JPH09214930A - スクランブル変換装置及びスクランブル逆変換装置 - Google Patents

スクランブル変換装置及びスクランブル逆変換装置

Info

Publication number
JPH09214930A
JPH09214930A JP8037239A JP3723996A JPH09214930A JP H09214930 A JPH09214930 A JP H09214930A JP 8037239 A JP8037239 A JP 8037239A JP 3723996 A JP3723996 A JP 3723996A JP H09214930 A JPH09214930 A JP H09214930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rearrangement
scramble
layer
rearranged
encryption key
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8037239A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Kodama
秀雄 児玉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP8037239A priority Critical patent/JPH09214930A/ja
Publication of JPH09214930A publication Critical patent/JPH09214930A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の符号化により生成された圧縮データ群
であるビットストリームを暗号化するスクランブル変換
装置であって、簡易な方法でスクランブル処理を行うこ
とができるスクランブル変換装置を提供する。 【解決手段】 スクランブル変換装置Aは、符号化器1
0から送られたビットストリームにおいて、任意に並べ
換えを行うことによりスクランブル変換を行う。例え
ば、あるピクチャー層内で階層単位としてのスライス層
同士を並べ換える。この並べ換えは暗号鍵格納部40に
格納された暗号鍵に従い行う。暗号鍵としては、「並べ
換える階層」、「並べ換える範囲」、「並び換える順
序」があり、データが階層単位にあるか否かによって生
成される「画像パターン」と上記「並べ換える階層」、
「並べ換える範囲」とにより「並び換える順序」が選択
されて、その順序に従い並べ換えを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データのスク
ランブル処理を行うスクランブル変換装置に関するもの
であり、特に、画像符号化後に生成される圧縮データ群
に対するスクランブル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より画像データの伝送、蓄積、格納
等のために、画像データを各種の画像変換処理によっ
て、ビットストリーム、すなわち画像データを圧縮した
一列のデータ群への変換が行われる。そして、このビッ
トストリームを保護するために、スクランブル変換等の
暗号化技術が利用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のビ
ットストリームに対する暗号化技術は、ビットストリー
ム生成に関する技術とは独立した技術であり、暗号化さ
れたデータはほとんど解読が不可能であるが、複雑な処
理を伴うことが非常に多い。また、画像データの場合に
は、部分的な公開が必要になる等機密度によってはそれ
ほど高度な暗号化技術を必要としない場合がある。そこ
で、本発明は、ビットストリームを暗号化するスクラン
ブル変換装置であって、機密度がそれほど高くない場合
に、簡易な方法でスクランブル変換を行うことができる
スクランブル変換装置を提供するとともに、当該スクラ
ンブル変換装置に適用するためのスクランブル逆変換装
置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、画像
の符号化により生成される圧縮データ群であるビットス
トリームに対してスクランブル変換を行うスクランブル
変換装置であって、上記ビットストリームにおける符号
化データを任意に並べ換える並べ換えを行うことを特徴
とする。よって、符号化データを任意に並べ換えるのみ
でスクランブル変換を行うので、複雑な暗号化技術を使
用する必要がなく、簡易なスクランブル変換を行うこと
ができる。
【0005】また、第2には、ビットストリームが階層
構造に構成され、スクランブル変換に際して、任意の階
層において、階層単位ごとに並べ換えを行うことを特徴
とする。よって、単位階層ごとに並べ換えを行うので、
もとに並べ換える場合でも比較的容易に並べ換えること
ができる。また、第3には、スクランブル変換に際し
て、任意の複数の階層における各階層において、複数の
階層単位について並べ換えを行うことを特徴とする。ま
た、第4には、スクランブル変換に際して、所定の階層
以下のいずれかの階層における階層単位を該所定の階層
内で並び換えを行うことを特徴とする。よって、第3の
構成では、複数の階層について複数の階層単位の並べ換
えができ、また、第4の構成では、すぐ上位の階層を飛
び越えた並べ換えもできるので、より解読を困難とする
ことができる。
【0006】また、第5には、並べ換えが暗号鍵に従っ
て行われ、該暗号鍵として、並べ換える階層と、並べ換
える範囲と、画像パターンと、並べ換える順序とが設け
られ、上記並べ換える階層は、並べ換える階層単位が属
する階層を示し、上記並べ換える範囲は、上記階層単位
を並べ換え範囲の階層を示し、上記画像パターンは、並
べ換える階層単位ごとのデータの存否により示され、上
記並べ換え順序は、階層単位を並べ換える順序を示すも
のであり、上記並べ換える階層と、並べ換える範囲と、
画像パターンとにより選択される並べ換える順序に従い
階層単位を並べ換えることを特徴とする。よって、暗号
鍵により並べ換えを行うので、復号側にも該暗号鍵を利
用できるようにすることにより、もとの順序に正確に並
べ換えることができる。また、並べ換え順序を並べ換え
る階層と、並べ換える範囲と、画像パターンとにより選
択されるようにするので、複数の並べ換え順序の中から
上記3つの暗号鍵に対応した並べ換え順序が選択され、
解読を困難とすることができる。
【0007】また、第6には、スクランブル変換装置
が、さらに、並べ換える階層と、並べ換える範囲と、並
べ換える順序の各暗号鍵を少なくとも格納した暗号鍵格
納部を有することを特徴とする。よって、該暗号鍵格納
部に格納された暗号鍵によりスクランブル変換を行うこ
とができる。また、第7には、暗号鍵がビットストリー
ムに格納され、該ビットストリームに格納された該暗号
鍵に従い並べ換えを行うことを特徴とする。よって、暗
号鍵を格納する格納部を設けることなく、暗号鍵に従っ
たスクランブル変換を行うことができる。また、第8に
は、スクランブル変換装置が、マクロブロック層の区切
りやブロック層の区切りを示すポインタ情報により、マ
クロブロック層とブロック層の少なくともいずれか1つ
の区切りを判定する機能を有することを特徴とする。こ
れにより、マクロブロック層やブロック層の階層単位の
区切りを判定して、並べ換えを行うことができる。ま
た、第9には、スクランブル変換装置が、ピクチャーに
応じたスクランブル変換を行うことを特徴とする。よっ
て、例えば、Iピクチャー、Pピクチャー、Bピクチャ
ーのいずれかのみスクランブル変換を施す等して種々の
スクランブル変換を行うことができる。
【0008】また、第10には、スクランブル変換装置
が、所定の階層の階層単位を並べ換えるための変換部を
階層ごとに有し、各変換部が、ビットストリームにおけ
る並べ換えを行う階層単位の区切りを判定する区切り判
定装置と、並べ換えを行う符号化データを一時的に格納
する記憶装置と、記憶装置に格納された符号化データを
階層単位ごとに並べ換える並べ換え装置と、を有するこ
とを特徴とする。この第10の構成のスクランブル変換
装置においては、区切り判定装置が、並べ換えを行う階
層単位の区切りを判定する。そして、並べ換えを行う符
号化データを記憶装置に一時的に格納しつつ、並べ換え
装置によって階層単位ごとに並べ換えを行う。よって、
符号化データを任意に並べ換えるのみでスクランブル変
換を行うので、複雑な暗号化技術を使用する必要がな
く、簡易なスクランブル変換を行うことができる。
【0009】また、第11には、スクランブル変換がさ
れたビットストリームに対してスクランブル逆変換を行
うスクランブル逆変換装置であって、符号化データを任
意に並べ換えることによりスクランブル変換されたビッ
トストリームに対して、もとの順序へ並べ換える逆並べ
換えを行うことを特徴とする。また、第12には、階層
構造に構成されたビットストリームであって、階層単位
ごとに並べ換えを行ってスクランブル変換が行われたビ
ットストリームに対して、階層単位ごとにもとに並べ換
える逆並べ換えを行うことを特徴する。これらのスクラ
ンブル逆変換装置においては、並べ換えを行ってスクラ
ンブル変換がされたビットストリームをもとの位置に戻
して逆変換を行うので、スクランブル変換を行う前のデ
ータに戻すことができ、復号処理に支障を来すことがな
い。また、第13には、逆並べ換えが暗号鍵に従って行
われ、該暗号鍵として、並べ換える階層と、並べ換える
範囲と、画像パターンと、並べ換える順序とが設けら
れ、上記並べ換える階層と、並べ換える範囲と、画像パ
ターンと、並べ換え順序とは、上記第5の構成の場合と
同様で、上記並べ換える階層、並べ換える範囲、画像パ
ターンの各暗号鍵と、上記並べ換える順序から割り出さ
れた、もとの順序に並べ換えるための逆並べ換え順序の
暗号鍵とに従い、階層単位を並べ換えることを特徴とす
る。よって、暗号鍵によりビットストリームをもとの位
置に戻すようにするので、正確に逆並べ換えを行うこと
ができる。
【0010】また、第14には、スクランブル逆変換装
置が、さらに、並べ換える階層と、並べ換える範囲と、
画像パターンと、並べ換える順序の各暗号鍵を少なくと
も格納した暗号鍵格納部を有することを特徴とする。よ
って、該暗号鍵格納部に格納された暗号鍵によりスクラ
ンブル逆変換を行うことができる。また、第15には、
暗号鍵がビットストリームに格納され、該ビットストリ
ームに格納された該暗号鍵に従い逆並べ換えを行うこと
を特徴とする。よって、暗号鍵を格納する格納部を設け
ることなく、暗号鍵に従ったスクランブル逆変換を行う
ことができる。また、第16には、スクランブル逆変換
装置が、マクロブロック層の区切りやブロック層の区切
りを示すポインタ情報により、マクロブロック層とブロ
ック層の少なくともいずれか1つの区切りを判定する機
能を有することを特徴とする。これにより、マクロブロ
ック層やブロック層の階層単位の区切りを判定して、逆
並べ換えを行うことができる。また、第17には、スク
ランブル逆変換装置が、並べ換えられた所定の階層の階
層単位をもとの順序に並べ換える逆並べ換えを行うため
の変換部を階層ごとに有し、各変換部が、ビットストリ
ームにおける並べ換えを行う階層単位の区切りを判定す
る区切り判定装置と、並べ換えを行う符号化データを一
時的に格納する記憶装置と、記憶装置に格納された符号
化データを階層単位ごとに逆並べ換えを行う並べ換え装
置と、を有することを特徴とする。このスクランブル逆
変換装置によれば、スクランブル変換を行う前のデータ
に戻すことができ、復号処理に支障を来すことがない。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての実施
例を図面を利用して説明する。本発明の実施例に基づく
スクランブル変換装置Aは、図1に示されるように、ス
クランブル変換器20とバッファメモリ30とを有し、
該スクランブル変換器20は符号化器10に接続され
る。また、スクランブル逆変換装置Bは、スクランブル
逆変換器50とバッファメモリ60とを有し、該スクラ
ンブル逆変換器50は復号器70と接続される。また、
上記スクランブル変換器20とスクランブル逆変換器5
0とは伝送路80により接続されている。
【0012】ここで、スクランブル変換装置Aにおける
スクランブル変換器20は、符号化器10により生成さ
れたビットストリームに対してスクランブル変換を行う
ものである。スクランブル変換に際しては、暗号鍵格納
部40からの暗号鍵に従い、データを並べ換えることに
より行われる。また、バッファメモリ30は、上記スク
ランブル変換器20のスクランブル変換に際してデータ
を一時格納するのに使用される。スクランブル変換の詳
細については後述する。なお、符号化器10は画像デー
タの符号化を行うものである。
【0013】また、スクランブル逆変換装置Bにおける
スクランブル逆変換器50は、符号化側から送られた画
像データのスクランブル逆変換処理を行うものであり、
逆変換に際しては、暗号鍵格納部40からの暗号鍵が使
用される。また、バッファメモリ60は、上記スクラン
ブル逆変換器50の処理に際してデータを一時格納する
ものである。また、復号器70は、スクランブルが解除
されたビットストリームを復号するものである。
【0014】上記構成のスクランブル変換装置A及びス
クランブル逆変換装置Bの動作について説明する。な
お、MPEGにおいては、画像データは、ビデオシーケ
ンス層、GOP層(グループ・オブ・ピクチャー層)、
ピクチャー層、スライス層、マクロブロック層(MB
層)、ブロック層の階層構造から構成されている。
【0015】まず、符号化側において、符号化器10が
画像データの符号化を行い、ビットストリームを生成
し、これをスクランブル変換器20に送る。ここで、こ
のビットストリームは、MPEG等の規格に準拠したも
のであるとする。すると、スクランブル変換器20は、
暗号鍵格納部40からの暗号鍵に従いスクランブル変換
を行う。スクランブル変換は階層単位のデータの並べ換
えにより行われるが、並び換えの際には、バッファメモ
リ30に一旦データを格納して逐次並べ換えをしてい
く。並べ換えが終了したら、ビットストリームは伝送路
80を経て復号側に送られ、スクランブル逆変換装置B
に送られる。
【0016】ここで、並べ換えは暗号鍵に従って行われ
るが、暗号鍵としては、「並べ換える階層」、「並べ換
える範囲」、「並び換える順序」、「画像パターン」等
の種類の暗号鍵が設けられる。これらは、上記並べ換え
る階層、並べ換える範囲、並び換える順序、画像パター
ンに対応する。ここで、「並べ換える階層」とは、並べ
換えを行う階層それ自体を示すものであり、スライス同
士を並べ換える場合には、スライス層の階層を意味す
る。また、「並べ換える範囲」とは、どの階層の範囲内
で内で階層単位を並べ換えるかを示すもので、あるピク
チャー層内のスライス層同士を並べ換える場合には、ピ
クチャーの階層が並べ換える範囲となる。また、「並び
換える順序」は、並び換え対象の階層単位をどのように
並べ換えるかを規定したもので、「並び換える順序」に
ついては、「並べ換える階層」と、「並べ換える範囲」
と、並び換え対象である階層単位の「画像パターン」と
に対応して設けられている。ここで、「画像パターン」
とは、データが存在する領域とデータが存在しない領域
とにより構成したものである。
【0017】また、上記暗号鍵を符号で表した場合に
は、「並べ換える階層」及び「並べ換える範囲」につい
ては、ビデオシーケンス層、GOP層、ピクチャー層、
スライス層、マクロブロック層、ブロック層の順に、該
当する階層については「1」、その他の階層については
「0」として表す。よって、スライス層を並べ換える場
合には、「並べ換える階層」については「00010
0」となり、ピクチャー層内で階層単位を並べ換える場
合には「並べ換える範囲」は「0010000」とな
る。また、「並び換える順序」については、「並べ換え
る階層」、「並べ換える範囲」、「画像パターン」の3
つの種類の暗号鍵に対応した並び換え順序が選択され
る。つまり、それらの組合わせが複数ある場合には、こ
れに応じた「並び換える順序」が複数用意されているこ
とになる。ここで、「画像パターン」は、上記「並べ換
える階層」に示された階層においてデータがあれば
「0」、なければ「1」として表すものであり、符号化
器10からのビットストリームによりスクランブル変換
器20が生成するものである。なお、「並べ換える階
層」、「並べ換える範囲」、「並び換える順序」につい
てのデータは予め暗号鍵格納部40に格納されている。
【0018】そして、スクランブル変換器20は、「並
べ換える階層」と「並べ換える範囲」の暗号鍵から並び
換えを行う範囲のデータを階層単位ごとに抽出し、並べ
換えを行う階層単位の「画像パターン」についての情報
を生成する。そして、「並べ換える階層」、「並べ換え
る範囲」、「画像パターン」により選択される「並び換
える順序」に従い階層単位の並べ換えを行う。なお、生
成された「画像パターン」のデータは、復号時に使用で
きるように暗号鍵格納部40に格納され、また、選択さ
れた「並び換える順序」についても復号側で分かるよう
に暗号鍵格納部40に格納しておく。
【0019】なお、暗号鍵については、以下に説明する
並べ換えの各方法における暗号鍵の例が、図3に示され
ている。また、上記「並べ換える階層」、「並べ換える
範囲」、「並び換える順序」、「画像パターン」等の暗
号鍵の符号は、その発生確率に応じて符号長を変更する
ようにしてもよい。つまり、可変長符号により符号化す
ることにより符号長を短くすることができる。
【0020】また、スクランブル逆変換装置Bにおいて
は、スクランブル逆変換器50が暗号鍵に従いもとの正
しいビットストリームに戻すスクランブル逆変換処理を
行う。つまり、階層単位ごとに並べ換えられたビットス
トリームをもとの順序に並べ換える逆並べ換えを行う。
この逆変換に際してもデータをバッファメモリ60に格
納して行う。
【0021】ここで、逆並べ換えは、上記「並べ換える
階層」、「並べ換える範囲」、「画像パターン」、「並
び換える順序」の暗号鍵に従って行われ、例えば、「並
べ換える階層」がスライス層で、「並べ換える範囲」が
ピクチャー層の場合には、ピクチャー層の範囲内でスラ
イス層を並べ換えればよいことが分かる。また、「画像
パターン」により、どの位置にスキップを挿入すればよ
いかが分かる。さらに、具体的に並べ換えられた階層単
位をどのようにもとに並べ換えるかについては、上記
「並び換える順序」から導かれた暗号鍵としての「逆並
び換え順序」に従いもとの順序にに並べ換える。この
「逆並び換え順序」は、ビットストリームをもとの位置
に並べ換えるための順序を規定したものである。なお、
上記暗号鍵は暗号鍵格納部40に格納されている。そし
て、もとの正しい順序に戻されたビットストリームは、
復号器70に送られて復号される。なお、符号化側及び
復号側では、並べ換えを行う分だけ遅延が生じることに
なる。
【0022】次に、上記スクランブル変換の具体的な方
法について説明する。第1の方法として、スライス層の
並べ換えによるスクランブル変換について説明する。す
なわち、あるピクチャー層におけるスライス層同士を並
べ換える。ここでは、スライス層が階層単位となる。図
4に示す例では、図4の上部分に並べ換え前のピクチャ
ー層の画像データが示され、図4の下部分に並べ換え後
のピクチャー層の画像データが示されている。図4に示
す例では、上から2番目のスライスS2が1番目にな
り、12番目のスライスS12が2番目になるというよ
うに順序が入れ変わっている。ここでは、スライス層が
並べ換えを行う階層となる。なお、スライス層同士の並
べ換えにおいては、各スライスの一番左の位置でリセッ
トされるため通常のスライスのみ適用できる。すなわ
ち、ショートスライスには適用できない。
【0023】ここで、スクランブル変換器20は暗号鍵
に従い並べ換えを行うが、スライス層を並べ換える場合
であるので、暗号鍵としての「並べ換える階層」は「0
00100」となり、また、該スライス層をあるピクチ
ャー層内で並べ換える場合であるので、「並べ換える範
囲」は「0010000」となる。また、「並び換える
順序」については、「並べ換える階層」、「並べ換える
範囲」、「画像パターン」の3つの暗号鍵が決まること
により1つの「並び換える順序」が選択されるが、図4
の場合のようにデータの空きがないものとして示すとす
ると、「画像パターン」は「000000・・・・」と
なる。図4に示す例では、上記3つの暗号鍵に対して、
「2、12、23、9、3・・・」と並べ換えるように
「並び換える順序」が規定されていることになる。
【0024】つまり、スクランブル変換器20は、暗号
鍵としての「並べ換える階層」(「000100」)と
「並べ換える範囲」(「0010000」)とから、あ
るピクチャー層の範囲のデータをスライス層ごとに抽出
する。ここで、上記「並べ換える階層」と「並べ換える
範囲」の暗号鍵は、暗号鍵格納部40に予め格納されて
いる。そして、スクランブル変換器20は、並べ換えを
行うスライス層の「画像パターン」(「000000・
・・・」)を生成し、さらに、上記「並べ換える階
層」、「並べ換える範囲」、「画像パターン」に対応す
る「並び換える順序」(「2、12、23、9、3・・
・」)を選択する。そして、この「並び換える順序」に
従ってスライス層同士を並べ換える。
【0025】並び換えが完了したら、ビットストリーム
は伝送路80に送られることになる。また、スクランブ
ル変換器20が生成した「画像パターン」や選択した
「並び換える順序」については、復号時のために、暗号
鍵格納部40に格納しておく。
【0026】復号側では、スクランブル逆変換器50
は、上記の「並べ換える階層」、「並べ換える範囲」、
「並び換える順序」、「画像パターン」の暗号鍵に従っ
てもとの順序にスライス層を並べ換える。なお、復号側
では、送られてきたビットストリームに対して、これら
の暗号鍵があればもとの順序への並べ換えは可能であ
る。
【0027】次に、第2の方法として、マクロブロック
層を並べ換える場合について説明する。すなわち、ある
スライス層におけるマクロブロック層同士を並べ換え
る。ここでは、マクロブロック層が階層単位となる。図
5に示す例では、図5の上部分に並べ換え前のスライス
層の画像データが示され、図5の下部分に並べ換え後の
スライス層の画像データが示されている。図5に示す例
では、5番目のマクロブロック5MBが1番目になり、
6番目のマクロブロック6MBが3番目になるというよ
うに順序が入れ変わっている。なお、図5の並べ換え後
のスライス層では、5番目のマクロブロック5MBの次
がスキップになっているが、これは、6番目のマクロブ
ロック6MBを移動したことによりスキップもこれに従
い移動したものであり、実際に並べ換えを行った状態で
は、5番目のマクロブロック5MBの次には6番目のマ
クロブロック6MBが来ることになる。
【0028】ここで、スクランブル変換器20は暗号鍵
に従い並べ換えを行うが、スライス層を並べ換える場合
であるので、暗号鍵としての「並べ換える階層」は「0
00010」となり、また、該マクロブロック層をある
スライス層内で並べ換える場合であるので、「並べ換え
る範囲」は「000100」となる。また、「並び換え
る順序」については、「並べ換える階層」、「並べ換え
る範囲」、「画像パターン」の3つの暗号鍵に対応した
「並び換える順序」が選択されるが、図5の場合の並び
換え前の画像データの「画像パターン」は、「0000
01000・・・・」となる。そして、この3つの暗号
鍵に対応する並び換え順序が選択されることになる。図
5に示す例では、「5、6、7、1、3、4、2、8・
・・」と並べ換えるように「並び換える順序」が規定さ
れていることになる。
【0029】つまり、スクランブル変換器20は、暗号
鍵としての「並べ換える階層」(「000010」)、
「並べ換える範囲」(「000100」)とから、ある
スライス層の範囲のデータをマクロブロック層ごとに抽
出する。ここで、「並べ換える階層」、「並べ換える範
囲」の暗号鍵については予め暗号鍵格納部40に格納さ
れている。そして、スクランブル変換器20は、並べ換
えを行うマクロブロック層の「画像パターン」(「00
0001000・・・・」)を生成し、さらに、上記
「並べ換える階層」、「並べ換える範囲」、「画像パタ
ーン」に対応する「並び換える順序」(「5、8、7、
1、3、4、2、6・・・」)を選択する。そして、こ
の「並び換える順序」に従ってマクロブロック層同士を
並べ換える。並び換えが完了したら、ビットストリーム
は伝送路80に送られることになる。なお、「画像パタ
ーン」、「並び換える順序」については暗号鍵格納部4
0に格納される。復号側では、スクランブル逆変換器5
0は、上記の「並べ換える階層」、「並べ換える範
囲」、「並び換える順序」、「画像パターン」の暗号鍵
に従ってもとの順序にマクロブロック層を並べ換える。
【0030】次に、第3の方法として、ブロック層を並
べ換える場合について説明する。すなわち、あるマクロ
ブロック層におけるブロック層同士を並べ換える。ここ
では、ブロック層が階層単位となる。図6に示す例で
は、図6の上部分に並べ換え前のマクロブロック層の画
像データが示され、図6の下部分に並べ換え後のマクロ
ブロック層の画像データが示されている。図6に示され
るマクロブロック層は、4:2:0のタイプのものであ
り、上の4つのブロック層がY信号を示し、下の2つの
ブロック層がC信号を示す。ここで、図6(a)に示す
例では、マクロブロック層においてどのブロックにもデ
ータの空きがない場合には、6番目のブロック層が1番
目に、4番目のブロック層が2番目に、2番目のブロッ
ク層が3番目になっている。
【0031】ここで、スクランブル変換器20は暗号鍵
に従い並べ換えを行うが、ブロック層を並べ換える場合
であるので、暗号鍵としての「並べ換える階層」は「0
00001」となり、また、該ブロック層をあるマクロ
ブロック層内で並べ換える場合であるので、「並べ換え
る範囲」は「000010」となる。また、「並び換え
る順序」については、「並べ換える階層」、「並べ換え
る範囲」、「画像パターン」の3つの暗号鍵に対応した
並び換え順序が選択されるが、図6(a)の場合の並び
換え前の画像データの「画像パターン」は、「0000
00」となる。そして、上記3つの暗号鍵に対応する並
び換え順序が選択されることになる。図6(a)に示す
例では、「6、4、2、5、1、3」と並べ換えるよう
に「並び換える順序」が規定されていることになる。ま
た、図6(b)に示す例では、上記の「並べ換える階
層」、「並べ換える範囲」と「010000」の「画像
パターン」に対して、「4、5、1、2、3」と並べ換
えるように「並び換える順序」が規定されている。図6
(c)、(d)に示す場合にも所定の「並び換える順
序」が規定されている。
【0032】つまり、例えば、図6(b)の場合を例に
取って説明すると、スクランブル変換器20は、暗号鍵
としての「並べ換える階層」(「000001」)、
「並べ換える範囲」(「000010」)とから、ある
マクロブロック層の範囲のデータをブロック層ごとに抽
出する。そして、並べ換えを行うブロック層の「画像パ
ターン」(「010000」)を生成し、上記「並べ換
える階層」、「並べ換える範囲」、「画像パターン」に
対応する「並び換える順序」(「4、5、1、2、
3」)を選択する。そして、この「並び換える順序」に
従ってブロック層同士を並べ換える。
【0033】並び換えが完了したら、ビットストリーム
は伝送路80に送られることになる。なお、「画像パタ
ーン」、「並び換える順序」については暗号鍵格納部4
0に格納される。復号側では、スクランブル逆変換器5
0は、上記の「並べ換える階層」、「並べ換える範
囲」、「並び換える順序」、「画像パターン」の暗号鍵
に従ってもとの順序にマクロブロック層を並べ換える。
【0034】次に、第4の方法として、マクロブロック
層を並べ換える場合について説明する。ただし、この場
合は、上記の第2の方法とは異なり、ピクチャー層内で
マクロブロック層を並べ換える場合である。すなわち、
スライス層内に限られずピクチャー層内で階層単位とし
てのマクロブロック層同士を並べ換える。図7に示す例
では、図7の上部分に並べ換え前のピクチャー層の画像
データが示され、図7の下部分に並べ換え後のピクチャ
ー層の画像データが示されている。図7に示す例では、
35番目のマクロブロックが1番目になり、40番目の
マクロブロックが2番目になるというように順序が入れ
変わっている。
【0035】ここで、スクランブル変換器20は暗号鍵
に従い並べ換えを行うが、マクロブロック層を並べ換え
る場合であるので、暗号鍵としての「並べ換える階層」
は「000010」となり、また、該マクロブロック層
をピクチャー層内で並べ換える場合であるので、「並べ
換える範囲」は「001000」となる。また、「並び
換える順序」については、「並べ換える階層」、「並べ
換える範囲」、「画像パターン」の3つの暗号鍵に対応
した並び換え順序が選択されるが、図7の場合の並び換
え前の画像データの「画像パターン」は、「00000
0000・・・・」となる。そして、この3つの暗号鍵
に対応する並び換え順序が選択されることになる。図7
に示す例では、「35、40、10、11、14、2
7、13・・・」と並べ換えるように「並び換える順
序」が規定されていることになる。
【0036】つまり、スクランブル変換器20は、暗号
鍵としての「並べ換える階層」(「000010」)、
「並べ換える範囲」(「001000」)とから、ある
ピクチャー層の範囲のデータをマクロブロック層ごとに
抽出し、マクロブロック層の「画像パターン」(「00
0000000・・・・」)を生成する。さらに、上記
「並べ換える階層」、「並べ換える範囲」、「画像パタ
ーン」に対応する「並び換える順序」(「35、40、
10、11、14、27、13・・・」)を選択して、
この「並び換える順序」に従ってブロック層同士を並べ
換える。
【0037】ここでも、並び換えが完了したら、ビット
ストリームは伝送路80に送られることになる。復号側
では、スクランブル逆変換器50は、上記の「並べ換え
る階層」、「並べ換える範囲」、「並び換える順序」、
「画像パターン」の暗号鍵に従ってもとの順序にマクロ
ブロック層を並べ換える。
【0038】なお、上記の第1の方法から第3の方法に
おいては、スライス層、マクロブロック層、ブロック層
の並べ換えについて説明したが、ピクチャー層同士を並
べ換えるようにしてもよい。また、上記第4の方法にお
いては、マクロブロック層をスライス層を飛び越えて並
べ換える場合について説明したが、他にも下位の階層単
位を該階層単位が属する階層より上位の階層を飛び越え
て、さらに上位の階層内で並べ換えるようにしてもよ
い。例えば、ブロック層をマクロブロック層を飛び越え
てスライス層内で並べ換えてもよく、ブロック層をマク
ロブロック層、スライス層を飛び越えてピクチャー層内
で並べ換えるようにしてもよい。
【0039】また、ある階層の階層単位の並べ換えと他
の階層の階層単位の並べ換えを同時に行うようにしても
よい。つまり、上記第1の方法と第2の方法とを同時に
行って、スライス層同士の並べ換えとマクロブロック層
の並べ換えとを同時に行うようにしてもよい。
【0040】次に、上記スクランブル変換装置Aの具体
的な構成の一例について示しておく。スクランブル変換
装置Aは、図8に示すように構成され、スライス層変換
部200(以下「変換部200」とする)と、マクロブ
ロック層変換部202(以下「変換部202」とする)
と、ブロック層変換部204(以下「変換部204」と
する)とを有している。上記変換部200は、スライス
層の並べ換え、すなわち上記第1の方法を行うものであ
り、上記変換部202は、マクロブロック層の並べ換
え、すなわち、上記第2の方法を行うものであり、上記
変換部204は、ブロック層の並べ換え、すなわち上記
第3の方法を行うものである。なお、上記第4の方法
は、マクロブロック層の並べ換えであるので、変換部2
02により行われる。
【0041】ここで、上記変換部200は、スライス層
区切り判定装置210(以下「判定装置210」とす
る)と、切換え器220と、メモリ30−1と、スライ
ス層並び換え装置230(以下「並び換え装置230」
とする)とを有している。また、上記変換部202は、
マクロブロック層区切り判定装置212(以下「判定装
置212」とする)と、切換え器222と、メモリ30
−2と、マクロブロック層並び換え装置232(以下
「並び換え装置232」とする)とを有している。さら
に、上記変換部204は、ブロック層区切り判定装置2
14(以下「判定装置214」とする)と、切換え器2
24と、メモリ30−3と、マクロブロック層並び換え
装置234(以下「並び換え装置234」とする)とを
有している。さらに、スクランブル変換装置Aには、入
力端I1、I2が出力端01、02が設けられている。
【0042】ここで、判定装置210は、スライス層の
区切りを判定するものである。このスライス層の区切り
はヘッダコードにより判定することができる。また、判
定装置212は、マクロブロック層の区切りを判定する
ものであり、判定装置214は、ブロック層の区切りを
判定するものである。なお、この判定装置212、21
4には、マクロブロック層やブロック層の区切りをポイ
ンタ情報により判定するための機能が設けられている。
つまり、上記機能については例えばデコーダが有する
が、デコーダが有する該機能が判定装置212、214
には設けられている。つまり、判定装置210、21
2、214は区切り判定機能を有する。また、判定装置
210、212、214は区切り判定装置を構成する。
【0043】また、切換え器220、222、224
は、メモリ30−1、30−2、30−3側にデータを
送るか、あるいは、次の区切り判定装置に送るかの切換
えを行うものである。また、メモリ30−1、30−
2、30−3はデータを一時的に格納するものである。
このメモリ30−1、30−2、30−3は図1におけ
るバッファメモリ30に対応する。よって、図8の例で
は、変換部200、202、204からメモリ30−
1、30−2、30−3を除いた部分がスクランブル変
換器20に対応することになる。上記メモリ30−1、
30−2、30−3は、記憶装置を構成する。また、並
べ換え装置230、232、234は、それぞれスライ
ス層、マクロブロック層、ブロック層を並べ換えるもの
である。
【0044】なお、スクランブル変換装置Aの入力端I
1には、ビットストリームが入力され、入力端I2に
は、補助情報が入力される。ここで、上記補助情報とし
ては、マクロブロック層やブロック層の区切りを示す上
記ポインタ情報等が含まれる。また、図8の暗号鍵格納
部40は図1の暗号鍵格納部40に対応するものであ
る。
【0045】次に、図8の構成のスクランブル変換装置
Aの動作について説明する。まず、ビットストリームが
符号化器10から入力端I1から送られる。すると、判
定装置210は、暗号鍵格納部40から「並べ換える階
層」と「並べ換える範囲」の暗号鍵を検索し、「並べ換
える階層」がスライス層である場合には、区切りを判定
し、切換え器220をメモリ30−1側に切り換える。
そして、「並べ換える範囲」に従い、並べ換えに必要な
データをメモリ30−1に送る。つまり、あるピクチャ
ー層内でのスライス層の並べ換えの場合には、そのピク
チャー層の範囲のデータをメモリ30−1に取り込む。
【0046】そして、並べ換え装置230は、メモリ3
0−1に取り込んだデータからスライス層についての
「画像パターン」のデータを生成し、上記「並べ換える
階層」、「並べ換える範囲」、「画像パターン」に対応
した「並び換える順序」を暗号鍵格納部40から選択
し、その「並び換える順序」に従ってスライス層を並べ
換える。なお、「画像パターン」のデータと選択された
「並び換える順序」のデータは、復号側で利用するため
に暗号鍵格納部40に格納される。
【0047】さらに、マクロブロック層の並べ換えを行
う場合にも、上記と略同様に処理される。つまり、ビッ
トストリームは、判定装置212に送られ、この判定装
置212において、マクロブロック層の区切りが判定さ
れ、並べ換えに必要なデータが切換え器222を経てメ
モリ30−2に送られる。つまり、あるスライス層内で
のマクロブロック層の並べ換えの場合には、そのスライ
ス層の範囲のデータをメモリ30−1に取り込む。
【0048】そして、並べ換え装置232は、マクロブ
ロック層の「画像パターン」についてのデータを生成
し、上記「並べ換える階層」、「並べ換える範囲」、
「画像パターン」に対応した「並び換える順序」を暗号
鍵格納部40から選択し、その「並び換える順序」に従
ってマクロブロック層を並べ換える。さらに、ブロック
層の並べ換えを行う場合にも、上記と同様に、判定装置
214、切換え器224、メモリ30−3、並べ換え装
置234により並べ換えを行う。
【0049】なお、ある階層の並べ換えを行わない場合
には、迂回路240、242、244を経てビットスト
リームが送られる。例えば、上記第1の方法のスライス
層の並べ換えのみを行う場合には、変換部200で並べ
換えが行われた後、ビットストリームは迂回路242、
244を経て送られる。並べ換えの完了したビットスト
リームは、出力端O1から出力されることになる。ま
た、図8に示す構成では、スライス層とマクロブロック
層とブロック層とを並べ換えることができるが、ピクチ
ャー層やGOP層をも並べ換える場合には、さらに、前
段に同様の変換部を設けることにより行うことができ
る。
【0050】なお、上記のスクランブル逆変換装置B
も、図8に示す場合と略同一に構成され、各階層単位に
ついて逆並べ換えを行う変換部が複数設けられ、各変換
部は、階層単位の区切りを判定するための区切り判定装
置と、記憶装置と、記憶装置に格納された符号化データ
を階層単位ごとに逆並べ換えを行う並べ換え装置とをゆ
うする。ここで、マクロブロック装置やブロック層の逆
並べ換えを行う変換部における区切り判定装置も、上記
スクランブル変換装置Aと同様に、ポインタ情報により
マクロブロック層やブロック層の区切りを判定するため
の機能が設けられている。
【0051】以上のように本実施例のスクランブル変換
装置Aによれば、画像標準符号化技術とは独立した複雑
な暗号化技術を持つ必要はなく、任意を階層を並べ換え
るという比較的簡易な方法で符号化データにスクランブ
ル変換を行うことができる。よって、スクランブル変換
された符号化データを直接復号しようとしても、復号の
際に復号不能になるか、あるいは復号できたとしても異
なる画像に復号されてしまう。また、スクランブル逆変
換装置Bによれば、階層単位の並べ換えによりスクラン
ブル変換を行ったビットストリームをもとの順序に並べ
換えることにより復号処理に支障を来すことがない。
【0052】なお、上記の説明では、スクランブル変換
装置Aによりスクランブル変換を行った符号化データを
伝送路80に送り、復号側でスクランブル逆変換を行っ
て復号するものとして説明したが、スクランブル変換を
行った符号化データを直接復号して画像を表示するよう
にしてもよい。これにより、例えば、スライス層同士を
並べ換えたピクチャーをそのまま表示して、プロテクト
のかかった画像で多少は画像の内容が判別できる画像を
表示することができる。また、暗号鍵については、暗号
鍵格納部40に格納するものとして説明したが、符号化
側及び復号側でそれぞれ保持するようにしてもよいし、
ビットストリーム中に格納して一緒に伝送するようにし
てもよい。
【0053】また、上記のスクランブル変換の処理は、
ピクチャーに応じて行うようにしてもよい。つまり、I
ピクチャー、Pピクチャー、Bピクチャーのうち、いず
れか1つのピクチャーのみスクランブル変換を行ってよ
く、また、任意の2つのピクチャーに行ってもよく、さ
らには、上記3つのすべてのピクチャーに対して行って
もよい。例えば、Iピクチャーのみをスクランブル変換
した場合には、他のPピクチャーやBピクチャーは差分
のデータであるので、PピクチャーやBピクチャーにつ
いてももとのデータとは異なるデータとなる。また、上
記の説明では、MPEGの規格のビットストリームを並
べ換えるものとして説明したが、JBIG、JPEG等
の規格のものを並べ換えるようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明に基づくスクランブル変換装置に
よれば、符号化データを任意に並べ換えるのみでスクラ
ンブル処理を行うので、複雑な暗号化技術を使用する必
要がなく、簡易なスクランブル処理を行うことができ
る。
【0055】特に、請求項2に記載のスクランブル変換
装置によれば、単位階層ごとに並べ換えを行うので、も
とに並べ換える場合でも比較的容易に並べ換えることが
できる。また、特に、請求項3、4に記載のスクランブ
ル変換装置によれば、より解読を困難とすることができ
る。また、特に、請求項5に記載のスクランブル変換装
置によれば、暗号鍵により並べ換えを行うので、復号側
にも該暗号鍵を利用できるようにすることにより、もと
の順序に正確に並べ換えることができる。また、解読を
より困難とすることができる。また、特に、請求項6に
記載のスクランブル変換装置によれば、暗号鍵格納部に
格納された暗号鍵によりスクランブル処理を行うことが
できる。また、請求項7に記載のスクランブル変換装置
によれば、暗号鍵を格納する格納部を設けることなく、
暗号鍵に従ったスクランブル処理を行うことができる。
【0056】また、請求項8に記載のスクランブル変換
装置によれば、階層単位の区切りを判定して、並べ換え
を行うことができる。また、請求項9に記載のスクラン
ブル変換装置によれば、ピクチャーに応じた種々のスク
ランブル処理を行うことができる。また、請求項10に
記載のスクランブル変換装置によれば、符号化データを
任意に並べ換えるのみでスクランブル変換を行うので、
複雑な暗号化技術を使用する必要がなく、簡易なスクラ
ンブル変換を行うことができる。
【0057】また、請求項11、12に記載のスクラン
ブル逆変換装置によれば、スクランブル変換を行う前の
データに戻すことができ、復号処理に支障を来すことが
ない。また、請求項13に記載のスクランブル逆変換装
置によれば、暗号鍵によりビットストリームをもとの位
置に戻すようにするので、正確に逆並べ換えを行うこと
ができる。また、請求項14に記載のスクランブル逆変
換装置によれば、該暗号鍵格納部に格納された暗号鍵に
よりスクランブル逆変換を行うことができる。請求項1
5に記載のスクランブル逆変換装置によれば、暗号鍵を
格納する格納部を設けることなく、暗号鍵に従ったスク
ランブル逆変換を行うことができる。
【0058】また、請求項16に記載のスクランブル逆
変換装置によれば、マクロブロック層やブロック層の階
層単位の区切りを判定して、逆並べ換えを行うことがで
きる。また、請求項17に記載のスクランブル逆変換装
置によれば、スクランブル変換を行う前のデータに戻す
ことができ、復号処理に支障を来すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づくスクランブル変換装置
と、スクランブル逆変換装置と、これらを含む全体の構
成を示すブロック図である。
【図2】MPEGにおける画像データの構造を示す説明
図である。
【図3】暗号鍵の例を示す説明図である。
【図4】スライス層の並べ換えを示す説明図である。
【図5】マクロブロック層の並べ換えを示す説明図であ
る。
【図6】ブロック層の並べ換えを示す説明図である。
【図7】ピクチャー層内でのマクロブロック層の並べ換
えを示す説明図である。
【図8】スクランブル変換装置の具体的な構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
A スクランブル変換装置 B スクランブル逆変換装置 10 符号化器 20 スクランブル変換器 30、60 バッファメモリ 40 暗号鍵格納部 50 スクランブル逆変換器 70 復号器 200、202、204 変換部 210、212、214 判定装置 220、222、224 切換え器 30−1、30−2、30−3 メモリ 230、232、234 並べ換え装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/167 H04N 7/167 Z

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像の符号化により生成された圧縮デー
    タ群であるビットストリームに対してスクランブル変換
    を行うスクランブル変換装置であって、 上記ビットストリームにおける符号化データを任意に並
    べ換える並べ換えを行うことを特徴とするスクランブル
    変換装置。
  2. 【請求項2】 ビットストリームが階層構造に構成さ
    れ、スクランブル変換に際して、任意の階層において、
    階層単位ごとに並べ換えを行うことを特徴とする請求項
    1に記載のスクランブル変換装置。
  3. 【請求項3】 スクランブル変換に際して、任意の複数
    の階層における各階層において、複数の階層単位につい
    て並べ換えを行うことを特徴とする請求項2に記載のス
    クランブル変換装置。
  4. 【請求項4】 スクランブル変換に際して、所定の階層
    以下のいずれかの階層における階層単位を該所定の階層
    内で並び換えを行うことを特徴とする請求項2又は3に
    記載のスクランブル変換装置。
  5. 【請求項5】 並べ換えが暗号鍵に従って行われ、該暗
    号鍵として、並べ換える階層と、並べ換える範囲と、画
    像パターンと、並べ換える順序とが設けられ、 上記並べ換える階層は、並べ換える階層単位が属する階
    層を示し、上記並べ換える範囲は、上記階層単位を並べ
    換え範囲の階層を示し、上記画像パターンは、並べ換え
    る階層単位ごとのデータの存否により示され、上記並べ
    換え順序は、階層単位を並べ換える順序を示すものであ
    り、 上記並べ換える階層と、並べ換える範囲と、画像パター
    ンとにより選択される並べ換える順序に従い階層単位を
    並べ換えることを特徴とする請求項1から4のいずれか
    に記載のスクランブル変換装置。
  6. 【請求項6】 スクランブル変換装置が、さらに、並べ
    換える階層と、並べ換える範囲と、並べ換える順序の各
    暗号鍵を少なくとも格納した暗号鍵格納部を有すること
    を特徴とする請求項5に記載のスクランブル変換装置。
  7. 【請求項7】 暗号鍵がビットストリームに格納され、
    該ビットストリームに格納された該暗号鍵に従い並べ換
    えを行うことを特徴とする請求項5に記載のスクランブ
    ル変換装置。
  8. 【請求項8】 スクランブル変換装置が、マクロブロッ
    ク層の区切りやブロック層の区切りを示すポインタ情報
    により、マクロブロック層とブロック層の少なくともい
    ずれか1つの区切りを判定する機能を有することを特徴
    とする請求項1から7のいずれかに記載のスクランブル
    変換装置。
  9. 【請求項9】 スクランブル変換装置が、ピクチャーに
    応じたスクランブル変換を行うことを特徴とする請求項
    1から8のいずれかに記載のスクランブル変換装置。
  10. 【請求項10】 スクランブル変換装置が、所定の階層
    の階層単位を並べ換えるための変換部を階層ごとに有
    し、 各変換部が、ビットストリームにおける並べ換えを行う
    階層単位の区切りを判定する区切り判定装置と、並べ換
    えを行う符号化データを一時的に格納する記憶装置と、
    記憶装置に格納された符号化データを階層単位ごとに並
    べ換えを行う並べ換え装置と、を有することを特徴とす
    る請求項1から9のいずれかに記載のスクランブル変換
    装置。
  11. 【請求項11】 スクランブル変換が行われたビットス
    トリームに対してスクランブル逆変換を行うスクランブ
    ル逆変換装置であって、 符号化データを任意に並べ換えることによりスクランブ
    ル変換されたビットストリームに対して、もとの順序へ
    並べ換える逆並べ換えを行うことを特徴とするスクラン
    ブル逆変換装置。
  12. 【請求項12】 階層構造に構成されたビットストリー
    ムであって、階層単位ごとに並べ換えを行ってスクラン
    ブル変換が行われたビットストリームに対して、階層単
    位ごとにもとに並べ換える逆並べ換えを行うことを特徴
    する請求項11に記載のスクランブル逆変換装置。
  13. 【請求項13】 逆並べ換えが暗号鍵に従って行われ、
    該暗号鍵として、並べ換える階層と、並べ換える範囲
    と、画像パターンと、並べ換える順序とが設けられ、 上記並べ換える階層は、並べ換える階層単位が属する階
    層を示し、上記並べ換える範囲は、上記階層単位を並べ
    換え範囲の階層を示し、上記画像パターンは、並べ換え
    る階層単位ごとのデータの存否により示され、上記並べ
    換え順序は、階層単位を並べ換える順序を示すものであ
    り、 上記並べ換える階層、並べ換える範囲、画像パターンの
    各暗号鍵と、上記並べ換える順序から割り出された、も
    との順序に並べ換えるための逆並べ換え順序の暗号鍵と
    に従い、階層単位を並べ換えることを特徴とする請求項
    12に記載のスクランブル逆変換装置。
  14. 【請求項14】 スクランブル逆変換装置が、さらに、
    並べ換える階層と、並べ換える範囲と、画像パターン
    と、並べ換える順序の各暗号鍵を少なくとも格納した暗
    号鍵格納部を有することを特徴とする請求項13に記載
    のスクランブル逆変換装置。
  15. 【請求項15】 暗号鍵がビットストリームに格納さ
    れ、該ビットストリームに格納された該暗号鍵に従い逆
    並べ換えを行うことを特徴とする請求項13に記載のス
    クランブル逆変換装置。
  16. 【請求項16】 スクランブル逆変換装置が、マクロブ
    ロック層の区切りやブロック層の区切りを示すポインタ
    情報により、マクロブロック層とブロック層の少なくと
    もいずれか1つの区切りを判定する機能を有することを
    特徴とする請求項11から15のいずれかに記載のスク
    ランブル逆変換装置。
  17. 【請求項17】 スクランブル逆変換装置が、並べ換え
    られた所定の階層の階層単位をもとの順序に並べ換える
    逆並べ換えを行うための変換部を階層ごとに有し、 各変換部が、ビットストリームにおける並べ換えを行う
    階層単位の区切りを判定する区切り判定装置と、並べ換
    えを行う符号化データを一時的に格納する記憶装置と、
    記憶装置に格納された符号化データを階層単位ごとに逆
    並べ換えを行う並べ換え装置と、を有することを特徴と
    する請求項11から16のいずれかに記載のスクランブ
    ル逆変換装置。
JP8037239A 1996-01-30 1996-01-30 スクランブル変換装置及びスクランブル逆変換装置 Pending JPH09214930A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8037239A JPH09214930A (ja) 1996-01-30 1996-01-30 スクランブル変換装置及びスクランブル逆変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8037239A JPH09214930A (ja) 1996-01-30 1996-01-30 スクランブル変換装置及びスクランブル逆変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09214930A true JPH09214930A (ja) 1997-08-15

Family

ID=12492070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8037239A Pending JPH09214930A (ja) 1996-01-30 1996-01-30 スクランブル変換装置及びスクランブル逆変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09214930A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6584200B1 (en) 1998-04-08 2003-06-24 Nec Corporation Image scrambling method and apparatus therefor
WO2006057032A1 (ja) * 2004-11-24 2006-06-01 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha スクランブル処理装置、デスクランブル処理装置、スクランブル処理方法及びデスクランブル処理方法
WO2006057047A1 (ja) * 2004-11-26 2006-06-01 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha スクランブル処理装置、デスクランブル処理装置、スクランブル処理方法及びデスクランブル処理方法
US7305088B2 (en) 2000-03-03 2007-12-04 Yamaha Corporation Video distribution playback method, apparatus to be disposed on video distribution end, apparatus to be disposed on video playback end, computer readable medium, and movie distribution method
JP2008017281A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Kddi Corp 符号化画像データの撹拌装置および復号装置
GB2440992A (en) * 2006-08-02 2008-02-20 Farhad Dalvi Encryption of an ordered first set of bits using rearrangement which depends on at least two encryption keys
JP2008118406A (ja) * 2006-11-06 2008-05-22 Dainippon Printing Co Ltd コンテンツ暗号方法、コンテンツ暗号装置及びコンピュータプログラム
JP2010518792A (ja) * 2007-02-14 2010-05-27 フォティント ベンチャー グループ インコーポレイテッド ピクセルブロックの再配置を介した映像スクランブル
JP2010176691A (ja) * 1998-08-20 2010-08-12 Akikaze Technologies Llc 情報ストリームを安全化する方法及びその装置
JP2014153704A (ja) * 2013-02-14 2014-08-25 Yahoo Japan Corp 情報暗号化装置、情報暗号化復号システム、情報暗号化プログラム及び情報暗号化方法
CN111800634A (zh) * 2020-06-30 2020-10-20 西安万像电子科技有限公司 图像处理方法及装置

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6584200B1 (en) 1998-04-08 2003-06-24 Nec Corporation Image scrambling method and apparatus therefor
US7801306B2 (en) 1998-08-20 2010-09-21 Akikaze Technologies, Llc Secure information distribution system utilizing information segment scrambling
JP2010176691A (ja) * 1998-08-20 2010-08-12 Akikaze Technologies Llc 情報ストリームを安全化する方法及びその装置
US7305088B2 (en) 2000-03-03 2007-12-04 Yamaha Corporation Video distribution playback method, apparatus to be disposed on video distribution end, apparatus to be disposed on video playback end, computer readable medium, and movie distribution method
WO2006057032A1 (ja) * 2004-11-24 2006-06-01 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha スクランブル処理装置、デスクランブル処理装置、スクランブル処理方法及びデスクランブル処理方法
WO2006057047A1 (ja) * 2004-11-26 2006-06-01 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha スクランブル処理装置、デスクランブル処理装置、スクランブル処理方法及びデスクランブル処理方法
JP2008017281A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Kddi Corp 符号化画像データの撹拌装置および復号装置
GB2440992A (en) * 2006-08-02 2008-02-20 Farhad Dalvi Encryption of an ordered first set of bits using rearrangement which depends on at least two encryption keys
JP2008118406A (ja) * 2006-11-06 2008-05-22 Dainippon Printing Co Ltd コンテンツ暗号方法、コンテンツ暗号装置及びコンピュータプログラム
JP2010518792A (ja) * 2007-02-14 2010-05-27 フォティント ベンチャー グループ インコーポレイテッド ピクセルブロックの再配置を介した映像スクランブル
JP2013179595A (ja) * 2007-02-14 2013-09-09 Photint Venture Group Inc ピクセルブロックの再配置を介した映像スクランブル
JP2013179594A (ja) * 2007-02-14 2013-09-09 Photint Venture Group Inc ピクセルブロックの再配置を介した映像スクランブル
KR101538338B1 (ko) * 2007-02-14 2015-07-22 포틴트 벤처 그룹 인코포레이티드 픽셀 블록들의 리로케이션을 통한 비디오 스크램블링
JP2014153704A (ja) * 2013-02-14 2014-08-25 Yahoo Japan Corp 情報暗号化装置、情報暗号化復号システム、情報暗号化プログラム及び情報暗号化方法
CN111800634A (zh) * 2020-06-30 2020-10-20 西安万像电子科技有限公司 图像处理方法及装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7680269B2 (en) Method for ciphering a compressed audio or video stream with error tolerance
US5521979A (en) Packet video signal inverse transport system
US5208857A (en) Method and device for scrambling-unscrambling digital image data
US5621794A (en) Moving-picture encipherment method and system, and enciphered moving-picture decipherment method and system
RU2145728C1 (ru) Система для обработки компонент программ и схема управления памятью для транспортного процессора
EP1162847B1 (en) Variable length decoder
US5706346A (en) Scrambling apparatus and descrambling apparatus
US5802063A (en) Conditional access filter as for a packet video signal inverse transport system
EP0778709A1 (en) MPEG-2 decoding with a reduced RAM requisite by ADPCM recompression before storing MPEG decompressed data
EP0915622A2 (en) System for coding and displaying a plurality of pictures
KR19990067590A (ko) Mpeg 트랜스포트 패킷의 암호화시 암호 스틸링을 위한장치 및 방법
US20110317770A1 (en) Decoder for multiple independent video stream decoding
JPH09214930A (ja) スクランブル変換装置及びスクランブル逆変換装置
CN1112340A (zh) 扰频传送装置和信号处理装置
US6600787B2 (en) MPEG decoding device
Sadourny et al. A proposal for supporting selective encryption in JPSEC
Seidel et al. Cryptanalysis of video encryption algorithms
US6940909B2 (en) Video decoding during I-frame decode at resolution change
US6014442A (en) Decrypting method and electronic device
JP4703805B2 (ja) 暗号化装置、暗号化方法、復号化装置、復号化方法および通信システム
KR101757559B1 (ko) 압축 영상의 고속 처리 및 암호화 방법 및 시스템
Choon et al. Lightweight and cost-effective MPEG video encryption
US20020061108A1 (en) Chaining key broadcasting reception system and chaining key broadcasting reception method
US7787624B2 (en) Method for inserting synchronization markers into a video stream, compatible with a block cipher
Varalakshmi et al. An enhanced encryption algorithm for video based on multiple Huffman tables