JPH09198515A - 合成テクスチャで画像のエリアを埋め戻す方法及び合成テクスチャの生成方法 - Google Patents

合成テクスチャで画像のエリアを埋め戻す方法及び合成テクスチャの生成方法

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JPH09198515A
JPH09198515A JP8338263A JP33826396A JPH09198515A JP H09198515 A JPH09198515 A JP H09198515A JP 8338263 A JP8338263 A JP 8338263A JP 33826396 A JP33826396 A JP 33826396A JP H09198515 A JPH09198515 A JP H09198515A
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texture
area
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JP8338263A
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Dennis L Venable
エル.ベナブル デニス
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    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T11/002D [Two Dimensional] image generation
    • G06T11/001Texturing; Colouring; Generation of texture or colour

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像を合成する際の境界のアーチファクトを
最小にする。 【解決手段】 本発明の合成テクスチャで画像のエリア
を埋め戻す方法は、画像からテクスチャ標本を選択する
ステップ(S1)を含み、埋め戻される画像のエリアを
識別するステップ(S3)を含み、合成テクスチャの推
定を生成するステップ(S5)を含み、所定の空間ドメ
イン制約を前記推定に適用するステップ(S7)を含
み、空間制約付き推定にフーリエ変換を実行するステッ
プ(S9)を含み、変換された推定に所定のスペクトル
ドメイン制約を適用するステップ(S11)を含み、ス
ペクトル制約付き推定に逆フーリエ変換を実行して、合
成テクスチャを生成するステップ(S13)を含み、埋
め戻される画像のエリアに合成テクスチャを挿入するス
テップを含む、ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像中のバックグ
ラウンドテクスチャを合成するシステム又は方法に関す
る。より詳細には、本発明は、画像中の不要なオブジェ
クト又は領域を合成されたバックグラウンドテクスチャ
と置き換え、削除された領域の境界エッジをスムーズに
できるシステム又は方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】製品印
刷環境では、画像の印刷準備には、画像中の不要なオブ
ジェクト又は領域を削除することが必要である。例えば
画像は、ボールがあるのが望ましくない芝生の庭の中に
ボールを有することがある。従来的には、不必要なオブ
ジェクトや領域を画像から除去するには、芝生の庭のボ
ールのない領域を電子的にコピーしてボールの上に貼り
つけていた。このプロセスは、一般にクローニング(cl
oning )として知られている。
【0003】クローニングは不要なオブジェクト又は領
域を画像から除去する方法を提供するが、このプロセス
は、オリジナルのバックグラウンドとバックグラウンド
上に新たに貼りつけられたものとの間に境界アーチファ
クトを有する画像を生成する傾向がある。換言すれば、
不要なオブジェクトを画像から除去するのに従来のクロ
ーニング方法を用いると、得られる画像は、操作プロセ
スの検出を簡便化できる境界アーチファクトを有するば
かりでなく、画像の美観が損なわれる可能性がある。従
って、不要なオブジェクトの置換えに用いられるバック
グラウンド画像とオリジナルのバックグラウンドとの間
の境界アーチファクトを最小にしつつ、不要なオブジェ
クトを除去できる方法を提供することが望ましい。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様は、画像
のエリアを合成されたテクスチャで埋め戻す方法であ
る。この方法は、画像からテクスチャ標本を選択し、埋
め戻される画像のエリアを識別する。その後、この方法
は合成テクスチャの初期推定を生成し、所定の空間ドメ
イン制約を初期推定に適用し、空間制約付き推定にフー
リエ変換を実行し、変換された推定に所定のスペクトル
ドメイン制約を適用し、スペクトル制約付き推定に逆フ
ーリエ変換を実行して合成テクスチャを生成する。この
合成テクスチャは、埋め戻される画像のエリアに挿入さ
れる。
【0005】本発明の別の態様は、合成テクスチャを生
成する方法である。この方法は、画像からテクスチャ標
本を選択し、埋め戻される画像のエリアを識別する。そ
の後、この方法は合成テクスチャの初期推定を生成し、
所定の空間ドメイン制約を初期推定に適用し、空間制約
付き推定にフーリエ変換を実行し、変換された推定に所
定のスペクトルドメイン制約を適用し、スペクトル制約
付き推定に逆フーリエ変換を実行して合成テクスチャを
生成する。
【0006】本発明の更なる目的と利点は、本発明の種
々の特徴を示す以下の記述から明白になるであろう。
【0007】本発明の種々の特徴を総括的に理解するた
めに、図面を参照する。図面及び以下の記載を通じて、
同一又は同等のエレメント又はステップの表示には同一
の参照番号を用いる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の1つの実施の形
態に従うテクスチャ合成プロセスを示すフローチャート
を示す。図1で示されるように、ステップS1はテクス
チャ標本を選択する。上記のように、本発明の目的は、
周囲エリアに対して適当だと思われる合成テクスチャで
画像のエリアを埋め戻すことである。この目的を満たす
ために、本発明は埋め戻し材料として使用されるテクス
チャに類似するテクスチャを有する画像の近隣領域をイ
ンタラクティブに選択する。これらの選択された領域
は、テクスチャ標本として知られる。
【0009】選択された標本領域は、従来の正規化プロ
セスを用いて正規化される(好適な正規化プロセスにつ
いては後述する)。次いで、空間周波数の確率密度を表
す正規化された標本の平均フーリエ変換モジュラス(絶
対値)が計算され、その後実行されるオペレーションに
おけるスペクトルドメイン制約として用いられる。これ
についてはより詳細に後述する。
【0010】ステップS1の完了後、本発明は合成され
る画像エリアが識別されるステップS3に進行する。言
い換えると、合成されるエリアを含む画像の領域が選択
される。この領域は、バックグラウンドの部分であるピ
クセルと削除されるエリアの部分であるピクセルを含
む。この領域のバックグラウンドピクセルは、後述され
るオペレーションに空間ドメイン制約を適用するために
使用される。この領域内の合成される実際の領域は、当
該領域と関連するピクセルを消去することにより識別さ
れる。
【0011】ステップS5では合成エリアの初期推定が
作成される。本発明の好適な実施の形態では、選択され
た合成エリア全体は、合成されるべき実際のエリア(削
除されたエリア)に関連するピクセルがゼロで充填され
るように正規化される。
【0012】ステップS7では、ステップS5で作成さ
れた初期推定に空間ドメイン制約が適用される。本発明
の好適な実施の形態では、選択された画像エリアの非タ
ーゲットピクセルが合成領域にコピーされて、既知のバ
ックグラウンドピクセルの連続性を保持する制約が提供
される。
【0013】識別された合成エリアに空間ドメイン制約
が適用された後、本発明はステップS9でフーリエ変換
を実行してスペクトル関数を得る。その後、ステップS
11でスペクトル関数にスペクトルドメイン制約が適用
される。本発明の好適な実施の形態では、スペクトルド
メイン制約は、ステップS1で計算された標本の平均フ
ーリエ変換モジュラスをスペクトル関数にコピーするこ
とにより適用され、新たな関数が得られる。スペクトル
ドメイン制約により、合成エリアは標本領域のスペクト
ル特徴を維持させられ、これにより正確なテクスチャが
保持される。
【0014】一旦スペクトルドメイン制約が適用される
と、本発明は新たな関数に逆フーリエ変換を実行して合
成領域の新たな推定を得る。なお、ステップS7、S
9、S11及びS13は、消去されたピクセルとバック
グラウンドピクセルの境界におけるアーチファクトを低
減するプロセスを提供する。
【0015】ステップS15において、合成領域の新た
な推定が分析され、この推定が適切かどうかが決定され
る。この推定が適切であれば、ステップS17は合成画
像の正規化を解除し、消去又は削除された領域を合成さ
れたテクスチャで埋め戻す。しかしながらステップS1
5で合成領域の新たな推定が適切でないと決定されれ
ば、本発明はステップS7、S9、S11及びS13を
再度実行して、新たな推定を生成する。従って、本発明
は反復プロセスを提供して画像の合成テクスチャを生成
又は作成する。ステップS7、S9、S11及びS13
のその後の反復プロセスでは、ステップ13で生成され
た新たな合成テクスチャがステップS7における反復プ
ロセスを再開する時の推定として用いられる。
【0016】図2は、正規化されていない画像データA
のグラフィック表現を示す。この画像データAを正規化
するには、局所領域をゼロ平均輝度に減少することによ
って、テクスチャ又は小さなスケールの輝度変化を保持
しながら画像の局所領域内の大きなスケールの輝度の変
化を取り除くように正規化プロセスが用いられる。かか
る1つの正規化プロセスは表面正規化と呼ばれ、本発明
の好適な実施の形態で使用する。
【0017】表面正規化に関して言えば、正規化プロセ
スは、二次の多項式関数に対する最小自乗フィットを使
用して表面を画像輝度にフィットする。さらに、多項式
関数は必要な次数であってよい。例えば多項式関数は、
p(x,y)=c0 +c1 x+c2 y+c3 xy+c4
2 +c5 2 +c6 2 2 であり得る。
【0018】係数が最小自乗法を用いて求められると、
画像ピクセルは、対応する多項式関数の値を減ずること
により正規化される。従って各ピクセルは、正規化され
たデータの領域を生成するように処理される。この処理
を表現したものが図2で示されるが、この図ではaは画
像輝度を表し、bは表面を画像輝度にフィットするのに
用いられる多項式関数を表す。この正規化の結果は図3
の曲線cで示される。図3で示されるように、表面正規
化は、局所領域からかなり複雑な輝度勾配を取り除いて
ゼロ平均輝度画像を得る。
【0019】他のタイプの正規化プロセスを本発明と関
連して使用することができる。例えば、画像の全ピクセ
ル値を加算して平均値を得るゼロ平均正規化プロセスが
ある。この正規化プロセスでは、各ピクセルの画像輝度
から平均値が減算され、ゼロ平均を有する画像が得られ
る。
【0020】本発明に適用可能な第3の正規化プロセス
は、Z正規化プロセスである。この正規化プロセスで
は、画像の全ピクセル値が加算され、平均値が得られ
る。次いで平均値が画像から減算され、この減算から得
られた値が標準偏差で割算される。このプロセスでもゼ
ロ平均を有する画像が得られる。
【0021】故に、正規化プロセスがテクスチャ又は小
さいスケールの輝度変化を保持しながら及び局所領域を
ゼロ平均輝度に減少しながら画像の局所領域内の大きな
スケールの輝度変化を除去できる限り、任意の正規化プ
ロセスを本発明と共に使用することができる。正規化プ
ロセスは、上述のプロセスのいずれかを又はそれらを段
階的構成で組み合わせて含むことができる。
【0022】図1に関して上に概説したように、本発明
の合成プロセスは、一般化される射影による復元、詳細
には振幅(絶対)値からの復元(RFM)に基づく。或
る画像が周囲のテクスチャにマッチする合成テクスチャ
と置き換えられるべき小領域Rを含むとすると、合成プ
ロセスは、領域Rを完全に包含すると共に十分な数のバ
ックグラウンドテクスチャのピクセルを含むような大き
さの矩形の画像サブセットSを画定する。次に、合成プ
ロセスはRを含まないSの領域であるを画定し、Sと
同じサイズの矩形領域Ei を1つ以上画定する。このE
i は合成されるべきパターンに類似するテクスチャパタ
ーンのみを含む。領域Ei は標本領域として知られる。
【0023】次いでプロセスは、標本領域Ei のフーリ
エ変換の平均モジュラスであるM(ω)を計算する。M
(ω)は、所望のバックグラウンドテクスチャにおける
空間周波数の確率密度を表す。さらに、この説明を容易
にするために、S(x,y)は領域Sの画像輝度パター
ンを規定し、同様にR(x,y)はRの画像輝度パター
ンを規定し、gk (x,y)はR上に合成テクスチャを
含むS(x,y)のk番目の推定であるとする。
【0024】合成プロセスは、許容できる品質が得られ
るまで領域Sの画像データにおいて空間制約及びスペク
トル制約を反復して適用する。本発明の好適な実施の形
態では、許容できる品質はオペレータにより決定され
る。
【0025】空間制約は既知のバックグラウンドピクセ
ルを保持するために使用される、即ち、の要素である
ピクセルはそれらのオリジナルの値を保持する。一方、
スペクトル制約は合成のモジュラスをM(ω)即ち標本
領域の平均モジュラスとするために使用される。これら
の制約の適用は関数のセットへの射影オペレーションに
より規定される。
【0026】本発明の合成に含まれる2セットの関数は
以下の通りである;関数セットξ1は、領域上の
(x,y)により規定されるピクセル値を有する領域S
に対する空間において制限され、関数セットξ2 は、平
均標本モジュラスM(ω)に等しいフーリエ変換振幅値
を有する。故に、
【0027】
【外1】
【0028】上記式中、g(x)はピクセル輝度(簡単
なように1次元的に表示する)であり、G(ω)はg
(x)のフーリエ変換である。
【0029】ξ1 への射影P1 とξ2 への射影P2 は、
以下の式により与えられる。
【0030】
【外2】
【0031】ここでΦ(ω)はG(ω)の位相である。
【0032】このプロセスはgn+1 =T1 2 n 、T
i =1+λi (Pi −1)、i=1、2として反復を規
定する。しかしながら、緩和パラメータはλ1 =λ2
1にセットできるので、反復はgn+1 =P1 2 n
減じられる。さらに、反復式はgn+1 =P2 1 n
交換され、空間制約は最初に適用され、続いてスペクト
ル制約が適用される。最終の合成領域における領域R付
近及び領域におけるピクセルは、元のピクセル値に等
しくない可能性があるが、合成領域のエッジにおける連
続性は改善される。
【0033】図1に関して述べた反復プロセスはk番目
の反復に対して以下のように要約されることができる。
【0034】
【外3】
【0035】上記のように、画像データの適切な正規化
により、合成の品質がかなり向上され、反復の所要回数
が減る。正規化は、テクスチャ又は小さいスケールの変
化を維持しながら画像の局所領域内の大きいスケールの
輝度勾配を取り除くように用いられる。正規化は合成反
復を開始する前に画像領域Sに対して行われると共に、
平均モジュラスM(ω)を求める前に全ての標本Ei
対しても行われる。従って平均モジュラスはテクスチャ
をより表すと共に、低い空間周波成分にあまり影響され
ない。
【0036】本発明の好適な実施の形態では、正規化は
局所画像エリアの輝度勾配をN次の2次元多項式関数に
フィットすることにより行われる。次いで、フィットさ
れた分布が画像領域Sからピクセル毎に減算されると、
正規化された画像領域が生成される。本発明の合成反復
は、正規化された画像領域に適用される。フィットされ
た分布は合成反復の値に加算され、最終的な合成画像領
域が生成される。
【0037】典型的な正規化の多項式は以下のように与
えられる。 p(x,y)=c0 +c1 x+c2 y+c3 xy+c4
2 +c5 2 +c62 2
【0038】任意の次数の多項式が可能であることが明
白である。多項式フィットの係数は以下により決定され
る:
【0039】
【外4】
【0040】本発明を容易により理解するために、本発
明が埋め戻しのための合成テクスチャを如何に提供する
かについて以下の記載で説明する。
【0041】合成される領域を含む矩形領域Sが選択さ
れる。Sはバックグラウンドの部分であるピクセルと
合成される領域Rのピクセルとを含む。バックグラウン
ドピクセルが用いられて空間ドメイン制約が適用され
る。好適な実施の形態では、領域Sはマウスを用いて矩
形を掃引することにより選択され、領域Rはマウスを用
いてピクセルを消去することにより識別される。
【0042】上記のように、本発明の目的は周辺エリア
として適切だと思われるテクスチャで画像の領域を合成
することである。適切に規定するために、埋め戻される
テクスチャに類似するテクスチャを有する標本領域Ei
が選択される。芝生の庭からボールを取り除く場合に
は、標本は芝生領域近くにあり得る。標本は上述の正規
化プロセスの1つを用いて正規化される。正規化される
標本の平均フーリエ変換モジュラスが計算され、反復合
成プロセスにおけるスペクトルドメイン制約として使用
される。少なくとも1つの標本が必要である。好適な実
施の形態では、標本Ei はマウスを用いて矩形を掃引す
ることにより選択される。Ei の寸法は、計算上の簡便
さのためにSの寸法に制限され得る。
【0043】合成反復プロセスは反復を開始するために
合成領域の初期推定g0 (x,y)を必要とする。正規
化によりゼロ平均輝度が得られるので、g0 (x,y)
はゼロで充たされる。その後空間ドメイン制約が推定g
k (x,y)に適用され、g' k (x,y)が得られ
る。これは反復される4つのステップの第1ステップで
ある。各反復に対して、領域からのピクセル値
(x,y)は合成領域にコピーされる。この制約は既知
のバックグラウンドピクセルの連続性を保持する。
【0044】次いでg' k (x,y)のフーリエ変換が
実行されてスペクトル関数Gk (u,v)が得られ、予
め計算された標本の平均モジュラスM(ω)をG
k (u,v)にコピーすることによりこの関数にスペク
トルドメイン制約が適用され、G’ k (u,v)が得ら
れる。この制約により、合成領域は選択された標本領域
の特定の特徴を維持させられるので、正確なテクスチャ
が保持される。その後、逆フーリエ変換がG’k (u,
v)に実行され、合成エリアの次の推定g' k+1 (x,
y)が得られる。
【0045】合成領域の品質が適切であれば、最終の合
成領域S’が推定gk+1 (x,y)に対してピクセル毎
に正規化多項式に加算される。合成領域が不適切であれ
ば、この不適切な領域を初期推定として用いてこれに対
して空間ドメイン制約を適用することによりプロセスが
繰り返される。
【0046】画像領域における埋め戻しのためのテクス
チャの合成の一例を図4〜図11を用いて以下に説明す
る。
【0047】上記のように、画像の印刷の準備にはしば
しば、画像中の不要なオブジェクト又は領域を取り除く
ことが必要である。以下の説明例では、図4で示される
ように、本発明を用いて、ハウス2の画像1を不動産カ
タログに掲載するように整える処理が行われる。図4で
示されるように、画像は木3を有する芝生領域4の前庭
に転がるボール5を含む。この例では、前庭からボール
5を取り除き、ボール5の占める領域を適切な芝生のテ
クスチャで埋め戻すことが望ましい。
【0048】上述のように、本発明はまず、埋め戻し画
像を合成する際に使用されるテクスチャ標本を選択す
る。テクスチャ標本を選択する一例を図9で示す。図9
で示されるように、テクスチャ標本として領域7が選択
される(実際のテクスチャ標本13を図10でより詳細
に示す)。選択されたテクスチャ標本7は、現在はボー
ル5が占めている領域に埋め戻される芝生のテクスチャ
4を含む。
【0049】本発明の好適な実施の形態では、標本7
は、カーソルにより画像上で矩形をドラッグすることに
より選択される。矩形が一旦作成されると、ユーザは、
グラフィックユーザインタフェースボタンを起動するか
又はキーボード上の特定のキーをたたくかのいずれかに
より標本を選択できる。本発明の好適な実施の形態で
は、選択された標本は図10で示されるように標本ウィ
ンドウにディスプレイされ、そのモジュラスは別のモジ
ュラスウィンドウにディスプレイされる。
【0050】テクスチャ標本が選択されると、合成され
る領域を含む画像領域が選択される。この選択プロセス
を図5で示す。より詳細には、図5は、バックグラウン
ドの部分であるピクセルと削除されるべき領域5の部分
であるピクセルとを含む選択領域6を示す。
【0051】本発明の好適な実施の形態では、選択は、
画像上で矩形を所望のロケーションまでドラッグするこ
とにより識別される。所望のロケーションに矩形6が作
成されると、ユーザはスクリーン上でグラフィックユー
ザインタフェースボタンを起動させるか又はキーボード
上の所定のキーを起動させるかのいずれかにより選択を
実行できる。
【0052】本発明の好適な実施の形態では、図6で示
されるように選択された領域は選択ウィンドウ内にディ
スプレイされる。より詳細には、図6は除去されるべき
オブジェクト5とバックグラウンド領域4(芝生の庭)
を有する選択領域を示す。
【0053】選択したものが選択ウィンドウ内に置かれ
ると、図7で示されるように対象領域又は削除されるべ
きオブジェクト12に関連するピクセルが消去される。
本発明の好適な実施の形態では、対象とするピクセル領
域の消去は、対象ピクセルを消去するための選択ウィン
ドウ内でマウスを用いてカーソルをクリック及びドラッ
グすることにより識別される。図8は、図7で示される
選択ウィンドウから消去された実際のオブジェクト5を
示す。
【0054】上述のように、次いで本発明は合成プロセ
スを開始する際に使用される初期推定を作成する。本発
明の好適な実施の形態では、初期推定が合成ウィンドウ
にディスプレイされる(適切な正規化解除後)。次い
で、初期推定に空間ドメイン制約を適用し、空間制約付
き推定にフーリエ変換を実行し、フーリエ変換により生
成されたスペクトル関数にスペクトルドメイン制約を適
用し、スペクトル制約付き関数に逆フーリエ変換を実行
することにより、初期推定が処理される。
【0055】上述のように、逆フーリエ変換の結果、合
成領域の次の推定が提供される。本発明の好適な実施の
形態では、正規化解除された次の推定が合成ウィンドウ
にディスプレイされるので、ユーザは埋め戻し材料とし
て使用される合成領域を十分に検討できる。
【0056】ユーザが新しい合成領域を不適当だと思え
ば、本発明の好適な実施の形態では、ユーザがグラフィ
ックユーザインタフェースボタン又はキーボード上の所
定のキーを繰り返し選択することにより、推定がユーザ
の調査に対して再度ディスプレイされる前に合成プロセ
スがN回反復され、新たなN回目の合成領域が初期推定
合成領域と置き換えられる(Nは1以上の全ての数であ
る)。
【0057】一方、ユーザが合成領域を適切だと思え
ば、ユーザが実行グラフィックユーザインタフェースボ
タンを選択することにより、図11で示されるように合
成された選択領域がオリジナルの画像中に永久にセーブ
される。
【0058】本発明は1つの方法として記載されるが、
汎用計算機、パーソナルコンピュータ、又は専用若しく
は特殊なディジタル画像処理デバイスにおいて容易に実
行されることができる。本発明の好適な実施の形態で
は、合成プロセスは、スキャナ、ネットワーク、ファイ
ルサーバ、及び/又はプリンタに接続され得るパーソナ
ルコンピュータにおいて実行される。
【0059】要約すると、本発明は合成領域の推定に空
間ドメイン制約を適用し、空間制約付き制約にフーリエ
変換を実行し、スペクトル関数にスペクトルドメイン制
約を適用し、スペクトル制約付きの値に逆フーリエ変換
を実行して、オブジェクトが削除された画像中の埋め戻
し材料として使用できる合成領域を得る。
【0060】さらに、このプロセスは合成領域の品質が
許容できるまで空間及びスペクトルドメインの両方を反
復することができる。この合成プロセスを使用すること
により、本発明は削除されたオブジェクトに対応する領
域を新たに合成されたテクスチャで埋め戻すことができ
ると共に、元のバックグラウンドと合成された画像との
間の境界のアーチファクトを最小化できる。
【0061】上述した種々の実施形態を参照して本発明
を説明したが、本発明は上記詳細に限定されず、特許請
求の範囲内に含まれる変更及び変化をカバーするものと
意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成プロセスを示すフローチャートで
ある。
【図2】正規化されていない画像データをグラフィック
に示す図である。
【図3】正規化された画像データをグラフィックに示す
図である。
【図4】本発明の概念に従って埋め戻される画像を示
す。
【図5】取り除かれるべき領域を有する画像を示すディ
スプレイウィンドウを示す図である。
【図6】図5の取り除かれるべき領域を示すディスプレ
イウィンドウを示す図である。
【図7】図6で示される領域内にオブジェクトの除去を
示すディスプレイウィンドウを示す図である。
【図8】図7から除去されたオブジェクトを示す図であ
る。
【図9】選択されたテクスチャ標本を有する画像を示す
ディスプレイウィンドウを示す図である。
【図10】図9の選択されたテクスチャ標本を示すディ
スプレイウィンドウを示す図である。
【図11】本発明の概念に従って生成された合成バック
グラウンドテクスチャを含む処理画像を示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成されたテクスチャで画像のエリアを
    埋め戻す方法であって、(a)画像からテクスチャ標本
    を選択するステップを含み、(b)埋め戻される画像の
    エリアを識別するステップを含み、(c)合成テクスチ
    ャの推定を生成するステップを含み、(d)所定の空間
    ドメイン制約を前記推定に適用するステップを含み、
    (e)空間制約付き推定にフーリエ変換を実行するステ
    ップを含み、(f)変換された推定に所定のスペクトル
    ドメイン制約を適用するステップを含み、(g)スペク
    トル制約付き推定に逆フーリエ変換を実行して、合成テ
    クスチャを生成するステップを含み、(h)埋め戻され
    る画像のエリアに合成テクスチャを挿入するステップを
    含む、ことを特徴とする合成テクスチャで画像のエリア
    を埋め戻す方法。
  2. 【請求項2】 合成テクスチャを生成する方法であっ
    て、(a)画像からテクスチャ標本を選択するステップ
    を含み、(b)埋め戻される画像のエリアを識別するス
    テップを含み、(c)合成テクスチャの推定を生成する
    ステップを含み、(d)所定の空間ドメイン制約を前記
    推定に適用するステップを含み、(e)空間制約付き推
    定にフーリエ変換を実行するステップを含み、(f)変
    換された推定に所定のスペクトルドメイン制約を適用す
    るステップを含み、(g)スペクトル制約付き推定に逆
    フーリエ変換を実行して、合成テクスチャを生成するス
    テップを含む、ことを特徴とする合成テクスチャの生成
    方法。
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