JPH0921860A - 受信機 - Google Patents
受信機Info
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- JPH0921860A JPH0921860A JP8184199A JP18419996A JPH0921860A JP H0921860 A JPH0921860 A JP H0921860A JP 8184199 A JP8184199 A JP 8184199A JP 18419996 A JP18419996 A JP 18419996A JP H0921860 A JPH0921860 A JP H0921860A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- satellite
- synchronous
- channel
- bit
- time
- Prior art date
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- Pending
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- Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
- Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】同期処理を短時間で行うようにする。
【解決手段】各衛星からの信号をチャネル1〜4の受信
処理回路5-1〜5-4に供給し、夫々でスペクトラム逆拡
散及びPSK復調等の処理をし、第1〜第4の衛星から
の航法メッセージDT1〜DT4を得、CPU11に供
給する。CPU11では、夫々の航法メッセージの時刻
や軌道データ等を利用して測位する。また、CPU11
では、衛星からの信号のスペクトラム逆拡散出力(相関
出力)のレベルで各チャネルの同期状態を判断し、同期
はずれの状態等では同期処理をする。同期処理では同期
(ビット復調)状態となった後にビットナンバー以上の
時間軸データを得る必要があるが、チャネルjの同期処
理の際、同期済みの他チャネルiがあるとき、チャネル
iのビットナンバー以上の時間軸データを使用する。プ
リアンブルを検出してビットナンバー以上の時間軸デー
タを得る必要なく、同期処理を短時間で行ない得る。
処理回路5-1〜5-4に供給し、夫々でスペクトラム逆拡
散及びPSK復調等の処理をし、第1〜第4の衛星から
の航法メッセージDT1〜DT4を得、CPU11に供
給する。CPU11では、夫々の航法メッセージの時刻
や軌道データ等を利用して測位する。また、CPU11
では、衛星からの信号のスペクトラム逆拡散出力(相関
出力)のレベルで各チャネルの同期状態を判断し、同期
はずれの状態等では同期処理をする。同期処理では同期
(ビット復調)状態となった後にビットナンバー以上の
時間軸データを得る必要があるが、チャネルjの同期処
理の際、同期済みの他チャネルiがあるとき、チャネル
iのビットナンバー以上の時間軸データを使用する。プ
リアンブルを検出してビットナンバー以上の時間軸デー
タを得る必要なく、同期処理を短時間で行ない得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば人工衛星
からの航法メッセージ(衛星の時刻や軌道等のデータ)
を受信してユーザ位置を得るGPS受信機等に適用して
好適な受信機に関する。詳しくは、同期していないチャ
ネルを同期させる際、同期している他のチャネルの時間
軸データを使用することによって、同期処理を短時間で
行い得るようにした受信機に係るものである。
からの航法メッセージ(衛星の時刻や軌道等のデータ)
を受信してユーザ位置を得るGPS受信機等に適用して
好適な受信機に関する。詳しくは、同期していないチャ
ネルを同期させる際、同期している他のチャネルの時間
軸データを使用することによって、同期処理を短時間で
行い得るようにした受信機に係るものである。
【0002】
【従来の技術】地球を周回する複数個の人工衛星からの
航法メッセージを利用してユーザの位置を得るGPS
(Global Positioning System)と呼ばれる測位システ
ムがある。
航法メッセージを利用してユーザの位置を得るGPS
(Global Positioning System)と呼ばれる測位システ
ムがある。
【0003】各衛星からは、疑似ランダムノイズ(チッ
プ速度1.023MHz)で航法メッセージをスペクト
ラム拡散すると共に、そのスペクトラム拡散信号で搬送
波(1575.42MHz、1227.6MHz)をP
SK変調した信号が送信される。
プ速度1.023MHz)で航法メッセージをスペクト
ラム拡散すると共に、そのスペクトラム拡散信号で搬送
波(1575.42MHz、1227.6MHz)をP
SK変調した信号が送信される。
【0004】この場合、衛星ごとに異なる符号パターン
の疑似ランダムノイズが使用されているため、それぞれ
対応する符号パターンの疑似ランダムノイズを使用する
ことで、各衛星からの航法メッセージを分離受信するこ
とができる。
の疑似ランダムノイズが使用されているため、それぞれ
対応する符号パターンの疑似ランダムノイズを使用する
ことで、各衛星からの航法メッセージを分離受信するこ
とができる。
【0005】ここで、4個の衛星からの航法メッセージ
を利用して、ユーザ位置(xu,yu,zu)を求める
方法を説明する。
を利用して、ユーザ位置(xu,yu,zu)を求める
方法を説明する。
【0006】周知のように各衛星からの航法メッセージ
には、衛星の時刻や軌道等のデータが含まれている。各
衛星はGPS時(原子時計が刻む時刻)を保持してお
り、1980年1月6日0時UTC時を同年同月同日0
時GPS時としてスタートさせている。なお、UTCは
協定世界時である。
には、衛星の時刻や軌道等のデータが含まれている。各
衛星はGPS時(原子時計が刻む時刻)を保持してお
り、1980年1月6日0時UTC時を同年同月同日0
時GPS時としてスタートさせている。なお、UTCは
協定世界時である。
【0007】図4に示すように、受信した各衛星からの
航法メッセージの時刻データによる時間軸をSV1〜S
V4とすると共に、ユーザの時刻データによる時間軸を
SVuとする。
航法メッセージの時刻データによる時間軸をSV1〜S
V4とすると共に、ユーザの時刻データによる時間軸を
SVuとする。
【0008】時間軸SVuで時刻tuであるとき、時間
軸SV1〜SV4で時刻t1〜t4であれば、ユーザ位
置(xu,yu,zu)から各衛星位置(xi,yi,
zi)(i=1〜4)までの距離r1〜r4は、それぞ
れ数1に示すようになる。Cは光速である。
軸SV1〜SV4で時刻t1〜t4であれば、ユーザ位
置(xu,yu,zu)から各衛星位置(xi,yi,
zi)(i=1〜4)までの距離r1〜r4は、それぞ
れ数1に示すようになる。Cは光速である。
【0009】
【数1】
【0010】これより、数2に示すように4つの式が得
られる。各衛星位置(xi,yi,zi)(i=1〜
4)は、各衛星からの航法メッセージの軌道データに基
づいて算出される。
られる。各衛星位置(xi,yi,zi)(i=1〜
4)は、各衛星からの航法メッセージの軌道データに基
づいて算出される。
【0011】
【数2】
【0012】数2の4つの式による連立一次方程式を解
くことで、xu,yu,zuが算出される。この場合、
tuを未知数として計算できるため、ユーザの受信機に
高価な原子時計を備えなくてもよくなる。
くことで、xu,yu,zuが算出される。この場合、
tuを未知数として計算できるため、ユーザの受信機に
高価な原子時計を備えなくてもよくなる。
【0013】次に、航法メッセージの形式について説明
する(図5、図6参照)。
する(図5、図6参照)。
【0014】航法メッセージは、ビット率50bps、
全ビット数1500ビットをメインフレームとするデー
タである。そのため、1フレーム送るのに30秒かか
る。各メインフレームは、6秒,300ビットずつの5
つのサブフレームに分割されている。
全ビット数1500ビットをメインフレームとするデー
タである。そのため、1フレーム送るのに30秒かか
る。各メインフレームは、6秒,300ビットずつの5
つのサブフレームに分割されている。
【0015】各サブフレームの頭に8ビットのプリアン
ブル(同期信号)が配され、その後に17ビットのTO
WC(Time of Week Count)が配される。TOWCは、
週の最初よりサブフレームをカウントした値である。ま
た、サブフレーム1のTOWCの後に10ビットのWN
(Week Number)が配される。図5Aは、1980年1
月6日0時から始まる第1週のメインフレームを示して
いる。同図Bは、第n週の最初から4つのメインフレー
ムを示している。
ブル(同期信号)が配され、その後に17ビットのTO
WC(Time of Week Count)が配される。TOWCは、
週の最初よりサブフレームをカウントした値である。ま
た、サブフレーム1のTOWCの後に10ビットのWN
(Week Number)が配される。図5Aは、1980年1
月6日0時から始まる第1週のメインフレームを示して
いる。同図Bは、第n週の最初から4つのメインフレー
ムを示している。
【0016】また、各サブフレームは、原則として、図
5Cに示すように600msec,30ビットずつの1
0のワードからなっている。ワード1の頭の8ビットが
プリアンブルとされ、ワード2の頭の17ビットがTO
WCとされている。各ワードの最後に6ビットの誤り訂
正用のパリティが配されている。各ワードのパリティは
そのワードの24ビットおよびその前のワードの最後の
2ビットの合計26ビットに対して付加されている。
5Cに示すように600msec,30ビットずつの1
0のワードからなっている。ワード1の頭の8ビットが
プリアンブルとされ、ワード2の頭の17ビットがTO
WCとされている。各ワードの最後に6ビットの誤り訂
正用のパリティが配されている。各ワードのパリティは
そのワードの24ビットおよびその前のワードの最後の
2ビットの合計26ビットに対して付加されている。
【0017】また、航法メッセージは、ビット率50b
psであるため、図6Bに示すようにビット周期は20
msecである。同図Aはサブフレームを示している。
このような航法メッセージが、上述したようにチップ速
度が1.023MHzの疑似ランダムノイズ(図6Cに
図示)でスペクトラム拡散される。この疑似ランダムノ
イズのコード長(繰り返し周期)は1msecであり、
その20周期分が航法メッセージの1ビットに正確に対
応している。なお、1チップ周期は略1μsecとな
る。
psであるため、図6Bに示すようにビット周期は20
msecである。同図Aはサブフレームを示している。
このような航法メッセージが、上述したようにチップ速
度が1.023MHzの疑似ランダムノイズ(図6Cに
図示)でスペクトラム拡散される。この疑似ランダムノ
イズのコード長(繰り返し周期)は1msecであり、
その20周期分が航法メッセージの1ビットに正確に対
応している。なお、1チップ周期は略1μsecとな
る。
【0018】以上のような各衛星からの航法メッセージ
を受信するGPS受信機では、時間軸SV1〜SV4の
時刻t1〜t4は、数3でもって算出される。
を受信するGPS受信機では、時間軸SV1〜SV4の
時刻t1〜t4は、数3でもって算出される。
【0019】
【数3】
【0020】ここで、WNiとしては航法メッセージよ
り前の週に検出されたWNが使用される。
り前の週に検出されたWNが使用される。
【0021】TOWiとしては航法メッセージより前の
サブフレームで検出されたTOWCが使用されるが、週
の最初のサブフレームでは0が使用される。
サブフレームで検出されたTOWCが使用されるが、週
の最初のサブフレームでは0が使用される。
【0022】WORDiとしてはワードのカウント値が
使用され、このカウント値はサブフレームの最初で0に
リセットされる。
使用され、このカウント値はサブフレームの最初で0に
リセットされる。
【0023】BITiとしてはビットのカウント値が使
用され、このカウント値はワードの最初で0にリセット
される。
用され、このカウント値はワードの最初で0にリセット
される。
【0024】SEQiとしては逆拡散に使用される疑似
ランダムノイズの繰り返し周期のカウント値が使用さ
れ、このカウント値はビットの最初で0にリセットされ
る。
ランダムノイズの繰り返し周期のカウント値が使用さ
れ、このカウント値はビットの最初で0にリセットされ
る。
【0025】CHIPiとしてはチップのカウント値が
使用され、このカウント値は疑似ランダムノイズの繰り
返し周期の最初で0にリセットされる。
使用され、このカウント値は疑似ランダムノイズの繰り
返し周期の最初で0にリセットされる。
【0026】ところで、車載用のGPS受信機では、建
物や立木等で衛星からの信号が遮断されて同期がはずれ
た状態となる。このように同期がはずれた状態では、数
3におけるTOWi,WORDi,BITi等を決定で
きないため、ti(i=1〜4)を算出できず、ユーザ
位置(xu,yu,zu)を得ることができなくなる。
物や立木等で衛星からの信号が遮断されて同期がはずれ
た状態となる。このように同期がはずれた状態では、数
3におけるTOWi,WORDi,BITi等を決定で
きないため、ti(i=1〜4)を算出できず、ユーザ
位置(xu,yu,zu)を得ることができなくなる。
【0027】そのため、同期がはずれた場合には、TO
Wi,WORDi,BITi等を得る同期処理が必要と
なる。
Wi,WORDi,BITi等を得る同期処理が必要と
なる。
【0028】なお、同期がはずれたか否かは、衛星から
の信号にスペクトラム逆拡散処理をして得られる相関出
力レベルの大小で判断される。
の信号にスペクトラム逆拡散処理をして得られる相関出
力レベルの大小で判断される。
【0029】従来、同期処理は以下のようにして行なわ
れている。
れている。
【0030】まず、衛星からの信号にスペクトラム逆拡
散処理して得られる相関出力レベルが予め定められた値
を越えたところで受信機と衛星の疑似ランダムノイズが
同期状態であることを判断し、この出力をPSK復調し
て得られるビットストリームに基づいてビット同期の処
理が行なわれる。
散処理して得られる相関出力レベルが予め定められた値
を越えたところで受信機と衛星の疑似ランダムノイズが
同期状態であることを判断し、この出力をPSK復調し
て得られるビットストリームに基づいてビット同期の処
理が行なわれる。
【0031】同期がはずれた状態から同期状態とするた
めには、衛星からの信号にスペクトラム逆拡散の処理で
乗算される疑似ランダムノイズの位相を調整して行なわ
れる。疑似ランダムノイズが同期状態となってからビッ
ト同期が完了するまでの時間は、ビット周期が20ms
ecであることから略20msecかかる。
めには、衛星からの信号にスペクトラム逆拡散の処理で
乗算される疑似ランダムノイズの位相を調整して行なわ
れる。疑似ランダムノイズが同期状態となってからビッ
ト同期が完了するまでの時間は、ビット周期が20ms
ecであることから略20msecかかる。
【0032】同期状態になったことが検出されるとき、
疑似ランダムノイズのチップのカウント値よりCHIP
iが決定され、またビットエッジを基準とする疑似ラン
ダムノイズの繰り返し周期のカウント値よりSEQiが
決定される。
疑似ランダムノイズのチップのカウント値よりCHIP
iが決定され、またビットエッジを基準とする疑似ラン
ダムノイズの繰り返し周期のカウント値よりSEQiが
決定される。
【0033】次に、航法メッセージ(ビットストリー
ム)よりプリアンブルの検出が行なわれる。プリアンブ
ルは各サブフレームの頭に8ビットをもって配されてい
るので、プリアンブルが検出されるとき、WORDiお
よびBITiが決定される。
ム)よりプリアンブルの検出が行なわれる。プリアンブ
ルは各サブフレームの頭に8ビットをもって配されてい
るので、プリアンブルが検出されるとき、WORDiお
よびBITiが決定される。
【0034】同期状態になったことが検出されてからプ
リアンブルが検出されるまでの時間は、サブフレーム周
期が6秒であることから、最大6秒かかる。
リアンブルが検出されるまでの時間は、サブフレーム周
期が6秒であることから、最大6秒かかる。
【0035】次に、航法メッセージよりTOWCの検出
が行なわれ、TOWiが決定される。プリアンブルがワ
ード1の頭に配されるのに対してTOWCはワード2の
頭に配され、ワード周期が600msecであるので、
プリアンブルが検出されてからTOWCが検出されるま
での時間は略600msec程度かかる。
が行なわれ、TOWiが決定される。プリアンブルがワ
ード1の頭に配されるのに対してTOWCはワード2の
頭に配され、ワード周期が600msecであるので、
プリアンブルが検出されてからTOWCが検出されるま
での時間は略600msec程度かかる。
【0036】次に、航法メッセージよりWNの検出が行
なわれる。WNは5サブフレーム毎に配されるので、T
OWCが検出されてからWNを検出するまでの時間は最
悪略30秒程度かかる。しかし、WNは1週間不変であ
り、その週内であればWNiの決定にWNの検出は不要
である。
なわれる。WNは5サブフレーム毎に配されるので、T
OWCが検出されてからWNを検出するまでの時間は最
悪略30秒程度かかる。しかし、WNは1週間不変であ
り、その週内であればWNiの決定にWNの検出は不要
である。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】同期はずれの状態とな
るときは、上述した同期処理をすることで、TOWi,
WORDi,BITi等を決定でき、これよりti(i
=1〜4)を算出でき、ユーザ位置(xu,yu,z
u)を得ることができる。
るときは、上述した同期処理をすることで、TOWi,
WORDi,BITi等を決定でき、これよりti(i
=1〜4)を算出でき、ユーザ位置(xu,yu,z
u)を得ることができる。
【0038】しかし、上述の同期処理では、同期状態と
なったことが検出されてからプリアンブルが検出される
まで最大6秒かかり、それからさらにTOWCが検出さ
れるまで略600msec程度かかる。
なったことが検出されてからプリアンブルが検出される
まで最大6秒かかり、それからさらにTOWCが検出さ
れるまで略600msec程度かかる。
【0039】そのため、TOWi,WORDi,BIT
i等を得るのに、同期状態となってから最悪6秒強かか
ることもあり、それまでユーザ位置を得ること、つまり
測位が不可能となる問題があった。
i等を得るのに、同期状態となってから最悪6秒強かか
ることもあり、それまでユーザ位置を得ること、つまり
測位が不可能となる問題があった。
【0040】そこで、この発明では、同期処理を短時間
で行い得るようにすることを目的とする。
で行い得るようにすることを目的とする。
【0041】
【課題を解決するための手段】この発明に係る受信機
は、複数チャネルを有し、同期していないチャネルを同
期させる際、同期している他のチャネルがあるときは、
そのチャネルの時間軸データを使用するものである。
は、複数チャネルを有し、同期していないチャネルを同
期させる際、同期している他のチャネルがあるときは、
そのチャネルの時間軸データを使用するものである。
【0042】同期していないチャネルを同期させる際、
同期している他のチャネルの時間軸データが使用され
る。プリアンブルを検出して時間軸データを得るもので
なく、同期処理を短時間で行うことが可能となる。
同期している他のチャネルの時間軸データが使用され
る。プリアンブルを検出して時間軸データを得るもので
なく、同期処理を短時間で行うことが可能となる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形
態としてのGPS受信機を示している。このGPS受信
機は、4個の衛星からの航法データを利用するものであ
り、4チャネルを有するものである。
発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形
態としてのGPS受信機を示している。このGPS受信
機は、4個の衛星からの航法データを利用するものであ
り、4チャネルを有するものである。
【0044】図1において、アンテナ1で捕えられる各
衛星からの信号はRFアンプ2で増幅された後、混合器
3で局部発振器4からの局部発振信号と混合されて中間
周波信号に変換される。
衛星からの信号はRFアンプ2で増幅された後、混合器
3で局部発振器4からの局部発振信号と混合されて中間
周波信号に変換される。
【0045】混合器3より出力される中間周波信号は、
チャネル1〜4の受信処理回路5-1〜5-4に供給され
る。受信処理回路5-1〜5-4では、それぞれ第1〜第4
の衛星からの航法メッセージを得るため、スペクトラム
逆拡散およびPSK復調等の処理が行なわれる。この場
合、受信処理回路5-1〜5-4では、第1〜第4の衛星で
使用される符号パターンの疑似ランダムノイズが使用さ
れ、第1〜第4の衛星からの航法メッセージが分離して
得られる。
チャネル1〜4の受信処理回路5-1〜5-4に供給され
る。受信処理回路5-1〜5-4では、それぞれ第1〜第4
の衛星からの航法メッセージを得るため、スペクトラム
逆拡散およびPSK復調等の処理が行なわれる。この場
合、受信処理回路5-1〜5-4では、第1〜第4の衛星で
使用される符号パターンの疑似ランダムノイズが使用さ
れ、第1〜第4の衛星からの航法メッセージが分離して
得られる。
【0046】受信処理回路5-1の構成を説明する。混合
器3より出力される中間周波信号は逆拡散回路6に供給
され、疑似ランダムノイズ発生器(PRN発生器)7か
らの疑似ランダムノイズを使用してスペクトラム逆拡散
される。
器3より出力される中間周波信号は逆拡散回路6に供給
され、疑似ランダムノイズ発生器(PRN発生器)7か
らの疑似ランダムノイズを使用してスペクトラム逆拡散
される。
【0047】逆拡散回路6の出力信号はデータ復調器8
に供給されてPSK復調され、復調データ(第1の衛星
からの航法メッセージDT1)はCPU11に供給され
る。
に供給されてPSK復調され、復調データ(第1の衛星
からの航法メッセージDT1)はCPU11に供給され
る。
【0048】また、逆拡散回路6より出力される相関出
力はCPU11に供給され、CPU11ではその相関出
力に基づいて上述したようにチャネル1の同期状態が判
断される。そして、同期がはずれるときは、疑似ランダ
ムノイズコントローラ(PRNコントローラ)9を介し
てPRN発生器7が制御され、疑似ランダムノイズの位
相が調整され、同期状態を維持するようにされる。
力はCPU11に供給され、CPU11ではその相関出
力に基づいて上述したようにチャネル1の同期状態が判
断される。そして、同期がはずれるときは、疑似ランダ
ムノイズコントローラ(PRNコントローラ)9を介し
てPRN発生器7が制御され、疑似ランダムノイズの位
相が調整され、同期状態を維持するようにされる。
【0049】また、PRNコントローラ9より疑似ラン
ダムノイズのチップ速度に同期した1.023MHzの
クロックCKが出力され、このクロックCKはレンジカ
ウンタ10にカウントクロックとして供給される。
ダムノイズのチップ速度に同期した1.023MHzの
クロックCKが出力され、このクロックCKはレンジカ
ウンタ10にカウントクロックとして供給される。
【0050】また、PRN発生器7からは疑似ランダム
ノイズの繰り返し周期に同期した信号(エポックEP
1)が出力され、このエポックEP1はCPU11に供
給されると共に、レンジカウンタ10にリセット信号と
して供給される。レンジカウンタ10のカウント値は疑
似ランダムノイズのチップのカウント値としてCPU1
1に供給される。
ノイズの繰り返し周期に同期した信号(エポックEP
1)が出力され、このエポックEP1はCPU11に供
給されると共に、レンジカウンタ10にリセット信号と
して供給される。レンジカウンタ10のカウント値は疑
似ランダムノイズのチップのカウント値としてCPU1
1に供給される。
【0051】CPU11では、PRN発生器7からのエ
ポックEP1がデータDT1のビットエッジを基準にカ
ウントされ、疑似ランダム信号の繰り返し周期がカウン
トされる。
ポックEP1がデータDT1のビットエッジを基準にカ
ウントされ、疑似ランダム信号の繰り返し周期がカウン
トされる。
【0052】詳細説明は省略するも、チャネル2〜4の
受信処理回路5-2〜5-4も、チャネル1の受信処理回路
5-1と同様に構成される。それぞれの受信処理回路5-2
〜5-4よりデータDT2〜DT4,エポックEP2〜E
P4がCPU11に供給される。
受信処理回路5-2〜5-4も、チャネル1の受信処理回路
5-1と同様に構成される。それぞれの受信処理回路5-2
〜5-4よりデータDT2〜DT4,エポックEP2〜E
P4がCPU11に供給される。
【0053】CPU11では、各チャネルの同期処理
が、図2に示すフローチャートに沿って実行される。な
お、図2の同期処理は、上述したように逆拡散回路6か
らの相関出力に基づいて同期状態になったと判断され、
かつビット同期が完了した後に実行され、20msec
毎のビット信号に同期して行なわれる。チャネルjの同
期処理を実行する例で説明する。
が、図2に示すフローチャートに沿って実行される。な
お、図2の同期処理は、上述したように逆拡散回路6か
らの相関出力に基づいて同期状態になったと判断され、
かつビット同期が完了した後に実行され、20msec
毎のビット信号に同期して行なわれる。チャネルjの同
期処理を実行する例で説明する。
【0054】まず、チャネルj以外のチャネルが同期済
みであるか否か判断する(ステップ21)。同期済みで
ないときは、上述したようにプリアンブルを検出して行
なわれる従来同様の通常の同期処理を行なう(ステップ
22)。
みであるか否か判断する(ステップ21)。同期済みで
ないときは、上述したようにプリアンブルを検出して行
なわれる従来同様の通常の同期処理を行なう(ステップ
22)。
【0055】次に、例えばTOWCまで検出されて同期
処理が終了したか否か判断する(ステップ23)。同期
処理が終了していないときは、同期未終了の状態となっ
て同期処理が継続する。一方、同期処理が終了したとき
は、同期処理の動作を終了する。
処理が終了したか否か判断する(ステップ23)。同期
処理が終了していないときは、同期未終了の状態となっ
て同期処理が継続する。一方、同期処理が終了したとき
は、同期処理の動作を終了する。
【0056】また、ステップ21で、他のチャネルiが
同期済みであるときは、TOWi,WORDi,BIT
iがそれぞれTOWj,WORDj,BITjとして設
定される(ステップ24)。そして、設定されたBIT
jが正しいか否か判断するため、BITjによって区分
けされるワードのエラー検出をして、エラーがないか否
か判断する(ステップ25)。エラーがないときは、同
期処理の動作を終了する。
同期済みであるときは、TOWi,WORDi,BIT
iがそれぞれTOWj,WORDj,BITjとして設
定される(ステップ24)。そして、設定されたBIT
jが正しいか否か判断するため、BITjによって区分
けされるワードのエラー検出をして、エラーがないか否
か判断する(ステップ25)。エラーがないときは、同
期処理の動作を終了する。
【0057】ステップ25でエラーがあるときは、BI
Tj−1をBITjとし、BITjを1だけデクリメン
トする(ステップ26)。そして、設定されたBITj
が正しいか否か判断するため、BITjによって区分け
されるワードのエラー検出をして、エラーがないか否か
判断する(ステップ27)。エラーがないときは、同期
処理の動作を終了する。
Tj−1をBITjとし、BITjを1だけデクリメン
トする(ステップ26)。そして、設定されたBITj
が正しいか否か判断するため、BITjによって区分け
されるワードのエラー検出をして、エラーがないか否か
判断する(ステップ27)。エラーがないときは、同期
処理の動作を終了する。
【0058】ステップ27でエラーがあるときは、BI
Tj+2をBITjとし、2だけインクリメントし(ス
テップ28)、同期処理の動作を終了する。
Tj+2をBITjとし、2だけインクリメントし(ス
テップ28)、同期処理の動作を終了する。
【0059】ステップ26、28で、BITiに対して
BITjを±1するのは、以下の理由による。
BITjを±1するのは、以下の理由による。
【0060】図3において、30は地球、31n,31
fは衛星、32は衛星の軌道である。図より明らかなよ
うに、ユーザ位置に対して最も近い位置の衛星31nま
での距離は20200km、逆に最も遠い衛星31fま
での距離は25790kmである。そのため、これら2
つの衛星31n,31fからユーザ位置への電波の到達
時間の差tdは数4に示すようになり、ビット周期(2
0msec)より短くなる。
fは衛星、32は衛星の軌道である。図より明らかなよ
うに、ユーザ位置に対して最も近い位置の衛星31nま
での距離は20200km、逆に最も遠い衛星31fま
での距離は25790kmである。そのため、これら2
つの衛星31n,31fからユーザ位置への電波の到達
時間の差tdは数4に示すようになり、ビット周期(2
0msec)より短くなる。
【0061】
【数4】
【0062】したがって、BITjは、BITi,BI
Ti±1のいずれかと必ず等しくなり、BITj=BI
Tiでないときステップ26、28でBITiに対して
BITjを±1するだけで、BITjを正しく設定でき
る。
Ti±1のいずれかと必ず等しくなり、BITj=BI
Tiでないときステップ26、28でBITiに対して
BITjを±1するだけで、BITjを正しく設定でき
る。
【0063】同期はずれを生じたとき等、各チャネルで
同期処理が必要なときは、図2のフローチャートに沿っ
て同期処理をすることにより、数3におけるTOWi,
WORDi,BITi等を決定できる。そして、ti
(i=1〜4)を算出して、ユーザ位置(xu,yu,
zu)を得ることができる。
同期処理が必要なときは、図2のフローチャートに沿っ
て同期処理をすることにより、数3におけるTOWi,
WORDi,BITi等を決定できる。そして、ti
(i=1〜4)を算出して、ユーザ位置(xu,yu,
zu)を得ることができる。
【0064】本実施の形態においては、あるチャネルj
の同期処理をする際に、同期済みの他のチャネルiがあ
るときは、チャネルiのビットナンバー以上の時間軸デ
ータ、つまりTOWi,WORDi,BITiを使用し
て同期処理が行なわれる。したがって、従来の通常の同
期処理のようにプリアンブルを検出してビットナンバー
以上の時間軸データを得る必要がなく、同期処理を短い
時間で行なうことができる。これにより、同期はずれに
よる測位不能時間を短くできる利益がある。
の同期処理をする際に、同期済みの他のチャネルiがあ
るときは、チャネルiのビットナンバー以上の時間軸デ
ータ、つまりTOWi,WORDi,BITiを使用し
て同期処理が行なわれる。したがって、従来の通常の同
期処理のようにプリアンブルを検出してビットナンバー
以上の時間軸データを得る必要がなく、同期処理を短い
時間で行なうことができる。これにより、同期はずれに
よる測位不能時間を短くできる利益がある。
【0065】なお、上述実施の形態においては、BIT
jをBITi,BITi±1に順次変化させて正しいB
ITjを得るようにしているが、変化させる順番は実施
例の順でなくともよい。
jをBITi,BITi±1に順次変化させて正しいB
ITjを得るようにしているが、変化させる順番は実施
例の順でなくともよい。
【0066】また、上述実施の形態においては、1ワー
ドのエラー検出で判断するようにしているが、2ワード
以上のエラー検出で判断して、正確を期すようにしても
よい。
ドのエラー検出で判断するようにしているが、2ワード
以上のエラー検出で判断して、正確を期すようにしても
よい。
【0067】また、上述実施の形態においては、BIT
jをBITi,BITi±1に順次変化させ、最後のも
のに関してはエラー検出をしていないが、最後のものに
関してもエラー検出をするようにしてもよい。その結
果、全てにエラーがあったときは、最もエラーの少ない
ものに設定するか、あるいはBITjの変化範囲を広げ
ることが考えられる。
jをBITi,BITi±1に順次変化させ、最後のも
のに関してはエラー検出をしていないが、最後のものに
関してもエラー検出をするようにしてもよい。その結
果、全てにエラーがあったときは、最もエラーの少ない
ものに設定するか、あるいはBITjの変化範囲を広げ
ることが考えられる。
【0068】また、上述実施の形態においては、BIT
jをBITi,BITi±1の全てに順次変化させるよ
うにしているが、予め使用するチャネルに係る衛星位置
を知ることができることから、BITjとしてBITi
±1のいずれかは有り得ないことがわかるので、有り得
ない方への変化を省略することもできる。
jをBITi,BITi±1の全てに順次変化させるよ
うにしているが、予め使用するチャネルに係る衛星位置
を知ることができることから、BITjとしてBITi
±1のいずれかは有り得ないことがわかるので、有り得
ない方への変化を省略することもできる。
【0069】さらに、上述実施の形態においては、4個
の衛星からの航法メッセージを利用する2チャネルのG
PS受信機を示したものであるが、この発明は、2チャ
ネル以上を有するGPS受信機に同様に適用することが
できる。
の衛星からの航法メッセージを利用する2チャネルのG
PS受信機を示したものであるが、この発明は、2チャ
ネル以上を有するGPS受信機に同様に適用することが
できる。
【0070】
【発明の効果】この発明は、同期していないチャネルを
同期させる際に、プリアンブルを検出して時間軸データ
を得るものでなく、同期している他のチャネルの時間軸
データを使用するため、同期処理を短時間で行なうこと
ができる。
同期させる際に、プリアンブルを検出して時間軸データ
を得るものでなく、同期している他のチャネルの時間軸
データを使用するため、同期処理を短時間で行なうこと
ができる。
【図1】実施の形態としてのGPS受信機の構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図2】同期処理の動作を示すフローチャートである。
【図3】ユーザ位置より最も遠い衛星と最も近い衛星か
らの電波の到達時間の差を説明するための図である。
らの電波の到達時間の差を説明するための図である。
【図4】ユーザ位置の求め方(測位の仕方)を説明する
ための図である。
ための図である。
【図5】航法メッセージの形式を説明するための図であ
る。
る。
【図6】航法メッセージの形式を説明するための図であ
る。
る。
1・・・アンテナ、2・・・RFアンプ、3・・・混合
器、4・・・局部発振器、5-1〜5-4・・・チャネル1
〜4の受信処理回路、6・・・逆拡散回路、7・・・疑
似ランダムノイズ発生器、8・・・データ復調器、9・
・・疑似ランダムノイズコントローラ、10・・・レン
ジカウンタ、11・・・CPU
器、4・・・局部発振器、5-1〜5-4・・・チャネル1
〜4の受信処理回路、6・・・逆拡散回路、7・・・疑
似ランダムノイズ発生器、8・・・データ復調器、9・
・・疑似ランダムノイズコントローラ、10・・・レン
ジカウンタ、11・・・CPU
Claims (1)
- 【請求項1】 複数チャネルを有し、同期していないチ
ャネルを同期させる際、 同期している他のチャネルがあるときは、そのチャネル
の時間軸データを使用して上記同期していないチャネル
の同期をとること特徴とする受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8184199A JPH0921860A (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | 受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8184199A JPH0921860A (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | 受信機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31684791A Division JP2900671B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | Gps受信機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0921860A true JPH0921860A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=16149098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8184199A Pending JPH0921860A (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | 受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0921860A (ja) |
-
1996
- 1996-06-25 JP JP8184199A patent/JPH0921860A/ja active Pending
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