JPH09155274A - 熱可塑性材料溶解装置 - Google Patents

熱可塑性材料溶解装置

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JPH09155274A
JPH09155274A JP32530995A JP32530995A JPH09155274A JP H09155274 A JPH09155274 A JP H09155274A JP 32530995 A JP32530995 A JP 32530995A JP 32530995 A JP32530995 A JP 32530995A JP H09155274 A JPH09155274 A JP H09155274A
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JP
Japan
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heating plate
pump
tank
thermoplastic material
heater
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JP32530995A
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English (en)
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Norihiro Kuzuu
典宏 葛生
Toshiyuki Kasahara
敏行 笠原
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Nireco Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性材料を溶解するヒータを容易に交換
できる構造とする。 【解決手段】 タンク1を伝熱性の周囲壁2と底壁3で
構成し、複数の開口10aを有する伝熱性の加熱板6を
設け、加熱板6の一部を周囲壁2に密着させ、この密着
部の周囲壁2の外側から加熱板6内部に達するヒータ用
穴8aを設け、ここに着脱可能なヒータ12を設ける。
加熱板6は底壁3上面に設けられた伝熱性の支持材5で
支持する。タンク1内には溶解した熱可塑性材料をタン
ク外へ圧送するポンプ13を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は接着材として使用さ
れるホットメルト材などの熱可塑性材料を溶解する装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】製函、包装、製袋などでは糊付けにより
部材を接着する場合が多い。このような糊付け方法とし
て常温接着材を用いるコールドグルー法と、ペレット状
の熱可塑性材料を加熱して液化し、ノズルから吐出し、
冷却すると直ちに固化するホットメルト法がある。この
ような熱可塑性材料すなわち所謂ホットメルト材料はタ
ンク型溶解機またはグリッド型溶解機によって溶解され
る。
【0003】タンク型溶解機はタンクの底壁を含む加熱
壁を用いて溶解熱をタンク内のホットメルト材料に与え
て溶解する。加熱源としては一般に底壁内に埋設された
電気ヒータが用いられる。グリッド型溶解機はタンク内
にグリッドを設け、グリッド上のホットメルト材料をそ
の溶解温度より実質的に高い温度に維持して溶解する。
加熱源としてグリッド内および底壁内に埋設された電気
ヒータが用いられる。特公平5−25553号公報には
タンク型溶解機の技術が開示されており、特開昭58−
27667号公報にはグリッド型溶解機の技術が開示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ホットメルト材料を溶
解し、この溶解状態を保持するため、タンク底壁、グリ
ッド、マニホールド(分配器)には電気ヒータが埋め込
まれている。このため、ヒータ断線など故障のときに加
熱は中断され、装置を冷却して、断線したヒータの交換
が行われる。しかしヒータは埋設されているので、単独
に修理や交換が困難な場合が多いため、故障したヒータ
を含んだタンク、グリッド、またはマニホールドを交換
しなければならない場合が多い。このためヒータが故障
すると溶解樹脂をタンクから取り出し、長時間溶解作業
を中断しなければならず、かつ交換用にタンク、グリッ
ド、マニホールドなどを準備しておく必要があった。
【0005】また、従来はタンク壁の温度は溶解樹脂の
温度より高く設定されており、タンク壁近傍の溶解樹脂
の表面が空気と接触し、炭化して黒化を生じるという問
題があった。また、タンクから溶解樹脂を送出するポン
プは脈動を少なくする必要があるときは、従来ギヤポン
プが使用されているが、高価であるという問題があっ
た。
【0006】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、熱可塑性材料を溶解するヒータを容易に交換で
きるようにすることを目的とする。また、タンク壁の加
熱温度が低くなるような構造とすることを目的とする。
さらに低価格で脈動の少ないプランジャポンプを使用す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の発明では、伝熱性の底壁と伝熱性の周囲壁を
有するタンクと、複数の開口を有する伝熱性の加熱板で
あって、その一部が前記周囲壁と密着しこの密着部の周
囲壁外側から加熱板内部に達するヒータ用穴を設けこの
ヒータ用穴に着脱可能なヒータを設けた加熱板と、前記
タンクの底壁上に設けられ前記加熱板を所定の高さに支
持する伝熱性の支持材と、前記タンク内に設けられ溶解
した熱可塑性材料をタンク外に圧送するポンプとを備え
る。
【0008】加熱板は一部がタンク周囲壁と密着し、こ
の密着部の周囲壁外側から加熱板内部にヒータ用の穴が
設けられ、このヒータ用穴にヒータを着脱可能に設けて
いるので、ヒータが故障した場合、タンク周囲壁外側か
ら加熱ヒータを容易に交換することができる。これによ
りヒータの交換は短時間に行えるので、溶解作業の中断
時間は短い。また、加熱板の熱は伝熱性の支持材を伝熱
して伝熱性のタンク底壁に伝わりさらに周囲壁にも伝わ
る。これにより周囲壁の温度は高温とはならず、周囲壁
近傍の溶解した熱可塑性材料は空気と接触しても炭化す
る恐れはない。また加熱板は常に熱可塑性材料の中にあ
るので、加熱板に直接接し温度の高い熱可塑性材料は空
気と直接接しないので炭化する恐れはない。
【0009】請求項2の発明では、前記加熱板は、前記
加熱ヒータを内蔵する主梁と、この主梁と交差する複数
の副梁とを有しこの副梁間に前記開口が設けられてい
る。
【0010】主梁内に設けられたヒータにより主梁に伝
達された熱は主梁と交差した副梁に伝達され、加熱板全
体が加熱される。加熱板の上に置かれた熱可塑性材料は
この熱により溶解し、加熱板の開口と加熱板とタンク周
囲壁との間隙を通り加熱板とタンク底壁内面とのスペー
スに落下する。溶解した熱可塑性材料が多くなれば溶解
液は加熱板の上部にも溜まり、加熱板は溶解液中に浸さ
れる。
【0011】請求項3の発明では、前記タンクの底壁外
面に伝熱性のマニホールドが設けられ前記ポンプの吐出
口はこのマニホールドに接続している。
【0012】ポンプより吐出される溶解した熱可塑性材
料を複数の吐出ノズルなどに分配する時にはタンク底壁
外面にマニホールドを設ける。マニホールドにはタンク
底壁より熱が伝熱され内部を通る熱可塑性材料を溶解状
態に保持する。また、加熱板、タンク周囲壁および底壁
にマニホールドが加わり、全体の熱容量が増大し、加熱
板の温度を安定させる。
【0013】請求項4の発明では、前記ポンプは前記底
壁に固着され前記加熱板にはポンプ貫通用切り欠けが設
けられている。
【0014】加熱板に設けられたポンプ貫通用の開口を
通りポンプはタンク底壁に固着されている。これにより
ポンプは加熱板より独立しているので、ポンプ保守や交
換時、取り外しが容易な構造となっている。またポンプ
にはタンク底壁および溶解した熱可塑性材料から熱が伝
達されるので、内部を流れる熱可塑性材料を溶解状態に
保持することができる。
【0015】請求項5の発明では、前記ポンプはプラン
ジャポンプである。プランジャポンプはギヤポンプに比
べ、少々の異物が混入しても、また高粘度の液体でも動
作するので、溶解した熱可塑性材料の温度が低くなり、
粘が高くなっても動作できる。また、価格もギヤポンプ
より安価である。
【0016】請求項6の発明では、前記プランジャポン
プは、ピストンにピストン押し込み時ピストン側とロッ
ド側とか導通する逆止弁が設けられ、シリンダの内径と
ロッドの外径がピストン押し込み時と引き抜き時で同じ
吐出圧となる寸法に決められている。このように同じ吐
出圧とすることにより溶解した熱可塑性材料を用いて安
定した糊付けが行える。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本実施の形態の構成
を示す断面図である。タンク1は周囲壁2と底壁3およ
び頂板4から構成される。図2は底壁3の平面図を示
す。底壁3の内面には複数の支持材5が10mm程度の
高さに突出しており、後述する加熱板6を支持すると共
に加熱板6からの熱を底壁3に伝達する。また底壁3に
は後述するポンプ用開口7が設けられておりポンプと嵌
合する。タンク周囲壁2、底壁3および支持材5はアル
ミニウム合金鋳物で一体に構成されている。頂板4は周
囲壁2の頂部にボルト4bで取り付けられている。頂板
4には固形のホットメルト材Gを投入する投入口4aが
設けられている。
【0018】図3は加熱板の構成を示し、(A)が平面
図、(B),(C)が矢視図、(D),(E)が断面図
を示す。加熱板6は主梁8と、この主梁8と直交し、両
側に伸びた副梁9および副梁9間を結ぶ板材10からな
り、主梁8はその縦断面を図1に、またV−V矢視を図
3(C)に示すように長さ方向にヒータ用穴8aが設け
られ、その上方に温度センサ用穴8bが設けられてい
る。副梁9はヒータ12によって加熱された主梁8から
熱を伝達されこれを加熱板6全体に伝達する。主梁8の
一方の端部に設けられた副梁9aは2点鎖線で示す囲壁
2と長さLにわたって密着し、この密着面に図1,図3
(C)に示すようにOリング12aが設けられ、タンク
1内部とヒータ用穴8aとをシールする。副梁9間は板
材10により結合され、板材10には溶解したホットメ
ルト材Gが通過する開口10aが複数個設けられてい
る。またポンプ用切り欠け11が設けられ、ポンプ13
とは所定の間隙を設け、それぞれを容易に取り付け、取
り外しできるようになっている。また2点鎖線で示す周
囲壁2とは所定の間隙を有し、溶解したホットメルト材
Gが通過できるようになっている。図3(B)はU−U
矢視を示し、主梁8,副梁9,板材10の関係を示す。
(D)はW−W断面、(E)はX−X断面を示し、ヒー
タ用開口8a,温度センサ用開口8b,板材10に設け
られた開口10a等を示す。加熱板6はタンク1と同じ
く熱伝達のよいアルミニウム合金鋳物で構成されてい
る。
【0019】図1において、タンク1の底壁3の下面に
は、マニホールド14が密着して設けられ、ポンプ13
から吐出されたホットメルト材Gを分岐路14aで分岐
し複数の吐出ノズル15に分岐する。マニホールド14
も熱伝達のよいアルミニウム材で製作されている。ポン
プ13はプランジャポンプが用いられ、円筒状で下部が
底壁3のポンプ用開口7に嵌合する。吐出口13aはポ
ンプ下面に設けられマニホールド14の分岐路14aに
接続している。吸入口13bは加熱板6と底壁3上面の
間に設けられ、加熱板6の開口10aや加熱板6と周囲
壁2との間隙から流入するホットメルト材Gを吸入す
る。
【0020】ポンプ13はシリンダ17とシリンダ17
内を往復動するピストン18およびピストン18を往復
動させるロッド19より構成され、シリンダ17と吐出
口13aの間に逆止弁16a、シリンダ17と吸入口1
3bの間に逆止弁16bが設けられ吐出方向、吸入方向
からの逆流を阻止する。ピストン18にも逆止弁16c
が設けられ、シリンダ17のロッド側へホットメルト材
Gが流入するようにする。これによりピストン18が図
1において下方へ移動するときはロッド19の断面積で
ホットメルト材を押圧し、上方へ移動するときはシリン
ダとロッドの断面積の差の面積で押圧する。ポンプ13
も伝熱性のよいアルミニウムまたは鉄で製作されてい
る。
【0021】ポンプ13のロッド19はエアシリンダ2
0によって駆動される。エアシリンダ20はタンク1の
頂板4に取り付けられ、頂板4と一体にして取り付け、
取り外しできる。エアシリンダ20のロッド21とポン
プ13のロッド19とは着脱可能なカップリング23で
結合されている。エアシリンダ20に圧縮空気を供給す
る空気源24とエアシリンダ20との間に電磁方向切換
弁25が設けられ、ピストン22を往復動させる。
【0022】タンク1の周囲壁2外面およびマニホール
ド14の外面には断熱材28が設けられタンク1の保温
を行う。図1に示したヒータ12はケースの中に棒状の
加熱源が組み込まれたカートリッジヒータで、ヒータ用
開口8aに挿入、取り出しが容易にできるようになって
いる。またヒータ用開口8aの上部に設けられた温度セ
ンサ用開口8bには側温抵抗体よりなる温度センサが挿
入、取り出しできるようになっている。図1に示す吐出
ノズル15とマニホールド14はホース29により接続
され、ホース29には電気ヒータが巻かれており、内部
をホットメルト材Gがスムーズに流れるように加熱す
る。ヒータ13およびホース29の電気ヒータは図示し
ない電源に接続されて加熱され、温度センサ、電磁方向
切換弁25およびホース29の電気ヒータは図示しない
制御回路に接続されヒータ温度の制御、電磁方向切換弁
25の切換えおよびホース温度の制御が行われる。エア
シリンダ20の下部と頂板4の上面にリミットスイッチ
26が設けられ、カップリング23に取り付けられたア
ーム27によりリミットスイッチ26を動作させピスト
ン22位置を検出し、電磁方向切換弁25の切換えが行
われる。
【0023】図4はポンプ13の吐出圧をシリンダの往
行と復行時同じくするようにポンプ13とエアシリンダ
20の寸法を定める説明図である。吐出ノズル15から
吐出されるホットメルト材Gの圧力を一定にすることが
望ましい。このためポンプ13とエアシリンダ20の各
寸法を次のように定める。
【0024】ポンプ吐出圧 P1 空気源圧力 P2 ポンプシリンダ直径 D1 エアシリンダ直径 D2 ポンプロッド直径 d1 エアシリンダロッド直径 d2
【0025】ポンプ13のピストン18上昇時次式が成
り立つ。 π(D12 −d12 )・P1/4=π(D22 −d22 )・P2/4 …(1) また下降時は、ピストン18の両側に圧力がかかるの
で、ロッド19の断面積のみが圧力を受け、次式が成り
立つ。 πd12 ・P1/4=πD22 ・P2/4 …(2)
【0026】(2)式より、 d1=D2・√(P2/P1) …(3) (3)式を(1)式に代入すると、 D1=√((2D22 −d22 )P2/P1) …(4)
【0027】圧力P1,P2、エアシリンダ20の寸法
D2,d2を決めると(3)式と(4)式によりd1,
D1は決まる。このように決めることによりポンプ13
の吐出圧P1はピストン18の往復動(昇降)時一定と
なる。但し、構成機器の圧力損失やピストン18の粘性
ロスなどがあるので、実験的に修正係数を求めて上記計
算式を修正した後、d1,D1を決める。
【0028】次に動作について説明する。まずタンク1
の頂板4に設けられた投入口4aより固形のホットメル
ト材Gを投入し、加熱板6の上に堆積させる。次にヒー
タ12に通電して主梁8を加熱し、主梁8から副梁9に
副梁9から板材10に伝熱する。また加熱板6を支持す
る支持材5を通して底壁3に伝熱し、さらに底壁3から
周囲壁2およびマニホールド14に伝熱する。加熱板6
上のホットメルト材Gは溶解して加熱板6の開口10a
および加熱板6と周囲壁2との隙間から下に流れ底壁3
と加熱板6の間に充満し、さらに加熱板6の上まで液面
が上昇する。固形のホットメルト材Gはこの溶解液に浮
かび、溶解液からの伝熱により溶解される。
【0029】ポンプ13の吸入口13bは底壁3と加熱
板6の間に設けられているので溶解したホットメルト材
Gを吸入し、吐出口13aより吐出する。吐出口13a
より吐出されたホットメルト材Gはマニホールド14で
分岐され吐出ノズル15に供給される。ポンプ13はエ
アシリンダ20により駆動されエアシリンダ20には空
気源24より圧縮空気が電磁方向切換弁25によりロッ
ド21側とピストン22側に交互に供給される。
【0030】各部の温度の一例を示す。加熱板6は約1
80℃となるように温度制御される。これにより溶解し
たホットメルト材Gは約160℃となり、底壁3とマニ
ホールド14は160℃、周囲壁2は約145℃とな
る。なお、マニホールド14と吐出ノズル15とを接続
するホース29は約180℃に制御される。周囲壁2の
温度はホットメルト材Gより低くなっているので、従来
周囲壁2の近傍で空気と接するホットメルト材Gに生じ
ていた炭化現象を防止することができる。またポンプ1
3は接触している底壁3と溶解したホットメルト材Gか
ら伝熱されるので約160℃の温度となっており、吸入
および吐出が適正に行われる。
【0031】上述した実施の形態では、ヒータ13が1
本の場合について説明したが、処理するホットメルト材
Gの容量に応じて複数本にするとよい。この場合、主梁
をヒータ13毎に互いに間隔をあけて設け、副梁9を主
梁に交差して設ける。また固形のホットメルト材Gの投
入はバッチ式としているが、連続的な供給装置を設けて
もよい。また、吐出ノズル15が1個の場合はマニホー
ルド14は設ける必要はない。
【0032】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
は、次のような効果を奏する。 ヒータは加熱板にのみ設けているで加熱装置が簡単に
なり、かつタンク外部から容易に着脱可能な構造となっ
ているので、交換作業を短時間で行うことができる。ヒ
ータの交換ができるので、ヒータ故障による加熱中断時
間を短くすることができる。 周囲壁は加熱板より熱伝達を受けて加熱される構造に
なっているので、周囲壁の温度は加熱板より低くなり、
ホットメルト材の炭化が防止される。
【0033】加熱源はタンク内の加熱板のみで外面と
なる周囲壁や底壁またはマニホールドは加熱板より温度
が低くなる構造となっているので、放熱による熱損失が
少なく、ヒータの容量が小さくなる。 加熱板と周囲壁の大部分の間には間隙が設けられてい
るので加熱板の熱が周囲壁に直接伝達されず、周囲壁の
温度は加熱板より低下するようになっている。これによ
りホットメルト材の炭化が防止でき、さらに溶解したホ
ットメルト材の加熱板上下への流動性がよくなる。
【0034】タンクの底壁より支持材を突出させ加熱
板と密着し固定させているので加熱板の熱は底壁、マニ
ホールド、周囲壁に伝達される。この結果加熱板の熱容
量にこれらの熱容量を合わせた熱容量となり、加熱板の
温度を安定させる構造となっている。また加熱板を下か
ら直接支持材で支えるため加熱板およびこの上に投入さ
れる熱可塑性材料を十分支持できる強度を容易に得られ
る構造となっている。 加熱板に切り欠けを設け、ポンプと直接接触しない構
造となっているので、保守や修理時にポンプの取り付
け、取り外しを加熱板を取り外すことなく行うことがで
きる。 ポンプをプランジャポンプとし、吐出圧を一定にする
構造としたので吐出ノズルより熱可塑性材料の安定した
吐出を行うことができる。なお、熱可塑性材料は粘性が
大きいので脈流は少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成を示す図である。
【図2】底壁の平面図である。
【図3】加熱板の構成を示し、(A)が平面図、
(B),(C)が矢視図、(D)(E)が断面図であ
る。
【図4】ポンプの吐出圧を一定とするポンプとエアシリ
ンダの圧力および寸法の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 タンク 2 周囲壁 3 底壁 4 頂板 5 支持材 6 加熱板 7 ポンプ用開口 8 主梁 8a ヒータ用穴 8b 温度センサ用穴 9 副梁 10 板材 10a 開口 11 ポンプ用切り欠き 12 ヒータ 12a Oリング 13 ポンプ 13a 吐出口 13b 吸入口 14 マニホールド 15 吐出ノズル 17 シリンダ 18,22 ピストン 19,21 ロッド 20 エアシリンダ 23 カップリング 24 空気源 25 電磁方向切換弁 26 リミットスイッチ 27 アーム 28 断熱材 29 ホース

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝熱性の底壁と伝熱性の周囲壁を有する
    タンクと、複数の開口を有する伝熱性の加熱板であっ
    て、その一部が前記周囲壁と密着しこの密着部の周囲壁
    外側から加熱板内部に達するヒータ用穴を設けこのヒー
    タ用穴に着脱可能なヒータを設けた加熱板と、前記タン
    クの底壁上に設けられ前記加熱板を所定の高さに支持す
    る伝熱性の支持材と、前記タンク内に設けられ溶解した
    熱可塑性材料をタンク外に圧送するポンプとを備えたこ
    とを特徴とする熱可塑性材料溶解装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱板は、前記加熱ヒータを内蔵す
    る主梁と、この主梁と交差する複数の副梁とを有しこの
    副梁間に前記開口が設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の熱可塑性材料溶解装置。
  3. 【請求項3】 前記タンクの底壁外面に伝熱性のマニホ
    ールドが設けられ前記ポンプの吐出口はこのマニホール
    ドに接続していることを特徴とする請求項1または2記
    載の熱可塑性材料溶解装置。
  4. 【請求項4】 前記ポンプは前記底壁に固着され前記加
    熱板にはポンプ貫通用切り欠けが設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の熱可塑性材料溶解装置。
  5. 【請求項5】 前記ポンプはプランジャポンプであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の熱可塑性材料溶解装置。
  6. 【請求項6】 前記プランジャポンプには、ピストンに
    ピストン押し込み時ピストン側とロッド側とが導通する
    逆止弁が設けられ、シリンダの内径とロッドの外径がピ
    ストン押し込み時と引き抜き時で同じ吐出圧となる寸法
    に決められていることを特徴とする請求項5記載の熱可
    塑性材料溶解装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008023421A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Mochizuki Kiko Seisakusho:Kk ホットメルト系塗料に対応したロールコーター
CN105855140A (zh) * 2016-05-09 2016-08-17 中山市祥丰自动化科技有限公司 一种pur胶送胶罐装置及半自动pur胶上胶机

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