JPH09207900A - 宇宙航行体 - Google Patents

宇宙航行体

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JPH09207900A
JPH09207900A JP2265796A JP2265796A JPH09207900A JP H09207900 A JPH09207900 A JP H09207900A JP 2265796 A JP2265796 A JP 2265796A JP 2265796 A JP2265796 A JP 2265796A JP H09207900 A JPH09207900 A JP H09207900A
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JP
Japan
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internal structure
heat
radiation
equipment
environment
Prior art date
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Pending
Application number
JP2265796A
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English (en)
Inventor
Masahito Kudo
雅人 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2265796A priority Critical patent/JPH09207900A/ja
Publication of JPH09207900A publication Critical patent/JPH09207900A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、搭載機器の汎用性を図り得るよう
にして、搭載機器の設計を含む製作性の向上を図ること
にある。 【解決手段】搭載機器11を、地上環境と略同様の常温
・常圧環境に設定された内部構体10に収容して、この
内部構体10の周囲部に熱・放射線遮断部材13を被着
し、さらに、この内部構体10を外部構体14内にばね
材15を介在して吊着して収容配置するように構成した
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば静止軌道
等に打上げられる通信衛星、放送衛星等の人工衛星を含
む宇宙航行体に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、人工衛星等の宇宙航行体
においては、所定のミッションを実現するために、電子
機器や試験機等の各種の搭載機器が搭載され、宇宙空間
に打上げられて、宇宙空間に到達した状態で、これら搭
載機器を用いて各種試験を含む所望の運用が実行され
る。
【0003】ところで、このような宇宙用の搭載機器に
あっては、温度環境の厳しい極限環境の宇宙空間におい
て使用することで、熱影響や、多量の放射線を浴びて
も、その機能に影響を受けないように構成される。そし
て、この搭載機器は、宇宙航行体が宇宙空間に打ち上げ
られる際に、加わる大きな衝撃や振動で損傷しないよう
に、宇宙航行体の構体内に位置決め保持されて搭載さ
れ、宇宙空間に到達した状態で、その位置決め保持が解
放されて、所望の運用に供される。
【0004】しかしながら、上記宇宙航行体に搭載する
搭載機器では、使用環境が極限環境の宇宙空間であるた
めに、地上において宇宙空間を模擬した環境試験等を繰
返し実施して、宇宙空間での使用に適するような特別仕
様に製作しなければならないことで、その設計を含む製
作が非常に面倒であると共に、高価となるという問題を
有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の宇宙航行体では、搭載機器を宇宙環境に好適する特
別仕様のものを用いなければならないことにより、その
搭載機器の設計を含む製作が非常に面倒であるという問
題を有する。
【0006】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、搭載機器の汎用性を図り得るようにして、搭載機
器の設計を含む製作性の向上を図り得るようにした宇宙
航行体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、搭載機器が
収容されるものであって、内部が所定の温度・圧力環境
に設定される内部構体と、この内部構体と外部との熱量
の移動を遮断し、かつ外部から前記内部構体内に侵入す
る放射線を遮断する熱・放射線遮断手段と、前記内部構
体が収容されるものであって、宇宙空間にさらされる外
部構体と、前記内部構体を前記外部構体内に緩衝結合し
て、該外部構体に収容支持する緩衝結合手段とを備えて
宇宙航行体を構成したものである。
【0008】上記構成によれば、搭載機器は、地上環境
と略同様の温度・圧力環境に設定可能な内部構体に収容
され、この内部構体が緩衝結合手段を介して外部構体内
に緩衝結合される。これにより、外部構体に加わる振動
・衝撃は、緩衝結合手段で緩衝されて、内部構体への伝
達が阻止され、搭載機器への伝達がない。
【0009】従って、搭載機器を熱影響や放射線の影響
を考慮することなく、地上環境と略同様の仕様のものを
用いることが可能となり、その汎用性が図れる。そし
て、内部構体を緩衝結合手段を介して外部構体に緩衝結
合すればよいことにより、搭載機器の取付構成の簡略化
が図れる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発
明の一実施の形態に係る宇宙航行体を示すもので、内部
構体10には、電子機器等の搭載機器11が搭載され
る。内部構体10には、常温・常圧制御部12が設けら
れ、その内部が常温・常圧制御部12により常温・常圧
環境に制御される。
【0011】そして、内部構体10には、その外周壁に
例えば断熱作用及び放射線遮断作用を持つ熱・放射線遮
断部材13が被覆される。この熱・放射線遮断部材13
は、内部構体10内と外部との熱量の移動を遮断し、か
つ、該内部構体10内への外部からの放射線の侵入を遮
断する。
【0012】上記内部構体10は、宇宙空間にさらされ
る外部構体14内に緩衝結合手段、例えば複数のばね材
15を介在して吊着され、外部構体14内に移動自在に
収容支持される。そして、外部構体14には、例えば太
陽電池パドル16や、図示しないアンテナ反射鏡の通信
装置、推進装置等が取付配置され、宇宙空間を自由に航
行可能に構成される。
【0013】上記構成において、搭載機器11は、内部
構体10がばね材15を介して外部構体14に吊着され
ていることにより、外部構体14に加わる振動・衝撃が
ばね材15で吸収され、該振動・衝撃が加わることがな
い。そして、内部構体10は、常温・常圧制御部12に
より、常温・常圧環境に制御される。同時に、内部構体
10は、熱・放射線遮断部材13で外部構体14との間
の熱量の移動が遮断され、かつ外部から内部構体10へ
の放射線の侵入が遮断される。これにより、内部構体1
0内の搭載機器11は、その使用環境が、常温・常圧の
略地上環境と同様の環境で運用される。
【0014】このように、上記宇宙航行体は、搭載機器
11を、地上環境と略同様の常温・常圧環境に設定され
た内部構体10に収容して、この内部構体10の周囲部
に熱・放射線遮断部材13を被着し、さらに、この内部
構体10を外部構体14内にばね材15を介在して吊着
して収容配置するように構成した。
【0015】これによれば、例えば宇宙空間への打上げ
時等に、外部構体14に加わる振動・衝撃が加わると、
その振動・衝撃がばね材15で吸収されて、内部構体1
0への伝達が阻止され、搭載機器11の保護が実現され
るため、例えば従来のような搭載機器保持解放装置等を
設けることがなくなり、その取付配置の簡略化が図れ
る。
【0016】また、これによれば、搭載機器11は、常
温・常圧環境に制御され、外部構体14との間の熱量の
移動が遮断され、かつ外部から放射線の侵入が遮断され
た内部構体10で、略地上環境と同様の使用環境で運用
されることにより、地上環境と略同様の仕様の機器を用
いることが可能となるため、従来のように特別仕様のも
のを製作しなくてよいことで、その製作の簡略化が図れ
る。
【0017】なお、上記実施の形態では、内部構体10
を外部構体14内に緩衝結合する緩衝結合手段をばね材
15で構成した場合で説明したが、これに限ることな
く、機械的な緩衝装置を用いて内部構体10を外部構体
14内に緩衝結合して収容支持するよう構成することも
可能である。
【0018】また、上記実施の形態では、熱・放射線遮
断部材13として、断熱作用及び放射線遮断作用の双方
を有したものを用いて構成した場合で説明したが、これ
に限ることなく、断熱材及び放射線遮断材を組合わせて
取付け配置するように構成してもよい。
【0019】さらに、上記実施の形態では、内部構体1
0を常温・常圧制御部12で常温・常圧環境に設定する
ように構成した場合で説明したが、内部構体10の環境
設定としては、常温・常圧環境に限ることなく、その
他、地上環境と略同様の温度・圧力環境に設定するよう
に構成してもよい。よって、この発明は、上記実施の形
態に限ることなく、その他、この発明の要旨を逸脱しな
い範囲で種々の変形を実施し得ることは勿論のことであ
る。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、搭載機器の汎用性を図り得るようにして、搭載機器
の設計を含む製作性の向上を図り得るようにした宇宙航
行体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る宇宙航行体を示
した図。
【符号の説明】
10…内部構体。 11…搭載機器。 12…常温・常圧制御部。 13…熱・放射線遮断部材。 14…外部構体。 15…ばね材。 16…太陽電池パドル。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭載機器が収容されるものであって、内
    部が所定の温度・圧力環境に設定される内部構体と、 この内部構体と外部との熱量の移動を遮断し、かつ外部
    から前記内部構体内に侵入する放射線を遮断する熱・放
    射線遮断手段と、 前記内部構体が収容されるものであって、宇宙空間にさ
    らされる外部構体と、 前記内部構体を前記外部構体内に緩衝結合して、該外部
    構体に収容支持する緩衝結合手段とを具備した宇宙航行
    体。
  2. 【請求項2】 前記緩衝結合手段は、複数のばね材で構
    成され、内部構体を外部構体の内部に移動自在に吊着す
    ることを特徴とする請求項1記載の宇宙航行体。
  3. 【請求項3】 前記熱・放射線遮断手段は、断熱材及び
    放射線遮断材を前記内部構体の周囲部に被着してなるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の宇宙航行体。
  4. 【請求項4】 前記内部構体は、常温・常圧環境に設定
    されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載の宇宙航行体。
JP2265796A 1996-02-08 1996-02-08 宇宙航行体 Pending JPH09207900A (ja)

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JP2265796A JPH09207900A (ja) 1996-02-08 1996-02-08 宇宙航行体

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JP2265796A JPH09207900A (ja) 1996-02-08 1996-02-08 宇宙航行体

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JP2265796A Pending JPH09207900A (ja) 1996-02-08 1996-02-08 宇宙航行体

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JP (1) JPH09207900A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009029411A (ja) * 2007-07-24 2009-02-12 Thales 宇宙機器用の太陽光防護装置
JP2017185861A (ja) * 2016-04-04 2017-10-12 株式会社Ihiエアロスペース 人工衛星の機器搭載装置

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