホスト(図示せず)から、原稿属性判定結果
の問い合わせ(例えば一般的なSCSIコマンドで言え
ば、のMODE SENSE等)が画像読み取り装置に
出力されれば、原稿属性判定結果を外部ホスト(図示せ
ず)へ通知することができる。これを受けて、外部ホス
トは、最適な画像読み取りパラメータを選択して、画像
読み取り命令の出力が可能となる。
【0061】本実施の形態では、ADFを使用する際の
動作をもとに説明したが、原稿属性判定処理そのもの
は、原稿を固定し、キャリッジを移動させて原稿を読み
取る、いわゆるフラットベットスキャナにおいても容易
に実現することができる。
【0062】以上のように本実施の形態によれば、色補
正を行う回路をYC分離手段として使用するため、新た
な回路を追加する必要がなく、カラー/モノクロ原稿の
判定を容易に行うことができる。更に、ライン単位毎に
ヒストグラムを作成して2値/多値属性を判定し、多値
と判定されたラインが所定のライン数を連続して検出し
た時に多値原稿と確定することで、簡単な構成で精度良
く、2値/多値原稿の判定を容易に行うことができる。
更に、カラー原稿と判定された場合は、判定時点で原稿
と読み取り位置の復帰動作に移行するため、高速かつ高
画質に画像読み取りを行うことができる。
【0063】ADFを使用した動作は、例えばファイリ
ング装置や複写機等に応用されるものである。多値画像
(8bit/pixel)のデータ量は2値画像に比べ
て8倍であり、特にファイリング装置では本来2値の画
像を多値として読み取った場合、メモリやディスクスペ
ースを余分に使用する。本実施の形態による画像属性判
定方法によれば、画像属性を自動的に判定してスキャナ
から読み取れるため、資源を無駄にすることなく有効に
使用できる。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明の画像読み取り装置
は、色補正を行う回路を用いてYC分離を行うため、新
たに回路を追加する必要がなく、構成が容易で、カラー
/モノクロ原稿の判定を行うことができる。又、ライン
毎にヒストグラムを作成して、2値/多値属性を判定
し、多値と判定されたラインが所定のライン数連続して
検出された時に、多値原稿と判定するため、細かい文字
等を精度良く2値画像として判定することができ、簡単
な構成で精度良く2値/多値原稿の判定を行い画質に優
れるという有利な効果が得られる。更に、カラー原稿と
判定された場合、判定された時点で原稿の読み取り位置
を復帰動作させるため、読み取り操作を高速にできると
いる有利な効果が得られる。
【0065】又、本発明の画像読み取り装置の画像処理
方法は、構成が容易で、カラー/モノクロ原稿の判定を
行うことができ、画質に優れるという有利な効果が得ら
れる。又、ライン毎にヒストグラムを作成して、2値/
多値属性を判定し、多値と判定されたラインが所定のラ
イン数連続して検出された時に、多値原稿と判定するた
め、精度良く2値/多値原稿の判定ができ、画質に優れ
るという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における画像読み取り装
置の画像処理系のハードウァア構成を示すブロック図
【図2】本発明の一実施の形態における画像読み取り装
置の画像処理系における原稿属性判定処理部のハードウ
ェア構成を示すブロック図
【図3】本発明の一実施の形態における原稿属性判定部
のカラー/モノクロ属性判定アルゴリズムを示すフロー
チャート
【図4】本発明の一実施の形態における原稿属性判定部
の2値/多値属性判定アルゴリズムを示すフローチャー
【図5】原稿1ラインのYデータをヒストグラム化した
例を示す度数分布図及びその累積曲線を示す図
【図6】全体に写真等の中間調を有する原稿のYデータ
をヒストグラム化した例を示す度数分布図
【図7】全体に黒文字等の2値を有する原稿のYデータ
をヒストグラム化した例を示す度数分布図
【図8】中央に多値画像である写真が貼り付けられ、そ
のバックグラウンドに2値画像である文字が埋められて
いる例を示す原稿を示す図
【図9】本発明の一実施の形態の原稿属性判定部におけ
るカラー/多値又はモノクロ/多値又はモノクロ/2値
の判定を行う処理を示すフローチャート
【図10】搬送されてきた原稿の後端が原稿端部検出セ
ンサで検出された後に原稿属性判定アルゴリズムでカラ
ー原稿と確定された際の状態例を示す要部断面図
【図11】従来の画像読み取り装置の構成を示す断面模
式図
【図12】従来の画像読み取り装置におけるADFユニ
ットの構成を示す要部断面図
【図13】従来の画像読み取り装置の光学系の構成を示
す断面模式図
【図14】原稿が搬送通路切替え手段の位置に到達後、
搬送ローラとガイドローラに挟持された際の状態を示す
要部断面図
【図15】原稿がガラス窓の近傍に到達した際の状態を
示す要部断面図
【図16】第二の読み取りモードにおける搬送されてき
た原稿の後端が原稿端部検出センサで検出された際の状
態を示す要部断面図
【図17】原稿を逆方向に搬送を開始した時点の状態を
示す要部断面図
【図18】逆方向に搬送された原稿の先端部が原稿端部
検出センサで検出された後の状態を示す要部断面図
【図19】第二の読み取りモードにおける原稿が再度読
み取り可能な状態を示す要部断面図
【図20】第二の読み取りモードにおいて一旦機内に取
り込まれた原稿がガラス窓の近傍に到達した状態を示す
要部断面図
【図21】従来の画像読み取り装置のハードウェア構成
を示すブロック図
【図22】従来の画像読み取り装置における原稿属性判
定処理の流れを示すフローチャート
【図23】(数2)で示される演算マトリクスの要素
〔1,1〕=299に対して作成されたLUTのテーブ
ル図
【図24】黒パターンが四角状に形成された黒ブロック
を有する白原稿を示す図
【符号の説明】
1 輝度色度分離部 2 原稿属性判定部 3 ライン同期信号(Lsync) 4 アドレス発生部 5 ヒストグラム生成部 6 絶対値生成部I 7 比較器I 8 レジスタI1 9 カウンタI 10 レジスタI2 11 データフリップフロップ 12 絶対値生成部Q 13 比較器Q 14 レジスタQ1 15 カウンタQ 16 レジスタQ2 31 従来の画像読み取り装置 32a 原稿ガラス 32b ガラス窓 33 キャリッジ 34 支持部材 35 シャフト 36 駆動ワイヤ 37 駆動プーリ 38 従動プーリ 39 駆動モータ 40 従動プーリ支持部材 41 付勢手段 42 ADFユニット 43 原稿トレイ 44 排紙トレイ 45 原稿検出センサ 46 給紙ローラ 47 リバースローラ 48 原稿端部検出センサ 49 搬送ローラ 50,51 ガイドローラ 52 原稿排出検出センサ 53 排出ローラ 54 搬送通路切替え手段 55 シャフト 56 第1原稿ガイド部材 57 第2原稿ガイド部材 58,59 軸 60 原稿格納部 61 原稿 62,63 ガラス端部 64 ランプ 65 アパーチャ 66 反射ミラー 67 イメージセンサ 68 結像レンズ 69 黒ブロック 70 画素 71 読み取りポイント 101 増幅器 102 A/D変換器 103 シェーディング演算部 104 解像度変換部 105 色補正回路 106 画像メモリ 107 CPU(中央演算処理装置) 108 DMA(ダイナミック・メモリー・アクセス) 109 インタフェース部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿をライン毎に画像データに変換する読
    み取り部と、前記読み取り部に対して原稿を相対的に移
    動させる移動部と、前記読み取り部で読み取られた前記
    画像データを輝度データと色度データに分離する輝度色
    度分離部と、前記色度データの値に基づき前記原稿のカ
    ラー/モノクロ属性を1ライン毎に判定するカラー/モ
    ノクロ属性判定部と前記輝度データのヒストグラムを1
    ライン毎の生成し前記ヒストグラムに基づき前記原稿の
    2値/多値属性を判定する2値/多値属性判定部を有す
    る原稿属性判定部と、を備えたことを特徴とする画像読
    み取り装置。
  2. 【請求項2】前記輝度色度分離部が、前記画像データに
    対して色変換を行う色補正処理と前記画像データを輝度
    データと色度データに分離する輝度色度分離変換を演算
    パラメータを変更することにより切り替える演算パラメ
    ータ設定部と、を備えたことを特徴とする請求項1に記
    載の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】前記原稿属性判定部が、前記原稿の全領域
    を走査する前に原稿属性を特定できた場合、前記移動部
    により、前記原稿が新たに読み取れる位置に前記読み取
    り部と前記原稿との相対位置を移動させることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】読み取り部に対して原稿をライン毎に相対
    的に移動させ前記ライン毎に画像データに変換する画像
    読み取りステップと、前記読み取り部で読み取られた前
    記画像データを輝度データと色度データに分離する輝度
    色度分離ステップと、前記色度データの値に基づき前記
    原稿のカラー/モノクロ属性を1ライン毎に判定するカ
    ラー/モノクロ属性判定ステップと、前記カラー/モノ
    クロ属性判定ステップにおいて、原稿がモノクロと判定
    された場合、1ライン毎の前記輝度データのヒストグラ
    ムに基づき前記原稿の2値/多値属性を判定する2値/
    多値属性判定ステップと、を備えたことを特徴とする画
    像読み取り装置の画像処理方法。
  5. 【請求項5】カラー/モノクロ属性判定ステップが、前
    記色度データの累積を行う色度累積ステップと、色度累
    積ステップにより得られた1ライン毎の累積値と所定値
    を比較する色度累積比較ステップと、を備え、前記累積
    値が前記所定値より大きい場合、前記原稿がカラー原稿
    と判定され、前記累積値が前記所定値以下の場合、前記
    原稿がモノクロ原稿と判定されることを特徴とする請求
    項4に記載の画像読み取り装置の画像処理方法。
  6. 【請求項6】前記2値/多値属性判定ステップが、前記
    1ライン毎の前記ヒストグラムにおいて、所定の範囲の
    準黒濃度の度数を合計する準黒域度数合計ステップと、
    所定の範囲の準白濃度の度数を合計する準白域度数合計
    ステップと、前記準黒域度数の合計値と前記準白域度数
    の合計値とを比較する多値ライン判定ステップと、を備
    え、前記多値ライン判定ステップにおいて、前記準黒域
    度数の合計値が前記準白域度数の合計値より大きい場合
    が所定回数連続した時、前記原稿が多値原稿と判定さ
    れ、それ以外の場合、前記原稿が2値原稿と判定される
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像読み取り
    装置の画像処理方法。
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