JPH089975A - 抗ＤＮＡ抗体に、１，１０−ｐｈｎａｎｔｈｒｏｌｉｎｅを結合させたものによるＤＮＡ切断 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の病気治療の方法、特に癌などの治療で
は、薬（制ガン剤など）が、病変細胞のみならず、正常
細胞の内部に入り込み遺伝子ＤＮＡまでが何らかの損傷
受けるという欠点があった。本案では、抗体という比較
的分子量の大きな物質を用いることにより、細胞内の遺
伝子ＤＮＡを損傷することなく、細胞外または細胞間に
存在するＤＮＡを、抗ＤＮＡ抗体に１，１０−ｐｈｅｎ
ａｎｔｈｒｏｌｉｎｅを結合した物質により切断・分解
し、各種の病気を治療することを目的とする。 【構成】構成は２部とし、１部は抗ＤＮＡ抗体に１，１
０−ｐｈｅｎａｎｔｈｒｏｌｉｎｅを結合したものによ
り、癌を含む各種ＤＮＡウイルスに対する治療を試みる
ことを目的とし、さらに２部では、全身性エリテマトー
デスなどの、ＤＮＡと抗ＤＮＡ抗体との免疫複合体を構
成するＤＮＡを切断・分解することを目的とする。

Description

【発明の詳細な説明】 生化学の進展に伴って、様々な癌ウイルスやその他のＤ
ＮＡウイルスの存在が、明らかにされつつある。また、
ブレオマイシンやマイトマイシンＣのようにＤＮＡ鎖の
切断によると思われる制癌作用を示す物質も知られるよ
うになった。しかしながら、現在までのところ、これら
の制癌物質は正常細胞までを活性酸素により攻撃し、障
害をするという副作用が報告されており、欠点となって
いる。また、これまでの、ブレオマイシンやマイトマイ
シンＣの作用機作は、細胞内のみではたらくと思われて
きたが、実際は、これらが細胞外ではたらいていないと
いう保証はない。しかし、抗体に１，１０−ｐｈｅｎａ
ｎｔｈｒｏｌｉｎｅを結合させるというこの方式は、従
来の方式とは異なり、細胞外のＤＮＡのみを選択的に攻
撃するものとおもわれるので、従来の方式の副作用を軽
減することが可能になるものと思われる。よって本方法
により、細胞外でのＤＮＡの分解方法を提唱する。尚、
この方式は、全身性エリテマトーデスに有効なはずであ
る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １） 抗ＤＮＡ抗体に、ＤＮＡ切断物質である１，１０
   −ｐｈｎａｎｔｈｒｏｌｉｎｅを結合させたものによる
   ＤＮＡ切断 ２） 細胞外に存在するＤＮＡを ２．特許請求範囲
   １）により、切断、分解する方法。