JPH09128874A - データ記録装置および方法、不正コピー防止装置および方法、並びにデータ記録媒体 - Google Patents

データ記録装置および方法、不正コピー防止装置および方法、並びにデータ記録媒体

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JPH09128874A
JPH09128874A JP23160296A JP23160296A JPH09128874A JP H09128874 A JPH09128874 A JP H09128874A JP 23160296 A JP23160296 A JP 23160296A JP 23160296 A JP23160296 A JP 23160296A JP H09128874 A JPH09128874 A JP H09128874A
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JP
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data
recording
key
circuit
length code
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Application number
JP23160296A
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English (en)
Inventor
Katsumi Tawara
勝己 田原
Hideki Koyanagi
秀樹 小柳
Yoichi Yagasaki
陽一 矢ヶ崎
Yasushi Fujinami
靖 藤波
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルデータの不正コピーを確実に防止す
る。 【解決手段】 予め設定されている所定のブロックの最
後にスキャンされる量子化レベルQF[7][7]のデ
ータを強制的にESCAPE符号化する。そして、その
うちのLevelのLSBから2番目のビットを“1”
に設定し、LSBをキーデータに対応する値に設定す
る。n個のブロックにより、nビットのキーデータが得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ記録装置お
よび方法、不正コピー防止装置および方法、並びにデー
タ記録媒体に関し、特に、デジタルデータを記録したデ
ィスクが不正にコピーされるのを防止するようにした、
データ記録装置および方法、不正コピー防止装置および
方法、並びにデータ記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、ビデオテープレコーダが普及し、
放送されている番組をビデオテープに録画し、任意のタ
イミングにおいて、任意の回数、その番組を再生し、楽
しむことができるようになってきた。ビデオテープのレ
ンタルを行う店も増加し、ビデオテープのレンタルを受
け、楽しむこともできる。このレンタルのビデオテープ
が大量に不正にコピーされることを防止するために、種
々の提案がなされている。
【0003】また、最近、ビデオデータをデジタル的に
ディスクやテープに記録する装置も普及しつつある。ア
ナログビデオテープの場合、ビデオ信号がアナログ的に
記録再生されるため、コピーを複数回繰り返すと画質が
劣化するので、不正にコピーされたビデオテープから、
さらにコピーを行う処理を繰り返すことは、実質的には
困難となる。
【0004】これに対して、例えばデジタルビデオディ
スク(DVD)においては、ビデオデータがデジタル的
にディスクに記録されているため、不正にコピーされた
ディスクから、さらに他のディスクにコピーする処理を
繰り返したとしても、原理的には殆ど画質が劣化するこ
とはない。そこで、デジタルビデオディスクが不正にコ
ピーされることを防止するのは、アナログビデオテープ
の不正コピーを防止する場合より、はるかに重要なこと
となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】例えば、従来のアナロ
グビデオテープレコーダにおいては、ビデオ信号をコピ
ーするとき、垂直帰線区間にフラグを記録するように
し、このフラグが記録されているビデオ信号のコピーは
禁止するようにするなどして、コピーを防止するように
している。
【0006】しかしながら、デジタル的にビデオ信号を
記録する装置の多くは、垂直帰線区間の信号は、実質的
な画像を構成しないため、記録媒体に記録しないように
することが多い。その結果、この方法によっては不正な
コピーを確実に防止することができない。
【0007】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、不正なコピーを確実に防止することができ
るようにするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のデータ
記録装置は、記録データを記録媒体に記録するデータ記
録装置において、記録データのビットストリームのシン
タックス内の固定長コードの領域を指定する指定手段
と、指定手段により指定された固定長コードの領域の少
なくとも一部に、不正コピー防止のキーデータを書き込
む書き込み手段とを備えることを特徴とする。
【0009】請求項8に記載のデータ記録方法は、記録
データを記録媒体に記録するデータ記録方法において、
記録データのビットストリームのシンタックス内の固定
長コードの領域を指定し、指定された固定長コードの領
域の少なくとも一部に、不正コピー防止のキーデータを
書き込むことを特徴とする。
【0010】請求項9に記載の不正コピー防止装置は、
入力された記録データのビットストリームから不正コピ
ー防止のキーデータを検出する検出手段と、検出手段の
検出結果を表示する表示信号を発生する発生手段とを備
えることを特徴とする。
【0011】請求項10に記載の不正コピー防止方法
は、入力された記録データのビットストリームから不正
コピー防止のキーデータを検出し、その検出結果を表示
させることを特徴とする。
【0012】請求項11に記載のデータ記録装置は、記
録データを量子化する量子化手段と、量子化手段により
量子化されたデータを可変長符号化するとともに、残り
のデータを固定長符号化する符号化手段と、固定長符号
のうち、不正コピー防止のキーデータを書き込むものを
指定する指定手段とを備え、符号化手段は、指定手段に
より指定された固定長符号をエスケープ符号化すること
を特徴とする。
【0013】請求項12に記載のデータ記録方法は、記
録データを量子化し、量子化されたデータを可変長符号
化するとともに、残りのデータを固定長符号化し、固定
長符号のうち、不正コピー防止のキーデータを書き込む
ものを指定し、指定された固定長符号をエスケープ符号
化することを特徴とする。
【0014】請求項13に記載のデータ記録媒体は、記
録データが記録されたデータ記録媒体において、記録デ
ータのビットストリームのシンタックス内の固定長コー
ドの少なくとも一部に、不正コピー防止のキーデータが
書き込まれていることを特徴とする。
【0015】請求項1に記載のデータ記録装置において
は、指定手段が、記録データのビットストリームのシン
タックス内の固定長コードの領域を指定し、書き込み手
段が、指定手段により指定された固定長コードの領域の
少なくとも一部に、不正コピー防止のキーデータを書き
込む。
【0016】請求項8に記載のデータ記録方法において
は、記録データのビットストリームのシンタックス内の
固定長コードの領域を指定し、指定された固定長コード
の領域の少なくとも一部に、不正コピー防止のキーデー
タを書き込む。
【0017】請求項9に記載の不正コピー防止装置にお
いては、検出手段が、入力された記録データのビットス
トリームから不正コピー防止のキーデータを検出し、発
生手段が、検出手段の検出結果を表示する表示信号を発
生する。
【0018】請求項10に記載の不正コピー防止方法に
おいては、入力された記録データのビットストリームか
ら不正コピー防止のキーデータを検出し、その検出結果
を表示させる。
【0019】請求項11に記載のデータ記録装置におい
ては、量子化手段が、記録データを量子化し、符号化手
段が、量子化手段により量子化されたデータを可変長符
号化するとともに、残りのデータを固定長符号化し、指
定手段が、固定長符号のうち、不正コピー防止のキーデ
ータを書き込むものを指定し、符号化手段が、指定手段
により指定された固定長符号をエスケープ符号化する。
【0020】請求項12に記載のデータ記録方法におい
ては、記録データを量子化し、量子化されたデータを可
変長符号化するとともに、残りのデータを固定長符号化
し、固定長符号のうち、不正コピー防止のキーデータを
書き込むものを指定し、指定された固定長符号をエスケ
ープ符号化する。
【0021】請求項13に記載のデータ記録媒体におい
ては、記録データのビットストリームのシンタックス内
の固定長コードの少なくとも一部に、不正コピー防止の
キーデータが書き込まれている。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の不正コピーの原
理を表している。ビデオデータ、オーディオデータ、テ
キストデータなどを含むオリジナルソースが、MPEG
エンコーダでエンコードされ、磁気テープ、高密度の光
磁気ディスク(MD)などのマスタとしての記録媒体
に、デジタル的に記録される。このような記録は、一般
的に、放送局、スタジオなどで行われる。
【0023】このようにして、正規の記録媒体(マス
タ)に記録したデータを、例えば、大量の光ディスクな
どに記録して販売するような場合、この正規のマスタが
フォーマッタに提供される。フォーマッタは、このマス
タに記録されているデータを再生し、ビットストリーム
を得る。そして、そのビットストリームを原盤に記録
し、その原盤からスタンパを作成し、スタンパから大量
のレプリカディスク(例えばROMディスク)を製造す
る。
【0024】フォーマッタは、マスタの記録媒体の提供
を受けて、これを再生し、その再生データを記録した大
量のディスクを製造する場合、マスタより得られるビッ
トストリーム中に、不正コピーを防止するためのキーデ
ータを記録する。従って、フォーマッタが製造し販売し
たディスクには、このキーデータが記録されていること
になる。
【0025】フォーマッタにより製造されたこれらのデ
ィスクは、一般ユーザに売り物として販売される。一般
ユーザは、この購入したディスクを、自らが所有するプ
レーヤで再生する。
【0026】一方、コピーを不正に行う者は、フォーマ
ッタが製造したディスク(売り物としてのディスク)を
再生し、磁気テープや高密度の光磁気ディスクに記録し
て、不正なマスタを生成する。そして、そのマスタをフ
ォーマッタに提供し、フォーマッタに大量のレプリカデ
ィスクの製造を依頼する。あるいはまた、売り物として
のディスクをそのままフォーマッタに提供し、大量のデ
ィスクの製造を依頼する。
【0027】フォーマッタは、ディスクの製造の依頼を
受けたとき、依頼を受けたマスタを再生し、そのビット
ストリーム中にキーデータが含まれているか否かを調べ
る。キーデータが含まれていなければ、そのマスタは正
規のマスタ(オリジナルソースからのマスタ)であると
いうことになる。これに対して、キーデータが含まれて
いる場合、そのマスタは、フォーマッタが製造したディ
スクからデータをコピーしたものであることが判る。フ
ォーマッタは、このような不正なマスタに記録されてい
る記録データのディスクの製造を拒絶する。
【0028】ただし、フォーマッタが、この不正なマス
タから大量のレプリカディスクを製造し、そのディスク
が一般ユーザに販売されれば、一般ユーザは、正規のデ
ィスクと同様に、これを再生することが可能となる。
【0029】すなわち、この実施の形態の場合、一般ユ
ーザは、正規のディスクでも、不正にコピーされたディ
スクでも、再生ができなくなるようなことはなく、不正
なコピーの防止は、フォーマッタの責任において実行さ
れる。
【0030】このような不正コピー防止のためのキーデ
ータを記録する位置は、例えば、ユーザデータの領域と
することができる。すなわち、MPEG方式において
は、ビデオシーケンス(Video Sequenc
e)のシンタックス(Syntax)が図2に示すよう
に規定されており、その中に、extension_a
nd_user_dataが記述されるようになされて
いる。このextension_and_user_d
ataのシンタックスは、図3に示すように規定されて
いる。そして、このextension_and_us
er_dataには、user_dataが記述される
ようになされており、このuser_dataのシンタ
ックスは、図4に示すように規定されている。このus
er_dataにキーデータを記録するようにすること
ができる。
【0031】また、別の案として、GOP(group
of pictures)のヘッダにキーデータを記
録することも考えられる。すなわち、GOPのヘッダの
シンタックスは、図5に示すように規定されており、そ
の中に、画像の時、分、秒、フレーム数を表すtime
_codeが規定されている。例えばDVDにおいて
は、このtime_codeと同一の機能を果たす別の
codeがさらに付加されており、このtime_co
deは実質的には使用されていない。そこで、このti
me_codeを不正コピー防止のためのキーデータと
して使用することができる。GOPは、12乃至15フ
レームで構成されるため、このキーデータは、12乃至
15フレームに1回の割合で記録されることになる。
【0032】さらに、他の案としては、スライス(Sl
ice)の量子化レベルを規定するSQUANTをキー
データとして利用することが考えられる。
【0033】すなわち、図6に示すように、MPEG方
式においては、ビデオデータは、シーケンス層では、シ
ーケンスヘッダ(Sequence Header:S
H)とそれに続くGOPで基本的に構成されている。各
GOPは、1枚のIピクチャ、複数のPピクチャ、並び
に複数のBピクチャにより構成されている。
【0034】また、各ピクチャは、複数のスライス(S
lice)により構成され、各スライスは、所定の画素
のマクロブロック(MB:Macroblock)で構
成され、各マクロブロックは、輝度データの場合、4つ
のブロックにより構成され、色差データCb,Crの場
合、1つのブロックにより構成されている。
【0035】これらのデータは、ブロック単位でDCT
(Discrete CosineTransfor
m)変換(離散コサイン変換)によりDCT係数に変換
され、DCT係数が所定の量子化ステップで量子化レベ
ルに量子化される。
【0036】そして、各Sliceのシンタックスは、
図7に示すように規定されており、その中にスライス毎
の量子化レベルを規定するSQUANT(quanti
ser_scale_code)が規定されている。
【0037】これに対して、図8のMacrobloc
kのシンタックスに示すように、各スライスの任意の位
置のマクロブロックから量子化レベルを変更することが
できるようになされている。この量子化レベルは、MQ
UANT(quantiser_scale_cod
e)として規定される。このMQUANTを規定する場
合においては、macroblock_modesのm
acroblock_typeにおけるmacrobl
ock_quantに、フラグ”1”を設定するように
規定されている。
【0038】すなわち、Macroblock mod
esは、図9に示すように、そのシンタックスが規定さ
れており、そのmacroblock_typeは、I
ピクチャの場合、図10に示すように、Pピクチャの場
合、図11に示すように、そしてBピクチャの場合、図
12に示すように、それぞれそのシンタックスが規定さ
れている。
【0039】いずれのピクチャの場合においても、MQ
UANTを設定するとき、そのmacroblock_
quantに1が設定されるようになされている。
【0040】そこで、各スライスの先頭のマクロブロッ
クにおいても、MQUANTを必ず設定するようにする
ことができる。このようにすると、実質的にSQUAN
Tは不要となる。すなわち、SQUANTに、そのスラ
イスにおける量子化レベルを規定したとしても、そのス
ライスの先頭のマクロブロックのMQUANTに、量子
化レベルが規定されていると、SQUANTの規定は無
視される。そこで、実質的に不要となったSQUANT
に不正コピー防止のためのキーデータを記録することが
できる。
【0041】次に、以上のような原理に従って、記録デ
ータを記録する装置の構成例について説明する。図13
は、エンコーダの構成例を表している。このエンコーダ
は、図1におけるオリジナルソースから正規のマスタと
してのマスタディスクMDを製造するものである。
【0042】アナログのビデオ信号は、A/D変換さ
れ、フレームメモリ1に供給され記憶される。フレーム
メモリ1に記憶されたビデオデータは、そこから読み出
され、減算器2を介して、DCT回路3に供給される。
DCT回路3は、入力されたデータをDCT変換した
後、量子化回路4(量子化手段)に出力する。量子化回
路4は、入力されたDCT係数を量子化する。
【0043】量子化回路4より出力されたデータは、V
LC回路6(符号化手段)に供給されるとともに、逆量
子回路8に供給され、逆量子化され、IDCT回路9に
供給されるようになされている。IDCT回路9は、入
力されたデータを逆DCT処理し、加算器10を介して
動き補償回路11に出力する。動き補償回路11は、入
力されたデータを動きベクトルに対応して動き補償した
後、予測メモリ12に動き予測画像データとして記憶さ
せるようになされている。予測メモリ12に記憶された
データは、減算器2に供給され、フレームメモリ1から
供給されるデータから減算されるとともに、加算器10
で、IDCT回路9からのデータに加算されるようにな
されている。
【0044】動きベクトル検出回路13は、フレームメ
モリ1より出力されたデータの動きベクトルを検出し、
その検出結果を動き補償回路11に供給している。
【0045】次に、その動作について説明する。フレー
ムメモリ1より読み出されたデータは、Iピクチャの場
合、加算器2を介してそのままDCT回路3に供給され
る。これに対して、PピクチャまたはBピクチャの場
合、予測メモリ12に記憶されている動き予測画像との
差分が減算器2において求められ、その差分データがD
CT回路3に供給される。
【0046】DCT回路3は、入力されたデータを各マ
クロブロックのブロック単位でDCT変換し、DCT係
数Coeff[u][v]に変換する。量子化回路4
は、DCT回路3より供給されたDCT係数Coeff
[u][v]を量子化レベルQF[u][v]に変換す
る。そして、この量子化レベルQF[u][v]をジグ
ザグスキャンする。
【0047】逆量子化回路8は、量子化回路4より出力
されたデータを逆量子化する。すなわち、量子化回路4
における処理と逆の処理を施す。逆量子化回路8より出
力されたデータは、IDCT回路9に入力され、逆DC
T処理される。すなわち、DCT回路3における場合と
逆の処理が施される。
【0048】IDCT回路9より出力されたデータは、
加算器10において予測メモリ12より供給される予測
画像データと加算され、差分データから元のデータに戻
される。そして、このデータは動き補償回路11に入力
される。動き補償回路11には、動きベクトル検出回路
13より動きベクトルが入力されており、動き補償回路
11は、この動きベクトルに対応してIDCT回路9よ
り入力されたデータの動き補償を施す。そして、動き補
償した後のデータを予測メモリ12に供給し、記憶させ
る。このようにして、予測メモリ12には、動き予測画
像が記憶される。
【0049】一方、VLC回路6は、量子化回路4より
入力された量子化レベルQF[u][v]のデータを可
変長符号に変換する。また、VLC回路6は、ユーザデ
ータ領域を確保したり、GOPヘッダにtime_co
deを付加したり、SQUANT,MQUANTを付加
する処理を行う。VLC回路6より出力されたデータ
は、ビットストリームとして図示せぬ装置に供給され、
マスタディスクMD(記録媒体)に記録される。
【0050】図14は、このようにして得られたマスタ
ディスクMDから、そこに記録されているデータを記録
した大量のディスクを製造するフォーマッタの構成例を
表している。この実施の形態においては、マスタディス
クMDを再生することにより得られたビットストリーム
が、VLD(Vriable Length Deco
der)パーサー31に入力されている。VLDパーサ
ー31は、入力されたデータから、ユーザデータ領域、
GOPヘッダのtime_code、SQUANT,M
QUANTの位置を検出し、その位置信号とともに、入
力されたデータをキー挿入回路36と検出回路33に出
力する。
【0051】検出回路33(検出手段)は、VLDパー
サー31より供給されたデータに、キーデータが存在す
るか否かを検出し、その検出結果を制御回路34(制御
手段、発生手段)に出力するようになされている。制御
回路34は、検出回路33からの入力に対応して、所定
の表示を表示回路35に表示させるとともに、記録装置
38(記録手段)を制御するようになされている。
【0052】キー挿入回路36(書き込み手段)は、V
LDパーサー31からデータが供給されてきたとき、そ
のuser_data,time_code、またはS
QUANTに、キーメモリ37に予め記憶されているキ
ーデータの所定のビットを上書きする。そして、そのデ
ータを記録装置38に出力する。
【0053】記録装置38は、キー挿入回路36より供
給されたデータを原盤ODに記録し、この原盤ODから
スタンパを作成し、そのスタンパを用いて大量のディス
ク(ROMディスク)Dを製造するようになされてい
る。
【0054】次に、その動作について説明する。フォー
マッタにおいては、マスタディスクMDの提供を受ける
と、これを再生し、ビットストリームを得る。そして、
このビットストリームをVLDパーサー31に供給す
る。VLDパーサー31は、入力されたビットストリー
ムから、user_data,time_code、ま
たはSQUANTの位置を検出し、その位置信号を、入
力されたデータとともに出力する。検出回路33は、こ
の位置信号とデータの入力を受け、そのuser_da
ta,time_code、またはSQUANTを読み
取り、読み取った結果を制御回路34に出力する。
【0055】制御回路34は、検出回路33よりnビッ
ト分の検出データが供給されたとき、そのnビット分の
データをキーメモリ37に予め記憶されているキーデー
タと比較する。検出回路33が検出したnビットのデー
タがキーメモリ37に予め記憶されているnビットのキ
ーデータと一致しないとき、現在入力されているビット
ストリームは、正規のマスタからのビットストリームで
あることを表す旨を表示回路35に表示させる。また、
記録装置38を制御し、記録動作を実行させる。
【0056】すなわち、このときキー挿入回路36は、
VDLパーサー31より入力されるデータの、user
_data,time_code、またはSQUANT
に、キーメモリ37に記憶されているキーデータを挿入
する。記録装置38は、キー挿入回路36より供給され
るデータを原盤ODに記録する。そして、この原盤OD
からスタンパを作成し、そのスタンパから大量のレプリ
カディスクDを製造する。
【0057】このようにして製造されるディスクDに
は、キー挿入回路36で挿入されたキーデータが記録さ
れていることになる。
【0058】一方、制御回路34は、検出回路33が検
出したnビットのデータがキーメモリ37に予め記憶さ
れているキーデータと一致する場合、表示回路35にそ
の旨を表示させるとともに、記録装置38を制御し、記
録動作を禁止させる。これにより、大量に製造されたデ
ィスクDに記録されているデータがコピーされ、さらに
大量のディスクが製造されることが防止される。
【0059】なお、上記実施の形態では、VLDパーサ
ー31により、ビットストリームを復号せずにuser
_data、time_code、SQUANTなどの
位置を検出するようにしたが、復号してから検出するよ
うにしてもよい。
【0060】以上の3つの方法は、それぞれ固定長領域
のヘッダにキーデータを記録するものである。従って、
不正コピーを効果的に防止するには、必ずしも充分とは
言えない面がある。
【0061】そこで本実施の形態においては、図15と
図16にその原理を示すように、不正コピー防止のため
のキーデータを固定長コードの領域に記録するようにす
る。
【0062】すなわち、図15(A)に示すように、複
数(この実施の形態の場合15枚)のピクチャにより構
成されているGOPの中から、予め設定されている所定
のピクチャ(この実施の形態の場合、Bピクチャ)が選
択される。
【0063】図15(B)に示すように、複数のスライ
ス(Slice)により構成されているBピクチャの各
スライスを構成するマクロブロックのうち、予め設定さ
れている所定の位置のマクロブロックがキーデータ挿入
のためのマクロブロックとして選択される。図15
(C)においては、黒い四角形で、この選択されたマク
ロブロックが示されている。
【0064】このマクロブロック(16×16画素)
は、図15(D)示すように、その輝度データは、4個
のブロック(図15(D)においては、番号0乃至番号
3を付して示してある)で構成されており、色差データ
Cb,Crは、1個のブロック(図15(D)において
は、番号4または番号5を付して示してある)で構成さ
れている。
【0065】そして、さらに、このマクロブロックのう
ちの1つのブロックが選択される。このブロックは、図
15(E)に示すように、8×8画素のデータで構成さ
れており、各画素データは、DCT係数Coeff
[u][v]に変換される。
【0066】さらに、図16(A)と図16(B)に示
すように、この8×8画素のDCT係数は、所定の量子
化ステップで量子化される。すなわち、DCT係数Co
eff[u][v]は、量子化レベルQF[u][v]
に変換される。
【0067】そして、この量子化レベルQF[u]
[v]は、図16(B)に示すように、予め設定されて
いる所定の順序に従ってジグザグスキャンされる。この
ジグザグスキャンの順序(scan[0]乃至scan
[63])は、直流成分(DC成分)を含む量子化レベ
ルから、順次高周波成分を含む量子化レベルの順番にな
るように設定されている。
【0068】そして、この実施の形態の場合、選択され
たブロックの8×8個の量子化レベルQF[u][v]
のうち、最も周波数の高い成分に対応するQF[7]
[7](scan[63])がキーデータを挿入するた
めのエリアとして選択される。
【0069】そして、選択されたエリア(scan[6
3])と値2の論理和が演算される。すなわち、次式が
演算される。 QF[7][7]=QF[7][7] OR 2
【0070】この演算により、2進数において、LSB
より1つだけ上位のビットの値を常に1に設定する。後
述するように、この実施の形態においては、予め定めら
れているブロックの量子化レベルQF[7][7]をエ
スケープ符号として符号化する。MPEG方式において
は、このエスケープ符号のLevelを0とすることが
禁止されている。そこで、QF[7][7]が0であ
り、かつ、そのブロックに書き込まれるキーデータが0
であったとしても、エスケープ符号のLevelが0に
ならないようにしているのである。これにより、そのブ
ロックには、QF[7][7]のデータを必ず存在させ
るようにすることができ、かつ、そこに、固定長符号
(FLC:Fixed Length Codes)を
必ず存在させることができる。
【0071】このように、下から2ビット目を1に設定
した量子化レベルQF[7][7]は、図16(D)に
示すように、強制的にエスケープ(ESCAPE)符号
化される。このESCAPE符号は、固定長符号とされ
る。例えば、24ビットのESCAPE符号は、次式で
規定される。 Escape_code(6bit)+RUN(6bi
t)+Level(12bit)
【0072】ここで、Escape_codeは、エス
ケープコードであることを表す6ビットの値(例えば、
000001)を表し、RUNは、先行する0の係数の
個数を表し、Levelは、非0の量子化係数の値を表
している。
【0073】そして、この実施の形態においては、レベ
ル(Level)のLSBは、キーデータに置き換えら
れる。図16(C)を参照して説明したように、Lev
elの下から2番目のビットは、1(以下、このデータ
を、デフォルトキーとも称する)に設定されているた
め、結局12ビットで構成されるLevelのうち、下
位2ビットが本来のデータとは異なるデータに置換され
ることになる(ただし、置換後のデータが、置換前のデ
ータと実質的に同一である場合もある)。
【0074】12ビットのLevelのうち、下位2ビ
ットのみがキーデータとデフォルトキー(以下、特に区
別する必要がない場合、これらをまとめてキーデータと
称する)に置換されるに過ぎないので、このLevel
をデコードして生成される画像のノイズは、人間の目に
は殆ど判らないものである。
【0075】しかしながら、本来の画像データをキーデ
ータに置換しているので、ミスマッチの原因になる。特
に、IピクチャまたはPピクチャに、このキーデータを
挿入するようにすると、そのIピクチャまたはPピクチ
ャを予測画像とするピクチャに誤差が蓄積する。これに
対してBピクチャは、他のピクチャの予測画像とされる
ことはない。そこで、キーデータは、Bピクチャに記述
するようにすることが好ましい。
【0076】このようにすると、1個のブロックにおい
て、1ビットのキーデータが得られることになる。そこ
で、n個の各ブロックに1ビットずつキーデータを記録
するようにする。再生時、図17に示すように、n個の
ブロックからの1ビットずつのキーデータを合成して、
nビットのキーデータとする。
【0077】なお、上記実施の形態においては、デフォ
ルトキーを生成するために、QF[7][7]と値2と
の論理和を演算するようにしたが、QF[7][7]に
値2を加算するようにしてもよい。ただし、この場合、
QF[7][7]のLSBから2ビット目が0であると
き、論理和を演算する場合と同一の結果が得られるが、
1であるとき、3ビット目以降の論理が影響を受けるこ
とになる。
【0078】次に、以上のような原理に従って、量子化
レベルQF[7][7]をエスケープ符号化して記録デ
ータを記録する装置の構成例について説明する。図18
は、エンコーダの構成例を表している。その基本的構成
は、図13における場合と同様であるが、この実施の形
態においては、量子化回路4とVLC回路6の間に演算
回路5が配置されている。演算回路5は、パターンRO
M7(指定手段)に記憶されている位置のブロックの量
子化レベルQF[u][v]のLSBから2ビット目
を”1”に変換する処理を行う。その他のビットのデー
タは、そのまま出力される。
【0079】次に、その動作について説明する。フレー
ムメモリ1より読み出されたデータは、Iピクチャの場
合、加算器2を介してそのままDCT回路3に供給され
る。これに対して、PピクチャまたはBピクチャの場
合、予測メモリ12に記憶されている動き予測画像との
差分が減算器2において求められ、その差分データがD
CT回路3に供給される。
【0080】DCT回路3は、入力されたデータを各マ
クロブロックのブロック単位でDCT変換し、DCT係
数Coeff[u][v]に変換する。すなわち、DC
T回路3は、図15(C)乃至(E)および図16
(A)に示す処理を実行する。
【0081】量子化回路4は、DCT回路3より供給さ
れたDCT係数Coeff[u][v]を量子化レベル
QF[u][v]に変換する。そして、図16(B)に
示すように、この量子化レベルQF[u][v]をジグ
ザグスキャンする。
【0082】演算回路5は、量子化回路4からマクロブ
ロック単位で、量子化レベルQF[u][v]が入力さ
れたとき、その中のブロックが、キーデータを挿入する
ブロックとして、パターンROM7に予め記憶されてい
るブロックであるか否かを判定する。そして、パターン
ROM7に予め記憶されているブロックである場合、そ
のブロックのジグザグスキャンの最後のデータ、すなわ
ちscan[63]のデータQF[7][7]を抽出す
る。そして、そのデータQF[7][7]と値2の論理
和を演算する。量子化回路4より入力されたデータがパ
ターンROM7に記憶されていないブロックのデータで
ある場合、演算回路5は、特別の処理を施すことなく、
そのデータをそのまま出力する。
【0083】逆量子化回路8は、演算回路5より出力さ
れたデータを逆量子化する。すなわち、量子化回路4に
おける処理と逆の処理を施す。逆量子化回路8より出力
されたデータは、IDCT回路9に入力され、逆DCT
処理される。すなわち、DCT回路3における場合と逆
の処理が施される。
【0084】IDCT回路9より出力されたデータは、
加算器10において予測メモリ12より供給される予測
画像データと加算され、差分データから元のデータに戻
される。そして、このデータは動き補償回路11に入力
される。動き補償回路11には、動きベクトル検出回路
13より動きベクトルが入力されており、動き補償回路
11は、この動きベクトルに対応してIDCT回路9よ
り入力されたデータの動き補償を施す。そして、動き補
償した後のデータを予測メモリ12に供給し、記憶させ
る。このようにして、予測メモリ12には、動き予測画
像が記憶される。
【0085】一方、VLC回路6は、演算回路5より入
力された量子化レベルQF[u][v]のデータを可変
長符号に変換する。このとき、VLC回路6は、パター
ンROM7に予め記憶されているブロック(演算回路5
においてLSBから2ビット目を1に設定したブロッ
ク)については、そのscan[63]のデータをES
CAPE符号として処理する。すなわち、図16(D)
に示すように、 Escape_code+RUN+Level としてコード化する。VLC回路6により可変長符号化
されたデータは、ビットストリームとして図示せぬ装置
に供給され、マスタディスクMD(記録媒体)に記録さ
れる。
【0086】図19は、このようにして得られたマスタ
ディスクMDから、そこに記録されているデータを記録
した大量のディスクを製造するフォーマッタの構成例を
表している。この実施例においては、VLDパーサー3
1に、パターンROM32(指定手段)に記憶されてい
るパターンデータが供給されるようになされている。こ
のパターンROM32に記憶されているパターンは、図
18のパターンROM7に記憶されているパターンと同
一のパターンである。その他の構成は、図14における
場合と同様である。
【0087】次に、その動作について説明する。フォー
マッタにおいては、マスタディスクMDの提供を受ける
と、これを再生し、ビットストリームを得る。そして、
このビットストリームをVLDパーサー31に供給す
る。VLDパーサー31は、入力されたビットストリー
ムから、パターンROM32に予め登録されているブロ
ックの位置を検出し、その位置信号と、入力されたデー
タを出力する。検出回路33は、この位置信号とデータ
の入力を受け、そのブロックのscan[63]のLS
Bを読み取り、読み取った結果を制御回路34に出力す
る。
【0088】制御回路34は、検出回路33よりnビッ
ト分の検出データが供給されたとき、そのnビット分の
データをキーメモリ37に予め記憶されているキーデー
タと比較する。検出回路33が検出したnビットのデー
タがキーメモリ37に予め記憶されているnビットのキ
ーデータと一致しないとき、現在入力されているビット
ストリームは、正規のマスタからのビットストリームで
あることを表す旨を表示回路35に表示させる。また、
記録装置38を制御し、記録動作を実行させる。
【0089】すなわち、このときキー挿入回路36(書
き込み手段)は、VLDパーサー31からデータが供給
されてきたとき、その位置信号で指定されるブロックの
scan[63]のESCAPE符号のうち、Leve
lのLSBに、キーメモリ37に予め記憶されているキ
ーデータの所定のビットを上書きする。記録装置38
は、キー挿入回路36より供給されるデータを原盤OD
に記録する。そして、この原盤ODからスタンパを作成
し、そのスタンパから大量のレプリカディスクDを製造
する。
【0090】このようにして製造されるディスクDに
は、キー挿入回路36で挿入されたキーデータが記録さ
れていることになる。
【0091】一方、制御回路34は、検出回路33が検
出したnビットのデータがキーメモリ37に予め記憶さ
れているキーデータと一致する場合、表示回路35にそ
の旨を表示させるとともに、記録装置38を制御し、記
録動作を禁止させる。これにより、大量に製造されたデ
ィスクDに記録されているデータがコピーされ、さらに
大量のディスクが製造されることが防止される。
【0092】図20は、図14または図19に示すフォ
ーマッタにより製造されたディスクDを再生するプレー
ヤの構成例を表している。この実施例においては、ディ
スクDを再生して得られたビットストリームがVLD6
1に入力され、可変長復号化処理されるようになされて
いる。VLD61の出力は、逆量子化回路62に入力さ
れ、逆量子化されるようになされている。逆量子化回路
62の出力は、IDCT回路63に供給され、IDCT
処理されるようになされている。
【0093】加算器64は、IDCT回路63より供給
されたデータと、予測メモリ66に予め記憶されている
予測画像データとを加算し、図示せぬCRTなどの表示
装置に出力するようになされている。また、加算器64
の出力するデータは、動き補償回路65において、動き
補償された後、予測メモリ66に予測画像として記憶さ
れるようになされている。
【0094】次に、その動作について説明する。ディス
クDより再生され、出力されたビットストリームは、V
LD61に入力され、可変長復号化処理される。逆量子
化回路62は、VLD61より入力された可変長復号化
データを逆量子化して、IDCT回路63に出力する。
IDCT回路63は、入力されたデータをIDCT処理
し、加算器64に出力する。加算器64は、予測メモリ
66より読み出された予測画像データとIDCT回路6
3より供給されたデータとを加算し、図示せぬCRTな
どに出力し、表示させる。
【0095】また、加算器64の出力するデータは、動
き補償回路65で動き補償された後、予測メモリ66に
供給され、予測画像として記憶される。
【0096】なお、動き補償回路65が動き補償を行う
上において必要な動きベクトルは、ビットストリームか
ら分離抽出される。
【0097】本実施例は、次のような特徴を有する。
【0098】(1)MPEG Videoとしての規格
を満足している。
【0099】(2)ビットストリーム中にキーデータを
挿入するので、エンコーダにおける処理が基本的に不要
となる(エンコーダにおけるパターンROM7(図1
8)は、エンコーダの製造時に組み込んでおくことがで
きる)。その結果、不正コピーをより確実に防止するこ
とができる。何故ならば、通常、エンコーダは、スタジ
オ等に載置され、その数も比較的多くなる。これに対し
て、ディスクを大量に製造するフォーマッタは、比較的
規模の大きな設備を必要とし、通常、メーカなどが所有
し、その数はエンコーダよりはるかに少ない。
【0100】(3)FLC中にキーデータを挿入するの
で、ビットストリームの長さが変化しない。VLC中に
キーデータを挿入するようにすると、ビットストリーム
の長さが変化するので、エンコーダ側が、デコーダ側の
バッファとして想定しているVBV(Video Bu
ffering Verifier)バッファのアンダ
フローとオーバフローを防止することができなくなる。
【0101】(4)FLC中の下位のビットを書き換え
るだけなので、画像に与えるノイズは実質的には、無視
することができる。また、オーバヘッドの増加も殆どな
い。
【0102】(5)データ中にキーデータが存在するた
め、キーデータの解読が困難である。
【0103】なお、上記実施例においては、キーデータ
をnビットにより構成するようにしたが、このnビット
のデータは、1つの画面(ピクチャ)内に配置するよう
にしてもよいし、複数の画面(ピクチャ)内に分散して
配置するようにすることもできる。
【0104】また、上記実施例においては、所定のブロ
ックをパターンROMに予め記憶するようにしたが、こ
のパターンは、必要に応じて、適宜変更するようにする
こともできる。
【0105】また、上記実施例においては、所定のブロ
ックをパターンROMに予め記憶するようにしたが、演
算により求めるようにすることも可能である。
【0106】
【発明の効果】以上の如く請求項1に記載のデータ記録
装置および請求項8に記載のデータ記録方法によれば、
記録データのビットストリームのシンタックス内の指定
された固定長コードの領域の少なくとも一部に、不正コ
ピー防止のキーデータを書き込むようにしたので、不正
コピーを確実に防止することが可能となる。
【0107】請求項9に記載の不正コピー防止装置およ
び請求項10に記載の不正コピー防止方法によれば、記
録データのビットストリームから不正コピー防止のキー
データを検出し、その検出結果に対応する表示を行うよ
うにしたので、確実に不正コピーを防止することが可能
となる。
【0108】請求項11に記載のデータ記録装置および
請求項12に記載のデータ記録方法によれば、固定長符
号のうち、不正コピー防止のキーデータを書き込むもの
を指定し、指定された固定長符号をエスケープ符号化す
るようにしたので、簡単かつ確実に、不正コピーを防止
することが可能となる。
【0109】請求項13に記載のデータ記録媒体によれ
ば、ビットストリームのシンタックス内の固定長コード
の少なくとも一部に、不正コピー防止のキーデータを書
き込むようにしたので、そのデータ記録媒体から不正な
コピーが行われることを確実に防止することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における不正コピー防止の原理を説明す
る図である。
【図2】Video Sequenceのシンタックス
を説明する図である。
【図3】Extension and user da
taのシンタックスを説明する図である。
【図4】User dataのシンタックスを説明する
図である。
【図5】Group of pictures hea
derのシンタックスを説明する図である。
【図6】シーケンス層からブロック層までのデータの構
成を説明する図である。
【図7】Sliceのシンタックスを説明する図であ
る。
【図8】Macroblockのシンタックスを説明す
る図である。
【図9】Macroblock modesのシンタッ
クスを説明する図である。
【図10】IピクチャにおけるVariable le
ngth codes formacroblock_
typeのシンタックスを説明する図である。
【図11】PピクチャにおけるVariable le
ngth codes formacroblock_
typeのシンタックスを説明する図である。
【図12】BピクチャにおけるVariable le
ngth codes formacroblock_
typeのシンタックスを説明する図である。
【図13】本発明のデータ記録装置を応用したエンコー
ダの構成例を示すブロック図である。
【図14】本発明のデータ記録装置を応用したフォーマ
ッタの構成例を示すブロック図である。
【図15】本発明のキーデータの記録の原理を説明する
図である。
【図16】図15に続く図である。
【図17】本発明のキーデータの構成を説明する図であ
る。
【図18】本発明のデータ記録装置を応用したエンコー
ダの他の構成例を示すブロック図である。
【図19】本発明のデータ記録装置を応用したフォーマ
ッタの他の構成例を示す図である。
【図20】本発明のデータ記録媒体を再生するプレーヤ
の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
5 演算回路, 7 パターンROM, 31 VLD
パーサー, 32 パターンROM, 33 検出回
路, 34 制御回路, 35 表示回路, 36 キ
ー挿入回路, 37 キーメモリ, 38 記録装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤波 靖 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録データを記録媒体に記録するデータ
    記録装置において、 前記記録データのビットストリームのシンタックス内の
    固定長コードの領域を指定する指定手段と、 前記指定手段により指定された前記固定長コードの領域
    の少なくとも一部に、不正コピー防止のキーデータを書
    き込む書き込み手段とを備えることを特徴とするデータ
    記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録データは、画像データであり、 前記書き込み手段は、複数の画像の前記記録データに分
    散して前記キーデータを書き込むことを特徴とする請求
    項1に記載のデータ記録装置。
  3. 【請求項3】 前記書き込み手段により前記キーデータ
    が書き込まれた記録データを前記記録媒体に記録する記
    録手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載
    のデータ記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録データのビットストリームから
    前記キーデータを検出する検出手段と、 前記検出手段の検出結果に対応して、前記書き込み手段
    の動作を制御する制御手段とをさらに備えることを特徴
    とする請求項3に記載のデータ記録装置。
  5. 【請求項5】 前記ビットストリームはMPEG標準に
    準拠したビットストリームであり、 前記指定手段は、所定のGOPに属する所定のピクチャ
    の所定のブロックのDCT係数に対応する量子化レベル
    表す固定長符号を指定し、 前記書き込み手段は、指定された前記固定長符号のLS
    Bに前記キーデータを書き込むことを特徴とする請求項
    1に記載のデータ記録装置。
  6. 【請求項6】 前記ピクチャは、Bピクチャであること
    を特徴とする請求項5に記載のデータ記録装置。
  7. 【請求項7】 所定のパターンを記憶する記憶手段をさ
    らに備え、 前記指定手段は、記憶されている前記パターンに対応し
    て指定を行うことを特徴とする請求項1に記載のデータ
    記録装置。
  8. 【請求項8】 記録データを記録媒体に記録するデータ
    記録方法において、 前記記録データのビットストリームのシンタックス内の
    固定長コードの領域を指定し、 指定された前記固定長コードの領域の少なくとも一部
    に、不正コピー防止のキーデータを書き込むことを特徴
    とするデータ記録方法。
  9. 【請求項9】 入力された記録データのビットストリー
    ムから不正コピー防止のキーデータを検出する検出手段
    と、 前記検出手段の検出結果を表示する表示信号を発生する
    発生手段とを備えることを特徴とする不正コピー防止装
    置。
  10. 【請求項10】 入力された記録データのビットストリ
    ームから不正コピー防止のキーデータを検出し、 その検出結果を表示させることを特徴とする不正コピー
    防止方法。
  11. 【請求項11】 記録データを量子化する量子化手段
    と、 前記量子化手段により量子化されたデータを可変長符号
    化するとともに、残りのデータを固定長符号化する符号
    化手段と、 前記固定長符号のうち、不正コピー防止のキーデータを
    書き込むものを指定する指定手段と、 を備え、 前記符号化手段は、前記指定手段により指定された前記
    固定長符号をエスケープ符号化することを特徴とするデ
    ータ記録装置。
  12. 【請求項12】 記録データを量子化し、 量子化されたデータを可変長符号化するとともに、残り
    のデータを固定長符号化し、 前記固定長符号のうち、不正コピー防止のキーデータを
    書き込むものを指定し、 指定された前記固定長符号をエスケープ符号化すること
    を特徴とするデータ記録方法。
  13. 【請求項13】 記録データが記録されたデータ記録媒
    体において、 前記記録データのビットストリームのシンタックス内の
    固定長コードの少なくとも一部に、不正コピー防止のキ
    ーデータが書き込まれていることを特徴とするデータ記
    録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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