JPH09233075A - ターミナルモジュール、無線端末装置及び無線通信システム - Google Patents

ターミナルモジュール、無線端末装置及び無線通信システム

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JPH09233075A
JPH09233075A JP8355346A JP35534696A JPH09233075A JP H09233075 A JPH09233075 A JP H09233075A JP 8355346 A JP8355346 A JP 8355346A JP 35534696 A JP35534696 A JP 35534696A JP H09233075 A JPH09233075 A JP H09233075A
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映二 鎌形
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清 利光
Nobuyasu Nakajima
暢康 中島
Mutsumi Serizawa
睦 芹澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、小型軽量化と低消費電力化が図ら
れ、かつ効率的なマルチメディア通信を可能とした無線
端末装置の主要な構成となるターミナルモジュールを提
供する。 【構成】基地局から端末局へデータを伝送する下り伝送
路および端末局から基地局へデータを伝送する上り伝送
路を介してデータ伝送を行い、下り伝送路を介して互い
に異なる周波数帯域の第1および第2の情報をそれぞれ
受信する第1および第2の受信機7B1,7B2と、第1およ
び第2の受信機からの第1および第2の情報を導入し、
選択信号により第1の情報又は第2の情報のいずれか一
方、又は双方を出力する選択・合成回路7Eとにより構成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パーソナルコン
ピュータ等の端末機器に接続してマルチメディア等の各
種情報を送/受信可能なターミナルモジュール、無線端
末装置および無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】携帯/自動車電話(セルラー電話)やP
HS(Personal HandyPhone System)端末の普及によ
り、無線通信システムを利用した通信サービスが広く行
われるようになってきた。これら携帯/自動車電話やP
HS端末は、無線基地局との間で無線による通信が行わ
れるが、その無線基地局は有線通信網に多数接続されて
いる。
【0003】ところで無線基地局と各移動端末との間の
通信の多くは、音声周波数帯域内での音声通話を主な目
的としているから、アナログ音声信号により搬送波を変
調して伝送されるか、あるいはアナログ音声信号がデジ
タル音声信号に変換された後に、一定レート(伝送速
度)となるよう圧縮符号化され、その圧縮符号信号によ
り搬送波が変調されて伝送される。このような無線通信
システムは、変調搬送波による送信が行われるから、無
線伝送路上では一定の周波数帯域が割り当てられてい
る。
【0004】もっとも、このような無線通信システムで
は、アナログ信号だけではなくデジタル信号によるデー
タ通信も可能ではある。従来の無線端末装置によると、
携帯型のパーソナルコンピュータ等の端末機器には、R
S−232Cの規格を満足するシリアルインターフェー
スが設けられており、このシリアルインターフェースか
ら導出されるビット列のデジタル信号が、伝送速度が2
400bpsのシリアル伝送路を介してモデムに供給さ
れる。モデムに供給されたデジタル信号が、音声搬送波
を変調して音声帯域信号が生成され、その音声帯域信号
はモジュラーケーブルを介してターミナルアダプ夕に供
給される。ターミナルアダプタに供給された音声帯域信
号は、音声通話信号として、PHS端末(子機)に供給
される。PHS端末では、ターミナルアダプタからのア
ナログの音声通話信号をサンプリング及び量子化により
デジタル信号に変換した後、1.9GHz帯で、伝送速
度が32kbpsからなる無線周波数帯域の送信信号が
生成され、アンテナから無線基地局(親機)宛て送信さ
れる。
【0005】一方、無線基地局から送信される無線周波
数帯域信号は、PHS端末のアンテナを介して受信さ
れ、デジタル信号に復調された後、デジタル/アナログ
変換されて音声帯域信号に変換され、ターミナルアダプ
タに供給される。タ一ミナルアダプタからの音声帯域信
号はモジュラーケーブルを介してモデムに伝送され、こ
こで音声帯域信号はビット列からなるデジタル信号に復
調され、シリアルインターフェースを介して端末機器内
に供給される。
【0006】この従来の無線端末装置において、モデム
からの音声帯域信号が、PHS端末でADPCM(Adap
tive Differential PCM)で符号化されて無線伝送され
ると仮定した場合、端末機器とモデムとの間での実質的
な伝送速度は2400bps程度であるから、この伝送
速度は例えばイーサネット(Ethernet)等のLANにおけ
るコンピュータ間のデータ通信の伝送速度の10Mbp
sと比較すると非常に遅い。
【0007】ところで一般に、パソコン等の端末機器の
ユーザは、端末機器をLAN等の有線通信網に接続して
使用し、遠隔地のサーバに蓄積された情報の検索出力や
ダウンロードを行ったり、あるいはメールの交換やTV
会議への参加等も可能であり、それらの利用では音声通
話のみならず、静止画像や動画像、更にはテキストデー
タ等、マルチメディアによる情報サービスをも受けるこ
とができ、今後はそのような利用が益々拡大する状況に
ある。
【0008】そこで、有線通信網によるこれらアプリケ
ーションサービスの利用では、送受信されるメディア
(情報媒体)の種類によってその特質が異なるから、要
求される遅延条件や必要とする伝送速度、更にはデータ
発生量の時間的な変化等も夫々異なるものが含まれてい
る。
【0009】このような状況下において、有線通信網と
は高速伝送路で接続されない従来の無線端末装置にあっ
ては、前述したように2400bpsや32kbps等
と、端末機器が利用できる伝送速度が一定でしかも狭帯
域の伝送路を使用するものであるから、上述のように有
線通信網を介して提供される各種のアプリケーシヨンサ
ービスを効率良くかつ遅滞なく受けることは困難であっ
た。
【0010】もしも、従来の無線端末装置において、マ
ルチメディアによる情報サービスの提供を受けようとす
れば、システム全体を各メディアの伝送方式に全て適合
するように構成するか、あるいは必要に応じてシステム
をその都度、各方式に適合できるように構成する必要が
ある。それには、各メディアをーつの変調信号あるいは
無線搬送波に多重化する多重化方式と、各メディア毎に
夫々異なった周波数帯の無線搬送波を適用する方式とが
考えられる。
【0011】前者の例として、構内LAN等で利用する
高速データ通信を、パーソナルコンピュータ等の端末機
器でも利用できる無線LANがある。無線LANは電磁
波や光を利用したLANであり、その端末機器側では、
PHS端末を採用した無線端末装置と比較すると、確か
により高速で、また時間的に変化する速度での無線によ
る送受信が可能である。しかしながら、これら無線LA
Nの各端末機器側に接続する無線通信アダプタには高速
通信を行うための送受信機を必要とする。
【0012】一般に、より高速の無線伝送を行うために
は、より高い搬送波周波数を必要とする。例えばイーサ
ネットの伝送速度である10Mbpsと同じ伝送速度を
無線通信で実現するためには、その伝送に用いる搬送波
は2.45GHz帯や19GHz帯など、マイクロ波や
準マイクロ波帯の高い周波数を必要とし、この周波数帯
で機器を構成すれば、装置の複雑化及び大型化は避けら
れない。特に、端末機器に接続される無線通信アダプタ
は、形状が大で多くの消費電力を必要とする高周波アン
プの組込みが条件となるから端末機器側の小型化、軽量
化は困難である。
【0013】また、後者の方式、即ち伝送メディア毎
に、夫々の伝送速度や要求遅延時間などに応じた無線搬
送周波数及びその伝送方式を用いた場合は、夫々のメデ
ィアの種類に応じた複数の無線通信アダプタを各端末機
器に設けることになる。
【0014】しかしながら、これら多数の無線通信アダ
プタを無線端末装置側に設けることで構成は大型化し、
しかも伝送メディア毎に切替え使用するという構成の複
雑化は避けられない。
【0015】特に、パーソナルコンピュータ等の汎用の
端末機器側のインターフェースは、装置の小型簡易化を
図るため、一般に送受信されるメディアの種類とは関係
なく単一化及び規格標準化されている。例えばイーサネ
ットに接続可能な端末機器でも、伝送データのパケット
部分のメディアの種別の如何に係わらず、LANとの間
ではむしろ単一のインターフェースにより信号の授受が
行われるように構成されているから、構成の複雑化は実
用上での大きな障害となる。
【0016】このように、従来の無線端末装置では、既
存の端末機器により夫々のメディアの種類に応じて複数
の無線通信アダプタを接続し、マルチメディア通信を行
おうとしても、実際には使用する無線通信アダプタを各
メディア毎に切替え選択するように構成することは現実
的ではなく、改善が要望されていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたように、
パーソナルコンピュータ等の端末機器を組込んだ従来の
無線端末装置によってマルチメディア通信を行なおうと
した場合には、端末機器側に別途高速通信を行える送受
信機を含む無線通信アダプタを必要とし、その結果、装
置の構成が複雑かつ大掛かりとなり、また消費電力の増
加も避けられなかった。
【0018】この発明は、既存の端末機器をそのまま組
込み使用した状態で、小型軽量化と低消費電力化が図ら
れ、かつ効率的なマルチメディア通信を可能とした無線
端末装置、及びその無線端末装置の主要な構成となるタ
ーミナルモジュールを提供することを目的とする。
【0019】また、この発明は、携帯情報端末の小型軽
量化と低消費電力化が図られ、かつ効率的なマルチメデ
ィア通信を可能とする通信システムを提供することを目
的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明は、第1の周波
数帯からなる第1の情報を受信する第1の無線受信部
と、この第1の無線受信部で受信される周波数帯とは異
なる第2の周波数帯からなる第2の情報を受信する第2
の無線受信部と、この第2の無線受信部からの第2の情
報と前記第1の無線受信部からの第1の情報とを導入
し、選択信号により第1の情報又は第2の情報のいずれ
か一方、又は双方を出力する選択・合成部とにより構成
されるターミナルモジュールを構成する。
【0021】このように、互いに異なる周波数の専用の
受信部と、選択・合成部とを備え、必要とする送信メデ
ィアに対応して使用し、かつその出力を選択できるの
で、出力を端末機器に接続した状態で、一方の狭帯域な
通信路を確保しつつ、他方ではデータ通信等の大容量の
情報の入手が簡単な回路構成で実現できる。
【0022】また、この発明は、第1の周波数帯からな
る第1の情報を受信する第1の無線受信部と、前記第1
の周波数帝からなる第3の情報を送信する無線送信部
と、この無線送信部で送信される周波数帯とは異なる第
2の周波数帯からなる第2の情報を受信する第2の無線
受信部と、この第2の無線受信部及び前記第1の無線受
信部並びに前記無線送信部に接続され、この無線送信部
への送信信号の入力及び前記第1並びに第2の無線受信
部からの受信信号の出力を行うとともに、選択信号によ
って前記第1の周波数帯の情報の送受信動作のみ、又は
前記第2の周波数帯での情報の受信動作のみ、又は前記
第1及び前記第2の周波数帯の各情報に夫々対応する送
受信動作及び受信動作のいずれかを切替え選択する入出
力部とにより構成されるターミナルモジュールを提供す
る。
【0023】従って、この発明においても、第1の周波
数の送受信機能とは別に第2の周波数による受信部を独
立して設けたので、必要とする送信メディアに対応した
使用が可能となり、単純化された回路構成により、端末
機器の接続使用が可能である。
【0024】また、この発明は、伝送された情報を受信
する無線受信部と、この無線受信部に接続され、この無
線受信部で受信された情報を分岐し選択信号により分岐
された情報のいずれか一方を選択的に出力又は双方を同
時に出力する出力選択部と、この出力選択部に接続され
この出力選択部からの信号を音声で出力する音声出力部
と、前記出力選択部に接続されこの出力選択部からの信
号を音声以外の信号で出力する出力部とにより構成され
るターミナルモジュールを提供する。
【0025】この発明によれば、音声出力部を音声以外
の出力部と分離して設けたので、送信メディアに対応さ
せ、例えば音声帯域以外の信号を高速伝送路で出力伝送
することが可能となり、効率良い受信部が実現できる。
【0026】また、この発明は、第1の周波数帯からな
る第1の情報を受信するとともにこの第1の周波数帯か
らなる第3の情報を送信する無線送受信部と、この無線
送受信部で送受信される周波数帯とは異なる第2の周波
数帯からなる第2の情報を受信する無線受信部と、前記
第1の周波数帯における送受信信号のみ、又は前記第2
の周波数帯における受信信号のみ、又は前記第1の周波
数帯及び前記第2の各周波数帯に対応する送受信信号及
び受信信号のうちのいずれかを選択信号によって切替え
選択して信号の入出力を行う選択部と、この選択部に接
続され少なくとも前記選択信号を作成してこの選択部に
供給する情報処理部と、前記選択部に接続され選択部か
ら導出される情報を蓄積する情報蓄積部と、前記選択部
に接続されその選択部から導出される信号を表示する表
示部により構成される無線端末装置を提供する。
【0027】また、この発明の無線端末装置は、情報処
理部及び情報蓄積部を備え、情報処理部からの選択信号
により、特に無線受信部からのメディア受信信号を一旦
蓄積後、必要に応じ表示部で表示できるように構成した
ので、簡易化された構成で高速伝送データを効率良く受
信することができる。
【0028】また、この発明は、第1の有線通信網と、
無線基地局と、無線基地局が接続される第2の有線通信
網と、無線端末装置と、第1および第2の有線通信網に
接続され、第1および第2の有線通信網を介した通信が
可能であり、さらに少なくとも無線送信機を備えている
通信装置とから構成され、この通信装置は、第1または
第2の有線通信網を介して無線端末装置宛のデータを受
信すると、このデータを通信装置に備えられた無線送信
機と無線端末装置との間の第1の無線伝送路を用いて送
信し、無線端末装置は、データに対する確認応答を無線
端末装置と無線基地局との間の第2の無線伝送路および
第2の有線通信網を用いて通信装置に送信する通信シス
テムを提供する。
【0029】また、この発明は、第1の有線通信網と、
無線基地局と、無線基地局が接続される第2の有線通信
網と、無線端末装置と、第1および第2の有線通信網に
接続され、この第1およぴ第2の有線通信網を介した通
信が可能であり、さらに少なくとも無線送信機を備えて
いる通信装置とから構成され、この通信装置は、第1ま
たは第2の有線通信網を介して無線端末装置宛のデータ
を受信すると、このデータを通信装置に備えられた無線
送信機と無線端末装置との間の第1の無線伝送路を用い
て送信するか、第2の有線通信網および無線基地局と無
線端末装置との間の第2の無線伝送路を用いて送信する
かを、データのメディア種別あるいは遅延または誤りに
関するサービス要求に応じて選択する通信システムを提
供する。また、この発明は、無線端末装置が、通信装置
に備えられる複数の無線送信機の中から自己との通信に
用いる無線送信機を選択し、第2の無線伝送路および第
2の有線通信網を介して通信装置に選択した無線送信機
を通知し、通信装置が無線端末装置からの通知に基づい
て無線端末装置宛のデータを送信すべき無線送信機を決
定する通信システムを提供する。
【0030】また、この発明は、第1の有線通信網との
間でデータを送受信する第1の入出力手段と、第2の有
線通信網との間でデータを送受信する第2の人出力手段
と、無線端末装置にデータを送信する無線送信機とを備
え、第1または第2の入出力手段によつて無線端末装置
宛のデータを受信すると、このデータを無線送信機から
無線端末装置に送信し、該データに対する確認応答が第
2の入出力手段によって受信することがない、あるいは
無線端末装置が送信したデータの到達否定応答を第2の
入出力手段によって受信した場合に、該データを無線送
信機から再度送信する通信装置を提供する。
【0031】また、この発明は、第1の有線通信網との
間でデータを送受信する第1の入出力手段と、第2の有
線通信網との間でデータを送受信する第2の入出力手段
と、無線端末装置にデータを送信する無線送信機とを備
え、第1または第2の入出力手段によって無線端末装置
宛のデータを受信すると、このデータを無線送信機か無
線端末装置に送信するか、第2の入出力手段によって第
2の有線通信網に送信するかを、データのメディア種別
あるいは遅延または誤りに関するサービス要求に応じて
選択する経路選択手段を有する通信装置を提供する。
【0032】また、この発明は、第1の有線通信網と、
第1の無線基地局と、第1の無線基地局と同じ通信方式
を用いる第2の無線基地局と、第1の無線基地局が接続
される第2の有線通信網と、無線端末装置と、第1およ
ぴ第2の有線通信網に接続され、この第1または第2の
有線通信網を介した通信が可能であつて、さらに少なく
とも第2の無線基地局と、第1および第2の無線基地局
と異なる通信方式を用いる無線送信機を備えている通信
装置とから構成され、この通信装置は、第1または第2
の有線通信網を介して無線端末装置宛のデータを受信す
ると、このデータを通信装置に備えられた無線送信機と
無線端末装置との間の第1の無線伝送路を用いて送信
し、無線端末装置がデータに対する確認応答を無線端末
装置と第2の無線基地局との間の第3の無線伝送路を用
いて通信装置に送信する通信システムを提供する。
【0033】また、この発明は、第1の有線通信網と、
第1の無線基地局と、第1の無線基地局と同じ通信方式
を用いる第2の無線基地局と、第1の無線基地局が接続
される第2の有線通信網と、無線端末装置と、第1およ
ぴ第2の有線通信網に接続され、この第1または第2の
有線通信網を介した通信が可能であって、さらに少なく
とも第2の無線基地局と、第1およぴ第2の無線基地局
と異なる通信方式を用いる無線送信機を備えている通信
装置とから構成され、この通信装置は、第1または第2
の有線通信網を介して無線端末装置のデータを受信する
と、このデータを通信装置に備えられた無線送信機と無
線端末装置との間の第1の無線伝送路を用いて送信する
か、通信装置の第2の無線基地局と無線端末装置との間
の第3の無線伝送路を用いて送信するかを、データのメ
ディア種別あるいは遅延または誤リ関するサービス要求
に応じて選択する通信システムを提供する。
【0034】また、この発明は、前記無線端末装置が、
前記通信装置に備えられる複数の送信機の中から自己と
の通信に用いる無線送信機を選択し、前記第2の無線基
地局を介して通信装置に選択した無線送信機を通知し、
通信装置が無線端末装置からの通知に基づいて無線端末
装置宛のデータを送信する無線送信機を決定するの通信
システムを提供する。
【0035】また、この発明は、第1の有線通信網との
間でデータを送受信する第1の入出力手段と、第2の有
線通信網との間でデータを送受信する第2の入出力手段
と、無線端末装置との間でデータを送受信する第1の無
線送受信機と、第1の無線送受信機と異なる通信方式を
用いて無線端末装置にデータを送信する無線送信機とを
備え、第1または第2の入出力手段によって無線端末装
置宛のデータを受信すると、このデータを無線送信機か
ら無線端末装置に送信し、このデータに対する確認応答
が無線送受信機によつて受信することができない、ある
いは無線端末装置が送信したデータの到達否定応答を無
線送受信機によつて受信した場合に、当該データを無線
送信機から再度送信する通信装置を提供する。
【0036】また、この発明は、第1の有線通信網との
間でデータを送受信する第1の入出力手段と、第2の有
線通信網との間でデータを送受信する第2の入出力手段
と、無線端末装置との間でデータを送受信する無線送受
信機と、第1の無線送受信機と異なる通信方式を用いて
無線端末装置にデータを送信する無線送信機とを備え、
第1または第2の入出力手段によつて無線端末装置宛の
データを受信すると、このデータを無線送信機を用いて
当該無線端末装置に送信するか、無線送受信機を用いて
無線端末装置に送信するかを、データのメディア種別あ
るいは遅延または誤りに関するサービス要求に応じて選
択する経路選択手段を有する通信装置を提供する。
【0037】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の第1の実施の形
態による無線端末装置の構成を示したもので、無線端末
装置は、ターミナルモジュール7が高速伝送路8を介し
てパーソナルコンピュータ等の端末機器1と接続されて
構成される。
【0038】ターミナルモジュール7は、第1及び第2
のアンテナ7A1、7A2を備え、これら第1及び第2
のアンテナ7A1、7A2に夫々対応して、互いに異な
る周波数帯を用いる複数の無線機が内蔵されている。そ
の複数の無線機は、ユーザの操作によりあるいは端末機
器1等の中の情報処理回路での処理結果の出力によっ
て、通信メディアの種類や情報サービスの種類等に応じ
て選択的に作動する。
【0039】即ち、端末機器1には高速伝送路8に接続
される高速通信インターフェース1bが設けられ、高速
通信インターフェース1bは、10Mbpsの速度で伝
送を行うイーサネット(10Base2、10Base5、10BaseT)
や、100Mbpsの速度の伝送を行う100Base
Tや100VG−AnyLAN、あるいはATM(25
Mbps、155Mbps)等の規格に適合するよう構
成されている。これらの各規格は夫々信号の伝送速度や
伝送方式が異なるから、互いに異なる規格の高速通信イ
ンターフェース1b間では、基本的には互換性はない。
また、高速伝送路8に接続されるターミナルモジユール
7側にも、同様に端末機器1側の高速通信インターフェ
ース1bと整合性を有する高速通信インターフェースが
設けられている。
【0040】図1に示したターミナルモジュール7の具
体的回路構成を図2に示す。即ち、第1のアンテナ7A
1は無線基地局側からの第1の周波数帯の送信信号を受
信し、第2のアンテナ7A2はその第1の周波数帯とは
異なる第2の周波数帯の送信信号を受信する。この第1
及び第2のアンテナ7A1、7A2で夫々受信される信
号は、互いに使用周波数帯だけではなく、伝送速度やデ
ジタル信号列の送信変調方式、及びデジタル信号のフレ
ームフォーマットやパケットフォーマットも夫々異なる
ものでも良い。
【0041】第1のアンテナ7A1には第1の無線受信
機7B1が接続され、受信された信号は復調されてデジ
タル信号列が生成され、導出され、動作クロック信号7
B1aとともに第1の伝送フォーマット変換器7C1に
供給される。
【0042】第1の伝送フォーマット変換器7C1は図
3に示すように構成され、無線受信機7B1からのデジ
タル信号は、まずフレーム抽出回路7C11に供給され
る。フレーム抽出回路7C11では、このターミナルモ
ジュール7宛の送信のデータがデジタル信号の伝送フレ
ーム中に格納されて送信されてくるものとすると、動作
クロック信号7B1aをもとに、その伝送フレームの抽
出により当該ターミナルモジュール7宛のデータが取り
出され、誤り訂正回路7C12に供給される。このフレ
ーム抽出回路7C11で取り出されたデータには、例え
ば図4(a)に示すようにデータ1、データ2の各デー
タに対して夫々誤り訂正符号bが付加されているので、
誤り訂正回路7C12では、その誤り訂正符号bを用い
て、動作クロック信号7B1aをもとに、無線伝送中に
データ1、データ2に生じた誤りを訂正し、訂正後の誤
りの無いデータがバッファ7C13に供給される。
【0043】バッファ7C13は、第1の無線受信機7
B1でのデータ受信速度から図2に示す後段の出力回路
7Dから端末機器1宛てに出力されるデータ出力速度へ
の速度変換を行うもので、動作クロック信号7B1a及
び出力回路7Dから供給される動作クロック信号7Da
をもとに、図4(b)に示すようなデータ1′、データ
2′を変換出力し、選択・合成回路7Eに供給する。
【0044】一方、図2において、第2のアンテナ7A
2に接続された第2の無線受信機7B2では、第2の周
波数帯の受信信号が受信され、復調され、デジタル信号
列に変換されて動作クロック信号7B2aとともに、図
5に示す第2の伝送フォーマット変換器7C2に供給さ
れる。
【0045】この第2の周波数帯の無線伝送路上では、
当該ターミナルモジュール7宛のデータが無線パケット
に格納されて伝送されるものとすると、第2の無線受信
機7B2からの受信信号は、パケット検出回路7C21
に供給され、受信されたデジタル信号列から当該ターミ
ナルモジュール7宛のパケットデータが検出される。パ
ケットデータは、図6の(a)に示すようにデータ1、
データ2、データ3の各データに対して、夫々誤り訂正
符号b及び宛先や制御情報を含むヘッダcが付加されて
いる。パケット検出回路7C21で検出されたパケット
データは、次の誤り訂正回路7C22に供給され、これ
らパケットデータに含まれている誤り訂正符号bを用い
て無線伝送中にデータ1、データ2、データ3に生じた
誤りを夫々訂正し、訂正後の誤りの無いデータをバッフ
ァ7C23へ出力する。バッファ7C23も、バッファ
7C13と同様に、第2の無線受信機7B2のデータ受
信速度から、出力回路7Dから端末機器1へ伝送される
データ出力速度への速度変換を行うため、動作クロック
信号7B2a、及び出力回路7Dからの動作クロック信
号7Daをもとに、図6の(b)に示すようにデータ
1′、データ2′、データ3′を変換出力する。
【0046】このように、この第2の伝送フォーマット
変換器7C2及び第1の伝送フォーマット変換器7C1
では、ともに受信した信号のフォーマットが、後段の出
力回路7Dから出力するのに適するフォーマットに変換
されて、選択・合成回路7Eに供給される。つまり、第
1の伝送フォーマット変換器7C1及び第2の伝送フォ
ーマット変換器7C2への各入力は、伝送速度や受信周
波数帯のみならず、変調方式やフレームフォーマットや
パケットフォーマット等の伝送方式が異なるから、選択
・合成回路7Eにデータを供給するときのフォーマット
が変換統一されて選択・合成回路7Eに供給される。
【0047】選択・合成回路7Eでは、第1及び第2の
各伝送フォーマット変換器7C1、7C2からのデータ
出力を導入し、別途ユーザの操作により又は端末機器1
から供給される選択信号dの指示に基づいて、どちらか
一方を選択して、あるいは時分割多重により合成して出
力回路7Dへ供給する。
【0048】出力回路7Dは図7に示す回路構成からな
り、選択・合成回路7Eから導出されたデータを、端末
機器1側の高速通信インターフェース1bで扱われる伝
送方式のデータに変換して出力する。即ち、高速通信イ
ンターフェース1bは、パケット伝送方式の高速伝送路
8に適合するものである場合、選択・合成回路7Eから
の信号はパケット化回路7D1に供給され、入力された
データに対して宛先や制御情報を含むヘッダcを付加
し、これを誤り検査符号化回路7D2に供給する。誤り
検査符号化回路7D2は、パケット化回路7D1から供
給されたパケットデータに対して、図8に示すように、
誤り検査符号b’を付加したパケットを生成し、伝送路
インターフェース回路7D3を介して高速伝送路8に出
力する。
【0049】図2に示したターミナルモジュール7が、
高速伝送路8により端末機器1に接続して構成され、実
際にネットワークを介した通信が行われる系統を図9に
示す。 即ち、第1の無線基地局91は第1の有線通信
網91aに、また第2の無線基地局92は第2の有線通
信網92aに夫々接続されている。ターミナルモジュー
ル7は、第1の周波数帯による第1の無線基地局91か
らの送信信号を第1のアンテナ7A1で、また第2の周
波数帯による第2の無線基地局92からの送信信号を第
2のアンテナ7A2で夫々受信する。このとき、第2の
周波数帯が第1の周波数帯より周波数が高い場合には、
一般的に第2の無線基地局92からの送信信号の方が第
1の無線基地局91からの送信信号よりも高速なデータ
の受信を可能とするので、例えば第1の周波数帯では音
声情報が伝送され、第2の周波数帯では画像情報が伝送
され、メディアの種類や情報サービスの種類に則した受
信が可能である。
【0050】次に、メディアの種類や情報サービスの種
類に則した受信ができるこの発明の第2の実施の形態に
よるターミナルモジュールを図10を参照して説明す
る。なお、以下第1の実施の形態と同一構成には同一符
号を付して、詳細な説明は省略する。即ち、第1及び第
2の無線受信機7B1、7B2で復調して得られた各デ
ジタル信号列は、選択回路7E1に供給され、外部から
入力される選択信号dによって、出力されるデジタル信
号列が選択されて、夫々第1又は第2の伝送フオーマッ
ト変換器7C1.7C2に対応供給され、ここで出力回
路7Dに入力するためのフォーマットに変換するように
構成される。
【0051】このように、図10に示す構成によって
も、互いに異なる伝送信号を選択的に受信するので、第
1の実施の形態と同様、高速なデータ伝送を可能とする
ので、メディアの種類等に応じた受信が簡単な構成で実
現できる。
【0052】次に、同様にこの発明の第3の実施の形態
によるターミナルモジュールを図11を参照して説明す
る。
【0053】即ち、図2に示した第1の実施の形態と比
較し、無線電波を受信するアンテナを共用したものであ
り、第1のアンテナ7A1及び第2のアンテナ7A2に
代えて共用アンテナ7A3を設けるとともに、共用アン
テナ7A3からの信号を分配器7Fで分配して、夫々第
1及び第2の無線受信機7B1、7B2に供給するよう
に構成したものである。
【0054】従って、この図11に示す第3の実施の形
態によれば、第1及び第2の実施の形態と同様な効果の
他に、ターミナルモジュール7に装備するアンテナ数が
削減されるので、ターミナルモジュール7の小型化及び
軽量化が可能となる。
【0055】なお、上記各実施の形態において、出力回
路7Dから出力される際の伝送方式等は、端末機器1に
備えられた高速通信インターフェース1bの種類によっ
て相違する。例えば高速通信インターフェース1bがイ
ーサネットに適合したものである場合は、ターミナルモ
ジュール7で受信された情報はイーサネットパケットに
載せられて端末機器1側に送信され、イーサネットに送
信するアクセスプロトコルとしてLANの一方式である
CSMA/CDが使用されているとすれば、第1及び第
2の無線受信機7B1、7B2で受信された各データ
は、順次イーサネットパケット化されて端末機器1に伝
送される。
【0056】なお、イーサネットに他の多くの情報が伝
送されている場合は、第1及び第2の無線受信機7B
1、7B2で受信された情報を端末装置1に送信できな
い場合もあるが、この場合にはそれらの情報を一時的に
ターミナルモジュール7内に別途設けたメモリ回路に蓄
積し、イーサネットによる高速伝送路8に空きが生じた
とき、その蓄積された情報を順次端末機器1に送信する
ようにすれば良い。
【0057】以上のように、第1乃至第3の各実施の形
態によるターミナルモジュール7によれば、ユーザや端
末機器1からターミナルモジュール7に選択信号dを入
力するだけで、要望するメデイアを選択的にかつメディ
アの種類に応じて効率的に受信することができる。
【0058】また、これら各実施の形態によるターミナ
ルモジュール7は、上述のように出力回路7Dから出力
されるデータの伝送方式を、端末機器1側で扱うことの
できる伝送方式に変換して出力したが、各メディアの情
報の符号化方法等については端末機器1間や端末機器1
とデータベース間などで取り決められていれば良いか
ら、どのようなメデイアの情報であっても受信し、伝送
することが可能である。
【0059】次に、この発明の第4の実施の形態による
ターミナルモジュール7を、図12を参照して説明す
る。即ち、第1の周波数帯の信号を送受信する第1のア
ンテナ7A1が、送受共用器7Hを介して、第1の無線
受信機7B1及び無線送信機7Gに接続されている。ま
た、第1の周波数帯とは周波数の異なる第2の周波数帯
の信号を受信する第2のアンテナ7A2が第2の無線受
信機7B2に接続されている。
【0060】次に、第1の無線受信機7B1及び無線送
信機7Gには、第1の無線受信機7B1で受信した信号
を、無線送信機7Gで送信する信号を用いてデータリン
ク制御を行う第1のデータリンク制御回路7Iが接続さ
れ、第2の無線受信機7B2には、第2の無線受信機7
B2で受信した信号及び前記無線送信機7Gで送信する
信号を用いてデータリンク制御を行う第2のデータリン
ク制御回路7Jが夫々接続されいる。更に第1及び第2
のデータリンク制御回路71、7Jには、選択信号dに
より、第1のデータリンク制御回路7Iからの出力信号
と第2のデータリンク制御回路7Jからの出力信号を選
択又は合成し、高速伝送路8を介して端末機器1に出力
するとともに、端末機器1からの入力信号を第1又は第
2のデータリンク制御回路71,7Jに選択的に入力す
る入出力回路7Kが接続されている。
【0061】そこで、第1の周波数帯を用いた無線伝送
路上で、第1のアンテナ7A1で受信した無線信号は第
1の無線受信機7B1で復調されてデジタル信号列が得
られ、このデジタル信号列は第1のデータリンク制御回
路7Iに供給される。
【0062】第1のデータリンク制御回路7Iは、図1
3で示すような回路で構成され、第1の無線受信機7B
1からの受信信号は、フレーム抽出回路7I1に供給さ
れ、このターミナルモジュール7宛のデータが無線フレ
ーム中の一部に格納された受信デジタル信号列から伝送
フレームを抽出し、このターミナルモジュール7宛のデ
ータを抽出する。このデータには、例えば前述の図4の
(a)に示したようにデータ1、データ2に対して夫々
誤り訂正符号bが付加されており、次の誤り訂正回路7
I2は無線伝送中にデータ1、データ2に生じた誤り
を、その誤り訂正符号bを用いて訂正し、訂正後のデー
タを誤り検出回路7I3に供給する。
【0063】誤り検出回路7I3は、受信した制御信号
を再送制御回路7I4に供給するとともに、誤り訂正回
路7I2では誤り訂正することができなかったデータ、
あるいは誤訂正を行ってしまったデータを検出する。誤
り検出回路7I3で誤ったデータを検出したときは、そ
のデータを廃棄するとともに、再送制御回路7I4にデ
ータを廃棄したことを通知する。再送制御回路7I4は
データの廃棄の通知を受けると再送要求の制御信号を生
成し、制御データ多重化回路7I5にその制御信号を供
給する。この制御信号は送信信号に多重化され無線送信
機7Gより空間の無線伝送路に向け送信される。
【0064】また、誤り検出回路7I3は、誤りが無い
と判断されたデータを受信バッファ7I6に供給する。
受信バッファ7I6では、第1の無線受信機7B1での
デー夕受信速度と入出力回路7Kから端末機器1へのデ
ータ出力速度との間の速度変換を行い、例えば前述のよ
うに図4の(b)に示すような変換後のデータ1′、デ
ータ2′を、図2に示したような選択・合成回路7Eと
出力回路7Dとの組み合わせ回路からなる入出力回路7
Kに供給する。
【0065】即ち、入出力回路7Kでは、出力回路7D
と同様に、第1のデータリンク制御回路7Iからの入カ
データを、端末機器1側の高速通信インターフェース1
bで扱う伝送方式に変換して出力する。
【0066】一方、端末機器1側から高速伝送路8を介
してターミナルモジュール7に入力されるデータは入出
力回路7Kを介して第1のデータリンク制御回路7Iに
供給される。図13に示す制御データ多重化回路7I5
では再送制御回路7I4から入力される再送要求の前記
制御信号とターミナルモジュール7に入力されたデータ
が時分割多重化されて誤り検査符号化回路7I7に供給
される。
【0067】誤り検査符号化回路7I7では、入力され
た制御信号及びデータに対して誤り検査符号bが付加さ
れ、誤り訂正符号化回路7I8に供給される。誤り訂正
符号化回路7I8では、入力された情報に誤り訂正符号
bが付加された上で、送信バッファ719に供給され
る。送信バッファ7I9では、後段の無線送信機7Gで
のデータ送信速度と端末機器1から入出力回路7Kへの
データ入力速度との間の速度変換が行なわれ、フレーム
作成回路7I10に供給される。
【0068】また、第1の無線受信機7B1が無線基地
局から受信した制御信号により、当該ターミナルモジュ
ール7が無線送信機7Gから送信したデータの再送を要
求されているときには、再送制御回路7I4は送信バッ
ファ7I9に対してデータの再送を指示する。フレーム
作成回路7I10は、無線フレーム中の予め定められた
時間位置にデータを格納して無線送信機7Gへ供給す
る。
【0069】無線送信機7Gではフレーム作成回路7I
10から入力されたデジタル信号列で第1の周波数帯の
搬送波が変調されて、共用器7Hを介して、第1のアン
テナ7A1より無線基地局宛ての無線伝送路に送信され
る。
【0070】このように、無線送信機7Gと第1の無線
受信機7B1を用いてデータ通信を行う場合には、第1
のデータリンク制御回路7Iが当該ターミナルモジュー
ル7と相手先の無線基地局の間の信頼性のあるデータ伝
送を行うための誤り訂正や再送等の誤り制御機能を有す
る。
【0071】また第2の無線受信機7B2により、例え
ば放送型の通信等による情報サービスをこのターミナル
モジュール7を介して、端末機器1で受けることができ
る。
【0072】即ち、第2のアンテナ7A2で受信の第2
の周波数帯を用いた無線信号は、第2の無線受信機7B
2で復調されてデジタル信号列が得られる。このデジタ
ル信号列は第2のデータリンク制御回路7Jに供給さ
れ、当該ターミナルモジュール7宛のデータが無線パケ
ットに格納されて伝送される場合には、第2のデータリ
ンク制御回路7Jは、図14で示すような回路で構成さ
れる。
【0073】即ち、パケット検出回路7J1は、受信し
たデジタル信号列から当該ターミナルモジュール7宛の
パケットデータを検出すると、そのパケットデータは誤
り訂正回路7J2に供給される。このパケットデータの
中には、例えば前述の図6(a)に示したようにデータ
1、データ2、データ3に対して夫々誤り訂正符号b及
びへッダcが付加されており、誤り訂正回路7J2は無
線伝送中にデータ1、データ2、データ3に生じた誤り
を、これらのパケットデータに含まれる誤り訂正符号b
を用いて夫々訂正し、誤り検出回路7J3に供給する。
誤り検出回路7J3では誤り訂正回路7J2で訂正でき
なかった、あるいは誤訂正をしてしまったデータを検出
する。誤り検出回路7J3で誤ったデータを検出したと
きは、そのデータを廃棄するかあるいは代わりのデータ
を挿入する。誤り検出回路7J3は、誤りが無いと判断
されたデータは受信バッファ7J4に供給される。
【0074】受信バッファ7J4は、第2の無線受信機
7B2でのデータ受信速度と入出力回路7Kから端末機
器1へのデータ出力速度との間の速度変換を行うもので
あり、図6(b)に示したような、変換後のデータ
1′、データ2′、データ3′を出力する。なお、この
場合、第2のデータリンク制御回路7Jは、無線伝送の
誤り検出及び訂正を行うだけで、再送による誤り回復は
行わない。
【0075】また、無線送信機7G及び第2の無線受信
機7B2を用いた通信で、もしも端末機器1側が有線通
信網に接続された外部データベース等に情報を要求する
ときには、無線送信機7Gから無線基地局宛てにその要
求信号を送信し、その要求を受け付けた外部データベー
ス等からの情報を第2の無線受信機7B2により受信す
ることで、双方向の対話的な情報検索等のサービスを受
けることができる。
【0076】即ち、第2の周波数帯を用いた伝送線路上
で、当該ターミナルモジュール7宛てのデータが無線パ
ケットに格納されて伝送されてくる場合には、第2のア
ンテナ7A2で受信した信号は、第2の無線受信機7B
2での復調によりデジタル信号列が導出され、同じく図
14に示した第2のデータリンク制御回路7Jに供給さ
れる。
【0077】第2のデータリンク制御回路7Jでは、パ
ケット検出回路7J1において、受信したデジタル信号
列から当該ターミナルモジュール7宛のパケットデータ
が検出され、誤り訂正回路7J2に供給される。誤り訂
正回路7J2は無線伝送中にデータ1、データ2、デー
タ3に生じた誤りを、誤り訂正符号bを用いて夫々訂正
し、誤り検出回路7J3に供給する。誤り検出回路7J
3では誤り訂正回路7J2で訂正できなかった、あるい
は誤訂正をしてしまったデータの有無を検出し、その誤
ったデータを検出したときは、そのデータを廃棄すると
ともに、再送制御回路7J5にデータを廃棄したことを
通知する。
【0078】再送制御回路7J5ではデータの廃棄の通
知を受けると、再送要求の制御信号を生成し、第1のデ
ータリンク制御回路7Iの制御データ多重化回路7I5
に供給し、多重化され、無線送信機7Gより無線基地局
宛て送信される。
【0079】誤り検出回路7J3は、誤りが無いと判断
されたデータを受信バッファ7J4へ供給するととも
に、受信した制御信号を再送制御回路7J5に出力す
る。
【0080】受信バッファ7J4では第2の無線受信機
7B2のデータ受信速度と入出力回路7Kから端末機器
1へのデータ出力速度との間の速度変換を行うため、図
6の(b)に示したように、データ1′、データ2′、
データ3′を出力する。
【0081】入出力回路7Kでは、第2のデータリンク
制御回路7Jからの出力データを、端末機器1の高速通
信インターフェース1bで扱う伝送方式に変換して出力
する。例えば、その高速通信インターフェース1bが、
パケット伝送方式を用いる高速伝送路からなる場合、入
出力回路7Kの中の出力回路は図2に示す選択・合成回
路7Eと出力回路7Dの組み合わせで構成される。
【0082】即ち、図7に示した出力回路7Dのパケッ
ト化回路7D1では、選択・合成回路7Eから入力され
たデータに対して宛先や制御情報を含むへッダcを付加
し、そのパケットデータを誤り検査符号化回路7D2に
出力する。誤り検査符号化回路7D2は、パケット化回
路7D1から入力されたパケットデータに対して誤り検
査符号bを付加し、伝送路インターフェース回路7D3
から高速伝送路8を介して端末機器1宛て送信する。
【0083】一方、端末機器1側から高速伝送路8を介
してターミナルモジュール7に入力されるデータは、入
出力回路7Kを介して第1のデータリンク制御回路7I
に入力される。第1の周波数帯を用いた無線伝送路上
で、当該ターミナルモジュール7から送信されるデータ
が無線フレーム中の一部に格納されて伝送される場合
は、図13で示す第1のデータリンク制御回路7Iで構
成され、制御データ多重化回路7I5では再送制御回路
7I4から入力される制御信号と、ターミナルモジユー
ル7に入力された端末機器1からのデータを時分割多重
化して、それらを誤り検査符号化回路7I7に出力す
る。誤り検査符号化回路7I7は、入力された制御信号
及びデータに対して誤り検査符号b’を付加し、誤り訂
正符号化回路7I8に供給する。誤り訂正符号化回路7
I8では、入力された情報に対して誤り訂正符号を作成
し、情報に付加した上で送信バッファ7I9に供給す
る。送信バッファ7I9では無線送信機7Gでのデータ
送信速度と端末機器1から入出力回路7Kへのデータ入
力速度との間の速度変換を行ってフレーム作成回路7I
10に供給する。
【0084】また、第2の無線受信機7B2が受信した
制御信号により、当該ターミナルモジュール7が送信し
たデータの再送が要求されているときには、再送制御回
路7I4は送信バッファ7I9に対してデータの再送を
指示する。フレーム作成回路7I10は無線フレーム中
の予め定められた時間位置に情報を格納して、無線送信
機7Gに供給する。
【0085】無線送信機7Gはフレーム作成回路7I1
0から入力されるデジタル信号列を第1の周波数に変調
して第1のアンテナ7A1より無線基地局宛て送信す
る。
【0086】このように無線送信機7Gと第2の無線受
信機7B2を用いてデータ通信を行う場合には、第1の
データリンク制御回路7I及び第2のデータリンク制御
回路7Jがターミナルモジュール7と無線基地局との間
の信頼性のあるデータ伝送を行うための誤り訂正や再送
などの誤り制御機能を実現できる。
【0087】以上説明のように、ターミナルモジュール
7を端末機器1と接続してネットワークを介した通信を
行う系統を図15に示す。即ち、高速伝送路8を介して
端末機器1に接続されたターミナルモジュール7は、第
1の周波数帯を用いて第1の無線基地局91との間の無
線送受信が、またネットワークアダプタ92bを介して
第1及び第2の各通信網91a、92aに接続された第
2の無線基地局92からは第2の周波数帯を用いた無線
受信が可能である。そして、第2の周波数帯が第1の周
波数帯を含みかつ高い場合には、一般的に第2の無線基
地局92からの信号の方が第1の無線基地局91からの
信号より高速な伝送を可能とするから、図示のように、
第1の無線受信機7B1及び無線送信機7Gと、第1の
無線基地局91との間の無線回線では狭帯域の双方向リ
ンクを構成し、第2の無線受信機7B2と第2の無線基
地局92との間の無線回線は広帯域の片方向リンク(無
線基地局92からターミナルモジュール7へ向かう方向
のみ)を構成する。
【0088】つまり、狭帯域の伝送では、端末機器1側
からの情報通信の要求によっては、例えば前述したPH
S端末や携帯/自動車電話システム等を使用する双方向
の無線通信回線を設定し、無線LANにおける広帯域の
送信機能だけを持つ第2の無線基地局92と、同じく無
線LANにおける広帯域の受信機能だけを持つ第2の無
線機7B2との間で片方向のかつ大量のデータ通信が可
能となる。
【0089】即ち、図12に示したターミナルモジュー
ル7において、選択信号dによって、第1の無線受信機
7B1と無線送信機7Gを用いる送受信の通信形態に設
定した場合には、従来のPHS端末やデジタル携帯/自
動車電話と同様な通信が可能である。
【0090】次に、この発明の第5の実施の形態による
ターミナルモジュールについて、図16を参照して説明
する。
【0091】即ち、図16において、共用器7H及び分
配器7Fを用いて無線送信機7Gからの電波の送信と、
第1及び第2の無線受信機7B1,7B2による電波の
受信にアンテナ7A3を共用したものである。従って、
アンテナ7A3で受信した信号は分配器7Fで分配さ
れ、夫々第1及び第2の無線受信機7B1,7B2に供
給される。他の構成及び機能は図12に示したターミナ
ルモジュール7と同様であるので詳細な説明は省略す
る。
【0092】図16に示す構成によれば、ターミナルモ
ジュール7に装備するアンテナ数が削減されるので、タ
ーミナルモジュール7のより小型化が可能となる。
【0093】なお、以上説明した各通信形態の中から必
要とする通信形態の切替え選択は、例えばユーザがター
ミナルモジュール7に入力する選択信号dに基づいて行
われる。また、端末機器1側から選択信号dを供給する
ようにしても良い。特にこの構成では、ターミナルモジ
ュール7に選択信号dを入力する装置を備える構成の
他、端末機器1からターミナルモジュール7へ伝送され
る情報に、選択信号dを多重化して挿入するよう構成し
ても良い。
【0094】次に、この発明における第6の実施の形態
によるターミナルモジュールを、図17を参照して説明
する。
【0095】即ち、無線基地局から無線伝送された情報
を受信するアンテナ7A4を介して受信する無線受信機
7B3と、この無線受信機7B3で受信された情報を分
岐し、選択信号dによりその分岐された情報のいずれか
一方を選択的に出力するか、又は双方を同時に出力する
出力選択回路7Mとが接続構成される。また、この出力
選択回路7Mには情報を音声で出力する音声出力回路7
Lと、音声以外の信号で出力し、高速伝送路8を介して
端末機器1へ送信する出力回路7Dとが接続される。も
しも、無線基地局側から無線信号に変換された音声情報
が送信され、その音声情報をターミナルモジュール7で
受信する場合、その無線信号を出力回路7Dから高速伝
送路8を介して端末機器1側に出力する場合と、音声出
力回路7Lで音声情報に変換して出力する場合がある。
【0096】音声情報がデジタル符号化されて無線伝送
されてくる場合には、無線受信機7B3から出力される
デジタル信号列は、図18に示す回路構成からなる出力
選択回路7Mに供給され、まずフレーム抽出回路7M1
には、受信したデジタル信号列から伝送フレームを抽出
し、当該ターミナルモジュール7宛の情報が取り出され
る。この情報の中には、例えば図4(a)に示したよう
に、データ1、データ2に対して夫々誤り訂正符号bが
付加されており、次の誤り訂正回路7M2は無線伝送中
にそのデータ1、データ2に生じた誤りを、この情報に
含まれる誤り訂正符号bを用いて訂正し、誤り検出回路
7M3へ出力する。誤り検出回路7M3では誤り訂正回
路7M2により訂正することができなかった、あるいは
誤訂正を行ったデータを検出する。
【0097】誤り検出回路7M3で誤ったデータを検出
したときは、そのデータを廃棄するか、あるいは代わり
のデータを挿入する。誤り検出回路7M3は、誤りが無
いと判断されたデータを受信バッファ7M4へ出力す
る。
【0098】受信バッファ7M4では無線受信機7B3
でのデータ受信速度と出力回路7Dから端末機器1への
データ出力速度あるいは音声出力回路7Lとの間の速度
変換を行い、図4の(b)に示したように、データ
1′、データ2′を出力する。
【0099】受信バッファ7M4からの出力が、出力切
替器7M5において選択信号dにより、音声出力回路7
L又は出力回路7Dに切替え出力されるが、もしも図1
9に示す音声出力回路7Lに入力されると、まず音声復
号化回路7L1により復号化された後、D/A変換回路
7L2でアナログ信号に変換されて音声周波数帯域の信
号が生成され、この信号が増幅器7L3にて増幅された
後、スピーカ7L4に供給され、音声出力を得ることが
できる。
【0100】無線受信機7B3で受信した信号を音声出
力回路7Lに出力するか、出力回路7Dを介して端末機
器1に出力するかの選択は、ユーザによる選択信号dに
基づいて行われる他、端末機器1が出力する選択信号d
によっても良い。
【0101】前述した各実施の形態におけるターミナル
モジュール7は、通信を必要とする端末機器1に適宜接
続することによって、マルチメディア通信を行うことが
可能であるが、予め通信機能が必須である端末機器1に
あっては、端末機器1そのものに無線機能を装備する方
が、全体としてより小型化が可能になる。
【0102】そこで、ターミナルモジュールの機能と端
末機器の機能とを一体化することによって、装置の小型
化及び軽量化を図ったこの発明における第7の実施の形
態による無線端末装置を図20を参照して説明する。
【0103】即ち、第1の周波数を用いる第1のアンテ
ナ7A1には無線送受信機7Nが、また第2の周波数を
用いる第2のアンテナ7A2には第2の無線受信機7B
2が接続されている。無線送受信機7Nは第1のデータ
リンク制御回路7Iを介して入出力回路7Kに、また第
2の無線受信機7B2は第2のデータリンク制御回路7
Jを介して入出力回路7Kに夫々接続されている。
【0104】入出力回路7Kは信号伝送路10を介し
て、端末機器1に通常装備される回路が接続されてい
る。即ち、信号伝送路10には、情報処理プログラムを
実行する情報処理回路11、情報処理プログラムや各種
の情報を蓄積する情報蓄積回路12、端末機器1全体の
制御情報を入力する入力回路13及び出力情報等を表示
する表示器14が接続構成されている。
【0105】この実施の形態による無線端末装置では、
上記構成によって、通信するメディアに適した無線伝送
方式及び周波数搬送波を適宜選択して通信を行うことが
できる。即ち、無線送受信機7Nを既存のPHS端末や
携帯/自動車電話の通信に使用し、この無線りンクを用
いてデータ通信を行う場合には、第1のデータリンク制
御回路7Iが無線端末装置と無線基地局との間の信頼性
のあるビットデータ伝送を行うための誤り訂正や再送な
どの誤り制御機能を実現できる。
【0106】また、第2の無線受信機7B2だけを用い
る通信では、例えば放送型の通信など、情報を無線端末
装置で受信するだけのサービスを享受する。この場合に
は第2のデータリンク制御回路7Jが、無線伝送の誤り
検出及び訂正を行うだけで、再送による誤り回復は行わ
ない。更に、無線送受信機7N及び第2の無線受信機7
B2を用いての通信では、第1及び第2のデータリンク
制御回路71、7Jが、この無線端末装置と無線基地局
との間のデータ伝送の誤りの検出及び訂正を行い、更に
再送による誤り回復を行うことも可能である。
【0107】これら通信形態の選択は、情報処理回路1
1が情報蓄積回路12に蓄積されている情報処理プログ
ラムの実行によって通信の必要が生じた場合や、無線送
受信機7N又は第2の無線受信機7B2によりこの無線
端末装置への通信要求が着信したときに、情報処理回路
11で実行される情報処理プログラムで設定された条件
に基づいて、あるいはユーザの入力する選択信号dに基
づいて行われる。
【0108】この第7の実施の形態は、端末機器1その
ものに無線機能を搭載して、全体の小型化を図ったもの
である。第1乃至第6の各実施の形態でも説明したとお
り、ターミナルモジュール7は、その目的とする通信形
態によって、種々の構成を採用されるので、そのターミ
ナルモジュール7の部分をそれ以外の部分(本体)と着
脱自在に構成することによって、より選択性の拡大され
た利用法が実現する。次に、第7の実施の形態における
ターミナルモジュールに該当する構成部分を、他の構成
部分から着脱自在に分離可能としたこの発明における第
8の実施の形態による無線端末装置を図21を参照して
説明する。
【0109】即ち、図21において、第1の周波数帯を
用いる第1のアンテナ7A1及び無線送受信機7Nと、
第2の周波数帯を用いる第2のアンテナ7A2及び第2
の無線受信機7B2と、無線送受信機7N又は第2の無
線受信機7B2の出力信号を選択又は合成して外部回路
に供給する、あるいは外部回路からの信号を選択的に無
線送受信機7N又は第2の無線受信機7B2に供給する
入出力器7Pでターミナルモジュール7が構成されてい
る。なお、入出力器7Pはこの場合、図20と同様に、
第1及び第2のデータリンク制御回路71、7J及び入
出力回路7Kで構成されているものとする。
【0110】一方、端末機器1側はターミナルモジュー
ル7との間に着脱自在に形成された機構部15を介し
て、信号の送受信を行うインターフェース制御器16が
設けられ、機構部15は、いろいろな端末機器1に共通
した仕様を満足するよう構成されている。その結果、端
末機器1ごとに独自の機構を有するターミナルモジュー
ル7を用意する必要がなくなる。端末機器1との間に備
えられる機構部15として、例えばPCMCIA規格に
基づくインターフェースや、イーサネットAUI規格に
基づくインターフェース等を使用する。
【0111】また、ターミナルモジュール7と端末機器
1との間は、機械的に接続される構造だけではなく、例
えば電気や磁気あるいは光による信号の接続がなされる
ような構造でも、同様な効果を得ることができる。
【0112】なお、図21に示す無線端末装置のターミ
ナルモジュール7は、図20に示した構成のターミナル
モジュール7として説明したが、この図20に示した構
成のターミナルモジュール7に代え、これまで説明した
各実施の形態によるターミナルモジュール7を接続構成
することができ、その場合もこの図21に示した構成に
よる効果と全く同様な効果を得ることができる。
【0113】また、上記各実施の形態において、選択・
合成回路や入出力回路、あるいは情報処理回路等の各構
成機器はハードウエアで構成されるかのように表示して
説明したが、この発明は、勿論それに限定されることな
く、例えばソフトウェアでこれらを実現しても良い。
【0114】以上説明のように、この発明によるターミ
ナルモジュール及び無線端末装置は、接続される端末機
器1とターミナルモジュール7との間をーつのインター
フェースに多重化される。従って、端末機器1とターミ
ナルモジュールとの間は、メディアの種類の如何に拘ら
ず、その同一インターフェースを介しての信号伝送が可
能となる。またメディアの識別のようなアプリケーショ
ンから見え易いものに係わる信号は、別のインターフェ
ースを介してターミナルモジュール7に与えることによ
って、メデイアの識別を容易にかつ統一的に扱うことも
可能となる。
【0115】特に電話音声送受信と放送受信及びコンピ
ュータ上のデータ通信をひとつのターミナルモジュール
7を介して行うことができ、ユーザから直接識別信号を
与えることで、既存の端末機器1の構成を変更すること
なく、既存の端末機器1を使用して、様々な周波数の無
線伝送を介した情報の送受が容易に可能となる。
【0116】以下に、本発明による通信システムおよび
通信装置の実施の形態を図22から図61を参照して詳
細に説明する。
【0117】本発明の第9の実施の形態による通信シス
テムの構成を図22に示す。すなわち、第1の有線通信
網112と、無線基地局116が接続される第2の有線
通信網113と、携帯情報端末などに装備される無線端
末装置115と、第1および第2の有線通信網に接続さ
れ、当該第1および第2の有線通信網を介した通信が可
能であつて、さらに広帯域無線送信機114を備えてい
る通信装置111とから構成される。
【0118】上記の構成において、第1の有線通信網に
はデータベースやアプリケーシヨンサービスを提供する
サーバーなどが接続され、携帯情報端末の利用者が要求
する情報を高速に伝送する。このため第1の有線通信網
には高速な伝送を行う機能と、情報を利用者に届けるた
めのルーティングを行う機能がある。このような機能を
持つ通信網として、例えばIP(Internet Protocol)
を利用したインターネットを用いることがきる。
【0119】また、第2の有線通信網には無線基地局が
接続されて、携帯情報端末との間で低速な無線伝送を行
う機能があり、このような機能を持つ通信網として例え
ば公衆移動通信網を用いることができる。公衆移動通信
網では一般に回線交換接続が行われている。このように
通信システムを構成することによつて、例えば広帯域無
線送信機114は高速無線伝送によつて画像情報や大容
量データを無線端末装置115に送ることにし、無線端
末装置は、無線基地局116および第2の有線通信網1
13を介して、高速な無線伝送を行う設定のための制御
信号や、音声情報を送るようにすることができる。
【0120】一方で、一般的に無線伝送路は有線伝送路
より伝送の品質が悪く、伝送されたデータに誤りが生じ
ることがある。このため、上述した通信システムにおい
て、無線端末装置では誤りの無いデータを受信できるよ
うにすることが重要となる。このために、広帯域無線送
信機114から第1の無線伝送路を用いて無線端末装置
115に高速無線伝送されたデータは、図23に示す無
線端末装置の第2のデータリンク制御回路206により
伝送中に誤りが生じていないかの検査が行われ、その結
果を通信装置111に通知する。通信装置111では、
無線端末装置が受信したデータに誤りがある場合には広
帯域無線送信機114から、そのデータを再度送信する
再送制御が行われる。
【0121】この時に、無線端末装置115において正
しくデータを受信することができたかどうかの確認を通
信装置111に伝送する必要がある。無線端末装置から
受信確認信号を送信する伝送路としては、無線基地局1
16との間の第2の無線伝送路および第2の有線通信網
が用いられる。無線基地局116と無線端末装置115
との間の無線伝送路では低速な伝送しかできないが、受
信確認信号自体の情報量が小さいため、低速な伝送速度
も大きな遅延を引き起こすことはない。
【0122】上述した機能を実現する通信装置は図24
に示すように、第1の有線通信網との間でデータを送受
信する第1の入出力手段211と、第2の有線通信網と
の間でデータを送受信する第2の入出力手段212と、
広帯線無線送信機213および第1と第2の入出力手段
211,212に接続されるデータリンク制御回路21
4とから構成される。
【0123】第1の入出力手段211は図25に示すよ
うに構成される。伝送路インターフェース回路221
は、第1の有線通信網で用いられる信号速度や伝送方式
に適合するように構成され、例えば、10Mbpsの速
度で伝送を行うイーサネット(100BaseTなど)
や、l00Mbpsの速度の伝送を行う100Base
Tや100VG−AnyLAN)、あるいはATM(2
5Mbps、155Mbps、620Mbps)、FD
DI、IEEE1394等、既存の伝送路インターフェ
ースを用いることができる。
【0124】これらの各規格は一般に各々信号の伝送速
度や伝送方式が異なるため、互いに異なる規格の伝送路
インターフエース間では、基本的に互換性はない。この
ため、第1の入出力手段が複数の規格の伝送路と接続で
きるためには、複数の伝送路インターフエースを持つ必
要がある。
【0125】当該通信装置111が第1の有線通信網と
接続される伝送路が、イーサネットのようなパケット通
信を用いている場合、伝送路インターフエース回路22
1は第1の有線通信網から受信したデジタル信号からパ
ケットを抽出して、プリアンブルなど物理伝送に使用し
た信号を除去した上で、図28の(a)のように第1の
有線通信網から受信される各々のパケットデータに付与
されているパケットヘッダーと誤り検査符号と共にパケ
ットデータを誤り検査回路222に供給する。誤り検査
回路222では、図28の(a)に示すように各々のパ
ケットデータに付与される誤り検査符号を用いて、当該
パケットデータが伝送中に誤りを生じていないかの検査
を行う。誤りが検出された場合には、そのパケットデー
タを廃棄し、誤りの無いパケットデータは図28の
(b)のようにパケットヘッダー処理回路223に供給
する。
【0126】パケットヘッダー処理回路223におい
は、図28の(b)のように各々のパケットデータに付
与されるパケットヘッダーを解釈することで、当該通信
装置111に装備される広帯域無線送信機213の無線
信号の到達する通信エリア内にいる無線端末装置115
宛のパケットデータが検出される。検出されたパケット
データおよパケットヘッダーはデータリンク制御回路2
14へ送出する。
【0127】一方、データリンク制御回路214から受
信した、第1の有線通信網宛のデータは、バッファ22
4を介して速度変換や動作クロックの乗せ換えが行われ
る。これらのデータはパケット化される単位に誤り検査
符号化回路225に供給されて、誤り検査符号が生成さ
れる。伝送路インターフエースにおいてパケットヘッダ
ー、パケットデータ、誤り検査符号などから組み立てら
れたパケットが第1の有線通信網へ送信される。
【0128】第2の入出力手段212は図26に示すよ
うに構成される。伝送路インターフエース回路231
は、第2の有線通信網で用いられる信号速度や伝送方式
に適合するように構成され、例えば、ISDNのユーザ
網インタフェースで用いられるITU−T勧告I.43
0に準拠した回路が用いられる。
【0129】この伝送路インターフエース回路231が
第2の有線通信網から受信したデジタル信号は物理フレ
ーム抽出回路232に供給され、物理伝送に必要なタイ
ミング信号や制御信号が除去されたデータが、バッファ
233を介して速度変換や動作クロックの乗せ換えが行
われ、データリンク制御回路214に送出される。
【0130】データリンク制御回路214は図27に示
すように構成される。データリンク制御回路214は、
当該通信装置111が通信する無線端末装置115との
間で、信頼性のある通信が行えるように、無線伝送中な
どに誤りを生じたデータを、データと共に伝送される誤
り訂正符号などを利用して誤りを訂正したり、あるいは
データと共に伝送される誤り検査符号などを利用して誤
りが生じていることを検出した時には通信相手である無
線端末装置115に対してデータの再送を要求する。
【0131】また、無線端末装置115宛に送信したデ
ータが無線伝送中に生じた誤りにより、正しく受信でき
なかった場合などに、無線端末装置115から再送の要
求がある場合にはその要求に従って、また無線端末装置
115から予定される時間内に確認応答が返つて来ない
場合には再度データを無線端末装置115に送信する。
【0132】第1の入出力手段211から図28の
(b)に示すように供給された無線端末装置115宛の
データは送信バッフア241に一時的に蓄積される。制
御信号多重化回路242では、送信バッフア241に蓄
積されたデータおよび再送制御回路243から入力され
る無線端末装置115宛の再送要求信号などを含むデー
タリンクフレームヘッダーを誤り検査符号化回路244
に供給する。
【0133】この時に、無線端末装置115から再送要
求があるデータや、無線端末装置115ヘデータを送信
したにも関わらず受信確認信号が一定時間内に返つてこ
ないデータがバツフア241に蓄積されている場合に
は、これら再送すべきデータを、未だ無線端末装置11
5へ送信していないデータよりも優先してバッファ24
1より取り出す。
【0134】誤り検査符号化回路244では、無線端末
装置115に送信するデータリンクフレーム単位に誤り
検査符号を付与して、これらを誤り訂正符号化回路24
5に供給する。誤り訂正符号化回路245では、誤り訂
正符号を生成してデータリンクフレーム作成回路246
へ供給する。データリンクフレーム作成回路246で
は、誤り訂正符号化回路245から受信したデータを図
29に示すようフレーム中に格納した上で、広帯域無線
送信機114へ送出する。
【0135】一方で、第2の入出力手段212から供給
されたデータリンクフレームには、例えば図29に示し
たように各々誤り訂正符号や誤り検査符号、データリン
クフレームヘッダーが付加されており、データリンクレ
ーム抽出回路247にてフレーム同期が行われると、こ
れらデータリンクフレーム中の各フィールドを識別でき
るようになる。
【0136】誤り訂正回路248は、伝送中に生じた誤
りをそれぞれのデータリンクフレームに付与されている
誤り訂正符号を用いて誤り訂正を行い、それを誤り検査
回路249に供給する。
【0137】誤り検査回路249は、誤り訂正回路24
8では訂正することができなかったデータあるいは誤訂
正を行ってしまったデータを検出する。誤り検査回路2
49で誤ったデータを検出したときは、そのデータを廃
棄するとともに、再送制御回路243にデータを廃棄し
たことを通知する。また、誤りが無いと判断されたデー
タは制御信号分離回路250へ供給する。
【0138】制御信号分離回路250では誤り検査回路
249から受信したデータを、データリンクフレームヘ
ッダーと、第1の通信網宛のパケットデータ(パケット
ヘッダーを含む)とに分離し、データリンクフレームヘ
ッダーを再送制御回路243に供給し、パケットデータ
を第1の入出力手段211に供給する。
【0139】再送制御回路243はデータの廃棄の通知
を受けると、廃棄されたデータの特定を試みる。廃棄さ
れたデータが、例えばシーケンスナンバーの不整合など
から特定できた場合には、そのデータに対する再送要求
信号を生成し、制御信号多重化回路242にその信号を
供給する。この制御信号はデータリンクフレームヘッダ
ーに格納されて、広帯域無線送信機114より第1の無
線伝送路を用いて無線端末装置115に送信される。
【0140】以上のように通信装置を構成することで、
無線端末装置115の小型・軽量性を損なわずに、無線
端末装置115と通信装置111との間での通信につい
て信頼性の高い、誤りの無いデータ伝送を、その無線端
末装置115の利用者に対して提供することができるよ
うになる。
【0141】以上の説明では、通信装置111と広帯域
無線送信機114がそれぞれ別の装置であるとして説明
したが、これらは同一の筐体に装備されても良い。この
場合には通信装置111と広帯域無線送信機114との
間の接続には一般的な通信路で用いられるプロトコルを
使用する必要が無く、この伝送路のみで規定される方法
で情報を伝送することができる。また、通信装置111
と広帯域無線送信機114との間でのデータ伝送を低電
力で行った場合にも、伝送路歪みや外来雑音などによっ
て誤りが生じることを防ぐことができる、これによつて
システム全体を低消費電力化および小型化することが可
能になる。
【0142】本発明の第10の実施の形態による通信シ
ステムの基本的な構成は、図22に示した第9の実施の
形態による通信システムの構成とほぼ同様であるが、図
30に示すように、さらに通信装置111は複数の広帯
域無線送信機114−1、114−2、114−3を備
えている。
【0143】一般に広帯域の無線伝送を行うためには、
広帯域の無線周波数資源が必要となり、それに伴って用
いる無線搬送波周波数が高くなる。このため従来と同じ
程度の規模(コスト、大きさ、重量、消費電力など)で
無線機を構成する場合には、送信する無線信号の到達す
る通信エリアを広くすることが難しくなる。
【0144】本発明による通信システムでは、広帯域無
線送信機114−1、114−2、114−3の通信エ
リアが、第2の有線通信網113に接続される無線基地
局116のカバーする領域よりも小さくなることが予想
される。これに対して、広帯域の無線伝送を行うことが
できるサービスエリアを広くするために、ひとつの無線
基地局116のカバーする領域内に複数の高速無線ゾー
ンを配置するために、複数の広帯域無線送信機114−
1、114−2、114−3を用意すれば良い。しか
し、通信装置111は第1の有線通信網および第2の有
線通信網に接続され、配置には制限があるので、ひとつ
の通信装置に複数の広帯域無線送信機を接続することで
これを解決する。
【0145】このように構成することで、広帯域の無線
伝送を行うことのできるサービスエリアの制限を無く
し、かつ通信装置の数を増加させる必要が無いため全体
として通信システム構築のコストの低減が可能になる。
【0146】無線端末装置115が、第1の有線通信網
に接続されるマルチメディア端末やアプリケーシヨンサ
ーバとの通信を行う場合には、その通信に用いる広帯域
無線送信機114−1、114−2、114−3を選択
する必要がある。このため無線端末装置115はどの広
帯域無線送信機を用いるかを、無線基地局116および
第2の有線通信網113を介し通信装置111に通知
し、通信装置111は無線端末装置115からの情報に
基づいて経路を制御する。
【0147】例えば図31において、通信装置111は
無線端末装置115からの接続要求に対して、複数の広
帯域無線送信機114−1、114−2、114−3か
ら接続可能なひとつの広帯域無線送信機を選択するが、
その手順の詳細を以下に説明する。
【0148】図31では通信装置に3つの広帯域無線送
信機114−1〜114−3が接続される場合について
示している。
【0149】無線端末装置115は矢印121に示すよ
うに、無線基地局116および第2の有線通信網113
を介して装置111に、無線端末装置115を識別する
第1の識別コードを含む接続要求を送信する。この接続
要求を通信装置111が受信すると、矢印122−1〜
122−3に示すように、第1の識別コードを含む接続
応答を、広帯域無線送信機114−1〜114−3の各
々を介してブロードキャストする.この時にそれぞれの
広帯域無線送信機からは、広帯域無線送信機を識別する
第2の識別コードを共に送信する。無線端末装置115
は広帯域無線送信機114−1〜114−3のいずれか
(あるいは複数の広帯域無線送信機)からの自分の第1
の識別コードを含む接続応答を受信することによつて、
自分が送信した接続要求に対する通信装置111からの
応答であることを認識するとともに、広帯域無線送信機
114−1〜114−3の何れを用いて通信を行えば良
いかを、各広帯域無線送信機から送信される第2の識別
コードによって判断することができる。図31では無線
端末装置は広帯域無線送信機114−2が送信した接続
応答122−2を受信した場合を示している。無線端末
装置は、第1の識別コードと受信した広帯域無線送信機
の第2の識別コードを含む接続指示を無線基地局および
第2の有線通信網を介して通信装置に送信することで、
通信装置は、当該無線端末装置宛のデータを送信するの
に用いる広帯域無線送信機を決定する。
【0150】無線端末装置が通信装置を介した通信を始
める時などに、以上に説明した手順を行って、無線端末
装置宛のデータを送信するのに用いる広帯域無線送信機
を選択する場合の他、無線端末装置が移動することで当
該広帯域無線送信機の通信エリアから逸脱した場合に、
無線端末装置が通信装置を介した通信を継続するために
使用する広帯域無線送信機を再度選択する場合にも前述
した手順を実行すれば良い。
【0151】本発明の第33の実施の形態による通信シ
ステムの基本的な構成は、図22に示した実施の形態に
よる通信システムと同様である。
【0152】図22のように構成した通信システムにお
いて、無線端末装置が通信装置111を介して行う情報
の送受信について、無線端末装置への大容量の情報の送
信は広帯域無線送信機114を用い、一方で無線端末装
置からの受信確認信号の送信は無線基地局116および
第2の有線通信網を介して行うように経路制御する方法
を説明したが、無線端末装置へ送信するデータが小容量
であつて狭帯域伝送路で伝送しても大きな遅延を生じな
い場合や、遅延を許容するメッセージである場合などに
は、それらのデータは第2の有線通信網および無線基地
局を介して無線端末装置へ送信しても良い。
【0153】このように、無線端末装置に伝送速度や通
信方式の異なる複数の通信手段が備えられる場合に、ど
の通信手段を用いて通信を行うのかを選択できるように
することは、無線端末装置が装備あるいは接続されてい
る携帯情報端末とマルチメディア通信を行うのに大変有
効である。すなわち、マルチメデイア通信では音声通
話、リアルタイム画像通信、フアイル転送などのアブリ
ケーシヨンによって、それぞれ性質の異なるデータの伝
送を行うため、それぞれのデータの性質に応じて用いる
伝送路を選択することで、それぞれのデータの適切な伝
送と通信資源の適切な利用を実現することができる。
【0154】上述した機能を実現する通信装置は図32
に示すように、第1の有線通信網との間でデータを送受
信する第1の入出力手段261と、第2の有線通信網と
の間でデータを送受信する第2の入出力手段262と、
広帯域無線送信機に送信するデータと第2の入出力手段
262から受信するデータに関してデータリンク制御を
行う第1のデータリンク制御回路263と、第2の入出
力手段262に送信するデータと第2の入出力手段26
2から受信するデータに関してデータリンク制御を行う
第2のデータリンク制御回路264と、第1のデータリ
ンク制御回路263から出力される第1の有線通信網宛
のデータと第2のデータリンク制御回路264から出力
される第1の有線通信網宛のデータを多重し、また第1
の入出力手段261から受信した無線端末装置宛のデー
タを、第1のデータリンク制御回路263または第2の
データリンク制御回路264に選択的に出力する多重分
離手段265と、無線端末装置115宛のデータを広帯
域無線送信機114から出力するかどうかを判断する制
御手段266とから構成される。
【0155】図32に示した通信装置に備えられる第1
の入出力手段261は図33に示すように構成される。
図33に示される第1の入出力手段261の基本的な動
作は、図25に示した第1の入出力手段の動作と同様で
ある。すちわち、第1の有線通信網から入力された信号
から、当該通信装置に装備される広帯域無線送信機の無
線信号の到達する通信エリア内にいる無線端末装置宛の
パケットデータが検出されると、そのパケットデータお
よびパケットヘッダーを多重分離手段265に送出す
る。
【0156】一方で多重分離手段265から受信した、
第1の有線通信網宛のパケットデータは、パケットヘッ
ダおよび誤り検査符号などから組み立てられたパケット
として第1の有線通信網へ送信される。
【0157】また、通信の設定などに用いる制御用のパ
ケットがパケットヘッダー処理回路273で検出される
と、このパケットはパケット分離回路273から制御手
段266に送出される。
【0158】制御手段266から第1の有線通信網宛に
送信する制御バケットは、バッフア275を介して速度
変換や動作クロックの乗せ換えが行われた後、パケット
多重回路277で多重化され、伝送路インターフェース
271から第1の有線通信網に送信される。
【0159】また図32に示した通信装置に備えられる
第2の入出力手段262は図34に示すように構成され
る。
【0160】即ち、伝送路インターフエース回路281
は、第2の有線通信網で用いられる信号速度や伝送方式
に適合するように構成され、例えば、ISDNのユーザ
網インターフエースで用いられるITU−T勧告I.4
30に準拠した回路が用いられる。
【0161】この伝送路インターフエース回路281が
第2の有線通信網から受信したデジタル信号は物理フレ
ーム抽出回路282に供給され、物理伝送に必要なタイ
ミング信号とデータ(データリンクフレームや通信設定
の制御信号など)部分が分離される。物理チャネル分離
回路283では、データに付与されていた物理チャネル
識別子の宛先に従って、データを第1のバッフア284
または第2のバッフア285または制御手段266に出
力する。第1のバッフア284または第2のバッフア2
85に入力されたデータは、速度変換や動作クロックの
乗せ換えが行われた後、第1のデータリンク制御回路2
63または第2のデータリンク制御回路264に送出さ
れる。
【0162】一方で第2のデータリンク制御回路264
または制御手段266から入力されたデータ(データリ
ンクフレームや通信設定の制御信号など)は、物理チャ
ネル多重化回路286に供給され、それぞれの物理チャ
ネル識別子が付与されて多重化される。多重化されたデ
ータは物理フレーム作成回路287において物理フレー
ムに格納されると共に物理伝送に必要なタイミング信号
が付加されて伝送路インターフエース回路281に供給
される。伝送路インターフエース回路281はこれを第
2の有線通信網へ送信する。
【0163】また図32に示した通信装置に備えられる
第1のデータリンク制御回路263の構成は図35に示
すように、第2のデータリンク制御回路264の構成は
図36に示すように構成される。
【0164】図35および図36に示した第1および第
2のデータリンク制御回路263、264の基本的な動
作は、図27に示すデータリンク制御回路の動作と同様
である。すなわち、当該通信装置が通信する無線端末装
置との間で、信頼性のある通信が行えるように、無線伝
送中などに誤りを生じたデータを、データと共に伝送さ
れる誤り訂正符号などを利用して誤りを訂正したり、あ
るいはデータと共に伝送される誤り検査符号などを利用
して誤りが生じていることを検出した時には通信相手で
ある無線端末装置に対してデータの再送を要求する。
【0165】また、無線端末装置宛に送信したデータが
無線伝送中に生じた誤りにより、正しく受信できなかっ
た場合など、無線端末装置115から再送の要求がある
場合には、その要求に従つて再度データを無線端末装置
に送信する。
【0166】また、図32に示した通信装置111に備
えられる多重分離手段265は図37に示すように構成
される。
【0167】即ち、第1のデータリンク制御回路263
または第2のデータリンク制御回路264から入力され
た第1の有線通信網宛のデータは、それぞれ第1または
第2のバッフア291、292を介して速度変換や動作
クロックの乗せ換えが行われた後、入力選択回路293
に供給される。入力選択回路293ではそれぞれのバッ
フア291、292から供給されるデータを時分割で第
1の入出力手段261に送出する。
【0168】第1の入出力手段261から入力された無
線端末装置宛のパケットデータは、バッファ294を介
して速度変換や動作クロックの乗せ換えが行われ、また
同時にヘッダー情報処理回路295では第1の有線通信
網から入力されたパケットのヘッダー情報に基づいてル
ーティングテーブル296を検索参照し、ルーティング
テーブル296に指示された通りに、当該パケットを第
1のデータリンク制御回路263と第2のデータリンク
制御回路264のどちらに出力するかを示す指示を出力
選択回路297に供給する。出力選択回路297ではバ
ッフアから供給されるデータをヘッダー情報処理回路2
95から指示される第1または第2のデータリンク制御
回路263、264へ選択的に出力する。
【0169】ルーティングテーブル296は、第1の有
線通信網から第1の入出力手段211を介して受信され
るパケットのヘッダー情報から、そのパケットを第2の
有線通信網および無線基地局116を介して無線端末装
置115へ送信するか、あるいは広帯域無線送信機11
4から無線端末装置115へ送信するか、いずれである
かを示す情報が検索できる構造となっている。
【0170】ルーティングテーブル296は例えば図3
8に示すようなテーブルで、パケットのヘッダーに記さ
れている送信元端末のID、宛先端末のIDおよび、通
信の種別や内容を識別するフロ−ID、ポートIDなど
と比較して、同じものがあつた場合に、出力先として指
定されているデータリンク回路をヘッダ情報処理回路に
通知する。もし、パケットのヘッダーに記されている各
IDの組と同じものがテーブル中に無かった場合には、
予め定められたデータリンク制御回路をヘッダ情報処理
回路295に通知する。
【0171】このルーティングテーブル296の設定、
たとえば登録の追加、登録の変更、登録の削除などは制
御手段266から行うことができる。すなわち無線端末
装置115あるいはサーバから新たに通信の要求があっ
た時に、その通信中にやりとりされるデータを、どのデ
ータリンク回路を用いて伝送するかを制御手段266に
て決定し、その情報をルーティングテーブルに設定す
る。また通信中においても、そのやりとりするデータの
性質などに変更があつた場合には、ルーティングテーブ
ル296に設定された内容を変更しても良い。
【0172】多重分離手段265からの出力先として、
どのデータリンク制御回路263、264を指定するか
の判断の基準のーつとして、その通信でサーバなどから
無線端末装置へ伝送される情報が音声であるか、あるい
は画像やテキストであるかといった、メディアの種類に
よつて定める方法がある。この場合、単位時問あたりに
伝送しなければいけない情報量が多い場合例えば動画像
を実時間で伝送するサービスや大容量の文書ファイルな
どを瞬時にダウンロードするサービスを行う場合には、
高速な伝送を行える第1のデータリンク制御回路263
を、また単位時間あたりに伝送しなければいけない情報
量がそれほど多く無い場合、例えば音声通話や、容量の
大きくないテキストメールなどのフアイルを時間に制限
なくダウンロードするサービスを行う場合には、伝送速
度は低速であつても広いサービスエリアでの利用が可能
な第2のデータリンク制御回路264を選択すれば良
い。これによって、そのデータが必要とする伝送速度や
遅延の条件に応じて伝送路を選択することができる。
【0173】また、どのデータリンク制御回路を用いて
伝送するかを制御手段266にて決定する時の判断基準
の別の例として、サーバから通知された、単位時間あた
りの伝送情報量(伝送速度)に応じて送出するデータリ
ンク制御回路を選択する方法がある。サーバにおいて
は、その情報の伝送に必要とされる伝送速度を容易に知
ることができるので、通信設定時にこの伝送速度の情報
を通信装置111に通知し、制御手段266ではその伝
送速度の情報に応じて、ルーティングテーブル296を
設定すれば良い。
【0174】さらに、どのデータリンク制御回路を用い
て伝送するかを、サーバが決定する方法でも良い。この
場合、どのようなメディアを伝送する時にどのデータリ
ンク制御回路を用いて行うか、サーバが例えば、前述し
た基準で判断する。サーバはその情報を通信装置111
に通知し、制御手段266はこの情報に従ってルーティ
ングテーブル296を設定する。
【0175】以上に述べた手順で、通信の設定をする際
に第1のデータリンク制御回路263を用いると判断し
た場合にサーバーから無線端末装置115宛の情報を伝
送する第1の無線伝送路の設定も続けて行う。すなわち
広帯域無線送信機114と無線端末装置115間で用い
る無線資源をこの通信に割り当てをする。例えば第1の
無線伝送路では、複数の無線端末装置115宛の情報が
時分割のタイムスロットで送信される方法が用いられて
いるには、この無線端末装置宛の情報を送信するタイム
スロットの割り当てを行い、このことを第2の無線伝送
路を介して無線端末装置に通知する。
【0176】ルーティングテーブル296の別の構成例
として図39に示すように、パケットを送出する送出元
のサーバがそのパケットの特定のフィールドに、その通
信で送出する情報量やメディアなどを書き込んでおき、
通信装置111の出力選択回路297では、その情報と
ルーティングテーブルに設定されている閾値などを比較
して、出力するデータリンク制御回路を定める実施でも
良い。この場合に、どのデータリンク制御回路に送出す
るかを定める閾値などは、制御手段266から設定して
変更することが可能である。
【0177】制御手段266は図40に示すように、第
1の入出力手段261から得た制御信号を解釈する第1
の信号解釈手段301と、第2の入出力手段262から
得た制御信号を解釈する第2の信号解釈手段302と、
第1の入出力手段261に制御信号を送出する第1の信
号生成手段303と、第2の入出力手段262に制御信
号を送出する第2の信号生成手段304と、判断プログ
ラム部305と、ルーティングテーブル設定手段306
とから構成される。判断プログラム部305は、第1お
よび第2の入出力手段261、262から得られた制御
信号を解釈した結果と、予め定められた手順に従って、
ルーティングテーブル296の設定を決定すると伴に、
その決定した内容などをサーバまたは無線端末装置に通
知するために第1または第2の信号生成手段303、3
04に信号の生成を指示する。この判断ブログラム部3
05は例えば図41のフローチャートに示すような手順
で、使用するデータリンク制御回路を決定する。
【0178】以上に述べたように、サーバ等が無線端末
装置宛に送信するデータに応じて、使用するデータリン
ク制御回路およびデータを伝送する経路を選択すること
で、そのデータに要求される伝送速度や遅延などの条件
を満たす伝送路でデータを伝送することができる。すな
わちマルチメディアデータのそれぞれについて、ユーザ
の要求する通信品質を満足しての通信を行うことができ
るようになる。また、携帯情報端末へ提供するサービス
の内容や、そのコストなどにより、ルーティングテーブ
ル中に格納された対応関係を変更することで、再度その
データの伝送に用いるデータリンク回路およびデータを
伝送する経路を変更することも容易である。
【0179】以上の説明では、通信装置111と広帯域
無線送信機114がそれぞれ別の装置であるとして説明
したが、これらは同一の筐体に装備される実施でも良
い。この場合には通信装置111と広帯域無線送信機1
14との間の接続には一般的な通信路で用いられるプロ
トコルを使用する必要が無く、この伝送路のみで規定さ
れる方法で情報を伝送することができる。また、通信装
置111と広帯域無線送信機114との間でのデータ伝
送を低電力で行った場合にも、伝送路歪みや外来雑音な
どによつて誤りが生じることを防ぐことができる。これ
によつてシステム全体を低消費電力化および小型化する
ことが可能になる。
【0180】本発明の第12の実施の形態による通信シ
ステムの構成を図42に示す。これによると、第1の有
線通信網112と、第1の無線基地局116が接続され
る第2の有線通信網113と、無線端末装置115と、
第1および第2の有線通信網に接続され、当該第1また
は第2の有線通信網を介した通信が可能であつて、さら
に少なくとも第1の無線基地局116と同じ通信方式を
用いる第2の無線基地局117と、第1および第2の無
線基地局116、117と異なる通信方式を用いる広帯
域無線送信機114を備えている通信装置111とから
構成される。
【0181】第1の有線通信網および第2の有線通信網
の構成については第9の実施の形態による通信システム
の第1の有線通信網および第2の有線通信網の構成と同
様である。
【0182】このように通信システムを構成にすること
によって、例えば広帯域無線送信機114は高速無線伝
送によって画像情報や大容量データを無線端末装置11
5に送ることにし、無線端末装置115は、無線基地局
116および第2の有線通信網113、あるいは無線基
地局117を介して、高速な無線伝送を行う設定のため
の制御信号や、音声情報を送るようにすることができ
る。
【0183】一方で、一般的に無線伝送路は有線伝送路
より伝送の品質が悪く、伝送されたデータに誤りが生じ
ることがある。このため、上述した通信システムにおい
て、無線端末装置では誤りの無いデータを受信できるよ
うにすることが重要となる。このために、広帯域無線送
信機114から第1の無線伝送路を用いて無線端末装置
115に高速無線伝送されたデータは、図23に示す無
線端末装置の第2のデータリンク制御回路206により
伝送中に誤りが生じていないか検査が行われ、その結果
を通信装置117に通知する。通信装置111では、無
線端末装置が受信したデータに誤りがある場合には広帯
域無線送信機114から、そのデータを再度送信する再
送制御が行われる。
【0184】この時に、無線端末装置115において正
しくデータを受信することができたかどうかの確認を通
信装置111に伝送する必要がある。無線端末装置から
受信確認信号を送信する伝送路としては、無線基地局1
17との間の第3の無線伝送路が用いられる。無線基地
局117と無線端末装置115との間の無線伝送路では
低速な伝送しかできないが、受信確認信号自体の情報量
が小さいため、低速な伝送速度でも大きな遅延を引き起
こすことはない。
【0185】上述した機能を実現する通信装置は図43
に示すように、第1の有線通信網との間でデータを送受
信する第1の入出力手段311と、第2の有線通信網と
の間でデータを送受信する第2の入出力手段312と、
広帯域無線送信機および無線基地局117および第1と
第2の入出力手段311、312に接続されるデータリ
ンク制御回路313とから構成される。
【0186】第1の入出力手段の構成および動作は、第
1の実施の形態による通信システムの、図25に示した
第1の入出力手段の構成や動作と同様である。第2の入
出力手段は図44に示すように構成される。伝送路イン
ターフエース回路321は、第2の有線通信網で用いら
れる信号速度や伝送方式に適合するように構成され、例
えば、ISDNのユーザ網インターフェースで用いられ
るITU−T勧告1.430に準拠した回路が用いられ
る.この伝送路インターフエース回路321が第2の有
線通信網から受信したデジタル信号は物理フレーム抽出
/作成回路322に供給され、物理伝送に必要なタイミ
ング信号や制御信号が除去されたデータが、バッファ3
22を介して速度変換や動作クロツクの乗せ換えが行わ
れ、データリンク制御回路313に送出される。
【0187】一方、データリンク制御回路313から受
信した、第2の有線通信網宛のデータは、バツフア32
2を介して速度変換や動作クロックの乗せ換えが行われ
る。これらのデータはフレーム抽出/作成回路322に
てフレーム化され、物理伝送に必要なタイミング信号や
制御信号とともに伝送路インターフェース回路321か
ら第2の有線通信網へ送信される。
【0188】データリンク制御回路313は図45に示
すように構成される。即ち、データリンク制御回路31
3は、当該通信装置が通信する無線端末装置との間で、
信頼性のある通信が行えるように、無線伝送中などに誤
りを生じたデータを、データと共に伝送される誤り訂正
符号などを利用して誤りを訂正したり、あるいはデータ
と共に伝送される誤り検査符号などを利用して誤りが生
じていることを検出した時には通信相手である無線端末
装置に対してデータの再送を要求する。また、無線端末
装置宛に送信したデータが無線伝送中に生じた誤りによ
り、正しく受信できなかった場合などに、無線端末装置
から再送の要求がある場合にはその要求に従つて、また
無線端末装置から予定される時間内に確認応答が返って
来ない場合には再度データを無線端末装置に送信する。
【0189】第1の入出力手段311から図28の
(b)に示すように供給された無線端末装置宛のデータ
および、第2の入出力手段312から供給された無線端
末装置宛のデータは入力選択回路331からそれぞれ選
択的に送信バッフア332に出力され、送信バッファに
一時的に蓄積される。制御信号多重化回路333では、
送信バッファ332に蓄積されたデータおよび再送制御
回路334から入力される無線端末装置宛の再送要求信
号などを含むデータリンクフレームヘッダーを誤り検査
符号化回路335に供給する。この時に、無線端末装置
から再送要求があるデータや、無線端末装置ヘデータを
送信したにも関わらず受信確認信号が一定時間内に返つ
てこないデータがバッフア332に蓄積されている場合
には、これらの再送すべきデータを、未だ無線端末装置
へ送信していないデータよりも優先してバッフア332
より取り出す。
【0190】誤り検査符号化回路335では、無線端末
装置に送信するデータリンクフレーム単位に誤り検査符
号を付与して、これらを誤り訂正符号化回路336に供
給する。誤り訂正符号化回路336では、誤り訂正符号
を生成してデータリンクフレーム作成回路337へ供給
する。データリンクフレーム作成回路337では、誤り
訂正符号化回路336から受信したデータを図29に示
すようにフレーム中に格納した上で、広帯域無線送信機
へ送出する。
【0191】一方で、無線基地局117から供給された
データリンクフレームには、例えば図29に示したよう
に各々誤り訂正符号や誤り検査符号、データリンクフレ
ームヘッダーが付加されており、データリンクフレーム
抽出回路338にてフレーム同期が行われると、これら
データリンクフレーム中の各フィールドを識別できるよ
うになる。
【0192】誤り訂正回路339は、伝送中に生じた誤
りをそれぞれのデータリンクフレームに付与されている
誤り訂正符号を用いて誤り訂正を行い、それを誤り検査
回路340に供給する。誤り検査回路340は、誤り訂
正回路339では訂正することができなかったデータあ
るいは誤訂正を行ってしまったデータを検出する。誤り
検査回路340で誤つたデータを検出したとき、そのデ
ータを廃棄するとともに、再送制御回路334にデータ
を廃棄したことを通知する。また、誤りが無いと判断さ
れたデータは制御信号分離回路341へ供給する。
【0193】制御信号分離回路341では誤り検査回路
340から受信したデータを、データリンクフレームヘ
ッダーと、第1または第2の通信網宛のバケットデータ
(バケットヘッダーを含む)とに分離し、データリンク
フレームヘッダーを再送制御回路334に供給し、バケ
ットデータを出力選択回路342に供給する。出力選択
回路342は、バケットヘッダーに記される宛先に応じ
て、第1または第2の入出力手段311、312にバケ
ットデータを出力する。
【0194】再送制御回路334はデータの廃棄の通知
を受けると、廃棄されたデータの特定を試みる。廃棄さ
れたデータが、例えばシーケンスナンバーの不整合など
から特定できた場合には、そのデータに対する再送要求
信号を生成し、制御信号多重化回路333にその信号を
供給する。この制御信号はデータリンクフレームヘッダ
ーに格納されて、広帯域無線送信機より第1の無線伝送
路を用いて無線端末装置に送信される。
【0195】以上のように通信装置を構成することで、
無線端末装置の小型・軽量性を損なわずに、無線端末装
置と通信装置との間での通信について信頼性の高い、誤
りの無いデータ伝送を、その無線端末装置の利用者に対
して提供することができるようになる。
【0196】以上の説明では、通信装置111と広帯域
無線送信機114がそれぞれ別の装置であるとして説明
したが、これらは同一の筐体に装備される実施でも良
い。この場合には通信装置111と広帯域無線送信機1
14との間の接続には一般的な通信路で用いられるプロ
トコルを使用する必要が無く、この伝送路のみで規定さ
れる方法で情報を伝送することができる。また、通信装
置と広帯域無線送信機との間でのデータ伝送を低電力で
行つた場合にも、伝送路歪みや外来雑音などによって誤
りが生じることを防ぐことができる、これによってシス
テム全体を低消費電力化および小型化することが可能に
なる。
【0197】また、図46に示すように、本発明による
通信装置111は第3の有線通信網118のみに接続さ
れても良く、この場合の第3の有線通信網の構成につい
ては第9の実施の形態による通信システムの第1の有線
通信網または第2の有線通信網の構成と同様である。
【0198】本発明の第13の実施の形態による通信シ
ステムの基本的な構成は、図43に示した第9の実施の
形態による通信システムの構成とほぽ同様であるが、図
47に示すように、さらに通信装置111は複数の広帯
域無線送信機114を備えている。
【0199】一般に広帯域の無線伝送を行うためには、
広帯域の無線周波数資源が必要となり、それに伴つて用
いる無線送波周波数が高くなる。このため従来と同じ程
度の規模(コスト、大きさ、重量、消費電力など)で無
線機を構成する場合には、送信する無線信号の到達する
通信エリアを広くすることが難しくなる。本発明による
通信システムでは、広帯域無線送信機114の通信エリ
アが、通信装置111に接続される無線基地局117の
カバーする領域よりも小さくなることが予想される。こ
れに対して、広帯域の無線伝送を行うことができるサー
ビスエリアを広くするために、ひとつの無線基地局11
7のカバーする領域内に複数の高速無線ゾーンを配置す
るために、複数の広帯域無線送信機を用意すれば良い。
しかし通信装置111は第1の有線通信網および第2の
有線通信網に接続され、配置には制限があるので、ひと
つの通信装置に複数の広帯域無線送信機を接続すること
でこれを解決する。
【0200】上記のように構成することで、広帯域の無
線伝送を行うことのできるサービスエリアの制限を無く
し、かつ通信装置の数を増加させる必要が無いため全体
として通信システム構築のコストの低減が可能になる。
【0201】無線端末装置が、第1の有線通信網に接続
されるマルチメディア端末やアプリケーシヨンサーバー
との通信を行う場合には、その通信に用いる広帯域無線
送信機を選択する必要がある。このため無線端末装置1
15はどの広帯域無線送信機を用いるかを、無線基地局
117を介して通信装置111に通知し、通信装置11
1は無線端末装置115からの情報に基づいて経路を制
御する。
【0202】例えば図48において、通信装置111は
無線端末装置115からの接続要求に対して、複数の広
帯域無線送信機114から接続可能なひとつの広帯域無
線送信機を選択するが、その手順の詳細を以下に説明す
る。
【0203】図48では通信装置に3つの広帯域無線送
信機114−1〜114−3が接続される場合について
示している。無線端末装置115は矢印21に示すよう
に、無線基地局117を介して通信装置111に、無線
端末装置115を識別する第1の識別コードを含む接続
要求を送信する。この接続要求を通信装置111が受信
すると、矢印22に示すように、第1の識別コードを含
む接続応答を、広帯域無線送信機114−1〜114−
3の各々を介して122−1〜122−3のようにブロ
ードキャストする。この時にそれぞれの広帯域無線送信
機から改広帯域無線送信機を識別する第2の識別コード
を共に送信する。無線端末装置115は、広帯域無線送
信機114−1〜114−3のいずれか(あるいは複数
の広帯域無線送信機)からの自分の第1の識別コードを
含む接続応答を受信することによって、自分が送信した
接続要求に対する通信装置111からの応答であること
を認識するとともに、広帯域無線送信機114−1〜1
14−3の何れを用いて通信を行えば良いかを、各広帯
域無線送信機から送信される第2の識別コードによって
判断することができる。図48では無線端末装置は広帯
域無線送信機114−2が送信した接続応答122−2
を受信した場合を示している。無線端末装置は、第1の
識別コードと受信した広帯域無線送信機の第2の識別コ
ードを含む接続指示を無線基地局117を介して通信装
置111に送信することで、通信装置は当該無線端末装
置宛のデータを送信するのに用いる広帯域無線送信機を
決定する。
【0204】無線端末装置が通信装置を介した通信を始
める時などに、以上に説明した手順を行って、無線端末
装置宛のデータを送信するのに用いる広帯域無線送信機
を選択する場合の他、無線端末装置が移動することで当
該広帯域無線送信機の通信エリアから逸脱した場合に、
無線端末装置が通信装置を介した通信を継続するために
使用する広帯域無線送信機を再度選択する場合にも前述
した手順を実行すれば良い。
【0205】本発明の第14の実施の形態による通信シ
ステムの基本的な構成改図42に示した第12の実施の
形態による通信システムと同様である。図42のように
構成した通信システムにおいて、無線端末装置が通信装
置111を介して行う情報の送受信について、無線端末
装置への大容量の情報の送信は広帯域無線送信機114
を用い、一方で無線端末装置からの受信確認信号の送信
は無線基地局117を介して行うように経路制御する方
法を説明したが、無線端末装置へ送信するデータが小容
量であつて狭帯域伝送路で伝送しても大きな遅延を生じ
ない場合や、遅延を許容するメッセージである場合など
には、それらのデータは無線基地局117を介して無線
端末装置へ送信しても良い。
【0206】このように、無線端末装置に伝送速度や通
信方式の異なる複数の通信手段が具備される場合に、ど
の通信手段を用いて通信を行うのかを選択できるように
することι叡無線端末装置が装備あるいは接続されてい
る携帯情報端末とマルチメディア通信を行うのに大変有
効である。すなわち、マルチメディア通信では音声通
話、リアルタイム画像通信、フアイル転送などのアブリ
ケーシヨンによって、それぞれ性質の異なるデータの伝
送を行うため、それぞれのデータの性質に応じて用いる
伝送路を選択することで、それぞれのデータの適切な伝
送と通信資源の適切な利用を実現することができる。
【0207】上述した機能を実現する通信装置は図49
に示すように、第1の有線通信網との間でデータを送受
信する第1の入出力手段351と、第2の有線通信網と
の問でデータを送受信する第2の入出力手段352と、
広帯域無線送信機114に送信するデータと無線基地局
116から受信するデータに関してデータリンク制御を
行う第1のデータリンク制御回路353と、無線基地局
に送信するデータと無線基地局から受信するデータに関
してデータリンク制御を行う第2のデータリンク制御回
路354と、第1のデータリンク制御回路353から出
力される第1または第2の有線通信網宛のデータと第2
のデータリンク制御回路354から出力される第1また
は第2の有線通信網宛のデータを多重し、入出力選択手
段355から受信した無線端末装置宛のデータを、第1
のデータリンク制御回路353または第2のデータリン
ク制御回路354に選択的に出力する多重分離手段35
6と、第1の入出力手段351または第2の入出力手段
352から受信した無線端末装置宛のデータを多重分離
手段356に出力し、多重分離手段356より受信する
第1または第2の有線通信網宛のデータを、その宛先に
応じて第1または第2の入出力手段351、352に選
択的に出力する入出力選択手段355と、無線端末装置
宛のデータを広帯域無線送信機から出力するかどうかを
判断する制御手段とから構成される。
【0208】図49に示した通信装置に備えられる第1
の入出力手段351は図50に示すように構成される。
図50に示した第1の入出力手段351の基本的な動作
は、図33に示した第1の入出力手段261の動作と同
様である。すなわち、第1の有線通信路から入力された
信号から、当該通信装置に装備される広帯域無線送信機
の無線信号の到達する通信エリア内にいる無線端末装置
宛のバケットデータが検出されると、そのバケットデー
タおよびバケットヘッダーを入出力選択手段に送出す
る。
【0209】一方で入出力選択手段355から受信し
た、第1の有線通信網宛のバケットデータは、バケット
ヘッダおよび誤り検査符号などから組み立てられたバケ
ットとして第1の有線通信網へ送信される。また、通信
の設定などに用いる制御用のバケットがバケットヘッダ
ー処理回路273で検出されると、このバケットはバケ
ット分離回路274から制御手段357に送出される。
【0210】制御手段から第1の有線通信網宛に送信す
る制御バケットは、バッフア275を介して速度変換や
動作クロックの乗せ換えが行われた後、バケット多重化
回路277で多重化され、伝送路インターフエースから
第1の有線通信網に送信される。
【0211】また図49に示した通信装置に備えられる
第2の入出力手段352は図51に示すように構成され
る。伝送路インターフエース回路281は、第2の有線
通信網で用いられる信号速度や伝送方式に適合するよう
に構成され、例えば、ISDNのユーザ網インターフエ
ースで用いられるITU−T勧告I.430に準拠した
回路が用いられる。この伝送路インターフエース回路2
81が第2の有線通信網から受信したデジタル信号は物
理フレーム抽出回路に供給され、物理伝送に必要なタイ
ミング信号とデータ(データリンクフレームや通信設定
の制御信号など)部分が分離される。物理チャネル分離
回路283では、データに付与されていた物理チャネル
識別子の宛先に従つて、データを入出力選択手段355
または制御手段357に出力する。
【0212】一方で入出力選択手段355または制御手
段357から入力されたデータ(データリンクフレーム
や通信設定の制御信号など)は、物理チャネル多重化回
路286に供給され、それぞれの物理チャネル識別子が
付与されて多重化される。多重化されたデータは物理フ
レーム作成回路287において物理フレームに格納され
ると共に物理伝送に必要なタイミング信号が付加されて
伝送路インターフエース回路281に供給される。伝送
路インターフエース回路281はこれを第2の有線通信
網へ送信する。
【0213】また図49に示した通信装置に備えられる
入出力選択手段355は、図52に示すように構成され
る。即ち、第1の有線通信網から入力された、無線端末
装置宛のデータは第1のバッフア361を介して速度変
換や動作クロックの乗せ換えが行われた後、入力選択回
路363に供給され、また第2の有線通信網から入力さ
れた、無線端末装置宛のデータは第2のバッフア362
を介して速度変換や動作クロックの乗せ換えが行われた
後、入力選択回路363に供給される。入力選択回路3
63ではそれぞれのバッフアから供給されるデータを時
分割で多重分離手段356に出力する。
【0214】多重分離手段356から入力された、第1
の有線通信網または第2の有線通信網宛のバケットデー
タは、バッフア364を介して速度変換や動作クロック
の乗せ換えが行われ、また同時にヘッダー情報処理回路
365では多重分離手段356から入力されたバケット
のヘッダー情報に基づいてルーティングテーブル366
を検索参照し、ルーティングテーブル366に指示され
た通りに、当該バケットを第1の有線通信網と第2の有
線通信網のどちらに出力するかを示す指示を出力選択回
路367に供給する。出力選択回路367ではバッフア
364から供給されるデータをヘッダー情報処理回路3
65から指示される第1または第2の有線通信網へ選択
的に出力する。
【0215】また図49に示した通信装置に備えられる
第1のデータリンク制御回路353の構成は図53に示
すように、第2のデータリンク制御回路354の構成は
図54に示すように構成される。図53に示した第1の
データリンク制御回路353の基本的な動作は図35に
示したデータリンク制御回路263の動作と同様であ
る。また、図54に示した第2のデータリンク制御回路
354の基本的な動作は、図36に示したデータリンク
制御回路264の動作と同様である。すなわち、当該通
信装置が通信する無線端末装置との問で、信頼性のある
通信が行えるように、無線伝送中などに誤りを生じたデ
ータを、データと共に伝送される誤り訂正符号などを利
用して誤りを訂正したり、あるいはデータと共に伝送さ
れる誤り検査符号などを利用して誤りが生じていること
を検出した時には通信相手である無線端末装置に対して
データの再送を要求する。
【0216】また、無線端末装置宛に送信したデータが
無線伝送中に生じた誤りにより、正しく受信できなかつ
た場合など、無線端末装置から再送の要求がある場合に
は、その要求に従って再度データを無線端末装置に送信
する。
【0217】また図49に示した通信装置に備えられる
多重分離手段356は図55に示すように構成される。
即ち、第1のデータリンク回路353または第2のデー
タリンク回路354から入力された第1または第2の有
線通信網宛のデータは、それぞれ第1または第2のバッ
ファ371、372を介して速度変換や動作クロックの
乗せ換えが行われた後、入力選択回路373に供給され
る。入力選択回路373ではそれぞれのバッファから供
給されるデータを時分割で入出力選択手段355に送出
する。
【0218】入出力選択手段355から入力された無線
端末装置宛のバケットデータは、バッフア374を介し
て速度変換や動作クロツクの乗せ換えが行われ、また同
時にヘッダー情報処理回路375では第1または第2の
有線通信網から入力されたバケットのヘッダー情報に基
づいてルーティングテーブル376を検索参照し、ルー
ティングテーブル376に指示されて通りに、当該バケ
ットを第1のデータリンク制御回路353と第2のデー
タリンク制御回路354のとちらに出力するかを示す指
示を出力選択回路377に供給する。出力選択回路37
7ではバッファ374から供給されるデータをヘッダー
情報処理回路375から指示される第1または第2のデ
ータリンク制御回路353、354へ選択的に出力す
る。
【0219】ルーティングテーブル376は、第1の有
線通信網から第1の入出力手段を介して受信されるパケ
ットまたは第2の有線通信網から第2の入出力手段を介
して受信されるパケツトのヘツダー情報から、そのパケ
ットを無線基地局を介して無線端末装置へ送信するか、
あるいは広帯域無線送信機から無線端末装置ヘ送信する
か、いずれであるかを示す情報が検索できる構造となっ
ている。
【0220】ルーテイングテーブル376は例えば図3
8に示すようなテーブルで、パケットのヘッダーに記さ
れている送信元端末のID、宛先端末のIDおよび、通
信の種別や内容を識別するフロ−ID、ボートIDなど
を比較して、同じものがあつた場合に、出力先として指
定されているデータリンク制御回路をヘッダ情報処理回
路375に通知する。もし、バケットのヘッダーに記さ
れている各IDの組と同じものがテーブル中に無かつた
場合には、予め定められたデータリンク制御回路をヘッ
ダ情報処理回路375に通知する。このルーティングテ
ーブル376の設定、たとえば登録の追加、登録の変
更、登録の削除などは制御手段357から行うことがで
きる。すなわち無線端末装置あるいはサーバーから新た
に通信の要求があつた時に、その通信中にやりとりされ
るデータを、どのデータリンク回路を用いて伝送するか
を制御手段357にて決定し、その情報をルーティング
テーブルに設定する。また通信中においても、そのやり
とりするデータの性質などに変更があつた場合には、ル
ーティングテーブル376に設定された内容を変更して
も良い。
【0221】多重分離手段356からの出力先として、
どのデータリンク回路を指定するかの判断の基準のーつ
として、その通信でサーバーなどから無線端末装置へ伝
送される情報が音声であるか、あるいは画像やテキスト
であるかといった、メディアの種類によって定める方法
がある。この場合、単位時間あたりに伝送しなければい
けない情報量が多い場合、例えば動画像を実時間で伝送
するサービスや大容量の文書フアイルなどを瞬時にダウ
ンロードするサービスを行う場合には、高速な伝送を行
える第1のデータリンク回路353を、また単位時間あ
たりに伝送しなければいけない情報量がそれほど多く無
い場合、例えば音声通話や、容量の大きくないテキスト
メールなどのフアイルを時間に制限なくダウンロードす
るサービスを行う場合には、伝送速度は低速であっても
広いサービスエリアでの利用が可能な第2のデータリン
ク回路354を選択すれば良い。これによつて、そのデ
ータが必要とする伝送速度や遅延の条件に応じて伝送路
を選択することができる。また、どのデータリンク回路
を用いて伝送するかを制御手段にて決定する時の判断基
準の別の例として、サーバーから通知された、単位時間
あたりの伝送情報量(伝送速度)に応じて送出するデー
タリンク回路を選択する方法がある。サーバーにおいて
は、その情報の伝送に必要とされる伝送速度を容易に知
ることができるので、通信設定時にこの伝送速度の情報
を通信装置111に通知し、制御部ではその伝送速度の
情報に応じて、ルーティングテーブルを設定すれば良
い。
【0222】さらに、どのデータリンク回路を用いて伝
送するかを、サーバーが決定する方法でも良い。この場
合、どのようなメディアを伝送する時にどのデータリン
ク回路を用いて行うか、サーバーが例えば前述した基準
で判断する。サーバーはその情報を通信装置111に通
知し、制御部はこの情報に従つてルーティングテーブル
を設定する。
【0223】以上に述べた手順で、通信の設定をする際
に第1のデータリンク回路353を用いると判断した場
合には、サーバーから無線端末装置宛の情報を伝送する
第1の無線伝送路の設定も続けて行う。すなわち広帯域
無線送信機と無線端末装置間で用いる無線資源をこの通
信に割り当てをする。例えば第1の無線伝送路では、複
数の無線端末装置宛の情報が時分割のタイムスロットで
送信される方法が用いられている場合には、この無線端
末装置宛の情報を送信するタイムスロットの割り当てを
行い、このことを第2の無線伝送路を介して無線端末装
置に通知する。ルーティングテーブルの別の構成例とし
て図39に示すように、パケットを送出する送出元のサ
ーバーがそのバケットの特定のフィールドに、その通信
で送出する情報量やメディアなどを書き込んでおき、通
信装置111の出力選択回路では、その情報とルーティ
ングテーブルに設定されている閾値などを比較して、出
力するデータリンク回路を定めても良い。この場合に、
どのデータリンク回路に送出するかを定める閾値など
は、制御手段357から設定して変更することが可能で
ある。
【0224】制御手段357は図40に示すように、第
1の入出力手段351から得た制御信号を解釈する第1
の信号解釈手段301と、第2の入出力手段352から
得た制御信号を解釈する第2の信号解釈手段302と、
第1の入出力手段351に制御信号を送出する第1の信
号生成手段303と、第2の入出力手段352に制御信
号を送出する第2の信号生成手段304と、判断ブログ
ラム部305と、ルーティングテーブル設定手段306
とから構成される。判断プログラム部305は、第1お
よび第2の入出力手段351、352から得られた制御
信号を解釈した結果と、予め定められた手順に従って、
ルーティングテーブル376の設定を決定すると伴に、
その決定した内容などをサーバーまたは無線端末装置に
通知するために第1または第2の信号生成手段303、
304に信号の生成を指示する。この判断プログラム部
305は例えば図41のフローチャートに示すような手
順で、使用するデータリンク回路を決定する。
【0225】以上に述ぺたように、サーバー等が無線端
末装置宛に送信するデータに応じて、使用するデータリ
ンク回路およびデータを伝送する経路を選択すること
で、そのデータに要求される伝送速度や遅延などの条件
を満たす伝送路でデータを伝送することができる。すな
わちマルチメディアデータのそれぞれについて、ユーザ
の要求する通信品質を満足しての通信を行うことができ
るようになる。また、携帯情報端末へ提供するサービス
の内容や、そのコストなどにより、ルーティングテーブ
ル中に格納された対応関係を変更することで、再度その
データの伝送に用いるデータリンク回路およびデータを
伝送する経路を変更することも容易である。
【0226】以上の説明では、通信装置111と広帯域
無線送信機114がそれぞれ別の装置であるとして説明
したが、これらは同一の筺体に装備される実施でも良
い。この場合には通信装置と広帯域無線送信機との間の
接続には一般的な通信路で用いられるプロトコルを使用
する必要が無く、この伝送路のみで規定される方法で情
報を伝送することができる。また、通信装置と広帯域無
線送信機との間でのデータ伝送を低電力で行つた場合に
も、伝送路歪みや外来雑音などによって誤りが生じるこ
とを防ぐことができる、これによってシステム全体を低
消費電力化および小型化することが可能になる。
【0227】上述した第9〜第11の実施の形態におい
て、図22に示した通信システムは、図56に示すよう
に第1の有線通信網が無い構成でも良い。この場合に
は、例えば第31の実施の形態の通信装置111には図
57に示すように、情報を蓄積する情報蓄積手段381
を含む構成とし、この情報蓄積手段381から出力する
情報を広帯域無線機114を介して無線端末装置に送信
することができる。この変形例での携帯情報端末のユー
ザが、要求する情報を得るまでの手順を簡単に説明す
る。
【0228】無線端末装置115から送信される情報の
要求信号は、第2の無線伝送路と無線基地局116、第
2の有線通信網を介して通信装置111に送られる。通
信装置111の第2の入出力手段352は、この要求信
号を検出して制御手段357に送る。制御手段357は
該当する情報を情報蓄積手段から出力するよう制御す
る。そして、当該情報は情報蓄積手段381からデータ
リンク制御回路353と、広帯域無線送信機と第1の無
線伝送路と介して無線端末装置に送信される。このと
き、広帯域無線送信機と無線端末装置との間で誤り無く
情報が伝送されるための第1のデータリンク制御回路の
動作は、第9の実施の形態の説明で述べた第1のデータ
リンク制御回路の動作と同様である。
【0229】第9〜第11の実施の形態において図22
に示した通信システムは図58に示すような広帯域無線
通信機114が第1の有線通信網112に接続されるよ
うに構成されても良い。この場合には、例えば第11の
実施の形態の通信装置111には図60に示すように、
第1のデータリンク制御回路353からの出力と、多重
分離手段356からの出力を選択的に、時分割で第1の
入出力手段351に送信する入力選択手段382を含む
構成とし、無線端末装置宛のデータを第1の通信網と、
広帯域無線送信機と第1の無線伝送路を介して送信す
る。このとき、無線端末装置に誤り無く情報が伝送され
るための第1のデータリンク制御回路353の動作は、
第11の実施の形態の説明で述べた第1のデータリンク
制御回路353の動作と同様である。このような構成と
することで、通信装置と広帯域無線送信機とを離れた位
置に設置することが可能になる。
【0230】第12〜14の実施の形態での図42に示
した通信システムは、図59に示すように広帯域無線送
信機114が第1の有線通信網112に接続される構成
としても良い。この場合には、例えば第14の実施の形
態の通信装置111は、図61に示すように、第1のデ
ータリンク制御回路353からの出力と、入出力選択手
段355からの出力を選択的に、時分割で第1の入出力
手段351に送信する入力選択手段382を含む構成と
し、無線端末装置宛のデータを第1の通信網と、広帯域
無線送信機と第1の無線伝送路を介して送信する。この
とき、無線端末装置に誤り無く情報が伝送されるための
第1のデータリンク制御回路353の動作は、第14の
実施の形態で述べた第1のデータリンク制御回路353
の動作と同様である。このような構成とすることで、通
信装置と広帯域無線送信機とを離れた位置に設置するこ
とが可能になる。
【0231】上述のように、従来ひとつの無線伝送路で
低速、高速のマルチメディアの伝送をサポートしようと
していたために、端末にも高速無線送信部を持つ必要が
あり、端末の小型化、低消費電力化を妨げていたが、本
発明の通信装置を利用することによつて、端末は消費電
力の大部分を占める高速無線送信部を必要とせず、より
低消費電力である低速の無線送信部だけを持てば良く、
端末の小型化を進めることができる。
【0232】
【発明の効果】この発明によるターミナルモジュール及
び無線端末装置は、既存のパーソナルコンピュータ等の
端末機器に共通接続した状態で、種々のメディアに適合
した無線通信回線を形成できるもので、例えば狭帯域伝
送線路の双方向リンク形成により信号伝送の機能と品質
を確保しつつ、広帯域の伝送線路からなる片方向リンク
により大量のデータ入手を可能とするもので、マルチメ
デイア通信に適用して得られる実用上の効果大である。
【0233】また、従来ひとつの無線伝送路で低速、高
速のマルチメディアの伝送をサポートしようとしていた
ために、端末にも高速無線送信部を持つ必要があり、端
末の小型化、低消費電力化を妨げていたが、本発明の通
信システムを利用することによって、端末は消費電力の
大部分を占める高速無線送信部を必要とせず、より低消
費電力である低速の無線送信部だけを持てば良く、端末
の小型化を進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示す無線端末装
置の構成図である。
【図2】図1に示す装置のターミナルモジュールを示す
回路構成図である。
【図3】図2に示す回路の第1の伝送フォーマット変換
器を示す回路図である。
【図4】図3に示す回路に入出力される信号データのフ
ォーマット図である。
【図5】図2に示す回路の第2の伝送フオーマット変換
器を示す回路図である。
【図6】図5に示す回路に入出力される信号データのフ
ォーマット図である。
【図7】図2に示す回路の出力回路を示す回路図であ
る。
【図8】図7に示す回路に入出力される信号データのフ
ォーマット図である。
【図9】図1に示す無線端末装置が使用される通信ネッ
トワーク系統図である。
【図10】この発明の第2の実施の形態を示すターミナ
ルモジュールの構成図である。
【図11】この発明の第3の実施の形態を示すターミナ
ルモジュールの構成図である。
【図12】この発明の第4の実施の形態を示すターミナ
ルモジュールの構成図である。
【図13】図12に示すターミナルモジュールを構成す
る第1のデータリンク制御回路の回路図である。
【図14】図12に示すターミナルモジュールを構成す
る第2のデータリンク制御回路の回路図である。
【図15】図12に示すターミナルモジュールが使用さ
れる通信ネットワーク系統図である。
【図16】この発明の第5の実施の形態を示すターミナ
ルモジュールの構成図である。
【図17】この発明の第6の実施の形態を示すターミナ
ルモジュールの構成図である。
【図18】図17に示すターミナルモジュールを構成す
る出力選択回路の回路図である。
【図19】図17に示すターミナルモジュールを構成す
る音声出力回路の回路図である。
【図20】この発明の第7の実施の形態を示す無線端末
装置の構成図である。
【図21】この発明の第8の実施の形態を示す無線端末
装置の構成図である。
【図22】第9〜第11の実施の形態の通信システムの
基本的な構成を示す図、
【図23】本発明の通信システムで用いる携帯情報端末
の構成を示す図、
【図24】第9の実施の形態による通信装置の構成を示
す図、
【図25】第9及び第10の実施の形態の通信システム
の第1の入出力手段の構成を示す図、
【図26】第9及び第10の実施の形態の通信システム
の第2の入出力手段の構成を示す図、
【図27】第9及び第10の実施の形態の通信システム
のデータリンク制御回路を示す図、
【図28】第9〜第10の実施の形態の通信システムに
おける誤り検出回路に供給されるパケットデータ及びパ
ケットヘッダ処理回路に供給されるパケットデータを示
す図、
【図29】第9〜第14の実施の形態の通信システムに
おけるデータリンクフレーム作成回路から広帯域無線送
信機へ送出するフレームの構成を示す図、
【図30】第10の実施の形態の通信システムの基本的
な構成を示す図、
【図31】第10の実施の形態における通信装置が、無
線端末装置と接続可能な広帯域無線送信機を選択する手
順を示す図、
【図32】第11の実施の形態による通信装置の構成を
示す図、
【図33】第11の実施の形態の通信システムにおける
第1の入出力手段の構成を示す図、
【図34】第11の実施の形態の通信システムにおける
る第2の入出力手段の構成を示す図、
【図35】第11の実施の形態の通信システムにおける
第1のデータリンク制御回路の構成を示す図、
【図36】第11の実施の形態の通信システムにおける
第2のデータリンク制御回路の構成を示す図、
【図37】第11の実施の形態の通信システムにおける
多重分離手段の構成を示す図、
【図38】第9と第14の実施の形態の通信システムに
おけるルーティングテーブルの構成を示す図、
【図39】第9と第14の実施の形態の通信システムに
おけるルーティングテーブルの別の構成を示す図、
【図40】第9と第14の実施の形態の通信システムに
おける制御手段の構成を示す図、
【図41】第9と第14の実施の形態の通信システムに
おける制御手段が使用するデータリンク回路を決定する
手順を示す図、
【図42】第12及び第14の実施の形態の通信システ
ムの基本的な構成を示す図、
【図43】第12の実施の形態による通信装置の構成を
示す図、
【図44】第12及び第13の実施の形態の通信システ
ムにおける第2の入出力手段の構成を示す図、
【図45】本願第12及びだい13の実施の形態による
データリンク制御回路の構成を示す図、
【図46】第12及び第14の実施の形態の通信システ
ムの別の基本的な構成を示す図、
【図47】第13の実施の形態による通信システムの基
本的な構成を示す図、
【図48】第13の実施の形態による通信装置が、無線
端末装置と接続可能な広帯域無線送信を選択する手順を
示す図、
【図49】第14の実施の形態による通信装置の構成を
示す図、
【図50】第14の実施の形態の通信システムにおける
第1の入出力手段の構成を示す図、
【図51】第14の実施の形態の通信システムにおける
第2の入出力手段の構成を示す図、
【図52】第14の実施の形態の通信システムにおける
入出力選択手段の構成を示す図、
【図53】第14の実施の形態の通信システムにおける
第1のデータリンク制御回路の構成を示す図、
【図54】第14の実施の形態の通信システムにおける
第2のデータリンク制御回路の構成を示す図、
【図55】第14の実施の形態の通信システムにおける
多重分離手段の構成を示す図、
【図56】第9〜第11の実施の形態の通信システムの
変形例における第1の有線通信網の構成を示す図、
【図57】図56の通信システムにおける通信装置の構
成を示す図、
【図58】第9〜第11の実施の形態の通信システムの
変形例を示す図、
【図59】第11の実施の形態の通信装置の変形例を示
す図、
【図60】第12〜14の実施の形態の通信システムの
変形例を示す図、
【図61】第14の実施の形態の通信装置の変形例を示
す図。
【符号の説明】
1…端末装置 3…モデム 7…ターミナルモジュール 7A1…第1のアンテナ 7A2…第2のアンテナ 7A3…アンテナ 7B1…第1の無線受信機 7B2…第2の無線受信機 7D…出力回路 7E…選択・合成回路 7G…無線送信機 7K…入出力回路 7M…出力選択回路 7L…音声出力回路 111…通信装置 112、113…有線通信ネットワーク 114…広帯域無線送信機 115…無線端末装置 116…無線基地局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 暢康 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 芹澤 睦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の周波数帯からなる第1の情報を受
    信する第1の無線受信手段と、前記第1の無線受信手段
    で受信される周波数帯とは異なる第2の周波数帯からな
    る第2の情報を受信する第2の無線受信手段と、前記第
    2の無線受信手段からの第2の情報と前記第1の無線受
    信手段からの第1の情報とを導入し、選択信号により第
    1の情報又は第2の情報のいずれか一方、又は双方を出
    力する選択・合成手段とにより構成されるターミナルモ
    ジュール。
  2. 【請求項2】 第1の周波数帯からなる第1の情報を受
    信する第1の無線受信手段と、前記第1の周波数帯から
    なる第3の情報を送信する無線送信手段と、前記無線送
    信手段で送信される周波数帯とは異なる第2の周波数帯
    からなる第2の情報を受信する第2の無線受信手段と、
    前記第2の無線受信手段及び前記第1の無線受信手段並
    びに前記無線送信手段に接続され、前記無線送信手段へ
    の送信信号の入力及び前記第1並びに第2の無線受信手
    段からの受信信号の出力を行うとともに、選択信号によ
    って前記第1の周波数帯の情報の送受信動作のみ、又は
    前記第2の周波数帯での情報の受信動作のみ、又は前記
    第1及び前記第2の周波数帯の各情報に夫々対応する送
    受信動作及び受信動作のいずれかを切替え選択する入出
    力手段とにより構成されるターミナルモジユール。
  3. 【請求項3】 伝送された情報を受信する無線受信手段
    と、前記無線受信手段に接続され、この無線受信手段で
    受信された情報を分岐し、選択信号により分岐された情
    報のいずれか一方を選択的に出力又は双方を同時に出力
    する出力選択手段と、前記出力選択手段に接続され、こ
    の出力選択手段からの信号を音声で出力する音声出力手
    段と、前記出力選択手段に接続され、この出力選択手段
    からの信号を音声以外の信号で出力する出力手段とによ
    り構成されるターミナルモジュール。
  4. 【請求項4】 第1の周波数帯からなる第1の情報を受
    信するとともにこの第1の周波数帯からなる第3の情報
    を送信する無線送受信手段と、前記無線送受信手段で送
    受信される周波数帯とは異なる第2の周波数帯からなる
    第2の情報を受信する無線受信手段と、前記第1の周波
    数帯における送受信信号のみ、又は前記第2の周波数帯
    における受信信号のみ、又は前記第1の周波数帯及び前
    記第2の各周波数帯に対応する送受信信号及び受信信号
    のうちのいずれかを選択信号によって切替え選択して信
    号の入出力を行う選択手段と、前記選択手段に接続さ
    れ、少なくとも前記選択信号を作成してこの選択手段に
    供給する情報処理手段と、前記選択手段に接続され、前
    記選択手段から導出される情報を蓄積する情報蓄積手段
    と、前記選択手段に接続され、その選択手段から導出さ
    れる信号を表示する表示手段とにより構成される無線端
    末装置。
  5. 【請求項5】 第1の有線通信網と、無線基地局と、前
    記無線基地局が接続される第2の有線通信網と、無線端
    末装置と、第1および第2の有線通信網に接続され、当
    該第1および第2の有線通信網を介した通信が可能であ
    り、少なくとも無線送信機を備えている通信装置とによ
    り構成され、前記通信装置は、前記第1または第2の有
    線通信網を介して前記無線端末装置宛のデータを受信す
    ると、当該データを前記通信装置の前記無線送信機と前
    記無線端末装置との間の第1の無線伝送路を用いて送信
    し、前記無線端末装置は、当該データに対する確認応答
    を前記無線端末装置と前記無線基地局との間の第2の無
    線伝送路および前記第2の有線通信網を用いて前記通信
    装置に送信する通信システム。
  6. 【請求項6】 第1の有線通信網と、無線基地局と、前
    記無線基地局が接続される第2の有線通信網と、無線端
    末装置と、前記第1および第2の有線通信網に接続さ
    れ、前記第1および第2の有線通信網を介した通信が可
    能であり、少なくとも無線送信機を備えている通信装置
    とにより構成され、前記通信装置は、前記第1または第
    2の有線通信網を介して前記無線端末装置宛のデータを
    受信すると、当該データを前記通信装置の前記無線送信
    機と前記無線端末装置との間の第1の無線伝送路を用い
    て送信するか、前記第2の有線通信網および前記無線基
    地局と前記無線端末装置との間の第2の無線伝送路を用
    いて送信するかを、当該データのメディア種別あるいは
    遅延または誤りに関するサービス要求に応じて選択する
    通信システム。
  7. 【請求項7】 第1の有線通信網と、第1の無線基地局
    と、第1の無線基地局と同じ通信方式を用いる第2の無
    線基地局と、第1の無線基地局が接続される第2の有線
    通信網と、無線端末装置と、前記第1および第2の有線
    通信網に接続され、当該第1または第2の有線通信網を
    介した通信が可能であり、前記第1および第2の無線基
    地局と異なる通信方式を用いる無線送信機を備えている
    通信装置とにより構成され、前記通信装置は、前記第1
    または第2の有線通信網を介して前記無線端末装置宛の
    データを受信すると、当該データを前記通信装置の前記
    無線送信機と前記無線端末装置との間の第1の無線伝送
    路を用いて送信し、前記無線端末装置は、当該データに
    対する確認応答を前記無線端末装置と前記第2の無線基
    地局との間の第3の無線伝送路を用いて前記通信装置に
    送信する通信システム。
  8. 【請求項8】 第1の有線通信網と、第1の無線基地局
    と、前記第1の無線基地局と同じ通信方式を用いる第2
    の無線基地局と、前記第1の無線基地局が接続される第
    2の有線通信網と、無線端末装置と、前記第1および第
    2の有線通信網に接続され、当該第1または第2の有線
    通信網を介した通信が可能でり、前記第1および第2の
    無線基地局と異なる通信方式を用いる無線送信機を有す
    る通信装置とにより構成され、前記通信装置は、前記第
    1または第2の有線通信網を介して前記無線端末装置の
    データを受信すると、当該データを前記通信装置の前記
    無線送信機と前記無線端末装置との間の第1の無線伝送
    路を用いて送信するか、前記通信装置の前記第2の無線
    基地局と前記無線端末装置との間の第3の無線伝送路を
    用いて送信するかを、当該データのメディア種別あるい
    は遅延または誤まりに関するサービス要求に応じて選択
    する通信システム。
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