JPH09103502A - 心臓補助システム - Google Patents

心臓補助システム

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JPH09103502A
JPH09103502A JP8217008A JP21700896A JPH09103502A JP H09103502 A JPH09103502 A JP H09103502A JP 8217008 A JP8217008 A JP 8217008A JP 21700896 A JP21700896 A JP 21700896A JP H09103502 A JPH09103502 A JP H09103502A
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heart
skeletal muscle
defibrillation
amplitude
pulse train
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JP8217008A
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Ivan Bourgeois
イヴァン・ブルジョワ
Pierre A Grandjean
ピエール・アー・グランジャン
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Medtronic Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確認された不整脈の期間中に筋肉増強を備え
る心臓補助システムを提供する。 【解決手段】 心臓補助システムは、心臓事象を検出
し、心臓事象が心臓不整脈であるか否かを判定し、事象
が心臓不整脈でなければ、心臓の周囲に植接された骨格
筋に刺激を与え、事象が心臓不整脈であれば、骨格筋刺
激の付与を禁止し、不整脈がいったん確認されると、心
臓に対して療法刺激を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、増補心臓出力を必
要とする患者の処置のための、心筋移植術を含む心臓補
助システムに関する。特に、本発明は、除細動療法の付
与に先立ち筋肉増強を与える心臓補助システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】心臓補助システムは、自分の心臓出力を
薬物療法のような伝統的な処置では受入れ得るレベルに
上昇させることができない慢性的に受入れ得ない低い心
臓出力を持つ患者を補佐する。現在使用される特定の1
つの形式の心臓補助システムは、心筋移植術である。
【0003】心筋移植術は、筋力で付勢される心臓補助
システムを実質的に提供する。参考のため本文に援用さ
れるKhalafallaの米国特許第4,813,9
52号に示されるように、心筋移植術は、外科的に補修
された闊背筋の如き筋肉組織によって付勢される心臓補
助システムである。特に、闊背筋が心臓の周囲に被され
る。植込み可能なパルス発生器が提供される。この植込
み可能パルス発生器が、1つ以上の検出リードを介して
心臓の収縮を検出し、筋肉組織の適切な神経をバースト
信号で刺激して、筋肉組織を心臓と同期して収縮させ
る。結果として、心臓がその収縮において助けられ、こ
れにより一回拍出量(stroke volume)
を、従って心臓出力を上昇させる。治療電気パルスを筋
肉に送ることの外に、パルス発生器はまた、治療電気パ
ルスを心臓に与えるためにもしばしば接続される。例え
ば、参考のため本文に援用されるChachques等
の米国特許第4,735,205号を参照されたい。
【0004】慢性の心臓出力欠乏症を有する患者は、心
筋移植術により処置し得るが、心室頻脈即ち細動の如
き、心臓不整脈の偶発の危険の増大に当面する。これら
の不整脈の偶発は生命の脅威となり得る。
【0005】これらの潜在的な生命の脅威となる心臓不
整脈を処置するために、筋肉刺激器ならびに心臓ペーサ
/カーディオバータ/除細動器の両方を組合わせる幾つ
かの心臓補助システムが提案されてきた。このように、
心筋移植術を施された患者は、筋力が増強された心臓の
補助を受けることに加えて、色々な種類の治療の心臓電
気刺激をも受ける。このようなシステムの一例は、Co
llinsの米国特許第5,251,621号「骨格筋
の心臓組織移植刺激を用いる不整脈制御ペーサ(Arr
hythmia Control Pacer Usi
ng Skeletal Muscle Cardia
c Graft Stimulation)」に見出す
ことができる。
【0006】筋肉刺激器ならびに心臓ペーサ/カーディ
オバータ/除細動器の両方を組合わせる装置と関連する
1つの問題は、筋肉刺激が心臓事象の信頼し得る検出と
干渉するおそれがあることである。心室細動または心室
頻脈(以下、それぞれ「VF」と「VT」と呼ぶ)の如
き心室性不整脈の間、心臓信号は非常に低い振幅を有す
る。これは、特にVF期間中における場合である。この
時の筋肉包囲部(muscle wrap)の刺激は、
このように、ペース後の分極、漏話などによりVFまた
はVTの信頼し得る検出と干渉することがあり得る。
【0007】Collinsの米国特許第5,251,
621号は、この問題に対する1つの解決法を提供す
る。このCollinsの特許は、骨格筋刺激パルスの
生成中のペースメーカ検出を不能状態にするチャンネル
間のブランキング制御信号を開示している。これは、ペ
ースメーカが骨格筋の刺激パルスを固有の心臓活動の偶
発として間違って分類しないようにすることを意図す
る。しかし、筋肉刺激は常に継続される。実際には、継
続する筋肉刺激以外の不整脈事象においては、Coll
insは、パルスの振幅、持続時間ならびに1回のバー
スト内のパルス間の間隔のような筋肉刺激バーストの種
々のパラメータを調整することを開示する。しかし、こ
のような試みにおける1つの問題は、骨格筋の刺激の継
続が不整脈の信頼し得る検出と干渉することがあること
である。更に、振幅または持続時間のような、筋肉刺激
信号の種々のパラメータを調整することが、装置が不整
脈を信頼性をもって検出できなくなるような更に大きな
可能性を生じる。
【0008】心臓の頻脈性不整脈(tachyarrh
ythmia)、特にVFの迅速な検出が非常に重要で
ある。典型的な心臓ペーサ/カーディオバータ/除細動
器の検出アルゴリズムは、指定された期間内のある数の
頻脈性不整脈事象の検出を必要とする。VF検出の場合
には、これらの装置は、典型的に心臓出力回路の充電を
開始することになる。このような充電期間は、提供され
る療法に従って、1ないし21秒の間継続する。充電に
続いて、検出アルゴリズムがもう一度VFを確認して、
療法を提供する。療法がいったん提供されると、検出ア
ルゴリズムは、頻脈性不整脈の偶発の終了が確認される
まで活動状態を維持することになる。
【0009】高いエネルギ準位では、頻脈性不整脈の検
出から頻脈性不整脈終了の確認および筋肉療法の再開ま
での期間は非常に長く、35秒以下、あるいはそれより
長いことがあり得る。頻脈性不整脈の偶発中の心臓補助
のこのような禁止の結果は、心臓出力が非常に妥協させ
られることである。更に、細動中は、電気的衝撃による
除細動を行う閾値は指数的に上昇する。しかし、除細動
閾値が高くなるほど、装置がより大きなコンデンサある
いはより高い電圧、あるいはその両方を特徴としなけれ
ばならないことを意味する。
【0010】無論、他にも増加する除細動閾値に対して
解決法を目指してきた。Idriss等(ジャーナル.
Cardiovascular Electrophy
siology、第6巻、第5部、368〜378ペー
ジ)は、除細動衝撃の付与が除細動閾値における低減を
生じ得る前に、心臓を収縮位置へ機械的におくことを示
した。Geddes等(Jpn.Heart J.第3
5巻、1994年1月、73〜80ページ)は、VF期
間中に心臓の周囲に包囲された骨格筋の刺激が心臓出力
を増すことを示した。しかし、これらはいずれも、心臓
の不整脈の迅速な検出を可能にし、また心臓の不整脈期
間中に心臓補助を行うシステムを開示するものではなか
った。最後に、いずれも、除細動閾値を低下するために
骨格筋を用いて心臓を収縮位置へおくシステムを開示す
るものではなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、心臓の不整脈の迅速な検出を可能にする心臓補助シ
ステムの提供にある。
【0012】本発明の他の目的は、心臓の不整脈期間中
に心臓補助を行う心臓補助システムの提供にある。
【0013】本発明の更に他の目的は、除細動療法の付
与に先立ち筋肉増強を提供する心臓補助システムの提供
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記および他の目的は、
確認された不整脈期間中に筋肉増強をもたらす心臓補助
装置を含む本発明によって満たされる。特に、本発明
は、第1の実施例においては、心臓事象を検出するよう
動作し、次にこの心臓事象が心臓不整脈であるか否かを
判定し、この事象が心臓の不整脈でなければ、装置が心
臓の周囲に植接された(grafted)骨格筋に対し
て刺激を送るが、前記事象が心臓不整脈であれば、装置
は骨格筋刺激の付与を禁止し、不整脈がいったん確認さ
れると、心臓に対して療法刺激を付与する。第2の実施
例においては、本発明は、不整脈がいったん確認されて
も、心臓に対する療法刺激の付与の前に骨格筋の刺激を
再開するよう動作する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の上記および他の特質につ
いては、添付図面に関して本発明の詳細な記述を参照す
れば最もよく理解されよう。
【0016】図面は必ずしも正確な尺度で示されてはい
ない。
【0017】本発明は、骨格筋を増強した心臓補助シス
テム(以下本文では、「CAS」と呼ぶ)において心臓
の電気的な活動状態と心臓の要求を監視するセンサを用
いる。基本的なCASは、前掲のKhalafalla
の米国特許に記載される如き種々の方法で構成すること
ができる。特定の1つの構成については、本文では単に
例示として論述される。しかし、本発明は、大動脈の対
向拍動あるいは骨格筋室の如き骨格筋を用いる心臓の増
強に関するいかなるシステムにおいても用いることがで
きる。このため、例示された特定の構成が本発明を限定
するものではないことを理解すべきである。
【0018】本発明のシステム 図1は、心臓2の収縮増強ならびに直接電気刺激を用い
て心臓の補助のための骨格筋の長期刺激を実施するため
のシステム1の一例を示している。明らかなように、骨
格筋植接片3は心臓2の周囲に配置される。望ましい実
施例においては、闊背筋の筋肉が、当技術において周知
のように、骨格筋植接片のため用いられる。筋植接片3
の長手方向繊維が、心臓の右心室4、左心室5および心
室間中隔10の長手方向軸心に対して略々直角に配向さ
れる。筋植接片3は、刺激されるとき、この筋植接片3
が心室4、5を、特に左心室5を圧縮し、これにより左
右心室の収縮の作用力を改善するように配置される。こ
のように、心臓2の総血液動態(血行力学)出力が増加
される。
【0019】望ましい形態において、筋植接片3は心臓
2の周囲に巻き付けられて心臓自体に固定的に取付けら
れ、直線縫合12を用いてカップ状「スリング」を形成
する。あるいはまた、筋植接片3は、図示のように直線
縫合13を用いて心臓2に取付けることもできる。
【0020】図示のように、心臓2の電気刺激および検
出は、リード15を介して行われる。特に、リード15
はパルス発生器6を心臓2に対して電気的に結合する。
リード15は、心臓のペーシングならびに除細動療法を
提供する。望ましい実施例においては、リード15は、
米国ミネソタ州ミネアポリスのMedtronic社か
らのモデル6936 3極TRANSVENEリードで
ある。図示のように、リード15は、双極性ペーシング
電極組立体16が右心室の頂部にありかつ除細動コイル
17が右心室4内にあるように右心室4内に植込まれ
る。望ましい実施例においては単心リードがペーシング
ならびに除細動療法の両方のために提供されるが、複数
の経口または皮下、あるいはその組合わせの如き他の形
式のリード形態も用いることができる。
【0021】筋植接片3は、1対のリード21、22を
介して電気的に刺激される。特に、リード21、22
は、パルス発生器6を骨格筋植接片3に結合する。望ま
しい実施例においては、リード21、22は、米国ミネ
ソタ州ミネアポリスのMedtronic社のモデル4
750筋肉間リードである。図示のように、リード2
1、22の各々は、パルス発生器6から闊背筋の筋植接
片3まで延長している。リード21、22の各々の電極
(図示せず)は、当技術において周知のように、電気的
に刺激されると筋植接片3を収縮させるように配置され
る。しかし、筋外膜リードあるいは神経筋リードのよう
な、他の形式のリードもまた使用できる。
【0022】本発明のパルス発生器 図2は、本発明が有効に実施されるパルス発生器6の機
能ブロック図である。しかし、同図は、本発明が実施さ
れる装置の形式の例示としてのみ理解されるべきもので
あり、限定と見なされるべきものではない。本発明は、
広範囲の装置構成において有効に実施できるものと考え
られる。例えば、本発明は、Collinsの米国特許
第5,251,621号「骨格筋の心臓組織移植刺激を
用いる不整脈制御ペーサ(Arrhythmia Co
ntrol Pacer Using Skeleta
l Muscle Cardiac Graft St
imulation)」に開示される植込み可能な筋肉
刺激器/ペースメーカ/カーディオバータ/除細動器と
関連して実施可能である考えられる。
【0023】当該装置は、6つの電極500、502、
504、506、508、572および574が設けら
れる如く示される。電極500、502は、先に述べた
ように、心室内に配置されてリード15に取付けられる
1対の電極である。電極504は、パルス発生器6のハ
ウジングに配置された遠隔位置の中立の電極に対応す
る。電極506、508は、右心室、冠状動脈洞、上位
大静脈の内部に配置された大表面積除細動電極に対応
し、皮下にも配置され、装置ハウジングに配置されある
いはその一部として配置され、あるいは心外膜に配置さ
れる。電極572、574は、先に述べたように、骨格
筋植接片3に結合された筋肉刺激電極である。
【0024】電極500、502は、帯域通過フィルタ
回路(増幅器:AMP)514と、測定されたR波振幅
の関数として調整可能な検出閾値を与える自動閾値回路
516と、コンパレータ(COMP)518とを含むR
波検出回路へ、スイッチ・マトリックス512を介して
切換え可能である。電極500および502間で検出さ
れる信号が自動閾値回路516により規定されるその時
の検出閾値を越えるときは常に、信号がR OUT線5
64に生成される。図示のように、帯域通過増幅器51
4における利得もまた、ペーサ・タイミング/制御回路
520からのGAIN ADJ線566の信号によって
調整可能である。
【0025】このR波検出回路の動作は、参考のため本
文に援用される、本願と同様に譲渡されたKeimel
の米国特許第5,118,824号に開示された検出回
路に対応する。しかし、共に参考のため本文に援用され
るMenkenの米国特許第4,819,643号およ
びBaker等の同第4,880,004号に示される
如き代替的なR波検出回路もまた使用することができ
る。
【0026】自動閾値回路516は、検出されたR波の
振幅の予め定めた比率に対応する閾値を設定し、この閾
値は、Thakor等の論文「外来の被検体からの信頼
性の高いR波検出法(Reliable R−Wave
Detection from Ambulator
y Subjects)」(BiomedicalSc
ience Instrumentation、197
8年、第4巻、67〜72ページ)に示された自動検出
閾値回路と同様に、その後3秒より短い期間にわたり最
小閾値レベルまで減衰する。
【0027】前記閾値レベルは、歩調されたR波に応じ
て調整されないが、その代わり頻脈性不整脈と関連する
低レベルの瞬時のR波の検出を強化するために、歩調さ
れたR波に続く最小閾値レベルに近づき続けるはずであ
る。この閾値回路の時定数もまた、検出される瞬時のR
波の振幅の70〜80%に等しい検出閾値の調整後1〜
3秒以内に最小検出閾値に達するように充分に短いこと
が望ましい。本発明はまた、帯域通過信号が予め定めた
一定の検出閾値を越える時を決定するため、帯域通過増
幅器およびコンパレータ回路を含む形式の更に伝統的な
R波センサと関連して実施することもできる。
【0028】スイッチ・マトリックス512は、使用可
能な電極のどれが帯域通過増幅器(AMP)534に結
合されるかを選択するために用いられる。マイクロプロ
セッサ(μP)524の制御下で、スイッチ・マトリッ
クスは、心臓組織および骨格筋の包囲部に対する電気的
な刺激パルスの供給を検出する。スイッチ・マトリック
スの設定の選択は、データ/アドレス・バス540を介
してマイクロプロセッサ524によって制御される。選
択された電極からの信号は、帯域通過増幅器534を経
てマルチプレクサ(MUX)532へ通され、ここでこ
れら信号は、直接メモリ・アドレス回路(DMA)52
8の制御下でランダム・アクセス・メモリ(RAM)5
26に格納されるため、A/Dコンバータ530によっ
て多重ビットディジタル信号に変換される。マルチプレ
クサ532は、バッテリ537からVBATT線536
を介して電圧を更に受取る。
【0029】増幅器534は、約0.5ないし200ヘ
ルツまで伸びる帯域通過を有する広帯域通過増幅器であ
る。増幅器534からの濾波されたEGM信号が、マル
チプレクサ532を経て送られ、A/Dコンバータ回路
530においてディジタル化される。このディジタル化
されたデータは、直接メモリ・アドレス回路528の制
御下でランダム・アクセス・メモリ526に格納され
る。
【0030】線564のR波検出信号の発生がデータ/
アドレス・バス540を介してマイクロプロセッサ52
4へ送られ、マイクロプロセッサ524がその発生の時
間を知る。
【0031】前記回路の残部は、筋肉刺激、心臓の拍動
ペーシング、カーディオバージョン(cardiove
rsion)および除細動療法の提供に専用化されてい
る。ペーサ・タイミング/制御回路520は、心臓のペ
ーシングと筋肉の刺激とに関連する基本的時間間隔を制
御するプログラム可能なディジタル・カウンタを含む。
これらの間隔の持続時間は、マイクロプロセッサ524
によって決定され、データ/アドレス・バス540を介
してペーサ・タイミング/制御回路520に通信され
る。ペーサ・タイミング/制御回路はまた、マイクロプ
ロセッサ524の制御下で、筋肉刺激の振幅および心臓
のペーシング・パルス、および帯域通過増幅器の利得を
も決定する。
【0032】心臓のペーシングあるいは筋肉の刺激の
間、ペーサ・タイミング/制御回路520内部のエスケ
ープ間隔カウンタ(タイマー)が、線564の信号によ
り示される如きR波の検出と同時に、また電極500、
502または電極572、574に結合される、ペーサ
出力回路522によるペーシング・パルスのタイムアウ
ト・トリガーの生成と同時に、リセットされる。エスケ
ープ間隔カウンタはまた、心臓のペーシング・パルスの
生成と同時にリセットされ、これにより頻脈防止ペーシ
ングおよびその後の筋肉刺激を含む心臓ペーシング機能
の基本的タイミングを制御する。エスケープ間隔タイマ
ーにより決定される間隔の持続時間は、データ/アドレ
ス・バス540を介してマイクロプロセッサ524によ
って決定される。検出されたR波によりリセットされる
時エスケープ間隔カウンタに存在するカウントの値は、
R波間隔の持続時間を測定し、頻脈の存在を検出し、筋
肉刺激パラメータを変更するために用いられる。
【0033】マイクロプロセッサ524は、割込み被駆
動装置として動作し、検出されるR波の発生に対応しか
つ心臓のペーシングと筋肉刺激パルスの生成に対応する
ペーサ・タイミング/制御回路520からの割込みに応
答する。これらの割込みは、データ/アドレス・バス5
40を介して与えられる。マイクロプロセッサ524に
より行われるべき必要な数学演算と、ペーサ・タイミン
グ/制御回路520およびスイッチ・マトリックス51
2により制御される値または間隔の更新は、このような
割込みに従って生起する。
【0034】頻脈性不整脈が検出され、かつ頻脈性不整
脈防止ペーシング養生法が要求される場合、頻脈防止ペ
ーシング療法の生成を制御するための適切なタイミング
間隔が、マイクロプロセッサ524からペーサ・タイミ
ング/制御回路520およびスイッチ・マトリックス5
12へロードされる。
【0035】同様に、カーディオバージョン・パルスま
たは除細動パルスの生成が要求される場合、マイクロプ
ロセッサ524がペーサ・タイミング/制御回路520
におけるカウンタを用いて、このようなカーディオバー
ジョン・パルスおよび除細動パルスのタイミング、なら
びに検出されるR波がタイミング回路のリセットに有効
でない関連する治療不応性期間のタイミングを制御す
る。
【0036】更に、頻脈性不整脈の徴候が検出されるが
まだ確認されなかった場合には、A/Dコンバータ53
0で得られる濾波されかつディジタル化されたEGM
が、マイクロプロセッサ524によってRAM526か
らの値と比較されることになる。上にセットされた測定
値は検出を続ける。下にセットされた値は、YのうちX
の50%以上が検出されたならば、不整脈を確認する。
望ましい実施例においては、XおよびYは、VFNID
および細動事象バッファ・メモリ(RAM526に配置
される)にそれぞれ対応するプログラム可能なカウント
であり、その両者については、図4に示されるVFカウ
ント・モード状態34に関して以下に更に詳細に述べ
る。マイクロプロセッサ524はこの時、そのようにプ
ログラムされるならば療法を開始することになる。
【0037】カーディオバージョン・パルスを要求する
細動または頻脈の検出に応答して、マイクロプロセッサ
524がカーディオバージョン/除細動制御回路554
を作動し、この回路が、高電圧充電線(HVCH)55
2の制御下で、充電回路550を介して高電圧コンデン
サ556、558、560および562の充電を開始す
る。充電中、マイクロプロセッサ524は、ペーサ・タ
イミング/制御回路520がペース出力回路522ない
しスイッチ・マトリックス512を作動可能にして、高
電圧コンデンサ556が充分に充電されるまで筋肉刺激
パルスを送る。以下において更に詳細に述べるように、
コンデンサ充電中に与えられるこれらの筋肉刺激パルス
は、同期的あるいは非同期的に送られる。更に、このよ
うな筋肉刺激パルスは、頻脈性不整脈に先立ち送られる
筋肉刺激パルス列に比較してより大きな振幅、持続時間
あるいは繰返し率あるいはいずれかの組合わせを持ち得
る。更に、このような筋肉刺激パルスはまた、頻脈性不
整脈に先立ち送られる筋肉刺激パルス列に比較して、パ
ルス列全体あるいはその一部のみにおいてより短いパル
ス間間隔を持ち得る。高電圧コンデンサにおける電圧
は、VCAP線538を介して監視され、この電圧はマ
ルチプレクサ532を介して送られて、マイクロプロセ
ッサ524によりセットされた予定値に達するとこれに
応答して、CAP FULL線542に論理信号の生成
を結果として生じて充電を終了する。CAP FULL
線542の信号は、データ/アドレス・バス540を経
てペーサ・タイミング/制御回路520へ送られ、この
制御回路が次に筋肉刺激パルスの供給を禁止する。
【0038】その後、除細動パルスまたはカーディオバ
ージョン・パルスのタイミングの搬送が、ペーサ・タイ
ミング/制御回路520によって制御される。カーディ
オバージョン・パルスおよび除細動パルスの搬送および
同期のための、またこれらと関連するタイミング機能を
制御するための適切なシステムの一実施例が、参考のた
め本文に援用される、本願と一緒に譲渡されたKeim
elの米国特許第5,188,105号「頻脈性不整脈
を検出して処置するための方法および装置(Metho
d and Apparatus for Decte
cting and Treating a Tach
yarrhythmia)」において更に詳細に開示さ
れている。しかし、公知のカーディオバージョン・パル
スまたは除細動パルスの生成回路は、本発明と関連して
使用可能であると考えられる。例えば、全て参考のため
本文に援用される先に述べたZipesの米国特許第
4,384,585号、Pless等の同第4,94
9,719号、およびEngle等の同第4,375,
817号に開示された如きカーディオバージョン・パル
スおよび除細動パルスのタイミングおよび生成を制御す
る回路もまた用いることができる。同様に、全てが参考
のため本文に援用されるBerkovits等の米国特
許第4,577,633号、Pless等の同第4,8
80,005号、Vollmann等の同第7,72
6,380号、およびHolley等の同第4,58
7,970号に記載された如き頻脈防止ペーシング・パ
ルスのタイミングおよび生成を制御するための公知の回
路もまた用いることができる。
【0039】最近の心臓パルス発生器においては、特定
の頻脈防止療法および除細動療法が前以て医師により装
置へプログラムされており、典型的に療法のメニューが
提供される。例えば、頻脈の初期の検出と同時に、頻脈
防止ペーシング療法が選択される。頻脈の再検出と同時
に、更に積極的な頻脈防止ペーシング療法が予定され
る。頻脈防止ペーシング療法における反復された試みが
失敗したならば、その後より高いレベルのカーディオバ
ージョン・パルス療法が選択される。頻脈性不整脈防止
療法のこのような予めセットされる療法メニューを示す
従来技術の特許は、前掲のHaluska等の米国特許
第4,830,006号、Vollmann等の同第
4,727,380号、およびHolley等の同第
4,587,970号を含む。本発明は、公知の頻脈防
止ペーシング療法およびカーディオバージョン療法に関
して実施可能であると考えられ、本願の発明が、与えら
れる療法の選択および順序が今日の心臓パルス発生器に
おけるように医師によってプログラム可能である装置に
関して最も実施され得るものと考えられる。
【0040】頻脈性不整脈を終了させるのに失敗した試
みに続いて送られる療法を変更することに加えて、検出
基準の調整が適切であることもまた公知である。例え
ば、参考のため本文に援用されるPless等の米国特
許第4,971,058号に開示されるように、調整
は、更に迅速な再検出を可能にするため頻脈性不整脈を
検出するのに要求される間隔数を減じること、あるいは
間隔範囲を変更して検出を心室細動の検出にバイアスす
ることを含むこともある。
【0041】本発明においては、カーディオバージョン
・パルスまたは除細動パルスを与えるための特定の電極
構成の選択は、制御バス546を介してカーディオバー
ジョン/除細動制御回路554の制御下で、出力回路5
48を介して制御される。出力回路548は、除細動パ
ルスまたはカーディオバージョン・パルス養生法を与え
るための高電圧(HVA、HVB)電極506、508
を切換え、また多電極、同時パルス養生法、あるいは多
電極逐次パルス養生法を指定するためにも使用できる。
単相パルスまたは2相パルスを生成することもできる。
この機能を実施するのに用いられる回路の一例は、参考
のため本文に援用されるKeimelの米国特許第5,
163,427号に記載されている。しかし、共に参考
のため本文に援用されるMehra等の米国特許第4,
953,551号、あるいはWinstromの同第
4,800,883号に開示される如き出力制御回路も
また、本発明の関連において使用することもできる。あ
るいはまた、植込み可能なカーディオバータまたは除細
動器を開示する前掲の文献のどれかによるただ1対の電
極を用いる単一相パルス養生法もまた用いることができ
る。
【0042】本発明のシステム動作 図3は、本発明の望ましい実施例において用いられる検
出間隔範囲の図示である。この特定の検出間隔範囲は、
医師によって選択されプログラムされる。明らかなよう
に、120ミリ秒(以下においては、「ms」)より短
い間隔で生じる事象は、ブランキングによって検出され
ない。これは固定間隔であり、その長さは医師によって
プログラムできない。細動を表わすものと見なされる検
出された事象間の間隔の範囲は、120msより大きく
300msより小さい。即ち、細動検出間隔(以下にお
いては、「FDI」)は、300msまで延長する。こ
の範囲はプログラムされ、特定の患者に適するように医
師によって選択される。頻脈性不整脈を表わすものと見
なされる検出された事象間の間隔の範囲は、300ms
より大きく450msより小さい。即ち、頻脈性不整脈
検出間隔(以下においては、「TDI」)は450ms
まで延長する。この範囲もまたプログラムされ、特定の
患者に適するように医師によって選択される。望ましい
実施例において、450msないし923ms間の間隔
を有する事象は、正常な洞律動(sinus rhyt
hm)を表わすものと見なされる。即ち、徐脈回避間隔
(以下においては、「BEI」)は923msまで延長
する。この範囲もまたプログラムされ、特定の患者に適
するように医師によって選択される。BEIより大きい
間隔で生じる事象は、徐脈を表わすものと見なされる。
【0043】例えば、第1の事象が検出された200m
s後に第2の事象が検出されるならば、心室細動が暫定
的に検出される。第2の症例として、第1の事象が検出
され第2の事象が320ms後に検出されるならば、心
室頻脈(以下においては、「VT」)が暫定的に検出さ
れる。第3の症例として、第1の事象が検出され、第2
の事象が100ms後に生じ、第3の事象が第2の事象
の第2の事象の210ms後に生じるならば、心室頻脈
(以下においては、「VT」)もまた暫定的に検出され
る。これは、ブランキング中に第2の事象が生じ、この
ため検出されず、その後第3の事象が第1の事象の都合
320ms後で充分にVT区間内で検出されたゆえであ
る。
【0044】間隔に対する特定の時間は望ましい実施例
に対するものであり、このため本発明の例示に過ぎない
ことに注意すべきである。他の間隔長さもまた本発明の
範囲内で用いることができる。
【0045】図4は、本発明の不整脈検出/療法の筋肉
状態図である。先に述べたように、本発明は、骨格筋植
接片刺激ならびに心臓刺激を特徴とする。しかし、この
ようなシステムの重要な要件の1つは、心臓の不整脈を
正確に検出し、かつ適切な療法で対応することである。
先に述べたように、同時発生の骨格筋植接片刺激は、不
整脈の検出および診断と干渉するおそれがある。このた
め、本発明の1つの重要な特徴は、不整脈の迅速な検出
および診断をも管理しながら、骨格筋植接片刺激ならび
に心臓の刺激を与える方法である。特に、本発明は、不
整脈の徴候がいったん検出されると、骨格筋の刺激を一
時的に停止あるいは禁止する。
【0046】図示のように、正常な洞性律動の間、当該
システムは正常な洞性律動状態30を維持する。状態3
0においては、装置は骨格筋植接片刺激と、要求される
なんらかの徐脈刺激の双方を提供する。徐脈刺激は、適
切な電気的刺激療法の形態をとり、VOO、OVOおよ
びVVTのような、他の種類のペーシング療法も供する
ことができるが、VVIペーシングの形態で与えられる
ことが望ましい。徐脈刺激は、望ましい実施例において
は、検出された事象間の間隔範囲がBEIより大きくな
ろう一連の心臓事象の検出と同時に与えられる。
【0047】しかし、検出された事象間の間隔範囲がT
DIより小さい一連の心臓事象が検出されるならば、骨
格筋刺激が禁止され(線31により示される如く)、V
Tカウント・モード状態32に達する。望ましい実施例
においては、1つのTDIのみが検出されるならば、骨
格筋刺激が禁止され、VTカウント・モード状態32に
達する。
【0048】VTカウント・モード状態32において
は、骨格筋刺激が再び可能状態にされ、TDIより大き
い1つの間隔が検出されるならば、装置は正常な洞性律
動状態30へ戻る。
【0049】更に、検出された事象間の間隔の範囲がF
DIより小さい一連の心臓事象が検出されると、(線3
1により示される如く)骨格筋刺激が禁止され、VFカ
ウント・モード状態34に達する。望ましい実施例にお
いては、1つのFDIのみが検出されるならば、骨格筋
刺激が禁止され、VFカウント・モード状態34に達す
る。
【0050】VFカウント・モード状態34にある間、
VT検出がオンにプログラムされるならば、骨格筋刺激
が再び可能状態にされ、VF検出間隔数(以下において
は、「VFNID」)の3分の1に等しいTDIより大
きな間隔をもつ連続的事象の検出と同時に、装置は正常
な洞性律動状態30へ戻る。しかし、VT検出がオフに
プログラムされるならば、骨格筋刺激が再び可能状態に
され、VFNIDの3分の1に等しいFDIより大きい
連続的間隔の検出と同時に、装置は正常な洞性律動状態
30へ戻る。無論、VT検出がオフにプログラムされる
ならば、以下に述べる組合わせカウント状態38を介し
て、依然としてVT療法搬送状態36に達する。
【0051】FDIがTDIより小さいゆえに、VFカ
ウント・モード状態34に達する時、これが必然的にV
Tカウント・モード状態32にも達することを示唆する
ことに注意すべきである。しかし、電子回路設計構想か
らは、正確な同じ時間において共に必ずしも整合する事
象ではないが、各状態に対するカウント・ビンは同時に
活動状態である。
【0052】VTカウント・モード状態32にある間、
装置は、TDI基準を満たす事象数をカウントする。V
T事象累計カウンタがVTNIDとも称するVT検出間
隔数に等しい時、VT検出が行われ、VT療法搬送状態
36に達し、VT療法が供される。望ましい実施例にお
いては、VTNIDがプログラム可能である。以下に更
に詳細に述べるように、組合せカウント状態38を介し
てVT検出およびVT療法搬送状態36にも達する。
【0053】VFカウント・モード状態34にある間、
装置はFDI基準を満たす事象数をカウントする。事象
累計カウンタがVFNIDに等しい時、VF検出が行わ
れ、VF療法搬送状態40に達し、VF療法が供され
る。望ましい実施例においては、VFNIDがプログラ
ム可能である。先に述べたように、VFNIDは実質的
に、細動として検出されるFDI基準を満たさねばなら
ない過去の事象数である。このカウントは、ペーシング
され検出された両事象を含む細動事象バッファ・メモリ
(図2のRAM526に配置される)に格納された過去
の事象を使用する。例えば、VFNIDが18にセット
されかつ細動事象バッファが24にセットされるなら
ば、最後の24事象のVF18の検出はFDI基準を満
たさねばならない。明らかなように、VF療法搬送状態
40はまた組合せカウント状態38にも達する。
【0054】組合せカウント状態38は、VTカウンタ
とVFカウンタの競合中に過度の検出時間を避けるため
に提供される。このため、望ましい実施例においては、
VF事象カウンタが5に達し、VT事象カウンタならび
にVF事象カウンタがパラメータ検出組合わせ間隔数
(以下においては、「CNID」)より大きいかあるい
はこれに等しい時に、組合せカウント状態38に達す
る。望ましい実施例においては、CNIDは直接プログ
ラム可能ではないが、その代わりVFNIDの6分の7
に等しい。組合せカウント状態38にいったん達する
と、第2の索引基準が適用される。
【0055】第2の索引基準は、組合せカウント状態3
8に達した後にのみ用いられる。第2の索引基準は、V
T療法またはVF療法が供されるべきかどうかを判定す
るために適用される。望ましい実施例においては、第2
の索引基準は下記のとおりである。即ち、前の8つの間
隔の全てがFDIより大きいかあるいはこれに等しけれ
ば、VT検出経路に従われねばならず、VT療法搬送状
態36に達するが、前の8つの間隔の1つがFDIより
小さければ、VF検出経路に従ってVF療法搬送状態4
0に達する。
【0056】VF療法搬送状態40にいったん達する
と、VF療法が完了あるいは打ち切られ、VT/VF終
了検出状態42に達する。同様に、VT療法搬送状態3
6にいったん達すると、VT療法が完了あるいは打ち切
られ、VT/VF終了検出状態42に達する。
【0057】VT/VF終了検出状態42にある間、装
置はVTまたはVFが再検出されるかどうかを判定す
る。VTまたはVFのいずれかが検出されるならば、装
置は関連する療法状態へ戻る。VTまたはVFのいずれ
も再検出されなければ、装置は正常な洞性律動状態30
へ戻る。VT/VF終了の検出は下記の通り行われる。
即ち、VT検出が「オフ」にプログラムされ、FDIよ
り大きい間隔を持つ8つの連続的事象が検出されるなら
ば、VF終了が検出され、装置は正常な洞性律動状態3
0へ戻る。VT検出が「オン」にプログラムされ、(定
義によりFDIより大きい)TDIより大きい間隔を持
つ8つの連続的事象が検出されるならば、VTの終了が
検出され、装置は正常な洞性律動状態30へ戻る。
【0058】先に述べたように、本発明はまた、除細動
に対する充電中の骨格筋刺激を特徴とする。この特徴
は、装置が除細動パルスを供給するためにコンデンサを
充電中に、植接された骨格筋に対して筋肉刺激パルスを
実質的に提供する。先に述べたように、筋肉が接触し続
けて心臓の還流を維持させるゆえである。この心臓の還
流は、更に、総除細動閾値における増加を制限する。こ
れら閾値における増加が最小化されるゆえに、このこと
が装置がより小さなコンデンサあるいはより低い電圧、
あるいはその両方を特徴とすることを可能にする。
【0059】図5は、筋肉刺激、心臓事象および除細動
充電サイクル間の関係を示すタイミング図である。図示
のように、ここでは正常なQRS合成波202で表わさ
れる正常な洞性律動の間、装置は正常な洞性律動状態3
0にある。このため、筋肉刺激バースト201が供給さ
れて骨格筋植接片を刺激し、これにより先に述べたよう
に心臓の補助を行う。VF事象204の最初の発生時
に、装置は検出状態206に入る。図4において説明さ
れたように、検出状態206の間、装置はVFカウント
・モード状態34およびVTカウント・モード状態32
にある。また図4において説明されたように、VF事象
204がいったん検出されると、検出状態206の領域
における筋肉バーストがないことで判るように、全ての
筋肉刺激が禁止される。VFがいったん確認されると、
装置はVF療法搬送状態40に入る。
【0060】VF療法搬送状態40にある間、装置は、
線208として示される出力コンデンサの充電を含む幾
つかの動作を行う。更に、骨格筋刺激が再開され、一連
の非同期筋肉刺激が再開され、一連の非同期筋肉刺激バ
ースト210、212が送られる。望ましい実施例にお
いては、非同期筋肉刺激バースト210、212は筋肉
刺激バースト201より1.5倍程度大きな振幅を持
つ。別の実施例においては、筋肉刺激バースト210、
212は、筋肉刺激バースト201よりも高い繰返し
率、より大きい振幅、パルス間間隔およびパルス列持続
時間を持つ。無論、別の実施例においては、非同期筋肉
刺激バースト210、212は、筋肉刺激バースト20
1に比較して下記の相違のどれかを有する。即ち、より
高い繰返し率、振幅、パルス幅、パルス間間隔あるいは
パルス列持続時間を有する。
【0061】出力コンデンサの充電がいったん完了する
と、検出されたR波に除細動放電を同期させるシーケン
スが行われる。特に、装置は、同期時間216において
同期シーケンスを開始する。同期シーケンスは、検出さ
れた心臓事象に除細動放電を同期させるため、ならびに
不整脈の存在を再確認するために行われる。除細動放電
214は、指定された同期時間216後にのみ生じる。
更に、同期時間216の間に、装置は、固有の心臓事象
の信頼し得る検出を可能にするため、骨格筋刺激を再び
禁止する。
【0062】除細動パルスの付与に先立つ筋肉刺激 図6は、代替的な実施例の筋肉刺激と心臓事象との間の
関係を示すタイミング図である。特に、代替的実施例に
おいては、同期が不成功であれば、図6に最もよく示す
ように、装置は、除細動放電214の直前に非同期筋肉
刺激バースト322を送る。筋肉刺激バースト322
は、除細動放電214が供される時、骨格筋植接片によ
り心臓を収縮させて収縮位置を略々達成させるように意
図される。このような位置における心臓の体積は減少さ
せられるので、除細動閾値も同様に減少させられる。別
の実施例においては、筋肉刺激バースト322は、筋肉
刺激バースト201よりも高い繰返し率、より高い振
幅、パルス間間隔およびパルス列持続時間を有する。無
論、別の実施例においては、バースト322は、筋肉刺
激バースト201と比較して下記の相違のいずれかを有
する。即ち、より高い繰返し率、振幅、パルス幅、パル
ス間間隔、あるいはパルス列持続時間を有する。
【0063】再び図5によれば、除細動放電214がい
ったん供されると、装置はVT/VF終了検出状態42
へ入り、これにより心臓が正常な洞性律動へ戻ったこと
を確認する。
【0064】筋肉捕捉を特徴とする筋肉刺激 図7は、当該システムで使用される代替的な筋肉刺激バ
ーストを示す。これらの筋肉刺激バーストは、当該シス
テム内のいかなる適切な時点でも使用することができ、
除細動療法の提供前のみの使用に限定されることはな
い。明らかなように、筋肉刺激バースト300は、同期
遅れ305の量だけQRS303の後に生じる。望まし
い実施例において、同期遅れ305がプログラム可能で
あり、筋肉刺激バースト300を心室収縮と同期させる
ために行われる。筋肉刺激バースト300は、実質的に
は2つの部分、即ち、しばしば「筋肉捕捉」と「筋肉パ
ルス列」とそれぞれ呼ばれる第1の部分301と第2の
部分302とを有する。明らかなように、第1の部分3
01はバースト内のより小さなパルス間の間隔304、
即ちより高い周波数を持つ。対照的に、第2の部分30
2はバースト内の比較的大きいパルス間の間隔304、
即ち比較的小さな周波数を持つ。このより高い周波数の
第1の部分301は、骨格筋植接片の収縮の速度および
作用力を増加する。望ましい実施例においては、捕捉状
態のパルス間の間隔304およびパルス数は、医師によ
って選択することができる。パルス波形、振幅308お
よび筋肉の捕捉の幅は、バーストの残りに対して同じで
ある。
【0065】図8は、本発明のシステムで使用される筋
肉バースト刺激の代替的な実施例を示す。理解されるよ
うに、筋肉刺激バースト300の全てのパラメータは、
第2の部分302の振幅を除いて、図7に関して先に述
べたものと同じである。
【0066】図9は、本発明のシステムで使用される筋
肉バースト刺激の代替的な実施例を示す。理解されるよ
うに、筋肉刺激バースト300の全てのパラメータは、
第2の部分302の振幅を除いて、図7に関して先に述
べたものと同じである。特に、第2の部分302内の各
バーストの振幅は減少する。各バースト内のパルス振幅
の減少率は刺激速度の関数として減少する、即ち、筋肉
刺激の速度が早いほど、パルス列内のパルス振幅の減少
は大きくなる。
【0067】図10は、本発明のシステムで使用される
筋肉バースト刺激の代替的な実施例を示す。図示のよう
に、筋肉刺激バースト300は、複数のパルスからなっ
ている。各パルスの振幅は、各々の前後のパルスの振幅
と異なっている。パルス間間隔320、321、32
2、323、324、325または326はいずれも相
互に等しくない。振幅308、および振幅308の変化
率、同期遅れ305およびパルス間間隔320、32
1、322、323、324、325および326の如
き種々のパラメータはそれぞれ、筋肉の疲労ならびにエ
ネルギ消費を最小化しながら最も有効な筋肉収縮を得る
ために、患者単位ならびに患者の訓練養生法の範囲でプ
ログラムされる。
【0068】図11は、非常に早い筋肉収縮を生じるよ
う設計され、本発明のシステムで使用される、筋肉バー
スト刺激の代替実施例を示している。筋肉刺激バースト
300は、複数のパルス331〜336からなってい
る。図示のように、パルス331〜336の各々の振幅
は前のパルスより低減している。更に、パルス331〜
336の各々の間のパルス間間隔は、前のパルス間隔の
各々より増加している。即ち、パルス間間隔320はパ
ルス間間隔321より小さく、そのパルス間間隔は更に
パルス間間隔322より小さく、、、などである。振幅
308、および振幅308の変化率、同期遅れ305お
よびパルス間間隔の変化率の如き種々のパラメータはそ
れぞれ、筋肉疲労ならびにエネルギ消費を最小化しなが
ら、最も有効な筋肉収縮を得るために、患者単位に、な
らびに患者の訓練養生法の範囲でプログラムされる。
【0069】先に述べたように、VF期間中本発明の機
械的に誘導される心臓出力増強(心臓出力の損失と関連
する)は、細動の長い偶発の間に除細動閾値の維持を導
き、その結果比較的長いバッテリ寿命あるいは比較的小
さい装置サイズ、あるいはその両方をもたらすことにな
る。このことはまた、危険なまでに低い心臓出力、ある
いは一時的に失われる心臓出力の懸念もなく、比較的長
い充電間隔を可能にする。
【0070】本発明については特に望ましい実施例に関
して詳細に記述したが、頭書の特許請求の範囲内で変更
および修正が可能であることが理解されよう。このよう
な修正は、本文に述べたことに対して実質的に同じ結果
を達成するため実質的に同じ方法で実質的に同じ機能を
行う構成要素の代替を含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による心臓の収縮増強を用いる心臓補助
のための骨格筋の長期間の刺激ならびに心臓の直接的な
電気刺激の両方を実施するためのシステムの一例を示す
図である。
【図2】本発明のシステムにおいて用いられる植込み可
能パルス発生器の機能的概略図である。
【図3】本発明の望ましい実施例において用いられる検
出間隔範囲を示すグラフである。
【図4】本発明の不整脈検出/療法の筋肉状態図であ
る。
【図5】筋肉の刺激、心臓事象および除細動充電サイク
ル間の関係を示すタイミング図である。
【図6】代替的な実施例の筋肉刺激と心臓事象間の関係
を示すタイミング図である。
【図7】本発明のシステムで用いられる別の筋肉刺激バ
ーストを示す図である。
【図8】本発明のシステムで用いられる筋肉バースト刺
激の別の実施例を示す図である。
【図9】本発明のシステムで用いられる筋肉バースト刺
激の別の実施例を示す図である。
【図10】本発明のシステムで用いられる筋肉バースト
刺激の別の実施例を示す図である。
【図11】本発明のシステムで用いられる、非常に早い
筋肉収縮のため設計された筋肉バースト刺激の別の実施
例を示す図である。
【符号の説明】
1 システム 2 心臓 3 筋植接片 4 右心室 5 左心室 6 パルス発生器 10 心室間中隔 12 直線縫合 13 直線縫合 15 リード 16 双極性拍動電極組立体 17 除細動コイル 30 正常な洞性律動状態 32 VTカウント・モード状態 34 VFカウント・モード状態 36 VT療法搬送状態 38 組合せカウント状態 40 VF療法搬送状態 42 VT/VF終了検出状態 201 筋肉刺激バースト 202 正常なQRS合成波 204 VF事象 206 VF検出状態 210 非同期筋肉刺激バースト 212 非同期筋肉刺激バースト 214 除細動放電 216 同期時間 228 非同期筋肉刺激バースト 300 筋肉刺激バースト 301 第1の部分 302 第2の部分 303 QRS 304 パルス間の間隔 305 同期遅れ 322 非同期筋肉刺激バースト 500 電極 502 電極 504 電極 506 電極 508 電極 512 スイッチ・マトリックス 514 帯域通過増幅器 515 帯域通過フィルタ回路 516 自動閾値回路 518 コンパレータ 520 ペーサ・タイミング/制御回路 522 ペース出力回路 524 マイクロプロセッサ 526 RAM 528 直接メモリ・アドレス回路 530 A/Dコンバータ回路 532 マルチプレクサ 534 増幅器 540 データ/アドレス・バス 542 CAP FULL線 546 制御バス 548 出力回路 550 充電回路 552 高電圧充電線 554 カーディオバージョン/除細動制御回路 556 高電圧コンデンサ 558 高電圧コンデンサ 560 高電圧コンデンサ 562 高電圧コンデンサ 572 電極 574 電極

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心臓の周囲に植接された骨格筋を刺激
    し、心臓事象を検出して心臓に対して療法刺激を付与す
    る心臓補助システムにおいて、 心臓事象を検出する手段と、 正常な洞性律動として、あるいは心臓の細動として前記
    心臓事象を分類する手段と、 正常な洞性律動の分類と同時に、心臓の周囲に植接され
    た骨格筋に対して、第1の振幅を有する正常な洞性律動
    骨格筋パルス列を付与する手段と、 心臓の細動の分類と同時に、正常な洞性律動骨格筋パル
    ス列の振幅より大きな第2の振幅を有しかつ心臓の細動
    の検出時に付与される除細動骨格筋パルス列と、除細動
    骨格筋パルス列後に第1の量で付与される除細動衝撃と
    を含む除細動療法を付与する装置と、を備え、これによ
    り除細動骨格筋パルス列が心臓に収縮位置をとらせる心
    臓補助システム。
  2. 【請求項2】 前記正常な洞性律動骨格筋パルス列が第
    1のパルス間間隔を有し、前記除細動骨格筋パルス列が
    第2のパルス間間隔を有し、前記第1のパルス間間隔が
    前記第2のパルス間間隔よりも大きい請求項1記載のシ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記正常な洞性律動骨格筋パルス列が第
    1のパルス間間隔を有し、前記除細動骨格筋パルス列が
    第2のパルス間間隔を有し、前記第1のパルス間間隔が
    前記第2のパルス間間隔より小さい請求項2記載のシス
    テム。
  4. 【請求項4】 心臓の周囲に植接された骨格筋を刺激
    し、心臓事象を検出し、心臓に対して療法刺激を付与す
    る心臓補助システムにおいて、 心臓事象を検出する手段と、 正常な洞性律動として、あるいは心臓の細動として前記
    心臓事象を分類する手段と、 正常な洞性律動の分類と同時に、心臓の周囲に植接され
    た骨格筋に対して、第1のパルス間間隔を有する正常な
    洞性律動骨格筋パルス列を付与する手段と、 心臓の細動の分類と同時に、正常な洞性律動骨格筋パル
    ス列のパルス間間隔より大きい第2のパルス間間隔を有
    しかつ心臓の細動の検出時に付与される除細動骨格筋パ
    ルス列と、除細動骨格筋パルス列後に第1の量で付与さ
    れる除細動衝撃とを含む除細動療法を付与する手段と、
    を備え、これにより除細動骨格筋パルス列が心臓に収縮
    位置をとらせる心臓補助システム。
  5. 【請求項5】 前記正常な洞性律動骨格筋パルス列が第
    1の振幅を有し、前記除細動骨格筋パルス列が第2の振
    幅を有し、前記第1の振幅が前記第2の振幅より大きい
    請求項4記載のシステム。
  6. 【請求項6】 前記正常な洞性律動骨格筋パルス列が第
    1の振幅を有し、前記除細動骨格筋パルス列が第2の振
    幅を有し、前記第1の振幅が前記第2の振幅より小さい
    請求項5記載のシステム。
  7. 【請求項7】 循環系に植接された骨格筋を刺激し、心
    臓事象を検出し、心臓に対して療法刺激を付与する心臓
    補助システムにおいて、 心臓事象を検出する手段と、 検出された心臓事象に同期された、第1の周波数を持つ
    第1の部分と第2の周波数を持つ第2の部分とを有する
    骨格筋パルス列を付与する手段と、を備える心臓補助シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 前記第1の周波数が前記第2の周波数よ
    り大きい請求項7記載のシステム。
  9. 【請求項9】 前記第1の周波数が前記第2の周波数よ
    り小さい請求項7記載のシステム。
  10. 【請求項10】 前記第1の部分が第1の振幅を有し、
    前記第2の部分が第2の振幅を有する請求項7記載のシ
    ステム。
  11. 【請求項11】 前記第1の振幅が前記第2の振幅より
    小さい請求項7記載のシステム。
  12. 【請求項12】 心臓の周囲に植接された骨格筋を刺激
    し、心臓事象を検出し、心臓に対して療法刺激を付与す
    る心臓補助システムにおいて、 心臓の周囲に植接された骨格筋に対して刺激を付与する
    手段と、 患者の心臓の分極を検出する手段と、 患者の心臓の連続的な分極を分ける間隔を測定する手段
    と、 第1および第2の間隔範囲を規定する手段と、 前記第1および第2の間隔範囲内にある測定された間隔
    の数を決定する手段と、 前記第1または第2の間隔範囲内の分極の検出と同時
    に、心臓の周囲に植接された骨格筋に対して刺激を付与
    する前記手段を禁止する手段と、 前記第1の間隔範囲内にある前記測定された間隔の数が
    第1の予め定めた値と等しい時、第1の種類の不整脈の
    発生を検出する第1の手段と、 前記第2の間隔範囲内にある前記間隔の数が第2の予め
    定めた値と等しい時、第2の種類の不整脈の発生を検出
    する第2の手段と、 前記第1の検出手段による前記第1の種類の不整脈の検
    出に応答して、第1の種類の不整脈療法を付与する手段
    と、 前記第2の検出手段による前記第2の種類の不整脈の検
    出に応答して、心臓刺激成分と、第1の周波数を持つ第
    1の部分と第2の周波数を持つ第2の部分とを有する骨
    格筋パルス列を含む不整脈骨格筋成分とを有する第2の
    種類の不整脈療法を付与する手段と、を備える心臓補助
    システム。
  13. 【請求項13】 前記第1の周波数が前記第2の周波数
    より大きい請求項12記載のシステム。
  14. 【請求項14】 前記第1の周波数が前記第2の周波数
    より小さい請求項12記載のシステム。
  15. 【請求項15】 循環系に植接された骨格筋を刺激し、
    心臓事象を検出し、心臓に対して療法刺激を付与する心
    臓補助システムにおいて、 心臓事象を検出する手段と、 検出された心臓事象に同期された、各パルスを前のパル
    スから分けるパルス間間隔を持ち、各パルス間の間隔が
    前のパルス間隔の各々より増加する一連のパルスを有す
    る骨格筋パルス列を付与する手段と、を備える心臓補助
    システム。
  16. 【請求項16】 各パルスが前のパルスの各々の振幅よ
    り小さい振幅を有する請求項15記載のシステム。
JP8217008A 1995-08-17 1996-08-19 心臓補助システム Pending JPH09103502A (ja)

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