JPH09229809A - 熱的操作機器の漏洩検査方法 - Google Patents

熱的操作機器の漏洩検査方法

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Publication number
JPH09229809A
JPH09229809A JP6387296A JP6387296A JPH09229809A JP H09229809 A JPH09229809 A JP H09229809A JP 6387296 A JP6387296 A JP 6387296A JP 6387296 A JP6387296 A JP 6387296A JP H09229809 A JPH09229809 A JP H09229809A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
thermal operation
leak
marker substance
operation device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6387296A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokazu Hamamoto
廣和 濱本
Koichi Murayama
公一 村山
Masayuki Sawae
正行 澤江
Masayoshi Suzuki
正義 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Japan Energy Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Japan Energy Corp filed Critical Japan Energy Corp
Priority to JP6387296A priority Critical patent/JPH09229809A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転中の複数組み合わされた熱的操作機器の
漏洩を、簡単な方法で、微細な漏洩も、漏洩している機
器を特定して検出できる方法を提供する。 【解決手段】 縦続に接続され、運転されている複数の
熱的操作機器1,2の漏洩検査方法において、前記熱的
操作機器の高圧側の一の入出力部分11にマーカー物質
を注入し、低圧側の一の入出力部分14で該マーカー物
質の検出量の時間変化を測定し、マーカー物質の注入位
置または/および検出位置を前記熱的操作機器の他の入
出力部分21,24に替えて該マーカー物質の検出量の
時間変化を測定するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学プラントなど
に用いられる熱交換器などの熱的操作機器の漏洩を、運
転中に検出する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】化学プラント、石油精製プラントなどに
は、熱交換器、加熱炉、ボイラーなどの熱的操作機器が
多く用いられている。熱的操作機器は、複数の流体間で
の熱の伝達を行なう機器であり、熱の伝達を良くするた
めに、表面積を大きくしたり、必要最小限の厚さのパイ
プで流体間を仕切るなどしている。
【0003】熱的操作機器では、運転中の腐食などによ
り、流体間がリーク(漏洩)することがある。化学プラ
ントなどの安定な運転のためには、このような漏洩が微
細なうちに見つけだすことが重要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような漏
洩箇所を運転中に特定することは困難であった。操作の
対象となる流体中に、ヘリウムなどのマーカーとなる物
質を入れて漏洩を検出する方法もしられている。しか
し、この場合、リークしていることは分かるが、複雑に
組み合わされたプラント内では漏洩してる機器を特定す
ることは困難であった。
【0005】そこで、本発明の課題は、運転中の複数組
み合わされた熱的操作機器の漏洩を、簡単な方法で、微
細な漏洩も、漏洩している機器を特定して検出できる方
法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、縦続に接続さ
れ、運転されている複数の熱的操作機器の漏洩検査方法
において、前記熱的操作機器の高圧側の一の入出力部分
にマーカー物質を注入し、低圧側の一の入出力部分で該
マーカー物質の検出量の時間変化を測定し、マーカー物
質の注入位置または/および検出位置を前記熱的操作機
器の他の入出力部分に替えて該マーカー物質の検出量の
時間変化を測定するものである。
【0007】本発明によれば、異なった位置で漏洩量の
時間変化を測定するので、漏洩位置によって検出までに
必要な時間が異なることを利用して、どの熱的操作機器
が漏洩しているかを決定することができる。次のような
実施の態様が、好ましい。
【0008】[熱的操作機器] 熱交換器、加熱炉、ボ
イラーなどのように一の流体を、他の流体の熱、化学変
化などにより加熱、冷却する機器をさす。流体の流れる
線速度が同一の流れの中でほぼ均一であることが、マー
カー物質の検出量の時間変化が急になるので好ましい。
【0009】[マーカー物質] 熱的操作機器やそれを
通過する流体と化学的に反応せず、該流体と同様に流
れ、拡散する物質で、高い精度で検出できるものであ
り、バックグランドとしての検出量の低いものが好まし
い。通常、ヘリウム、アルゴンなどの不活性ガスが用い
られる。また、注入は短時間で、パルス的に注入される
ことが好ましい。注入量は、熱的操作の対象となる流体
に応じて適宜決める。
【0010】[検出] マーカー物質を高い精度で検出
できる方法であればよい。通常、質量分析法などの化学
機器分析手法が用いられる。特に、ヘリウム、アルゴン
などの不活性ガスの検出は、質量分析法によることが検
出感度が高く、微細な漏洩でも検知できるので好まし
い。
【0011】[注入位置・検出位置] 注入位置は、熱
的操作機器の操作対象流体のうち高圧側に注入され、川
下に検査の対象となる熱的操作機器が少なくとも1台あ
ることが必要である。検出位置は、熱的操作機器の操作
対象流体のうち低圧側であり、川上に検査の対象となる
熱的操作機器が少なくとも1台あることが必要である。
【0012】
【実施例】2段に縦続接続された熱交換器の漏洩検査を
実施例として本発明をより詳しく説明する。
【0013】検査の対象となる熱交換器を含む部分を図
1に示す。この熱交換器は、多管式熱交換器であり、石
油精製に用いられるモノエタノールアミン再生プラント
の一部分である。第1の熱交換器1と第2の熱交換器2
が並流となるよう縦続に接続されている。
【0014】加熱される流体は、再生前のモノエタノー
ルアミンであり、第1の熱交換器1のチューブ側入口1
1から入り、約30秒で加熱されてチューブ側出口12
から出る。第1の熱交換器1のチューブ側出口12は、
第2の熱交換器2のチューブ側入口21に配管31を介
してつながれているので、加熱される流体は、引き続
き、第2の熱交換器2のチューブ側入口21から入り、
約30秒で加熱されてチューブ側出口22から出る。加
熱される流体の圧力は、3.5kg/cm2であり、6
3℃から91℃に加熱される。線速は、0.82m/秒
である。
【0015】逆に、熱源となる流体は、再生後のモノエ
タノールアミンであり、第2の熱交換器2のシェル側入
口23から入り、約80秒でシェル側出口24から出
る。第2の熱交換器2のシェル側出口24は、第1の熱
交換器2のシェル側入口13に配管32を介してつなが
れているので、熱源となる流体は、引き続き、第1の熱
交換器1のシェル側入口13から入り、約80秒ででシ
ェル側出口14から出る。熱源となる流体の圧力は、加
熱される流体よりも低圧であり、0.7kg/cm2
ある。この熱交換によりは、温度は、124℃から87
℃に下がる。線速は、0.061m/秒である。
【0016】第1の熱交換器1、第2の熱交換器2の漏
洩検査のために、マーカー物質としてヘリウムガスを注
入する。注入位置は、高圧側である熱交換器のチューブ
側であり、(注入位置1)第1の熱交換器1のチューブ
側入口11、または、(注入位置2)第2の熱交換器2
のチューブ側入口21とする。ヘリウムガスの注入は、
まず、容積0.97lの容器に高圧側との差圧が5kg
/cm2となるようにヘリウムガスを溜め、この容器か
ら差圧がほぼなくなるまでヘリウムガスを注入する。
【0017】マーカー物質の検出は、ヘリウムの質量分
析装置であるヘリウムリークディテクタにより検出す
る。検出位置は、低圧側である熱交換器のシェル側であ
り、(検出位置1)第1の熱交換器1のシェル側出口1
4、または、(検出位置2)第2の熱交換器2のシェル
側出口24とする。
【0018】(注入位置1)第1の熱交換器1のチュー
ブ側入口11からヘリウムを注入した際、(検出位置
1)第1の熱交換器1のシェル側出口14での検出量の
時間変化を図2に示す。また、(注入位置2)第2の熱
交換器2のチューブ側入口21からヘリウムを注入した
際、(検出位置2)第2の熱交換器2のシェル側出口2
4での検出量の時間変化を図3に示す。
【0019】図2では、ヘリウム注入の6〜10分以降
に検出が徐々に増大している。他方、図3では、ヘリウ
ム注入の2〜3分後に検出のピークがあり、そののちは
検出量が下がっている。このことから、漏洩は第2の熱
交換器2で生じており、第1の熱交換器1で生じていな
いことがわかる。
【0020】本実施例では、2つの熱交換器が接続され
た場合について説明したが、他の熱的操作機器に対して
も適用できるし、台数が2台以上の場合でも測定状態を
増やして漏洩箇所を特定することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、縦続に接続され、運転されて
いる複数の熱的操作機器の漏洩検査方法において、高圧
側の一の入出力部分にマーカー物質を注入し、低圧側の
一の入出力部分で検出量の時間変化を測定し、注入位置
または/および検出位置を替えて検出量の時間変化を測
定するものであり、微細な漏洩であっても漏洩している
機器を運転中に特定できるものである。したがって、化
学プラントなどの安定な運転および効率的なメンテナン
スに格段の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で検査対象となる熱交換器など
を示す図である。
【図2】本発明の実施例の検出位置1における検出量の
時間変化を示す図である。
【図3】本発明の実施例の検出位置2における検出量の
時間変化を示す図である。
【符号の説明】
1 第1の熱交換器 11 第1の熱交換器のチューブ側入口 12 第1の熱交換器のチューブ側出口 13 第1の熱交換器のシェル側入口 14 第1の熱交換器のシェル側出口 2 第2の熱交換器 21 第2の熱交換器のチューブ側入口 22 第2の熱交換器のチューブ側出口 23 第2の熱交換器のシェル側入口 24 第2の熱交換器のシェル側出口 31,32 配管
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 正義 愛知県知多市北浜町25番地 株式会社ジャ パンエナジ−内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦続に接続され、運転されている複数の
    熱的操作機器の漏洩検査方法において、 前記熱的操作機器の高圧側の一の入出力部分にマーカー
    物質を注入し、低圧側の一の入出力部分で該マーカー物
    質の検出量の時間変化を測定し、 マーカー物質の注入位置または/および検出位置を前記
    熱的操作機器の他の入出力部分に替えて該マーカー物質
    の検出量の時間変化を測定することを特徴とする熱的操
    作機器の漏洩検査方法。
JP6387296A 1996-02-27 1996-02-27 熱的操作機器の漏洩検査方法 Pending JPH09229809A (ja)

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