JPH09134437A - 座標データ圧縮方法 - Google Patents

座標データ圧縮方法

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JPH09134437A
JPH09134437A JP7314679A JP31467995A JPH09134437A JP H09134437 A JPH09134437 A JP H09134437A JP 7314679 A JP7314679 A JP 7314679A JP 31467995 A JP31467995 A JP 31467995A JP H09134437 A JPH09134437 A JP H09134437A
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JP7314679A
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Shinji Kimura
信二 木村
Yumiko Sugita
由美子 杉田
Toshiyuki Kuwana
利幸 桑名
Masahito Manda
雅人 萬田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より高速にポリゴンの座標データを圧縮する
ことにより、大量のポリゴンデータをリアルタイムに表
示するための座標データ圧縮方法を提供する。 【解決手段】 CPU100は図形の形状を表した座標
データ列を主メモリ102に格納する。データ圧縮コン
トローラ122は座標データを解析し、既に変換処理し
た各座標データの各要素の数値に対して新たな要素の数
値を浮動小数点形式で表すデータを単位として比較処理
し、前記変換済みの要素と新たな要素の数値が一致した
ときは一致状況を示すコード化情報を生成、出力し、一
致しなかったときは一致しないことを示すコードと新た
な要素の数値を表すコードとの組み合わせからなるコー
ド化情報を生成、出力する。出力されたコード化情報は
データ伸長コントローラ124により、元の座標データ
に復元され、グラフィックスハードウェア(110〜1
20)によりディスプレイに表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータグラ
フィックス分野におけて、動画のように滑らかな表示変
更を必要とする高速表示可能なグラフィックス表示装置
に係り、特に図形形状を表した座標データをデータ圧縮
することにより表示データ量を最少化する座標データ圧
縮方法に関する。
【0002】
【従来の技術】急激に高まるコンピューティングパワー
の用途の一つとしてコンピュータグラフィックスが注目
を浴びている。近年の映画産業におけるコンピュータグ
ラフィックス技術の導入や、郊外型アミューズメント・
テーマパークにおけるグラフィックスを駆使したゲーム
タイトルなどはその一例である。コンピュータグラフィ
ックスでは図形の形状をポリゴンと呼ばれる多角形の集
合で表し、立方体のような簡単な形状から車のような複
雑な曲面を持つ物体を、このポリゴンで近似する。
【0003】例えば、図2は図形の形状をポリゴンで近
似した例であり、平面(a)を複数のポリゴン(図2で
は3点の頂点を持つ多角形)で表すため、2つの折れ線
(b),(c)でポリゴンの集合を表現している。曲面
(a)の輪郭内を塗り潰した図形と、折れ線(b),
(c)で表現した個々のポリゴンを塗り潰した図形は一
致する。図2は2次元図形の平面をポリゴンの集合で近
似した例だが、3次元図形の場合も同様である。3次元
の曲面図形をポリゴンの集合で近似した場合、グーロー
・シェーディング、テクスチャ・マッピングなどの手法
でポリゴンを描画することによって、立体的な3次元図
形を視覚的に得る。より現実的なコンピュータグラフィ
ックスの画像を得るためには、前記ポリゴンの近似を細
かくし、1つの図形を表すポリゴンの数を増す必要があ
る。1つの画像を表現するための図形の数も増やす必要
があり、動画のような動きのある画像を必要とすれば、
さらにポリゴンの数は増えていく傾向にある。
【0004】コンピュータグラフィックスのハードウェ
アでは前記ポリゴンの処理を高速に処理するハードウェ
アが重要になってくる。従来、コンピュータグラフィッ
クスの高速化の要求に答える技術としては、前記ポリゴ
ンの座標変換やクリッピングといったジオメトリ処理を
専用プロセッサで処理することによって解決してきた。
特に高速化の性能が要求される分野では、特開平2−2
75581号公報に記載されるようにジオメトリ処理の
ための専用プロセッサを複数のプロセッサで構成し、個
々のプロセッサをパイプライン状に接続する方式が知ら
れている。また、「日経エレクトロニクス、No. 5
78、pp137〜154」には、ジオメトリ処理を並
列に処理するグラフィックスシステムが記載されてい
る。また、前記のグラフィックスシステムを利用するホ
スト計算機側(応用プログラム側)においても、高速な
システム性能を得るために複数の中央演算装置(CP
U)を用いる並列プログラミングが普及してきている。
さらには、ホスト側とグラフィックス側を結ぶシステム
バスについても、「インターフェース増刊 オープンデ
ザイン No.7」で解説されているような高速なデー
タ転送を可能とするPCI(Peripheral C
omponent Interconnect)バスが
普及し、より低価格な資源でコンピュータグラフィック
スを実現できる環境が整いつつある。
【0005】また、データ圧縮に関する技術としては、
従来の汎用データ圧縮法は、LZ77法及びLZ78法
と呼ばれるデータ圧縮法を基本にしたものが多く、この
2つは「JACOB ZIV,ABRAHAM LEM
PEL:A Universal Algorithm
for Sequential DataCompr
ession:IEEE TRANSACTIONS
ON INFOMATION THEORY,VOL.
IT−23,No.3,PP.337−343」と、
「JACOB ZIV,ABRAHAM LEMPE
L:Compression ofIndividua
l Sequences via Variable−
Rate Coding:IEEE TRANSACT
IONS ONINFOMATION THEORY,
VOL.IT−24,No.5,PP.530−53
6」の2つの論文をもとにしている。このうちLZ77
法はファイルのアーカイバに広く利用されている方法で
あり、ソースファイルやオブジェクトファイルの圧縮で
は、70%〜30%の圧縮率が得られる。LZ77法は
データの中に現れる同一のデータ列を元の(前回現れ
た)データ列の位置情報に置き換えることによって、デ
ータの圧縮を行う方法である。
【0006】例えば、以下のようなデータ列の場合、2
回目にでてくる文字列“hijklmn”は1回目の同
じ文字列の位置と長さの情報に置き換える。LZ77法
の特徴は一致する文字列を検索する範囲に圧縮するデー
タ列自身を使う点であり、この範囲を移動窓と呼んでい
る。以下にデータ列の例を示す。 [データ列の例]abcdefg“hijklmn"o
pqrstuvwxyz“hijklmn"LZ77法
による圧縮処理は、移動窓の検索と検索結果のコード化
の繰り返しである。圧縮率を上げるためには、移動窓の
大きさを大きくする必要があり、この移動窓の検索時間
の高速化のためハッシュ検索を使う。ハッシュ検索を使
った場合の処理手順は以下のようになる。 1.入力文字からハッシュテーブルの検索キーを作成す
る(複数の文字を合成し検索キーに使用する) 2.ハッシュテーブルの検索、移動窓内のデータと一致
する文字列を検索 3.一致したとき、一致した文字列の長さを求める(メ
モリの比較処理) 4.一致したときは、移動窓の位置と長さをコード化、
一致しないときは文字をコード化 また、伸長処理はコード化した位置情報から圧縮前のデ
ータを復元するだけであり、圧縮処理のような検索処
理、比較処理は伴わない。尚、データ圧縮法については
他の圧縮法を含め、「M.ネルソン著、荻原剛志・山口
英訳:データ圧縮ハンドブック:(株)トッパン」や
「データ圧縮とディジタル変調:日経エレクトロニクス
・ブックス:PP.203−228」に詳しく解説され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記で述べたように、
高速なコンピュータグラフィックスを実現するためのハ
ードウェア技術は着実に進歩してきているが、人間が日
常目にする風景と同じような現実的な映像を、リアルタ
イムにコンピュータグラフィックスで得ることはまだで
きない。より高速なグラフィックス性能を得るための課
題の1つとして、システムバスの性能の限界が上げられ
る。例えば、前記で述べたPCIバスの現在の性能は最
大133Mバイト/秒であり、次世代のPCIバスの仕
様である64ビット仕様では最大266Mバイト/秒の
性能である。このシステムバスの性能をポリゴンのデー
タ量に換算すると、1頂点を32バイト(頂点座標
(x,y,z),法線座標(u,v,w)、テクスチャ
座標(s,t)のそれぞれを浮動小数点4バイトで表
現)の場合、PCIバス64ビット仕様で約8000万
ポリゴン/秒の転送性能になる。(ただし、この数値は
バスの理論値であり、実際はこの数値よりも低い性能に
なる。) システムバスの課題を解決する1つの方法として、シス
テムバスの性能をより高くすることが考えられるが、シ
ステムバスの変更は他の周辺装置にも影響し、システム
全体の価格を引き上げる要因になる。もう1つの方法は
ポリゴンのデータを圧縮する方法が考えられる。例え
ば、特開平3−68219号公報で述べられている方法
は、前記LZ77法をもとにした汎用のデータ圧縮方法
であるが、この方法では高い圧縮率が得られても、デー
タを圧縮するための処理時間を多く必要とするためポリ
ゴンのデータ圧縮には適さない。また、特開平6−18
0754号公報に述べられている方法は、図形の頂点間
の差分を計算することによって、座標の数値を表すビッ
ト数を減らすデータ圧縮方法であるが、この方法は整数
で表した座標を対象としており、浮動小数点で座標を表
す場合、差分を計算してもビット数は変わらないためデ
ータ量を減らすことはできない。また、特開平6−46
46号公報は本発明と同様にポリゴンデータを対象とし
たデータ圧縮法であるが、これは図形の対象性を利用し
たデータ圧縮法であり、対象性のない図形には適用でき
ない。本発明の目的は、より高速にポリゴンの座標デー
タを圧縮することにより、大量のポリゴンデータをリア
ルタイムに表示するための座標データ圧縮方法を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明は図形の形状を座標データの列で表すグラフィック
スシステムにおける該座標データを圧縮によって最適な
コード化情報に変換する座標データ圧縮方法であり、1
点の座標データを構成する各要素の数値を符号ビット、
指数部、仮数部からなる浮動小数点形式で表し、既に変
換処理した各座標データの各要素の数値に対て新たな要
素の数値を浮動小数点形式で表すデータを単位として比
較処理し、前記変換済みの要素と新たな要素の数値が一
致したときは一致状況を示すコード化情報を生成、出力
し、一致しなかったときは一致しないことを示すコード
と新たな要素の数値を表すコードとの組み合わせからな
るコード化情報を生成、出力するようにしている。ま
た、前記比較処理において要素の数値が一致しないと
き、要素の数値を表す浮動小数点形式の指数部が予め定
めた範囲内のときは、該浮動小数点形式の指数部のデー
タ長を縮小し、前記一致しないことを示すコードと該縮
小した指数部と浮動小数点形式の要素の仮数部との組み
合わせからなり該浮動小数点形式の要素のデータ長と同
じ長さ以下のコード化情報を生成、出力し、該指数部が
予め定めた範囲外のときは一致しないことを示すコード
と該要素の数値の組み合わせからなり該浮動小数点形式
の数値より長いデータで表されたコード化情報を生成、
出力するようにしている。また、既に変換処理した各座
標データの各要素の数値を順次バッファに格納し、前記
バッファに格納される数値の仮数部の一部を検索キーと
する検索テーブル内の該検索キーにより検索される配列
データとして、該検索キーの元となる数値が格納される
前記バッファにおける格納位置情報を書き込み、新たな
要素の数値を前記バッファに書き込むとき、該要素の数
値から得られる検索キーにより前記検索テーブルを検索
して配列データを取得し、該配列データが前記新たな要
素の数値が書き込まれる格納位置情報より小さいとき前
記比較処理を行うようにしている。また、前記バッファ
に格納される数値が特定の値のとき、該数値の前記バッ
ファにおける格納位置情報を3で割った剰余に1を加算
した値を検索キーとするようにしている。また、図形の
形状を座標データの列で表すグラフィックスシステムに
おける該座標データを圧縮によって最適なコード化情報
に変換する座標データ圧縮方法であり、1点の座標デー
タを構成する各要素の数値を符号ビット、指数部、仮数
部からなる浮動小数点形式で表し、座標データ列の前後
の座標データの要素ごとに差分座標を計算し差分座標デ
ータ列を求め、既に変換処理した各差分座標データの各
要素の数値に対して新たな差分座標データの要素の数値
を浮動小数点形式で表すデータを単位として比較処理
し、前記変換済みの差分座標データの要素と新たな差分
座標データの要素の数値が一致したときは一致状況を示
すコード化情報を生成、出力し、一致しなかったときは
一致しないことを示すコードと新たな差分座標データの
要素の数値を表すコードとの組み合わせからなるコード
化情報を生成、出力するようにしている。また、前記前
後の座標データ間での各要素毎の差分座標の計算におい
て、前の座標データの要素ごとから後ろの座標データの
要素ごとの差を求める差分計算と、後ろの座標データの
要素ごとから前の座標データの要素ごとの差を求める差
分計算の2つの方向の差分計算を交互に計算することに
よって差分座標データ列を求めるようにしている。ま
た、図形の形状を座標データの列で表すグラフィックス
システムにおける該座標データを圧縮によって最適なコ
ード化情報に変換する座標データ圧縮方法であり、1点
の座標データを構成する各要素の数値を符号ビット、指
数部、仮数部からなる浮動小数点形式で表し、座標デー
タ列の奇数列、偶数列毎に前後の座標データの要素ごと
に差分座標を計算し差分座標データ列を求め、既に変換
処理した各差分座標データの各要素の数値に対して新た
な差分座標データの要素の数値を浮動小数点形式で表す
データを単位として比較処理し、前記変換済みの差分座
標データの要素と新たな差分座標データの要素の数値が
一致したときは一致状況を示すコード化情報を生成、出
力し、一致しなかったときは一致しないことを示すコー
ドと新たな差分座標データの要素の数値を表すコードと
の組み合わせからなるコード化情報を生成、出力するよ
うにしている。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明によるグラフィックス表示を実行するた
めのシステム構成のブロック図である。中央演算装置で
あるCPU100は本システムの主プロセッサであり、
主メモリ102に格納されるプログラムによりグラフィ
ックス表示を制御する。CPU100と主メモリ102
はバスコントローラ104を通して接続され、バスコン
トローラ104はさらにシステムバス106を通して、
IO制御部108とグラフィックス制御部(110〜1
20)に接続する。
【0010】グラフィックス部は、グラフィックス・コ
ントローラ110がCPU100からの描画コマンドを
受け取り、ジオメトリプロセッサ112のFIFO11
4に転送する。ジオメトリプロセッサ112は座標変
換、クリッピング処理などのジオメトリ演算を行い、演
算後、ラスター変換を行うためにラスター変換器116
のFIFO118にラスター変換命令を書き込む。ラス
ター変換器116はラスター変換後、描画結果をフレー
ムメモリ120に書き込み、ディスプレイに表示が行わ
れる。
【0011】また、本システムではCPU100が生成
した描画コマンドを主メモリ102に貯え、座標データ
を圧縮する場合には、バスコントローラ104内のデー
タ圧縮コントローラ122により、描画コマンドを圧縮
し、グラフィックス部(110〜120)に転送する。
圧縮された描画コマンドは、グラフィックス・バスコン
トローラ110内のデータ伸長コントローラ124がデ
ータ伸長を行い、圧縮前の描画コマンドの形式でジオメ
トリプロセッサ112のFIFO114に転送する。F
IFO114に転送した描画コマンドは前記と同様の手
順により、ディスプレイに表示される。尚、データ圧縮
コントローラ122とデータ伸長コントローラ124
は、それぞれ圧縮・伸長処理の作業用にバッファ(12
6、128)を備える。
【0012】図4に描画コマンド形式の一例を示す。図
4の描画コマンドは、図3に示したような複数の多角形
を1つの頂点列で描画するときに使用する。描画コマン
ドはコマンドの先頭にヘッダ部があり、ヘッダ部は描画
コマンドの種別を示すOP(130)と、頂点の数を示
すN(132)と、描画コマンドの圧縮の有無を示すフ
ラグC(134)で構成する。ヘッダ部以降は頂点デー
タがヘッダ部のN(132)に示す数だけ連続し、頂点
は最大85頂点まで1つの描画コマンドで表現できる。
図4の描画コマンドの各頂点(136)は、頂点の座標
(X, Y, Z)と頂点の法線座標(U, V, W)及
び頂点に対するテクスチャマップ上の座標(S, T)
で構成する。頂点の各値は浮動小数点形式(IEEE形
式)で表現し、法線座標(U, V, W)とテクスチャ
座標(S, T)は−1. 0〜+1.0の範囲の数値で
表現する。図4に示した描画コマンドは、CPU110
が主メモリ102に生成し、グラフィックス・バスコン
トローラ110に転送するが、描画コマンドのデータ圧
縮を行う場合は、データ圧縮コントローラ124が図5
に示すコード化情報(圧縮データ)に変換後、グラフィ
ックス・バスコントローラ110に転送する。
【0013】圧縮は浮動小数点形式のデータ列を図5に
示すような上位3ビットにデータ種別を持つバイト単位
の可変長データ列に変換する。よって、伸長処理では圧
縮したデータ列を、元の浮動小数点形式に復元する。図
5の形式は大きく3つの種類に分かれる。(1)〜
(6)はLZ圧縮の符号化のための形式、(7)〜
(9)は法線座標やテクスチャ座標を整数化するための
形式、(10),(11)はNOOP及び圧縮データの
終わりを示す形式である。LZ77 圧縮では既に処理した
データ列とのデータの再現性を利用して圧縮を行うが、
(1)、(2)は一致する数値が現れなかったときの形
式、(3)〜(6)は一致する数値が現れたときの形式
である。
【0014】データ圧縮コントローラ124が出力する
コード化情報の詳細を以下に示す。 (1)浮動小数点A、(2)浮動小数点B LZ圧縮処理において、既に処理した数値と一致しなか
ったときに用いる形式である。浮動小数点の値により2
つの形式を使い分ける。浮動小数点Aは指数部の値が0
及び97〜158のとき使用する形式であり、指数部を
6bitの値(0及び1から62) で表わす。浮動小数
点Bは指数部の値が1から96及び159から255の
ときに使用する形式である。伸長処理では、浮動小数点
Aは指数部を8bitに復元し、浮動小数点Bは下位4
バイトをそのまま伸長データとして用いる。 (3)4バイト一致 LZ圧縮において、既に処理したデータと4バイトだけ
一致したときの一致状況を示すコード化情報を表わす。
伸長処理では、(offset+1)×4バイト前のデ
ータ4バイトを伸長データとして用いる。 (4)nバイト一致 LZ圧縮において、既に処理したデータ列と数バイト一
致したときの一致状況を示すコード化情報を表わす。伸
長処理では、(offset+1)×4バイト前のデー
タから(length+1)×4バイトを伸長データと
して用いる。 (5)2バイト一致L、(6)2バイト一致H LZ圧縮において、既に処理したデータ列の4バイトの
うち2バイト(上位または下位) が一致したときの一致
状況を示すコード化情報を表わす。伸長処理では、2バ
イト一致Hは(offset+1)×4バイト前のデー
タ4バイトの下位2バイトと圧縮データのvalueH
(2バイト)を組み合わせた4バイトを伸長データとし
て用い、2バイト一致_Lは(offset+1)×4
バイト前のデータ4バイトの上位2バイトと圧縮データ
のvalue_L(2バイト)を組み合わせた4バイト
を、それぞれ伸長データとして用いる。 (7)10bitパック、(8)13bitパック、
(9)16bitパック それぞれ複数の浮動小数点のデータを整数化及びパック
化したコード化情報である。 (10)NOOP NOOPはメモリ上のバウンダリ調整のために使用する
コード化情報である。このデータは伸長後のデータは生
成しない。 (11)データ終了 圧縮データの終わりを示すコード化情報であり、本デー
タ以降は無効データである。
【0015】以下では、図5に示した圧縮コード化情報
に変換するための、データ圧縮コントローラ122の圧
縮処理及びデータ伸長コントローラ124の伸長処理の
処理手順について説明する。
【0016】まず、図6と図7はデータ圧縮コントロー
ラ122が使用する変数を示したものであり、図6の変
数は主メモリ102上に、図7の変数はバッファ126
上に格納する。図6に示した変数は、圧縮時の一致デー
タを検索するための検索テーブルdict(160)で
あり、1つが1バイト長の65535個の配列データで
ある。各データは初期値として0xff(0xは16進
表記を示す)で初期化する。図7に於いて、cbuff
(162)は処理済みの座標(X,Y,Z)を格納する
ためのバッファであり、1つが4バイトの256個の配
列データである。cbuff(162)の大きさは10
24バイトであり、85個の座標(X, Y, Z)が格
納できる。同様に、cpoint(164)はcbuf
f(162)の現在の書き込み位置を格納する変数、n
size(166)は処理する頂点列の頂点数を格納す
る変数、size(168)、index(170)、
look(172)は座標の圧縮処理で一時的に使用す
る変数、offset(174)、length(17
6)は検索結果を格納する変数、exp(178)は浮
動小数点の指数部を格納する変数である。
【0017】次に本実施例における圧縮の処理手順を図
8〜図12を用いて説明する。図8は圧縮処理の主処理
であり、主メモリ102上に格納された描画コマンド
(図4)を入力データとし、圧縮後、グラフィックス・
バスコントローラ110にコード化情報を転送する。図
8に於いて、cpoint(180)を0で初期化し
(ステップ180)、描画コマンドのヘッダ部のN(1
32)の値をnsize(166)に代入する(ステッ
プ182)。次に、描画コマンドのヘッダ部のフラグC
(134)を圧縮データであることを示す値に設定し、
ヘッダ部をグラフィックス・バスコントローラ(11
0)に転送する(ステップ184)。これによりグラフ
ィックス・バスコントローラ(110)は、ヘッダ部以
降のデータが圧縮されたデータであることを解釈する。
次に、描画コマンドの頂点データを1頂点分入力し、座
標(X, Y, Z)をcbuff(162)のcpoi
nt(164)の示す位置に代入する(ステップ18
6)。代入した座標(X, Y, Z)は図9に示す処理
手順により、座標データの圧縮処理を行う(ステップ1
88)。次に、法線座標(U, V, W)をコード化情
報の16bitパック形式に、テクスチャ座標(s,
t)をコード化情報の13bitパック形式に、それぞ
れ変換し、グラフィックス・バスコントローラ110に
転送する(ステップ190、192)。以上のステップ
186〜192を頂点の数だけ繰り返し(ステップ19
4、196)、最後にコード化情報のデータ終了をグラ
フィックス・バスコントローラ110に転送する(ステ
ップ198)。
【0018】次に図8のステップ186で説明した座標
データ圧縮処理の詳細な処理手順を図9を用いて説明す
る。図9に於いて、まず、座標(X,Y,Z)の3つの
値に対して圧縮処理を行うため、cpoint(16
4)に3を加えた値をsize(168)に代入し(ス
テップ200)、cpoint(164)がsize
(168)の値より小さい間、ステップ204〜220
の処理を繰り返す(ステップ202)。ステップ204
では検索キーを生成するため、cbuff(162)の
cpoint(164)が示す値(4バイト)(配列値
cbuff[cpoint])の下位2バイト(仮数部
側)を求め、index(170)に代入する。ここ
で、index(170)の値は、図6の検索テーブル
dict(160)の65535個の配列データの位置
を指定するものであり、例えば、index(170)
の値が“3”であれば、検索テーブルdict(16
0)の左側に付された番号の“3”に対応する位置の配
列データが指定されたことになる。次に、dict(1
60)におけるindex(170)により指示された
配列データの値(配列値dict[index])をl
ook(172)に代入し(最初は“0xff”であ
る)(ステップ206)、配列値dict[inde
x]の値をcpoint(164)の値で更新する(ス
テップ208)。また、offset(174)の値を
cpoint(164)とlook(172)の値から
差分を計算し求めておく(ステップ210)。次に、l
ook(172)の値がcpoint(164)の値よ
り小さいときは、既に処理済みのデータと一致する可能
性があるため(ステップ212)、cbuff(16
2)上で値の比較処理を行う(ステップ214)。比較
処理(ステップ214)は配列値cbuff[loo
k]の位置と配列値cbuff[cpoint]の位置
から、連続して一致する個数を求め、length(1
76)に代入する。比較処理の結果、length(1
76)の値が1以上のときは、一致するデータをコード
化情報に変換するため図10に示す処理を行う(ステッ
プ218)。また、ステップ212及びステップ216
のNOの判定のときは、4バイト単位での一致が無いこ
とを示しており、図11に示す処理で2バイト一致の可
能性をチェックする(ステップ220)。
【0019】図10の処理は、4バイト単位の一致する
データがあった場合の処理である。length(17
6)の値が1に等しく、かつoffset(174)の
値が32より小さいときは(ステップ222)、コード
化情報の4バイト一致形式を生成し、ステップ222で
NOの判定のときは、コード化情報のnバイト一致形式
を生成し、グラフィックス・バスコントローラ(11
0)に転送する(ステップ224、226)。転送後、
cpoint(164)の値にlength(176)
の値を加算する(ステップ228)。
【0020】また、図11の処理では、配列値cbuf
f[cpoint]と配列値cbuff[look]の
値を比較し(ステップ230、232)、下位2バイト
が同じであればコード化情報の2バイト一致L形式を、
上位2バイトが同じであればコード化情報の2バイト一
致H形式を、それぞれグラフィックス・バスコントロー
ラ(110)に転送する(ステップ234、236)。
いずれも一致しなければ、図12に示す処理により不一
致処理を行う(ステップ238)。ステップ234、2
36、238の処理後、cpoint(164)の値に
1を加算する(ステップ240)。
【0021】図12の不一致処理では、まず、配列値c
buff[cpoint]の指数部8bitを求め、e
xp(178)に代入する(ステップ242)。求めた
exp(178)の値が0ならば(ステップ244)、
値0をコード化情報の浮動小数点A形式で、グラフィッ
クス・バスコントローラ(110)に転送する(ステッ
プ250)。求めたexp(178)の値が96よりの
大きく、かつ159未満の値ならば(ステップ24
8)、exp(178)から96を減算して減算結果を
exp(178)とし(ステップ250)、配列値cb
uff[cpoint]の値の指数部をexp(17
8)の値に変換し、コード化情報の浮動小数点A形式
で、グラフィックス・バスコントローラ(110)に転
送する(ステップ252)。求めたexp(178)の
値がステップ244、ステップ248のいずれの範囲で
なければ、配列値cbuff[cpoint]の値の指
数部をexp(178)の値に変換し、コード化情報の
浮動小数点B形式で、グラフィックス・バスコントロー
ラ(110)に転送する(ステップ254)。以上の図
8から図12の処理手順で座標データの圧縮が行える。
【0022】次に、図13と図14を用いて圧縮データ
を伸長するための処理手順について説明する。図13は
データ伸長コントローラ124が使用する変数を示した
ものであり、バッファ128に格納する。図13に於い
て、gbuff(260)は伸長済みの座標(X,
Y, Z)を格納するためのバッファであり、1つが4
バイトの256個の配列である。gbuff(260)
は伸長済みのデータを格納するためのバッファであり、
圧縮データとしたコード化情報からデータを再現するた
めに使用する。同様に、gpoint(262)はgb
uff(260)の現在の書き込み位置を格納する変
数、code(264)とop(266)はコード化情
報の種別を解析するための一時変数である。
【0023】次に、伸長の処理手順を図14を用いて説
明する。図13に於いて、データ圧縮コントローラ12
2から転送されてきたコード化情報の上位1バイト(コ
ード化情報の種別を含む1バイト)を入力し、code
(264)に代入する(ステップ270)。code
(264)に代入した値は、下位ビット方向に5ビット
分シフトすることによって、コード化情報の上位3ビッ
トを取り出し、結果をop(266)に代入する(ステ
ップ272)。
【0024】次にop(266)に値に従って、種別毎
の伸長処理を行う。
【0025】op(266)の値が0x00(16進表
記)または0x04のときは(ステップ274)、浮動
小数点A形式の伸長処理を行い(ステップ276)、o
p(266)の値が0x01のときは(ステップ28
0)、4バイト一致形式の伸長処理を行い(ステップ2
82)、op(266)の値が0x02のときは(ステ
ップ286)、2バイト一致L形式の伸長処理を行い
(ステップ288)、op(266)の値が0x03の
ときは(ステップ292)、2バイト一致H形式の伸長
処理を行う(ステップ294)。ステップ276、28
2、288、294の処理後、伸長した結果をgbuf
f(260)に格納するとともに、ジオメトリプロセッ
サ(112)のFIFO(114)に転送する(ステッ
プ278、284、290、296)。op(266)
の値が0x06または0x07のときは(ステップ29
8)、10bitバック形式の伸長処理を行い(ステッ
プ300)、結果をジオメトリプロセッサ(112)の
FIFO(114)に転送する。
【0026】次にcode(264)に代入した値を下
位ビット方向に4ビット分シフトすることによって、コ
ード化情報の上位4ビットを取り出し、結果をop(2
66)に代入する(ステップ302)。op(266)
の値が0x0aのときは(ステップ304)、nバイト
一致形式の伸長処理を行い(ステップ306)、伸長し
た結果をgbuff(260)に格納するとともに、ジ
オメトリプロセッサ(112)のFIFO(114)に
転送する(ステップ308)。
【0027】次にcode(264)に代入した値を下
位ビット方向に2ビット分シフトすることによって、コ
ード化情報の上位6ビットを取り出し、結果をop(2
66)に代入する(ステップ310)。op(266)
の値が0x2cのときは(ステップ312)、13bi
tバック形式の伸長処理を行い(ステップ314)、あ
るいはop(266)の値が0x2eのときは(ステッ
プ316)、16bitパック形式の伸長処理を行い
(ステップ318)、それぞれの伸長結果をジオメトリ
プロセッサ(112)のFIFO(114)に転送す
る。
【0028】次に、code(264)の値が0xbe
ならば(ステップ320)、その1バイトはNOOPコ
ードであり、ステップ270に戻り、コードの解析を継
続する。
【0029】次に、再度、データ圧縮コントローラ12
2から転送されてきたコード化情報の1バイトを入力
し、code(264)に代入する(ステップ32
2)。代入したcode(264)の値が0x00とき
は(ステップ324)、浮動小数点B形式の伸長処理を
行い(ステップ326)、伸長した結果をgbuff
(260)に格納するとともに、ジオメトリプロセッサ
(112)のFIFO(114)に転送する(ステップ
328)。code(264)の値が0x00でなけれ
ば(ステップ324)、一連のコード化情報の終わりで
あり、伸長処理を終了する。ステップ270〜ステップ
328の処理をデータ終了まで繰り返すことによって、
ジオメトリプロセッサ(112)には図4に示した描画
コマンドが正しく送られることになる。
【0030】以上、図6〜図14に示した圧縮処理及び
伸長処理により、システムバス106上を転送する描画
コマンドは圧縮されたデータを転送するため、システム
バスの負荷を軽減できる。例えば、各頂点の座標(X,
Y,Z)が表2に示すような値のとき、6頂点の座標を
表すためには72バイトのデータ量が必要になるが、図
5に示したコード化情報で圧縮すれば33バイトのデー
タで表現でき、約46%の圧縮率が得られる。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】同様に、本実施例では座標(X, Y,
Z)以外のデータを含む場合についての処理例を図4の
描画コマンドを例に説明したが、描画コマンドの場合、
6頂点を表すためにはヘッダを含め196バイトのデー
タ量が必要だが、コード化情報に圧縮すれば109バイ
トで表現できる。法線座標(U, V, W)とテクスチ
ャ座標(S, T)の整数化表現によるデータ圧縮の効
果を含め、約56%の圧縮率が得られる。特に本実施例
では、圧縮処理におけるデータの比較・検索処理のほと
んどが4バイトを単位としたまとまりで処理できるた
め、高速な圧縮処理が実現できる。また、圧縮処理の結
果、一致するデータが少ない場合も、コード化情報の種
別情報にデータ自身の使用するため、データ量が増加す
ることはない。
【0034】さらに、上述の実施例では、図9に示した
圧縮処理の検索キーの生成(ステップ204)に於い
て、値(配列値cbuff[cpoint])の下位2
バイトを求めたが、図15に示した処理手順で検索キー
を生成しても本発明は実施できる。図15に於いて、値
が0と等しくなければ(ステップ330)、ステップ2
04と同様に値(配列値cbuff[cpoint])
の下位2バイトを求める。値が0と等しければ(ステッ
プ330)、cpoint(164)の値を3で割った
余り(剰余)に1を加算した値を検索キーとして求め、
index(179)に代入する。値が0と等しいと
き、3の剰余を求めることによって、X、Y、Zのそれ
ぞれに異なる検索キーが割り当てられることになる。例
えば、表1に示す座標データの場合、2頂点分24バイ
トのデータ量を、ステップ204の検索キーの生成処理
では12バイトに圧縮できるが、図15に示した検索キ
ーの生成処理では10バイトに圧縮できる。座標データ
の中に0のような特定の数値が多く含まれる場合、特定
の数値に対する検索キーに要素ごとの異なる値を割り当
てることにより、圧縮率を向上できる。
【0035】さらに、上述の実施例では、描画コマンド
の座標データをそのまま圧縮したが、図16〜図18に
示すような処理手順により座標データの差分値を計算
後、圧縮を行っても、本発明は実施できる。図16〜図
18のそれぞれの処理手順は、図8に示した処理手順の
ステップ186の代わりに行う手順であるが、他の図8
〜図12の圧縮処理には影響しない。図16の処理手順
は、前後のデータ間で順序通りに差分計算を行う手順で
あり、また、図17の処理手順は、差分を計算する方向
を交互に計算する手順であり、また、図18の処理手順
は、奇数列・偶数列ごとに差分計算を行う例である。
【0036】まず、図16の処理手順において、処理す
る頂点が描画コマンドの1頂点目かを判定し(ステップ
340)、1頂点目のときはcbuff(162)のc
point(164)の示す位置から座標(X, Y,
Z)を格納する(ステップ342〜352)。処理する
頂点が2頂点目以降のときは、1頂点前の座標から新た
な座標の差分を求め、cbuff(162)のcpoi
nt(164)の示す位置から計算結果を格納する(ス
テップ354〜364)。図16の処理手順により、c
buff(162)には前後のデータ間で順序通りに差
分計算を行った結果が格納される。
【0037】また、図17の処理手順において、処理す
る頂点が描画コマンドの1頂点目かを判定し(ステップ
366)、1頂点目のときはcbuff(162)のc
point(164)の示す位置から座標(X, Y,
Z)を格納する(ステップ370〜380)。処理する
頂点が2頂点目以降では、偶数番目の頂点(cpoin
tの値は奇数)のときは(ステップ368)、1頂点前
の座標から新たな座標の差分を求め(ステップ382〜
392)、奇数番目の頂点(cpointの値は偶数)
のときは(ステップ368)、新たな座標から1頂点前
の座標の差分を求める(ステップ394〜404)。計
算結果はcbuff(162)のcpoint(16
4)の示す位置からそれぞれの処理で格納する。図17
の処理手順により、cbuff(162)には差分を計
算する方向を交互に計算した結果が格納される。
【0038】また、図18の処理手順において、処理す
る頂点が描画コマンドの2頂点目以下かを判定し(ステ
ップ406)、2頂点目以下のときはcbuff(16
2)のcpoint(164)の示す位置から座標
(X, Y, Z)を格納する(ステップ408〜41
8)。処理する頂点が3頂点目以降のときは、2頂点前
の座標から新たな座標の差分を求め、cbuff(16
2)のcpoint(164)の示す位置から計算結果
を格納する(ステップ420〜430)。図18の処理
手順により、cbuff(162)には奇数列・偶数列
ごとに差分計算を行った結果が格納される。
【0039】例えば、表3、表4、表5は、それぞれ表
2の座標データに対して、前述したように前後のデータ
間で順序通りに差分計算、差分を計算する方向を交互に
計算、奇数列・偶数列ごとに差分計算を行った結果であ
る。それぞれの表の座標データを上述の圧縮処理によ
り、データ圧縮を行うと元のデータ量が72バイトに対
して、表3(図16の結果例)は30バイト、表4(図
17の結果例)は33バイト、表5(図18の結果例)
は30バイトに圧縮される。
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、比較・検索処理を浮動
小数点の4バイト単位で行えるため、比較・検索の処理
回数が減り、高速な座標データ圧縮が可能になる。さら
には、データが一致しないときのコード化情報に圧縮の
対象となる浮動小数点の指数部を使用するため、一致し
ないデータが多い場合もデータ量の増加を防げる。さら
には、検索キーに浮動小数点の仮数部を使用することに
よって、高速な検索キーの生成が可能となる。さらに
は、”0”のようなデータ列の中に比較的多く現われる
特定の数値の場合、X, Y, Z座標のような要素毎に
異なる検索キーを割り当て、同じ要素同士でデータを一
致させることによって、より高いデータ圧縮率を得るこ
とが可能になる。さらには、座標データ列の前後のデー
タ間で差分座標を計算することによって、データ圧縮の
圧縮率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるグラフィックス表示を実行するた
めのシステム構成のブロックを示す図である。
【図2】平面図形を複数の多角形で近似する例を示す図
である。
【図3】円柱形の一部を複数の多角形で近似する例を示
す図である。
【図4】多角形列を描画するための描画コマンドの例を
示す図である。
【図5】描画コマンドを圧縮したときのコード化情報の
例を示す図である。
【図6】データ圧縮コントローラが使用する圧縮時の一
致データを検索するための検索テーブルを示す図であ
る。
【図7】データ圧縮コントローラが使用する変数テーブ
ルを示す図である。
【図8】データ圧縮コントローラの圧縮処理の主処理の
フローチャートを示す図である。
【図9】データ圧縮コントローラの座標データ圧縮処理
のフローチャートを示す図である。
【図10】データ圧縮コントローラの座標データ圧縮処
理における内部処理のフローチャートを示す図である。
【図11】データ圧縮コントローラの座標データ圧縮処
理における他の内部処理のフローチャートを示す図であ
る。
【図12】データ圧縮コントローラの座標データ圧縮処
理におけるさらに他の内部処理のフローチャートを示す
図である。
【図13】データ伸長コントローラが使用する変数テー
ブルを示す図である。
【図14】データ伸長コントローラの伸長処理のフロー
チャートを示す図である。
【図15】データ圧縮コントローラの検索キーの生成処
理のフローチャートを示す図である。
【図16】データ圧縮コントローラの差分座標の計算処
理のフローチャートを示す図である。
【図17】データ圧縮コントローラの他の差分座標の計
算処理のフローチャートを示す図である。
【図18】データ圧縮コントローラのさらに他の差分座
標の計算処理のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
100 CPU(主プロセッサ) 102 主メモリ 104 バスコントローラ 106 システムバス 108 I/O装置 110 グラフィックスバスコントローラ 112 ジオメトリプロセッサ 114 FIFO 116 ラスター変換器 118 FIFO 120 フレームメモリ 122 データ圧縮コントローラ 124 データ伸長コントローラ 126、128 バッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萬田 雅人 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株 式会社日立製作所ソフトウェア開発本部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図形の形状を座標データの列で表すグラ
    フィックスシステムにおける該座標データを圧縮によっ
    て最適なコード化情報に変換する座標データ圧縮方法で
    あって、 1点の座標データを構成する各要素の数値を符号ビッ
    ト、指数部、仮数部からなる浮動小数点形式で表し、 既に変換処理した各座標データの各要素の数値に対して
    新たな要素の数値を浮動小数点形式で表すデータを単位
    として比較処理し、 前記変換済みの要素と新たな要素の数値が一致したとき
    は一致状況を示すコード化情報を生成、出力し、一致し
    なかったときは一致しないことを示すコードと新たな要
    素の数値を表すコードとの組み合わせからなるコード化
    情報を生成、出力することを特徴とする座標データ圧縮
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の座標データ圧縮方法にお
    いて、 前記比較処理において要素の数値が一致しないとき、要
    素の数値を表す浮動小数点形式の指数部が予め定めた範
    囲内のときは、該浮動小数点形式の指数部のデータ長を
    縮小し、前記一致しないことを示すコードと該縮小した
    指数部と浮動小数点形式の要素の仮数部との組み合わせ
    からなり該浮動小数点形式の要素のデータ長と同じ長さ
    以下のコード化情報を生成、出力し、 該指数部が予め定めた範囲外のときは一致しないことを
    示すコードと該要素の数値の組み合わせからなり該浮動
    小数点形式の数値より長いデータで表されたコード化情
    報を生成、出力することを特徴とする座標データ圧縮方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の座標データ圧縮方法にお
    いて、 既に変換処理した各座標データの各要素の数値を順次バ
    ッファに格納し、 前記バッファに格納される数値の仮数部の一部を検索キ
    ーとする検索テーブル内の該検索キーにより検索される
    配列データとして、該検索キーの元となる数値が格納さ
    れる前記バッファにおける格納位置情報を書き込み、 新たな要素の数値を前記バッファに書き込むとき、該要
    素の数値から得られる検索キーにより前記検索テーブル
    を検索して配列データを取得し、該配列データが前記新
    たな要素の数値が書き込まれる格納位置情報より小さい
    とき前記比較処理を行うことを特徴とする座標データ圧
    縮方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の座標データ圧縮方法にお
    いて、 前記バッファに格納される数値が特定の値のとき、該数
    値の前記バッファにおける格納位置情報を3で割った剰
    余に1を加算した値を検索キーとすることを特徴とする
    座標データ圧縮方法。
  5. 【請求項5】 図形の形状を座標データの列で表すグラ
    フィックスシステムにおける該座標データを圧縮によっ
    て最適なコード化情報に変換する座標データ圧縮方法で
    あって、 1点の座標データを構成する各要素の数値を符号ビッ
    ト、指数部、仮数部からなる浮動小数点形式で表し、 座標データ列の前後の座標データの要素ごとに差分座標
    を計算し差分座標データ列を求め、 既に変換処理した各差分座標データの各要素の数値に対
    して新たな差分座標データの要素の数値を浮動小数点形
    式で表すデータを単位として比較処理し、 前記変換済みの差分座標データの要素と新たな差分座標
    データの要素の数値が一致したときは一致状況を示すコ
    ード化情報を生成、出力し、一致しなかったときは一致
    しないことを示すコードと新たな差分座標データの要素
    の数値を表すコードとの組み合わせからなるコード化情
    報を生成、出力することを特徴とする座標データ圧縮方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の座標データ圧縮方法にお
    いて、 前記前後の座標データ間での各要素毎の差分座標の計算
    において、前の座標データの要素ごとから後ろの座標デ
    ータの要素ごとの差を求める差分計算と、後ろの座標デ
    ータの要素ごとから前の座標データの要素ごとの差を求
    める差分計算の2つの方向の差分計算を交互に計算する
    ことによって差分座標データ列を求めることを特徴とす
    る座標データ圧縮方法。
  7. 【請求項7】 図形の形状を座標データの列で表すグラ
    フィックスシステムにおける該座標データを圧縮によっ
    て最適なコード化情報に変換する座標データ圧縮方法で
    あって、 1点の座標データを構成する各要素の数値を符号ビッ
    ト、指数部、仮数部からなる浮動小数点形式で表し、 座標データ列の奇数列、偶数列毎に前後の座標データの
    要素ごとに差分座標を計算し差分座標データ列を求め、 既に変換処理した各差分座標データの各要素の数値に対
    して新たな差分座標データの要素の数値を浮動小数点形
    式で表すデータを単位として比較処理し、 前記変換済みの差分座標データの要素と新たな差分座標
    データの要素の数値が一致したときは一致状況を示すコ
    ード化情報を生成、出力し、一致しなかったときは一致
    しないことを示すコードと新たな差分座標データの要素
    の数値を表すコードとの組み合わせからなるコード化情
    報を生成、出力することを特徴とする座標データ圧縮方
    法。
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