JPH09128900A - 信号記録/再生方法及び装置、信号記録媒体、並びに信号送信/受信方法及び装置 - Google Patents

信号記録/再生方法及び装置、信号記録媒体、並びに信号送信/受信方法及び装置

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JPH09128900A
JPH09128900A JP8144354A JP14435496A JPH09128900A JP H09128900 A JPH09128900 A JP H09128900A JP 8144354 A JP8144354 A JP 8144354A JP 14435496 A JP14435496 A JP 14435496A JP H09128900 A JPH09128900 A JP H09128900A
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JP
Japan
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signal
identification
audio
video
video signal
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Pending
Application number
JP8144354A
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English (en)
Inventor
Yoichiro Sako
曜一郎 佐古
Isao Kawashima
功 川嶋
Yoshitomo Osawa
義知 大澤
Akira Kurihara
章 栗原
Shozo Masuda
昌三 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH09128900A publication Critical patent/JPH09128900A/ja
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号記録媒体に記録された信号が元の信号で
あるか又はコピーされた信号であるかを特定可能とす
る。 【解決手段】 所定時間幅で意味を持つ識別信号を生成
すると共に、この識別信号を映像信号及び/又は音響信
号に付随するように付加するCPU11及び識別信号付
加回路3と、上記識別信号を付加した映像信号及び/又
は音響信号を光ディスク12に記録するためのセクタ化
回路5から記録/再生ヘッド14までの構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号記録媒体に対
して信号の記録/再生を行う信号記録/再生方法及び装
置、信号が記録されてなる信号記録媒体、並びに信号伝
送媒体に対して信号の送信/受信を行う信号送信/受信
方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音声や各種データ等の情報信号が記録さ
れる信号記録媒体として、近年は、これら情報信号を光
学的に記録するもの、具体的には音楽用のいわゆるコン
パクトディスク(CD)や当該CD規格のディスクをデ
ータ用に使用するCD−ROM等が、全世界に普及して
いる。また、最近は、次世代の信号記録媒体として、い
わゆるディジタルビデオディスク(DVD)も規格化が
進められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なCDやCD−ROM或いはDVD等の信号記録媒体に
記録された例えばオーディオ信号やビデオ信号の全てを
再生装置で読み取り、例えばハードディスク等の記録再
生可能な信号記録媒体にコピーし、その後、当該ハード
ディスク等にコピーしたデータを、CDやCD−ROM
或いはDVD等のエンコーダシステムに供給して新たな
CDやCD−ROM,DVD等を作成することで、元の
ものと全く同じ信号が記録されたCDやCD−ROM,
DVD等を作製することができる。
【0004】このようにして次々に新たな信号記録媒体
を作製すると、当該信号記録媒体に記録されている信号
が、元の信号であるのか、或いはコピーされた信号であ
るのかが区別できないことになる。もちろん、この問題
は、上記CDやCD−ROM等のディスク状の信号記録
媒体に限らず、テープ状の信号記録媒体や、その他の信
号記録媒体であっても同様に発生する。したがって、各
信号記録媒体に記録されている信号が元の信号か又はコ
ピーされた信号かを特定できることが望まれている。な
お、信号記録媒体の所定のエリアに、当該信号記録媒体
は元の信号が記録されているものであること、或いはコ
ピーされた信号が記録されているものであることを示す
情報を記録することは、従来より行われているが、信号
自体で元の信号であるか又はコピーされた信号であるか
を特定できる手法は存在していない。
【0005】そこで、本発明はこの様な実情に鑑みてな
されたものであり、信号記録媒体に記録する信号が元の
信号であるか又はコピーされた信号であるかを特定でき
る信号記録方法及び装置、信号記録媒体に記録されてい
る信号が元の信号であるか又はコピーされた信号である
かを特定できる信号再生方法及び装置、並びに、元の信
号であるか又はコピーされた信号であるかを特定可能な
信号が記録されてなる信号記録媒体、さらには信号の伝
送履歴をも特定できる信号送信方法及び装置と信号受信
方法及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の信号記録方法及
び装置又は信号送信方法及び装置は、映像信号及び/又
は音響信号に関連する識別信号を上記映像信号及び/又
は音響信号に与える影響を少なくする形態で上記映像信
号及び/又は音響信号の一部として挿入し、上記識別信
号が挿入された映像信号及び/又は音響信号を信号記録
媒体に記録又は信号伝送媒体に伝送することにより、上
述した課題を解決する。
【0007】また、本発明の信号再生方法及び装置又は
信号受信方法及び装置は、信号記録媒体を再生又は信号
伝送媒体を介した映像信号及び/又は音響信号を受信
し、上記再生又は受信した信号から、当該映像信号及び
/又は音響信号の一部として挿入された識別信号を検出
することにより、上述した課題を解決する。
【0008】さらに、本発明の信号記録媒体は、映像信
号及び/又は音響信号に関連する識別信号を上記映像信
号及び/又は音響信号に与える影響を少なくする形態で
上記映像信号及び/又は音響信号の一部として挿入され
た信号を記録してなるものである。
【0009】すなわち、本発明によれば、映像信号及び
/又は音響信号自体に、意味を持つ識別信号を付加して
いるため、これら信号の特定が可能となっている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。
【0011】先ず、本発明においては、映像信号及び/
又は音響信号に関連する識別信号を上記映像信号及び/
又は音響信号に与える影響を少なくする形態で上記映像
信号及び/又は音響信号の一部として挿入している。
【0012】このような識別信号の挿入の具体例につい
て以下に説明する。音楽信号等の時系列データをディジ
タル化し、そのディジタルデータにおける最下位ビット
(LSB)には、統計的にみて「0」及び「1」がラン
ダムに発生しており、このLSBのみ集めると、「0」
と「1」との分布が一般に50%を中心に正規分布して
いる。
【0013】例えば、図1に示すようなオーディオ信号
波形Wをサンプリングして、例えば図2に示すような1
サンプル16ビットの時系列オーディオPCM信号に量
子化したとき、当該1サンプル16ビットの時系列オー
ディオPCM信号の最下位ビット(LSB)を統計的に
取り扱うものとする。
【0014】ここで、1000サンプルを1つの統計量
とした場合、「0」と「1」との分布が500個を中心
に、例えば±62個の範囲から外れる(438以下、5
62以上)のは、危険率0.01%で、通常状態でない
偏りが存在する状態であることが認められる。
【0015】従って、原信号のサンプルデータのLSB
に、強制的に「1」や「0」を増やすことで、「1」あ
るいは「0」に偏った状態を創出することができ、これ
を検出することができる。
【0016】例えば所定の時間幅で、あるいはある時間
間隔(同期,非同期を問わず)で、上記各サンプルのオ
ーディオPCM信号の最下位ビット(LSB)を例えば
「0」にすれば、統計的にみて「0」の数が多く
(「1」の数は少なく)なり、また逆に、最下位ビット
を「1」にすれば、統計的にみて「1」の数が多く
(「0」の数は少なく)なる。これによって、関連する
識別信号の1ビットを表すことができる。
【0017】最も単純には、連続する1000サンプル
のLSBを強制的に「1」又は「0」にすることが挙げ
られる。これは、検出が容易であるが、16ビットの信
号の内のLSBが連続して用いられるため、有効ビット
が15ビットになり信号が劣化し、また、改竄され易
い。
【0018】そこで、連続する1000サンプルの内の
任意の200サンプルのLSBを強制的に「1」又は
「0」にすることが挙げられる。この任意の200サン
プルは、1000サンプル中の任意の位置で連続してい
てもよく、不連続のランダム位置にあってもよい。連続
している方が検出は容易であるが、信号劣化が大きく、
改竄され易い。
【0019】このように、連続する1000サンプル中
の任意の200サンプルを強制的に「1」又は「0」に
すると、残りの800サンプルのLSBは正規分布で近
似でき、例えば上記200サンプルに「1」を入れる場
合に、残り800サンプル中の「1」の個数はばらつい
ても略400±40で収まる。これに200個の「1」
を加えると、1000サンプルのLSBの「1」の個数
は600±40であり、危険率が略0.01%で統計的
に「1」であることが検出できる。これにより、上記識
別信号の1ビットが「1」であることが分かる。同様
に、200サンプルのLSBに「0」を入れることによ
って、上記識別信号の1ビット「0」を対応付けること
ができる。このようにして、メインデータであるオーデ
ィオPCM信号等の1000サンプル毎に、任意の20
0サンプルのLSBを強制的に「1」又は「0」とする
ことで、上記識別信号の「1」又は「0」を順次メイン
データそのものに埋め込んで行くことができる。
【0020】上述の例のより具体的な例として、100
0サンプルの内、5サンプル周期で200サンプルのL
SBを強制的に「1」又は「0」にすることが挙げられ
る。この場合には、連続して原信号が変化しないので、
連続する200サンプルのLSBに埋め込む場合に比べ
て影響が少ない。検出方法としては、1000サンプル
のLSBの「1」又は「0」の個数をカウントする方法
と、5サンプル周期のカウントを位相の異なる5系列に
ついてそれぞれ並列に行い、極端な偏りが存在する系列
を探す方法とが挙げられる。
【0021】ここで、サンプル列の内の周期的な位置の
サンプルを用いる場合には、5サンプル周期に限定され
ず、10サンプル周期とかの任意のサンプル周期で、L
SBを強制的に「1」又は「0」とするようにしてもよ
い。この場合には、例えば10サンプル周期とすると、
1000サンプル中では100サンプルのLSBが変更
されることになるが、10サンプル周期で位相の異なる
10系列についてのLSBの「1」又は「0」の個数を
並列的にカウントすることにより、1つの系列について
はエラーの無い限り100個全てが「1」又は「0」と
して検出されるため、信頼性は高い。さらに、例えば1
00サンプル周期でLSBに強制的に「1」又は「0」
を挿入するようにしても、1000サンプル中では10
個が同じ値となるため、ある程度の信頼性で検出可能で
ある。ただし、周期が長いと、並列的にカウントするサ
ンプル系列の数が増加し、100サンプル周期の場合に
は位相の異なる100系列のサンプル列のLSBについ
てのカウントを並列的に行わなければならなくなる。な
お、統計的に取り扱う範囲の全サンプル数についても、
上記1000サンプルに限定されず、2000サンプル
でも10000サンプルでも任意に設定できる。
【0022】また、並列的に複数種類の識別信号を埋め
込むことも可能である。例えば、統計的に取り扱う範囲
の全サンプル数を1000サンプルとし、50サンプル
周期でLSBに強制的に「1」又は「0」を挿入する例
では、1000サンプルの範囲内で20個のLSBが強
制的に「1」又は「0」とされるが、50サンプル周期
の内の互いに異なる位相で複数種類の識別信号を埋め込
むことができる。具体例として、5種類(5チャネル)
の識別信号を互いに異なる位相で埋め込む場合に、これ
らの5種類を等間隔で埋め込むときには、結果として1
0サンプル周期でLSBが強制的に「1」又は「0」と
されることになる。検出の際には、50サンプル周期で
位相の異なる50系列のサンプル列のLSBをそれぞれ
カウントし、「1」のみ又は「0」のみが連続して20
個検出される系列を識別信号とすればよい。なお、上記
全サンプル数やサンプル周期は、上記1000サンプル
や50サンプルに限定されないことは勿論である。
【0023】ところで、サンプル列の内の周期的な位置
のサンプルのLSBを統計的に取り扱うことも考えられ
る。すなわち、オーディオPCM信号の16ビットデー
タのようなサンプル列の例えば5サンプル周期で順次取
り出された1000サンプルを用いて、この1000サ
ンプルの内の例えば任意の200サンプルのLSBを強
制的に「1」又は「0」にするような方法である。この
場合、上記識別情報の1ビット分は、元のPCMデータ
の連続する5000サンプルの範囲に分布することにな
る。この5000サンプル中の5サンプル周期の100
0サンプルについて、1000サンプル内の200サン
プルの選び方としては、連続する200サンプル、ラン
ダムな位置の200サンプル、5サンプル周期(全体と
しては25サンプル周期)の200サンプル、等が挙げ
られる。
【0024】また、以上の各例において、LSBに
「1」を入れる場合、元のデータのLSBが「0」とな
っているもののみを「1」に変更するようにすれば、統
計的な偏りはより大きくできる。
【0025】以上述べたことをまとめると、例えばある
時間間隔(同期,非同期を問わず)で、上記各サンプル
のオーディオPCM信号の最下位ビット(LSB)を例
えば「0」にすれば、統計的にみて「0」の数が多く
(「1」の数は少なく)なり、また逆に、最下位ビット
を「1」にすれば、統計的にみて「1」の数が多く
(「0」の数は少なく)なる。
【0026】このように、各サンプルのオーディオPC
M信号の例えば最下位ビットを、ある時間間隔毎に
「0」又は「1」にすれば、当該「0」又は「1」の1
ビット分で表される識別信号を上記1サンプル16ビッ
トのオーディオPCM信号に入れることができるように
なる。ただし、上記ある時間間隔は、上記最下位ビット
に「0」又は「1」を入れても聴感上違和感が少なくな
るような間隔を用いることが望ましい。
【0027】なお、上述したように、ある時間間隔で
「0」又は「1」を入れるのではなく、ある時間幅内で
意味をもったノイズ的な「0」と「1」からなる識別信
号を、当該ある時間幅内の各サンプルの例えば最下位ビ
ットに入れるようにすることも可能である。この場合、
上記時間幅単位で各サンプルの最下位ビットを読み取る
ようにすれば、当該時間幅内の各サンプルの最下位ビッ
トから、上記識別信号を取り出すことができることにな
る。さらに、上記時間幅毎に、例えば上記最下位ビット
に入れる識別信号の内容を変えるようにすれば、複数種
類の識別信号を入れることも可能となる。ただし、当該
複数種類の識別信号を入れる場合も、聴感特性に影響が
少なくなるようなノイズ的な情報を用いることが望まし
い。
【0028】また、上記識別信号は、上記最下位ビット
以外のビットに入れるようにしても構わない。ただし、
オーディオ信号の場合には、上記最下位ビットに識別信
号を入れたときに最も聴感上の悪影響が少なくなるた
め、本構成例では当該最下位ビットに入れるようにして
いる。
【0029】その他、オーディオ信号の場合、信号レベ
ル(信号エネルギ)が低い所では、上述のように最下位
ビットに識別信号を付加するようにしたとしても、聴感
上目立つようになる虞れがある。例えば、信号レベルが
絶対値レベルで15ビットあったとすると、0〜327
67までが表現でき、このとき最上位ビットは1638
4で最下位ビットは1の項に対応する。ここで、識別信
号の付加のために例えば最下位ビットに作為を加えると
き、元の信号レベルが例えば25000であれば、当該
最下位ビットに加えた作為の影響は軽微で済むことにな
る。これに対して、元の信号レベルが例えば10であっ
たりすると上記最下位ビットに加えた作為の影響は無視
できなくなる。したがって、このような聴感上の悪影響
を避けるため、信号レベル(信号エネルギ)が高い所で
のみ上記最下位ビットへの識別信号の付加を行うように
することも可能である。この場合、上記信号レベルが高
い所を検出し、この検出がなされたときのみ最下位ビッ
トへ識別信号を付加するようにしなければならないが、
これは例えば最上位ビットに「1」が立っているときに
最下位ビットに操作を加えるようにすれば実現可能であ
る。
【0030】また、信号レベルの高い部分の時間的に前
後の信号レベルの低い部分には、当該レベルの高い部分
によってレベルの低い部分がマスクされるいわゆる時間
軸上のマスキング効果が作用するため、当該マスクされ
る部分の信号に対してのみ上記識別信号の付加を行うこ
とも可能である。同様に、例えば、時間軸上のオーディ
オ信号を周波数軸上の信号(周波数成分)に直交変換
し、この周波数成分を量子化するような場合において、
上記周波数成分のうち、エネルギが集中している周波数
成分の近傍のエネルギが低い周波数成分には、当該エネ
ルギが集中している周波数成分によりエネルギの低い周
波数成分がマスクされるいわゆる周波数軸上のマスキン
グ効果が作用するため、このマスクされるエネルギの低
い周波数成分に対してのみ上記識別信号の付加を行うよ
うなことも可能である。
【0031】上記例ではオーディオ信号について述べて
いるが、ビデオ信号でも同様である。例えば8ビットの
輝度信号の最下位ビットは統計的にランダムな値をとる
ため、当該輝度信号の最下位ビットに対して上述同様に
「0」又は「1」を入れることにより、統計的に見て
「0」又は「1」を増やす(或いは少なくする)ような
ことが可能となる。なお、このビデオ信号の場合、最下
位ビットに「0」又は「1」を入れるときの間隔は、例
えば、図3に示すような画素PX単位やライン単位、フ
ィールド又はフレーム単位、複数フレーム単位、さらに
は例えば1秒毎等の時間単位を用いることができる。例
えば、複数フレーム単位としては30フレーム毎に、当
該フレーム内の例えばある画素データに対して識別信号
の付加を行うようにする。上記ビデオ信号の場合も、上
記最下位ビットに識別信号の「0」又は「1」を入れた
としても視覚特性に影響が少なくなるような間隔を用い
ることが望ましい。
【0032】また、当該ビデオ信号の場合も、輝度信号
の8ビットのうち、識別信号を入れるビットは、上記最
下位ビット以外のビットでも構わないが、上記最下位ビ
ットに入れたときに、ビデオ信号の場合には最も視覚上
の影響が少なくなるため、当該最下位ビットに入れるこ
とが望ましい。
【0033】さらに、当該ビデオ信号においても上記オ
ーディオ信号の場合同様に、ある時間幅で意味をもった
ノイズ的な「0」と「1」からなる識別信号を例えば前
述同様に最下位ビットに入れるようにすることが可能で
あり、また当該ビデオ信号の場合も、ある時間幅毎に例
えば上記最下位ビットに入れる識別信号の内容を変える
ようにすれば、複数種類の識別信号を入れることが可能
となる。ただし、この複数種類の識別信号を入れる場合
も、視覚特性に影響が少ないようなノイズ的な情報を用
いることが望ましい。
【0034】その他、当該ビデオ信号の場合も、オーデ
ィオ信号の場合と同様に、信号レベルが低い所で上述の
ように識別信号を付加するようにすると、視覚上目立つ
ようになる虞れがあるため、前述同様にして信号レベル
が高い所でのみ上記識別信号の付加を行うようにするこ
とも可能である。さらに、視覚特性としてのマスキング
効果を考慮して上記識別信号の付加を行うようなことも
可能である。
【0035】上述のように、本発明においては、時間軸
又は空間軸相関が強い時系列のオーディオPCM信号や
ビデオ信号の例えば最下位ビットを、統計的に見て
「0」又は「1」が増える(或いは少なくする)ように
することで、当該最下位ビットに上記オーディオやビデ
オ以外の識別信号を付随的に付加することが可能となっ
ている。
【0036】ここで、上記識別信号を、上記オーディオ
やビデオ信号が元のオリジナル信号であることを示す情
報や、コピーされた信号であることを示す情報とするこ
とにより、当該オーディオやビデオ信号自体が、元のオ
リジナル信号であるか又はコピーされた信号であるかを
特定できることになり、また、コピーの履歴等を記録す
ることも可能となる。
【0037】また、上記識別信号としては、上記オリジ
ナル信号かコピーされた信号かを示す情報の他に、製造
者ID,製作者ID,フォーマッタID,コピー禁止/
許可等のコピー管理情報,暗号化の鍵情報等を用いるこ
とも可能である。
【0038】なお、上記オーディオ信号やビデオ信号に
付随して付加する識別信号は、上述のように統計的に表
される信号でなく、例えばある区間を全て強制的に
「0」又は「1」にするようなものとすることもでき
る。すなわち、これら強制的に全て「0」又は「1」と
なる識別信号は、ある種の制御信号にしたり、これら
「0」又は「1」が入っているエリアを規定して当該エ
リアを検出する際に用いるようにすることも可能であ
る。
【0039】次に、上述したことを実現する構成につい
て以下に説明する。先ず、ビデオ信号に対して、上記識
別信号を付加する構成例について説明する。
【0040】図4には、本発明の信号記録媒体として、
光ディスク12を例に挙げ、当該光ディスク12に対し
て、上記識別信号を付随的に付加したビデオ信号を記録
する信号記録装置と、当該光ディスク12から上記識別
信号が付加されたビデオ信号を再生する信号再生装置の
構成例を示す。
【0041】先ず、信号記録装置の端子1にはアナログ
ビデオ信号が供給される。当該アナログビデオ信号はア
ナログ/ディジタル(A/D)変換器2によってディジ
タルビデオ信号に変換され、識別信号付加回路3に送ら
れる。また、端子28にはディジタルビデオ信号が入力
可能となっており、当該端子28にディジタルビデオ信
号が供給されたときには、当該ディジタルビデオ信号が
識別信号付加回路3に送られる。
【0042】当該識別信号付加回路3では、CPU11
からの制御に基づいて、前述したように例えば輝度信号
の8ビットのうちの最下位ビットに対して前記識別信号
を付加する。
【0043】上記識別信号が付加されたディジタルビデ
オ信号は、圧縮符号化回路4に送られる。この圧縮符号
化回路4では、上記ディジタルビデオ信号に対して、M
PEG(Moving Picture Image Coding Experts Grou
p:蓄積用動画像符号化の検討組織)にて規格化された
いわゆるMPEG2規格の圧縮符号化を施す。当該圧縮
符号化されたビデオ信号は、セクタ化回路5に送られ
る。
【0044】セクタ化回路5では、上記圧縮符号化され
たビデオ信号を、所定データ量単位例えば2048バイ
ト単位でセクタ化すると共に、誤り検出符号を付加す
る。このセクタ化回路5の出力は、ヘッダ付加回路6に
送られ、ここで各セクタの先頭に配置されるヘッダデー
タが付加された後、誤り訂正符号化回路7に送られる。
この誤り訂正符号化回路7では、データ遅延及びパリテ
ィ計算を行ってパリティビットを付加する。
【0045】次に、上記誤り訂正符号化回路7の出力
は、変調回路8に送られる。当該変調回路8では、所定
の変調方式に従って、例えば8ビットデータを16チャ
ンネルビットの変調データに変換し、同期付加回路9に
送る。同期付加回路9では、上記所定の変調方式の変調
規則を破る、いわゆるアウトオブルールのパターンの同
期信号を所定のデータ量単位で付加し、駆動回路すなわ
ちドライバ10を介して記録/再生ヘッド14に送る。
【0046】記録/再生ヘッド14は、例えば光学的あ
るいは磁気光学的若しくは相変化等により記録及び再生
を行うものであり、回転サーボ制御がかけられているス
ピンドルモータ13によって回転する光ディスク12に
対して、上記信号の記録を行う。
【0047】この場合の記録は、ディスク記録媒体への
直接的な記録のみならず、ディスク製造のためのカッテ
ィングも含むものである。このようなカッティングの場
合には、原盤、いわゆるマスターディスクに対してピッ
トを形成し、メッキ工程等によりメタルマスターやスタ
ンパを形成し、このスタンパを用いて光ディスクを量産
するようにすればよい。
【0048】光ディスク12は、図5に示すように、中
央にセンタ孔102を有しており、この光ディスク12
の内周から外周に向かって、プログラム管理領域であり
TOC(table of contents )エリアとなるリードイン
(lead in )領域103と、プログラムデータが記録さ
れるプログラム領域104と、プログラム終了領域、い
わゆるリードアウト領域105とが形成されたものとな
る。この例の場合には、上記プログラム領域104に上
述した圧縮符号化等の処理が施されたビデオ信号が記録
され、また、当該ビデオ信号の時間情報等が上記リード
イン領域103で管理される。
【0049】次に、上記光ディスク12から記録された
信号を再生する信号再生装置では、上記光ディスク12
がスピンドルモータ13により回転駆動され、記録/再
生ヘッド14により当該光ディスク12から記録信号が
読み取られる。当該記録/再生ヘッド14により読み取
られた信号(RF信号)は、アンプ15にて増幅され、
さらにRFプロセッサ16にて2値化される。
【0050】上記RFプロセッサ16にて2値化された
ディジタル信号は、同期分離回路17に送られる。当該
同期分離回路17では、上記同期付加回路9で付加され
た同期信号の分離が行われる。同期分離回路17からの
ディジタル信号は、復調回路18に送られて、上記変調
回路8の変調を復調する処理が行われる。具体的には、
16チャンネルビットを8ビットのデータに変換するよ
うな処理である。復調回路18からのディジタルデータ
は、誤り訂正復号化回路19に送られて、上記訂正符号
化回路7での符号化の逆処理としての復号化処理が施さ
れる。
【0051】上記誤り訂正復号化回路19の出力は、セ
クタ分割回路20に送られ、ここでセクタに分解される
と共に誤り検出がなされ、伸長復号化回路21に送られ
る。
【0052】この伸長復号化回路21では、前記MPE
G2の規則に従って圧縮符号化されているビデオ信号に
対して、伸長復号化処理を施す。当該伸長復号化された
ディジタルビデオ信号は、識別信号検出回路22に送ら
れる。
【0053】当該識別信号検出回路22では、前記信号
記録装置の識別信号付加回路3での識別信号付加処理に
対応して、例えば前述したように輝度信号の8ビットの
うちの最下位ビットの情報を見て、当該最下位ビットに
付加された識別信号を検出する。この検出された識別信
号はCPU25に送られる。このときのCPU25は、
上記識別信号の内容を認識する。
【0054】上記識別信号検出回路22から出力された
ディジタルビデオ信号は、ディジタル/アナログ(D/
A)変換器23に送られ、ここでアナログビデオ信号に
変換され、出力端子24から出力される。なお、識別信
号検出回路22から出力されたディジタルビデオ信号
は、上記D/A変換器23に送られずに、端子29を介
して直接外部に出力される場合もある。
【0055】上述した図4の例では、圧縮符号化回路4
の前段でディジタルビデオ信号に識別信号を付加する構
成を挙げたが、図6に示すように、圧縮符号化回路4で
の圧縮符号化処理時に識別信号を付加することも可能で
ある。
【0056】すなわちこの図6においては、A/D変換
器2から出力されたディジタルビデオ信号、或いは図4
の端子28から直接に供給されたディジタルビデオ信号
は、直接、圧縮符号化回路4に送られる。当該圧縮符号
化回路4には、識別信号付加回路36が併設されてお
り、圧縮符号化回路4では前述同様のMPEG2規格に
従った圧縮符号化処理を行うと共に、識別信号付加回路
36では当該圧縮されたディジタルビデオ信号に対して
CPU11の制御に基づいて後述するように識別信号を
付加する。この圧縮符号化されて識別信号が付加された
信号は、端子37を介して後段の構成すなわち図4のセ
クタ化回路5に送られる。
【0057】一方、光ディスク12から読み出され、図
4のセクタ分解回路20から出力された信号は、図6の
端子38を介して伸長復号化回路21に送られる。当該
伸長復号化回路21には識別信号検出回路36が併設さ
れており、識別信号検出回路36では上記圧縮符号化さ
れた信号に付加されている識別信号を検出すると共に当
該検出した識別信号をCPU25に送り、伸長復号化回
路21では前述同様の伸長復号化処理を行う。伸長復号
化回路21の出力は、直接に図4の端子29から出力さ
れるか、又はD/A変換器23に送られてアナログ信号
に変換される。
【0058】ここで、上記圧縮符号化回路4は、例えば
図7のように構成されるものである。
【0059】この図7において、端子60には図6のA
/D変換器2或いは図4の端子28からのディジタルビ
デオ信号が供給される。このディジタルビデオ信号は順
序入換回路61に送られる。当該順序入換回路61で
は、順次入力される動画像のディジタルビデオ信号の各
フレームの画像をIピクチャ(Intra coded pictur
e)、Pピクチャ(Predictive coded picture)、Bピ
クチャ(Bidirectionally predictive coded picture)
の3種類のピクチャの何れのピクチャタイプとして処理
するかを指定し、当該指定した画像符号化のタイプに従
って各フレーム画像を符号化する順番に並べ替える。さ
らに当該順序入換回路61では、フレーム単位で並べ替
えられ、図8の(a)中の矢印SLに示すようなラスタ
スキャン順のビデオ信号を、図8の(b)に示すような
複数の画素Gからなる処理ブロックMBに分割する。な
お、当該処理ブロックMBは、例えば16×16個の画
素に対応する輝度成分により構成されており、この16
×16個の画素に対応する輝度成分は8×8ドットを単
位とする4つの小ブロックからなり、さらに8×8ドッ
トのCb成分及びCr成分が対応付けされている。この
順序入換回路61からは、上記処理ブロックMB内の画
素データが図中矢印SBで示す順に取り出されて出力さ
れる。
【0060】上記順序入換回路61から出力されたデー
タは、現在符号化されるフレームの動きベクトルを推定
するため、動きベクトル検出回路73に送られる。ま
た、当該動きベクトル検出回路73には、上記順序入換
回路61から各フレームに同期した画像符号化タイプを
示す情報も供給され、当該動きベクトル検出回路73で
は上記画像符号化タイプ情報に基づいて各フレームのデ
ータをIピクチャ、Pピクチャ又はBピクチャとして処
理する。すなわち、当該動きベクトル検出回路73で
は、上記画像符号化タイプ情報と、後述するフレームメ
モリ71からの予測誤差データとを用いて、動きベクト
ル情報を生成する。当該動きベクトル検出回路73の出
力が動き補償予測回路72に送られる。
【0061】動き補償予測回路72では、画像符号化タ
イプ情報と、動きベクトル情報と、フレームメモリ71
からの予測誤差データとを用いて、予測画像を生成す
る。なお、Iピクチャの場合には予測画像の生成は行わ
れない。この予測画像のデータは、演算器62と70と
に送られる。
【0062】演算器62では、上記順序入換回路61か
ら出力されたデータから上記予測画像のデータを減算し
て、得られた差分データを予測誤差データとして出力す
る。ただし、Iピクチャとして処理すべきフレームのデ
ータが順序入換回路61から供給されたときには、減算
は行われず、当該フレームのデータがそのまま出力され
る。
【0063】上記演算器62から出力されたデータは、
直交変換回路63に送られる。当該直交変換回路63
は、具体的にはDCT(離散コサイン変換)を行う回路
であり、当該DCT処理により得られたDCT係数が量
子化回路64に送られる。
【0064】この量子化回路64では、上記DCT係数
を、上記予測誤差データに対応した量子化スケール(量
子化ステップ)で非線形量子化し、この量子化データを
出力する。すなわち、当該量子化回路64においては、
予測誤差データが0に近い時には、細かい量子化ステッ
プで、また予測誤差データの絶対値が大きいときには粗
い量子化ステップを用いるような非線形量子化を行う。
また、当該量子化回路64においては、後段のバッファ
メモリ66のデータ蓄積量に対応した量子化スケール
(量子化ステップ)で量子化することも行う。
【0065】当該量子化回路64から出力された当該量
子化データは、可変長符号化(VLC)回路65に送ら
れる。この可変長符号化回路65は、量子化回路64よ
り供給される量子化スケールの情報に対応して、量子化
回路64からの量子化データを、例えばハフマン符号な
どの可変長符号に変換してバッファメモリ66に出力す
る。また、可変長符号化回路65は、上記量子化スケー
ルの情報、動き補償予測回路72からの予測モード情報
及び動きベクトル検出回路からの動きベクトル情報も可
変長符号化する。
【0066】バッファメモリ66は、上記可変長符号化
回路65から入力されたデータを一時蓄積した後、所定
のタイミングで読み出して出力端子67から出力する。
この出力端子67から出力されたデータは図6の端子3
7を介して図4のセクタ化回路5に送られることにな
る。また、当該バッファメモリ66は、データ蓄積量に
対応した量子化制御信号を量子化回路64にフィードバ
ックする。すなわちバッファメモリ66は、データ蓄積
残量が許容上限値まで増量すると、量子化制御信号によ
って上記量子化回路64の量子化スケールを大きくさせ
ることにより、量子化データのデータ量を低下させる。
また、バッファメモリ66は、データ蓄積残量が許容下
限値まで減少すると、量子化制御信号によって量子化回
路64の量子化スケールを小さくさせて量子化データの
データ量を増大させる。かくしてバッファメモリ66の
オーバーフロウ又はアンダーフロウが防止される。
【0067】一方、量子化回路64より出力されたデー
タは、逆量子化回路68にも入力され、ここで量子化回
路64より供給される量子化スケールの情報を用いて逆
量子化される。逆量子化回路68の出力データは逆直交
変換回路69に送られ、ここで逆DCT処理された後、
演算器70を介してフレームメモリ71に記憶される。
【0068】このフレームメモリ71から読み出された
データは動き補償予測回路72に送られる。動き補償予
測回路72ではこのフレームメモリ71から読み出され
たデータを用い、さらに前述したように画像符号化タイ
プ情報と動きベクトル情報とを用いて予測画像を生成す
る。
【0069】次に、図4のセクタ分解回路20から出力
され、図6の端子38を介したデータは、図7の伸長復
号化回路21の端子80に供給される。このデータは、
バッファメモリ81に一時記憶された後、当該バッファ
メモリ81から読み出されて可変長復号化(VLD)回
路82に送られる。
【0070】当該可変長復号化回路82は、上記バッフ
ァメモリ81から供給されたデータを、前記動画像符号
化時の可変長符号化に対応する復号処理によって復号す
る。この可変長復号化回路82での復号処理によって得
られた量子化データ及び量子化スケール(量子化ステッ
プ)の情報は、逆量子化回路83へ入力される。また、
当該可変長復号化回路82では動き補償モード情報や動
きベクトル情報をも復号し、これら情報が動き補償回路
86に送られる。
【0071】上記逆量子化回路83は、可変長復号化回
路82から供給された量子化データを、同じく可変長復
号化回路82から供給された量子化スケール情報に従っ
て逆量子化し、逆直交変換回路84へ送る。
【0072】当該逆直交変換回路84では、上記逆量子
化回路83から供給されたデータすなわちDCT係数
を、IDCT(逆DCT)処理する。この逆直交変換回
路84の出力データは、演算器85に送られる。
【0073】また、動き補償回路86は、フレームメモ
リを有しており、ここに先の復号により得られた復号画
像データが記憶されている。当該動き補償回路86は、
このフレームメモリに記憶された復号画像データから、
動き補償モード情報及び動きベクトル情報に基づいて参
照画像データを生成し、上記演算器85に出力する。当
該演算器85では上記逆直交変換回路84からの出力デ
ータ(P,Bピクチャの場合は差分データ)と上記参照
画像データとを加算する。なお、Iピクチャの場合に
は、動き補償回路86にて参照画像データの生成は行わ
れず、したがって演算器85での画像データとの加算も
行わない。
【0074】前記図6の識別信号付加回路35は、上述
したような図7の構成を有する圧縮符号化回路4に識別
信号を送り、当該圧縮符号化回路4では当該識別信号
を、例えば直交変換回路63又は量子化回路64又は可
変長符号化回路65での処理により得られたデータに対
して、できるだけ影響を与えないように識別信号を付加
する。一方、前記図6の識別信号検出回路36は、上記
直交変換回路63又は量子化回路64或いは可変長符号
化回路65での処理により得られたデータに対して付加
された識別信号を検出する。
【0075】すなわち、図7に示した直交変換回路63
及び逆直交変換回路84を有する図6の構成では、例え
ば以下のようにして上記識別信号を付加する。
【0076】垂直方向n画素,水平方向m画素(DCT
では一般的にn=8,m=8)の場合において、式
(1)から式(4)に示す行列式[Y],[X],[D
n],[Dm]を用いて表すと、直交変換としてのDCT
では、式(5)に示すように、行列式[X]で表される
垂直方向n画素,水平方向m画素のデータが、変換行列
式[Dn]及び[Dm]にて、行列式[Y]で表される係
数データに変換される。
【0077】
【数1】
【0078】[Y]=[Dn][X][DmT (5) 一方、当該直交変換に対応する逆直交変換では、式
(6)に示すように変換がなされる。
【0079】[X]=[DnT[X][Dm] (6) なお、DCTの特徴として、式(7)及び式(8)に示
すように、逆行列が転置行列に等しい。
【0080】 [Dn]-1=[Dn]T (7) [Dm]-1=[Dm]T (8) ここで、上述した直交変換及び逆直交変換において、識
別信号を付加しても影響が一番少ない所は、垂直方向n
画素,水平方向m画素としてDCTで一般的なn=8,
m=8の場合、64番目のDCT係数(すなわち8行8
列目の係数)である。
【0081】したがって、上記図7の直交変換回路63
での処理により得られたDCT係数に対して上記識別信
号を付加する場合、前記図6の識別信号付加回路35で
はこれらDCT係数のうちの例えば前記64番目のDC
T係数のデータに付加する。また、上記量子化回路64
での処理により得られた量子化データに上記識別信号を
付加する場合は、識別信号付加回路35において上記6
4番目のDCT係数に対応する量子化データに付加す
る。同様に、上記可変長符号化回路65での処理により
得られた符号化データに上記識別信号を付加する場合に
も、識別信号付加回路35において上記64番目のDC
T係数に対応する符号化データに付加する。このような
識別信号の付加が行われた場合の識別信号検出回路36
では、これらDCT係数データ、量子化データ、符号化
データの何れかに付加されている識別信号を検出する。
【0082】なお、上述のように圧縮符号化回路4の前
段或いは圧縮符号化処理の途中で識別信号を付加する
他、圧縮符号化回路4の後段で識別信号を付加すること
も可能であることは言うまでもない。また、信号記録
は、記録媒体への直接記録の他にも、量産用原盤等への
カッティングやカッティングされた原盤を用いて記録済
媒体を大量生産すること等も含むものであることは勿論
である。
【0083】次に、上述した例では、ディジタルビデオ
信号に識別信号を付加する例を挙げているが、図9に示
すように、アナログ段階のビデオ信号に識別信号を付加
する(多重する)ことも可能である。
【0084】この図9において、端子1を介して供給さ
れたアナログビデオ信号は、識別信号多重回路30に送
られる。当該識別信号多重回路30では、CPU11の
制御に基づいて、上記アナログビデオ信号に識別信号を
多重化する。
【0085】ここで、当該アナログビデオ信号に識別信
号を多重化する方法としては、例えば複数ビットでコー
ド化された信号を、アナログビデオ信号の所定の水平期
間に周波数多重して混合するような方法を用いることが
できる。なお、当該複数ビットでコード化された識別信
号は、例えば14ビットのデータと6ビットの誤り検出
符号(CRCC)とからなり、例えば奇数フィールドで
は22H目、偶数フィールドでは285H目の水平期間
に挿入するようにする。
【0086】上記識別信号多重回路30により識別信号
が多重化されたアナログビデオ信号は、A/D変換器2
によりディジタルビデオ信号に変換され、前記圧縮符号
化回路4に送られる。この圧縮符号化回路4により圧縮
符号化された信号は、端子31を介して後段の構成すな
わち図4のセクタ化回路5に送られる。
【0087】一方、光ディスクから読み出され、図4の
セクタ分解回路20から出力された信号は、図9の端子
32を介して伸長復号化回路21に送られる。当該伸長
復号化回路21にて伸長復号化された信号は、D/A変
換器23によりアナログビデオ信号に戻され、識別信号
検出回路33に送られる。
【0088】当該識別信号検出回路36では、上記アナ
ログビデオ信号に前述したように多重化された識別信号
を検出すると共に、当該検出した識別信号をCPU25
に送る。この識別信号検出回路36を介したアナログビ
デオ信号は、出力端子24から外部に出力される。
【0089】次に、アナログオーディオ信号に対して識
別信号を付加する場合には、図10のような構成を用い
ることができる。
【0090】この図10において、端子40を介して供
給されたアナログオーディオ信号は、ラインアンプ41
により増幅された後、識別信号付加回路42に送られ
る。当該識別信号付加回路42では、CPU48の制御
に基づいて、上記アナログオーディオ信号に識別信号を
付加する。
【0091】ここで、当該アナログオーディオ信号に付
加する識別信号としては、いわゆるディザノイズに対し
て識別信号としての意味を持たせたものを用いるように
している。すなわち、ディザノイズとは、後段の量子化
処理の際に発生する高周波の量子化ノイズを、聴感上低
減するために予めアナログオーディオ信号に重畳される
ものであり、当該ディザノイズに対して、識別信号とし
ての意味を例えばFM変調やAM変調することにより持
たせた信号を、上記アナログオーディオ信号に付加する
ようにしている。
【0092】当該識別信号として意味を持たせたディザ
ノイズが、上記CPU48の制御に基づいてディザ発生
回路47から発生され、当該ディザノイズが上記識別信
号付加回路42にてアナログビデオ信号に付加される。
【0093】上記識別信号付加回路42の出力は、ロー
パスフィルタ43及びサンプルホールド回路44を経て
A/D変換器45に送られ、ここでディジタルオーディ
オ信号に変換される。当該ディジタルオーディオ信号
は、端子46を介して後段の光ディスク記録系に送られ
る。なお、当該記録系は前記図4の記録系と略々同様の
ものであるため省略する。
【0094】一方、光ディスクに記録されたオーディオ
信号は再生系にて再生され、端子49を介してD/A変
換器50に送られる。なお、当該再生系も前記図4の再
生系と略々同様のものであるため省略する。上記D/A
変換器50からのアナログオーディオ信号は、ローパス
フィルタ51を介して識別信号分離回路52に送られ
る。
【0095】当該識別信号分離回路52では、上記識別
信号としての意味を持たせたディザノイズを上記アナロ
グオーディオ信号から分離し、ディザ分析回路55に送
る。当該ディザ分析回路55では、上記供給されたディ
ザノイズを分析して識別信号を抽出し、当該抽出した識
別信号をCPU56に送る。当該CPU56はこの識別
信号の内容を判断する。
【0096】また、上記分離回路を介したアナログオー
ディオ信号は、ラインアンプ53により増幅された後、
端子54を介して外部に出力される。
【0097】このように、アナログオーディオ信号に付
加するディザノイズについて、このディザノイズを予め
上記識別信号に応じて変調しておくことにより、アナロ
グオーディオ信号に与える影響を少なくしながら、識別
信号をオーディオ信号自体に挿入することができる。な
お、ディザノイズが付加される信号としては、アナログ
オーディオ信号に限定されず、アナログビデオ信号でも
よい。また、アナログ信号に限定されず、多ビットのデ
ィジタル信号を再量子化する前に付加するディザノイズ
を識別信号に応じて変調するようにしてもよい。
【0098】なお、前述した本発明の構成例では、圧縮
符号化の例としてMPEG2規格に基づく圧縮を例に挙
げているが、MPEG1規格に基づく圧縮や、一般の帯
域分割符号化,予測符号化,直交変換符号化,ベクトル
量子化等を用いて圧縮を行うものであっても、本発明は
適用できる。また、オーディオ信号においては、人間の
聴覚特性を考慮したいわゆるATRAC(Adaptive TRa
nsform Acoustic Coding)と呼ばれるような圧縮符号化
等の各種圧縮符号化にも同様に適用できる。
【0099】さらに、映像信号としては、通常の動画像
の信号の他、静止画像、グラフィックス画像、文字等の
画像の信号であっても良い。
【0100】また、前記信号記録媒体としては、光ディ
スクとして、例えばピットにより記録がなされる光ディ
スク、1回のみ記録が可能な光ディスク、書換可能な光
磁気ディスクや相変化型光ディスク、有機色素型光ディ
スク、紫外線レーザ光により記録がなされる光ディス
ク、多層記録膜を有する光ディスク等の各種のディスク
を用いることができる。その他、ビデオテープ等のテー
プ状記録媒体や、いわゆるICカードや各種メモリ素子
等の半導体記憶媒体、ハードディスクやフレキシブルデ
ィスク等の磁気ディスク媒体を使用することも可能であ
る。
【0101】ところで、本発明のようにして識別信号を
付加する方法を用いると、前述したような信号の特定を
可能とするような効果の他に、例えば信号の不法なコピ
ーをも防止できるようになる。すなわち、光ディスク等
の信号記録媒体に記録されたデータを、ハードディスク
などの記録再生可能な記録媒体にコピーし、このハード
ディスクに記録したデータをそのままコピーして得られ
た別の信号記録媒体から、さらにコピーが行われること
を禁止することが可能となる。
【0102】例えば、ある信号記録媒体から読み出され
たビデオ信号やオーディオ信号を複数の別の信号記録媒
体に記録するような複製装置において、前述したような
識別信号が付加されていないビデオ信号やオーディオ信
号に対しては識別信号を付加するものとし、一方、識別
信号が付加されているビデオ信号やオーディオ信号につ
いては複製を禁止するものとする。これにより、当該複
製装置では、例えば識別信号が付加されていないオリジ
ナルのビデオ信号やオーディオ信号が記録されている正
規のマスタディスク(或いはマスタテープ)から読み出
された信号については別のディスク等に記録することが
でき、一方、既に識別信号が付加された信号が記録され
ているディスクから読み出された信号については当該識
別信号を検出することでさらに別のディスクへの記録を
禁止することができる。これにより不法なコピーを防止
できることになる。
【0103】なお、不法なコピーの防止方法として、信
号記録媒体内に暗号化した信号を記録することも行われ
ているが、当該暗号化を解いた後の信号は自由にコピー
できることになる。これに対して、本発明のように信号
そのものに識別信号を付加しておけば、複製装置におい
て前述のように不法コピーを防止できることになる。
【0104】また、識別信号は、コピー禁止信号や製造
所ID,製作者ID、さらには暗号化の鍵などが考えら
れ、このような識別信号は、信号自体に「0」又は
「1」の情報として付加されるため、これは簡単に改竄
できず、したがって、コピー防止等には非常に有用であ
る。
【0105】なお、前述したように例えば時間単位で識
別信号を付加する場合、時間が短い(例えば1/30
秒)ときには後にこの信号を検出する際に当該識別信号
の検出が容易となり、また、時間が長いときには当該識
別信号を検出し難いことになる。当該識別信号を検出し
難いということは当該識別信号を例えば改竄することが
困難であることを示している。さらに、非同期的タイミ
ングで識別信号を付加すれば、当該識別信号を容易に検
出できない。
【0106】その他、上述した例では、信号記録媒体に
対して信号記録と再生を行う構成を用いているが、例え
ば電話回線や光ケーブル,無線電波(地上用のみならず
衛星通信用も含む)等の信号伝送媒体を用いて信号の送
信,受信を行う際に、当該送受信信号に前述同様にして
識別信号を付加することも可能である。このように送受
信信号に識別信号を付加することでも前述同様の効果を
得ることが可能である。
【0107】ここで、上記信号の送受信を行う場合の具
体的な構成例として、例えば電波により送受信を行う構
成は、例えば図11及び図12のようなものが考えられ
る。図11には送信系の構成を、図12には受信系の構
成を示す。
【0108】送信系の図11において、端子200には
ディジタルビデオ信号やディジタルオーディオ信号が供
給される。当該端子200に供給された信号は、符号化
回路201に送られる。この符号化回路201では例え
ば前記図4と同様に信号を圧縮符号化することができ、
当該符号化装置201には識別信号付加回路202が併
設されている。この識別信号付加回路202からの識別
信号が例えば前述同様にしてビデオ信号やオーディオ信
号に付加され、当該識別信号が付加された信号が、符号
化回路201から出力される。この符号化回路201か
らの符号化信号は、変調回路203に送られ、ここで所
定のディジタル変調が施された後、例えば線形かけ算器
からなるミキサ回路204に送られる。このミキサ回路
204には送信周波数発生回路205からの送信搬送周
波数信号が供給されており、したがって、当該ミキサ回
路204では、上記送信搬送周波数信号が上記変調回路
203からの信号により変調される。当該ミキサ回路2
04から出力された送信周波数帯域の送信信号は、送信
アンプにより所定レベルに増幅され、アンテナ207を
介して送信される。
【0109】一方、図12に示す受信系では、アンテナ
300により受信された信号が、受信アンプ301によ
り所定レベルに増幅される。この受信アンプ301の出
力信号はミキサ回路302に送られる。当該ミキサ回路
302には、受信周波数発生回路303から搬送波と位
相同期が取られた受信周波数信号も供給され、したがっ
て、このミキサ回路302では、同期検波により搬送波
の変調信号すなわち受信信号が取り出される。当該ミキ
サ302の出力信号は、復調回路304に送られ、ここ
で送信系の変調回路203により施された変調を復調す
る処理がなされる。この復調処理により取り出された信
号は、復号化回路305に送られ、この復号化回路30
5で変調系の符号化回路201における符号化に対応す
る復号化処理が行われる。また、当該復号化回路305
には識別信号検出回路306が併設されており、ここで
前述同様にして識別信号が検出される。その後、上記復
号化回路305にて復号化された信号は端子307から
出力される。
【0110】また、信号を電話回線や光ケーブル等の伝
送路を介して送受信する場合の具体的な構成例として
は、例えば図13に示すような構成が考えられる。この
図13の端子400には、例えば図4と同様に、信号が
圧縮符号化された後、例えば前記変調回路8から出力さ
れた信号が供給される。この端子400に供給された信
号は、送信側の伝送インターフェイス装置401から伝
送路402に送られ、当該伝送路402を介した信号が
受信側の伝送インターフェイス装置403を介して端子
404に送られる。この端子404に供給された信号
は、例えば図4の復調回路18以降の構成に送られる。
【0111】もちろん、上述したような送受信は、アナ
ログによるもの、又はディジタルによるものの何れであ
っても適用できることは言うまでもない。
【0112】
【発明の効果】本発明においては、映像信号及び/又は
音響信号に関連する識別信号を上記映像信号及び/又は
音響信号に与える影響を少なくする形態で上記映像信号
及び/又は音響信号の一部として挿入し、上記識別信号
が挿入された映像信号及び/又は音響信号を信号記録媒
体に記録又は信号伝送媒体に伝送することにより、この
識別信号を用いて、信号記録媒体に記録された信号が元
の信号であるか又はコピーされた信号であるかが特定可
能となり、また、受信された信号の履歴を知ることが可
能となる。さらに、この識別信号を映像信号及び/又は
音響信号に付加することで、不法コピーの防止をも可能
としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】オーディオ信号の波形の一例を示す図である。
【図2】1サンプル16ビットの時系列オーディオPC
M信号の最下位ビット(LSB)に識別信号を付加する
例の説明に用いる図である。
【図3】識別信号が付加されるフレーム内の任意の画素
を示す図である。
【図4】信号記録装置及び信号再生装置の一例の構成を
示すブロック回路図である。
【図5】信号記録媒体の一例としての光ディスクを示す
図である。
【図6】圧縮符号化時に識別信号を付加する場合の構成
例を示すブロック回路図である。
【図7】圧縮符号化回路の具体的構成を示すブロック回
路図である。
【図8】順序入換動作についての説明に用いる図であ
る。
【図9】アナログ段階でのビデオ信号に識別信号を付加
する場合の構成例を示すブロック回路図である。
【図10】アナログ段階でのオーディオ信号に識別信号
を付加する場合の構成例を示すブロック回路図である。
【図11】送信装置の概略構成を示すブロック回路図で
ある。
【図12】受信装置の概略構成を示すブロック回路図で
ある。
【図13】伝送路を介した送受信の要部構成例を示すブ
ロック回路図である。
【符号の説明】
3,35,42 識別信号付加回路、 22,36,3
3 識別信号検出回路、 30 識別信号多重回路、
47 ディザ発生回路、 52 識別信号分離回路、
55 ディザ分析回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗原 章 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 増田 昌三 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (72)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号及び/又は音響信号に関連する
    識別信号を上記映像信号及び/又は音響信号に与える影
    響を少なくする形態で上記映像信号及び/又は音響信号
    の一部として挿入し、 上記識別信号が挿入された映像信号及び/又は音響信号
    を信号記録媒体に記録することを特徴とする信号記録方
    法。
  2. 【請求項2】 上記識別信号は、上記映像信号及び/又
    は音響信号を統計処理することで検出される形態で上記
    映像信号及び/又は音響信号に挿入することを特徴とす
    る請求項1記載の信号記録方法。
  3. 【請求項3】 上記識別信号は、上記映像信号及び/又
    は音響信号の下位ビット側に挿入することを特徴とする
    請求項2記載の信号記録方法。
  4. 【請求項4】 上記識別信号は、エネルギが大きい上記
    映像信号及び/又は音響信号に挿入することを特徴とす
    る請求項3記載の信号記録方法。
  5. 【請求項5】 上記識別信号は、同期的タイミングで上
    記映像信号及び/又は音響信号に挿入することを特徴と
    する請求項2記載の信号記録方法。
  6. 【請求項6】 上記識別信号は、非同期的タイミングで
    上記映像信号及び/又は音響信号に挿入することを特徴
    とする請求項2記載の信号記録方法。
  7. 【請求項7】 上記識別信号は、上記映像信号及び/又
    は音響信号の予め定められたサンプルの下位ビット側に
    挿入することを特徴とする請求項1記載の信号記録方
    法。
  8. 【請求項8】 上記識別信号は、エネルギが大きい上記
    映像信号及び/又は音響信号に挿入することを特徴とす
    る請求項7記載の信号記録方法。
  9. 【請求項9】 上記識別信号は、同期的タイミングで上
    記映像信号及び/又は音響信号に挿入することを特徴と
    する請求項1記載の信号記録方法。
  10. 【請求項10】 上記映像信号及び/又は音響信号は情
    報圧縮された信号であることを特徴とする請求項1記載
    の信号記録方法。
  11. 【請求項11】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号を直交変換して得られた係数の内の高次の
    係数の位置に配されることを特徴とする請求項1記載の
    信号記録方法。
  12. 【請求項12】 上記映像信号及び/又は音響信号にデ
    ィザノイズを付加する際に、上記ディザノイズを上記識
    別信号に応じて変調することを特徴とする請求項1記載
    の信号記録方法。
  13. 【請求項13】 映像信号及び/又は音響信号に関連す
    る識別信号を上記映像信号及び/又は音響信号に与える
    影響を少なくする形態で上記映像信号及び/又は音響信
    号の一部として挿入する識別信号挿入手段と、 上記識別信号が挿入された映像信号及び/又は音響信号
    を信号記録媒体に記録する記録手段とを有することを特
    徴とする信号記録装置。
  14. 【請求項14】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号を統計処理することで検出される形態で上
    記映像信号及び/又は音響信号に挿入することを特徴と
    する請求項13記載の信号記録装置。
  15. 【請求項15】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号の下位ビット側に挿入することを特徴とす
    る請求項14記載の信号記録装置。
  16. 【請求項16】 上記識別信号は、エネルギが大きい上
    記映像信号及び/又は音響信号に挿入することを特徴と
    する請求項15記載の信号記録装置。
  17. 【請求項17】 上記識別信号は、同期的タイミングで
    上記映像信号及び/又は音響信号に挿入することを特徴
    とする請求項14記載の信号記録装置。
  18. 【請求項18】 上記識別信号は、非同期的タイミング
    で上記映像信号及び/又は音響信号に挿入することを特
    徴とする請求項14記載の信号記録装置。
  19. 【請求項19】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号の予め定められたサンプルの下位ビット側
    に挿入することを特徴とする請求項13記載の信号記録
    装置。
  20. 【請求項20】 上記識別信号は、エネルギが大きい上
    記映像信号及び/又は音響信号に挿入することを特徴と
    する請求項19記載の信号記録装置。
  21. 【請求項21】 上記識別信号は、同期的タイミングで
    上記映像信号及び/又は音響信号に挿入することを特徴
    とする請求項13記載の信号記録装置。
  22. 【請求項22】 上記映像信号及び/又は音響信号は情
    報圧縮された信号であることを特徴とする請求項13記
    載の信号記録装置。
  23. 【請求項23】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号を直交変換して得られた係数の内の高次の
    係数の位置に配されることを特徴とする請求項13記載
    の信号記録装置。
  24. 【請求項24】 上記映像信号及び/又は音響信号にデ
    ィザノイズを付加する際に、上記ディザノイズを上記識
    別信号に応じて変調することを特徴とする請求項13記
    載の信号記録装置。
  25. 【請求項25】 映像信号及び/又は音響信号に関連す
    る識別信号が上記映像信号及び/又は音響信号に与える
    影響を少なくする形態で上記映像信号及び/又は音響信
    号の一部として挿入された信号が少なくとも記録されて
    成る信号記録媒体を再生し、 当該信号記録媒体より再生した信号から、当該映像信号
    及び/又は音響信号の一部として挿入された識別信号を
    検出することを特徴とする信号再生方法。
  26. 【請求項26】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号を統計処理することで検出される形態で上
    記映像信号及び/又は音響信号に挿入されていることを
    特徴とする請求項25記載の信号再生方法。
  27. 【請求項27】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号の下位ビット側に挿入されることを特徴と
    する請求項26記載の信号再生方法。
  28. 【請求項28】 上記識別信号は、エネルギが大きい上
    記映像信号及び/又は音響信号に挿入されることを特徴
    とする請求項27記載の信号再生方法。
  29. 【請求項29】 上記識別信号は、同期的タイミングで
    上記映像信号及び/又は音響信号に挿入されることを特
    徴とする請求項26記載の信号再生方法。
  30. 【請求項30】 上記識別信号は、非同期的タイミング
    で上記映像信号及び/又は音響信号に挿入されることを
    特徴とする請求項26記載の信号再生方法。
  31. 【請求項31】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号の予め定められたサンプルの下位ビット側
    に挿入されることを特徴とする請求項25記載の信号再
    生方法。
  32. 【請求項32】 上記識別信号は、エネルギが大きい上
    記映像信号及び/又は音響信号に挿入されることを特徴
    とする請求項31記載の信号再生方法。
  33. 【請求項33】 上記識別信号は、同期的タイミングで
    上記映像信号及び/又は音響信号に挿入されることを特
    徴とする請求項25記載の信号再生方法。
  34. 【請求項34】 上記映像信号及び/又は音響信号は情
    報圧縮された信号であることを特徴とする請求項25記
    載の信号再生方法。
  35. 【請求項35】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号を直交変換して得られた係数の内の高次の
    係数の位置に配されることを特徴とする請求項25記載
    の信号再生方法。
  36. 【請求項36】 上記信号記録媒体より再生した信号
    は、上記識別信号に応じて変調されたディザノイズが上
    記映像信号及び/又は音響信号に付加されており、この
    再生信号から、上記ディザノイズを分離して上記識別信
    号を抽出することを特徴とする請求項25記載の信号再
    生方法。
  37. 【請求項37】 映像信号及び/又は音響信号に関連す
    る識別信号が上記映像信号及び/又は音響信号に与える
    影響を少なくする形態で上記映像信号及び/又は音響信
    号の一部として挿入された信号が少なくとも記録されて
    成る信号記録媒体を再生する再生手段と、 当該信号記録媒体より再生した信号から、当該映像信号
    及び/又は音響信号の一部として挿入された識別信号を
    検出する検出手段とを有することを特徴とする信号再生
    装置。
  38. 【請求項38】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号を統計処理することで検出される形態で上
    記映像信号及び/又は音響信号に挿入されていることを
    特徴とする請求項37記載の信号再生装置。
  39. 【請求項39】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号の下位ビット側に挿入されることを特徴と
    する請求項38記載の信号再生装置。
  40. 【請求項40】 上記識別信号は、エネルギが大きい上
    記映像信号及び/又は音響信号に挿入されることを特徴
    とする請求項39記載の信号再生装置。
  41. 【請求項41】 上記識別信号は、同期的タイミングで
    上記映像信号及び/又は音響信号に挿入されることを特
    徴とする請求項38記載の信号再生装置。
  42. 【請求項42】 上記識別信号は、非同期的タイミング
    で上記映像信号及び/又は音響信号に挿入されることを
    特徴とする請求項38記載の信号再生装置。
  43. 【請求項43】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号の予め定められたサンプルの下位ビット側
    に挿入されることを特徴とする請求項37記載の信号再
    生装置。
  44. 【請求項44】 上記識別信号は、エネルギが大きい上
    記映像信号及び/又は音響信号に挿入されることを特徴
    とする請求項43記載の信号再生装置。
  45. 【請求項45】 上記識別信号は、同期的タイミングで
    上記映像信号及び/又は音響信号に挿入されることを特
    徴とする請求項37記載の信号再生装置。
  46. 【請求項46】 上記映像信号及び/又は音響信号は情
    報圧縮された信号であることを特徴とする請求項37記
    載の信号再生装置。
  47. 【請求項47】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号を直交変換して得られた係数の内の高次の
    係数の位置に配されることを特徴とする請求項37記載
    の信号再生装置。
  48. 【請求項48】 上記信号記録媒体より再生した信号
    は、上記識別信号に応じて変調されたディザノイズが上
    記映像信号及び/又は音響信号に付加されており、 上記検出手段は、上記再生信号から、上記ディザノイズ
    を分離して上記識別信号を抽出することを特徴とする請
    求項37記載の信号再生装置。
  49. 【請求項49】 映像信号及び/又は音響信号に関連す
    る識別信号が上記映像信号及び/又は音響信号に与える
    影響を少なくする形態で上記映像信号及び/又は音響信
    号の一部として挿入され、上記識別信号が挿入された映
    像信号及び/又は音響信号が記録されて成ることを特徴
    とする信号記録媒体。
  50. 【請求項50】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号を統計処理することで検出される形態で上
    記映像信号及び/又は音響信号に挿入されることを特徴
    とする請求項49記載の信号記録媒体。
  51. 【請求項51】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号の下位ビット側に挿入されることを特徴と
    する請求項50記載の信号記録媒体。
  52. 【請求項52】 上記識別信号は、エネルギが大きい上
    記映像信号及び/又は音響信号に挿入されることを特徴
    とする請求項51記載の信号記録媒体。
  53. 【請求項53】 上記識別信号は、同期的タイミングで
    上記映像信号及び/又は音響信号に挿入されることを特
    徴とする請求項50記載の信号記録媒体。
  54. 【請求項54】 上記識別信号は、非同期的タイミング
    で上記映像信号及び/又は音響信号に挿入されることを
    特徴とする請求項50記載の信号記録媒体。
  55. 【請求項55】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号の予め定められたサンプルの下位ビット側
    に挿入されることを特徴とする請求項49記載の信号記
    録媒体。
  56. 【請求項56】 上記識別信号は、エネルギが大きい上
    記映像信号及び/又は音響信号に挿入されることを特徴
    とする請求項55記載の信号記録媒体。
  57. 【請求項57】 上記識別信号は、同期的タイミングで
    上記映像信号及び/又は音響信号に挿入されることを特
    徴とする請求項49記載の信号記録媒体。
  58. 【請求項58】 上記映像信号及び/又は音響信号は情
    報圧縮された信号であることを特徴とする請求項49記
    載の信号記録媒体。
  59. 【請求項59】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号を直交変換して得られた係数の内の高次の
    係数の位置に配されることを特徴とする請求項49記載
    の信号記録媒体。
  60. 【請求項60】 上記識別信号に応じて変調されたディ
    ザノイズが上記映像信号及び/又は音響信号に付加され
    て記録されて成ることを特徴とする請求項49記載の信
    号記録媒体。
  61. 【請求項61】 映像信号及び/又は音響信号に関連す
    る識別信号を上記映像信号及び/又は音響信号に与える
    影響を少なくする形態で上記映像信号及び/又は音響信
    号の一部として挿入し、 上記識別信号が挿入された映像信号及び/又は音響信号
    を送信することを特徴とする信号送信方法。
  62. 【請求項62】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号を統計処理することで検出される形態で上
    記映像信号及び/又は音響信号に挿入することを特徴と
    する請求項61記載の信号送信方法。
  63. 【請求項63】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号の下位ビット側に挿入することを特徴とす
    る請求項62記載の信号送信方法。
  64. 【請求項64】 映像信号及び/又は音響信号に関連す
    る識別信号を上記映像信号及び/又は音響信号に与える
    影響を少なくする形態で上記映像信号及び/又は音響信
    号の一部として挿入する識別信号挿入手段と、 上記識別信号が挿入された映像信号及び/又は音響信号
    を送信する送信手段とを有することを特徴とする信号送
    信装置。
  65. 【請求項65】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号を統計処理することで検出される形態で上
    記映像信号及び/又は音響信号に挿入することを特徴と
    する請求項64記載の信号送信装置。
  66. 【請求項66】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号の下位ビット側に挿入することを特徴とす
    る請求項65記載の信号送信装置。
  67. 【請求項67】 映像信号及び/又は音響信号に関連す
    る識別信号が上記映像信号及び/又は音響信号に与える
    影響を少なくする形態で上記映像信号及び/又は音響信
    号の一部として挿入された信号を受信し、 上記受信した信号から、上記映像信号及び/又は音響信
    号の一部として挿入された識別信号を検出することを特
    徴とする信号受信方法。
  68. 【請求項68】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号を統計処理することで検出される形態で上
    記映像信号及び/又は音響信号に挿入されていることを
    特徴とする請求項67記載の信号受信方法。
  69. 【請求項69】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号の下位ビット側に挿入されることを特徴と
    する請求項68記載の信号受信方法。
  70. 【請求項70】 映像信号及び/又は音響信号に関連す
    る識別信号が上記映像信号及び/又は音響信号に与える
    影響を少なくする形態で上記映像信号及び/又は音響信
    号の一部として挿入された信号を受信する受信手段と、 上記受信した信号から、上記映像信号及び/又は音響信
    号の一部として挿入された識別信号を検出する検出手段
    とを有することを特徴とする信号受信装置。
  71. 【請求項71】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号を統計処理することで検出される形態で上
    記映像信号及び/又は音響信号に挿入されていることを
    特徴とする請求項70記載の信号受信装置。
  72. 【請求項72】 上記識別信号は、上記映像信号及び/
    又は音響信号の下位ビット側に挿入されることを特徴と
    する請求項71記載の信号受信装置。
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