JPH09132734A - 汚染防止方法 - Google Patents

汚染防止方法

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JPH09132734A
JPH09132734A JP29061895A JP29061895A JPH09132734A JP H09132734 A JPH09132734 A JP H09132734A JP 29061895 A JP29061895 A JP 29061895A JP 29061895 A JP29061895 A JP 29061895A JP H09132734 A JPH09132734 A JP H09132734A
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JP
Japan
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wood
weight
base material
inorganic base
moss
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Pending
Application number
JP29061895A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Nagano
利昭 長野
Tsutomu Maruyama
孜 丸山
Atsushi Akiyama
厚 秋山
Kenji Sugimoto
賢司 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無機質基材又は木材表面の汚染を防止する方
法。 【解決手段】 含水率が10重量%以上である、無機質
基材又は木材の表面に、浸透抑制プライマーを塗布し、
乾燥を行い、更にその表面にはしご構造を持つ変性ポリ
シロキサン系樹脂からなる処理剤を含浸せしめ、次いで
硬化処理を行うことにより、無機質基材又は木材表面に
おけるかびや苔等の発生を防止することを特徴とする汚
染防止方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚染防止方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、無機質基材又は木材は、雨水によ
り含水率が高くなり日陰、風通しの悪い場所においては
かびや苔の発生が生じやすい。一旦、発生すると多孔性
表面の孔の中にかびや苔等の菌が多く存在するため、除
去することは困難をきわめる。従来の技術としては、し
ゅう酸等の希釈液をこれらの表面に塗布し、これをブラ
シ等でこすって除去し、次いで清水でもって該表面に付
着したしゅう酸希釈液を除去する方法がある。
【0003】しかしながら、該方法では十分に菌が除去
できず多孔質中に残るため、時間の経過とともにまた菌
が発生するといった問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、無機質基材
又は木材の表面の汚染を防止することを目的としてなさ
れたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の如
き問題点を解消するために鋭意研究を重ねた結果、含水
率が10重量%以上である、無機質基材又は木材の表面
に、浸透抑制プライマーを塗布し、乾燥を行い、更にそ
の表面にはしご構造を持つ変性ポリシロキサン系樹脂か
らなる処理剤を含浸せしめ、次いで硬化処理を行うこと
により、無機質基材又は木材表面におけるかびや苔等の
発生を防止できることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0006】即ち、本発明は、含水率が10重量%以上
である、無機質基材又は木材の表面に、浸透抑制プライ
マーを塗布し、乾燥を行い、更にその表面にはしご構造
を持つ変性ポリシロキサン系樹脂からなる処理剤を含浸
せしめ、次いで硬化処理を行うことにより、無機質基材
又は木材表面におけるかびや苔等の発生を防止すること
を特徴とする汚染防止方法に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で使用される無機質基材又
は木材は建築材料の一種であり、割れ目のラフな仕上が
りを形成するもので、塗布を感じさせない仕上がりにな
ること、即ち塗膜感を与えないことが必要である。該無
機質基材又は木材の含水率が10重量%以上であること
が必要であり、10重量%を下回ると仕上がり外観が濡
れ色となるため好ましくない。
【0008】本発明で使用される無機質基材の例とし
て、大谷石、伊豆青石、UK煉瓦などが挙げられる。
【0009】本発明で使用される木材の例として、アカ
マツ、クロマツ、ベイマツ、カラマツ、ヒバ、ヒノキ、
ベイヒ、ツガ、ベイツガ、モミ、エゾマツ、トドマツ、
ベニマツ、スギ、ベイスギ、スプルース、ラワン、ミズ
ナラ、ブナ、シオジ、タモ、カバ、イタヤカエデ、ニ
レ、アピトンなどが挙げられる。
【0010】本発明で使用される浸透抑制プライマー
は、変性ポリシロキサン系樹脂の処理剤が基材奥深く浸
透するのを防止し、かつ基材に塗布したのち乾燥した塗
膜は濡れ色にならないものが選ばれる。該プライマーと
しては、例えば、アルコキシシラン、アクリル樹脂、ポ
リ塩化ビニル、酢ビ、エポキシ樹脂等の有機化合物が代
表的なものとして挙げることができる。該有機化合物
は、トルエン、キシレンなどの有機溶剤又は水に溶解又
は分散した溶液又は分散液として使用することが望まし
い。それらの樹脂固形分は3〜70重量%の範囲が望ま
しい。
【0011】また、はしご構造を持つ変性ポリシロキサ
ン系樹脂からなる処理剤は菌の発生を防止すると共に塗
布を感じさせない仕上がりになる(濡れ色にならない)
ものである。また、該処理剤の濃度を3〜6重量%の低
濃度範囲にして使用すると、塗布表面の乾燥後の仕上が
り色が濡れ色にならず未処理の場合と同じ外観をうるこ
とが出来る。
【0012】本発明において使用される変性ポリシロキ
サン系樹脂はテトラメトキシシラン、テトラエトキシシ
ラン等の4官能有機珪素化合物及び/又はメチルトリメ
トキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルト
リメトキシシラン等の3官能有機珪素化合物を縮合させ
て得られるハシゴ構造を有する平均分子量約500〜1
00000の有機珪素高縮合物である。
【0013】該変性ポリシロキサン系樹脂は有機溶剤に
可溶で、固形分含有量2〜10重量%、濡れ色にならな
い点では、好ましくは3〜6重量%の濃度が好適であ
る。該濃度が2重量%を下回ると汚染防止効果が得られ
ない、10重量%を上回ると濡れ色になり、また、含浸
が不十分となるため好ましくない。
【0014】処理剤の塗布は、例えば、刷毛塗り、吹き
付け、ローラー、浸漬塗装等により行うことができる。
塗布量は約90〜300g/m2 である。
【0015】塗布された変性ポリシロキサン系樹脂は、
硬化処理されるが塩基性触媒例えば、テトラメチルアン
モニウムアセテート、N−メチルジエチルアミン等を使
用する場合には常温でも硬化するが、200℃迄の温度
で加熱硬化させることが有利である。また、酸性触媒例
えば、リン酸を使用する場合には200℃前後の温度で
加熱硬化される。これらの触媒の配合量としては、変性
ポリシロキサン系樹脂100重量部(固形分)に対して
約0.001〜50重量部の範囲が望ましい。
【0016】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明をさらに具体
的に説明する。「部」及び「%」はそれぞれ重量基準で
ある。
【0017】処理剤の製造例 反応容器に、メチルトリメトキシシラン187部及びエ
チルアルコール187部を加え、加熱して80℃になっ
た後0.2規定塩酸30部を配合し、80℃10時間反
応させた。次いで、トリエチルアミン30部を加えpH
7以上に上げて80℃で2時間縮合反応させ、その後ベ
ンゼンを添加してそれぞれ樹脂濃度3%、6%及び9%
の処理剤を得た。
【0018】実施例1 含水率が24%の大谷石(厚み50mm)の表面に、ト
リメトキシヘキシルシランの20%有機溶剤溶液(固形
分)の浸透抑制プライマーを300g/m2 塗装し、次
いで前記で得た3種の処理剤を刷毛塗装によって20m
mの浸透深さに含浸処理し、200℃で30分間加熱硬
化させた。次いで得られた表面に6種混合のかびの菌を
試験体に植付け、28℃で7日間放置した後、かびの菌
糸の繁殖面積と胞子による変色面積(%)を調べたとこ
ろ、それぞれ処理剤濃度3%(繁殖面積0%、変色面積
8%)、処理剤濃度6%(繁殖面積0%、変色面積8
%)、処理剤濃度9%(繁殖面積0%、変色面積8%)
であった。胞子による繁殖面積(%)及び変色面積
(%)は全表面積に対する百分率を意味する。
【0019】実施例2 含水率が19%の伊豆青石の表面に、VPシーラー透明
(関西ペイント(株)製、商品名、塩ビ樹脂系)浸透抑
制プライマーを100g/m2 塗装乾燥し、次いで、前
記で得た6重量%の処理剤1700重量部にテトラメチ
ルアンモニウムアセテートを0.5重量部加えたものを
スプレー塗装によって塗布し、常温で5日間乾燥させ
た。次いで、得られた表面に赤インク、コーラ、レモン
を試験体に付着させ、2時間後に布でふき取った。その
結果、該試験体に染みは全く残らなかった。
【0020】実施例3 含水率が50%のアカマツの表面に、アレスガードクリ
スタル[(関西ペイント(株)製、商品名)アクリルデ
ィスパージョンの30%有機溶剤溶液(固形分)]の浸
透抑制プライマーを200g/m2 塗装し、次いで前記
で得た3種の処理剤1700重量部にN−メチルジエチ
ルアミンを0.5重量部混合し、刷毛塗装によって含浸
処理し、5日間放置した。次いで得られた表面に苔の菌
を植付け、苔の繁殖面積を調べた。その結果、2週間経
過時で繁殖面積は10%以下であった。
【0021】比較例1 含水率が24%の大谷石の表面に、前記で得た樹脂濃度
6重量%の処理剤1700重量部にテトラメチルアンモ
ニウムアセテートを0.5重量部混合し、刷毛塗装によ
って処理し、常温で5日間乾燥した。次いで、得られた
表面に、赤インク、コーラ、レモンを試験体に付着させ
2時間後に布でふき取った。その結果、該試験体に染み
が薄く残った。
【0022】比較例2 含水率が30%のマツの表面に、前記で得た樹脂濃度6
重量%の処理剤1700重量部にN−メチルジエチルア
ミンを0.5重量部混合し、スプレー塗装によって処理
し、常温で5日間乾燥した。次いで、得られた表面に苔
の菌を植付け、苔の繁殖面積を調べた。その結果、2週
間経過時で繁殖面積は30%であった。
【0023】
【発明の効果】本発明の方法は無機質基材又は木材の表
面に浸透抑制プライマーを塗布し、更に変性ポリシロキ
サン系樹脂からなる処理剤を塗布・含浸させることによ
りかびや苔等の菌に対して優れた汚染防止効果を発揮す
るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 賢司 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 大成 建設株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含水率が10重量%以上である、無機質
    基材又は木材の表面に、浸透抑制プライマーを塗布し、
    乾燥を行い、更にその表面にはしご構造を持つ変性ポリ
    シロキサン系樹脂からなる処理剤を含浸せしめ、次いで
    硬化処理を行うことにより、無機質基材又は木材表面に
    おけるかびや苔等の発生を防止することを特徴とする汚
    染防止方法。
JP29061895A 1995-09-06 1995-10-13 汚染防止方法 Pending JPH09132734A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29061895A JPH09132734A (ja) 1995-09-06 1995-10-13 汚染防止方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-229470 1995-09-06
JP22947095 1995-09-06
JP29061895A JPH09132734A (ja) 1995-09-06 1995-10-13 汚染防止方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09132734A true JPH09132734A (ja) 1997-05-20

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ID=26528812

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JP29061895A Pending JPH09132734A (ja) 1995-09-06 1995-10-13 汚染防止方法

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