JPH09190828A - 固体電解質型燃料電池用セラミックセパレータ及びその製造方法 - Google Patents

固体電解質型燃料電池用セラミックセパレータ及びその製造方法

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JPH09190828A
JPH09190828A JP7354335A JP35433595A JPH09190828A JP H09190828 A JPH09190828 A JP H09190828A JP 7354335 A JP7354335 A JP 7354335A JP 35433595 A JP35433595 A JP 35433595A JP H09190828 A JPH09190828 A JP H09190828A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高性能な固体電解質型燃料電池(SOFC)
の製作実現を可能としたセラミックセパレータ及びその
製造方法を提供すること。 【解決手段】 固体電解質板32の片面に燃料極34
が、また反対面に空気極36が設けられる単電池38間
に介設されるセラミックス材料製のセパレータ10であ
って、セパレータ用セラミックス板22の表面に未硬化
の光硬化型樹脂フィルム24層を設け、前記単電池38
との接触部に対応する樹脂フィルム層領域を光硬化させ
ると共にその単電池38との非接触部であるガス通路溝
20に対応する樹脂フィムル層領域は光硬化させないま
まとし、前記セラミックス板22の未硬化の樹脂フィル
ム層領域を研削除去すると共に光硬化した樹脂フィルム
層は剥離させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体電解質型燃料
電池(SOFC)用セラミックセパレータ及びその製造
方法に関し、さらに詳しくは、固体電解質板の片面に燃
料極が、また反対面に空気極が設けられる単電池が積層
構造をなすSOFCにおいて各単電池間に介設されるセ
ラミックス材料製のセパレータを、そのSOFCが高性
能の発電特性を得られるように製造する技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、固体電解質型燃料電池(SOF
C)を大容量化するためには、単電池を複数直列に接続
して積層型電池構造とする技術が重要である。この場
合、単電池を電気的に接続し、燃料ガスと空気を供給す
るためのセパレータが必要である。このセパレータは単
電池に燃料ガスおよび空気を供給するための通路溝を持
っている。
【0003】図3は、そのSOFC積層電池の構造を示
したものである。このSOFC積層電池30では、例え
ばイットリア安定化ジルコニアか、あるいはスカンジア
安定化ジルコニア系セラミック材料による固体電解質板
32の片面にNi−ジルコニア系サーメット材料による
燃料極34が設けられ、反対側面にはランタンストロン
チウムマンガネート系材料による空気極36が設けられ
て単電池38を構成し、複数の単電池38,38…がラ
ンタンクロマイト系セラミック材料によるセパレータ4
0,40…を介して積層状に設けられいてる。
【0004】そして燃料極34側に燃料ガス(水素、一
酸化炭素)が流れて接触し、空気極36側には空気(も
しくは酸素)が流れて接触することにより空気極36で
酸素イオン(O2-)が生成される。そしてこの酸素イオ
ンが固体電解質板32を移動して燃料極34に到達し、
燃料極34ではそのO2-が燃料ガス中の水素(H2 )と
反応して水蒸気(H2 O)となり電子を放出し、これに
より発電状態が得られる。
【0005】ところでこのSOFC積層電池において単
電池間に介設されるセパレータの材質および形状設計が
積層電池の発電性能に大きく影響する。従来このセパレ
ータの材質として一般的に要求される特性としては、
高温度(約1000℃)の酸化・還元雰囲気で安定して
いる、固体電解質板表面の燃料極材料(Ni−サーメ
ット材料 )や空気極材料(ランタンストロンチウムマ
ンガネート材料)と反応しない、電気抵抗が低い等が
挙げられる。従来これらの要求特性をすべて満足するセ
ラミック材料は容易には見い出せず、前述のランタンク
ロマイト系のセラミック材料が酸化物系セラミックスで
あることから酸化雰囲気で安定している、燃料極材料や
空気極材料に対して安定している、空気抵抗が低く電力
特性に優れる等の理由により従来一般的に用いられてい
る。
【0006】またセパレータのガス通路溝の形状および
寸法はセパレータ部分の電気抵抗や圧力損失に大きく影
響するため、積層電池の発電性能に大きく影響する。従
来一般に知られいてるセラミックス材料製のセパレータ
の形態としては、図4に示したようなものが挙げられ
る。
【0007】この従来例としてのセラミックセパレータ
40は、セラミックス材料製の方形平板状のセパレータ
本体42の四隅角部に燃料ガス通路管の挿通孔44a、
44cと、空気通路管の挿通孔44b、44dとがそれ
ぞれ対角線の位置関係で設けられる。
【0008】そしてこの図ではセパレータ40が単電池
の燃料極と対向する側の面を示しており、燃料ガス通路
管の挿通孔44a、44bに連通してその通路管を通っ
て供給される燃料ガスを単電池の燃料極に接するように
導入するガス導入路46aと、その燃料極に導入された
燃料ガスを排出させるガス導出路46bとがそれぞれ設
けられる。
【0009】さらにガス導入路46aとガス導出路46
bとの間には多本数のガス通路(燃料ガス流路)48,
48…が設けられている。これにより燃料ガス導入管に
より燃料ガス導入路46aへ導入された燃料ガスがそれ
らの多岐にわたる燃料ガス流路48を貫流しながら単電
池の燃料極に接触し、燃料ガス排出路46bを通って燃
料ガス排出管より排出される。
【0010】またガス通路溝48,48…の寸法設計に
ついては次のような要因を考慮する必要がある。すなわ
ち図5はセパレータ溝部分の模式図を示したものである
が、セパレータの溝幅や接触幅、あるいは溝深さがこの
ガス通路溝48内を通る燃料ガスの圧力損失やセパレー
タ自身の電気抵抗に大きく影響し、これがSOFCの発
電性能に大きく影響する。
【0011】図6は、セパレータの溝幅と最大電力密度
の関係を示している。横軸にセパレータの溝幅(cm)
を採り、縦軸に最大電力密度(W/cm2 )を採ってい
る。ピッチ2mm、3mm、4mmについて溝幅と最大
出力密度をとると図示されるように、ピッチ2mmでは
溝幅約1.6mmで最大電力密度が最大値となり、ピッ
チ3mmでは約2mm、ピッチ4mmでは約2.4mm
で最大値となる。また、ピッチが小さい方が高い最大電
力が得られる。
【0012】ピッチ2mmでの最適値は、セパレータの
溝幅が1.6mmでそのときの単電池との接触幅が0.
4mmのときに最大電力密度がピーク値を示している。
このことからセパレータのガス通路溝が単電池と接触す
る接触幅の寸法としては1mm以下である必要があると
言える。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、セラミ
ック材料難加工性の材料である。SOFCの構造部材と
してのセパレータのガス通路溝の寸法や形状は加工法に
より大きく制約されていた。
【0014】たとえば従来一般に採られているセパレー
タの製造方法としてはセラミックス材料の粉体を、溝
形状をもつ金型でプレス成形してガス通路溝を作り、そ
の後焼成して製品にする製造方法(金型プレスによる製
造方法)、焼成後のセラミックス平板を、ダイヤモン
ド工具を用いてNC旋盤により精密加工する製造方法
(NC旋盤による加工方法)などがある。
【0015】しかしたとえば、上述の金型プレスによる
製造方法のよるものでは、粉体成形の困難さから、ガス
通路の溝や接触部の幅を1mm以下にすることは困難で
あり、また、焼成時に15〜25%収縮するため、製品
の寸法精度が低くなるという問題があった。
【0016】またNC旋盤による加工方法によるもので
は、セラミックス材料は材質が脆く欠けやすいことから
ガス通路の溝幅や接触部の幅を1mm以下にすることは
困難であるという問題がある。また加工精度は高いが、
加工費用が高価で、加工時間が非常に長くかかるという
問題がある。さらに直線の切削は比較的容易であるが、
曲線の切削は非常に困難であるということでガス通路の
形状が複雑になると加工がやり難くなり設計の自由度が
小さいという問題もあった。
【0017】本発明の解決しようとする課題は、ガス通
路溝の形状および寸法を最適設計とすることにより自ら
の電気抵抗を低減し、高性能なSOFC積層電池の製作
実現を可能とした固体電解質型燃料電池用セラミックセ
パレータ及びその製造方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の固体電解質型燃料電池用セラミックセパレー
タは、固体電解質板の片面に燃料極が、また反対面に空
気極が設けられる単電池が積層構造をなす固体電解質型
燃料電池において各単電池間に介設されるセラミックス
材料製のものであって、セパレータ用のセラミックス板
の表面に未硬化の光硬化型樹脂フィルム層を設け、前記
単電池との接触部に対応する樹脂フィルム層領域を光硬
化させると共にその単電池との非接触部であるガス通路
溝に対応する樹脂フィルム層領域は光硬化させないまま
とし、前記セラミックス板の未硬化の樹脂フィルム層領
域を研削除去すると共に光硬化した樹脂フィルム層は剥
離させてなることを要旨とする。
【0019】その場合に前記光硬化型樹脂フィルム層が
紫外線硬化型樹脂によるものであることが光硬化特性と
して優れていることから最適である。またそのときのセ
ラミックス板に形成されるガス通路溝の単電池と接触す
る接触部の幅寸法が1mm以下であることが最適の発電
特性を得る上で望ましい。
【0020】また本発明の2番目は、固体電解質板の片
面に燃料極が、また反対面に空気極が設けられる単電池
が積層構造をなす固体電解質型燃料電池において各単電
池間に介設されるセラミックス材料製のセパレータを製
造する方法であって、セパレータ用セラミックス板の表
面に未硬化の光硬化型樹脂フィルム層を形成する工程
と、前記単電池との非接触部であるガス通路溝に対応す
る樹脂フィルム層領域を光硬化させないままその単電池
との接触部に対応する樹脂フィルム層領域を光硬化させ
る露光・現像工程と、セラミックス板の未硬化の樹脂フ
ィルム層領域に対応する部位を研削除去する工程と、そ
の未硬化の樹脂フィルム層領域に対応する部位が研削除
去されたセラミックス板より光硬化した樹脂フィルム層
を剥離させる剥離工程とからなることを要旨とする。
【0021】この場合も前記光硬化型樹脂が紫外線硬化
型のものであることが好適であり、また前記セラミック
ス板の未硬化樹脂フィルム層領域に対応する部位の研削
除去工程はブラスト加工により行われることが微細かつ
複雑な形状のガス通路溝の加工が可能で、しかもその加
工寸法密度も高いという点で最適である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明が適
用されるSOFC用セラミックセパレータの一形態を示
している。これは、セラミックセパレータの空気極面を
示している。図示されるように、このセラミックセパレ
ータ10は、セラミックス材料製の方形平板状のセパレ
ータ本体12の四隅角部に挿通孔14a、14b、14
c、14dが貫設される。
【0023】そして一方の対角線の位置関係にある挿通
孔14aと14cには燃料ガス導入管と燃料ガス排出管
(いずれも図示せず)が挿通され、他方の対角線の位置
関係にある挿通孔14bと14dには空気導入管と空気
排出管(同じく図示せず)が挿通されるようになってい
る。
【0024】このセパレータ本体12の燃料極面は、S
OFC単電池の燃料極面と対抗して設けられるものであ
るから、前述の燃料ガス導入管が挿通される挿通孔14
aに連通してその燃料ガス導入管を通って供給される燃
料ガスを単電池の燃料極に接するように導入するための
燃料ガス導入溝16aがそのセパレータ本体12の燃料
極面の一側寄り部位に設けられ、また燃料ガス排出管が
挿通される挿通孔14cに連通してその単電池の燃料極
に接した後の燃料ガスを排出するための燃料ガス排出溝
16bがそのセパレータ本体12の燃料極面の反対側寄
り部位に設けられる。
【0025】そして燃料ガス導入溝16aと燃料ガス排
出溝16bとの間は多数の互い違いに列設された仕切壁
(単電池との接触壁)18,18…の間に形成される燃
料ガス流路(ガス通路溝)20を介して連通され、これ
により燃料ガス導入管より燃料ガス導入溝16aに導入
された燃料ガスがそれらの多岐にわたる燃料ガス流路2
0を貫流しながら単電池の燃料極に接触し、燃料ガス排
出溝16bを通って燃料ガス排出管より排出されるもの
である。
【0026】尚、このセパレータ本体12の燃料極面と
は反対側の面である空気極面は、図示まではしないがS
OFC単電池の空気極面と対抗して設けられるものであ
るから、前述の空気導入管が挿通される挿通孔14bに
連通してその空気導入管を通って供給される空気を単電
池の空気極に接するように導入するための空気導入溝が
そのセパレータ本体12の空気極面の一側寄り部位に設
けられ、また空気排出管が挿通される挿通孔14dに連
通してその単電池の空気極に接した後の空気を排出する
ための空気排出溝がそのセパレータ本体12の空気極面
の反対側寄り部位に設けられる。
【0027】そしてやはり空気導入溝と空気排出溝との
間は燃料極面側と同様に多数の互い違いに列設された仕
切壁(単電池との接触壁)の間に形成される空気流路を
介して連通されている。これにより空気導入管より空気
導入溝へ導入された空気は多岐にわたる空気流路を貫流
しながら単電池の空気極に接触し、空気排出溝を通って
空気排出管より排出されるものである。
【0028】次に本発明に係るセラミックセパレータの
製造方法について説明する。この製造方法は基本的には
セパレータのガス通路溝の加工方法として、紫外線硬化
樹脂をマスキングフィルムとしたブラスト加工法を適用
するものである。これにより、微細で複雑なガス通路溝
を持つセパレータを製作することができる方法を考案し
た。
【0029】この加工法の手順は以下のとおりである。 (1)切削する部分を黒く塗りつぶした版下図面を製作
する。 (2)版下図面からポジフィルム原版を作成する。 (3)加工する材料に紫外線硬化フィルムを貼り付け
る。 (4)紫外線硬化フィルムにポジフィルムを重ねて露
光、現像する。 (5)ブラスト加工機により全面を切削する。(露光部
は切削されずに残る。) (6)紫外線硬化フィルムを剥す。
【0030】図2は、具体的にそのセラミックセパレー
タの製造工程を図示したものである。初めにセパレータ
用セラミックス板22を用意し(図2(a))、このセ
ラミックス板22の表面に紫外線硬化型樹脂フィルム2
4を貼り付ける(図2(b))。
【0031】次にこの紫外線硬化型樹脂フィルム24の
上に予めガス通路溝を形成するために作成してある前述
のポジフィルム原版(ガス通路溝に対応する領域では紫
外線を遮り、それ以外の領域すなわち単電池との接触壁
部分の領域では紫外線を透過させるように作成したも
の)26を重ね合わせ、その上から紫外線を照射して紫
外線がポジフィルム原版26を透過した樹脂フィルム領
域を紫外線硬化させる(図2(c))。
【0032】次にポジフィルム原版26を取り除いて部
分的に紫外線硬化した樹脂フィルム層が形成されるセラ
ミックス板22をショットブラスト加工機にセットして
ショットブラスト加工を行う。これにより樹脂フィルム
層の紫外線による未硬化の領域はショットブラスト加工
により取り除かれ、さらにその下のセラミックス板22
はそのショットブラストにより研削されてガス通路溝に
相当する凹溝が形成される(図2(d))。このとき樹
脂フィルム層の紫外線による光硬化領域はブラスト加工
によっても研削されずに残る。
【0033】そして最後にセラミック板の表面に残され
た樹脂フィルムを剥せば、本発明のセラミックセパレー
タが得られる(図2(e))。この加工法により製造し
たセラミックセパレータを用いることにより、以下の効
果が期待できる。 1)積層電池の内部抵抗が低くなるため、単位面積あた
りの発電電力が高くなり、SOFCがコンパクト化でき
る。また、高い発電効率が期待できる。 2)他の方法よりも加工費用が安価であるため、SOF
Cのコストダウンが期待できる。 3)ガス通路の形状が複雑な場合でも加工が容易である
ため、設計の自由度が大きい。
【0034】本発明は上記した実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々の改変が可能である。たとえば上記したセラミックセ
パレータはガス通気溝が多数列設される互い違いの仕切
壁により形成されているが、勿論いろいろな形態、たと
えば円弧状の仕切壁、ジグザグ状の仕切壁などによって
ガス通気溝を形成したものなどが考えられ、燃料ガスや
空気の通気溝なども考慮して設計することが望ましい。
【0035】また、本発明は、外部マニホールドタイプ
のものと内部マニホールドタイプのもののいずれにも適
用できることは言うまでもない。さらにセパレータの材
料としては必ずしもランタンクロマイト系のセラミック
ス材料に限定されるものではなく、今後開発され得る新
しい組成のものにも適用できることは、本発明の趣旨か
ら当然なことである。
【0036】
【発明の効果】本発明の固体電解質型燃料電池(SOF
C)用セラミックセパレータによれば、自らの電気抵抗
や圧力損失を小さくすることがてきるので積層電池の発
電性能を高めることができる。またそのセラミックセパ
レータの製造方法によれば、安価に製作できるものであ
るからSOFCの製作コストの低廉化にも寄与でき、将
来社会的需要が高まるにつれ、その有益性は著しく増大
することが期待されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るSOFC用セラミッ
クセパレータ平面図である。
【図2】図1に示したセラミックセパレータの製造工程
面図である。
【図3】SOFC積層電池の構造を示した外観斜視図で
ある。
【図4】従来一般に知られるセラミックセパレータの形
態を示した平面図である。
【図5】セパレータ溝部分を模式的に示した図である。
【図6】セパレータの溝幅と最大電力密度との関係を示
した図である。
【符号の説明】
10 セラミックセパレータ 12 セパレータ本体 14a〜14d 挿通孔 16a 燃料ガス導入溝 16b 燃料ガス導出溝 18,18 仕切壁(接触壁) 20 燃料ガス流路(ガス通路溝) 22 セパレータ用セラミックス板 24 紫外線硬化型樹脂フィルム 26 ポジフィルム原版 30 SOFC積層電池 32 固体電解質板 34 燃料極 36 空気極 38 単電池 40 セパレータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体電解質板の片面に燃料極が、また反
    対面に空気極が設けられる単電池が積層構造をなす固体
    電解質型燃料電池において、各単電池間に介設されるセ
    ラミック材料製セパレータであって、 セパレータ用のセラミックス板の表面に未硬化の光硬化
    型樹脂フィルム層を設け、前記単電池との接触部に対応
    する樹脂フィルム層領域を光硬化させると共にその単電
    池との非接触部であるガス通路溝に対応する樹脂フィル
    ム層領域は光硬化させないままとし、前記セラミックス
    板の未硬化の樹脂フィルム層領域を研削除去すると共に
    光硬化した樹脂フィルム層は剥離させてなることを特徴
    とする固体電解質型燃料電池用セラミックセパレータ。
  2. 【請求項2】 前記光硬化型樹脂フィルム層が紫外線硬
    化型樹脂によるものであることを特徴とする請求項1に
    記載の固体電解質型燃料電池用セラミックセパレータ。
  3. 【請求項3】 前記ガス通路溝の単電池との接触部の幅
    寸法が1mm以下であることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の固体電解質型燃料電池用セラミックセパレ
    ータ。
  4. 【請求項4】 固体電解質板の片面に燃料極が、また反
    対面に空気極が設けられる単電池が積層構造をなす固体
    電解質型燃料電池において各単電池間に介設されるセラ
    ミックス材料製のセパレータの製造方法であって、 セパレータ用のセラミックス板の表面に未硬化の光硬化
    型樹脂フィルム層を形成する工程と、 前記単電池との非接触部であるガス通路溝に対応する樹
    脂フィルム層領域を光硬化させないままその単電池との
    接触部に対応する樹脂フィルム層領域を光硬化させる露
    光・現像工程と、 セラミックス板の未硬化の樹脂フィルム層領域に対応す
    る部位を研削除去する工程と、 その未硬化の樹脂フィルム層領域に対応する部位が研削
    除去されたセラミックス板よる光硬化した樹脂フィルム
    層を剥離させる剥離工程とからなることを特徴とする固
    体電解質型燃料電池用セラミックセパレータの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記光硬化型樹脂が紫外線硬化型のもの
    であることを特徴とする請求項4に記載の固体電解質型
    燃料電池用セラミックセパレータの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記セラミックス板の未硬化樹脂フィル
    ム層領域に対応する部位の研削除去工程はプラスト加工
    によるものであることを特徴とする請求項4または5に
    記載の固定電解質型燃料電池用セラミックセパレータの
    製造方法。
JP35433595A 1995-12-28 1995-12-28 固体電解質型燃料電池用セラミックセパレータ及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3520884B2 (ja)

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