JPH09114496A - 単位円上で線スペクトル対の式の複数の根を標定するための装置およびその方法 - Google Patents

単位円上で線スペクトル対の式の複数の根を標定するための装置およびその方法

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JPH09114496A
JPH09114496A JP7257700A JP25770095A JPH09114496A JP H09114496 A JPH09114496 A JP H09114496A JP 7257700 A JP7257700 A JP 7257700A JP 25770095 A JP25770095 A JP 25770095A JP H09114496 A JPH09114496 A JP H09114496A
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Safdar M Asghar
サフダー・エム・アシャー
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マーク・エイ・アイルトン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単位円で線スペクトル対の式の根を標定する
装置および方法を提供する。 【解決手段】 方法は(1)単位円で第1の位置を標定
する初期値を受取るステップと(2)単位円で弧距離を
規定するステップ値を受取るステップと(3)単位円に
上限と下限とを各々が有する区間を発生するステップと
を含み、初期区間の下限は初期値でありかつ上限は単位
円で初期値から弧距離分移動し、各後続区間は下限が次
の先行区間の上限と一致しかつ上限が単位円で下限から
弧距離分移動し(4)各それぞれの区間の少なくとも上
限と下限とに対し式を評価するステップと(5)式が区
間内で符号変更すると式の根を認識するステップと
(6)各そのような区間を解区間指定するステップと
(7)根の標定位置を識別する各解区間の下限と上限と
を発生するステップとを含む。装置は初期値およびステ
ップ値を受取り弧距離を規定して区間を発生する波形発
生器と式の符号変化で式の根を認識するゼロ検出器とを
含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】音声分析および音声合成のために、数多
くの方法が開発されてきた。これまでにおいて最も成功
した方法は音声波形よりもむしろ音声スペクトル保存に
関連し、こうした音声スペクトル保存は数多くの目的に
対して十分な通話品質および理解度を保証するのに十分
である。一般的に、音声分析および合成方法において
は、特定の音声スペクトルに対応するある所定のパラメ
ータが分析器側で抽出され、受信器側において音声波形
がそれらの所定のパラメータから合成される。さまざま
な方法における違いは、所定のパラメータにおける違い
である。
【0002】大抵の研究は、音声特性を効率的に表現す
る、予め定められるパラメータを発見することに集中し
てきた。1つの方法である線形予測法(LPC)は成功
している方法ではあるが、線形予測法に関連する量子化
特性のため、所望されるほど効率的ではないことがわか
っている。
【0003】音声合成および分析に対する別の考え方
は、音声信号は全極フィルタからの出力信号として近似
的に表現され得るという仮定に基づく。この仮定を実現
するために、パーコール(偏自己相関)格子フィルタが
用いられる。パーコール音声分析および合成法は、狭い
帯域の音声の符号化に対しては効率的であることがわか
っている。しかしながら、パーコール法はデータ圧縮に
関して限界を有する。特定的には、パーコール合成され
た通話品質は、1秒あたり4.8キロバイトより遅いビ
ット伝送速度で急速に劣化する。これには以下の2つの
理由がある。(1)パラメータ量子化においては、パー
コール係数のために4〜8ビットが必要であり、(2)
パラメータリフレッシュ期間が延びるにつれ、パラメー
タ補間によるスペクトル歪が急速に増大するからであ
る。
【0004】音声合成および分析に対する別のアプロー
チは線スペクトル対法である。線スペクトル対法も音声
の全極モデルを用い、かつ周波数区間において線形予測
法パラメータの1つとして解釈される線スペクトル対パ
ラメータを用いる。
【0005】線スペクトル対(LSP)は正準線形予測
法(LPC)フィルタ係数の変換された表現であり、こ
れはいくつかの有用な特性を有する。LSP表現は、比
較的わずかなビットを用いて短期間スペクトルに対する
正確な近似を与える。LSP表現は誤差の局所化という
有用な特性をさらに有する。たとえば、特定の係数にお
ける誤差は、その係数により表現される周波数に近い周
波数領域での周波数スペクトルに歪を導入するにすぎな
い。これらのパラメータは、係数ベクトルについての単
純な平均二乗誤差測定を用いて十分な結果が得られるベ
クトル量子化に対しても有用である。
【0006】上述の方法(LPC、パーコール、LS
P)のいずれも、非効率的で、煩雑で、メモリを多く要
する方法で実現されてきた。たとえば、LSPは、余弦
計算アルゴリズムか、または余弦値を記憶するための大
きな参照用テーブルのいずれかを要する。余弦計算は複
雑であり、特に非常に正確な結果を要する場合には参照
用テーブルは大量のメモリを必要とする。
【0007】ゆえに、記憶要件において効率的であり、
かつ根の決定を行なうのに効率的である、線スペクトル
対の式を解くための方法および装置が要求される。
【0008】
【発明の概要】この発明は、単位円上において線スペク
トル対の式の複数の根を標定する装置および方法であ
る。その好ましい実施例において、装置は、単位円上に
おいて第1の位置を標定するための初期値の表現を受取
るための第1の入力を有する波形発生ユニットを備え
る。波形発生ユニットは、単位円上において弧距離を規
定するためのステップ値の表現を受取るための第2の入
力をさらに有する。波形発生ユニットは単位円上に複数
の区間を発生する。各区間は下限と上限とを有する。複
数の区間は初期区間と複数の後続区間とを含む。初期区
間の下限は初期値であり、初期区間の上限は単位円上に
おいて初期値から弧距離の分だけ移動される。後続区間
それぞれは、対応の下限が自身に先行する区間の上限と
一致し、かつ対応の上限が単位円においてそれ自身の下
限から弧距離の分だけ移動される。装置は、波形発生ユ
ニットに接続され、複数の区間を受取って各区間それぞ
れの少なくとも上限および下限に対する線スペクトル対
の式を評価するための多項式ゼロ検出ユニットをさらに
含む。評価された式が特定の区間内で符号を変えると、
多項式ゼロ検出ユニットは線スペクトル対の式のそれぞ
れの根の存在を認識する。多項式ゼロ検出ユニットは、
そのような特定の区間各々を解区間として指定し、その
ような解区間各々の下限および上限を発生する。
【0009】所定の区間により与えられる初期精度を超
えて精度を増すために、装置は、波形発生ユニットに結
合され、弧距離の実質的に2分の1である半弧距離を発
生するための半距離発生ユニットを含んでもよい。この
精度が向上した装置にさらに含まれるのは、半距離発生
ユニットに結合されかつ多項式ゼロ検出ユニットに結合
され、多項式ゼロ検出ユニットから解区間を受取りかつ
半距離発生ユニットから半弧距離を受取る角二等分ユニ
ットである。角二等分ユニットは、下側微細解区間と上
側微細解区間とを規定する二等分演算を行なう。下側微
細解区間は、下側微細下限が解区間の下限にあり、かつ
下側微細上限が単位円上に下側微細下限から半弧距離の
分だけ間隔をおいてある。上側微細解区間は、上側微細
上限が解区間の上限にあり、かつ上側微細下限が単位円
上において上側微細上限から半弧距離の分だけ移動され
る。この精度が向上した装置は、角二等分ユニットと多
項式ゼロ検出ユニットとに結合される選択ユニットをさ
らに含む。選択ユニットは、それぞれの根が下側微細解
区間に標定されるかまたは上側微細解区間に標定される
かを示すために、下限出力および上限出力を適当に発生
する。装置は、各解区間を連続する上側微細解区間と連
続する下側微細解区間とに効果的に二等分するために二
等分演算をうまく行なうように半距離発生ユニットと角
二等分ユニットとを協働させて用いることにより標定の
精度をさらに純化するために用いられてもよく、それぞ
れの根は連続する上側微細解区間および連続する下側微
細解区間のうちの1つにおいて標定される。連続する二
等分演算は、弧距離の所定の所望される精度が連続する
微細解区間に含まれるまで反復して行なわれる。
【0010】好ましくは、初期値は単位円上において角
変位の正弦値として表わされ、ステップ値は単位円上に
おいてステップ角変位の正弦値として表わされる。
【0011】この発明は、(1)単位円上に第1の位置
を標定するための初期値のそれぞれの表現を受取るステ
ップと、(2)単位円上に弧距離を規定するためのステ
ップ値の表現を受取るステップと、(3)単位円上に複
数の区間を発生するステップとを含み、各区間は下限と
上限とを含み、区間は初期区間と複数の後続する区間と
を含み(初期区間の下限は初期値であり、初期区間の上
限は単位円上で初期値から弧距離の分だけ移動される。
各それぞれの後続する区間はそのそれぞれの下限が次の
先行する区間の上限と一致し、各それぞれの後続する区
間はそのそれぞれの上限が単位円上でそのそれぞれの下
限から弧距離の分だけ移動される)、さらに、(4)各
それぞれの区間の少なくとも上限および下限に対する線
スペクトル対の式を評価するステップと、(5)線スペ
クトル対の式が特定の区間内で符号を変えると、線スペ
クトル対の式のそれぞれの根の存在を認識するステップ
と、(6)そのような特定区間各々を解区間として指定
するステップと、(7)その特定の根が標定される弧距
離を識別するために、そのような解区間各々の下限およ
び上限を発生するステップとを含む、単位円において線
スペクトル対の式の複数の根を標定するための方法をさ
らに含む。
【0012】ゆえに、この発明の目的は、単位円に関連
する角表現から根を導き出すことなしに根を決定するた
めにその計算において正弦値を用いる、線スペクトル対
の式の複数の根を標定する装置および方法を提供するこ
とである。
【0013】この発明のさらなる目的は、根の決定にお
いてメモリ記憶空間およびそのメモリ記憶空間のアドレ
スの利用が効率的である、単位円上で線スペクトル対の
式の複数の根を標定する装置および方法を提供すること
である。
【0014】この発明のさらなる目的は、根が標定され
たと決定される区間を連続して二等分することによって
根の標定の精度を増す、単位円上で線スペクトル対の式
の複数の根を標定するための装置および方法を提供する
ことである。
【0015】この発明のさらなる目的および特徴は、こ
の発明の好ましい実施例を示す添付の図面と併せて考慮
すると、以下の説明および前掲の特許請求の範囲から明
らかとなる。
【0016】
【詳細な説明】図を参照する前に、背景について短く理
論的に論ずる。
【0017】音声域の動きをモデル化することにおい
て、あるスペクトルレンジを増幅し抑制すること(声帯
からの「信号」のスペクトルの修正)は望ましい。音声
域をモデル化するのに適当な、基本的な公知の正準フィ
ードバックデジタルフィルタ転送機能は、等式(1)で
表されてもよい。ここで等式は最後に一欄にして示す。
【0018】音声域の動きのモデルにおいては、ai
値をデコーダからエンコーダへ送信する必要があり、ゆ
えにai の値を量子化できなければならない。最も好ま
しい量子化技術は、そのような送信のために用いられる
装置を非常に効率よく利用するために最もわずかなビッ
トを用いる技術である。
【0019】一般に、係数値ai は、それらのいくつか
はほかのものよりも敏感であり、時として1つの係数a
i における誤差は表現が求められるスペクトル全体に影
響するというような、いくつかの望ましくない性質を有
する。
【0020】量子化された値が変換されるもとの値を回
復するべく反転することが必ずできる量子化された変換
値に係数ai を変換するのがより良いことであることが
わかっている。多くの変換があるが、線スペクトル対
(LSP)はそのうちの1つである。
【0021】この発明の装置および方法は、LSP変換
の結果の式の根を決定するのに適当である。
【0022】音声分析および音声合成の技術においては
周知であるように、線形予測法(LPC)分析は、LP
C係数として既知であるパラメータai を伴なう転送機
能により説明される全極フィルタに帰す。LPC係数
は、第1に、誤差に対するそれらの感度が異なるLPC
係数の幅広いダイナミックレンジおよびばらつきのゆえ
に、量子化には不適当であることも周知である。
【0023】線スペクトル対パラメータは、LPC係数
に適用される2つの極端な人為的境界条件を考慮すると
ころから導き出されてもよい。結果として生ずるLSP
パラメータは、声門での2つの極端な人為的境界条件下
での音声域の共振周波数として解釈され得る。線スペク
トル対パラメータを伴なう2つの多項式は、以下にまと
められるいくつかの興味ある特性を有する。
【0024】(1) 2つの多項式のすべての根は、複
素平面において単位円上にあり、(2) 2つの多項式
の根は、等式(2)の関係が常に満たされるよう、単位
円上で互いに交互する。
【0025】偶数のωは一方の多項式から導き出され、
奇数のωは他方の多項式から導き出される。これはLS
Pパラメータの順序付特性と呼ばれる。
【0026】さらに、モデル(またはモデルにより表現
される系)が均衡しているときは根は単位円上にあるよ
う、多項式の各々(多項式の各々は5次多項式である)
のすべての根はZ面(複素平面)において単位円上にあ
る。単位円の外側では信号振幅は増大し、単位円の内側
では信号は減衰する。
【0027】好ましくは、各多項式はcosωで表現さ
れる。発明者には、π/64の区間(つまりω=π/6
4)はどの根も欠落させないことがわかっている。さら
に、π/64を二度二等分してω=π/256とするこ
とにより、音声データをデコードするという目的のため
の十分な精度が与えられる。
【0028】LSP多項式の根を、より正確に、少なく
とも近似的に、決定するための有用な方法は、境界角の
余弦を与えられる区間内において二等分角の余弦を近似
して、根がどの半角区間にあるかを決定することによる
方法である。こうすると、単に区間を二等分してどの新
たに規定された半区間に根があるかを決定することによ
って、単位円上のどこに根があるかを判断する精度を2
倍にすることができる。
【0029】等式(3)の関係は公知である。B=π/
64(増分値)とすると、単位円上において1つの根も
落とされることがないように区間が適当に確立されるこ
とが保証され得る。しかしながら、実際には、値B=π
/64は0に近いため、cos(π/64)の値は1に
近すぎて、デジタル方式で構成される論理素子によって
効率的に処理されることができない。つまり、cos
(π/64)の値は、必要とされるさまざまな計算を通
して運ばれ記憶され操作されなければならない非常に多
くの先頭の9を伴なう。このような非効率性は、記憶お
よび処理要件を緩和するために値(1−cos(π/6
4))を用いることによって避けられるだろう。
【0030】したがって、等式(3)は等式(4)のよ
うに書き換えられるだろう。等式(4)は、LSP多項
式表現の5つの根を標定するべく単位円を「跳び回る」
ために、この発明の好ましい実施例において用いられる
等式である。しかしながら、この発明の理解を容易にす
るために、この発明を説明するこれ以降の議論は等式
(3)における式に基づく。
【0031】図1(a)は、線スペクトル対の式の根を
標定するべく単位円を「跳び回る」のに用いられる角お
よび値の概略図である。
【0032】図1(a)において、線スペクトル対の式
の根の位置を決定するべく単位円11を「跳び回る」の
に用いられるωまたはステップ角はBと等しいものとし
て示され、半径16、18は単位円11のセクタ15を
線で示し、半径18、19は単位円11のセクタ17を
線で示す。等式(5)の関係は既知である。したがっ
て、セクタ15は、値cosAに等しい上限を有し、か
つ値cos(A−B)に等しい下限を有する。さらに、
セクタ17は、値cos(A+B)に等しい上限を有
し、かつ値cosAに等しい下限を有する。
【0033】A=(A−(B/2))とし、かつB=B
/2とすると、等式(6)のようになり、ゆえに等式
(7)となる。cos(A−(B/2))について求め
ると等式(8)のようになる。
【0034】次に示す式の予め定められる値の記憶され
る値が与えられれば、コンピュータ装置を用いてステッ
プ角Bの二等分を容易に行なうことができる。
【0035】(1/(2cos(B/2n ))) 典型的には、この発明の好ましい実施例においては、上
に示した式のほんのわずかな数の記憶される値しか必要
としない。このような逐次二等分により、LSPの式の
根を決定するための方法は所望される精度で非常に効率
よく行なわれるだろう。
【0036】根の粗い探索が目的である場合、cosB
の値はコンピュータメモリに記憶される定数である。等
式(5)を想起すると、A=B/2かつB=B/2とす
る場合、等式(5)は等式(9)のように書き換えら
れ、これは等式(10)に還元される。cos(B/
2)を求めると等式(11)のようになる。
【0037】n=1でないnの値に対してより一般的に
述べると等式(12)のようになる。
【0038】ゆえに、連続して二等分されるステップ角
B、B/2、B/22 、…B/2nの余弦は次々と計算
され必要に応じて記憶されるだろう。
【0039】ここで生じてしまう1つの問題は、有限精
度演算を用いる場合、等式(5)で表わされる差分方程
式はステップ値Bを求めて正確に計算するのは難しいと
いう問題であり、これはコンピュータに伴なう共通の問
題である。この問題は、cosBの値における先頭の9
により誘導される精度の損失から生ずる。たとえば、c
os1°は0.999847に等しい。線スペクトル対
の式の根を十分に正確な確実性で決定するときに、その
ように小さな角または位相増分を扱う必要がしばしばあ
る。1つの解決法は、計算においてcosBの値の代わ
りに式(1−cosB)を用いることである。
【0040】したがって、cosB=1−(1−cos
B)を等式(5)に代入すると等式(13)のようにな
り、それは等式(14)に展開する。
【0041】この表現の利点は、すべての数字が有効に
なるように(1−cosB)が桁調整され得るという点
である。有限精度演算の実現に関し、積(cosA(1
−cosB))は正確に決定され得、ほかの成分と加算
される前に桁調整され得る。さらに、この定式化は、コ
ンピュータにおいて用いられるALU(演算論理ユニッ
ト)の精度が乗算器のそれよりも良いところでの適用に
とって理想的である。この結果、値は最小限の精度損失
で決定され得る。
【0042】同様の論理により、等式(8)はcos
(B/2)の値を用いることを必要し、さらなる二等分
には値cos(B/2n )を用いることを必要とする。
等式(8)を等式(15)に書き換えることは有用であ
る。A=A+Bとすると、等式(15)は等式(16)
となる。ここで等式(17)の関係(テイラー級数)を
想起されたい。ゆえに、(1−x)=cos(B/2)
とすると、等式(17)は(1−x)-1=1+xと近似
するのに用いられるだろう。したがって、等式(18)
の関係である場合、等式(19)のようになり、さらに
等式(20)に注目すると等式(21)のようになる。
【0043】したがって、(1/(cos(B/
2)))の、ゆえに、(1/(cos(B/2n )))
の近似は、(1−cos(B/2n ))の記憶された値
により与えられる。この状況におけるxはこの処理のた
めのその条件の定義により非常に小さいため、特に有限
精度演算が用いられているときは、テイラー級数による
近似は正確である。
【0044】したがって、等式(21)を等式(16)
に代入すると等式(22)となる。前に述べたように、
十分に小さい角の場合(10°は十分に小さい)、等式
(21)の式は十分に正確であると発明者は判断してい
る。
【0045】したがって、(1−cosB)が与えられ
れば、線形探索二等分を用いて線スペクトル対計算の角
の余弦を決定するのに必要な演算のすべてを実行するこ
とができる。このような方法は、コンピュータにおいて
一般的に用いられる有限精度演算と互換性があるべきで
ある。したがって、等式(5)が与えられ、cosx=
1−(1−cosx)とすると、等式(5)は等式(2
3)のように書き換えられるだろう。したがって、等式
(24)のようになり、さらに等式(25)のように還
元され、したがって等式(26)となる。したがって等
式(27)となり、等式(28)となる。
【0046】等式(28)は、この発明の実現のために
小さな角の増分に対して波形発生器を正確に構成するこ
とを可能にする。
【0047】図1(b)は、セクタの境界角の余弦を与
えられる該セクタの二等分角の余弦を近似するのに用い
られる角および値の概略図である。
【0048】図1(b)において、単位円10は中心点
12に中心を置くように示される。単位円10のセクタ
14は、半径16の下限および半径18の上限によって
画定される。半径16、18はステップ角Bだけ分離さ
れる。ステップ角Bは2つの半ステップ角B/2に二等
分される。したがって、セクタ14における中心点は、
半径20が単位円10と交差する点で値cosAとして
規定される。半径20は、半径16から半ステップ角B
/2の分だけ移動される半径として規定される。この結
果、半径16の単位円10との交差により規定されるセ
クタ14の下限は値cos(A−(B/2))を有する
点であり、半径18の単位円10との交差により規定さ
れるセクタ14の上限はcos(A+(B/2))の値
を有する。
【0049】等式(3)は、図1の方式に適合するよ
う、等式(29)のように書き換えられるだろう。co
sAを求めると等式(30)のようになる。
【0050】図1(b)において、cos(A+(B/
2))およびcos(A−(B/2))はセクタ14の
終点である。したがって、cos(B/2)が既知であ
れば、cosAを求めることができる。明らかに、各半
ステップ角を連続して二等分することによって、セクタ
14をより細分化することが可能である。したがって、
より細かいセクタを連続して規定する場合の連続する半
径間の区間は、cos(B/2n )として表わされるだ
ろう。nの値を増加させることにより、cos(B/2
n )のステップ角により規定されるより細分化されたセ
クタに等式の根があることを判断するためのモデルの精
度が増す。この発明の説明を簡略にするために、下に示
す関係はn=1を用いて論じられる。
【0051】x=1−cos(B/2n )とすると、小
さいxの場合には、テイラー級数(等式(16))によ
り(1−x)-1≒1+xが与えられ、ゆえに等式(3
1)の関係となる。実験により、発明者には等式(3
2)の関係がわかっている。したがって、等式(32)
を用いることによりcosA(図1における各二等分セ
クタ14の余弦)を非常に近く近似することができ、サ
ブセクタをさらに二等分することによってサブセクタを
任意の所望される精度に近似することができる。
【0052】図2は、この発明に用いるための波形発生
ユニットの好ましい実施例の概略図である。
【0053】図2において、等式(4)の式を実現する
波形発生ユニット20が示される。入力22はステップ
角Bの初期値を関数発生器24に与え、それはライン2
6上で出力(1−cosB)を与える。関数発生器24
は、既知のステップ角Bのような入力を受取ってそこか
ら値(1−cosB)を発生する装置の任意の公知の態
様であってもよい。つまり、それは、リードオンリメモ
リ(ROM)もしくはランダムアクセスメモリ(RA
M)、または正弦波発生ユニット、または適当な正弦値
を発生し得る当業者には公知の任意のほかのユニットを
含んでもよい。ライン26は、関数発生器24からの出
力を、ライン27を介して先頭の零検出ユニット28
に、およびシフトユニット30に与える。
【0054】図2に示される実施例は、十進表現で波形
発生ユニット20内の数を記憶し処理することを目的と
して、先頭の零を検出する。当然のことながら、ほかの
表現、記憶、および処理フォーマットは、符号ビット、
および符号ビットの値に従って先頭の1または複数の零
を検出するような、いくらか異なる桁調整法を必要とす
る。値表現法に適当な任意の桁調整法が、この発明に適
用可能であり利用可能であるとして考えられる。複数の
零検出をここで例示的役割において説明する。
【0055】先頭の零検出ユニット28は、ライン2
6、27を介して関数発生器24から先頭の零検出ユニ
ット28に与えられる出力に検出される先頭の零の数m
を示す出力をライン32で与える。先頭の零の数mはラ
イン34を介してシフトユニット30に与えられ、シフ
トユニット30はライン26を介して関数発生器24か
ら受取った出力を桁調整するために2m の2進乗算を実
行すべく位をm個分だけ左に移動させる。したがって、
ライン26上の出力値(1−cosB)の桁調整された
値2m (1−cosB)は、ライン36上で乗算器38
に与えられる。図1(a)および図2を併せて考慮する
と、図1(a)において半径16、18、19により表
現されるフェーザが反時計回りに回転すると、半径18
により表現される半径は半径16より後に生じ、図1
(a)において単位円11に沿ってステップする際に次
に生ずるフェーザは半径19により表現されることが注
目されるだろう。半径19は、値cos(A+B)によ
り表現される点で単位円11と交差する。したがって、
値cos(A+B)を表わす、図2の波形発生ユニット
20の出力40を考慮すると、ライン41を介して値c
os(A+B)を受取る遅延ユニット42はライン43
上で値cosAを発生するが、これは、フェーザがステ
ップ角Bで測定される増分の分だけ単位円11を跳び回
る際にcosAはフェーザの単位円11との交差の1つ
前の値であるためである。値cosAを表わすライン4
3上の信号は、遅延ユニット44に入力として、乗算器
38に入力として、および桁調整ユニット46に与えら
れる。桁調整ユニット46は、2による2進乗算を実行
するために、ライン43上で運ばれる信号の桁を左に1
桁移動させる。したがって、ライン47上の信号は入力
ライン45上にある信号の2倍に等しい。つまり、ライ
ン47は値2cosAを運ぶ。ライン47はその値(2
cosA)を入力として加算器48に与える。
【0056】ライン36上で運ばれる信号は、値2
m (1−cosB)を表し、乗算器38に第2の入力と
して与えられる。乗算器38は出力ライン50上で値2
m (cosA(1−cosB))を表わす信号を発生
し、ライン50上のこの信号はシフトユニット52に入
力として与えられる。シフトユニット52は、乗算器3
8からライン50を介して受取られた信号を再び桁調整
するために、位を右にm個分移動させる(mは先頭の零
検出ユニット28により検出された先頭の零の数であ
る)。シフトユニット52は出力ライン54上で値co
sA(1−cosB)を表わす信号を発生し、その値は
桁調整ユニット56に入力として与えられる。乗算器5
8は、桁調整ユニット56から受取った出力を量−1で
乗算して、値−2cosA(1−cosB)を表わす信
号を加算器60に与える。
【0057】遅延ユニット44はライン61上で、単位
円11上における次の先行するフェーザ交差である値c
os(A−B)を表わす信号を発生する(図1(a)参
照)。値cos(A−B)は乗算器62に与えられ、そ
れはその値を−1で乗算する。乗算器62はライン63
上で値−cos(A−B)を表わす信号を加算器60に
第2の入力として与える。
【0058】当然のことながら、波形発生ユニット20
の適当な動作のために、演算を適当に開始すべく、遅延
ユニット42はcos(−B)に初期化され、遅延ユニ
ット44は0に初期化されなければならない。
【0059】加算器60はライン64上で値−2cos
A(1−cosB)−cos(A−B)を表わす信号を
加算器48に与える。加算器48はライン47、64を
介して受取った入力の和[2cosA−2cosA(1
−cosB)−cos(A−B)]を表わす信号をライ
ン65上に与え、これは(等式(4)によると)値co
s(A+B)に等しい。値cosAを表わす信号はライ
ン66を介してライン43から出力68に発生される。
【0060】この発明の理解を容易にするために、同じ
要素は異なる図面においても同じ参照番号で識別され
る。
【0061】図3は、この発明に用いるための多項式ゼ
ロ交差検出ユニットの好ましい実施例の概略図である。
図3において、多項式ゼロ交差検出器69は、図2に関
連して説明された種類の波形発生ユニット20を図示し
含む。波形発生ユニット20は、値(1−cosB)を
表わす信号を有する入力26を受取る。波形発生ユニッ
ト20は、出力40で値cos(A+B)を発生し、出
力68で値cosAを発生する。
【0062】ライン70は値cos(A+B)をライン
40から多項式処理ユニット72に送る。多項式処理ユ
ニット72はライン70を介して値cos(A+B)を
受取る。多項式処理ユニット72は、ライン70上で受
取った値に対する多項式(好ましくは、この発明の本実
施例においては、線スペクトル対の多項式)を評価し
て、多項式処理ユニット72により処理されたその特定
の多項式の評価値を出力ライン74上で発生する。ライ
ン70を介して与えられた値に対し多項式処理ユニット
72により処理されたその特定の多項式の評価値は、符
号変化検出ユニット78の入力76に与えられる。遅延
ユニット80も多項式処理ユニット72からライン82
を介して出力を受取り、1つ前の時間中に多項式処理ユ
ニット72により処理された多項式の評価に対する評価
値を発生する。つまり、ライン84上における遅延ユニ
ット80の出力は、値cosAで多項式処理ユニット7
2により処理された多項式に対する評価値である。値c
osAでの多項式に対するこの評価値は、符号変化検出
ユニット78の入力86に与えられる。符号変化検出ユ
ニットは、符号変化検出信号をライン88を介してバッ
ファ90に送る。バッファ90は、ライン40を介して
値cos(A+B)を、およびライン68を介して値c
osAをさらに受取る。符号変化検出ユニット78によ
り符号変化が検出されると、ライン88を介してバッフ
ァ90に与えられる符号変化検出信号はバッファ90を
オンに切換える。バッファ90の出力92は値cos
(A+B)を表わす出力を発生し、バッファ90の出力
94は値cosAを表わす出力を発生する。符号変化検
出器78により符号変化が検出されて、符号変化検出信
号がライン88を介してバッファ90に与えられると、
出力92、94は更新される。別な言い方をすれば、符
号変化検出ユニット78が入力76および86で受取っ
た信号の間に符号変化を検出し、符号変化検出信号をラ
イン88を介して送ってバッファ90をオンにすると、
(ライン40上の)cos(A+B)および(ライン6
8上の)cosAの値はバッファ90を介して出力9
2、94にゲートされる。この結果、バッファ90から
出力92、94で与えられる信号は、多項式処理ユニッ
ト72により処理される多項式の0(つまり根)が値c
osAとcos(A+B)とで表わされる角Aと(A+
B)との間にあるようになる。
【0063】図4は、この発明に用いるための半角発生
ユニットの好ましい実施例の概略図である。図4におい
て、半角発生ユニット96は等式(32)の式を実現す
る。したがって、半角発生ユニット96の出力102は
下に示す値を表わす信号を運ぶ。
【0064】1−cos(B/2n+1 ) この信号はライン104を介して遅延ユニット100に
さらに与えられる。遅延ユニット100はその出力ライ
ン106で次の値を表わす信号を与える。
【0065】1−cos(B/2n ) 値(1−cosB)を表わすリセット値が遅延ユニット
100にライン98を介して随時与えられる。ライン1
06上で運ばれる出力は桁調整ユニット108に与えら
れ、それはライン106を介して受取った信号の4によ
る除算を実行するために数を右に2つの位の分だけ移動
する。したがって、ライン110上で運ばれる桁調整ユ
ニット108の出力は次の値を表わす信号である。
【0066】(1−cos(B/2n ))/4 この信号は、ライン112を介して先頭の零検出ユニッ
ト114に与えられ、ライン116を介してシフトユニ
ット118に与えられ、ライン120を介して加算ユニ
ット122に与えられる。先頭の零検出ユニット114
は、出力ライン124で、ライン112を介して受取っ
た値に検出される先頭の零の数であるmを表わす信号を
発生する。前に先頭の零検出について論じた際に説明さ
れたように、所与のフォーマットで表現される数の桁調
整に適当な任意の桁調整装置を先頭の零検出ユニット1
14の代わりに用いてもよい。
【0067】値mは、ライン126を介してシフトユニ
ット118に、およびライン128を介して桁調整ユニ
ット130に与えられる。シフトユニット68からライ
ン132上で発生される出力が次の値を表すように量2
m による乗算を行なうために、シフトユニット118は
ライン116を介して受取った信号に含まれる数を左に
m個分だけ位を移動する。
【0068】2m ((1−cos(B/2n ))/4) 桁調整ユニット130は、2による乗算を実行してライ
ン134上で値2mを表わす信号を発生するために、1
つの位の分だけ左に移動を行なう。値2mはライン13
4を介してシフトユニット136に与えられる。ライン
132上で運ばれる信号は二乗ユニット138に与えら
れる。二乗ユニット138はライン140上で次の値を
表わす出力信号を発生する。
【0069】 22m((1−cos(B/2n ))/4)2 この信号はライン140を介してシフトユニット136
に与えられ、シフトユニット136は、次の値で除算さ
れる、ライン140を介して受取った値を表わす出力信
号をライン142上で発生する。
【0070】 22m:((1−cos(B/2n ))/4)2 桁調整ユニット144は、出力ライン146上で桁調整
ユニット144から加算ユニット122に運ばれる信号
が次の値を表わすよう2による除算を実行するために、
ライン142を介して受取った信号の数を右に1桁分だ
け移動する。
【0071】 (1/2)((1−cos(B/2n ))/4)2 加算ユニット122は出力ライン148上で次の値を発
生する。
【0072】(1/2)((1−cos(B/2n ))
/4)2 +((1−cos(B/2 n ))/4) 等式(31)から既知であるように、これは1−cos
(B/2n+1 )に近似的に等しい。
【0073】図5は、この発明に用いるための角二等分
ユニットの好ましい実施例の概略図である。図5におい
て、角二等分ユニット150は等式(22)の式を実現
する。角二等分ユニット150は、図3に示される多項
式ゼロ交差検出ユニット69の出力92、94との接続
に適当な2つの入力152、154を受取る。好ましく
は、入力152は値cos(A+B)を表わす信号を受
取り、入力154は値cosAを表わす信号を受取る。
入力152、154の両方は加算ユニット156に与え
られる。加算ユニット156は、値cos(A+B)+
cosAを表わす信号をライン158上に発生する。こ
の信号は桁調整ユニット160に与えられる。桁調整ユ
ニット160はライン158上で与えられた信号に含ま
れる数を右に1つの位分だけ移動し、それにより、桁調
整ユニット160がライン162上で次の値を表わす信
号を発生するよう、2による2進除算を行なう。
【0074】(cos(A+B)+cosA)/2 ライン162は乗算器164に接続される。乗算器16
4への第2の入力はライン166を介して与えられる。
ライン166は次の値を表わす信号を運ぶ。 1+(1−cos(B/2)) したがって、乗算器164からの出力ライン168は以
下の値を表わす信号を運ぶ。 ((cos(A+B)+cosA)/2))・(1+
(1−cos(B/2))) 等式(22)に従うと、この値は次の値に等しい。 cos(A+(B/2)) 図6はこの発明の装置の好ましい実施例の概略図であ
る。
【0075】図6においては、波形発生ユニット20
(図2)を含む多項式ゼロ交差検出器69(図3)と、
半角発生ユニット96(図4)と、遅延ユニット172
と、スイッチ174、176、178とを含む、根決定
装置170が示される。根決定装置170にさらに含ま
れるのは、角二等分ユニット150(図5)と、多項式
処理ユニット180、182、184と、ゼロ交差検出
器186、188と、選択論理ユニット190と、選択
ユニット192とである。
【0076】入力は根決定装置170にライン194を
介して値1−cosBを表わす信号の形式で与えられ
る。この入力信号は、多項式ゼロ交差検出器69にある
波形発生器20にライン26を介して与えられ、さら
に、ライン98とスイッチ178の極198を介して半
角発生ユニット96にも与えられる。
【0077】半角発生ユニット96は値1−cos(B
/2n+1 )を表わす信号をライン102上で発生し、そ
の信号を遅延ユニット172と角二等分ユニット150
の入力214とに与える。遅延ユニット172はライン
200上で値1−cos(B/2n )を表わす信号を発
生し、その値をスイッチ178の極202に与える。
【0078】多項式ゼロ交差検出器69は、その出力9
2で値cos(A+B)を表わす信号を与え、その値を
スイッチ174の極204に与える。多項式ゼロ交差検
出器69は、その出力94上に値cosAを表わす信号
をさらに発生し、その信号をスイッチ176の極206
に与える。当然のことながら、図3に関連する多項式ゼ
ロ交差検出器69の説明を想起すると、多項式ゼロ交差
検出器69は、出力92、94上で発生された信号によ
り表現される値が多項式ゼロ交差検出器69にある多項
式処理ユニット72(図3)により処理される線スペク
トル対の多項式の0の解を間に囲むことを保証する。
【0079】スイッチ174、176、178は、第1
の向きで根決定装置170の初期セットアップに対応
し、第2の向きで根決定装置170の細分化に対応する
ように構成される。したがって、スイッチ174が極2
03を極204と接続し、かつスイッチ176が極20
5を極206と接続し、かつスイッチ178が極201
を極198と接続すると、根決定装置170は初期/リ
セット動作のために構成される。初期/リセット動作構
成では、出力92上の信号は選択ユニット192に選択
ユニット入力210で与えられ、出力94上の信号は選
択ユニット192の選択ユニット入力212に与えられ
る。同様に、初期/リセット動作構成では、値1−co
sBを表わす、ライン98上で運ばれる入力は半角発生
ユニット96に与えられる。
【0080】半角発生ユニット96によりライン102
上で発生される信号は、ライン103を介して角二等分
ユニット150の入力214に与えられる。角二等分ユ
ニット150はその出力168(図5)で値cos(A
+(B/2))を表わす信号を与え、それは選択ユニッ
ト192の選択ユニット入力213に与えられる。
【0081】出力92が極203、204を介して選択
ユニット入力210に接続され、かつ出力94が極20
5、206を介して選択ユニット入力212に接続され
る初期/セットアップ動作構成では、選択ユニット19
2は、量cos(A+B)を表わす入力信号を、セクタ
(たとえば図1(a)のセクタ15)の上限Up として
その出力216に与えるために選択し、選択ユニット1
92は、選択ユニット入力212からの量cosAを表
わす信号を、図1(a)のセクタ15のようなセクタの
下限Lp を表わすべくその出力218に与えるために選
択する。このような初期/セットアップ動作構成におい
ては、選択ユニット192はその入力213に現れる信
号をその出力216、218に与えるためには考慮しな
い。
【0082】根の標定の初期のまたは粗い解が(たとえ
ば図1(a)のセクタ15のような)セクタをさらに二
等分することなく十分である限り、根決定装置170は
その出力216,218のための上限Up および下限L
p 出力を決定するのに角二等分ユニット150を要しな
い。根決定装置170による上限Up および下限Lp
より確立された最初のセクタ15の初期決定に続いて、
パラメータの次の反復が発生して処理され、根決定装置
170がセクタ15、17(図1(a))として確立さ
れる増分で単位円11を「跳び回る」ので根決定装置1
70はその初期/リセット動作構成の状態のままであ
る。これは、単位円上における根の標定の粗い(または
最初の分割の)評価で十分であり、単位円11上におい
てセクタ15(図1(a))をさらに細分化して根の位
置をより微細に決定する必要がない場合にも当てはま
る。
【0083】単位円11上において根をより正確に標定
するためにセクタ15のより微細な細分化が必要とされ
る場合には、スイッチ174は極203を極220に接
続するように向きを変えられ、スイッチ176は極20
5を極222に接続するように向きを変えられ、スイッ
チ178は極201を極202と接続するように向きを
変えられる。このような細分化動作構成においては、上
限Up はフィードバックライン224とライン226と
を介して角二等分ユニット150の入力228に与えら
れるよう、角二等分ユニット150は根決定装置170
に作動的に含まれる。同様に、下限Lp はフィードバッ
クライン230とライン232とを介して角二等分ユニ
ット150の入力234に与えられる。さらに、遅延ユ
ニット172からの入力はライン200を介しDイッチ
178を介して半角発生ユニット96の入力に与えられ
る。
【0084】さらに、ライン226は上限Up を多項式
処理ユニット180に与え、ライン232は下限Lp
多項式処理ユニット184に与え、角二等分ユニット1
50からの出力168(cos(A+(B/2))を表
わす)はライン236を介して多項式処理ユニット18
2に与えられる。多項式処理ユニット180、182、
184は好ましくは、それらのそれぞれの入力ライン2
26、236、232を介して与えられる値に対して根
決定装置170により根が求められる多項式に評価値を
各々が与えるという点において、多項式処理ユニット7
2(図3)と同様である。したがって、根決定装置17
0により根が求められる多項式に対する評価値は、ライ
ン226を介して多項式処理ユニット180により受取
られる値に対しては、ゼロ交差検出器186への出力ラ
イン240上に与えられる。入力236を介して多項式
処理ユニット182により受取られる値に対しては、根
が求められる多項式に対する評価値はゼロ交差検出器1
86およびゼロ交差検出器188への出力242上に与
えられる。同様に、入力232を介して与えられる値に
対しては、根が求められる多項式に対する評価値はゼロ
交差検出器188への出力ライン244上に与えられ
る。
【0085】ゼロ交差検出器180はライン246を介
して選択論理ユニット190に出力を与え、ゼロ交差検
出器188はライン248を介して選択論理ユニット1
90に出力を与える。したがって、選択論理ユニット1
90は、ライン246、248を介して、(ライン24
6を介して)値cos(A+B)とcos(A+(B/
2))との間にゼロ交差が生じたか、または(ライン2
48を介して)値cosAとcos(A+(B/2))
との間にゼロ交差が生じたかを示す表示を受取る。つま
り、選択論理ユニット190は、ゼロ交差を含む区間、
つまり下限cos(A+(B/2))と上限cos(A
+B)との間の上側の半セクタ、または下限cosAと
上限cos(A+(B/2))との間の下側の半セクタ
を規定するために値を選択する。どちらの半セクタがゼ
ロ交差を含むかを示す信号は、選択論理ユニット190
によりライン250を介して選択ユニット192への入
力252に与えられる。
【0086】選択ユニット192は、(1)ゼロ交差が
cosAとcos(A+(B/2))とを境界とする下
側の半セクタに生じたことを選択論理ユニット190か
らのライン250を介した出力が示す場合には、(出力
216上の)上限Up が入力213を介して受取った値
cos(A+(B/2))にセットされかつ(出力21
8上の)下限Lp が入力212を介して受取った値co
sAにセットされるセクタを定義するか、または(2)
値cos(A+(B/2))とcos(A+B)とを境
界とする上側半セクタにゼロ交差が生じたことを示す信
号を選択論理ユニット190が選択ユニット192にラ
イン250を介して出力する場合には、上限Up が入力
210を介して受取られた値cos(A+B)にセット
されかつ下限Lp が入力213を介して受取られた値c
os(A+(B/2))にセットされるセクタを定義す
る論理を含む。
【0087】単位円11上において根の位置を決定する
のにさらなる精度の向上が必要とされる場合には、遅延
ユニット172はライン200とスイッチ178とを介
して半角発生ユニット96の入力に1−cos(B/2
n )を表わす信号を送る。半角発生ユニット96はライ
ン102、103を介して角二等分ユニット150の入
力214に1−cos(B/2n+1 )を表わす信号を与
える。角二等分ユニット150は入力214で受取った
入力を用いてセクタ15をさらに二等分し、それによっ
て、各半セクタは、そこで細分化された、上限Up と下
限Lp とを有する新たに規定されるセクタとしてここで
再確立される。ゼロ交差が、新たに規定されたセクタの
1つの上側半セクタにあるか(選択論理190へのライ
ン248)または上側の半セクタにあるか(選択論理ユ
ニット190のライン246)が判断される。選択ユニ
ット192は、ゼロ交差を含む半セクタを、次の二等分
の反復のための次の新たに規定されるセクタとして処理
を続行する。
【0088】図7は、この発明に用いるための波形発生
ユニットの代替的実施例の概略図である。
【0089】特定的には、図7は、角AおよびBが十分
に小さく、量cosAまたはcosBの頭の9が量(1
−cosA)または(1−cosB)を代わりに用いる
ことが有用であると示す際に、根決定演算に必要な値を
表わすのに用いられるすべての数字が有効数字であるこ
とを保証するためにこの発明において用いるための波形
発生ユニットを示す。こうして、図7は等式(28)を
実現して、この発明の実現のために小さな角の増分に対
して波形発生器を正確に構成させる。
【0090】図7において、波形発生ユニット260は
ライン262上で量(1−cosB)を表わす入力を受
取る。ライン262を介して受取られた入力は、ライン
264を介して先頭の零検出ユニット266に、かつラ
イン268を介して加算ユニット270に与えられる。
先頭の零検出ユニット266は、ライン272上で、ラ
イン264を介して受取られた入力に検出される先頭の
零の数mを表わす出力を発生する。先頭の零検出につい
て前に説明したように、先頭の零検出ユニット266
は、使用される数のフォーマットに適当な任意の桁調整
装置で置換えられてもよい。mを表わす信号は、ライン
274を介して桁調整ユニット276に与えられ、かつ
ライン278を介して桁調整ユニット280に与えられ
る。
【0091】入力ライン262で与えられる入力信号は
桁調整ユニット276に与えられて、桁調整ユニット2
76はライン262を介して受取った信号が2m 倍され
たものを表わす信号をライン282上に与える。
【0092】波形発生ユニット260の出力284で与
えられる出力信号は量1−cos(A+B)を表わす信
号であり、出力286で与えられる出力信号は量1−c
osAを表わす信号である。遅延ユニット288は出力
284で与えられる信号をフィードバックライン290
を介して受取るので、遅延ユニット288からライン2
92上に与えられる出力信号は量1−cosAを表わす
信号である。この信号は、遅延ユニット294と、乗算
器296と、ライン311を介して出力286とに与え
られる。当然のことながら、遅延ユニット288、29
4は、波形発生ユニット260の適当な動作を保証する
ように適当に初期化されなければならない。
【0093】遅延ユニット294は出力ライン298上
で量1−cos(A−B)を表わす信号を発生し、その
信号は乗算器300に与えられる。乗算器300は量−
1による乗算を行なう。乗算器296は、ライン292
を介して受取った値(つまり1−cosA)をライン2
82を介して受取った値(つまり2m (1−cos
B))を掛けて乗算して、ライン302上に量2m (1
−cosA)(1−cosB)を表わす信号を発生す
る。乗算器303はライン302を介して受取った値を
量−1で乗算して、ライン305上に量−2m (1−c
osA)(1−cosB)を表わす信号を発生する。
【0094】乗算器300はライン304上に量−(1
−cos(A−B))を表わす信号を発生する。ライン
304上で運ばれる信号は加算ユニット306に与えら
れる。ライン305上で運ばれる信号は桁調整ユニット
280に与えられる。桁調整ユニット280は、ライン
308上で、ライン302を介して受取られた信号が2
m で除算されたものを表わす信号を与えるので、桁調整
ユニット280はライン308上で値−(1−cos
A)(1−cosB)を表わす信号を発生し、この信号
は加算ユニット270に与えられる。1−cosAを表
わす、ライン292上で運ばれる信号は、ライン309
を介して加算ユニット270にさらに与えられる。加算
ユニット270はライン310上で次の値を表わす信号
を発生する。 −(1−cosA)(1−cosB)+(1−cos
A)+(1−cosB) ライン310上で運ばれる信号は、ライン310を介し
て受取られた信号を2倍にするために、桁調整ユニット
312に与えられる。桁調整ユニット312はライン3
14上で次の値を表わす信号を発生する。 2((1−cosA)−(1−cosA)(1−cos
B)+(1−cosB)) ライン314上で運ばれる信号は加算ユニット306に
与えられ、加算ユニット306は出力ライン284上で
次の量を表わす信号を発生する。 2((1−cosA)−(1−cosA)(1−cos
B)+(1−cosB))−(1−cos(A−B)) 等式(28)から、ライン284上の信号により表わさ
れる量は値1−cos(A+B)に等しいことは既知で
ある。
【0095】図8はこの発明の方法の好ましい実施例を
示すフロー図である。図8において、この方法はブロッ
ク320の「START」から開始し、カウンタnはブ
ロック322で0にセットされる。値cosAおよびc
os(A+B)はブロック324で計算され(もしくは
記憶装置から検索され、またはそうでない場合には決定
され)て、2つの値(cosA=Xn-1 およびcos
(A+B)=Nn )の各々に対する多項式G(X)に対
する解を決定するのにブロック326で用いられる。ブ
ロック328によって、Xn-1 とXn との間の区間にお
いて多項式G(X)の値に符号変化が生じたか否かの問
合せがなされる。
【0096】符号変化が全く生じていない場合には、そ
こで調査される区間には根は全く存在せず、「No」分
岐330がとられて判断ブロック332に進み、そこで
単位円11(図1(a))上のすべての区間がチェック
された否かのチェックがなされる。
【0097】すべての区間がチェックされている場合に
は、「Yes」分岐334がとられて「END」336
に進む。すべての区間がチェックされていない場合に
は、判断ブロック332から「No」分岐338がとら
れて、カウンタnはブロック340で増分されて、新し
い区間Xn-1 、Xn の再計算のために分岐342を介し
てブロック324にフィードバックされる。対象の区間
における符号変化の存在について判断ブロック328に
おける応答が肯定的である場合には、この方法は「Ye
s」分岐344を介して判断ブロック346に進み、そ
こで、判断ブロック328で発見された根の位置を決定
するのにより良い精度が必要であるか否かの問合せがな
される。これ以上の精度が必要でない場合には、「N
o」分岐348がとられて、機能ブロック350に進
み、それは、根(Xn-1 ,Xn )を含む区間の出力を実
行し、次いで単位円11上のすべての区間がチェックさ
れたか否かを判断するために分岐352を介して判断ブ
ロック332に進む。これに続く判断および動作は、判
断ブロック332によりなされた問合せに対する返答に
関連して上述したように生ずる。
【0098】さらなる精度が必要であると判断ブロック
346で判断された場合には、「Yes」分岐354が
とられる。カウンタpは、ブロック356でセットさ
れ、分岐358を介してブロック360に与えられる。
ブロック360で、上限Up はXn と等しくセットさ
れ、下限Lp はXn-1 に等しくセットされ、半角増分H
p は最初はp=1で1−cos(B/2p )に等しく
セットされる。これらの値は分岐362を介してブロッ
ク364に与えられる。ブロック364は等式(22)
を実現し、ここで、上限Up の値は値cos(A+B)
に等しく、下限Lpの値は値cosAに等しい。ブロッ
ク364で示される値Mp は、ブロック364で扱われ
る特定のセグメントの中点値であり、値cos(A+
(B/2))に等しい。ブロック360、364で計算
された値を用いて、ブロック366は、それらの値に対
する多項式G(X)を評価して、評価値を判断ブロック
368に与える。
【0099】判断ブロック368は、下限Lp と中点値
p との間の区間に符号変化があるか否かを判断する。
そのような符号変化がある場合には、多項式G(X)の
根は、ブロック324において決定されXn-1 、Xn
境界とするセクタの区間Lp、Mp にある下側半セクタ
にある。新たに規定されるセクタに対し、セクタの考え
られ得る次の二等分のための次の反復セクタ限界がブロ
ック372で確立されるよう「Yes」分岐370がと
られ、新たに規定される下限Lp+1 はもとの下限Lp
セットされ、新たに規定される上限Up+1 は中点値Mp
にセットされる。これらのあらたに規定される極限値L
p+1 、Up+1 は判断ブロック374に与えられて、これ
以上の精度が必要であるか否かの問合せがなされる。こ
れ以上の精度が必要でない場合には、「No」分岐37
6がとられてブロック350に進み、そこで、(新たに
規定された下限Lp+1 と新たに規定された上限Up+1
により今規定された)根を含む区間が出力され、この方
法はすべての区間がチェックされたか否かを問合せるた
めに(判断ブロック332)、分岐352を介して進
む。この後の判断および動作は、判断ブロック332に
よりなされる問合せに対する返答に関連して前述したよ
うに生ずる。
【0100】さらに精度が要求される場合には、「Ye
s」分岐378がとられてブロック380に進み、そこ
で、精度の次の反復(つまり、ブロック372で確立さ
れた、新たに規定されたセクタの次の二等分)のための
半角増分HAp+1 が計算されて等式(32)を実現す
る。新たに計算された半角増分区HAp+1 は新しい中点
値Mp の計算をするために分岐382を介してブロック
364に与えられる。新しい下限Lp (ブロック372
で決定される)、新しい中点値Mp (ブロック364で
決定される)、および新しい上限Up (ブロック372
で決定される)に対し、多項式G(X)の評価値の決定
がブロック366で行なわれる。判断ブロック374に
よりなされる問合せに対する応答が否定となって、根の
位置決定において十分な精度が達成されたことを示し、
したがってこの方法が前述したように判断ブロック37
4から「No」分岐376を介して進むまで、この方法
は、このループ(判断ブロック368からブロック37
2、判断ブロック374、ブロック380、ブロック3
64、およびブロック366まで)を継続して実行する
だろう。
【0101】区間Lp ,Mp に符号変化が全く生じてい
ないと判断ブロック368が判断した場合には、「N
o」分岐384がとられて判断ブロック368からブロ
ック386に進む。ブロック386において、新たに規
定される下限Lp+1 は中点値M p にセットされ、新たに
規定される上限Up+1 は上限Up にセットされる。これ
らの新たに規定される極限Lp+1 、Up+1 は、ブロック
360で規定されたセクタの上側半セクタである、ブロ
ック386により確立される新たに規定されるセクタの
限界を定める。ブロック386はこれらの新たに規定さ
れた極限値を分岐388を介して判断ブロック374に
与え、この方法はこの後前述したように続行する。
【0102】与えられた詳細な図面および特定例により
発明の好ましい実施例が説明されてきたが、これらは例
示のためであって、この発明の装置および方法は開示さ
れる詳細および条件そのものに限定されるものではな
く、前掲の特許請求の範囲に定義されるこの発明の精神
から逸脱することなくそこにさまざまな変更がなされて
もよい。
【0103】
【数1】
【0104】
【数2】
【0105】
【数3】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、線スペクトル対の式の根を標定する
ために単位円を「跳び回る」のに用いられる角および値
の概略図である。(b)は、セクタの境界角の余弦を与
えられる該セクタの二等分角の余弦を近似するのに用い
られる角および値の概略図である。
【図2】この発明に用いるための波形発生ユニットの好
ましい実施例の概略図である。
【図3】この発明に用いるための多項式ゼロ交差検出ユ
ニットの好ましい実施例の概略図である。
【図4】この発明に用いるための半角発生ユニットの好
ましい実施例の概略図である。
【図5】この発明に用いるための角二等分ユニットの好
ましい実施例の概略図である。
【図6】この発明の装置の好ましい実施例の概略図であ
る。
【図7】この発明に用いるための波形発生ユニットの代
替的実施例の概略図である。
【図8】この発明の方法の好ましい実施例を示すフロー
図である。
【符号の説明】
20 波形発生ユニット 69 多項式ゼロ検出ユニット 96 半距離発生ユニット 150 角二等分ユニット 170 根決定装置 192 選択ユニット
フロントページの続き (72)発明者 サフダー・エム・アシャー アメリカ合衆国、78750 テキサス州、オ ースティン、クィル・リーフ・コーブ、 7010 (72)発明者 マーク・エイ・アイルトン アメリカ合衆国、78739 テキサス州、オ ースティン、ロックスベリー・レーン、 6005

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単位円上で線スペクトル対の式の複数の
    根を標定するための装置であって、 波形発生ユニットを備え、前記波形発生ユニットは、前
    記単位円上に第1の位置を標定するための初期値の表現
    を受取るための第1の入力を有し、かつ前記単位円上に
    弧距離を規定するためのステップ値の表現を受取るため
    の第2の入力を有し、前記波形発生ユニットは前記単位
    円上に複数の区間を発生し、前記複数の区間の各区間は
    下限と上限とを有し、前記複数の区間は初期区間と複数
    の後続区間とを含み、前記初期区間の前記下限は前記初
    期値であり、前記初期区間の前記上限は前記単位円上に
    おいて前記初期値から前記弧距離の分だけ移動され、前
    記複数の後続区間の各それぞれの後続区間はそれのそれ
    ぞれの下限が前記複数の区間の次の先行区間の前記上限
    と一致し、各前記それぞれの後続区間はそのそれぞれの
    上限が前記単位円上においてそのそれぞれの下限から前
    記弧距離の分だけ移動され、前記装置はさらに、 前記波形発生ユニットに結合される多項式ゼロ検出ユニ
    ットを備え、前記多項式ゼロ検出ユニットは前記複数の
    区間を受取って前記複数の区間の各前記それぞれの区間
    の少なくとも前記上限と前記下限とに対して前記線スペ
    クトル対の式を評価し、前記線スペクトル対の式が前記
    複数の区間の特定区間内で符号を変化させると前記多項
    式ゼロ検出ユニットは前記複数の根のそれぞれの根の存
    在を認識し、前記多項式ゼロ検出ユニットは各前記特定
    区間を解区間として指定し、前記多項式ゼロ検出ユニッ
    トは各前記解区間の前記下限と前記上限とを発生する、
    単位円上で線スペクトル対の式の複数の根を標定するた
    めの装置。
  2. 【請求項2】 前記装置はさらに、 前記波形発生ユニットの前記第2の入力に結合される半
    距離発生ユニットを備え、前記半距離発生ユニットは半
    弧距離を発生し、前記半弧距離は前記弧距離の半分であ
    り、前記装置はさらに、 前記半距離発生ユニットと結合されかつ前記多項式ゼロ
    検出ユニットと結合される角二等分ユニットを備え、前
    記角二等分ユニットは前記解区間を受取りかつ前記半弧
    距離を受取り、前記角二等分ユニットは下側の微細解区
    間と上側の微細解区間とを規定する二等分演算を実行
    し、前記下側の微細解区間は下側の微細下限が前記解区
    間の前記下限にありかつ下側の微細上限が前記単位円上
    において前記下側の微細下限から前記半弧距離の分だけ
    移動され、前記上側の微細解区間は上側の微細上限が前
    記解区間の前記上限にありかつ上側微細下限が前記単位
    円上において前記上側の微細上限から前記半弧距離の分
    だけ移動され、前記装置はさらに、 前記角二等分ユニットと前記多項式ゼロ検出ユニットと
    に結合される選択ユニットを備え、前記選択ユニット
    は、前記それぞれの根が前記下側の微細解区間に標定さ
    れるかまたは前記上側の微細解区間に標定されるかを示
    すよう適当に下限出力と上限出力とを発生する、請求項
    1に記載の単位円上で線スペクトル対の式の複数の根を
    標定するための装置。
  3. 【請求項3】 前記半距離発生ユニットと前記角二等分
    ユニットとは、各解区間を連続する上側微細解区間と連
    続する下側微細解区間とに反復して二等分するために前
    記二等分演算をうまく行なうよう協働し、前記それぞれ
    の根は前記連続する上側微細解区間と前記連続する下側
    微細解区間とのうちの1つに標定され、前記弧長の所定
    の所望される精度が連続する微細解区間に含まれるまで
    前記連続する二等分演算は反復して行なわれる、請求項
    2に記載の単位円上で線スペクトル対の式の複数の根を
    標定するための装置。
  4. 【請求項4】 前記初期値は前記単位円上において角変
    位の正弦値で表わされ、前記ステップ値は前記単位円上
    でステップ角変位の正弦値で表わされる、請求項1に記
    載の単位円上で線スペクトル対の式の複数の根を標定す
    るための装置。
  5. 【請求項5】 前記初期値は前記単位円上において角変
    位の正弦値で表わされ、前記ステップ値は前記単位円上
    でステップ角変位の正弦値で表わされる、請求項2に記
    載の単位円上で線スペクトル対の式の複数の根を標定す
    るための装置。
  6. 【請求項6】 単位円上で線スペクトル対の式の複数の
    根を標定するための方法であって、 前記単位円上に第1の位置を標定するための初期値の表
    現を受取るステップと、 前記単位円上で弧距離を規定するためのステップ値の表
    現を受取るステップと、 前記単位円上で複数の区間を発生するステップとを含
    み、前記複数の区間の各区間は下限と上限とを有し、前
    記複数の区間は初期区間と複数の後続区間とを含み、前
    記初期区間の前記下限は前記初期値であり、前記初期区
    間の前記上限は前記単位円上において前記初期値から前
    記弧距離の分だけ移動され、前記複数の後続区間の各そ
    れぞれの後続区間はそのそれぞれの下限が前記複数の区
    間の次の先行区間の前記上限と一致し、各前記それぞれ
    の後続区間はそのそれぞれの上限が前記単位円上におい
    てそのそれぞれの下限から前記弧距離の分だけ移動さ
    れ、前記方法はさらに、 前記複数の区間の各前記それぞれの区間の少なくとも前
    記上限および前記下限に対して前記線スペクトル対の式
    を評価するステップと、 前記線スペクトル対の式が前記複数の区間の特定区間内
    で符号を変化させると前記複数の根のそれぞれの根の存
    在を認識するステップと、 各前記特定区間を解区間として指定するステップと、 各前記解区間の前記下限と前記上限とを発生するステッ
    プとを含む、単位円上で線スペクトル対の式の複数の根
    を標定するための方法。
  7. 【請求項7】 前記方法はさらに、 半弧距離を発生するステップを含み、前記半弧距離は前
    記弧距離の半分であり、前記方法はさらに、 下側の微細解区間と上側の微細解区間とを規定する二等
    分演算を実行するステップを含み、前記下側の微細解区
    間は下側の微細下限が前記解区間の前記下限にありかつ
    下側の微細上限が前記単位円上において前記下側の微細
    下限から前記半弧距離の分だけ移動され、前記上側の微
    細解区間は上側の微細上限が前記解区間の前記上限にあ
    りかつ上側の微細下限が前記単位円上において前記上側
    の微細上限から前記半弧距離の分だけ移動され、前記方
    法はさらに、 前記それぞれの根が前記下側の微細解区間に標定される
    かまたは前記上側の微細解区間に標定されるかを示すた
    めに下限出力と上限出力とを適当に発生するステップを
    含む、請求項6に記載の単位円上で線スペクトル対の式
    の複数の根を標定するための方法。
  8. 【請求項8】 前記方法はさらに、 各解区間を連続する上側の微細解区間と連続する下側の
    微細解区間とに反復して二等分するために前記二等分演
    算をうまく実行するステップを含み、前記それぞれの根
    は前記連続する上側の微細解区間と前記連続する下側の
    微細解区間とのうちの1つに標定され、前記弧長の所定
    の所望される精度が連続する微細解区間に含まれるまで
    前記連続する二等分演算は反復して行なわれる、請求項
    7に記載の単位円上で線スペクトル対の式の複数の根を
    標定するための方法。
  9. 【請求項9】 前記初期値は前記単位円上において角変
    位の正弦値で表わされ、前記ステップ値は前記単位円上
    でステップ角変位の正弦値で表わされる、請求項6に記
    載の単位円上で線スペクトル対の式の複数の根を標定す
    るための方法。
  10. 【請求項10】 前記初期値は前記単位円上において角
    変位の正弦値であらわされ、前記ステップ値は前記単位
    円上でステップ角変位の正弦値で表わされる、請求項7
    に記載の単位円上で線スペクトル対の式の複数の根を標
    定するための方法。
  11. 【請求項11】 単位円上で線スペクトル対の式の複数
    の根を標定するための装置であって、 前記単位円上の複数の区間の各それぞれの区間に対する
    下限値と上限値とを発生するための波形発生手段を備
    え、前記複数の区間は隣接し、各前記それぞれの区間は
    所定の弧長の限界を定め、前記装置はさらに、 前記波形発生手段に結合され、前記根を検出するための
    根検出手段を備え、前記根検出手段は、前記下限値と前
    記上限値とを受取り、各前記それぞれの区間のための少
    なくとも前記下限値と前記上限値とに対する前記線スペ
    クトル対の式に対する評価値を決定し、前記評価値が前
    記特定のそれぞれの区間内で符号を変化させると前記根
    検出手段は特定の前記それぞれの区間を解区間として指
    定し、前記根検出手段は各前記解区間の前記下限値と前
    記上限値とを発生する、単位円上で線スペクトル対の式
    の複数の根を標定するための装置。
  12. 【請求項12】 前記装置はさらに、 前記波形発生手段に結合され、半導体弧距離を発生する
    ための半距離発生手段を備え、前記半弧距離は前記弧距
    離の半分であり、前記装置はさらに、 前記半距離発生手段に結合されかつ前記根検出手段に結
    合され、前記解区間と前記半弧距離を受取って下側の微
    細解区間と上側の微細解区間とを規定する二等分演算を
    行なうための角二等分手段を備え、前記下側の微細解区
    間は下側の微細下限が前記解区間の前記下限にありかつ
    下側の微細上限が前記単位円において前記下側の微細下
    限から前記半弧距離の分だけ移動され、前記上側の微細
    解区間は上側の微細上限が前記解区間の前記上限にあり
    かつ上側の微細下限が前記単位円において前記上側の微
    細上限から前記半弧距離の分だけ移動され、前記装置は
    さらに、 前記角二等分手段と前記根検出手段とに結合され、前記
    それぞれの根が前記下側の微細解区間に標定されるかま
    たは前記上側の微細解区間に標定されるかを示すよう適
    当に下限出力と上限出力とを発生するための選択手段を
    備える、請求項11に記載の単位円で線スペクトル対の
    式の複数の根を標定するための装置。
  13. 【請求項13】 前記半距離発生手段と前記角二等分手
    段とは、各解区間を連続する上側微細解区間と連続する
    下側微細解区間とに反復して二等分するために前記二等
    分演算をうまく行なうよう協働し、前記それぞれの根は
    前記連続する上側微細解区間と前記連続する下側微細解
    区間とのうちの1つに標定され、前記弧長の所定の所望
    される精度が連続する微細解区間に含まれるまで前記連
    続する二等分演算は反復して行なわれる、請求項12に
    記載の単位円上で線スペクトル対の式の複数の根を標定
    するための装置。
JP7257700A 1995-10-04 1995-10-04 単位円上で線スペクトル対の式の複数の根を標定するための装置およびその方法 Withdrawn JPH09114496A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111256835A (zh) * 2020-03-13 2020-06-09 西北工业大学 超参数多项式物理模型的测温红外热像仪标定方法及装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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