JPH09117915A - タイル切断機 - Google Patents

タイル切断機

Info

Publication number
JPH09117915A
JPH09117915A JP30061295A JP30061295A JPH09117915A JP H09117915 A JPH09117915 A JP H09117915A JP 30061295 A JP30061295 A JP 30061295A JP 30061295 A JP30061295 A JP 30061295A JP H09117915 A JPH09117915 A JP H09117915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tile
cutter
movable table
cutting
cutter disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30061295A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Miura
勤 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP30061295A priority Critical patent/JPH09117915A/ja
Publication of JPH09117915A publication Critical patent/JPH09117915A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイルを任意の角度および位置で正確かつ容
易に切断可能とする。 【解決手段】 切断すべきタイル1を、回転するカッタ
ーディスクと平行な方向に移動させ、このカッターディ
スクによって切断するタイル切断機において、前記カッ
ターディスクと平行な方向に水平移動可能な可動台2
に、移動方向と平行に延びたカッターディスクが貫通す
るスリット6および、タイル1の切断角度を割り出す角
度表示板26を設け、その角度表示板26をスリット6
と交差する方向に移動させて、位置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築物の壁面や
床面等に使用されるタイルを切断するためのタイル切断
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設物の壁面や床面に使用されているタ
イルは、正方形や長方形をなすものが一般的であるが、
タイルを貼り付ける箇所は正確な方形状ではないばかり
か、使用するタイルの整数倍の長さや幅ではないことが
殆どであり、したがって張り付ける箇所の隅部や周辺部
分には、その形状に合わせて切断したタイルを使用する
ことになる。
【0003】この種のタイルを切断する工具として据え
置き式のダイヤモンドカッターやハンディタイプのカッ
ターが、従来使用されている。これらのうちダイヤモン
ドカッターは、モーターによってカッターディスクを回
転させる一方、テーブル面上でタイルを直線的にスライ
ドさせつつタイルをカッターディスクに押し付けて切断
するよう構成されている。またハンディタイプのカッタ
ーは、固定したタイルに対してカッターディスクを押し
付け、かつ、カッターを移動させつつ切断するよう構成
されている。
【0004】しかしながらこの種のカッターでは、タイ
ルを任意の角度に切断することが難しく、そこで本出願
人は、タイルを任意の角度に割り出して切断することの
できるアダプターを、実公平6−44653号によって
既に提案した。これは、タイルカッターの上側に、カッ
ターディスクの面と平行な方向に往復動する可動台を設
けるとともに、その可動台の上方にカッターディスクを
突出させておき、また可動台には、タイルの側縁部を当
接させる割り出し保持機構を任意角度に割り出せるよう
に回動自在に取り付けたものである。したがってこのア
ダプターによれば、タイルの側縁部を割り出し保持機構
に当接させて任意の角度に割り出し、その状態でタイル
を可動台と共に移動させれば、タイルが可動台の上方に
突出しているカッターディスクによって直線的に送り込
まれ、タイルを任意角度に切断することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置は、タ
イルの一辺を突き当てる割り出し保持機構を、その一端
部を中心に回動させて所定の角度に設定する構成であ
り、しかもカッターの位置は可動台の幅方向での中央に
固定されているから、タイルの幅方向での位置すなわち
割り出し保持機構に側縁部を当接させたタイルとカッタ
ーディスクとの相対位置が、割り出す角度によって変化
してしまい、タイルの任意の位置で任意の角度に切断す
ることが困難であり、この点で改良の余地があった。
【0006】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、タイルの切断角度および位置を任意に設定する
ことができるタイル切断機を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用】この発明
は、上記の目的を達成するために、切断すべきタイル
を、回転するカッターディスクと平行な方向に移動させ
て該カッターディスクによって切断するタイル切断機に
おいて、前記タイルを載せて前記カッターディスクと平
行な方向に水平移動可能な可動台に、前記カッターディ
スクを貫通させるスリットがその移動方向と平行に形成
されるとともに、タイルの側縁を当接させてカッターデ
ィスクに対する角度を割り出す切断角度割り出し具が、
その基端部を中心に回転自在にかつ可動台の表面に沿っ
て平行移動可能に配置されていることを特徴とするもの
である。
【0008】またこの発明では、前記切断角度割り出し
具を可動台の上面に沿って平行移動させる送り機構と、
その送り機構の動作を選択的に固定する固定手段とを設
けることができる。
【0009】さらにこの発明では、前記カッターディス
クが前記可動台の上方から前記スリットに向けて下向き
にかつ上下動可能に垂下された構成とすることができ
る。
【0010】これに変え、この発明では、前記カッター
ディスクが前記可動台の下側に配置されるとともに、前
記スリットから可動台の上面側に突出させられた構成と
することができる。
【0011】そしてこの発明では、前記可動台をカッタ
ーディスクと平行な方向に案内するガイド部を設けても
よい。
【0012】したがってこの発明においては、タイルの
側縁を当接させてタイルのカッターディスクに対する角
度を所定角度に割り出す切断角と割り出し具が可動台の
幅方向すなわちスリットと一致するカッターディスクに
交差する方向に移動できるから、任意角度に設定された
タイルの切断位置を適宜に変えることができる。したが
って多様な形状および大きさのタイル片を得ることがで
きる。
【0013】またこの発明では、切断角度割り出し具
を、可動台の上面に沿って移動させる送り機構に固定手
段を設けたから、切断時の振動などによって送り機構が
動作してタイルが移動するなどの不都合を未然に防止す
ることができる。
【0014】さらにこの発明では、カッターディスクを
可動台の上方から垂下し、あるいは位置側からスリット
を介して上面側に突出させることができ、特に上側から
垂下した場合には、切断に伴って生じる粉塵などが作業
者とは反対側に飛散することになるので、作業性が良好
になる。
【0015】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明を図面を参照して
具体的に説明する。図1はこの発明による可動台2を示
しており、この可動台2は、切断するべきタイル1を載
せて直線移動するように構成され、図2に示すよう、基
台3の上に一方向へ往復動するように配置されている。
すなわち可動台2は、矩形もしくは方形の枠材の上面に
金属板などの平板材(上面板)を取付けたものであっ
て、その左右の枠材4の下面には、前後それぞれ一対の
車輪5が取付けられており、またその枠材4は上面板よ
り前方に大きく突出している。また上面板の中央部に
は、車輪5による移動方向(図1の上下方向)に沿って
スリット6が形成されている。さらに上面板の下面側に
は、スリット6の下側を覆う排水樋7が図1の上下方向
に向けて取り付けられており、その排水樋7の排出口で
ある先端部は、前記左右の枠材4と同様に図1の上方向
に延びている。
【0016】一方、基台3の上面には、ガイド部とし
て、前記車輪5を載せる左右一対のレール8が取り付け
られており、可動台2がこのレール8に沿って前後動す
るようになっている。またこの基台3の上面のうちレー
ル8の先端側の位置には、可動台2の間隔とほぼ同一の
間隔をあけて一対の支柱9が立設されており、前記可動
台2における左右の枠材4の突出した端部が、これらの
支柱9の内側に挿入されている。そしてこれらの枠材4
の上面に摺接するガイド板10が各支柱9の互いに対向
する内面に取り付けられており、このガイド板10によ
って可動台2の上下方向への変動を抑えるようになって
いる。
【0017】また各支柱9の間でその上部には、横梁1
1が設けられている。この横梁11はこの実施例では矩
形断面の長尺材であって、その左右の端面の上部に回転
軸12を嵌合させることにより、この回転軸12を介し
て各支柱9に回転自在に取り付けられている。またこの
横梁11の正面(図2での左側面)には、前記可動台2
の上方に延びたアーム13が、その基端部で一体的に固
定されている。そしてこのアーム13の先端部にカッタ
ー14が下向きに取り付けられている。
【0018】すなわちカッター14は、円盤状のカッタ
ーディスク15をモータ16によって回転させて、タイ
ル1を切断するものであって、そのカッターディスク1
5が下向きになるようにアーム13に固定されている。
なお、このカッター14は、カッターディスク15の回
転面が可動台2の移動方向と一致する姿勢でアーム13
に固定されている。
【0019】アーム13が横梁11と共に回動可能であ
ることにより、カッター14の下限位置を規定するスト
ッパが設けられている。すなわち前記支柱9の背面(図
2の右側面)には、ストッパ板17が横梁11と平行に
取り付けられており、そのストッパ板17の長手方向で
の中央部(アーム13に対応する位置)には、横梁11
の背面の下部に先端が当接するストッパネジ18が取付
けられている。したがってこのストッパネジ18によっ
て横梁11の背面下部を押して横梁11およびアーム1
3の図2の時計方向へのモーメントを付与することによ
り、アーム13の反時計方向の回動すなわちカッター1
4の所定位置以上の下降を防止するようになっている。
なお、カッター14が上昇する方向へのアーム13の回
動は規制されていない。
【0020】前記カッターディスク15の下端部に向け
た注水ノズル19がアーム13の先端部に取り付けられ
ており、この注水ノズル19はアーム13に添わせて配
置した給水ホース20を介して貯水タンクなどの給水源
(図示せず)に接続されている。
【0021】つぎにタイル1の切断角度を割出すための
機構について説明する。前記可動台2の基端部(図1の
下端部)には、その移動方向に直交する方向に向けたネ
ジ軸21が設けられている。このネジ軸21は、可動台
2の左右両端部に設けた一対のブラケット22を貫通し
てこれらのブラケット22によって回転自在に保持され
ており、そのネジ軸21の一端部には、これを回転させ
るためのクランク状のハンドル23が取り付けられてい
る。
【0022】またネジ軸21の中間部には一対のナット
部材24が螺合しており、このナット部材24はスライ
ダー25に溶接などの手段で一体化されている。すなわ
ちネジ軸21を回転することにより、スライダー25が
ナット部材24と共に可動台2の左右方向に移動するよ
うになっており、したがってこのネジ軸21およびナッ
ト部材24ならびにスライダー25などによってこの発
明の送り機構が構成されている。
【0023】そのスライダー25には、分度器などの角
度表示板26が固定されており、その角度表示板26の
中心位置に設けたピン27に、T字形の定規28が頂点
部分で回転自在に取り付けられている。この定規28
は、ピン27に連結されている比較的短い短尺部29
と、この短尺部29の中央部から可動台2の面方向に直
角に突出させた平面視で矩形状の長尺部30とからなる
ものであって、これら短尺部29と長尺部30とによっ
て形成されたコーナー部が、直角に形成されている。そ
してこの定規28には、角度表示板26の目盛りを指す
指針31が一体に取り付けられている。なお、この指針
31と角度表示板26との相対位置は、長尺部30が前
記スリット6と平行となっているとき、すなわち長尺部
30が可動台2の移動方向と一致しているときに、90
°もしくは0°を指すように設定されている。したがっ
てこの定規28および角度表示板26並びに指針31な
どがこの発明の切断角度割り出し具を形成している。
【0024】前記定規28の先端側には、定規28を任
意角度に固定するためのロック機構が設けられている。
このロック機構は、長孔32を形成したロックプレート
33を主体とするものであって、前記定規28における
長尺部30の先端部には、その長孔32に貫通させたロ
ックネジ34が取り付けられている。また可動台2の先
端部(図2の右端部)の2箇所に、長孔32に貫通させ
ることのできる他のロックネジ35が取り付けられてい
る。したがってこれらのロックネジ34,35を締め付
けることにより、ロックプレート33が長尺部30およ
び可動台2に対して固定され、その結果、定規28が可
動台2に固定される。なお、定規28による角度の設定
は、各ロックネジ34,35を緩めてロックプレート3
3を回転かつスライドさせることによって行うことがで
きる。またこのロックプレート33がカッター14と干
渉する場合には、可動台2に対して固定するためのロッ
クネジ35を適宜に変更すればよい。
【0025】したがって上述したタイル切断機によるタ
イル1の切断は、以下のようにして行うことができる。
先ず、前記ロックネジ34,35を緩めてロックプレー
ト33を介した定規28の固定を解除し、角度表示板2
6および指針31を利用して定規28の角度すなわちタ
イル1の切断角度を設定する。またネジ軸21をハンド
ル23によって回転させることにより定規28をスライ
ダー25と共に左右方向に移動させ、タイル1の切断位
置を決める。このようにして定規28の角度および位置
を決め、ロックネジ34,35を締め付けて定規28を
固定する。
【0026】そしてその定規28における短尺部29と
長尺部30との両方もしくは一方に、タイル1の側縁部
を当接させれば、タイル1の切断角度が割り出され、か
つ切断位置に位置決めされる。その状態でカッターディ
スク15を回転させるとともに、注水ノズル19から水
を噴射させつつ可動台2を先端側(図2の右側)に移動
させれば、タイル1がカッターディスク15に対して次
第に送り込まれてタイル1が切断される。その場合、カ
ッターディスク15にはカッター14およびアーム13
の重量が押し下げ力として作用し、その押し下げ力に応
じたタイル1の送りが可能になっている。換言すれば、
タイル1の送りが過大であれば、カッター14が押し上
げられてカッターディスク15とタイル1との間の切断
負荷が減少するので、カッターディスク15やタイル1
の破損が防止される。
【0027】またカッターディスク15はタイル1に対
して上から押し付けることになるので、タイル1の切断
に伴う粉塵や水の飛沫などは下向きに生じ、スリット6
から排水樋7に排出される。その結果、作業者が粉塵や
水の飛沫などを受けることがないので、作業性が向上す
る。
【0028】なお、タイル1の切断線が、定規28の短
尺部29あるいは長尺部30のいずれかと交差するよう
になっている場合には、タイル1のカッターディスク1
5に対する送りの反力を定規28で受けることになる
が、タイル1の切断線が短尺部29の先端側に外れてい
ると、タイル1を平面内で回転させるモーメントが生じ
る。このような場合には、図3に示すように長尺部30
に、短尺部29と平行な方向に突出するスライド片36
を、長尺部30の長手方向に移動かつ固定可能に設けて
おくことが好ましい。またその場合、長尺部30に短尺
部29からの寸法を示す目盛りを付しておくことが好ま
しい。
【0029】このようにすれば、タイル1は短尺部29
とスライド片36との間に挟み込まれるから、送りに対
する反力を受けて回転することが防止され、タイル1を
定規に押し付ける操作が不要もしくは軽減されて、作業
性および安全性が向上する。また切断終了時にカッター
ディスク15が短尺部2あるいは長尺部30に接触しな
いので、これらの損傷を防止できる。
【0030】また、タイル1の位置ずれを防ぐために
は、押え具を設けてもよい。図4はその一例を示してお
り、可動台2に固定される門型フレーム37の中央部に
蝶ナット38を回転自在に取り付け、これに螺合させた
ネジ軸39の下端部に押えプレート40を取り付けてあ
る。したがって図4に示す構成では、蝶ナット38を回
転させてネジ軸39により押えプレート40を押し下げ
れば、この押えプレート40によってタイル1を可動台
2の上面に固定することができる。そのため、作業者は
可動台2を移動させるだけでよく、更に作業性や安全性
が向上する。
【0031】また上記の実施例では、定規28を固定す
るためにロック機構を設けたが、定規28をその回転中
心でロックできるように、前記ピン27に替えてロック
ネジなどの手段を設ければ、ロックプレート33を主体
とするロック機構は設けなくてもよい。
【0032】ところでタイル1の切断時には、かなり大
きい振動が生じ、これが原因となってネジ類が回転する
ことがあり、例えば前述した送り機構を構成しているネ
ジ軸21やストッパネジ18などが回転し、緩みが生じ
ることがある。このような不都合を回避するために固定
手段を設けることができ、その例を以下に説明する。
【0033】図5および図6は、前述した送り機構にお
けるハンドル23の回転を止めるための固定手段の一例
を示しており、ネジ軸21を回転可能に保持している前
記ブラケット22には、ハンドル23の回転面に平行と
なるように円盤41が固定されている。この円盤41の
正面すなわちハンドル23を向く面には、ハンドル23
の先端部の回転半径とほぼ等しい半径の環状溝42が形
成されている。この環状溝42は、断面がT字状をなす
ものであり、この環状溝42の内部には、ハンドル23
の先端部に取り付けた断面T字状をなすロック部材43
における先端膨大部が移動自在に挿入されている。
【0034】このロック部材43は、ハンドル23の先
端部を貫通させたネジ軸44の先端の部分であり、この
ネジ軸44の後端部分は、ハンドル23を回すための把
持部45となっている。さらにネジ軸44のうち把持部
45とハンドル23との間には、蝶ネジなどからなるロ
ックナット46が取り付けられている。したがってこの
ロックナット46をネジ軸44に対して回転させてねじ
込めば、ネジ軸44が図6の上方に引き上げられ、その
結果、ロック部材43が環状溝42に係合してハンドル
23が、ロックナット46と円盤41との間に挟み込ま
れるようになっている。
【0035】つぎに前記アーム13の回動を防止してカ
ッター14を所定の高さに保持しているストッパネジ1
8の回り止めのための固定手段について説明する。図7
において、ストッパネジ18を螺合させてあるストッパ
板17の背面側には、ストッパネジ18を貫通させかつ
これと同心円上に円盤47が、直接もしくは円筒状のス
ペーサ48を介して取り付けられている。この円盤47
は、前述した円盤41と同様に、一方の面の外周部に断
面T字状の環状溝49を形成したものである。
【0036】ストッパーネジ18の先端部は、この円盤
47を貫通して突出しており、その突出端にハンドル5
0がほぼ直角に取り付けられている。このハンドル50
の先端部は、環状溝49の開口部とほぼ対向する位置に
延びており、その先端部に、図5および図6に示すネジ
軸44と同様なネジ軸51が貫通して取り付けられてい
る。すなわちこのネジ軸51の先端部は、T字状断面に
形成されており、その先端膨大部が、環状溝49の内部
に移動可能に挿入されている。またそのネジ軸51の後
端側の部分は把持部52とされ、ネジ軸51のうちこの
把持部52とハンドル50との間に蝶ネジなどからなる
ロックナット53が取り付けられている。
【0037】したがって図7に示す固定手段において
は、ロックナット52を締め込んでネジ軸50を環状溝
49から抜け出る方向に移動させれることにより、ハン
ドル50がロックナット52と円盤47との間に挟み込
まれてハンドル50が任意の回転位置に固定されるよう
になっている。
【0038】上述した可動台2は、従来のタイルカッタ
ーのためのアダプターとして使用することもでき、その
場合には、相対位置を固定するために以下のように構成
する。なお、その場合、可動台2は、タイルカッターの
上側に配置することになるので、前述した排水樋7は取
り外す。
【0039】図8は、タイルカッター54のアダプター
とした場合の使用状態を概略的に示しており、タイルカ
ッター54は、基台部55に位置決めして固定され、こ
の基台部55に設けた左右一対のガイド部としてのレー
ル56の上に前記可動台2が走行自在に載せられてい
る。ここでタイルカッター54は、図9に示すようにモ
ータおよびモータによって回転駆動されるカッターディ
スク57を主体とする駆動部58を矩形枠59によって
保持し、その上面側にテーブル60を設けたものであ
る。基台部55のほぼ中央部には、図10に示すよう
に、タイルカッター54をはめ込んで位置決めする枠状
の位置決め部61が設けられている。その位置決め部6
1の左右両側には、前記可動台2における左右の車輪5
の間隔とほぼ等しい間隔のレール56が、位置決め部6
1に設置したタイルカッター54のカッターディスク5
7と平行な方向に向けて配置されている。なお、これら
のレール56の高さは、カッターディスク57が可動台
2におけるスリット6から突出する程度の高さに設定さ
れている。
【0040】つぎに上記の可動台2をタイルカッター5
4のアダプターとして用いたタイル切断機の作用につい
て説明する。まず基台部55における位置決め部61に
タイルカッター54を嵌め込んで固定する。その場合、
タイルカッター54はカッターディスク57がレール5
6と平行となるよう設置する。ついで可動台2を基台部
55の上からかぶせ、前記可動台2の車輪5をレール5
6に載せる。この状態でタイルカッター54のカッター
ディスク57の一部は、その可動台のスリット6から上
方に突き出している。
【0041】タイル1を切断する場合のタイル1の切断
角度および位置の設定するための操作は、前述した実施
例と同様な方法で行い、定規28を固定し、タイル1を
載せる。その状態でカッターディスク57を回転させ、
可動台2をレール56に沿って移動させれば、タイル1
がカッターディスク57に対して直線的に送り込まれて
調整された位置および角度で切断される。その場合、可
動台2が基台部55に対して移動することによってタイ
ル1がカッターディスク57に対して送り込まれるか
ら、その移動はスムースであり、またタイル1は切断角
度を割り出す角度割り出し機構によって保持されている
から、カッターディスク57に対する向きが変化するお
それがなく、したがって設定どおりの位置および角度で
正確にタイル1を切断することができる。また、前述し
た固定手段を設けて送り機構のネジ軸21を固定すれ
ば、切断中にタイル1の位置がずれることを、より確実
に防止することができる。
【0042】ところでこの発明のアダプターは、既存の
タイルカッター54を利用する可搬式のものであり、そ
のためタイルカッター54を固定する位置決め部61を
基台部55に設けているが、この位置決め部61は要
は、使用するタイルカッター54に合致するものであれ
ばよいのであって、前述した矩形枠状に限定されず、例
えば位置決めピンとボルト・ナットとを併用したもの、
あるいは適宜のクランプを用いたものなど、必要に応じ
て様々な構成のものを採用することができる。
【0043】またこの発明におけるガイド部は、直線的
な移動を補償するものであればよく、上述したレール
8,56および車輪5以外に、型鋼であるアングルとキ
ャスターとの組合せ、ガイドロッドとこれに摺動自在に
嵌合したスリーブとの組合せ、ボールを内蔵したリニア
ガイドウェイ等、従来知られている様々な構成のものを
採用することができる。さらにこの発明における送り機
構は、ネジ軸及びナット部材からなるものに限定されな
いのであって、手動操作でスライドさせる構成であって
もよく、その場合、固定手段は、ネジやフック等の適宜
の手段で移動を止めるものであればよい。
【0044】そしてこの発明のタイル切断機は、タイル
の切断を主目的とするものの、その他のコンクリートな
どの石材の切断を行う場合にも使用でき、したがってこ
の発明で「タイル」の文言はこれらの石材を含むもので
ある。
【0045】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
可動台上でタイルの側縁部を当接させてタイルの切断角
度を割り出す機構が、可動台の移動方向に対して交差す
る方向に移動可能であるから、タイルを任意に角度に割
り出すことができると同時に、切断位置を任意に設定で
きる。また、角度割り出し機構の送り機構に固定手段を
設ければ、送り機構が切断時の振動によって動作してし
まうことがなく、したがってタイルの多様な形状への切
断を容易かつ正確に行うことができる。しかもタイルの
破断や切断面の荒れがなくなるため、作業効率が向上し
て工期の短縮化を図ることができ、かつ材料の無駄な破
損を防ぐことに加え、切断残片の再利用も可能になって
材料費の大幅な低廉化、ひいては建設コストの低廉化を
図ることができるなど実用上優れた効果を奏する。
【0046】また、可動台の上方にカッターを配置した
装置において、カッターディスクをタイルの上方から押
し付けてタイルを切断するように構成した場合には、タ
イルの切断に伴う粉塵の飛散や水の飛沫などが下向きに
生じ、これらによる作業者に対する影響が少ないので、
作業性の良いものとすることができる。
【0047】さらにこの装置では、カッターを上下動自
在に保持し、切断負荷が増大した場合には、カッターが
上方に浮き上がる構成としたので、タイルやカッターデ
ィスクに過大に負荷がかかっていずれかが破損するなど
の不都合を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるタイル切断機で使用される可
動台の平面図である。
【図2】この発明にかかるタイル切断機の側面図であ
る。
【図3】タイルを挟み付けるためのスライド片を角度割
り出し機構に設けた例を示す部分図である。
【図4】タイルを可動台上に固定するための機構の一例
を示す概略的な斜視図である。
【図5】送り機構の振動による動作を止める固定手段の
一例を示す正面図である。
【図6】図5のVI-VI線に沿う断面図である。
【図7】アームのストッパーネジの回り止めをするため
の固定手段の例を示す部分側面図である。
【図8】この既存のタイルカッターと組み合わせて構成
した例の概略的な正面図である。
【図9】そのタイルカッターのが略的な斜視図である。
【図10】その基台部の平面図および側面図である。
【符号の説明】
1…タイル、 2…可動台、 5…車輪、 8…レー
ル、 12…回転軸、13…アーム、 14…カッタ、
15…カッターディスク、 21…ネジ軸、24…ナ
ット部材、 25…スライダー、 26…角度表示板、
28…定規、41,47…円盤、 42,49…環状
溝、 44,51…ネジ軸、 46,53…ロックナッ
ト。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断すべきタイルを、回転するカッター
    ディスクと平行な方向に移動させて該カッターディスク
    によって切断するタイル切断機において、 前記タイルを載せて前記カッターディスクと平行な方向
    に水平移動可能な可動台に、前記カッターディスクを貫
    通させるスリットがその移動方向と平行に形成されると
    ともに、タイルの側縁を当接させてカッターディスクに
    対する角度を割り出す切断角度割り出し具が、その基端
    部を中心に回転自在にかつ可動台の表面に沿って平行移
    動可能に配置されていることを特徴とするタイル切断
    機。
  2. 【請求項2】 前記切断角と割り出し具を可動台の上面
    に沿って平行移動させる送り機構と、その送り機構の動
    作を選択的に固定する固定手段とが設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載のタイル切断機。
  3. 【請求項3】 前記カッターディスクが前記可動台の上
    方から前記スリットに向けて下向きにかつ上下動可能に
    垂下されていることを特徴とする請求項1または2に記
    載のタイル切断機。
  4. 【請求項4】 前記カッターディスクが前記可動台の下
    側に配置されるとともに、前記スリットから可動台の上
    面側に突出させられていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のタイル切断機。
  5. 【請求項5】 前記可動台をカッターディスクと平行な
    方向に案内するガイド部が設けられていることを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれかに記載のタイル切断
    機。
JP30061295A 1995-08-21 1995-10-25 タイル切断機 Pending JPH09117915A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30061295A JPH09117915A (ja) 1995-08-21 1995-10-25 タイル切断機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23479895 1995-08-21
JP7-234798 1995-08-21
JP30061295A JPH09117915A (ja) 1995-08-21 1995-10-25 タイル切断機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09117915A true JPH09117915A (ja) 1997-05-06

Family

ID=26531761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30061295A Pending JPH09117915A (ja) 1995-08-21 1995-10-25 タイル切断機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09117915A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108748741A (zh) * 2018-05-31 2018-11-06 安徽舟港新能源科技有限公司 一种太阳能电池中硅块精细切割装置
CN112976371A (zh) * 2021-03-16 2021-06-18 南京满德译办公耗材有限公司 一种防止桌面积水开槽装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108748741A (zh) * 2018-05-31 2018-11-06 安徽舟港新能源科技有限公司 一种太阳能电池中硅块精细切割装置
CN112976371A (zh) * 2021-03-16 2021-06-18 南京满德译办公耗材有限公司 一种防止桌面积水开槽装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0711921Y2 (ja) 作業台の刃物位置設定装置
US5010651A (en) Portable circular saw
US8424434B2 (en) Universal fence for a power table saw
US8910552B2 (en) Movable saw apparatus and method
US6688202B2 (en) Table saw
US4693158A (en) Fence system with a stop mechanism
US5249496A (en) Indexing detent override mechanism
US5080152A (en) Versatile precision woodworking apparatus
US4283977A (en) Motorized miter chop saw with work-piece clamp
US4991354A (en) Abrasive saw adjustable workpiece supporting frame
JPH06801A (ja) 携帯用鋸テーブル
JP3504578B2 (ja) タイルカッター
US20120186410A1 (en) Multi-Function Power Saw
US5560273A (en) Miter box with vertical and horizontal angular positioning devices
US3845676A (en) Device for cutting ovals in mats or glass sheets
US3385330A (en) Mitering type band saw
US5967013A (en) Corner undercut jamb saw
US4541404A (en) Tile cutting apparatus
JPH09117915A (ja) タイル切断機
CA2308656C (en) Saw for cutting hard materials
WO2011042733A1 (en) Guide means for a cutting tool and method of use thereof
US4916994A (en) Miter table for portable power saw
KR20180125203A (ko) 수직거치형 패널재단기
US20030024370A1 (en) Workbench holder system
US2976899A (en) Power tool guide with clamping and indicator means