JPH09160764A - プログラム解析方法及び装置 - Google Patents

プログラム解析方法及び装置

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JPH09160764A
JPH09160764A JP31654495A JP31654495A JPH09160764A JP H09160764 A JPH09160764 A JP H09160764A JP 31654495 A JP31654495 A JP 31654495A JP 31654495 A JP31654495 A JP 31654495A JP H09160764 A JPH09160764 A JP H09160764A
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JP
Japan
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model
base
state
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systems
Prior art date
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JP31654495A
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English (en)
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Toshihiko Oda
利彦 小田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のシステムが存在する一つのドメインを
オブジェクト指向分析の解析対象とし、その複数のシス
テムで共通の部分と固有の部分とを明確に表現できるよ
うにする。 【解決手段】 一つのドメインから複数のシステムで全
体に共通なベースモデルと複数のシステムの各々で固有
の変動モデルとを別個に作成し、複数のシステムで共通
の部分と固有の部分とを明確に表現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、プログラムをオブ
ジェクト指向分析により解析するプログラム解析方法及
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、システムのプログラムは、長
年に渡って運用されて様々な改良が加えられると、部分
的な修正により全体的な整合性を失い、保守性や拡張性
が劣化する。このようなシステムの機能は変更すること
なく、内部の設計や実装方法を新規に開発することが、
システムの再構築として実行されている。通常、システ
ムは、要求分析段階、基本設計段階、詳細設計段階、コ
ーディング段階、テスト段階、を通して開発されるが、
再構築も同様な工程により実行される。この再構築の要
求分析段階では、再構築するシステムのプログラムを理
解する必要がある。このプログラムとは、システムの開
発時にコンピュータ言語によりコーディングされたソー
スコードを意味しており、一般的にはサブルーチンの集
合となる。
【0003】このようなシステムのプログラムを理解す
るためには、プログラムの開発時の仕様書や設計書や取
扱説明書等のドキュメントを参照することが一般的であ
る。しかし、ドキュメントの記載内容が十分でなかった
り、システムの変更に対応してドキュメントが更新され
ていないと、ドキュメントからプログラムの内容を良好
に理解することは困難である。このような場合、プログ
ラムを理解するためには、プログラムを解析する必要が
あるが、これは作業が煩雑で負担が大きい。
【0004】このようなプログラム解析を支援するプロ
グラム解析装置としては、ソースコードを解析してプロ
グラムの理解を支援するDESIREシステムがある。
このDESIREシステムは、ドメインモデルと名前付
けとの情報を保有しており、プログラムのコメントやプ
ログラムの名前付け等のインフォーマルな情報を利用し
て、近似的探索やファジー探索で自身のドメインモデル
と名前付けとのマッピングを行なう。このようにして、
DESIREシステムは、プログラムのドメインを同定
し、プログラムから抽象概念を探しだすが、その効果は
十分ではない。
【0005】また、現在ではプログラムの解析方法とし
てオブジェクト指向分析が提案されている。このオブジ
ェクト指向分析では、システムが対象とする実世界の問
題中で意味のある実体を抽出し、これをオブジェクトと
して特性を示す属性を定義し、オブジェクトの関連を説
明する。このようなオブジェクト指向分析は、銀行業
務、交通システム、家電製品の制御システム、アプリケ
ーション分野におけるシステムに対する要求の明確化
等、各種システムの解析に利用されている。
【0006】例えば、シェラー&メラー法と呼称される
オブジェクト指向分析では、情報モデルと状態モデルと
データフローモデルとを順次作成することにより、プロ
グラムを解析する。ここで、このオブジェクト指向分析
によるプログラム解析方法を図7に基づいて以下に説明
する。
【0007】まず、解析対象のプログラムには多数のオ
ブジェクトが存在するので、そのオブジェクト、オブジ
ェクトの属性、複数のオブジェクトの相互の関係、を定
義することにより、システムの静的側面を表現した情報
モデルを作成する。オブジェクトは、システムが対象と
する実世界の実体の集合を抽象化したものであり、オブ
ジェクトの属性は、一つのオブジェクトとして抽象化さ
れた実体の全部が所有する一つの性質を抽象化したもの
である。オブジェクトの関係は、実世界の種類が相違す
るものの間で、体系的に成立する関連の集合を抽象化し
たものである。
【0008】例えば、プリンタのページ作成に関するオ
ブジェクトは、 1.ページ :プリンタ内で生成する印刷単位を示す、
マージンやページサイズの属性を有する 2.文字 :ページ上に印刷される文字を示す、文字
修飾の属性を有する 3.カーソル:印刷位置を示す、XY座標の属性を有す
る 4.フォント:文字イメージを示す、イメージの縦横サ
イズや首位の属性を有する 等となる。
【0009】これらのオブジェクトを定義すると共に、
これらの複数のオブジェクトの相互関係を定義し、所定
のオブジェクトに対応する属性を付加することにより、
システムの静的側面を表現した情報モデルが作成され
る。
【0010】つぎに、上述した情報モデルから、システ
ムの動的側面を表現したオブジェクトの状態モデルを作
成する。この場合、オブジェクトの状態遷移(ライフサ
イクル)の観点から、オブジェクトの動的な振舞を表現
する。状態は、オブジェクトのライフサイクルの一ステ
ージであり、例えば、ファイルというオブジェクトは、
書込状態と読込状態という状態を有する。イベントは、
状態を他の状態に遷移させることを引き起こす。各状態
にはアクションを与えることができ、このアクション
は、オブジェクトがある状態になったときに行なう処理
内容である。
【0011】例えば、プリンタのページ作成に関するオ
ブジェクトの状態は、 1.ページの状態 :生成、行追加、ページ一杯、終
了、削除、… 2.カーソルの状態:待機、移動、… 等となる。
【0012】このようなオブジェクトの状態遷移を定義
することにより、システムの動的側面を表現した状態モ
デルを作成することができるので、オブジェクト指向分
析を詳細化することができる。
【0013】つぎに、前述した情報モデルから、アクシ
ョンのアルゴリズムや処理の流れを表現するデータフロ
ーモデルを作成する。アクションは、プロセスと呼称さ
れる処理の基本単位により構成され、プロセスへの入力
データや他のプロセスへの出力データは、データフロー
として表現される。このような各種状態のアクションを
定義してデータフローモデルを作成することにより、さ
らにオブジェクト指向分析を詳細化することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したシェラー&メ
ラー法等のオブジェクト指向分析では、アプリケーショ
ンプログラムの内容を解析するようなことができる。
【0015】一般的にアプリケーションプログラムであ
るドメインには多数のシステムが存在しており、このよ
うなシステムの各々に多数のオブジェクトが存在する。
このように構造が複雑なドメインをオブジェクト指向分
析で直接に解析することは困難なので、一般的には複数
のシステムを個々に解析することによりドメインの全体
を解析している。
【0016】しかし、ドメインには類似のシステムが多
数存在しており、このように類似した複数のシステムに
は共通のオブジェクトも多数存在している。このような
場合でも、従来のオブジェクト指向分析ではシステムを
個々に解析しているので、重複する作業が多発して効率
が低下している。さらに、上述のように複数のシステム
を個々に解析しても、その解析結果からドメインの全容
を認識することは困難であり、その複数のシステムで共
通の部分と固有の部分とを判断することも困難なので、
ドメインのメンテナンスやリエンジニアリングの効率も
低下している。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のプログラ
ム解析方法は、システムに存在する複数のオブジェクト
の関係や属性を定義して情報モデルを作成し、この情報
モデルからオブジェクトの状態遷移を表現した状態モデ
ルを作成し、この状態モデルからオブジェクトの状態遷
移のアクションを表現したデータフローモデルを作成
し、これらの情報モデルと状態モデルとデータフローモ
デルとを一組の解析結果モデルとするプログラム解析方
法において、複数のシステムが存在する一つのドメイン
を解析対象とし、このドメインから解析結果モデルとし
て複数のシステムで全体に共通なベースモデルと複数の
システムの各々で固有の変動モデルとを作成するように
した。従って、一つのドメインの全体がオブジェクト指
向分析され、その複数のシステムで共通の部分と固有の
部分とが別個に解析される。
【0018】請求項2記載のプログラム解析方法では、
請求項1記載のプログラム解析方法において、ベースモ
デルの情報モデルを複数のシステムで全体に共通なオブ
ジェクトから作成し、変動モデルの情報モデルを複数の
システムの各々で固有のオブジェクトから作成するよう
にした。従って、一つのドメインの複数のシステムか
ら、共通する部分の情報モデルと固有の部分の情報モデ
ルとが別個に作成される。
【0019】請求項3記載のプログラム解析方法では、
請求項2記載のプログラム解析方法において、ベースモ
デルの状態モデルをベースモデルの情報モデルから作成
し、変動モデルの状態モデルを変動モデルの情報モデル
から作成するようにした。従って、一つのドメインの複
数のシステムから、共通する部分の状態モデルと固有の
部分の状態モデルとが別個に作成される。
【0020】請求項4記載のプログラム解析方法では、
請求項3記載のプログラム解析方法において、ベースモ
デルのデータフローモデルをベースモデルの状態モデル
から作成し、変動モデルの状態モデルを変動モデルの情
報モデルから作成するようにした。従って、一つのドメ
インの複数のシステムから、共通する部分のデータフロ
ーモデルと固有の部分のデータフローモデルとが別個に
作成される。
【0021】請求項5記載のプログラム解析装置は、複
数のオブジェクトが各々に存在する複数のシステムが存
在する一つのドメインが解析対象として入力される解析
対象入力手段と、複数のシステムで全体に共通なオブジ
ェクトの関係や属性を定義してベースモデルの情報モデ
ルを作成するベース情報作成手段と、複数のシステムの
各々で固有のオブジェクトの関係や属性を定義して変動
モデルの情報モデルを作成する変動情報作成手段と、ベ
ースモデルの情報モデルからオブジェクトの状態遷移を
表現したベースモデルの状態モデルを作成するベース状
態作成手段と、変動モデルの情報モデルから変動モデル
の状態モデルを作成する変動状態作成手段と、ベースモ
デルの状態モデルからオブジェクトの状態遷移のアクシ
ョンを表現したベースモデルのデータフローモデルを作
成するベースフロー作成手段と、変動モデルの状態モデ
ルから変動モデルのデータフローモデルを作成する変動
フロー作成手段と、ベースモデルと変動モデルとの各々
で作成された情報モデルと状態モデルとデータフローモ
デルとを一組の解析結果モデルとして出力する解析結果
出力手段とを有する。従って、一つのドメインの全体が
オブジェクト指向分析され、その複数のシステムで共通
の部分と固有の部分とが別個に解析される。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図6に基づいて以下に説明する。まず、本実施の形態
のプログラム解析装置1は、図1に示すように、一個の
解析対象入力手段2と一個の解析結果出力手段3とを有
しており、これらの手段2,3は、ベースモデル作成手
段4と変動モデル作成手段5とにより並列に接続されて
いる。前記ベースモデル作成手段4は、ベース情報作成
手段6、ベース状態作成手段7、ベースフロー作成手段
8、を順番に有しており、前記変動モデル作成手段5
は、変動情報作成手段9、変動状態作成手段10、変動
フロー作成手段11、を順番に有している。
【0023】前記解析対象入力手段2は、解析対象とし
てドメインが入力される。このドメインには、複数のシ
ステムが存在し、そのシステムの各々には、複数のオブ
ジェクトが存在する。前記ベースモデル作成手段4は、
ドメインの複数のシステムで全体に共通な部分からベー
スモデルを作成し、前記変動モデル作成手段5は、ドメ
インの複数のシステムで個々に固有の部分から変動モデ
ルを作成する。前記解析結果出力手段3は、一つのドメ
インから並列に作成されたベースモデルと変動モデルと
を、一つのドメインの解析結果モデルとして出力する。
【0024】前記ベースモデル作成手段4のベース情報
作成手段6は、入力されたドメインの複数のシステムで
全体に共通なオブジェクトをスーパータイプオブジェク
トとして取り込み、このスーパータイプオブジェクトの
関係や属性を定義してベースモデルの情報モデルを作成
する。一方、前記変動モデル作成手段5の変動情報作成
手段9は、入力されたドメインの複数のシステムで個々
に固有のオブジェクトをサブタイプオブジェクトとして
取り込み、このサブタイプオブジェクトの関係や属性を
定義して変動モデルの情報モデルを作成する。
【0025】前記ベース状態作成手段7は、ベースモデ
ルの情報モデルからスーパータイプオブジェクトの状態
遷移を表現したベースモデルの状態モデルを作成し、前
記変動状態作成手段10は、変動モデルの情報モデルか
らサブタイプオブジェクトの状態遷移を表現した変動モ
デルの状態モデルを作成する。
【0026】前記ベースフロー作成手段8は、ベースモ
デルの状態モデルからスーパータイプオブジェクトの状
態遷移のアクションを表現したベースモデルのデータフ
ローモデル(DFD)を作成し、前記変動フロー作成手
段11は、変動モデルの状態モデルからサブタイプオブ
ジェクトの状態遷移のアクションを表現した変動モデル
のデータフローモデルを作成する。
【0027】このような構成において、本実施の形態の
プログラム解析装置1のプログラム解析方法では、一つ
のドメインを解析対象とする。この時、一般的にアプリ
ケーションプログラム等のドメインには多数のシステム
が存在しており、このようなシステムの各々に多数のオ
ブジェクトが存在するので、これをオブジェクト指向分
析で直接に解析することは困難である。
【0028】しかし、本実施の形態のプログラム解析装
置1のプログラム解析方法では、ドメインから複数のシ
ステムで全体に共通なベースモデルと、複数のシステム
の各々で固有の変動モデルとを別個に作成し、これを一
つのドメインの解析結果モデルとして出力する。このた
め、多数のシステムが存在するドメインの全容が良好に
表現され、その複数のシステムで共通の部分と固有の部
分とが明確に表現される。このようなプログラム解析装
置1のプログラム解析方法を以下に順次説明する。
【0029】まず、図1に示すように、解析対象入力手
段2に解析対象として入力される一つのドメインには、
複数のシステムが存在しており、そのシステムの各々に
は、複数のオブジェクトが存在している。図2に示すよ
うに、一般的にドメインの複数のシステムA,B,…に
は、性質が共通するオブジェクトが存在するので、この
ようなオブジェクトをスーパータイプオブジェクトと定
義する。当然ながら、ドメインの複数のシステムA,
B,…には、性質が相違するオブジェクトが存在するの
で、このようなオブジェクトをサブタイプオブジェクト
と定義する。
【0030】ベース情報作成手段6は、スーパータイプ
オブジェクトの関係や属性を定義してベースモデルの情
報モデルを作成し、変動情報作成手段9は、サブタイプ
オブジェクトの関係や属性を定義して変動モデルの情報
モデルを作成する。例えば、システムAの情報モデルを
作成する場合、システムAのオブジェクト〜がシス
テムB,C…と共通ならば、図3に示すように、これが
スーパータイプオブジェクト〜としてベースモデル
の情報モデルが作成される。
【0031】一方、システムAには固有のサブタイプオ
ブジェクトが存在するが、これにはスーパータイプオブ
ジェクト,に類似しながら属性や関係等が部分的に
相違するサブタイプオブジェクトA,Aと、スーパ
ータイプオブジェクト〜とは全体的に相違するサブ
タイプオブジェクトAとが存在する。そこで、サブタ
イプオブジェクトA,Aはスーパータイプオブジェ
クト,に関係させて表現し、サブタイプオブジェク
トAは独立に表現する。この時、サブタイプオブジェ
クトA,A,Aのみでは情報モデルの体裁を成さ
ないが、ベースモデルの情報モデルを随時参照できるの
で、これと共通する部分は省略して変動モデルのデータ
量を削減する。
【0032】このようにベースモデルと変動モデルとの
情報モデルが作成されると、ベース状態作成手段7は、
ベースモデルの情報モデルからスーパータイプオブジェ
クトの状態遷移を表現したベースモデルの状態モデルを
作成し、変動状態作成手段10は、変動モデルの情報モ
デルからサブタイプオブジェクトの状態遷移を表現した
変動モデルの状態モデルを作成する。
【0033】例えば、変動モデルの情報モデルのサブタ
イプオブジェクトA,Aは、ベースモデルの情報モ
デルのスーパータイプオブジェクト,に各々類似し
ているので、図4に示すように、その状態モデルも類似
することになる。そこで、ベースモデルでは、状態モデ
ルを各々完全に作成するが、これに類似した変動モデル
のサブタイプオブジェクトA,Aに関しては、状態
モデルをベースモデルと相違する部分のみ作成してデー
タ量を削減する。当然ながら、ベースモデルに類似しな
い変動モデルのサブタイプオブジェクトAに関して
は、その全体の状態モデルを作成する。
【0034】このようにベースモデルと変動モデルとの
状態モデルが作成されると、ベースフロー作成手段8
は、ベースモデルの状態モデルからスーパータイプオブ
ジェクトの状態遷移のアクションを表現したベースモデ
ルのデータフローモデルを作成し、変動フロー作成手段
11は、変動モデルの状態モデルからサブタイプオブジ
ェクトの状態遷移のアクションを表現した変動モデルの
データフローモデルを作成する。この場合も、ベースモ
デルと変動モデルとの類似した情報モデルではアクショ
ンも類似するので、図5に示すように、この場合も変動
モデルではベースモデルと相違する部分のみ作成する。
【0035】このようにベースモデルと変動モデルとで
情報モデルと状態モデルとデータフローモデルとが作成
されると、これは一つの解析結果モデルとして解析結果
出力手段3から出力される。この解析結果モデルは、図
6に示すように、少数のベースモデルにより、一つのド
メインの多数のシステムで共通の部分が表現されてお
り、多数の変動モデルにより、一つのドメインの多数の
システムで固有の部分が表現されている。このため、ユ
ーザはドメインの全容を明確に認識することができ、そ
の複数のシステムで共通の部分と固有の部分とを明確に
判断することができるので、ドメインのメンテナンスや
リエンジニアリングを良好な効率で実行することができ
る。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載のプログラム解析方法は、
複数のシステムが存在する一つのドメインを解析対象と
し、このドメインから解析結果モデルとして複数のシス
テムで全体に共通なベースモデルと複数のシステムの各
々で固有の変動モデルとを作成するようにしたことによ
り、一つのドメインの全体をオブジェクト指向分析する
ことができ、その複数のシステムで共通の部分と固有の
部分とを明確に表現することができるので、ドメインの
リエンジニアリングやメンテナンスの効率向上に寄与す
ることができる。
【0037】請求項2記載のプログラム解析方法では、
ベースモデルの情報モデルを複数のシステムで全体に共
通なオブジェクトから作成し、変動モデルの情報モデル
を複数のシステムの各々で固有のオブジェクトから作成
するようにしたことにより、一つのドメインの複数のシ
ステムから、共通する部分の情報モデルと固有の部分の
情報モデルとを別個に作成することができる。
【0038】請求項3記載のプログラム解析方法では、
ベースモデルの状態モデルをベースモデルの情報モデル
から作成し、変動モデルの状態モデルを変動モデルの情
報モデルから作成するようにしたことにより、一つのド
メインの複数のシステムから、共通する部分の状態モデ
ルと固有の部分の状態モデルとを別個に作成することが
できる。
【0039】請求項4記載のプログラム解析方法では、
ベースモデルのデータフローモデルをベースモデルの状
態モデルから作成し、変動モデルの状態モデルを変動モ
デルの情報モデルから作成するようにしたことにより、
一つのドメインの複数のシステムから、共通する部分の
データフローモデルと固有の部分のデータフローモデル
とを別個に作成することができる。
【0040】請求項5記載のプログラム解析装置は、複
数のオブジェクトが各々に存在する複数のシステムが存
在する一つのドメインが解析対象として入力される解析
対象入力手段と、複数のシステムで全体に共通なオブジ
ェクトの関係や属性を定義してベースモデルの情報モデ
ルを作成するベース情報作成手段と、複数のシステムの
各々で固有のオブジェクトの関係や属性を定義して変動
モデルの情報モデルを作成する変動情報作成手段と、ベ
ースモデルの情報モデルからオブジェクトの状態遷移を
表現したベースモデルの状態モデルを作成するベース状
態作成手段と、変動モデルの情報モデルから変動モデル
の状態モデルを作成する変動状態作成手段と、ベースモ
デルの状態モデルからオブジェクトの状態遷移のアクシ
ョンを表現したベースモデルのデータフローモデルを作
成するベースフロー作成手段と、変動モデルの状態モデ
ルから変動モデルのデータフローモデルを作成する変動
フロー作成手段と、ベースモデルと変動モデルとの各々
で作成された情報モデルと状態モデルとデータフローモ
デルとを一組の解析結果モデルとして出力する解析結果
出力手段とを有することにより、一つのドメインの全体
をオブジェクト指向分析することができ、その複数のシ
ステムで共通の部分と固有の部分とを明確に表現するこ
とができるので、ドメインのリエンジニアリングやメン
テナンスの効率向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のプログラム解析装置を
示す模式図である。
【図2】一つのドメインの複数のシステムで共通するオ
ブジェクトを示す模式図である。
【図3】ベースモデルと変動モデルとの情報モデルを示
す模式図である。
【図4】ベースモデルと変動モデルとの状態モデルを示
す模式図である。
【図5】ベースモデルと変動モデルとのデータフローモ
デルを示す模式図である。
【図6】解析結果モデルを示す模式図である。
【図7】一従来例のプログラム解析方法であるオブジェ
クト指向分析の処理動作に従い、情報モデルと状態遷移
モデルとプロセスモデルとを順番に示す模式図である。
【符号の説明】
1 プログラム解析装置 2 解析対象入力手段 3 解析結果出力手段 4 ベースモデル作成手段 5 変動モデル作成手段 6 ベース情報作成手段 7 ベース状態作成手段 8 ベースフロー作成手段 9 変動情報作成手段 10 変動状態作成手段 11 変動フロー作成手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システムに存在する複数のオブジェクト
    の関係や属性を定義して情報モデルを作成し、この情報
    モデルからオブジェクトの状態遷移を表現した状態モデ
    ルを作成し、この状態モデルからオブジェクトの状態遷
    移のアクションを表現したデータフローモデルを作成
    し、これらの情報モデルと状態モデルとデータフローモ
    デルとを一組の解析結果モデルとするプログラム解析方
    法において、複数のシステムが存在する一つのドメイン
    を解析対象とし、このドメインから解析結果モデルとし
    て複数のシステムで全体に共通なベースモデルと複数の
    システムの各々で固有の変動モデルとを作成するように
    したことを特徴とするプログラム解析方法。
  2. 【請求項2】 ベースモデルの情報モデルを複数のシス
    テムで全体に共通なオブジェクトから作成し、変動モデ
    ルの情報モデルを複数のシステムの各々で固有のオブジ
    ェクトから作成するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載のプログラム解析方法。
  3. 【請求項3】 ベースモデルの状態モデルをベースモデ
    ルの情報モデルから作成し、変動モデルの状態モデルを
    変動モデルの情報モデルから作成するようにしたことを
    特徴とする請求項2記載のプログラム解析方法。
  4. 【請求項4】 ベースモデルのデータフローモデルをベ
    ースモデルの状態モデルから作成し、変動モデルの状態
    モデルを変動モデルの情報モデルから作成するようにし
    たことを特徴とする請求項3記載のプログラム解析方
    法。
  5. 【請求項5】 複数のオブジェクトが各々に存在する複
    数のシステムが存在する一つのドメインが解析対象とし
    て入力される解析対象入力手段と、複数のシステムで全
    体に共通なオブジェクトの関係や属性を定義してベース
    モデルの情報モデルを作成するベース情報作成手段と、
    複数のシステムの各々で固有のオブジェクトの関係や属
    性を定義して変動モデルの情報モデルを作成する変動情
    報作成手段と、ベースモデルの情報モデルからオブジェ
    クトの状態遷移を表現したベースモデルの状態モデルを
    作成するベース状態作成手段と、変動モデルの情報モデ
    ルから変動モデルの状態モデルを作成する変動状態作成
    手段と、ベースモデルの状態モデルからオブジェクトの
    状態遷移のアクションを表現したベースモデルのデータ
    フローモデルを作成するベースフロー作成手段と、変動
    モデルの状態モデルから変動モデルのデータフローモデ
    ルを作成する変動フロー作成手段と、ベースモデルと変
    動モデルとの各々で作成された情報モデルと状態モデル
    とデータフローモデルとを一組の解析結果モデルとして
    出力する解析結果出力手段と、を有することを特徴とす
    るプログラム解析装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008077208A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Fujitsu Ltd 業務フロー編集プログラム、業務フロー編集装置および業務フロー編集方法
CN111768310A (zh) * 2020-06-11 2020-10-13 中国水利水电科学研究院 一种水库补水潜力的预测方法、装置及电子设备

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