JPH09198157A - 子装置管理方式 - Google Patents

子装置管理方式

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JPH09198157A
JPH09198157A JP8008024A JP802496A JPH09198157A JP H09198157 A JPH09198157 A JP H09198157A JP 8008024 A JP8008024 A JP 8008024A JP 802496 A JP802496 A JP 802496A JP H09198157 A JPH09198157 A JP H09198157A
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JP8008024A
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English (en)
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Osamu Yamamoto
修 山本
Michita Nakazawa
通太 中澤
Akihiro Kameda
章浩 亀田
Chiwa Ueno
千和 上野
Yoshiji Matsumoto
由二 松本
Kazuhiro Matsumoto
和宏 松本
Yukiko Tominaga
有紀子 冨永
Kumiko Yokozuka
久美子 横塚
Hajime Seto
弌 瀬戸
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は子装置管理方式に関し、多種多様な
複数の子装置を効率良く制御・管理可能な子装置管理方
式の提供を課題とする。 【解決手段】 機能の異なる複数の子装置が親装置の管
理下で動作するシステムの子装置管理方式において、自
己の機能種別、機能水準に関する仕様情報を備える子装
置a〜cと、各子装置についての仕様情報を含むシステ
ムの構成情報を保持する親装置とを備え、親装置は子装
置の組込に際して自己の構成情報と該子装置の仕様情報
とを照合すると共に、該仕様情報がシステムに組込許容
範囲内の場合は該子装置をシステムに組み込む。好まし
くは、システムの構成情報は子装置毎の実装位置情報の
記憶エリアを備え、親装置は任意の位置の子装置をシス
テムに組み込んだことにより該子装置の記憶エリアに実
装位置情報を記録する。又はシステムの構成情報は予め
規定した子装置毎の実装位置情報を含み、親装置は規定
位置に規定仕様の子装置が実装されたことにより該子装
置をシステムに組み込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は子装置管理方式に関
し、更に詳しくは機能の異なる複数の子装置が親装置の
管理下で動作するシステムの子装置管理方式に関する。
この種のシステムの代表的なものに交換機、伝送装置等
の通信システムがある。この種の通信システムでは機能
種別、機能水準の異なる多種多様な子装置(機能ユニッ
ト,基板等)が多数混在しており、各子装置の効率良い
制御・管理のみならず、システム導入の際及びシステム
稼働後における子装置実装/交換作業の信頼性及び簡易
性が課題となっている。
【0002】
【従来の技術】従来、各子装置はコネクタ形状等の物理
的手段により規定の位置(スロット)以外には挿入でき
ないようにされており、子装置実装/交換作業の信頼性
を図っていた。しかし、子装置の機能種別毎に物理的手
段を変えるのは煩雑であり、システムの設計、製造に大
きな負担が掛かる。まして、機能水準(版数,バージョ
ン等)毎にも物理的手段を変えるとなると、もはやこれ
は現実的ではない。しかるに、機能種別が同一でも機能
水準を誤ると、システムは正常に稼働しない。
【0003】また従来は、各子装置が自己の運用状態を
監視しており、親装置の子装置管理能力が低下してい
た。しかるに、子装置の異常の種類によってはシステム
にも重大な影響を与えることがあり、親装置にも十分な
監視体制が要求される。そこで、緊急時に親装置が子装
置から詳細情報を収集しようとすると、制御線を介して
の情報収集が煩雑し、他の子装置の制御・監視に支障が
生じる問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題に鑑
み成されたものであり、その目的とする所は、多種多様
な複数の子装置を効率良く制御・管理可能な子装置管理
方式を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は例えば図1
の構成により解決される。即ち、本発明(1)の子装置
管理方式は、機能の異なる複数の子装置が親装置の管理
下で動作するシステムの子装置管理方式において、自己
の機能種別、機能水準に関する仕様情報a〜cを備える
子装置a〜cと、各子装置a〜cについての仕様情報を
含むシステムの構成情報を保持する親装置とを備え、親
装置は子装置の組込に際して自己の構成情報と該子装置
の仕様情報とを照合すると共に、該仕様情報がシステム
に組込許容範囲内の場合は該子装置をシステムに組み込
むものである。
【0006】本発明(1)によれば、親装置はシステム
の構成情報と子装置の仕様情報とを参照するので、従来
のように物理的手段によらなくても、子装置の実装誤り
を厳密に判断できる。また、システムに組込許容範囲内
の場合のみ子装置をシステムに組み込むので、子装置を
誤挿入しても稼働中のシステムに悪影響を与える心配が
ない。
【0007】好ましくは、本発明(2)においては、シ
ステムの構成情報は子装置毎の実装位置情報の記憶エリ
アを備え、親装置は任意の位置の子装置をシステムに組
み込んだことにより該子装置の記憶エリアに実装位置情
報を記録する。本発明(2)によれば、例えばシステム
導入時において、任意のスロットに任意の子装置を実装
可能である。即ち、この場合の親装置は、スロット0−
1に許容子装置aがある場合は、該子装置aをシステム
に組み込み、スロット0−1と関連付けて記憶する。ま
たスロット0−2の子装置aが許容範囲外であれば、シ
ステムに組み込まず、次のスロット0−3を検査する。
そして、スロット0−3に許容子装置bがある場合は、
該子装置bをシステムに組み込み、スロット0−3と関
連付けて記憶する。以下同様にして順不動で各子装置a
〜cをシステムに組込み、必要な枚数が揃うと、システ
ムの完成である。
【0008】また好ましくは、本発明(3)において
は、システムの構成情報は予め規定した子装置毎の実装
位置情報を含み、親装置は規定位置に規定仕様の子装置
が実装されたことにより該子装置をシステムに組み込
む。本発明(3)によれば、規定の実装位置に規定仕様
の各子装置a〜cが実装された場合にのみ各子装置はシ
ステムに組み込まれる。従って、実装方法を任意に統一
化でき、複数システムが存在する場合の管理負担が軽減
される。
【0009】また好ましくは、本発明(4)において
は、子装置a〜cは機能水準に応じた複数の運用準備処
理a1,a2〜c1,c2を備え、親装置は子装置をシ
ステムに組み込む際に該子装置に対してシステムの構成
情報に応じた機能水準の運用準備処理を実行させる。従
って、親装置の少ない関与で、各子装置a〜cを夫々シ
ステムが要求する機能水準に容易に立ち上げられる。
【0010】また好ましくは、本発明(5)において
は、親装置は各子装置a〜cの機能種別、機能水準に応
じた複数の子装置運用処理A〜Dを備え、運用準備完了
した子装置に対し、対応する機能種別、機能水準の子装
置運用処理を実行する。本発明(5)によれば、親装置
は各子装置a〜cの機能種別、機能水準に応じた複数の
子装置運用処理A〜Dを備えるので、各子装置a〜cに
対する個々の処理をこれらの機能種別、機能水準に応じ
て重複の無いコンパクトな処理A〜Dに再編でき、もっ
て少ないメモリと管理・制御で多種多様の子装置を効率
良く制御・管理できる。
【0011】また好ましくは、本発明(6)において
は、子装置は外部の保守監視装置との間に保守監視情報
の通信ルートを備え、該保守監視装置は親装置とは独立
に子装置との間で保守監視情報のやり取りを行う。従っ
て、親装置の保守監視に係る仲介処理が軽減されると共
に、保守監視装置からは各子装置のきめ細かい保守監視
が独立に行える。
【0012】また好ましくは、本発明(7)において
は、子装置が二重化構成を採る場合に、親装置は運用系
及び予備系の各子装置の仕様情報に基づき子装置の運用
情報の複写範囲を設定すると共に、その範囲内で運用情
報の複写を行う。例えば運用系子装置aの機能水準がa
1で予備系子装置aの機能水準がa2でも、機能水準a
1に対応する運用情報aが予備系子装置aに転送され、
運用再開される。この場合の機能水準a2の予備系子装
置aは機能水準a1を包含すると共に、更に高度、広範
囲な機能を備えるが、システムの要求に応じて自動的に
機能水準a1で稼働することになる。従って、それまで
のシステムの運用をそのまま正常に継続できる。
【0013】また好ましくは、本発明(8)において
は、例えば図4に示す如く、親装置は同じ機能種別a,
b又はc毎に子装置の最終又は先頭の実装位置情報を保
持し、また子装置a,b又はcは同じ機能種別の子装置
の次搭載位置情報NSN及び該次搭載の有無を示す情報
FLGを保持し、親装置は自己の最終又は先頭の実装位
置情報から各子装置の次搭載位置情報をたどり所望の子
装置の実装位置を求めるものである。
【0014】従って、親装置は少ないメモリで所望の子
装置の実装位置を効率良く探査できる。また、この種の
システムではある種のコマンドや問い合わせを同種の子
装置に対して一斉に発行する場合も少なくないが、係る
場合には同種の各子装置に効率よくコマンドや問い合わ
せを発行できる。また好ましくは、本発明(9)におい
ては、例えば図5(D),(E)に示す如く、親装置は
子装置の組込数を保持するカウンタ手段CTRと、カウ
ンタ手段の内容に基づきデータを参照される記憶手段と
を備え、子装置(例えばスロット3のb)が取り外され
た場合は、カウンタ手段をカウントダウンすると共に、
その内容に基づき参照される記憶手段のアドレス(この
例では6)に該子装置bが取り外された位置の情報(ス
ロット番号=3)を記憶する。
【0015】従って、現在の子装置の欠落数は1(即
ち、7−6)であり、かつ子装置cを戻す(又は交換す
る)スロットは3である。これにより、子装置cを空き
スロット7〜9に誤挿入してしまうのを有効に防止でき
る。また好ましくは、本発明(10)においては、例え
ば図6(G)に示す如く、親装置は子装置の取り外し数
を保持するカウンタ手段CTRと、カウンタ手段の内容
に基づきデータを参照される記憶手段とを備え、子装置
(例えばスロット2のa)が取り外された場合は、カウ
ンタ手段をカウントアップすると共に、その内容に基づ
き参照される記憶手段のアドレス(この例では1)に該
子装置aが取り外された位置の情報(スロット番号=
2)を記憶する。
【0016】従って、現在の子装置の欠落数は1であ
り、かつ子装置aを戻す(又は交換する)スロットは2
である。これにより、少ないメモリで子装置の実装位置
管理が行える。また本発明(11)においては、例えば
図7に示す如く、機能の異なる複数の子装置が親装置の
管理下で動作するシステムの子装置管理方式において、
親装置は、子装置対応に設けた複数のタイマ管理テーブ
ル(1)〜(8)と、各タイマ管理テーブル(1)〜
(8)の内容に基づきタイマ制御を行う共通のタイマ制
御処理とを備え、該タイマ制御処理はタイマ管理テーブ
ル(1)〜(8)の記録情報に基づきタイマ制御を行う
ものである。
【0017】また本発明(11)によれば、各タイマ機
能を親装置の側に集中したので、タイマ機能を使用する
親装置の制御・監視能力が格段に向上する。また多数多
様なタイマ機能を簡単な構成で一括制御でき、能率が良
い。一方、各子装置におけるタイマ回路及びその制御負
担は大幅に軽減される。好ましくは、本発明(12)に
おいては、タイマ管理テーブル(1)〜(8)は複数の
タイマ機能(要因〜)の起動/停止を一括制御する
ためのフラグ(要因U)を備え、タイマ制御処理は該フ
ラグの起動/停止に従って複数のタイマ機能(〜)
のタイマ制御を行う。
【0018】従って、タイマ機能の操作性、応用性が格
段に向上する。また本発明(13)においては、例えば
図9に示す如く、機能の異なる複数の子装置が親装置の
管理下で動作するシステムの子装置管理方式において、
親装置は、各子装置a〜cから収集した複数の状態情報
を状態のカテゴリ(伝送路,パリティー,クロック等)
別にグループ分けしてこれらを所定のブロック単位でア
クセス可能に記憶した状態監視用テーブル(1)を備
え、該状態監視用テーブル(1)の内容をブロック単位
(例えばブロック情報が0か否か)で一括検査すると共
に、該ブロックの構成要素に変化が認められた場合(例
えばブロック情報が0でない場合)は、対応する子装置
を特定するものである。
【0019】本発明(13)によれば、多数の状態をカ
テゴリ別に管理するので、カテゴリの増減に対して柔軟
に対処できる。また多数の状態をブロック単位で一括検
査するので、状態変化が無いブロックの検査を極めて高
速に行える。この場合に、通常は状態変化が無い場合が
殆どであるので、全カテゴリ、全子装置の状態検査を高
速かつ短周期で行える。
【0020】また本発明(14)においては、例えば図
10に示す如く、機能の異なる複数の子装置が親装置の
管理下で動作するシステムの子装置管理方式において、
親装置は、各子装置から収集した複数の状態情報を子装
置毎にグループ分けしてこれらを所定のブロック単位で
アクセス可能に記憶した状態監視用テーブル(2)を備
え、該状態監視用テーブルの内容をブロック単位で一括
検査すると共に、該ブロックの構成要素に変化が認めら
れた場合は、対応する状態情報を特定するものである。
【0021】本発明(14)によれば、多数の状態を子
装置別に管理するので、子装置の増減に対して柔軟に対
処できる。また多数の状態をブロック単位で一括検査す
るので、状態変化が無いブロックの検査を極めて高速に
行える。好ましくは、本発明(15)においては、例え
ば図8に示す如く、状態監視用テーブルの状態変化を監
視するための作業フィールドと、該作業フィールドの使
用モードを特定するモードフラグとを備え、該モードフ
ラグの内容に応じて前記作業フィールドを異なる状態変
化の検出用に使用する。
【0022】従って、1つの作業フィールドを、ある時
点では正常から異常状態への検出用に使用でき、また他
の時点では異常から正常状態への検出用に使用できる。
即ち、メモリの節約になる。また好ましくは、本発明
(16)においては、モードフラグの内容に応じて一つ
のタイマ機能を異なる時定数で制御する。
【0023】例えばタイマ要因の設定値が500msの
場合に、モードフラグ=0の場合はタイマ機能が額面通
り500msでタイムアウトし、またモードフラグ=1
の場合は設定値が500msのままでもタイマ機能が例
えば1000msでタイムアウトする。従って、使用モ
ードにより、作業フィールドの設定値を実質的に多様に
変換できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通
して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。図
2〜図10は実施の形態による子装置管理方式を説明す
る図(1)〜(9)である。
【0025】図2は実施の形態による通信システム(交
換機,伝送装置等)の一部構成を示しており、図におい
て、親装置はシステム全体の管理・制御を行う制御ユニ
ット(制御基板)に相当する。また子装置aは例えば回
線対応の主信号処理を行う回線対応ユニット、子装置b
は回線又はパケット交換を行うスイッチユニット、子装
置cは各種通信サービスを実現するトランクユニットに
夫々相当する。
【0026】各ユニットは架構成のシェルフに実装さ
れ、例えば親装置はスロット0に、また各子装置a〜c
はスロット1〜nに実装される。一例のシステムは共通
のバックプレーン配線を備えており、必要な機能種別、
機能水準、枚数の各子装置a〜cが揃っていれば、これ
らをどのスロットに実装してもシステムを構成できる。
又は、少なくとも子装置a〜cのブロック毎に共通のバ
ックプレーン配線を備えており、これらをブロック内の
どのスロットに実装してもシステムを構成できる。
【0027】親装置において、CPUはシステムの主制
御・管理を行うマイクロプロセッサ、MEMはCPUが
実行する各種プログラム(ファームウエア)やシステム
の構成情報を記憶するメモリ、CIFは各子装置a〜c
との間でビットシリアル又はパラレル方式により主制御
信号のやり取りを行う通信インタフェース、SIFは保
守監視装置との間で保守監視用信号のやり取りを行うシ
リアルインタフェース、RTCは実時間を計数するリア
ルタイムクロック回路である。
【0028】メモリはROM,RAM,EEPROM等
から成っており、ROMは主制御プログラムや運用処理
A〜Eを、RAMは各種管理テーブルや可変データを、
EEPROMはシステムの構成情報を夫々記憶する。運
用処理A〜Eは子装置a〜cに対する個々の運用処理を
これらの機能、水準に応じて処理を再編成し、共通性の
ある部分を効率良くまとめたものである。
【0029】各子装置a〜cも夫々にCPUを備えてお
り各所定の機能を実現する。子装置aにおいて、機能プ
ログラムaは回線対応の処理機能を実現するための制御
プログラム、仕様情報aは子装置aの機能種別(図番,
型式)や機能水準(版数,バージョン)を表す固定情
報、運用情報aは子装置aが運用上で参照するパラメー
タ等の情報、運用準備処理a1,a2は子装置aをシス
テム要求の運用水準に立ち上げるための処理プログラ
ム、LSIaは回線対応の主信号処理を行う集積回路で
ある。子装置b,cについても、その機能は異なるが、
基本的構成は同様で良い。
【0030】一例のシステムは、機能種別=a,機能水
準=a1の子装置a×3枚と、機能種別=b,機能水準
=b1の子装置b×2枚と、機能種別=c,機能水準=
c1の子装置c×3枚から構成される。ここで、水準=
a2は水準=a1よりもバージョン(版数)が高く、よ
って水準=a1の機能を代行できる。水準b2,c2に
ついても同様である。この場合のシステムの構成情報
は、子装置a(機能a,水準a1)×3、子装置b(機
能b,水準b1)×2、子装置c(機能c,水準c1)
×3である。
【0031】この様なシステムの導入時には、保守者は
シェルフの任意スロットに任意の子装置を実装してシス
テムを立ち上げることが可能である。そして、システム
に電源投入すると、親装置は必要な枚数の子装置a〜c
をシステムに組み込み、システムを運用状態に立ち上げ
る。以下、具体的に説明する。親装置は、例えば物理的
手段を介してスロット1に何らかの子装置が実装されて
いることを知り、該子装置から仕様情報(機能種別=
a,機能水準=a1)を読み取る。そして、該仕様情報
とシステムの構成情報(機能種別=a,機能水準=a
1)とを照合し、これはシステムの組込許容範囲内であ
るので、該子装置aをシステムに組み込む。即ち、ここ
ではスロット1と子装置aとを関連付け、システムの構
成情報から子装置aの必要数を−1する。
【0032】次にスロット2の子装置から仕様情報(機
能種別=b,機能水準=b2)を読み取り、システムの
構成情報(機能種別=b,機能水準=b1)と照合す
る。この場合に、水準b2は水準b1を満足するので、
子装置bをシステムに組み込み、スロット2と子装置b
とを関連付けると共に、システムの構成情報から子装置
bの必要数を−1する。以下、同様にして進み、必要な
子装置の数を満たすと組み込み終了である。
【0033】この場合に、スロットに余分な子装置a,
b又はcが実装されていてもシステムには組み込まれな
い。また、システムが要求する機能水準=a1を満たさ
ないような旧水準=aの子装置aが実装されていてもシ
ステムには組み込まれない。どのスロットのどの子装置
がシステムに組み込まれたかに付いては、保守監視装置
を介して知ることができる。保守者は、システムに組み
込まれなかった子装置をシステムから取り外す。
【0034】従って、本実施の形態によれば、単純な実
装作業にも関わらず、システムの構成情報に応じた正し
いシステムが構築される。なお、システムの構成情報
は、予めどのスロットにどの機能及び水準の子装置を実
装するかの情報を備えていても良い。例えばスロット1
は機能種別=a,機能水準=a1の子装置a、スロット
2は機能種別=b,機能水準=b1の子装置b、の如く
である。この場合の親装置は更にスロットへの実装位置
も考慮して、システムへの組込許容範囲内か否かを判別
する。
【0035】更に、親装置は、システムに組込可と判別
した各子装置に対して所定の組込許可情報を通知する。
この中にはシステムが要求する機能水準の情報も含まれ
る。スロット1の子装置aは組込許可情報に従い水準=
a1の運用準備処理a1を実効する。またスロット2の
子装置bは、本来は水準=b2の能力を備えるが、シス
テムの要求に従って水準=b1の運用準備処理b1を実
効する。以下、同様にして進み、全子装置a〜cの運用
情報a〜cが機能水準に応じて立ち上げられ、運用可能
となる。
【0036】一方、親装置では、運用処理A〜Eの内、
各子装置a〜cの機能、水準に応じた運用処理(制御、
管理処理)を割り当てる。例えば子装置aには運用処理
A,Dを割当て、子装置bには運用処理B,Dを割り当
てる。運用処理A,Bは機能a,bに特有の処理であ
り、運用処理Dは機能a〜cに共通の処理である。ま
た、機能水準が高い場合は、運用処理A又はDに代え
て、又はこれらに加えて運用処理Eを割り当てても良
い。こうして、システム全体が正常に立ち上がり、稼働
状態に入る。
【0037】システムが一旦立ち上がると、各スロット
と各子装置a〜cとの間の実装関係は固定される。そし
て、この種のシステムでは稼働中の子装置に障害が発生
する場合があり、かかる場合には、速やかに障害の子装
置と代わりの子装置とを交換する必要がある。例えばス
ロット1で障害があり、代わりの子装置をスロット1に
活線挿入すると、その旨がバックプレーンの信号線で親
装置に知らされる。親装置はCIFを介して子装置の仕
様情報を読み取り、これをシステムの構成情報(機能種
別=a,機能水準=a1,スロット=1)と照合する。
この場合に、誤って機能種別=b/cの子装置b/cを
挿入しても該子装置b/cはシステムに組み込まれな
い。また誤って旧機能水準=aの子装置aを挿入しても
該子装置aはシステムに組み込まれない。スロット1に
はシステムの構成情報が要求する機能種別=a,機能水
準=a1/a2の子装置aが挿入された場合のみシステ
ムに組み込まれ、稼働に移される。従って、基板自体に
物理的な誤挿入防止策を施さなくても、子装置誤挿入に
よるシステムへの悪影響を未然に防止できる。
【0038】また、各子装置a〜cは、自己のSIFを
介して外部の保守監視装置と保守監視情報のやり取りが
可能になっている。図は、保守監視装置と全子装置a〜
cとがつながっているが、必要に応じて任意の子装置と
接続する様にしても良い。保守監視装置は、通常は親装
置のSIFを介したルートで全子装置の保守監視を行
う。そして、必要なら、任意の子装置と直接に接続す
る。この場合の保守監視情報のやり取りは主制御信号の
やり取りとは別個独立に行われ、もって保守監視装置は
各子装置a〜cが運用中でも、任意の子装置から運用情
報を読み取ったり、任意の子装置の動作パラメータ等を
書き換えたりできる。従って、各子装置、ひいてはシス
テムの保守性が向上し、一方、親装置の保守機能、保守
負担を軽減できる。
【0039】図3は子装置(又はシステム)が二重化構
成の場合を示している。図において、親装置はスロット
0−0に実装されている。また運用系の各子装置a〜c
はスロット0−1〜0−nに実装され、予備(閉塞)系
の各子装置a〜cはスロット1−1〜1−nに実装され
ている。システムは、通常は運用系の各子装置a〜cで
運用され、運用系の何れかの子装置(例えば子装置a)
に障害があると、予備系の対応する子装置(子装置a)
に切り替える。
【0040】その際には、親装置は、念のために予備系
子装置aの仕様情報を読み出し、システムの構成情報又
は運用系子装置aの仕様情報と照合する。予備系子装置
aの仕様情報がシステムヘの組込許容範囲内の場合は組
込可と判別する。更に、可能なら運用系子装置aの運用
情報aを読み取り、これを予備系子装置aのメモリ(運
用情報a)に転送する。
【0041】この場合に、運用系子装置aが旧バージョ
ンa1で、予備系子装置aが新バージョンa2の場合が
ある。かかる場合には、旧バージョンa1の範囲で運用
情報aを転送し、予備系子装置aを運用準備処理a1で
立ち上げる。逆に、運用系子装置aが新バージョンa2
で、予備系子装置aが旧バージョンa1の場合でも、シ
ステム運用に支障が無い範囲内で運用情報aを転送し、
予備系子装置aを運用準備処理a1で立ち上げる。こう
して二重化構成の場合の同期運転を可能とし、以後は、
予備系子装置aを使用してシステムの稼働を継続する。
【0042】図4は実施の形態による子装置実装位置の
管理方式の一例を示している。親装置は、子装置の実装
位置管理テーブルを備えており、該テーブルは同種の子
装置a〜c毎にその最終実装位置(スロット番号)を保
持している。例えば子装置aの最終実装位置はスロット
10、子装置bはスロット6、子装置cはスロット7で
ある。一方、各子装置a〜cは直前の同種の子装置の実
装スロット番号NSMと、当該子装置が先頭実装の子装
置か否かを表すフラグFLGとから成る実装管理情報を
備えている。
【0043】かかる構成では、親装置は、機能別の最終
実装位置を保持するだけで、任意の子装置の実装位置を
参照できる。子装置aについて言うと、親装置の実装位
置管理処理は、実装位置管理テーブルのa欄を参照し、
スロット番号=10を得る。次にスロット10の子装置
aから実装管理情報を読み出し、FLG=0によりその
前に他の子装置aが存在することが分かり、またNSN
=#4により直前の子装置aはスロット4にあることが
分かる。次にスロット4の子装置aから実装管理情報を
読み出し、同様にしてその前に子装置aが存在し、該子
装置aはスロット5にあることが分かる。以下、同様に
して進み、先頭の子装置aはスロット1にあることが分
かる。
【0044】この種のシステムでは、ある種の問い合わ
せやコマンドは同種の複数の子装置に対して連続的に発
せられる場合も少なくない。かかる場合でも、本実施の
形態によれば、少ない実装位置管理テーブルで、各子装
置を能率良く参照できる。ところで、このような管理方
式を採るためには幾つかの構成が考えられる。1つは、
各子装置a〜cにディップスイッチ等の設定手段を設
け、予めFLG,NSNに付いて図示のようなマニュア
ル設定をしておき、これらを対応するスロットに実装す
るものである。この場合の親装置は、電源投入後の各子
装置a〜cの仕様情報及び実装管理情報を読み取ること
により、接続関係の情報をメモリに展開する。更に、a
〜c毎の最終実装位置を判定し、実装位置管理テーブル
に記録する。これにより上記の管理方式が可能となる。
【0045】又は、上記ディップスイッチ等のマニュア
ル設定手段に代えて、FLGやNSNの情報をRAM又
はEEPROMに書込可能としておく。この場合は、各
子装置a〜cを任意のスロットに実装できる。そして、
この場合の親装置は、電源投入後の各子装置a〜cの仕
様情報を読み取ることにより、所望の実装管理情報(F
LG,NSN)を生成し、これらを各子装置a〜cに書
き込む。そして、a〜c毎の最終実装位置を実装位置管
理テーブルに記録する。これにより上記の管理方式が可
能となる。
【0046】なお、上記実施の形態では、子装置の最終
スロット位置から先頭の子装置までを探査する場合を述
べたが、逆に子装置の先頭スロット位置から最後尾の子
装置までを探査するように構成しても良いことは明らか
である。図5は実施の形態による子装置実装位置の管理
方式を示しており、この方式はシステム稼働中の子装置
の活線挿抜管理に有用である。
【0047】図において、CTRは子装置の実装数(組
込数)カウンタ、挿抜管理メモリは子装置の次実装位置
を記憶するメモリであり、これらは共に親装置に設けら
れる。STは各スロットの子装置実装状況を表してい
る。システムの導入時において、例えばスロット1〜6
に子装置a,a,b,b,c,cを実装後、システムに
電源投入したとする。
【0048】図5(A)において、最初はCTR=1で
あり、システムに1枚目の子装置を組み込むことを示し
ている。親装置はスロット1の子装置aを認識し、組込
許容範囲内の場合はシステムに組み込む。図5(B)に
おいて、スロット1の子装置aをシステムに組み込んだ
ことにより、CTR=1が指すメモリのアドレスAD=
1にスロット番号=1を書き込み、CTR=2とする。
【0049】図5(C)において、更にスロット2の子
装置aをシステムに組み込んだことにより、CTR=2
が指すメモリのAD=2にスロット番号=2を書き込
み、CTR=3とする。図5(D)において、上記同様
にして進み、スロット6の子装置cをシステムに組み込
んだことにより、CTR=6が指すメモリのAD=6に
スロット番号=6を書き込み、CTR=7とする。この
例では、この状態で組込完了であり、システムは稼働す
る。
【0050】図5(E)において、システムの稼働中に
何らかの理由でスロット3の子装置bが引き抜かれる
と、CTR=6となり、該CTR=6が指すメモリのA
D=6に子装置bが引き抜かれたスロット番号=3を書
き込む。図5(F)において、更にスロット5の子装置
cが引き抜かれると、CTR=5となり、該CTR=5
が指すメモリのAD=5に子装置cが引き抜かれたスロ
ット番号=5を書き込む。
【0051】図5(G)において、更にスロット2の子
装置aが引き抜かれると、CTR=4となり、該CTR
=4が指すメモリのAD=4に子装置aが引き抜かれた
スロット番号=2を書き込む。この例では、子装置の引
き抜きはここまでであり、次に代わりの子装置を活線挿
入する。同じく図5(G)において、この時点ではCT
R=4であり、フルシステムの構成から子装置3枚が欠
落していることが分かる。またCTR=4が指すAD=
4のデータ=「2」より、次に活線挿入するスロット番
号=2であることが分かる。これらの情報は保守監視装
置を介してモニタ可能である。
【0052】図5(H)において、スロット2に子装置
aを挿入すると、CTR=5となり、次の子装置cの挿
入スロットは5である。図5(I)において、スロット
5に子装置cを挿入すると、CTR=6となり、次の子
装置bの挿入スロットは3である。図5(J)におい
て、スロット3に子装置bを挿入すると、CTR=7と
なり、子装置の欠落は無い。
【0053】本実施の形態によれば、システム稼働中に
任意のスロットから子装置を抜き取っても、これを戻す
先のスロット番号が正確に示される。従って、子装置を
本来の空きスロットに誤挿入してしまうことを有効に防
止できる。また子装置の欠落数も分かるので、子装置の
戻し忘れを防止できる。また各子装置は抜いた順(b,
c,a)の逆の順序(a,c,b)で挿入すれば良いの
で、作業容易かつ確実である。
【0054】なお、上記図5(A)の場合に、予めメモ
リのアドレスAD=1〜6に基板挿入順序のシーケンス
番号(例えば1〜6等)を書いておいても良い。こうす
れば、CTR=1が指すAD=1のデータ(例えば1)
は、最初の子装置aを実装するスロットが「1」である
ことを表す。以下、メモリの読出データに従って子装置
a,b,b,c,cと挿入すれば、図5(D)の状態に
なる。
【0055】図6は実施の形態による他の子装置実装位
置の管理方式を示している。図6(A)において、スロ
ット1〜9には各子装置a〜cが順不動に実装(組込)
された結果、CTR=10を保持している。この場合
に、メモリは子装置実装(組込)時のスロット番号に関
しては無感知であり、データDTには何も書かれていな
い。次に、システム稼働中に任意の子装置を抜き取り、
代わりの子装置を活線挿入する場合の挿入スロット管理
方式を説明する。
【0056】図6(B)において、スロット2の子装置
aを引き抜くと、CTR=9となり、メモリのAD=9
にはスロット番号=2が書き込まれる。ここで始めてメ
モリが使用されることに注意されたい。図6(C)にお
いて、更にスロット7の子装置cを引き抜くと、CTR
=8となり、メモリのAD=8にはスロット番号=7が
書き込まれる。この時点で、子装置cを戻すスロット番
号は7である。
【0057】図6(D)において、スロット7に子装置
cを挿入すると、CTR=9となり、次の子装置の挿入
スロットは2である。図6(E)において、スロット2
に子装置aを挿入すると、CTR=10となり、システ
ムはフル実装の状態である。本実施の形態によれば、例
えばシステムで同時に抜き取れる子装置の数を最大2個
とすると、子装置実装位置管理に必要なメモリは僅かに
2アドレス分で良い。従って、親装置ではメモリの節約
になる。
【0058】図6(F)〜(J)は、上記図6(A)〜
(E)と同一の挿抜状態に対する他の処理方法を示して
いる。但し、CTRは最初は「0」を保持しており、子
装置を引き抜くとカウントアップする。この場合も子装
置実装位置管理に必要なメモリは僅かに2アドレス分で
良く、親装置ではメモリの節約になる。但し、後者の場
合はカウントアップによる管理であるので、メモリ空間
における管理エリアの割り付けが容易である。
【0059】図7は子装置のタイマ一括管理処理を示し
ている。従来の子装置は夫々にタイマ機能を備えてお
り、自己のタイマに同期して多種多様な監視・制御を独
立に行っていた。従って、タイマ回路が膨大となるのみ
ならず、親装置にはタイマに関連する状態情報が集まら
ず、管理能力の低下を来していた。本実施の形態では親
装置で行える各子装置のタイマ管理を親装置で一括集中
管理することにより、タイマ回路の縮小化及び親装置の
管理能力の向上を図っている。
【0060】図において、タイマ管理テーブル(1)〜
(8)は各子装置対応に設けられている。「要因」はタ
イマ種別を表しており、要因の数だけタイマを独立に管
理できる。「起動」はタイマ起動/停止の制御ビット
で、「1」は起動、「0」は停止を表す。「タイマ」は
時間を計数するカウント欄であり、「設定値」は計数時
間の設定値である。「報告先」はタイマがタイムアウト
した時のアプリケーション処理(例えば子装置aスロッ
ト1制御)への通知先アドレスを表す。
【0061】例えばあるアプリケーションが要因のタ
イマを使用する場合は、所望の設定値=500、報告先
=a2を設定し、起動=1にする。タイマ制御処理はR
TCからのリアルタイムクロック割込(例えば1ms間
隔)により起動され、タイマ管理テーブル(1)〜
(8)のタイマ処理を行う。即ち、各起動欄をスキャン
し、起動=1の場合は、そのタイマ欄に+1して、設定
値と一致するか否かを判別する。一致しない場合は次の
タイマ処理に進み、また一致した場合はその欄の起動=
0、かつタイマ欄=0にして、タイムアウトTOの旨を
対応するアプリケーションa2に通知する。
【0062】なお、要因=Uはタイマの一括制御欄であ
り、アプリケーションが要因Uの起動=1にすると、要
因〜の各タイマが一斉にスタートする。この場合で
もタイムアウト時間は設定によりまちまちであり、その
都度対応するアプリケーション処理にTOの旨が通知さ
れる。また、途中で要因Uの起動=0にすると、要因
〜の各タイマが一斉に停止(クリア)される。
【0063】従って、タイマ制御に係る処理の管理性、
操作性が格段に向上する。図8は実施の形態による子装
置の状態変化の監視処理を示している。この例では8台
の子装置が稼働中である。親装置において、状態情報収
集処理は各子装置a〜cより夫々に状態情報を収集する
と共に、各子装置a〜cについて共通のカテゴリに含ま
れる状態情報を1ブロックにまとめ、状態変化監視テー
ブルに記憶する。状態変化監視テーブルの一例の記憶態
様を図の右下に示す。
【0064】各子装置a〜cについて共通のカテゴリに
含まれる状態情報としては、伝送路関連、パリティー関
連、クロック関連等がある。この場合に、全子装置に渡
って同一のカテゴリに分類できない状態情報がある場合
は、分類できるものだけで1グループを構成する。この
グループに含まれない子装置の状態情報は常に0(例え
ばエラー無し)であり、もってこのグループのエラー監
視には何らの影響も与えない。
【0065】伝送路関連に係る一例の管理情報#5の詳
細を図の右上に示す。管理情報#5には複数のフィール
ドがあり、「使用モード」はこれより下の各フィールド
の使用方法、「タイマ要因」はこの監視処理で使用する
タイマの要因番号(又はタイマ設定値)、「状態変化状
況」はこの監視処理で監視する状態の変化の進行状況、
「状態変化回数」は所定の状態につての連続性を確定す
るための回数、「詳細情報1」は1回目にサンプリング
した状態の詳細情報、「詳細情報2」は2回目にサンプ
リングした状態の詳細情報、「詳細情報3」は3回目に
サンプリングした状態の詳細情報、そして、「最終状
態」はこの監視処理で確定した最終の状態情報を夫々表
している。
【0066】状態変化監視処理は状態変化監視テーブル
をモニタ・処理することにより状態変化を検出すると変
化検出の情報を出力する。以下、子装置aが伝送路の主
信号にフレーム同期をとる場合の親装置の状態変化監視
処理を具体的に説明する。最初は「使用モード」=0で
あり、各フィールドはフレーム同期状態への変化を検出
する場合の監視制御に使用される。「状態変化状況」は
何らの変化も認められない間は「0」である。「状態変
化回数」は例えば「3」とする。また、「最終状態」=
同期外れである。
【0067】この状態で「詳細情報1」に1回目の同期
検出の情報が収集されると、「状態変化状況」=1と
し、これは処理が状態変化の監視状態にあることを示
す。次に「詳細情報2」に2回目の同期検出の情報が収
集されると、引き続き監視状態を継続する。更に「詳細
情報3」に3回目の同期検出の情報が収集されると、
「状態変化回数」=3を満足したことにより、「最終状
態」=同期状態に変更し、「使用モード」=1に変更す
る。
【0068】この「使用モード」=1は下の各フィール
ドが今度はフレーム同期外れ状態への監視制御用に使用
されることを意味する。本実施の形態によれば「使用モ
ード」の内容を変更することにより、下の各フィールド
を異なる目的、方法で使用するので、メモリの使用効率
が向上する。なお、この「使用モード」はタイマ制御に
係る処理にも連動させる事が可能である。例えば「使用
モード」=0の場合は「タイマ要因」に規定されている
要因のタイマ欄を使用するが、「使用モード」=1の
場合は「タイマ要因」=であっても自動的に要因の
タイマ欄を使用するような制御が行える。
【0069】又は、「タイマ要因」に直接にタイマ設定
値(例えば500ms)を書いて置き、「使用モード」
=0の場合はタイマ設定値=500msでタイムアウト
するが、「使用モード」=1の場合は自動的にその2倍
の1000msでタイムアウトするような制御が行え
る。なお、作業フィールドは状態変化監視テーブルの各
管理情報欄にあっても良いが、他のメモリエリアに設け
ても良いことは明らかである。
【0070】図9は実施の形態による子装置の異常状態
監視処理を示している。異常状態収集処理(1)は状態
変化監視処理が検出した各種状態情報のうち各子装置a
〜cの異常状態に関する情報を収集すると共に、子装置
毎の論理和を取り、各子装置a〜cについて共通のカテ
ゴリに含まれる異常情報を1ブロック(この例では1バ
イト)にまとめ、異常監視テーブル(1)に記憶する。
【0071】異常監視処理(1)は、まずテーブル
(1)のアドレスAD=0の1バイトデータを読み出
し、データが「0」か否かの一括判定を行う。データが
「0」か否かの判別は1クロックサイクルで行えるので
高速に行える。データが「0」の場合はエラー無しであ
るので、次のAD=1のデータに付いて同様の検査を行
う。通常はAD=mまでのデータが「0」であり、こう
して各子装置の異常情報を高速にかつ短い周期で効率良
く監視できる。
【0072】また、上記検査の途中でデータが「0」で
ない場合は、そのビット位置(子装置)を特定する。ビ
ット位置の特定は1バイトデータのMSB又はLSB側
にビット「1」が現れるまで該データをシフトすること
で高速に得られる。ビット位置の特定が得られたら、状
態情報収集処理を介して対応する子装置の詳細監視(詳
細情報の収集,短周期の監視等)を行うことが可能であ
る。
【0073】この場合に、異常監視テーブル(1)は、
異常のカテゴリ数、監視対象子装置数に応じてメモリア
ドレスを増やせるので、新たなカテゴリ、子装置が監視
対象に追加されても容易に対処できる。なお、上記異常
監視処理(1)はデータが「0」か否かの一括判定を行
ったが、所定のパターンデータとの間で一致/不一致の
一括判定(排他的論理和判定)を行っても良い。例えば
AD=0のデータに対するデータ「0」の判定におい
て、該データが「00100000」であることにより
子装置aスロット3で伝送路異常があったことが分かる
と、次のAD=0のデータに対してはパターンデータ
「00100000」との間で一致/不一致の一括判定
を行う。一致している間は子装置aスロット3で異常が
継続していることを示し、不一致になると異常が回復し
たことが分かる。従って、異常の検出と異常回復の検出
とを同時に効率良く実効できる。
【0074】図10は実施の形態による子装置の他の異
常状態監視処理を示している。異常状態収集処理(2)
は状態変化監視処理が検出した各種状態情報を収集する
と共に異常状態に関する情報を子装置毎に1ブロック
(この例では2バイト)にまとめ、異常監視テーブル
(2)に記憶する。異常監視処理(2)は、まずテーブ
ル(2)のアドレスAD=0の1バイトデータを読み出
し、データが「0」か否かの一括判定を行う。データが
「0」の場合はエラー無しであるので、次のAD=1の
データに付いて同様の検査を行う。従って、子装置aス
ロット1の監視情報が多くても異常の有無を高速に監視
できる。そして、通常はAD=15までのデータが
「0」であり、こうして各子装置の異常情報を高速にか
つ短い周期で効率良く監視できる。
【0075】また、上記検査の途中でデータが「0」で
ない場合は、そのビット位置(子装置)を特定する。ビ
ット位置の特定が得られたら、状態情報収集処理を介し
て対応する子装置の詳細監視(詳細情報の収集,短周期
の監視等)を行うことが可能である。この場合に、異常
監視テーブル(2)は、異常のカテゴリ数、監視対象子
装置数に応じてメモリアドレスを増やせるので、新たな
カテゴリ、子装置が監視対象に追加されても容易に対処
できる。
【0076】なお、上記異常監視処理(2)はデータが
「0」か否かの判定を行ったが、所定のパターンデータ
との一致/不一致判定(排他的論理和判定)を行っても
良いことは明らかである。また、CPUの能力に応じて
16ビット、32ビット毎のブロック一括判定が行える
ことは言うまでも無い。なお、上記実施の形態では通信
システムへの適用例を述べたが、本発明はCPU(親装
置)と各種I/O装置(子装置)等を備えるコンピュー
タシステムにも適用できる。また、親装置、子装置は基
板では無く、夫々に独立したスタンドアローンの装置で
も良い。
【0077】また、上記実施の形態では本発明に係る特
徴的事項の全てを備える場合を説明したが、必要な1、
又は2以上の特徴的事項の組合せによりシステムを構成
しても良いことは明らかである。また、上記本発明に好
適なる実施の形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない
範囲内で、構成、制御、及びこれらの組合せの様々な変
更が行えることは言うまでも無い。
【0078】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、親装置
の、機能の異なる複数の子装置に対する制御管理能力が
向上し、多種多様化する子装置の制御管理を効率良く行
うことが可能となる。従って、この種のシステムの信頼
性、保守性の向上に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の原理を説明する図である。
【図2】図2は実施の形態による子装置管理方式を説明
する図(1)である。
【図3】図3は実施の形態による子装置管理方式を説明
する図(2)である。
【図4】図4は実施の形態による子装置管理方式を説明
する図(3)である。
【図5】図5は実施の形態による子装置管理方式を説明
する図(4)である。
【図6】図6は実施の形態による子装置管理方式を説明
する図(5)である。
【図7】図7は実施の形態による子装置管理方式を説明
する図(6)である。
【図8】図8は実施の形態による子装置管理方式を説明
する図(7)である。
【図9】図9は実施の形態による子装置管理方式を説明
する図(8)である。
【図10】図10は実施の形態による子装置管理方式を
説明する図(9)である。
【符号の説明】
CPU マイクロプロセッサ MEM メモリ CIF 通信インタフェース SIF シリアルインタフェース RTC リアルタイムクロック回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀田 章浩 神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目9番18 号 富士通コミュニケーション・システム ズ株式会社内 (72)発明者 上野 千和 神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目9番18 号 富士通コミュニケーション・システム ズ株式会社内 (72)発明者 松本 由二 神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目9番18 号 富士通コミュニケーション・システム ズ株式会社内 (72)発明者 松本 和宏 神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目9番18 号 富士通コミュニケーション・システム ズ株式会社内 (72)発明者 冨永 有紀子 神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目9番18 号 富士通コミュニケーション・システム ズ株式会社内 (72)発明者 横塚 久美子 神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目9番18 号 富士通コミュニケーション・システム ズ株式会社内 (72)発明者 瀬戸 弌 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機能の異なる複数の子装置が親装置の管
    理下で動作するシステムの子装置管理方式において、 自己の機能種別、機能水準に関する仕様情報を備える子
    装置と、 各子装置についての仕様情報を含むシステムの構成情報
    を保持する親装置とを備え、 親装置は子装置の組込に際して自己の構成情報と該子装
    置の仕様情報とを照合すると共に、該仕様情報がシステ
    ムに組込許容範囲内の場合は該子装置をシステムに組み
    込むことを特徴とする子装置管理方式。
  2. 【請求項2】 システムの構成情報は子装置毎の実装位
    置情報の記憶エリアを備え、親装置は任意の位置の子装
    置をシステムに組み込んだことにより該子装置の記憶エ
    リアに実装位置情報を記録することを特徴とする請求項
    1の子装置管理方式。
  3. 【請求項3】 システムの構成情報は予め規定した子装
    置毎の実装位置情報を含み、親装置は規定位置に規定仕
    様の子装置が実装されたことにより該子装置をシステム
    に組み込むことを特徴とする請求項1の子装置管理方
    式。
  4. 【請求項4】 子装置は機能水準に応じた複数の運用準
    備処理を備え、親装置は子装置をシステムに組み込む際
    に該子装置に対してシステムの構成情報に応じた機能水
    準の運用準備処理を実行させることを特徴とする請求項
    1の子装置管理方式。
  5. 【請求項5】 親装置は各子装置の機能種別、機能水準
    に応じた複数の子装置運用処理を備え、運用準備完了し
    た子装置に対し、対応する機能種別、機能水準の子装置
    運用処理を実行することを特徴とする請求項4の子装置
    管理方式。
  6. 【請求項6】 子装置は外部の保守監視装置との間に保
    守監視情報の通信ルートを備え、該保守監視装置は親装
    置とは独立に子装置との間で保守監視情報のやり取りを
    行うことを特徴とする請求項1の子装置管理方式。
  7. 【請求項7】 子装置が二重化構成を採る場合に、親装
    置は運用系及び予備系の各子装置の仕様情報に基づき子
    装置の運用情報の複写範囲を設定すると共に、その範囲
    内で運用情報の複写を行うことを特徴とする請求項1の
    子装置管理方式。
  8. 【請求項8】 親装置は同じ機能種別毎に子装置の最終
    又は先頭の実装位置情報を保持し、また子装置は同じ機
    能種別の子装置の次搭載位置情報及び該次搭載の有無を
    示す情報を保持し、親装置は自己の最終又は先頭の実装
    位置情報から各子装置の次搭載位置情報をたどり所望の
    子装置の実装位置を求めることを特徴とする請求項1の
    子装置管理方式。
  9. 【請求項9】 親装置は子装置の組込数を保持するカウ
    ンタ手段と、カウンタ手段の内容に基づきデータを参照
    される記憶手段とを備え、子装置が取り外された場合
    は、カウンタ手段をカウントダウンすると共に、その内
    容に基づき参照される記憶手段のアドレスに該子装置が
    取り外された位置の情報を記憶することを特徴とする請
    求項1の子装置管理方式。
  10. 【請求項10】 親装置は子装置の取り外し数を保持す
    るカウンタ手段と、カウンタ手段の内容に基づきデータ
    を参照される記憶手段とを備え、子装置が取り外された
    場合は、カウンタ手段をカウントアップすると共に、そ
    の内容に基づき参照される記憶手段のアドレスに該子装
    置が取り外された位置の情報を記憶することを特徴とす
    る請求項1の子装置管理方式。
  11. 【請求項11】 機能の異なる複数の子装置が親装置の
    管理下で動作するシステムの子装置管理方式において、 親装置は、子装置対応に設けた複数のタイマ管理テーブ
    ルと、各タイマ管理テーブルの内容に基づきタイマ制御
    を行う共通のタイマ制御処理とを備え、該タイマ制御処
    理はタイマ管理テーブルの記録情報に基づきタイマ制御
    を行うことを特徴とする子装置管理方式。
  12. 【請求項12】 タイマ管理テーブルは複数のタイマ機
    能の起動/停止を一括制御するためのフラグを備え、タ
    イマ制御処理は該フラグの起動/停止に従って複数のタ
    イマ機能のタイマ制御を行うことを特徴とする請求項1
    1の子装置管理方式。
  13. 【請求項13】 機能の異なる複数の子装置が親装置の
    管理下で動作するシステムの子装置管理方式において、 親装置は、各子装置から収集した複数の状態情報を状態
    のカテゴリ別にグループ分けしてこれらを所定のブロッ
    ク単位でアクセス可能に記憶した状態監視用テーブルを
    備え、該状態監視用テーブルの内容をブロック単位で一
    括検査すると共に、該ブロックの構成要素に変化が認め
    られた場合は、対応する子装置を特定することを特徴と
    する子装置管理方式。
  14. 【請求項14】 機能の異なる複数の子装置が親装置の
    管理下で動作するシステムの子装置管理方式において、 親装置は、各子装置から収集した複数の状態情報を子装
    置毎にグループ分けしてこれらを所定のブロック単位で
    アクセス可能に記憶した状態監視用テーブルを備え、該
    状態監視用テーブルの内容をブロック単位で一括検査す
    ると共に、該ブロックの構成要素に変化が認められた場
    合は、対応する状態情報を特定することを特徴とする子
    装置管理方式。
  15. 【請求項15】 状態監視用テーブルの状態変化を監視
    するための作業フィールドと、該作業フィールドの使用
    モードを特定するモードフラグとを備え、該モードフラ
    グの内容に応じて前記作業フィールドを異なる状態変化
    の検出用に使用することを特徴とする請求項13及び1
    4の子装置管理方式。
  16. 【請求項16】 モードフラグの内容に応じて一つのタ
    イマ機能を異なる時定数で制御することを特徴とする請
    求項15の子装置管理方式。
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