JPH09133551A - 状態監視装置及び該装置に用いるセンサ - Google Patents

状態監視装置及び該装置に用いるセンサ

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JPH09133551A
JPH09133551A JP31372495A JP31372495A JPH09133551A JP H09133551 A JPH09133551 A JP H09133551A JP 31372495 A JP31372495 A JP 31372495A JP 31372495 A JP31372495 A JP 31372495A JP H09133551 A JPH09133551 A JP H09133551A
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JP
Japan
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light
sensor
optical fiber
wavelength shift
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JP31372495A
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English (en)
Inventor
Tatsuyuki Maekawa
立行 前川
Masaki Yoda
正樹 依田
Kotaro Tanaka
幸太郎 田中
Yoshikazu Matsubayashi
義和 松林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の監視対象がある場合にシンプルな構成
で、経済的な装置とする。 【解決手段】 センサ20は光伝送路41である光ファ
イバで、複数個が連鎖状に接続され、光伝送路41の両
端には光検出器42が接続され、光検出器42のそれぞ
れの出力側は信号処理手段45に接続されている。監視
対象物体2がセンサ20とLED46との間を通過する
際に生じる光強度信号の一時的な減少、増大は、連鎖の
両端に向かって伝達され、経路長に依存した時間遅れを
もってそれぞれの光検出器42に到達する。信号処理手
段45では、2つの信号のレベル変化量、レベル変化の
タイミング差から変化の生じたセンサ20の同定を行
い、当該センサ20の位置における監視対象物体2の通
過事象を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的、機械的等
の2値情報から物体の位置や通過を含めた物体の状態変
化を知ることができ、一般産業分野のみならず、非産業
分野でも広く利用される状態監視装置及び該装置に用い
るセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の機械、装置、機器等の監視
・制御のために、物体の位置や通過の状態の検知が広く
行われている。この状態監視のためのセンサとしてリミ
ットスイッチや各種の近接センサ、光インタラプト型セ
ンサなどが多く用いられている。
【0003】例えば、図28に示すように、中空の管1
の中を監視対象物体2が移動しており、ある定位置にお
いて、監視対象物体2が通過したかどうかを検出するた
めの装置がある。この場合に中空の管1の側面に取付け
られた透明な窓3の外側の一方から投光手段4により光
を透過させ、その光を他方の窓3の外側に設置した受光
部5で受ける方法が、多く用いられる。この受光部5か
らの信号は、一般に、それぞれ独立した電気ケーブル6
で信号集約装置7に集めて処理するように構成されてい
る。
【0004】一方、可動部のある機械装置において、監
視対象物体の在荷や位置確認のために、多くの場合2値
情報監視が行われる。例えば、図29に示すように支持
台10に取付けられたレール11の上を監視対象物体2
が動き、レール11の終端付近に接近したことを検知し
て停止させると共に、レール11の端まで行き着いてし
まったときには装置にインターロックがかかるようにな
っている場合について考える。
【0005】監視対象物体2が金属の場合には、多くは
近接センサ12を使用して、レール11の端には、イン
タロック用リミットスイッチ13を設け、近接センサ1
2には、センサアンプ14が必要であり、このセンサア
ンプ14の出力情報やインタロック用リミットスイッチ
13の出力情報はそれぞれ1対1で電気ケーブル6によ
って信号集約装置7へ集められる。この信号集約装置7
の内部には、一般に、これら入力信号に基づいて制御す
る機能が設けられていたり、あるいは、さらに、次の装
置への伝送機能が設けられていたりする構成となつてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図28および図29で
説明したセンシングおよび伝送方式は、FAセンサとし
ては一般的に広く使用されているものであるが、これら
はいずれもセンシング部分と、センサアンプや信号集約
装置とを1対1にケーブルで接続するものであり、監視
対象が多い場合にはそのケーブル数や部品点数が増大
し、状態監視装置自体のコストとシステム設置工事のコ
ストの増大につながり好ましくない。
【0007】そこで、本発明はセンサ自体の構成を簡素
化すると共に、複数のセンサをシンプルに接続可能とし
て監視対象物体が多くてもコストアップに結び付かない
状態監視装置及び該装置に用いるセンサを提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、投光
された入射光を監視対象物体の位置や通過に応じて状態
変化させて出射する出射手段と、該出射手段よりの出射
光を軸と垂直方向に受けて対応する蛍光を軸方向から放
出させる波長シフト光ファイバーとを設けるようにした
ものである。以上の構成により、監視対象物体の状態変
化に応じた蛍光が波長シフト光ファイバーから出力でき
波長シフト光ファイバーが簡単な構成であるのでセンサ
自体を簡素化でき経済的であると共に、多数のセンサを
用いるときに蛍光の伝送が少ない伝送路により実現でき
る。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載のセンサ
において、出射手段は、入射光を波長シフト光ファイバ
ーへ照射する一方、入射光を直接監視対象物体によって
遮断し、あるいは、入射光を監視対象物体に連動する物
体によって間接的に遮断させる手段のいずれかにより、
監視対象物体の位置や通過に応じて波長シフト光ファイ
バーへの入射光を状態変化させるものである。以上の構
成により、監視対象物体の位置や通過に応じた蛍光の状
態変化を出力できる。
【0010】請求項3の発明は、請求項1記載のセンサ
において、出射手段は、監視対象物体の位置や通過に基
づいて投光手段の発光状態を変化させ波長シフト光ファ
イバーへの入射光を状態変化させるものである。以上の
構成により、監視対象物体の位置や通過によって間接的
に投光手段の発光状態が変化し、この状態変化に応じて
蛍光が出力できる。
【0011】請求項4の発明は、請求項1記載のセンサ
において、出射手段は、入射光として監視対象物体自体
に設ける発光体からの光、あるいは、投光手段に設ける
発光体からの光、若しくは、室内光を含む自然光のいず
れかを用いるようにしたものである。以上の構成から、
多様な用途に適用することができる。
【0012】請求項5の発明は、請求項1記載のセンサ
において、波長シフト光ファイバーに出射光を集める透
明媒体および反射体を設けるようにしたものである。以
上の構成により、入射光の光量が大きくなり蛍光の光量
も大きくなるから効率を向上させることができる。
【0013】請求項6の発明は、投光された入射光を監
視対象物体の位置や通過に応じて状態変化させて出射す
る出射手段と、該出射手段よりの出射光を軸し垂直方向
に受けて対応する蛍光を軸方向の端面から放出させる波
長シフト光ファイバーとを備えたセンサを1以上用い、
センサを光伝送路によって接続して蛍光の状態変化を伝
送する接続手段と、この接続手段による光伝送路の終端
に伝送された蛍光の状態変化を検知して光強度信号を出
力する光検出器とを設け、光強度信号の状態変化に基づ
いて監視対象物体の位置や通過状態を監視する情報を出
力する信号処理手段とを設けるようにしたものである。
以上の構成により、光伝送路によって1以上のセンサを
接続して各光強度信号の状態変化から監視対象物体の位
置や通過を把えることができる。
【0014】請求項7の発明は、請求項6記載の状態監
視装置において、センサの波長シフト光ファイバーの片
端に光伝送路を接続して、光伝送路の終端に設けた光検
出器により、光強度信号を出力させるように接続する接
続手段、あるいは、センサの波長シフト光ファイバーの
両端にそれぞれ光伝送路を接続して光伝送路のそれぞれ
の終端に設けた光検出器により光強度信号を出力させる
ように接続する接続手段のいずれかを用いるようにした
ものである。以上の構成により、光伝送路の終端に設け
る光検出器から光強度信号が得られ監視対象物体をどの
ように監視するかに応じて適切な光伝送路を形成するこ
ができ、シンプルな伝送路とすることができ、経済的で
ある。
【0015】請求項8の発明は、請求項6記載の状態監
視装置において、複数のセンサを配設し、それぞれの波
長シフト光ファイバーの両端に光伝送路によって直列に
接続して構成する直列接続体を形成し、該直列接続体の
両終端に設ける光検出器から光強度信号を出力させるよ
うに接続する接続手段を用いるようにしたことである。
以上の構成により、複数のセンサを直列に光伝送路で接
続できるからセンサ毎に各光伝送路を設けるのに比べ極
めて接続が簡素にでき、経済的にできる。
【0016】請求項9の発明は、請求項6記載の状態監
視装置において、1以上のセンサを配設し、それぞれの
波長シフト光ファイバーの両端に光伝送路によって直列
に接続して構成する直列接続体を複数設け、それぞれの
直列接続体の両終端に設ける光検出器から光強度信号を
出力させるように接続する接続手段を用いるようにした
ものである。以上の構成により、複数のセンサを直列に
光伝送路で接続し、これを複数設けて光検出器に接続で
きるから複数のセンサの接続が全体に簡素に、かつ、経
済的にでき、従来のように複雑となることを回避するこ
とができる。
【0017】請求項10の発明は、請求項6記載の状態
監視装置において、複数のセンサを配設し、それぞれの
波長シフト光ファイバーの端面を光伝送路によって直列
に接続して構成する直列接続体を形成し、該直列接続体
のいずれか一方の端部に設ける光検出器から光強度信号
を出力させるように接続する接続手段を用いるようにし
たことである。以上の構成により、複数のセンサに対し
て1つの光検出器のみで光強度信号を出力することがで
きる。
【0018】請求項11の発明は、請求項6記載の状態
監視装置において、光検出器により得られる複数の光強
度信号のレベル変化や光強度信号の微分値に基づいて対
比する変化発生時刻差を求め、光強度信号の変化の発生
源であるセンサを同定する信号処理手段を設けるように
したものである。以上の構成により、複数のセンサに対
して1つの光伝送路で接続しても、複数のセンサに位置
に応じた光強度信号からそれぞれのセンサの同定と監視
対象物体の位置や通過を把握できる。
【0019】請求項12の発明は、請求項6記載の状態
監視装置において、光検出器から出力されるそれぞれの
光強度信号の変化量の差を求め、対比する変化量の差か
ら光強度信号の変化の発生源であるセンサを同定する信
号処理手段を設けるようにしたものである。以上の構成
により、複数のセンサに対して1つの光伝送路で接続し
ても、複数のセンサのそれぞれを同定し、さらに、監視
対象物体の位置や通過状態を把握できる。
【0020】請求項13の発明は、請求項6記載の状態
監視装置において、光検出器により得られるそれぞれの
光強度信号がパルス状に変化する場合に、対比するパル
ス状の変化のタイミング差に基づいて光強度信号の発生
源であるセンサを同定する信号処理手段を設けるように
したものである。以上の構成により、入射光がパルス光
である場合にも、光強度信号の変化からセンサを同定す
ることができる。
【0021】請求項14の発明は、請求項6記載の状態
監視装置において、所定位置に配置された複数のセンサ
のそれぞれに同期してパルス状の入射光を照射し、光検
出器により得られる同期したそれぞれパルス状の光強度
信号をまとめて時系列パルスデータを作成し、時系列パ
ルスデータに基づいてそれぞれのセンサを同定すると共
に、それぞれのセンサに対応する監視対象物体の位置や
通過に関する情報を出力する信号処理手段を設けるよう
にしたものである。以上の構成により、時系列パルスデ
ータからセンサを同定し、監視対象物体の位置や通過状
態を知ることができる。
【0022】請求項15の発明は、複数配置されるセン
サの波長シフト光ファイバーの前面にそれぞれのセンサ
を識別可能とするための固有形状のスリットを1以上設
け、該スリットを介して入射光を波長シフト光ファイバ
ーへ出射させ、光検出器により得られるそれぞれの光強
度信号のスリットに応じた状態変化からセンサを同定す
ると共に、監視対象物体の位置や通過の情報を出力する
信号処理手段を設けるようにしたものである。以上の構
成により、固有形状のスリットによってセンサを同定し
監視対象物体の位置や通過状態を知ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1乃至図12は、本発明の実施
の形態を示す単一のセンサの構成図である。
【0024】図1は、センサに関する第1実施の形態で
ある光遮断型のセンサ20を示し、光遮断型のセンサ2
0は、出射手段である投光手段21と波長シフト光ファ
イバー22とから構成され、図示するように所定の位置
に対向するように配置されている。
【0025】波長シフト光ファイバー22は、投光手段
21から放出される光の検出・集光手段として用いてお
り、波長シフト光ファイバー22は蛍光体を含む円柱状
ライトガイド、あるいは、その蛍光体をコア材に含む光
ファイバの双方を意味するものである。そして、投光手
段21から放出される光の波長帯が波長シフト光ファイ
バー22の吸収波長帯と一致しているように構成してい
る。
【0026】まず、通常、投光手段21から光が波長シ
フト光ファイバー22へ照射されて光を吸収している間
は、波長シフト光ファイバー22の両端では光の吸収に
対して放出による蛍光が観測される。投光手段21から
の光を監視対象物体2が遮り、波長シフト光ファイバー
22に光が照射されなくなると、光の吸収がなくなり、
波長シフト光ファイバー22の両端での発光が中断され
る。この結果から、波長シフト光ファイバー22の端面
からの光強度を観測すれば、入射光の遮断状態を検知す
ることができる。
【0027】ここで、波長シフト光ファイバー22につ
いて一例を示すと、波長シフト光ファイバー22は、図
2および図3に示す如く、丸状の収納ケース22aの筒
状縁の両側に光コネクタ22bが取付けられており、光
コネクタ22bの内側に波長シフトファイバー22cが
架設されるように設けられ、底壁および側壁に後述する
反射材22dが設けられ、さらに、収納ケース22aの
前面には、透明のアクリル等を用いた入射窓22eが形
成され、出射手段から図3に示すように入射光A(図示
矢印)が入力するようになっている。
【0028】波長シフトファイバー22cは、一般に、
図4に示すように蛍光体を含むコア22c1とコア22
c1を覆うクラッド22c2とからなる極細のファイバ
ーで構成され、入射光を吸収してファイバーの両端面か
ら入射光の波長より長い波長の蛍光を放出する特性を持
っている。そして、コア22c1は、クラッド22c2
より屈折率を大きくしてファイバーの両端へ蛍光が集め
られるようになっている。また、図5に示すように、蛍
光体を含むコア22c1のみでコア22c1の周囲を空
気Bによって代替するものもあり、本発明の実施の形態
では、いずれの場合でも適用することができる。
【0029】このように監視対象物体2の移動、位置、
在荷等をこの光の遮断と関連づけられるように出射手段
によって投光手段21と波長シフト光ファイバー22と
を配置し、物体の位置や通過等の状態を検知することが
できる。上記したように波長シフト光ファイバー22
は、受光面である一方、発光面も持ち形状を任意に作成
でき、取付け等が極めて容易である等の特性があり、こ
れを用いたセンサ20は小型でシンプルで、かつ、安価
で信頼性のあるものができる。特に、後述する光伝送路
との接続が簡単にできる。
【0030】図6は、センサに関する第2実施の形態で
あるセンサ20Aを示し、機械遮断型のセンサ20A
は、出射手段である投光手段21と光遮断器23を備
え、さらに、波長シフト光ファイバー22を備えて構成
され、これらが所定の位置関係となるように配置されて
いる。
【0031】具体的には、投光手段21からの光が波長
シフト光ファイバー22へ照射されるように配置し、そ
の光を光遮断器23で幾何学的に遮断できるような手段
を設ける。監視対象物体2の移動、位置、在荷等により
光遮断器23が働くようにしておく。
【0032】この構成により、通常、投光手段21から
光が波長シフト光ファイバー22へ照射され光の吸収が
されている間、波長シフト光ファイバー22の両端で
は、光の再放出による蛍光が出力される。この状態で監
視対象物体2の移動等によって光遮断器23が投光手段
21からの光を遮断すると、波長シフト光ファイバー2
2の光の吸収が中断され蛍光の放出が中断される。
【0033】このように光検出手段として、前述の波長
シフト光ファイバー22を用い、センサ20Aの第1実
施の形態と同様、何らかの方法により波長シフト光ファ
イバー22に対して投光する投光手段21を含み、その
投光された光を物体に連動した、あるいは、物体の移動
により引き起こされた何らかの機械的、幾何学的変化に
より遮るようにし、波長シフト光ファイバー22の端面
から放出される光の状態変化を検知することで、物体の
位置や通過等の状態を検知することができる。
【0034】図7は、センサに関する第3実施の形態で
あって、センサ20Bは電気開閉型のセンサを示し、セ
ンサ20Bは出射手段である投光手段21と電源24と
電気接点25とを備え、さらに、波長シフト光ファイバ
ー22を備えて構成され、投光手段21は波長シフト光
ファイバー22に光学的に効率よく光を照射するように
配置されている。
【0035】本発明の実施の形態は、センサに関する第
1および第2実施の形態とは異なり、投光手段21の発
光をオン・オフする電気接点25が監視対象物体2によ
り機械的に開閉されるようになっている。電気接点25
は投光手段21と電源24とを接続する回路の一部を開
閉する。
【0036】以上の構成で、通常、電気接点25がオフ
のとき投光手段21から投光がされず、監視対象物体2
が移動等して電気接点25がオンとなると、投光手段2
1の発光がされ、この結果、波長シフト光ファイバー2
2への光の吸収がされ、蛍光の放出がされる。この場合
も、センサに関する第1および第2実施の形態と同様
に、波長シフト光ファイバー22の端面から放出される
光の状態変化を検知することで、物体の位置や通過等の
状態を検知することができる。
【0037】図8は、センサに関する第4実施の形態で
あって、センサ20Cは光−電気開閉型のセンサを示
し、センサ20Cは出射手段である投光手段21と電源
24と第2投光手段26と光−電気開閉器27とを備
え、さらに、波長シフト光ファイバー22を備えて構成
され、投光手段21は波長シフト光ファイバー22に対
して効率よく光を照射するように配置されている。
【0038】投光手段21は電源24と接続されてお
り、この回路の一部を光−電気開閉器27で開閉するよ
うになっている。この光−電気開閉器27は、自身照射
された光に反応して開閉動作を行うものであり、一般的
な光電スイッチ類、例えば、フォトトランジスタ等を適
用することができる。また、スイッチ自体の抵抗値によ
り投光手段21から放出される光強度を変える手段とし
て、光伝導素子、例えば、CdS等を用いてもよい。
【0039】この光−電気開閉器27への照射光源とし
て第2投光手段26を用意し、通常、第2投光手段26
からの光が光−電気開閉器27に照射されている場合は
投光手段21は光を出力するものとする。あるいは、逆
に、第2投光手段26からの光が光−電気開閉器27に
照射されている場合、投光手段21は光を出力させない
ように接続してもよい。いずれの場合にも、第2投光手
段26からの光が遮断された、あるいは、光量が減少し
た場合には、光−電気開閉器27の開閉状態が変わり、
投光手段21の光のオン・オフ状態が反転するようにし
ている。
【0040】以上の構成で、第2投光手段26から光−
電気開閉器27に対して照射される光が物体に連動し、
あるいは、物体の移動により引き起こされた何らかの機
械的、幾何学的変化により遮られると、光−電気開閉器
27の開閉状態が変化し、投光手段21の発光または中
断状態が変わり、最終的に波長シフト光ファイバー22
の端面から放出される光の状態に変化が生じる。従っ
て、この光の状態変化を検知することで、物体の位置や
通過等の状態を検知することができる。
【0041】図9は、センサに関する第5実施の形態で
あって、センサ20Dは監視対象物発光型のセンサを示
し、出射手段を兼ねる発光監視対象物2Aと波長シフト
光ファイバー22とから構成されている。
【0042】第5実施の形態では、センサの第1乃至第
4実施の形態のように投光手段を設ける代わりに、発光
監視対象物2A自身が発光し、発光監視対象物2Aによ
って放出する光が波長シフト光ファイバー22により吸
収されるようになっている。発光監視対象物2Aが連続
的に光を放出している場合には、この発光監視対象物2
Aと波長シフト光ファイバー22との位置関係から波長
シフト光ファイバー22の放出光の変化が観察される。
また、常時発光するものでない場合には、波長シフト光
ファイバー22の視野角内における発光監視対象物2A
からの発光状態から波長シフト光ファイバー22の放出
光の変化が観察される。この結果、発光監視対象物2A
の位置や通過が波長シフト光ファイバー22の端面から
放出される光の状態変化により検知可能である。
【0043】図10は、センサに関する第6実施の形態
であって、センサ20Eは自然光等を利用したセンサを
示し、監視対象物体2が通過する管1に上下に対向して
2個の窓3を形成して自然光等が下部へ出射するように
出射手段を備え、波長シフト光ファイバー22により受
光するように構成されている。
【0044】この場合に、投光手段として、発光ダイオ
ードやレーザ光源、その他の発光素子、発光体が利用で
きる。これに加え、特別な光源装置を用いずに、室内光
や太陽光等の自然光として利用することも可能である。
受光部分として波長シフト光ファイバー22を設け、自
然光を効率よく取込む向きに窓3を配置する。図10は
中空の管1の内部を監視対象物体2が通過することを監
視するセンサシステムの一部であるが、管1の両端に設
けられた窓3を透過する光の遮断で通過を検知するもの
である。通常、監視対象物体2がない場合には自然光が
波長シフト光ファイバー22に照射されて波長シフト光
ファイバー22から放出光が観察される。一方、監視対
象物体2が波長シフト光ファイバー22への照射光を遮
ると、波長シフト光ファイバー22からの放出光が中断
される。従って、波長シフト光ファイバー22からの放
出光の変化から監視対象物体2の位置や通過が検出でき
る。なお、この例のみならず、他の停止、在荷等を含む
状態監視にも適用可能である。
【0045】図11は、センサの第7実施の形態であっ
て、センサ20Fは出射手段である投光手段21とレン
ズ28と光伝送路29とライトガイド30とレンズ31
とミラー32とレンズ33と光伝送路34とを備え、さ
らに、反射体35を有する波長シフト光ファイバー22
を備えて構成している。
【0046】投光手段21として必ずしも直接光源を設
置する必要はなく、光源からの光を伝送するものとし
て、ライトガイドあるいは光ファイバ等を単独に、ある
いは組み合わせて用いることができる。図11の例では
投光手段21が発光ダイオードやレーザ光源である場合
を示しており、レンズ28で収束させて光伝送路29に
入射させている。
【0047】この投光手段21から出射する光を、例え
ば、断面積を拡げる役目を果たすライトガイド30を通
し、レンズ31により光を平行光線に近づける。この光
線をミラー32で向きを変えて照射する。ミラー32と
レンズ31の間を監視対象物体2が通過するとしてその
光を再びレンズ33で収束させて光伝送路34により波
長シフト光ファイバー22Aまで導く構成である。これ
らのレンズ等の組合せはセンサに対応して適宜構成でき
る。
【0048】波長シフト光ファイバー22には、反射材
料36が設けられ照射効率を高めるようになっている。
【0049】図12は、センサの第8実施の形態であっ
て、センサ20Gは波長シフト光ファイバー22に加え
て波長シフト光ファイバー22を透明媒体37に埋め込
んで構成している。
【0050】反射材料36による反射体35と波長シフ
ト光ファイバー22の間には空気層ばかりではなく、図
12に示すように、透明媒体37の中に波長シフト光フ
ァイバー22を埋め込み、この透明媒体37の周囲の必
要箇所に反射材料36を配置した反射体35を設置して
いる。これにより、波長シフト光ファイバー22への照
射効率を更に高めることができる。
【0051】次に、図13乃至図18は、本発明の接続
手段に関する実施の形態である。
【0052】図13は、接続手段に関する第1の実施の
形態であって、接続手段40は単一のセンサと接続する
形態を示し、センサ20の波長シフト光ファイバー22
に光伝送路41を介して光検出器42に接続して構成し
ている。なお、光伝送路41には、ライトガイド(コア
材)またはコア材とクラッドとを有する光ファイバーが
用いられる。
【0053】この第1の実施の形態では、センサに関す
る第1乃至第8の実施の形態に適用でき、このセンサ2
0の波長シフト光ファイバー22の片端に光伝送路41
であるライトガイドあるいは光ファイバを接続し、その
光伝送路41の終端に光検出器42を設ける。これによ
り、センサに関する第1乃至第8実施の形態に適用して
光の状態変化を検出して監視対象物体の位置や通過の状
態を監視できる。
【0054】図14は、接続手段に関する第2の実施の
形態であって、接続手段40Aは単一のセンサ20を接
続し、波長シフト光ファイバー22の両端にそれぞれ光
伝送路41を接続してそれぞれ光検出器42に接続して
構成している。
【0055】この構成では、センサ20の波長シフト光
ファイバー22へ入光した光が両端から放出光として出
力され、それぞれの光伝送路41であるライトガイドあ
るいは光ファイバを放出光が通過して、双方の光伝送路
41の終端に配置される光検出器42へ到達する。この
結果、波長シフト光ファイバー22の放出光がそれぞれ
の光検出器42により検知され、それぞれの光の変化状
態から監視対象物体の位置や通過が検知できる。
【0056】図15は、接続手段に関する第3の実施の
形態であって、接続手段40Bは複数のセンサ20を接
続したもので、センサ20が光伝送路41によって直列
接続され両端に光検出器42を設けて構成している。
【0057】この構成では、3つのセンサ20の波長シ
フト光ファイバー22の両端からの放出光がそれぞれ同
じ光伝送路41を通過して光伝送路41の両端に設ける
光伝送路41へ到達する。それぞれの光伝送路41で
は、それぞれの放出光の変化状態から監視対象物体の位
置や通過が検知できる。例えば、中央のセンサ20から
の蛍光は、図示左回りと右回りと双方の光伝送路41を
経てそれぞれの光伝送路41へ到達できる。
【0058】図16は、接続手段の第4の実施の形態で
あって、接続手段40Cはそれぞれのセンサ20の波長
シフト光ファイバー22の両端にそれぞれ光伝送路41
を接続してそれぞれの光伝送路41の両端に対応して光
検出器42に接続し、光検出器42に対してセンサ20
が並列に接続され構成している。
【0059】この構成によれば、各センサ20の波長シ
フト光ファイバー22の両端からの放出光がそれぞれ光
伝送路41を介して光検出器42へ到達し、光検出器4
2によって放出光の変化状態から監視対象物体の位置や
通過が検知できる。なお、光検出器42は必ずしも1個
の光電変換素子で構成されるばかりでなく、複数個、あ
るいは、1個の素子に複数の独立した有感部分を含むア
レイ状のものも使用することができる。
【0060】図17は、接続手段の第5の実施の形態で
あって、接続手段40Dはセンサ20を複数個用いて、
これらの内1つ以上を直列に伝送路41により接続した
ものを1組の直列接続体とし、この直列接続体を複数組
用いて、1組の光検出器42に対して複数組を並列に接
続するように構成している。
【0061】この構成によれば、複数個のセンサ20を
直列に用いた光伝送路41からは、それぞれの放出光が
光検出器42へ到達して光の変化状態が検知される一
方、単一のセンサ20を用いた光伝送路41からの光の
変化が光検出器42により検知される。
【0062】図18は、接続手段の第6の実施の形態で
あって、接続手段40Eは複数のセンサ20の接続した
もので、複数のセンサ20が光伝送路41であるライト
ガイドあるいは光ファイバで連鎖状(直列)に接続し、
その片端を光検出器42に接続して構成している。
【0063】前述した図15では、直列接続された複数
のセンサ20の両端に光伝送路41を介して1組の光検
出器42に接続していたが、この実施の形態のように連
鎖状の片側のみに光検出器42を設け、もう一方の端面
は無反射、遮光処理を施しておくことによって、片方の
光検出器42だけで、光の状態変化を検出する。
【0064】図19乃至図24は、本発明の信号処理手
段に関する実施の形態を示すものである。
【0065】図19は、信号処理手段に関する第1の実
施の形態を示す波形であって、1組の光検出器42で得
られたそれぞれの光強度信号のレベル、あるいは微分を
することにより変化を検知し、その変化発生の時刻差か
ら光強度信号の変化の発生したセンサ20の位置を同定
するように構成している。
【0066】まず、1組の光検出器42で得られたそれ
ぞれの光強度信号の変化をレベルの変化タイミングによ
り検知する。この光の状態変化は、レベルの変化や微分
値の監視により検知することができる。この状態変化の
検知は両端の光検出器42へファイバ長の差、すなわ
ち、経路長差に依存した伝搬遅延時間後に現れることに
着目して行われる。
【0067】例えば、図19に示すように上段と下段に
それぞれの光検出器42からの波形があり、上段と下段
との波形について今Δt1時間の差があった場合、この
伝搬時間差と光伝送路中の光速を用いることで、変化の
発生元であるセンサ20を同定できる。また、光の増減
方向により状態変化の内容を認識できる。
【0068】図の例では時間の経過に従って光が減少す
る方向であり、センサに関する第1実施の形態では、光
が遮断された状態を示す。また、図中、次に発生した光
が増大する方向の状態変化についても、変化の発生タイ
ミング差Δt2から波長シフト光ファイバー22の位置
が同定できる。上記発生タイミング差Δt1とΔt2の
値が異なる場合には、発生位置、すなわち、状態変化の
あったセンサが別の異なるセンサであることを表す。
【0069】図20は、信号処理手段に関する第2の実
施の形態であって、1組の光検出器42で得られたそれ
ぞれの光強度信号の変化量の差から光強度信号の変化の
発生したセンサ20の位置を同定するように構成してい
る。
【0070】すなわち、第2実施の形態は光強度信号の
レベルの変化の大きさは、センサ20から両端に接続し
た光検出器42までの経路長や接続センサ数で決まる損
失によりそれぞれ異なることに着目したものである。
【0071】図20は上段と下段に2つの光検出器42
の出力の例を示すもので、ある1つの変化に対して、そ
れぞれレベル変化量が−i1、−i2である場合、光が
遮られる変化が|i1−i2|の損失差が生じる位置に
あるセンサ20で発生したことになる。図20の後方の
例では、さらに、光が増大する方向の状態変化が|i3
−i4|の損失差が生じる位置で発生したことを表して
いる。
【0072】図21は、信号処理手段に関する第3の実
施の形態であって、各センサ20からの蛍光がパルス状
である場合、1組の光検出器42で得られたパルス状の
変化、レベルの変化のタイミング差から光を受けた波長
シフタの位置を同定するように構成している。
【0073】この第3の実施の形態では、各センサ20
からの蛍光がパルス状である場合、1組の光検出器42
で得られたパルス状の変化のタイミング差により、信号
の発生元であるセンサ20を同定することができる。
【0074】図21では上段と下段に2つの光検出器4
2で得られる出力の例を示したもので、波長シフト光フ
ァイバー22に投光される光がパルス状であると光検出
器42の出力が光パルスで信号処理手段により処理さ
れ、光パルスのタイミングを検出し、その時間差から信
号の発生元であるセンサ20を同定することができる。
図21に示す信号の検出時間差をt1、t2として表
し、この時間が異なることは発生元が異なることを表し
ている。
【0075】図22は、信号処理手段の第4の実施の形
態であって、センサ20において光が同時、あるいは、
センサ位置により一定の遅延をもって、同期してパルス
状に投光される投光手段を備え、検出器出力において、
投光パルス1個当たりから得られる各センサの時系列パ
ルス列データの有無から波長シフト光ファイバー22の
受光が遮断されているか否かを判定可能に構成してい
る。
【0076】図示するように、光検出器42の出力例を
示す全ての投光手段21は完全同期していると仮定し、
最上段に示したパルスで駆動されるものとする。これに
より、全てのセンサ20の波長シフト光ファイバー22
からパルスの蛍光が放出されるが、これらは、1つの光
検出器42に着目すると、到達するまでの経路長の差が
あるため少しづつ時間遅れを伴う。
【0077】従って、図示する2段目以下に示すよう
に、光検出器42から遠いものほど後に到達することに
なり、結果的には5段目に示すように1つの投光パルス
に対して時系列のパルス列が観測される。このパルス列
の中で、投光パルスを受けていない波長シフト光ファイ
バー22がある場合には、そのセンサ20に相当するパ
ルスが欠けることになる。この結果、投光パルス列の状
態から各センサ20の波長シフト光ファイバー22によ
る発光状態を検知することができる。
【0078】なお、光検出器42は、最低1つあればよ
く、いずれの接続手段においてもこの信号処理の手法を
適用することができる。また、2つの光検出器42の信
号を用いる場合には、2つの信号の重ね合わせ、2つの
伝搬時間差を利用した位置識別法の併用等を行うことが
できる。
【0079】図23および図24は、信号処理手段の第
5の実施の形態であって、各センサ20において光が照
射状態から遮断状態、あるいは、その逆になる場合の遷
移過程に応じた光強度信号の変化から、変化の発生した
センサ20を同定するように構成している。
【0080】図23の例では、光伝送路41の接続され
た波長シフト光ファイバー22の上面に、波長シフト光
ファイバー22の長手方向を分割するスリット43が設
けられている。上部から投光手段21により光が照射さ
れており、投光手段21とスリット43との間に監視対
象物体2が通過する事象を検出するものである。
【0081】今スリット43の開口と開口との間隔に応
じて、物体が通過するに従って光検出器42では、図2
4に示すような光強度信号の変化が上段に観測される。
この上段の変化を微分したものが下段に示されている。
この場合に、スリット43の開口幅、間隔、開口部分の
数をそれぞれセンサ20毎に識別可能なように組合わせ
ておけば、一連の状態遷移のパターンから、複数のセン
サの内で変化が発生したセンサ20を同定することがで
きる。
【0082】図25乃至図27は、本発明の状態監視装
置の実施の形態を示す構成図である。
【0083】図25は、状態監視装置の第1の実施の形
態であって、中空の管1の内部を監視対象物体2が通過
したことを検出する状態監視装置を示している。管1の
壁には必要に応じて光が透過できるように窓3が対面し
て設置されている。この窓3の一方からLED点灯装置
44により駆動されるLED46が設置されており、L
ED46による光が管1の内部に窓3を通して投光され
るようになっている。投光された光は、監視対象物体2
が窓3の前を遮っていない場合には、もう片方の窓3の
外側に設置されたセンサ20の波長シフト光ファイバー
22に到達するようになっている。
【0084】センサ20は光伝送路41である光ファイ
バで、複数個が連鎖状に接続され、光伝送路41の両端
には光検出器42が接続され、光検出器42のそれぞれ
の出力側は信号処理手段45に接続されている。
【0085】この構成で、LED46が点灯されている
場合には、監視対象物体2がセンサ20とLED46と
の間を通過する間に生じる光強度信号の一時的な減少、
増大は、連鎖の両端に向かって伝達され、経路長に依存
した時間遅れをもってそれぞれの光検出器42に到達す
る。信号処理手段45では、2つの光強度信号のレベル
変化量、あるいはレベル変化のタイミング差から変化の
生じたセンサ20の同定を行い、当該センサ20位置に
おける監視対象物体2の通過事象を検出する。
【0086】また、LED46がパルス点灯されている
場合には、光検出器42は片方のみで検出することが可
能であり、もう片方の光検出器42は必ずしも必要とし
ない。この場合は、光伝送路41の端面は遮光、無反射
処理等を施しておく。LED点灯装置44は並列に接続
されている2つのLED46をパルス駆動しており、そ
れぞれのLED46は同時に、あるいは、一定の接続ケ
ーブルの遅れ時間を伴い点灯する。
【0087】ここで、点灯周期は光検出器42に対して
最も遠く接続されたセンサ20からの光の伝搬遅延時間
より長く、かつ、監視対象物体2がセンサ20とLED
46との間を通過する時間よりも充分短く設定するよう
にする。1つの点灯パルスにより発生する蛍光パルス信
号はセンサ20と光検出器42までの経路長で決まる伝
搬遅延時間をもって光検出器42に到達する。この結
果、LED点灯装置44により出力される1つのパルス
に対して、センサの数に対応したパルス列が光検出器4
2で検出される。監視対象物体2が通過している場合
は、当該センサ20からは蛍光パルスが発生しないた
め、パルス列の中で当該センサ20に相当するものが欠
ける。このパルス列中のパルスの有無により物体の通過
を検知する。
【0088】また、連鎖片端のみに光検出器42を設
け、片方を遮光、無反射処理とした接続形態の場合で
は、センサ20の波長シフト光ファイバー22に図23
で述べたようなスリット43を設けておく。1例として
は、等間隔に光をマスクする、あるいは、光をマスクし
ないようにするスリット43を設け、このマスクの有無
を2進コード化することができる。あるいは、マスクし
ないスリット43の数自体をセンサ20毎に変えておく
ことも可能である。
【0089】監視対象物体2が通過している間にスリッ
トの設定に応じ、図24の例に挙げたような光の状態変
化が発生する。例えば、図示下段の微分により得られた
パルスが検出された場合、開口スリットの1つが遮断さ
れたことを表している。状態変化のパターンは、すなわ
ち、スリットのパターンに一致しているため、一連の変
化パターンから監視対象物体2が通過したセンサ20を
同定することができる。
【0090】図26は、状態監視装置の第2実施の形態
であって、従来の機械式リミットスイッチの代替を目的
としたものである。LED点灯装置44で点灯されるL
ED46はセンサ20と一体になっている。LED46
とLED点灯装置44との間には機械的なリミットスイ
ッチ47が設けられ、機械装置の一部である支持台48
の上に敷かれたレール49上を監視対象物体2が移動す
るようになっており、機械的にリミットスイッチ47を
メイクしてしまった場合に機械装置のインタロックがか
かるようになっている。
【0091】リミットスイッチ47がメイクされるとL
ED46へ通電され波長シフト光ファイバー22へ投光
され、センサ20の波長シフト光ファイバー22の両側
から蛍光パルスが送り出される。センサ20が光伝送路
41である光ファイバで連鎖状に接続されている場合で
も、その連鎖両端の光の強度増加タイミング差を調べる
ことで、当該センサ20を同定することができる。
【0092】図27は、状態監視装置の第3実施の形態
であって、開閉遮断器やその他の大電流の接点等におけ
る花火、放電の監視対象物体2Bとした例を示してお
り、連鎖状に光伝送路41である光ファイバで接続され
たセンサ20の視野範囲で波長シフト光ファイバー22
の吸収波長帯に適合した光が発生した場合、連鎖両端に
設置された光検出器42により、蛍光強度の変化発生の
タイミング差や変化量差から花火や放電を検出したセン
サ20を同定することができる。
【0093】以上説明した実施の形態によれば、複数の
2値のセンサを光ファイバ等により連鎖状に接続し、そ
の連鎖片端、あるいは、両端に設けた光検出器で連鎖内
に含まれる全てのセンサの情報を監視する多点監視が実
現でき、電気回路やケーブル量についてもセンサ毎に必
要であったものが著しく減少する。また、受動的な多点
測定手法を採用しているため、センサ分に多点、多重化
を実現するための特別な仕組みが不要であり、簡素なセ
ンサ構成とすることができ、この点においても簡素化に
よるコストダウンがなされると共に、信頼性を向上させ
ることができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、監視対象物体の位置や通過に応じた蛍光が波長シ
フト光ファイバーから出力でき波長シフト光ファイバー
が簡単構成であるのでセンサ自体を簡素化することがで
きる。
【0095】また、請求項2の発明は、入射光を直接監
視対象物体によって遮断し、あるいは、入射光を監視対
象物体に連動する物体によって間接的に遮断させるよう
にしたために監視対象物体の位置や通過に応じた蛍光の
状態変化を出力できる。
【0096】また、請求項3の発明は、監視対象物体の
位置や通過によって間接的に投光手段の発光状態が変化
し、この状態変化に応じて蛍光が出力できる。
【0097】また、請求項4の発明は、入射光として監
視対象物体自体に設ける発光体からの光、あるいは、投
光手段に設ける発光体からの光、若しくは、室内光を含
む自然光のいずれかを用いるようにしたために多様な用
途に適用することができる。
【0098】また、請求項5の発明は、波長シフト光フ
ァイバーへの出射光を集める透明媒体と反射体とを設け
るようにしたために放出光の光量も大きくなるから効率
を向上させることができる。
【0099】また、請求項6の発明は、1以上のセンサ
を光伝送路によって接続して蛍光の状態変化を伝送し、
光伝送路の終端に伝送された蛍光の状態変化を検知して
光強度信号を出力する光検出器を設けると共に、光強度
信号の状態変化に基づいて監視対象物体の位置や通過を
監視する情報を出力するようにしたために光強度信号の
状態変化から監視対象物体の位置や通過を把えることが
できる。
【0100】また、請求項7の発明は、センサの波長シ
フト光ファイバーの片端、あるいは、両端に光伝送路を
接続して、光伝送路の終端に設けた光検出器により、光
強度信号を出力させるようにしたために監視対象物体を
どのように監視するかに応じて適切な光伝送路を接続す
るこができる。
【0101】また、請求項8の発明は、複数のセンサを
直列に光伝送路で接続できるからセンサ毎に各光伝送路
を設けるのに比べ極めて接続が簡素にでき経済的にでき
る。
【0102】また、請求項9の発明は、複数のセンサを
直列に光伝送路で接続し、これを複数設けて光検出器に
接続できるから複数のセンサの接続が全体に簡素に、か
つ、経済的にでき、従来のように複雑となることを回避
できる。
【0103】また、請求項10の発明は、複数のセンサ
に対して1つの光検出器のみで光強度信号を出力するこ
とができ、経済的である。
【0104】また、請求項11の発明は、複数のセンサ
に対して1つの光伝送路で接続しても、複数のセンサに
位置に応じた光強度信号からそれぞれのセンサの同定と
監視対象物体の位置や通過を把握できる。
【0105】また、請求項12の発明は、複数のセンサ
に対して1つの光伝送路で接続しても、複数のセンサの
それぞれを同定し、さらに、監視対象物体の位置や通過
を把握できる。
【0106】また、請求項13の発明は、入射光がパル
ス光である場合にも、光強度信号の変化からセンサを同
定することができる。
【0107】また、請求項14の発明は、時系列パルス
データからセンサを同定し、監視対象物体の位置や通過
を知ることができる。
【0108】また、請求項15の発明は、固有形状のス
リットによってセンサを同定し監視対象物体の位置や通
過を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセンサに関する第1の実施の形態を示
す構成図である。
【図2】図1に備える波長シフト光ケーブルーの一例を
示す外観図である。
【図3】図2の断面図である。
【図4】図2に備える波長シフト光ケーブルを示す第1
の説明図である。
【図5】図2に備える波長シフト光ケーブルを示す第2
の説明図である。
【図6】本発明のセンサに関する第2の実施の形態を示
す構成図である。
【図7】本発明のセンサに関する第3の実施の形態を示
す構成図である。
【図8】本発明のセンサに関する第4の実施の形態を示
す構成図である。
【図9】本発明のセンサに関する第5の実施の形態を示
す構成図である。
【図10】本発明のセンサに関する第6の実施の形態を
示す構成図である。
【図11】本発明のセンサに関する第7の実施の形態を
示す構成図である。
【図12】本発明のセンサに関する第8の実施の形態を
示す構成図である。
【図13】本発明の接続手段に関する第1実施の形態を
示す構成図である。
【図14】本発明の接続手段に関する第2実施の形態を
示す構成図である。
【図15】本発明の接続手段に関する第3実施の形態を
示す構成図である。
【図16】本発明の接続手段に関する第4実施の形態を
示す構成図である。
【図17】本発明の接続手段に関する第5実施の形態を
示す構成図である。
【図18】本発明の接続手段に関する第6実施の形態を
示す構成図である。
【図19】本発明の信号処理手段に関する第1実施の形
態を示す信号波形図である。
【図20】本発明の信号処理手段に関する第2実施の形
態を示す信号波形図である。
【図21】本発明の信号処理手段に関する第3実施の形
態を示す信号波形図である。
【図22】本発明の信号処理手段に関する第4実施の形
態を示す信号波形図である。
【図23】本発明の信号処理手段に関する第5実施の形
態を示す構成図である。
【図24】図23による信号波形図である。
【図25】本発明の第1実施の形態である状態監視装置
を示す構成図である。
【図26】本発明の第2実施の形態である状態監視装置
を示す構成図である。
【図27】本発明の第3実施の形態である状態監視装置
を示す構成図である。
【図28】従来の第1の状態監視装置を示す構成図であ
る。
【図29】従来の第2の状態監視装置を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
2 監視対象物体 2A 発光監視対象物 20 センサ 21 投光手段 22 波長シフト光ファイバー 23 光遮断器 24 電源 25 電気接点 26 第2投光手段 27 光−電気開閉器 40 接続手段 41 光伝送路 42 光検出器 43 スリット 45 信号処理手段 46 LED 47 リミットスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松林 義和 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投光された入射光を監視対象物体の位置
    や通過に応じて状態変化させて出射する出射手段と、該
    出射手段よりの出射光を軸と垂直方向に受けて対応する
    蛍光を軸方向から放出させる波長シフト光ファイバーと
    を備えたことを特徴とするセンサ。
  2. 【請求項2】 前記出射手段は、前記入射光を前記波長
    シフト光ファイバーへ照射する一方、前記入射光を直接
    監視対象物体によって遮断し、あるいは、前記入射光を
    監視対象物体に連動する物体によって間接的に遮断させ
    る手段のいずれかにより、監視対象物体の位置や通過に
    応じて前記波長シフト光ファイバーへの入射光を状態変
    化させることを特徴とする請求項1記載のセンサ。
  3. 【請求項3】 前記出射手段は、監視対象物体の位置や
    通過に基づいて投光手段の発光状態を変化させ前記波長
    シフト光ファイバーへの入射光を状態変化させることを
    特徴とする請求項1記載のセンサ。
  4. 【請求項4】 前記出射手段は、前記入射光として監視
    対象物体自体に設ける発光体からの光、あるいは、投光
    手段に設ける発光体からの光、若しくは、室内光を含む
    自然光のいずれかを用いることを特徴とする請求項1記
    載のセンサ。
  5. 【請求項5】 前記波長シフト光ファイバーに出射光を
    集める透明媒体および反射体を設けることを特徴とする
    請求項1記載のセンサ。
  6. 【請求項6】 投光された入射光を監視対象物体の位置
    や通過に応じて状態変化させて出射する出射手段と、該
    出射手段よりの出射光を軸し垂直方向に受けて対応する
    蛍光を軸方向の端面から放出させる波長シフト光ファイ
    バーとを備えたセンサを1以上用い、前記センサを光伝
    送路によって接続して前記蛍光の状態変化を伝送する接
    続手段と、この接続手段による光伝送路の終端に伝送さ
    れた前記蛍光の状態変化を検知して光強度信号を出力す
    る光検出器とを設け、前記光強度信号の状態変化に基づ
    いて前記監視対象物体の位置や通過状態を監視する情報
    を出力する信号処理手段とを設けることを特徴とする状
    態監視装置。
  7. 【請求項7】 前記センサの波長シフト光ファイバーの
    片端に光伝送路を接続して、光伝送路の終端に設けた光
    検出器により、光強度信号を出力させるように接続する
    接続手段、あるいは、前記センサの波長シフト光ファイ
    バーの両端にそれぞれ光伝送路を接続して光伝送路のそ
    れぞれの終端に設けた光検出器により光強度信号を出力
    させるように接続する接続手段のいずれかを用いること
    を特徴とする請求項6記載の状態監視装置。
  8. 【請求項8】 複数のセンサを配設し、それぞれの波長
    シフト光ファイバーの両端に光伝送路によって直列に接
    続して構成する直列接続体を形成し、該直列接続体の両
    終端に設ける光検出器から光強度信号を出力させるよう
    に接続する接続手段を用いるようにしたことを特徴する
    請求項6記載の状態監視装置。
  9. 【請求項9】 1以上のセンサを配設し、それぞれの波
    長シフト光ファイバーの両端に光伝送路によって直列に
    接続して構成する直列接続体を複数設け、それぞれの直
    列接続体の両終端に設ける光検出器から光強度信号を出
    力させるように接続する接続手段を用いることを特徴と
    する請求項6記載の状態監視装置。
  10. 【請求項10】 複数のセンサを配設し、それぞれの波
    長シフト光ファイバーの端面を光伝送路によって直列に
    接続して構成する直列接続体を形成し、該直列接続体の
    いずれか一方の端部に設ける光検出器から光強度信号を
    出力させるように接続する接続手段を用いるようにした
    ことを特徴とする請求項6記載の状態監視装置。
  11. 【請求項11】 前記光検出器により得られる複数の光
    強度信号のレベル変化や光強度信号の微分値に基づいて
    対比する変化発生時刻差を求め、光強度信号の変化の発
    生源であるセンサを同定する信号処理手段を設けること
    を特徴とする請求項6記載の状態監視装置。
  12. 【請求項12】 前記光検出器から出力されるそれぞれ
    の光強度信号の変化量の差を求め、対比する変化量の差
    から光強度信号の変化の発生源であるセンサを同定する
    信号処理手段を設けることを特徴とする請求項6記載の
    状態監視装置。
  13. 【請求項13】 前記光検出器により得られるそれぞれ
    の光強度信号がパルス状に変化する場合に、対比するパ
    ルス状の変化のタイミング差に基づいて光強度信号の発
    生源であるセンサを同定する信号処理手段を設けること
    を特徴とする請求項6記載の状態監視装置。
  14. 【請求項14】 所定位置に配置された複数のセンサの
    それぞれに同期してパルス状の入射光を照射し、光検出
    器により得られる同期したそれぞれパルス状の光強度信
    号をまとめて時系列パルスデータを作成し、時系列パル
    スデータに基づいてそれぞれのセンサを同定すると共
    に、それぞれのセンサに対応する監視対象物体の位置や
    通過に関する情報を出力する信号処理手段を設けること
    を特徴とする請求項6記載の状態監視装置。
  15. 【請求項15】 複数配置されるセンサの波長シフト光
    ファイバーの前面にそれぞれのセンサを識別可能とする
    ための固有形状のスリットを1以上設け、該スリットを
    介して入射光を前記波長シフト光ファイバーへ出射さ
    せ、光検出器により得られるそれぞれの光強度信号の前
    記スリットに応じた状態変化からセンサを同定すると共
    に、監視対象物体の位置や通過の情報を出力する信号処
    理手段を設けることを特徴とする状態監視装置。
JP31372495A 1995-11-08 1995-11-08 状態監視装置及び該装置に用いるセンサ Pending JPH09133551A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005321335A (ja) * 2004-05-11 2005-11-17 Minebea Co Ltd 回転体トルク測定装置
CN105005090A (zh) * 2015-06-26 2015-10-28 通号工程局集团北京研究设计实验中心有限公司 一种利用光纤传感实现贯通地线防盗的方法

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