JPH0918775A - 視線入力装置 - Google Patents

視線入力装置

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JPH0918775A
JPH0918775A JP7160928A JP16092895A JPH0918775A JP H0918775 A JPH0918775 A JP H0918775A JP 7160928 A JP7160928 A JP 7160928A JP 16092895 A JP16092895 A JP 16092895A JP H0918775 A JPH0918775 A JP H0918775A
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JP
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line
sight
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item
operator
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JP7160928A
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Yoshiyuki Watanabe
義之 渡辺
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示手段の表示画面に表示された表示項目を
視線によって選択する際の誤動作を防止することを目的
とする。 【構成】 表示手段と、視線位置検出手段と、一致
検出手段と、処理実行手段と、受付制御手段とを
設け、上記表示手段の表示画面が切り換わった場合
は、その直後の所定の期間においては、操作者の視線
位置と上記表示手段に表示された選択項目の表示位置
との一致が検出されても、視線入力による処理実行の受
付を禁止するようにすることにより、視線スイッチが誤
って機能してしまう誤動作を無くすようにして、装置が
誤動作してしまうことを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は視線入力を用いて画面等
に表示された複数の項目を選択・実行・設定するための
視線入力装置に関し、特に、カメラ一体型VTRの操作
・設定を行うために有用な視線スイッチおよび視線メニ
ューに関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、カメラ一体型VTRにおける視線
スイッチの従来例について説明する。カメラ一体型VT
Rには、視線入力部でもあるビューファインダー(EV
F)が設けられている。
【0003】上記ビューファインダーEVF内における
操作者の視線位置を検出するとともに、上記検出された
視線位置と画像表示部で表示される操作項目とが一致し
たか否かを検出するようにしている。
【0004】そして、操作者の視線位置と画像表示部で
表示される操作項目の表示位置とが一致したことが検出
されると、一致検出された操作項目に対応したVTR本
体の動作を実行するように制御する操作入力方式(視線
スイッチ)の提案がなされている。
【0005】図8は、上述したような視線スイッチを実
現するための基本構成を示すブロック図である。図8に
おいて、操作者は眼球201から視線を投入して表示手
段204の表示面を見る。上記表示手段204の表示面
には、画像信号処理部205で処理された操作項目が表
示されている。
【0006】一方、赤外線LED202によって照射さ
れた赤外線は、上記操作者の眼球201で反射され、次
に、ダイクロイックミラー203によって反射されて視
線検出部206に入力される。上記視線検出部206
は、上記入力された操作者の視線位置の検出を行い、そ
の検出結果を処理手段207に出力する。
【0007】上記処理手段207は、入力された上記操
作者の視線位置の検出結果に基いて視線スイッチの処理
を行う。すなわち、操作者の視線が投入されている位置
と表示部204上に表示された操作項目の表示位置との
比較を行う。そして、上記比較の結果、両者の位置が一
致したことを検出した場合には、それに応じたVTRの
動作を行ったり、あるいは表示を切り換えたりする。
【0008】図3は、上記のような視線スイッチを実現
した表示部(EVF内表示)を示している。以下、図3
を参照して視線スイッチの詳細な説明をする。図3にお
いて、3−aは通常の画像表示の状態を示しており、表
示画面3−a中の301から303は、視線によって選
択及び実行が可能な操作項目を示している。
【0009】また、この例においては視線スイッチによ
る操作項目が多数存在するために、これらを数ページに
分けて表示を行う必要がある。そこで、そのためのペー
ジ送り用の項目304が用意されている。これらの操作
項目及びページ送り項目304は表示画面の四隅に配置
されており、EVF画像の視野性を良好に確保してい
る。
【0010】今、第1の表示画面3−aに希望の操作項
目が表示されていないものとする。この場合、操作者は
対象となる操作項目を検索するために、ページ送り項目
304に視線を合わせる。
【0011】すると、ページ送り項目304の表示は第
2の表示画面3−bにおけるページ送り項目305のよ
うに強調表示され、ページ送りに関する視線スイッチが
実行中であることを操作者に知らせる。また、これと同
時に、ページ送りが視線スイッチによって実行され、操
作項目の表示は301〜303(ワイド、テレ、デー
ト)から、第3の表示画面3−cに示すように、307
〜309(フェード、デジタル、BLC)に変化する。
【0012】さらに、ページ送りの項目305に視線を
合わせ続けると、ページ送りは引き続き実行され、表示
部は第2の表示画面3−bから第4の表示画面3−dの
表示を繰り返し行うことになる。ただし、ページ送りに
関する視線スイッチの実行は、スイッチの誤動作を避け
るために、ページ送り項目304に1.5秒以上視線が
合わされ続けられてから実行される。
【0013】ここで、例えば、操作者がデジタルエフェ
クトの操作を視線スイッチによって実行する場合の手順
を図3を用いて説明する。この場合、初期画面である第
1の表示画面3−aに、この操作を行うための項目が表
示されていないので、ページ送りの項目304に視線を
合わせ(3−b)、「デジタル」の表示がされている第
3の表示画面3−cに切り換えるようにする。
【0014】この第3の表示画面3−cにおいて、次に
視線を「デジタル」の操作項目308に合わせることに
より、デジタルエフェクトの動作が実行されることとな
る。図3の例においては、デジタルエフェクトの種類は
あらかじめ「モザイク」に設定されており、上述したよ
うな操作手順を実行することによって、表示画面は第5
の表示画面3−eのようなモザイク画像となる。
【0015】次に、カメラ一体型VTRにおける、上述
したのと同様な視線入力を用いた、内部状態設定方法で
ある視線メニューの従来例について説明する。この視線
メニューについては、図8に示した視線スイッチを実現
するための基本構成と同様であり、操作者の視線がビュ
ーファインダーEVF上のどこにあるかを検出すること
によって処理を進める。
【0016】図4は、視線メニューを実現したカメラ一
体型VTRのビューファインダーEVF内表示を表した
ものである。以下、図4を参照して視線メニューの詳細
な説明をする。
【0017】図4において、第1の表示画面4−aは通
常のビューファインダーEVF表示の状態を表してい
る。この状態において、操作者が視線メニューキー40
1を押下することによって、ビューファインダーEVF
表示は第2の表示画面4−bのように切り換わり、VT
Rのモードは視線メニューモードに切り換わる。
【0018】上記視線メニューモードに切り換わった状
態においては、ビューファインダーEVF内表示は画面
上部の左右端にそれぞれメニュー1(402)、メニュ
ー2(403)の項目が表示されている。ここで、操作
者がメニュー1の表示402に視線を合わせると、ビュ
ーファインダーEVF内表示は第3の表示画面4−cの
ように切り換わる。
【0019】上記第3の表示画面4−cには、メニュー
1による設定項目群であるウィンドカット404、ホワ
イトバランス405、リモコンセンサ406、シャッタ
ー407の各設定項目と、それぞれの設定状態が表示さ
れている。この表示状態において、設定を変更したい項
目に視線を合わせる。例えば、リモコンセンサの表示4
06に視線を合わせると、ビューファインダーEVF内
表示は第4の表示画面4−dのように切り換わる。
【0020】上記第4の表示画面4−dは、リモコンセ
ンサの設定変更が可能な状態となる。この状態で「切」
の表示409に視線を合わせ、続いて「<OK>」の表
示410に視線を合わせると、リモコンセンサは「切」
の状態に変更され、以降このVTRはリモコンの受け付
けを行わない状態に設定される。
【0021】また、これと同時に、ビューファインダー
EVF内表示は第5の表示画面4−eの状態に切り換わ
り、リモコンセンサは「切」の状態になったことが表示
されるので、リモコンセンサの状態がどのように設定さ
れているのかを、容易に確認することができる。
【0022】一方、第6の表示画面4−fに示すよう
に、メニュー2には世界時計の時刻エリア412、タリ
ー413、サマータイム414、視線スイッチ415の
項目が含まれている。これらの項目412〜415の設
定を変更するためには、まずメニュー2の項目403の
表示がなされている第2の表示画面4−b、第3の表示
画面4−c、第5の表示画面4−e等において、操作者
はその視線をメニュー2の項目403に合わせる。これ
により、ビューファインダーEVF内表示を第6の表示
画面4−fに切り換えることができる。
【0023】この状態で、設定を変更したい項目の表
示、例えば時刻エリア412に視線を合わせると、ビュ
ーファインダーEVF内表示は第7の表示画面4−gの
ように切り換わり、世界時計の表示したい時刻エリアの
変更が可能な状態となる。
【0024】ここで、例えば「シドニー」417に視線
を合わせ、続いて「<OK>」410に視線を合わせる
ことによって、時刻エリアはシドニーに変更され、同時
に画面は第8の表示画面4−hの状態に切り換わり、時
刻エリアが「シドニー」に切り換わったことが確認でき
る。
【0025】以上述べたような一連の動作を実行するこ
とによって、視線メニューによるVTRの機能設定の変
更が実現される。ただし、上記の設定項目・設定コマン
ドは、誤動作を回避するために同一の表示項目に1秒以
上視線が合わされ続けてから実行されるようになされて
いる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】視線スイッチに関する
上記従来例では、表示部右下のページ送り項目304に
視線を合わせてページ送りを実行した場合、ページ送り
の実行と共に変化する他の操作項目を確認するようにな
っていた。このために、表示部の四隅に位置している操
作項目表示へ視線を移したときに、その視線投入期間が
ある程度長くなると、視線スイッチが誤って機能してし
まうという誤動作の危険性があった。
【0027】また、視線メニューに関する上記従来例に
おいては、メニュー1、メニュー2の表示項目402、
403に視線を合わせることによって第3の表示画面4
−c、第6の表示画面4−fのように切り換わった直後
などに、複数表示された項目群の確認のため、それらの
設定項目に視線を移したときにも、その視線投入期間が
長くなった場合には、誤った項目の設定可能状態(第4
の表示画面4−d、第7の表示画面4−gなどの状態)
に切り換わってしまうという誤動作の可能性があった。
【0028】さらに、図4に示された表示においては、
「<OK>」の表示410とメニュー2の表示403と
が同一の位置に配置されているため、「<OK>」の表
示410に視線を合わせることで、任意の項目の設定を
行った後、第5の表示画面4−e、第8の表示画面4−
hなどの表示に戻ったときに、視線の位置が移動してい
ないと、メニュー2の表示403に視線を合わせてしま
うという誤動作の可能性もあった。
【0029】本発明は上述の問題点に鑑み、本出願に関
する第1の発明の目的は、視線入力による一般処理動作
中に誤って選択項目が受け付けられることにより、装置
が誤動作してしまうことを防止することを目的とする。
【0030】本出願に係わる第2の発明の目的は、視線
スイッチの操作中に表示画面が切り換わった直後におけ
る操作項目表示の確認時に、視線投入時間が長くなるこ
とにより操作項目が誤って受け付けられてしまう誤動作
を防止することを目的とする。
【0031】本出願に係わる第3の発明の目的は、操作
者にとってより快適な操作環境を設定できるようにする
ことを目的とする。
【0032】本出願に係わる第4の発明の目的は、視線
入力による操作状態を確認し易くすることを目的とす
る。
【0033】本出願に係わる第5の発明の目的は、視線
入力装置を適用したカメラ一体型VTRにおける視線入
力による機能操作の誤動作を防止して、その操作性を向
上できるようにすることを目的とする。
【0034】本出願に係わる第6の発明の目的は、視線
メニューの操作中に表示画面が切り換わった直後におい
て、誤って設定項目・設定コマンドが受け付けられてし
まう誤動作を防止できるようにすることを目的とする。
【0035】本出願に係わる第7の発明の目的は、視線
メニューに関する操作環境を快適に設定できるようにす
ることを目的とする。
【0036】本出願に係わる第8の発明の目的は、視線
メニューに関する操作状態を確認し易くすることを目的
とする。
【0037】本出願に係わる第9の発明の目的は、視線
入力装置を適用したカメラ一体型VTRにおける視線メ
ニューによる機能操作の誤動作を防止して、その操作性
を向上できるようにすることを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明の視線入力装置
は、複数の選択項目を同時に表示するための表示手段
と、上記表示手段を見ている操作者の視線位置を検出す
る視線位置検出手段と、上記視線位置検出手段により検
出された操作者の視線位置と上記表示手段に表示された
選択項目の表示位置との一致検出を行う一致検出手段
と、上記一致検出手段の出力に応じて上記視線位置と一
致した選択項目に対応した処理を実行する処理実行手段
と、上記処理実行手段により実行された処理によって上
記表示手段における表示画面が切り換わった直後の所定
の期間は上記操作者の視線入力による選択項目の選択を
受け付けないようにする受付制御手段とを具備してい
る。
【0039】また、本発明の他の特徴とするところは、
装置を動作させるための複数の操作項目を一覧的に表示
するための表示手段と、上記表示手段を見ている操作者
の視線位置を検出する視線位置検出手段と、上記視線位
置検出手段により検出された操作者の視線位置と上記表
示手段に表示された上記選択項目の表示位置との一致検
出を行う一致検出手段と、上記一致検出手段の出力に応
じて上記視線位置と一致した操作項目に対応した処理を
実行する処理実行手段と、上記表示手段に一覧的に表示
される複数の操作項目によって構成される少なくとも2
つ以上の操作項目群の表示を切り換えるための表示制御
手段と、上記表示制御手段により上記操作項目群の表示
が切り換えられた場合には、切り換わった直後の所定の
期間は上記操作者の視線入力による操作項目を受け付け
ないようにする受付制御手段とを具備している。
【0040】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、上記受付制御手段が受け付けを行わない期間の長さ
を操作者が任意に変更するための禁止期間調整手段を設
けたことを特徴としている。
【0041】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、上記表示制御手段は、上記受付制御手段が受け付け
を行わない期間中は、受け付けを行わないことを操作者
に知らせるようにする表示を行うことを特徴としてい
る。
【0042】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、カメラ一体型VTRに設けられていて、上記処理実
行手段の出力により上記カメラ一体型VTRの機能を操
作するようにしたことを特徴としている。
【0043】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、装置の内部的な設定を行うための複数の設定項目・
設定コマンドを一覧的に表示するための表示手段と、上
記表示手段を見ている操作者の視線位置を検出する視線
位置検出手段と、上記視線位置検出手段により検出され
た操作者の視線位置と上記表示手段に表示された設定項
目・設定コマンドの表示位置との一致を検出するための
一致検出手段と、上記一致検出手段の出力に応じて上記
視線位置の設定項目・設定コマンドに対応した設定処理
を行う処理実行手段と、視線入力により選択された設定
項目・設定コマンドに応じて画面表示が切り換わった場
合には、その直後の所定の期間は視線入力による設定項
目・設定コマンドの受け付けを行わないようにする受付
制御手段とを具備している。
【0044】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、上記受付制御手段が受け付けを行わない期間の長さ
を操作者が任意に変更するための禁止期間調整手段を設
けたことを特徴としている。
【0045】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、上記表示制御手段は、上記受付制御手段が受け付け
を行わない期間中は、受け付けを行わないことを操作者
に知らせるようにする表示を行うことを特徴としてい
る。
【0046】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、カメラ一体型VTRに設けられていて、上記処理実
行手段の出力により上記カメラ一体型VTRの内部デー
タを設定するようにしたことを特徴としている。
【0047】
【作用】本発明は上記技術手段を有するので、表示手段
の表示画面が切り換わった場合には、上記表示画面が切
り換わった直後の所定の期間は、操作者の視線位置と上
記表示手段に表示された選択項目の表示位置との一致が
検出されても、視線入力による処理実行の受付が禁止さ
れることになる。
【0048】また、本発明の他の特徴によれば、視線入
力による処理実行の受付が禁止される期間の長さを任意
に変更することが可能なので、操作者の操作速度に合わ
せた最適な禁止期間を設定することができるようにな
る。
【0049】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、視線入力による処理実行の受付が禁止される期間を
操作者に知らせることができるので、無駄な視線投入を
防止することができる。
【0050】
【実施例】次に、本発明の視線入力装置を、図1の機能
構成図に従って説明する。図1に示したように、本発明
の視線入力装置は表示手段、視線位置検出手段、一
致検出手段、処理実行手段、受付制御手段、表示
制御手段、禁止期間調整手段を具備している。
【0051】表示手段は、複数の選択項目、操作項目
または設定項目・設定コマンドを同時に表示するために
設けられているものであり、操作者は上記表示手段
の表示面に表示された項目に視線を投入することにより
視線スイッチを機能させるようにする。
【0052】視線位置検出手段は、上記表示手段の
表示面に表示されている複数の選択項目、操作項目また
は設定項目・設定コマンドを見ている操作者の視線位
置を検出するためのものである。一致検出手段は、上
記視線位置検出手段により検出された操作者の視線
位置情報と、上記表示手段に表示された選択項目、操
作項目または設定項目・設定コマンドの表示位置情報と
に基づいて、これらの位置の一致検出を行うためのもの
である。
【0053】処理実行手段は、上記一致検出手段の
出力に応じて、上記視線位置と一致した選択項目、操作
項目または設定項目・設定コマンドに対応した処理を実
行するものである。受付制御手段は、上記処理実行手
段により実行される処理によって、上記表示手段に
おける表示画面が切り換わった直後の所定の期間は上記
操作者の視線入力による選択項目の選択を受け付けな
いようにするために設けられているものである。
【0054】表示制御手段は、上記表示手段に一覧
的に表示される複数の操作項目によって構成される少な
くとも2つ以上の操作項目群の表示を切り換えるために
設けられているものである。禁止期間調整手段は、上
記受付制御手段が受け付けを行わない期間の長さを操
作者が任意に変更できるようにするためのものであ
る。
【0055】本実施例の視線入力装置は上述のように構
成されているので、表示手段の表示画面が切り換わっ
た場合には、その直後の所定の期間は、操作者の視線
位置と上記表示手段に表示された選択項目、操作項目
または設定項目・設定コマンドの表示位置との一致が検
出されても、視線入力による処理実行の受付が禁止され
る。したがって、視線入力による一般的な処理動作中に
誤って選択項目が受け付けられてしまい、装置が誤動作
してしまう不都合を確実に防止することができる。
【0056】また、本実施例の視線入力装置の場合は、
禁止期間調整手段を操作することにより、視線入力に
よる処理実行の受付が禁止される期間の長さを任意に変
更することが可能なので、操作者の操作速度に合わせ
た最適な禁止期間を設定することがで、より快適な誤動
作防止装置を実現することができる。
【0057】また、視線入力による処理実行の受付が禁
止される期間を操作者に知らせることができるので、
操作状態を確認し易くすることができる。したがって、
無駄な視線投入を未然に防止することができて使い勝手
を大幅に向上させることができる。
【0058】以下、本発明の視線入力装置の具体的な構
成を示す一実施例を、図面を参照して説明する。図2
は、本発明の特徴を最もよく表す構成図である。図2に
おいて、101は表示手段104を見つめる操作者の眼
球、102は赤外線LEDであり、上記眼球101に赤
外線1aを照射するためのものである。
【0059】103はダイクロイックミラーであり、眼
球101で反射された赤外線1aを視線検出手段105
に入力するためのものである。上記表示手段104は、
視線スイッチ、視線メニューによる選択項目等の情報を
含む画像情報を表示する。105は操作者の視線位置を
検出し、その検出結果を座標情報として出力する視線検
出手段である。
【0060】106は画像処理手段であり、表示手段1
04に表示する画像情報を生成するためのものである。
107はシステム全体の動作を制御するための処理手段
である。また、108は視線スイッチおよび視線メニュ
ーに関する表示データを記憶しておくためのメモリであ
り、109は同視線スイッチおよび視線メニューに関す
る選択項目位置データを記憶しておくためのメモリであ
る。さらに、110は視線メニューによって設定される
VTR内部データ設定用のメモリである。
【0061】111は、視線入力の受け付けを行わない
時間を計数するためのカウンタ、112はAD変換器、
113は上記視線入力の受け付けを行わない時間を操作
者が変更するためのボリウムであり、図1の禁止期間調
整手段を構成するためものである。また、114は視
線メニューキーであり、視線メニューモードに入るた
め、または視線メニューモードから抜け出すためのもの
である。115は視線モード切り換えスイッチである。
【0062】次に、上述のように構成された本実施例の
視線入力装置を、カメラ一体型VTRの視線スイッチに
適用した例を説明をする。既に述べているが、視線スイ
ッチとは視線入力によってVTR等の電子機器の動作を
示す表示を選択し、それに応じた動作を得るようにする
ための入力手段であり、あたかも機器本体に取り付けら
れている機械的なスイッチを押下した場合と同様の機能
を、操作者の視線入力を利用して実現する装置である。
【0063】ここで、視線モードには、視線AFと視線
スイッチの2種類があり、どちらのモードで動作するの
かを視線モード切り換えスイッチ115によって選択す
ることが可能である。上記視線モード切り換えスイッチ
115は、処理手段107に“H”または“L”の論理
信号1dを発生し、上記論理信号のレベルに応じて処理
手段107が視線モード全体の制御を行わせるようにし
ている。
【0064】視線スイッチの機能は、まず、表示手段1
04を見つめる操作者の眼球101に、赤外線LED1
02によって赤外線1aを照射することから始められ
る。照射された赤外線1aは眼球101によって反射さ
れ、反射光線1bがダイクロックミラー103を通して
視線検出手段105に入力される。上記視線検出手段1
05においては、操作者の視線位置の検出を行い、検出
結果を示す視線位置座標情報1cを処理手段107に出
力する。
【0065】一方、表示手段104の表示面には画像信
号処理手段106からの画像情報が表示されている。上
記画像情報は、カメラ等(図2には示していない)から
与えられる映像情報に、処理手段107によって指定さ
れた位置に指定された文字列・アイコン等による視線ス
イッチに関する操作項目を重畳したものとなっている
(図3の画面表示参照)。この場合の操作項目表示デー
タは、表示データ用メモリ108に格納されている。
【0066】処理手段107は、上記視線位置座標情報
1cと、表示データメモリ109に記憶されているデー
タのうち、現在表示している視線スイッチに関する操作
項目表示の位置データを参照・比較することにより、操
作者がどの操作項目に視線を投入しているかを判断す
る。
【0067】そして、同一の操作項目に所定の期間(例
えば1秒間)にわたって視線が連続して投入されたこと
を検出すると、処理手段107はその操作項目表示に対
応したVTR機能の動作を実行する。
【0068】ここで、上述したように、視線スイッチの
操作項目が多数ある場合にはこれをいくつかの操作項目
群に分割し、それをページ送りすることによって所定の
操作項目を選択することとなる。そのためのページ送り
項目が表示手段104の表示画面において右下に常に表
示されていて、この項目が視線入力によって選択される
ことによってページ送りが実行される。
【0069】処理手段107はページ送り実行と同時
に、カウンタ111にある値を設定して起動する。上記
カウンタ111は、視線入力の受け付けを行わないよう
にする所定の期間の計数を行うためのものであり、図1
における受付制御手段を構成するためものである。そ
して、上記カウンタ111に設定された値から0になる
までダウンカウントするようになっている。
【0070】上記処理手段107は、上記カウンタ11
1のカウント動作を監視し、その値が0でない期間は視
線検出手段105が動作していてもその入力を受け付け
ないように動作する。これにより、操作者が視線を投入
しても、所定の期間中はVTRが視線入力の受け付けを
行わないようにしている。
【0071】また同時に、上記カウンタ111の値が0
でない期間は、視線スイッチに関する表示を反転表示す
るような命令を画像信号処理手段106に出力するよう
にして、視線入力の受け付けを行わない期間であること
を操作者に知らせている。
【0072】さらに、上記視線入力の受け付けを行わな
い期間を操作者が任意に設定することができるようにす
るために、上述したように、視線入力非受付時間設定ボ
リウム113を設けている。このボリウム113は、直
流電位信号1eを発生する。そして、上記直流電位信号
1eを受けたAD変換器112は、直流電位信号1eを
ディジタル数値信号1fに変換して処理手段107に入
力する。
【0073】処理手段107は、上記入力されたディジ
タル数値信号1fに応じた設定値Tを生成し、上記設定
値Tを上記視線入力受け付けを行わない期間を計数する
カウンタ111にセットする。このような動作処理によ
って、上記視線入力の受け付けを行わない期間の設定を
操作者が行うことができるようにしている。
【0074】なお、上記ボリウム113の替わりに、例
えば、タクトスイッチを設けてもよい。この場合は、表
示画面が切り換わった直後に視線入力を受け付けない期
間を設けるか設けないかを操作者が選択するようにすれ
ばよい。
【0075】以上述べたような処理手順を詳細に示した
フローチャートを図5に示す。以下このフローチャート
に従って処理手段107の動作を詳細に説明する。視線
モード切り換えスイッチ115によって視線スイッチモ
ードが選択されると、まず、最初のステップ501にお
いて視線スイッチに関する表示のページ番号が記憶され
ているか否かを判断する。
【0076】ステップ501の判断の結果、ページ番号
が記憶されていなければ、ステップ503に進んで変数
nに初期値として1をする。また、ステップ501の判
断の結果、ページ番号が記憶されているならばステップ
502に進んで変数nにそのページ番号を代入する。
【0077】次に、ステップ504においてページ番号
の項目を表示し、視線検出手段105からの視線位置座
標情報1cの読み込みをステップ507で行うこととな
るが、その間、ステップ505で視線入力受け付けを行
わない期間を計数するカウンタ111の値をチェック
し、その値が0になるまで次の処理え進まないためのル
ープを設ける。
【0078】このループにおいてはその中で、表示項目
の反転を行うための命令を画像信号処理手段106に出
力する処理ステップ515を含み、視線入力の受け付け
を行っていないことを操作者に知らせるようにしてい
る。
【0079】そして、ステップ505において、カウン
タ111のカウンタ値が0となったらステップ506に
進んでカウンタ111の動作を停止する。次に、ステッ
プ516に進んで表示項目を正常に表示に戻し、さら
に、ステップ507に進んで視線位置情報読み込みを開
始する。
【0080】次に、ステップ507で読み込まれた視線
位置が上記ページ送り項目の位置とが一致するか否かの
比較をステップ508で行う。そして、次にステップ5
08に進んで視線位置とページ送り項目の位置が一致し
たか否かを判断する。上記判断の結果、これらの位置が
一致したならばステップ509に進んで1.5秒間連続
して一致検出されたかをチェックする。
【0081】ステップ509のチェックにおいて、連続
して一致検出されなかった場合、または、ステップ50
8のチェックにおいて視線位置とページ送り項目の位置
とが一致しなかった場合には、制御はステップ510の
処理に移る。
【0082】ステップ510では、上記検出された操作
者の視線位置と操作項目の表示位置とが一致しているか
否かの比較を行う。そして、これらの位置の一致が検出
されなかった場合は、ステップ504のページn項目表
示処理に戻る。
【0083】また、ステップ510の判断の結果、一致
が検出された場合にはステップ511に進み、一致検出
が1秒間連続したか否かのチェックを行う。ここで、1
秒間連続して一致したことが検出された場合にはステッ
プ512に進み、その操作項目表示の視線スイッチが選
択されたとして、選択された表示に対応する機能の呼び
出しを実行する。そして、その後ステップ504のペー
ジn項目表示処理に戻る。
【0084】また、ステップ511の判断の結果、1秒
間の連続一致が検出されなかった場合には、そのままス
テップ504のページn項目表示処理に戻り、上述した
処理を最初からやり直す。
【0085】ここで、ステップ509において上記視線
位置とページ送り項目との一致検出が1.5秒間連続し
たことが検出された場合には、ページ送りに関する表示
項目が選択されたとしてステップ513に進み、ページ
選択番号である変数nを更新する。また、ページ番号を
その値とした後でステップ514に進み、上記カウンタ
111に上述した設定値Tをセットしてカウンタを起動
する。その後、ステップ504に戻って最初の処理から
やり直すこととなる。
【0086】この場合は、ステップ504において新た
な操作項目群に表示が切り換わり、またカウンタ値が0
ではないので、カウンタの値をチェックする処理ステッ
プ505においてループ動作となり、視線スイッチに関
する表示項目は反転表示されるとともに、カウンタ値が
0となるまでは視線位置の読み込み処理を行うステップ
507の処理は行われないこととなる。
【0087】以上述べたように、図2のブロック図で表
されるような構成の装置を用い、その処理手段107が
図5で表されるような処理手順を行うことにより、視線
スイッチ機能における本発明を具体的に実現することが
できる。
【0088】次に、本発明の視線入力装置の第2の実施
例を説明する。本実施例においては、カメラ一体型VT
Rにおける視線メニューに適用した場合について詳細に
説明する。
【0089】上述したように、視線メニューとは視線入
力を用いたVTR内部の状態、例えば世界時計の表示時
刻エリアの選択やリモコンセンサのON/OFFなどの
設定を行う機能である。本実施例における視線メニュー
に機能を実現するための構成は、第1の実施例の場合と
同様に、図2に示されたブロック図で表される。また、
その構成要素各部の動作についても実施例1で示した動
作内容と全く同様であるため、以下の説明においては視
線スイッチ機能と異なる部分に関してのみ詳細に説明す
る。
【0090】まず、図2のブロック図における視線メニ
ューキー114が押下されると、処理手段107は視線
メニューの動作を開始する。また、視線メニューのモー
ドで動作中に視線メニューキー114が押下されると、
視線メニューのモードから抜けることとなる。
【0091】視線メニューモードにおいて、表示手段1
04には画像信号処理手段106からの画像情報が表示
されており、その画像情報は、視線スイッチに関する実
施例と同様に、カメラ等(図2には示していない)から
の映像情報に、処理手段107によって指定された位置
に指定された文字列・アイコン等による視線メニューに
関する設定項目を重畳したものとなっている(図4の画
面表示参照)。この場合の操作項目表示データは、表示
データ用メモリ108に格納されている。
【0092】処理手段107は、上記視線位置座標情報
1cと、項目位置データメモリ109から読みだして現
在表示している視線メニューに関する設定項目・コマン
ド表示の位置とを参照・比較することにより、操作者が
どの設定項目・コマンドに視線を投入しているかを判断
する。
【0093】そして、同一の項目にある所定の期間(例
えば1秒間)視線が連続して投入されたことを検出する
と、処理手段107はその設定項目・設定コマンド表示
に対応した処理を実行することによって、視線メニュー
の処理が行われるが、その手順は後述のフローチャート
の説明の部分で述べる。
【0094】上述したように、本実施例の視線メニュー
は選択された設定項目・設定コマンドに従って、図4に
示したように画面表示を切り換えて処理を進めるように
している。ここで、図4を再度用いて説明すると、視線
メニューキーが押下されると4−bのような視線メニュ
ーの初期画面となる。
【0095】その後、例えば、「メニュー1」の表示に
視線を投入すれば第3の表示画面4−cのようにメニュ
ー1に割り当てられた設定項目が表示される。この第3
の表示画面4−cにおいて、所望の項目、例えば「リモ
コンセンサ」406に視線を投入して第4の表示画面4
−dのように切り換える。その後、「切」表示409→
「<OK>」表示410の順にその表示を視線で追うこ
とによってVTRの状態設定が行われる。
【0096】この間、処理手段107は視線検出手段1
05からの視線位置座標情報1cを読み込み、上記視線
位置座標情報1cと項目表示位置との一致検出を行い、
一致した設定項目・設定コマンドに従って表示データ1
08に格納されたデータを読み出し、これを画像信号処
理手段106に送ることによって視線メニューに関する
表示を切り換える処理を繰り返し行うようにしている。
【0097】処理手段107は、上記表示切り換え処理
と同時に、カウンタ111にある値を設定して起動する
処理を行う。このカウンタ111は、視線入力の受け付
けを行わないようにする所定の期間の計数を行うための
もので、上記設定された値から0になるまでダウンカウ
ントするようになっている。処理手段107はこのカウ
ンタ111のカウント値を監視し、その値が0でない期
間は視線検出手段105が動作していてもそれを読み込
まないようにする。これにより、上記一定の期間中はV
TRが視線入力の受け付けを行わないこととなる。
【0098】また同時に、上記カウンタ111のカウン
ト値が0でない期間は、視線メニューに関する表示を反
転表示するような命令を画像信号処理手段106に出力
することによって、視線入力の受け付けを行わない期間
であることを操作者に知らせるようにしている。なお、
上述のような視線入力の受け付けを行わない期間の長さ
は、上記ボリウム113を操作することによって操作者
が任意に設定可能である。
【0099】図6および図7に、以上に述べたような処
理手順を詳細に示したフローチャートを示す。以下、こ
のフローチャートに従って本実施例における処理手段1
07の動作を説明する。
【0100】ステップ601に示すように、VTRのモ
ードが通常の状態にある場合には、通常の画面が表示さ
れている。そして、ステップ602において、処理手段
107が視線メニューキー114が押下されたか否かの
チェックを行う。そして、視線メニューキー114が押
下されたことを検出すると、ステップ603に進み、処
理手段107はメニューの種別(メニュー1・メニュー
2)の表示を行うための命令を画像信号処理手段106
に出力する。
【0101】次に、ステップ604において、視線検出
手段105からの視線位置座標情報1cの読み込みを行
う。そして、ここで読み込んだ情報1cと、メニューの
種別位置の表示位置とが一致しているかの比較を、次の
ステップ605にて行う。そして、上記比較の結果、こ
れらの位置が一致していなければステップ606に進
み、視線メニューキー114のチェックを行う。
【0102】ステップ606のチェックの結果、視線メ
ニューキー114が押下された場合には、視線位置読み
込み手順ステップ604に再び戻る。また、視線メニュ
ーキー114が押下されていない場合にはステップ60
1に戻る。
【0103】一方、上記ステップ605において一致検
出が行われた場合には、ステップ607に進んで上記選
択されたメニューの種別を強調表示するとともに、その
メニュー種別に割り当てられた設定項目の一覧を表示す
るための命令を画像信号処理手段106に出力する。
【0104】次に、ステップ608に進み、処理手段1
07はカウンタ111に所定の設定値Tをセットして起
動する。そして、次に、ステップ609でカウンタ11
1のカウント値を監視し、その値が0となったらステッ
プ610に進んでカウンタ111のカウント動作を停止
し、その後、ステップ611において次の視線位置読み
込みを行う。この状態においては、第3の表示画面4−
cまたは第6の表示画面4−fのようになっている。
【0105】次に、ステップ612において、読み込ま
れた視線位置がメニューの種別表示位置と一致している
か否かの比較を行う。そして、一致していることが検出
されると、ステップ613に進んでカウンタ111の設
定を行い、その後、ステップ607の処理から繰り返し
行う。
【0106】また、ステップ612の判断の結果、視線
位置がメニューの種別表示位置と一致していなかった場
合には、ステップ614に進んで視線位置が設定項目表
示の位置と一致しているか否かの比較を行う。そして、
一致していなかった場合にはステップ628に進んで視
線メニューキー114のチェックを行う。上記チェック
の結果、視線メニューキー114が押された場合には視
線メニューが終了となるので、ステップ601に戻る。
また、視線メニューキー114が押されていない場合に
は、視線位置読み込みステップ611に再び戻り、上述
した処理を繰り返し行う。
【0107】一方、ステップ614の比較の結果、一致
していることが検出された場合にはステップ615に進
んで一致した表示項目に対応する設定状態の一覧を表示
するとともに、その中の既定の状態を強調表示する。そ
して、次に、ステップ616に進み、上記ステップ60
8と同様なカウンタ111の設定を行い、ステップ61
7においてカウント値が0になるまでは次の手順に進ま
ないようなループを形成する。
【0108】そして、ステップ617の判断の結果、カ
ウント値が0になった場合には、ループを抜けてステッ
プ618に進んでカウンタを停止し、次に、ステップ6
19に進んで視線位置読み込みを行う。このとき、画面
表示は第4の表示画面4−dまたは第7の表示画面4−
gのようになっている。
【0109】次に、ステップ619の読み込みによって
得られた視線位置と、機能の状態表示位置とが一致する
かの比較をステップ620において行う。上記比較の結
果、両者の位置が一致していることが検出されるとステ
ップ621に進み、一致した状態表示を強調表示し、そ
の後、ステップ622に進んで視線メニューキー114
のチェックを行う。上記チェックの結果、視線メニュー
キー114が押された場合には視線メニューが終了とな
るので、ステップ601に戻る。
【0110】また、視線メニューキー114が押されて
いない場合にはステップ619に戻り、視線位置読み込
み処理以降のの処理を再び行う。また、ステップ620
の比較の結果、一致検出されなかった場合にはステップ
623に進み、読み込まれた視線位置と、設定状態確定
手段(<OK>表示)の表示位置との比較を行う。
【0111】上記比較の結果、両者の位置が一致しなか
った場合にはステップ622に進んで上述した処理を行
う。また、視線位置と設定状態確定手段(<OK>表
示)の表示位置とが一致した場合にはステップ624に
進み、VTR設定メモリ110に記憶されている種々の
項目のデータのうち、選択されている項目のデータを更
新することによって、設定項目の状態を上記強調表示さ
れた状態に設定する。
【0112】そして、一連のカウンタ処理(ステップ6
25、ステップ626、ステップ627)による、待ち
時間を経た後でステップ628に進み、視線メニューキ
ーのチェックを行い、上述した処理を行う。
【0113】なお、上述の説明においては処理中の視線
位置と、表示項目との一致検出については、特に述べな
かったが、ある期間(例えば1秒間)連続して一致した
場合にはじめて検出された視線位置と、表示項目の位と
置が一致したと判断されるようになっている。
【0114】以上詳細に説明したように、図2のブロッ
ク図におけるような構成によって、その処理手段107
が、図6および図7のような処理手順を行うことによ
り、視線メニューにおける本発明を効果的に実現するこ
とができる。
【0115】
【発明の効果】本発明は上述したように、第1の発明に
よれば、表示画面が切り換わった直後の所定の期間は、
操作者の視線位置と上記表示画面に表示された選択項目
の表示位置との一致が検出されても、視線入力による処
理実行の受付が禁止されるようにしたので、視線入力に
よる一般的な処理動作中に誤って選択項目が受け付けら
れてしまい、装置が誤動作してしまう不都合を確実に防
止することができる。
【0116】本発明に係わる第2の発明によれば、視線
スイッチの操作中に表示画面が切り換わった直後におけ
る操作項目表示の確認時に、視線投入時間が長くなるこ
とにより誤って操作項目が受け付けられてしまうような
誤動作を防止することができる。
【0117】本発明に係わる第3の発明によれば、操作
者の操作速度に合った最適な禁止期間を設定することが
できるので、より快適な操作環境を実現することが可能
となる。
【0118】本発明に係わる第4の発明によれば、視線
入力による処理実行の受付が禁止される期間を操作者に
知らせることができるので、操作状態を確認し易くする
ことが可能となる。
【0119】本発明に係わる第5の発明によれば、視線
スイッチを適用したカメラ一体型VTRの誤動作防止し
て、視線入力による機能設定の操作性を向上させること
ができる。
【0120】本発明に係わる第6の発明によれば、視線
によるメニューの操作中に表示画面が切り換わった場
合、切り換わった直後に設定項目・設定コマンドが誤っ
て受け付けられてしまう誤動作を防止することができ
る。
【0121】本発明に係わる第7の発明によれば、操作
者の操作速度に合わせた最適な禁止期間を設定すること
ができるので、視線メニューの操作時における誤動作を
確実に防止することができる。
【0122】本発明に係わる第8の発明によれば、視線
メニューの操作状態を容易に確認することができる。
【0123】本発明に係わる第9の発明によれば、視線
メニューを適用したカメラ一体型VTRにおける視線入
力時の誤動作を防止できるとともに、その操作性を大幅
に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の視線入力装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の視線入力装置のより具体的な構成を表
すブロック図である。
【図3】視線スイッチ操作時の画面表示例を示す図であ
る。
【図4】視線メニュー操作時の画面表示例を示す図であ
る。
【図5】視線スイッチにおける操作手順を表すフローチ
ャートである。
【図6】視線メニューにおける操作手順を表すフローチ
ャートである。
【図7】視線メニューにおける操作手順を表すフローチ
ャートである。
【図8】従来の視線入力装置の構成を表すブロック図で
ある。
【符号の説明】
101 眼球 102 赤外線LED 103 ダイクロックミラー 104 表示手段 105 視線検出手段 106 画像信号処理手段 107 処理手段 108 表示データメモリ 109 項目位置データメモリ 110 VTR設定メモリ 111 カウンタ 112 A/D変換器 113 視線受け付け停止時間設定ボリウム 114 視線メニューキー 115 視線モード切り換えスイッチ 操作者 表示手段 視線位置検出手段 一致検出手段 処理実行手段 受付制御手段 表示制御手段 禁止期間調整手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/225 G02B 7/11 N

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の選択項目を同時に表示するための
    表示手段と、 上記表示手段を見ている操作者の視線位置を検出する視
    線位置検出手段と、 上記視線位置検出手段により検出された操作者の視線位
    置と上記表示手段に表示された選択項目の表示位置との
    一致検出を行う一致検出手段と、 上記一致検出手段の出力に応じて上記視線位置と一致し
    た選択項目に対応した処理を実行する処理実行手段と、 上記処理実行手段により実行された処理によって上記表
    示手段における表示画面が切り換わった直後の所定の期
    間は上記操作者の視線入力による選択項目の選択を受け
    付けないようにする受付制御手段とを具備することを特
    徴とする視線入力装置。
  2. 【請求項2】 装置を動作させるための複数の操作項目
    を一覧的に表示するための表示手段と、 上記表示手段を見ている操作者の視線位置を検出する視
    線位置検出手段と、 上記視線位置検出手段により検出された操作者の視線位
    置と上記表示手段に表示された上記選択項目の表示位置
    との一致検出を行う一致検出手段と、 上記一致検出手段の出力に応じて上記視線位置と一致し
    た操作項目に対応した処理を実行する処理実行手段と、 上記表示手段に一覧的に表示される複数の操作項目によ
    って構成される少なくとも2つ以上の操作項目群の表示
    を切り換えるための表示制御手段と、 上記表示制御手段により上記操作項目群の表示が切り換
    えられた場合には、切り換わった直後の所定の期間は上
    記操作者の視線入力による操作項目を受け付けないよう
    にする受付制御手段とを具備することを特徴とする視線
    入力装置。
  3. 【請求項3】 上記受付制御手段が受け付けを行わない
    期間の長さを操作者が任意に変更するための禁止期間調
    整手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の視線
    入力装置。
  4. 【請求項4】 上記表示制御手段は、上記受付制御手段
    が受け付けを行わない期間中は、受け付けを行わないこ
    とを操作者に知らせるようにする表示を行うことを特徴
    とする請求項2に記載の視線入力装置。
  5. 【請求項5】 カメラ一体型VTRに設けられていて、
    上記処理実行手段の出力により上記カメラ一体型VTR
    の機能を操作するようにしたことを特徴とする請求項2
    〜4のいずれか1項に記載の視線入力装置。
  6. 【請求項6】 装置の内部的な設定を行うための複数の
    設定項目・設定コマンドを一覧的に表示するための表示
    手段と、 上記表示手段を見ている操作者の視線位置を検出する視
    線位置検出手段と、 上記視線位置検出手段により検出された操作者の視線位
    置と上記表示手段に表示された設定項目・設定コマンド
    の表示位置との一致を検出するための一致検出手段と、 上記一致検出手段の出力に応じて上記視線位置の設定項
    目・設定コマンドに対応した設定処理を行う処理実行手
    段と、 視線入力により選択された設定項目・設定コマンドに応
    じて画面表示が切り換わった場合には、その直後の所定
    の期間は視線入力による設定項目・設定コマンドの受け
    付けを行わないようにする受付制御手段とを具備するこ
    とを特徴とする視線入力装置。
  7. 【請求項7】 上記受付制御手段が受け付けを行わない
    期間の長さを操作者が任意に変更するための禁止期間調
    整手段を設けたことを特徴とする請求項6に記載の視線
    入力装置。
  8. 【請求項8】 上記表示制御手段は、上記受付制御手段
    が受け付けを行わない期間中は、受け付けを行わないこ
    とを操作者に知らせるようにする表示を行うことを特徴
    とする請求項6に記載の視線入力装置。
  9. 【請求項9】 カメラ一体型VTRに設けられていて、
    上記処理実行手段の出力により上記カメラ一体型VTR
    の内部データを設定するようにしたことを特徴とする請
    求項6〜8のいずれか1項に記載の視線入力装置。
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