JPH09204376A - 通信宛先管理方法および装置 - Google Patents

通信宛先管理方法および装置

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JPH09204376A
JPH09204376A JP8011836A JP1183696A JPH09204376A JP H09204376 A JPH09204376 A JP H09204376A JP 8011836 A JP8011836 A JP 8011836A JP 1183696 A JP1183696 A JP 1183696A JP H09204376 A JPH09204376 A JP H09204376A
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JP
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Application number
JP8011836A
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Inventor
Fumiyuki Iizuka
史之 飯塚
Satoru Torii
悟 鳥居
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は多階層のネットワークプロトコルを
用いたプロセス間通信技術に関し、ゲートウェイの負荷
を低減し相手先のプロセッサに負荷を分散させること、
および内部ネットワークに接続される並列/分散システ
ムを1つのシステムとして扱うことを可能にする通信宛
先管理方法および装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明通信宛先管理方法および装置は以
下のように構成する。 (1)宛先ポートを読出し、対応する物理アドレスを書
き換える。 (2)ポートとプロセッサの物理アドレスの対応表記憶
手段を設け、クライアントサーバ方式でポートを管理す
る。 (3)フラグメント記憶手段を設け、フラグメントの順
序性を保証する。 (4)上記(1)と(3)を下位プロトコルで行うデー
タリンクブリッジ手段を設ける。 (5)複数のネットワークデータリンク処理手段を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は並列システムあるい
は分散システムにおける通信宛先管理方法および装置に
関わり、特に多階層のネットワークプロトコルを用いた
プロセス間通信技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大規模な分散システムの開発が本
格化してきており、大量のデータ処理を高速に行う並列
システムの開発や、クライアントサーバ方式の様々なア
プリケーションの増加に伴い、プロセス間通信を伴うメ
ッセージ連携のソフトウェア開発が盛んになってきてい
る。
【0003】メッセージ通信を効率的に行う研究用シス
テムの開発や、業務用システムにおける並列システムや
様々なクライアントサーバシステムの導入、更にマルチ
ベンダーの異機種間接続などが進んでおり、速度が速く
て効率良く使えるプロセス間通信が望まれている。
【0004】こうしたプロセス間通信では、並列システ
ムの内部に多数のプロセッサエレメントやホストコンピ
ュータを備え、ローカルエリアネットワーク(LAN)
などの内部ネットワークを介して接続し、ワイドエリア
ネットワーク(WAN)やLANなどの外部ネットワー
クを介して他の並列システムやホストコンピュータを接
続し、且つそれぞれのネットワークが階層構造をしたプ
ロトコルを持つネットワーク間通信を行う。
【0005】階層化プロトコルには、一般に二つのモデ
ルが知られている。一つは図17に示すISO(国際標
準化機構)の7層参照モデルであり、1層の物理ハード
ウェア接続から7層のアプリケーションまでの7層の概
念層から成る。もう一つは図18に示すTCP/IP
Internet階層モデルであり、最下層のハードウ
ェア層およびネットワークインタフェース層からアプリ
ケーションまでの4層の概念層(合計5層)から成る。
(TCP/IPによるネットワーク構築 82p〜85
p 共立出版 1990年7月) 本発明は、これらのモデルの階層間で渡されるオブジェ
クトをパケットとして転送するときの宛先アドレスに関
わる。宛先アドレスはTCP/IP(Transmis
sion Control Protocol/Int
ernet Protocol)の通信プロトコルにお
いては、TCPやUDP(User Datagram
Protocol)のトランスポート層などの上位プ
ロトコルでは宛先ポート情報として、IP(Inter
net Protocol)層などの中位層プロトコル
ではIP(Inter Process)アドレスとし
て、データリンク層などの下位プロトコルではホストコ
ンピュータもしくはプロセッサエレメントの(物理)ア
ドレスとして定義される。一方、外部ネットワークに接
続し通信を行うための機器として、IPルータやブリッ
ジやゲートウェイがあり、ネットワークとネットワーク
を接続している。またハブは1台で複数のネットワーク
を接続することができ、複数のクラスタ接続を可能にし
ている。
【0006】従来のプロセス間通信では、図19に示す
ようにIPルータやブリッジを用いてIPアドレスによ
りパケット転送をするものや、ゲートウェイ上にネット
ワークサーバを設けてパケット転送をするものが知られ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のIPルータやブ
リッジにおいては、システムを構成する全てのプロセッ
サエレメントにIPアドレスを付与する必要があり、プ
ロセスのユーザも目的のプロセスがどのIPアドレスの
プロセッサで実行されているかを認識しなければならな
いという問題があった。
【0008】並列システムや分散システムが大規模にな
るに従いユーザが目的のプロセスとIPアドレスの対応
を認識することは困難になり、またシステムの大規模化
に伴いIPアドレスが不足することが予想される。
【0009】一方、ゲートウェイ上でネットワークサー
バを動作させる場合は、外部ネットワークデータリンク
層、ネットワーク層、トランスポート層の各層のプロト
コル処理を順次行ってから宛先ポートの情報を得るため
に、ゲートウェイの負荷が増大するという問題があっ
た。
【0010】更に内部ネットワークに向けてプロセス間
通信用パケットを送出するためには、内部ネットワーク
用プロトコル処理であるチェックサムを取るとか、デー
タコピーをするなどの処理ステップのために通信速度が
遅くなってしまうという問題があり、システムの規模が
大きくなればそれだけゲートウェイに負荷が集中してし
まうという問題があった。
【0011】本発明はこのような点にかんがみてゲート
ウェイの負荷を低減し通信の相手先のプロセッサに負荷
を分散させること、および内部ネットワークに1つのプ
ロセッサアドレスを割り当てて並列システムもしくは分
散システムを1つのシステムとして扱うことを可能にす
ると共に、複数クラスタの通信宛先管理を可能とし更に
大規模な並列システムもしくは分散システムを構築する
という通信宛先管理方法および装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題は下記の如く
に構成された本発明の並列あるいは分散システムにおけ
る通信宛先管理方法および装置によって解決される。
【0013】(1)本発明の第1は、請求項1および請
求項6にそれぞれ記載の通信宛先管理方法および装置で
ある。図1は第1の発明の原理図である。図1において
1は外部ネットワーク、2は内部ネットワーク、3は上
位プロトコル、4は下位プロトコルを示す。上位プロト
コル3と下位プロトコル4の中間には一般にIPプロト
コルなどの中位層プロトコルがあるが図示していない。
図のフレームの中にあるデータ部分にある5は宛先ポー
ト情報、同じくヘッダ部分にある7は宛先アドレスを示
す。
【0014】10は外部ネットワーク1に接続されるホ
ストコンピュータもしくはプロセッサエレメントであ
る。10は図示していない他のゲートウェイを経由して
外部ネットワークに接続される場合もある。20はゲー
トウェイであり、本発明の通信宛先管理装置である。
【0015】30は内部ネットワーク2に接続されるホ
ストコンピュータもしくはプロセッサエレメントであっ
て複数ある。点線で囲った40は一つの並列システムあ
るいは分散システムである。
【0016】6は宛先ポート情報5と宛先アドレス7の
対応を示すポート情報に関するアドレス対応表である。
ポート・アドレス対応表6は、内部ネットワーク2に接
続されるホストコンピュータもしくはプロセッサエレメ
ントで実行されるプロセスがプロセス間通信で使用する
ポート情報と、該プロセスを実行する前記内部のホスト
コンピュータもしくはプロセッサエレメントのアドレス
との対応を示す。
【0017】21は外部ネットワーク1を接続するため
のインタフェースを持つ外部ネットワークデータリンク
処理手段、22はポート・アドレス対応表6を格納する
対応表記憶手段、24は内部ネットワーク2を接続する
ためのインタフェースを持つ内部ネットワークデータリ
ンク処理手段である。
【0018】23は外部ネットワークデータリンク処理
手段21、対応表記憶手段22、および内部ネットワー
クデータリンク手段24に接続され、プロセス間通信の
宛先を管理する宛先管理手段である。
【0019】第1の発明の方法はゲートウェイである第
1の発明の装置20を経由して、上位プロトコル3と下
位プロトコル4から成る階層構造のネットワークプロト
コルによってプロセス間通信を行う場合に、通信の相手
先プロセスに固有の上位プロトコルの宛先ポート情報5
を、下位プロトコル4のフレームのデータ部分から読み
出して、宛先ポートから宛先の内部のホストコンピュー
タもしくはプロセッサエレメント30のアドレスを調
べ、下位プロトコルのフレームのヘッダ部分の宛先アド
レス7を書き換えることを特徴とする。
【0020】第1の発明の装置20は、前記第1の発明
の方法に記載のプロセス間通信を行うためのゲートウェ
イであって、外部ネットワークデータリンク処理手段2
1と、対応表記憶手段22と、宛先管理手段23と、内
部ネットワークデータリンク処理手段24とを備える。
【0021】宛先管理手段23では、まず相手先プロセ
スの上位プロトコル3の宛先ポート情報5を読み出す。
宛先ポート情報5は外部ネットワークデータリンク処理
手段21によって得られる、下位プロトコル4のフレー
ムのデータ部分にある。
【0022】宛先管理手段23では、次に対応表記憶手
段22に格納された対応表6から宛先ポート情報5に対
応する宛先のホストコンピュータもしくはプロセッサエ
レメントのアドレス7を読み出す。
【0023】読み出された宛先アドレス7が下位プロト
コル4のフレームのヘッダ部分の宛先アドレスに書き換
えられる。続いて下位プロトコル4のフレームが内部ネ
ットワークデータリンク手段24を経由して内部のホス
トコンピュータもしくはプロセッサエレメント30に送
信される。
【0024】第1の発明によって、該ゲートウェイに接
続される内部ネットワークを介して接続されるホストコ
ンピュータやプロセッサエレメントのポート情報と該ア
ドレスを管理しておけば、該ゲートウェイに一つのIP
アドレスを割り付けるだけで内部ネットワークでのプロ
セス間通信および外部ネットワークとのプロセス間の通
信が可能になると共に、上位プロトコルによる処理を実
行しなくて済み該ゲートウェイの負荷を低減することが
可能になる。
【0025】(2)本発明の第2は、請求項2および請
求項7にそれぞれ記載の通信宛先管理方法および装置で
あり、前記第1の発明で使用される対応表に関するもの
である。図2は第2の発明の原理図である。図2の25
は内部ネットワークに接続されるホストコンピュータも
しくはプロセッサエレメント30に備えられたポート管
理クライアントに対応するポート管理サーバである。図
2のその他の符号は図1と同じである。
【0026】ポート情報に関するアドレス対応表6に
は、内部のホストコンピュータもしくはプロセッサエレ
メント30で実行されるプロセスについてのポート情報
と、そのプロセスが実行されるホストコンピュータもし
くはプロセッサエレメント30のアドレスが示される。
【0027】第2の発明の方法は、内部のネットワーク
を介して複数のホストコンピュータもしくはプロセッサ
エレメント30に接続されるゲートウェイ20におい
て、ホストコンピュータもしくはプロセッサエレメント
30で実行されるプロセスがプロセス間通信で使用する
ポート情報5と、該プロセスを実行する前記ホストコン
ピュータもしくはプロセッサエレメント30のアドレス
との対応表6を設け、対応表6を検索すること、および
プロセスの要求に応じて、ポート情報をプロセスに割り
付けること、対応表6に登録すること、および対応表6
から削除することを特徴とする。
【0028】第2の発明の装置は前記第2の発明の方法
に記載のゲートウェイであって、対応表記憶手段22と
ポート管理サーバ手段25とを備え、前記第2の発明の
方法を実現する。
【0029】一つの並列システムあるいは分散システム
40の中のプロセスから、プロセスの実行開始時にポー
トの割付要求が発行されると、ポート管理クライアント
からポート管理サーバ25にそのポートの発行および登
録を依頼する。ポート管理サーバ25は、対応表記憶手
段22に格納されているポート・アドレス対応表6を参
照し、未使用のポートを選び、その対応関係を対応表6
に登録すると共に選ばれたポートをポート管理クライア
ントに通知する。ポート管理クライアントはプロセスに
そのポートを割り付ける。
【0030】ポートを開放する場合や、プロセスの終了
時には、ポート・アドレス対応表6のエントリはポート
管理サーバ25によって削除される。またポート管理サ
ーバ25はプロセスの要求に応じて対応表を検索しポー
ト情報をプロセスに通知することもある。
【0031】第2の発明によって対応表6を常に更新す
ることができ、また検索することができるので前記第1
の発明による通信宛先管理を維持することが可能にな
る。 (3)本発明の第3は、請求項3および請求項8にそれ
ぞれ記載の通信宛先管理方法および装置であり、前記第
1の発明のプロセス間通信で使用されるパケットのフラ
グメント化が発生した場合に関するものである。図3は
第3の発明の原理図である。
【0032】フラグメントは、上位層パケットから中位
層データグラムへの変換の際に、物理フレームに載るよ
うに中位層データグラムを分解するときに発生する。フ
ラグメント化発生時には、該パケットの識別子と共にフ
ラグメントの順番を示す識別子が全フラグメントに付与
される。
【0033】また物理層の中には転送の順序性が保証さ
れていない物理層があり、これを使用する場合は宛先ポ
ートを含む先頭のフラグメントが先頭以外のフラグメン
トより遅れて到着することがある。
【0034】図3の26がフラグメントを格納するフラ
グメント記憶手段であり、27がフラグメント記憶手段
26を備えたフラグメント処理手段である。フラグメン
ト処理手段27は、対応表記憶手段22、外部ネットワ
ークデータリンク処理手段21、および内部ネットワー
クデータリンク手段24に接続される。図3のその他の
符号は図1と同じである。
【0035】第3の発明の方法は、プロセス間通信中に
パケットのフラグメント化が発生し該通信の宛先ポート
情報を含む先頭フラグメントが他のフラグメントより遅
れて到着する場合に、ゲートウェイである通信宛先管理
装置20においてフラグメント化発生時に付与されるパ
ケット識別子および順番識別子を参照することによっ
て、先頭フラグメントを特定し先頭フラグメントに含ま
れる宛先アドレス7を書き換えてから全フラグメントを
送信することを特徴とする。
【0036】第3の発明の装置は前記第3の発明の方法
に記載のゲートウェイであって、フラグメント処理手段
27を備え、前記第3の発明の方法を実現する。第3の
発明によって、パケット通信の過程でフラグメントが発
生し先頭フラグメントが他のフラグメントより後で到着
しても、前記第1の発明による通信宛先管理が可能にな
る。
【0037】(4)本発明の第4は、請求項4および請
求項9にそれぞれ記載の通信宛先管理方法および装置で
あり、前記第1から第3までの発明のゲートウェイに関
するものである。図4は第4の発明の原理図である。
【0038】図4の28が宛先管理手段23およびフラ
グメント処理手段27とから構成されるデータリンクブ
リッジ手段である。図4のその他の符号は図1と図3と
同じである。
【0039】第4の発明の方法は、ゲートウェイ20に
おいて下位プロトコル4の内のデータリンク層に、外部
ネットワークデータリンク処理部と、内部ネットワーク
データリンク処理部と、データリンクブリッジとを設
け、データリンクブリッジにより、外部ネットワーク1
からのパケットの宛先アドレスを書き換えて、内部ネッ
トワーク2に転送することを特徴とする。
【0040】第4の発明の装置は、前記第4の発明の方
法に記載のゲートウェイ20であって、下位プロトコル
4の内のデータリンク層に、外部ネットワークデータリ
ンク処理手段21と内部ネットワークデータリンク処理
手段24とデータリンクブリッジ手段28とを備え、前
記第4の発明の方法を実現する。
【0041】第4の発明によって外部ネットワーク1か
ら内部ネットワーク2に転送されるパケットは、下位プ
ロトコル4であるデータリンク層で宛先アドレスが書き
換えられることになり、上位プロトコル3の処理を受け
ることがなくデータリンク層でデータリンクブリッジを
形成することになる。
【0042】これにより下位プロトコル4だけで外部ネ
ットワーク1および内部ネットワーク2のプロセス間通
信が可能になり、ゲートウェイ20における負荷を軽減
することができる。
【0043】(5)本発明の第5は、請求項5および請
求項10にそれぞれ記載の通信宛先管理方法および装置
であり、前記第4の発明のゲートウェイを拡張したもの
である。図5は第5の発明の原理図である。
【0044】図5では複数の内部ネットワークデータリ
ンク処理部および複数の内部ネットワークデータリンク
処理手段24が設けられ、複数の内部ネットワーク2が
ゲートウェイであり本発明の通信宛先管理装置20に接
続できる。図5のその他の符号は図1、図3、図4と同
じである。
【0045】第5の発明の方法は、ゲートウェイにおい
て、下位プロトコル4の内のデータリンク層に複数の内
部データリンク処理部を設け、複数の内部ネットワーク
を接続し、複数クラスタ内のプロセス間通信および複数
クラスタと外部ネットワークとのプロセス間通信を行う
ことを特徴とする。
【0046】第5の発明の装置は前記第5の発明の方法
に記載のゲートウェイであって、前記データリンク層に
複数の前記内部ネットワークデータリンク処理手段を備
え、前記第5の発明の方法を実現する。
【0047】第5の発明によって該ゲートウェイを一つ
のハブとしてシステムを構成することが可能になり、該
ゲートウェイに一つのポートを割り付けるだけで複数の
クラスタ間および外部ネットワークとのプロセス間の通
信が可能になる。
【0048】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて詳細に説明する。図6はプロセス間通信にTC
P/IPを使用した場合のデータフォーマットおよび本
発明の実施の形態であるシステム構成図である。
【0049】TCP/IPでプロセス間通信を行う場
合、データはTCPのポートを宛先にして相手先プロセ
スに送られる。ユーザデータはトランスポート層でTC
Pヘッダを、ネットワーク層でIPヘッダを、データリ
ンク層で物理ヘッダをそれぞれ付与されて物理フレーム
を形成する。物理フレームでは物理ヘッダとIPヘッダ
の長さが決まっているので物理フレーム内のTCPの宛
先ポートの位置を特定することができる。
【0050】図6の1は外部のネットワーク、2は内部
のネットワークであり、それぞれローカルエリアネット
ワーク(LAN)を構成する。図6の11はワークステ
ーションであり図1のホストコンピュータもしくはプロ
セッサエレメント10に対応する。
【0051】図6の60はゲートウェイを兼ねるプロセ
ッサエレメントであり、図1のゲートウェイである本発
明通信宛先管理装置20に対応する。31はプロセッサ
エレメントであり、図1のホストコンピュータもしくは
プロセッサエレメント30に対応する。40はゲートウ
ェイ60および複数のプロセッサエレメント31で構成
される並列システムである。
【0052】図6の61と64はそれぞれ外部LANデ
ータリンクと内部LANデータリンクであり、図1の外
部ネットワークデータリンク処理手段21と内部ネット
ワークデータリンク処理手段24に対応する。62はポ
ート・PE対応表であり、図1のポート・アドレス対応
表6に対応する。
【0053】図6の68はデータリンクブリッジであ
り、宛先管理手段23とフラグメント処理手段27から
構成される。69はプロセッサエレメント31にあるポ
ート管理クライアントであり、ゲートウェイ60にある
ポート管理サーバ25と共に並列システム内でのプロセ
スで使用されるポートを管理する。
【0054】図6において、ワークステーション11で
実行されるプロセスAから並列システム40内のプロセ
ッサエレメント31で実行されるプロセスBへ、TCP
/IPで通信を行う場合、プロセスAは、プロセスBの
トランスポート層のポートを宛先に通信を行う。
【0055】送信データは、ワークステーション11に
おいてプロセスAからトランスポート層プロトコル処
理、ネットワーク層プロトコル処理、およびデータリン
ク処理を通して、外部LANに送出される。
【0056】並列システム40のゲートウェイ60で
は、外部LANデータリンク61においてこの送信デー
タを受取り外部LAN用のデータリンク処理を行い、デ
ータリンクブリッジ68へこの物理フレームを渡す。
【0057】データリンクブリッジ68内の宛先管理手
段23ではトランスポート層やネットワーク層のそれぞ
れのプロトコル処理を行わずに、物理フレーム上の宛先
ポートの位置を直接読み、ポートがどのプロセッサエレ
メントに対応付けられているかをポート・PE対応表6
2から判断し、物理フレームにある物理ヘッダの宛先ア
ドレスを書き換えてから、その物理フレームを内部LA
Nデータリンク64に渡す。
【0058】内部LANデータリンク64では、内部L
AN用のデータリンク処理を行い、内部LANにパケッ
トを送出する。プロセスBを実行するプロセッサエレメ
ント31ではパケットを受け取り、データリンク処理、
ネットワーク層プロトコル処理、およびトランスポート
層プロトコル処理を行い、プロセスBに渡す。
【0059】ポート・アドレス対応表62は、並列シス
テム40の中のポート管理クライアント69およびポー
ト管理サーバ25によって管理される。図7にポート管
理クライアントサーバの詳細を示す。
【0060】ポート管理クライアント69はプロセッサ
エレメント31の中にあり、プロセスとのインタフェー
スを持つインタフェース部と、ポート管理サーバ25の
通信部と通信を行う通信部とから成る。
【0061】インタフェース部は既存のポート関連の機
能インタフェースを通して、プロセスからのポートの割
り付け要求や削除要求を受け付け、ポートの割り付けや
削除を行う。ポート管理クライアント69の通信部は、
ポート割り付け要求や削除要求をポート管理サーバ25
に送ったり、ポート管理サーバからの新規番号の通知を
受け取ったりする。
【0062】ポート管理サーバ25はゲートウェイ60
の中にあり、ポート管理クライアント69の通信部と通
信を行う通信部と、ポート・PE対応表62の検索、登
録および削除を行う対応部とから成る。
【0063】ポート管理サーバ25の通信部は、ポート
管理クライアントからのポート割り付け要求や削除要求
を受け取ったり、ポート管理サーバへ新規番号を通知し
たりする。対応部は、ポート管理クライアントからの要
求に従い、ポート・PE対応表62のエントリを検索し
たり、登録したり、削除したりする。
【0064】ポート管理クライアントサーバは以下の手
順で実行される。まず並列システム40内のプロセス
(図7のプロセスB)がポートの割り付け要求を発行す
ると、ポート管理クライアントが、ゲートウェイ60の
ポート管理サーバ25にポートの発行および登録を依頼
する。
【0065】依頼を受けたポート管理サーバ25は、ポ
ート・PE対応表62を参照し、未使用のポートを選
び、その対応関係をポート・PE対応表62に登録する
と共に選ばれたポートをポート管理クライアント69に
通知する。ポート管理クライアント69はプロセスBに
そのポートを割り付ける。
【0066】ポートを開放する場合や、プロセスの終了
時には、ポート・PE対応表62のエントリはポート管
理サーバ25によって削除される。またポート管理サー
バ25はプロセスBの要求に応じて対応表を検索するこ
ともある。
【0067】UNIXアプリケーションではsocke
t等により、トランスポート層プロトコルであるbin
d、connectなどの既存のインタフェースを使っ
てポートを割り付ける。
【0068】図8はフラグメント宛先管理構成図であ
る。図8の(A)はTCP/IPプロトコルにおけるフ
ラグメントの例であり、図3の第3の発明の原理図
(A)に対応する。IはTCP/IPのパケット識別子
であるIP−IDENTIFICATION(IP−I
D)であり、Fは同じく順番識別子であるFLAGME
NTOFFSET(オフセット)である。IとPは共に
発信元のネットワーク層(IP層)で付与される。Pは
トランスポート層(TCP層)の宛先ポートである。
【0069】物理フレームの(a)が先頭フラグメント
であり、(b)が先頭以外のフラグメントである。先頭
フラグメント(a)には宛先ポートが含まれる。物理フ
レームの転送の場合は、フラグメントの順序性が保証さ
れていないハードウェアプロトコルがあり、(b)が先
に到着する場合がある。
【0070】そのためにフラグメント化する時に全フラ
グメントには、パケット固有の識別子であるIP−ID
と、フラグメントの順番を識別するためのオフセットが
付与される。オフセットによりフラグメントの順番を知
ることができる。
【0071】図8の(B)はフラグメント宛先管理構成
図である。66はフラグメントバッファであり図3のフ
ラグメント記憶手段26に対応する。27は図3乃至図
6に示されるフラグメント処理手段27と同じである。
フラグメント処理手段27は、データリンク層プロトコ
ルで外部LANデータリンク61および内部LANデー
タリンク64に接続される。
【0072】またフラグメント処理手段27は、ポート
・PE対応表62に接続され、先頭フラグメントに含ま
れる宛先ポートに対応するプロセッサアドレス(PEア
ドレス)を読み出して、物理ヘッダの宛先アドレスを書
き換える。
【0073】図8の67はIP−ID・PE対応表であ
る。IP−ID・PE対応表67はフラグメント処理手
段27が、フラグメントの物理ヘッダの宛先アドレスを
書き換えるために、IP−IDとPEアドレスの対応を
記憶しておくためにフラグメント処理手段27の中に備
えられる。
【0074】図9はフラグメント処理手段27における
フラグメント処理フロー図である。ステップs1では、
オフセットにより先頭フラグメントかどうかを判定す
る。先頭フラグメントであればステップs2に進み、先
頭フラグメントでなければステップs3に進む。
【0075】ステップs2では、先頭フラグメントに含
まれる宛先ポートにより、対応するPEアドレスをポー
ト・PE対応表62から読み出す。続いてIP−IDと
読み出したPEアドレスの対応をIP−ID・PE対応
表67に登録し、ステップs5に進む。
【0076】ステップs3では、IP−ID・PE対応
表67を参照しIP−IDと宛先PEが既に登録済みか
どうかを判定する。IP−IDと宛先PEが既に登録済
みであれば、ステップs5に進み、未だ登録してなけれ
ばステップs4に進む。
【0077】ステップs4では、そのフラグメントをフ
ラグメントバッファ66に格納し、先頭フラグメント待
ちのためにステップs1に戻る。ステップs5では、I
P−ID・PE対応表67を読出し、各フラグメントの
物理フレームの物理ヘッダ部分にある宛先のプロセッサ
エレメントのPEアドレスを書き換え、ステップs6に
進む。
【0078】ステップs6では、フラグメントバッファ
66に先頭待ちの同じIP−IDを持つフラグメントが
あるかどうかを判定する。同一IP−IDを持つフラグ
メントがあれば、ステップs7に進み、同一IP−ID
を持つフラグメントがなければフラグメント処理を終了
する。
【0079】ステップs7では、フラグメントバッファ
66から処理待ちのフラグメントを取り出しステップs
5に戻る。図10にデータリンクブリッジの構成図を示
す。図10の(A)は、通信宛先管理がデータリンク層
で行われることを示している。図の矢印(1)は、外部
LANからのパケットが通信宛先管理により物理アドレ
スを書き換えられてトランスポート層やネットワーク層
を経由することなしに内部LANに送出され、データリ
ンク層でブリッジしていることを示している。
【0080】矢印(2)は、外部LANからのパケット
が通信宛先管理により、ゲートウェイを兼ねたプロセッ
サエレメント60に宛てたものと判定され、上位層であ
るネットワーク層やトランスポート層に渡されることを
示している。
【0081】矢印(3)は、内部LAN2からのパケッ
トが外部LANに接続されるワークステーション11や
他のホストコンピュータやプロセッサエレメントが宛先
であるので通信宛先管理を経由せず、外部LANに渡さ
れることを示している。
【0082】矢印(4)も、パケットの宛先が外部LA
Nに接続されるワークステーション11や他のホストコ
ンピュータやプロセッサエレメントパケットであるの
で、プロセッサエレメント60から通信宛先管理を経由
せず、外部LANに渡されることを示している。
【0083】矢印(5)と(6)はそれぞれ内部LAN
からプロセッサエレメント60へのパケットおよびプロ
セッサエレメント60から内部LANへのパケットであ
り、やはり通信宛先管理を経由しないで、すなわちデー
タリンクブリッジを通さないで、それぞれプロセッサエ
レメント60の上位層および内部LANに渡されること
を示している。
【0084】図10の(B)は、通信宛先管理手段23
およびフラグメント処理手段27から構成されるデータ
リンクブリッジ68が、データリンク層で外部LANデ
ータリンク61および内部LANデータリンク64に接
続され、またポート・PE対応表62を参照して通信の
宛先管理をしていることを示している。
【0085】図11はデータリンクブリッジの処理フロ
ー図である。まずステップs10で外部LANデータリ
ンクからパケットを受け取りステップs11に進む。こ
の時のパケットのフォーマットは物理フレームである。
【0086】ステップs11では、その物理フレームが
フラグメント化しているかどうかを判定する。フラグメ
ント化していなければ、ステップs12に進み、フラグ
メント化している場合はステップs13に進む。
【0087】ステップs12では、物理フレームの宛先
ポート位置を算定し、その宛先ポートに基づいてポート
・PE対応表62を読出し、宛先の物理アドレスを書き
換える。次にステップs14に進む。
【0088】ステップs13では、図9のフラグメント
の処理フロー図に示す処理を行い、宛先の物理アドレス
を書き換える。次にステップs14に進む。ステップs
14では、自ノードに宛てたものかどうかを判定する。
宛先が自ノードでなければステップs15へ進み、宛先
が自ノードであればステップs16へ進む。
【0089】ステップs15では、内部LANにパケッ
トを送出すべく内部LANデータリンクへ物理アドレス
を書き換えた物理フレームを渡して処理を終了する。ス
テップs16では、データリンク処理を行い、自ノード
すなわちプロセッサエレメント60の上位層にデータを
渡して処理を終了する。
【0090】図12は複数の内部LANデータリンク接
続図である。図12では複数の内部LANデータリンク
64がデータリンク層に設けられ、複数の内部LAN2
がゲートウェイであるプロセッサエレメント60に接続
できることを示している。
【0091】図13は複数のクラスタの通信宛先管理シ
ステム構成図である。並列システム40が複数の独立し
た内部ネットワーク(クラスタ)から構成され、プロセ
ッサエレメント60をゲートウェイとして外部LAN1
を介してワークステーション(WS)に接続されてい
る。
【0092】プロセッサエレメント60にはポート・P
E対応表62を備えており、内部のプロセッサエレメン
トで実行されるプロセスに対応する、プロセッサの物理
アドレスを管理している。従って外部LANに接続され
た例えばワークステーションから見れば、並列システム
の中のプロセッサエレメントの物理アドレスを宛先とし
ないでもよいことになる。
【0093】すなわち並列システム40の中のゲートウ
ェイであるプロセッサエレメント60の物理アドレスを
宛先にすれば、並列システム40の中でプロセスがどの
プロセッサで実行されているかを問題にしなくて済むこ
とになり、外部LANからのプロセス間通信では並列シ
ステム40の中のプロセッサのIPアドレスは一つでよ
いことになる。
【0094】同様に並列システム40の内部でのクラス
タ間のプロセス間通信でも、プロセッサのIPアドレス
は一つでよいことになる。また同様に並列システム40
の内部でのクラスタ内のプロセス間通信でも、プロセッ
サのIPアドレスは一つでよいことになる。
【0095】図14に内部ネットワークに接続される並
列システムの構成図を示す。図14では、本発明の通信
宛先管理装置をホストコンピュータに適用し、プロセス
を行うプロセッサエレメント(PE)を内部ネットワー
クを介して接続している。図14の62と64は、それ
ぞれポート・PE対応表と内部LANデータリンクであ
る。
【0096】尚、本発明の通信宛先管理装置は一つのホ
ストコンピュータあるいは一つのプロセッサエレメント
を兼ねたゲートウェイであってもよいし、ゲートウェイ
専用装置であってもよいことは言うまでもない。図15
に複数クラスタを接続するハブ(HUB)を用いた通信
宛先管理システムの構成図を示す。
【0097】また外部ネットワーク1に他の並列システ
ムあるいは分散システムを接続して大規模な並列システ
ムあるいは分散システムを構成することができる。それ
ぞれの並列システムもしくは分散システムでは、内部で
ネットワークを構成しており、外部ネットワークを介し
てそれぞれのゲートウェイで接続される。図16に大規
模分散処理における通信宛先管理システム構成図を示
す。
【0098】図16ではプロセスAからプロセスBへの
通信の経路を示した。また図16のように発信元(プロ
セスA側)の並列システムでも本発明のゲートウェイを
インストールすれば、プロセスBからプロセスAへの通
信にも本発明の通信宛先管理が適用可能になり、大規模
で通信効率の良い並列システムもしくは分散システムを
構築できる。
【0099】また図16のように外部ネットワーク接続
されるゲートウェイに本発明の通信宛先管理の方法およ
び装置を適用し、内部ネットワークで接続される並列シ
ステム内では、それぞれのシステムで独自のプロトコル
に基づくプロセス間通信を行うこともできる。
【0100】外部ネットワーク上ではTCP/IPなど
の一般プロトコルに基づく通信を行い、それぞれの内部
ネットワーク上のプロセス間通信では、内部で固有の宛
先プロセスのアドレスを用いる。これにより異機種間で
のプロセス間通信を外部ネットワークを通じて行うこと
が可能になる。
【0101】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、下位プロトコルに属するデータリンク層で通信
の宛先管理を実行することができるので、上位プロトコ
ルに必須の処理がゲートウェイでは不要になり、ゲート
ウェイの負荷を低減し通信の相手先のプロセッサに負荷
を分散させることが可能になる、内部ネットワークに1
つのIPアドレスを割り当てることができるのでIPア
ドレスを増やすことなしにホストコンピュータもしくは
プロセッサエレメントを増やすことが可能になると共
に、並列システムもしくは分散システムを1つのシステ
ムとして扱うことが可能になる、プロセス間通信で扱う
宛先アドレスを常に自動的に更新および検索できるので
ユーザは今まで通りの使用法でプロセス間通信を行え
る、フラグメント化に対処しているのでフラグメントが
発生してもフラグメントの順序性を確保できる、ゲート
ウェイのみならず従来からのハブにも適用することがで
きるので、複数クラスタの通信宛先管理が可能になり、
更に大規模な並列もしくは分散システムを構築できると
いう様々な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の発明の原理図
【図2】 第2の発明の原理図
【図3】 第3の発明の原理図
【図4】 第4の発明の原理図
【図5】 第5の発明の原理図
【図6】 本発明実施の形態のTCP/IPデータフォ
ーマットおよびシステム構成図
【図7】 ポート管理クライアントサーバ
【図8】 フラグメントの宛先管理構成図
【図9】 フラグメント処理フロー図
【図10】 データリンクブリッジ構成図
【図11】 データリンクブリッジ処理フロー図
【図12】 複数の内部LANデータリンク接続図
【図13】 複数クラスタの通信宛先管理システム構成
【図14】 内部ネットワークで構成される並列システ
ム構成図
【図15】 ハブを用いた通信宛先管理システム構成図
【図16】 独自プロセス間通信による通信宛先管理シ
ステム構成図
【図17】 ISOの7層参照モデル
【図18】 TCP/IP Internet階層モデ
【図19】 従来のプロセス間通信の説明図
【符号の説明】
1 外部ネットワーク 2 内部ネットワーク 3 上位プロトコル 4 下位プロトコル 5 宛先ポート情報 6 ポート情報に関するアドレス対応表 7 宛先アドレス 10 ホストコンピュータもしくはプロセッサエレメン
トもしくはゲートウェイ 11 ワークステーション 20 ゲートウェイであり、本発明の通信宛先管理装置 21 外部ネットワークデータリンク処理手段 22 対応表記憶手段 23 宛先管理手段 24 内部ネットワークデータリンク処理手段 25 ポート管理サーバ 26 フラグメント記憶手段 27 フラグメント処理手段 28 データリンクブリッジ手段 30 ホストコンピュータもしくはプロセッサエレメン
ト 40 並列あるいは分散システム 60 ゲートウェイを兼ねたプロセッサエレメント 61 外部LANデータリンク 62 ポート・PE対応表 64 内部LANデータリンク 66 フラグメントデータバッファ 67 IP−ID・PE対応表 68 データリンクブリッジ 69 ポート管理クライアント

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部のネットワークを介してホストコン
    ピュータもしくはプロセッサエレメントもしくは他のゲ
    ートウェイに接続され、且つ、 内部のネットワークを介して複数のホストコンピュータ
    もしくはプロセッサエレメントに接続されるゲートウェ
    イを経由して、 上位プロトコルと下位プロトコルから成る階層構造のネ
    ットワークプロトコルによってプロセス間通信を行う場
    合、 通信の相手先プロセスに固有の前記上位プロトコルの宛
    先ポート情報を、前記下位プロトコルのフレームのデー
    タ部分から読み出して、該宛先ポートから宛先の前記内
    部のホストコンピュータもしくはプロセッサエレメント
    のアドレスを調べ、前記下位プロトコルのフレームのヘ
    ッダ部分の宛先アドレスを書き換えることを特徴とする
    並列あるいは分散システムにおける通信宛先管理方法。
  2. 【請求項2】 内部のネットワークを介して複数のホス
    トコンピュータもしくはプロセッサエレメントに接続さ
    れるゲートウェイにおいて、 前記ホストコンピュータもしくはプロセッサエレメント
    で実行されるプロセスがプロセス間通信で使用するポー
    ト情報と、該プロセスを実行する前記ホストコンピュー
    タもしくはプロセッサエレメントのアドレスとの対応表
    を設け、 前記プロセスの実行開始時に、該プロセスの要求に応じ
    て前記ポート情報を該プロセスに割り付け、該ポート情
    報を前記対応表に登録し、該プロセスの実行終了時に、
    該プロセスの要求に応じて前記対応表から該ポート情報
    を削除すると共に、 前記プロセスの要求に応じて、前記対応表を検索し前記
    ポート情報を該プロセスに通知することを特徴とする並
    列あるいは分散システムにおける通信宛先ポート管理方
    法。
  3. 【請求項3】 前記プロセス間通信中にパケットのフラ
    グメント化が発生し、該通信の宛先ポート情報を含む先
    頭フラグメントが他のフラグメントより遅れて到着する
    場合に、 前記フラグメント化発生時に全フラグメントに付与され
    る該パケットの識別子と共にフラグメントの順番を示す
    識別子を参照することによって、前記先頭フラグメント
    を特定し、該先頭フラグメントに含まれる前記下位プロ
    トコルのフレームのヘッダ部分の宛先アドレスを書き換
    えてから全フラグメントを送信することを特徴とする請
    求項1に記載の並列あるいは分散システムにおけるフラ
    グメントの通信宛先管理方法。
  4. 【請求項4】 前記ゲートウェイにおいて、前記下位プ
    ロトコルの内のデータリンク層に、 外部ネットワークとのインタフェースを持つ外部ネット
    ワークデータリンク処理部と、内部ネットワークとのイ
    ンタフェースを持つ内部ネットワークデータリンク処理
    部と、前記外部ネットワークデータリンク処理部と前記
    内部ネットワークデータリンク処理部の橋渡しをするデ
    ータリンクブリッジとを設け、 データリンクブリッジにより前記外部ネットワークから
    のパケットの宛先アドレスを書き換えて前記内部ネット
    ワークに転送することを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の並列あるいは分散システムにおける通信宛
    先管理方法。
  5. 【請求項5】 前記ゲートウェイ内の前記データリンク
    層に、複数の前記内部データリンク処理部を設け、 複数の内部ネットワーク用のデータリンクを接続し、複
    数クラスタ内のプロセス間通信および複数クラスタと外
    部ネットワークとのプロセス間通信を行うことを特徴と
    する請求項4に記載の並列あるいは分散システムにおけ
    る通信宛先管理方法。
  6. 【請求項6】 上位プロトコルと下位プロトコルから成
    る階層構造のネットワークプロトコルによってプロセス
    間通信を行うためのゲートウェイであって、 外部のネットワークを介してホストコンピュータもしく
    はプロセッサエレメントもしくは他のゲートウェイを接
    続するためのインタフェースを持つ外部ネットワークデ
    ータリンク処理手段と、 内部のネットワークを介して複数のホストコンピュータ
    もしくはプロセッサエレメントを接続するためのインタ
    フェースを持つ内部ネットワークデータリンク処理手段
    と、 前記内部のネットワークに接続されるホストコンピュー
    タもしくはプロセッサエレメントで実行されるプロセス
    がプロセス間通信で使用するポート情報と、該プロセス
    を実行する前記内部のホストコンピュータもしくはプロ
    セッサエレメントのアドレスとの対応表を格納しておく
    対応表記憶手段と、 前記対応表記憶手段、前記外部ネットワークデータリン
    ク処理手段、および前記内部ネットワークデータリンク
    手段に接続され、前記プロセス間通信の宛先を管理する
    宛先管理手段とを備え、 前記外部ネットワークデータリンク処理手段によって得
    られる通信の相手先プロセスに固有の前記上位プロトコ
    ルの宛先ポート情報を、前記下位プロトコルのフレーム
    のデータ部分から読み出し、 前記記憶手段に格納された前記対応表から前記宛先ポー
    トに対応する宛先のホストコンピュータもしくはプロセ
    ッサエレメントのアドレスを読み出し、 前記下位プロトコルのフレームのヘッダ部分の宛先アド
    レスを書き換え、 前記内部ネットワークデータリンク手段を経由して前記
    内部のホストコンピュータもしくはプロセッサエレメン
    トに送信することを特徴とする並列あるいは分散システ
    ムにおける通信宛先管理装置。
  7. 【請求項7】 内部のネットワークを介して複数のホス
    トコンピュータもしくはプロセッサエレメントに接続さ
    れるゲートウェイであって、 前記ホストコンピュータもしくはプロセッサエレメント
    で実行されるプロセスがプロセス間通信で使用するポー
    ト情報と、該プロセスを実行する前記ホストコンピュー
    タもしくはプロセッサエレメントのアドレスとの対応表
    を格納しておく対応表記憶手段と、 前記ホストコンピュータもしくはプロセッサエレメント
    に備えられたポート管理クライアント手段を介して前記
    プロセスから発生する要求を処理するポート管理サーバ
    手段とを備え、 前記ポート管理サーバ手段によって、前記ポート情報を
    前記プロセスに割り付け、該ポート情報を前記対応表記
    憶手段に登録し、前記対応表記憶手段から該ポート情報
    を削除すると共に、 前記プロセスの要求に応じて前記対応表記憶手段を検索
    し前記ポート情報を該プロセスに通知することを特徴と
    する並列あるいは分散システムにおける通信宛先管理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記対応表記憶手段、前記外部ネットワ
    ークデータリンク処理手段、および前記内部ネットワー
    クデータリンク手段に接続され、フラグメントを格納す
    るフラグメント記憶手段を備えたフラグメント処理手段
    を備え、 前記プロセス間通信中にパケットのフラグメント化が発
    生し、該通信の宛先ポート情報を含む先頭フラグメント
    が、他のフラグメントより遅れて到着する場合に、 前記フラグメント化発生時に全フラグメントに付与され
    る該パケットの識別子と共にフラグメントの順番を示す
    識別子を参照することによって、前記先頭フラグメント
    を特定し、該先頭フラグメントに含まれる前記下位プロ
    トコルのフレームのヘッダ部分の宛先アドレスを書き換
    えてから全フラグメントを送信することを特徴とする請
    求項6に記載の並列あるいは分散システムにおけるフラ
    グメントの通信宛先管理装置。
  9. 【請求項9】 前記下位プロトコルの内のデータリンク
    層に、 前記外部ネットワークデータリンク処理手段と、前記内
    部ネットワークデータリンク処理手段と、 前記宛先管理手段および前記フラグメント処理手段とか
    ら構成されるデータリンクブリッジ手段とを備え、 前記データリンク層で、前記外部ネットワークからのパ
    ケットを該宛先アドレスに応じて前記内部ネットワーク
    に転送することを特徴とする請求項6〜8のいずれかに
    記載の並列あるいは分散システムにおける通信宛先管理
    装置。
  10. 【請求項10】 前記データリンク層に複数の前記内部
    ネットワークデータリンク処理手段を備え、 複数の内部ネットワークを接続し、外部ネットワークと
    のプロセス間通信を行うことを特徴とする請求項9に記
    載の並列あるいは分散システムにおける通信宛先管理装
    置。
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