JPH09144464A - リングビット - Google Patents

リングビット

Info

Publication number
JPH09144464A
JPH09144464A JP29967095A JP29967095A JPH09144464A JP H09144464 A JPH09144464 A JP H09144464A JP 29967095 A JP29967095 A JP 29967095A JP 29967095 A JP29967095 A JP 29967095A JP H09144464 A JPH09144464 A JP H09144464A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shank
cuttings
powder
holes
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29967095A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Matsuoka
哲夫 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP29967095A priority Critical patent/JPH09144464A/ja
Publication of JPH09144464A publication Critical patent/JPH09144464A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Earth Drilling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リングビットのシャンクの外周摩耗を安価な
方法で抑制してこのビットの寿命を延ばすことである。 【解決手段】 円筒状をなすシャンク2に、外面側から
内径面に抜ける繰粉導入穴8を設け、シャンク2の外径
側に排出される繰粉をその穴8からシャンク2の内径側
に導入して排出するようにしたのである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、二重管式又は単
管式掘削用の工具として用いられるリングビットに関す
る。より詳しくは、繰粉の排出機能を高めて寿命を向上
させたリングビットである。
【0002】
【従来の技術】リングビットは、繰粉の排出性の良し悪
しによって寿命が左右される。そこで、繰粉排出性の向
上策として、例えば、実公平7−32622号公報では
円筒状シャンクの先端部内径側に繰粉溝を形成する提案
がなされ、また、実開平6−49590号公報ではシャ
ンクの先端部と外周に設ける繰粉溝の形状を工夫する提
案がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図6に示すように、シ
ャンク2の先端部内径側に設けた繰粉溝7は、シャンク
内径側への繰粉取込量を増加させるので、外径側に排出
される繰粉量を低減するのに役立つが、外径側に流れ込
んでしまった繰粉に対しては、全く効果がない。
【0004】また、シャンク先端の繰粉溝5、シャンク
外周の繰粉溝6は、外径側に流れた繰粉を良好に排出す
る目的で設けられているが、思った程の効果が得られて
いない。図6に示すように、通常、掘削機側のパイプP
とリングビット1との外径寸法差が小さく、掘削穴とパ
イプP間に繰粉は抵抗無く逃げ込めるだけの大きな隙間
ができないため、外径側に流れた繰粉は行き場がなく、
シャンク2やパイプPの外周部に滞溜してしまう。繰粉
の逃げ場がなければ、先端と外周の繰粉溝5、6は滞溜
空間を若干広げるぐらいの働きしかしない。
【0005】このように、溝のみに頼る従来の策では外
径側での繰粉排出性が充分でなく、実公平7−2167
5号公報や実公平7−17897号公報に示されるよう
に、シャンクの外周面に超硬合金等を固着すると云った
別の手法を採用しなければ、シャンク外径側の摩耗を充
分に抑えることができなかった。
【0006】なお、シャンク外周に超硬合金等を付けて
外周摩耗を抑える策は、掘削機側パイプPの繰粉詰まり
による外周摩耗に対しては全く効果を奏さない。
【0007】この発明は、上記の不具合を解消すること
を課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、円筒状をなすシャンクの先端
部端面の円周上に、複数の刃先チップを固着したリング
ビットにおいて、前記シャンクに外面側から内径面に貫
通する複数の繰粉導入穴を設ける。
【0009】その繰粉導入穴の向きは、リングビットの
正面視では放射状、側面視では内端側が後退する方向に
しておくのが望ましい。また、この穴の外端は、シャン
ク先端やシャンク外周の繰粉溝に開口させるのが望まし
い。繰粉溝の無い位置でシャンク外周に開口していて
も、繰粉溝に開口している場合ほどではないが設置の効
果が現れる。
【0010】なお、この穴の大きさ(直径)や設置数
は、使用する掘削機の能力等によって変わる。
【0011】
【作用】図5に矢印で示すように、シャンク2の外径側
に移動した繰粉は、シャンク2の外周面に沿って後方に
流れ、その途中にシャンク外周に開放している繰粉導入
穴8に流入し、その穴を通ってシャンク2の内径側に取
込まれる。
【0012】二重管式掘削では、図7に示すように、リ
ングビット1の軸芯部にインナービット9がセットされ
る。通常、このインナービット9の外径とリングビット
1の内径との差の方が掘削機側パイプPの外径と掘削穴
径との差より大きく、また、インナーロッドRの内部に
通した圧力水をインナービット先端から吐出し、インナ
ーロッドとリングビット間の隙間を通る戻り流により繰
粉を吸い上げる方法が採られるので、抵抗少なく繰粉を
流すには、隙間が大きく、しかも、戻り流が生じるリン
グビット内径側の空間に繰粉を排出した方が有利であ
る。単管式掘削でも同様に隙間の大きいリングビットの
内側に繰粉を排出した方が有利である。
【0013】この発明のビットを用いれば、外径側に流
れた繰粉が排出に関して有利な内径側に取込まれるので
外径側での繰粉滞溜が少なくなり、ビットシャンクの外
周摩耗、掘削機側パイプの外周摩耗が抑制される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1乃至図4に、この発明のリン
グビットの実施形態を示す。
【0015】図に示すように、リングビット1は、円筒
状をなすシャンク2の先端部端面の円周上に、複数の刃
先チップ3を平均的に分布させて固着した構造になって
いる。刃先チップ3は、耐摩耗性に優れる超硬合金等で
形成され、シャンク2は靭性の高い焼入れ鋼等で形成さ
れている。
【0016】刃先チップ3としては、図1乃至図3に示
す先の尖った板状チップや図4に示す砲弾型チップ、或
いは先端が半球状のチップがよく用いられる。このチッ
プ3は、シャンク2の先端部端面に座溝や孔を設けてそ
こに鑞付け固着する方法で植設される。
【0017】また、シャンク2の外周摩耗を減らすため
に、図3に示すように、耐摩耗性の良い超硬合金等から
成るチップ4をチップ3の後方に配して周方向に適当な
間隔で植込むことが従来から行われており、この発明で
も必要に応じてそのチップ4を併用することができる。
【0018】シャンク2には、先端部端面のチップ植込
み部を避けた位置に繰粉溝5が設けられ、また、この溝
5に連なる繰粉溝6が外周に所定ピッチで設けられてい
る。必要に応じて、図6の繰粉溝7を設けることも考え
られる。
【0019】以上の構成に関しては、従来品と変わると
ころがない。即ち、この発明のリングビット1は、シャ
ンク2にその外面から内径面に抜ける繰粉導入穴8を付
加したところにその特徴がある。
【0020】この繰粉導入穴8は、図1では外端を外周
の繰粉溝6に開口させている。また、図2では繰粉溝の
無い位置でシャンク2の外周に開口させ、図3では先端
の繰粉溝5に開口させている。さらに、図4では、上述
した3つの位置の穴を組合わせて用いている。
【0021】このように、穴8の外端は、シャンク外径
側に流れた繰粉を取込める位置であればどこに定めても
よいが、穴の向きには注意を要する。ビットの正面視で
放射状、側面視では内端が後退する方向に傾いた図示の
穿孔方向は、繰粉の流れに逆らわない方向であり、繰粉
の取込みが円滑に行われる。
【0022】なお、穴8の直径と設置数は、掘削機の能
力によって繰粉の発生量が変わるので、この点を考慮し
て決定する。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、この発明のリングビ
ットは、シャンクに繰粉導入穴を設け、その穴から外径
側に排出される繰粉を強制的に内径側に取込むようにし
たものであるから、シャンクに2箇所以上の穴をあける
と云う比較的簡単、かつ、安価な方法でシャンクの外周
摩耗とその摩耗による刃先チップの脱落を減少させるこ
とができ、コストアップを抑えての寿命向上が可能にな
る。
【0024】また、外径側での繰粉滞溜の減少により掘
削機側パイプの外周摩耗も抑制され、土盤穿孔の高能率
化、低コスト化につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a):この発明のリングビットの実施形態を
示す部分破断側面図 (b):同上のビットの正面図
【図2】(a):他の実施形態の部分破断側面図 (b):同じく正面図
【図3】(a):更に他の実施形態の部分破断側面図 (b):同じく正面図
【図4】(a):更に他の実施形態の部分破断側面図 (b):同じく正面図
【図5】この発明のリングビットの作用説明図
【図6】従来のリングビットの作用説明図
【図7】(a):二重管式掘削ビットにおける繰粉排出
機構の一例を示す図 (b):同上の掘削ビットの正面図
【符号の説明】
1 リングビット 2 シャンク 3 刃先チップ 4 外面保護用チップ 5 先端の繰粉溝 6 外周の繰粉溝 7 内径側の繰粉溝 8 繰粉導入穴 9 インナービット P 掘削機側パイプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状をなすシャンクの先端部端面の円
    周上に、複数の刃先チップを固着したリングビットにお
    いて、前記シャンクに外面側から内径面に貫通する複数
    の繰粉導入穴を設けたことを特徴とするリングビット。
JP29967095A 1995-11-17 1995-11-17 リングビット Pending JPH09144464A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29967095A JPH09144464A (ja) 1995-11-17 1995-11-17 リングビット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29967095A JPH09144464A (ja) 1995-11-17 1995-11-17 リングビット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09144464A true JPH09144464A (ja) 1997-06-03

Family

ID=17875557

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29967095A Pending JPH09144464A (ja) 1995-11-17 1995-11-17 リングビット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09144464A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016121497A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 株式会社大林組 リングビット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016121497A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 株式会社大林組 リングビット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6595305B1 (en) Drill bit, hard member, and bit body
EP0710765B1 (en) Improvements relating to rotary drill bits
US5052503A (en) Eccentric drilling tool
US5904213A (en) Rotary drill bits
US7296641B2 (en) Rock drill bit having outer and inner rock-crushing buttons
US5173014A (en) Four flute center cutting drill
US6283233B1 (en) Drilling and/or coring tool
AU2001233070A1 (en) Drill bit, hard member, and bit body
US6019553A (en) Metal cutting drill with insert having radially overlapping cutting edges
GB2318371A (en) Carrier-mounted cutting element and chip breaker for drill bit
EP2853328A1 (en) A deep hole drill tool
EP0707132A2 (en) Rotary drill bit
EP0974730A3 (en) Rotary dag bit
EP0742342A2 (en) Rotary drill bit
WO1999019597A1 (en) Rock bit with improved nozzle placement
US5417296A (en) Rotary drill bits
JP3667763B2 (ja) 衝撃式ドリルビット、植刃、使用方法並びにドリルビット直径の維持方法
US4092083A (en) Gun drill
GB2294712A (en) Rotary drill bit with primary and secondary cutters
JPH09144464A (ja) リングビット
JP4285713B2 (ja) 穿孔ビット
JP4462771B2 (ja) 穿孔用ビット
JP4036728B2 (ja) 自穿孔ロックボルト用穿孔ビットおよびこれを用いた自穿孔ロックボルト
US6276467B1 (en) Percussive rock drill bit with asymmetric wing
GB2426988A (en) Tubular drill shoe